JP6139256B2 - 回転電機の電機子巻線 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、同期機等の回転電機の電機子巻線に関する。
一般に同期機では電機子巻線のスロット数を選定する場合、毎極毎相のスロット数を整数にすること(以下、「整数スロット」と称す)が多い。一方で、良好な波形の形成、設計の自由度の観点から、毎極毎相のスロット数を分数にすること(以下、「分数スロット」と称す)もある。
特開2009−268233号公報(請求項5、段落[0045]、図9等)
分数スロットは、良好な波形を形成でき、設計の自由度が大きい、という利点はあるが、各極あたりのスロット数が等しくならないことから、電機子起磁力に基本波のほか高調波を生ずる。場合によっては、この起磁力による高調波磁束が加振力となり、電機子鉄心(固定子鉄心)の振動及び騒音の原因となることがある。
例えば、水力発電システムなどにみられるように極数の多い多極機(一般に極数が8極以上のもの)に分数スロットを適用した場合、毎極毎相スロット数(1極1相あたりのスロット数もしくはコイル数)Nsppが分数を含み且つその分母が4以上の値(例えば、5や7など)をとる分数調波と呼ばれる高調波が発生しやすくなる。このような高調波と基本波による電磁力の周波数が、電機子鉄心の固有振動数に近い場合は共振で、電機子鉄心を振動させる原因となる。
なお、相帯内の1つのコイル片を隣接する別の相のコイル片と、上コイル片/下コイル片共に入れ替えて配置するものがある。しかし、この配置方法は分散相帯(Interspersed One Coil Windings)と呼ばれ、整数スロットにおける5次,7次などの高調波の電機子起磁力を低減するものであり、分数スロットにおける分数調波の高調波を低減するものではない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、分数スロットにおいて発生する特定の高調波を低減することができる回転電機の電機子巻線を提供することを目的とする。
本発明一観点によれば、電気的に60度の位相差をなす相帯にて上下2層の3相巻線を構成し、複数の上コイル片と下コイル片との対が電機子鉄心の複数のスロットに収められ、1極1相あたりのスロット数が分数を含み且つその分母が4以上の整数となる、極数が8極以上の回転電機の電機子巻線において、1相帯内の上下2層に含まれる特定の上コイル片あるいは下コイル片の片方だけを、隣接する別の相のコイル片と入れ替えるように配置したことを特徴とする回転電機の電機子巻線が提供される。
本発明によれば、分数スロットにおいて発生する特定の高調波を低減することができる。
基本波と分数調波との関係を示す波形図。 第1の従来例による電機子巻線のコイル配置および巻線接続を示す図。 第1の実施形態による電機子巻線のコイル配置および巻線接続を示す図。 第2の従来例による電機子巻線のコイル配置および巻線接続を示す図。 第2の実施形態による電機子巻線のコイル配置および巻線接続を示す図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
個々の実施形態を詳細に説明する前に、まず、ベースとなる技術について説明する。
(整数スロットと分数スロット)
同期機の電機子巻線の毎極毎相スロット数Nsppは、次の式で計算することができる。
Figure 0006139256
一般的には、Nsppを整数とすることが多い。しかしながら、同期機の鉄心の大きさにより、選定できるスロット数に限界があることから、極数が増えるに従いNsppは小さくなり、巻線が分布巻きから集中巻きに近づくために、無負荷電圧波形が悪くなる傾向にある。このため、Nsppが整数とならない分数スロットを採用する場合がある。以下では、θを機械角,pを極対数,ωを角周波数とする。
同期機の空隙中の磁束密度B(θ,ωt)は、次の(1)式のように、界磁起磁力による磁束密度Bgf(θ,ωt)と電機子起磁力による磁束密度Bga(θ,ωt)との合計で表される。
Figure 0006139256
ここで、界磁による磁束は、各極の起磁力が等しいことから、後述する偶数調波や分数調波などの高調波は発生させない。この場合の界磁起磁力による磁束密度Bgf(θ,ωt)は、次の(2)式で表される。
Figure 0006139256
一方、電機子起磁力による磁束は、整数スロットの場合は、各極当たりのコイル数が同じであることから電機子起磁力に偶数調波や分数調波を発生しないものの、分数スロットの場合は、各極各相当たりのコイル数が等しくなく、電機子起磁力に偶数調波もしくは分数調波を発生させる。偶数調波は、基本波の1/2倍の波長を基準とする高調波である。分数調波は、基本波のn倍(n:4以上の整数)の波長を基準とする高調波である。
Nsppの分母が2の場合、電機子起磁力に偶数調波が発生し、Nsppの分母が4以上の整数となる場合、電機子起磁力に分数調波が発生する。
(分数スロットにおける偶数調波)
まず、Nsppの分母が2の場合について、4極54スロットの電機子を例に説明する。Nsppは、次の(3)式のようになる。
