JP2016080598A - 座標検出装置、検査装置、及び座標検出方法 - Google Patents

座標検出装置、検査装置、及び座標検出方法 Download PDF

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雅文 篠田
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Abstract

【課題】再現性良くパターンの座標を検出することができる座標検出装置、検査装置、及び座標検出方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様にかかる検査装置は、パターンが設けられた試料を照明する照明光を発生する照明装置11と、照明装置11からの照明光によって照明された前記試料を撮像するTDIカメラ19と、TDIカメラ19で撮像された撮像画像に基づいて、パターンの座標を算出する処理装置16と、を備え、処理装置が、パターンを含む撮像画像に対して逆畳み込み演算を行って、逆畳み込み演算データを生成する逆畳み込み演算部63と、逆畳み込み演算部63で生成された逆畳み込み演算データに基づいて、撮像画像内におけるパターンの座標を算出する座標算出部64と、を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、座標検出装置、検査装置、及び座標検出方法に関する。
特許文献1には、走査プローブ顕微鏡で取得した撮像データに対して逆畳み込み演算(デコンボリューション)を行う方法が開示されている。逆畳み込み演算では、点像分布関数(Point Spread Function)が用いられている。点像分布関数を用いることで、レンズの回折、レンズの収差等の影響を像から除去することができる。
特表2002−536696号公報 特開2005−83795号公報
ところで、近年、半導体パターンの微細化を実現するため、波長13.5nmのEUVL(Extremely Ultraviolet Lithography)が開発されている。したがって、照明光として13.5nmのEUV光を用いたアクチニック検査装置が開発されている。EUV光の光学系では、反射面に多層膜を形成した多層膜反射光学系が用いられている。例えば、集光光学系には、レンズの代わりに凹面鏡が用いられている。
EUVLにおいて、ディフェクトミチゲーション(defect mitigation)を行う場合、欠陥を覆うように吸収体のパターンを形成する。こうすることで、欠陥を吸収体パターンで隠すことができるため、ウェハに欠陥が転写されるのを防ぐことができる。
このように、ディフェクトミチゲーションに向けて、EUVマスクのブランクスを検査した後に、EB描画装置でブランクスにEUV光の吸収体パターンを形成する。欠陥を吸収体パターンで覆うためには、欠陥を高い位置精度で検出する必要がある。したがって欠陥検査装置において、高い位置精度でアライメントを行うことが要求される。
通常、マスクのアライメントには、アライメントマーク(フィデューシャルマーク)が用いられている。例えば、フィデューシャルマークを高い位置精度で検出して、欠陥を検査する。そして、フィデューシャルマークを座標基準とすることで、欠陥座標を高い位置精度で検出することができる。
通常、フィデューシャルマークには十字形のパターンが用いられる(特許文献2)。例えば、溝を形成することで、十字形のパターンを形成している。欠陥座標の位置精度を高くするためには、フィデューシャルマークを再現性良く正確に検出することが技術課題となる。しかしながら、画像がぼけてしまうなどした場合、フィデューシャルマークを検出精度が得られないおそれがある。
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、正確に座標を検出することができる座標検出装置、検査装置、及び座標検出方法を提供することを目的とするものである。
本実施形態の第1の態様にかかる座標検出装置は、パターンが設けられた試料を照明する照明光を発生する照明光源と、前記照明光源からの照明光によって照明された前記試料を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて、前記パターンの座標を算出する処理装置と、を備え、前記処理装置が、前記パターンを含む撮像画像に対して逆畳み込み演算を行って、逆畳み込み演算データを生成する逆畳み込み演算部と、前記逆畳み込み演算部で生成された逆畳み込み演算データに基づいて、前記撮像画像内における前記パターンの座標を算出する座標算出部と、を備えたものである。これにより、パターンの座標を正確に検出することができる
上記の座標検出装置において、前記逆畳み込み演算部が、前記パターンを含む基準画像と前記撮像画像とを用いて逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み画像を生成するようにしてもよい。これにより、任意の形状のパターンの座標を正確に検出することができる。
上記の座標検出装置において、前記座標算出部が、前記逆畳み込み演算データに基づく逆畳み込み画像の重心位置に基づいて、前記パターンの座標を算出するようにしてもよい。これにより、より高い精度で座標を検出することができる。
上記の座標検出装置において、前記撮像画像から、前記パターンの線状のエッジに沿った第1の方向と垂直な第2の方向におけるプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部をさらに備え、線像分布関数を用いて、前記プロファイルデータに逆畳み込み演算を行うようにしてもよい。これにより、画像がぼけた場合であっても、正確に座標を検出することができる。
