JP5843179B1 - 検査装置、及び波面収差補正方法 - Google Patents

検査装置、及び波面収差補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】波面収差による光学像のボケを低減することができる検査装置、及び波面収差補正方法を提供する。【解決手段】本発明の一態様にかかる検査装置は、処理装置16が、複数の画像のそれぞれに対して、画像を周方向位置に応じて分割して、径方向位置と輝度データとが対応付けられたプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部64と、1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うことで、プロファイルデータに基づいて逆畳み込み演算データを生成する逆畳み込み演算部65と、逆畳み込み演算データに用いて、光軸方向における任意の焦点位置での逆畳み込み演算データの推定データを推定する推定部66と、推定部66が径方向位置毎に推定した推定データを合成して、任意の焦点位置における画像を生成する合成部67と、を備えたものである。【選択図】図6

Description

本発明は、検査装置、及び波面収差補正方法に関する。
特許文献1には、走査プローブ顕微鏡で取得した撮像データに対して逆畳み込み演算(デコンボリューション)を行う方法が開示されている。逆畳み込み演算では、点像分布関数(Point Spread Function)が用いられている。点像分布関数を用いることで、レンズの回折、レンズの収差等の影響を像から除去することができる。
特表2002−536696号公報
ところで、近年、半導体パターンの微細化を実現するため、波長13.5nmのEUVL(Extremely Ultraviolet Lithography)が開発されている。したがって、照明光として13.5nmのEUV光を用いたアクチニック検査装置が開発されている。EUV光の光学系では、反射面に多層膜を形成した多層膜反射光学系が用いられている。例えば、集光光学系には、レンズの代わりに凹面鏡が用いられている。
EUV光を用いた検査装置において、微細パターン等を検査するために、高倍率、高NAでの観察が望まれる。しかしながら、多層膜を形成したミラーの製作誤差やミラーの配置誤差の発生による収差が発生する。収差に起因して、観察像にボケが発生してしまう。このような収差を低減するためには、高精度のミラー研磨が必要となってしまい、製造コストアップの要因となってしまう。EUV多層膜反射鏡を用いた拡大観察において、100nm以下の解像度を確保するためには、波面収差を抑え、反射面を非常に高い精度で研磨する必要がある。
また、様々な光学部品の配置を可能にするワークディスタンス約20mm以上で、NAが0.2を超すような多層反射光学系を用いる場合、ミラー径を大型化のために、製作難易度が高い。すなわち、大型の曲面鏡では、高い精度での加工が困難になる。したがって、波面収差によって光学像がぼけてしまうという問題がある。
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、波面収差による光学像のボケを抑制することができる検査装置、及び波面収差補正方法を提供することを目的とするものである。
本実施形態の第1の態様にかかる検査装置は、試料を照明する照明光を発生する照明光源と、光軸方向に異なる焦点位置での前記試料の画像を複数撮像する撮像部と、前記複数の画像に基づいて、光軸方向における任意の焦点位置での画像を生成する処理装置と、を備え、前記処理装置が、複数の前記画像のそれぞれに対して、前記画像を周方向位置に応じて分割して、径方向位置と輝度データとが対応付けられたプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部と、1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うことで、前記プロファイルデータに基づいて逆畳み込み演算データを生成する逆畳み込み演算部と、前記逆畳み込み演算データに用いて、光軸方向における任意の焦点位置での逆畳み込み演算データの推定データを推定する推定部と、前記推定部が径方向位置毎に推定した前記推定データを合成して、前記任意の焦点位置における画像を生成する合成部と、を備えたものである。
上記の検査装置において、前記処理装置が、前記逆畳み込み演算データ又は前記プロファイルデータのピーク位置のシフト量を算出し、前記推定部が、前記シフト量に基づいて、前記逆畳み込み演算データを径方向にシフトすることで、前記推定データを推定するようにしてもよい。
