JP2016080145A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造でありながら、密封装置内に浸入した泥水等を逐次排出し得るようにした新規な密封装置を提供する。【解決手段】外側部材2と、外側部材2に対して同軸回転する内側部材5との間に装着される密封装置11であって、外側部材2に内嵌される第1シール部材50と、内側部材5に外嵌される2重円筒形の第2シール部材60とが組み合わさって構成され、第2シール部材60の内径側及び外径側円筒部601,602は、軸L方向に沿って第1シール部材50側に延びるように形成され、外径側円筒部602は、第1シール部材50の外側部材2に対する内嵌部520aとの間に軸L方向に沿ったラビリンスrを構成し、外径側円筒部602の内周部41cには周方向に沿って繰り返す複数の凹凸42,43が形成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、自動車等の車輪支持部の軸受装置に用いられる密封装置に関し、さらに詳しくは、外輪(外側部材)と内輪との間に装着される密封装置に関する。
近時、自動車等の車輪支持部の軸受装置としては、例えば、特許文献1〜4に記載されたような密封装置が挙げられる。特許文献1〜3に記載された密封装置は、外輪に内嵌される第1シール部材と、内輪に外嵌される第2シール部材とからなる。そして、第1シール部材は、第2シール部材(スリンガ)に弾接するリップ部を有し、内輪の回転に伴うリップ部のスリンガに対する弾性的摺接によって、外部からの汚泥、塵埃等の異物(以下、まとめて泥水等と言う)の軸受空間内への浸入や、軸受空間内に充填される潤滑剤(グリース等)の外部漏出が防止されるようになされている。また、第1シール部材と第2シール部材とは、外部から密封装置さらには軸受空間(密封対象空間)内への泥水等の浸入を防止するため、軸受装置の外部側に開口する部分にラビリンス構造部が形成されるように組み合わされる。特に、密封装置内へ泥水等が浸入すると、前記リップ部とスリンガとの摺接部に泥水等に含まれる塵埃(異物)が噛み込み、これによってリップ部の先端部が摩耗してシール性が低下する。そのため、ラビリンス構造部による密封装置内への泥水等の浸入阻止が効果的になされることが望まれる。特許文献1〜4には、第2シール部材を、断面倒U形の2重円筒形にし、ラビリンス構造部の経路を長くして、前記泥水等の浸入阻止機能を高める例が記載されている。
また、特許文献4には、第2シール部材(スリンガ、同文献ではスリーブ)を前記と同様に断面倒U形の2重円筒形にして、ラビリンス構造部の経路を長くし、さらに、ラビリンス構造部を構成する第1シール部材の内周部分を、流体ポンピング作用を果たす形状(凹凸)とした例が記載されている。即ち、ラビリンス構造部の経路を長くすることに加え、ラビリンス構造部を構成する第1シール部材の内周部分を流体ポンピング作用を果たす形状とすることにより、密封装置内への泥水等の浸入阻止機能をより高めるようにしている。
特開2007−285374号公報 特開2012−229763号公報 特許第5145958号公報 実開平7−10630号公報
前記特許文献1〜3に示される密封装置では、いずれも第2シール部材を断面倒U形の2重円筒形とすることにより、また、特許文献4では流体ポンピング作用を果たす形状をさらに付加することにより、密封装置内への泥水等の浸入阻止が効果的になされる。しかし、一旦、密封装置内に泥水等が浸入すると、2重円筒形の第2シール部材により形成されるポケット状空間部の形状的特性と、ラビリンス構造部とが相乗して、密封装置内へ浸入した泥水等は外部に排出されにくくなる。このように、浸入する泥水等の量は少なくても、一旦浸入した泥水等は経時的に前記ポケット状空間部に蓄積され、蓄積された泥水等に含まれる塵埃がリップ部とスリンガとの摺接部に噛み込んで、リップ部の先端部の摩耗を来し、シール性能が経時的に低下することにもなる。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、簡易な構造でありながら、密封装置内に浸入した泥水等の異物を逐次排出し得るようにした新規な密封装置を提供することを目的としている。
本発明に係る密封装置は、外側部材と、該外側部材に対して同軸回転する内側部材との間に装着される密封装置であって、前記外側部材に内嵌される第1シール部材と、前記内側部材に外嵌される2重円筒形の第2シール部材とが組み合わさって構成され、前記第2シール部材の内径側及び外径側円筒部は、軸方向に沿って前記第1シール部材側に延びるように形成され、前記外径側円筒部は、前記第1シール部材の前記外側部材に対する内嵌部との間に軸方向に沿ったラビリンスを構成し、当該外径側円筒部の内周部には周方向に沿って繰り返す複数の凹凸が形成されていることを特徴とする。
