JP2016072480A - 基板処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気導入室の内部への外気の進入を防止できる基板処理システムを提供すること。
【解決手段】排気切替装置2は、基板処理装置のチャンバからの排気が導入される排気導入室60と、途中部に液封トラップ65を有し、排気導入室60の内部からの液体を排液する排液配管66と、排気導入室60の内部に液体を供給するためのバルブ洗浄ユニット96および隔壁洗浄ユニット97と、液封トラップ65の封液の液位を検出する第1の封液位センサとを含む。基板処理装置の制御装置は、第1の封液位センサによって検出される液位が下限液位未満である場合に、液封トラップ65に液体を供給するために、洗浄ユニット96,97を制御して排気導入室60の内部に液体を供給する。
【選択図】図2

Description

この発明は、基板処理装置および排気切替装置を備える基板処理システムに関する。基板処理装置による処理対象となる基板の例には、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板などの基板に対して、処理液や処理ガスなどの処理流体を用いた処理が行われる。このような処理のために、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置が用いられることがある。
枚葉式の基板処理装置は、隔壁により区画された処理室内に、基板を保持して回転させる基板保持ユニットと、基板保持ユニットに保持されている基板の表面に処理流体を供給するためのノズルとを備えている。ノズルからの処理流体が基板の表面に供給されることにより、処理室内の雰囲気が処理流体を含む。処理流体を含む雰囲気を排気するために、処理室の下部領域には排気口が形成されている。
たとえば、下記特許文献1では、処理カップの底部に設けられた排気孔(排気口)に、集合排気管および個別排気管が接続されている。個別排気管の下流側に接続された排気源としての排気処理設備によって排気孔が強制的に排気される。これにより、処理カップ内の雰囲気は、排気管を通って排気処理装置へと導かれ、この排気処理装置で処理される。
また、特許文献1では、基板処理装置と複数の排気処理設備との間に排気切換器が配置されている。排気切換器は、集合排気管を通る排気が導入される排気導入室を有している。排気導入室には、3つの個別排気管が接続されている。排気導入室の内部の排気の導出先を、基板処理装置で使用している薬液の種類に応じて、3つの個別排気管の間で切り換える。
また、特許文献2には、排水トラップ(水封トラップ)において、内筒に逆止弁を設け、内筒における逆止弁の下方に封水を配置した構成が開示されている。
特開2010−226043号公報 特開2009−287329号公報
ところで、特許文献1に記載の排気切替装置では、互いに異なる複数種類の薬液雰囲気が排気導入室を流通するために、複数の薬液雰囲気同士の接触により、排気導入室の内部で反応が生じ、排気導入室の内壁等に、反応物の結晶および/液滴が付着するおそれがある。そのため、排気導入室の内壁等を、洗浄液を用いて定期的に洗浄することが望ましい。このような洗浄可能な構成を採用する場合、使用された洗浄液が排気導入室の内部に滞留するのを防止するために、排気導入室に排液配管を接続し、使用済みの洗浄液を、排液配管を通して機外に抜く(排出する)必要がある。
一方、チャンバ(処理室)内の雰囲気を排気すべく、このような排気導入室の内部は常時負圧に保たれている。そのため、負圧化にある排気導入室に対して排液配管を接続した場合、排液配管の内部を外気が逆流して、排気導入室の内部に外気が進入するおそれがある。外気の逆流を防止すべく、本願発明者は、排液配管の途中部に液封トラップ(洗浄液を封液として活用)を設けることを検討している。この場合、液封トラップの破封(排液配管の封液が蒸発等により減少し、トラップとしての機能を失う現象)を抑制または防止することが望ましい。液封トラップが破封すると、外気が逆流して排気導入室の内部に進入するおそれがある。
この対策として、特許文献2のような、逆止弁を用いることも考えられる。逆止弁は、たとえば、排液配管の封液(封水)の上流側に設けられる。この場合、排液配管における液体(洗浄液)の逆向きの移動を逆止弁によって遮断できるから、液封トラップが破封しても、排気導入室の内部への外気の進入を防止できると考えられる。
しかしながら、排液配管に逆止弁を設けるのは適当ではない。すなわち、逆止弁を用いる場合、逆止弁のクラッキング圧を超える大きな力で液体を送液する必要があるが、負圧の排気導入室の内部から洗浄液を排液する排液配管では、そのような大きな力を洗浄液に与えることはできないから、洗浄液が逆止弁を通過できず、その結果、排液配管からの洗浄液の排液を妨げるおそれがある。そのため、排液配管に逆止弁を設ける方策は採用し難い。
そこで、この発明の目的は、液封トラップの破封を抑制または防止でき、これにより、排気導入室の内部への外気の進入を防止できる基板処理システムを提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、基板の処理のために複数種の処理流体が内部で使用されるチャンバを有する基板処理装置と、前記チャンバからの排気が導入される排気導入室を有し、前記排気導入室内の排気の導出先を複数の排気処理装置の間で切り替える排気切替装置とを含む基板処理システムであって、前記排気導入室の内部からの液体を排液するための排液配管であって、その途中部に、液体が封入された液封トラップが設けられている排液配管と、前記排気導入室の内部に液体を供給するための液体供給部と、前記液封トラップの封液の液量を検出する封液量センサと、前記封液量センサによって検出される前記液量が所定量未満である場合に、前記液封トラップに液体を供給するために、前記液体供給部を制御して前記排気導入室の内部に液体を供給する制御装置とを含む、基板処理システムを提供する。
この構成によれば、封液量センサによって、液封トラップの封液の液量が所定量未満であることが検出される。封液の液量が所定量未満であると検出されたことに基づいて、液封トラップに液体が供給され、これにより、液封トラップの封液が補充される。そのため、封液の液量が所定量以上に直ちに回復する。したがって、液封トラップの封液の液量を所定量以上に維持し続けることができる。ゆえに、液封トラップの破封を抑制または防止でき、これにより、排気導入室の内部への外気の進入を防止できる基板処理システムを提供できる。
請求項2に記載の発明は、前記排液配管において、前記液封トラップの下流側には、当該排液配管を開閉する排液バルブが設けられており、前記制御装置は、前記封液量センサによって検出される前記液量が所定量未満である場合に前記排液バルブを閉じる、請求項1に記載の基板処理システムである。
この構成によれば、封液の液量が所定量未満であることが検出された場合に排液バルブを閉じる。排液バルブの閉成により、それ以降の、排液配管の内部における外気の逆流を阻止できる。これにより、排気導入室の内部に外気が進入することを、より効果的に抑制できる。
また、前記所定量の設定の大小によっては、封液の液量が所定量未満まで減少したときに、液封トラップが近々破封するかあるいは既に破封している場合がある。封液の液量が所定量未満であることが検出された場合に排液バルブを直ちに閉じることにより、万が一、液封トラップが破封していても、排液配管の内部を逆流する外気の量を最低限に抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、前記排液配管の前記液封トラップから分岐して、前記排液配管の当該底部よりも上方に延び、前記液封トラップの前記封液が流入可能な構成の計測用配管をさらに含み、前記封液量センサは、前記計測用配管における前記封液の液位を検出する計測用液位センサを含む、請求項1または2に記載の基板処理システムである。
