JP2016077098A - 回転電機 - Google Patents

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牧田 真治
Shinji Makita
真治 牧田
茂昌 加藤
Shigemasa Kato
茂昌 加藤
知弘 青山
Tomohiro Aoyama
知弘 青山
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Abstract

【課題】大ティースと小ティースとが周方向に交互に配されて大ステータのみにステータコイルが巻回されたステータを有する回転電機において、高巻線係数の確保とトルクリップル低減とを実現させる。
【解決手段】大ティース13と小ティース14との間の周方向における中心線を中心線Oとすると、大ティース13を挟む中心線O同士の間隔が電気角で150度、小ティース14を挟む中心線O同士の間隔が電気角で90度である。また、大ティース13の磁気抵抗及び小ティースの磁気抵抗は、大ティース13で発生するトルクの変動幅と小ティース14で発生するトルクの変動幅とが等しくなるように調整されている。これによれば、大ティース13で発生するトルク波形と小ティース14で発生するトルク波形とが逆位相になり且つ振幅が等しくなる。このため、合計トルクではトルク変動が相殺され、トルクリップルが抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機に関する。
3相永久磁石同期モータのステータとして、ロータに対向する対向面の周方向長さの大きな大ティースと、ロータに対向する対向面の周方向長さの小さな小ティースとが周方向に交互に配置されて、大ティースのみにステータコイルを集中巻きで巻回してなるステータがある(特許文献1参照)。
この技術によれば、大ティースの有効幅を電気角で180度まで広げることができ、巻線係数を大きくすることができる。なお、大ティースの有効幅とは、ロータとの磁束の受け渡しに効く大ティースの周方向長さであって、大ティースと小ティースとの間の周方向における中心線を中心線Oとすると、大ティースを挟む中心線O同士の間隔に該当する(特許文献1の図1において機械角で「45」と表記されている間隔)。
一方、このステータを用いた回転電機では、上述の構成のゆえに、誘起電圧に高調波が重畳することにより、トルクリップルが大きくなるという問題がある。
そこで、特許文献1では、同一相の電流が流れるステータコイルのティースを周方向にずらすことによって、誘起電圧の波形の位相をずらして、高調波成分の除去を図っている。
しかしながら、この手段では、ティースが周方向に不均等な間隔で並ぶことになるため、巻線を巻くスペースが制限され、巻線を巻回回数が減少し、トルクが低下する結果となる。また、周方向での磁気回路の周期性が低下するために、ロータとステータとの間に作用するラジアル力(ラジアル方向の力)のアンバランスが発生する。その結果、モータ回転時の振動が発生する場合がある。
つまり、特許文献1の技術では、高巻線係数の確保とトルクリップル低減とを実現できても、ティースを周方向に不均等に配置することにより生じる問題が生じてしまう。
そこで、ティースを周方向に不均等に配置することなく高巻線係数の確保とトルクリップル低減とを実現させる技術が求められている。
特開平11−234990号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、回転電機において、ステータのティースを周方向に不均等に配置する方法によらずに、高巻線係数の確保とトルクリップル低減とを実現させることを目的とする。
本発明の回転電機は、極対数がPのロータと、ロータの径方向内側または外側に配されたステータコア、及び3相の電流が通電されるステータコイルを有するステータとを備える。
ステータコアは、ロータに径方向に対向する対向面の周方向の長さが大きい大ティースと、ロータに径方向に対向する対向面の周方向の長さが大ティースよりも小さい小ティースとが、周方向に交互に配されて、大ティースと小ティースとがヨークにより磁気的に接続されてなる。
ステータコイルは、大ティースのみに集中巻により巻回されている。
これにより、高巻線係数を確保することが可能になる。
大ティース及び小ティースは、それぞれ、3/2×P個である。