本発明の密封装置によれば、第2シール部材の外径側円筒部と、第1シール部材の外側部材に対する内嵌部との間に軸方向に沿ったラビリンスが構成されるから、当該密封装置内への泥水等の浸入が抑制される。そして、第2シール部材の外径側円筒部の内周部には、周方向に沿って繰り返す複数の凹凸が形成されているから、内側部材の軸回転によって、第1シール部材と第2シール部材とによって形成されるポケット状空間部に渦流が生起されて、当該空間部内が撹拌される。仮に、ラビリンスを経て密封装置の当該空間部内に泥水等が浸入したとしても、前記泥水等を含む渦流状態の気流が内側部材の軸回転に伴う遠心力を受けて、ラビリンスを経て外部に向くよう指向され、このポンピング作用によって、浸入した泥水等が密封装置から逐次排出される。
本発明において、前記第2シール部材の外径側円筒部は、ゴム材からなる円筒状ゴム部を含み、前記複数の凹凸は当該円筒状ゴム部の内周部に形成されているものとしても良い。
本発明によれば、外径側円筒部を構成する円筒状ゴム部に前記凹凸が形成されているから、この凹凸が成型により簡易に形成される。
本発明において、前記第1シール部材は、外側部材に内嵌される芯金と、該芯金に固着されたゴム製のシールリップ部材とを備え、前記第2シール部材は、前記内側部材に外嵌される嵌合円筒部及び該嵌合円筒部から外径側に延びる円板部を含むスリンガとを備え、前記シールリップ部材は、前記スリンガに弾接する複数のリップ部を有し、前記円筒状ゴム部は、前記スリンガに固着されているものとしても良い。
本発明によれば、スリンガの嵌合円筒部が、第2シール部材の内径側円筒部を構成する。そして、内側部材の軸回転に伴い、第1シール部材のリップ部がスリンガに弾性的に摺接するから、泥水等が外部からラビリンスを経て密封装置内に浸入したとしても、異物を含む泥水等が外側部材と内側部材との密封対象空間内へさらに浸入することが阻止される。しかも、密封装置内に浸入した泥水等は、内側部材の軸回転に伴い逐次排出されるから、リップ部とスリンガとの摺接部における異物の噛み込みが少なく、これによって、リップ部の摩耗が抑えられ、当該密封装置のシール性能の経時的な低下が抑制される。そして、前記円筒状ゴム部はスリンガに固着されているから、円筒状ゴム部の保持が安定的になされる。
本発明において、前記スリンガは、前記嵌合円筒部、前記円板部及び該円板部の外周縁部から延出された第2円筒部を含んで2重円筒形状をなし、当該スリンガの嵌合円筒部及び第2円筒部は軸方向に沿って前記第1シール部材側に延びるように形成され、前記円筒状ゴム部は、当該スリンガの第2円筒部をその外周部から内周部を覆うように形成されているものとしても良い。
本発明によれば、スリンガの第2円筒部と、この第2円筒部の外周部から内周部を覆うよう形成された円筒状ゴム部とにより前記第2シール部材の外径側円筒部が構成される。そして、円筒状ゴム部は、第2円筒部をその外周部から内周部を覆うように形成されるから、その形状保持がより安定的になされる。
本発明において、前記スリンガは、前記嵌合円筒部及び前記円板部を含んで断面L形の形状をなし、前記円筒状ゴム部は、当該スリンガの円板部の外径側周縁部より軸方向に沿って前記第1シール部材側に延びるように形成されているものとしても良い。
本発明によれば、円筒状ゴム部のみで第2シール部材の外径側円筒部が構成、これによって第2シール部材が軽量化される。
本発明において、前記スリンガの円板部は、回転検出用の磁性ゴム製エンコーダを固着一体に備えているものとしても良い。
本発明によれば、第2シール部材がエンコーダを有しているから、このエンコーダによって内側部材の回転検出が可能となる。
この場合、前記円筒状ゴム部は、前記エンコーダを構成する磁性ゴムの一部によって構成されているものとしても良い。
本発明によれば、エンコーダの一部としての円筒状ゴム部に前記凹凸が形成されるから、スリンガに対するエンコーダのゴム成型時に前記円筒状ゴム及び前記凹凸を同時に形成することができる。
本発明において、前記円筒状ゴム部は、前記第1シール部材側端部から、軸方向に沿って当該第1シール部材に近接乃至は当接するよう延びるリップ状部を有しているものとしても良い。
本発明によれば、円筒状ゴム部から軸方向に沿って延びるリップ状部が第1シール部材に近接乃至は当接するから、ラビリンスを経て密封装置内に浸入しようとする異物は、このリップ状部によって堰き止められる。また、このリップ状部は円筒状ゴム部の一部であるからゴム弾性を有し、内側部材の軸回転に伴う遠心力によって、その先側部が外径側に反るように弾性変形する。これによって、リップ状部の先端部が第1シール部材から遊離し、密封装置内に浸入した泥水等の前記排出機能を阻害することがない。