上記の座標検出装置において、前記第1の方向において異なる位置での前記プロファイルデータを抽出することで、複数の前記プロファイルデータを生成し、前記複数のプロファイルデータのそれぞれに対して、前記線像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うようにしてもよい。これにより、より高い精度で座標を検出することができる。
本実施形態の第2の態様にかかる検査装置は、上記の座標検出装置を備えた検査装置であって、前記パターンの座標に基づいて、欠陥の座標を検出するものである。これにより、正確に座標を検出することができる。
本実施形態の第3の態様にかかる座標検出方法は、パターンが設けられた試料を照明する照明光を発生するステップと、前記照明光源からの照明光によって照明された前記試料を撮像するステップと、前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて、前記パターンの座標を算出するステップと、を備え、前記パターンの座標を算出するステップとでは、前記パターンを含む撮像画像に対して逆畳み込み演算を行って、逆畳み込み演算データを生成し、前記逆畳み込み演算部で生成された逆畳み込み演算データに基づいて、前記撮像画像内における前記パターンの座標を算出するものである。これにより、パターンの座標を正確に検出することができる
上記の座標検出方法において、前記パターンを含む基準画像と前記撮像画像とを用いて逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み画像を生成するようにしてもよい。これにより、任意の形状のパターンの座標を正確に検出することができる。
上記の座標検出方法において、前記逆畳み込み演算データに基づく逆畳み込み画像の重心位置に基づいて、前記パターンの座標を算出するようにしてもよい。これにより、より高い精度で座標を検出することができる。
上記の座標検出方法において、前記撮像画像から、前記パターンの線状のエッジに沿った第1の方向と垂直な第2の方向におけるプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部をさらに備え、線像分布関数を用いて、前記プロファイルデータに逆畳み込み演算を行うようにしてもよい。これにより、画像がぼけた場合であっても、正確に座標を検出することができる。
上記の座標検出方法において、前記第1の方向において異なる位置での前記プロファイルデータを抽出することで、複数の前記プロファイルデータを生成し、前記複数のプロファイルデータのそれぞれに対して、前記線像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うようにしてもよい。これにより、より高い精度で座標を検出することができる。
本発明によれば、正確に座標を検出することができる座標検装置、検査装置、及び座標検出方法を提供することができる。
本実施形態にかかる座標検出装置を備えた検査装置の構成を示す図である。 マスクに設けられたフィデューシャルマークを模式的に示す平面図である。 実施の形態2に係る検査装置に用いられる処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる処理方法において、逆畳み込み演算前のデータを示す図である。 実施の形態1にかかる処理方法において、逆畳み込み演算後のデータを示す図である。 実施の形態2に係る検査装置に用いられる処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる処理方法において、逆畳み込み演算前のデータを示す図である。 実施の形態2にかかる処理方法において、逆畳み込み演算後のデータを示す図である。
以下、本実施の形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
実施の形態1.
本実施の形態では、パターンの座標を検出する座標検出装置のアプリケーションの一例であるマスクの検査装置について説明する。例えば、試料であるマスクには、フィデューシャルマーク等のパターンが形成されている。そして、マスク検査装置に設けられた座標検出装置がパターンの座標を検出する。
本実施の形態にかかる座標検出装置を用いた検査装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、試料の欠陥を検出する検査装置100の構成を示す図である。なお、検査対象は、EUVリソグラフィー用のパターン付きマスク、マスクブランク、マスクサブスレートなどであり、以下、マスク14と称する。さらには、検査装置100は、マスク以外の検査対象、例えば半導体装置を検査することも可能である。検査装置100は、13.5nmのEUV光を用いて、アクチニック(Actinic)検査を行う。すなわち、リソグラフィー工程での露光波長(13.5nm)と同じ照明波長を用いて、検査装置100は、マスク14を検査する。また、EUV光を用いることで、高い解像度での観察が可能になる。例えば、検査装置100は、1200倍の拡大観察で、100nm以下の解像度で撮像することができる。
検査装置100は、照明装置11と、多層膜平面鏡12と、シュバルツシルト拡大光学系15と、処理装置16と、TDIカメラ19と、を備えている。シュバルツシルト拡大光学系15は穴付き凹面鏡15aと凸面鏡15bで構成される。なお、図1では、説明の明確化のため、マスク14の面と垂直な方向をZ方向として、マスク14の面と平行な面において、紙面と平行な方向をY方向として示している。Z方向は、シュバルツシルト拡大光学系15の光軸と平行になっている。また、後述するように、マスク14の面と平行な面のうち、Y方向と垂直な方向と平行な方向をX方向とする。