上記の検査装置において、前記逆畳み込み演算部が、前記異なる焦点位置での前記プロファイルデータに対して逆畳み込み演算をそれぞれ行うことで、複数の前記逆畳み込み演算データを生成し、複数の前記逆畳み込み演算データのピーク位置をそれぞれ算出し、複数の前記逆畳み込み演算データの前記ピーク位置のシフト量に基づいて、前記逆畳み込み演算データを径方向にシフトすることで、前記推定データを算出するようにしてもよい。
上記の検査装置において、焦点位置が異なる2つの前記プロファイルデータを用いた畳み込み演算を行って、畳み込み演算データを生成し、前記畳み込み演算データに基づいて、2つの前記プロファイルデータのピーク位置のシフト量を求め、前記シフト量に基づいて、2つの前記プロファイルデータの一方を径方向にシフトし、他方の前記プロファイルデータと径方向にシフトした前記プロファイルデータとの積の平方根に対して前記逆畳み込み演算部が前記逆畳み込み演算を行うことで、前記逆畳み込み演算データを生成するようにしてもよい。
上記の検査装置において、前記試料からの散乱光を前記撮像部に伝搬する光学系には1つ以上の曲面鏡が設けられ、前記曲面鏡によって、前記試料を前記撮像部に拡大して投影するようにしてもよい。
上記の検査装置において、前記照明光がEUV光であることが好ましい。
本実施形態の第1の態様にかかる波面収差補正方法は、光軸方向に異なる焦点位置で撮像された複数の画像に基づいて、処理装置が光軸方向における任意の焦点位置での画像を生成する波面収差補正方法であって、前記画像を生成するステップでは、複数の前記画像のそれぞれに対して、前記画像を周方向位置に応じて分割して、径方向位置と輝度データとが対応付けられたプロファイルデータを生成し、1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うことで、前記プロファイルデータに基づいて逆畳み込み演算データを生成し、前記逆畳み込み演算データに用いて、光軸方向における任意の焦点位置での逆畳み込み演算データの推定データを推定し、前記推定部が径方向位置毎に推定した前記推定データを合成して、前記任意の焦点位置における画像を生成する、ものである。
上記の波面収差補正方法において、前記逆畳み込み演算データ又は前記プロファイルデータのピーク位置のシフト量を算出し、前記ピーク位置に基づいて、前記逆畳み込み演算データを径方向にシフトすることで、前記推定データを推定するようにしてもよい。
上記の波面収差補正方法において、前記異なる焦点位置での前記プロファイルデータに対して逆畳み込み演算をそれぞれ行うことで、複数の前記逆畳み込み演算データを生成し、複数の前記逆畳み込み演算データのピーク位置をそれぞれ算出し、複数の前記逆畳み込み演算データの前記ピーク位置のシフト量に基づいて、前記逆畳み込み演算データを径方向にシフトすることで、前記推定データを算出するようにしてもよい。
上記の波面収差補正方法において、焦点位置が異なる2つの前記プロファイルデータを用いた畳み込み演算を行って、畳み込み演算データを生成し、前記畳み込み演算データに基づいて、2つの前記プロファイルデータのピーク位置のシフト量を求め、前記シフト量に基づいて、2つの前記プロファイルデータの一方を径方向にシフトし、他方の前記プロファイルデータと径方向にシフトした前記プロファイルデータとの積の平方根に対して前記逆畳み込み演算部が前記逆畳み込み演算を行うことで、前記逆畳み込み演算データを生成するようにしてもよい。
上記の波面収差補正方法において、試料からの散乱光を撮像部に伝搬する光学系には少なくとも曲面鏡が設けられ、前記曲面鏡によって、前記試料を前記撮像部に拡大して投影するようにしてもよい。
上記の波面収差補正方法において、試料を照明する照明光がEUV光であることが好ましい。
本発明によれば、波面収差による光学像のボケを抑制することができる検査装置、及び波面収差補正方法を提供することができる。
本実施形態にかかる検査装置の構成を示す図である。 検査装置に用いられる処理装置の構成を示すブロック図である。 検査装置で取得された複数の画像を模式的に示す図である。 画像の座標変換処理を説明するための図である。 r方向のプロファイルデータと逆畳み込み演算データとを示す図である。 逆畳み込み演算データを用いて合焦位置での逆畳み込み演算データを推定する処理を説明するための図である。 合焦位置における逆畳み込み画像を示す図である。 プロファイルデータを説明するための図である 逆畳み込み演算データを用いて合焦位置での逆畳み込みデータを推定する処理を説明するための図である。 逆畳み込み演算データを用いて求められた合焦位置での推定データを示す図である。
以下、本実施の形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
実施の形態1.
