JP2016065849A - 媒体サイズ検知装置及び画像処理装置 - Google Patents

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勇 若林
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峻 小林
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Abstract

【課題】移動体の位置に応じて記録媒体のサイズを検知する機構における装置の小型化及び容易な高精度化を実現する媒体サイズ検知装置及び画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像が形成される用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知装置であって、一部がラック296と一体となって移動し、ラック296の位置に応じた信号を出力するサイズ検知部300とを含み、サイズ検知部300は、基板の板面に垂直な方向に磁束が発生するように基板上に形成された平面パターンコイル302を含み、板面と垂直な方向の空間の磁束の変化に応じた信号を出力する磁束センサ301と、板面と垂直な方向の空間に配置され、磁束に影響を与える材質で形成されたターゲット部材303とを含み、ターゲット部材303は、ラック296の移動方向において変化のある形態で配置されており、ラック296の移動に応じて平面パターンコイル302の磁束を変化させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、媒体サイズ検知装置及び画像処理装置に関し、特に、非接触型のセンサによる検知機構に関する。
電子化された情報を記録媒体上に画像として形成する画像処理装置や、記録媒体上に表示されている内容を読み取って電子化する画像読取装置のような、用紙等の記録媒体を扱う装置においては、記録媒体のサイズを検知するための機構が設けられることがある。そのようなサイズ検知の機構として、用紙の端部を揃える端部規制坂と連動して環状コイル内を移動する可動鉄芯を含む非接触型サイズセンサを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述したようなサイズ検知のためのセンサは、記録媒体をセットするためのトレイに搭載されることとなるが、装置の小型化やトレイの設計上の制約により、センサの小型化も求められる。特許文献1に開示された技術を用いる場合、環状コイル分の厚みを確保する必要があるため、小型化に限界がある。
また、コイルを含む発振回路によって出力される信号に基づいて記録媒体のサイズを検知する際の精度を向上するため、特許文献1の端部規制坂に相当するような、記録媒体のサイズに応じて移動する移動体の位置に応じた信号の値は可能な限り線形に近いことが求められる。特許文献1に開示されたような環状コイルを用いる態様において、移動体の位置に応じた信号の状態を調整する場合、移動体の位置に応じてコイルの巻き数を調整する必要があるため、精度の向上が困難である。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、移動体の位置に応じて記録媒体のサイズを検知する機構における装置の小型化及び容易な高精度化を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、画像が形成される媒体のサイズを検知する媒体サイズ検知装置であって、サイズを検知する対象である媒体のサイズに応じた位置に移動する移動体と、一部が前記移動体と一体となって移動し、前記移動体の位置に応じた信号を出力するサイズ検知部とを含み、前記サイズ検知部は、基板の板面に垂直な方向に磁束が発生するように基板上に形成されたコイルを含み、前記板面と垂直な方向の空間の磁束の変化に応じた信号を出力する磁束検知部と、前記板面と垂直な方向の空間に配置され、磁束に影響を与える材質で形成されたターゲット部とを含み、前記ターゲット部は、前記移動体の移動方向において変化のある形態で配置されており、前記移動体の移動に応じて前記板面と垂直な方向の空間の磁束を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、移動体の位置に応じて記録媒体のサイズを検知する機構における装置の小型化及び容易な高精度化を実現することが可能となる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の機械的な構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る手差しトレイに含まれる用紙サイズ検知機構を示す図である。 本発明の実施形態に係る手差しトレイに含まれる用紙サイズ検知機構を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイズ検知部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る磁束センサの制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る磁束センサの回路構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る磁束センサの出力信号のカウント態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る磁束センサの出力信号のカウント態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る水晶発振回路による発振周波数の温度特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るコイルのインダクタンスの温度特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサの容量の温度特性を示す図である。 本発明の実施形態に係る抵抗の温度特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るパターン抵抗において周囲の透磁率が変化した場合のインダクタンス成分について説明する図である。 本発明の実施形態に係る磁束センサに含まれるパターン抵抗の形成態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイドフェンスの位置に応じた磁束センサの発振周波数の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係る磁束センサの発振周波数に応じて用紙サイズを判断するための情報を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイドフェンスの位置に応じた磁束センサの発振周波数の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るターゲット部材の形態の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパターン抵抗の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイズ検知部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイズ検知部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイズ検知部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るターゲット部材の形態の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイズ検知部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイズ検知部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイドフェンスの位置に応じた磁束センサの発振周波数の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係る磁束センサの発振周波数に応じて用紙サイズを判断するための情報を示す図である。 本発明の実施形態に係るコイルの例を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイズ検知部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイドフェンスの位置に応じた磁束センサの発振周波数の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイドフェンスの位置に応じた磁束センサの発振周波数の変化を平面パターンコイルとターゲット部材との間隔に応じて示す図である。 本発明の実施形態に係る手差しトレイに含まれる用紙サイズ検知機構を示す図である。 本発明の実施形態に係る用紙サイズ検知機構を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る用紙サイズ検知機構を示す断面図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)としての画像処理装置を例として説明する。本実施形態に係る画像処理装置は、画像形成出力に用いられる用紙のサイズや、コピー若しくはスキャンされる原稿のサイズを検知するための検知機構が主な特徴である。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る画像処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、エンジン13、HDD(Hard Disk Drive)14及びI/F15がバス18を介して接続されている。また、I/F15にはLCD(Liquid Crystal Display)16及び操作部17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像処理装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。エンジン13は、画像処理装置1において実際に画像形成を実行する機構である。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F15は、バス18と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD16は、ユーザが画像処理装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部17は、キーボードやマウス等、ユーザが画像処理装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM12に格納されたプログラムや、HDD14若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体からRAM11に読み出されたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像処理装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、コントローラ20、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)21、スキャナユニット22、排紙トレイ23、ディスプレイパネル24、給紙テーブル25、プリントエンジン26、排紙トレイ27、ネットワークI/F28及び手差しトレイ29を有する。