照明装置11は、例えば、露光波長と同じ13.5nmのEUV光EUV11を発生する照明光源である。照明装置11から発生したEUV光EUV11は、絞られながら進んでいる。EUV光EUV11は、多層膜平面鏡12に当たって下方に反射する。多層膜平面鏡12で反射したEUV光EUV12は、マスク14に入射する。多層膜平面鏡12は、マスク14の真上に配置され、EUV光EUV12をマスク14に向けて反射する落とし込みミラーである。
EUV光EUV12は、ステージ13上に載せられているマスク14における微小な検査領域を照明する。この検査領域は約0.5mm角である。この微小領域内に欠陥が存在すると、散乱光が発生する。例えば、ある微小な欠陥から発生する散乱光S11a、S12aは、穴付き凹面鏡15a、及び凸面鏡15bで反射し、それぞれ散乱光S11b、S12bのように進み、TDIカメラ19に到達する。
具体的には、マスク14からの散乱光S11a、S12aは、穴付き凹面鏡15aに入射する。穴付き凹面鏡15aで反射された散乱光は、凸面鏡15bに入射する。凸面鏡15bで反射された散乱光S11b、12bは、穴付き凹面鏡15aの中心に設けられた穴を通過して、TDIカメラ19に入射する。TDIカメラ19は、マスク14の拡大像を撮像する。これによって、マスク14の表面に存在する欠陥が検出される。もちろん、TDIカメラ19ではなく、通常のCCDカメラや光検出器で拡大像を撮像しても良い。
このように、EUV光が伝搬するシュバルツシルト拡大光学系15には、穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15bが設けられている。穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15bは、表面に多層膜が形成された多層膜曲面鏡である。シュバルツシルト拡大光学系15は、穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15b等の曲面鏡によってマスク14をTDIカメラ19に拡大して投影している。よって、TDIカメラ19は、マスク14の光学像を撮像する。
TDIカメラ19からの出力信号は、処理装置16に入力される。処理装置16は、TDIカメラ19からの出力信号に応じて、マスク14の欠陥検査を行う。処理装置16は、欠陥を検出するための検査回路が設けられている。例えば、処理装置16は、TDIカメラ19が検出した検出値を閾値と比較して、比較結果に基づいて欠陥を検出する。さらに、処理装置16は、マスク14の画像に対して画像処理を行うことで、マスク14に形成されたフィデューシャルマークを検出する。そして、処理装置16は、フィデューシャルマークの座標を基準座標として記憶する。処理装置16は、基準座標を基に、欠陥の座標を決定する。
照明用の多層膜平面鏡12は、穴付き凹面鏡15aとマスク14の間に配置されている。また、散乱光S11aと散乱光S12aは、穴付き凹面鏡15aの穴を挟んで反対側に入射する散乱光として、示されている。具体的には、穴付き凹面鏡15aに設けられた穴の右側において、穴付き凹面鏡15aに入射する散乱光を散乱光S12aとし、穴付き凹面鏡15aに設けられた穴の左側において、穴付き凹面鏡15aに入射する散乱光を散乱光S11aとしている。
ステージ13は、XYZステージであり、XYZ方向に移動することができる。例えば、ステージ13がXY方向に移動することで、マスク14の任意の位置を撮像することができる。さらに、ステージ13がZ方向に移動することで、任意の高さにおいて、マスク14を撮像することができる。例えば、ステージ13を移動することで、光軸方向における焦点位置を変化させることができる。なお、ステージ13だけではなく、TDIカメラ19、穴付き凹面鏡15a、及び凸面鏡15bのいずれか一つ以上を光軸方向に沿って移動させることで、焦点位置を変えるようにすることも可能である。
なお、図1では、マスク14で散乱した散乱光を穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15bからなるシュバルツシルト拡大光学系15を介して検出したが、検査装置100には、シュバルツシルト拡大光学系15に加えて凹面鏡や平面鏡がさらに設けられていてもよい。
検査装置100は、シュバルツシルト拡大光学系15を用いて暗視野照明観察を行っている。多層膜平面鏡12で反射したEUV光EUV12がマスク14を照明するとともに、多層膜平面鏡12の外側を通過したマスク14からの散乱光EUV光S11、S12がシュバルツシルト拡大光学系15を介してTDIカメラ19で検出される。そして、TDIカメラ19で撮像された画像に基づいて、欠陥が検出される。なお、欠陥検出については、公知の手法を用いることができるため、説明を省略する。
また、マスク14には、アライメントを行うためのフィデューシャルマーク(アライメントマーク)が設けられている。フィデューシャルマークの座標(XY位置)を基準座標として、欠陥座標が検出される。例えば、TDIカメラ19によってフィデューシャルマークを検出して、フィデューシャルマークの座標を基準となる座標とする。ステージ13を所定の位置まで移動した後、TDIカメラ19がマスク14を撮像する。そして、TDIカメラ19で撮像された撮像画像に基づいて、処理装置16が欠陥を検出する。撮像画像内における欠陥の位置(画素座標)と、フィデューシャルマークの座標と、ステージ13の駆動量とを基にして、マスク14における欠陥座標(XY位置)が検出される。
次に、マスク14に形成されたフィデューシャルエリア、及びフィデューシャルマークについて図2を用い説明する。図2は、マスク14に形成されたフィデューシャルエリアを示すXY平面図である。さらに、図2の下部には、フィデューシャルエリア21を拡大して示している。
