JP2018021567A - 密封装置 - Google Patents

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Fumitaka Omori
史隆 大森
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Abstract

【課題】長寿命、低トルク且つ省スペースの密封装置を提供する。【解決手段】スリンガ12は、断面U形で、回転側部材5に嵌合される第1嵌合円筒部121と、第1嵌合円筒部における環状空間Sの軸方向外側に向く端部121aより径方向に延出された第1円輪部122と、第1円輪部122の延出端122aより環状空間Sの軸方向内側に延出された第1円筒部123とを備える。シール部材13は、断面U形で、固定側部材2に嵌合される第2嵌合円筒部131と、第2嵌合円筒部における環状空間の軸方向内側に向く端部131aより径方向に延出された第2円輪部132と、第2円輪部の延出端132aより環状空間の軸方向外側に延出された第2円筒部133と、第2円筒部に設けられた弾性体製のシールリップ14,15とを備える。スリンガ12とシール部材13とは、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、自動車等の車輪支持部の軸受装置に用いられる密封装置に関し、さらに詳しくは、外輪と外輪に対して同軸回転可能な内輪との間の環状空間に装着される密封装置に関する。
前記のような密封装置としては、内輪の外周面に嵌合されるスリンガ(これと同等の部材も含む)と、外輪の内周面に嵌合される芯金及び該芯金に固着されて前記スリンガに弾接するシールリップを有するシール部材とが組み合わさって構成される密封装置が多く用いられている。さらに、スリンガ及び芯金が共に断面U字形(コ字形)とされ、これらが軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成されるものも用いられている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1には、内輪に嵌合される断面U形の環状内側封緘板と、外輪に嵌合される断面U形の環状外側封緘板とが軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成され、これらの軸方向に沿った対向部分には2つの小間隙が形成されるころがり軸受の潤滑油封緘装置(密封装置)が開示されている。また、特許文献2には、概略的に、回転軸に固定される断面U形の回転環と、ケーシングに固定される断面U形の固定環とを軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わせ、回転環と固定環とにより形成される空間部にリップを配したオイルシール(密封装置)が開示されている。さらに、特許文献3には、外輪に嵌合される断面U形の第1の芯金と、内輪に嵌合され吸水性ポリマー部材とともに断面U形をなす第2の芯金と、第2芯金に固着されて第1の芯金に圧接されるシールリップとを備えた転がり軸受の密封装置が開示されている。
実公昭35−30909号公報 特公昭39−22630号公報 実用新案登録第2589033号公報
ところで、特許文献1に開示された例の場合、前記2つの小間隙と中間部の広大空室とにより、油(潤滑油)は脈動的抵抗を受けてラビリンスパッキングの効果を発揮し、油の漏出が阻止される、とされている。しかし、本特許文献では、外部から軸受内への泥水等の浸入を防止する点については言及されておらず、このような小間隙を含む非接触構造が、泥水等の浸入を防止するには適切か否か定かではない。また、特許文献2に開示された例の場合、回転環と固定環とにそれぞれリップが設けられ、それぞれのリップが固定環及び回転環に可摺動的に接触され、さらに回転環と2つのリップとで外周部分に狭窄部分を有する1つの密封室が形成され、この密封室にグリース(油脂)が封入されている。しかし、このような構造の場合、多くのリップが相対回転部分に可摺動的に接触するから、回転軸の回転トルクが大きくなることが懸念される。さらに、特許文献3に開示された例の場合、内輪に嵌合される芯金が吸水性ポリマー部材とともに断面U形の形状をなすが、吸水性ポリマー部材は泥水を吸って膨張し、対向する芯金に当接する。そして、自動車が泥水環境から脱して走行すると温度が上がり吸水性ポリマー部材は収縮して放水し、吸水性ポリマー部材と対向する芯金との間に再び隙間が生じるとされている。しかし、泥水環境が続く場合、泥水を吸収した吸水性ポリマー部材が対向芯金に当接した状態で走行が継続されることになり、この間回転トルクが増大することになる。また、吸水性ポリマー部材が対向芯金に当接するまでに密封装置内に浸入した泥水は、密封装置内に滞留し、泥水に含まれる塵埃等の異物がシールリップと芯金との摺接部に噛み込んでシールリップの先端が摩耗し、これによってシール機能が低下することも予想される。