また、コントローラ20は、主制御部30、エンジン制御部31、入出力制御部32、画像処理部33及び操作表示制御部34を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、スキャナユニット22、プリントエンジン26を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル24は、画像処理装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像処理装置1を直接操作し若しくは画像処理装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F28は、画像処理装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ20は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、上述したようにCPU10の演算によって構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ20が構成される。コントローラ20は、画像処理装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部30は、コントローラ20に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ20の各部に命令を与える。エンジン制御部31は、プリントエンジン26やスキャナユニット22等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部32は、ネットワークI/F28を介して入力される信号や命令を主制御部30に入力する。また、主制御部30は、入出力制御部32を制御し、ネットワークI/F28を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン26が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって画像処理装置1が認識可能な形式に変換された画像情報である。操作表示制御部34は、ディスプレイパネル24に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル24を介して入力された情報を主制御部30に通知する。
画像処理装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部32がネットワークI/F28を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部32は、受信した印刷ジョブを主制御部30に転送する。主制御部30は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部33を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部33によって描画情報が生成されると、エンジン制御部31は、生成された描画情報に基づいてプリントエンジン26を制御し、給紙テーブル25や手差しトレイ29から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。即ち、プリントエンジン26が画像形成部として機能する。プリントエンジン26によって画像形成が施された文書は排紙トレイ27に排紙される。
画像処理装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル24の操作若しくはネットワークI/F28を介して外部のPC等から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部34若しくは入出力制御部32が主制御部30にスキャン実行信号を転送する。主制御部30は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部31を制御する。
エンジン制御部31は、ADF21を駆動し、ADF21にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット22に搬送する。また、エンジン制御部31は、スキャナユニット22を駆動し、ADF21から搬送される原稿を撮像する。また、ADF21に原稿がセットされておらず、スキャナユニット22に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット22は、エンジン制御部31の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット22が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット22に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部31は、スキャナユニット22が生成した撮像情報を画像処理部33に転送する。画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、エンジン制御部31から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部33が生成した画像情報はHDD14等の画像処理装置1に装着された記憶媒体に保存される。即ち、スキャナユニット22、エンジン制御部31及び画像処理部33が連動して、原稿読み取り部として機能する。
画像処理部33によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD14等に格納され若しくは入出力制御部32及びネットワークI/F28を介して外部の装置に送信される。即ち、ADF21及びエンジン制御部31が画像入力部として機能する。
また、画像処理装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部31がスキャナユニット22から受信した撮像情報若しくは画像処理部33が生成した画像情報に基づき、画像処理部33が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部31がプリントエンジン26を駆動する。
次に、本実施形態に係るプリントエンジン26及びその周辺の機械的な構成について、図3を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン26は、無端状移動手段である搬送ベルト261に沿って各色の感光体ドラム262Y、262M、262C、262K(以降、総じて感光体ドラム262とする)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。
すなわち、給紙テーブル25や手差しトレイ29から給紙される用紙(記録媒体の一例)に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト261に沿って、この搬送ベルト261の搬送方向の上流側から順に、感光体ドラム262Y、262M、262C、262Kが配列されている。
各色の感光体ドラム262の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト261に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの画像が形成される。そのようにして搬送ベルト261上に形成されたフルカラー画像は、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ263の機能により、経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。
紙面上に画像が形成された用紙は更に搬送され、定着ローラ264にて画像を定着された後、排紙トレイ27に排紙される。また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は反転パス265に搬送され、反転された上で再度転写ローラ263の転写位置に搬送される。
このような構成において、給紙テーブル25、手差しトレイ29及びADF21には、セットされた用紙のサイズを検知するための検知機構が設けられる。この用紙サイズの検知機構が本実施形態に係る要旨である。以下、手差しトレイ29に設けられる用紙サイズの検知機構を例として説明する。
図4(a)は、本実施形態に係る手差しトレイ29に含まれる用紙サイズ検知機構を示す図である。図4(a)においては、用紙をセットする面を正面から見た状態を示している。手差しトレイ29に用紙をセットすると、図示しない用紙セットセンサによる検知に応じてモータが駆動され、モータの駆動に応じて駆動ピニオンギア293が回転する。駆動ピニオンギア293の回転によってラック294が図中右から左に向かって移動し、ラック294と一体となっているサイドフェンス291も図中右から左に向かって移動する。
