JP2016076463A - 非水電解質、ナトリウムイオン二次電池、充放電方法および充放電システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、近年、二次電池の用途は多様化しており、広い温度域において使用でき、かつ、安全性の高い二次電池の開発が求められている。
最初に発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明の第一の局面は、(1)ナトリウムイオン伝導性を有する非水電解質であって、前記非水電解質は、ナトリウムイオンと第一アニオンとの第一塩と、有機カチオンと第二アニオンとの第二塩とを含み、前記有機カチオンは、1−メチル−1−プロピルピロリジニウムカチオン:Py13+および1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン:EMI+を含む、非水電解質に関する。これを用いたナトリウムイオン二次電池は、例えば、−20℃以上10℃以下の低温域で充放電した場合でも、高い活物質の利用率(以下、単に利用率と称する場合がある)を得ることが可能となる。
本発明の実施形態を具体的に以下に説明する。なお、本発明は、以下の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
非水電解質は、ナトリウムイオンと第一アニオンとの第一塩と、有機カチオンと第二アニオンとの第二塩とを含む。有機カチオンは、1−メチル−1−プロピルピロリジニウムカチオン(1-methyl-1-propylpyrrolidinium cation、以下、Py13+と称す)および1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン(1-ethyl-3-methylimidazolium cation、以下、EMI+と称す)を含む。
(i)第一塩:ナトリウムイオンとFSA-との塩(Na・FSA)、第二塩:EMI+とFSA-との塩(EMI・FSA)、および、Py13+とFSA-との塩(Py13・FSA)、
(ii)第一塩:ナトリウムイオンとTFSA-との塩(Na・TFSA)、第二塩:EMI+とTFSA-との塩(EMI・TFSA)、および、Py13+とTFSA-との塩(Py13・TFSA)、などを挙げることができる。
正極は、正極集電体および正極集電体に保持された正極活物質層を含む。正極活物質層は、正極活物質を必須成分として含み、任意成分として導電性炭素材料、結着剤等を含んでもよい。
負極は、負極集電体および負極集電体に保持された負極活物質層を含む。負極活物質層は、負極活物質を必須成分として含み、任意成分として導電性炭素材料、結着剤等を含んでもよい。
正極と負極との間には、セパレータを配置することができる。セパレータの材質は、電池の使用温度を考慮して選択すればよいが、非水電解質との副反応を抑制する観点からは、ポリオレフィン、ガラス繊維、フッ素樹脂、アルミナ、ポリフェニレンサルファイト(PPS)などを用いることが好ましい。なお、ポリオレフィン製のセパレータを用いる場合は、耐熱層を設けることが好ましい。耐熱層は、例えば、無機粒子やアラミド(芳香族ポリアミド)などの耐熱性樹脂を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態に係るナトリウムイオン二次電池の構造について、図1を参照しながら説明する。ただし、本発明に係るナトリウムイオン二次電池の構造は、以下の構造に限定されるものではない。
本実施形態におけるナトリウムイオン二次電池は、低温域、特に−20℃以上10℃以下における利用率に優れている。そのため、ナトリウムイオン二次電池の充電および/または放電は、この温域から開始することができる。
次に、実施例に基づいて、本発明をより具体的に説明する。ただし、以下の実施例は、本発明を限定するものではない。
以下のようにして作製した作用極を用いて、コイン型のハーフセルを作製し、評価を行った。なお、対向極としては、金属ナトリウム(直径14mmのコイン型)を用いた。
平均粒径10μmのNaCrO2(正極活物質)85質量部、アセチレンブラック(導電性炭素材料)10質量部およびポリフッ化ビニリデン(結着剤)5質量部を、分散媒であるN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させ、正極ペーストを調製した。得られた正極ペーストを、厚さ20μmのアルミニウム箔の片面に塗布し、乾燥させ、圧延し、所定の寸法に裁断して、厚さ65μmの正極活物質層を有する作用極を作製した。作用極は、直径12mmのコイン型に打ち抜いた。
厚さ50μm、空隙率90%の耐熱層を有するポリオレフィン製のコイン型(直径16mm)のセパレータを準備した。
第一塩としてNa・FSA、第二塩としてPy13・FSAおよびEMI・FSAを混合し、非水電解質aを調製した。それぞれのカチオンの割合(モル比)を、Na+:EMI+:Py13+=40:30:30とした。