この構成によれば、液封トラップに封入されている液体は、排液配管の底部から、計測用配管に流入する。計測用配管における液体の液位は、排液配管における液体の液位と等しいので、計測用液位センサを用いて計測用配管における液体の液位を検出することにより、液封トラップに封入されている液体の液量を正確に検出できる。
請求項4に記載の発明は、前記計測用液位センサは、前記計測用配管の管壁の外側から、当該計測用配管の前記封液の液位を光学的に検出する光学センサを含み、前記計測用配管の管壁のうち少なくとも前記光学センサに対向する部分は、透明材料を用いて形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理システムである。
この構成によれば、光学センサにより、計測用配管の透明の管壁を透過して、液体の液位が光学的に検出される。これにより、液封トラップに封入されている液体の液量を、光学センサという簡便なセンサを用いて良好に検出できる。
また、この場合、光学センサによる検出に排液配管が直接関係しないから、排液配管を透明配管にする必要がない。そのため、不透明の配管を排液配管に採用することも可能である。
請求項5に記載の発明は、前記複数の排気処理装置に対応して設けられ、排気導入室の内部の排気を、対応する排気処理装置に導出するための排気導出配管をさらに含み、各排気導出配管には、当該排気導出配管を開閉するための排気バルブが設けられており、前記排気バルブは弁体を有しており、前記液体供給部は、前記排気バルブの弁体を洗浄するために当該弁体に液体を供給するバルブ洗浄ユニットを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理システムである。
この構成によれば、バルブ洗浄ユニットを用いて、排気導入室の内部に液体(すなわち洗浄液)を供給するので、排気導入室の内部への液体供給用の供給装置を他に設ける場合と比較してコストダウンを図ることができる。
請求項6に記載の発明は、前記液体供給部は、前記排気導入室の隔壁を洗浄するために、当該隔壁に液体を供給する隔壁洗浄ユニットを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理システム。
この構成によれば、隔壁洗浄ユニットを用いて、排気導入室の内部に液体(すなわち洗浄液)を供給するので、排気導入室の内部への液体供給用の供給装置を他に設ける場合と比較してコストダウンを図ることができる。
請求項7に記載の発明は、前記封液量センサは、前記液封トラップの前記封液の液位を検出する封液位センサを含み、前記封液位センサは、前記封液体の液位が、前記所定量の前記液量に対応する下限液位に到達しているか否かを検出する第1の封液位センサと、前記液体の液位が、前記下限液位よりも高い所定の基準液位に到達しているか否かを検出する第2の封液位センサとを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板処理システムである。
この構成によれば、液封トラップの封液の液位が、基準液位および下限液位に達しているか否かを、それぞれを検出できる。これにより、当該封液の液位が基準液位に達しているか否かを監視でき、併せて、当該封液の液位が下限液位未満になっていないかを監視できる。
この発明の一実施形態に係る基板処理システムに含まれる基板処理装置を水平方向に見た図である。 この発明の一実施形態に係る基板処理システムに含まれる排気切替装置を水平方向に見た図である。 図2の切断面線III-IIIから見た断面図である。 前記排気切替装置の第1の排気導出配管の要部を示す断面図である。 前記排気切替装置の排液配管の要部の図である。 前記排液配管の要部の一部断面図である。 前記基板処理装置によって行われる薬液処理の一例の工程図である。 封液の液位自動調整を説明するための工程図である。 本発明の変形例に係る封液位センサの配置構成を説明するための図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理システムに含まれる基板処理装置1を水平方向に見た図である。
基板処理システムは、複数種類の処理流体を用いて基板Wを処理する基板処理装置1と、3つの排気処理装置45〜47と、基板処理装置1から排出される排気の導出先を、基板処理装置1で使用している処理流体の種類に応じて、3つの排気処理装置(酸排気処理装置45、アルカリ排気処理装置46および溶剤排気処理装置47)の間で切り替える排気切替装置2とを含む。基板処理装置1はクリーンルームに設置されており、一方、排気切替装置2は、サブファブ(sub-fab)と呼ばれる、クリーンルームの階下スペース(たとえば地下階)に設置されている。
図1に示すように、基板処理装置1は、たとえば円形の半導体ウエハ等の基板Wに対して、処理流体としての処理液(薬液およびリンス液)を用いた処理(洗浄処理やエッチング処理など)を施すための枚葉型の装置である。基板処理装置1では、酸性薬液、アルカリ性薬液および有機溶剤が薬液として用いられる。
基板処理装置1は、チャンバ3内に、基板Wを保持して回転させるスピンチャック4と、スピンチャック4に保持されている基板Wに酸性薬液の一例のフッ酸(希フッ酸:DHF)を供給するための酸性薬液供給ユニット5と、スピンチャック4に保持されている基板Wの表面に、アルカリ性薬液としてのSC1(ammonia-hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水)を供給するためのアルカリ性薬液供給ユニット6と、スピンチャック4に保持されている基板Wの表面に、低表面張力を有する有機溶剤の一例としてのイソプロピルアルコール(isopropyl alcohol:IPA)液を供給するための有機溶剤供給ユニット7と、スピンチャック4に保持されている基板Wの表面に、リンス液を供給するためのリンス液供給ユニット8と、スピンチャック4の周囲を取り囲む筒状の処理カップ9と、基板処理装置1および排気切替装置2に備えられた装置の動作やバルブの開閉を制御する制御装置10とを含む。
チャンバ3は、箱状の隔壁11と、隔壁11の上部から隔壁11内(チャンバ3内に相当)に清浄空気を送る送風ユニットとしてのFFU(ファン・フィルタ・ユニット)12とを含む。スピンチャック4、酸性薬液供給ユニット5の酸性薬液ノズル17、アルカリ性薬液供給ユニット6のアルカリ性薬液ノズル20、有機溶剤供給ユニット7の有機溶剤ノズル23およびリンス液供給ユニット8のリンス液ノズル26は、隔壁11内に収容配置されている。
FFU12は隔壁11の上方に配置されており、隔壁11の天井に取り付けられている。FFU12は、隔壁11の天井からチャンバ3内に清浄空気を送る。処理カップ8の底部には、排気ダクト40の上流端が接続されており、排気ダクト40の下流端が、機外の排気ライン41および排気切替装置2を介して、排気処理装置45〜47に接続されている。排気処理装置45〜47の排気源の駆動により、処理カップ8の内部の雰囲気が、その底部から吸引される。FFU12、排気ダクト40および排気切替装置2により、チャンバ3内にダウンフロー(下降流)が形成される。
スピンチャック4として、基板Wを水平方向に挟んで基板Wを水平に保持する挟持式のチャックが採用されている。具体的には、スピンチャック4は、スピンモータ13と、このスピンモータ13の駆動軸と一体化されたスピン軸14と、スピン軸14の上端に略水平に取り付けられた円板状のスピンベース15とを含む。
スピンベース15の上面には、その周縁部に複数個(3個以上。たとえば6個)の挟持部材16が配置されている。複数個の挟持部材16は、スピンベース15の上面周縁部において、基板Wの外周形状に対応する円周上で適当な間隔を空けて配置されている。
