JP2016068537A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出口近傍の液体を循環させ、かつ吐出口間のクロストークの発生を抑える。
【解決手段】液体吐出ヘッドは、複数の圧力室と少なくとも1つの貫通孔と、を有し、複数の圧力室と貫通孔を液体が流通可能な圧電ブロック体と、液体が吐出する複数の吐出口を有する吐出口形成部材と、圧電ブロック体と吐出口形成部材との間に挟まれた流路形成部材と、を有している。流路形成部材は、圧力室と吐出口とを連絡する複数の液体連通孔741,743と、貫通孔と液体連通孔741,743とを連絡する複数の循環流路744と、を有し、複数の液体連通孔741,743は複数の液体連通孔群747に区分され、各液体連通孔群747はいずれかの循環流路744と対応付けられ、対応付けられた循環流路744だけと接続されている。
【選択図】図12

Description

本発明は、圧電素子を備えたピエゾ方式の液体吐出ヘッドに関し、特に吐出口の近傍で液体を循環させるための構成に関する。
インクなどの液体を吐出して記録媒体に画像を記録する液体吐出ヘッドとして、ピエゾ方式の液体吐出ヘッドが知られている(特許文献1,2)。ピエゾ方式の液体吐出ヘッドは、圧電素子で形成され容積可変に膨張収縮可能な圧力室を有している。圧電素子に電圧が印加され、圧電素子が変形し、圧力室が膨張または収縮することによって、圧力室内の液体が、圧力室の一端に接続された吐出口から吐出する。
吐出口は液体吐出ヘッドの外部に露出していることから、埃、異物等が滞留しやすい。また、圧力室内には、吐出時の圧力変化で起こるキャビテーション、液体供給流路からもたらされる気泡など、様々な要因で気泡が発生する。埃、異物、気泡等の滞留は液体吐出ヘッドの液体吐出性能に影響を与える。特許文献2には、記録中も吐出口近傍の液体を循環させる液体吐出ヘッドが開示されている(図12〜18)。圧電ブロック体は複数の圧力室と、複数の圧力室の両側に設けられ液体の流入路として用いられる貫通孔と、を有している。圧電ブロック体の圧力室と貫通孔の開口に対向して、吐出口を備えた吐出口形成部材が設けられている。圧電ブロック体と吐出口形成部材の間に共通循環流路形成部材が設けられている。共通循環流路形成部材は吐出口と対向する流出口と、貫通孔と対向する流入口と、流出口の周囲を断続的に囲む複数の絞り部と、を有している。共通循環流路形成部材と吐出口形成部材の間には共通循環流路が形成され、複数の絞り部は共通循環流路に突き出している。貫通孔から供給された液体は流入口、共通循環流路、絞り部、流出口を通って圧力室に流入する。これによって、吐出口から液体が吐出していない時でも吐出口の近傍に循環流が発生し、埃、異物、気泡等の滞留を防止することができる。
特開2012−144038号公報 特開2013−147019号公報
ピエゾ方式の液体吐出ヘッドでは、吐出口と圧力室が組み合わされ、液体を吐出する吐出口の圧力室の容積が変化させられる。この際、圧力室に生じた圧力変動は液体を介して他の吐出口に伝搬し、他の吐出口からの液体の吐出に影響を与える。この現象をクロストークという。特許文献2に記載の液体吐出ヘッドにおいては、共通循環流路は両側の流入口に囲まれた2次元状の領域であり、液体は共通循環流路をあらゆる方向に流れる。このため、ある一つの圧力室で生じた圧力変動が,絞り部から共通循環流路を通り周囲の全ての吐出口に伝搬し、それらの吐出口の吐出状態に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、吐出口近傍の液体を循環させ、かつ吐出口間のクロストークの発生を抑えることが可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
本発明の液体吐出ヘッドは、圧電体から形成される圧電ブロック体であって、圧電ブロック体を第1の方向に貫通し、電圧が印加されて容積が変化する複数の圧力室と、圧電ブロック体を第1の方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を有し、複数の圧力室と貫通孔を液体が流通可能な圧電ブロック体と、液体が吐出する複数の吐出口を有する吐出口形成部材と、圧電ブロック体と吐出口形成部材との間に挟まれた流路形成部材と、を有している。流路形成部材は、圧力室と吐出口とを連絡する複数の液体連通孔と、貫通孔と液体連通孔とを連絡する複数の循環流路と、を有し、複数の液体連通孔は複数の液体連通孔群に区分され、各液体連通孔群はいずれかの循環流路と対応付けられ、対応付けられた循環流路だけと接続されている。
液体連通孔はいずれか一つの液体連通孔群に属し、各液体連通孔群はいずれか一つの循環流路だけと接続されている。すなわち、液体連通孔群は互いに独立しており、一の液体連通孔群に属する液体連通孔と他の液体連通孔群に属する液体連通孔の間に相互作用が生じにくい。この結果、一つの液体連通孔が相互作用を及ぼす液体連通孔の範囲が限定され、吐出口間のクロストークを抑えることができる。
本発明によれば、吐出口近傍の液体を循環させ、かつ吐出口間のクロストークの発生を抑えることが可能な液体吐出ヘッドを提供することができる。
液体吐出ヘッドの全体構成図である。 液体吐出ヘッドの製造工程を示すフローチャートである。 圧電基板の構造を示す図である。 圧電基板の加工手順を説明する図である。 リフトオフによる電極形成を説明する図である。 圧電基板の分極処理を説明する図である。 圧電基板が積層された圧電ブロック体の構成図である。 圧電ブロック体の側面を切断しチップに分離する方法を説明する図である。 圧電ブロック体に前端面電極を形成する方法を説明する図である。 圧電ブロック体に後端面電極を形成する方法を説明する図である。 後方絞り板を圧電ブロック体に接合する方法を説明する図である。 第1の流路層と第2の流路層の形状を説明する図である。 液体吐出ヘッド内を液体が循環する経路を説明する図である。 偶数層と奇数層の圧力室の駆動タイミングを説明する図である。 液体吐出ヘッド内の液体流路の流抵抗を説明する図である。