本発明は、前記実情に鑑みなされたもので、長寿命、低トルク且つ省スペースの密封装置を提供することを目的としている。
本発明に係る密封装置は、軸回転する回転側部材と該回転側部材と同軸の固定側部材との間の環状空間に装着される密封装置であって、前記回転側部材に嵌合される第1嵌合円筒部と、該第1嵌合円筒部における前記環状空間の軸方向外側に向く端部より径方向に延出された第1円輪部と、該第1円輪部の延出端より前記環状空間の軸方向内側に延出された第1円筒部とを備えた断面U形のスリンガと、前記固定側部材に嵌合される第2嵌合円筒部と、該第2嵌合円筒部における前記環状空間の軸方向内側に向く端部より径方向に延出された第2円輪部と、該第2円輪部の延出端より前記環状空間の軸方向外側に延出された第2円筒部と、該第2円筒部に設けられた弾性体製のシールリップとを備えた断面U形のシール部材と、を有し、前記スリンガとシール部材とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成され、前記シールリップは、その先端部が、前記スリンガの第1嵌合円筒部に弾接乃至近接し、前記スリンガとシール部材との間の軸方向に対向する部分に第1ラビリンスシール部及び第2ラビリンスシール部を有していることを特徴とする。
本発明の密封装置によれば、シールリップが、シール部材を構成する第2円筒部に、スリンガの第1嵌合円筒部に弾接乃至近接するよう設けられるから、環状空間に対する外部からの泥水等の浸入を阻止するよう機能する。そして、回転側部材に嵌合される断面U形のスリンガと、固定側部材に嵌合される断面U形のシール部材とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成されるから、当該密封装置にはジグザグ状の泥水の浸入経路ができる。そのため、シールリップの第1嵌合円筒部に対する弾接乃至近接部への泥水等の到達時間が遅延される。しかも、前記泥水等の浸入経路には第1ラビリンスシール部及び第2ラビリンスシール部が存在することになるから、この2つのラビリンスシール部のシール機能と、前記泥水等の到達時間の遅延とが相俟って、シールリップの第1嵌合円筒部に対する弾接乃至近接部に泥水等に含まれる塵埃等が噛み込むことが抑制される。これによって、シールリップ先端部の第1嵌合円筒部に対する弾接乃至近接に伴う摩耗が少なくなり、当該密封装置の長寿命化が図られる。また、ラビリンスシール部がシール機能を有しているため、シールリップの数を抑えることができ、回転トルクも低くすることができる。さらに、アキシャル方向のシールリップを不要とするから、省スペース化が可能で、回転側部材と固定側部材との径方向の間隔が小さい場合でも適用可能とされる。
本発明の密封装置において、前記第1ラビリンスシール部は、前記第1円筒部の軸方向端部と前記シール部材の軸方向に対向する部分との間隙により構成され、また、前記第2ラビリンスシール部は、前記第2円筒部の軸方向端部と前記スリンガの軸方向に対向する部分との間隙により構成されるものとしてもよい。
これによれば、スリンガとシール部材とを軸方向に可能な限り接近させて組み合わせることができ、軸方向のスペースに限りがある場合でも、好ましく適用される。
本発明の密封装置において、前記スリンガと前記シール部材とが組合わさった状態における前記スリンガと前記シール部材との径方向幅が軸方向幅より小さいものとしてもよい。
これによれば、回転側部材と固定側部材との径方向の間隔が小さい場合でも好ましく適用される。
本発明の密封装置において、前記第2円筒部の前記軸方向外側に向く端部は前記シールリップを構成する弾性体による被覆部を有しており、この被覆部と前記第1円輪部との間隙による前記第2ラビリンスシール部が構成されるものとしてもよい。
これによれば、第2ラビリンスシール部を構成する部分の一方が弾性体からなるから、組付け公差等により第2ラビリンスシール部を構成する部分が接近し過ぎても、相対回転に伴う金属同士の擦れ合いがなく、異音の発生が生じる懸念がない。
本発明の密封装置において、前記第2円輪部の前記軸方向外側に向く面は前記シールリップを構成する弾性体による被覆部を有しており、この被覆部と第1円筒部の軸方向内側に向く端部との間隙により前記第1ラビリンスシール部が構成されるものとしてもよい。
これによれば、第1ラビリンスシール部を構成する部分の一方が弾性体からなるから、組付け公差等により第1ラビリンスシール部を構成する部分が接近し過ぎても、相対回転に伴う金属同士の擦れ合いがなく、異音の発生が生じる懸念がない。
本発明の密封装置において、前記第1円筒部における前記第1嵌合円筒部とは反対側の周面と、これに径方向で対向する前記シール部材との間隙により第3ラビリンスシール部が構成されるのとしてもよい。
