JP2016077177A - 食品及び食品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、皿等の食器が不要で、手掴みでも手軽に食することができ、周りを汚すこともない食品であって、種をまとめやすく、型崩れしにくい食品及び食品の製造方法を提供する。
【解決手段】カレーボール1は、略球状の形状を有し、中央に、炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものである種を核として、その周囲を保護材3で包み、さらにその外側にパン粉をまぶしたものを食用油で揚げたものである。
【選択図】図4
【解決手段】カレーボール1は、略球状の形状を有し、中央に、炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものである種を核として、その周囲を保護材3で包み、さらにその外側にパン粉をまぶしたものを食用油で揚げたものである。
【選択図】図4
Description
本発明は食品及び食品の製造方法に関する。詳しくは、皿等の食器が不要で、手掴みでも手軽に食することができ、食卓の周りを汚すこともない食品であって、製造時において種をまとめやすいので型崩れがしにくく、更に製造後も型崩れがしにくい食品及び食品の製造方法に関するものである。
国民食と言われるカレーライスは、誰もが好んで食する料理の一つである。一般的に、カレーライスは、皿に盛られたライスの上に、カレーがかけられたものを、スプーンを使って食する。
しかし、スプーンからカレーライスがこぼれ落ち、カレーのルーが衣服に付いてしまうと、シミの原因になる。特に、小さい子供などは、うまくスプーンを使えないため、頻繁にこぼすなどしていた。
また、カレーライスを、ごく少量食べたい場合、皿に普通に盛ったのでは、量が多すぎる。この様な場合、食べ残してしまうことに抵抗がある人は、食べることを控えるか、もしくは多少無理をしてでも全部を食べてしまうことがあった。
そこで、皿等の食器が不要で、手掴みでも手軽に食することができ、食卓の周りを汚すこともないものとして、油で揚げたライス・コロッケが、特許文献1に開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のライス・コロッケは、炊飯済みのごはんを略三角柱状にまとめて、バッター液につけてからパン粉を付着させ、油で揚げただけのものであり、種をしっかりと固めて、略三角柱状の形状を維持するための工夫が何ら施されていない。このため、食用油で揚げる際、略三角柱状を維持しにくく、破裂するなどして簡単に形状が崩れてしまい、非常に危険であった。
本発明は、以上の点を鑑みて発明されたものであり、皿等の食器が不要で、手掴みでも手軽に食することができ、食卓の周りを汚すこともない食品であって、製造時において種をまとめやすいので型崩れがしにくく、更に製造後も型崩れがしにくい食品及び食品の製造方法を提供することを目的とする。
上記問題を達成するために、本発明の食品は、炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、該種を所要の形状に成形し、増粘性を有する保護材で包み、食用油で揚げたものである。
ここで、炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米であることによって、味付け作業の手間が省かれ、調理後は、すぐ食べることができる。
また、炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものであることによって、味付け作業の手間が省かれ、調理後は、すぐ食べることができる。
また、種を所要の形状に形成することによって、箸や、スプーン、あるいは指でつまみやすくなる。食べやすい形状、および大きさにつくることができる。
また、増粘性を有する保護材で包むことによって、種の形状を維持しやすくなり、調理の際に崩れにくくなる。
また、食用油で揚げることによって、揚げ物独特の軽やかな食感を楽しむことができる。
また、種の形状は、略球状である場合には、箸や、スプーン、あるいは指でつまみやすくなるだけでなく、見た目にもユニークに映り、楽しい雰囲気を作り出すことができる。
また、米が古米である場合には、古米による特有の食感を味わうことができる。
また、古米を使用しても、保護材の増粘作用で、新米を使用した場合とほとんど変わらない食感を楽しむことができる。
また、米が古米であるので、安定して入手でき、しかも安く購入することができるので、製品の単価を安く抑えることができる。
また、炊いた米の味付け、または具材の味付けには、カレールーまたはカレー粉が使用されている場合には、カレー味の食品とすることができる。
また、炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものには、コーンフラワーと魚粉のうち、少なくとも一つを含む調味料に、増粘材及び膨張材を添加したものが使用されている場合には、種の粘り気をさらに増やすことができるので、容易に所要の形状に成形することができる。
また、種を包む時だけでなく、味付け時にも保護材をさらに加えることで、より一層もっちりした食感を味わうことができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品は、炊いた米と、小麦粉、でん粉、ベーキングパウダー、砂糖、食塩、魚粉、加工でん粉、カレー粉、ガラムマサラで味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、該種を所要の形状に成形し、小麦粉、でん粉、ベーキングパウダー、砂糖、食塩、魚粉、加工でん粉、米粉を水溶きした、増粘性を有する保護材で包み、食用油で揚げたものである。