以下、本発明の液体吐出ヘッドを実施形態によって説明する。本発明はシェアモードタイプ、グールドタイプなどのあらゆるタイプのピエゾ方式の液体吐出ヘッドに適用することができる。シェアモードタイプの液体吐出ヘッドでは、圧力室の1つまたは2つの内壁面が圧電素子で構成され、その圧電素子をせん断変形させることによって、圧力室が収縮する。それによって、圧力室内のインクが、圧力室の一端に形成された吐出口孔から吐出する。グールドタイプの液体吐出ヘッドでは、圧電素子が圧力室の中心に対して内外方向(径方向)に伸長及び収縮変形することにより、圧力室が膨張または収縮する。グールドタイプの液体吐出ヘッドは、圧力室の壁面が全て変形し、その変形が液体の吐出力に寄与するので大きな液体吐出力を得ることができる。工業用途等の液体吐出装置では、高粘度の液体を使用したいという要求があり、高粘度の液体を吐出するためには大きな吐出力が求められる。グールドタイプはこのような用途に対し好適に適用することができる。以下の実施形態はグールドタイプの液体吐出ヘッドを対象とする。なお、図中Pは圧力室を、Aは空気室を示している。
(液体吐出ヘッドの構成)
図1は、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド100の全体構成を示す斜視図と側面図であり、構成をわかりやすくするため、分解した状態を図示している。シリコンやポリイミドなどで作られている吐出口形成部材101に、液体が吐出する複数の吐出口102が開口している。圧電ブロック体105は圧電体から形成され、溝が加工された圧電基板を複数枚積層して形成されている。
液体吐出ヘッドはさらに、圧電ブロック体105と吐出口形成部材101との間に挟まれた流路形成部材115を有している。流路形成部材115は圧電ブロック体に隣接する第1の流路層104と、第1の流路層104及び吐出口形成部材101に隣接する第2の流路層103と、を有している。第1の流路層104と第2の流路層103は一体形成されてもよい。第1の流路層104と第2の流路層103は協働して液体の循環流路744(後述)を形成する。圧電ブロック体105には、圧電ブロック体105の共通電極を引き出すため、FPCなどの共通電極配線ケーブル113が設けられている。後方絞り板106はシリコン基板などで作られており、圧力室で発生した圧力を共通液室108側に逃がさないための絞り孔107と、圧力室の内壁にある個別電極を引き出す配線と、が形成されている。後方絞り板106上に形成されている個別電極を引き出す配線には、FPCなどの個別電極配線ケーブル114が接続されている。液体は、供給口110から共通液室108内の供給液室109に供給され、圧電ブロック体105内を循環し回収液室111に戻り回収口112より排出される。
以下に、本実施形態の液体吐出ヘッドの製造方法を説明する。製造方法の概要を図2のフローチャートに示す。本実施形態では1200dpi相当の解像度をもつ液体吐出ヘッドを例に説明するが、解像度が異なる場合でも、溝の寸法や圧電基板の積層数を変更することで、同様の工程で作製が可能である。
(圧電ブロック体の構成)
本実施形態の液体吐出ヘッドは、吐出口102が斜めに並んで二次元に配列されている。液体吐出ヘッド100は、圧電基板が積層された方向yに搬送される記録媒体に画像を形成する。図3は、圧電ブロック体105を構成する圧電基板301を説明する図である。図3(a)に示すように、圧電基板301は圧電体の板からなり、第1の主面S1と第2の主面S2を有している。第1の主面S1に、多数の第1の溝302と第2の溝303が交互に形成されている。第1の溝302は圧力室701を構成し、第2の溝303は空気室702を構成する。
図3(b)は、圧電基板301の溝と電極の形状を示す断面図であり、溝の内面と、溝が加工されている面の裏側に、溝と平行に帯状の電極が形成されている。具体的には、圧力室701を構成する第1の溝302の内面に個別電極304が形成され、第2の主面S2の第2の溝303と対向する位置に個別電極307が形成されている。個別電極307は個別電極304と同一の電位に規定される。第2の溝303の内面には共通電極305が形成され、第2の主面S2の第1の溝302と対向する位置に共通電極306が形成されている。共通電極305は共通電極306と同一の電位に規定される。
最適な圧力室701の断面形状や、圧力室701の周囲の圧電体の側壁の厚さは、吐出する液体の特性に合わせ、シミュレーションによって求められ、それを実現するように圧電基板301の各部の寸法が決められる。圧電基板301の厚さは約0.305mmであり、溝の深さL1は0.12mm、圧力室701を構成する第1の溝302と空気室702を構成する第2の溝303の幅W1,W3はいずれも0.06mmである。圧力室701の周囲の側壁の厚さW2,W4はいずれも0.0669mmである。圧力室701を構成する第1の溝302の間隔は、解像度1200dpiに対応する記録ドットの格子寸法=21.15μmのn倍(nは整数)にされている。n層の圧電基板301を、格子寸法ずつ順次ずらしながら積層することで、必要な解像度を実現することができる。実施形態では、n=12としている。
(圧電基板301の加工)
図4に、圧電基板301に溝加工と電極の形成を行う工程を説明する斜視図を示す。見やすいように、溝の幅と間隔、及び電極の幅と間隔を実際の数倍に拡大して図示している。圧電基板301としては、例えば、57mm×74mm×約0.305mmのPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)基板が挙げられる。
(裏面電極の形成)
まず、図4(a)の工程で、所望の厚さと形状を有する平板状の圧電基板301を準備する。次に、図4(b)の工程で、圧電基板301の第2の主面S2(裏面)に、金属膜で構成される裏面アライメントマーク401と、個別電極307と、共通電極306を同時に形成する。個別電極307と共通電極306のパターンは、第1の主面S1(表面)に形成する溝の長手方向に平行に形成されている。また、分極処理時にすべての電極に電圧を印加するため、端部の電極402にすべての共通電極306が接続され、反対側の端部の電極403にすべての個別電極307が接続されている。裏面アライメントマーク401と両電極のパターニングは、フォトレジストのフォトリソグラフィを利用したリフトオフやエッチングといった方法や、レーザー、ダイシング、フライス加工などで不要部分を除去する方法によって実現することができる。この工程では基板表面に凹凸がないため、通常のスピンコートによるレジスト塗布によって均一なレジスト膜を形成することができる。
次に、露光と現像によりレジストのパターニングを行う。リフトオフで電極パターンを残さない部分にレジストが残るように、フォトリソグラフィでレジストをパターニングする。次に、蒸着によって、電極となる金属層を、レジストのパターン上を含めた全面に形成する。蒸着はリフトオフでのパターニングのしやすさに優れている。次にレジストを除去することで、レジスト上部に成膜されていた金属膜がレジストと共に剥離して、最終的に所望の金属膜のパターンが得られる。電極を形成するには、下地層としてCrを20nm程度、さらにPdを50nm程度成膜しておき、パターニングする。さらにPdをシード層としてNiめっきを1000nm程度成膜し、表面のNiをAuに置換めっきする。めっきによる方法はリフトオフ時の膜厚が薄いので、バリが残りにくくパターニング性が向上するうえ、表面のみにAuを使用するため低コストである。