そして、大ティースと前記小ティースとの間の周方向における中心線を中心線Oとすると、大ティースを挟む中心線O同士の間隔が電気角で「150度」であり、小ティースを挟む中心線O同士の間隔が電気角で「90度」である。
これによれば、大ティースで発生するトルク波形と小ティースで発生するトルク波形とが逆位相になる。
また、大ティースを通ってヨークに至る磁路における磁気抵抗、及び小ティースを通ってヨークに至る磁路における磁気抵抗は、大ティースで発生するトルクの変動幅と小ティースで発生するトルクの変動幅とが「等しく」なるように、調整されている。
通常は、大ティースの方が小ティースよりもトルク変動幅が大きくなるため、大ティースでの磁気抵抗を増加させることになる。その方法として、例えば、大ティースのエアギャップを大きくする、大ティースとヨークを別体にする、大ティースを形成する磁性材料の飽和磁束密度を小ティースを形成する磁性材料の飽和磁束密度よりも小さくする等の方法を採用する。
これによれば、大ティースで発生するトルク波形と小ティースで発生するトルク波形の振幅が等しくなる。
このため、大ティースで発生するトルクと小ティースで発生するトルクとの合計トルクでは、それぞれで発生するトルク変動が相殺される。これにより、トルクリップルが抑制される。
すなわち、ステータのティースを周方向に不均等に配置する方法によらずに、高巻線係数の確保とトルクリップル低減とを実現させることができる。
なお、本発明における「150度」及び「90度」とは、完全に「150度」及び「90度」であるものに限らず、「150度」及び「90度」に近似する値を含む意味である。例えば、製造誤差等を含む。また、本発明における「等しく」とは、完全に同一であることのみを意味するものではなく、ほぼ等しい(数%程度の誤差)状態も「等しく」という用語の範囲内に含むものとする。
すなわち、大ティースで発生するトルク波形と、小ティースで発生するトルク波形とを和演算した場合に、トルクリップルの低減を図る上で許容される程度の誤差を当然含むものとする。
回転電機の構成を示す平面図である(実施例1)。 図1の部分拡大図である(実施例1)。 回転電機の構成を示す平面図である(比較例)。 大ティースでの発生トルク、小ティースでの発生トルク、及び合計トルクのトルク波形である(比較例)。 大ティースでの発生トルク、小ティースでの発生トルク、及び合計トルクのトルク波形である(実施例1)。 小ティースとロータとのエアギャップG2に対する大ティースとロータとのエアギャップG1の比と、トルクリップルとの関係を示す相関図である(実施例1)。 回転電機の構成を示す平面図である(実施例2)。 回転電機の構成を示す平面図である(実施例3)。 ステータを、横に周方向、縦に軸方向となるように展開した展開図である(実施例4)。
本発明を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
〔実施例1〕
〔実施例1の構成〕
実施例1の回転電機1を、図1〜図6を用いて説明する。
実施例1の回転電機1は、3相交流モータである。
回転電機1は、回転可能に支持されたロータ2と、ロータ2の外周側にロータ2を取り囲むように配置されたステータ3とを備える。
本実施例の回転電機1は、環状のステータ3の内周にロータ2が配されるインナーロータ型であるが、ステータ3の外周にロータ2が配されるアウターロータ型であってもよい。
ロータ2は、永久磁石型であって、積層電磁鋼板により円柱状または円筒状に形成されたロータコア5と、ロータコア5の外周面に配されて磁極を形成する永久磁石6とを備える。
本実施例のロータ2は、ロータコア5のステータ3に対向する側の周面(本実施例では外周面)に永久磁石6が配された表面磁石式(SPM)であるが、ロータコア5の内部に永久磁石6が埋め込まれた埋め込み磁石式(IPM)であってもよい。
本実施例では、1つの磁極が1つの永久磁石6によって形成されており、外側にN極が向く永久磁石6と外側にS極が向く永久磁石6とが周方向等間隔に交互に配置されている。本実施例では、極対数P=6である。
ステータ3は、以下に説明するステータコア8とステータコイル9とを備える。
ステータコア8は、積層電磁鋼板により円筒状に形成され、先端がロータ2に対向する複数のティース10と、ティース10同士を外周側で磁気的に接続するヨーク11とを有している。ティース10とヨーク11とは一体的に成形されている。