Figure 0006139256
ここで、3n倍の高調波は3相起磁力が合成されて零となることから、分数スロットの場合、電機子起磁力による磁束密度Bga(θ,ωt)は、次の(4)式のようになる。
Figure 0006139256
また、時間的な基本波成分のみを考える。ここで、B=Bgf1+Bga1と定義すると、(1)式は、次の(5)式のように表される。
Figure 0006139256
上式の中のBga2,Bga4が、分数スロットを採用した場合に特有な偶数調波である。
次に、電磁力について以下に説明する。
ギャップのエネルギーは、すなわち固定子(電機子)と回転子(界磁)との結合力であり、次の(6)式で表される。なお、(6)式中のμは、定数を示す。
Figure 0006139256
電磁力の交流成分Faは、合成磁束の2乗の交流成分に比例する。ここで、B>>Bga2,Bga4,Bga5,Bga7より、B1の乗じている項以外を省略すれば、次の(7)式が得られる。
Figure 0006139256
すなわち、分数スロットを採用した場合に特有な電磁力は、(5)式の偶数次の磁束密度に起因するFa1cos(2θ+2ωt),Fa5cos(10θ−2ωt)である。
(分数スロットにおける分数調波)
次に、Nsppの分母が4以上の整数となる場合について、10極54スロットを例に説明する。この場合のNsppは次の(8)式で表される。
Figure 0006139256
10極54スロットの場合はNsppの分母が5となることから、図1に示されるように5極で位相がπ分変化する分数調波D、すなわち、基本波Bの5倍の波長を有する1/5調波である分数調波Dが生じる。これより、1/5調波を基準とする高調波による起磁力が発生する。この場合の磁束密度B(θ,ωt)は次の(9)式で表される。
Figure 0006139256
なお、電磁力については、前述の(7)式と同様となる。
この発生する高調波と基本波による電磁力の周波数が、電機子鉄心の固有振動数に近い場合は共振を引き起こし、鉄心振動の原因となる。
すなわち、極数の多い多極機(一般に極数が8極以上のもの)に分数スロットを適用した場合、Nsppの分母が4以上となる分数調波が発生しやすくなり、このような分数調波と基本波による電磁力の周波数が、電機子鉄心の固有振動数に近い場合(例えば、基本波の5/7倍の波長を有する7/5調波)は、共振を引き起こし、電機子鉄心を振動させる原因となる。
以下の各実施形態では、このような鉄心振動の原因となる特定の起磁力高調波を低減させる手法により、上述の問題を解決する。
(第1の実施形態)
最初に、図2および図3を参照して、第1の実施形態に係る同期機の電機子巻線を、第1の従来例と対比させながら説明する。
図2(a)は第1の従来例による電機子巻線のコイル配置の一部を示し、図2(b)はその巻線接続を示す。一方、図3(a)は第1の実施形態による電機子巻線のコイル配置の一部を示し、図3(b)はその巻線接続を示す。各図の中の数字は、スロット番号(もしくはコイル番号)を示す。
なお、図2(a)および図3(a)においては、図中の上側に位置するコイル片が上コイル片に相当し、図中の下側に位置するコイル片が下コイル片に相当する。また、図2(b)および図3(b)においては、各スロット番号の位置を通る2本の線のうち、左側の線が上コイル片に相当し、右側の線が下コイル片に相当する。
第1の実施形態および第1の従来例で扱う電機子巻線は、いずれも、水力発電システム等の回転電機に適用される多極機であり、電気的に60度の位相差をなす相帯にて上下2層の3相巻線を構成し、複数の上コイル片と下コイル片との対が電機子鉄心に設けられた複数のスロットに収められ、毎極毎相スロット数Nsppが分数を含み且つその分母が4以上の整数となるものである。ここでは、3相10極54スロット構成により分数スロットが形成され、Nsppが「1+4/5」である場合を例示するが、これに限定されるものではない。
また、図2(a)および図3(a)に示されるように、上コイル片については、各相につき1個または2個のコイル片が「U,−V,W,−U,V,−W」の相のパターンを電機子鉄心の周方向に繰り返すように配置されている。下コイル片も同様である。
ただし、第1の従来例においては、連続するコイル片9個(1×5+4=9)が一群として電気的に180度の位相差をなすように、図2(a)および表1に示される通り、各相のコイル片の数がそれぞれ「1,2,2,2,2」となる数のパターンが繰り返されるように配置されている。
Figure 0006139256
一方、第1の実施形態においては、第1の従来例のコイル配置に対し、1相帯内の上下2層に含まれる上コイル片および下コイル片のうちのいずれか1つのコイル片を、隣接する別の相のコイル片と入れ替えるように配置している。
具体的には、図3(a)および表2に示される通りである。
Figure 0006139256
すなわち、図2(a)および表1に示される第1の従来例のコイル配置に対し、図3(a)および表2では、次のようなコイル片入替えを行っている。