本実施の形態にかかる検査装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、試料の欠陥を検出する検査装置100の構成を示す図である。なお、検査対象は、EUVリソグラフィー用のパターン付きマスク、マスクブランク、マスクサブスレートなどであり、以下、マスク14と称する。さらには、検査装置100は、マスク以外の検査対象、例えば半導体装置を検査することも可能である。検査装置100は、13.5nmのEUV光を用いて、アクチニック(Actinic)検査を行う。すなわち、リソグラフィー工程での露光波長(13.5nm)と同じ照明波長を用いて、検査装置100は、マスク14を検査する。また、EUV光を用いることで、高い解像度での観察が可能になる。例えば、検査装置100は、1200倍の拡大観察で、100nm以下の解像度で撮像することができる。
検査装置100は、照明装置11と、多層膜平面鏡12と、シュバルツシルト拡大光学系15と、処理装置16と、TDIカメラ19と、を備えている。シュバルツシルト拡大光学系15は穴付き凹面鏡15aと凸面鏡15bで構成される。なお、図1では、説明の明確化のため、マスク14の面と垂直な方向をZ方向として、マスク14の面と平行な面において、紙面と平行な方向をY方向として示している。Z方向は、シュバルツシルト拡大光学系15の光軸と平行になっている。また、後述するように、マスク14の面と平行な面のうち、Y方向と垂直な方向と平行な方向をX方向とする。
照明装置11は、例えば、露光波長と同じ13.5nmのEUV光EUV11を発生する。照明装置11から発生したEUV光EUV11は、絞られながら進んでいる。EUV光EUV11は、多層膜平面鏡12に当たって下方に反射する。多層膜平面鏡12で反射したEUV光EUV12は、マスク14に入射する。多層膜平面鏡12は、マスク14の真上に配置され、EUV光EUV12をマスク14に向けて反射する落とし込みミラーである。
EUV光EUV12は、ステージ13上に載せられているマスク14における微小な検査領域を照明する。この検査領域は約0.5mm角である。この微小領域内に欠陥が存在すると、散乱光が発生する。例えば、ある微小な欠陥から発生する散乱光S11a、S12aは、穴付き凹面鏡15a、及び凸面鏡15bで反射し、それぞれ散乱光S11b、S12bのように進み、TDIカメラ19に到達する。
具体的には、マスク14からの散乱光S11a、S12aは、穴付き凹面鏡15aに入射する。穴付き凹面鏡15aで反射された散乱光は、凸面鏡15bに入射する。凸面鏡15bで反射された散乱光S11b、12bは、穴付き凹面鏡15aの中心に設けられた穴を通過して、TDIカメラ19に入射する。TDIカメラ19は、マスク14の拡大像を撮像する。これによって、マスク14の表面に存在する欠陥が検出される。もちろん、TDIカメラ19ではなく、通常のCCDカメラや光検出器で拡大像を撮像しても良い。
このように、EUV光が伝搬するシュバルツシルト拡大光学系15には、穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15bが設けられている。穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15bは、表面に多層膜が形成された多層膜曲面鏡である。シュバルツシルト拡大光学系15は、穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15b等の曲面鏡によってマスク14をTDIカメラ19に拡大して投影している。よって、TDIカメラ19は、マスク14の光学像を撮像する。
TDIカメラ19からの出力信号は、処理装置16に入力される。処理装置16は、TDIカメラ19からの出力信号に応じて、マスク14の欠陥検査を行う。処理装置16は、欠陥を検出するための検査回路が設けられている。例えば、処理装置16は、TDIカメラ19が検出した検出値を閾値と比較して、比較結果に基づいて欠陥を検出する。さらに、処理装置16は、TDIカメラ19が撮像した画像に対して逆畳み込み演算(Deconvolution)を行うことで、波面収差による光学像のボケを抑制する。この逆畳み込み演算については、後述する。
照明用の多層膜平面鏡12は、穴付き凹面鏡15aとマスク14の間に配置されている。また、散乱光S11aと散乱光S12aは、穴付き凹面鏡15aの穴を挟んで反対側に入射する散乱光として、示されている。具体的には、穴付き凹面鏡15aに設けられた穴の右側において、穴付き凹面鏡15aに入射する散乱光を散乱光S12aとし、穴付き凹面鏡15aに設けられた穴の左側において、穴付き凹面鏡15aに入射する散乱光を散乱光S11aとしている。
ステージ13は、XYZステージであり、XYZ方向に移動することができる。例えば、ステージ13がXY方向に移動することで、マスク14の任意の位置を撮像することができる。さらに、ステージ13がZ方向に移動することで、任意の高さにおいて、マスク14を撮像することができる。例えば、ステージ13を移動することで、光軸方向における焦点位置を変化させることができる。なお、ステージ13だけではなく、TDIカメラ19、穴付き凹面鏡15a、及び凸面鏡15bのいずれか一つ以上を光軸方向に沿って移動させることで、焦点位置を変えるようにすることも可能である。
