JP2015012357A - 画像処理装置、プリンタードライバー、印刷システム、及び印刷データ生成方法 - Google Patents

画像処理装置、プリンタードライバー、印刷システム、及び印刷データ生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷速度の変化に対応して高画質な画像を形成できる画像処理装置。【解決手段】画像データDをプリンター60用の印刷データDpに変換する画像処理装置5であって、前記画像データDと前記画像データDに対応する前記プリンター60の印刷速度Vとをデータとして記憶する速度テーブル50を参照して、前記画像データDを印刷する前記印刷速度Vを決定する負荷演算モジュール41と、色処理テーブル51を参照してRGBカラーモデルである前記画像データDをCMYKカラーモデルである前記印刷データDpに変換するとともにハーフトーン処理を行う色変換モジュール44とを備え、前記色変換モジュール44は、前記ハーフトーン処理され生成されたドットの大きさが異なる2値化ファイルDfを複数作成し、前記印刷速度Vに基づいて、前記2値化ファイルDfのいずれかを適用するか決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数色を用いカラー画像を形成するための画像処理装置、プリンタードライバー、印刷システム、及び印刷データ生成方法に関する。
画像処理装置としては、記録用紙等の記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリンターを用いたものが知られている。このような画像処理装置でカラー画像を形成する場合は、所定の速度で搬送される記録媒体に、インクジェットプリンターのヘッドからシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各カラーインクを吐出しドットを形成し、それらを重ね合わせてカラー画像を形成する。この場合、記録媒体にインクが吸収される前、もしくはインクが乾燥する前に次のインクが着弾してしまうと、カラーインク同士が互いに混色し滲みの発生や色自体が変わってしまう等の不具合が生じることがある。
このような不具合を解決するために、画像処理装置において、ある濃度(画素面積率)を閾値としてドット密度をある倍数をもって切り替えるドット密度切り替え手段を有し、画素を形成する際に求められる濃度によってドット密度を切り替えることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−154689号公報
ところが、上述の画像処理装置では、印刷速度が一定であることを条件としており、印刷速度の変化については考慮されていない。印刷速度が変化すると、インクの吸収もしくは乾燥する時間とインクの打ち込み密度(インク吐出量)とが対応しきれず、画質が低下する虞がある。近年、普通紙や光沢紙等の多種多様な記録媒体に画像を形成したいとの要望がある。また、求める画像品質によって印刷速度を変化させ、効率よく画像を形成したいとの要望もある。そのため、印刷速度の変化に対応して高画質な画像を形成できる画像処理装置が求められている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)画像データを、記録媒体にカラー画像を形成するプリンター用の印刷データに変換する画像処理装置であって、前記画像データのデータ量と前記画像データに対応する前記プリンターの印刷速度とを記憶する速度テーブルを参照して、前記印刷速度を決定する負荷演算モジュールと、色処理テーブルを参照してRGBカラーモデルである前記画像データをCMYKカラーモデルにし、ハーフトーン処理を行い、前記印刷データに変換する色変換モジュールと、を備え、前記色処理テーブルは前記印刷速度に対応したデータとして構成されており、前記色変換モジュールは、前記負荷演算モジュールで決定された前記印刷速度に対応した前記色処理テーブルのデータに基づき、前記画像データをRGBカラーモデルからCMYKカラーモデルにすることを特徴とする画像処理装置。
(適用例2)前記色変換モジュールは、諧調表現するために、前記CMYKカラーモデルにした前記画像データをドットの大きさが異なる画像データのファイルを複数作成してから、前記ハーフトーン処理をすることを特徴とする上記の画像処理装置。
これらの構成によれば、画像処理装置は、負荷演算モジュールによって、速度テーブルを参照して所望の画像データを印刷するのに適した印刷速度を知ることができる。そして、色変換モジュールによって、色処理テーブルからRGBカラーモデルから印刷速度に対応した適切なCMYKカラーモデルの変換用データを選択し、画素データに変換することができるので、印刷速度が変化した場合であっても画質の低下を抑制することができる。また、複数のドットサイズにすることにより、インクを吐出するプリンターに適した諧調表現を可能としている。その後、ハーフトーン処理をして2値化し、プリンターで印刷可能な印字データとすることができる。