(表面アライメントマークの形成)
図4(c)の工程で、圧電基板301の溝形成面(第1の主面S1)に溝加工に用いる表面アライメントマーク404を形成する。表面アライメントマーク404は金属膜で構成され、溝加工時と積層時の位置合わせに使用される。パターニング方法や金属膜の形成方法は、個別電極307及び共通電極306と同じである。
(圧力室701の溝加工)
溝加工は、先の工程で形成した表面のアライメントマーク404を基準に、溝の位置決めをして行う。具体的には、図4(d)の工程で、平板状の圧電基板301に、複数の第1の溝302を形成する。形成された第1の溝302の一部が圧力室701を形成する。本実施形態では、切削加工の際、超砥粒ホイールを圧電基板上の途中で引き上げることによって、片方の側面に連通しない溝を形成する。図4(d)で示すように、第1の溝302は第1の端面405と連通し、第2の端面406とは連通しない。圧力室701となる溝に加え、その両外側に溝を形成することで、後の接合工程における接着剤の逃げ溝として機能させることができる(図4には不図示)。
(空気室702の溝加工)
図4(e)の工程で、第1の溝302を形成した圧電基板301に、複数の第2の溝303を形成する。形成された第2の溝303の一部が、上述した空気室702を形成する。第2の溝303は第1の溝302の間に形成される。第2の溝303も、切削加工の際に超砥粒ホイールを圧電基板上の途中で引き上げることによって、片方の側面に連通しない溝となる。図4(e)で示すように、第2の溝303は第2の端面406と連通し、第1の端面405とは連通しない。
(表面電極の形成)
図4(f)の工程で、形成された第1の溝302の内面に個別電極304を、第2の溝303の内面に共通電極305を形成する。電極のパターニングは、リフトオフ、レーザーや研磨でのパターニングなどで形成することができる。一例として、リフトオフによる電極パターニング方法を図5に示す。図5(a)〜(d)は図4(e)のA−A’断面であり、図5(e)は図4(e)のB−B’断面である。溝加工により基板表面に凹凸が生じているため、通常のスピンコーターによる塗布方法では、均一なレジスト膜を形成することが難しい。そこで、フィルムレジストのラミネートやスプレーコータによる塗布が好適に利用される。溝の内部を均一に露光することは困難であるため、溝の外部だけを露光すればよいネガタイプのレジストを用いるのが好ましい。
まず、図5(a)の工程で、フィルムレジスト501をラミネートする。圧電基板301は焼結体であるため、10μm程度のボイドが点在する。そのため、フィルムレジスト501が薄すぎると、ボイド上部のフィルムにパターン欠損が生じてしまう。そこで、フィルムレジスト501には、十分な厚さ、例えば40μm以上のものを用いることが好ましい。次に、図5(b)の工程で、露光と現像によりフィルムレジスト501のパターニングを行う。リフトオフで電極パターンを残さない部分にレジストが残るように、フォトリソグラフィでレジストパターンを形成する。この際、後の工程で溝側壁に金属層が全域にわたって成膜されるように、レジストのパターン幅を壁幅よりも若干小さくしておくことが好ましい。図5(c)の工程で、スパッタリングや蒸着によって、電極となる金属層をレジストのパターンを含めて全面に形成する。スパッタは溝側壁への成膜性が優れており、蒸着はリフトオフでのパターニングのしやすさに優れている。そして、図5(d)の工程で、レジストを除去することで、レジスト上部に成膜されていた金属膜がレジストと共に剥離し、最終的に所望の金属膜のパターンが得られる。電極の下地層として、例えばCrを20nm程度成膜し、さらに電極層としてAuを1000nm程度成膜することができる。あるいは、下地層としてCrを20nm程度、さらにPdを50nm程度成膜し、パターニングし、さらにPdをシード層としてNiめっきを1000nm程度成膜し、表面のNiをAuに置換めっきすることもできる。特に、後者のめっきによる方法は、リフトオフ時の膜厚が薄いので、バリが残りにくくパターニング性が向上するうえ、表面のみにAuを使用するため低コストである。レーザーや研磨を用いる場合は、まずスパッタリング、蒸着、無電解めっきなどで全面に金属膜を成膜する。そして、成膜された金属膜の不要な部分、つまり溝形成面の上面部分の金属膜をレーザーや研磨によって除去することで、所望の電極パターンが得られる。すべての個別電極304と個別電極307は、第1の端面405に成膜された金属膜を介して導通した状態である。また、すべての共通電極305と共通電極306は、第2の端面406に成膜された金属膜を介して導通した状態である。
(分極)
図6(a)に示す様に、共通電極305,306を接地電位とし、個別電極304,307にプラス電圧をかけることにより、圧電基板301の分極処理を行う。図6(b)に圧電基板301に加えられる電界を示している。分極は、100〜150℃程度に加熱した状態で、圧電体に1〜2kV/mm程度の高電界を所定の時間印加することによって行われる。側壁上での電極の間隔は0.0669mm以下と狭く、空気中で1〜2kV/mmの高電界を印加すると空中放電や沿面放電を生じる可能性が高い。そのため、例えばシリコーンオイル(絶縁破壊電圧:10kV/mm以上)のような絶縁性の高いオイルなどの中で分極処理を行うことが望ましい。シリコーンオイルは分極後にキシレン、ベンゼン、トルエンといった炭化水素系溶剤や塩化メチレン、1.1.1−トリクロロエタン、クロロベンゼンといった塩素化炭化水素系溶剤によって除去可能である。分極後、必要に応じてエージング処理を行う。具体的には、分極処理が施された圧電基板301を昇温した状態で一定の時間に保持することによって、その圧電特性を安定化させる。エージングは、例えば、100℃のオーブンに、分極処理が施された圧電基板301を10時間放置することによって行われる。
(組立)
以上の様に加工した圧電基板301を複数枚積層し、圧電ブロック体105を形成する。図7(a)を用いて、圧電基板301同士を接合する際の位置関係、及び接合により形成される圧力室701と空気室702の位置関係を説明する。本実施形態では第1の溝302のx方向のピッチを記録ドット格子寸法の12倍として、圧電基板301を12層積層して液体吐出ヘッドを構成するので、y方向に隣接する圧電基板301の第1の溝302を、x方向にL2=0.1269mmずらして積層する。このように積層することで、第1の溝302で形成される圧力室701がy方向に隣接する圧電基板301の第2の溝303で形成される空気室702の中央付近になる。
