JP2016074902A - 熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性樹脂 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性樹脂 Download PDF

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Abstract

【課題】 優れた耐熱性と靭性を併せ持つ熱硬化性樹脂を提供する。【解決手段】 1分子中に少なくとも2個以上のアリル基と1個以上のベンゼン環を有する化合物(A)と、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)と、1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)と、を含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性樹脂に関する。
従来、トランジスタ、ダイオード、IC、LSI等の各種半導体素子は、外部環境からの保護及び半導体素子のハンドリングを容易にする観点から、プラスチックパッケージ等により封止されている。上記プラスチックパッケージとしては、成形性、接着性、電気特性、機械特性、耐湿性等に優れたエポキシ樹脂組成物が一般的に用いられている。
しかしながら、半導体装置が高密度化、小型化されるに従って、半導体装置の駆動温度が高くなり、封止樹脂に対してより高い耐熱性が要求されている。このような耐熱性に優れた樹脂として、マレイミド化合物とアリル化フェノールからなる熱硬化性樹脂(例えば、特許文献1)や、多官能マレイミド化合物とアリル化フェノールからなる熱硬化性樹脂(例えば、特許文献2)などが開示されている。
特開2013−199627号公報 特開平6−016934号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたマレイミド樹脂は、耐熱性は良好であるものの、硬化後の樹脂は硬くて加熱時に割れやすく、さらに樹脂の破壊靭性値が低いために脆く、機械的強度が劣るという問題があった。
また、特許文献2に開示されたマレイミド樹脂は、靭性に優れているが、充分な耐熱性を示していない。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、優れた耐熱性と靭性を併せ持つ熱硬化性樹脂を提供することである。
上記問題を解決するために、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、1分子内に2つ以上のチオール基を有する化合物をマレイミド樹脂組成物に配合することで、硬化後に優れた耐熱性と靭性を併せ持つ熱硬化性樹脂が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基と1個以上のベンゼン環を有する化合物(A)と、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)と、1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)と、を含有することを特徴とする。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)を含有する。
チオール化合物は、一般的には、連鎖移動剤として添加され、重合体の平均重合度を調整するために用いられている。上記連鎖移動剤として添加させるチオール化合物は、通常、分子内に1個のチオール基を有するのみであり、硬化後の樹脂の物性に直接的に影響を及ぼすことはない。
しかしながら、1分子中に2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)を用いることによって、熱硬化性樹脂組成物中の他の成分(重合体)同士をチオール化合物(C)によって架橋することができ、硬化後の樹脂の破壊靭性値を向上させることができる。樹脂の破壊靭性値が向上すると、樹脂の脆性が改善される(靭性が向上するともいう)。
本発明の熱硬化性樹脂組成物において、上記化合物(A)は、下記式(1)〜(6)のいずれかで表される構造を有する化合物であることが好ましい。
Figure 2016074902
Figure 2016074902
Figure 2016074902
Figure 2016074902
Figure 2016074902
Figure 2016074902
ただし、qは1〜1000の整数である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物において、上記マレイミド化合物(B)は、下記式(7)で表される構造を有するマレイミド化合物であることが好ましい。
Figure 2016074902
〜Rは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。また、Xは芳香環を含む有機基である。Xを構成する芳香環の数は複数であってもよく、複数の芳香環同士はエーテル基、エステル基、アミド基、カルボニル基、アザメチレン基又はアルキレン基を介して結合していてもよく、直接結合していてもよい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物において、上記チオール化合物(C)は、下記式(8)で表される構造を有するチオール化合物であることが好ましい。
Figure 2016074902
円形の破線で表されるYは環状構造を有する有機基であって、芳香族、複素環式又は多環のいずれであってもよい。mは2〜10の整数であり、nは0〜8の整数である。
m個のRはそれぞれ独立しており、鎖状脂肪族基、環状構造を含む脂肪族基及び芳香族基からなる群から選択される1種の有機基、又は、これらの群から選ばれる複数の有機基の組み合わせからなる有機基である。
は複数の環状構造を有する有機基が、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合によって結合されたものであってもよい。
n個のRはそれぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物において、上記チオール化合物(C)は、下記式(9)で表される構造を有するチオール化合物であることが好ましい。
Figure 2016074902
oは2〜6の整数であり、pは0〜4の整数であり、o+pは2〜6の整数である。Zは炭素数1〜6の有機基であって、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合を含んでいてもよい。o個のRはそれぞれ独立しており、鎖状脂肪族基、環状構造を含む脂肪族基及び芳香族基からなる群から選択される1種の有機基、又は、これらの群から選ばれる複数の有機基の組み合わせからなる有機基であり、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合を含んでいてもよい。p個のRは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、上記化合物(A)100重量部に対して上記マレイミド化合物(B)が50〜1000重量部配合されていることが好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、上記化合物(A)100重量部に対して上記チオール化合物(C)が5〜150重量部配合されていることが好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、さらに、無機充填剤(D)を含有することが好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、半導体封止用に用いられることが好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化させてなる熱硬化性樹脂は、優れた耐熱性と靭性を併せ持っているため、半導体封止用として特に好適に用いることができる。
本発明の熱硬化性樹脂は、上述した本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化させてなることを特徴とする。
そのため、本発明の熱硬化性樹脂は、優れた耐熱性と靭性を併せ持つ。
本発明の熱硬化性樹脂は、ガラス転移温度が300℃以上であることが好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂は、破壊靭性値が1.0MPa・m1/2以上であることが好ましい。
