JP2016079270A - 電子部品接着用導電性樹脂組成物 - Google Patents

電子部品接着用導電性樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2016079270A
JP2016079270A JP2014210798A JP2014210798A JP2016079270A JP 2016079270 A JP2016079270 A JP 2016079270A JP 2014210798 A JP2014210798 A JP 2014210798A JP 2014210798 A JP2014210798 A JP 2014210798A JP 2016079270 A JP2016079270 A JP 2016079270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
resin composition
epoxy resin
conductive
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014210798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6420626B2 (ja
Inventor
麻美 佐藤
Asami Sato
麻美 佐藤
田上 正人
Masato Tagami
正人 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Kyocera Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Chemical Corp filed Critical Kyocera Chemical Corp
Priority to JP2014210798A priority Critical patent/JP6420626B2/ja
Publication of JP2016079270A publication Critical patent/JP2016079270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6420626B2 publication Critical patent/JP6420626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Conductive Materials (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】金属メッキフレームとの接着力が高く、ブリードが発生し難くい導電性ペーストである電子部品接着用導電性樹脂組成物の提供。【解決手段】(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、(C)硬化促進剤、(D)フッ素系分散剤、(E)導電粉を必須成分とし、(B)硬化剤がフェノール樹脂であり、(D)フッ素系分散剤が、(A)エポキシ樹脂100重量部に対して0.1〜1.5重量部含まれ、(D)フッ素系分散剤が、含フッ素基・親水性基、親油性基含有オリゴマーもしくは含フッ素基・親油性基含有オリゴマーである電子部品接着用導電性樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、IC、LSIなどの半導体素子、コンデンサなどのチップ部品(以下、電子部品と称する。)を金属フレーム、有機基板などへ接着する際に使用されるダイアタッチペーストおよびその製造方法に関する。
従来、IC、LSIなどの半導体素子は、リードフレームと称する金属片にマウントし、Au/Si共晶法あるいはダイボンディングペーストと称する接着剤を用いて固定した後、リードフレームのリード部と半導体素子上の電極とを細線ワイヤ(ボンディングワイヤ)により接続し、次いでこれらをパッケージに収納して半導体製品とすることが一般的であった。
近年、半導体用基板として、従来から使用されている金属フレームの他に、有機基板やセラミックス基板なども採用されている。また、金属基板についても、フレームメッキ面の表面状態は使用目的により、各種メッキ工程が異なるものが多くなり、メッキ表面において、アクリル系樹脂やエポキシ樹脂の樹脂成分がフレーム表面ににじみ出し、ブリードが発生しやすくなり、接続信頼性を低下させてしまうことがある。
このブリード発生を防止するために、エポキシ樹脂に対して特定のカルボキシルアミン化合物を使用したり(特許文献1)、アクリル系樹脂に対して特定の有機チタン化合物を使用したり(特許文献2)、アクリル系樹脂に対してフッ素系界面活性剤を使用する(特許文献3)などの提案がある。また、特定の樹脂骨格を有するエポキシ樹脂(特許文献4)や、セルロース樹脂をベースにしたもの(特許文献5)などが提案されている。
特開2003−268078号公報 特開2008−283199号公報 特開2001−11107号公報 特開2000−178342号公報 特開2012−844402号公報
チップ及びパッケージの小型化により、従来提案されているブリード対策では満足できる特性のものが得られておらず、ブリード汚染による短絡及びワイヤーボンディング不良、アセンブリ工程及び実装工程中の熱履歴によるチップ剥離等が発生している。その為、十分な電気的信頼性を有する導電性接着剤の開発が強く要望されていた。
本発明は、上記の従来技術の問題をなくし、ブリードが発生しにくく、且つブリード成分による接着力の低下がない電子部品接着用導電性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のフッ素系分散剤を必須成分として含む樹脂組成物が、上記の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の電子部品接着用導電性樹脂組成物を提供する。
