JP2016066830A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体上に金属の質感を良好に再現させることを可能とする、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供すること。
【解決手段】画像処理装置は、注目画素のRGBデータおよび色分解LUTを参照して、拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させる画像出力を得るためのCMYK値およびCL値を求める。そして、印刷装置は、これらCMYK値およびCL値を元に、拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させた画像を記録媒体上に出力し、金や銀といった金属の質感を良好に再現する画像出力を得る。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関し、より詳細には、記録媒体上に金属の質感を良好に再現させることを可能とする、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
記録用紙やフィルムなどの記録媒体上に、カラーの文字や画像などを印刷する印刷装置として、インクジェット方式の印刷装置や、電子写真方式の印刷装置などがある。インクジェット方式の印刷装置では、例えば、有色色材であるカラーインクを塗布して、記録媒体上に画像を形成することができる。また、電子写真方式の印刷装置では、有色色材としてカラートナーを用いて、記録媒体上に画像を形成することができる。
ところで、近年、印刷装置を用いて記録媒体上に形成する画像が多様化してきている。このような画像の中には、金や銀といった金属の質感を有する画像や、金属色によって表現される画像がある。このような画像が多くなるに従い、金属の質感や金属色を記録媒体上に再現することができる印刷方法または印刷装置への需要が高まっている。
記録媒体上に金属の質感を再現する方法としては、例えば、特許文献1に記載されているように、金色トナーや銀色トナーを用いて印刷処理を実行する方法が知られている。
特公平03−041075号公報 特開2006−177797号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、記録媒体上に金属の質感を再現するために、比較的取扱いが難しい金色トナーや銀色トナーを用いることが必須であったため、簡易な方法で金属の質感や金属色を記録媒体上に再現できるとは言い難かった。
そこで、本発明では、比較的取扱いが難しい金色トナーや銀色トナーを用いることなく、簡易な方法によって記録媒体上に金属の質感を良好に再現させることを可能とする、画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、画像データの色情報を、有色色材の色材量データと無色色材の色材量データとを含む色材量データに分解する画像処理装置であって、記録媒体上に塗布された有色色材上に、無色色材を塗布することで金属色を表現する画像を出力するために、前記画像の拡散光の色相と正反射光の色相とを一致させるように、前記色情報を前記色材量データに分解する色分解手段を備えることを特徴とする。
比較的取扱いが難しい金色トナーや銀色トナーを用いることなく、簡易な方法によって記録媒体上に金属の質感を良好に再現させることを可能とする、画像処理装置および画像処理方法を提供することができる。
特許文献2の正反射光の色付きを評価する仕組みを示した模式図である。 拡散光の色付きを評価する仕組みを示した模式図である。 記録媒体上に塗布された有色色材ベタ地上に、無色色材を上掛けした際の断面を示す模式図である。 色相角を、無色色材の打込み量に対応させてプロットしたプロット図の一例である。 本実施形態における画像処理装置の構成の一例を示した図である。 本実施形態における画像処理装置の機能ブロックの一例を示した図である。 本実施形態における画像処理装置の処理内容を示すフローチャートである。 本実施形態における画像処理装置の処理内容を示すフローチャートである。 図9(a)はカラーインクテーブルの内容を示す図である。図9(b)は色分解LUTの内容を示す図である。 本実施形態における画像処理装置の処理内容を示すフローチャートである。 本実施形態におけるマルチパス方式の印刷の仕組みを示す図である。 本実施形態におけるマルチパス方式の印刷の仕組みを示す図である。 図13(a)は実施形態2における画像の一例を示す図である。図13(b)は金属画像データの一例を示す図である。 実施形態2における画像処理装置の処理内容を示すフローチャートである。
(用語の定義)
本明細書では、色材についてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、クリアなど片仮名表記の他、C、M、Y、K、CLなどの英大文字の1字または2字の組み合わせで表記すものとする。ここで、「C」はシアン色の色材そのものの他、色、色を特定するデータまたは色相を表すものとし、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」、「K(ブラック)」、「R(レッド)」、「CL(クリア)」についても同様である。
さらに、本明細書における「画素」とは、階調表現可能な最小単位のことを示し、複数ビットに係る多値データの画像処理(後述のカラーマッチング処理、色分解処理、γ補正処理、ハーフトーニング処理等)の対象となる最小単位である。実施形態は限定されないが、後述のハーフトーニング処理では、1画素は4×4に分割され、1画素が分割された後の区画を「エリア」と定義する。当該「エリア」は印刷ヘッドが打込み処理を行うドットの「オン」または「オフ」が定義される最小単位である。