また、スピンチャック4としては、挟持式のものに限らず、たとえば、基板Wの裏面を真空吸着することにより、基板Wを水平な姿勢で保持し、さらにその状態で鉛直な回転軸線まわりに回転することにより、スピンチャック4に保持された基板Wを回転させる真空吸着式のもの(バキュームチャック)が採用されてもよい。
酸性薬液供給ユニット5は、フッ酸(酸性薬液)を基板Wの表面に向けて吐出する酸性薬液ノズル17と、酸性薬液ノズル17にフッ酸を供給する酸性薬液配管18と、酸性薬液配管18から酸性薬液ノズル17へのフッ酸の供給および供給停止を切り替える酸性薬液バルブ19とを含む。酸性薬液ノズル17は、酸性薬液ノズル17の吐出口が静止された状態でフッ酸を吐出する固定ノズルである。酸性薬液バルブ19が開かれると、酸性薬液配管18から酸性薬液ノズル17に供給されたフッ酸が、酸性薬液ノズル17から基板Wの上面中央部に向けて吐出される。酸性薬液供給ユニット5は、酸性薬液ノズル17を移動させることにより、基板Wの上面に対するフッ酸の着液位置を基板Wの面内で走査させる酸性薬液ノズル移動装置を備えていてもよい。
アルカリ性薬液供給ユニット6は、SC1(アルカリ性薬液)を基板Wの表面に向けて吐出するアルカリ性薬液ノズル20と、アルカリ性薬液ノズル20にSC1を供給するアルカリ性薬液配管21と、アルカリ性薬液配管21からアルカリ性薬液ノズル20へのSC1の供給および供給停止を切り替えるアルカリ性薬液バルブ22とを含む。アルカリ性薬液ノズル20は、アルカリ性薬液ノズル20の吐出口が静止された状態でSC1を吐出する固定ノズルである。アルカリ性薬液バルブ22が開かれると、アルカリ性薬液配管21からアルカリ性薬液ノズル20に供給されたSC1が、アルカリ性薬液ノズル20から基板Wの上面中央部に向けて吐出される。アルカリ性薬液供給ユニット6は、アルカリ性薬液ノズル20を移動させることにより、基板Wの上面に対するSC1の着液位置を基板Wの面内で走査させるアルカリ性薬液ノズル移動装置を備えていてもよい。
有機溶剤供給ユニット7は、IPA(有機溶剤)を基板Wの表面に向けて吐出する有機溶剤ノズル23と、有機溶剤ノズル23にIPAを供給する有機溶剤配管24と、有機溶剤配管24から有機溶剤ノズル23へのIPAの供給および供給停止を切り替える有機溶剤バルブ25とを含む。有機溶剤ノズル23は、有機溶剤ノズル23の吐出口が静止された状態でIPAを吐出する固定ノズルである。有機溶剤バルブ25が開かれると、有機溶剤配管24から有機溶剤ノズル23に供給されたIPAが、有機溶剤ノズル23から基板Wの上面中央部に向けて吐出される。有機溶剤供給ユニット7は、有機溶剤ノズル23を移動させることにより、基板Wの上面に対するIPAの着液位置を基板Wの面内で走査させる有機溶剤ノズル移動装置を備えていてもよい。
リンス液供給ユニット8は、スピンチャック4に保持されている基板Wに向けてリンス液を吐出するリンス液ノズル26と、リンス液ノズル26にリンス液を供給するリンス液配管27と、リンス液配管27からリンス液ノズル26へのリンス液の供給および供給停止を切り替えるリンス液バルブ28とを含む。リンス液ノズル26は、リンス液ノズル26の吐出口が静止された状態でリンス液を吐出する固定ノズルである。リンス液供給ユニット8は、リンス液ノズル26を移動させることにより、基板Wの上面に対するリンス液の着液位置を移動させるリンス液ノズル移動装置を備えていてもよい。
リンス液バルブ28が開かれると、リンス液配管27からリンス液ノズル26に供給されたリンス液が、リンス液ノズル26から基板Wの上面中央部に向けて吐出される。リンス液は、たとえば、純水(脱イオン水:Deionzied Water)である。リンス液は、純水に限らず、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)の塩酸水のいずれかであってもよい。
処理カップ9は、スピンチャック4を取り囲むたとえば円筒状の筒状壁29と、スピンチャック4と筒状壁29との間に配置された複数のカップ31,32,33(第1、第2および第3のカップ31,32,33)と、基板Wの周囲に飛散した処理液(薬液およびリンス液)を受け止めるための複数のガード34〜37(第1〜第4のガード34〜37)と、個々のガード34〜37を独立して昇降させる、ボールねじ機構等のガード昇降ユニット(図示しない)とを含む。処理カップ9は折り畳み可能であり、ガード昇降ユニット50が4つのガード34〜37のうちの少なくとも一つを昇降させることにより、処理カップ9の展開および折り畳みが行われる。図1において、説明の関係上、処理カップ9は、回転軸線A1の右側と左側とで異なる状態が示されている。
各カップ31〜33は、円筒状であり、スピンチャック4と筒状壁29との間でスピンチャック4を取り囲んでいる。内側から2番目の第2のカップ32は、最も内側の第1のカップ31よりも外方に配置されており、内側から3番目の第3のカップ33は、第2のカップ32よりも外方に配置されている。各カップ31〜33は、上向きに開いた環状の溝(図示しない)を形成している。各カップ31〜33に導かれた処理液は、この溝を通じて図示しない回収設備または排液設備に送られる。これにより、基板Wの処理に用いられた処理液が回収または排液処理される。
図1に示すように、各ガード34〜37は、円筒状であり、スピンチャック3と筒状壁29との間でスピンチャック4を取り囲んでいる。各ガード34〜37は、回転軸線A1に向かって斜め上方に延びる円筒状の傾斜部38と、傾斜部38の下端から下方に延びる円筒状の案内部39とを含む。各傾斜部38の上端部は、ガード34〜37の内周部を構成しており、基板Wおよびスピンベース15よりも大きな直径を有している。4つの傾斜部38は、上下に重ねられており、4つの案内部39は、同軸的に設けられている。内側の3つのガード34〜36の各案内部39は、それぞれ、3つのカップ31〜33内に出入り可能である。ガード昇降機構が4つのガード34〜37の少なくとも一つを昇降させることにより、処理カップ9の展開および折り畳みが行われる。
ガード昇降機構は、ガードの上端が基板Wより上方に位置する上位置と、ガードの上端が基板Wより下方に位置する下位置との間で、各ガード34〜37を昇降させる。ガード昇降機構は、上位置から下位置までの間の任意の位置で各ガード34〜37を保持可能である。基板Wへの処理液の供給や基板Wの乾燥は、いずれかのガード34〜37が、基板Wの周端面に対向している状態で行われる。たとえば最も内側の第1のガード34を基板Wの周端面に対向させる場合には、全てのガード34〜37が下位置に配置される(図1の右側に示す状態)。また、第2のガード35を基板Wの周端面に対向させる場合には、第1のガード34が下位置に配置され、かつ第2のガード35、第3のガード36および第4のガード37が上位置に配置される。また、第3のガード36を基板Wの周端面に対向させる場合には、第3のガード36および第4のガード37が上位置に配置され、かつ第1のガード34および第2のガード35が下位置に配置される(図1の左側に示す状態)。また、第4のガード37を基板Wの周端面に対向させる場合には、第4のガード37が上位置に配置され、かつ第1のガード34、第2のガード35および第3のガード36が下位置に配置される。
筒状壁29は、円筒状をなしている。筒状壁29の下端部における円周方向の所定箇所には、排気ダクト40の上流端が接続されている。排気ダクト40の下流端は、機外の排気ライン41に接続されている。筒状壁29内の雰囲気は、排気ダクト40および排気ライン41を通って排気切替装置2へと導かれる。
図2は、この発明の一実施形態に係る基板処理システムに含まれる排気切替装置2を水平方向に見た図である。図3は、図2の切断面線III-IIIから見た断面図である。図4は、排気切替装置2の第1の排気導出配管62の要部を示す断面図である。
