JP2016068193A - ワーク保持ガイド付きチャック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一の伸縮アクチュエータによってチャック爪によるワークの把持とワーク保持ガイドの退避とを実行させるワーク保持ガイド付きチャック装置を提供する。【解決手段】ワークを把持する複数のチャック爪32と、中心軸と平行な方向に作用する駆動力によりチャック爪32を開閉させるチャック開閉機構13と、伸縮アクチュエータ14と、軸方向に移動可能なガイドロッド26に固定されたワーク保持ガイド36とを有し、伸縮アクチュエータ14の伸縮によりワーク保持ガイド36が保持位置と退避位置との間を移動可能であり、チャック開閉機構13とガイドロッド26とは、ワーク保持ガイド36の退避側方向に作用する伸縮アクチュエータ14の出力が、ワーク保持ガイド36が退避位置に移動した後に、チャック爪32がワークWを把持する把持力として伝達するように連結されたワーク保持ガイド付きチャック装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、チャック部分にワーク保持ガイドを有し、チャック爪による把持作動に連動させてワーク保持ガイドを退避させるワーク保持ガイド付きチャック装置に関する。
工作機械などでは、加工対象であるワークをセットする構成としてチャックが使用されるが、そのチャックに対して作業者は、クランプ可能な位置にワークを配置させることが必要である。しかし、ワークがクランプされるまで作業者自身が手に持っていたのでは、チャックに手を挟まれるおそれがあるため、チャック部分にはワークを保持しておくワーク保持ガイドが設けられていることがある。これは、クランプ位置にワークを位置決めし、チャック爪によってワークが把持された後に退避して加工の妨げにならないようにするものである。
例えば、内径加工を行う工作機械では、複数あるチャック爪の中央部分にワーク保持ガイドが配置されており、リング形状のワークは、その内径部に挿入するようにしてワーク保持ガイドに対し取り付けられる。加工部に配置されたワークは、プッシャによって着座面に押しつけられて位置決めされ、チャック装置の駆動によりチャック爪によって把持される。その後、ワークの内周面に内径加工が行われるが、ワーク内に位置するワーク保持ガイドが邪魔となる。そこで、ワーク保持ガイドは、ワークから外れるようにして退避位置へと移動することとなる。
特開2002−254221号公報
ワーク保持ガイドを備えたチャック装置では、チャック爪によるワークの把持と、ワーク保持ガイドのワークからの退避との2つの作動が行われる。そのため、各々の作動を実行する2つのアクチュエータ(エアシリンダなど)が必要であった。しかし、それではチャック装置の構造が複雑になるだけでなく部品点数も多くなってしまう。そして、チャック装置の製造に手間や時間を要するだけではなく、メンテナンスに対しても同じように手間や時間を要することになる。また、こうしたチャック装置は、複雑で部品点数が多いことにより製造コストや部品コストも高くなってしまう。
この点について、例えば上記特許文献1には、締付ヘッドからワーク・工具ホルダを接続解除するための径方向への移動と、締付部材を接続解除するための軸方向への移動とを、コッタを使用し、一のシリンダの出力によって実行させるチャック装置が開示されている。しかし、同文献に記載の従来例は、単に2方向の移動を実現しているだけであり、ワーク保持ガイドを有するチャック装置のように、ワークのチャックとワーク保持ガイドの退避といった時間差が必要な異なる作動に対応することができるものではない。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、一の伸縮アクチュエータによってチャック爪によるワークの把持と、ワーク保持ガイドのワークからの退避とを実行させるワーク保持ガイド付きチャック装置を提供することを目的とする。
本発明に係るワーク保持ガイド付きチャック装置は、中央部分に配置されたワークを外側から把持する複数のチャック爪と、前記中央部分を貫く中心軸と平行な方向に作用する駆動力により前記チャック爪を開閉させるチャック開閉機構と、伸縮によって前記駆動力を出力する伸縮アクチュエータと、前記中心軸の軸方向に移動可能なガイドロッドに固定されて前記中央部分に位置するワーク保持ガイドとを有し、前記伸縮アクチュエータの出力軸に前記ガイドロッドが連結され、前記伸縮アクチュエータの伸縮により前記ワーク保持ガイドが保持位置と退避位置との間を移動可能であり、前記チャック開閉機構と前記ガイドロッドとは、前記ワーク保持ガイドの退避側方向に作用する前記伸縮アクチュエータの出力が、前記ワーク保持ガイドが前記退避位置に移動した後に、前記チャック爪がワークを把持する把持力として伝達するように連結されたものである。