[実施形態1]
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
(基本原理)
以下、本発明における基本原理について説明する。
記録媒体にカラー印刷を行う印刷装置として、インクジェット方式のカラープリンタや電子写真方式のカラープリンタ等が存在する。インクジェット方式のカラープリンタでは、色材として顔料を含有するインク等が用いられる。また、電子写真方式のカラープリンタでは、色材として顔料を含有するトナー等が用いられる。インクジェット方式のカラープリンタは、例えば、記録媒体上に色材の固形成分を堆積させ、画像を形成する。
ところで、これらのような印刷装置によって記録媒体上に画像を形成すると、形成された画像の正反射光が色付くという現象が生じる。例えば、記録媒体に形成された画像をスポットライトなどの光源下に置くと、スポットライトは無彩色の光源であるにも関わらず、記録媒体に形成された画像からの正反射光には色が付く。特に、シアン色材が多く使われている領域の正反射光はマゼンタ色に色付き、モノクロ画像領域の正反射光は、黄色く色付く傾向がある。また、インク量の変化に応じて画像領域の正反射光が虹色に変化することも知られている。さらに、正反射光が色付く現象の一つとして、いわゆるブロンズ現象が知られている。ブロンズ現象は、色材の光学的物理量である複素屈折率に波長依存性があるために生じることが知られている。
図1は、特許文献1で開示されている、正反射光の色付きを評価する仕組みを示した模式図である。光源101は、所定の角度θを入射角として測定試料103に対して光を照射し、受光器102は、測定試料103からの正反射光を検出する。受光器102は、CIE XYZ表色系における三刺激値XxYxZxを検出することができる。基準となる三刺激値XxYxZx(例えば、屈折率の波長分散が小さい黒色研磨硝子板の三刺激値XsYsZs)を保持しておき、検出した三刺激値と、基準となる三刺激値とを比較することにより、正反射光の色付きを評価することができる。
図2は、拡散光の色付きを評価する仕組みを示した模式図である。光源201は、所定の角度θを入射角として測定試料203に対して光を照射し、受光器202は、測定試料203からの拡散光を検出する。受光器202は、CIE XYZ表色系における三刺激値XxYxZxを検出することができる。基準となる三刺激値XxYxZx(例えば、完全拡散反射面の三刺激値XsYsZs)を保持しておき、検出した三刺激値と、基準となる三刺激値とを比較することにより、拡散光の色付きを評価することができる。
図3は、記録媒体上に塗布された有色色材ベタ地上に、無色色材を所定量上掛けした際の断面を示す模式図である。図3に示されるように、有色色材の上に無色色材を上掛けると、拡散光の色相はほとんど変化することがないにもかかわらず、正反射光の色相は大きく変化する。さらに、正反射光の色相は、下地となる有色色材の色によって異なる。例えば、無色色材を、シアン色材ベタ地上に所定量上掛けした場合の正反射光の色相と、無色色材を、マゼンタ色材ベタ地上に同量上掛けした場合の正反射光の色相とは異なる。
図4は、以下の計算式で色相角を算出し、算出した色相角を無色色材の打込み量に対応させてプロットしたプロット図である。
図4に示されるプロット図では、特許文献1に開示される評価方法に基づいて、シアン色材ベタ地上に無色色材の打込み量を変えて上掛けした際のそれぞれの正反射光の色相を測定している。そして、測定したそれぞれの色相と、上記計算式とから、それぞれの色相角を求めたものである。
図4に示される通り、無色色材量が0のとき、シアン色材ベタ地の正反射光の色相は、マゼンダの色相に近似する。そして、無色色材量が増えるに従い、色相角が次第に小さくなる。しかしながら、無色色材量が255のときのように、無色色材量が所定量を越えると、シアン色材ベタ地の正反射の色相は、再びマゼンダの色相に近似するようになる現象が発生する。
つまり、記録媒体上に塗布された有色色材上に、無色色材量を調整して上掛けすることにより、当該有色色材の正反射光の色相を制御することができるようになる。本発明は、この基本原理を利用して記録媒体上に出力する画像の拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させ、金や銀といった金属の質感を良好に再現する画像を形成することを目的としている。
(画像形成装置の概要)
図5は、本実施形態における画像処理装置300の構成の一例を示した図である。本実施形態における画像処理装置300は、コンピュータ装置400と、印刷装置500とから構成され、コンピュータ装置400と、印刷装置500とは、データ伝送路410を介して相互に接続される。
コンピュータ装置400のCPU401は、バス409を介して相互に接続されたコンピュータ装置400の各部を制御するシステム制御部であり、コンピュータ装置400全体を統括制御する。
ROM402は、コンピュータ装置400の制御プログラム等を格納するものである。CPU401は、ROM402に格納されている制御プログラムに基づいて、コンピュータ装置400に関する各種の動作を実行する。なお、このような制御プログラムは、ROM402に格納されているものに限らず、CD−ROM等による外部の記憶媒体に記憶されているものでもよい。さらにこれを専用の読取装置によって、コンピュータ装置400のRAM403に読取り、RAM403をワークメモリとしてCPU401が制御プログラムを実行するようにしてもよい。