圧電ブロック体105を形成する際、図7(b)に示すように、圧電基板301をn+1=13枚積層し、最下層に空気室702となる溝を形成した下補強板703を接合し、最上層に溝のない上補強板704を接合することができる。この場合、13層目の圧電基板301は空気室702だけが利用され圧力室701は駆動されない。他の方法として、図7(c)に示すように、圧電基板301をn=12枚積層し、最下層に空気室702となる溝を形成した下補強板703を接合し、12層目の圧電基板301の上に溝加工のない圧電素子705を積層することができる。圧電素子705は0.185mmの電極が形成され、分極されている。さらに最上層に空気室702となる溝を形成した上補強板706を接合する。この場合は上と下の補強板には溝が形成された圧電基板と同じ形状の補強板を上下で逆にして使用することができる。圧電ブロック体105の上下に形成される駆動されない圧力室は液体を循環させる貫通孔707として使用する。
(圧電基板の積層)
圧電基板301の接合には、例えばエポキシ系の接着剤を用いることができる。この際、溝内が接着剤で埋まってしまうのを防ぐために、接着剤の量を適切にコントロールする必要がある。接着剤の塗布方法としては、別の平坦な基板上にスピンコートやスクリーン印刷などで薄い均一な接着剤層を形成しておき、これに接着する面を押し付けた後、離すことで、圧電基板上に薄く均一な接着剤層を形成することができる。接着剤の塗布後、微小な間隔がある状態で、圧電基板301の位置決めを行い、加圧接着する。接着剤の厚さの目安としては、接着前の接着層の厚さが4μm程度、接着後の厚さが2μm程度となるのが適切である。圧力室701や空気室702への接着剤の侵入を抑制するために、第1の溝302の複数列と第2の溝の複数列の外側に溝を形成し、接着剤の逃がし溝として使用することも有効である。
積層時には、カメラによるアライメントを行う。アライメントに用いる目印としては、チップのエッジ、溝、電極形成時にパターニングした裏と表のアライメントマークなどを使用することができる。以上の様に複数の圧電基板301を積層し、接合し、その後補強板を上下に挟むように接合することで、圧電ブロック体105が作製される。補強板は圧電体である必要はないが、接合時に加熱を要する場合には、熱膨張率が圧電基板301と近い材料によって形成されることが望ましい。
圧電基板301を積層することで、第1の溝302の上に、空気室702を構成する第2の溝303の底部の裏面が接合され、閉じた圧力室701が形成され、その内面には個別電極304,307が形成される。第2の溝303の上に、圧力室701を構成する第1の溝302の底部の裏面が接合され、閉じた空気室702が形成され、その内面には共通電極305,306が形成される。個別電極304,307は圧電ブロック体105の端部の配線部分で導通され、必ずしもこの接合によって導通するわけではない。このため、個別電極307の幅と第1の溝302の幅が同じである必要はない。個別電極307の幅は第1の溝302の幅より多少狭くてもよいが、接着時の位置ずれなどを考慮すると、個別電極307の幅の方が広い方が好ましい。同様に、共通電極306の幅は第2の溝303の幅よりも多少狭くてもよいが、接着時の位置ずれなどを考慮すると、共通電極306の幅の方が広い方が好ましい。
(側面切断)
上記の様に、圧電ブロック体105は圧電基板301をずらしながら積層して形成されているため、側面が平坦でない。そこで側面を平坦にするため、図8(a)に示す様に両側面を切り取る。切り取る方法としては切削加工が一般的である。
(チップ分離)
圧電ブロック体105の両端を切り離した後、図8(b)に示すように、必要な圧力室701の長さを持つ複数個の圧電ブロック体105のチップに切り分ける。切り分ける方法としては切削加工が一般的である。圧力室701の長さは、長いほど駆動電圧を加えた時の圧力室701の体積変化が増え吐出力が増すが、駆動電圧波形に対する圧力の応答性が悪くなるので、吐出する液体の粘度や吐出液滴量によって最適値を決める。本実施形態では小液滴を吐出するため応答性を優先し、圧力室701の長さが3mmになる様に圧電ブロック体105を切り分けた。液体の粘度が高く吐出力を優先する場合には、圧力室701の長さを4〜10mmと長くする方が好ましい。
両端を切り離したことで、分極のために裏面の個別電極間をつないでいた端部電極403と、第1の端面405に成膜された金属膜と、第1の溝302の形成時に超砥粒ホイールを引き上げたことにより生じた溝未形成部分と、が切り離される。同様に、裏面の共通電極間をつないでいた端部電極402と、第2の端面406に成膜された金属膜と、第2の溝の304を形成時に超砥粒ホイールを引き上げたことにより生じた溝未形成部分と、が切り離される。これにより、圧力室701と空気室702は圧電ブロック体105の両端で開口する貫通孔になる。この段階で、個別電極304と個別電極307とが内面に形成され、液体の入口開口と出口開口とを備えた圧力室701が形成される。同様に、共通電極305と共通電極306とが内面に形成された空気室702が形成される。
(端面研磨)
圧電ブロック体105の圧力室701と空気室702が露出している両側端面を研磨により平坦にする。研磨には砥石を用いることができる。後の電極形成工程のために、表面粗さは算術平均粗さRaを0.4μm程度とするのが好ましい。また、吐出口形成部材101や後方絞り板106を精度よく貼りつけるために、各端面の平面度は10μm以内、端面間の平行度は30μm以内とすることが好ましい。
(前端面電極の形成)
次に、圧電ブロック体105の前端面711に空気室702に設けられた共通電極305,306の配線を引き出す電極を形成する。図9に配線を引き出す前端面電極712を示す。前端面電極712は圧電ブロック体105の前端面711から上端面713と下端面714に引き回され、後に示す工程により共通電極接続部715,716において共通電極配線ケーブル113に接続される。