排気切替装置2は、装置筐体59と、内部空間を有する排気導入室60と、基板処理装置1のチャンバ3からの排気を排気導入室60の内部に導入するための1つの排気導入配管61と、排気導入室60の内部の排気を排出するための3つの排気導出配管62〜64と、途中部に液封トラップ65を有し、排気導入室60の内部から液体(洗浄液)を排液するための1つの排液配管66と、排気導入室60の内部に液体(洗浄液)を供給するための導出室洗浄ユニット67と、液封トラップ65の封液SL(図6参照)の液量を検出する第1の封液位センサ68(計測用液位センサ。図5および図6参照)とを含む。排気切替装置2に備えられた装置の動作やバルブの開閉は、基板処理装置1の制御装置10によって制御される。
装置筐体59は、箱状をなしており、その下面の四隅に設けられた脚部58に支持されて、サブファブの床面57上に載置されている。脚部58に代えて/併せてキャスター(図示しない)が設けられてもよく、この場合、キャスターが、床面57上を転がることで、装置筐体5を円滑に移動させることができ、排気切替装置2の設置を容易に行える。
排気導入室60は、平面視矩形の箱状の隔壁69によって区画されており、装置筐体59の上部に設けられている。隔壁69は、水平な天壁70と、平面視矩形の側壁71と、底壁72とを有している。底壁72は、平面視で中央部が最も低くなるように構成されており、当該最低部位に排液口73が形成されている。底壁72は、排液口73に向かうに従って下方に傾斜する4つの傾斜面を組み合わせて形成されている。排気導入室60の内部には洗浄液が供給されるのであるが、傾斜面からなる底壁72に受けられた洗浄液は、排液口73との高低差のために、自重により排液口73に向けて流れる。
排気導入室60の天壁70には、排気導入口58、ならびに第1、第2および第3の排気導出口74〜76が形成されている。排気導入口58には排気導入配管61が接続されている。排気導入配管61は、継手(図示しない)を介して、排気ライン41の下流端に接続されている。
第1の排気導出口74には第1の排気導出配管62が接続されており、第2の排気導出口75には第2の排気導入配管63が接続されている。第3の排気導出口76には、第3の排気導入配管64が接続されている。
第1の排気導出配管62は、第1の継手77を介して、下流端が酸排気処理装置45に接続された第1の排気配管78の上流端に接続されている。第1の排気導出配管62には、第1の排気導出配管62を開閉するための第1の排気バルブ79が介装されている。第1の排気バルブ79は、たとえばバタフライバルブである。図4に示すように、第1の排気バルブ79は、第1の排気導出配管62の管壁に固定された短円筒形の弁箱80と、弁箱80の内部に配置された円板状の弁体81と、弁体30の直径に沿って水平に延びた回動軸としての弁棒(ステム)82と、弁体81を弁棒82まわりに回動させる回動駆動ユニット83とを含む。回動駆動ユニット83は、たとえば、シリンダやモータを含む。回動駆動ユニット83により、弁体81を回動させて、弁体81を弁箱80の内部を塞ぐ姿勢(水平姿勢)と、弁箱80の内部の少なくとも一部を開放する姿勢(傾斜姿勢または鉛直姿勢)との間で切り換えることにより、第1の排気導出配管62の開閉を切り替える。図4では、弁体81が、水平姿勢から90°回動する垂直姿勢をなした状態を二点鎖線で示している。回動駆動ユニット83により、弁体81の回動角度を調整することにより、弁体81を弁箱80に対する角度を調整できるから、第1の排気導出配管62の開度を調整でき、これにより、排気導入室60からの排気流量を調整することもできる。
図1に示すように、第2の排気導出配管63は、第2の継手84を介して、下流端がアルカリ排気処理装置46に接続された第2の排気配管85の上流端に接続されている。第2の排気導出配管63には、第2の排気導出配管63を開閉するための第2の排気バルブ86が介装されている。第2の排気バルブ86は、第1の排気バルブ79と同等の構成であるので説明を省略する。第2の排気導出配管63および当該配管63に関連する構成(第2の排気バルブ86および第2のバルブ洗浄用ノズル99)を、図4に括弧書きで示す。
第3の排気導出配管64は、第3の継手87を介して、下流端が溶剤排気処理装置47に接続された第3の排気配管88の上流端に接続されている。第3の排気導出配管64には、第3の排気導出配管64を開閉するための第3の排気バルブ89が介装されている。第3の排気バルブ89は、第1の排気バルブ79と同等の構成であるので、説明を省略する。第3の排気導出配管64および当該配管64に関連する構成(第3の排気バルブ89および第3のバルブ洗浄用ノズル100)を、図4に括弧書きで示す。
3つの排気処理装置45〜47は、それぞれ排気源を備えており、基板処理システムの運転中は、3つの排気処理装置45〜47は常時作動している。排気処理装置45〜47の排気源の作動により、対応する排気配管78,85,88の内部が強制排気されている。第1〜第3の排気バルブ79,86,89の開閉により、排気導入室60の内部と連通する排気処理装置を、3つの排気処理装置45〜47の間で切り替えることができる。
第2および第3の排気バルブ86,89が閉じられ、かつ第1の排気バルブ79が開かれた状態では、排気導入室60の内部が、第1の排気導出配管62および第1の排気配管78を介して酸排気処理装置45の内部と連通している。第1の排気配管78の内部が強制排気されているので、排気導入室60の内部の排気が、第1の排気導出配管62および第1の排気配管78を介して酸排気処理装置45に導出される。
第1および第3の排気バルブ79,89が閉じられ、かつ第2の排気バルブ86が開かれた状態では、排気導入室60の内部が、第2の排気導出配管63および第2の排気配管85を介してアルカリ排気処理装置46の内部と連通している。第2の排気配管85の内部が強制排気されているので、排気導入室60の内部の排気が、第2の排気導出配管63および第2の排気配管85を介してアルカリ排気処理装置46に導出される。
第1および第2の排気バルブ79,86が閉じられ、かつ第3の排気バルブ89が開かれた状態では、排気導入室60の内部が、第3の排気導出配管64および第3の排気配管88を介して溶剤排気処理装置47の内部と連通している。第3の排気配管88の内部が強制排気されているので、排気導入室60の内部の排気が、第3の排気導出配管64および第3の排気配管88を介して溶剤排気処理装置47に導出される。
第1〜第3の排気バルブ79,86,89の開閉により、排気導入室60の内部の排気の導出先を、3つの排気処理装置45〜47の間で切り替えることができる。換言すると、排気導入室60の内部が、3つの排気処理装置45〜47のうちのいずれかと必ず連通しているので、排気導入室60の内部が、常に負圧に維持されている。
ところで、排気導入室60には、酸排気、アルカリ排気および溶剤排気という3種類の薬液雰囲気が流通するために、排気導入室60の隔壁69の内壁などに、その薬液雰囲気中に含まれる微小な液滴などが付着する。特に、排気バルブ79,86,89の弁体81付近では風速が大きくなることにより、付着する液滴の量が増加する。さらに、付着した異なる種類の薬液が排気導入室60内部で接触すると、薬液同士が反応し、結晶が発生する場合もある。そのため、排気切替装置2では、排気導入室60の隔壁69の内壁および排気バルブ79,86,89の弁体81を、洗浄液を用いて洗浄可能な構成を採用している。
排液配管66は、使用された洗浄液を機外に抜く(排出する)ための配管であり、使用された洗浄液が排気導入室60の内部に滞留するのを防止するために設けられている。排液配管66の上流端は、排液口73に接続されている。排液配管66には、排液口73側から順に、液封トラップ65および排液バルブ90が介装されている。
