JP2014235386A - 現像装置、画像形成装置、現像装置の製造方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置、現像装置の製造方法 Download PDF

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俊次 加藤
細川 浩
Hiroshi Hosokawa
浩 細川
廣田 哲郎
Tetsuo Hirota
哲郎 廣田
山根 正行
Masayuki Yamane
正行 山根
正洋 渡部
Masahiro Watabe
正洋 渡部
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Abstract

【課題】基板上に平面パターンによって形成されたコイルを含むLC発振回路から所定空間の透磁率に応じて出力される信号の周波数に基づいて上記所定空間の透磁率を検知する透磁率検知器を取り付ける場合において、取り付けられた透磁率検知器を固定すること。【解決手段】透磁率検知器は、透磁率検知器側位置決定部及び取り付け部側位置決定部において突起が穴に入った状態で押さえつけ部によって押さえつけられることにより取り付け部に固定されように、透磁率検知器が押さえつけ部を避けた状態、且つ突起が穴に入った状態で突起を軸にして回転されることで基板のコイルが形成された範囲が押さえつけ部に位置するように取り付け部に取り付けられる。【選択図】図9

Description

本発明は、現像装置、画像形成装置、現像装置の製造方法に関し、特に、透磁率検知器の現像装置への固定方法に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、トナー等の顕色剤を転写紙に付着させることにより作像し、作像された転写紙を加熱・加圧することにより、付着されたトナーを上記転写紙に定着させることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。そして、このような電子写真方式の画像形成装置のうち、磁性粒子であるキャリアと非磁性のトナーとが混合された2成分現像剤を使用しているものがある。
このような2成分現像剤を使用する画像形成装置においては、画像形成によってトナーのみが消費されるが、安定した品質の画像を形成するために、現像装置内におけるトナーの濃度を適正な範囲に保つ必要がある。従って、このような2成分現像剤を使用する画像形成装置においては、その現像装置内におけるトナーの濃度を測定する必要がある。
そこで、このような2成分現像剤を使用する画像形成装置には、通常、上記現像装置内におけるトナーの濃度を測定するためのトナー濃度検知器が備えられている。このトナー濃度検知器としては、基板上に平面パターンによって形成された平面コイルを含むLC発振回路を利用したものが提案され既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような平面コイルを含むLC発振回路を利用したトナー濃度検知器は、LC発振回路から出力される信号の周波数に基づき、上記平面コイルが形成された平面に対向する容器内の透磁率を検知することで、上記現像装置内におけるトナーの濃度を検知するものである。
即ち、このような平面コイルを含むLC発振回路を利用したトナー濃度検知器は、画像形成によりトナーのみが消費されて現像装置内におけるトナーの濃度が変化することで発生する透磁率変化を、上記平面コイルのインダクタンス変化を介して検知するものである。
従って、このような平面コイルを含むLC発振回路を利用したトナー濃度検知器がその機能を発揮するためには、上記平面コイルの形成面が上記現像装置に対向するように配置されて固定される必要がある。
そこで、このようなトナー濃度検知器の取り付け方法として、例えば、特許文献1には、現像剤を担持する現像剤担持体と、現像剤を収容する現像剤収容槽とを有する現像装置において、LC発振回路を有するとともに、前記LC発振回路を構成するコイルのインダクタンスが前記現像剤収容槽中の現像剤のトナー濃度により影響される位置に配置されたトナー濃度検出装置を有し、前記LC発振回路のコイルは、平板に形成された捲回状のプリントパターンによるものであり、捲回の中心部にプリントパターンのない中空領域を有平板に形成された捲回の中心部にプリントパターンのない中空領域を有し、前記中空領域内に第1位置決め形状が形成されており、前記現像剤収容槽に第2位置決め形状が形成されており、前記第1位置決め形状と前記第2位置決め形状とが嵌合されることにより、前記トナー濃度検出装置が前記現像剤収容槽に位置決めされることが記載されている。
ところが、特許文献1に記載されているような従来の取り付け方法では、位置決めができたとしてもその位置でトナー濃度検知器を固定することができない。そのため、トナー濃度検知器の位置が安定せず、動作時の振動等によりトナー濃度検知器の検知部と透磁率の検知対象となる空間との距離が変化し、トナーの濃度を正確に検知することができなくなってしまうという問題がある。
尚、このような問題は、トナーが収容された現像装置に取り付けられてその現像装置内におけるトナーの濃度を検知するトナー濃度検知器に限らず、コイルが形成された平面に対向する所定空間の透磁率を検知する透磁率検知器であれば同様に発生し得る問題である。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、基板上に平面パターンによって形成されたコイルを含むLC発振回路から所定空間の透磁率に応じて出力される信号の周波数に基づいて上記所定空間の透磁率を検知する透磁率検知器を取り付ける場合において、取り付けられた透磁率検知器を固定することを目的とする。
上記課題を解決するために、内部の所定空間において磁性体によってトナーが搬送される現像装置であって、前記所定空間の透磁率に応じた周波数の信号を出力する透磁率検知器と、前記透磁率検知器が取り付けられるための取り付け部と、を備え、前記透磁率検知器は、基板上に平面パターンによって形成され、前記所定空間の透磁率の変化によってインダクタンスが変化するコイルと、前記基板の前記コイルの形成面とは反対側の面に設けられ、前記コイルと共振電流ループを構成するように接続されたコンデンサ及び前記共振電流ループの一部の電位に応じた信号を出力する出力端子を含む電装部と、前記基板に前記コイル及び前記電装部を避けるように設けられ、前記透磁率検知器の前記取り付け部に対する取り付け位置を決定するための透磁率検知器側位置決定部と、を備え、前記取り付け部は、前記透磁率検知器の前記取り付け部に対する取り付け位置を決定するための取り付け部側位置決定部と、前記コイルの形成面が前記所定空間に対向するように前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、前記コイルの形成面と対向する取り付け面と、前記コイルの形成面が前記所定空間に対向するように前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、前記基板の前記コイルが形成された範囲の少なくとも一部を前記コイルの形成面とは反対側の面から前記取り付け面に押さえつける押さえつけ部と、を備え、前記透磁率検知器側位置決定部及び前記取り付け部側位置決定部のうち、一方は前記基板または前記取り付け面から突出した突起であり、他方は前記基板または前記取り付け面に設けられた穴であり、前記透磁率検知器は前記突起が前記穴に入った状態において、前記押さえつけ部によって押さえつけられることにより前記取り付け部に固定され、前記透磁率検知器は、前記透磁率検知器が前記取り付け部に固定される際、前記透磁率検知器が前記押さえつけ部を避けた状態、且つ前記突起が前記穴に入った状態で前記突起を軸にして回転されることで前記基板の前記コイルが形成された範囲が前記押さえつけ部に位置するように前記取り付け部に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、画像形成装置であって、上記現像装置を備えることを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、内部の所定空間において磁性体によってトナーが搬送される現像装置の製造方法であって、前記所定空間の透磁率に応じた周波数の信号を出力する透磁率検知器と、前記透磁率検知器が取り付けられるための取り付け部と、を備え、前記透磁率検知器は、基板上に平面パターンによって形成され、前記所定空間の透磁率の変化によってインダクタンスが変化するコイルと、前記基板の前記コイルの形成面とは反対側の面に設けられ、前記コイルと共振電流ループを構成するように接続されたコンデンサ及び前記共振電流ループの一部の電位に応じた信号を出力する出力端子を含む電装部と、前記基板に前記コイル及び前記電装部を避けるように設けられ、前記透磁率検知器の前記取り付け部に対する取り付け位置を決定するための透磁率検知器側位置決定部と、を備え、前記取り付け部は、前記透磁率検知器の前記取り付け部に対する取り付け位置を決定するための取り付け部側位置決定部と、前記コイルの形成面が前記所定空間に対向するように前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、前記コイルの形成面と対向する取り付け面と、前記コイルの形成面が前記所定空間に対向するように前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、前記基板の前記コイルが形成された範囲の少なくとも一部を前記コイルの形成面とは反対側の面から前記取り付け面に押さえつける押さえつけ部と、を備え、前記透磁率検知器側位置決定部及び前記取り付け部側位置決定部のうち、一方は前記基板または前記取り付け面から突出した突起であり、他方は前記基板または前記取り付け面に設けられた穴であり、前記透磁率検知器は、前記突起が前記穴に入った状態において前記押さえつけ部によって押さえつけられることにより前記取り付け部に固定されるように、前記透磁率検知器が前記押さえつけ部を避けた状態、且つ前記突起が前記穴に入った状態で前記突起を軸にして回転されることで前記基板の前記コイルが形成された範囲が前記押さえつけ部に位置するように前記取り付け部に取り付けられることを特徴とする現像装置の製造方法。
本発明によれば、基板上に平面パターンによって形成されたコイルを含むLC発振回路から所定空間の透磁率に応じて出力される信号の周波数に基づいて上記所定空間の透磁率を検知する透磁率検知器を取り付ける場合において、取り付けられた透磁率検知器を固定することが可能となる。