以下、本発明の熱硬化性樹脂組成物について説明する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基と1個以上のベンゼン環を有する化合物(A)と、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)と、1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)と、を含有することを特徴とする。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)を含有している。
チオール化合物(C)は1分子中に2個以上のチオール基を有しているため、化合物(A)、マレイミド化合物(B)及びこれらの重合体同士を架橋することができる。そのため、硬化後の樹脂は高い耐熱性と靭性を併せ持つことができる。
まず、本発明の熱硬化性樹脂組成物を構成する各成分について説明する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物を構成する化合物(A)は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基と1個以上のベンゼン環を有するものであればよく、例えば、ジアリル化ビスフェノールA、ジアリル化ビスフェノールAP、ジアリル化ビスフェノールAF、ジアリル化ビスフェノールB、ジアリル化ビスフェノールBP、ジアリル化ビスフェノールC、ジアリル化ビスフェノールE及びジアリル化ビスフェノールF等のジアリル化ビスフェノール化合物、ベンゼンポリ(2〜6)カルボン酸ポリ(2〜6)アリルエステル並びにアリル化ノボラック等が挙げられる。
また、ビスフェノールG、ビスフェノールM、ビスフェノールS、ビスフェノールP、ビスフェノールPH、ビスフェノールTM、ビスフェノールZをジアリル化したジアリル化ビスフェノールを用いてもよい。
ジアリル化ビスフェノールAとしては、下記式(1)に示される2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン及び2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、並びに、下記式(2)に示される2,2−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]プロパン等が挙げられる。
化合物(A)として、下記式(1)に示される構造を有する化合物と下記式(2)に示される構造を有する化合物を混合して用いることも好ましい。
Figure 2016074902
Figure 2016074902
ジアリル化ビスフェノールAPとしては、1,1−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−1−フェニルエタン、1,1−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−1−フェニルエタン、1−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−1−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン及び1,1−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]−1−フェニルエタン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールAFとしては、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン、2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン及び2,2−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールBとしては、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ブタン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ブタン、2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ブタン及び2,2−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]ブタン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールBPとしては、ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ジフェニルメタン、ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ジフェニルメタン、[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル][3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]ジフェニルメタン及びビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]ジフェニルメタン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールCとしては、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン、2−[2−(2−プロペニル)−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル]−2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン、2−[2−(2−プロペニル)−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン及び2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル]プロパン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールEとしては、1,1−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]エタン、1,1−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]エタン、1−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−1−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]エタン及び1,1−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]エタン等が挙げられる。
ジアリル化ビスフェノールFとしては、ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]メタン、ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]メタン、[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル][3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]メタン及びビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]メタン等が挙げられる。
ベンゼンポリ(2〜6)カルボン酸ポリ(2〜6)アリルエステルにおけるカルボン酸基の数は2〜6であり、上記カルボン酸基と結合しているアリル基の数は2〜6であり、アリル基の数はカルボン酸基の数以下である。
ベンゼンポリ(6)カルボン酸ポリ(6)アリルエステルとしては、メリット酸ペンタアリルエステルが挙げられ、ベンゼンポリ(5)カルボン酸ポリ(5)アリルエステルとしては、ベンゼンペンタカルボン酸ペンタアリルエステルが挙げられ、ベンゼンポリ(4)カルボン酸ポリ(4)アリルエステルとしては、ピロメリット酸テトラアリルエステル等が挙げられ、ベンゼンポリ(3)カルボン酸ポリ(3)アリルエステルとしては、トリメリット酸トリアリルエステル、トリメシン酸トリアリルエステル等が挙げられ、ベンゼンポリ(2)カルボン酸ポリ(2)アリルエステルとしては、ジアリルオルソフタレート(下記式(3)に示す構造)、ジアリルイソフタレート(下記式(4)に示す構造)、ジアリルテレフタレート(下記式(5)に示す構造)が挙げられる。
これらの中では、ジアリルオルソフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート等のベンゼンポリ(2)カルボン酸ポリ(2)アリルエステル[フタル酸ジアリルともいう]が好ましい。
Figure 2016074902
Figure 2016074902
Figure 2016074902
アリル化ノボラックは下記式(6)に示す構造である。