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品の製造方法は、炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、該種を所要の形状に成形する工程と、前記所要の形状に成形された種を、増粘性を有する保護材を水溶きしたものを付けて包む工程と、種を包んだ、保護材を水溶きしたものの表面にパン粉をまぶして、食用油で揚げる工程を備える。
ここで、種を所要の形状に成形する工程を備えることによって、箸や、スプーン、あるいは指でつまみやすくなり、幼児でも一人で食することができる。
また、所要の形状に成形された種を、増粘性を有する保護材を水溶きしたものを付けて包む工程を備えることによって、種の形状を維持しやすくなり、調理の際に崩れにくくなる。
また、種を包んだ、保護材を水溶きしたものの表面にパン粉をまぶして、食用油で揚げる工程を備えることによって、揚げ物独特の軽やかな食感を楽しむことができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品の製造方法は、炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、該種を、増粘性を有する保護材を水溶きしたもので包み、食用油で揚げる工程を備える。
ここで、種を、増粘性を有する保護材を水溶きしたもので包み、食用油で揚げる工程を備えることによって、歯触りの良い食感を楽しむことができる。
本発明に係る食品及び食品の製造方法は、皿等の食器が不要で、手掴みでも手軽に食することができ、食卓の周りを汚すこともない食品であって、製造時において種をまとめやすいので型崩れがしにくく、更に製造後も型崩れがしにくい食品及び食品の製造方法となっている。
以下、本発明の実施の形態について図1ないし図5を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図4及び図5を参考にしながら、本発明の食品の一例であるカレーボールについて説明する。
本発明にかかる食品の一実施の形態に係るカレーボール1は、図4(a)、(b)に示すように、炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、種を球状に成形して、中心部に種の核をつくり、その周囲を保護材3で包み、さらにその外側にパン粉をまぶしたものを食用油で揚げたものである。
(作用)
この様な構造を有するカレーボール1とすることで、スプーンで食べる料理であったカレーライスを、箸やフォーク、あるいは指でつまむなど、手掴みで食することができるので、カレースプーンから零れ落ちて、衣服を汚すことはない。
この様な構造を有するカレーボール1とすることで、スプーンで食べる料理であったカレーライスを、箸やフォーク、あるいは指でつまむなど、手掴みで食することができるので、カレースプーンから零れ落ちて、衣服を汚すことはない。
また、フォークで突き刺して食べるなどすれば、幼児でも一人で、食べこぼすことなく食することができる。
また、カレーボール1は、直径約5センチの大きさであるので、食べる個数を調整することで、個々人に合った、適切な量を食することができる。
ここで、必ずしもカレーボール1の大きさは、直径約5センチに限定されるものではなく、適宜変更できるものとする。
また、米が古米であるので、安定して入手でき、しかも安く購入することができるので、製品の単価を安く抑えることができる。
また、古米を使用しても、保護材の増粘作用で、新米を使用した場合とほとんど変わらない食感を楽しむことができる。
また、種を包む時だけでなく、味付け時にも保護材をさらに加えることで、より一層もっちりした食感を味わうことができる。
図1ないし図3を参考にしながら、本発明の食品及び食品の製造方法の一例である、カレーボールの製造方法について説明する。
〔実施例〕
古米を任意の方法(従来の方法)により炊く。同時に、カレー粉を使用して、カレーのルーを任意の方法(従来の方法)により作る(図1のS1)。
古米を任意の方法(従来の方法)により炊く。同時に、カレー粉を使用して、カレーのルーを任意の方法(従来の方法)により作る(図1のS1)。
ここで、カレーのルーを作る際には、カレー粉を用いた作り方に限定する必要はなく、市販のルーを用いて作ることもできる。
カレーのルーができたら、味付けの一例である、鰹の魚粉、増粘材であるでん粉、及び膨張材であるベーキングパウダーなどの調味料を入れる。素早くかき混ぜながら、弱火で沸騰するまで煮詰める(図1のS2)。なお、増粘材とは、食品に粘性や接着性を付けるためのものであり、主にでん粉を主原料とする。米粉なども増粘剤として用いられる。
なお、上記の味付けをした後は、長時間煮込まないよう注意する。鰹の魚粉の風味が落ちるからである。
上記の味付けをするための調味料の具体的な量については、図2に示している。図2に示したものは、炊いた米800g(約2合半)に対する、上記調味料の配合の一例である。
なお、味付けの調味料については、小麦粉、でん粉、魚粉、砂糖、及び膨張材であるベーキングパウダーに限られるものではなく、この他にも、コーンフラワー、増粘材であるグァーガム、ぶどう糖などを加えることもできる。