・スロット番号5の上コイル片(W)とスロット番号6の上コイル片(−U)との入替え
・スロット番号14の上コイル片(−V)とスロット番号15の上コイル片(W)との入替え
・スロット番号23の上コイル片(U)とスロット番号24の上コイル片(−V)との入替え
・スロット番号32の上コイル片(−W)とスロット番号33の上コイル片(U)との入替え(図示せず)
・スロット番号41の上コイル片(V)とスロット番号42の上コイル片(−W)との入替え(図示せず)
・スロット番号50の上コイル片(−U)とスロット番号51の上コイル片(V)との入替え(図示せず)
結果的に、コイル片を入れ替えた箇所が、電機子鉄心の周方向に均等間隔で配置されている。
このようなコイル片入替えに伴い、巻線接続の仕方も変わる。
例えば、図2(b)に示される第1の従来技術の巻線接続においては、スロット番号4の上コイル片(W)は、スロット番号8の下コイル片(−W)に接続した後、スロット番号5の上コイル片(W)に接続し、その後にスロット番号9の下コイル片(−W)に接続される。
一方で、図3(b)に示される第1の実施形態の巻線接続においては、スロット番号4の上コイル片(W)は、スロット番号8の下コイル片(−W)に接続した後、スロット番号6の上コイル片(W)に接続し、その後にスロット番号9の下コイル片(−W)に接続される。
表3に、第1の従来例(従来の分数スロット)および第1の実施形態のそれぞれで発生する個々の高調波の割合(対基本波)を対比させたものを示す。
Figure 0006139256
表3から分かるように、第1の実施形態は、第1の従来例(従来の分数スロット)とは異なり、基本波に比較的近い波長を有する「7/5調波」の割合が大きく低下している。「7/5調波」と基本波による電磁力の周波数が、電機子鉄心の固有振動数に近い高調波であるため、「7/5調波」の低下は鉄心振動の低減に大きく寄与する。
一般に、多極機のように毎極毎相スロット数Nsppが小さい場合、相帯内の上コイル片および下コイル片をそれぞれ隣接する別の相のコイル片と入れ替えると、巻線係数が大きく変化し、磁束の利用率が低下する。この場合、同期機の基本波磁束量は巻線係数に逆比例することから、高調波を低減させることは可能ではあるが、巻線係数が下がる。同じ電圧の場合,磁束量が大きくなり,そのために磁束の通路を確保して電機子鉄心の体格を大きくする必要が生じる。これに対し、第1の実施形態では、相帯内の上コイル片/下コイル片のうちの片方だけを、隣接する別の相のコイル片と入れ替えることにより、磁束の利用率の低下を抑えることができるため、電機子鉄心の体格を大きくせずに済み、なおかつ、基本波磁束の減少を抑えつつ、鉄心振動の原因となる特定の高調波を低減することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、図4および図5を参照して、第2の実施形態に係る同期機の電機子巻線を、第2の従来例と対比させながら説明する。
以下では、第1の実施形態と共通する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図4(a)は第2の従来例による電機子巻線のコイル配置の一部を示し、図4(b)はその巻線接続を示す。一方、図5(a)は第2の実施形態による電機子巻線のコイル配置の一部を示し、図5(b)はその巻線接続を示す。各図の中の数字は、スロット番号(もしくはコイル番号)を示す。
なお、図4(a)および図5(a)においては、図中の上側に位置するコイル片が上コイル片に相当し、図中の下側に位置するコイル片が下コイル片に相当する。また、図4(b)および図5(b)においては、各スロット番号の位置を通る2本の線のうち、左側の線が上コイル片に相当し、右側の線が下コイル片に相当する。
前述の第1の実施形態および第1の従来例の場合と同様、第2の実施形態および第2の従来例で扱う電機子巻線は、いずれも、水力発電システム等の回転電機に適用される多極機であり、電気的に60度の位相差をなす相帯にて上下2層の3相巻線を構成し、複数の上コイル片と下コイル片との対が電機子鉄心に設けられた複数のスロットに収められ、毎極毎相スロット数Nsppが分数を含み且つその分母が4以上の整数となるものである。ここでは、3相10極54スロット構成により分数スロットが形成され、Nsppが「1+4/5」である場合を例示するが、これに限定されるものではない。
また、図4(a)および図5(a)に示されるように、上コイル片については、各相につき1個または2個のコイル片が「U,−V,W,−U,V,−W」の相のパターンを電機子鉄心の周方向に繰り返すように配置されている。下コイル片も同様である。
ただし、第2の従来例においては、連続するコイル片9個(=1×5+4=9)が一群として電気的に180度の位相差をなすように、図2(a)および表1に示される通り、各相のコイル片の数がそれぞれ「2,1,2,2,2」となる数のパターンが繰り返されるように配置されている。
Figure 0006139256