1.(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、(C)硬化促進剤、(D)フッ素系分散剤、(E)導電粉を必須成分とする電子部品接着用導電性樹脂組成物。
2.(B)硬化剤がフェノール樹脂である上記1に記載の電子部品接着用導電性樹脂組成物。
3.(D)フッ素系分散剤が、(A)エポキシ樹脂100質量部に対して0.1〜1.5質量部含まれる上記1または2に記載の電子部品接着用導電性樹脂組成物。
4.(A)フッ素系分散剤が、含フッ素基・親水性基・親油性基含有オリゴマーもしくは含フッ素基・親油基含有オリゴマーである上記1〜3のいずれかに記載の電子部品接着用導電性樹脂組成物。
本発明の電子部品接着用導電性樹脂組成物は、ブリードの発生が少なく作業性に優れている。また、大型の半導体チップと金属フレームの組み合わせにおいても導電性が高く、半導体素子にクラックが発生することはなく、接着強度が低下することもない。すなわち、本発明の導電性樹脂組成物は、導電性が高く信頼性に優れた硬化物を与える。
[(A)エポキシ樹脂]
本発明に使用する(A)成分のエポキシ樹脂は特に限定されず、1分子中に2個以上のグリシジル基を有するものであれば、いかなるエポキシ樹脂も使用することができ、単独でも、複数種を併用してもよい。
例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、エーテル又はポリエーテル型エポキシ樹脂、エステル又はポリエステル型エポキシ樹脂、ウレタン型エポキシ樹脂、多官能型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、水添型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂、グリシジル変性ポリブタジエン樹脂、グリシジル変性トリアジン樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、アミノフェノール型エポキシ樹脂、可とう性エポキシ樹脂、メタクリル変性エポキシ樹脂、アクリル変性エポキシ樹脂、特殊変性エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、側鎖水酸基アルキル変性エポキシ樹脂、長鎖アルキル変性エポキシ樹脂、イミド変性エポキシ樹脂、CTBN変性エポキシ樹脂などが挙げられるが、これらに限定されない。
エポキシ樹脂は常温で液状であることが好ましいが、常温で固体のものであっても、他の液状のエポキシ樹脂又は反応性希釈剤、溶剤などにより希釈し、液状で用いることができる。
液状であるエポキシ樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキサノールジグリシジルエーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、可とう性エポキシ樹脂が好ましく用いられる。
また、本発明においては、応力緩和性や密着性などをさらに改善する目的で、(A)成分のエポキシ樹脂に他の樹脂成分を配合してもよい。併用可能な樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
このようにエポキシ樹脂以外の他の樹脂を併用する場合、エポキシ樹脂100質量部に対して、他の樹脂を50質量部まで混合することができる。
樹脂組成物全量に対する(A)成分の含有量は、好ましくは5〜15質量%、より好ましくは6〜9質量%である。
[(B)硬化剤]
本発明に使用する(B)成分の硬化剤は、エポキシ樹脂を硬化するものであれば、いかなるものでも使用でき、単独でも、複数種を併用してもよい。
例えば、ジシアンジアミド、フェノール樹脂、アミン化合物、潜在性アミン化合物、カチオン化合物、酸無水物、特殊エポキシ硬化剤などが挙げられる。
硬化性、接着性の観点から、フェノール樹脂が好ましく用いられる。
(B)成分の配合量は、特に制限されるものではないが、(A)成分であるエポキシ樹脂100質量部に対して、フェノール樹脂5〜140質量部であることが好ましく、より好ましくは60〜130質量部である。
[(C)硬化促進剤]
本発明に使用する(C)成分の硬化促進剤としては、従来、エポキシ樹脂の硬化促進剤として使用されているものであれば特に制限されず、単独でも、複数種を併用してもよい。
例えば、イミダゾール系硬化促進剤、アミン系硬化促進剤、トリフェニルホスフィン系硬化促進剤、ジアザビシクロ系硬化促進剤、ウレア系硬化促進剤、ボレート塩系硬化促進剤、ポリアミド系硬化促進剤などが挙げられる。
硬化性、接着性の観点から、イミダゾール系硬化促進剤とアミン系硬化促進剤が好ましく、イミダゾール系硬化促進剤がより好ましい。
イミダゾール系硬化促進剤の具体例としては、例えば2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−イソプロピルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−1H−イミダゾール、4−メチル−2−フェニル−1H−イミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、2,4−ジアミノ−6−[2′−メチルイミダゾリル−(1′)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2′−ウンデシルイミダゾリル−(1′)]−エチル−S−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2′−エチル−4−メチルイミダゾリル−(1′)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2′−メチルイミダゾリル−(1′)]−エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物、2−フェニル−イミダゾールイソシアヌル酸付加物、2−メチルイミダゾールイソシアヌル酸付加物、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジルイミダゾリウムクロライド、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール塩酸塩、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテイトなどが挙げられる。