Figure 2016074902
上記式(6)におけるqの値は1〜1000の整数である。
これらのうちでは、2,2−ビス[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン、2−[2−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[3−(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェニル]プロパン及び2,2−ビス[4−(2−プロペニルオキシ)フェニル]プロパン等のジアリル化ビスフェノールA;ジアリルオルソフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート等のフタル酸ジアリル;アリル化ノボラック;等が好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物を構成する化合物(A)は、上述したジアリル化ビスフェノール化合物、上述したベンゼンポリ(2〜6)カルボン酸ポリ(2〜6)アリルエステル及び上述したアリル化ノボラックから選択される2種以上を混合したものであってもよい。
続いて、本発明の熱硬化性樹脂組成物を構成するマレイミド化合物(B)について説明する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物を構成するマレイミド化合物(B)は、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するものであればよく、下記式(7)で表される構造を有することが好ましい。
Figure 2016074902
〜Rは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。また、Xは芳香環を含む有機基である。Xを構成する芳香環の数は複数であってもよく、複数の芳香環同士はエーテル基、エステル基、アミド基、カルボニル基、アザメチレン基又はアルキレン基を介して結合していてもよく、直接結合していてもよい。
以下に、本発明の熱硬化性樹脂組成物を構成するマレイミド化合物(B)を構成するXについて説明する。
Xは芳香環を含む有機基であり、Xを構成する芳香環の数は複数であってもよく、複数の芳香環同士はエーテル基(−O−)、エステル基(−O−CO−)、アミド基(CO−N−)、カルボニル基(−CO−)、アザメチレン基(例えば−NH−)、又はアルキレン基(例えば−CH−)を介して結合していてもよく、複数の芳香環同士が直接結合していてもよい。
Xを構成する芳香環としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環等が挙げられ、炭素以外の原子(例えば窒素原子、硫黄原子)を含む複素芳香環であってもよい。
Xとしては、下記式(10)及び(11)に示すような、1個のベンゼン環であってもよく、下記式(12)〜(14)に示すように、複数のベンゼン環がアルキレン基(メチレン基)を介して結合していてもよく、下記式(15)に示すように、複数のベンゼン環がエーテル基及びアルキレン基(ジメチルメチレン基:−C(CH−)を介して結合していてもよい。
Figure 2016074902
上記式(10)及び(11)において、R及びR10はそれぞれ異なっていてもよく、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基及びブトキシ基からなる群から選択される1種である。
Figure 2016074902
上記式(12)〜(14)において、R11〜R13はそれぞれ異なっていてもよく、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基及びブトキシ基からなる群から選択される1種である。
Figure 2016074902
上記式(15)において、R14はそれぞれ異なっていてもよく、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基及びブトキシ基からなる群から選択される1種である。
これらの中では、4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミドが、硬化後の樹脂の耐熱性を向上させる観点から好ましい。
続いて本発明の熱硬化性樹脂組成物を構成するチオール化合物(C)について説明する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物を構成するチオール化合物(C)は、1分子中に2個以上のチオール基(メルカプト基ともいう)を有している。1分子中に2個以上のチオール基を有していることによって、化合物(A)及びマレイミド化合物(B)並びにこれらの重合体同士を架橋することができる。そのため、硬化後の樹脂における機械的強度の向上を図ることができる。
上記チオール化合物(C)としては、1分子中に2個以上のチオール基を有していれば、その構造は特に限定されないが、下記式(8)で示される構造を有していることが好ましい。
Figure 2016074902
円形の破線で表されるYは環状構造を有する有機基であって、芳香族、複素環式又は多環のいずれであってもよい。mは2〜10の整数であり、nは0〜8の整数である。mは2〜5であることが好ましい。
m個のRはそれぞれ独立しており、鎖状脂肪族基、環状構造を含む脂肪族基及び芳香族基からなる群から選択される1種の有機基、又は、これらの群から選ばれる複数の有機基の組み合わせからなる有機基である。Rは複数の環状構造を有する有機基が、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合によって結合されたものであってもよい。n個のRはそれぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。
上記式(8)で示されるチオール化合物(C)は、環状構造を有する有機基Yと、上記有機基Yとチオール基とを接続するRと、上記有機基Yに結合するRからなる。
まず、チオール化合物(C)を構成する有機基Yについて説明する。
環状構造を有する有機基Yとしては、芳香族、複素環式又は多環のいずれであってもよい。
有機基Yが芳香族基である場合、例えば、下記式(16)〜(19)に示す構造から、任意の数の水素原子を取り除いた構造等が挙げられる。
Figure 2016074902
有機基Yが複素環式である場合、例えば、下記式(20)〜(21)に示すものが挙げられる。
Figure 2016074902
有機基Yが上記式(20)〜(21)で示される構造を有する場合、環を構成している窒素原子全てに(−R−SH)が結合していることが好ましい。
上述した構造以外にも、有機基Yが多環である場合、例えば下記式(22)〜(25)に記載された構造が挙げられる。また、Yとしては、スピロ化合物から2〜10個の水素原子を任意に取り除いたものも含まれる。
Figure 2016074902
続いて、チオール化合物(C)を構成するRについて説明する。
としては、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合を含んでも良い炭素数2〜12の直鎖アルキレン基であることが好ましい。なお、エステル結合、エーテル結合、アミド結合、およびウレタン結合は、イソシアヌル環上の窒素原子およびチオール基を構成する硫黄原子と直接結合していないことが好ましい。
炭素数2〜12の直鎖アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基等が挙げられ、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基又はオクチレン基がより好ましく、製造原料の入手のし易さから、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基又はヘキシレン基がさらに好ましい。
なお、エステル結合、エーテル結合、アミド結合およびウレタン結合等の結合がRに含まれる場合、エステル結合、アミド結合およびウレタン結合を形成する炭素原子は、直鎖アルキレン基の炭素数に含まない。例えば、Rがエステル結合を1つ含む炭素数12の直鎖アルキレン基であった場合、Rの炭素数は13となる。
エステル結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基としては、
2−オキソ−3−オキサブチレン基(−CH−CO−O−CH−)、2−オキサ−3−オキソブチレン基(−CH−O−CO−CH−)、
2−オキソ−3−オキサペンチレン基(−CH−CO−O−C−)、3−オキソ−4−オキサペンチレン基(−C−CO−O−CH−)、2−オキサ−3−オキソペンチレン基(−CH−O−CO−C−)、3−オキサ−4−オキソペンチレン基(−C−O−CO−CH−)、