ラック294が移動することにより、駆動ピニオンギア293とは反対側に設けられた中間ピニオンギア295が回転し、中間ピニオンギア295の回転によってラック296が図中左から右に向かって移動し、ラック296と一体となっているサイドフェンス292も図中左から右に向かって移動する。
サイドフェンス291、292には、図示しない用紙端部検知センサが内蔵されている。そして、サイドフェンス291、292が手差しトレイの中央に向かって両側から移動した結果、用紙の端部に接触すると、用紙端部検知センサによる検知に応じて駆動ピニオンギア293の回転が停止し、ラック294、296及びサイドフェンス291、292の移動も停止する。図4(b)は、そのように各部が移動した状態を示す図である。
サイドフェンス291、292、駆動ピニオンギア293、ラック294、中間ピニオンギア295及びラック296によって構成される機構は用紙の端部検知機構として機能する。この用紙の端部検知機構によれば、図中水平方向の用紙の幅に従ってラック296が移動する。本実施形態に係る用紙サイズの検知機構においては、このラック296の位置を検知することにより用紙サイズを検知する。
そのため、本実施形態に係るラック296及び手差しトレイ29の本体には、用紙サイズ検知部300が設けられている。用紙サイズ検知部300は、ラック296と一体となって移動する部分と、手差しトレイ29の本体に固定されている部分とを含む。そして、図4(a)、(b)に示すように、ラック296の移動に伴って夫々の部分の位置関係が変化する。用紙サイズ検知部300は、この位置関係の変化に応じた信号を出力する。即ち、ラック296及び用紙サイズ検知部300により、媒体サイズ検知装置が構成される。
図5(a)、(b)は、図4(a)、(b)の変形例を示す図である。図5(a)の例においては、ラック294及び中間ピニオンギア295が省略されており、サイドフェンス291が手差しトレイ29の本体に固定されている。そして、駆動ピニオンギア293の回転によりラック296のみが図中左から右に向かって移動する。
図5(a)の場合、ユーザはサイドフェンス291に沿うように用紙をセットする。これにより、駆動ピニオンギア293が回転してラック294が図中左から右に向かって移動し、サイドフェンス292が用紙に接触した時点で停止する。図5(b)はその状態を示す図である。
図5(a)、(b)の例においても、図中水平方向の用紙の幅に従ってラック296が移動する。従って用紙サイズ検知部300は、図4(a)、(b)の場合と同様に、ラック296と一体となって移動する部分と、手差しトレイ29の本体に固定されている部分との位置関係に応じた信号を出力することなる。
次に、本実施形態に係る用紙サイズ検知部300による用紙サイズ検知の原理について説明する。図6(a)、(b)は、用紙サイズ検知部300を構成する各部の位置関係に応じた状態を示す図である。図6(a)に示すように、用紙サイズ検知部300は、ラック296と一体となって移動する部分であるターゲット部材303と、手差しトレイ29の本体に固定された部分である磁束センサ301とを含む。また、磁束センサ301の表面には、平面パターンコイル302が形成されている。
平面パターンコイル302は、磁束センサ301を構成する基板上にプリント配線された信号線によって構成される平面状のコイルである。平面パターンコイル302は、コイルによって得られるインダクタンスLを有するが、インダクタンスLは、コイルが形成された平面に対抗する空間の磁束の状態によって変化する。その結果、本実施形態に係る磁束センサ301は、平面パターンコイル302のコイル面が対向する空間の磁束の状態に応じた周波数の信号を発振する。即ち、磁束センサ301が磁束検知部として機能する。
ここで、図6(a)、(b)に示すように、本実施形態に係る用紙サイズ検知部300においては、平面パターンコイル302が形成された平面と対向するようにターゲット部材303が配置されている。図6(c)は、用紙サイズ検知部300を、平面パターンコイル302とターゲット部材303とが対向する方向とは垂直な方向から見た状態を示す図である。図6(c)に示すように、ターゲット部材303は、ラック296において平面パターンコイル302が形成された面とは反対側の面において、ラック296が移動する方向に長尺形状に形成された平面パターンである。
また、図6(a)、(b)に示すように、ターゲット部材303は、ラック296が移動する方向において、パターンの幅が変化するように形成されている。その結果、図6(a)、(b)に示すように、ラック296の位置に応じて、平面パターンコイル302に対向するターゲット部材303の面積が変化する。換言すると、ターゲット部材303は、ラック296の移動方向において変化のある形態で配置されており、ラック296の移動に応じて平面パターンコイル302が対向している空間の磁束を変化させる。
上述したように、平面パターンコイル302を含む磁束センサ301は、平面パターンコイル302のコイル面が対向する空間の磁束の状態に応じた周波数の信号を発振する。そのため、ターゲット部材303の材質を、面積に応じて磁束に影響を与える材質とすることにより、磁束センサ301の出力信号として、ラック296の位置に応じた周波数の信号が得られる。
即ち、本実施形態に係る用紙サイズ検知部300は、検知対象の用紙サイズに応じた周波数の信号を出力する。この信号の周波数をエンジン制御部31において処理することにより、コントローラ20において手差しトレイ29にセットされた用紙のサイズを認識することが可能となる。また、図6(c)に示すように、ターゲット部材303を形成する面を、ラック296において磁束センサ301とは反対側の面とすることにより、ターゲット部材303と平面パターンコイル302との接触を防ぎ、パターンの保護やショートの防止を図っている。尚、ラック296の材質としては、例えば樹脂、ガラス、プラスチック等の絶縁体であり、かつ、非磁性体を用いることが可能である。
尚、ターゲット部材303の材質、即ち、面積に応じて磁束に影響を与える材質としては、例えば鉄等の導電性を有する磁性体や、フェライト等の導電性の無い磁性体や、アルミ、銅などの導電性を有する非磁性体を用いることが可能である。
フェライト等の磁性体であれば、面積が広い程磁束を強くする効果があるため、例えば図6(a)に示す状態と図6(b)に示す状態とでは、図6(a)に示す状態の方が平面パターンコイル302のインダクタンスが大きくなり、結果的に磁束センサ301が出力する信号の周波数は低くなる。
ここで、同じ磁性体であっても、導電体の場合には磁束に応じて内部に渦電流が発生することにより磁束を打ち消す効果も生じるため、磁性体によってターゲット部材303を構成する場合、絶縁体を用いた方が、平面パターンコイル302に対向するターゲット部材303の面積に応じた周波数の変化をより顕著にすることが出来る。
他方、非磁性体の導電体であれば、面積が広い程磁束を弱くする効果があるため、例えば図6(a)に示す状態と図6(b)に示す状態とでは、図6(a)に示す状態の方が平面パターンコイル302のインダクタンスが小さくなり、結果的に磁束センサ301が出力する信号の周波数は高くなる。
次に、磁束センサ301が出力した信号を処理するエンジン制御部31内部の構成について説明する。図7は、本実施形態に係る磁束センサ301の出力信号を取得するエンジン制御部31内部の構成を示す図である。上述したように、エンジン制御部31は、プログラムに従って演算を行うCPU10と、集積回路などのハードウェアによって構成され、CPU10の他、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)40、タイマ50、水晶発振回路60及びセンサ制御ASIC310によって構成される。
ASIC40は、CPU10やRAM30が接続されたシステムバスと他の機器との接続インタフェースとして機能する。タイマ50は、水晶発振回路60から入力される基準クロックのカウント値が所定の値になる度にCPU10に対して割込み信号を出力する。水晶発振回路60は、コントローラ20内部の各デバイスを動作させるための基準クロックを発振する。
エンジン制御部31を構成するために動作するCPU10は、タイマ50から入力される割込み信号に応じて、センサ制御ASIC310から磁束センサ301の信号カウント値をリードするためのリード信号を出力する。センサ制御ASIC310は、磁束センサ301が出力する検知信号を取得して、エンジン制御部31内部において処理可能な情報に変換する。
センサ制御ASIC310は、カウンタ311、リード信号取得部312及びカウント値出力部313を含む。本実施形態に係る磁束センサ301は、平面パターンコイル302の面が対向する空間における磁束の変化に応じた周波数の矩形波を出力する発振回路である。カウンタ311は、そのような磁束センサ301が出力する矩形波に応じて値をインクリメントするカウンタである。
リード信号取得部312は、CPU10からのカウンタ311のカウント値の取得命令であるリード信号を、ASIC40を介して取得する。リード信号取得部312は、CPU10からのリード信号を取得すると、カウント値出力部313にカウント値を出力させるための信号を入力する。カウント値出力部313は、リード信号取得部312からの信号に応じて、カウンタ311のカウント値を出力する。
尚、センサ制御ASIC310へのCPU10からのアクセスは、例えばレジスタを介して行われる。そのため、上述したリード信号は、センサ制御ASIC310に含まれる所定のレジスタにCPU10によって値が書き込まれることによって行われる。また、カウント値出力部313によるカウント値の出力は、センサ制御ASIC310に含まれる所定のレジスタにカウント値が格納され、その値をCPU10が取得することによって行われる。
次に、本実施形態に係る磁束センサ301の内部構成について図8を参照して説明する。図8に示すように、本実施形態に係る磁束センサ301は、コルピッツ型のLC発振回路を基本とする発振回路であり、平面パターンコイル302、パターン抵抗304、第一コンデンサ305、第二コンデンサ306、フィードバック抵抗307、アンバッファIC308及び309を含む。
平面パターンコイル302は、磁束センサ301を構成する基板上に平面上にパターニングされた信号線によって構成される平面上のコイルである。図3に示すように、平面パターンコイル302は、コイルによって得られるインダクタンスLを有するが、上述したように、このインダクタンスLは、コイルが形成された平面に対抗する空間の磁束によって変化する。