また、アミン系硬化促進剤の具体例としては、例えばエチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、などの脂肪族アミン類;脂環式および複素環式アミン類;変性ポリアミン類;ジシアンジアミド;グアニジン;有機酸ヒドラジド;ジアミノマレオニトリル;アミンイミド;三フッ化ホウ素−ピペリジン錯体;三フッ化ホウ素−モノエチルアミン錯体などが挙げられる。
硬化性の観点から、イミダゾール系硬化促進剤がより好ましい。
硬化促進剤の配合量は、特に制限されるものではないが、(A)成分であるエポキシ樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量部の範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜5.0質量部である。
[(D)フッ素系分散剤]
本発明に使用する(D)成分はフッ素系分散剤である。フッ素系分散剤は特に限定されないが、好ましいフッ素系分散剤としては、例えば、パーフルオロアルキル基を含有するスルホン酸塩、パーフルオロアルキル基を含有するカルボン酸塩等のアニオン界面活性剤、パーフルオロアルキルアルキレンオキシド付加物、含フッ素基・親油性基含有オリゴマー、含フッ素基・親水性基含有オリゴマー、含フッ素基・親水性基・親油性基含有オリゴマー等のノニオン界面活性剤等のフッ素含有界面活性剤等が挙げられる。これらの含フッ素添加剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
配合されるフッ素添加剤は、液体であってもよいし、固体であってもよいが、接着剤製造時の作業性、ブリード防止をより高める観点から、25℃で液体であるものが好ましい。
好適なフッ素添加剤としては、25℃で液体の含フッ素基・親油基含有オリゴマーであるメガファックF−552、F−554、F−555,F−558、F−477(DIC社製)等が挙げられる。
フッ素系分散剤の配合量は、(A)成分であるエポキシ樹脂100質量部に対して、0.05〜2質量部の範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜1.5質量部である。フッ素系分散剤が0.05質量部以上ではブリード防止効果があり、2質量部以下であれば接着強度は弱くならない。
[(E)導電粉]
本発明に使用する(E)成分の導電粉は、接着用樹脂組成物の硬化物に導電性を付与するために用いられるものであり、銅粉、銀粉、金粉、ニッケル粉、カーボン粉などが挙げられるが、導電性、作業性、信頼性などの点から銀粉が好ましい。
導電粉の形状としては、鱗片状、フレーク状、球状等いずれでもかまわない。
導電粉の粒径は要求される接着用樹脂組成物の粘度によって異なるが、平均粒径は通常1〜15μm、好ましくは1〜10μm、許容される最大粒径は50μm程度である。平均粒径が1μm以上であれば、樹脂組成物は適度な粘度を有し、15μm以下であれば樹脂組成物を塗布する際および硬化時において、樹脂組成物のブリードが抑制される。また、銀粉は比較的粗いものと細かいものを混合して用いることもでき、形状についても上記各種形状のものを適宜混合して用いてもよい。
導電粉の配合量は、(A)成分であるエポキシ樹脂100質量部に対して、1000〜1500質量部の範囲が好ましく、より好ましくは1200〜1400質量部である。
本発明の導電性樹脂組成物には、作業性を改善する目的で、エポキシ樹脂の開環重合に対する反応性を備えた反応性希釈剤を配合することが好ましい。
その具体例としては、例えば、n−ブチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、フェニルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエーテル、p−sec−ブチルフェニルグリシジルエーテル、グリシジルメタクリレート、t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、(ポリ)エチレングリコールグリシジルエーテル、ブタンジオールグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等が挙げられる。これらは、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうち、フェニルグリシジルエーテル、t-ブチルフェニルグリシジルエーテルがより好ましい。
この反応性希釈剤の使用量は、本発明の導電性接着剤組成物の粘度(E型粘度計を用い3°コーンの条件で測定した値)が、5〜200Pa・sの範囲とすることが好ましく、その配合量は、(A)成分であるエポキシ樹脂100質量部に対して、100〜200質量部の範囲が好ましく、より好ましくは120〜160質量部である。
また、本発明の導電性樹脂組成物には、作業性を改善する目的で、上記以外の希釈剤を配合することができる。