前端面電極712の電極パターニングについて説明する。前端面711には圧力室701や空気室702などの凹凸があるため、電極のパターニングには、圧電基板301の表面に電極を形成する時と同様に、フィルムレジストのラミネートを用いる。フィルムにはネガタイプのレジストを用いる。リフトオフでは、電極パターンを残さない部分にレジストが残るように、フォトリソグラフィでレジストのパターンを形成し、その上部からスパッタリングや蒸着によって、電極となる金属層を、レジストのパターン上を含めて全面に形成する。そして、レジストを除去することでレジスト上部に成膜されていた金属膜がレジストと共に剥離して、最終的に所望の金属膜のパターンが得られる。
まず、圧電ブロック体105の前端面711にフィルムレジスト501をラミネートした後、露光と現像により、空気室702及びその周辺を露出させる。この際、圧力室701及びその周辺はレジストで覆われた状態にする。次にレジストを除去することでリフトオフが行われ、所望のパターンに電極を形成することができる。さらに電極層を成膜して、電極層を空気室702内の共通電極と電気的に接続させる。この際に、上端面713と下端面714にもマスクを形成して成膜を行うことで、共通電極配線ケーブル113との接続部分となる共通電極接続部715,716を形成することができる。各圧電基板の間には、接着剤層による隙間が1〜2μm程度存在するが、圧電基板301に表面電極を形成する場合と同様に、下地層の形成とめっき処理を行うことで、この段差を越えて電気的な接続を得るための十分な厚さを得ることができる。図9(b)に、図9(a)におけるA−A’断面での電極パターンを示す。前端面電極712は空気室702内の共通電極305,306とは電気的に接続されているが、圧力室701内の個別電極304,307とは接続されていない。
(後端面電極の形成)
次に、図10(a)に示すように、圧電ブロック体105の後端面717に、各圧力室701に設けられた個別電極304,307の配線を引き出す後端面電極718を形成する。圧力室701や空気室702などの凹凸があるため、後端面717の電極パターニングは、前端面711と同様に、フィルムレジストのラミネートを用いたリフトオフで形成する。電極パターニングでは、フィルムレジスト501をラミネートし、次に露光と現像により圧力室701周辺を露出させる。その後の電極生成は、圧電基板301の表面の電極形成や前端面電極712の形成と同様である。
端面からみた後端面電極718は、図10(b)に示すような形状で個々の圧力室701の端部の周囲に独立して形成される。後端面電極718の上下にある破線の丸で示す領域719は電気接続のためのバンプ731と接合する部分である。図10(c)は図10(a)におけるA−A’断面である。図10(c)に示すように、後端面電極718は圧力室701内の個別電極304,307とは電気的に接続されているが、空気室702内の共通電極305,306とは接続されていない。このように、各圧力室701の内面に形成された個別電極304,307は、それぞれの後端面電極718と互いに電気的に接続され、さらに後方絞り板106上に形成されている電極と電気的に接合され、外部に引き出される。駆動信号を印加することで、各圧力室701はそれぞれ独立して駆動される。
このようにして作成された液体吐出ヘッドの圧電ブロック体105には複数の圧力室701と、圧力室701と並行して延びる複数の空気室702と、が設けられている。圧力室701と空気室702の内部の側壁には電圧を印加するための電極304、305,306,307が形成されている。圧力室701と空気室702は圧電ブロック体を第1の方向zに貫通している。圧力室701は電圧が印加されて容積が変化することができる。圧電ブロック体105はさらに、複数の圧力室701を挟んだ圧電ブロック体の両側を第1の方向zに貫通する複数の貫通孔707を有している。圧力室701と貫通孔707は液体が充填され、液体が流通可能である。
(後方絞り板接着)
次に、図11を用いて、後方絞り板106について説明する。図11(a)に示すように、後方絞り板106には、貫通孔の形状の絞り孔107が、各圧力室701に対応した位置に設けられている。絞り孔107は、圧電ブロック体の駆動によって生じる液体の流動が吐出口側で効率的に生じるように、液体の逆流を制限する。後方絞り板106は、シリコン基板のエッチング加工などで形成可能である。絞り孔107は圧力室701の入口開口よりも小さく、例えば、圧力室701の断面が120μm×60μmの場合、50μm角程度、厚さを200μm程度とすることができる。
後方絞り板106の表面には、圧電ブロック体105の個別電極304,307とつながる後端面電極718と電気的に接続されたバンプ731と、これに接続された電極732とが、個々の後端面電極718に対向する位置に形成されている。電極732からは、個別電極に駆動電圧を伝えるための引き出し配線733が、後方絞り板106の上下の端部に向けて分かれて引き出されるように形成されており、その上下の端部で個別電極配線ケーブル114と接続されている。後方絞り板106の、バンプ731の形成部と個別電極配線ケーブル114との接続部以外の部分は、圧電ブロック体105の後端面717の他電極とのショートや、使用する液体による腐食を防ぐため、絶縁膜を形成しておくことが好ましい。
後方絞り板106の作成と組み立ての手順の例を説明する。まず、後方絞り板106のシリコン基板に、エッチング加工などで貫通孔の形状の絞り孔107を形成する。その後、電極732と引き出し配線733を形成する。次に、後方絞り板106の、バンプ731の形成部分と個別電極配線ケーブル114との接続部を除いた部分に絶縁膜を形成する。その後、圧電ブロック体105との接合部分に、感光性接着フィルム734をラミネートする。露光と現像により、絞り孔107に重なる部分とバンプ731を形成する部分の感光性接着フィルム734を除去し、穴を開ける。図11(b)に、穴を開けた感光性接着フィルム734を示す。感光性接着フィルム734は実際には後方絞り板106と接合しているが、説明の都合上分離して図示している。後方絞り板106の所定の個所に、ボンディングなどでバンプ731を形成する。その後、後方絞り板106と圧電ブロック体105の後端面717を当接させ、熱を加えながら加圧し、接着を行う。バンプ731がつぶれて、後端面電極718と電気的に接続される。また、圧力室701と絞り孔107との接続部の周囲が封止され、液体が接合部の外部に漏れないようになる。
バンプ731の形成された後方絞り板106と圧電ブロック体105とを、例えばエポキシ系の接着剤を用いて接着することもできる。この場合、後方絞り板106の絞り孔107や、圧電ブロック体105の圧力室701への接着剤の侵入を防ぐため、接着剤の量を適切にコントロールする必要がある。例えば、別の平坦な基板上にスピンコートやスクリーン印刷などで薄い均一な接着剤層を形成しておき、これに圧電ブロック体105の後端面717を押し付けた後、離すことで、後端面717上に薄く均一な接着剤層を形成することができる。接着剤塗布後、微小な間隔がある状態で、位置決めを行い、加圧接着する。バンプ731は、接着剤層を突き破り後端面電極718と接触し、その後つぶれて後端面電極718と電気的に接続する、また圧力室701と絞り孔107との接続部の周囲が封止され、液体が接合部の外部に漏れないようになる。