本実施例の回転電機1はインナーロータ型であるため、ステータコア8は、環状のヨーク11から径方向内側に向かって放射状にティースが複数並んだ形状を呈している。
ティース10は大ティース13と小ティース14の2種類からなっており、大ティース13と小ティース14とは周方向に交互に配されている。
大ティース13及び小ティース14は、それぞれ、ヨーク11から径方向内側(ロータ側)に延びるネック部13a、14aと、ネック部13a、14aの径方向内側で周方向両側(つまり回転方向両側)に延びる鍔部13b、14bとを有している。つまり、鍔部13b、14bはネック部13a、14aの先端部で周方向に幅広に設けられている。そして、この鍔部13b、14bの径方向内側面が、ロータ2の外周面とエアギャップ16を介して径方向に対向する対向面13c、14cとなっており、この対向面13c、14cによってロータ2の磁極との間で磁束の受け渡しを行う。
大ティース13の対向面13cの周方向の長さは、小ティース14の対向面14cの周方向の長さよりも大きい。
大ティース13の数及び小ティース14の数は、それぞれ、3/2×P個である。すなわち、本実施例ではP=6であるため、大ティース13の数及び小ティース14の数はそれぞれ9個である。
ステータコイル9は、大ティース13のみに集中巻により巻回され、3相の電流が通電される。ステータコイル9は、大ティース13のネック部13aに巻かれている。
〔実施例1の特徴〕
本実施例のステータ3では、隣り合う大ティース13と小ティース14との間の周方向の中心を通る線を中心線Oとすると、大ティース13を挟む中心線O同士の間隔θ1が電気角で150度であり、小ティース14を挟む中心線O同士の間隔θ2が電気角で90度である。
中心線Oは、隣り合う大ティース13の鍔部13bと小ティース14の鍔部14bとの間の隙間の周方向の中心を通る線である。つまり、鍔部13bの周方向両側に引くことのできる中心線O同士の間隔θ1が電気角で150度となっており、鍔部14bの周方向両側に引くことのできる中心線O同士の間隔θ2が電気角で90度となっている。
言い換えると、間隔θ1とは、大ティース13の鍔部13bの周方向の両側に形成された開口同士の間隔であって、間隔θ2とは、小ティース14の鍔部14bの周方向の両側に形成された開口同士の間隔である。
そして、大ティース13で発生するトルクの変動幅と小ティース14で発生するトルクの変動幅とが等しくなるように、大ティース13を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗、及び小ティース14を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗が調整されている。
磁気抵抗の調整の具体例として、本実施例では、大ティース13とロータ2との間のエアギャップ16のギャップ長G1を、小ティース14とロータ2との間のエアギャップ16のギャップ長G2よりも大きくしている。
本実施例の大ティース13の対向面13cは、ロータ2と同軸でロータ2よりも径大の周面で形成されており、ロータ2との径方向における距離が周方向全長に亘って一定である。本実施例では、このロータ2との径方向における距離をギャップ長G1としている。
また、小ティース14の対向面14cも、ロータ2と同軸でロータ2よりも径大の周面で形成されており、ロータ2との径方向における距離が周方向全長に亘って一定である。本実施例では、このロータ2との径方向における距離をギャップ長G2としている。
また、ギャップ長G1とギャップ長G2との関係は、
1<G1/G2≦1.3
である。
本実施例では、G1/G2がおよそ1.3となっている。
〔実施例1の作用効果〕
本実施例のステータ3によれば、大ティース13と小ティース14とを交互に配置して大ティース13のみにステータコイル9を巻回する構成であるため、大ティース13の有効幅を大きく確保することができるため、高巻線係数を確保することができる。
本実施例では、大ティース13の有効幅、つまり、大ティース13を挟む中心線O同士の間隔θ1を電気角で150度確保されており、同じ形状のティースを配置するようなステータと比較して高巻線係数を確保できる。
さらに、本実施例のステータ3によれば、トルクリップルの低減も図ることができる。
トルクリップル低減効果について、本発明を適用していない比較例のステータ1Hと比較しながら、以下に説明する。図3に示す比較例のステータ1Hにおいて、実施例1のステータ1Hに対応する構成要素には同じ符号を付している。