例えば、マスク14が152mm□とすると、転写される領域は100mm〜120mm□程度であり、フィデューシャルエリア21としては、50μm□程度の大きさである。もちろん、フィデューシャルエリア21の数、大きさ、及び配置は特に限定されるものではない。なお、図2では、露光される領域に2つの欠陥22が付着している。
フィデューシャルエリア21には、フィデューシャルマーク23が形成されている。フィデューシャルマーク23は、XY平面視において十字形状の十字パターンにより形成されている。フィデューシャルマーク23は、X方向に沿った2本のエッジ23aと、Y方向に沿った2本のエッジ23bとを備えている。フィデューシャルマーク23を基準として、欠陥22の座標を検出する。すなわち、フィデューシャルマーク23の座標を検出し、フィデューシャルマーク23の検出座標からのステージ13の駆動量(移動距離)等から欠陥座標が求められる。
ディフェクトミチゲーションでは、パターン描画のステップにおいて、欠陥22が転写しないように、マスク14に吸収体のパターンを形成している。例えば、露光された領域の全ての欠陥22が吸収体のパターンの直下になるように、吸収体のパターンが形成される。吸収体のパターン直下に、欠陥22があるマスクを用いて露光すると、欠陥22が半導体ウェハに転写しない。すなわち、吸収体の直下に欠陥22があったとしても、吸収体で光が吸収されるため、パターン異常が発生しない。これにより、半導体の生産性を向上することができる。
次に、フィデューシャルマーク23の座標を検出する手法について説明する。図3は、処理装置16の構成を示すブロック図である。処理装置16は、第1記憶部61と、第2記憶部62と、逆畳み込み演算部63と、座標算出部64とを備えている。
第1記憶部61は、TDIカメラ19で撮像されたマスク14の撮像画像を記憶する。撮像画像には、マスク14のフィデューシャルマーク23が含まれている。例えば、検査終了時などにおいて、ステージ13を駆動して、マスク14のフィデューシャルエリア21に移動する。そして、TDIカメラ19が撮像した画像(以下、撮像画像)を第1記憶部61が記憶する。撮像画像では、XY座標(XY位置)と、輝度データとが対応付けられている。なお、XY座標は、TDIカメラ19における画素座標であってもよく、TDIカメラ19の1画素の大きさに応じた実座標であってもよい。
第2記憶部62は、逆畳み込み演算に用いられる基準画像を記憶する。基準画像では、XY座標(XY位置)と、輝度データとが対応付けられている。なお、XY座標は、TDIカメラ19における画素座標であってもよく、TDIカメラ19の1画素の大きさに応じた実寸法であってもよい。基準画像は、撮像画像と同じサイズとなっている。例えば、基準画像と撮像画像は1024画素×1024画素の2次元画像である。
基準画像としては、フィデューシャルマーク23を含む画像を用いることができる。ここでは、第2記憶部62は、フィデューシャルマーク23のXY座標が既知となっている画像を基準画像として記憶している。例えば、フィデューシャルマーク23が中心に存在する画像が基準画像として用いられる。基準画像は、検査装置100のTDIカメラ19によって取得された画像である。例えば、エッジ検出などの手法によって、画像内におけるフィデューシャルマーク23のXY座標を求めることで、基準画像を得ることができる。
逆畳み込み演算部63は、基準画像と撮像画像とを用いて逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み演算データを生成する。座標算出部64は、逆畳み込み演算データに基づいて、フィデューシャルマーク23の座標を検出する。
以下、逆畳み込み演算処理によって、フィデューシャルマークの座標を検出することができる理由について説明する。物体の形状を示す関数をf、任意の畳み込み関数をgとすると、畳み込み積分(f*g)(t)は以下の式(1)で示される。
なお、式(1)において、uは位置を示す変数である。以下,説明の簡略化のため、1次元の場合について説明する。f(u)、g(u)は、位置uにおける輝度データを示す。ここで、関数gを、デルタ関数δをaだけオフセットさせた関数とすると、以下の式(2)が得られる。
ここで、u=t−aのとき、δ(t−a−u)=1である。したがって、u=t−aのとき、(f*g)(t)=f(t−a)となる。すなわち、f(t)にg(t)=δ(t−a)で定義する関数を畳み込み積分すると、f(t−a)とaだけオフセットした物体像が得られる。
上記の関係から、基準画像をf(t)と定め、基準画像の位置がaだけオフセットした画像を畳み込み積分の結果である(f*g)(t)と定めると、(f*g)(t)をf(t)で逆畳み込み演算を行った結果は、δ(t−a)で表すことができる。すなわち、逆畳み込み画像が1となるtの値aを求めることで、画像のオフセット量を見積もることができる。
これらの原理を応用することで、任意の形状を持った画像に対する位置のシフト量を求めることが可能となる。例えば、基準画像を(f*g)(t)、撮像画像をf(t)と仮定する。基準画像と撮像画像とを用いて逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み画像g(t)を求めることができる。そして、逆畳み込み画像g(t)=δ(t−a)が1となるaの値が画像のオフセット量として算出される。
上記した通り、撮像画像と基準画像が完全に一致する場合、中央に1を持つδ関数が逆畳み込み画像となる。撮像画像と基準画像が完全に一致する場合について、図4を用いて説明する。図4において、Aは基準画像、Bは撮像画像、Cは逆畳み込み画像を示す。また、図4のCでは、逆畳み込み画像の中心位置を拡大して示している、図4では、各画像A〜Cが1024画素(X)×1024画素(Y)から構成されている。