(絶縁処理)
次に、圧力室701の内面に形成された個別電極及び空気室702の内面に形成された共通電極の表面に絶縁膜を形成する。但し、電極配線のうち、FPCなどの配線ケーブルに接続される部分(共通電極接続部715,716と後方絞り板106の上下端部に露出している引き出し配線733との接続部分)には絶縁膜を形成しない。そのために、成膜時にはテープなどでマスクを施しておく。絶縁膜は、例えば、パリレン(登録商標)の薄膜を用いることができ、化学気相堆積(CVD)法で形成することができる。特に、圧力室701の奥の壁にまで絶縁膜を形成するには、つきまわり性の優れたパリレン(N)を使用することが好ましい。絶縁膜の厚さは5μm程度が適切である。パリレンの密着性を向上させるため、成膜前に常温で5分程度UVオゾン処理を施すとよい。さらに、密着性を高めるために、UVオゾン処理後にカップリング剤を塗布してもよい。特に圧電ブロック体105の前端面電極712にAuを使用している場合には、パリレンとの密着性が著しく低いため、トリアジンチオール系のカップリング剤による表面処理を行うことが有効である。また、後方絞り板106にシリコン基板を使用し、表面に酸化膜が形成されている場合には、シランカップリング剤による表面処理を行うことが有効である。カップリング処理は、IPAで希釈したカップリング剤を薄く塗布後、オーブンで乾燥させることにより行うことができる。
(第1の流路層104の形成)
図12(a)に示す第1の流路層104を、絶縁処理をした圧電ブロック体105の吐出口形成部材101側の面に形成する。第1の流路層104は液体の循環流路744の底部を形成する。第1の流路層104の、圧力室701の開口部と対向する部分に第1の液体連通孔741が形成される。これによって、第1の液体連通孔741が圧力室701と連通し、圧力室701と吐出口102とが連絡される。第1の液体連通孔741は圧力室701の配置に合わせて千鳥状に配列している。第1の流路層104の、圧電ブロック体105の貫通孔707の開口部と対向する部分に、液体連通孔742が形成される。これによって、液体連通孔742が貫通孔707と連通する。空気室702の開口部は循環流路744の広い流路幅を確保するために塞がれる。
圧電ブロック体105に開口部があるため、第1の流路層104は感光性接着フィルムレジストをラミネートした後、露光と現像によってパターニングして形成する。フィルムレジスト501は、強度を得るために十分な厚さ、例えば40μm以上のものを用いることが好ましい。第1の流路層104はその上に形成する第2の流路層103の現像処理に耐えるようベークして固めておくことが望ましい。
(第2の流路層103の形成)
図12(b)に示す第2の流路層103を第1の流路層104の上に形成する。第2の流路層103は感光性接着フィルムレジストからなり、圧力室701と貫通孔707を連結する循環流路744の側壁を形成する。第2の流路層103には、第1の液体連通孔741と連通する第2の液体連通孔743が形成されている。第1及び第2の液体連通孔741,743は第1の流路層104と第2の流路層103を貫通している。循環流路744は第2の流路層103を貫通し、第1の流路層104に面して延びている。循環流路744は貫通孔707と液体連通孔741,743とを連絡する。第2の液体連通孔743と循環流路744との接続部分に絞り(スリット)745が形成されている。絞り745は循環流路744と第2の液体連通孔743を接続する流路であり、循環流路744と第1及び第2の液体連通孔741,743のいずれよりも小さい流路断面積を有している。絞り745は吐出の際に圧力室701で発生した圧力が循環流路744に逃げるのを防止する。第2の流路層103は第1の流路層104と同様に、感光性接着フィルムレジストをラミネートした後、露光と現像によってパターニングして形成する。循環流路744の流抵抗を下げるためには流路を高くする必要があり、第2の流路層103は厚いフィルムレジストで形成する。厚さとしては後述するように40μm以上、望ましくは60μm以上が好ましい。
第1及び第2の液体連通孔741,743は複数の液体連通孔群747に区分されている。実施形態では12段の液体連通孔が上下各々6段に分けられ、さらにその斜めに延びる各列が一つの液体連通孔群747を構成している。各液体連通孔群747はいずれかの循環流路744と対応付けられ、対応付けられた循環流路744だけと接続されている。各循環流路744は対応する液体連通孔群747の列に沿って斜めに延びている。一方の側(図12の上側)の貫通孔707に近接する第1の循環流路744aは一方の側の貫通孔707と連通し、他方の側(図12の下側)の貫通孔707に近接する第2の循環流路744bは他方の側の貫通孔707と連通している。これによって循環流路744の長さが短くなり、循環流路744の圧力損失を抑えることができる。圧電ブロック体の一方の側だけに貫通孔707を設け、12段全ての液体連通孔を一方の側の貫通孔707と連通する1つの循環流路744に接続してもよい。
貫通孔707は液体連通孔群747と同数設けられている。各貫通孔707はいずれかの循環流路744と対応付けられ、対応付けられた循環流路744だけと接続されている。圧力室701及び貫通孔707も液体連通孔群747と対応する複数の群に分割されている。さらに、循環流路744の側壁は隔壁746で形成されている。このため、異なる群の間を液体が連通することがない。吐出のために圧力室701で発生した圧力は、同じ段の隣接する他の圧力室701に伝搬しない。このため、異なる液体連通孔群747の間でのクロストークが防止される。貫通孔707は液体連通孔群747と同数設けられていなくともよい。例えば、圧力室701を挟んだ圧電ブロック体の各側に一つの貫通孔707を設け、複数の循環流路744をこの一つの貫通孔707に接続してもよい。この場合、異なる液体連通孔群747の間で、貫通孔707を介して液体が連通するが、圧力の伝搬経路が長くなるため圧力が伝搬されにくくなる。従って、このような実施形態でも異なる液体連通孔群747の間でのクロストークが軽減される。
(吐出口形成部材の接着)