2−オキソ−3−オキサヘキシレン基(−CH−CO−O−n−C−)、3−オキソ−4−オキサヘキシレン基(−C−CO−O−C−)、4−オキソ−5−オキサヘキシレン基(−n−C−CO−O−CH−)、2−オキサ−3−オキソヘキシレン基(−CH−O−CO−n−C−)、3−オキサ−4−オキソヘキシレン基(−C−O−CO−C−)、4−オキサ−5−オキソヘキシレン基(−n−C−O−CO−CH−)、
2−オキソ−3−オキサヘプチレン基(−CH−CO−O−n−C−)、3−オキソ−4−オキサヘプチレン基(−C−CO−O−n−C−)、4−オキソ−5−オキサヘプチレン基(−n−C−CO−O−C−)、5−オキソ−6−オキサヘプチレン基(−n−C−CO−O−CH−)、2−オキサ−3−オキソヘプチレン基(−CH−O−CO−n−C−)、3−オキサ−4−オキソヘプチレン基(−C−O−CO−n−C−)、4−オキサ−5−オキソヘプチレン基(−n−C−O−CO−C−)、5−オキサ−6−オキソヘプチレン基(−n−C−O−CO−CH−)、
2−オキソ−3−オキサオクチレン基(−CH−CO−O−n−C10−)、3−オキソ−4−オキサオクチレン基(−C−CO−O−n−C−)、4−オキソ−5−オキサオクチレン基(−n−C−CO−O−n−C−)、5−オキソ−6−オキサオクチレン基(−n−C−CO−O−C−)、6−オキソ−7−オキサオクチレン基(−n−C10−CO−O−CH−)、2−オキサ−3−オキソオクチレン基(−CH−O−CO−n−C10−)、3−オキサ−4−オキソオクチレン基(−C−O−CO−n−C−)、4−オキサ−5−オキソオクチレン基(−n−C−O−CO−n−C−)、5−オキサ−6−オキソオクチレン基(−n−C−O−CO−C−)、6−オキサ−7−オキソオクチレン基(−n−C10−O−CO−CH−)、
2−オキソ−3−オキサノニレン基(−CH−CO−O−n−C12−)、3−オキソ−4−オキサノニレン基(−C−CO−O−n−C10−)、4−オキソ−5−オキサノニレン基(−n−C−CO−O−n−C−)、5−オキソ−6−オキサノニレン基(−n−C−CO−O−n−C−)、6−オキソ−7−オキサノニレン基(−n−C10−CO−O−C−)、7−オキソ−8−オキサノニレン基(−n−C12−CO−O−CH−)、2−オキサ−3−オキソノニレン基(−CH−O−CO−n−C12−)、3−オキサ−4−オキソノニレン基(−C−O−CO−n−C10−)、4−オキサ−5−オキソノニレン基(−n−C−O−CO−n−C−)、5−オキサ−6−オキソノニレン基(−n−C−O−CO−n−C−)、6−オキサ−7−オキソノニレン基(−n−C10−O−CO−C−)、7−オキサ−8−オキソノニレン基(−n−C12−O−CO−CH−)、
2−オキソ−3−オキサデシレン基(−CH−CO−O−n−C14−)、3−オキソ−4−オキサデシレン基(−C−CO−O−n−C12−)、4−オキソ−5−オキサデシレン基(−n−C−CO−O−n−C10−)、5−オキソ−6−オキサデシレン基(−n−C−CO−O−n−C−)、6−オキソ−7−オキサデシレン基(−n−C10−CO−O−n−C−)、7−オキソ−8−オキサデシレン基(−n−C12−CO−O−C−)、8−オキソ−9−オキサデシレン基(−n−C14−CO−O−CH−)、2−オキサ−3−オキソデシレン基(−CH−O−CO−n−C14−)、3−オキサ−4−オキソデシレン基(−C−O−CO−n−C10−)、4−オキサ−5−オキソデシレン基(−n−C−O−CO−n−C10−)、5−オキサ−6−オキソデシレン基(−n−C−O−CO−n−C−)、6−オキサ−7−オキソデシレン基(−n−C10−O−CO−n−C−)、7−オキサ−8−オキソデシレン基(−n−C12−O−CO−C−)、8−オキサ−9−オキソデシレン基(−n−C12−O−CO−CH−)、
2−オキソ−3−オキサウンデシレン基(−CH−CO−O−n−C16−)、3−オキソ−4−オキサウンデシレン基(−C−CO−O−n−C14−)、4−オキソ−5−オキサウンデシレン基(−n−C−CO−O−n−C12−)、5−オキソ−6−オキサウンデシレン基(−n−C−CO−O−n−C10−)、6−オキソ−7−オキサウンデシレン基(−n−C10−CO−O−n−C−)、7−オキソ−8−オキサウンデシレン基(−n−C12−CO−O−n−C−)、8−オキソ−9−オキサウンデシレン基(−n−C14−CO−O−C−)、9−オキソ−10−オキサウンデシレン基(−n−C16−CO−O−CH−)、
2−オキサ−3−オキソウンデシレン基(−CH−O−CO−n−C16−)、3−オキサ−4−オキソウンデシレン基(−C−O−CO−n−C14−)、4−オキサ−5−オキソウンデシレン基(−n−C−O−CO−n−CH12−)、5−オキサ−6−オキソウンデシレン基(−n−C−O−CO−n−C10−)、6−オキサ−7−オキソウンデシレン基(−n−C10−O−CO−n−C−)、7−オキサ−8−オキソウンデシレン基(−n−C12−O−CO−n−C−)、8−オキサ−9−オキソウンデシレン基(−n−C14−O−CO−C−)、9−オキサ−10−オキソウンデシレン基(−n−C16−O−CO−CH−)、
2−オキソ−3−オキサドデシレン基(−CH−CO−O−n−C18−)、3−オキソ−4−オキサドデシレン基(−C−CO−O−n−C16−)、4−オキソ−5−オキサドデシレン基(−n−C−CO−O−n−C14−)、5−オキソ−6−オキサドデシレン基(−n−C−CO−O−n−C12−)、6−オキソ−7−オキサドデシレン基(−n−C10−CO−O−n−C10−)、7−オキソ−8−オキサドデシレン基(−n−C12−CO−O−n−C−)、8−オキソ−9−オキサドデシレン基(−n−C14−CO−O−n−C−)、9−オキソ−10−オキサドデシレン基(−n−C16−CO−O−C−)、10−オキソ−11−オキサドデシレン基(−n−C18−CO−O−CH−)、2−オキサ−3−オキソドデシレン基(−CH−O−CO−n−C18−)、3−オキサ−4−オキソドデシレン基(−C−O−CO−n−C16−)、4−オキサ−5−オキソドデシレン基(−n−C−O−CO−n−C14−)、5−オキサ−6−オキソドデシレン基(−n−C−O−CO−n−C12−)、6−オキサ−7−オキソドデシレン基(−n−C10−O−CO−n−C10−)、7−オキサ−8−オキソドデシレン基(−n−C12−O−CO−n−C−)、8−オキサ−9−オキソドデシレン基(−n−C14−O−CO−n−C−)、9−オキサ−10−オキソドデシレン基(−n−C16−O−CO−C−)及び10−オキサ−11−オキソドデシレン基(−nC18−O−CO−CH−)等が挙げられる。
エステル結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基としては、2−オキサ−3−オキソペンチレン基、3−オキサ−4−オキソペンチレン基、2−オキサ−3−オキソヘキシレン基、3−オキサ−4−オキソヘキシレン基、2−オキサ−3−オキソヘプチレン基、3−オキサ−4−オキソヘプチレン基、2−オキサ−3−オキソオクチレン基又は3−オキサ−4−オキソオクチレン基であることが好ましく、製造原料の入手のし易さから、3−オキサ−4−オキソヘキシレン基又は3−オキサ−4−オキソヘプチレン基であることがより好ましい。
エーテル結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基としては、上記エステル結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基におけるカルボニル基をメチレン基に変更したものに相当し、
2−オキサプロピレン基、
2−オキサブチレン基、3−オキサブチレン基、
2−オキサペンチレン基、3−オキサペンチレン基、4−オキサペンチレン基、
2−オキサヘキシレン基、3−オキサヘキシレン基、4−オキサヘキシレン基、5−オキサヘキシレン基、
2−オキサヘプチレン基、3−オキサヘプチレン基、4−オキサヘプチレン基、5−オキサヘプチレン基、6−オキサヘプチレン基、
2−オキサオクチレン基、3−オキサオクチレン基、4−オキサオクチレン基、5−オキサオクチレン基、6−オキサオクチレン基、7−オキサオクチレン基
2−オキサノニレン基、3−オキサノニレン基、4−オキサノニレン基、5−オキサノニレン基、6−オキサノニレン基、7−オキサノニレン基、8−オキサノニレン基、
2−オキサデシレン基、3−オキサデシレン基、4−オキサデシレン基、5−オキサデシレン基、6−オキサデシレン基、7−オキサデシレン基、8−オキサデシレン基、9−オキサデシレン基、
2−オキサウンデシレン基、3−オキサウンデシレン基、4−オキサウンデシレン基、5−オキサウンデシレン基、6−オキサウンデシレン基、7−オキサウンデシレン基、8−オキサウンデシレン基、9−オキサウンデシレン基、10−オキサウンデシレン基、
2−オキサドデシレン基、3−オキサドデシレン基、4−オキサドデシレン基、5−オキサドデシレン基、6−オキサドデシレン基、7−オキサドデシレン基、8−オキサドデシレン基、9−オキサドデシレン基、10−オキサドデシレン基及び11−オキサドデシレン基等が挙げられる。