なお、図1では、マスク14で散乱した散乱光を穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15bからなるシュバルツシルト拡大光学系15を介して検出したが、検査装置100には、シュバルツシルト拡大光学系15に加えて凹面鏡や平面鏡がさらに設けられていてもよい。
検査装置100は、シュバルツシルト拡大光学系15を用いて暗視野照明観察を行っている。多層膜平面鏡12で反射したEUV光EUV12がマスク14を照明するとともに、多層膜平面鏡12の外側を通過したマスク14からの散乱光EUV光S11、S12がシュバルツシルト拡大光学系15を介してTDIカメラ19で検出される。このような暗視野照明光学系を用いた場合、観察対象によって散乱光強度の角度分布が異なる。すなわち、散乱方向が非対称になり、散乱角方向毎に散乱光強度が異なる。例えば、マスク14に欠陥が存在する場合、欠陥形状等に応じて、散乱光S11aと散乱光S12aの強度が異なってしまう。
このような場合、2次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算では、画像を精度よく再生することが困難になる。そこで、本実施の形態の形態では、処理装置16が1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行っている。そして、非合焦位置にて取得した複数の画像から、処理装置16が合焦位置での画像を算出している。処理装置16は、パーソナルコンピュータ等の演算処理装置であり、メモリやCPU(Central Processing Unit)等を備えている。例えば、プロセッサが、メモリ等に格納されたプログラムを読み出して、実行することで、所定の処理が実行される。これにより、波面収差が抑制された逆畳み込み画像が生成される。
以下、処理装置16による波面収差の補正処理について図2〜図7を用いて説明する。図2は、処理装置16の構成を示すブロック図である。図3〜図7は、処理装置16での各処理を説明するための図である。
処理装置16は、第1記憶部61、第2記憶部62、プロファイルデータ生成部64、逆畳み込み演算部65、推定部66、合成部67を備えている。
第1記憶部61と第2記憶部62は、TDIカメラ19で撮像されたマスク14の画像を記憶する。第1記憶部61と第2記憶部62は、マスク14におけるXY位置と輝度データFとが対応付けて格納している。すなわち、第1記憶部61、第2記憶部62はF(x,y)を格納している。なお、xはX方向における位置(X座標)、yはY方向における位置(Y座標)を示している。
さらに、第1記憶部61と第2記憶部62とは、異なるZ位置での画像を格納している。ここで、図3に示すように、第1記憶部61が記憶している画像を、Z=Z1における第1画像とし、第2記憶部62が記憶している画像をZ=Z2における第2画像として説明する。
シュバルツシルト拡大光学系15のZ1、Z2は焦点位置が合っていないZ位置、すなわち非合焦位置である。例えば、第1画像は、合焦位置からZ1だけずれているとき画像であり、第2画像は合焦位置からZ2だけずれているときの画像である。Z2はZ1より大きくなっている。また、シュバルツシルト拡大光学系15の焦点位置が合っているZ位置、すなわち合焦位置をZ=Z0とする。なお、図3では、合焦位置での画像が示されているが、TDIカメラ19は合焦位置での画像を取得しなくてもよい。すなわち、TDIカメラ19は、非合焦位置での画像を2枚以上撮像すればよい。本実施の形態では、処理装置16が、Z=Z1、Z2の画像に基づいて、Z=Z0での逆畳み込み画像を求めている。
図3では、Z=Z0において、画像の中央に欠陥20が存在している。合焦位置から焦点位置をずらしていくことで、欠陥20がぼやけていく。Z1はZ2よりも合焦位置(Z=Z0)に近くなっている。したがって、Z=Z2の第2画像の方が、Z=Z1の第1画像よりも、欠陥20が大きくぼけている。本実施形態では、処理装置16は、中央に欠陥20が存在する画像に対して、以下の処理を行っている。
上記のように、第1画像、及び第2画像では、XY位置(XY座標)と輝度データとが対応付けられている。プロファイルデータ生成部64は、第1及び第2画像の径方向の1次元プロファイルデータを生成する。そのため、まず、プロファイルデータ生成部64は、第1画像、及び第2画像に対して座標変換を行う。プロファイルデータ生成部64は、画像データの座標系をXY直交座標系から極座標系に変換する。ここで、径方向位置をrとし、周方向位置をθとする。プロファイルデータ生成部64は、F(x,y)をF(r,θ)に変換する。散乱角度によって散乱光の強度が変わるため、極座標に変換している。径方向(r方向)と周方向(θ方向)は直交する方向である。