作製された作用極、対向極(金属ナトリウム)およびセパレータを、0.3Paの減圧下で、90℃以上で加熱して十分に乾燥させた。その後、浅底の円筒型のSUS/Alクラッド製容器に作用極を載置し、その上にセパレータを介して対向極を載置し、所定量の非水電解質Aを容器内に注液した。その後、周縁に絶縁ガスケットを具備する浅底の円筒型のSUS製封口板を用いて、容器の開口を封口した。こうして、容器底面と封口板との間で、作用極、セパレータおよび対向極からなる電極群に圧力を印加して、部材間の接触を確保し、設計容量1.5mAhのコイン型電池Aを作製した。
(2)放電電流0.1Cで、放電終止電圧1.5Vまで放電
なお、放電電流0.1Cで放電するとは、設計容量の電池を定電流放電して10時間で放電が終了となる電流値で放電する、ということである。
非水電解質に含まれるカチオンの割合(モル比)を、Na+:EMI+:Py13+=20:40:40としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質bおよび電池Bを作製し、評価した。結果を表1に示す。
非水電解質に含まれるカチオンの割合(モル比)を、Na+:EMI+:Py13+=40:45:15としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質cおよび電池Cを作製し、評価した。結果を表1に示す。
非水電解質に含まれるカチオンの割合(モル比)を、Na+:EMI+:Py13+=40:15:45としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質dおよび電池Dを作製し、評価した。結果を表1に示す。
非水電解質に含まれるカチオンの割合(モル比)を、Na+:EMI+:Py13+=40:10:50としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質eおよび電池Eを作製し、評価した。結果を表1に示す。
第2塩としてEMI・FSAのみを混合し、Na+:EMI+=40:60としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質wおよび比較電池Wを作製し、評価した。結果を表1に示す。
第2塩としてPy13・FSAのみを混合し、Na+:Py13+=40:60としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質xおよび比較電池Xを作製し、評価した。結果を表1に示す。
第2塩としてPy13・FSAに変えてBMI・FSAを使用したこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質yおよび比較電池Yを作製し、評価した。結果を表1に示す。
第2塩としてEMI・FSAに変えてDEME・FSAを使用したこと以外は、実施例1と同様にして非水電解質zおよび比較電池Zを作製し、評価した。結果を表1に示す。
Claims (7)
- ナトリウムイオン伝導性を有する非水電解質であって、
前記非水電解質は、ナトリウムイオンと第一アニオンとの第一塩と、有機カチオンと第二アニオンとの第二塩とを含み、
前記有機カチオンは、1−メチル−1−プロピルピロリジニウムカチオン:Py13+および1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン:EMI+を含む、非水電解質。 - 前記有機カチオンにおけるPy13+とEMI+との合計の濃度が、90モル%以上である、請求項1に記載の非水電解質。
- Py13+とEMI+との合計に占めるPy13+の割合が、25〜75モル%である、請求項1または2に記載の非水電解質。
- 正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータと、請求項1〜3のいずれか一項に記載された非水電解質と、を含む、ナトリウムイオン二次電池。
- 請求項4に記載のナトリウムイオン二次電池の温度を検知する工程と、
前記検知された温度が−20℃以上である場合に、充電または放電を開始する工程と、を有する、ナトリウムイオン二次電池の充放電方法。 - 前記充電または放電を開始する工程が、前記検知された温度が−20℃以上10℃以下である場合に充電または放電を開始する、請求項5に記載のナトリウムイオン二次電池の充放電方法。
- 請求項4に記載のナトリウムイオン二次電池と、
前記ナトリウムイオン二次電池の温度を検知する温度測定部と、
前記ナトリウムイオン二次電池の充電電流Iinを制御する充電制御装置と、
前記ナトリウムイオン二次電池の放電電流Ioutを制御する放電制御装置と、を具備し、
前記温度測定部により検知された前記ナトリウムイオン二次電池の温度が−20℃以上である場合に、充電または放電を開始する、ナトリウムイオン二次電池の充放電システム。
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