エーテル結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基としては、2−オキサプロピレン基、2−オキサブチレン基、2−オキサペンチレン基が好ましく、製造原料の入手のし易さから、2−オキサブチレン基がより好ましい。
アミド結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基としては、
上記エステル結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基におけるエーテル基(上記置換基名における[オキサ]部分)をアザメチレン基に変更したものに相当し、
2−オキソ−3−アザブチレン基(−CH−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソブチレン基(−CH−NH−CO−CH−)、
2−オキソ−3−アザペンチレン基(−CH−CO−NH−C−)、3−オキソ−4−アザペンチレン基(−C−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソペンチレン基(−CH−NH−CO−C−)、3−アザ−4−オキソペンチレン基(−C−NH−CO−CH−)、
2−オキソ−3−アザヘキシレン基(−CH−CO−NH−n−C−)、3−オキソ−4−アザヘキシレン基(−C−CO−NH−C−)、4−オキソ−5−アザヘキシレン基(−n−C−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソヘキシレン基(−CH−NH−CO−n−C−)、3−アザ−4−オキソヘキシレン基(−C−NH−CO−C−)、4−アザ−5−オキソヘキシレン基(−n−C−NH−CO−CH−)、
2−オキソ−3−アザヘプチレン基(−CH−CO−NH−n−C−)、3−オキソ−4−アザヘプチレン基(−C−CO−NH−n−C−)、4−オキソ−5−アザヘプチレン基(−n−C−CO−NH−C−)、5−オキソ−6−アザヘプチレン基(−n−C−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソヘプチレン基(−CH−NH−CO−n−C−)、3−アザ−4−オキソヘプチレン基(−C−NH−CO−n−C−)、4−アザ−5−オキソヘプチレン基(−n−C−NH−CO−C−)、5−アザ−6−オキソヘプチレン基(−n−C−NH−CO−CH−)、
2−オキソ−3−アザオクチレン基(−CH−CO−NH−n−C10−)、3−オキソ−4−アザオクチレン基(−C−CO−NH−n−C−)、4−オキソ−5−アザオクチレン基(−n−C−CO−NH−n−C−)、5−オキソ−6−アザオクチレン基(−n−C−CO−NH−C−)、6−オキソ−7−アザオクチレン基(−n−C10−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソオクチレン基(−CH−NH−CO−n−C10−)、3−アザ−4−オキソオクチレン基(−C−NH−CO−n−C−)、4−アザ−5−オキソオクチレン基(−n−C−NH−CO−n−C−)、5−アザ−6−オキソオクチレン基(−n−C−NH−CO−C−)、6−アザ−7−オキソオクチレン基(−n−C10−NH−CO−CH−)、
2−オキソ−3−アザノニレン基(−CH−CO−NH−n−C12−)、3−オキソ−4−アザノニレン基(−C−CO−NH−n−C10−)、4−オキソ−5−アザノニレン基(−n−C−CO−NH−n−C−)、5−オキソ−6−アザノニレン基(−n−C−CO−NH−n−C−)、6−オキソ−7−アザノニレン基(−n−C10−CO−NH−C−)、7−オキソ−8−アザノニレン基(−n−C12−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソノニレン基(−CH−NH−CO−n−C12−)、3−アザ−4−オキソノニレン基(−C−NH−CO−n−C10−)、4−アザ−5−オキソノニレン基(−n−C−NH−CO−n−C−)、5−アザ−6−オキソノニレン基(−n−C−NH−CO−n−C−)、6−アザ−7−オキソノニレン基(−n−C10−NH−CO−C−)、7−アザ−8−オキソノニレン基(−n−C12−NH−CO−CH−)、
2−オキソ−3−アザデシレン基(−CH−CO−NH−n−C14−)、3−オキソ−4−アザデシレン基(−C−CO−NH−n−C12−)、4−オキソ−5−アザデシレン基(−n−C−CO−NH−n−C10−)、5−オキソ−6−アザデシレン基(−n−C−CO−NH−n−C−)、6−オキソ−7−アザデシレン基(−n−C10−CO−NH−n−C−)、7−オキソ−8−アザデシレン基(−n−C12−CO−NH−C−)、8−オキソ−9−アザデシレン基(−n−C14−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソデシレン基(−CH−NH−CO−n−C14−)、3−アザ−4−オキソデシレン基(−C−NH−CO−n−C12−)、4−アザ−5−オキソデシレン基(−n−C−NH−CO−n−C10−)、5−アザ−6−オキソデシレン基(−n−C−NH−CO−n−C−)、6−アザ−7−オキソデシレン基(−n−C10−NH−CO−n−C−)、7−アザ−8−オキソデシレン基(−n−C12−NH−CO−C−)、8−アザ−9−オキソデシレン基(−n−C14−NH−CO−CH−)、
2−オキソ−3−アザウンデシレン基(−CH−CO−NH−n−C16−)、3−オキソ−4−アザウンデシレン基(−C−CO−NH−n−C14−)、4−オキソ−5−アザウンデシレン基(−n−C−CO−NH−n−C12−)、5−オキソ−6−アザウンデシレン基(−n−C−CO−NH−n−C10−)、6−オキソ−7−アザウンデシレン基(−n−C10−CO−NH−n−C−)、7−オキソ−8−アザウンデシレン基(−n−C12−CO−NH−n−C−)、8−オキソ−9−アザウンデシレン基(−n−C14−CO−NH−C−)、9−オキソ−10−アザウンデシレン基(−n−C16−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソウンデシレン基(−CH−NH−CO−n−C16−)、3−アザ−4−オキソウンデシレン基(−C−NH−CO−n−C14−)、4−アザ−5−オキソウンデシレン基(−n−C−NH−CO−n−CH12−)、5−アザ−6−オキソウンデシレン基(−n−C−NH−CO−n−C10−)、6−アザ−7−オキソウンデシレン基(−n−C10−NH−CO−n−C−)、7−アザ−8−オキソウンデシレン基(−n−C12−NH−CO−n−C−)、8−アザ−9−オキソウンデシレン基(−n−C14−NH−CO−C−)、9−アザ−10−オキソウンデシレン基(−n−C16−NH−CO−CH−)、
2−オキソ−3−アザドデシレン基(−CH−CO−NH−n−C18−)、3−オキソ−4−アザドデシレン基(−C−CO−NH−n−C16−)、4−オキソ−5−アザドデシレン基(−n−C−CO−NH−n−C14−)、5−オキソ−6−アザドデシレン基(−n−C−CO−NH−n−C12−)、6−オキソ−7−アザドデシレン基(−n−C10−CO−NH−n−C10−)、7−オキソ−8−アザドデシレン基(−n−C12−CO−NH−n−C−)、8−オキソ−9−アザドデシレン基(−n−C14−CO−NH−n−C−)、9−オキソ−10−アザドデシレン基(−n−C16−CO−NH−C−)、10−オキソ−11−アザドデシレン基(−n−C18−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソドデシレン基(−CH−NH−CO−n−C18−)、3−アザ−4−オキソドデシレン基(−C−NH−CO−n−C16−)、4−アザ−5−オキソドデシレン基(−n−C−NH−CO−n−C14−)、5−アザ−6−オキソドデシレン基(−n−C−NH−CO−n−C12−)、6−アザ−7−オキソドデシレン基(−n−C10−NH−CO−n−C10−)、7−アザ−8−オキソドデシレン基(−n−C12−NH−CO−n−C−)、8−アザ−9−オキソドデシレン基(−n−C14−NH−CO−n−C−)、9−アザ−10−オキソドデシレン基(−n−C16−NH−CO−C−)及び10−アザ−11−オキソドデシレン基(−n−C18−NH−CO−CH−)等が挙げられる。
アミド結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基としては、2−アザ−3−オキソブチレン基、2−アザ−3−オキソペンチレン基、3−アザ−4−オキソペンチレン基、3−アザ−4−オキソヘキシレン基が好ましく、製造原料の入手のし易さから、3−アザ−4−オキソヘキシレン基がより好ましい。