プロファイルデータ生成部64は、F(r,θ)に基づいて、r方向におけるプロファイルデータFn(r)を生成する。例えば、プロファイルデータ生成部64は、Fn(r,θ)を特定の角度成分毎に積分する。図4に示すように、プロファイルデータ生成部64は、放射状に画像を分割する。そして、プロファイルデータ生成部64は、角度成分毎に輝度データを積分して、r方向のプロファイルデータFn(r)を生成する。プロファイルデータ生成部64は、全方位に対してプロファイルデータを生成する。プロファイルデータ生成部64は、θn<θ<θn+1毎に(nは2以上の整数)、画像を分割して、輝度データをrのみの関数にする。プロファイルデータFn(r)は、例えば、以下の式(1)に基づいて求められる。
Figure 0005843179
θn<θ<θn+1の時のプロファイルデータFn(r)|θ=nを図5に示す。なお、極座標変換を行っているため、rは0以上の値となっている。Z=Z0,Z1,Z2において、プロファイルデータFn(r)|θ=nのピークのr座標がずれている。合焦位置から離れるにしたがって、画像のボケが大きくなる。よって、合焦位置から離れるにつれて、ピーク位置が外側に移動していく。合焦位置では、欠陥が画像の中心にあるため、r=0に近傍にピークがある。そして、合焦位置からのZ方向のずれが大きくなるにつれて、ピークのr座標が大きくなっていく。
上記のように、プロファイルデータ生成部64は、周方向位置に応じて画像を分割して、プロファイルデータFn(r)を算出する。プロファイルデータ生成部64は、n=1、2、・・・・nとして、第1画像に基づいて、複数のプロファイルデータを算出する。同様に、プロファイルデータ生成部64は、第2画像に基づいて、複数のプロファイルデータを算出する。このように、プロファイルデータ生成部64は分割された周方向位置毎にr方向のプロファイルデータを生成する。
プロファイルデータ生成部64は、第1画像、及び第2画像に対して同じ処理を行って、プロファイルデータFn(r)を生成する。したがって、プロファイルデータ生成部64は、第1画像に対するプロファイルデータFn(r)|Z=Z1と、第2画像に対するプロファイルデータFn(r)|Z=Z2を同じ数だけ生成する。プロファイルデータでは、径方向位置(r座標)と輝度データが対応付けられている。なお、Z=Z1、Z=Z2は、Z方向位置が非合焦位置であるため、非合焦プロファイルデータとなる。
逆畳み込み演算部65は、1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うことで、プロファイルデータに基づいて逆畳み込み演算データを生成する。ここで、逆畳み込み演算部65には、図5のような1次元の点像分布関数PSFn(r)が設定されている。点像分布関数PSFn(r)では、径方向位置(r)と強度とが対応付けられている。
点像分布関数PSFn(r)は、周方向位置毎に異なる。すなわち、点像分布関数PSFn(r)はn毎に異なる。また、第1画像、及び第2画像に対して、点像分布関数PSFn(r)は共通になっている。すなわち、逆畳み込み演算部65は、全画像に対して、同じ点像分布関数PSFn(r)を用いて、逆畳み込み演算を行う。
このように、逆畳み込み演算部65は、Fn(r)に対して逆畳み込み演算を行う。こうすることで、逆畳み込み演算部65は、図5に示すような逆畳み込み演算データGn(r)を生成する。このように、逆畳み込み演算部65は、プロファイルデータFn(r)に1次元の逆畳み込み演算を行うことで、逆畳み込み演算データGn(r)を生成する。逆畳み込み演算データは、プロファイルデータと同様に、径方向位置と輝度データが対応付けられたデータである。なお、合焦位置のプロファイルデータFn(r)|Z=Z0には、逆畳み込み演算は実施されていない。
逆畳み込み演算データGn(r)は、第1画像、及び第2画像のそれぞれに対して算出される。すなわち、逆畳み込み演算部65は、Z=Z1での逆畳み込み演算データGn(r)|Z=Z1と、Z=Z2での逆畳み込み演算データGn(r)|Z=Z2とを算出する。さらに、逆畳み込み演算部65はθ毎に逆畳み込み演算データを算出する。すなわち、逆畳み込み演算部65は各周方向位置でのプロファイルデータに対して、それぞれ逆畳み込み演算を行う。
推定部66は、逆畳み込み演算部65での演算結果に基づいて、合焦位置での逆畳み込み画像を推測する。推定部66は、Z=Z1、Z2での逆畳み込み演算データGn(r)を用いて、合焦位置での逆畳み込み画像を推定する。そのため、推定部66は合焦位置での逆畳み込み演算データの推定データを推定する。なお、推定データは、径方向位置と輝度データが対応付けられたデータである。
本実施の形態では、推定部66が線形補間によって推定データを推定する。具体的には、図6に示すように、推定部66は、逆畳み込み演算データGn(r)|Z=Z1のピーク位置r1を算出する。同様に、推定部66は、逆畳み込み演算データGn(r)|Z=Z2のピーク位置r2を算出する。例えば、推定部66は逆畳み込み演算データGn(r)の極大値又は最大値をピーク位置として算出する。