HDD404は、記憶装置としてのハードディスクドライブであり、コンピュータ装置400は、ユーザの操作に応じて作成した画像データ等を、HDD404に格納する。
読取装置405は、種々の記憶媒体が保持する画像データをコンピュータ装置400に取込むためのものである。例えば読取装置405はCFカードリーダであり、CFカードが保持する、デジタルカメラで撮像した画像データ取込むことができる。あるいは、読取装置405はスキャナやCD−ROMであってもよく、スキャナで読取った画像データや、CD−ROMに格納されている画像データも取込むことができる。さらには、読取装置405はネットワークインターフェースであってもよく、この場合ネットワークを介して画像データを取込むこともできる。
入力装置406は、例えばユーザからの入力を受付けるキーボードやポインティング装置であり、ユーザが入力装置406を操作することにより、コンピュータ装置400に取込んだ画像データを編集・加工することができる。
表示装置407は、例えば液晶ディスプレイ等であり、HDD404やRAM403に格納されている画像データ等を表示可能である。
I/F408は、コンピュータ装置400と印刷装置500とを接続するインターフェースであり、コンピュータ装置400は、I/F408を介して、印刷装置500との各種データや各種コマンドの送受信を行う。
次に、印刷装置500の構成について説明する。本実施形態においては、インクタンク512を含むインクジェット方式の印刷装置500を例に説明するが、これに限られるものではない。例えば、印刷装置500は電子写真方式等によるものでであってもよい。
印刷装置500のI/F506は、コンピュータ装置400からデータ伝送路410を介して送信される各種コマンドを受信する。
CPU502は、相互に接続された印刷装置500の各部を制御するシステム制御部であり、印刷装置500の全体を統括制御する。
プログラムROM503は、後述する印刷装置500の処理等の制御プログラムを格納するものである。CPU502は、プログラムROMに格納されている制御プログラムに基づいて、印刷装置500に関する各種の動作を実行する。
ワークRAM504は、I/F506を介して取得した各コマンドから取得した種々の情報をデータとして一時記憶する領域である。
イメージRAM505は、CPU502が、I/F506を介して取得した画像データを解析して印刷用の画像を作成し、ビットマップ展開するための記憶領域である。
本実施形態における印刷装置500では、CPU502と、プログラムROM503と、ワークRAM504と、イメージRAM505と、I/F506と、後述のドライバ514とが、印刷装置500における制御部501として機能する。
操作パネル507は、例えばタッチパネルディスプレイ等であり、ユーザによるタッチ操作により、印刷装置500への指示を受付けることができる。また、操作パネルは、印刷装置500の状態表示や、エラー警報を表示することもできる。
測定装置508は、図1および図2に示される通り、光源509と、受光器510とから構成される。本実施形態における測定装置508は、前述の特許文献1に示される仕組みに基づいて、記録媒体上に出力された画像の正反射光の色相と、拡散光の色相とを測定する。なお、本実施形態における画像処理装置300では、測定装置508は印刷装置500に含まれる構成としたが、これには限られない。コンピュータ装置400および印刷装置500と、各インターフェースを介して、相互に接続される構成であってもよい。
キャリッジ基板511は、インクタンク512と、印刷ヘッド513とから構成され、CPU502から順次転送される印刷用の画像データを、記録媒体に印刷する処理を実行する。インクタンク512は、有色色材として顔料を含むカラーインクであるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色について各々設けられている。さらに、本実施形態では、これら4色に加えて無色(透明色)色材として顔料を含まないクリアインク(CL)についてもインクタンク512を有しており、合計5色のインクが、5つのインクタンク512にそれぞれ格納される。印刷ヘッド513は、上記5色のインクを記録媒体上にそれぞれ吐出する印刷ヘッド513を備える。
なお、前述の通り、本実施形態においては、インクタンク512を含むインクジェット方式の印刷装置500について説明したが、これに限られるものではない。例えば、トナーを含む電子写真方式による印刷装置500であってもよい。電子写真方式による印刷装置500による実施形態の場合、有色色材および無色色材として、それぞれカラートナーおよびクリアトナーを用いることにより、記録媒体上に画像を形成する態様が考えられる。
ドライバ514と、センサ515と、モータ516とは、記録媒体を供給するユニットとして機能する。CPU502は、ドライバ514を介してセンサ515をモニタし、センサ515のモニタ結果に応じてモータ516を駆動して、印刷処理に好適な印刷ヘッド513の下部などに記録媒体を供給する処理を実行する。記録媒体の供給と同期して、CPU502は、キャリッジ基板511の印刷ヘッド513を移動させて印刷処理を実行させる。
図6は、本実施形態における画像処理装置の機能ブロック図を示したものである。以下、図6の機能ブロック図を参照して、本実施形態における画像処理装置300の処理内容について説明する。
本実施形態における画像処理装置300の機能は、インターフェース部610と、データ処理部620と、印刷部650と、測定部660とから構成される。
インターフェース部610は、LUT(「Look Up Table」を意味し、以下「LUT」は同じ意味として用いる)作成指示受付部611と、画像入力受付部612と、領域指定受付部613とから構成される。