次に、吐出口形成部材101を第2の流路層103に接合する。吐出口形成部材101を第2の流路層103に密着させた後、熱を加えながら加圧し第2の流路層103に接着する。吐出口形成部材101は循環流路744の天面を形成する。第1の流路層104と第2の流路層103を接着性のない感光性フィルムレジストを用いて形成し、接着剤を用いて吐出口形成部材101を第2の流路層103に接合することもできる。一般に接着性のない感光性フィルムレジストの方が成形性に優れ、アスペクト比の高い構造を作ることができる。接合に接着剤を使用する場合には吐出口102や絞り745に接着剤が入り込まないよう塗布量や加圧力を管理する必要がある。吐出口形成部材101は平板の形状を有しており、圧電ブロック体105の各圧力室701に対応する位置に、貫通孔の形状の吐出口102が形成されている。吐出口102は対応する第1及び第2の液体連通孔741,743を介して、対応する圧力室701のみと連通している。一例として、吐出口形成部材101の厚さは20μmであり吐出口102は直径20μmの円孔である。吐出口形成部材101は、例えば、Niの電鋳加工で作成することができる。吐出口形成部材101の圧電ブロック体105と反対側の面(吐出口面)に、撥水処理が施されている。撥水材料としては、シラン系、フッ素系の材料を用いることができ、蒸着などでコーティング処理をすることができる。
(FPC接合)
次に、FPCなどの配線ケーブルを配線電極に圧着する。図1(b)に示すように、個別配線を後方絞り板106の上下端部から引き出し、共通電極配線ケーブル113に圧着する。同様に、共通電極を圧電ブロック体105の上端面713と下端面714から引き出し、個別電極配線ケーブル114に圧着する。圧着には異方性導電フィルム(ACF;Anisotropic Conductive Film)を用いる。圧着条件としては150℃、3MPa、10秒程度が適当である。圧着後、FPCとの接合部付近を接着剤で補強する。
(共通液室接着)
その後、共通液室108を用意し、後方絞り板106に接合する。共通液室108は、例えば、SUS基板を機械加工で作成し、接着剤を用いて後方絞り板と接合される。最後に、その他の必要な部品をさらに組み立てて、液体吐出ヘッドが完成する。
(液体の供給及び循環)
図13を用いて、完成した液体吐出ヘッドに液体が供給され循環する様子を説明する。共通液室108の供給口110から入った液体は、供給液室109を満たし、後方絞り板106の絞り孔107を通り、圧力室701−1〜701−6の中を吐出口形成部材101の方向に流れる。圧力室701−1〜701−6を通る液体は吐出口形成部材101側の端部で圧力室701−1〜701−6を出て、第1の流路層104の液体連通孔742と、第2の流路層103の液体連通孔743と、絞り745を通って循環流路744に達する。液体は6個の圧力室701と連通する循環流路744を流れ、圧電ブロック体105の端部にある貫通孔707をへて回収液室111に達し、回収口112からヘッド外に排出される。この液体の循環流によって圧力室701−1〜701−6内に発生した気泡や圧力室701内に混入した塵などがヘッドから排出される。また、吐出口102近傍の液体が入れ替わるため、吐出口102から液体が蒸発することで生じる液体の増粘が低減され、画質劣化が防止される。なお、本実施形態では循環流は供給口110から回収口112に向かって流れるが、回収口112から供給口110に向かって流れてもよい。
(液体吐出駆動)
圧電ブロック体105が圧電効果により変形することで、圧力室701が収縮し、圧力室701に貯留されている液体が吐出口102から吐出する。すべての圧力室701の個別電極に同時に駆動電圧を印加して液体を吐出することも可能であるが、本実施形態では圧電体を伝わる機械的クロストークと、液体の圧力が伝搬することで発生する流体クロストークを低減するために圧力室701の時分割駆動を行う。図14(a)に示すように、吐出周期を2つに分割し、前半の吐出周期t1で偶数層の圧力室701の個別電極を駆動し、後半の吐出周期t2で奇数層の圧力室701の個別電極を駆動する。偶数層と奇数層は図7(b)(c)に記載されている通りである。このように、同一の液体連通孔群747に属する液体連通孔741,743と連通し、y方向に互いに隣接する圧力室701は、互いに異なるタイミングで駆動される。
記録媒体への画像の形成は、圧電基板301の積層方向(y方向)に記録媒体を搬送しながら行われる。全吐出口102を同じタイミングで駆動する場合、積層方向yの吐出口ピッチは解像度の整数倍にするのが好ましい。一方、本実施形態のように吐出周期を2分割し偶数層と奇数層の吐出口102から交互に液体を吐出し画像を形成する場合は、以下の様な積層方向yの吐出口ピッチLにすることが好ましい。
L=P×(k±1/m)=0.02115×(k+1/2)mm
ここで、Pは記録ドットの格子寸法、kは設計や製法に応じて決められる任意の自然数、mは分割数である。本実施形態ではm=2、k=14、圧電基板301の厚さを約0.305mmとしており、接着層の厚みを含めた吐出口ピッチを0.3067mmとしている。
図14(b)に前半の吐出周期t1の駆動電圧が印加された状態を示す。偶数層の圧力室701内の「+」の表示は圧力室701内の個別電極304,307にプラスの駆動電圧が印加されていることを、奇数層の圧力室701内の「0V」の表示は圧力室701内の個別電極304,307の駆動電圧が0Vであることを示す。同様に空気室702内の「GND」の表示は、空気室702内の共通電極305,306に接地電位の0Vが印加されていることを示す。圧力室701の周囲の圧電体には図14(b)の矢印で示す電界が加わる。圧電体は電界と平行な方向に伸長し、電界と直交する方向に収縮する。よって、偶数層の圧力室701の断面積が小さくなり、内部に充填されている液体の圧力が高められ、吐出口102より液体が吐出する。
図14(c)に後半の吐出周期t2の駆動電圧が印加された状態を示す。圧力室701の周囲の圧電体には図14(c)の矢印で示す電界が加わり、奇数層の圧力室701の断面積が小さくなり、内部に充填されている液体の圧力が高められ、吐出口102より液体が吐出する。この様に圧力室701を時分割駆動することで、同じ循環流路744に接続される圧力室701で発生する圧力が絞り745を通って隣の圧力室701の吐出に影響を与えることがなくなり、循環流路744を形成することにより発生するクロストークが低減する。
(循環流路寸法の最適化)