(適用例3)前記負荷演算モジュールで選択された前記印刷速度は、前記プリンターの仕様に基づいて予め設定されている前記記録媒体の種類や画像解像度を含むモード情報に付加されて、前記色変換モジュールに送られることを特徴とする上記の画像処理装置。
この構成によれば、色変換モジュールにおいて、使用される記録媒体の種類、要求される画像解像度(画質)を印刷速度に加味して、色処理テーブルを選択することができる。すなわち、記録媒体の種類によりインクの吸収性の違い、画像解像度すなわちインクの打ち込み密度を考慮して色処理テーブルを選択することができる。その結果、印刷速度、記録媒体の種類、画像解像度等に適した印刷データ、すなわちインク量を適用できる。
(適用例4)ラインインクジェットヘッドを備え、前記負荷演算モジュールは、前記画像データを、ラスターごとに確認しデータ圧縮を行うラスター解析部と、前記速度テーブルを参照して、圧縮された前記画像データのデータ量に基づいて前記印刷速度を選択する負荷予測部と、を備えることを特徴とする上記の画像処理装置。
この構成によれば、RGBカラーモデルのRGBの画素データを圧縮することができ、以降の処理を容易にすることができる。
(適用例5)上記の画像処理装置における各手段を備えていることを特徴とするプリンタードライバー。
この構成によれば、プリンタードライバーは、印刷される記録媒体の種類や画像解像度等を考慮して色処理テーブルを選択することができる。その結果、印刷速度、記録媒体の種類、画像解像度等に適した印刷データ、すなわちインク量を適用でき、高画質な画像を形成できる。
(適用例6)上記の画像処理装置と、記録媒体を搬送する紙送り部及び前記記録媒体に画像を含む情報を印刷する印刷部を備えたプリンターと、を有することを特徴とする印刷システム。
この構成によれば、印刷システムは、印刷される記録媒体の種類や画像解像度等を考慮して色処理テーブルを選択することができる。その結果、印刷速度、記録媒体の種類、画像解像度等に適した印刷データ、すなわちインク量を適用でき、高画質な画像を形成できる。
(適用例7)画像データから記録媒体にカラー画像を形成するプリンター用の印刷データを生成する印刷データ生成方法であって、前記画像データはRGBカラーモデルで構成され、前記画像データのデータ量に対応する印刷速度を選択し、選択した前記印刷速度に対応するもので、前記画像データをRGBカラーモデルからCMYKカラーモデルに変換する変換データを選択して変換し、変換したCMYKカラーモデルの画素データにハーフトーン処理を行い、前記プリンターに対応するコマンドに変換し、前記印刷データを生成することを特徴とする印刷データ生成方法。
この方法によれば、印刷速度に対応する適切な変換用のデータを色処理テーブルから選択する。印刷速度を変化させた場合であっても、記録紙へのインクの吸収もしくは乾燥する時間とインクの打ち込み密度(インク吐出量)が変わってしまうことを避けることができ、画質が低下を抑制できる。
本発明の実施形態に係わる印刷システムの概要を示すブロック図。 プリンタードライバーにおける各種処理の概要を示すフローチャート。 負荷演算モジュールを説明する図。 速度決定テーブルの一例を示す図。 色処理テーブルの一例を示す図。 インク量の決定方法を説明する図。
以下、本実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で参照する図面では、説明及び図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
(印刷システムの全体構成について)
まず、印刷システムの全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係わる印刷システムの概要を示すブロック図である。なお、本発明の画像処理装置の各手段をプリンタードライバーとしてコンピューターに搭載した場合を例に挙げ、当該コンピューター(ホストコンピューター)と、プリンターとから成る印刷システムについて説明する。なお、プリンターとしては、ラインインクジェットプリンターを用いた場合を例にとり説明する。
図1に示すように、印刷システム5は、各種データを記憶または生成すると共に、これを印刷データ(インク吐出データ)化するホストコンピューター10と、ホストコンピューター10から出力された印刷データに基づいて印刷を行うラインインクジェットプリンター60とを有する。