本発明において、前記円筒状ゴム部の内周部は、前記第1シール部材側端部からその反対側に向け漸次縮径するテーパ形状に形成されているものとしても良い。
本発明によれば、内側部材の軸回転に伴う遠心力と、円筒状ゴム部の内周部の前記テーパ形状と、前記内周部の凹凸形状とが相乗して、密封装置内に浸入した泥水等の前記排出機能がより効果的に発揮される。
本発明の密封装置によれば、簡易な構造でありながら、密封装置内に浸入した泥水等を逐次排出することができ、密封対象空間の密封機能を向上させることができる。
本発明に係る密封装置が適用される軸受装置の一例を示す概略的縦断面図である。 図1のX部の拡大図であって、本発明に係る密封装置の第一の実施形態を示す図である。 (a)は、図2のY−Y線矢視断面図であり、(b)(c)はその変形例の(a)と同様図である。 第一の実施形態の変形例を示す図2と同様図である。 第一の実施形態の別の変形例を示す図2と同様図である。 第一の実施形態のさらに別の変形例を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第二の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第三の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第四の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第五の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第六の実施形態を示す図2と同様図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、自動車の車輪(不図示)を軸回転可能に支持する軸受装置1を示す。この軸受装置1は、大略的に、外側部材としての外輪2と、ハブ輪3と、ハブ輪3の車体側に嵌合一体とされる内輪部材4と、外輪2とハブ輪3及び内輪部材4との間に介装される2列の転動体(ボール)6…とを含んで構成される。この例では、ハブ輪3及び内輪部材4が内側部材としての内輪5を構成する。外輪2は、自動車の車体(不図示)に固定される。また、ハブ輪3にはドライブシャフト7が同軸的にスプライン嵌合され、ドライブシャフト7は等速ジョイント8を介して不図示の駆動源(駆動伝達部)に連結される。ドライブシャフト7はナット9によって、ハブ輪3と一体化され、ハブ輪3のドライブシャフト7からの抜脱が防止されている。内輪5(ハブ輪3及び内輪部材4)は、外輪2に対して、軸L回りに同軸回転可能とされ、外輪2と、内輪5とにより、相対的に回転する2部材が構成され、該2部材間に環状空間Sが形成される。環状空間S内には、2列の転動体6…が、リテーナ6aに保持された状態で、外輪2の軌道輪2a、ハブ輪3及び内輪部材4の軌道輪3a,4aを転動可能に介装されている。ハブ輪3は、円筒形状のハブ輪本体30と、ハブ輪本体30より立上基部31を介して径方向外側に延出するよう形成されたハブフランジ(フランジ)32を有し、ハブフランジ32にボルト33及び不図示のナットによって車輪が取付固定される。以下において、軸L方向に沿って車輪に向く側(図1において左側を向く側)を車輪側、車体に向く側(同右側を向く側)を車体側と言う。
環状空間Sは、軸受空間を形成し、この環状空間(以下、軸受空間と言う)Sの軸L方向に沿った両端部であって、外輪2とハブ輪3との間、及び外輪2と内輪部材4との間には、ベアリングシール10,11が装着され、軸受空間Sの軸L方向に沿った両端部が密封される。これによって、軸受空間S内への汚泥等の浸入や軸受空間S内に充填される潤滑剤(グリース等)の外部への漏出が防止される。
ベアリングシール10,11が本発明に係る密封装置に相当する。この密封装置の実施の形態について、図2〜図11をも参照して説明する。図2及び図3は本発明に係る密封装置の第一の実施形態を示し、本実施形態では本発明に係る密封装置が車体側のベアリングシール11に適用されている。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11は、外輪2とハブフランジ付の内輪5とを有する軸受装置1に装着される。当該ベアリングシール11は、外輪(外側部材)2に内嵌される第1シール部材50と内輪(内側部材)5に外嵌される2重円筒形の第2シール部材60とが組み合わさって構成される。第2シール部材60は、内輪5(車輪)の回転(回転速度、回転角度等)を検出するための磁性ゴム製のエンコーダ(以下、磁気エンコーダと言う)40を備える。第2シール部材60の2重円筒形状を構成する内径側円筒部601及び外径側円筒部602は、軸L方向に沿って、第1シール部材50側に延びるように同軸的に形成されている。