比較例のステータ1Hは、ステータ3と同様に、大ティース13を挟む中心線O同士の間隔θ1が電気角で150度であり、小ティース14を挟む中心線O同士の間隔θ2が電気角で90度である。ただし、ギャップ長G1とギャップ長G2とが等しい。すなわち、本発明の磁気抵抗の調整が行われていない。なお、比較例におけるギャップ長G1及びギャップ長G2の大きさは、実施例1のギャップ長G2の大きさと等しい。
間隔θ1を150度とし、間隔θ2を90度とすると、電気6次のトルクリップルが小さくなることが知られている。しかしながら、間隔θ1を150度とし、間隔θ2を90度としても、なお、トルクリップルは残る。
出願人は、その原因を追究すべく、大ティース13で発生するトルク波形と、小ティース14で発生するトルク波形とを別々に解析した。
これにより、図4に示すように、大ティース13で発生するトルク波形の電気6次の変動成分と小ティース14で発生するトルク波形の電気6次の変動成分とが逆位相であること、大ティース13のトルク変動幅L(平均振幅に相当)と小ティース14のトルク変動幅Sとに差が生じていること、そして、このトルク変動幅の差分が合計トルクにトルク変動をもたらしてトルクリップルが残留することを見出した。
つまり、トルクリップルを除去するためには、間隔θ1及び間隔θ2の条件だけではなく、大ティース13で発生するトルクの変動幅と小ティース14で発生するトルクの変動幅とを等しくする必要があることを見出した。
そこで、本実施例では、間隔θ1を150度とし、間隔θ2を90度とすることに加えて、大ティース13で発生するトルクの変動幅と小ティース14で発生するトルクの変動幅とが等しくなるように大ティース13を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗、及び小ティース14を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗を予め調整している。
比較例のステータ1Hでは、図4に示すように、大ティース13のトルク変動幅Lの方が、小ティース14のトルク変動幅Sよりも大きい。
このため、大ティース13のトルク変動幅Lと小ティース14のトルク変動幅Sとを等しくするには、大ティース13のトルク変動幅Lを小さくするか、小ティース14のトルク変動幅Sを大きくすればよい。
例えば、大ティース13のトルク変動幅Lを小さくするには、大ティース13を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗を大きくすればよい。
そこで、実施例では、比較例のステータ1Hに対して、ギャップ長G2はそのままで、ギャップ長G1のみを大きくした。つまり、大ティース13を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗を大きくしている。
これによれば、図4に示す無調整状態の波形における大ティース13のトルク変動幅Lを増加させることになり、図5に示すような波形、すなわち、大ティース13のトルク変動幅Lと小ティース14のトルク変動幅Sとが等しくなる波形を得ることができる。
本実施例のステータ3では、図5に示すように、大ティース13のトルク変動幅Lと小ティース14のトルク変動幅Sとがほぼ等しく、大ティース13と小ティース14の合計トルクでは、トルク変動が相殺される。
本実施例では、ギャップ長G1とギャップ長G2との関係は、
1<G1/G2≦1.3
である。
図6に示すように、G1/G2が1〜およそ1.3の区間では、G1/G2の増加に伴ってトルクリップルが減少し、およそ1.3で極小となる。そして、1.3を超えた区間では、G1/G2の増加に伴ってトルクリップルが微増する。
このため、ギャップ長G1とギャップ長G2との関係は、1<G1/G2≦1.3であって、特にG1/G2≒1.3であることが好ましい。
これによれば、トルクリップルをより低減できるからである。
以上のように、本実施例によれば、ステータ3のティース10を周方向に不均等に配置する方法によらずに、高巻線係数の確保とトルクリップル低減とを実現させることができる。