LUT作成指示受付部611は、ユーザから新たに色分解LUTを作成するか否かの指示を受付ける。画像入力受付部612は、例えば読取装置405が相当し、印刷部に印刷出力をさせるための画像の入力を受付ける。領域指定受付部613は、ユーザによる入力装置406の操作を介して、入力された画像のうち、金属色で表現される領域の指定を受付け、当該受付けた領域について、金属画像データを「1」と指定する金属画像データを作成する。
データ処理部620は、プリンタドライバ630と、データ生成部640と、色分解LUT作成部670と、データ格納部680とから構成される。
プリンタドライバ630は、さらにカラーマッチング部631と、色分解部632と、γ補正部633と、ハーフトーニング部634と、金属画像データ判定部635と、から構成される。プリンタドライバ630によって実行される各種の処理内容は、図10のフローチャートを参照して後述する。
データ生成部640は、印刷データ生成部641と、サンプル画像データ生成部642とから構成される。印刷データ生成部641は、プリンタドライバ630によって生成される色分解データと、制御情報とが含まれる印刷データを生成する。サンプル画像データ作成部642は、後述のS801〜S806において設定したCMYK値、およびCL値を用いたサンプル画像データを生成する。
印刷部650は、ドット配置割当部651と、マスク処理部652と、印刷ヘッド駆動部653とから構成される。印刷部650によって実行される各種の処理内容は、図10のフローチャートを参照して後述する。
測定部660は、拡散光測定部661と、正反射光測定部662と、色相導出部663とから構成される。拡散光測定部661は、図2の拡散光の色付きを評価する仕組みを利用して、サンプル画像の拡散光の色付きを測定する。正反射光測定部662は、図1の特許文献1に示される正反射光の色付きを評価する仕組みを利用して、サンプル画像の正反射光の色付きを測定する。色相導出部663は、測定した正反射光の色付きから、正反射光の色相を導出する。
色分解LUT作成部670は、測定部660の測定結果に基づいて、画像データの色情報に相当するRGB値に対応するCL値を決定し、RGB値とCL値とが対応付けられた色分解LUTを作成する。
データ格納部680は、例えばコンピュータ装置400のHDD404が相当し、色分解LUT格納部681と、カラーインクテーブル格納部682とから構成される。色分解LUT格納部681は、図9(b)に示される色分解LUTのテーブルデータを格納する領域である。カラーインクテーブル格納部682は、図9(a)に示されるカラーインクテーブルのテーブルデータを格納する領域である。
次に、図7〜図10のフローチャートおよびテーブルを参照して、本実施形態における画像処理装置300の処理内容について説明する。図7、図8および図10に示されるフローチャートによる処理は、ROM402、503に格納されたプログラムコードがRAM403、504に展開され、CPU401、502によって実行される。
図7は、本実施形態の画像処理装置300における、メイン処理の処理内容を示したフローチャートである。以下、図7に示されるフローチャートを参照して説明する。
S701において、データ処理部620は、新たに色分解LUTを作成するかを判定する処理を実行する。このとき、LUT作成指示受付部611が、新たに色分解LUTを作成するための指示を受付けていた場合、新たに色分解LUTを作成するため、S800に移行する(S701:Yes)。一方、LUT作成指示受付部611が、新たに色分解LUTを作成するための指示を受付けていなかった場合、通常の印刷処理を実行するため、S900に移行する(S701:No)。
(色分解LUTの作成)
図8は、本実施形態の画像処理装置300における、色分解LUT作成処理の処理内容を示したフローチャートである。以下、図8に示されるフローチャートを参照して説明する。
S801において、色分解LUT作成部670は、カラーインクテーブルを参照して、色分解LUTのRGB値の設定処理を実行する。
ここで、図9を参照して(a)カラーインクテーブルおよび(b)色分解LUTの内容について説明する。(a)カラーインクテーブルは、画像処理装置300のデータ格納部680に予め格納され、8ビットのRGB値と、8ビットのCMYK値とが、それぞれ対応付けられて記憶されている。RGB値は、画像データの色情報に相当し、CMYK値は、印刷装置500の有色色材の色材量データに相当する。本実施形態におけるCMYK値は、それぞれのカラーインク量を示す値に対応する。
(b)色分解LUTは、色分解LUT作成部670によって作成され、上記(a)カラーインクテーブルの内容と、8ビットのCL値とが対応付けられて記憶されている。CL値は、印刷装置500の無色色材の色材量データに相当し、本例ではクリアインク量を示す値に対応するに対応する。後述するが、プリンタドライバ630の色分解部632は、印刷時に色分解LUTを参照して印刷データに必要なCMYK値およびCL値を取得する。さらに、色分解LUT作成部670は、測定部660によって導出されるサンプル画像の色相に基づいて、RGB値と、CMYK値と、CL値との対応関係を記憶する、色分解LUTを作成する。
図9(b)の色分解LUTを例に説明すると、色分解LUT作成部670は、カラーインクテーブルを参照して、RGB値(0,0,0)を、色分解LUTの最初のレコードとして記憶する(S801)。
S802において、色分解LUT作成部670は、カラーインクテーブルを参照して、色分解LUTのCMYK値の設定処理を実行する。本実施形態の一例では、色分解LUT作成部670は、S801で設定したRGB値に対応するCMYK値(0,0,0,0)を、色分解LUTの最初のレコードとして記憶する。