ウレタン結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基としては、上記エステル結合を含む炭素数2〜12の直鎖アルキレン基に対して、カルボニル基(上記置換基名における[オキソ]部分)に隣接するメチレン基をアザメチレン基に変更したものに相当し、
2−オキサ−3−オキソ−4−アザペンチレン基(−CH−O−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソ−4−オキサペンチレン基(−CH−NH−CO−O−CH−)、
2−オキサ−3−オキソ−4−アザヘキシレン基(−CH−O−CO−NH−C−)、3−オキサ−4−オキソ−5−アザヘキシレン基(−C−O−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソ−4−オキサヘキシレン基(−CH−NH−CO−O−C−)、3−アザ−4−オキソ−5−オキサヘキシレン基(−C−NH−CO−O−CH−)、
2−オキサ−3−オキソ−4−アザヘプチレン基(−CH−O−CO−NH−n−C−)、3−オキサ−4−オキソ−5−アザヘプチレン基(−C−O−CO−NH−C−)、4−オキサ−5−オキソ−6−アザヘプチレン基(−n−C−O−CO−NH−C−)、2−アザ−3−オキソ−4−オキサヘプチレン基(−CH−NH−CO−O−n−C−)、3−アザ−4−オキソ−5−オキサヘプチレン基(−C−NH−CO−O−C−)、4−アザ−5−オキソ−6−オキサヘプチレン基(−n−C−NH−CO−O−CH−)、
2−オキサ−3−オキソ−4−アザオクチレン基(−CH−O−CO−NH−n−C−)、3−オキサ−4−オキソ−5−アザオクチレン基(−C−O−CO−NH−n−C−)、4−オキサ−5−オキソ−6−アザオクチレン基(−n−C−O−CO−NH−C−)、5−オキサ−6−オキソ−7−アザオクチレン基(−n−C−O−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソ−4−オキサオクチレン基(−CH−NH−CO−O−n−C−)、3−アザ−4−オキソ−5−オキサオクチレン基(−C−NH−CO−O−n−C−)、4−アザ−5−オキソ−6−オキサオクチレン基(−n−C−NH−CO−O−C−)、5−アザ−6−オキソ−7−オキサオクチレン基(−n−C−NH−CO−O−CH−)、
2−オキサ−3−オキソ−4−アザノニレン基(−CH−O−CO−NH−n−C10−)、3−オキサ−4−オキソ−5−アザノニレン基(−C−O−CO−NH−n−C−)、4−オキサ−5−オキソ−6−アザノニレン基(−n−C−O−CO−NH−n−C−)、5−オキサ−6−オキソ−7−アザノニレン基(−n−C−O−CO−NH−C−)、6−オキサ−7−オキソ−8−アザノニレン基(−n−C10−O−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソ−4−オキサノニレン基(−CH−NH−CO−O−n−C10−)、3−アザ−4−オキソ−5−オキサノニレン基(−C−NH−CO−O−n−C−)、4−アザ−5−オキソ−6−オキサノニレン基(−n−C−NH−CO−O−n−C−)、5−アザ−6−オキソ−7−オキサノニレン基(−n−C−NH−CO−O−C−)、6−アザ−7−オキソ−8−オキサノニレン基(−n−C10−NH−CO−O−CH)、
2−オキサ−3−オキソ−4−アザデシレン基(−CH−O−CO−NH−n−C12−)、3−オキサ−4−オキソ−5−アザデシレン基(−C−O−CO−NH−n−C10−)、4−オキサ−5−オキソ−6−アザデシレン基(−n−C−O−CO−NH−n−C−)、5−オキサ−6−オキソ−7−アザデシレン基(−n−C−O−CO−NH−n−C−)、6−オキサ−7−オキソ−8−アザデシレン基(−n−C10−O−CO−NH−C−)、7−オキサ−8−オキソ−9−アザデシレン基(−n−C12−O−CO−NH−CH−)、2−アザ−3−オキソ−4−オキサデシレン基(−CH−NH−CO−O−n−C12−)、3−アザ−4−オキソ−5−オキサデシレン基(−C−NH−CO−O−n−C10−)、4−アザ−5−オキソ−6−オキサデシレン基(−n−C−NH−CO−O−n−C−)、5−アザ−6−オキソ−7−オキサデシレン基(−n−C−NH−CO−O−n−C−)、6−アザ−7−オキソ−8−オキサデシレン基(−n−C10−NH−CO−O−C−)、7−アザ−8−オキソ−9−オキサデシレン基(−n−C12−NH−CO−O−CH−)、
2−オキサ−3−オキソ−4−アザウンデシレン基(−CH−NH−CO−O−n−C14−)、3−オキサ−4−オキソ−5−アザウンデシレン基(−C−NH−CO−O−n−C12−)、4−オキサ−5−オキソ−6−アザウンデシレン基(−n−C−NH−CO−O−n−C10−)、5−オキサ−6−オキソ−7−アザウンデシレン基(−n−C−NH−CO−O−n−C−)、6−オキサ−7−オキソ−8−アザウンデシレン基(−n−C10−NH−CO−O−n−C−)、7−オキサ−8−オキソ−9−アザウンデシレン基(−n−C12−NH−CO−O−C−)、8−オキサ−9−オキソ−10−アザウンデシレン基(−n−C14−NH−CO−O−CH−)、
2−アザ−3−オキソ−4−オキサウンデシレン基(−CH−O−CO−NH−n−C14−)、3−アザ−4−オキソ−5−オキサウンデシレン基(−C−O−CO−NH−n−C12−)、4−アザ−5−オキソ−6−オキサウンデシレン基(−n−C−O−CO−NH−n−C10−)、5−アザ−6−オキソ−7−オキサウンデシレン基(−n−C−O−CO−NH−n−C−)、6−アザ−7−オキソ−8−オキサウンデシレン基(−n−C10−O−CO−NH−n−C−)、7−アザ−8−オキソ−9−オキサウンデシレン基(−n−C12−O−CO−NH−C−)、8−アザ−9−オキソ−10−オキサウンデシレン基(−n−C14−O−CO−NH−CH−)、
2−オキサ−3−オキソ−4−アザドデシレン基(−CH−NH−CO−O−n−C16−)、3−オキサ−4−オキソ−5−アザドデシレン基(−C−NH−CO−O−n−C14−)、4−オキサ−5−オキソ−6−アザドデシレン基(−n−C−NH−CO−O−n−C12−)、5−オキサ−6−オキソ−7−アザドデシレン基(−n−C−NH−CO−O−n−C10−)、6−オキサ−7−オキソ−8−アザドデシレン基(−n−C10−NH−CO−O−n−C−)、7−オキサ−8−オキソ−9−アザドデシレン基(−n−C12−NH−CO−O−n−C−)、8−オキサ−9−オキソ−10−アザドデシレン基(−n−C14−NH−CO−O−C−)、9−オキサ−10−オキソ−11−アザドデシレン基(−n−C16−NH−CO−O−CH−)、
2−アザ−3−オキソ−4−オキサドデシレン基(−CH−O−CO−NH−n−C16−)、3−アザ−4−オキソ−5−オキサドデシレン基(−C−O−CO−NH−n−C14−)、4−アザ−5−オキソ−6−オキサドデシレン基(−n−C−O−CO−NH−n−C12−)、5−アザ−6−オキソ−7−オキサドデシレン基(−n−C−O−CO−NH−n−C10−)、6−アザ−7−オキソ−8−オキサドデシレン基(−n−C10−O−CO−NH−n−C−)、7−アザ−8−オキソ−9−オキサドデシレン基(−n−C12−O−CO−NH−n−C−)、8−アザ−9−オキソ−10−オキサドデシレン基(−n−C14−O−CO−NH−C−)及び9−アザ−10−オキソ−11−オキサドデシレン基(−n−C16−O−CO−NH−CH−)等が挙げられる。
なお、RはYと結合する側の炭素を1番としてカウントし、上記置換基の記載では、左側の端部でYと結合するように記載している。
上記式(8)で示される構造を有する化合物としては、例えば、トリス−[(3−メルカプトピロピオニルオキシ)−エチル]−イソシアヌレート、1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3,4,6−テトラキス(メルカプトエチル)グリコールウリル等が挙げられる。
上記チオール化合物(C)としては、上記式(8)で示される構造を有する化合物のほかに、下記式(9)で示される構造を有する化合物が挙げられる。
Figure 2016074902
oは2〜6の整数であり、pは0〜4の整数であり、o+pは2〜6の整数である。Zは炭素数1〜6の有機基であって、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合を含んでいてもよい。o個のRはそれぞれ独立しており、鎖状脂肪族基、環状構造を含む脂肪族基及び芳香族基からなる群から選択される1種の有機基、又は、これらの群から選ばれる複数の有機基の組み合わせからなる有機基であり、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合を含んでいてもよい。p個のRは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。
oは2〜6の整数である。チオール基の含有量が多いほど、硬化後の樹脂の耐熱性及び靭性の向上が期待できるため、oは3〜6であることが好ましく、4〜6であることがより好ましく、6であることが特に好ましい。