基準画像Aでは、十字のフィデューシャルマークがXY方向の中心に存在している。また、撮像画像Bは基準画像Aと一致している。このため、撮像画像Bでも、十字のフィデューシャルマークがXY方向の中心に存在している。撮像画像Bを用いて、基準画像Aに対して逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み画像Cが得られる。逆畳み込み画像Cでは中心に輝点が存在する画像となる。すなわち、理想的には、逆畳み込み画像は中心(512、512)の輝度データが1.0となり、その他の輝度データが0となる画像となる。
例えば、基準画像Aに点像分布関数(Point Spread Function)を畳み込んだ画像が撮像画像Bになる。したがって、基準画像Aと撮像画像Bが一致する場合、点像分布関数は、中心を1とするδ関数δ(t)となる。すなわち、図4では、点像分布関数(Point Spread Function)は、中心での輝度データを1とし、その他の輝度データを0とするδ関数となる。
一方、撮像画像Bが基準画像Aに対してaだけ位置ずれしている場合、逆畳み込み画像Cが1となる位置がaだけオフセットしたδ関数δ(t−a)が得られる。よって、aを求めることで、位置ずれ量を求めることができる。すなわち、撮像画像Bが基準画像Aからaだけずれた場合、点像分布関数(Point Spread Function)は、aでの輝度データを1とし、その他の輝度データが0となるδ関数となる。
撮像画像Bが基準画像Aに対して、シフトした場合について、図5を用いて説明する。図5では、撮像画像Bが基準画像Aに対してX方向(右)に1.5画素、Y方向(下)に2.5画素ずれている。すなわち、撮像画像Bでは、十字のフィデューシャルマークが右下にシフトしている。図5において、Aは基準画像、Bは撮像画像、Cは逆畳み込み画像を示す。また、図5のCでは、逆畳み込み画像の中心位置を拡大して示している、図5では、各画像A〜Cが1024画素(X)×1024画素(Y)から構成されている。
基準画像Aでは、十字のフィデューシャルマークがXY方向の中心に存在している。撮像画像Bを用いて、基準画像Aに対して逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み画像Cが得られる。逆畳み込み画像Cでは輝点が画像中心から右下にシフトした画像となる。例えば、逆畳み込み画像Cでは、輝点が右に1画素、下に2画素ずれている。ここでは、輝点のシフト量は、基準画像Aに対する撮像画像Bのシフト量に対応する。したがって、逆畳み込み演算データに基づいて、輝点の座標を求めることで、シフト量を求めることができる。例えば、輝点の中心座標が撮像画像と基準画像との間のシフト量に対応する。シフト量を求めることで、撮像画像内におけるフィデューシャルマーク23の座標を正確に求めることができる。
具体的には、逆畳み込み演算部63が基準画像Aと撮像画像Bとを用いて、逆畳み込み演算を行う。これにより、逆畳み込みデータが得られる。逆畳み込みデータは、XY位置と輝度データとが対応付けられた逆畳み込み画像Cを構成する。
座標算出部64は、逆畳み込み演算データから、シフト量を求める。具体的には、逆畳み込み画像Cの重心位置を求める。そして、座標算出部64は、中心位置と重心位置との差をシフト量とする。すなわち、逆畳み込み画像Cの重心座標から画像の中心座標を減算することでシフト量を求めることができる。このようにすることで、基準画像に対する撮像画像のシフト量を簡便に算出することができる。基準画像におけるフィデューシャルマーク23のXY座標(を既知であるため、撮像画像におけるフィデューシャルマーク23の座標を正確に検出することができる。
このように、逆畳み込み演算部63が、逆畳み込み演算を行って、逆畳み込み演算データを生成している。そして、座標算出部674が基準画像Aと撮像画像Cとのシフト量に基づいて、フィデューシャルマーク23の座標を検出している。このようにすることで、フィデューシャルマーク23を再現性良く正確に検出することができる。正確に座標を検出することができ、精度よくアライメントすることができる。また、フィデューシャルマーク23のエッジ検出などが不要となるため、簡便な処理で座標を検出することができる。
さらに、基準画像Aとして、検査装置100の測定光学系を用いて撮像されたフィデューシャルマーク23を含む画像を用いている。このため、任意の形状のフィデューシャルマーク23に対して、画像処理を行うことができる。例えば、従来の座標検出方法では、フィデューシャルマークの種類に応じて、画像処理アルゴリズムを再考察する必要があったが、上記の画像処理方法では、任意の形状のフィデューシャルマークに対して座標検出することができる。
さらに、逆畳み込み画像の重心位置に基づいて、シフト量を算出している。これにより、サブピクセル単位でシフト量を算出することができる。さらに、輝点の拡がり等を解析することで、ノイズ、ボケ、画像の回転成分など、位置シフト以外の情報を数値化して得ることも可能となる。
なお、上記の説明では、基準画像Aにおいて、フィデューシャルマーク23が中心にあるとして説明したが、フィデューシャルマーク23の位置は中心に限られるものではない。基準画像A内におけるフィデューシャルマーク23の位置が既知であれば、基準画像Aと撮像画像Bとのシフト量から、フィデューシャルマーク23の座標を正確に検出することができる。そして、撮像画像B内でのフィデューシャルマーク23の座標をステージの座標に変換すればよい。こうすることで、正確にアライメントすることができ、欠陥座標の検出精度を高くすることができる。よって、ディフェクトミチゲーションにおいて、確実に欠陥を吸収体パターンで覆うことが可能になる。
なお、上記の説明では、基準画像Aに対する撮像画像Bのシフト量を求めたが、撮像画像Bに対する基準画像Aのシフト量を求めてもよい。この場合、逆畳み込み画像Cにおいて、輝点の座標が反対方向にシフトすることになる。この場合でも、正確に座標を検出することができる。
実施の形態2.