本発明によれば、ワーク保持ガイドの退避側方向に作用する伸縮アクチュエータの出力が、チャック開閉機構とガイドロッドとの間で、ワーク保持ガイドが退避位置に移動した後にチャック爪がワークを把持する把持力として伝達するように構成されているため、ワーク保持ガイドの移動とチャック爪によるワークの把持・解放を一の伸縮アクチュエータによって実行させることができる。
ワーク保持ガイド付きチャック装置の実施形態の主要部分を示す断面図である。 図1のXL方向に見てチャック開閉機構を示した正面図である。 アンクランプ状態のチャック開閉機構を示した図2のA−A矢視断面図である。 仮クランプ状態のチャック開閉機構を示した断面図である。 クランプ状態のチャック開閉機構を示した断面図である。
次に、本発明に係るワーク保持ガイド付きチャック装置の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、ワーク保持ガイド付きチャック装置の主要部分を示す断面図である。このワーク保持ガイド付きチャック装置1は、工作機械の主軸チャックを構成するものである。工作機械では、主軸チャックによって把持されたワークWに回転運動が与えられ、バイトによって切削加工が行われる。特に本実施形態では、リング形状のワークWの内径加工を行うようにしたものである。
そうした工作機械においてワーク保持ガイド36は、内径加工に先立ち、チャック爪32によってワークWを把持するクランプ位置に当該ワークWを配置させるための構成である。本実施形態では、こうした工作機械の主軸チャックを構成するワーク保持ガイド付きチャック装置について説明する。なお、ワーク保持ガイド付きチャック装置は、その作用効果を奏するのであれば、本実施形態で説明する以外の工作機械、あるいは工作機械以外の他の加工機械などにも適応可能なものである。
図1示すワーク保持ガイド付きチャック装置(以下、単に「チャック装置」という)1は、円筒形状の主軸台11内にスピンドル12が回転自在に組み付けられている。スピンドル12には図面右側(XR方向)の先端部にチャック開閉機構13が取り付けられ、その反対側(XL方向)にはチャック開閉機構13を駆動させるための伸縮アクチュエータが設けられている。本実施形態では、伸縮アクチュエータにエアシリンダ(チャックシリンダ)14が使用されているが、電動シリンダなどであってもよい。
スピンドル12にはプーリ15が固定されており、サーボモータ(不図示)の回転軸に固定されたプーリとの間にタイミングベルト16が掛け渡されている。チャック開閉機構にはサーボモータの回転出力が伝達され、把持されたワークWに回転が与えられるようになっている。また、スピンドル12には、回転数を検出するためのエンコーダ(不図示)が設けられている。そのため、スピンドル12に固定されたプーリ17と、エンコーダ側のプーリとの間にもタイミングベルト18が掛け渡されている。
チャックシリンダ14は両ロッド形のエアシリンダであり、インジューサ21を介して圧縮エアが給排されることにより作動ロッド141,142が軸方向(XR方向、XL方向)に進退する。ピストン143と一体の作動ロッド141はチャック開閉機構13側に連結され、他方の作動ロッド142にはインジューサ22が固定されている。このインジューサ22からも圧縮エアが供給される。この圧縮エアはチャック開閉機構13へと送られ、座金37に押し当てられたワークWの着座検出に使用される。
作動ロッド141,142には軸方向に貫通孔145が穿設されている。また、作動ロッド141にはジョイントロッド25とガイドロッド26とが同軸上に連結され、そのジョイントロッド25にも軸方向に貫通孔251が穿設されている。そして、ガイドロッド26には、ジョイントロッド25の貫通孔251に連通する軸穴261と横穴262とが形成され、座金37に形成されたエア流路373に圧縮エアが送り込まれるようになっている。送り込まれた圧縮エアの背圧が圧力スイッチによって検出され、ワークWが適正に着座しているか否かの確認が行われる。
次に図2は、図1のXL方向に見てチャック開閉機構13を示した正面図であり、図3は、アンクランプ状態のチャック開閉機構13を示した図2のA−A矢視断面図である。このチャック開閉機構13は、回転可能な主軸31を有しており、その主軸31がスピンドル12の端部に固定されている(図1参照)。そして、主軸31には引き込み式のピンアーバチャックが構成されている。ピンアーバチャックは、同一円周上に配置された3つのチャック爪32がそれぞれピンアーバ33の先端部に取り付けられ、ピンアーバ33が中心軸Oに対して所定角度の傾斜移動を行うことにより、ワークWを引き込むようにして座金37に密着させながら把持するものである。