本実施形態に係る液体吐出ヘッドでは、図13に示すように6個の圧力室701−1〜701−6が共通の循環流路744を介して貫通孔707と接続される。しかし、絞り745から貫通孔707までの循環流路744に沿った長さは圧力室701によって異なる。これにより供給口と回収口の圧力差によって発生する循環流の流量が圧力室701−1〜701−6の間で異なる。図15に本実施形態の各部の寸法を用いて計算した流抵抗のモデルを示す。液体の入っている液体貯槽タンク801、液体の供給口110に液体を送る供給ポンプ802、液体吐出ヘッドの回収口112から液体を循環回収する循環ポンプ803で液体の供給と循環を制御する。供給ポンプ802で発生する負圧P1で吐出口の負圧を制御し適切なメニスカス形状を保つ、循環ポンプ803で発生する負圧P2で液体の循環流量を制御する。
液体の粘度を2mPa・sとした時に実施形態の各寸法を用いて流抵抗を計算した、単位はPa・s/mである。後方絞り107の流抵抗は、開口径が□50μm、長さが0.2mmであることから1.82×1012になる。圧力室701と貫通孔707の流抵抗は、幅が60μm、高さが120μm、長さが3.0mmであることから4.0×1012になる。第2の流路層103の流抵抗は、厚みを60μmとした場合、絞り745の寸法が幅15μm、高さが60μm、長さが40μmとなるので、5.53×1012になる。循環流路744の流抵抗は、幅が110μm、高さが60μm、長さが約0.31mmであることから5.46×1011になる。
第2の流路層103の厚みを変えることで循環流路744の高さを変え、さらに絞り745の幅を変えて、圧力室701−1の循環流量に対する圧力室701−6の循環流量の比を計算した。結果を表1に示す。圧力室701間に発生する循環流量の比は液体粘度、循環流量には依存しない。圧力室701間の流量差を2倍以下にする場合、循環流路744の高さを40μmとし絞り745の幅を10μmとするか、循環流路744の高さを60μmとし絞り745の幅を10〜15μmとする必要がある。第2の流路層103はアスペクト比をあまり大きくしない方が形成しやすいので、循環流路744の高さを60μmとし、絞り745の幅を15μmとするのが望ましい。
Figure 2016068537
第2の流路層103の厚みを変えることで循環流路744の高さを変え、さらに絞り745の幅を変えて、圧力室701−1に対応する吐出口の負圧に対する圧力室701−6に対応する吐出口の負圧の上昇を計算した。結果を表2に示す。循環流量は一番流量の少ない圧力室701で10nl/sとした。
Figure 2016068537
第2の流路層103厚みを変えることで循環流路744の高さを変え、さらに絞り745の幅を変えて、圧力室701−1に対応する吐出口の負圧に対する圧力室701−6に対応する吐出口の負圧の上昇を計算した。使用した流体の粘度は10mPa・sである。結果を表3に示す。負圧の差が大きくなると吐出特性に差がでるため、一般に負圧差は1kPa以下が好ましいとされている。上述した圧力室701間の循環流量差、吐出口の負圧差、第2の流路層103の形成のしやすさを考慮すると、循環流路744の高さを60μmとし、絞り745の幅を15μmとするのが望ましい。
Figure 2016068537
100 液体吐出ヘッド
101 吐出口形成部材
102 吐出口
105 圧電ブロック体
115 流路形成部材
701 圧力室
707 貫通孔
742 液体連通孔
744循環流路
747 液体連通孔群

Claims (8)

  1. 圧電体から形成される圧電ブロック体であって、前記圧電ブロック体を第1の方向に貫通し、電圧が印加されて容積が変化する複数の圧力室と、前記圧電ブロック体を前記第1の方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を有し、前記複数の圧力室と前記貫通孔を液体が流通可能な圧電ブロック体と、
    前記液体が吐出する複数の吐出口を有する吐出口形成部材と、
    前記圧電ブロック体と前記吐出口形成部材との間に挟まれた流路形成部材と、を有し、
    前記流路形成部材は、前記圧力室と前記吐出口とを連絡する複数の液体連通孔と、前記貫通孔と前記液体連通孔とを連絡する複数の循環流路と、を有し、前記複数の液体連通孔は複数の液体連通孔群に区分され、各液体連通孔群はいずれかの前記循環流路と対応付けられ、対応付けられた前記循環流路だけと接続されている、液体吐出ヘッド。
  2. 前記少なくとも1つの貫通孔は、前記複数の液体連通孔群と同数の複数の貫通孔であり、各貫通孔はいずれかの前記循環流路と対応付けられ、対応付けられた前記循環流路だけと接続されている、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記複数の圧力室を挟んだ前記圧電ブロック体の両側に前記貫通孔が設けられ、前記複数の循環流路は、一方の側の前記貫通孔に近接し前記一方の側の貫通孔と連通する第1の循環流路と、他方の側の前記貫通孔に近接し前記他方の側の貫通孔と連通する第2の循環流路と、を含んでいる、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記複数の液体連通孔は千鳥状に配列し、各循環流路は対応する前記液体連通孔群の列に沿って延びている、請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 同一の前記液体連通孔群に属する前記液体連通孔と連通し互いに隣接する前記圧力室は、互いに異なるタイミングで駆動される、請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記流路形成部材は前記圧電ブロック体に隣接する第1の流路層と、前記第1の流路層及び前記吐出口形成部材に隣接する第2の流路層と、を有し、
    前記複数の液体連通孔は前記第1の流路層と前記第2の流路層とを貫通し、前記循環流路は前記第2の流路層を貫通し、前記第1の流路層に面して延びている、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記圧電ブロック体を前記複数の圧力室と並行して前記第1の方向に貫通する複数の空気室を有し、前記複数の空気室の側壁は前記電圧を印加するための電極を有している、請求項1から6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記循環流路と前記液体連通孔を接続する流路は前記循環流路と前記液体連通孔のいずれよりも小さい流路断面積を有している、請求項1から7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
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