パターン抵抗304は、平面パターンコイル302と同様に基板上に形成された信号線のパターンによって構成される抵抗である。本実施形態に係るパターン抵抗304は、つづら折り状に形成されたパターンであり、これによって直線状のパターンよりも電流の流れにくい状態を作り出している。このパターン抵抗304を設けることが本実施形態に係る要旨の1つである。図8に示すように、パターン抵抗304は、抵抗値Rを有する。また、平面パターンコイル302とパターン抵抗304とは直列に接続されている。
第一コンデンサ305及び第二コンデンサ306は、平面パターンコイル302と共にコルピッツ型LC発振回路を構成する容量である。従って、第一コンデンサ305及び第二コンデンサ306は、平面パターンコイル302及びパターン抵抗304と直列に接続されている。平面パターンコイル302、パターン抵抗304、第一コンデンサ305及び第二コンデンサ306によって構成されるループによって共振電流ループが構成される。
フィードバック抵抗307は、バイアス電圧を安定化させるために挿入される。アンバッファIC308及びアンバッファIC309の機能により、共振電流ループの一部の電位の変動が、共振周波数に応じた矩形波として出力端子から出力される。このような構成により、本実施形態に係る磁束センサ301は、インダクタンスL、抵抗値R、第一コンデンサ305及び第二コンデンサ306の静電容量Cに応じた周波数で発振する。
図9は、本実施形態に係るセンサ制御ASIC310の機能によってカウントされる磁束センサ301の出力信号のカウント値の態様を示す図である。磁束センサ301に対向するターゲット部材303の位置に変化がなければ、原則として磁束センサ301は同一の周波数で発振を続ける。その結果、図9に示すように、時間経過に応じてカウンタ311のカウント値は一様に増加する。
また、CPU10に対してタイマ50から割込み信号が入力されると、CPU10がセンサ制御ASIC310に対してリード信号を出力し、そのタイミングにおけるカウンタ311のカウント値がCPU10によって取得される。図9に示すように、t、t、t、t、t夫々のタイミングにおいて、aaaah、bbbbh、cccch、ddddh、AAAAhといったカウント値が取得される。
CPU10は、夫々のタイミングにおいてカウント値を取得すると、図9に示すT、T、T、T夫々の期間における周波数を計算する。本実施形態に係るタイマ50は、2(msec)に相当する基準クロックをカウントすると割込み信号を出力する。従って、CPU10は、夫々の期間におけるカウンタ311のカウント値を2(msec)で割ることにより、図9に示すT、T、T、T夫々の期間における磁束センサ301の発振周波数f(Hz)を算出する。
また、図9に示すように、本実施形態に係るカウンタ311のカウント値の上限はFFFFhである。従って、CPU10は、期間Tにおける周波数の算出に際して、FFFFhからddddhを引いた値と、AAAAhとの値の合計値を2(msec)で割ることにより発振周波数f(Hz)を算出する。
図10は、本実施形態に係るセンサ制御ASIC310の機能によってカウントされる磁束センサ301のカウント値の他の態様を示す図である。図10の場合、センサ制御ASIC310において、カウンタ311はカウント値出力部313によってカウント値を読み出された後、カウント値をリセットする。このリセット処理は、カウント値出力部313がカウント値の読み出し後にカウンタ311にリセット信号を入力しても良いし、カウンタ311の仕様として、カウント値が一度読みだされるたびにリセットされるような機能を設けても良い。
図10の態様の場合、夫々のタイミングにおいて取得されるカウント値は、夫々の期間T、T、T、T内にカウントされた値である。従って、CPU10は、夫々のタイミングにおいて取得したカウント値を2(msec)で割ることにより、発振周波数f(Hz)を算出する。
このように、本実施形態に係るエンジン制御部31においては、磁束センサ301が発振する信号の周波数を取得し、その取得結果に基づいて磁束センサ301の発振周波数に対応する事象を判断することができる。そして、本実施形態に係る磁束センサ301は、用紙サイズ検知部300の一部として、図4(a)、(b)や図5(a)、(b)において説明したように、用紙の端部の検知により移動したラック296の位置に応じた周波数の信号を出力する。その結果、エンジン制御部31から情報を取得する主制御部30においては、手差しトレイ29にセットされた用紙のサイズを認識することが可能となる。
このような磁束センサ301は、平面パターンコイル302の磁束に応じた周波数で発振する。また、水晶発振回路60は、予め定められた周波数で発振する。しかしながら、いずれの場合も、使用環境の温度に応じて発振周波数が変動する温度特性を有する。図11は、水晶発振回路60の温度特性グラフを示す図である。図11に示すように、水晶発振回路60は、ある温度をピークとした放物線状の温度特性を有する。
エンジン制御部31において、磁束センサ301が発振する信号の周波数に基づいて用紙サイズを高精度に検知するためには、温度変動に応じた発振周波数の変化は可能な限り小さいことが好ましい。また、上述したようにエンジン制御部31における発振周波数の算出は、タイマ50によってカウントされる2(msec)毎にカウント値を取得し、そのカウント値を2(msec)で割ることにより行われる。
ここで、タイマ50は、水晶発振回路60から入力される基準クロックに基づいて2(msec)をカウントするため、図11に示すような温度特性によって水晶発振回路60の発振周波数が変動すると、2(msec)分のカウント値が同一である限り、2(msec)分のカウント期間が変動してしまう。その結果、CPU10によって算出される磁束センサ301の発振周波数に誤差が生じる。
これに対して、磁束センサ301の温度特性が、図11に示すような水晶発振回路60の温度特性と類似していれば、上述したような発振周波数の算出誤差をキャンセルすることが可能である。即ち、温度変動によって水晶発振回路60の発振周波数が変動したとしても、磁束センサ301の発振周波数も同様に変動していれば、2(msec)分のカウント期間においてカウンタ311によりカウントされるカウント値の変動が少なくなるため、最終的に算出される磁束センサ301の発振周波数の誤差を小さくすることができる。
ここで、本実施形態に係る磁束センサ301の特徴的な構成について以下に述べる。磁束センサ301は、電源電圧を印加することで平面パターンコイル302に電流が流れ、この電流によって所定方向に磁束を生じ、この磁束が作用する範囲内の透磁率に応じた周波数の信号を出力端子から出力する構成である。まず、磁束センサ301のLC発振回路の発振周波数について説明する。回路を構成する導線等によって生じる回路抵抗Rを考慮する場合、LC発振回路の発振周波数fは、以下の式(1)により表される。
従って、磁束センサ301の発振周波数は、平面コイルとしての平面パターンコイル302によって得られるインダクタンスL、コンデンサとしての第一コンデンサ305及び第二コンデンサ306の静電容量C、及び回路抵抗Rの関数で表されるため、磁束センサ301の発振周波数の温度特性を調整するためには、上記式(1)に含まれる夫々のパラメータ“L”、“C”、“R”の温度特性を考慮して調整することとなる。図12は、平面パターンコイル302のインダクタンスLの温度特性グラフを示す図である。図12に示すように、平面パターンコイル302のインダクタンスLは、温度上昇に応じリント基板が伸長し、それによりコイル寸法が伸びインダクタンスが増大する特性を有する。
図13は、第一コンデンサ305、第二コンデンサ306の静電容量Cの温度特性グラフを示す図である。図13に示すように、第一コンデンサ305、第二コンデンサ306の静電容量Cは、温度上昇に応じて減少する特性を有する。図14は、回路抵抗Rの温度特性グラフを示す図である。図14に示すように、回路抵抗Rは、温度上昇に応じて増大する特性を有する。
このような磁束センサ301の各構成要素の温度特性を考慮しつつ、夫々のパラメータを調整することが出来れば、磁束センサ301の温度変化に対する発振周波数の変動を少なくするよう調整したり、その温度特性を図11において説明したような水晶発振回路60の温度特性に合わせるように調整したりすることが可能となる。
しかしながら、上記式(1)に含まれる各パラメータ“L”、“C”、“R”は、透磁率センサとしての機能を成立させる前提の元では、所定の相関関係を有しており、各々を独立して調整することが困難であった。具体的には、回路抵抗Rは、平面パターンコイル302のコイル巻き数に応じて変化する導線の長さに影響され、平面パターンコイル302のインダクタンスLは、コイル巻き数に応じて定まり、コイル巻き数は透磁率センサのセンシング(検知)機能に影響する、という相関関係を有している。
そこで、本実施形態に係る磁束センサ301は、図8に示すように平面パターンコイル302のコイルのインダクタンスLに影響しない抵抗である調整抵抗としてのパターン抵抗304を設け、回路抵抗Rをパターン抵抗304の抵抗値Rを加算することによって調整可能に構成した。このパターン抵抗304を設けたことにより、回路抵抗RをコイルのインダクタンスLに影響しないように独立して調整することができるため、磁束センサ301のセンシング(検知)機能に影響を与えずに、温度特性を調整することができる。
本実施形態に係る抵抗としてのパターン抵抗304は、平面パターンコイル302、第一コンデンサ305、第二コンデンサ306とともに、磁束センサ301のコルピッツ型LC発振回路における共振電流ループを構成するよう、平面パターンコイル302と直列、且つ、第一コンデンサ305、第二コンデンサ306と並列に設けられる。
本実施形態における磁束センサ301の調整抵抗としてのパターン抵抗304は、平面パターンコイル302と同様に基板上に導線をプリント配線した平面状の抵抗である。パターン抵抗304は、直線状や曲線状など様々に形成することが可能であるが、抵抗として機能させるためには相応の長さが必要であるため、センサが大型化してしまう。
実情としては、基板上の限られた面積の中で、検知部としての平面パターンコイル302を除いた領域に、抵抗として機能する程度の長さの導線を配置することが必要になる。そこで、本実施形態における調整抵抗部としてのパターン抵抗304は、基板上で一方から他方へ向かい、他方から一方に向かいといように複数回所定の方向に対して往復させるように折り曲げて形成している。