画像にボケがある場合、フィデューシャルマークの座標検出が正確に行えないことがある。フィデューシャルマークのエッジを線状の光源とみなして、撮像されたフィデューシャルマークのエッジ画像が線状に歪みを帯びているのが観察される。合焦位置からずれて撮像画像が取得された場合、フィデューシャルマークがぼけてしまう。そこで、本実施の形態では、フィデューシャルマークの撮像画像のエッジの歪みを線像分布関数LSFによるものとみなして、線像分布関数による逆畳み込み演算(デコンボリューション)を行っている。すなわち、エッジを線状の光源とみなして、線像分布関数を用いて逆畳み込み演算を行っている。
本実施の形態では、実施の形態1での処理装置16での処理が異なっている。なお、処理装置16の処理以外の基本的構成、及び処理については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。例えば、検査装置100の構成については、実施の形態1と同様である。
本実施の形態に係る処理装置16の構成を図6に示す。図6では、図3の構成に加えて、プロファイルデータ生成部65が示されている。第1記憶部61には、実施の形態1と同様に撮像画像が記憶されている。
第2記憶部62には、あらかじめ用意された線像分布関数(Line Spread Function)が記憶されている。線像分布関数LSFは、検査装置100の測定光学系を介して撮像されたエッジの特性を表現したデータである。線像分布関数は、1次元のデータであり、X方向、及びY方向の線像に対してそれぞれ求められている。例えば、X方向に沿ったライン(エッジ23a)の線像分布関数LSFは、Y座標と輝度データが対応付けられている。Y方向に沿ったライン(エッジ23b)の線像分布関数LSFは、X座標と輝度データが対応付けられている。よって、X方向に沿ったラインの線像分布関数はLSF(y)、Y方向に沿ったラインの線像分布関数はLSF(x)として表される。例えば、線像分布関数は、検査装置100において線状の光源を撮像した画像に基づいて生成することができる。
プロファイルデータ生成部65は、撮像画像に基づいて、X方向のプロファイルデータ、及びY方向のプロファイルデータを生成する。X方向のプロファイルデータは、X方向の位置と輝度データが対応付けられたデータである。Y方向のプロファイルデータは、Y方向の位置と輝度データが対応付けられたデータである。さらに、プロファイルデータ生成部65は、Y方向の位置毎に、X方向のプロファイルデータを抽出する。すなわち、Y方向において異なる位置では、異なるプロファイルデータが生成される。よって、プロファイルデータ生成部65は、X方向のプロファイルデータを複数生成する。具体的には、プロファイルデータ生成部65は、Y方向位置[Y1、Y2、Y3、・・・]に対してプロファイルデータ[PY1(x)、PY2(x)、PY3(x)・・・]を生成する。
同様に、プロファイルデータ生成部65は、X方向の位置毎に、Y方向のプロフィルデータを抽出する。したがって、プロファイルデータ生成部65は、Y方向のプロファイルデータを複数生成する。具体的には、プロファイルデータ生成部65は、X方向位置[X1、X2、X3、・・・]に対してプロファイルデータ[PX1(y)、PX2(y)、PX3(y)・・・]をそれぞれ生成する。
逆畳み込み演算部63は、線像分布関数とプロファイルデータとを用いて逆畳み込み演算を行う。こうすることで、逆畳み込み演算データが生成される。逆畳み込み演算部63は、X方向のプロファイルデータP(x)と、Y方向に沿ったラインの線像分布関数LSF(x)とを用いて逆畳み込み演算を行う。同様に、逆畳み込み演算部63は、Y方向のプロファイルデータP(y)と、X方向に沿ったラインの線像分布関数LSF(y)とを用いて逆畳み込み演算を行う。
図7と図8とを用いて、逆畳み込み演算処理について説明する。図7は、逆畳み込み演算前のデータを示す図である。具体的には、図7のAは2次元の撮像画像、BはX方向のプロファイルデータ、CはY方向に沿ったラインの線像分布関数LSF(x)を示している。図8は、線像分布関数LSFを用いて逆畳み込み演算処理された逆畳み込み演算データを示す図である。図8のAは2次元の逆畳み込み画像、BはX方向における逆畳み込み演算したプロファイルデータ(1次元の逆畳み込みデータ)、Cは線像分布関数LSF(x)を示している。図7のA、図8のAでは、フィデューシャルマークの縦方向(Y方向)に沿ったエッジを拡大して示している。
逆畳み込み演算を行う前の画像データでは、図7のAに示すように、撮像画像がぼけている。したがって、図7のBに示すように、X方向のプロファイルデータP(x)において、エッジのピークが低くなっている。逆畳み込み演算を行わない場合、フィデューシャルマークのエッジの位置を精度よく検出することが困難になっている。
逆畳み込み演算を行うと、図8のAに示すように、画像のボケが低減される。このため、図8のBに示すように、1次元の逆畳み込みプロファイルデータのようにエッジのピークが高くなる。したがって、フィデューシャルマークのエッジの位置を精度よく検出することが困難になっている。