本発明の実施形態に係る透磁率センサの回路構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサの概観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサを示す六面図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサを含む装置の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサの出力信号を処理するインタフェースの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサが搭載される現像器を含む画像形成装置の機械的構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサが搭載される現像器を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る現像器の内部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサの現像器への搭載態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る透磁率センサのセンサ取り付け面への取り付け方法を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を、透磁率センサが取り付けられた状態において示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る現像器におけるセンサ取り付け面の概観を、透磁率センサが取り付けられた状態において示す側面図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサの出力信号のカウント態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサの出力信号のカウント態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る水晶発振回路による発振周波数の温度特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るコイルのインダクタンスの温度特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサの容量の温度特性を示す図である。 本発明の実施形態に係る抵抗の温度特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るパターン抵抗のインダクタンス成分のグラフを示す図である。 本発明の実施形態に係るパターン抵抗において周囲の透磁率が変化した場合のインダクタンス成分について説明する図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサにおいて複数の抵抗値による発振周波数の温度特性の差異を示す図である。 本発明の実施形態に係る透磁率センサに含まれるパターン抵抗の形成態様を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るパターン抵抗の例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、基板上に平面パターンによって形成されたパターンコイル及び同基板上に平面パターンによってつづら折状に形成されたパターン抵抗を含むLC発振回路を用いた透磁率センサの取り付け態様について説明する。尚、本実施形態においては、磁性粒子であるキャリアと非磁性の顕色剤であるトナーとが混合された2成分現像剤を使用する電子写真方式の画像形成装置における現像器に取り付けられて、その現像器内部における2成分現像剤中のトナーの濃度を測定するトナー濃度検知器として上記透磁率センサが利用される場合を例としている。
まず、本実施形態に係る透磁率センサ100の回路構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る透磁率センサの回路構成を模式的に示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る透磁率センサ100は、コルピッツ型のLC発振回路を基本とする発振回路であり、パターンコイル101、パターン抵抗102、第一コンデンサ103、第二コンデンサ104、フィードバック抵抗105、アンバッファIC106、107及び出力端子108を含む。
パターンコイル101は、透磁率センサ100を構成する基板上に平面上にパターニングされた信号線によって構成される平面上のコイルである。図1に示すように、パターンコイル101は、コイルによって得られるインダクタンスLを有する。パターンコイル101は、コイルが形成された平面に対抗する空間の透磁率によってインダクタンスLの値が変化する。その結果、本実施形態に係る透磁率センサ100は、パターンコイル101のコイル面が対向する空間の透磁率に応じた周波数の信号を発振する。
パターン抵抗102は、パターンコイル101と同様に基板上に形成された信号線のパターンによって構成される抵抗である。本実施形態に係るパターン抵抗102は、つづら折り状に形成されたパターンであり、これによって直線状のパターンよりも電流の流れにくい状態を作り出している。図1に示すように、このパターン抵抗102は、抵抗値Rを有する。また、図1に示すように、パターンコイル101とパターン抵抗102とは直列に接続されている。このように、パターン抵抗102がパターンコイル101と直列に接続されることで、本実施形態に係る透磁率センサ100は、後述するように、自身の発振周波数の温度特性が水晶発振回路70の発振周波数の温度特性と類似することにより発振周波数の算出誤差をキャンセルしかつ、パターンコイル101が形成された平面に対抗する空間の透磁率を温度に依存せずに安定して検知することが可能となる。
第一コンデンサ103及び第二コンデンサ104は、パターンコイル101と共にコルピッツ型LC発振回路を構成する容量である。従って、第一コンデンサ103及び第二コンデンサ104は、パターンコイル101及びパターン抵抗102と直列に接続されている。パターンコイル101、パターン抵抗102、第一コンデンサ103及び第二コンデンサ104によって構成されるループによって共振電流ループが構成される。
フィードバック抵抗105は、バイアス電圧を安定化させるために挿入される。アンバッファIC106及びアンバッファIC107の機能により、共振電流ループの一部の電位の変動が、共振周波数に応じた矩形波として出力端子108から出力される。このような構成により、本実施形態に係る透磁率センサ100は、インダクタンスL、抵抗値R、第一コンデンサ103及び第二コンデンサ104の静電容量Cに応じた周波数で発振する。
そして、インダクタンスLは、パターンコイル101の近傍における磁性体の存在やその濃度によっても変化する。従って、透磁率センサ100の発振周波数により、パターンコイル101近傍の空間における透磁率を判断することが可能となる。また、図1に示すように、透磁率センサ100の発振周波数を高精度に設計する上では、回路を構成する信号線等によって生じる回路抵抗Rを無視することが出来ない。透磁率センサ100を構成する各部のパラメータ値に応じた周波数については後に詳述する。
次に、本実施形態に係る透磁率センサ100の概観について、図2及び図3(a)〜(f)を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る透磁率センサ100の概観を示す斜視図である。図3(a)〜(f)は、本実施形態に係る透磁率センサ100を示す6面図である。尚、図2においては、図1において説明したパターンコイル101及びパターン抵抗102が形成されている面、即ち、透磁率を検知するべき空間に対向させる検知面が上面に向けられている。
図2及び図3(a)に示すように、パターンコイル101が形成された検知面においては、パターンコイル101と直列に接続されるパターン抵抗102がパターニングされている。図1において説明したように、パターンコイル101は平面上に螺旋状に形成された信号線のパターンである。また、パターン抵抗102は、平面上につづら折状に形成された信号のパターンであり、これらのパターンによって上述したような透磁率センサ100の機能が実現されると共に、図2及び図3(a)に示すように視覚的に興味深い模様となる。
このパターンコイル101及びパターン抵抗102によって形成される部分が、本実施形態に係る透磁率センサ100における透磁率の検知部である。透磁率センサ100を現像器212に取り付ける際には、この検知部が後述するトナー移動空間に対向するように取り付けられる。
また、図3(b)〜(f)に示すように、図1において説明した第一コンデンサ103、第二コンデンサ104、フィードバック抵抗105、アンバッファIC106、107及び出力端子108は、透磁率センサ100を構成する基板において、パターンコイル101及びパターン抵抗102が形成された面とは反対側の面に形成されている。
これにより、透磁率センサ100においてセンシング機能を発揮する部分であるパターンコイル101が形成された面が透磁率を検知する対象の空間に対向するように、その面を接触させて透磁率センサ100を配置することが可能となる。
また、それらの部品が実装されている面において、パターンコイル101及びパターン抵抗102が裏側に形成されている部分には電装部や信号線が実装されていない。これにより、他の電装部や信号線によって生じる磁束がパターンコイル101やパターン抵抗102に影響することを防ぎ、透磁率の検知精度を向上することができる。
このように構成された透磁率センサ100の基板の略中央には、図2及び図3(a)〜図3(f)に示すように、その基板に対して垂直に貫通された通し穴が位置決めガイド109として設けられている。本実施形態において、作業者は、この位置決めガイド109に後述する位置決めガイド212eを通すことで、透磁率センサ100を後述するセンサ取り付け面212aにおける正確な位置に取り付けることが可能となる。
尚、本実施形態に係る透磁率センサ100は、図2及び図3(a)〜図3(f)に示すように、パターンコイル101及びパターン抵抗102による検知部と、第一コンデンサ103、第二コンデンサ104、フィードバック抵抗105、アンバッファIC106、アンバッファIC107、出力端子108等の電装部とが、透磁率センサ100の長手方向に接続されて構成されている。そして、本実施形態に係る透磁率センサ100の長手方向におけるその検知部と電装部との間には、検知面及びその反対面にスペースが設けられている。そのため、本実施形態に係る位置決めガイド109は、そのスペース、即ち、基板の略中央に設けられる。