具体的には、図16(a)〜(d)に示すように、直線及び直角のみで構成された形状、図21(a)に示すようにサインカーブ状の曲線形状、図21(b)に示すように直線と鋭角からなる形状、図21(c)、(d)に示すように図21(a)、(b)に示す形状における山、谷の角度を傾けた形状を用いることが出来る。このように、複数回所定の方向に対して往復させるように折り曲げた形状を、以下ではつづら折り状と呼ぶことがある。
平面パターンコイル302及びパターン抵抗304は、まず、ガラスエポキシ基板(たとえばFR−4、CEM−3など)であるプリント基板の表裏に銅箔を所定の厚みでメッキする。そして、その上に光が当たると硬化する性質を有するドライフィルムをコーティングし、ガラスエポキシ基板に対して2層の異種材料を表裏に張り付ける。そして、このドライフィルムの上から、回路パターンがレイアウトされたマスクパターンフィルムを密着させ、さらに真空吸引で密着度を高めて固定する。
その後、上から所定の波長と光量と露光時間で光を暴露すると、マスクのある部分は光が遮られドライフィルムが硬化せず、一方光の当たった部分のドライフィルムは硬化するため、この状態でエッチング液の中に基板を晒す。すると、マスクの有った部分、すなわちドライフィルムの硬化していない部分がエッチング液で溶解し、同時にその下の部分の銅箔部まで溶解し、無くなってしまう。光の当たったマスクしていない部分は、ドライフィルムの硬化作用でエッチング液に溶解されること無く残存し、同時に銅箔もそのまま残ることになる。
続いてドライフィルムを除去することで100μm幅程度の銅箔パターンの微細パターンのみが基板上に残ることになる。最後に、必要に応じて、一定の厚みのレジストコート液を全面に塗布して熱硬化させ、銅箔の酸化防止や、傷などによるパターン欠損の防止を行う。以上のようにして、平面パターンコイル302及びパターン抵抗304をプリント基板上に形成することができる。
ところで平面パターンコイル302を基板裏面、パターン抵抗304を基板表面に配置したとすると、前述したプリント基板製作工程の中で、基板を挟んで表裏異なるエッチング液に晒される(大きな容器の中でエッチングされるが、部分的に見れば裏と面ではエッチング液の濃度が変わる)ため、結果としてエッチング条件に差が現れてしまう。そのため、残存するドライフィルム幅(銅箔パターン幅)が、表裏でわずかに異なってしまうことが考えられ、透磁率センサ100の発振周波数の温度特性が狙いに対してずれてしまうおそれがある。
このような製造上のバラつき要因を排除するために、本実施形態に係る磁束センサ301においては平面パターンコイル302及びパターン抵抗304を、プリント基板の同一の基板面に設けている。なお、第一コンデンサ305、第二コンデンサ306などの電子部品は、平面パターンコイル302を検知対象に対して正確に取り付けるために、プリント基板における平面パターンコイル302及びパターン抵抗304が設けられる基板面とは逆側の基板面に設けられる。
また、定航部102の抵抗値RPを考慮した、本実施形態に係るLC発振回路の発振周波数fは、以下の式(2)により表される。
上述したように“R”、“L”、“C”の値の調整は困難であるが、Rは他のパラメータとは独立して調整することが可能である。図14において説明したように、一般的に温度変動に対する抵抗の応答は比例関係にあるため、調整抵抗の抵抗値Rは、温度の上昇に応じて発振周波数fを下げる方向に作用する。
ここで、本実施形態における抵抗としての調整抵抗部である平面抵抗としてのパターン抵抗304による抵抗値Rを、平面コイルとしての平面パターンコイル302のインダクタンスLに影響しないように調整する構成について図15(a)、(b)を参照して説明する。
図15(a)はパターン抵抗304の形成態様を示す図であり、図15(b)は、図15(a)の切断線AAにおける断面図である。図15(b)に示すように、パターン抵抗304に電流が流れることにより、アンペアの右手の法則に則り図中の破線で示すような導線周りの磁束が発生する。そして、隣接するパターン間の磁束は強められるため、図15(b)に実線で示すように、つづら折状のパターンが形成されている面に対して垂直な方向の磁束が各隣接するパターン間に発生することとなる。
しかしながら、図15(b)に示すように、最初の隣接する導線間に発生する磁束と、次の隣接する導線間に発生する磁束とは、磁束の発生する向きが逆方向であり、順番に互い違いの方向に生じていくため、互いに逆向きとなる磁束同士が打消し合う。そのため、つづら折状のパターン抵抗302の全体としては、つづら折状のパターンが形成されている面に対して垂直な方向の磁束がキャンセルされることになる。
従って、つづら折状のパターン抵抗304は、平面パターンコイル302の磁束が生じる方向と同じ方向である、つづら折状のパターンが形成されている面に対して垂直な方向の磁束を実質的に発生しないこととなる。そのため、つづら折状のパターン抵抗304は、周囲の透磁率に影響を受けず、透磁率に対するセンシング機能のない抵抗値Rとして考えることができる。換言すると、平面パターンコイル302のインダクタンスLに影響しない抵抗値であるといえる。
なお、つづら折状のパターン抵抗304に関し、一方から他方へ折り返す回数と、他方から一方へ折り返す回数とが同数となるように、対象性を有するつづら折り状とすることで互いに逆向きとなる磁束同士を一致させることができる。具体的には、図15(b)に示すようにつづら折状のパターン抵抗304は、LC発振回路に接続されるパターン抵抗304の一端及び他端を結んだ線分の中点に対して点対象となっている。そして、つづら折状のパターン抵抗304は、図16(a)〜(d)、図21(a)〜(d)に示すように種々考えられるが、図15(a)、(b)において説明したように、隣接する導線同士が互いに平行になるように折り返す構成が磁束をキャンセルさせる観点で優れている。
なお、本実施の形態に係る磁束センサ301には、パターン抵抗304が設けられた基板面とは逆側の基板面に、パターン抵抗304と同じ形状を有する検査用プリント配線部を設けてあり、この検査用プリント配線部の抵抗値を測定することで、パターン抵抗304の抵抗値Rを判断している。パターン抵抗304の抵抗値を直接しようとすると微細なプリント配線からなるパターン抵抗304を破損させたり、パターン抵抗304と同一の基板面上に設けた平面コイル302を破損させたりするおそれがあるためである。
ここで、パターン抵抗304の抵抗値Rの調整方法について説明する。図16(a)〜(d)は、RP1<RP2<RP3<RP4であるRP1〜RP4に対応するパターン抵抗304の形成態様を示す図である。図16(a)〜(d)に示すように、つづら折状のパターン抵抗304について、つづら折の折数(一方から他方、他方から一方へ往復させる回数)を増やすことにより、抵抗値Rを大きくすることができる。
つまり、つづら折の折数を増やすことにより、回路抵抗Rに対して加える抵抗値Rを大きくすることができる。そして、平面パターンコイル302のインダクタンスLに影響しないように、透磁率センサ100の発振周波数のピーク(極値)となる温度を低温側に移動させることができる。
以上のようにして、予め求めておいた水晶発振回路60の発振周波数の温度特性に対して類似するように、透磁率センサ301の発振周波数の温度特性を調整して作成することが可能となる。このような透磁率センサ301を用いれば、温度変動によって水晶発振回路60の発振周波数が変動したとしても、透磁率センサ301の発振周波数も同様に変動するため、コントローラ1において算出される透磁率センサ301の発振周波数の誤差を小さくすることができる。
従って、透磁率センサ301の磁束が作用する範囲内(平面パターンコイル302のコイル面に対向する所定の空間領域内)の透磁率(磁性体の濃度)を高精度に検知することができる。
なお、透磁率センサ301の使用環境における温度範囲として10〜50(℃)の範囲を想定し、水晶発振回路60の発振周波数の変動を測定したところ、±10〜40(ppm:part per million)という結果であった。そして、図11に示す水晶発振回路60の温度特性における放物線のピーク温度に対して、透磁率センサ301の温度特性における放物線のピーク温度が合致するように、パターン抵抗304の抵抗値Rを調整したところ0.3(Ω)の時に、両者をほぼ合致させることができた。
このようにして作成した透磁率センサ301の10〜50(℃)の範囲における発振周波数の変動は、±37(ppm)という結果となり、水晶発振回路60の周波数の変動範囲である±10〜40(ppm)と概ね合致させることができた。
このように、本実施形態においては、コルピッツ型LC発振回路における共振電流ループにおいて、検知部としての平面パターンコイル302に対して直列に抵抗調整部としてのパターン抵抗304を設けたことにより、基準クロックを出力する発振回路の温度特性に対して、発振周波数の温度特性を合わせるように調整することが可能な透磁率センサを提供することができる。
次に、本実施形態に係る主制御部30における用紙サイズの認識処理について説明する。図17(a)、(b)は、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)に示すような、サイドフェンス292の位置に応じた磁束センサ301の発振周波数を示すグラフである。図17(a)においては、サイドフェンス292が図4(a)に示すように外側に位置する状態から、図4(b)に示すように内側に位置する状態への移動に応じて、発振周波数が増大している。このような挙動は、ターゲット部材303の材料に磁性体を選択した場合に現れる。
他方、図17(b)においては、サイドフェンス292が図4(a)に示すように外側に位置する状態から、図4(b)に示すように内側に位置する状態への移動に応じて、発振周波数が減少している。このような挙動は、ターゲット部材303の材料に導電性を有する非磁性体を選択した場合に現れる。
図18は、主制御部30が、エンジン制御部31から取得した磁束センサ301の出力信号の周波数に応じて用紙サイズを認識するために参照するテーブル(以降、「用紙サイズテーブル」とする)の例を示す図である。図18に示すように、本実施形態に係る用紙サイズテーブルにおいては、“発振周波数”と“長さ検知状態”との組み合わせに対して、“用紙サイズ”が関連付けられている。
“発振周波数”は、図17(a)、(b)に示すように、サイドフェンス292の位置におうじて磁束センサ301が出力する信号の周波数であり、エンジン制御部31によって取得されて主制御部30に入力される。本実施形態に係る用紙サイズテーブルにおける“発振周波数”は、「f1〜f2」のように、範囲で指定されており、主制御部30は、エンジン制御部31から取得した周波数の情報が、用紙サイズテーブルにおいて特定されている周波数範囲のどこに該当するかを判断する。