排液配管66の途中部には、液体(封液SL(図6参照))が封入された液封トラップ65が設けられている。液封トラップ65は、排液配管66の内部を外気が逆流して、負圧の排気導入室60の内部に進入するのを防止するために設けられている。
図5は、排気切替装置2の排液配管66の要部の図である。図6は、排液配管66の要部の一部断面図である。
排液配管66は、複数の配管および管継手を組み合わせて構成されている。液封トラップ65は、たとえばP型の管状トラップに構成されており、流通方向の途中部に底部92を有している。液封トラップ65には排気導入室60の洗浄に用いられた洗浄液(液体)が排液口73から流れ込み、液封トラップ65はその洗浄液を封液SLとして保持する。
液封トラップ65には、上下に延びる計測用配管93が、当該液封トラップ65と並列に設けられている。計測用配管93は、下端が、排液配管66における液封トラップ65の底部92の分岐位置92Aから分岐し、上端が、排液配管66における底部92よりも上方の上部分(上方の部分)94に合流している。計測用配管93は、その全域が、透明樹脂材料(たとえばPVC(ポリ塩化ビニル)のクリア材)を用いて形成された透明配管である。この実施形態では、液封トラップ65の底部92は、水平方向に延びる所定の長さの管継手92Bによって構成されており、排液配管66の上部分94は、管継手94Aによって構成されている。これにより、計測用配管93の排液配管66に対する分岐および合流を、簡単な構成で実現できる。
計測用配管93には、液封トラップ65に保持されている封液SLが、底部92の分岐位置92Aから流入している。計測用配管93の封液SLの液位は、液封トラップ65の封液SLの液位と等しくなっており、したがって、計測用配管93の封液SLの液位を検出することにより、液封トラップ65の封液SLの液量を正確に計測することができる。
封液位センサ68は、所定の下限液位DP(図6参照)の高さ位置に配置されている。封液位センサ68は、計測用配管93の封液SLの液位が、下限液位DP(図6参照)に達しているか否かを検出する。第1の封液位センサ68は、たとえば、反射型または透過型の光学センサであり、計測用配管93の透明の管壁を透過して封液SLの有無を光学的に検出する。第1の封液位センサ68はオンオフセンサであり、封液SLを検出したときにはオン信号を出力し、封液SLを検出しない状態ではオフ信号を出力する。以上により、液封トラップ65の封液SLの液量を、光学センサという簡便なセンサを用いて良好に検出できる。
一方、排液配管66を構成する配管や管継手は、光学センサによる検出に直接関係がないから不透明透明の樹脂材料(たとえばPVC(ポリ塩化ビニル)の有色材)を用いて形成されている(図5では、不透明な配管や管継手にハッチングを付している)。
この実施形態では、下限液位DPは、図6に示すように、計測用配管93の下端よりもやや上位に設定されている。すなわち、計測用配管93の封液SLの液位が下限液位DPに丁度達している場合には、液封トラップ65は近々破封するものの、液封トラップ65は未だ破封していない。
図2に示すように、排液バルブ90は、排液配管66を開閉するためのバルブである。後述するように、封液SLの液位が下限液位DP未満であるとき、排液バルブ90を閉じて、外気が排液配管66内を逆流することを未然に防止している。封液SLの液位が下限液位DP未満である場合を除き、排液バルブ90は常時開かれている。
導出室洗浄ユニット67は、排気バルブ79,86,89を洗浄するためのバルブ洗浄ユニット96と、排気導入室60の隔壁69を洗浄するための隔壁洗浄ユニット97とを含む。
バルブ洗浄ユニット96は、第1の排気バルブ79を洗浄するための第1のバルブ洗浄用ノズル98と、第2の排気バルブ86を洗浄するための第2のバルブ洗浄用ノズル99と、第3の排気バルブ89を洗浄するための第3のバルブ洗浄用ノズル100とを含む。第1〜第3のバルブ洗浄用ノズル98〜100は、図4に示すように、その吐出口を、対応する排気バルブ79,86,89の弁体81の中央部に向けて配置されている。バルブ洗浄用ノズル98〜100には、第1の洗浄液バルブ101を介して、洗浄液供給源からの洗浄液が供給されるようになっている。第1の洗浄液バルブ101が開かれると、第1、第2および第3のバルブ洗浄用ノズル100から処理液が吐出され、第1〜第3の排気バルブ79,86,89の弁体81の中央部に着液し、各弁体81に付着している結晶や液滴が洗浄液によって洗い流される。
洗浄液は、たとえば、純水(脱イオン水:Deionzied Water)であるが、洗浄液は、純水に限らず、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)の塩酸水のいずれかであってもよい。排気切替装置2で用いられる洗浄液も同様である。
隔壁洗浄ユニット97は、排気導入室60の内部に配置された隔壁洗浄ノズル102を備えている。隔壁洗浄ノズル102は、ノズル体103と、ノズル体103の外周部に等間隔に配置された複数の横向きの噴射口104とを含む。平面視長方形の隔壁69の広範囲に洗浄液を吹き付けることができるように、この実施形態では、図3に示すように、隔壁洗浄ノズル102は、排気導入室60の長手方向に沿って一対並んで設けられている。一対の隔壁洗浄ノズル102には、第2の洗浄液バルブ105を介して、洗浄液供給源からの洗浄液が供給されるようになっている。第2の洗浄液バルブ105が開かれると、各隔壁洗浄ノズル102の複数の噴射口104から、洗浄液の噴流が横方向かつ放射状に噴射される。噴射された洗浄液の噴流は側壁71に吹き付けられ、側壁71に付着している結晶や液滴が洗浄液によって洗い流される。
図7は、基板処理装置1によって行われる薬液処理の一例の工程図である。図1、図2、図6および図7を主に参照して、薬液処理における基板処理装置1および排気切替装置2の制御の流れを説明する。
基板処理システムの運転中は、排気処理装置45〜47および排気切替装置2が常時作動しており、そのため、排気導入室60の内部が常に負圧に維持されており、排気ダクト40の内部が強制的に排気されている。また、基板処理の開始時には、たとえば、第2および第3の排気バルブ86,89が閉じられ、かつ第1の排気バルブ79が開かれた状態に設定されている。これにより、排気切替装置2(排気導入室60内)の排気の導出先を、酸排気処理装置45に設定することができる。
薬液処理に際しては、搬送ロボット(図示しない)が制御されて、基板処理装置1のチャンバ3内に未処理の基板Wが搬入される(ステップS1)。基板Wは、その表面(デバイス形成面)を上方に向けた状態でスピンチャック4に受け渡される。なお、この基板Wの搬入前は、その搬入の妨げにならないように、第1〜第4のガード34〜37が下位置(最も下方位置)に下げられ、第1〜第4のガード34〜37の上端がいずれも、スピンチャック4による基板Wの保持位置よりも下方に配置されている。
スピンチャック4に基板が保持された後、制御装置10は、ガード昇降ユニットを制御して、所定のガード(たとえば第2のガード35)が基板Wの周端面に対向するように、個々のガードの高さを制御する。
次いで、制御装置10は、スピンモータ13によって基板Wの回転を開始させる(ステップS2)。基板Wは予め定める液処理速度まで上昇させられ、その液処理速度に維持される。
制御装置10は、排気切替装置2の第2および第3の排気バルブ86,89を閉じた状態で第1の排気バルブ79を開く。これにより、排気切替装置2(排気導入室60内)の排気の導出先を、酸排気処理装置45に設定する。