このように、本実施形態においては、位置決めガイド109が、上述したような理由により基板の略中央に設けられる例について説明するが、検知部が形成されている位置及び電装部が取り付けられている位置以外であれば基板のどこに設けられていても良い。
次に、本実施形態に係る画像形成装置200のコントローラ1の機能構成について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るコントローラ1の機能構成を模式的に示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係るコントローラ1は、一般的なPC(Personal Computer)やサーバ等の情報処理装置と同様の構成を有する。即ち、本実施形態に係るコントローラ1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)20、RAM(Random Access Memory)30、DMAC(Direct Memory Access Controller)40、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)50、入出力制御ASIC60及び水晶発振回路70を含む。
CPU10は演算手段であり、コントローラ1全体の動作を制御する。ROM20は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM30は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。DMAC40は、CPU10を介しないRAM30への直接のアクセスを制御する。
ASIC50は、CPU10やRAM30が接続されたシステムバスと他の機器との接続インタフェースとして機能する。入出力制御ASIC60は、透磁率センサ100が出力する検知信号を取得して、コントローラ1内部において処理可能な情報に変換する。即ち、透磁率センサ100が透磁率検知器として用いられる。水晶発振回路70は、コントローラ1内部の各デバイスを動作させるための基準クロックを発振する。
次に、本実施形態に係る画像形成装置200のコントローラ1において、入出力制御ASIC60の機能構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る入出力制御ASIC60の機能構成を模式的に示すブロック図である。図5に示すように本実施形態に係る入出力制御ASIC60は、カウンタ61、リード信号取得部62及びカウント値出力部63を含む。本実施形態に係る透磁率センサ100は、検知対象の空間における透磁率に応じた周波数の矩形波を出力する発振回路である。カウンタ61は、そのような透磁率センサ100が出力する矩形波に応じて値をインクリメントするカウンタである。
リード信号取得部62は、CPU10からのカウンタ61のカウント値の取得命令であるリード信号を、ASIC50を介して取得する。リード信号取得部62は、CPU10からのリード信号を取得すると、カウント値出力部63にカウント値を出力させるための信号を入力する。カウント値出力部63は、リード信号取得部62からの信号に応じて、カウンタ61のカウント値を出力する。
図5に示すように、コントローラ1はタイマ11を含む。タイマ11は、水晶発振回路70から入力される基準クロックのカウント値が所定の値になる度にCPU10に対して割込み信号を出力する。CPU10は、タイマ11から入力される割込み信号に応じて、上述したリード信号を出力する。
尚、入出力制御ASIC60へのCPU10からのアクセスは、例えばレジスタを介して行われる。そのため、上述したリード信号は、入出力制御ASIC60に含まれる所定のレジスタにCPU10によって値が書き込まれることによって行われる。また、カウント値出力部63によるカウント値の出力は、入出力制御ASIC60に含まれる所定のレジスタにカウント値が格納され、その値をCPU10が取得することによって行われる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置200に含まれる画像形成出力のための機構について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る画像形成装置200に含まれる画像形成出力のための機構を示す側面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る画像形成装置200は、無端状移動手段である搬送ベルト205に沿って各色の画像形成部206K〜206Yが並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ201から給紙ローラ202により分離給紙される用紙(記録媒体の一例)204に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト205に沿って、この搬送ベルト205の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)206Y、206M、206C、206K(以降、総じて画像形成部206とする)が配列されている。
また、給紙トレイ201から給紙された用紙204は、レジストローラ203によって一度止められ、画像形成部206における画像形成のタイミングに応じて搬送ベルト205からの画像の転写位置に送り出される。
複数の画像形成部206Y、206M、206C、206Kは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部206Kはブラックの画像を、画像形成部206Mはマゼンタの画像を、画像形成部206Cはシアンの画像を、画像形成部206Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。尚、以下の説明においては、画像形成部206Yについて具体的に説明するが、他の画像形成部206M、206C、206Kは画像形成部206Yと同様であるので、その画像形成部206M、206C、206Kの各構成要素については、画像形成部206Yの各構成要素に付したYに替えて、M、C、Kによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト205は、回転駆動される駆動ローラ207と従動ローラ208とに架け渡されたエンドレスのベルト、即ち無端状ベルトである。この駆動ローラ207は、不図示の駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ207と、従動ローラ208とが、無端状移動手段である搬送ベルト205を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際しては、回転駆動される搬送ベルト205に対して、最初の画像形成部206Yが、イエローのトナー画像を転写する。画像形成部206Yは、感光体としての感光体ドラム209Y、この感光体ドラム209Yの周囲に配置された帯電器210Y、光書き込み装置211、現像器212Y、感光体クリーナ213Y、除電器(図示せず)等から構成されている。光書き込み装置211は、夫々の感光体ドラム209Y、209M、209C、209K(以降、総じて「感光体ドラム209」という)に対して光を照射するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム209Yの外周面は、暗中にて帯電器210Yにより一様に帯電された後、光書き込み装置211からのイエロー画像に対応した光源からの光により書き込みが行われ、静電潜像が形成される。現像器212Yは、この静電潜像をイエロートナーにより可視像化する現像装置であり、これにより感光体ドラム209Y上にイエローのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム209Yと搬送ベルト205とが当接若しくは最も接近する位置(転写位置)で、転写器215Yの働きにより搬送ベルト205上に転写される。この転写により、搬送ベルト205上にイエローのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム209Yは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナ213Yにより払拭された後、除電器により除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部206Yにより搬送ベルト205上に転写されたイエローのトナー画像は、搬送ベルト205のローラ駆動により次の画像形成部206Mに搬送される。画像形成部206Mでは、画像形成部206Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム209M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が既に形成されたイエローの画像に重畳されて転写される。
搬送ベルト205上に転写されたイエロー、マゼンタのトナー画像は、さらに次の画像形成部206C、206Kに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム209C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム209K上に形成されたブラックのトナー画像とが、既に転写されている画像上に重畳されて転写される。こうして、搬送ベルト205上にフルカラーの中間転写画像が形成される。
給紙トレイ201に収納された用紙204は最も上のものから順に送り出され、その搬送経路が搬送ベルト205と接触する位置若しくは最も接近する位置において、搬送ベルト205上に形成された中間転写画像がその紙面上に転写される。これにより、用紙204の紙面上に画像が形成される。紙面上に画像が形成された用紙204は更に搬送され、定着器216にて画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
また、搬送ベルト205に対してベルトクリーナ218が設けられている。ベルトクリーナ218は、図6に示すように、搬送ベルト205から用紙204への画像の転写位置の下流側であって、感光体ドラム209よりも上流側において搬送ベルト205に押し当てられたクリーニングブレードであり、搬送ベルト205の表面に付着したトナーを掻きとるトナー剤除去部である。