ホストコンピューター10は、少なくとも、アプリケーション20と、オペレーティングシステム21(図1ではOSと示す)と、CPU(Central Processing Unit)24と、プリンタードライバー30と、を備えている。アプリケーション20は、インクを吐出するか吐出しないかの2値化処理(ハーフトーン処理)を必要とする各種データを生成し処理するためのプログラムである。オペレーティングシステム21は、ホストコンピューター10を制御するための基本プログラムである。CPU24は、図示しない操作系や検出系からの入力信号処理、及び各種データ処理等の処理を実行する。
プリンタードライバー30は、少なくとも、ドライバー上位層31と、画像処理モジュール40と、を備える。
プリンタードライバー30は、アプリケーション20で生成される画像データD(図2参照)を用い色表現法の一種であるRGBカラーモデルのRGBデータDrに変換する機能や、そのRGBデータDr等を用い後述するラインインクジェットプリンター60で所望の画像が印刷できるような色変換処理を行う機能を有する。また、プリンタードライバー30は、ハーフトーン処理(2値化)を含む画像処理、CYMKカラーモデルのカラーインクの吐出量や紙送り量をコントロールするコマンドに変換するコマンド変換処理を行う機能をも有する。
ドライバー上位層31は、アプリケーション20で生成された画像データDからRGBの値に変換するレンダリング処理を行い、RGBデータDrを生成する。レンダリング処理とは、数値データとして与えられた物体や図形に関する情報を計算によって画像化する処理である。
画像処理モジュール40は、負荷演算モジュール41と、色変換モジュール44と、コマンド変換モジュール45と、印刷データ出力部46と、速度テーブル50と、色処理テーブル51と、コマンド変換テーブル53とを有している。
負荷演算モジュール41は、印刷システム5の動作においてホストコンピューター10のCPU24に掛かる負荷(データ量)を演算する機能を有する。負荷演算モジュール41は、ラスター解析部42と、負荷予測部43と、を備える。ラスター解析部42は、ラスター毎に、画像データDから求められるRGBデータDrを1画素ずつその内容を確認(解析)する。
負荷予測部43は、ラスター解析部42での解析結果(RGBデータDrのデータ量)に基づいて、どの程度CPU24に負荷が掛かるかの変化を算出する。このとき、その負荷状態の変化によって、速度テーブル50から適切な印刷速度Vを選択する。速度テーブル50には、予め複数の負荷状態(データ量)と、その負荷状態に対応する複数の印刷速度Vとがデータとして保管されている。
色処理テーブル51は、モード情報Mや速度テーブル50に対応するデータで構成されている。色変換モジュール44は、予め入力された印刷条件を規定するモード情報Mや印刷速度V等の情報に基づいて、今まで使用していた色処理テーブル51を切り替える必要があるか否かを判断する。そして選択された色処理テーブル51を参照し、RGBの画像データ(RGBデータDr)をCMYKカラーモデルの画像データに変換し、諧調処理やハーフトーン処理、2値化処理等をして、ラインインクジェットプリンター60で印刷可能なインク量データDiに変換する。
コマンド変換モジュール45は、コマンド変換テーブル53を参照して、ラインインクジェットプリンター60が解読可能なコマンド形式に変換するためのコマンド処理を行う。すなわち、CMYK各色のインク量データDiや紙送り量などをラインインクジェットプリンター60が解読できるコマンドに変換する。印刷データ出力部46は、ラインインクジェットプリンター60にコマンドを含む印刷データDpを出力する。
次いで、ラインインクジェットプリンター60について説明する。図1に示すように、ラインインクジェットプリンター60は、印刷データ入力部61と、印刷バッファー62と、紙送り部63と、印刷部67とを備える。印刷データ入力部61は、ホストコンピューター10から出力された印刷データDpを入力(取得)する。印刷バッファー62は、入力した印刷データDpを一時的に格納する。
紙送り部63は、少なくとも、紙送りローラー対64と、紙送りモーター66とを有する。紙送りローラー対64は、送りローラー及び押えローラー(いずれも図示しない)とからなり記録媒体を挟持する。送りローラーは、紙送りモーター66から駆動力を得て回転動作を行う。その結果、紙送りローラー対64は、記録媒体を図示しない紙搬送経路に沿って所定のピッチ及び速度で搬送する。
印刷部67は、少なくとも印刷ヘッド68を有する。本実施形態に係る印刷ヘッド68は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクをそれぞれ吐出する図示しないノズル群を有する。これらのノズル群は、紙搬送経路を搬送される記録媒体の印刷面に対向している。各ノズル群はノズル列を形成し、各ノズル列は、記録媒体の搬送方向に所定のピッチで配置されるとともに、幅方向において記録媒体の印刷面を覆う長さに設置されている。なお、印刷ヘッド68は、1つのヘッドで構成されていてもよいし、複数のヘッドを記録媒体の幅方向に並列させていてもよい。