基板Wの回転速度が液処理速度に達すると、次いで、制御装置10は、フッ酸(酸性薬液)を基板Wに供給するフッ酸工程を行う(ステップS3)。フッ酸工程(S3)では、制御装置10は、酸性薬液バルブ19を開いて、酸性薬液ノズル17の吐出口からフッ酸を吐出する。酸性薬液ノズル17から吐出されたフッ酸は、基板Wの上面に着液した後、基板Wの回転による遠心力を受けて、基板Wの上面を外方に向けて流れる。これにより、基板Wの上面の全域にフッ酸が行き渡り、基板Wの上面の全域にフッ酸を用いた処理が施される。基板Wの上面に供給されたフッ酸は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第2のガード35の内壁に受け止められ、第2のカップ32に案内された後、第2のカップ32の底部を介して回収または排液(たとえば回収)される。また、前述のように、酸性薬液供給ユニット5が酸性薬液ノズル移動装置を備える場合には、酸性薬液ノズル17を移動させることにより、基板Wの上面に対するフッ酸の着液位置を基板Wの面内で走査させるようにしてもよい。
基板Wに対するフッ酸の供給により、処理カップ9の内部でフッ酸のミスト(微小な液滴)が発生し、処理カップ9の内部の雰囲気は、フッ酸を含む雰囲気となる。そのため、処理カップ9からフッ酸を含む雰囲気が、排気ダクト40および排気ライン41を介して、排気切替装置2の排気導入室60へと導入される。このとき、排気切替装置2(排気導入室60内)の排気の導出先が酸排気処理装置45に設定されているので、排気導入室60に導入された排気雰囲気は、第1の排気配管78を介して、酸排気処理装置45へと導出される。
フッ酸の吐出開始から予め定める期間が経過すると、制御装置10は、酸性薬液バルブ19を閉じてフッ酸の吐出を停止する。これにより、フッ酸工程(S3)が終了する。
次いで、制御装置10は、ガード昇降機構を制御して、第1のガード34を基板Wの周端面に対向させる。この状態で、リンス液を基板Wに供給するリンス工程(ステップS4)が行われる。具体的には、制御装置10は、リンス液バルブ28を開いて、基板Wの上面中央部に向けてリンス液ノズル26からリンス液を吐出させる。基板Wの上面中央部に着液したリンス液は、基板Wの回転による遠心力を受けて基板Wの上面を基板Wの周縁部に向けて流れる。これにより、基板Wの上面の全域においてフッ酸が洗い流される。基板Wの上面に供給されたリンス液は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第1のガード34の内壁に受け止められ、第1のカップ31に案内された後、第1のカップ31の底部を介して排液される。
リンス液の吐出開始から予め定める期間が経過すると、制御装置10は、リンス液バルブ28を閉じてリンス液の吐出を停止する。これにより、リンス工程(S4)が終了する。
次いで、制御装置10は、ガード昇降機構を制御して、第3のガード36を基板Wの周端面に対向させる。また、排気切替装置2の第1の排気バルブ79を閉じながら、第2の排気バルブ86を開く、これにより、第1および第3の排気バルブ79,89が閉じられ、かつ第2の排気バルブ86が開かれた状態に切り換えられる。すなわち、排気切替装置2(排気導入室60内)の排気の導出先が、酸排気処理装置45からアルカリ排気処理装置46に切り換えられる。
これらの状態で、SC1を基板Wに供給するSC1工程(ステップS5)が行われる。SC1工程(S5)では、制御装置10は、アルカリ性薬液バルブ22を開いて、アルカリ性薬液ノズル20の吐出口からSC1を吐出する。アルカリ性薬液ノズル20から吐出されたSC1は、基板Wの上面に着液した後、基板Wの回転による遠心力を受けて、基板Wの上面を外方に向けて流れる。これにより、基板Wの上面の全域にSC1が行き渡り、基板Wの上面の全域にSC1を用いた処理が施される。基板Wの上面に供給されたSC1は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第3のガード36の内壁に受け止められ、第3のカップ33に案内された後、第3のカップ33の底部を介して回収または排液(たとえば回収)される。また、前述のように、アルカリ性薬液供給ユニット6がアルカリ性薬液ノズル移動装置を備える場合には、アルカリ性薬液ノズル20を移動させることにより、基板Wの上面に対するSC1の着液位置を基板Wの面内で走査させるようにしてもよい。
基板Wに対するSC1の供給により、処理カップ9の内部でSC1のミスト(微小な液滴)が発生し、処理カップ9の内部の雰囲気は、SC1を含む雰囲気となる。そのため、処理カップ9からSC1を含む雰囲気が、排気ダクト40および排気ライン41を介して、排気切替装置2の排気導入室60へと導入される。このとき、排気切替装置2(排気導入室60内)の排気の導出先がアルカリ排気処理装置46に設定されているので、排気導入室60に導入された排気雰囲気は、第2の排気配管85を介して、アルカリ排気処理装置46へと導出される。
SC1の吐出開始から予め定める期間が経過すると、制御装置10は、アルカリ性薬液バルブ22を閉じてSC1の吐出を停止する。これにより、SC1工程(S5)が終了する。
次いで、制御装置10は、ガード昇降機構を制御して、第1のガード34を基板Wの周端面に対向させる。この状態で、リンス液を基板Wに供給するリンス工程(ステップS6)が行われる。具体的には、制御装置10は、リンス液バルブ28を開いて、基板Wの上面中央部に向けてリンス液ノズル26からリンス液を吐出させる。基板Wの上面中央部に着液したリンス液は、基板Wの回転による遠心力を受けて基板Wの上面を基板Wの周縁部に向けて流れる。これにより、基板Wの上面の全域においてSC1が洗い流される。基板Wの上面に供給されたリンス液は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第1のガード34の内壁に受け止められ、第1のカップ31に案内された後、第1のカップ31の底部を介して排液される。
リンス液の吐出開始から予め定める期間が経過すると、制御装置10は、リンス液バルブ28を閉じてリンス液の吐出を停止する。これにより、リンス工程(S6)が終了する。
次いで、制御装置10は、ガード昇降機構を制御して、第4のガード36を基板Wの周端面に対向させる。また、排気切替装置2の第2の排気バルブ86を閉じながら、第3の排気バルブ89を開く、これにより、第1および第2の排気バルブ79,86が閉じられ、かつ第3の排気バルブ89が開かれた状態に切り換えられる。すなわち、排気切替装置2(排気導入室60内)の排気の導出先が、アルカリ排気処理装置46から溶剤排気処理装置47に切り換えられる。次いで、IPAに置換するIPA置換工程(ステップS7)が実行される。
IPA置換工程(S7)では、スピンチャンク4により保持されている基板Wの回転が、低速度(10〜50rpm程度)に減速させられる。基板Wの減速後、制御装置10は、有機溶剤バルブ25を開いて、有機溶剤バルブ25の吐出口からIPAを吐出する。吐出されたIPAは、基板Wの上面を外方に向けて広がり、基板Wの上面のリンス液がIPAで置換される。これにより、基板Wの上面全域を覆うIPAの液膜がパドル状に保持される。基板WにIPAの液膜が形成された後、IPAの供給を停止してもよいが、そのままIPAの供給を続行してもよい。基板Wの上面に供給されたIPAは、基板Wの周縁部から基板Wの側方に排出され、第4のガード36の内壁に受け止められる。また、前述のように、有機溶剤供給ユニット7が有機溶剤ノズル移動装置を備える場合には、有機溶剤ノズル23を移動させることにより、基板Wの上面に対するIPAの着液位置を基板Wの面内で走査させるようにしてもよい。
基板Wに対するIPAの供給により、処理カップ9の内部でIPAのミスト(微小な液滴)が発生し、処理カップ9の内部の雰囲気は、IPAを含む雰囲気となる。そのため、処理カップ9からIPAを含む雰囲気が、排気ダクト40および排気ライン41を介して、排気切替装置2の排気導入室60へと導入される。このとき、排気切替装置2(排気導入室60内)の排気の導出先が溶剤排気処理装置47に設定されているので、排気導入室60に導入された排気雰囲気は、第3の排気配管88を介して、溶剤排気処理装置47へと導出される。