後述するコーティング用ペーストだけでなく、味付けの調味料にも増粘材を入れることで、種自体に粘性を持たせることができ、カレーボールの形状を維持しやすくすることができる。
カレーのルーに粘り気が出てきたら、炊きあがった米を加えて、これらを混ぜ合わせて種2をつくる(図1のS3)。種2が適度な硬さになったら、直径約5センチ程度の球状に成形する(図1のS4)。
なお、必ずしも種2を直径約5センチに成形する必要はなく、適宜変更することができるが、直径約5センチ程度であれば、箸などでつまみやすいため好ましい。
ここで、カレーのルーに、増粘材であるでん粉が含まれているので、時間が経つに従い、種2は徐々に粘性を増し、球状に成形しやすくなる。
なお、炊いた米の粘性が強すぎる場合には、味付けをする前に、炊いた米を一度洗うことで、粘性を弱めることができる。
次に、種2を包むための、保護材の一例であるコーティング用ペースト3を作る(図1のS5)。コーティング用ペースト3は、小麦粉と米粉を混ぜたものを水で溶いて作られる。
コーティング用ペースト3の具体的な配合については、図3に示している。図3に示したものは、炊いた米800g(約2合半)に対する、コーティング用ペースト3の配合の一例である。小麦粉100gに対し、米粉30gを混ぜ合わせ、これらを水で溶くことで、コーティング用ペースト3が作られる。
炊いた米の量に応じて、適量の増粘材及び膨張材を入れることで、カレーボールの形状を維持しやすくなり、調理の際、カレーボールが型崩れすることを防止できる。
なお、コーティング用ペースト3は、必ずしも上記の材料のみから作られるものではなく、でん粉、鰹エキス、食塩、及び昆布エキスなどをそれぞれ、適量ずつ混ぜ合わせて作ることもできる。この場合、風味の増した味にすることができる。
球状に形成した種2に、万遍なくコーティング用ペースト3を付ける(図1のS6)。このとき、球状に形成された種2は、増粘材により、適度な硬さをもって成形されているので、調理中に、種がほぐれて崩れてしまうことはない。
コーティング用ペースト3を付けた種2に、さらにパン粉4(適量)を付け、所要の時間をかけて食用油で揚げることにより(図1のS7)、カレーボール1が出来上がる。ここで、コーティング用ペースト3に含まれる、増粘材である米粉により、種2がしっかりと固められているので、油で揚げる際に、破裂するなどして形が崩れることはない。
また、パン粉4をつけて揚げていることにより、サクサクとした、パン粉独特の歯触りの良い食感を楽しむことができる。
このように、本発明を適用したカレーボールは、皿等の食器が不要で、手掴みでも手軽に食することができ、食卓の周りを汚すこともない食品であって、製造時において種をまとめやすいので型崩れがしにくく、更に製造後も型崩れがしにくい食品及び食品の製造方法となっている。
1 カレーボール
2 種
3 コーティング用ペースト
4 パン粉
2 種
3 コーティング用ペースト
4 パン粉
Claims (8)
- 炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、該種を所要の形状に成形し、増粘性を有する保護材で包み、食用油で揚げた
食品。 - 前記種の形状は、略球状である
請求項1に記載の食品。 - 前記米は古米である
請求項1または請求項2に記載の食品。 - 前記炊いた米の味付け、または具材の味付けには、カレールーまたはカレー粉が使用されている
請求項1、請求項2または請求項3に記載の食品。 - 前記炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものには、コーンフラワーと魚粉のうち、少なくとも一つを含む調味料に、増粘材及び膨張材を添加したものが使用されている
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の食品。 - 炊いた米と、小麦粉、でん粉、ベーキングパウダー、砂糖、食塩、魚粉、加工でん粉、カレー粉、ガラムマサラで味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、該種を所要の形状に成形し、小麦粉、でん粉、ベーキングパウダー、砂糖、食塩、魚粉、加工でん粉、米粉を水溶きした、増粘性を有する保護材で包み、食用油で揚げた
食品。 - 炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、該種を所要の形状に成形する工程と、
前記所要の形状に成形された種を、増粘性を有する保護材を水溶きしたものを付けて包む工程と、
種を包んだ、保護材を水溶きしたものの表面にパン粉をまぶして、食用油で揚げる工程を備える
食品の製造方法。 - 炊いた米を味付けしたもの、または味が付くように炊いた米、若しくは炊いた米と味付けされた具材とを混ぜ合わせたものを種として、該種を、増粘性を有する保護材を水溶きしたもので包み、食用油で揚げる工程を備える
食品の製造方法。
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JP2014209390A JP2016077177A (ja) | 2014-10-10 | 2014-10-10 | 食品及び食品の製造方法 |
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