長さ検知状態とは、手差しトレイ29において、用紙が搬送される方向、即ち、図4(a)において図中の上下方向における用紙サイズの検知結果を示す情報である。換言すると、用紙サイズ検知部300によって検知される用紙の幅と直交する方向(以降、「用紙長さ方向」とする)の用紙のサイズの検知結果である。
本実施形態に係る手差しトレイ29においては、上述した用紙長さ方向において所定の位置に用紙の有無を検知するためのセンサ(以降、「長さ検知センサ」とする)が設けられている。このセンサは、例えば光学センサによって実現可能であり、駆動ピニオンギア293の回転を開始するために手差しトレイ29に用紙がセットされたことを検知するためのセンサも兼ねることが可能である。
上述した長さ検知センサは、手差しトレイ29の用紙長さ方向において複数設けられており、エンジン制御部31は、夫々の長さ検知センサ毎に用紙の有無の検知結果を取得することが可能である。そのため、夫々の長さ検知センサの検知状態は、用紙の長さに応じて定まり、大きなサイズの用紙であれば多くのセンサが検知状態となり、小さいなサイズの用紙であれば多くのセンサが非検知状態となる。
本実施形態に係る手差しトレイ29には、用紙の長さ方向において3つの長さ検知センサが設けられている。これにより、エンジン制御部31は、夫々の検知状態が「0」/「1」で示された、図18に示すような「000」、「100」等の3桁の数字を取得し、長さ検知状態の情報として主制御部30に入力する。主制御部30は、この3桁の数字に基づいて図18に示す“長さ検知状態”を参照し、上述した“発振周波数”の参照結果との組み合わせに関連付けられた“用紙サイズ”を用紙サイズの検知結果として認識する。このような処理により、主制御部30による用紙サイズの認識処理が実現される。
図17(a)、(b)に示すように、サイドフェンス292の位置に応じた磁束センサ301の発振周波数の変化が線形であれば、主制御部30においては、図18において説明したように簡易な処理により用紙サイズを認識することが可能であり、手差しトレイ29にセットされた用紙のサイズをより高精度に認識することが可能となる。従って、サイドフェンス292の位置に応じた磁束センサ301の発振周波数の変化は線形であることが好ましい。
しかしながら、図8に示すような回路の構成や、図6(a)、(b)において説明したような平面パターンコイル302とターゲット部材303との配置関係等、周波数の変化に影響する要因は様々である。これに対して、ターゲット部材303の形状を調整することにより、サイドフェンス292の位置に応じた磁束センサ301の発振周波数の変化を調整することが可能であり、それにより、発振周波数の変化を線形に近づけることが出来る。そのような方法について説明する。
図19は、図6(a)、(b)に示すように、ラック296の移動方向におけるターゲット部材303の幅の変化が一様である場合に、図17(a)と同様に、サイドフェンス292の位置に応じた磁束センサ301の発振周波数を示すグラフの一例である。図19の例の場合、サイドフェンス292の位置xにおいて、サイドフェンス292の位置に応じた発振周波数の傾きが変化しており、線形性が崩れている。
図20は、図19に示すような線形性の崩れに対応してターゲット部材303を形成する場合の一例を示す図である。図20に示すように、サイドフェンス292の位置x1に対応する位置で、ラック296の移動方向におけるターゲット部材303の幅の変化傾向を変える。具体的には、図19に示すようにサイドフェンス292の位置に応じた周波数の変化が緩やかである、手差しトレイ29の外側xoutから位置xに対応する範囲までは、ラック296の移動方向におけるターゲット部材303の幅の変化を急峻にすることにより、サイドフェンス292の位置に応じた周波数の変化が急峻となるようにする。
他方、サイドフェンス292の位置に応じた周波数の変化が急峻である、手差しトレイ29の内側xinから位置xに対応する範囲までは、手差しトレイ29の外側xoutから位置xに対応する範囲までとは変化の傾向が異なり、ラック296の移動方向におけるターゲット部材303の幅の変化を緩やかにすることにより、サイドフェンス292の位置に応じた周波数の変化が緩やかになるようにする。
尚、図20においては、ターゲット部材303の幅の変化傾向の変化点が位置xにおいて1点のみ設定されているが、これは一例である。即ち、図19において説明したような、サイドフェンス292の位置に応じた発振周波数の変化の線形性の崩れに応じて、複数の位置でターゲット部材303の幅の変化傾向の変化点を設定することが可能である。
このように、本実施形態に係る用紙サイズ検知部300を用いることにより、用紙サイズを検知するために移動する移動体であるサイドフェンス292やラック296の位置の変化に応じた磁束センサ301の発振周波数の変化を、ターゲット部材303の形状を調整するのみで容易に調整することが可能であり、より高精度な非接触式の用紙サイズ検知センサを得ることが可能となる。
また、本実施形態に係る用紙サイズ検知部300によれば、平面上に形成されたパターンコイル302や、同じく平面上に形成されるターゲット部材303を用いるため、図6(c)に示すように、用紙がセットされる面に垂直な方向に対する設計上の制約が少なく、手差しトレイ29の小型化を図ることが可能である。以上説明したように、本実施形態によれば、移動体の位置に応じて記録媒体のサイズを検知する機構における装置の小型化及び容易な高精度化を実現することが可能となる。
尚、上記実施形態においては、図15や図16において説明したように、直線及び直角のみで構成されたつづら折のパターンをパターン抵抗304として用いる場合を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、つづら折のパターンとしてはさまざまなパターンが考えられる。例えば、図21(a)に示すように、曲線で構成されたつづら折のパターンや、図21(b)に示すように直線と鋭角で構成されたつづら折のパターンを用いることが出来る。また、図21(c)、(d)に示すように、図21(a)、(b)のつづら折パターンを構成する山の角度が傾いたパターンを用いることが出来る。
また、上記実施形態においては、図6(a)〜(c)に示すように、ターゲット部材303が、ラック296が移動する方向において、パターンの幅が変化するように形成される場合を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、少なくとも、ラック296の移動に応じて、磁束センサ301に設けられた平面パターンコイル302の磁束が変化すれば良い。以下、ターゲット部材303の他の態様について説明する。
図22(a)〜(c)は、ラック296の移動に応じて、平面パターンコイル302に対向するターゲット部材の厚みが変化することにより、平面パターンコイル302の磁束が変化するように構成する場合の例を示す図である。ターゲット部材303が平面パターンコイル302の磁束に与える影響は、磁束の通り道であるターゲット部材が厚い程大きくなる。
従って、図22(a)〜(c)に示す態様でも、上記と同様の効果を得ることが可能である。また、図22(a)〜(c)に示す態様においても、図19、図20において説明したようにターゲット部材303の形状によってサイドフェンス292の位置に応じた周波数の変化を調整することも可能である。
図23(a)〜(c)は、ラック296の移動に応じて、平面パターンコイル302に対向するターゲット部材と平面パターンコイル302との距離が変化することにより、平面パターンコイル302の磁束が変化するように構成する場合の例を示す図である。ターゲット部材303が平面パターンコイル302の磁束に与える影響は、ターゲット部材303が平面パターンコイル302に近い程、即ち、平面パターンコイル302の磁束が強い位置である程大きくなる。
従って、図23(a)〜(c)に示す態様でも、上記と同様の効果を得ることが可能である。また、図23(a)〜(c)に示す態様においても、図19、図20において説明したようにターゲット部材303の形状によってサイドフェンス292の位置に応じた周波数の変化を調整することも可能である。
図24(a)〜(c)は、図6(a)〜(c)と同様に、ラック296の移動に応じて、平面パターンコイル302に対向するターゲット部材の面積が変化する場合であるが、ターゲット部材303が図6(a)のように二等辺三角形ではなく、直角三角形である場合を示す図である。図24(a)〜(c)に示す態様であっても、図6(a)〜(c)と同様の効果を得ることが可能である。
また、図24(a)〜(c)に示す態様においても、図19及び図20において説明したように、ターゲット部材303の形状によってサイドフェンス292の位置に応じた周波数の変化を調整することも可能である。この場合、例えば図25に示すようにターゲット部材303の形状が調整される。この場合、ラック296の移動方向におけるターゲット部材303の二等辺三角形の高さを調整するような態様となり、図19に示すようなグラフの形状に対応させて形状を調整することが容易である。
図26(a)〜(c)は、図6(a)〜(c)と同様に、ラック296の移動に応じて、平面パターンコイル302に対向するターゲット部材の面積が変化する場合であるが、ターゲット部材303が、磁束センサ301の両側に設けられている場合を示す図である。図26(a)〜(c)に示す態様の場合、図6(a)〜(c)に示す態様よりも、ラック296の移動に応じた磁束の変化が急峻になり、結果的に、ラック296の移動に応じた発振周波数の変化を急峻にすることが可能である。
尚、上述した夫々の態様、即ち、ターゲット部材303の形状、厚み、平面パターンコイル302からの距離、両面に設けること等は、夫々を組み合わせることも可能であり、それにより、サイドフェンス292の位置に応じた周波数の変化の調整の幅を広げることが可能である。
また、上記実施形態においては、ラック296側にターゲット部材303が設けられ、磁束センサ301が手差しトレイ29の本体に固定される場合を例として説明した。磁束センサ301には配線が接続されるため、磁束センサ301を固定することにより、配線の配置を容易化することが可能であるが、これに限らず、ラック296側に磁束センサ301を設けても良い。
実施の形態2.