本実施形態のベアリングシール11において、第1シール部材50は、外輪2に内嵌される芯金51と、芯金51に固着されたゴム製のシールリップ部材52とを備える。さらに具体的には、芯金51は、外輪2の内径面2bに内嵌される芯金円筒部511と、芯金円筒部511の車輪側の端部511aから内径側に延びる芯金鍔部512とを備えてなり、断面形状が略L字形状をなす。また、シールリップ部材52は、ゴム材からなり、芯金51に加硫成型により固着一体とされるシールリップ基部520と、シールリップ基部520から延出されたアキシャルリップ(リップ部)521及びラジアルリップ(リップ部)522とを備える。シールリップ基部520は、芯金51における芯金鍔部512の車輪側面(軸受空間S側の面)512aの一部から内周縁部512bを回り込み、芯金鍔部512の車体側面(軸受空間Sとは反対側の面)512cの全面を覆うように芯金51に固着一体とされている。さらに、シールリップ基部520は、芯金円筒部511の内径面511bの全面を覆い、車体側の端部511cを回り込んで芯金円筒部511の外径面511dに至るように芯金51に固着一体とされている。シールリップ基部520の芯金円筒部511の外径面511dに至る部分は、外径側に隆起する環状突部523とされ、この環状突部523は、芯金51が外輪2に内嵌された際、外輪2の内径面2bと芯金円筒部511の外径面511dとの間に圧縮状態で介在するように形成されている。環状突部523の、外輪2と芯金円筒部511との間での圧縮状態の介在によって、外輪2及び芯金円筒部511の嵌合部への泥水等の浸入が防止される。これによって、外輪2及び芯金円筒部511の嵌合部の発錆を防止すると共に、この嵌合部からの軸受空間S内への泥水等の浸入が防止される。環状突部523の2点鎖線部は圧縮前の原形状を示している。
本実施形態のベアリングシール11において、第2シール部材60は、断面倒U字形状をなす2重円筒形のスリンガ61を備える。スリンガ61は、内輪5(内輪部材4)に外嵌される嵌合円筒部(第1円筒部)611と、嵌合円筒部611の車体側の端部611aから外径側に延びる環状の円板部612と、円板部612の外径側周縁部612aから軸L方向に沿って第1シール部材50側に延びる第2円筒部613を含む。第1シール部材50のアキシャルリップ521は、スリンガ61における円板部612の車輪側面612bに弾接し、ラジアルリップ522は嵌合円筒部611の外径面611bに弾接する。円板部612の車体側面612cには磁性ゴム製の磁気エンコーダ40が固着一体とされている。この磁気エンコーダ40は、磁性粉を含むゴム材をスリンガ61に加硫成型し、その外面(車体側面)に多数のN極及びS極を周方向に交互に着磁して形成される。車体側には、この磁気エンコーダ40の着磁面に対峙するよう磁気センサー400が設置され、磁気エンコーダ40と磁気センサー400とによって、ドライブシャフト(車輪)の回転検出機構が構成される。
磁気エンコーダ40を構成する磁性ゴムは、スリンガ61の第2円筒部613側に延出され、第2円筒部613の外径面613aから、車輪側端部613bを回り込んで内径面613cを覆って第2円筒部613に固着一体とされた円筒状ゴム部41を有している。円筒状ゴム部41も、磁気エンコーダ40の作製時にスリンガ61に加硫成型により形成される。本実施形態においては、スリンガ61の第2円筒部613とこれに固着一体とされた円筒状ゴム部41とにより、第2シール部材60の外径側円筒部602が構成され、また、スリンガ61の嵌合円筒部611により第2シール部材60の内径側円筒部601が構成される。そして、外径側円筒部602と、シールリップ基部520と、スリンガ61の円板部612と、アキシャルリップ521とによりポケット状の空間部110が形成される。
円筒状ゴム部41の外周部41aと、シールリップ基部520における芯金円筒部511の内径面511bを覆う部分(外輪2に対する内嵌部)520aとの間に軸L方向に沿ったラビリンスrが構成される。本実施形態では、円筒状ゴム部41の車輪側の端部41bと、シールリップ基部520における芯金鍔部512の車体側面512cを覆う部分520bとの間に径方向に沿ったラビリンスr1が構成され、両ラビリンスr,r1は屈曲して連続するよう形成されている。ベアリングシール11の外部と、前記ポケット状の空間部110とは、このラビリンスr,r1を介して通じている。円筒状ゴム部41の内周部(外径側円筒部602の内周部)41cには、周方向に沿って繰り返す複数の凹凸42,43が形成されている。図3(a)(b)(c)は、凹凸42,43の形成パターンの例を示しており、これら凹凸42,43の形成パターン(形状、数、間隔等)は、後記するポンピング作用が効果的に発揮されるものが選択採用され、したがって、図例のものに限定されず、他の形成パターンも採用可能である。