IPAの吐出開始から予め定める期間が経過すると、制御装置10は、アルカリ性薬液バルブ22を閉じてIPAの吐出を停止する。これにより、IPA置換工程(S7)が終了する。その後、制御装置10は、スピンモータ13を制御して基板Wを高回転速度まで加速させ、この高回転速度に維持する(S8:スピンドライ工程)。これにより、基板Wに付着しているリンス液が振り切られて基板Wが乾燥される。スピンドライ工程(S8)が予め定める期間に亘って行われると、制御装置10は、スピンモータ13を駆動して、スピンチャック4の回転(基板Wの回転)を停止させる(ステップS9)。これにより、1枚の基板Wに対する薬液処理が終了し、搬送ロボットによって、処理済みの基板Wがチャンバ3から搬出される(ステップS10)。図7に示す処理例は、あくまでも一例であり、この処理例以外の処理が実行可能であるのは、言うまでもない。
さらに、この実施形態では、排気切替装置2の排気導入室60の内部や部材を洗浄する導入室洗浄処理が実行される。
導入室洗浄処理では、制御装置10が、第1および第2の洗浄液バルブ101,105を開くことにより、バルブ洗浄用ノズル98〜100から洗浄液が吐出されると共に、隔壁洗浄ノズル102から洗浄液が吐出される。
第1〜第3の排気バルブ79,86,89の弁体81にバルブ洗浄用ノズル98〜100からの洗浄液が供給されることにより、各弁体81に付着している結晶や液滴が洗浄液によって洗い流される。また、各弁体81に供給された後の洗浄液は、排気導出口74〜76を通って排気導入室60の内部に進入する。洗浄液は排気導入室60の隔壁69(側壁71や底壁72)を伝って、底壁72の最下位置に設けられた排液口73に達し、排液口73から排液配管66の内部に流入する。
また、隔壁洗浄ノズル102から吐出された洗浄液は、排気導入室60の隔壁69(とくに側壁)に吹き付けられ、排気導入室60の隔壁69(とくに側壁71)に付着している結晶や液滴が洗浄液によって洗い流される。排気導入室60の隔壁69(側壁71や底壁72)を伝って、底壁72の最下位置に設けられた排液口73に達し、排液口73から排液配管66の内部に流入する。
排液配管66の内部に流入した洗浄液は、排液配管66を流れ、液封トラップ65に溜められる。液封トラップ65から溢れた洗浄液は、排液配管66を流れ、その下流端から機外へと排出(排液)される。
次に、排気切替装置2の液封トラップ65の封液SLの液位の自動調整について説明を行う。排気切替装置2の運転中においては、封液SLの液位の監視および調整が常時行われている。
図8は、封液SLの液位自動調整を説明するための工程図である。以下、図6および図8を参照する。
排気切替装置2の運転中において、制御装置10は、第1の封液位センサ68の検出出力がオンであるか否か、すなわち封液SLの液位が所定の下限液位DP以上であるか否かを監視している(ステップS11)。第1の封液位センサ68の検出出力がオンであるとき(ステップS11でYES)、すなわち検出液位が所定の下限液位DP以上であるとき、第1および第2の洗浄液バルブ101,105が開かれている場合には(ステップS12でYES)第1および第2の洗浄液バルブ101,105を閉じる(ステップS13)。そして、制御装置10は、排液バルブ90が閉じられている場合には(ステップS14でYES)排液バルブ90を開き(ステップS15)、排液バルブ90が既に開かれている場合には(ステップS14でNO)排液バルブ90をその開状態のまま維持する。その後、図8の処理は、そのままリターンされる。
一方、第1の封液位センサ68の検出出力がオフであるとき(ステップS11でNO)、すなわち検出液位が所定の下限液位DP未満になるとき、排液バルブ90が開かれている場合には(ステップS16でYES)制御装置10は排液バルブ90を閉じ(ステップS17)、排液バルブ90が既に閉じられている場合には(ステップS16でNO)制御装置10は排液バルブ90をその閉状態のまま維持する。また、制御装置10は、第1および第2の洗浄液バルブ101,105が閉じられている場合には(ステップS18でYES)第1および第2の洗浄液バルブ101,105を開き(ステップS19)、第1および第2の洗浄液バルブ101,105が既に開かれている場合には(ステップS18でNO)第1および第2の洗浄液バルブ101,105をその開状態のまま維持する。その後、図8の処理は、そのままリターンされる。
すなわち、検出液位が所定の下限液位DP以上であるとき、液封トラップ65の封液SLの量が十分足りていると判断され、排液バルブ90は開かれた状態に維持される。
その後、封液SLの液位が、それまでの下限液位DP以上ある状態から下限液位DP未満に低下したとき、制御装置10は、直ちに、排液バルブ90を閉じると共に、バルブ洗浄用ノズル98〜100および隔壁洗浄ノズル102から排気導入室60の内部への洗浄液の供給を開始する。
その後、排気導入室60の内部に導出室洗浄ユニット67から洗浄液(液体)が供給されることにより、液封トラップ65の封液SLの量が回復し、封液SLの液位が、再び下限液位DP以上に戻ると、制御装置10は、第1および第2の洗浄液バルブ101,105を閉じて、バルブ洗浄用ノズル98〜100および隔壁洗浄ノズル102からの洗浄液の供給を停止すると共に、排液バルブ90を開く。
以上により、この実施形態によれば、第1の封液位センサ68によって、液封トラップ65の封液SLの液位が下限液位DP未満であることが検出される。封液SLの液位が下限液位DP未満まで下がったときは、液封トラップ65は近々破封する。そして、封液SLの液位が下限液位DP未満であると検出されたことに基づいて、排気導入室60の内部に洗浄液が供給され、液封トラップ65に洗浄液が供給されることにより、液封トラップ65の封液SLが補充される。したがって、封液SLの液位が下限液位DP以上に回復するから、液封トラップ65の破封を確実に防止できる。これにより、排気導入室60の内部への外気の進入を防止できる。
また、封液SLの液位が下限液位DP未満であることが検出された場合に排液バルブ90を閉じる。排液バルブ90の閉成により、それ以降の、排液配管66の内部における外気の逆流を阻止できる。そして、万が一、液封トラップ65が破封していても、排液配管66の内部を逆流する外気の量を最低限に抑えることができる。
また、バルブ洗浄ユニット96や隔壁洗浄ユニット97(導出室洗浄ユニット67)を用いて、排気導入室60の内部に洗浄液を供給するので、排気導入室60の内部への液体供給用の供給装置を他に設ける場合と比較してコストダウンを図ることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
図9に示すように、第1の封液位センサ68に加え、下限液位DPよりも高い所定の基準液位SPに到達しているか否かを検出する第2の封液位センサ200を設けてもよい。第2の封液位センサ200は、たとえば、第1の封液位センサ68と同様に光学センサである。封液位センサ68,200により、液封トラップの封液の液位が基準液位SPおよび下限液位DPに達しているか否かを、それぞれを検出できる。
計測用配管93の封液SLの液位が、基準液位SPよりも高い位置にある場合には、液封トラップ65は当然破封しておらず、また近々破封するおそれもない。基準液位SPよりも液位が低下した場合は、洗浄液バルブ101,105を開成することにより、液位を回復させる。さらに、下限液位DPよりも液位が低下した場合のみ、排液バルブ90を閉成する。これにより、封液SLの液位が基準液位SPに達しているか否かを監視でき、併せて、封液SLの液位が下限液位DP未満になっていないかを監視できる。このように2段階で封液の液量(液位)を監視することで、より安全な封液SLの液位管理を行うことができる。