上述のラインインクジェットプリンター60は、紙送り部63によって紙搬送経路に沿って搬送される記録媒体に、印刷部67の印刷ヘッド68からシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを選択的に吐出してドットを形成し記録媒体の印刷面に所望の画像を形成する。なお、各色のインクは、図示しないインク供給部より印刷ヘッド68に供給される。
(プリンタードライバーについて)
ここで、プリンタードライバー30について、図2を参照して各種処理の概要について説明する。図2は、プリンタードライバーにおける各種処理の概要を示すフローチャートである。
図2に示すように、プリンタードライバー30は、図1に示すアプリケーション20によって生成された画像データDを取得する。ステップS01のレンダリング工程において、画像データDは、図1に示すドライバー上位層31に送られ、レンダリング処理が行われる。レンダリング処理とは、数値データとして与えられた物体や図形に関する情報を、計算によって画像化する処理であり、取得した画像データDが数値データに相当する場合に当該処理を実行する。その結果、RGBカラーモデルのRGBデータDrを得る。
なお、本実施形態の印刷システム5は、業務用途に適用されカラーラベル、チケット、タグ等が印刷される。そのため、画像が形成される記録媒体は、普通紙、光沢紙、ラベル紙、厚紙等、様々な種類が想定される。また、形成される画像も用途によって、写真画像、バーコード等の認証画像、数字、文字等多岐にわたる。そのため、画像データDとしてのRGBデータDrとともに、ユーザーによって設定された記録媒体の種類や解像度等のモード情報Mも図1に示すラスター解析部42に送られる。
続いて、ステップS02のラスター解析工程において、プリンタードライバー30は、図1に示す画像処理モジュール40の負荷演算モジュール41のラスター解析部42により、レンダリング処理された画像(RGBデータDr)からラスターとして画像データを取り出し、1画素ずつRGB値を確認(解析)する。そして、データ量を少なくするため、色変換を行う際にRGB値をデータ圧縮することができるか否かを解析してもよい。そして、圧縮可能な場合は、圧縮後のデータ量を求める。このデータ圧縮は、色変換等、以降の処理を容易にするために行われ、後で解凍する。データ量は結果をモード情報Mとともに図1に示す負荷予測部43に送る。
ステップS03の負荷予測工程では、ステップS02のラスター解析工程の解析結果(圧縮した場合は圧縮後のデータ量)に基づいて、どの程度CPU24に負荷が掛かるかを算出する。このとき、その負荷状態によって、速度テーブル50から適切な印刷速度Vを選択する。速度テーブル50には、予め複数の負荷状態(データ量)と、その負荷状態に対応する複数の印刷速度がデータとして保管されている。そして、負荷演算モジュール41は、予め設定されている画像が印刷される記録媒体の種類や画像解像度等のモード情報Mに、印刷速度Vの情報等を付加して図1に示す色変換モジュール44にそれらの結果を出力する。
ステップS04の色変換工程では、送られてきたモード情報Mと印字速度Vに基づき、対応する色処理テーブル51を選択し、今まで使用していた色処理テーブル51を切り替える必要があるか否かを判断する。そして選択された色処理テーブル51を参照し、RGBの値(RGBデータDr)を、CMYKカラーモデルの画像データに変換し、諧調処理やハーフトーン処理、2値化処理等をして、ラインインクジェットプリンター60で印刷可能なインク量データDiに変換する。撮影された画像、あるいはパソコン等のディスプレイ上に表現される色は光の発光を利用して色を表現(加法混色法)するRGBカラーモデルであるが、カラーインクや塗料ではRGBカラーモデルで全ての色の表現が出来ないため、ラインインクジェットプリンター60で印刷する場合はCMYKカラーモデルへの変換作業が必要となる。そして、CMYKカラーモデルのインク量データDiをコマンド変換モジュール45に送る。
ステップS05のコマンド変換工程では、コマンド変換テーブル53を参照して、ラインインクジェットプリンター60が解読可能なコマンド形式に変換するためのコマンド変換処理を行う。すなわち、CMYKの各色のインク量データDiや紙送り量などをラインインクジェットプリンター60が解読できるコマンドに変換する。そして、ラインインクジェットプリンター60にコマンドを出力する。
(負荷演算について)