またRとしては、既に説明したRと同様の置換基を好適に用いることができる。
なお、RはZと結合する側の炭素を1番としてカウントする。
Zとしては、炭素数1〜4の直鎖アルキレン基であることが好ましい。また、Zはエステル結合、エーテル結合、アミド結合およびウレタン結合からなる群から選択される結合を含んでいてもよいが、製造原料の入手のし易さから、これらのなかではエーテル結合を含むことが好ましい。
は2−オキサ−3−オキソペンチレン基、2−オキサ−3−オキソヘキシレン基、2−オキサ−3−オキソヘプチレン基、2−オキサ−3−オキソオクチレン基、3−オキサ−4−オキソヘキシレン基、3−オキサ−4−オキソヘプチレン基又は3−オキサ−4−オキソオクチレン基であることが好ましく、製造原料の入手のし易さから、2−オキサ−3−オキソペンチレン基又は2−オキサ−3−オキソヘキシレン基であることがより好ましい。
Zがエーテル結合を含む場合には、ジペンタエリスリトールから6つのヒドロキシメチル基(−CH−OH)を取り除いた構造(下記式(26)で示される構造)であることがより好ましい。
Figure 2016074902
上記式(9)で示される構造を有する化合物としては、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジペンタエリスリトルヘキサキス(3−メルカプトプロピオネート)等が挙げられる。
上述したチオール化合物(C)のうち、上記式(9)で示される構造を有する化合物が曲げ強さ及び曲げ弾性率の観点からより好ましい。上記式(9)で示される構造を有する化合物は、高分子構造において剛直な部分である環状構造が含まれているため、チオール化合物(C)が化合物(A)及びマレイミド化合物(B)並びにこれらの重合体を架橋した際に、架橋部分の剛直性が高まり、熱硬化後の樹脂の曲げ強さを向上させることができる。曲げ強さは、樹脂を破壊するのに必要な応力であるため、これが大きいほど高強度であるといえる。
以上説明したように、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、1分子中に少なくとも2個以上のアリル基と1個以上のベンゼン環を有する化合物(A)と、1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)と、1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)とを含有する。
化合物(A)、マレイミド化合物(B)及びチオール化合物(C)の配合量は、特に限定されないが、化合物(A)100重量部に対して、マレイミド化合物(B)が50〜1000重量部配合されていることが好ましく、100〜800重量部配合されていることがより好ましく、100〜400重量部配合されていることがさらに好ましく、200重量部以上配合されていることが特に好適である。
また、優れた耐熱性及び靭性を付与する観点から、化合物(A)100重量部に対して、チオール化合物(C)が5〜150重量部配合されていることが好ましく、5〜100重量部配合されていることがより好ましく、10〜50重量部配合されていることがさらに好ましい。
化合物(A)100重量部に対するチオール化合物(C)の配合量が5重量部未満の場合、チオール化合物(C)の添加による破壊靭性値の向上がほとんどみられないことがあり、150重量部を超える場合、耐熱性が低下することがある。
本発明の熱硬化性樹脂組成物を半導体封止用に用いる場合には、上述した化合物(A)、マレイミド化合物(B)及びチオール化合物(C)以外に、半導体封止材に求められる機械特性や電気特性を付与するために、必要に応じて他の成分を含んでいることが好ましい。
他の成分としては、例えば、無機充填剤(D)、難燃性化合物(E)及びその他の添加剤(F)が挙げられる。特に、無機充填剤(D)を含有することで、硬化後の樹脂の耐熱性を低下させることなく、熱膨張率を低減し、さらに熱伝導率を向上させることができるため、半導体封止材として、半導体封止用に好適に用いることができる。
その他の添加剤(F)としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光重合開始剤、蛍光増白剤、光増感剤、染料、顔料、増粘剤、滑剤、消泡剤、レベリング剤、光沢剤、重合禁止剤及び帯電防止剤等が挙げられ、2種以上を混合してもよい。
無機充填剤(D)としては、天然シリカ、焼成シリカ、合成シリカ、アモルファスシリカ、ホワイトカーボン、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、ホウ酸亜鉛、錫酸亜鉛、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化モリブデン、モリブデン酸亜鉛、天然マイカ、合成マイカ、アエロジル、カオリン、クレー、タルク、焼成カオリン、焼成クレー、焼成タルク、ウオラストナイト、ガラス短繊維、ガラス微粉末、中空ガラス及びチタン酸カリウム繊維等が挙げられる。
難燃性化合物(E)としては、塩素化パラフィン、リン酸エステル、縮合リン酸エステル、リン酸アミド、リン酸アミドエステル、ホスフィネート、ホスフィネート塩、リン酸アンモニウム及び赤リン等のリン系難燃剤、メラミン、メラミンシアヌレート、メラム、メレム、メロン及びサクシノグアナミン等の窒素系難燃剤、シリコーン系難燃剤、臭素系難燃剤等の難燃剤並びに三酸化アンチモン等の難燃助剤等が挙げられ、本発明の熱硬化性樹脂組成物の特性を妨げない限り、その配合量は特に限定されない。
無機充填剤(D)の配合量は、特に限定されないが、熱硬化性樹脂組成物全体の固形分重量100重量部に対して、90重量部以下であることが好ましい。
続いて、本発明の熱硬化性樹脂について説明する。
本発明の熱硬化性樹脂は、上述した本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化させて得られる。
硬化時の温度は特に限定されないが、操作性の観点及び樹脂組成物を充分に硬化させるために、100〜300℃であることが好ましく、160〜250℃であることがより好ましい。
また上述した温度範囲内において、所定の時間ごとに段階的に昇温することも好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂は、ガラス転移温度が300℃以上であることが好ましい。
熱硬化性樹脂のガラス転移温度が300℃以上であると、駆動温度が250℃を超えることがあるSiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)を用いた半導体素子を封止する際にも用いることができる。
また、上述したような高い駆動温度を有する半導体素子を封止する観点から、本発明の熱硬化性樹脂は、熱分解温度が400℃以上であることが好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂は、破壊靭性値が1.0MPa・m1/2以上であることが好ましく、1.05MPa・m1/2以上であることがより好ましく、1.1MPa・m1/2以上であることがさらに好ましい。
熱硬化性樹脂の破壊靭性値が1.0MPa・m1/2以上であると、封止対象となる素子の発熱及び発熱に起因する熱変形並びに振動等によって樹脂が脆性の低下を起こしにくくなる。
本発明の熱硬化性樹脂は、上述した本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化させてなる樹脂であるから、優れた耐熱性と靭性を併せ持つ。そのため、LEDチップやLSI等の半導体封止用に好適に用いることができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(実施例1〜7)
(組成物調製工程)
表1に示す重量比率(単位はg)となるよう、2,2’−ジアリルビスフェノールA(大和化成工業(株)製 DABPA)と、4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド(大和化成工業(株)製 BMI−1100H)を混合し、170℃で加熱溶融させた後、トリス−[(3−メルカプトプロピオニルオキシ)−エチル]−イソシアネート(SC有機化学(株)製 TEMPIC)又はペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)(SC有機化学(株)製 PEMP)を添加することで、実施例1〜実施例7に係る熱硬化性樹脂組成物を得た。
Figure 2016074902
(硬化工程)
組成物調製工程により得られた熱硬化性樹脂組成物を2枚のアルミニウム製の板で挟み、160℃で2時間、180℃で2時間、200℃で2時間、230℃で2時間、250℃で2時間、連続的に加熱することにより、実施例1〜実施例7に係る熱硬化性樹脂を得た。