これによれば、第3ラビリンスシール部がさらに存在することにより、シール機能が一層向上し、また、前記泥水等の前記シールリップの弾接乃至摺接部分への到達時間がさらに遅延される。
この場合、前記第2嵌合円筒部における前記第1円筒部に対向する周面は、前記シールリップを構成する弾性体による被覆部を有しており、この被覆部と前記第1円筒部の周面との間隙により前記第3ラビリンスシール部が構成されるものとしても良い。
これによれば、第3ラビリンスシール部を構成する部分の一方が弾性体からなるから、組付け公差等により第3ラビリンスシール部を構成する部分が接近し過ぎても、相対回転に伴う金属同士の擦れ合いがなく、異音の発生が生じる懸念がない。
本発明の密封装置によれば、長寿命、低トルク且つ省スペース化を図ることができる。
本発明に係る密封装置が適用される軸受装置の一例を示す概略的縦断面図である。 図1のX部の拡大図であって、本発明に係る密封装置の第一の実施形態を示す図である。 本発明に係る密封装置の第二の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第三の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第四の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第五の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第六の実施形態を示す図2と同様図である。 本発明に係る密封装置の第七の実施形態を示す図2と同様図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、自動車の車輪(不図示)を軸回転可能に支持する軸受装置1を示す。この軸受装置1は、駆動輪用のハブベアリングであって、大略的に、外輪2と、ハブ輪3と、ハブ輪3の車体側に嵌合一体とされる内輪部材4と、外輪2とハブ輪3及び内輪部材4との間に介装される2列の転動体(ボール)6…とを含んで構成される。この例では、ハブ輪3及び内輪部材4が内輪5を構成し、外輪2は、自動車の車体(不図示)に固定される。また、ハブ輪3にはドライブシャフト7が同軸的にスプライン嵌合され、ドライブシャフト7は等速ジョイント8を介して不図示の駆動源(駆動伝達部)に連結される。ドライブシャフト7はナット9によって、ハブ輪3と一体化され、ハブ輪3のドライブシャフト7からの抜脱が防止されている。回転側部材としての内輪5(ハブ輪3及び内輪部材4)は固定側部材としての外輪2に対して、軸L回りに回転(同軸回転)可能とされ、外輪2と、内輪5との間に環状空間(軸受空間)Sが形成される。環状空間としての軸受空間S内には、2列の転動体6…が、リテーナ6aに保持された状態で、外輪2の軌道輪2a、ハブ輪3の軌道輪3a及び内輪部材4の軌道輪4aを転動可能に介装されている。ハブ輪3は、円筒形状のハブ輪本体30と、ハブ輪本体30より立上基部31を介して径方向外側に延出されたハブフランジ32を有し、ハブフランジ32にボルト33及び不図示のナットによって車輪が取付固定される。本明細書において、軸L方向に沿って車輪に向く側(図1において左側を向く側)を車輪側、車体に向く側(同右側を向く側)を車体側と言う。
軸受空間Sの軸L方向に沿った両端部であって、外輪2とハブ輪3との間、及び、外輪2と内輪部材4との間には、ベアリングシール10,11が装着され、軸受空間Sの軸L方向に沿った両端部が密封される。これによって、軸受空間S内への泥水等の浸入や軸受空間S内に充填される潤滑剤(グリース等)の外部への漏出が防止される。
図2は、本発明に係る密封装置の一実施形態を示し、本実施形態では、ベアリングシール10,11のうち、車体側のベアリングシール11に本発明に係る密封装置が適用された例を示している。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11は、回転側部材としての内輪部材4(内輪5)の外周面4bに嵌合される第1嵌合円筒部121と、第1嵌合円筒部121における環状空間Sの軸L方向外側(車体側)に向く端部(車体側端部)121aより径方向外側に延出された第1円輪部122と、第1円輪部122の延出端122aより環状空間Sの軸L方向内側(車輪側)に向く第1円筒部123とを備えた断面倒U形のスリンガ(例えば、ステンレス製)12を有している。また、ベアリングシール11は、固定側部材としての外輪2に嵌合される第2嵌合円筒部131と、第2嵌合円筒部131における環状空間Sの軸L方向内側(車輪側)に向く端部(車輪側端部)131aより径方向内側に延出された第2円輪部132と、第2円輪部132の延出端132aより環状空間Sの軸L方向外側(車輪側)に向く第2円筒部133と、第2円筒部133に設けられた弾性体製の2個のシールリップ14,15とを備えた断面倒U形のシール部材13を有している。