一方、第2の実施形態においては、第2の従来例のコイル配置とは異なり、連続するコイル片18個が一群として電気的に180度の複数倍(ここでは2倍)の位相差をなすように、図2(a)および表1に示される通り、各相のコイル片の数がそれぞれ「2,1,2,2,2,1,2,2,2,2」となる数のパターンが繰り返されるように配置されている。すなわち、第2の実施形態では、一群としてパターンを形成するコイル群を、第2の従来例のコイル配置よりも拡張させた、拡張グループ(Expanded Group)を形成している。
具体的には、図5(a)および表5に示される通りである。
Figure 0006139256
すなわち、図4(a)および表4に示される第2の従来例のコイル配置とは異なり、図5(a)および表5では、次のようなコイル変更を行っている。
・スロット番号11の上コイル片の相を「−W」から「U」に変更
・スロット番号29の上コイル片の相を「−U」から「V」に変更(図示せず)
・スロット番号47の上コイル片の相を「−V」から「W」に変更(図示せず)
・スロット番号15の下コイル片の相を「W」から「−U」に変更
・スロット番号33の下コイル片の相を「U」から「−V」に変更(図示せず)
・スロット番号51の下コイル片の相を「V」から「−W」に変更(図示せず)
結果的に、コイル片の相を変更した箇所が、電機子鉄心の周方向に均等間隔で配置されている。
このようなコイル変更に伴い、巻線接続の仕方も変わる。
なお、巻線接続の変更箇所は、図4(a)と図5(a)との対比から明らかであるため、ここではその説明を省略する。
表6に、第2の従来例(従来の分数スロット)および第2の実施形態のそれぞれで発生する個々の高調波の割合(対基本波)を対比させたものを示す。
Figure 0006139256
表6から分かるように、第2の実施形態は、第2の従来例(従来の分数スロット)とは異なり、「7/5調波」の割合が大きく低下している。「7/5調波」と基本波による電磁力の周波数が、電機子鉄心の固有振動数に近い周波数の高調波であるため、「7/5調波」の低下は鉄心振動の低減に大きく寄与する。
第2の実施形態のように、一群としてパターンを形成するコイル群を拡張させた拡張グループを形成する手法を用いた場合においても、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
以上詳述したように各実施形態によれば、基本波磁束の減少を抑えつつ、特定の高調波を低減させることができ、振動・騒音などの分数スロット採用時の問題を解決することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
B…基本波、D…分数調波。

Claims (7)

  1. 電気的に60度の位相差をなす相帯にて上下2層の3相巻線を構成し、複数の上コイル片と下コイル片との対が電機子鉄心の複数のスロットに収められ、1極1相あたりのスロット数が分数を含み且つその分母が4以上の整数となる、極数が8極以上の回転電機の電機子巻線において、
    1相帯内の上下2層に含まれる特定の上コイル片あるいは下コイル片の片方だけを、隣接する別の相のコイル片と入れ替えるように配置したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  2. 電機子起磁力に生ずる特定の高調波が低減されるようにコイル片の入れ替えが行われていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子巻線。
  3. 電機子起磁力に生ずる基本波n倍(n:4以上の整数)の波長を基準とする特定の高調波が低減されるようにコイル片の入れ替えが行われていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子巻線。
  4. コイル片を入れ替えた箇所が、電機子鉄心の周方向に均等間隔で配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機の電機子巻線。
  5. 電気的に60度の位相差をなす相帯にて上下2層の3相巻線を構成し、複数の上コイル片と下コイル片との対が電機子鉄心の複数のスロットに収められ、1極1相あたりのスロット数が分数を含み且つその分母が4以上の整数となる、極数が8極以上の回転電機の電機子巻線において、
    電機子鉄心の周方向に各相のコイル片が一群として電気的に180度の複数倍の位相差をなす配置パターンを繰り返すように配置し、一群としてパターンを形成するコイル群を拡張させた拡張グループを形成したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  6. コイル片の相を変更した箇所が、電機子鉄心の周方向に均等間隔で配置されていることを特徴とする請求項5に記載の回転電機の電機子巻線。
  7. 極数が8極以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機の電機子巻線。
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