(a)図の例では、軸L方向に沿った複数の溝状凹部42…が周方向に等間隔で平行に形成され、各凹部42間の部分が凸部43…とされている。(b)図の例では、軸L方向に沿った複数の断面方形状の凸部43…が周方向に等間隔で平行に形成され、各凸部43間の部分が凹部42…とされている。また、(c)図の例では、凸部43…が断面三角形状で、(b)図の例と同様のパターンで凹凸42,43が形成されている。図例の凹凸42,43は、円筒状ゴム部41の車輪側の端部41bからスリンガ61の円板部612にかけて軸Lに沿って直状に形成されているが、軸Lに傾斜するように形成されていても良い。このような凹凸42,43は、磁気エンコーダ40及び円筒状ゴム部41のスリンガ61に対する加硫成型時に同時に形成される。
前記のように構成されるベアリングシール11が組み込まれた軸受装置1において、ドライブシャフト7が軸Lの回りに回転すると、内輪5は外輪2に対してドライブシャフト7と一体で同軸回転する。この時、アキシャルリップ521及びラジアルリップ522は、それぞれ、スリンガ61の円板部612及び嵌合円筒部611に弾接した状態で相対摺接する。したがって、軸受装置1の稼働中、外部からベアリングシール11を経て軸受空間S内への泥水等の浸入が防止される。また、軸受空間S内に充填されている潤滑剤(グリース等)の軸受装置1外への漏出が防止される。そして、軸L方向に沿ったラビリンスr及び径方向に沿ったラビリンスr1と、内輪5の軸回転に伴う遠心作用とが相俟って、ベアリングシール11の外部からベアリングシール11内への塵埃を含む泥水等の浸入が抑制される。しかし、ラビリンスr,r1は隙間であるから、泥水等の浸入を完全に防止し得るものではなく、若干の泥水等はベアリングシール11内へ浸入することは不可避である。然るに、円筒状ゴム部41の内周部41c(第2シール部材60の外径側円筒部602の内周部)には、周方向に沿って繰り返す複数の凹凸42,43が形成されているから、内輪5の軸回転によって、前記ポケット状空間部110に渦流が生起されて、当該空間部110内が撹拌される。仮に、ラビリンスr,r1を経てベアリングシール11の当該空間部110内に泥水等が浸入したとしても、泥水等を含む渦流状態の気流が内輪5の軸回転に伴う遠心力を受けて、ラビリンスr,r1を経て外部に向くよう指向される。このポンピング作用によって、浸入した泥水等がベアリングシール11から逐次排出される。したがって、空間部110内に泥水等に含まれる異物が蓄積され難く、アキシャルリップ521の先端部とスリンガ61の円板部612との間に異物が噛み込むことによるアキシャルリップ521の先端部の摩耗が抑制され、ベアリングシール11のシール機能が長く維持される。また、第2シール部材60の外径側円筒部602には、スリンガ61の第2円筒部63が芯金のように介在するから、円筒状ゴム部41のみによって構成される場合に比べて形状的に安定する。
図4は、第一の実施形態の変形例を示す。本例のベアリングシール(密封装置)11においては、第一の実施形態のベアリングシール11にアキシャルリップ521の内径側にリップ部としてもう1つのアキシャルリップ524が加わり、ラジアルリップ522の車体側にリップ部としてもう1つのラジアルリップ525が加わっている。内径側のアキシャルリップ524は、外径側のアキシャルリップ521が異物等の噛み込みによってその先端部が摩耗しても、当該アキシャルリップ524の先端部がスリンガ61の円板部612に弾接していることにより、それ以上の泥水等の浸入を防止する。また、ラジアルリップ522は、前記各例と同様にその先端部が軸受空間S側(車輪側)に向くよう形成され、ラジアルリップ525はその先端部が車体側に向くよう形成されている。このような形成態様の相違は、ラジアルリップ522が、主に軸受空間S内に充填された潤滑剤の外部漏出を防止すべく機能することを目的とするのに対し、ラジアルリップ525が、主に泥水等の軸受空間S内への浸入を防止すべく機能することを目的とすることによる。したがって、本実施形態のベアリングシール11は、外径側アキシャルリップ521及び車輪側ラジアルリップ522の前記機能に内径側アキシャルリップ524及び車体側ラジアルリップ525の機能が付加され、外部からの泥水等の浸入防止機能及び潤滑剤の漏出防止機能がより向上し、そのシール機能をより長く維持させることができる。
その他の構成は、第一の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その作用・効果等の説明は割愛する。