そして、スリンガ12とシール部材13とが、軸L方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって、ベアリングシール11が構成されている。シールリップ14,15は、スリンガ12の第1嵌合円筒部121に弾接乃至近接(図例では弾接)するよう形成されている。この2つのシールリップ14,15は、その先端部14a,15aが軸L方向に互いに離反するように第1嵌合円筒部121の外周面121bに弾接している。図2において、2点鎖線で示すシールリップ14,15は、弾性変形前の原形状を示している。
スリンガ12とシール部材13とが、前記のように噛み合うように組み合わさった状態で、スリンガ12とシール部材13との間の軸L方向に対向する部分に、第1ラビリンスシール部R1及び第2ラビリンスシール部R2が形成されている。本実施形態では、第1ラビリンスシール部R1は、第1円筒部123の軸L方向内側に向く端部(車輪側端部)123aとシール部材13の軸L方向に対向する部分との間隙d1により構成され、また、第2ラビリンスシール部R2は、第2円筒部133の軸L方向外側に向く端部(車体側端部)133aとスリンガ12の軸L方向に対向する部分との間隙d2により構成される。シール部材13を構成する第2嵌合円筒部131、第2円輪部132及び第2円筒部133は、倒U形の芯金16を有している。芯金16は、外輪2の内周面2bに嵌合される芯金嵌合円筒部161と、芯金嵌合円筒部161における環状空間Sの軸L方向内側(車輪側)に向く端部(車輪側端部)161aより径方向内側に延出された芯金円輪部162と、芯金円輪部162の延出端162aより環状空間Sの軸L方向外側(車体側)に向く芯金円筒部163とからなる。芯金円輪部162の延出端162aから芯金円筒部163の内周面163a、車体側端部163b、外周面163c、芯金円輪部162の車体側面162b、芯金嵌合円筒部161の内周面161b及び車体側端部161cを回り込んで外周面161dに至る部分がシールリップ14,15を構成するエラストマー等からなる弾性体17で覆われている。
本実施形態では、芯金嵌合円筒部161と、弾性体17の芯金嵌合円筒部161を覆う分(被覆部)17aとにより第2嵌合円筒部131が構成され、弾性体17の芯金円輪部162を覆う部分(被覆部)17bとにより第1円輪部132が構成され、弾性体17の芯金円筒部163を覆う部分(被覆部)17cとにより第2円筒部133が構成される。弾性体17における芯金嵌合円筒部161の車体側端部161cを回り込んで芯金嵌合円筒部161の外周面161dに至る部分には環状突部171が形成され、この環状突部171は、外輪2の内周面2bと芯金嵌合円筒部161の外周面161dとの間に圧縮状態で介在する。図2において2点鎖線で示す環状突部171は、圧縮前の原形状を示している。
本実施形態では、第1ラビリンスシール部R1は、第1円筒部123の車輪側端部123aと、弾性体17の芯金円輪部132を覆う被覆部17b(シール部材13の軸L方向に対向する部分)との間隙d1によって構成される。また、第2ラビリンスシール部R2は、弾性体16における芯金円筒部163の車体側端部163bを被覆部17cと第1円輪部122の車輪側面122b(スリンガ12の軸L方向に対向する部分)との間隙d2により構成される。さらに、本実施形態では、第1円筒部123における外周面(第1嵌合円筒部121とは反対側の周面)123bと、弾性体17における芯金嵌合円筒部161の内周面161bを覆う被覆部17a(径方向で対向するシール部材13)との間隙d3によって第3ラビリンスシール部R3が構成される。本実施形態のベアリングシール11において、スリンガ12とシール部材13とが組み合わさって軸受装置1に装着された状態において、スリンガ12とシール部材13との径方向幅aがスリンガ12とシール部材13の軸方向幅bより小さく設定されている。前記第1ラビリンスシール部R1、第2ラビリンスシール部R2及び第3ラビリンスシールR3を構成する間隙d1,d2,d3は、いずれも0.1〜0.6mmの大きさに設定される。