より具体的には、主軸31が円筒形状ブロックであり、テーパ状の湾曲した摺接面311をもったガイド孔が形成され、そこにピンアーバ33が摺動可能な状態ではめ込まれている。ピンアーバ33は、チャック爪32側よりも、反対の駆動伝達側端部331側が中心軸Oに近くなるように傾けられている。そして、ピンアーバ33に対して中心軸Oと平行な方向の駆動力が作用するように、駆動伝達側端部331に駆動伝達ブロック35が連結されている。
駆動伝達ブロック35は、円筒形状部材であり、突起351が径方向に突き出すようにして形成され、各ピンアーバ33の駆動伝達側端部331に形成された内径側凹部332に挿入されている。従って、駆動伝達ブロック35を軸方向に移動させることにより、3つのピンアーバ33が斜め方向に同時に摺動し、3つのチャック爪32による開閉が行われる。このとき、駆動伝達ブロック35の移動が図3左側(XL方向)であれば、チャック爪32が閉じてワークWを把持するクランプ状態になり、図3右側(XR方向)であればチャック爪32が開いてワークWを解放するアンクランプ状態となる。
ワークWを把持および解放するための駆動源はチャックシリンダ14であり、その伸縮作動がガイドロッド26を介して駆動伝達ブロック35へと伝達される。ただし、本実施形態ではガイドロッド26の作動が駆動伝達ブロック35へと直結してはいない。ワークWの把持とワーク保持ガイド36の退避との2つの異なる作動に時間差設ける必要があるためである。そのワーク保持ガイド36は、ガイドロッド26の先端に固定されており、3つのチャック爪32の中央部分に位置している。その形状は、リング形状のワークWに合わせた大きさの円盤形状である。
ワークWは、加工に当たって図3に示すように、作業者によってワーク保持ガイド36に取り付けられる。その後、チャック爪32によって把持されたワークWは、その内周面が内径加工されるが、そこにワーク保持ガイド36が入っていたのでは加工の邪魔になる。そのため、ワークWがクランプされた後は、ワーク保持ガイド36がワークWから外れる必要がある。そこで、座金37には、そうしたワーク保持ガイド36の退避場所が設けられている。座金37は、ワークWを受ける円弧形状の受部371がピンアーバ33に合わせた3か所に突設され、そうした受部371に囲まれた内部がワーク保持ガイド36の退避スペースになっている。ワーク保持ガイド36は、図3に示す位置がワークWを保持する保持位置であり、図5に示す位置がワークWの加工に影響しないように移動した退避位置である。
ワーク保持ガイド36の移動は、支持されたガイドロッド26が軸方向に移動することにより実行される。そして本実施形態では、そのガイドロッド26が、ワーク保持ガイド36を各位置に移動させる他にも、チャック爪32を開閉させるための駆動力を伝達する機能をも有している。ただ、この2つの機能が同時に作用してしまったのでは、ワークWのクランプによってガイドロッド26がXL方向に移動できなくなり、ワーク保持ガイド36の退避が途中で制限されてしまう。そこで、本実施形態のチャック開閉機構13は、ワーク保持ガイド36の退避と、チャック爪32によるワークWのクランプとに時間差が生じるように構成されている。
時間差を設けるため、駆動伝達ブロック35には内径を大きくした係合凹部352が形成され、ガイドロッド26には、係合凹部352に入り込む径方向に突設した係合突起263が形成されている。係合突起263は、軸方向壁面355に突き当たるまで係合凹部352内をXL方向へ移動可能であり、そうした非係合部分を移動している間はガイドロッド26を介した駆動力が駆動伝達ブロック35へは伝達されない。また、ガイドロッド26には突当リング38が固定され、駆動伝達ブロック35に対してXR方向に突き当てられるように、係合突起263の反対側に配置されている。従って、ガイドロッド26から駆動伝達ブロック35への動力伝達は、XL方向には係合突起263を介して行われ、XR方向には突当リング38を介して行われる。
駆動伝達ブロック35は、係合突起263と突当リング38との間では移動が自由な状態であるため、どちらかが押し当てられていない場合にはガタが生じ得る。そこで、駆動伝達ブロック35と座金37との間にはスプリング39が装填されている。駆動伝達ブロック35は、スプリング39によって常時XL方向へと付勢され、図3に示すアンクランプ時には突当リング38に押し付けられている。この突当リング38の位置を調整することにより、そこに突き当てられる駆動伝達ブロック35だけでなく、ピンアーバ33およびチャック爪32の位置を調整することができる。そのため、チャック開閉機構13は、突当リング38の位置調整により、アンクランプ時の中心軸Oを基準にしたチャック爪32の位置を調整、すなわちチャックの開度が調整できる。