図5は、第一の実施形態の別の変形例であって、図2に示す例の変形例を示す。本例のベアリングシール(密封装置)11において、スリンガ61の円板部612における車体側面612cには磁性粉を含まない環状のゴム被覆部40´が固着一体とされている。このゴム被覆部40´は、未加硫のゴム材をスリンガ61の所定部位に加硫成型することによって形成される。このゴム被覆部40´は前記例のような磁気エンコーダ40とは異なり、図1及び図2に示すような車体側に設置される前記磁気センサー400と組み合って回転検出機構を構成するものではない。したがって、車体側のベアリングシール11に限らず、車輪側のベアリングシール10(図1参照)にも適用し得るものである。そして、このゴム被覆部40´はスリンガ61の第2円筒部613側に延出され、第2円筒部613の外径面613aから、車輪側端部613bを回り込んで内径面613cを覆って第2円筒部613に固着一体とされた前記例と同様の円筒状ゴム部41を有している。この円筒状ゴム部41も磁性粉を含まず、ゴム被覆部40´の作製時にスリンガ61に加硫成型により形成される。円筒状ゴム部41の内周部41cには、前記と同様の複数の凹凸42,43が形成されている。また、円筒状ゴム部41の外周部41a及び車輪側の端部41bと、シールリップ基部520との間に、それぞれ前記と同様のラビリンスr,r1が構成される。したがって、これら複数の凹凸42,43及びラビリンスr,r1は、前記例と同様の機能を奏する。ゴム被覆部40´の内周縁部40a´の内径は内輪部材4の外径より小とされ、内輪部材4に対するスリンガ61の嵌合状態では、当該内周縁部40a´が2点鎖線で示すように内輪部材4とスリンガ61との間に弾性圧縮状態で介在される。これによって、内輪部材4とスリンガ61との嵌合部に泥水等の浸入が防止される。
その他の構成は、図2及び図3に示す例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その作用・効果等の説明は割愛する。
図6は、第一の実施形態のさらに別の変形例であって、図5に示す例の変形例に相当する。本例のベアリングシール(密封装置)11は、図5に示す例とは、図1及び図2に示すようなエンコーダ40を有さないことで共通するが、図5に示すゴム被覆部40´が存在しない点で異なる。そして、スリンガ61の第2円筒部613には、図5に示す例と同様に磁性粉を含まない円筒状ゴム部41を有している。円筒状ゴム部41は、前記と同様の凹凸42,43を有し、また円筒状ゴム部41とシールリップ基部520との間には前記と同様のラビリンスr,r1が形成され、これらは、前記例と同様の機能を奏する。
その他の構成は、図2及び図3に示す例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その作用・効果等の説明は割愛する。
図7は、本発明に係る密封装置の第二の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11においては、スリンガ61が、嵌合円筒部611と円板部612とを含んで断面L形の形状をなし、第一の実施形態のような第2円筒部613を有していない。即ち、磁気エンコーダの一部がスリンガ61の円板部612の外径側周縁部612aより軸L方向に沿って前記第1シール部材50側に庇状に延びる円筒状ゴム部41とされ、第2シール部材60の外径側円筒部602が、この円筒状ゴム部41のみで構成されている点で特徴づけられる。円筒状ゴム部41の外周部41a及び車輪側の端部41bと、シールリップ基部520における芯金円筒部511の内径面511bを覆う部分520a及び芯金鍔部512の車体側面512cを覆う部分520bとの間に、前記と同様のラビリンスr,r1が構成される。また、円筒状ゴム部41の内周部41cには、その周方向に沿って図3(a)(b)(c)に示すような複数の凹凸42,43が形成されている。したがって、本実施形態のラビリンスr,r1および凹凸42,43も、第一の実施形態と同様の機能を奏する。
その他の構成は、第一の実施形態と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、ここでもその作用・効果等の説明は割愛する。
図8は、本発明に係る密封装置の第三の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11においては、第一の実施形態と同様の円筒状ゴム部41の車輪側端部41b(第1シール部材50側端部)から、軸L方向に沿って芯金鍔部512の車体側面512cを覆う部分520b(第1シール部材50)に近接又は当接(図例では近接)するよう延びるリップ状部44を有している。このリップ状部44は円筒状ゴム部41の一部として形成され、したがってゴム弾性を保有する。また、リップ状部44の延出基部は、凹凸42,43における凹部42の底部(図の破線部)の外径側に近接するよう位置付けられている。本実施形態においても、第一の実施形態と同様に、円筒状ゴム部41とシールリップ基部520との間にラビリンスr,r1が構成され、また、円筒状ゴム部41の内周部41cに図3に示す例と同様の凹凸42,43が形成されている。したがって、これらラビリンスr,r1及び凹凸42,43も第一の実施形態と同様に機能する。