S803において、色分解LUT作成部670は、RGB値に対応するCL値の設定処理を実行する。本実施形態の一例では、S801で設定したRGB値に対応して、最初のCL値である「0」が設定される。
S804において、色分解LUT作成部670は、CMYK値とCL値との総和が、所定の上限値を超えているかを判定する。ここで、上限値が設定されているのは、記録媒体の受容層が保持できる水分量に限界があるため、自ずと記録媒体に印字できるインク量が制限されてしまうからである。CMYK値とCL値との総和が、上限値を超えていると判定された場合(S804:No)、次のCL値を設定する処理(S803)に移行する。
S805において、色分解LUT作成部670は、RGB値に対応する全てのCL値の設定処理が終了したかを判定する。本実施形態の一例では、RGB値(0,0,0)に対応して、CL値(0,16,32...255)のように、全てのCL値が設定された場合は、S806に移行する。一方、RGB値に対応する全てのCL値の設定処理が終了していない場合(S805:No)、次のRGB値に対応するCL値を設定する処理(S803)に移行する。
S806において、色分解LUT作成部670は、全てのRGB値に対応する全てのCL値の設定処理が終了したかを判定する。本実施形態の一例では、RGB値(0,0,0)、(0,0,16)...(255,255,255)それぞれに対応して、CL値(0,16,32...255)のように、全てのCL値が設定された場合は、S807に移行する。一方、全てのRGB値に対応する全てのCL値の設定処理が終了していない場合(S806:No)、再び色分解LUTのRGB値の設定処理(S801)に移行する。本実施形態の一例では、色分解LUT作成部670は、カラーインクテーブルを参照して、RGB値(0,0,16)を、色分解LUTの2番目のレコードとして記憶する(S801)。
S807において、サンプル画像データ生成部642は、S801〜S806において設定したCMYK値、およびCL値を用いたサンプル画像データを生成する。
次に、印刷部650はS807で生成したサンプル画像データからサンプル画像を印刷する。S808において、印刷部650は、サンプル画像データを印刷する処理を実行し、サンプル画像を取得する。
次に、測定部660はS808で印刷されたサンプル画像について、正反射光の色付きと、拡散光の色付きとを測定する。
S809において、拡散光測定部661は、サンプル画像の拡散光の色付きを測定する。拡散光測定部661は、図2に示される拡散光の色付きを評価する仕組みを利用して、サンプル画像の拡散光の色付きを測定する。次いで、色相導出部663は、測定した拡散光の色付きから、拡散光の色相を導出する。
S810において、正反射光測定部662は、サンプル画像の正反射光の色付きを測定する。正反射光測定部662は、図1の特許文献1に示される正反射光の色付きを評価する仕組みを利用して、サンプル画像の正反射光の色付きを測定する。次いで、色相導出部663は、測定した正反射光の色付きから、正反射光の色相を導出する。
次に、色分解LUT作成部670は、S809およびS810の測定結果から、RGB値に対応するCL値を決定し、RGB値とCL値との対応関係を含む色分解LUTを作成する。
S811において、色分解LUT作成部670は、RGB値に対応するCL値を決定する。本実施形態では、S809で導出された拡散光の色相と、S810で導出された正反射光の色相との差分を計算し、当該差分が最も小さくなる場合のCL量を、RGB値に対応するCL値として決定する。図9(b)の色分解LUTを例に説明すると、色分解LUT作成部670は、RGB値(0,0,0)に対応するCL値(16)が決定されると、後述のS813において、RGB値に対応するCL値として「16」を対応するレコードに記憶する。なお、本発明における「一致」とは、拡散光の色相と、正反射光の色相とが、完全に一致することのみならず、それぞれの色相の値が所定の範囲内における近似の値であることで足りる。
S812において、色分解LUT作成部670は、全てのRGB値に対応する全てのCL値の決定処理が終了したかを判定する。本実施形態の一例では、RGB値(0,0,0)、(0,0,16)...(255,255,255)それぞれに対応して、CL値(16)、(32)...(0)のように、全てのCL値が決定された場合は、S813に移行する。一方、全てのRGB値に対応する全てのCL値の決定処理が終了していない場合(S812:No)、再びCL値の決定処理(S811)に移行する。
S813において、色分解LUT作成部670は、S811〜S812で決定した全てのCL値を、RGB値と、CMYK値とにそれぞれ対応付けて記憶することにより、色分解LUT(図9(a))を作成する。
以上説明した通り、本実施形態における画像処理装置300は、全てのRGB値に対して、拡散光の色相と、正反射光の色相とが一致する画像出力を得るためのCL値を含む、色分解LUTを得ることができる。
(印刷)
図10は、本実施形態の画像処理装置300における、印刷処理の処理内容を示したフローチャートである。以下、図10に示されるフローチャートを参照して説明する。
S901において、画像入力受付部612は、印刷部650に印刷出力をさせるための画像の入力を受付ける。本実施形態においては、画像入力受付部612は、画像データをコンピュータ装置400に取込むための、CFカードリーダ、CD−ROM等の読取装置、またはスキャナ等が相当する。
S901において受付けられた画像は、8ビットのRGB画像データとしてコンピュータ装置400に取込まれ、HDD404に記憶されると共に、プリンタドライバ630に伝送される。当該取込まれた画像データは、コンピュータ装置400の表示装置に表示されて、画像の編集や加工をすることができる。