ここで、上記の各工程の詳細について説明する。まず、負荷演算、すなわちラスター解析工程と負荷予測工程の詳細について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、負荷演算モジュールを説明する図であり、図4は、速度決定テーブルの一例を示す図である。
図3に示すように、負荷演算モジュール41は、ラスター解析部42と、負荷予測部43とを有する。ラスター解析部42は、RGB値解析工程S11を備え、場合によってはデータ圧縮判断工程S12を備える。RGB値解析工程S11では、ラスター毎に、画像データDから求められるRGBデータDrを1画素ずつその内容を確認する。そして、データ圧縮判断工程S12を備えた場合、RGBデータDrが圧縮できるか否かを判断し、圧縮可能であればデータ圧縮作業を実施する。
圧縮は、例えば、データ圧縮アルゴリズムの一つである連長圧縮(ランレングス圧縮)等が用いられる。連長圧縮では、ある連続したデータを、そのデータと、そのデータが連続した長さとで表現する。そのことによりデータを圧縮する。例えば、「A・A・A・A・B・B・B・B・B・A・A・A」は「A・4・B・5・A・3」と表せる。これは、Aが4回続き、そのあとにBが5回、そしてAが3回続いていることを表している。
負荷予測部43は、速度テーブル選択工程S21と、速度決定工程S22とを有する。負荷予測部43は、ラスター解析部42での解析結果に基づいて、どの程度CPU24に負荷(データ量)が掛かるかを算出する。速度テーブル選択工程S21では、ラスター解析部42で求められたRGBデータDrのデータ量を基に、速度テーブル50を参照して、そのデータ量に対応する印刷速度Vを選択する。図4に示すように、速度テーブル50は、ラインインクジェットプリンター60の仕様をベースとして、予め複数のデータ量と、そのデータ量に対応する複数の印刷速度Vがデータとして保管されている。ここでは、速度テーブル50から適切な印刷速度Vが選択されたとする。
速度決定工程S22では、選択された印刷速度Vがラインインクジェットプリンター60の仕様に対して、例えば極端に遅くなるか否か等を検証し問題なければその印刷速度Vに決定する。問題がある場合は、例えばラスター解析部42に戻りデータを分割することにより、CPU24に掛かるデータ量を見かけ上減らすことが可能か否か等の対策を検討する。ここで、所望の画像データDを印刷するにあたり、適切な印刷速度Vが決定される。
(色変換処理について)
次いで、色変換処理について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、色処理テーブルの一例を示す図であり、図6は、ラインインクジェットプリンター60で印刷する形式に変換したインク量の決定方法を説明する図である。
前述のように、撮影された画像、あるいはパソコン等のディスプレイ上に表現される色は光の発光を利用して色を表現するRGBカラーモデル(加法混色法)であるが、カラーインクではRGBカラーモデルで全ての色の表現が出来ないため、ラインインクジェットプリンター60で印刷する場合はCMYKカラーモデル(減色混合法)への変換作業が必要となる。
図5に示す色処理テーブル51は、上記のとおりRGB(加色混合の割合)をCMYK(減色混合の割合)に変換するための色変換テーブルであり、RGBの各8bit(十進法で0〜255)データをCMYKの各8ビット(十進法で0〜255)に割り当てるものである。高画質を目指す場合は8ビットでなく16ビットなどの多ビットを割り当てて分解能を向上させることができる。また、色処理テーブル51は、バイナリーデータの羅列によって構成され、図示の通りCMYKの順に並べてデータが列記されている(C1M1Y1K1,C2M2Y2K2・・・CnMnYnKn)。
但し、RGB全ての組み合わせは、256(0〜255)の3乗=約1677万通り存在するため、これらの組み合わせを全てテーブル上に記載するのは現実的でない。そこで、予め特定のRGBの値を決めておき、その値に対応するCMYKの値(インク吐出量を決定するための値)だけを、色処理テーブル51に記載している。したがって、例えばRGBを各10グリッドとした場合は、10の3乗=1000グリッドで各色処理テーブル51を構成することとなる。グリッド数は出力する色の精度に影響を与え、当然多いほうが精度は向上するが、容量が大きくなるなどの弊害も生じるため、使用されるラインインクジェットプリンター60の性能とのバランスを考慮して決定される。図5は、色処理テーブル51の一部を示したものである。
例えば、図5に示すように、画像データDに含まれる任意の画素の加色混合の割合が、R=100,G=30,B=90(十進法)であり、色処理テーブル51に、対応する減色混合の割合(CMYKの組み合わせ)が存在する場合、その減色混合の割合(C=40,M=120,Y=34,K(Black)=63(十進法))に基づいて変換値を決定する。