そして、推定部66は、ピーク位置r1とピーク位置r2とから、合焦位置(Z=Z0)における逆畳み込み演算データのピーク位置r0を線形補間により算出する。推定部66は、Z座標が異なっても、Gn(r)の形状が変化しないと仮定して、rをオフセットさせる。こうすることで、推定部66は、Z=Z0の逆畳み込み演算データの推定データを算出する。すなわち、推定部66は、ピーク位置r1とピーク位置r2のシフト量に応じて、Gn(r)|Z=Z1をr方向にシフトさせる。具体的には、推定部66は、逆畳み込み演算データGn(r)|Z=Z1を(r2−r1)×Z1/(Z2−Z1)だけr方向にシフトすることで、推定データGn(r)|Z=Z0を算出している。具体的には、以下の式(2)に基づいて、推定部66が逆畳み込み演算データの推定データを求める。
Figure 0005843179
このように、推定部66は、非合焦位置(Z=Z1)における逆畳み込み演算データGn(r)|Z=Z1をシフトすることで、合焦位置(Z=Z0)における逆畳み込み演算データの推定データGn(r)|Z=Z0を算出する。もちろん、推定部66は、逆畳み込み演算データGn(r)|Z=Z2をシフトすることで、推定データGn(r)|Z=Z0を算出してもよい。なお、図6に示すように、Z=Z0の逆畳み込み演算データの推定データは、rが負の領域にも拡張しておく。図6に示すように、Gn(r)|Z=Z0のピーク位置r0はr=0に近い位置にある。
推定部66は、周方向位置毎に推定データGn(r)|Z=Z0を推定する。そして、合成部67は、周方向位置毎に推定した推定データGn(r)|Z=Z0を合成することで、合焦位置(Z=Z0)における逆畳み込み画像を生成する。すなわち、処理装置16は全θ成分について、推定データを算出している。そして、合成部67が角度成分毎に求めた全θ成分の和を取って逆畳み込み画像を再生する。逆畳み込み画像G(r,θ)は、以下の式(3)に基づいて算出することができる。
Figure 0005843179
そして、処理装置16は、逆畳み込み画像Gn(r,θ)をXY直交座標系に変換して、モニタ等に表示する。上記の処理によって算出した合焦位置での逆畳み込み画像を図7に示す。このように、処理装置16は、光軸方向において、異なる焦点位置での逆畳み込み演算データの特徴を抽出する。そして、処理装置16は、光軸方向における任意の焦点位置での逆畳み込み演算データの推定データを線形補間等によって推定する。合焦位置となるZ=Z0を求めておけば、処理装置16は、合焦位置での推定データを求めることができる。そして、処理装置16は、角度成分毎に求めた推定データを足し合わせることで、逆畳み込み像を算出する。
1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うことで、波面収差による画像のボケを低減することができる。例えば、穴付き凹面鏡15aが大型の場合、反射面を高い精度で研磨することが困難となる。この場合、波面収差によって、同じ観察点から散乱した散乱光が、TDIカメラ19の受光面において同じ位置に結像しなくなる。例えば、ある特定の散乱角に散乱した散乱光が、他の散乱角に散乱した散乱光と異なる位置に入射する。したがって、散乱角毎に散乱光強度分布が異なる場合、光学像がぼけてしまう。
このように、観察対象によって散乱角毎の強度分布が異なる場合でも、上記の処理を行うことで、正確に実像を再生することができる。また、本実施形態では、r方向のプロファイルデータに対して1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行っている。これにより、散乱角毎に散乱光強度分布が異なる場合でも、実像を正確に求めることができる。これに対して、2次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算処理では、散乱角方向毎に散乱角強度が異なる場合、収差による画像のボケを補正することが困難である。また、1次元の逆畳み込み演算を用いているため、処理を簡略化することができる。
さらに、本実施の形態では、非合焦位置での画像を用いて、合焦位置での逆畳み込み画像を算出している。こうすることで、適切な逆畳み込み画像を算出することができる。
上記の実施の形態では説明の簡略化のため2つの画像に基づいて、合焦画像を合成したが、3以上の画像に基づいて、合焦画像を合成してもよい。すなわち、合焦位置における逆畳み込み演算データの推定データを推定するために、3つ以上のプロファイルデータ、を用いてもよい。例えば、3つ以上のプロファイルデータを用いた場合、処理装置16がそれぞれにプロファイルデータに対応するピーク位置r1〜r3を算出する。そして、ピーク位置r1〜r3を用いた最小二乗法に応じて、合焦位置のピーク位置r0を求めることが可能である。そして、この場合、より正確に、合焦位置における逆畳み込み演算データのピーク位置を推定することができる。
なお、点像分布関数PSFn(r)は、実際の点像を撮像した場合の撮像画像から求めることが可能である。あるいは、穴付き凹面鏡15a、凸面鏡15bの反射面の形状の実測値に応じたシミュレーション等によって、点像分布関数PSFn(r)を求めることも可能である。
実施の形態2.