逆畳み込み演算部63は、複数のX方向のプロファイルデータ[PY1(x)、PY2(x)、PY3(x)・・・]に対して、それぞれ逆畳み込み演算を行う。X方向のプロファイルデータ[PY1(x)、PY2(x)、PY3(x)・・・]に対する逆畳み込み演算は、共通の線像分布関数LSF(x)を用いて実施される。
それぞれの逆畳み込み演算データは、1次元のデータとなる。座標算出部64が、複数の1次元逆畳み込み演算データを合成することで、2次元の逆畳み込み画像が形成される。そして、フィデューシャルマークのエッジを検出することで、座標算出部64は、画像内におけるフィデューシャルマークのX座標を検出する。
例えば、座標算出部64は、それぞれのY座標(Y1,Y2,Y3・・・)において、十字のフィデューシャルマークのエッジの中心位置をエッジ座標として求める。そして、左右の2つのエッジ23bのエッジ座標の中間を各Y座標でのフィデューシャルマークのX座標(EY1、EY2、EY3・・・)とする。複数のX座標におけるフィデューシャルマークのX座標(EY1、EY2、EY3・・・)の平均値をフィデューシャルマークのX座標とする。このようにして、フィデューシャルマークのX方向位置(X座標)が求められる。
逆畳み込み演算部63は、Y方向のプロファイルデータに対しても、上記と同様に逆畳み込み演算を行う。逆畳み込み演算部63は、共通のLSF(y)を用いて、[PX1(y)、PX2(y)、PX3(y)・・・]に対して逆畳み込み演算を行う。これにより、X方向位置毎に、1次元(Y方向)の逆畳み込み演算データが生成される。そして、複数の逆畳み込み演算データを合成することで、2次元の逆畳み込み画像が生成される。そして、フィデューシャルマークのエッジを検出することで、座標算出部64は、画像内におけるフィデューシャルマークのY座標を検出する。
例えば、座標算出部64は、それぞれのX座標(X1,X2,X3・・・)において、十字のフィデューシャルマークのエッジの中心位置をエッジ座標として求める。そして、上下2つのエッジ23aのエッジ座標の中間を各X座標でのフィデューシャルマークのY座標(Ex1、Ex2、Ex3・・・)とする。そして、複数のX座標におけるフィデューシャルマークのY座標(Ex1、Ex2、Ex3・・・)の平均値をフィデューシャルマークのY座標とする。このようにして、フィデューシャルマークのY方向位置(Y座標)が求められる。
このように、本実施の形態では、逆畳み込み演算部63が、線像分布関数を用いて、1次元の逆畳み込み演算を行っている。これにより、エッジの歪みを補正した逆畳み込み演算データを生成することができる。逆畳み込み演算データを用いることで、フィデューシャルマークのXY座標(中心座標)を正確に求めることができる。
このようにすることで、再現性良くフィデューシャルマークの座標を検出することができる。よって、欠陥座標を精度よく検出することができる。例えば、焦点位置が最適な合焦面からずれて画像が取得された場合であっても、点像分布関数によって、エッジの歪みを補正することができる。よって、座標の検出精度を高くすることができる。
本実施の形態に係る座標検出方法の一例について以下に説明する。まず、予め測定光学系の特性を表現した点像分布関数のデータを用意する。そして、フィデューシャルマークを撮像して、エッジ部の一定の了以域を処理対象域とする。そして、エッジの垂直方向のプロファイルデータに対して1次元の逆畳み込み演算を行う。これにより、プロファイルデータが補正される。エッジの横方向の全画素位置に対して、プロファイルデータの逆畳み込み演算を行う。
そして、補正されたプロファイルデータを横並びに組み立てて、2次元画像とする。組み立てられたエッジ画像に対して、エッジの中心位置を求める。フィデューシャルマークの縦横のエッジを同様に処理して、縦横の対向するエッジの中心間の線分を求める。そして縦方向の線分と横方向の線分の交点をフィデューシャルマークの中心座標とする。こうすることで、再現性良く座標を検出することができる。画像がぼけた場合であっても、正確に座標を検出することができる。
また、プロファイルデータ生成部65が、複数のX座標においてY方向プロファイルデータを生成している。逆畳み込み演算部63がY方向プロファイルデータのそれぞれに対して、1次元の逆畳み込み演算を行っている。座標算出部64が、複数の逆畳み込み演算結果に基づいて、フィデューシャルマークのY座標を検出している。こうすることで、正確にY座標を検出することができる。同様に、プロファイルデータ生成部65が、Y座標毎にX方向プロファイルデータを生成している。逆畳み込み演算部63がX方向プロファイルデータのそれぞれに対して、1次元の逆畳み込み演算を行っている。座標算出部64が、複数の逆畳み込み演算結果に基づいて、フィデューシャルマークのX座標を検出している。こうすることで、正確にX座標を検出することができる。よって、正確にXY座標を検出することができる。また、逆畳み込み演算部63が、1次元の逆畳み込み演算を行っているため、2次元の逆畳み込み演算を行う必要がなくなる。よって、処理を簡素化することができる。