S902において、カラーマッチング部631は、画像データのカラーマッチング処理を実行する。本実施形態では、カラーマッチング部631は、当該画像データの色域のマッピングを行い、8ビットのRGB画像データを印刷装置500の色域内におけるRGBデータに変換することにより、当該画像データのカラーマッチング処理を行う。
S903において、色分解部632は、S902でカラーマッチングされたRGB画像データに基づき、注目する画素(以下、「注目画素」と記す)におけるRGBデータが示す、拡散光の色付きを再現するように色分解処理を実行する。具体的には、色分解部632は、注目画素のRGBデータおよび色分解LUTを参照して、拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させる画像出力を得るためのCMYK値およびCL値(以下、CMYK値およびCL値を「色分解データ」とも記す)を求める。本実施形態におけるCMYK値およびCL値は、各値8ビットで定義され、C,M,Y,K,CL各色のインク量に対応する値が用いられる。
S904において、γ補正部633は、S903において得られた色分解データそれぞれに対して、γ補正処理を実行する。具体的には、γ補正部633は、印刷装置500の各色色材の階調特性に応じたLUTを用いることにより、当該色分解データが印刷装置500の階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。なお、クリアインクは透明であるため、γ補正部633はCL値に対してはγ補正を行わない。
S905において、ハーフトーニング部634は、8ビットの色分解データを、4ビットの色分解データに変換するハーフトーニング処理を実行する。ハーフトーニング処理後の4ビットの色分解データは、印刷装置500におけるドット配置パターンを指定するためのインデックスデータ(階調値情報)として用いられる。
S906において、印刷データ生成部641は、S905において得られた4ビットの色分解データと、制御情報とが含まれる印刷データを生成する処理を実行する。
なお、ハーフトーニング処理(S905)および印刷データの生成処理(S906)は、コンピュータ装置400のプリンタドライバ630によって実行される態様について説明したが、実施形態はこれに限定されない。例えば、ハーフトーニング処理を印刷装置500側で実行する構成であってもよい。
S907において、ドット配置割当部651は、S905において得られた4ビットの色分解データに従って、印刷対象となる画像の画素ごとに、ドット配置処理を実行する。S905におけるハーフトーニング処理によって、8ビットの色分解データは、4ビットの色分解データに変換されている。ドット配置割当部651は、4ビットデータで定義される各画素に対して、ドットの配置を割当てることにより、1画素内の複数のエリアそれぞれに対して、ドットの割当を定義することができる。つまり、1画素内の複数のエリアそれぞれにドットを打込むか否かを定義することができ、本実施形態では、「1」または「0」の2値の吐出データの有無によって、1画素内のエリアそれぞれにドットを打込むか否かが定義される。
S908において、マスク処理部652は、S907において得られる吐出データのマスク処理を実行し、吐出データからマスクデータを取得する。本実施形態においては、マスク処理部652は、クリアインクが最後に吐出されるようにマスク処理を実行する。マスク処理をこのように実行することにより、記録媒体上に塗布される他のカラーインクに対して、クリアインクを上掛けする処理を実行することが可能となる。マスク処理の詳細については、図11および図12を参照して後述する。
S909において、印刷ヘッド駆動部653は、S907で定義されたC、M、Y、K、CLそれぞれの吐出データに基づいて、適切なタイミングで印刷ヘッド513を駆動する、印刷ヘッド駆動処理を実行する。印刷ヘッド駆動処理では、印刷ヘッド513が駆動され、吐出データに従ってC、M、Y、K、CLそれぞれのインクが吐出される。
本実施形態におけるドット配置割当部651、マスク処理部652による処理は、印刷装置500の制御部を構成するCPUの制御下で実行される。これらの処理は、コンピュータ装置400におけるプリンタドライバ630によって実行されてもよい。
以上説明した通り、本実施形態における画像処理装置300は、注目画素のRGBデータおよび色分解LUTを参照して、拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させる画像出力を得るためのCMYK値およびCL値を求める。そして、印刷装置500は、これらCMYK値およびCL値を元に、拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させた画像を記録媒体上に出力し、金や銀といった金属の質感を良好に再現する画像出力を得ることができる。
(マルチパス方式の印刷)
上述の通り、S908において、マスク処理部652は、1画素内のエリアそれぞれにドットを打込むか否かを定義する吐出データを、マスクデータに変換する処理を実行する。本実施形態における印刷装置500は、当該マスクデータに基づいて、適切なタイミングで印刷ヘッド513を駆動する、いわゆるマルチパス方式による印刷手法を採用している。
ここで、一般に、インクジェット方式の印刷装置500では、インクの種類ごとの吐出特性のばらつきや、記録媒体の搬送精度のばらつきによって生じ得る出力画像の劣化を低減させるため、マルチパス方式の印刷方式が採用されている。