本実施の形態では、実施の形態1のプロファイルデータ生成部64、逆畳み込み演算部65、及び推定部66における処理が異なっている。なお、プロファイルデータ生成部64、逆畳み込み演算部65、及び推定部66における処理以外については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。例えば、検査装置100の構成、並びに、第1記憶部61、第2記憶部62、及び合成部67の処理等については、実施の形態1と同様である。
プロファイルデータFn(r)では、散乱光の散乱方向が正か負かによって、Z座標の増加に伴うrの発展方向が異なる場合がある。例えば、図8に示すように、合焦位置の場合に、r=0付近にピークとなるプロファイルが存在しているとする。散乱光には、Zの増加に伴い、rに正方向にシフトする成分と、rの負方向にシフトする成分があるとする。この場合、図8に示すように、Z位置を変えていくことで、2つのピークが分離して現れる。Zの増加に伴い、rの正方向に発展する成分によるピークをPとし、rの負方向に発展する成分によるピークをPとする。
ZをZ1からZ2に増加させると、図8に示すように、ピークPは正方向にシフトし、ピークPは負方向にシフトする。したがって、Z位置が増加するにつれて、像が分裂していく。このように、正と負の発展成分がある場合、実施の形態1の方法によってピークのシフト量を求めようとすると、推定精度が劣化してしまう恐れがある。そこで、本実施の形態では、主要な成分に基づいて、ピークのシフト量を求めている。ここでは、正のピークPが負のピークPに比べて大きくなっているため、正のピークPを主要成分とみなしている。そして、処理装置16が正のピークPのピーク位置に基づいて、シフト量を求めている。
処理装置16が、プロファイルデータFn(r)|Z=Z1とプロファイルデータFn(r)|Z=Z2との2つの波形の特徴を抽出し、主要成分のr方向のシフト量を求める。そのため、プロファイルデータ生成部64が、Fn(r)|Z=Z2のr方向にオフセット変数aを導入する。そして、プロファイルデータ生成部64が、Fn(r)|Z=Z1とFn(r−a)|Z=Z2の畳み込みのr方向積分を行う。畳み込みのr方向積分によって算出されるデータをHn(a)とすると、プロファイルデータ生成部64は、以下の式による畳み込み積分を行うことでHn(a)を求める。
Figure 0005843179
このように、プロファイルデータ生成部64が、Z位置が異なる2つのプロファイルデータに対して畳み込み演算を行って、畳み込み演算データHn(a)を生成する。そして、プロファイルデータ生成部64が、Hn(a)が最大となる値をオフセット値aとして求める。オフセット値aは、主要成分である正のピークPのピーク位置のシフト量を示す値となる。すなわち、Z=Z1でのピークPのピーク位置とZ=Z2でのピークPのピーク位置との差がオフセット値aとなる。
プロファイルデータ生成部64は、図9に示すように、オフセット値aを求めた後、Fn(r)|Z=Z1とFn(r−a)|Z=Z2との積の平方根を求める。そして、式(5)のように、プロファイルデータ生成部64がこの積の平方根をプロファイルデータF’n(r)|Z=Z1に置き換える。ただし、F’n(r)は正の値である。
Figure 0005843179
プロファイルデータ生成部64は、Fn(r)|Z=Z1とFn(r−a)|Z=Z2の積の1/2乗を求めて、プロファイルデータF’n(r)としている。こうすることで、散乱成分のr方向の符号が異なる成分をキャンセルすることができる。すなわち、Z=Z1、Z2の負のピークPのシフト量は正のピークPのシフト量と異なっているため、F’n(r)では、負のピークPが小さくなる。このように、Fn(r)|Z=Z1とFn(r−a)|Z=Z2の積の1/2乗を用いることで、主要成分以外のピークを小さくすることができる。
そして、逆畳み込み演算部65がプロファイルデータF’n(r)に対して、1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を実行する。これにより、逆畳み込み演算データGn(r)|Z=Z1を求めることができる。そして、推定部66がピーク位置のシフト量だけGn(r)|Z=Z1をr方向にシフトさせることで、推定データGn(r)|Z=Z0を算出することができる。推定データGn(r)|Z=Z0の算出は、例えば、以下の式(6)を用いて行うことができる。
Figure 0005843179
式(6)によって求めた逆畳み込みデータを図10に示す。上記の処理を施すことによって、逆畳み込み画像の精度を向上することができる。光の散乱成分が正方向と負方向とで異なる場合でもあっても、主要な成分のみを取り出すことができる。したがって、精度を向上することができ、波面収差によるボケが抑制された光学像を生成することができる。本実施の形態においても、逆畳み込み演算部65は、1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うことで、プロファイルデータに基づいて逆畳み込み演算データを生成している。よって、実施の形態1と同様に波面収差によるボケを抑制することができる。
上記の説明では、第1画像及び第2画像の2つの画像を用いたが、3つ以上の画像を用いてもよい。さらに、ピーク位置、又はピーク位置のシフト量を算出する方法は、上記の処理に限られるものではなく、種々の方法を用いることできる。
また、実施の形態1、2では非合焦位置におけるプロファイルデータに基づいて、合焦位置における推定データを算出したが、合焦位置に限らず、非合焦位置における推定データを算出することができる。すなわち、光軸方向に異なる焦点位置で撮像された複数の画像に基づいて、処理装置16が光軸方向における任意の焦点位置での推定データを推定してもよい。そして処理装置16が任意の焦点位置での推定データに基づいて、その任意の焦点位置での画像を合成してもよい。このように、任意のZ位置以外で画像を複数撮像して、任意のZ位置において逆畳み込み画像を求めることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。