続いて、チャック装置1の作用について説明する。先ず、図1及び図3に示すように、作業者によってワークWがワーク保持ガイド36に取り付けられる。このときチャックシリンダ14は、図1に示すようにXR方向に伸長し、ワーク保持ガイド36が保持位置に配置されている。また、そうしたチャックシリンダ14の出力により、駆動伝達ブロック35が突当リング38を介してXR方向に押されて移動し、チャック爪32がアンクランプ状態になっている。工作機械では、座金37の着座面(基準面)に対し、ワークWが不図示のプッシャによってXL方向に押しつけられる。
そして、チャックシリンダ14がXL方向に伸縮作動し、チャック開閉機構13は図4及び図5に示すように状態が変化する。先ず、突当リング38が図4に示す位置までXL方向に移動する間に、チャック爪32がワークWに突き当てられる。つまり、スプリング39の付勢力により駆動伝達ブロック35がXL方向へ移動し、ピンアーバ33が同方向へ引っ張られて主軸31の摺接面311を斜めに摺動する。この時点では係合突起263が係合凹部352を形成するXL方向の軸方向壁面355に当たっていないため、チャックシリンダ14の出力はチャック爪32に作用してはいない。また、ガイドロッド26がXL方向へと移動が可能であるため、ワーク保持ガイド36は、更にワークWから離れて受部371内の退避スペースへと移動することができる。
このときチャック爪32は、ワークWを把持した仮クランプ状態であるが、ワークWをしっかりと着座させておくだけの把持力が作用しているわけではない。前述したように、スプリング39は、駆動伝達ブロック35のガタつき防止程度のバネ力しか有していないからである。ちなみに、図4に示す段階では、ワークWは依然として不図示のプッシャによって座金37に押し当てられている。従って、ワーク保持ガイド36が外れたとしても、ワークWの着座状態は維持される。ただし、これはプッシャを有する工作機械の場合であるため、プッシャが存在しない場合には、バネ力の大きなスプリング39を使用することにより、その力でワークWの着座状態を維持できるようにしてもよい。
そして、突当リング38が図5に示す位置までXL方向に移動すれば、係合突起263が係合凹部352のXL方向の軸方向壁面355に当たり、チャックシリンダ14の出力がガイドロッド26を介して駆動伝達ブロック35に伝えられる。駆動伝達ブロック35に対してXL方向に駆動力が働くことにより、ピンアーバ33を介してチャック爪32には中心軸Oに向かう斜めの力が作用し、ワークWが引き込まれるようにし把持される。こうして座金37の着座面に対してワークWが密着し、浮き上がりのない安定したクランプ状態が得られる。
係合凹部352の軸方向壁面355に当たったガイドロッド26は、XL方向にそれ以上移動することはできないが、その段階では既にワーク保持ガイド36がワークWから外れて、受部371の内部である退避位置へと移動している。従って、ワークWの内径加工が可能な状態である。なお、ワーク保持ガイド36の退避位置は、その後に行われる内径加工において邪魔にならなければよいため、場合によってはワークWから完全に外れる位置である必要はない。
その後、サーボモータ(不図示)の駆動によりスピンドル12に回転が与えられて主軸31が回転する。チャック開閉機構13では、主軸31に伴ってピンアーバ33、座金27及びワークWが回転する。そして、回転するワークWには内周面にバイトが当てられた旋削が行われる。旋削後は、チャックシリンダ14がXR方向に伸縮作動し、チャック開閉機構13は図5の状態から図4及び図3へと変化する。すなわち、突当リング38に押されて駆動伝達ブロック35が移動し、チャック爪32がワークWを解放したアンクランプ状態となる。ワーク保持ガイド36はワークW内に入り込んだ保持位置へと移動し、作業者によってワークWが取り外される。
よって、本実施形態によれば、ワーク保持ガイド36の移動と、チャック爪32によるワークWの把持や解放とを一つのチャックシリンダ14によって行うことができる。従って、チャック装置1を小型化することができ、工作機械などに搭載する際の設置スペースを小さくすることができる。また、駆動手段がチャックシリンダ14だけの簡易な構造であるため、コストを抑えることができるとともに、製造やメンテナンスなどについても従来に比べて作業が容易になり、その点でもコストを抑えることができる。
また、本実施形態では特に、ワーク保持ガイド36の退避とチャック爪32によるワーク把持とに時間差が生じるように構成されている。その時間差を設けるための構成が、駆動伝達ブロック35の係合凹部352とガイドロッド26の係合突起263といった簡易な構成である点でも、前記効果を奏するチャック装置1を安価に提供することができる。また、チャック開閉機構13では、駆動伝達ブロック35が突当リング38によってXL方向への移動が規制されているが、ガイドロッド26に対して突当リング38の固定位置を軸方向に調整することにより、アンクランプ時のチャック爪32の位置調整を容易に行うことができる。すなわち、ワークWの形状やサイズに簡単に対応させることができる。