このような構成の画像形成装置200は、図4において説明したコントローラ1により制御されて駆動される。そして、図6に示す構成のうち、現像器212に本実施形態に係る透磁率センサ100が設けられている。
次に、本実施形態に係る現像器212の構成について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る現像器212の概観を示す斜視図である。尚、図7は、現像器212が画像形成装置200に搭載された状態、即ち、現像器212の使用時における状態とは上下を反転させて示している。図8は、本実施形態に係る現像器212の内部を示す斜視図である。尚、図7と図8とでは上下を反転させて示している。従って、図8には、現像器212が画像形成装置200に搭載された状態、即ち、現像器212の使用時における状態が示されている。また、図7及び図8に示す現像器212の長手方向は、図6の図面に垂直な方向、即ち、搬送ベルト205のベルト面と並行であってその搬送方向と垂直な主走査方向である。
図7及び図8に示すように、現像器212には、内部に充填された非磁性の顕色剤であるトナー及び磁性粒子であるキャリア、即ち、現像剤を搬送する搬送スクリュー212b、212cが設けられている。この搬送スクリュー212b、212cが夫々反対の方向に回転することにより、内部に充填された現像剤が、現像器212の内部において上述した主走査方向の全体に行き渡るように構成されている。
また、図8に示すように、現像器212内部において搬送スクリュー212b、212cにより搬送される現像剤は、主走査方向の端部において搬送スクリュー212bによる搬送経路から搬送スクリュー212cによる搬送経路に受け渡される。従って、現像器212の主走査方向端部において夫々の搬送経路間を現像剤が移動する空間(以降、「トナー移動空間」とする)が、最も現像剤が密集する空間となる。本実施形態に係る透磁率センサ100は、このトナー移動空間に対向して配置されたセンサ取り付け面212aに取り付けられることでトナー濃度検知器として用いられる。即ち、本実施形態においてはセンサ取り付け面212aが取り付け面として機能する。
このように、透磁率センサ100がトナー移動空間に対向する位置212aに取り付けられる理由について説明する。透磁率は、現像剤が密集しているほどその変化量が大きくなる。そのため、透磁率センサ100が、最も現像剤が密集するトナー移動空間に対向する位置に取り付けられることで現像器212内部の空間の透磁率をより好適に検知することが可能となるためである。
尚、透磁率の変化に大小はあるものの、現像剤が充填されている空間であればどの空間でも透磁率は発生するため、透磁率センサ100は必ずしも位置212aに取り付けられる必要はない。即ち、透磁率センサ100は、現像剤が充填されている空間に対向するように取り付けられていればどこに取り付けられても透磁率を検知することが可能である。
さらに、このセンサ取り付け面212aには、図7に示すように、取り付けガイド212d、位置決めガイド212e、補助ガイド212fが設けられている。これら各ガイドの詳細な機能については、図10〜図13及び図14(a)〜図17(b)を参照して後述する。
次に、本実施形態に係る透磁率センサ100の現像器212への取り付け態様について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る透磁率センサ100の現像器212への取り付け態様を示す図である。図9においては、現像器212を側断面図で示している。また、図9においては、図7の斜視図とは上下を反転させて示している。即ち、図9においては、図8の斜視図とは上下を一致させて示している。従って、図9には、現像器212が画像形成装置200に搭載された状態、即ち、現像器212の使用時における状態が示されている。図9に示すように、現像器212内部には搬送スクリュー212b、212cが配置されており、これにより主走査方向に現像剤が搬送される。
センサ取り付け面212aは、平面基板を基礎として構成されている透磁率センサ100の取り付けが容易なように平面状に形成されており、この平面に対して透磁率センサ100の検知面を対向させて取り付けることにより、透磁率センサ100が現像器212に取り付けられる。図9に示すように、現像器212の筐体は2つの搬送スクリュー212b、212cの形状に応じて形成されており、センサ取り付け面212aを含む部分は搬送スクリュー212bの断面形状である円に合わせて弧状に形成されている。
そして、センサ取り付け面212aは、弧状に形成された筐体の一部が平面上に成形されて構成されるため、現像器212におけるセンサ取り付け面212aの表面と現像器212内部の空間との間隔が狭くなっている。これにより、センサ取り付け面212aに取り付けられた透磁率センサ100によって、現像器212内部の空間の透磁率をより好適に検知することが可能となる。
このような構成において、電子写真方式の画像形成装置において用いられる現像剤は、感光体ドラム209上の静電潜像を現像器212により現像するために、発色用の粉末(トナー)と、その粉末を搬送するための粒状の磁性体であるキャリアとが混合されて構成される。従って、感光体ドラム209上の静電潜像が現像剤中のトナーにより現像されると、現像器212内部における現像剤中のトナーの濃度が変動すると、センサ取り付け面212aに対向する空間における透磁率が変化することとなる。その変化を透磁率センサ100によって検知することにより、現像器212内部のトナー濃度を検知することが可能となる。
次に、本実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの詳細な構成について、図10〜図13を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を示す斜視図である。図10においては、図7に示した現像器212の斜視図におけるセンサ取り付け面212aの拡大図である。図11は、本実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を示す側面図である。図11においては、センサ取り付け面212aを副走査方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Aから見た図である。
図12は、本実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を示す側面図である。図12においては、センサ取り付け面212aを主走査方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Bから見た図である。図13は、本実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を示す正面図である。図13においては、センサ取り付け面212aを、主走査方向と副走査方向とによる平面に垂直な方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Cから見た図である。
図10〜図13に示すように、本実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aには、取り付けガイド212d、位置決めガイド212e、補助ガイド212fが設けられている。また、図11〜図13に示すように、取り付けガイド212dにはその一部として、樹脂バネ212gが設けられている。
取り付けガイド212dは、透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aに固定し、また、透磁率センサ100におけるパターンコイル101をセンサ取り付け面212aに対して押さえつけるための機能を有する。樹脂バネ212gは、図12に示す矢印の方向に弾性的に付勢機能を有する。これによって、取り付けガイド212dは、透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aに固定し、また、透磁率センサ100におけるパターンコイル101をセンサ取り付け面212aに対して押さえつけることができるようになっている。即ち、本実施形態においては、取り付けガイド212dが押さえつけ部として機能する。
位置決めガイド212eは、センサ取り付け面212aから突出した突起であり、透磁率センサ100の基板に設けられた位置決めガイド109と嵌合することにより、センサ取り付け面212aにおける透磁率センサ100の取り付け位置の位置決めを行うように機能する。即ち、本実施形態においては、位置決めガイド109が透磁率検知器側位置決定部として機能し、位置決めガイド212eが取り付け部側位置決定部として機能する。
補助ガイド212fは、透磁率センサ100の、第一コンデンサ103、第二コンデンサ104、フィードバック抵抗105、アンバッファIC106、アンバッファIC107、出力端子108等の電装部が取り付けられている側が、センサ取り付け面212aに対して垂直な方向に動かないように固定するための固定部としての機能を有する。尚、この補助ガイド212fは、取り付けガイド212dとは異なり、透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aに対して積極的に押さえつけるといった機能はなく、単に、センサ取り付け面212aに対して垂直な方向に動かないように支持するだけのものである。但し、補助ガイド212aも、取り付けガイド212dと同様に、透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aに対して積極的に押さえつける機能を有していても良い。
また、補助ガイド212fは、透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aへ取り付けるために位置決めガイド212eを回転軸として回転させる際、それ以上回転しないようにストッパーとしての機能を有する。即ち、本実施形態においては、補助ガイド212fが垂直支持部、及び、回転防止部として機能する。このように、本実施形態においては、現像器212におけるセンサ取り付け面212aに、取り付けガイド212d、位置決めガイド212e、補助ガイド212fが備えられることで、それらが取り付け部として機能することになる。
尚、上述したように、本実施形態においては、補助ガイド212fが、固定部及びストッパーとして機能する例について説明するが、それぞれの機能のみを有する補助ガイド212fが別々に設けられていても良い。