実施の形態1においては、ラック296の移動範囲において平面パターンコイル302が対向する範囲全体にわたってターゲット部材303が設けられ、ラック296の移動に応じて磁束センサ301の出力周波数が徐々に変化する場合を例として説明した。本実施形態においては、ラック296の移動範囲において平面パターンコイル302が対向する範囲に間欠的にターゲット部材303が設けられ、その検知結果によって用紙サイズを検知する態様について説明する。
図27(a)、(b)は、本実施形態に係る用紙サイズ検知部300におけるターゲット部材303と磁束センサ301との配置関係を示す図であり、図6(a)、(b)に対応する。図27(a)、(b)に示すように、本実施形態に係るターゲット部材303は、ターゲット部材303a、303b、303cというように、ラック296の移動範囲において平面パターンコイル302が対向する範囲に間欠的に設けられている。
これにより、ラック296が移動すると、図27(a)、図27(b)に示すように、平面パターンコイル302がターゲット部材303に対向する状態と対向しない状態とが交互に繰り返されることとなる。そのような場合の磁束センサ301の出力周波数は、例えば図28に示すようになる。図28は、サイドフェンス292の位置に応じた磁束センサ301の発振周波数を示すグラフである。図28においては、平面パターンコイル302がターゲット部材303に対向した場合に発振周波数が上がる場合を例としている。
図27の態様の場合、図28に示すように、ターゲット部材303a、303b、303cが夫々配置された位置に平面パターンコイル302が位置した時に、発振周波数が上昇する。そして、主制御部30は、図28に示す閾値Sと発振周波数とを比較することにより、平面パターンコイル302がターゲット部材303と対向したことを検知することが可能である。
図28の横軸であるサイドフェンス292の位置は、用紙サイズに対応しているため、図28に示すように、ターゲット部材303a、303b、303cを配置する位置を、A3、B4、A4、B5、ハガキといった、検知対象の用紙のサイズの間とすることにより、図4(a)に示す状態からラック296を移動させた場合に、発振周波数のピークを何回検知したかによって手差しトレイ29にセットされている用紙のサイズを簡易的に検知することが可能である。
図29は、このような簡易的な用紙サイズの検知を可能とするために主制御部30が参照する用紙サイズテーブルである。本実施形態に係る用紙サイズテーブルにおいては、図29に示すように、“ピーク検知数”と“長さ検知状態”との組み合わせに対して、“用紙サイズ”が関連付けられている。主制御部30は、図28において説明したように閾値Sに基づいて磁束センサ301の発振周波数のピークを検知する毎に検知回数をカウントし、そのカウント結果及び長さ検知状態に基づいて図29に示すようなテーブルを参照することにより、手差しトレイ29にセットされている用紙のサイズを判断することが可能である。
実施の形態3.
実施の形態1、2においては、基板上にパターンニングされて形成された平面パターンコイルを用いる場合を例として説明した。コイルを平面上に形成することにより、手差しトレイ29において用紙がセットされる面に垂直な方向の厚みを薄くすることが可能であり、装置の小型化を好適に達成することが可能である。
しかしながら、コイルを平面パターンによって形成しなくとも、用紙がセットされる面に対して垂直に磁束が発生するようにコイルを形成することにより、同様の効果を得ることが可能である。コイルを形成する場合、必ず電流の流れ道をループ状に形成する必要があり、このループの大きさ分は必ずスペースが必要となる。
仮に、用紙がセットされる面に対して平行に磁束が発生するようにコイルを設けると、上述したループの大きさは、用紙がセットされる面に対して垂直な方向に求められることとなる。これに対して、用紙がセットされる面に対して垂直に磁束が発生するようにコイルを形成する場合、上述したループの大きさは用紙がセットされる面に対して平行な方向に求められる。従って、用紙がセットされる面に対して垂直な方向のサイズを小さくすることが可能である。
コイルを平面パターンとして形成する場合以外で、用紙がセットされる面に対して垂直に磁束が発生するようにコイルを形成する例を図30(a)、(b)に示す。図30(a)は、磁束センサ301を構成する基板の板面に平行な方向から見た図であり、図30(b)は、磁束センサ301を構成する基板の板面に垂直な方向から見た図である。図30(a)、(b)の例においては、磁束センサ301を構成する基板上に、表面が絶縁された配線を巻いて配置することによりコイル302´が形成されている。図30(a)、(b)の例においても、図30(a)に示すように、用紙がセットされる面に対して垂直な方向の厚みを十分に薄くすることが可能であり、装置の小型化を図ることが可能である。
実施の形態4.
上記実施形態においては、ターゲット部材303が単一の材質によって形成される場合を例として説明した。これに対して、図27(a)、(b)において説明したように、ある位置を通過したことを明確に検知する必要がある場合に、ターゲット部材303の素材を、ある地点を境に異なる素材とすることが考えられる。そのような態様について以下に説明する。
図31は、本実施形態に係る用紙サイズ検知部300におけるターゲット部材303と磁束センサ301との配置関係を示す図であり、図6(a)、(b)に対応する。図31(a)、(b)に示すように、本実施形態に係るターゲット部材303は、それぞれ導電率が異なるターゲット部材303A及びダーゲット部材303Bによって構成されている。
図32は、図31の態様におけるサイドフェンス292の位置に応じた磁束センサ301の発振周波数を示すグラフである。図32においては、ターゲット部材303A及びターゲット部材303Bは導電性を有する非磁性体によって形成されているため、原則として発振周波数の変化は図17(b)において説明した態様に従う。そして、サイドフェンス292の位置が移動することによりターゲット部材303Aとターゲット部材303Bとの境目が平面パターンコイル302に対向する位置を通過する位置において図32に示すように発振周波数が非線形的に大きく変化する。
このような態様によれば、サイドフェンス292の微小な位置変化を高精度に検知することが必要な位置に応じてターゲット部材303Aとターゲット部材303Bとの境目を配置することにより、該当位置において発振周波数を大きく変化させることが出来る。そのため、サイドフェンス292の微小な位置変化を高精度に検知することが可能となる。
尚、本実施形態においては、導電性を有する非磁性体によってターゲット部材303を構成し、導電率の異なる複数種類の素材を採用する場合を例としている。しかしながらこれは一例であり、異なる種類の素材の境目が平面パターンコイル302に対向する位置を通過する際に発振周波数を大きく変化させることにより、他の態様であっても同様の効果を得ることが出来る。例えば、ターゲット部材303を非磁性体によって構成し、それぞれ透磁率の異なる素材によってターゲット部材303A、ターゲット部材303Bを構成する場合である。
実施の形態5.