以上、本発明のワーク保持ガイド付きチャック装置の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、チャック開閉機構として傾斜方向に移動するピンアーバによって構成されたピンアーバチャックを示したが、伸縮アクチュエータの直線方向の駆動力を径方向に移動するチャック爪の作動に変換するものであればどのような構成であってもよい。
具体的には、チャック爪を備えた揺動可能なチャック部材を、カムなどを介して伸縮アクチュエータの伸縮によって揺動させるような構成などが考えられる。その場合、伸縮アクチュエータの伸縮とチャック部材の揺動とが時間差を有するように連結され、ワーク保持ガイドの退避後にクランプできるようにすればよい。つまり連結部では、チャック部材側に係合凹部を形成し、ワーク保持ガイドが退避した後にカムがチャック部材を揺動させるようにする。
また、ワーク保持部材の退避位置とは、加工可能な状態にワーク保持部材を所定位置に移動させることである。そのため、前記実施形態では図5にし示すようにワークWから完全に外れた状態になっているが、加工が可能であれば、ワーク保持ガイド36がワークの中に入った位置であってもよい。
また、ガイドロッドとは、伸縮アクチュエータとワーク保持部材とをつなぐものであるため、例えば前記実施形態のジョイントロッド25がガイドロッドの概念から外れるものではない。
また、前記実施形態では、リング形状ワークの内径加工を行う場合について説明したが、円柱形状のワークの外径加工を行うものであってもよい。その場合は、加工時にワーク保持ガイドがワークと一体になって回転しないように退避させる。
1…ワーク保持ガイド付きチャック装置 12…スピンドル 13…チャック開閉機構 14…チャックシリンダ 26…ガイドロッド 31…主軸 32…チャック爪 33…ピンアーバ 35…駆動伝達ブロック 36…ワーク保持ガイド 37…座金 38…突当リング 39…スプリング







Claims (5)

  1. 中央部分に配置されたワークを外側から把持する複数のチャック爪と、
    前記中央部分を貫く中心軸と平行な方向に作用する駆動力により前記チャック爪を開閉させるチャック開閉機構と、
    伸縮によって前記駆動力を出力する伸縮アクチュエータと、
    前記中心軸の軸方向に移動可能なガイドロッドに固定されて前記中央部分に位置するワーク保持ガイドとを有し、
    前記伸縮アクチュエータの出力軸に前記ガイドロッドが連結され、前記伸縮アクチュエータの伸縮により前記ワーク保持ガイドが保持位置と退避位置との間を移動可能であり、
    前記チャック開閉機構と前記ガイドロッドとは、前記ワーク保持ガイドの退避側方向に作用する前記伸縮アクチュエータの出力が、前記ワーク保持ガイドが前記退避位置に移動した後に、前記チャック爪がワークを把持する把持力として伝達するように連結されたものであることを特徴とするワーク保持ガイド付きチャック装置。
  2. 前記ガイドロッドには径方向に突出した係合突起が形成され、前記チャック開閉機構には前記係合突起が入り込むための係合凹部が形成され、
    前記係合凹部は、前記係合突起が前記ワーク保持ガイドの退避側方向へ移動可能な空間を有し、前記チャック開閉機構は、ワークを把持するための前記伸縮アクチュエータの出力が、前記退避位置で前記係合凹部を形成する壁面に当てられた前記係合突起から伝達されるものであることを特徴とする請求項1に記載のワーク保持ガイド付きチャック装置。
  3. 前記チャック開閉機構の把持側の作動を規制する規制部材が、前記ガイドロッドに対して軸方向の位置を調整可能な状態で固定されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワーク保持ガイド付きチャック装置。
  4. 前記チャック開閉機構は、前記ガイドロッドによって貫通され軸方向に移動可能に配置された駆動伝達ブロックを備え、当該駆動伝達ブロックは、前記ワーク保持ガイドの保持側方向に前記規制部材が突き当てられ、反対側から退避側方向にバネ部材によって付勢されたものであることを特徴とする請求項3に記載のワーク保持ガイド付きチャック装置。
  5. 前記バネ部材は、前記チャック爪にワークを仮把持させる把持力を与えるものであることを特徴とする請求項4に記載のワーク保持ガイド付きチャック装置。








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