前記のように構成されるベアリングシール11が装着された軸受装置1において、ドライブシャフト7が軸L回りに回転すると、内輪5(ハブ輪3及び内輪部材4)が軸L回りに一体に回転する。この回転に伴いスリンガ12も一体に回転し、シールリップ14,15の先端部14a,15aがスリンガ12における第1嵌合円筒部12の外周面121bに弾性的に相対摺接する。このシールリップ14,15の弾性的相対摺接により、ドライブシャフト7の稼働中における外部からの泥水等の軸受空間S内への浸入がシールリップ14により阻止され、軸受空間S内に充填された潤滑剤の外部漏出がシールリップ15によって阻止される。そして、共に断面倒U形のスリンガ12とシール部材13とが軸L方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさっているので、軸受装置1の外部から、シールリップ14,15の第1嵌合円筒部121に対する相対摺接部までの泥水等の浸入経路がジグザグ状に蛇行する。これによって、前記浸入経路が長くなって、前記摺接部への泥水等の到達時間が遅延される。前記摺接部への泥水等の到達時間が遅延されることによって、シールリップ14,15の前記摺接部への泥水等に含まれる塵埃等の噛み込みが少なくなり、シールリップ14,15の先端部14a,15aの摩耗が抑えられ、シール機能が長く維持されて長寿命化が図られる。特に、スリンガ12の回転に伴い、浸入経路に一時的に滞留する泥水等には、スリンガ12の回転に伴う遠心作用或いはポンピング作用によって外部への排出作用が付加されるが、前記浸入経路が長くなることにより、泥水等は前記摺接部へ到達するまでに大半が外部へ排出されることにもなる。
さらに、本実施形態では、3箇所にラビリンスシール部R1、R2,R3が存在するから、これら3つのラビリンスシール部R1、R2,R3のシール機能と、前記泥水等の到達時間の遅延とが相俟って、シールリップ14,15の第1嵌合円筒部121に対する摺接部に泥水等に含まれる塵埃等が噛み込むことが抑制される。また、ラビリンスシール部R1、R2,R3がシール機能を有しているため、シールリップ14,15の数を抑えることができ、回転トルクも低くすることができる。特に、アキシャル方向のシールリップを不要とするから、径方向の省スペース化が可能で、内輪5(内輪部材4)と外輪2との径方向の間隔が小さい場合でも適用可能とされる。さらに、ラビリンスシール部R1、R2,R3を構成する間隙d1,d2,d3が0.1〜0.6mmの大きさとされているから、これらラビリンスシール部R1、R2,R3のシール機能が適正に発揮される。因みに、間隙d1,d2,d3が0.1mmより小さくなると、設計公差や加工公差等によって、ラビリンスシール部R1,R2,R3を構成する対向部分が互いに擦れ合うことが生じる懸念がある。また、間隙d1,d2,d3が0.6mmより大きくなると、ラビリンスシール部R1,R2,R3のシール機能が適正に発揮され難くなり、シールリップ14,15の第1嵌合円筒部121に対する摺接部に泥水等の一部が到達することも生じ易くなる。
また、本実施形態のベアリングシール11では、スリンガ12とシール部材13とが組み合わさって軸受装置1に装着された状態において、スリンガ12とシール部材13との径方向幅aがスリンガ12とシール部材13との軸方向幅bより小さく設定されているから、径方向のスペース化が図れ、内輪5(内輪部材4)と外輪2との径方向の間隔が小さい場合でも好ましく適用される。さらに、弾性体17には、芯金嵌合円筒部161の外周面161dと外輪2の内周面2bとの間に圧縮状態で介在する環状突部171が形成されているから、外輪2と芯金嵌合円筒部161との金属嵌合部への泥水等の浸入が阻止され、当該金属嵌合部の錆の発生及び進行が防止される。したがって、外輪2と芯金嵌合円筒部161との嵌合力が経時的に低下することが抑制され、さらには、この金属嵌合部を経て軸受空間S内に泥水等が浸入することが防止される。
図3は、本発明に係る密封装置の第二の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11では、第2ラビリンスシール部R2の径方向長さを第一の実施形態より大きくなるように構成されている。具体的には、弾性体17における芯金円筒部163の車体側端部163bを覆う被覆部17cを外径側に拡幅して環状の拡幅部172を設けることによって、第2ラビリンスシール部R2の径方向長さを大きくしている。
本実施形態でも、倒U形のスリンガ12とシール部材13とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成される効果が前記例と同様に発揮される。加えて、第2ラビリンスシール部R2の径方向長さを大きくすることによって、第2ラビリンスシール部R2のシール機能が増し、また、シールリップ14,15の第1嵌合円筒部121に対する摺接部への泥水等の到達がさらに遅延される。特に、拡幅部172が泥水等の流入を堰き止める堰部のように機能するから、前記摺接部への泥水等の到達がより効果的に遅延される。このような第2ラビリンスシール部R2の径方向長さを大きくする手段としては、図示を省略するが、芯金円筒部163の車体側端部163bを含む先側部を内径側若しくは外径側に屈曲させ、この屈曲部分を弾性体17で覆うように構成してもよい。