図11は、本実施形態におけるマルチパス方式の印刷の仕組みを示す図である。図11に示される通り、第1ノズル群〜第4ノズル群までは、それぞれC、M、Y、Kのカラーインクに対応するノズル群である。後述するが、第5ノズル群はCLのクリアインクに対応するノズル群である。第1ノズル群〜第4ノズル群が記録媒体に出力するパターンは、互いに補完する関係にあり、第1ノズル群〜第4ノズル群の出力パターン全てを重合すると、4×4のエリアに対応する画素の印刷が完了する。
第1出力操作においては、第1ノズル群が、マスクパターン1101に従って走査することにより、記録媒体へのインクを出力する。同様に、第2出力操作においては、第2ノズル群が、マスクパターン1102に従って走査することにより、記録媒体へのインクを出力する。各ノズル群による走査が終了するたびに、記録媒体は矢印の方向にノズル群の幅分ずつ搬送される。以後、第3出力操作および第4出力操作も同様の出力処理を実行することにより、C、M、Y、Kのカラーインクによる4×4のエリアに対応する画素の印刷が完了する。
図12は、本実施形態におけるマルチパス方式の印刷の仕組みを示す図であるが、ここではクリアインクに対応する第5ノズル群の処理についてのみ説明する。
図11において説明した通り、第1ノズル群〜第4ノズル群が、それぞれ第1出力操作〜第4出力操作を実行することにより、C、M、Y、Kのカラーインクによる4×4のエリアに対応する画素の印刷が完了している。
そして、図12に示される通り、第5出力操作においては、第5ノズル群が、マスクパターン1205に従って走査することにより、クリアインクを出力する。このように、本実施形態における印刷装置500は、生成されたマスクデータからマスクパターンを特定し、クリアインクが最後に吐出されるようにマスク処理を実行する。このように構成することにより、記録媒体上に塗布される他のカラーインクに対して、クリアインクを上掛けすることが可能となる。
なお、上述の例においては、第5ノズル群による1回の走査により、記録媒体にクリアインクが吐出される例について説明したが、第5ノズル群の出力に対するマスクパターンはこれに限らない。例えば、不図示の第6ノズル群によって、さらにクリアインクを複数回走査するようなマスクパターンでもよい。
以上説明したように、本発明に係る画像処理装置300によれば、記録媒体上に出力する画像の拡散光の色相と、正反射光の色相とが一致するように、画像データを処理することができる。このため、比較的取扱いが難しい金色トナーや銀色トナー等を使用すること無く、簡易な方法によって金や銀といった金属の質感を良好に再現する画像を形成することができる。
[実施形態2]
実施形態1では、画像入力受付部612によって入力された画像の全画素について、拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させた画像出力を得るための処理態様について説明した。
しかしながら、一般的な画像では、画像全体が金属色で表現されるものは少なく、画像の一部分のみが金属色で表現される場合が多い。そこで、本実施形態では、金属色で表現される部分のみを、拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させる色分解処理の対象とする画像処理方法について説明する。なお、本実施形態においては、前述の実施形態1と相違する点を中心に説明するため、実施形態1と同一の構成については同一符号を付して説明する。
図13は、本実施形態において、印刷対象となる画像の一例を示す図である。図13(a)に示される画像には、金属色で表現される星オブジェクト1311と、金属色で表現されない月オブジェクト1312が含まれている。一方、図13(b)は、本実施形態における金属画像データの一例を示している。
ここで、金属画像データは、画像データ内の注目画素が金属色で表現されることを示す1ビットのデータからなるものである。図13(b)を例に説明すると、符号1321で示される領域は、金属色で表現される星オブジェクト1311に対応する領域のため、金属画像データの値は「1」となる。一方、符号1321以外の領域は、金属色では表現されないため、金属画像データの値は「0」となる。
上記の様な金属画像データは、例えば図6に示されるインターフェース部610を介して作成することができる。具体的には、コンピュータ装置400に取込まれる画像に対して、領域指定受付部613が、金属色で表現される領域の指定を受付け、当該受付けた領域について、金属画像データを「1」と指定する金属画像データを作成する。
図14は、本実施形態における、印刷処理の処理内容を示したフローチャートである。以下、図14に示されるフローチャートを参照して説明する。尚、前述の通り、実施形態1で説明した構成については説明を割愛する。
S902におけるカラーマッチング処理が終了すると、金属画像データ判定部635は、色分解処理の対象となる画像データのうち、注目画素の金属画像データの値は「1」であるか、すなわち注目画素は金属色で表現されているかを判定する(S1401)。
注目画素の金属画像データの値が「1」と判定された場合(S1401:Yes)、色分解部632は、実施形態1の場合と同様に、当該注目画素のRGBデータおよび色分解LUTを参照して色分解データを求める(S1402)。一方、注目画素の金属画像データの値が「0」と判定された場合(S1401:No)、色分解部632は、当該注目画素のうち、CL値については「0」として色分解処理を実行する(S1403)。S1402またはS1403の処理が終了すると、S904に移行する。