希釈剤としては溶剤や(メタ)アクリレート化合物を使用することができる。
溶剤としては例えば、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジオキサン、ヘキサン、メチルセロソルブ、シクロヘキサン、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジアセトンアルコール、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げられる。
(メタ)アクリレート化合物としては例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,2−シクロヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,3−シクロヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,2−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、1,3−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
この希釈剤は、導電性樹脂組成物100質量部に対して、1〜20質量部添加し、導電性樹脂組成物の25℃における粘度を5〜200Pa・sの範囲とすることが好ましい。
この導電性樹脂組成物には、以上の各成分の他、本発明の効果を阻害しない範囲で、この種の組成物に一般に配合される、粘度調整剤、酸無水物、カップリング剤などの接着助剤や、有機過酸化物などの硬化促進助剤、消泡剤、着色剤、難燃剤、チクソ性付与剤、その他添加剤などを、必要に応じて配合することができる。
粘度調整剤としては、例えば酢酸セロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールフェニルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジアセトンアルコールなどが挙げられ、これらは1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
カップリング剤としては、例えばγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコネート系カップリング剤、及びジルコアルミネート系カップリング剤などが挙げられる。これらのカップリング剤のなかでも、シランカップリング剤が好ましく、特に、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが好ましい。カップリング剤は1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
この電子部品用接着剤組成物は、(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、(C)硬化促進剤、(D)フッ素系分散剤および(E)導電粉と、必要に応じて配合される成分をディスパース、ニーダー、三本ロールなどにより混練し、次いで脱泡することにより、容易に調製することができる。
好ましいのは、遊星攪拌装置による混合である。遊星攪拌装置とは、材料を入れた容器を高速で公転させながら、同時に公転軌道上で時点させることにより、材料の均一な攪拌を行うものである。具体的にはシンキー社製あわとり練太郎 ARE−310等を用いる。この製造方法によって銀粉の分散性が増し、導電性が向上する。
本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
<使用材料>
エポキシ樹脂1:DIC社製「EXA−850CRP」(ビスフェノールA型、液状(170g/eq))
エポキシ樹脂2:DIC社製「EXA−830CRP」(ビスフェノールF型、液状(160g/eq))
エポキシ樹脂3:Huntsman社製「MY0600」(多官能、液状(100g/eq))
エポキシ樹脂4:三菱化学社製「N−655−EXP−S」(クレゾールノボラック型、固形(200g/eq))
硬化剤1:丸善石油化学社製「マルカリンカーM」(ポリパラビニルフェノール、固形(120g/eq))
硬化剤2:三菱化学社製「TD−2131」(フェノールノボラック、固形(104g/eq))
硬化促進剤:四国化成工業社製「C11Z−A」(イミダゾール)
銀粉1:徳力化学社製「TCG−7−6」(フレーク状銀粉、平均粒径 6.8μm)
銀粉2:徳力化学社製「F−201」(フレーク状銀粉、平均粒径 4.4μm)
分散剤1:DIC社製「F−477」(含フッ素基・親水性基・親油基含有オリゴマー)
分散剤2:DIC社製「F−558」(含フッ素基・親油基含有オリゴマー、MIBK30重量%溶液)
分散剤3:ビックケミー・ジャパン社製「BYK−310」(ポリエステル変性ポリジメチルシロキサン)
分散剤4:ビックケミー・ジャパン社製「BYK−3441」(アクリルコポリマーの溶液)
反応性希釈剤:阪本薬品工業社製「SY−OCG」(オルソクレジルグリシジルエーテル)
[実施例1〜9及び比較例1〜3]
表1に示す種類と量の各成分を混合し、3本ロールで混練して導電性樹脂組成物を調製し、樹脂組成物の粘度、チクソ性、ブリード発生距離を以下に示す方法で求めた。結果を表1に示す。
次に、該導電性樹脂組成物を用いて、半導体チップと基板とを接着硬化させ、その硬化物の接着強度及び体積抵抗率を以下に示す方法で求めた。結果を表1に示す。
(1)樹脂特性
1−1)粘度、チクソ性
東機産業社製のE型粘度計(3°コーン)を用いて、25℃、0,5rpmの条件で粘度(Pa・s)を測定した(粘度範囲が75〜135Pa・sであるものを合格とした)。さらに5rpmの粘度を測定し、0.5rpmでの粘度との比からチクソ性を求めた(合格値:4〜7)。