その他の構成は第一の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図4は、本発明に係る密封装置の第三の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11では、第1ラビリンスシール部R1の径方向長さを第一の実施形態より大きくなるように構成されている。具体的には、スリンガ12における第1円筒部123の車輪側端部123aから外径側に延出させて延出円輪部124を設けることによって、第1ラビリンスシール部R1の径方向長さを大きくしている。
本実施形態でも、倒U形のスリンガ12とシール部材13とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成される効果が前記例と同様に発揮される。加えて、第1ラビリンスシール部R1の径方向長さを大きくすることによって、第1ラビリンスシール部R1のシール機能が増し、また、シールリップ14,15の第1嵌合円筒部121に対する摺接部への泥水等の到達がさらに遅延される。特に、延出円輪部124が、泥水等の浸入を堰き止める堰部として機能するから、前記摺接部への泥水等の到達がより効果的に遅延される。この例では、延出円輪部124の外径側端部124aが、弾性体17における芯金嵌合円筒部161の内周面161bを覆う被覆部17aに近接し、この近接部分に第1ラビリンスシール部R1に連続する第4ラビリンスシール部R4が、前記第3ラビリンスシール部R3に代えて構成される。本実施形態の変形例として、図示は省略するが、延出円輪部124の外径側端部124aからさらに車体側に折り返す折返し円筒部を形成し、この折返し円筒部と弾性体17の前記被覆部17aとの間に、第3ラビリンスシール部R3と同様のラビリンスシール部を形成してもよい。
その他の構成は第一の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図5は、本発明に係る密封装置の第四の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11では、芯金円輪部162が、芯金嵌合円筒部161から芯金円筒部163に至る途中に車体側に向け縮径するテーパ状の屈折部1620を含んでいる。弾性体17は、前記例と同様に芯金円輪部162の車体側面162bの全体を覆っている。そして、図例では、スリンガ12の第1円筒部123は、その車輪側端部123aが、弾性体17における屈折部1620を含む芯金円輪部162の車体側面162bを覆う被覆部17bに対向するように設けられている。この屈折した対向間隙(最大幅はd1)によって、第1ラビリンスシール部R1が構成される。なお、第1円筒部123の車輪側端部123aが対向する部分は、芯金円輪部162の屈折部1620を除く外径側の直状部であってもよい。
本実施形態でも、倒U形のスリンガ12とシール部材13とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成される効果が前記例と同様に発揮される。また、芯金円輪部162が屈折部1620を有していることにより補強されて芯金円筒部163の心ぶれが抑制され、これにより、シールリップ14,15の第1嵌合円筒部121に対する設計上の締め代が安定し、シールリップ14,15による所定のシール機能や所定の回転トルクが維持される。
その他の構成は第一の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図6は、本発明に係る密封装置の第五の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11では、第一の実施形態のベアリングシールに加えて、スリンガ12における第1円輪部122の車体側面122cに、表面の周方向に多数のN極及びS極が着磁されたゴム磁石(プラスチック磁石も可)からなる磁気エンコーダ18が固着一体とされている。そして、車体側にはこの磁気エンコーダ18の着磁面に対峙するよう磁気センサ19が設置され、軸回転に伴う磁気エンコーダ18の磁気変化を磁気センサ19で検出することにより、ハブフランジ32(図1参照)に取付けられる車輪の回転検出機構が構成される。磁気エンコーダ18を構成するゴム磁石は、一部が第1円筒部123の外周面123b及び車輪側端部123aを覆うように第1円筒部123に固着されている。このゴム磁石における第1円筒部123の車輪側端部123aを覆う部分被覆部17bとの間隙d1により第1ラビリンスシール部R1が構成される。また、同ゴム磁石における第1円筒部123の外周面123bを覆う部分(被覆部)18bと弾性体17における芯金嵌合円筒部161の内周面161bを覆う被覆部17aとの間隙d3により第3ラビリンスシール部R3が構成される。