なお、本発明における「150度」及び「90度」とは、完全に「150度」及び「90度」であるものに限らず、「150度」及び「90度」に近似する値を含む意味である。例えば、製造誤差等を含む。また、本発明における「大ティース13のトルク変動幅と小ティース14のトルク変動幅とを等しくする」とは、完全に同一にすることのみを意味するものではなく、ほぼ等しい(数%程度の誤差)状態にする場合も含むものとする。
すなわち、大ティース13で発生するトルク波形と、小ティース14で発生するトルク波形とを和演算した場合に、トルクリップルの低減を図る上で許容される程度の誤差を当然含むものとする。
〔実施例2〕
実施例2の回転電機1を、実施例1とは異なる点を中心に図7を用いて説明する。
なお、実施例1と同じ符号は、同一の機能物を示すものであって、先行する説明を参照する。
実施例1では、大ティース13の対向面13cが、ロータ2と同軸でロータ2よりも径大の周面で形成されており、ロータ2との径方向における距離が周方向全長に亘って一定であった。
しかし、本実施例では、大ティース13の対向面13cが、ネック部13aが延びる径方向に垂直な平面となっている。
このため、ロータ2と対向面13cとの径方向における距離が周方向全長に亘って一定ではなく、周方向中心よりも周方向外側の方が大きくなっている。
このため、本実施例では、ロータ2と対向面13cとの径方向における距離の平均値をギャップ長G1とする。
そして、実施例1と同様に、ギャップ長G1とギャップ長G2との関係が、
1<G1/G2≦1.3
となっている。
本実施例によっても、実施例1と同様の作用効果を奏する。
〔実施例3〕
実施例3の回転電機1を、実施例1とは異なる点を中心に図8を用いて説明する。
なお、実施例1と同じ符号は、同一の機能物を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施例では、ギャップ長G1とギャップ長G1は等しいままであり、大ティース13をヨーク11と別体とすることで、大ティース13を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗を大きくしている。
すなわち、大ティース13はヨーク11と別体であってヨーク11に組み付けられており、小ティース14は、ヨーク11と一体である。
これによれば、大ティース13を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗を大きくすることができ、大ティース13のトルク変動幅を小さくして、大ティース13のトルク変動幅と小ティース14のトルク変動幅とを等しくすることができる。
つまり、実施例1と同様の作用効果を奏する。
〔実施例4〕
実施例4の回転電機1を、実施例1とは異なる点を中心に図9を用いて説明する。
なお、実施例1と同じ符号は、同一の機能物を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施例では、大ティース13の軸方向長さを、小ティース14の軸方向長さよりも小さくすることによって、大ティース13を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗を大きくしている。
すなわち、積層電磁鋼板のうち、軸方向の両端からの所定枚数の鋼板には、小ティース14を成す部分のみを形成して、大ティース13を成す部分を形成しない。
本実施例によっても、大ティース13を通ってヨーク11に至る磁路における磁気抵抗を大きくすることができ、大ティース13のトルク変動幅を小さくして、大ティース13のトルク変動幅と小ティース14のトルク変動幅とを等しくすることができる。
つまり、実施例1と同様の作用効果を奏する。
〔変形例〕
本発明の実施態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、大ティース13と小ティース14の磁気抵抗を調整する手段として、大ティース13を形成する磁性材料の飽和磁束密度を、小ティース14を形成する磁性材料の飽和磁束密度よりも小さくする手段を講じてもよい。また、大ティース13にフラックスバリアを設ける等の手段を講じてもよい。また、実施例1〜3の手段を組み合わせてもよい。
また、実施例では、調整前において、大ティース13のトルク変動幅が小ティース14のトルク変動幅よりも大きかった。
しかし、調整前において、大ティース13のトルク変動幅が小ティース14のトルク変動幅よりも小さい可能性も考えられる。この場合にも、大ティース13で発生するトルクの変動幅と小ティース14で発生するトルクの変動幅とが等しくなるように、大ティース13の磁気抵抗及び小ティース14の磁気抵抗を調整することで、トルクリップルを低減できる。