以上説明した通り、実施形態2における印刷装置500は、出力処理の対象となる画像のうち、金属色で表現される部分のみを、拡散光の色相と、正反射光の色相とを一致させる色分解処理の対象とする。かかる仕組みにより、画像の一部分のみが金属色で表現される場合においても、当該部分のみを対象として拡散光の色相と、正反射光の色相とが一致するように、画像データを処理することができる。その結果、画像の一部分のみについても、金属の質感を良好に再現する画像を形成することができる。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。
300・・画像処理装置
400・・コンピュータ装置
500・・印刷装置
610・・インターフェース部
620・・データ処理部
630・・プリンタドライバ
632・・色分解部
635・・金属画像データ判定部
640・・データ生成部
650・・印刷部
660・・測定部
670・・色分解LUT作成部
680・・データ格納部
1321・・金属色で表現されている領域

Claims (12)

  1. 画像データの色情報を、有色色材の色材量データと無色色材の色材量データとを含む色材量データに分解する画像処理装置であって、
    記録媒体上に塗布された有色色材上に、無色色材を塗布することで金属色を表現する画像を出力するために、前記画像の拡散光の色相と正反射光の色相とを一致させるように、前記色情報を前記色材量データに分解する色分解手段を備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 画像データの領域の指定を受付ける領域指定受付手段をさらに備え、
    前記領域指定受付手段による指定を受付けた前記領域の前記色情報が、前記色分解手段によって前記色材量データに分解されること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 画像データ内の注目画素が、前記金属色で表現されること示す金属画像データであるかを判定する金属画像データ判定手段をさらに備え、
    前記金属画像データであると判定された前記注目画素に対応する前記色情報が、前記色分解手段によって前記色材量データに分解されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記有色色材の色材量データと前記無色色材の色材量データとを用いてサンプル画像データを生成するサンプル画像データ生成手段と、
    前記サンプル画像データ生成手段により生成されたサンプル画像を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段により印刷された前記サンプル画像を測定する測定手段と、をさらに備え、
    前記拡散光の色相および前記正反射光の色相は、前記測定手段が前記サンプル画像を測定して導出されること
    を特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記色情報ごとに、前記拡散光の色相と前記反射光の色相との差分が最も小さくなる場合の前記無色色材の色材量データを特定し、当該色情報と特定した前記無色色材の色材量データとを対応付けて記憶する色分解LUTを作成する、色分解LUT作成手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記色分解手段は、前記色分解LUTを参照して、前記画像の拡散光の色相と正反射光の色相とを一致させるように、前記色情報を前記色材量データに分解すること
    を特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記有色色材および前記無色色材は、それぞれカラートナーおよびクリアトナーであること
    を特徴とする請求項1から6いずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記有色色材および前記無色色材は、それぞれカラーインクおよびクリアインクであること
    を特徴とする請求項1から6いずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 記録媒体上に塗布された有色色材上に、無色色材を塗布することで金属色を表現する印刷部を備えた画像処理装置であって、
    前記金属色の部分は、拡散光の色相と正反射光の色相とが一致すること
    を特徴とする画像処理装置。
  10. 画像データの色情報を、有色色材の色材量データと無色色材の色材量データとを含む色材量データに分解するときに参照される、色分解LUTを作成するデータ処理装置であって、
    記録媒体上に塗布された有色色材上に、無色色材を塗布することで金属色を表現する画像を出力するために、前記色情報ごとに、拡散光の色相と反射光の色相との差分が最も小さくなる場合の前記無色色材の色材量データを特定する特定手段と、
    当該色情報と特定した前記無色色材の色材量データとを対応付けて記憶する色分解LUTを作成する、色分解LUT作成手段を備えること
    を特徴とするデータ処理装置。
  11. コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
  12. 画像データの色情報を、有色色材の色材量データと無色色材の色材量データとを含む色材量データに分解する画像処理方法であって、
    記録媒体上に塗布された有色色材上に、無色色材を塗布することで金属色を表現する画像を出力するために、前記画像の拡散光の色相と正反射光の色相とを一致させるように、前記色情報を前記色材量データに分解する色分解ステップを備えること
    を特徴とする画像処理方法。
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