本実施形態でも、倒U形のスリンガ12とシール部材13とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成される効果が前記例と同様に発揮される。また、ラビリンスシール部R1、R2,R3によるシール機能が第1の実施形態と同様に発揮される。加えて、磁気エンコーダ18と磁気センサ19とによる回転検出機構によって、車輪のアンチロック・ブレーキシステム(ABS)などの回転制御システムが構築される。
その他の構成は第一の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図7は、本発明に係る密封装置の第六の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11では、芯金16が前記例のような芯金円筒部163を有さず、第2円筒部133が、弾性材17に形成された弾性材円筒部173のみによって構成されている。シールリップ14,15はこの弾性材円筒部173から前記各例と同様に延設されている。また、図例では、芯金円輪部162は、第四の実施形態(図5)と同様の形状とされているが、その他の例と同様の形状とされていてもよい。第2ラビリンスシール部R2は、弾性材円筒部173の車体側端部173aと、スリンガ12における第1円輪部122の車輪側面122bとの間隙d2によって構成される。
本実施形態でも、倒U形のスリンガ12とシール部材13とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成される効果が前記例と同様に発揮される。また、ラビリンスシール部R1、R2,R3によるシール機能が第1の実施形態と同様に発揮される。また、芯金16が芯金円筒部163を有さないから、実質的に断面L形とされ、断面U形に比べて、加工がし易く、芯金16を断面U形とするかL形とするかは、求められる仕様に応じて適宜選択採用される。
その他の構成は第一及び第四の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図8は、本発明に係る密封装置の第七の実施形態を示す。本実施形態のベアリングシール(密封装置)11では、第一の実施形態に加えて、弾性体17における芯金円輪部162の車体側面162bを覆う被覆部17bから、第1円輪部122の車輪側面122bに近接するよう延出されたリップ174を有している。このリップ174の先端部と第1円輪部122の車輪側面122bとの間隙d5により、第5ラビリンスシール部R5が構成される。
本実施形態でも、倒U形のスリンガ12とシール部材13とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成される効果が前記例と同様に発揮される。さらに、第1、第2、第3ラビリンスシール部R1,R2,R3にリップ174による第5ラビリンスシール部R5が加わることによって、シール機能が一層向上し、また、シールリップ14,15の第1嵌合円筒部121に対する摺接部への泥水等の到達がより遅延される。また、リップ174が形成されることにより、ジグザグ状の泥水等の浸入経路に泥水等の滞留部が生じ、これにより、前記摺接部への泥水等の到達がより遅延される。リップ174の変形例としては、その先端部を第1円筒部123の内周面123cに近接させて、当該内周面123cとの間隙によってラビリンスシール部を構成し、或いは、第1円輪部122と第2円筒部123の入隅部に近接させて、この入隅部との間隙によって屈曲したラビリンスシール部を構成してもよい。
その他の構成は第一の実施形態と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
なお、各実施形態において、スリンガ12とシール部材13とが組み合わさった状態におけるスリンガ12とシール部材13との径方向幅aが軸L方向幅bより小さい場合を例示したが、軸受装置1における装着スペースによっては、この大小関係を同じ若しくは逆にしてもよい。また、各実施形態では、シールリップ14,15は、スリンガ12の第1嵌合円筒部121に対して弾接するものとしたが、単に接触或いは近接するものであってもよい。各実施形態では、外輪が固定側部材、内輪が回転側部材としたが、これに限らず、外輪が回転側部材、内輪が固定側部材であってもよい。この場合、スリンガ12における第1円輪部122の第1嵌合円筒部121からの径方向の延出方向、及び、シール部材13における第2円輪部132の第2嵌合円筒部131からの径方向の延出方向が、それぞれ図例とは逆になる。さらに、本発明の密封装置を図1の車体側のベアリングシール11に適用したが、第五実施形態を除き、車輪側のベアリングシール10に適用することも可能である。また、第五実施形態は、第一実施形態〜四実施形態、第六実施形態及び第七実施形態に適用することも可能である。そして、本発明に係る密封装置は、自動車用の軸受装置に適用される例について述べたが、これに限らず、軸回転する回転側部材とこれと同軸の固定側部材との間の環状空間に装着される密封装置であれば、他の産業分野の軸受装置にも好ましく適用される。また、自動車用の軸受装置であっても、図1に示す軸受装置に限らず他の形態の軸受装置であってもよく、さらに駆動輪用に限らず従動輪用の軸受装置であってよい。さらにまた、スリンガ12及びシール部材13の形状やシールリップの数等も要求される仕様等に応じて適宜変更が可能である。