また、取り付けガイド212dが、補助ガイド212fと同様の機能、即ち、ストッパーとしての機能を有するように構成されていても良い。このとき、取り付けガイド212dが回転防止部として機能する。このときのセンサ取り付け面212aの構成を図14に示す。図14は、本実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を示す斜視図である。図14においては、図7に示した現像器212の斜視図におけるセンサ取り付け面212aの拡大図である。
次に、本実施形態に係る透磁率センサ100の現像器212への取り付け方法について、図15(a)〜図18(b)を参照して説明する。図15(a)〜図18(b)は、本実施形態に係る透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付け方法を説明するための図である。図15(a)〜図15(c)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、図7に示した現像器212の斜視図におけるセンサ取り付け面212aを拡大した図である。
図16(a)〜図16(c)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを副走査方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Aから見た図である。図17(a)、図17(b)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを主走査方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Bから見た図である。図18(a)、図18(b)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを、主走査方向と副走査方向とによる平面に垂直な方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Cから見た図である。
図15(a)及び図16(a)に示すように、本実施形態において、透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aに取り付けるためにはまず、作業者は、透磁率センサ100の位置決めガイド109にセンサ取り付け面212aに設けられた位置決めガイド212eを通す。
そして、図15(b)、図16(b)、図17(a)、図18(a)に示すように、作業者は、位置決めガイド212eを回転軸として、透磁率センサ100を矢印の方向に回転させる。このとき、作業者は、透磁率センサ100の側面が補助ガイド212fに接触してそれ以上回転しなくなるまで回転させる。
その結果、透磁率センサ100は、図15(c)、図16(c)、図17(b)、図18(b)に示すような状態となり、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けが完了する。
このようにして透磁率センサ100がセンサ取り付け面212aに取り付けられると、図16(c)及び図17(b)に示すように、透磁率センサ100のパターンコイル101が形成された部分が、樹脂バネ212gの弾性的な付勢機能により、垂直方向からセンサ取り付け面212aに押さえつけられるように構成されている。これにより、透磁率センサ100は、センサ取り付け面212aに固定されることになる。
従って、本実施形態によれば、接着剤や両面テープ等の接着層によらずに、透磁率センサ100を現像器212におけるセンサ取り付け面212aに取り付けることが可能となる。
また、本実施形態によれば、取り付けガイド212d、位置決めガイド212e、補助ガイド212fといった透磁率センサ100を取り付けるための部材が現像器212に設けられているため、透磁率センサ100を取り付けるための部材が別途必要になることがなく部品点数を低減させることが可能となり、また、透磁率センサ100を取り付ける際の工程を低減させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、動作時や運搬時の振動等により生じる、透磁率センサ100におけるパターンコイル101と透磁率の検知対象となる空間との距離の変化を低減させることができるため、透磁率検知の再現性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、動作時や運搬時の振動等により生じる、透磁率センサ100の検知部とセンサ取り付け面212aとの摩擦を低減させることができるため、パターンコイル101及びパターン抵抗102の摩耗を低減させることが可能となる。
また、透磁率センサ100がセンサ取り付け面212aに取り付けられると、図16(c)及び図17(b)に示すように、透磁率センサ100のパターンコイル101が形成された部分が、樹脂バネ212gの弾性的な付勢機能により、垂直方向からセンサ取り付け面212aに押さえつけられるように構成されている。これにより、透磁率センサ100は、パターンコイル101がセンサ取り付け面212aに当接することになる。
従って、本実施形態によれば、透磁率センサ100におけるパターンコイル101とセンサ取り付け面212aとの間に隙間をつくることなく透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aに取り付けることができるため、透磁率検知の精度を向上させることが可能となる。
また、図15(a)〜図18(b)に示すように、位置決めガイド212eによりセンサ取り付け面212aにおける透磁率センサ100の取り付け位置が決定される。従って、本実施形態によれば、作業者の技量や経験に関わらず誰でも簡単かつ正確に透磁率センサ100を現像器212に取り付けることが可能となる。
また、図15(c)、図18(b)に示すように、本実施形態に係るセンサ取り付け面212aは、透磁率センサ100の、第一コンデンサ103、第二コンデンサ104、フィードバック抵抗105、アンバッファIC106、アンバッファIC107、出力端子108等の電装部が取り付けられている側がセンサ取り付け面212aに対して垂直な方向に動かないように、補助ガイド212fで固定するように構成されている。これにより、透磁率センサ100は、電装部側もセンサ取り付け面212aに固定されることになる。
従って、本実施形態によれば、動作時や運搬時の振動等により生じる、透磁率センサ100におけるパターンコイル101と透磁率の検知対象となる空間との距離の変化を、より低減させることができるため、透磁率検知の再現性をさらに向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、動作時や運搬時の振動等により生じる、透磁率センサ100の検知部とセンサ取り付け面212aとの摩擦をより低減させることができるため、パターンコイル101及びパターン抵抗102の摩耗をより低減させることが可能となる。
尚、本実施形態においては、位置決めガイド109が透磁率センサ100における通し穴として設けられ、位置決めガイド212eがセンサ取り付け面212aにおける突起物として設けられている例について説明した。この他、位置決めガイド109が透磁率センサ100の検知面における突起物として設けられ、位置決めガイド212eがセンサ取り付け面212aにおける窪みとして設けられるように構成されていても良い。このような構成の場合、位置決めガイド109は、パターンコイル101及びパターン抵抗102が形成されている位置以外であればどこに設けられても良い。これは、透磁率センサ100の検知面には電装部が配置されていないためである。
また、本実施形態において、現像器212におけるセンサ取り付け面212aに設けられている位置決めガイド212eは、図10及び図11を参照して説明したような構成であるが、このような構成の他に、図19及び図20に示すように、おねじ様に構成されていても良い。このとき、透磁率センサ100における位置決めガイド109は、図21(a)〜図21(c)に示すように、おねじ様に構成された位置決めガイド212eと嵌まるように、めねじ様に構成される。
図19は、他の実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を示す斜視図である。図19においては、図7に示した現像器212の斜視図におけるセンサ取り付け面212aの拡大図である。図20は、他の実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を示す側面図である。図20においては、センサ取り付け面212aを副走査方向から見た図、即ち、図19に示す矢印Aから見た図である。図21(a)〜図21(c)は、他の実施形態に係る透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付け方法を説明するための図である。図21(a)〜図21(c)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを副走査方向から見た図、即ち、図19に示す矢印Aから見た図である。
位置決めガイド212e及び位置決めガイド109がこのように構成された場合、作業者が透磁率センサ100を現像器212におけるセンサ取り付け面212aに取り付けるために上述のように回転させる際、その回転を誘導することができ、容易に取り付けることが可能となる。
また、位置決めガイド212e及び位置決めガイド109がこのように構成された場合、作業者が透磁率センサ100を現像器212におけるセンサ取り付け面212aに取り付けるために上述のように回転させる際、その回転を所定位置で停止させることができ、それ以上回転することを防ぐことが可能となる。また、位置決めガイド212e及び位置決めガイド109がこのように構成された場合、透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aに対して垂直な方向に動かないように固定することが可能となる。従って、このように構成された場合、補助ガイド212fが不要となる。