上記の実施の形態1、2では、フィデューシャルマークの座標を検出する例について説明したが、本発明は、試料に設けられた任意のパターンの座標検出に適用することが可能になる。すなわち、撮像部によって撮像可能なパターンであれば、パターンの位置情報を取得することが可能になる。本実施形態に係る座標検出装置は、例えば、欠陥の位置特定にも適用することができる。また、本発明は、マスクパターンの位置を特定して、マッチングを取るなどのアプリケーションにも適用可能である。また、実施の形態2では、線状のエッジを有するパターンについて、座標を検出することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。
100 検査装置
11 照明装置
12 多層膜平面鏡
13 ステージ
14 マスク
15 シュバルツシルト拡大光学系
15a 穴付き凹面鏡
15b 凸面鏡
16 処理装置
19 TDIカメラ
21 フィデューシャルエリア
22 欠陥
23 フィデューシャルマーク
61 第1記憶部
62 第2記憶部
63 逆畳み込み演算部
64 座標算出部
65 プロファイルデータ生成部

Claims (11)

  1. パターンが設けられた試料を照明する照明光を発生する照明光源と、
    前記照明光源からの照明光によって照明された前記試料を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて、前記パターンの座標を算出する処理装置と、を備え、
    前記処理装置が、
    前記パターンを含む撮像画像に対して逆畳み込み演算を行って、逆畳み込み演算データを生成する逆畳み込み演算部と、
    前記逆畳み込み演算部で生成された逆畳み込み演算データに基づいて、前記撮像画像内における前記パターンの座標を算出する座標算出部と、を備えた座標検出装置。
  2. 前記逆畳み込み演算部が、前記パターンを含む基準画像と前記撮像画像とを用いて逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み画像を生成する請求項1に記載の座標検出装置。
  3. 前記座標算出部が、前記逆畳み込み演算データに基づく逆畳み込み画像の重心位置に基づいて、前記パターンの座標を算出している請求項2に記載の座標検出装置。
  4. 前記撮像画像から、前記パターンの線状のエッジに沿った第1の方向と垂直な第2の方向におけるプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部をさらに備え、
    線像分布関数を用いて、前記プロファイルデータに逆畳み込み演算を行うことを特徴とする請求項1に記載の座標検出装置。
  5. 前記第1の方向において異なる位置での前記プロファイルデータを抽出することで、複数の前記プロファイルデータを生成し、
    前記複数のプロファイルデータのそれぞれに対して、前記線像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行っている請求項4に記載の座標検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の座標検出装置を備えた検査装置であって、
    前記パターンの座標に基づいて、欠陥の座標を検出する検査装置。
  7. パターンが設けられた試料を照明する照明光を発生するステップと、
    前記照明光によって照明された前記試料を撮像するステップと、
    撮像された撮像画像に基づいて、前記パターンの座標を算出するステップと、を備え、
    前記パターンの座標を算出するステップとでは、
    前記パターンを含む撮像画像に対して逆畳み込み演算を行って、逆畳み込み演算データを生成し
    前記逆畳み込み演算部で生成された逆畳み込み演算データに基づいて、前記撮像画像内における前記パターンの座標を算出する、座標検出方法。
  8. 前記パターンを含む基準画像と前記撮像画像とを用いて逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み画像を生成する請求項7に記載の座標検出方法。
  9. 前記逆畳み込み演算データに基づく逆畳み込み画像の重心位置に基づいて、前記パターンの座標を算出している請求項8に記載の座標検出方法。
  10. 前記撮像画像から、前記パターンの線状のエッジに沿った第1の方向と垂直な第2の方向におけるプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部をさらに備え、
    線像分布関数を用いて、前記プロファイルデータに逆畳み込み演算を行うことを特徴とする請求項7に記載の座標検出方法。
  11. 前記第1の方向において異なる位置での前記プロファイルデータを抽出することで、複数の前記プロファイルデータを生成し、
    前記複数のプロファイルデータのそれぞれに対して、前記線像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行っている請求項10に記載の座標検出方法。
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