1 軸受装置
2 外輪(固定側部材)
3 ハブ輪(内輪)
4 内輪部材(内輪)
5 内輪(回転側部材)
11 ベアリングシール(密封装置)
12 スリンガ
121 第1嵌合円筒部
121a 車体側端部(軸方向外側に向く端部)
122 第1円輪部
122a 延出端
123 第1円筒部
123a 車輪側端部(軸方向内側に向く端部)
123b 外周面(第1嵌合円筒部とは反対側の周面)
13 シール部材
131 第1嵌合円筒部
131a 車輪側端部(軸方向内側に向く端部)
132 第2円輪部
132a 延出端
133 第2円筒部
133a 車体側端部(軸方向外側に向く端部)
14,15 シールリップ
14a,15a 先端部
17 弾性体
17a,17b,17c 被覆部
R1 第1ラビリンスシール部
R2 第2ラビリンスシール部
R3 第3ラビリンスシール部
d1,d2,d3 間隙
S 軸受空間(環状空間)
L 軸
a 径方向幅
b 軸方向幅

Claims (7)

  1. 軸回転する回転側部材と該回転側部材と同軸の固定側部材との間の環状空間に装着される密封装置であって、
    前記回転側部材に嵌合される第1嵌合円筒部と、該第1嵌合円筒部における前記環状空間の軸方向外側に向く端部より径方向に延出された第1円輪部と、該第1円輪部の延出端より前記環状空間の軸方向内側に延出された第1円筒部とを備えた断面U形のスリンガと、
    前記固定側部材に嵌合される第2嵌合円筒部と、該第2嵌合円筒部における前記環状空間の軸方向内側に向く端部より径方向に延出された第2円輪部と、該第2円輪部の延出端より前記環状空間の軸方向外側に延出された第2円筒部と、該第2円筒部に設けられた弾性体製のシールリップとを備えた断面U形のシール部材と、を有し、
    前記スリンガとシール部材とが、軸方向に沿って互いに向き合い且つ噛み合うように組み合わさって構成され、
    前記シールリップは、その先端部が、前記スリンガの第1嵌合円筒部に弾接乃至近接し、前記スリンガとシール部材との間の軸方向に対向する部分に第1ラビリンスシール部及び第2ラビリンスシール部を有していることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1に記載の密封装置において、
    前記第1ラビリンスシール部は、前記第1円筒部の軸方向内側に向く端部と前記シール部材の軸方向に対向する部分との間隙により構成され、また、前記第2ラビリンスシール部は、前記第2円筒部の軸方向外側に向く端部と前記スリンガの軸方向に対向する部分との間隙により構成されることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の密封装置において、
    前記スリンガと前記シール部材とが組合わさった状態における前記スリンガと前記シール部材との径方向幅が軸方向幅より小さいことを特徴とする密封装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の密封装置において、
    前記第2円筒部の前記軸方向外側の端部は前記シールリップを構成する弾性体による被覆部を有しており、この被覆部と前記第1円輪部との間隙により前記第2ラビリンスシール部が構成されることを特徴とする密封装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の密封装置において、
    前記第2円輪部の前記軸方向外側面は前記シールリップを構成する弾性体による被覆部を有しており、この被覆部と第1円筒部の軸方向内側の端部との間隙により前記第1ラビリンスシール部が構成されることを特徴とする密封装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の密封装置において、
    前記第1円筒部における前記第1嵌合円筒部とは反対側の周面と、これに径方向で対向する前記シール部材との間隙により第3ラビリンスシール部が構成されることを特徴とする密封装置。
  7. 請求項6に記載の密封装置において、
    前記第2嵌合円筒部における前記第1円筒部に対向する周面は、前記シールリップを構成する弾性体による被覆部を有しており、この被覆部と前記第1円筒部の周面との間隙により前記第3ラビリンスシール部が構成されることを特徴とする密封装置。
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