尚、図22(a)〜図22(c)に示すように、位置決めガイド212eは、透磁率センサ100が取り付けられている状態において位置決めガイド109が嵌合する位置におねじ様部分が形成されないように構成されていても良い。但し、このような構成の場合、回転防止のために補助ガイド212fが必要となる。図22(a)〜図22(c)は、他の実施形態に係る透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付け方法を説明するための図である。図22(a)〜図22(c)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを副走査方向から見た図、即ち、図19に示す矢印Aから見た図である。
また、本実施形態において、現像器212におけるセンサ取り付け面212aに設けられている取り付けガイド212dは、図11〜図13及び図16(a)〜図18(b)を参照して説明したような構成であるが、このような構成の他に、図23(a)、図23(b)に示すように、透磁率センサ100の挿入方向に向かってテーパーがつけられて構成されていても良い。
図23(a)、図23(b)は、他の実施形態に係る透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付け方法を説明するための図である。図23(a)、図23(b)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを主走査方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Bから見た図である。
取り付けガイド212dがこのように構成された場合であっても、本実施形態において説明した効果と同様の効果を得ることが可能である。
さらにこの他に、取り付けガイド212dには、樹脂バネ212gの替りに図24(a)〜図26(b)に示すように、押さえつけ部材212hが設けられていても良い。このとき、透磁率センサ100には、図24(a)〜図26(b)に示すように、その押さえつけ部材212hと嵌合するための受け部材110が検知面とは反対側の面に設けられる。
図24(a)〜図26(b)は、他の実施形態に係る透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付け方法を説明するための図である。図24(a)〜図24(c)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを副走査方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Aから見た図である。図25(a)、図25(b)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを主走査方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Bから見た図である。また、図26(a)、図26(b)においては、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aへの取り付けの際に、センサ取り付け面212aを、主走査方向と副走査方向とによる平面に垂直な方向から見た図、即ち、図10に示す矢印Cから見た図である。
取り付けガイド212d及び透磁率センサ100がこのように構成された場合であっても、本実施形態において説明した効果と同様の効果を得ることが可能であることに加え、押さえつけ部材212hと受け部材110とが嵌合することにより、補助ガイド212fがなくても、透磁率センサ100の回転を防止することが可能となる。
尚、押さえつけ部材212h及び受け部材110が破損しない程度で、押さえつけ部材212hのサイズが受け部材110のサイズよりも大きい場合には、透磁率センサ100を効果的にセンサ取り付け面212aに押さえつけ、かつ、透磁率センサ100の回転を効果的に防止することができるためより好適である。
また、図24(a)〜図26(b)においては、受け部材110が透磁率センサ100の検知面とは反対側の面において窪みとして設けられ、押さえつけ部材212hがセンサ取り付け面212aに突起物として設けられている例について説明した。この他、受け部材110が透磁率センサ100の検知面とは反対側の面において突起物として設けられ、押さえつけ部材212hがセンサ取り付け面212aに窪みとして設けられるように構成されていても良い。
また、取り付けガイド212dと位置決めガイド212eとの距離が長いほど、作業者は、透磁率センサ100の取り付け及び取り外しに際して、小さな力で透磁率センサ100を回転させることができるため、可能な範囲でそれらの距離を長く設計することは効果的である。
また、図27及び図28に示すように、取り付けガイド212d及び補助ガイド212fの取り付け面212aからの垂直方向における高さが、取り付けられた状態における透磁率センサ100の高さよりも高く構成されていても良い。図27は、他の実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を、透磁率センサ100が取り付けられた状態において示す斜視図である。図27においては、透磁率センサ100が取り付けられた状態において図7に示した現像器212の斜視図におけるセンサ取り付け面212aを拡大した図である。図28は、他の実施形態に係る現像器212におけるセンサ取り付け面212aの概観を、透磁率センサ100が取り付けられた状態において示す側面図である。図28においては、透磁率センサ100が取り付けられた状態においてセンサ取り付け面212aを副走査方向から見た図、即ち、図27に示す矢印Aから見た図である。
このような構成の場合、現像器212が透磁率センサ100を接地面側にして置かれた場合であっても、透磁率センサ100が直接、接地面に接触することがないように取り付けガイド212d及び補助ガイド212fで保護することができる。
尚、センサ取り付け面212aから透磁率センサ100を取り外す際には、作業者は、図15(a)〜図18(b)を参照して説明した手順と反対の手順を行うだけで良い。即ち、本実施形態において、透磁率センサ100をセンサ取り付け面212aから取り外すためにはまず、作業者は、位置決めガイド212eを回転軸として、図15(b)、図16(b)、図17(a)、図18(a)に示す矢印とは反対の方向に透磁率センサ100を回転させる。そして、作業者は、透磁率センサ100を持ち上げることにより位置決めガイド212fを位置決めガイド109から引き抜くことで、透磁率センサ100のセンサ取り付け面212aからの取り外しが完了する。
このように、本実施形態においては、作業者は、工具や器具等を使用せずに、センサ取り付け面212aから透磁率センサ100を取り外すことが可能である。従って、本実施形態によれば、作業者の技量や経験に関わらず誰でも簡単に透磁率センサ100を取り外すことが可能であり、また、取外し作業中に工具や器具等で誤ってパターンコイル101やパターン抵抗102を傷付けてしまうといったことがない。
次に、本実施形態に係る透磁率センサ100の発振周波数のカウント方法について、図29を参照して説明する。図29は、本実施形態に係る入出力制御ASIC60の機能によってカウントされる透磁率センサ100のカウント値の態様を示す図である。透磁率センサ100周辺に存在する磁性体の濃度に変化がなければ、原則として透磁率センサ100は同一の周波数で発振を続ける。その結果、図29に示すように、時間経過に応じてカウンタ61のカウント値は一様に増加する。
また、CPU10に対してタイマ11から割込み信号が入力されると、CPU10が入出力制御ASIC60に対してリード信号を出力し、そのタイミングにおけるカウンタ61のカウント値がCPU10によって取得される。図29に示すように、t、t、t、t、t夫々のタイミングにおいて、aaaah、bbbbh、cccch、ddddh、AAAAhといったカウント値が取得される。
CPU10は、夫々のタイミングにおいてカウント値を取得すると、図29に示すT、T、T、T夫々の期間における周波数を計算する。本実施形態に係るタイマ11は、2(msec)に相当する基準クロックをカウントすると割込み信号を出力する。従って、CPU10は、夫々の期間におけるカウンタ61のカウント値を2(msec)で割ることにより、図29に示すT、T、T、T夫々の期間における透磁率センサ100の発振周波数f(Hz)を算出する。
また、図29に示すように、本実施形態に係るカウンタ61のカウント値の上限はFFFFhである。従って、CPU10は、期間Tにおける周波数の算出に際して、FFFFhからddddhを引いた値と、AAAAhとの値の合計値を2(msec)で割ることにより発振周波数f(Hz)を算出する。
次に、本実施形態に係る透磁率センサ100の発振周波数の他のカウント方法について、図30を参照して説明する。図30は、本実施形態に係る入出力制御ASIC60の機能によってカウントされる透磁率センサ100のカウント値の他の態様を示す図である。図30の場合、入出力制御ASIC60において、カウンタ61はカウント値出力部63によってカウント値を読み出された後、カウント値をリセットする。このリセット処理は、カウント値出力部63がカウント値の読み出し後にカウンタ61にリセット信号を入力しても良いし、カウンタ61の仕様として、カウント値が一度読み出される度にリセットされるような機能を設けても良い。
図30の態様の場合、夫々のタイミングにおいて取得されるカウント値は、夫々の期間T、T、T、T内にカウントされた値である。従って、CPU10は、夫々のタイミングにおいて取得したカウント値を2(msec)で割ることにより、発振周波数f(Hz)を算出する。
このように、本実施形態に係るコントローラ1においては、透磁率センサ100が発振する信号の周波数を取得し、その取得結果に基づいて透磁率センサ100の発振周波数に対応する事象を判断することができる。そして、本実施形態に係る透磁率センサ100においては、パターンコイル101のコイル面が対向する空間に存在する磁性体の濃度に応じてインダクタンスLが変化し、結果として出力端子108から出力される信号の周波数が変化する。その結果、コントローラ1においては、パターンコイル101のコイル面が対向する空間に存在する磁性体の濃度を検知することが可能となる。
このような透磁率センサ100は、上述したように所定の空間における磁性体の濃度に応じた周波数で発振する。また、水晶発振回路70は、予め定められた周波数で発振する。しかしながら、それらはいずれも、使用環境の温度に応じて発振周波数が変動する温度特性を有する。
ここで、本実施形態に係る水晶発振回路70の発振周波数の温度特性について、図31を参照して説明する。図31は、水晶発振回路70の温度特性グラフを示す図である。図31に示すように、水晶発振回路70は、ある温度をピークとした放物線状の温度特性を有する。