また、前述の実施形態において、下限液位DPを計測用配管93の下端位置とすることもできる。この場合、計測用配管93の封液SLの液位が下限液位DP未満まで下がったときは、液封トラップ65は破封している。この場合、封液SLの液位が下限液位DP未満であると検出されたことに基づいて、排気導入室60の内部に洗浄液が供給され、液封トラップ65の封液SLが補充される。これにより、封液SLの液位が直ちに下限液位DP以上に回復し、破封した液封トラップ65を直ちに液封状態に戻すことができる。これにより、排気導入室60の内部への外気の進入を防止できる。
また、前述の実施形態では、計測用配管93を透明配管としたが、計測用配管93の管壁のうち、封液位センサ68,200に対向する部分が透明材料を用いて形成されていれば足り、計測用配管93の他の部分の管壁が、不透明な材料を用いて形成されていてもよい。
また、第1および第2の封液位センサ68,200として、光学センサを採用したが、磁気センサ(近接スイッチ)を封液位センサとして用いることもできる。この場合、磁気センサとして、高周波発振型、磁気型、静電容量型等を採用できる。また、封液位センサ68,200が、計測用配管93の封液SLの液位ではなく、排液配管66の封液SLの液位を直接計測する構成であってもよい。
また、液封トラップ65の封液SLの液量を、封液SLの液位の高さを検出する以外の方法で検出するようにしてもよい。
また、排気導入室60の内部に液体を供給する液体供給部は、バルブ洗浄ユニット96と、隔壁洗浄ユニット97との双方ではなく、これらの洗浄ユニット96,97の一方のみを備える構成であってもよい。
また、酸性薬液供給ユニット5が供給する酸性薬液としてフッ酸を例示したが、酸性薬液供給ユニットが供給する酸性薬液は、これ以外にも、SC2(hydrochloric acid/hydrogen peroxide mixture:塩酸過酸化水素水)、BHF(Bufferd HF)、硫酸、SPM(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水)、SPM(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水)、フッ硝酸(フッ酸と硝酸(HNO)との混合液)等を例示できる。
また、アルカリ性薬液供給ユニット6が供給するアルカリ性薬液としてSC1を例示したが、アルカリ性薬液供給ユニットが供給するアルカリ性薬液は、これ以外にも、アンモニア水や、フッ化アンモニウム、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)などを例示できる。
また、有機溶剤供給ユニット7が供給する有機溶剤としてIPAを例示したが、有機溶剤供給ユニットが供給する有機溶剤は、メタノール、エタノール、HFE(ハイドロフロロエーテル)およびアセトンなどを例示することができる。また、有機溶剤としては、単体成分のみからなる場合だけでなく、他の成分と混合した液体であってもよい。たとえば、IPAとアセトンの混合液であってもよいし、IPAとメタノールとの混合液であってもよい。
また、排気切替装置2は、排気導入室60内の排気の導出先を、3つの排気処理装置45〜47の間で切り替える構成に限られず、2つまたは4つ以上の排気処理装置の間で切り換えるものであってもよい。
また、基板処理装置1が複数種の処理液を用いて基板Wを処理する場合に限られず、処理流体として処理ガスを用いることができるのは、いうまでもない。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
1 基板処理装置
2 排気切替装置
3 チャンバ
10 制御装置
45 酸排気処理装置
46 アルカリ排気処理装置
47 溶剤排気処理装置
60 排気導入室
62 第1の排気導出配管
63 第2の排気導出配管
64 第3の排気導出配管
65 液封トラップ
66 排液配管
68 第1の封液位センサ(計測用液位センサ)
69 隔壁
79 第1の排気バルブ
81 弁体
86 第2の排気バルブ
89 第3の排気バルブ
90 排液バルブ
93 計測用配管
94 底部
96 バルブ洗浄ユニット
97 隔壁洗浄ユニット
200 第2の封液位センサ
DP 下限液位
SP 基準液位
W 基板

Claims (7)

  1. 基板の処理のために複数種の処理流体が内部で使用されるチャンバを有する基板処理装置と、前記チャンバからの排気が導入される排気導入室を有し、前記排気導入室内の排気の導出先を複数の排気処理装置の間で切り替える排気切替装置とを含む基板処理システムであって、
    前記排気導入室の内部からの液体を排液するための排液配管であって、その途中部に、液体が封入された液封トラップが設けられている排液配管と、
    前記排気導入室の内部に液体を供給するための液体供給部と、
    前記液封トラップの封液の液量を検出する封液量センサと、
    前記封液量センサによって検出される前記液量が所定量未満である場合に、前記液封トラップに液体を供給するために、前記液体供給部を制御して前記排気導入室の内部に液体を供給する制御装置とを含む、基板処理システム。
  2. 前記排液配管において、前記液封トラップの下流側には、当該排液配管を開閉する排液バルブが設けられており、
    前記制御装置は、前記封液量センサによって検出される前記液量が所定量未満である場合に前記排液バルブを閉じる、請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記排液配管の前記液封トラップから分岐して、前記排液配管の当該底部よりも上方に延び、前記液封トラップの前記封液が流入可能な構成の計測用配管をさらに含み、
    前記封液量センサは、前記計測用配管における前記封液の液位を検出する計測用液位センサを含む、請求項1または2に記載の基板処理システム。
  4. 前記計測用液位センサは、前記計測用配管の管壁の外側から、当該計測用配管の前記封液の液位を光学的に検出する光学センサを含み、
    前記計測用配管の管壁のうち少なくとも前記光学センサに対向する部分は、透明材料を用いて形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  5. 前記複数の排気処理装置に対応して設けられ、排気導入室の内部の排気を、対応する排気処理装置に導出するための排気導出配管をさらに含み、
    各排気導出配管には、当該排気導出配管を開閉するための排気バルブが設けられており、前記排気バルブは弁体を有しており、
    前記液体供給部は、前記排気バルブの弁体を洗浄するために当該弁体に液体を供給するバルブ洗浄ユニットを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  6. 前記液体供給部は、前記排気導入室の隔壁を洗浄するために、当該隔壁に液体を供給する隔壁洗浄ユニットを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  7. 前記封液量センサは、前記液封トラップの前記封液の液位を検出する封液位センサを含み、
    前記封液位センサは、
    前記所定量の前記液量に対応する下限液位に到達しているか否かを検出する第1の封液位センサと、
    前記液体の液位が、前記下限液位よりも高い所定の基準液位に到達しているか否かを検出する第2の封液位センサとを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板処理システム。
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