1−2)ブリード
樹脂組成物を銀メッキした銅フレーム上に塗布し、その上に1mm×1mmの半導体チップをマウントし、25℃、35%RT環境下で24H放置し、ブリード発生距離(mm)を測定した(合格値:0.2mm以下)。
(2)硬化物特性
2−1)接着強度
樹脂組成物を銀メッキした銅フレーム上に塗布し、その上に1mm×1mmの半導体チップをマウントし、150℃で2時間加熱硬化させ、沖エンジニアリング社製ダイシェア強度測定器により接着強度(N)を求めた(合格値:20N以上)。
2−2)体積抵抗率
樹脂組成物をガラス板上に硬化後の厚さ0.03mmになるように塗布硬化させた後、デジタルマルチメーターにより体積抵抗率(Ω・cm)を測定した(合格値:1×10−3以下)。
Figure 2016079270
表1によれば、フッ素系分散剤「F−477」または「F−558」を配合した導電性樹脂組成物を用いた実施例1〜9はブリードが少なく、分散剤を使用しないあるいは他の分散剤を使用した導電性樹脂組成物による比較例1〜3はブリードが大きかった。
本発明の電子部品接着用導電性樹脂組成物は、半導体素子を半導体素子支持部材上に接着するための接着剤として広く使用することができ、半導体素子の接着剤に適用した場合に特に有用である。

Claims (4)

  1. (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、(C)硬化促進剤、(D)フッ素系分散剤、(E)導電粉を必須成分とする電子部品接着用導電性樹脂組成物。
  2. (B)硬化剤がフェノール樹脂である請求項1に記載の電子部品接着用導電性樹脂組成物。
  3. (D)フッ素系分散剤が、(A)エポキシ樹脂100質量部に対して0.1〜1.5質量部含まれる請求項1または2に記載の電子部品接着用導電性樹脂組成物。
  4. (A)フッ素系分散剤が、含フッ素基・親水性基・親油性基含有オリゴマーもしくは含フッ素基・親油基含有オリゴマーである請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子部品接着用導電性樹脂組成物。
JP2014210798A 2014-10-15 2014-10-15 電子部品接着用導電性樹脂組成物 Active JP6420626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014210798A JP6420626B2 (ja) 2014-10-15 2014-10-15 電子部品接着用導電性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014210798A JP6420626B2 (ja) 2014-10-15 2014-10-15 電子部品接着用導電性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016079270A true JP2016079270A (ja) 2016-05-16
JP6420626B2 JP6420626B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=55955953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014210798A Active JP6420626B2 (ja) 2014-10-15 2014-10-15 電子部品接着用導電性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6420626B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018039925A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 京セラ株式会社 半導体接着用樹脂組成物および半導体装置
JPWO2018047690A1 (ja) * 2016-09-09 2019-06-24 積水化学工業株式会社 導電材料、接続構造体及び接続構造体の製造方法
CN110003831A (zh) * 2019-02-25 2019-07-12 裴泽民 一种电子元件表面用导热胶膜
WO2019187414A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 京セラ株式会社 電子部品接着用樹脂組成物、小型チップ部品の接着方法、電子回路基板の製造方法および電子回路基板
JP2022546065A (ja) * 2019-10-22 2022-11-02 エルジー・ケム・リミテッド 半導体用接着剤組成物およびその硬化物を含む半導体用接着フィルム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000096023A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂ペースト組成物及びこれを用いた半導体装置
JP2011127054A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Dnp Fine Chemicals Co Ltd 接着組成物および硬化性接着シートの製造方法
JP2013181050A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Mitsubishi Chemicals Corp 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000096023A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂ペースト組成物及びこれを用いた半導体装置