色処理テーブル51は、モード情報Mや速度テーブル50に対応して構成されている。速度決定工程S22でCPU24に掛かる負荷(データ量)に基づき速度テーブル50を参照して印刷速度Vを選択し、選択された印刷速度Vに対応する変換用のデータを、色処理テーブル51から選択して、RGBカラーモデルの画像データからCMYKカラーモデルの画像データへ変換する。
ラインインクジェットプリンター60で印刷速度を変化させた場合、記録紙へのインクの吸収もしくは乾燥する時間とインクの打ち込み密度(インク吐出量)が変わってしまい、画質が低下する場合がある。しかし、印刷速度Vに対応する適切な変換用のデータを色処理テーブル51から選択することにより、印刷速度が変化した場合であっても画質の低下を抑制することができる。
次いで、図6に示すように、印刷速度Vに対応する適切な変換用のデータを色処理テーブル51から選択して、RGBデータDrからCMYKカラーモデルに変換したCMYKデータDkに対してハーフトーン処理を実施する。ハーフトーン(網点)処理とは、グレイスケールやカラーの画像を限られた色数(例えば、白い紙上の黒い点など)の小さな点(ドット)のパターンで表すことで印刷可能にしたものである。印刷は紙の上の各点について、インクを置くか、紙をそのままにしておくかという2値状態で情報を表す。つまり、基本的には2値画像だけが印刷可能である。しかし、ハーフトーン(網点)処理により、連続した色調の画像を再現することが可能で、グレイやカラーの様々な陰影の画像を印刷できる。
グレイ階調の網点では基本的に白い背景の上に黒い小さなドットのパターンを並べる。十分な距離からこれを見ると、ドットが非常に小さいため、人間の眼ではその点を識別できず、灰色であるかのように見え、黒いドットと白い背景の面積の割合によってその部分の明るさが決まる。例えば、多数の黒いドットや大きめの黒いドットがある場合、暗い灰色に見え、黒いドットが少ない場合や小さめのドットだった場合には明るい灰色に見える。
カラー印刷では、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のセットを用いる。そして、CMYKの各色のインクについて、上述のようにドットのパターンを生成する。そして、それらのパターンを重ね合わせることで、各色の割合に応じた色調が表現される。
このとき、色処理テーブル51で求められたCMYKの値に基づいて各色のインク量を決定しなければばらない。本実施形態では、CMYKデータDkの各色に対してハーフトーン処理を実施し2値化ファイル(ドットパターン)Dfを作成する。ハーフトーン処理の前処理として、諧調データに応じてドットの大きさを複数種類設定する諧調処理を実行する。なお、このドットの大きさは、ノズルから吐出されるインク量と比例する。本実施形態では、例えば、ドットのサイズをS,M,Lの3種類設ける。ドットのサイズによって、各ドットサイズのCMYKデータであるファイルDfs,Dfm,Dflを構成する。これらのファイルDfs,Dfm,Dflを組合せて、諧調を表現している。
さらにハーフトーン処理において、ファイルDfs,Dfm,Dflのそれぞれを、ディザマスクを用いて2値化ファイル(ドットパターン)Dfを作成する。
そして、コマンド変換モジュール45により、2値化ファイル(ドットパターン)Dfに基づき、コマンド変換テーブル53を参照して、ラインインクジェットプリンター60が解読可能なコマンドに変換する。そして、印刷データ出力部46は、ラインインクジェットプリンター60にコマンドを含む印刷データDpを出力し、印刷する。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(1)本発明の画像処理装置を適用した上述の印刷システム5は、負荷演算モジュール41によって、速度テーブル50を参照して所望の画像データDを印刷するのに適した印刷速度Vを知ることができる。そして、色変換モジュール44によって、印刷速度Vに応じたRGBカラーモデルからCMYKカラーモデルへの変換データを選択する。すなわち、印刷速度Vに応じ、2値化ファイルDfとされたCMYKカラーモデルである印刷データDpは、印刷ヘッド68から吐出されるインク量を適切に規定することができる。そのため、印刷速度Vの変化に適した印刷データDp、すなわちインク量を適用できる。その結果、印刷速度Vが変化したとしても、インクの混色や滲み等の不具合を低減でき高画質な画像を形成できる。
(2)本発明の画像処理装置を適用した上述の印刷システム5は、色変換モジュール44において、使用される記録媒体の種類、要求される画像解像度(画質)を印刷速度Vに加味して、色処理テーブル51を選択することができる。すなわち、記録媒体の種類によりインクの吸収性の違い、画像解像度すなわちインクの打ち込み密度を考慮して色処理テーブル51を選択することができる。その結果、印刷速度V、記録媒体の種類、画像解像度等に適した印刷データDp、すなわちインク量を適用できる。