加えて、本実施形態では、リップ状部44が存在することにより、ラビリンスr1が狭められ、ラビリンスr,r1を経て空間部110内に浸入しようとする泥水等は、このリップ状部44によって堰き止められ、泥水等の空間部110内への浸入阻止がより効果的になされる。そして、リップ状部44は、円筒状ゴム部41の一部であるからゴム弾性を有し、内輪5の軸回転に伴う遠心力により2点鎖線で示すように、その先端部が外径側に反るように弾性変形する。そのため、一旦空間部110に浸入した泥水等は、当該リップ状部44によって阻害されることなく、前記ポンピング作用によって、ラビリンスr1,rを経て速やかに外部に排出される。しかも、リップ状部44の延出基部は、凹部42の底部の外径側に近接するよう位置付けられているから、凹凸42,43による機能もリップ状部44の影響を受けずに前記と同様に発揮される。
その他の構成は、第一の実施形態と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、ここでもその作用・効果等の説明は割愛する。
図9は、本発明に係る密封装置の第四の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11においては、第二の実施形態と同様の円筒状ゴム部41の車輪側端部41b(第1シール部材50側端部)から、軸L方向に沿って芯金鍔部512の車体側面512cを覆う部分520b(第1シール部材50)に近接又は当接(図例では近接)するよう延びるリップ状部44を有している。したがって、このリップ状部44も第三の実施形態と同様の機能を奏する。
その他の構成は、第二の実施形態と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、ここでもその作用・効果等の説明は割愛する。
図10は、本発明に係る密封装置の第五の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11においては、第2シール部材60の外径側円筒部602が、第一の実施形態と同様に、スリンガ61の第2円筒部613と、これを覆うように一体とされる円筒状ゴム部41とにより構成される。しかし、円筒状ゴム部41の内周部41cが、車輪側端部41b(第1シール部材50側端部)からその反対側(車体側)に向け、漸次縮径するテーパ形状に形成されている点で第一の実施形態と異なる。本実施形態においては、内輪5の軸回転に伴う遠心力と、円筒状ゴム部41の内周部41cの前記テーパ形状と、前記内周部41の凹凸42,43形状とが相乗して、ベアリングシール11内に浸入した泥水等の前記排出機能がより効果的に発揮される。特に、内周部41cの前記テーパ形状は、空間部110における渦流状態の前記流れをラビリンスr1側に押し出すように作用するから、ラビリンスr1,rを通じた泥水等の前記排出機能がより促進される。
その他の構成は、第一の実施形態と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、ここでもその作用・効果等の説明は割愛する。
図11は、本発明に係る密封装置の第6の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11においては、第2シール部材60の外径側円筒部602が、第二の実施形態と同様に、円筒状ゴム部41のみにより構成される。しかし、円筒状ゴム部41の内周部41cが、車輪側端部41b(第1シール部材50側端部)からその反対側(車体側)に向け、漸次縮径するテーパ形状に形成されている点で第二の実施形態と異なる。したがって、本実施形態でも、内輪5の軸回転に伴う遠心力と、円筒状ゴム部41の内周部41cの前記テーパ形状と、前記内周部41の凹凸42,43形状とが相乗して、ベアリングシール11内に浸入した泥水等の前記排出機能がより効果的に発揮される。内周部41cの前記テーパ形状による作用も前記と同様に発揮される。
その他の構成は、第二の実施形態と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、ここでもその作用・効果等の説明は割愛する。