コントローラ1において、透磁率センサ100が発振する信号の周波数に基づいて所定空間における磁性体の濃度を高精度に検知するためには、温度変動に応じた発振周波数の変化は可能な限り小さいことが好ましい。また、上述したようにコントローラ1における発振周波数の算出は、タイマ11によってカウントされる2(msec)毎にカウント値を取得し、そのカウント値を2(msec)で割ることにより行われる。
ここで、タイマ11は、水晶発振回路70から入力される基準クロックに基づいて2(msec)をカウントするため、図31に示すような温度特性によって水晶発振回路70の発振周波数が変動すると、2(msec)分のカウント値が同一である限り、2(msec)分のカウント期間が変動してしまう。その結果、CPU10によって算出される透磁率センサ100の発振周波数に誤差が生じる。
これに対して、透磁率センサ100の温度特性が、図31に示すような水晶発振回路70の温度特性と類似していれば、上述したような発振周波数の算出誤差をキャンセルすることが可能である。即ち、温度変動によって水晶発振回路70の発振周波数が変動したとしても、透磁率センサ100の発振周波数も同様に変動していれば、2(msec)分のカウント期間においてカウンタ61によりカウントされるカウント値の変動が少なくなるため、最終的に算出される透磁率センサ100の発振周波数の誤差を小さくすることができる。
このような趣旨により、透磁率センサ100の発振周波数の温度特性を、任意に調整することが求められる。ここで、LC発振回路の発振周波数について説明する。図1に示すLC発振回路からパターン抵抗102を除いた従来のLC発振回路の発振周波数は、以下の式(1)により表される。
従って、透磁率センサ100の発振周波数の温度特性を調整するためには、上記式(1)に含まれる夫々のパラメータ“L”、“C”、“R”を調整することとなる。ここで、本実施形態に係るパターンコイル101のインダクタンスLの温度特性について、図32を参照して説明し、本実施形態に係る第一コンデンサ103、第二コンデンサ104の静電容量Cの温度特性について、図33を参照して説明し、本実施形態に係る回路抵抗Rの温度特性について、図34を参照して説明する。
図32は、本実施形態に係るパターンコイル101のインダクタンスLの温度特性グラフを示す図である。図33は、本実施形態に係る第一コンデンサ103、第二コンデンサ104の静電容量Cの温度特性グラフを示す図である。図34は、本実施形態に係る回路抵抗Rの温度特性グラフを示す図である。
図32に示すように、パターンコイル101のインダクタンスLは、温度上昇に応じて増大する特性を有する。また、図33に示すように、第一コンデンサ103、第二コンデンサ104の静電容量Cは、温度上昇に応じて減少する特性を有する。また、図34に示すように、回路抵抗Rは、温度上昇に応じて増大する特性を有する。
このような温度特性に基づき、夫々のパラメータを調整することが出来れば、透磁率センサ100の温度特性を良好に、即ち、温度変化に対する発振周波数の変動を少なくすることが出来ると共に、図31において説明したような水晶発振回路70の温度特性に合わせることが可能となる。
しかしながら、上記式(1)に含まれる各パラメータのうち、“R”は独立して調整することが困難なパラメータである。また、“R”の値は“L”の影響を受けるため、“R”と“L”とを独立して調整することも難しい。また、透磁率センサ100の発振周波数を考慮すると、“C”の値も他のパラメータと独立して調整することが難しい。
これに対して、本実施形態に係る透磁率センサ100においては、共振電流ループにおいて直列にパターン抵抗102を挿入し、このパターン抵抗102の抵抗値Rを調整することによって透磁率センサ100の発振周波数の温度特性を調整する。抵抗値Rは上述したような制約を受けることなく独立して調整することが可能なパラメータであるため、このような温度特性の調整が可能となる。
まず、パターン抵抗102の抵抗値Rを調整することにより透磁率センサ100の温度特性を調整可能であることの原理について説明する。上記式(1)は、共振電流ループにおける回路のインピーダンスが最少となる条件において、共振電流ループにおける回路のインピーダンスを示す式の一部を角速度ωについて解いた式である。従って、式(1)を共振電流ループにおける回路のインピーダンスが最少となる条件を示す式に変形すると、下記の式(2)のようになる。
上記式(2)は、パターン抵抗102が含まれない場合の式であるため、上記式(2)に基づき、パターン抵抗102の抵抗値Rを含み、共振電流ループのインピーダンスを示す式は以下の式(3)のようになる。
ここで、本実施形態に係るパターン抵抗102のインダクタンスの周波数特性について、図35を参照して説明する。図35は、周波数を変化させてパターン抵抗102のインダクタンスを測定した結果のグラフを示す図である。図35に示すように、パターン抵抗102はつづら折状のパターンによって発生する磁束によるインダクタンス成分を有し、そのインダクタンスは、例えば3×10(Hz)前後では13(nH)程度の値である。従って、上記式(3)のZRPは、パターン抵抗102のインダクタンス成分をLRPとして以下の式(4)によってあらわされる。
すると、上記式(3)に基づき、インピーダンスZが最少になる条件において、以下の式(5)の関係が成り立つ。
上記式(5)に基づいて図1に示す回路の発振周波数fを求めると、以下の式(6)のようになる。
上記式(6)において、“R”、“L”、“C”の値の調整は困難であるが、LRPは他のパラメータとは独立して調整することが可能である。図32において説明したように、一般的に、温度変動に対するインダクタンスの応答は比例関係にある。結果的に、LRPの値は、発振周波数に対しては、温度の上昇に対して周波数を下げる方向に作用する。従って、式(6)においてLRP以外の部分によって決まる温度特性を温度の上昇に対して周波数を上げる方向に作用させることにより、広範な温度領域に対して温度特性を安定化させることが可能となる。
ここで、図35及び上記式(4)に示すように、パターン抵抗102はインダクタンス成分を有するため、パターンコイル101と同様に、周囲の透磁率の変化によってインダクタンス値LRPが変化してしまうことが考えられる。その結果、パターンコイル101によるセンシング部の範囲がパターン抵抗102の実装範囲によって拡大されたことと同義にもなることも考えられる。その点について図36(a)〜(c)を参照して説明する。
図36(a)はパターン抵抗102の形成態様を示す図であり、図36(b)、(c)は、図36(a)の切断線AAにおける断面図である。図36(b)に示すように、パターン抵抗102に電流が流れることにより、図中の破線で示すような磁束が発生する。その結果、隣接するパターン間の磁束は強められ、結果的に図36(b)に示すように、つづら折状のパターンにおいて、隣接するパターン間に互い違いの方向に磁束が発生することとなる。この磁束がパターン抵抗102のインダクタンス値LRPを生成することとなる。
ここで、図36(b)に示すように発生する磁束の影響範囲における透磁率に変化が生じると、夫々のパターン間に発生している磁束によるインダクタンス成分にも変化が生じることとなる。しかしながら、図36(c)に示すように、夫々のパターン間に発生する磁束のうち、一方向の磁束における透磁率変化の成分と、反対方向の磁束における透磁率変化の成分との符号は、磁束の方向が異なるために正負が反対でキャンセルされる。
結果としてパターン抵抗102全体におけるインダクタンス成分は、周囲の透磁率が変化したとしても変化しないこととなる。即ち、パターン抵抗102は、周囲の透磁率に影響を受けず、透磁率に対するセンシング機能のないインダクタとして用いることが可能である。尚、本実施形態に係る透磁率センサ100は、共振電流ループにおいてパターンコイル101と直列にパターン抵抗102を挿入し、そのパターン抵抗102の抵抗値を調整することによって発振周波数の温度特性の調整を容易に行うものであり、仮にパターン抵抗102が、周囲の透磁率に対するセンシング機能を有したとしても問題ない。
従って、図1に示すように共振電流ループ中にパターン抵抗102を設けることは、パターンコイル101によるセンシング部の範囲がパターン抵抗102の実装範囲によって拡大されたことにはならない。換言すると、つづら折状のパターン抵抗102を設けることにより、透磁率センサとして用いるLC発振回路において、透磁率のセンシング機能とは無関係なインダクタンス成分を設けることが可能となる。
ここで、図1に示す回路においてパターン抵抗102のインダクタンス値LRPの値を諸々に変化させ、温度変動に対する周波数の変化を測定した結果を図37(a)〜(d)に示す。尚、図37(a)〜(d)において、LRP1<LRP2<LRP3<LRP4である。図37(a)〜(d)に示すように、パターン抵抗102のインダクタンス値が大きいほど、温度変動に対して放物線状に変化する周波数において、ピーク、即ち極値となる温度が下がっていることがわかる。従って、パターン抵抗102のインダクタンス値LRPを調整することにより、透磁率センサ100の発振周波数の温度特性の調整が可能であることがわかる。
ここで、パターン抵抗102のインダクタンス成分の調整方法の例について、図38を参照して説明する。図38(a)〜(d)は、図37(a)〜(d)に示すLRP1〜LRP4に対応するパターン抵抗102の形成態様を示す図である。図38(a)〜(d)に示すように、パターン抵抗102の形状であるつづら折の折数を増やすことにより、インダクタンス値を大きくすることができる。このように、つづら折状のパターン抵抗102を用いることにより、図37(a)〜(d)に示すような温度特性の調整が可能であるという効果に加えて、温度特性を調整するためのインダクタンス値の調整を、つづら折の折数を変更するだけで容易に実現可能であるという効果もある。
また、実験結果においては、図37(a)〜(d)に示すような温度特性において放物線のピークにおける温度が図31に示す水晶発振回路70の温度特性における放物線のピークに合致するようにパターン抵抗102を形成すると、そのパターン抵抗の抵抗値は0.3(Ω)であった。その場合において、想定される使用環境の温度範囲である10〜50(℃)の範囲における周波数の変動は、±37(ppm:part per million)という結果となり、従来技術に対して良好な温度変動が得られると共に、水晶発振回路70の周波数の変動範囲である±10〜40(ppm)に概ね合致する結果となった。
このように、本実施形態においては、共振電流ループにおいて直列にパターン抵抗102を挿入することにより、発振周波数の温度特性の調整が容易なLC発振回路を用いた透磁率センサを提供することができる。