100 検査装置
11 照明装置
12 多層膜平面鏡
13 ステージ
14 マスク
15 シュバルツシルト拡大光学系
15a 穴付き凹面鏡
15b 凸面鏡
16 処理装置
19 TDIカメラ
61 第1記憶部
62 第2記憶部
64 プロファイルデータ生成部
65 逆畳み込み演算部
66 推定部
67 合成部

Claims (12)

  1. 試料を照明する照明光を発生する照明光源と
    光軸方向に異なる焦点位置での前記試料の画像を複数撮像する撮像部と、
    複数の前記画像に基づいて、光軸方向における任意の焦点位置での画像を生成する処理装置と、を備え、
    前記処理装置が、
    複数の前記画像のそれぞれに対して、前記画像を周方向位置に応じて分割して、径方向位置と輝度データとが対応付けられたプロファイルデータを生成するプロファイルデータ生成部と、
    前記試料からの光を前記撮像部に伝搬する光学系の波面収差に基づいて求められた1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うことで、前記プロファイルデータに基づいて逆畳み込み演算データを生成する逆畳み込み演算部と、
    前記逆畳み込み演算データ用いて、光軸方向における任意の焦点位置での逆畳み込み演算データの推定データを推定する推定部と、
    前記推定部が径方向位置毎に推定した前記推定データを合成して、前記任意の焦点位置における画像を生成する合成部と、を備えた検査装置。
  2. 前記処理装置が、前記逆畳み込み演算データ又は前記プロファイルデータのピーク位置のシフト量を算出し、
    前記推定部が、前記シフト量に基づいて、前記逆畳み込み演算データを径方向にシフトすることで、前記推定データを推定する請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記逆畳み込み演算部が、前記異なる焦点位置での前記プロファイルデータに対して逆畳み込み演算をそれぞれ行うことで、複数の前記逆畳み込み演算データを生成し、
    複数の前記逆畳み込み演算データのピーク位置をそれぞれ算出し、
    複数の前記逆畳み込み演算データの前記ピーク位置のシフト量に基づいて、前記逆畳み込み演算データを径方向にシフトすることで、前記推定データを算出する請求項2に記載の検査装置。
  4. 焦点位置が異なる2つの前記プロファイルデータを用いた畳み込み演算を行って、畳み込み演算データを生成し、
    前記畳み込み演算データに基づいて、2つの前記プロファイルデータのピーク位置のシフト量を求め、
    前記シフト量に基づいて、2つの前記プロファイルデータの一方を径方向にシフトし、
    他方の前記プロファイルデータと径方向にシフトした前記プロファイルデータとの積の平方根に対して前記逆畳み込み演算部が前記逆畳み込み演算を行うことで、前記逆畳み込み演算データを生成する請求項2に記載の検査装置。
  5. 前記試料からの散乱光を前記撮像部に伝搬する光学系には1つ以上の曲面鏡が設けられ、前記曲面鏡によって、前記試料を前記撮像部に拡大して投影している請求項1〜4のいずれか1項に記載の検査装置。
  6. 前記照明光がEUV光であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の検査装置。
  7. 光軸方向に異なる焦点位置で撮像された複数の画像に基づいて、処理装置が光軸方向における任意の焦点位置での画像を生成する波面収差補正方法であって、
    前記画像を生成するステップでは、
    複数の前記画像のそれぞれに対して、前記画像を周方向位置に応じて分割して、径方向位置と輝度データとが対応付けられたプロファイルデータを生成し、
    試料からの光を撮像部に伝搬する光学系の波面収差に基づいて求められた1次元の点像分布関数を用いた逆畳み込み演算を行うことで、前記プロファイルデータに基づいて逆畳み込み演算データを生成し
    前記逆畳み込み演算データ用いて、光軸方向における任意の焦点位置での逆畳み込み演算データの推定データを推定し、
    方向位置毎に推定した前記推定データを合成して、前記任意の焦点位置における画像を生成する、波面収差補正方法。
  8. 前記逆畳み込み演算データ又は前記プロファイルデータのピーク位置のシフト量を算出し、
    前記ピーク位置に基づいて、前記逆畳み込み演算データを径方向にシフトすることで、前記推定データを推定する請求項7に記載の波面収差補正方法。
  9. 前記異なる焦点位置での前記プロファイルデータに対して逆畳み込み演算をそれぞれ行うことで、複数の前記逆畳み込み演算データを生成し、
    複数の前記逆畳み込み演算データのピーク位置をそれぞれ算出し、
    複数の前記逆畳み込み演算データの前記ピーク位置のシフト量に基づいて、前記逆畳み込み演算データを径方向にシフトすることで、前記推定データを算出する請求項8に記載の波面収差補正方法。
  10. 焦点位置が異なる2つの前記プロファイルデータを用いた畳み込み演算を行って、畳み込み演算データを生成し、
    前記畳み込み演算データに基づいて、2つの前記プロファイルデータのピーク位置のシフト量を求め、
    前記シフト量に基づいて、2つの前記プロファイルデータの一方を径方向にシフトし、
    他方の前記プロファイルデータと径方向にシフトした前記プロファイルデータとの積の平方根に対して前記逆畳み込み演算部が前記逆畳み込み演算を行うことで、前記逆畳み込み演算データを生成する請求項8に記載の波面収差補正方法。
  11. 試料からの散乱光を前記撮像部に伝搬する光学系には1つ以上の曲面鏡が設けられ、前記曲面鏡によって、前記試料を前記撮像部に拡大して投影している請求項7〜10のいずれか1項に記載の波面収差補正方法。
  12. 試料を照明する照明光がEUV光であることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の波面収差補正方法。
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