(3)本発明の画像処理装置を適用した上述の印刷システム5は、RGBカラーモデルのRGBデータDrを圧縮することができ、以降の処理を容易にすることができる。
上述の印刷システム5では、ライン方式のインクジェットプリンターの例で説明をしたが、シリアル方式のインクジェットプリンターにも適用することができる。
5…画像処理装置を適用した印刷システム、10…ホストコンピューター、20…アプリケーション、24…CPU、30…プリンタードライバー、31…ドライバー上位層、40…画像処理モジュール、41…負荷演算モジュール、42…ラスター解析部、43…負荷予測部、44…色変換モジュール、45…コマンド変換モジュール、46…印刷データ出力部、50…速度テーブル、51…色処理テーブル、53…コマンド変換テーブル、60…ラインインクジェットプリンター、61…印刷データ入力部、63…紙送り部、67…印刷部、68…印刷ヘッド。

Claims (7)

  1. 画像データを、記録媒体にカラー画像を形成するプリンター用の印刷データに変換する画像処理装置であって、
    前記画像データのデータ量と前記画像データに対応する前記プリンターの印刷速度とを記憶する速度テーブルを参照して、前記印刷速度を決定する負荷演算モジュールと、
    色処理テーブルを参照してRGBカラーモデルである前記画像データをCMYKカラーモデルにし、ハーフトーン処理を行い、前記印刷データに変換する色変換モジュールと、を備え、
    前記色処理テーブルは前記印刷速度に対応したデータとして構成されており、前記色変換モジュールは、前記負荷演算モジュールで決定された前記印刷速度に対応した前記色処理テーブルのデータに基づき、前記画像データをRGBカラーモデルからCMYKカラーモデルにすることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色変換モジュールは、諧調表現するために、前記CMYKカラーモデルにした前記画像データをドットの大きさが異なる画像データのファイルを複数作成してから、前記ハーフトーン処理をすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記負荷演算モジュールで選択された前記印刷速度は、
    前記プリンターの仕様に基づいて予め設定されている前記記録媒体の種類や画像解像度を含むモード情報に付加されて、前記色変換モジュールに送られることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. ラインインクジェットヘッドを備え、
    前記負荷演算モジュールは、前記画像データを、ラスターごとに確認しデータ圧縮を行うラスター解析部と、
    前記速度テーブルを参照して、圧縮された前記画像データのデータ量に基づいて前記印刷速度を選択する負荷予測部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置における各手段を備えていることを特徴とするプリンタードライバー。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    記録媒体を搬送する紙送り部及び前記記録媒体に画像を含む情報を印刷する印刷部を備えたプリンターと、を有することを特徴とする印刷システム。
  7. 画像データから記録媒体にカラー画像を形成するプリンター用の印刷データを生成する印刷データ生成方法であって、
    前記画像データはRGBカラーモデルで構成され、前記画像データのデータ量に対応する印刷速度を選択し、
    選択した前記印刷速度に対応するもので、前記画像データをRGBカラーモデルからCMYKカラーモデルに変換する変換データを選択して変換し、
    変換したCMYKカラーモデルの画素データにハーフトーン処理を行い、
    前記プリンターに対応するコマンドに変換し、前記印刷データを生成することを特徴とする印刷データ生成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11715250B2 (en) 2020-07-29 2023-08-01 Seiko Epson Corporation Image processing apparatus, method for controlling image processing apparatus, and storage medium

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