図23(a)〜(c)においては、平面パターンコイル302に対向するターゲット部材303と平面パターンコイル302との距離が変化することにより平面パターンコイル302の磁束が変化するように構成する場合の例について説明した。他方、図6(a)〜(c)のように、ターゲット部材303の面積の変化によって磁束センサ301の発振周波数を変化させる態様の場合、ターゲット部材303と平面パターンコイル302との距離は固定されている必要がある。
換言すると、ターゲット部材303の面積の変化を用いる態様の場合、ターゲット部材303と平面パターンコイル302との距離に意図しない変動が発生すると、磁束センサ301の発振周波数の変化が意図したものとはならない。結果的に、サイドフェンス292の位置を高精度に検知することができず、用紙サイズを正確に検知することが出来なくなる。
図33は、サイドフェンス292の位置に応じた磁束センサ301の発振周波数を、ターゲット部材303と平面パターンコイル302との距離毎に示すグラフである。尚、図33においては、ターゲット部材303の素材として磁性体を採用した場合の例である。ターゲット部材303と平面パターンコイル302との距離は、実線が1.5mm、破線が2.5mm、一点鎖線が3.5mmの場合である。
図33に示すように、ターゲット部材303と平面パターンコイル302との距離が離れるほど、発振周波数は低くなると共に、サイドフェンスの位置に応じた発振周波数の変化も緩やかになる。そのため、用紙のサイズを高精度に検知するためには、ターゲット部材303と平面パターンコイル302とがある程度近い距離で配置されている必要がある。
このような課題に対応するため、本実施形態においては、磁束センサ301とターゲット部材303が形成されたラック296とを押し付けることにより、磁束センサ301とターゲット部材303との距離を意図した状態に保つ。そのような構成について、図34に示す切断線AA´による断面図に基づいて説明する。
図35は、図34に示す切断線AA´による切断面を示す断面図である。図35に示すように、本実施形態に係る手差しトレイ29においては、筐体297の中にラック296及び磁束センサ301が収容されている。磁束センサ301のうち平面パターンコイル302が設けられた面は、スペーサ298を介してラック296に対向している。そして、ラック296は、弾性体であるスポンジ299によってスペーサ298に対して押圧されている。
図35に示すような構成により、ラック296が移動する際には、ラック296に設けられた凸部がスペーサ298表面と接触しながら移動することとなる。スペーサ298は磁束センサ301に対して固定されており、磁束センサ301に設けられた平面パターンコイル302が損傷することが内容に構成されている。スペーサ298は、導電性を有さず、且つ摺動性の高い材料で構成されており、例えば、ポリアセタール樹脂等によって構成される。
このような構成により、筐体297内部において平面パターンコイル302とターゲット部材303との間隔はスペーサ298の厚みに応じて固定されることとなる。従って、上述したように、サイドフェンスの位置に応じた発振周波数の変化を大きくし、用紙のサイズを高精度に検知することが可能となる。尚、スペーサ298の材質としては、例えば樹脂、ガラス、プラスチック等の絶縁体であり、かつ、非磁性体を用いることが可能である。
図36は、図34に示す切断線AA´による切断面の他の態様を示す断面図である。図36に示す態様においても、図35と同様に手差しトレイ29においては、筐体297の中にラック296及び磁束センサ301が収容されている。図36の例においては、ラック296と磁束センサ301とは直接対向しており、ラック296に設けられた凸部が磁束センサ301の面であって平面パターンコイル302が設けられた範囲とは異なる板面に接触するように配置されている。
ラック296においてターゲット部材303が設けられている面は、磁束センサ301に対向する側とは反対側の面である。そして、ラック296はスポンジ299によって磁束センサ301に対して押圧されている。図36に示すような構成により、ラック296が移動する際には、ラック296に設けられた凸部が磁束センサ301の面のうち平面パターンコイル302が設けられた範囲とは異なる範囲と接触しながら移動することとなる。
このような構成により、筐体297内部において平面パターンコイル302とターゲット部材303との間隔は、ラック296の形状に応じて固定されることとなる。具体的には、ラック296の厚み及びラック296において磁束センサ301に対向して設けられる凸部の寸法により、平面パターンコイル302とターゲット部材303との間隔が固定される。従って、図35の例と同様に、上述したように、サイドフェンスの位置に応じた発振周波数の変化を大きくし、用紙のサイズを高精度に検知することが可能となる。
尚、図36の例においては、ラック296においてターゲット部材303がが設けられるのは、磁束センサ301に対向する側とは反対側である場合を例として説明した。しかしながら、ラック296によって設けられる凸部により十分な空間が形成可能であれば、ラック296において磁束センサ301に対向する側にターゲット部材303を設けても良い。この場合、平面パターンコイル302とターゲット部材303との間隔は、ラック296に設けられる凸部の寸法に応じて固定される。
1 画像処理装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 エンジン
14 HDD
15 I/F
16 LCD
17 操作部
20 コントローラ
21 ADF
22 スキャナユニット
23 排紙トレイ
24 ディスプレイパネル
25 給紙テーブル
26 プリントエンジン
27 排紙トレイ
28 ネットワークI/F
29 手差しトレイ
30 主制御部
31 エンジン制御部
32 入手力制御部
33 画像処理部
34 操作表示制御部
40 ASIC
50 タイマ
60 水晶発振回路
261 搬送ベルト
262Y、262M、262C、262K 感光体ドラム
263 転写ローラ
264 定着ローラ
265 反転パス
291、292 サイドフェンス
293 駆動ピニオンギア
294、296 ラック
295 中間ピニオンギア
297 筐体
298 スペーサ
299 スポンジ
300 サイズ検知部
301 磁束センサ
302 平面パターンコイル
303、303A、303B ターゲット部材
304 パターン抵抗
305 第一コンデンサ
306 第二コンデンサ
307 フィードバック抵抗
308、309 アンバッファIC
特開平8−175745号公報

Claims (14)

  1. 画像が形成される媒体のサイズを検知する媒体サイズ検知装置であって、
    サイズを検知する対象である媒体のサイズに応じた位置に移動する移動体と、
    一部が前記移動体と一体となって移動し、前記移動体の位置に応じた信号を出力するサイズ検知部とを含み、
    前記サイズ検知部は、
    基板の板面に垂直な方向に磁束が発生するように基板上に形成されたコイルを含み、前記板面と垂直な方向の空間の磁束の変化に応じた信号を出力する磁束検知部と、
    前記板面と垂直な方向の空間に配置され、磁束に影響を与える材質で形成されたターゲット部とを含み、
    前記ターゲット部は、前記移動体の移動方向において変化のある形態で配置されており、前記移動体の移動に応じて前記板面と垂直な方向の空間の磁束を変化させることを特徴とする媒体サイズ検知装置。
  2. 前記ターゲット部は、大きさが前記移動体の移動方向において変化する形態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の媒体サイズ検知装置。
  3. 前記ターゲット部は、前記板面と平行な面における面積が前記移動体の移動方向において変化する形態で配置されていることを特徴とする請求項2に記載の媒体サイズ検知装置。
  4. 前記ターゲット部は、前記板面と垂直な方向の厚みが前記移動体の移動方向において変化する形態で配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の媒体サイズ検知装置。
  5. 前記ターゲット部は、前記板面との距離が前記移動体の移動方向において変化する形態で配置されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の媒体サイズ検知装置。
  6. 前記ターゲット部は、その形態の前記移動体の移動方向における変化の度合いが前記移動体の移動方向における位置に応じて異なることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の媒体サイズ検知装置。
  7. 前記ターゲット部は、前記移動体の移動に応じた前記板面と垂直な方向の空間の磁束の変化度合いが前記移動体の移動範囲において一様になるように、その形態の前記移動体の移動方向における変化の度合いが前記移動体の移動方向における位置に応じて異なることを特徴とする請求項6に記載の媒体サイズ検知装置。
  8. 前記ターゲット部は、前記コイルと絶縁体を介して対向するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の媒体サイズ検知装置。
  9. 前記コイルが、前記基板上に平面パターンによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載の媒体サイズ検知装置。
  10. 前記ターゲット部は、前記移動体の移動方向の位置に応じて異なる複数の素材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項に記載の媒体サイズ検知装置。
  11. 前記ターゲット部を前記磁束検知部に対向する方向に押し付ける押圧部を含むことを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項に記載の媒体サイズ検知装置。
  12. 前記ターゲット部と前記磁束検知部との間に配置されたスペーサを含み、
    前記押圧部は、前記ターゲット部がを記スペーサを介して前記磁束検知部に対向する方向に押し付けることを特徴とする請求項11に記載の媒体サイズ検知装置。
  13. 前記ターゲット部が前記移動体と一体となって移動するように配置され、且つ前記移動体において前記磁束検知部に対向する側とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の媒体サイズ検知装置。
  14. 請求項1乃至13いずれか1項に記載の媒体サイズ検知装置を含むことを特徴とする画像処理装置。
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