JP2011127054A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Dnp Fine Chemicals Co Ltd 接着組成物および硬化性接着シートの製造方法
JP2013181050A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Mitsubishi Chemicals Corp 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018039925A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 京セラ株式会社 半導体接着用樹脂組成物および半導体装置
JPWO2018047690A1 (ja) * 2016-09-09 2019-06-24 積水化学工業株式会社 導電材料、接続構造体及び接続構造体の製造方法
WO2019187414A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 京セラ株式会社 電子部品接着用樹脂組成物、小型チップ部品の接着方法、電子回路基板の製造方法および電子回路基板
CN110692126A (zh) * 2018-03-30 2020-01-14 京瓷株式会社 电子部件粘接用树脂组合物、小型芯片部件的粘接方法、电子电路基板及其制造方法
JPWO2019187414A1 (ja) * 2018-03-30 2021-04-15 京セラ株式会社 電子部品接着用樹脂組成物、小型チップ部品の接着方法、電子回路基板の製造方法および電子回路基板
JP7058050B2 (ja) 2018-03-30 2022-04-21 京セラ株式会社 電子部品接着用樹脂組成物、小型チップ部品の接着方法、電子回路基板の製造方法および電子回路基板
CN110692126B (zh) * 2018-03-30 2023-06-13 京瓷株式会社 电子部件粘接用树脂组合物、小型芯片部件的粘接方法、电子电路基板及其制造方法
CN110003831A (zh) * 2019-02-25 2019-07-12 裴泽民 一种电子元件表面用导热胶膜
JP2022546065A (ja) * 2019-10-22 2022-11-02 エルジー・ケム・リミテッド 半導体用接着剤組成物およびその硬化物を含む半導体用接着フィルム
JP7331248B2 (ja) 2019-10-22 2023-08-22 エルジー・ケム・リミテッド 半導体用接着剤組成物およびその硬化物を含む半導体用接着フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6420626B2 (ja) 2018-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI698488B (zh) 樹脂組成物、導電性樹脂組成物、接著劑、導電性接著劑、電極形成用糊料、半導體裝置
JP6190653B2 (ja) 導電性樹脂組成物および半導体装置
JP6420626B2 (ja) 電子部品接着用導電性樹脂組成物
JP5662104B2 (ja) 導電性樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置
JP6744859B2 (ja) 樹脂組成物、導電性樹脂組成物、接着剤、導電性接着剤、電極形成用ペースト、半導体装置
US10249591B2 (en) Resin composition, bonded body and semiconductor device
TWI801488B (zh) 樹脂組成物及其硬化物、電子零件用接著劑、半導體裝置,以及電子零件
JP2007023191A (ja) 一液型エポキシ樹脂組成物
JP7167912B2 (ja) 液状封止樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法
JP2009019171A (ja) ダイボンディングペースト
TWI718461B (zh) 電子零件接著用樹脂組合物、小型晶片零件之接著方法、電子電路基板之製造方法及電子電路基板
JP5258191B2 (ja) 半導体チップ接合用接着剤
JP6636874B2 (ja) 電子部品接着用樹脂組成物、電子部品の接着方法および電子部品搭載基板
JP2016117869A (ja) 半導体接着用樹脂組成物及び半導体装置
JP6071612B2 (ja) 液状樹脂組成物、フリップチップ実装体およびその製造方法
JP6701039B2 (ja) 半導体接着用樹脂組成物および半導体装置
JP2005317491A (ja) 導電ペーストおよびそれを用いた電子部品搭載基板
WO2016059980A1 (ja) 液状エポキシ樹脂組成物
JP2010050017A (ja) 耐光性導電ペースト及び素子接続方法
JP5027598B2 (ja) 接着剤組成物およびそれを用いた半導体装置
JP2013209575A (ja) 導電性接着剤
JP2004179275A (ja) 半導体装置
JP2005317490A (ja) 導電ペーストおよびそれを用いた電子部品搭載基板
JP2004179454A (ja) 半導体装置
JP2016011406A (ja) 導電性接着剤およびそれを用いた電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6420626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150