なお、前記実施形態では、本発明に係る密封装置が、自動車用の軸受装置に適用される例について述べたが、これに限らず、外側部材に対して内側部材が軸回転可能に支持される当該2部材間に装着される密封装置であれば、他の産業分野の軸受装置にも好ましく適用される。また、自動車用の軸受装置であっても、図1に示す軸受装置に限らず他の形態の軸受装置であっても良い。また、実施形態では、軸L方向に沿ったラビリンスrとこれに連続する径方向に沿ったラビリンスr1とが形成される例について述べたが、前者のラビリンス構造部rのみでラビリンスが構成されるものであっても良い。また、芯金及びこれに固着されるシールリップ部材の形状も図例のものに限定されず、芯金と外輪との嵌合形態等も図例に限定されるものではない。さらに、図4に示すリップ部(アキシャルリップ、ラジアルリップ)の形成態様は他の実施形態にも適用可能であり、これらリップ部の形状等も要求される仕様等に応じて適宜変更が可能である。また、図5及び図6に示す例は、図4、図7〜図11に示す例にも適用可能である。
2 外輪(外側部材)
5 内輪(内側部材)
11 ベアリングシール(密封装置)
40 磁気エンコーダ(エンコーダ)
41 円筒状ゴム部
41a 外周部
41b 第1シール部材側端部
41c 内周部(外径側円筒部の内周部)
42,43 凹凸
44 リップ状部
50 第1シール部材
51 芯金
52 シールリップ部材
520a 外輪に対する内嵌部
521,524 アキシャルリップ(リップ部)
522,525 ラジアルリップ(リップ部)
60 第2シール部材
601 内径側円筒部
602 外径側円筒部
61 スリンガ
611 嵌合円筒部
612 円板部
612a 外径側周縁部
613 第2円筒部
r ラビリンス
L 軸

Claims (9)

  1. 外側部材と、該外側部材に対して同軸回転する内側部材との間に装着される密封装置であって、
    前記外側部材に内嵌される第1シール部材と、前記内側部材に外嵌される2重円筒形の第2シール部材とが組み合わさって構成され、
    前記第2シール部材の内径側及び外径側円筒部は、軸方向に沿って前記第1シール部材側に延びるように形成され、
    前記外径側円筒部は、前記第1シール部材の前記外側部材に対する内嵌部との間に軸方向に沿ったラビリンスを構成し、当該外径側円筒部の内周部には周方向に沿って繰り返す複数の凹凸が形成されていることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1に記載の密封装置において、
    前記第2シール部材の外径側円筒部は、ゴム材からなる円筒状ゴム部を含み、前記複数の凹凸は当該円筒状ゴム部の内周部に形成されていることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項2に記載の密封装置において、
    前記第1シール部材は、外側部材に内嵌される芯金と、該芯金に固着されたゴム製のシールリップ部材とを備え、
    前記第2シール部材は、前記内側部材に外嵌される嵌合円筒部及び該嵌合円筒部から外径側に延びる円板部を含むスリンガとを備え、
    前記シールリップ部材は、前記スリンガに弾接する複数のリップ部を有し、
    前記円筒状ゴム部は、前記スリンガに固着されていることを特徴とする密封装置。
  4. 請求項3に記載の密封装置において、
    前記スリンガは、前記嵌合円筒部、前記円板部及び該円板部の外周縁部から延出された第2円筒部を含んで2重円筒形状をなし、当該スリンガの嵌合円筒部及び第2円筒部は軸方向に沿って前記第1シール部材側に延びるように形成され、前記円筒状ゴム部は、当該スリンガの第2円筒部をその外周部から内周部を覆うように形成されていることを特徴とする密封装置。
  5. 請求項3に記載の密封装置において、
    前記スリンガは、前記嵌合円筒部及び前記円板部を含んで断面L形の形状をなし、前記円筒状ゴム部は、当該スリンガの円板部の外径側周縁部より軸方向に沿って前記第1シール部材側に延びるように形成されていることを特徴とする密封装置。
  6. 請求項4又は5に記載の密封装置において、
    前記スリンガの円板部は、回転検出用の磁性ゴム製エンコーダを固着一体に備えていることを特徴とする密封装置。
  7. 請求項6に記載の密封装置において、
    前記円筒状ゴム部は、前記エンコーダを構成する磁性ゴムの一部によって構成されていることを特徴とする密封装置。
  8. 請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の密封装置において、
    前記円筒状ゴム部は、前記第1シール部材側端部から、軸方向に沿って当該第1シール部材に近接乃至は当接するよう延びるリップ状部を有していることを特徴とする密封装置。
  9. 請求項2〜請求項8のいずれか一項に記載の密封装置において、
    前記円筒状ゴム部の内周部は、前記第1シール部材側端部からその反対側に向け漸次縮径するテーパ形状に形成されていることを特徴とする密封装置。


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