なお、スペーサーを用いて2枚のアルミニウム製の板の隙間を3mmとなるように調整することにより、得られる熱硬化性樹脂の厚みを3mmに調整した。
(比較例1)
トリス−[(3−メルカプトプロピオニルオキシ)−エチル]−イソシアネート(TEMPIC)及びペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)(PEMP)を添加しないほかは、実施例1〜7と同様の手順を行い、比較例1に係る熱硬化性樹脂を得た。比較例1に係る熱硬化性樹脂組成物の組成(重量比)を表1に示す。
(ガラス転移温度の測定)
各実施例及び比較例に係る熱硬化性樹脂から50mm×6mm×3mmの試験片を切り出し、動的粘弾性測定装置((株)ユービーエム製 Rheogel−E4000)を用いて、周波数1Hz、昇温速度を2℃/minの条件で、曲げモードを用いて動的粘弾性を測定した。得られた損失正接のピーク温度をガラス転移温度とした。結果を表2に示す。
Figure 2016074902
(熱分解温度の測定)
各実施例及び比較例に係る熱硬化性樹脂を、示差熱熱重量同時測定装置((株)日立ハイテクサイエンス製 TG−DTA220)を用いて、JIS K−7120(1987年)に準拠する方法によって、昇温速度を10℃/minとし窒素雰囲気下での熱重量減少を測定した。重量が5%減少した時の温度を熱分解温度とした。結果を表2に示す。
なお、半導体素子を封止する目的で使用される熱硬化性樹脂組成物としては、熱分解温度が400℃以上であることが望ましい。
(熱膨張率の測定)
各実施例及び比較例に係る熱硬化性樹脂から15mm×3mm×3mmの試験片を切り出し、熱機械特性測定装置((株)日立ハイテクサイエンス製 TMA/SS6000)を用いて、JIS K−7197(2012年)に準拠する方法によって、昇温速度を5℃/min、荷重を5Nとし、圧縮荷重モードで線膨張率を測定した。50℃〜80℃までの平均線膨張率を熱膨張係数とした。結果を表2に示す。
(破壊靭性値の測定)
各実施例及び比較例に係る熱硬化性樹脂から60mm×10mm×3mmの試験片を切り出し、材料万能試験機((株)島津製作所製 AGS−X)を用いて、ASTM D5043−93に準拠する方法によって、支点間距離を40mm、荷重速度を1mm/minとし、3点曲げ法によって破壊靭性試験を行って臨界応力拡大係数(KIC)を算出し、これを破壊靭性値とした。結果を表2に示す。
(曲げ強さ及び曲げ弾性率の測定)
各実施例及び比較例に係る熱硬化性樹脂から70mm×10mm×3mmの試験片を切り出し、材料万能試験機((株)島津製作所製 AGS−X)を用いて、JIS K−6911(2006年)に準拠する方法によって、支点間距離を48mm、荷重速度を1.5mm/minとし、3点曲げ試験を行うことによって、曲げ強さ及び曲げ弾性率を算出した。結果を表2に示す。
以上の結果から、1分子内に少なくとも2個以上のチオール基を含むチオール化合物(C)を含む実施例1〜7に係る熱硬化性樹脂組成物を硬化してなる熱硬化性樹脂は、ガラス転移温度、熱分解温度等の耐熱性に優れかつ熱膨張率が小さいことから、優れた熱特性を有しており、さらに、破壊靭性にも優れていることがわかった。このことから、本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化して得られる樹脂は、優れた熱特性(耐熱性・低熱膨張性)と高い破壊靭性値(高靱性)を併せ持つことが確認できた。
また、分子構造内に剛直な部分を有するチオール化合物(C)を含む実施例1〜4に係る熱硬化性樹脂組成物を硬化してなる熱硬化性樹脂は、比較例1に対して曲げ強さが向上していた。このことから、実施例1〜4に係る熱硬化性樹脂は、優れた熱特性及び靭性に加えて、機械的強度が向上したといえる。

Claims (12)

  1. 1分子中に少なくとも2個以上のアリル基と1個以上のベンゼン環を有する化合物(A)と、
    1分子中に少なくとも2個以上のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B)と、
    1分子中に少なくとも2個以上のチオール基を有するチオール化合物(C)と、
    を含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  2. 前記化合物(A)は、下記式(1)〜(6)のいずれかで表される構造を有する化合物である請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
    Figure 2016074902
    Figure 2016074902
    Figure 2016074902
    Figure 2016074902
    Figure 2016074902
    Figure 2016074902
    [ただし、qは1〜1000の整数である。]
  3. 前記マレイミド化合物(B)は、下記式(7)で表される構造を有するマレイミド化合物である請求項1又は2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
    Figure 2016074902
    [R〜Rは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。また、Xは芳香環を含む有機基である。Xを構成する芳香環の数は複数であってもよく、複数の芳香環同士はエーテル基、エステル基、アミド基、カルボニル基、アザメチレン基又はアルキレン基を介して結合していてもよく、直接結合していてもよい。]
  4. 前記チオール化合物(C)は、下記式(8)で表される構造を有するチオール化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
    Figure 2016074902
    [円形の破線で表されるYは環状構造を有する有機基であって、芳香族、複素環式又は多環のいずれであってもよい。mは2〜10の整数であり、nは0〜8の整数である。
    m個のRはそれぞれ独立しており、鎖状脂肪族基、環状構造を含む脂肪族基及び芳香族基からなる群から選択される1種の有機基、又は、これらの群から選ばれる複数の有機基の組み合わせからなる有機基である。Rは複数の環状構造を有する有機基が、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合によって結合されたものであってもよい。n個のRはそれぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。]
  5. 前記チオール化合物(C)は、下記式(9)で表される構造を有するチオール化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
    Figure 2016074902
    [oは2〜6の整数であり、pは0〜4の整数であり、o+pは2〜6の整数である。Zは炭素数1〜6の有機基であって、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合を含んでいてもよい。o個のRはそれぞれ独立しており、鎖状脂肪族基、環状構造を含む脂肪族基及び芳香族基からなる群から選択される1種の有機基、又は、これらの群から選ばれる複数の有機基の組み合わせからなる有機基であり、エステル結合、エーテル結合、アミド結合及びウレタン結合からなる群から選択される結合を含んでいてもよい。p個のRは、それぞれ独立しており、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基からなる群から選択される1種である。]
  6. 前記化合物(A)100重量部に対して前記マレイミド化合物(B)が50〜1000重量部配合されている請求項1〜5のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  7. 前記化合物(A)100重量部に対して前記チオール化合物(C)が5〜150重量部配合されている請求項1〜6のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  8. さらに、無機充填剤(D)を含有する請求項1〜7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  9. 半導体封止用に用いられる請求項1〜8のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を硬化させてなることを特徴とする熱硬化性樹脂。
  11. ガラス転移温度が300℃以上である請求項10に記載の熱硬化性樹脂。
  12. 破壊靭性値が1.0MPa・m1/2以上である請求項10又は11に記載の熱硬化性樹脂。
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