つまり、大ティース13で発生するトルクの変動幅と小ティース14で発生するトルクの変動幅とが等しくなるように、小ティース14の磁気抵抗を増大させる手段(小ティース14のエアギャップを大きくする、小ティース14とヨークを別体にする、小ティース14を形成する磁性材料の飽和磁束密度を大ティース13を形成する磁性材料の飽和磁束密度よりも小さくする等)を講じることにより、トルクリップルを低減できる。
1 回転電機、2 ロータ、3 ステータ、8 ステータコア、9 ステータコイル、11 ヨーク、13 大ティース、14 小ティース

Claims (6)

  1. 極対数がPのロータ(2)と、
    前記ロータ(2)の径方向内側または外側に配されたステータコア(8)、及び3相の電流が通電されるステータコイル(9)を有するステータ(3)とを備え、
    前記ステータコア(8)は、
    前記ロータ(2)に径方向に対向する対向面の周方向の長さが大きい大ティース(13)と、前記ロータ(2)に径方向に対向する対向面の周方向の長さが大ティース(13)よりも小さい小ティース(14)とが、周方向に交互に配されて、前記大ティース(13)と前記小ティース(14)とがヨーク(11)により磁気的に接続されてなり、
    前記ステータコイル(9)は、前記大ティース(13)のみに集中巻により巻回されている回転電機であって、
    前記大ティース(13)及び前記小ティース(14)は、それぞれ、3/2×P個であり、
    隣り合う前記大ティース(13)と前記小ティース(14)との間の周方向における中心線を中心線Oとすると、
    前記大ティース(13)を挟む中心線O同士の間隔が電気角で150度であり、
    前記小ティース(14)を挟む中心線O同士の間隔が電気角で90度であり、
    前記大ティース(13)で発生するトルクの変動幅と前記小ティース(14)で発生するトルクの変動幅とが等しくなるように、前記大ティース(13)を通って前記ヨーク(11)に至る磁路における磁気抵抗、及び前記小ティース(14)を通って前記ヨーク(11)に至る磁路における磁気抵抗が調整されていることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記大ティース(13)と前記ロータ(2)との間のエアギャップ(16)のギャップ長G1が、前記小ティース(14)と前記ロータ(2)との間のエアギャップ(16)のギャップ長G2よりも大きいことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記ギャップ長G1と、前記ギャップ長G2との関係が、
    1<G1/G2≦1.3
    であることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記大ティース(13)を形成する磁性材料の飽和磁束密度が、前記小ティース(14)を形成する磁性材料の飽和磁束密度よりも小さいことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記大ティース(13)は、前記ヨーク(11)と別体であって前記ヨーク(11)に組み付けられており、
    前記小ティース(14)は、前記ヨーク(11)と一体であることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記大ティース(13)の軸方向長さが、前記小ティース(14)の軸方向長さよりも小さいことを特徴とする回転電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112398253A (zh) * 2020-11-12 2021-02-23 国网江西省电力有限公司电力科学研究院 五相不等齿靴双谐波永磁同步电机及齿靴弧度优化方法

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CN112398253A (zh) * 2020-11-12 2021-02-23 国网江西省电力有限公司电力科学研究院 五相不等齿靴双谐波永磁同步电机及齿靴弧度优化方法

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