尚、本実施形態においては、パターンコイル101及びパターン抵抗102を用いることにより、所定空間の透磁率を検知する透磁率センサ100について説明した。これに対して、図2に示すセンサのパターンコイル101のインダクタンスに影響する範囲の透磁率が一定であることを前提とすると、図1に示す回路の発振周波数変動は、図37(a)〜(d)において説明したような温度に対する変動成分のみとなる。
従って、本実施形態において説明した透磁率センサ100は、透磁率センサとしてのみでなく、温度センサとしても用いることが可能である。この場合、図37(a)〜(d)において説明した温度特性としては、検知対象とするべき温度範囲においては、単純上昇または単純下降となるような温度特性を選択することが好ましい。これにより、センサの発振周波数に基づく単純な計算で、センサが設置された部分の温度を検知することが可能となる。このような観点からも、上述したようにパターン抵抗102を調整することによって、回路の発振周波数の温度特性を調整可能であることは有意義である。
また、本実施形態においては、図38(a)〜(d)において説明したように、直線及び直角のみで構成されたつづら折のパターンをパターン抵抗102として用いる場合を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、つづら折のパターンとしてはさまざまなパターンが考えられる。例えば、図39(a)に示すように、曲線で構成されたつづら折のパターンや、図39(b)に示すように直線と鋭角で構成されたつづら折のパターンを用いることが出来る。また、図39(c)、(d)に示すように、図39(a)、(b)のつづら折パターンを構成する山の角度が傾いたパターンを用いることが出来る。
尚、本実施形態においては、透磁率センサ100の基板に設けられた位置決めガイド109が通し穴として構成され、その位置決めガイド109と位置決めガイド212eとが嵌合することによりセンサ取り付け面212aにおける透磁率センサ100の取り付け位置の位置決めを行う例について説明した。この他、透磁率センサ100の基板に設けられた位置決めガイド109が通し穴としてではなく検知面側の窪みとして構成され、その位置決めガイド109と位置決めガイド212eとが嵌合することによりセンサ取り付け面212aにおける透磁率センサ100の取り付け位置の位置決めを行うように構成されていても良い。
また、本実施形態においては、透磁率センサ100が、磁性粒子であるキャリアと非磁性の顕色剤であるトナーとが混合された2成分現像剤を使用する電子写真方式の画像形成装置200における現像器212に取り付けられて、その現像器212内部における2成分現像剤中のトナーの濃度を測定するトナー濃度検知器として利用される場合を例として説明したが、これに限らず、パターンコイル101及びパターン抵抗102を含むLC発振回路を用いて、それらが形成された平面に対向する所定空間の透磁率を検知する透磁率検知器であれば同様に適用可能である。
また、本実施形態においては、パターンコイル101及びパターン抵抗102を含むLC回路を利用した透磁率センサ100について説明したが、パターン抵抗102は必須の構成ではなく、パターン抵抗102を含まずパターンコイル101のみを含むLC回路を利用した透磁率センサであれば適用可能である。
また、上記で説明した構成はそれぞれが独立して実施されるだけではなく、それらの各構成が適宜組み合わされて実施されることが可能であり、その実施態様は多様であるが、そのような場合であっても、上記において説明した効果が得られることに変わりはない。
1 コントローラ
10 CPU
11 タイマ
20 ROM
30 RAM
40 DMAC
50 ASIC
60 入出力制御ASIC
61 カウンタ
62 リード信号取得部
63 カウント値出力部
70 水晶発振回路
100 透磁率センサ
101 パターンコイル
102 パターン抵抗
103 第一コンデンサ
104 第二コンデンサ
105 フィードバック抵抗
106、107 アンバッファIC
108 出力端子
109 取り付けガイド
110 受け部材
200 画像形成装置
201 給紙トレイ
202 給紙ローラ
203 レジストローラ
204 用紙
205 搬送ベルト
206K、206C、206M、206Y 画像形成部
207 駆動ローラ
208 従動ローラ
209K、209C、209M、209Y 感光体ドラム
210K、210C、210M、210Y 帯電器
211 光書き込み装置
212K、212C、212M、212Y 現像器
212a センサ取り付け面
212b、212c 搬送スクリュー
212d 取り付けガイド
212e 位置決めガイド
212f 補助ガイド
212g 樹脂バネ
212h 押さえつけ部材
213K、213C、213M、213Y 感光体クリーナ
215K、215C、215M、215Y 転写器
216 定着器
特開2010−26031号公報

Claims (9)

  1. 内部の所定空間において磁性体によってトナーが搬送される現像装置であって、
    前記所定空間の透磁率に応じた周波数の信号を出力する透磁率検知器と、
    前記透磁率検知器が取り付けられるための取り付け部と、
    を備え、
    前記透磁率検知器は、
    基板上に平面パターンによって形成され、前記所定空間の透磁率の変化によってインダクタンスが変化するコイルと、
    前記基板の前記コイルの形成面とは反対側の面に設けられ、前記コイルと共振電流ループを構成するように接続されたコンデンサ及び前記共振電流ループの一部の電位に応じた信号を出力する出力端子を含む電装部と、
    前記基板に前記コイル及び前記電装部を避けるように設けられ、前記透磁率検知器の前記取り付け部に対する取り付け位置を決定するための透磁率検知器側位置決定部と、
    を備え、
    前記取り付け部は、
    前記透磁率検知器の前記取り付け部に対する取り付け位置を決定するための取り付け部側位置決定部と、
    前記コイルの形成面が前記所定空間に対向するように前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、前記コイルの形成面と対向する取り付け面と、
    前記コイルの形成面が前記所定空間に対向するように前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、前記基板の前記コイルが形成された範囲の少なくとも一部を前記コイルの形成面とは反対側の面から前記取り付け面に押さえつける押さえつけ部と、
    を備え、
    前記透磁率検知器側位置決定部及び前記取り付け部側位置決定部のうち、一方は前記基板または前記取り付け面から突出した突起であり、他方は前記基板または前記取り付け面に設けられた穴であり、
    前記透磁率検知器は前記突起が前記穴に入った状態において、前記押さえつけ部によって押さえつけられることにより前記取り付け部に固定され、
    前記透磁率検知器は、前記透磁率検知器が前記取り付け部に固定される際、前記透磁率検知器が前記押さえつけ部を避けた状態、且つ前記突起が前記穴に入った状態で前記突起を軸にして回転されることで前記基板の前記コイルが形成された範囲が前記押さえつけ部に位置するように前記取り付け部に取り付けられることを特徴とする現像装置。
  2. 前記透磁率検知器側位置決定部は、前記コイルと前記電装部との接続方向において、前記コイルと前記電装部との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記取り付け部は、前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、取り付けられた前記透磁率検知器を前記取り付け面に対して垂直な方向から支持するための垂直支持部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記押さえつけ部及び前記垂直支持部は、前記取り付け面に対して垂直に設けられ、前記取り付け面に対して垂直な方向における高さが、前記透磁率検知器のその高さよりも高いことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記取り付け部は、前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、取り付けられた前記透磁率検知器が取り付けの際の回転方向に回転しないように回転を防止するための回転防止部を備えることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記押さえつけ部及び前記回転防止部は、前記取り付け面に対して垂直に設けられ、前記取り付け面に対して垂直な方向における高さが、前記透磁率検知器のその高さよりも高いことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記透磁率検知器は、前記共振電流ループに直列に接続され、前記基板上に形成された前記コイルと同一面上につづら折状の平面パターンによって形成されたパターン抵抗を備え、
    前記透磁率検知器側位置決定部は、前記コイル、前記パターン抵抗及び前記電装部を避けるように設けられることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の現像装置。
  8. 請求項1乃至7いずれか1項に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 内部の所定空間において磁性体によってトナーが搬送される現像装置の製造方法であって、
    前記所定空間の透磁率に応じた周波数の信号を出力する透磁率検知器と、
    前記透磁率検知器が取り付けられるための取り付け部と、
    を備え、
    前記透磁率検知器は、
    基板上に平面パターンによって形成され、前記所定空間の透磁率の変化によってインダクタンスが変化するコイルと、
    前記基板の前記コイルの形成面とは反対側の面に設けられ、前記コイルと共振電流ループを構成するように接続されたコンデンサ及び前記共振電流ループの一部の電位に応じた信号を出力する出力端子を含む電装部と、
    前記基板に前記コイル及び前記電装部を避けるように設けられ、前記透磁率検知器の前記取り付け部に対する取り付け位置を決定するための透磁率検知器側位置決定部と、
    を備え、
    前記取り付け部は、
    前記透磁率検知器の前記取り付け部に対する取り付け位置を決定するための取り付け部側位置決定部と、
    前記コイルの形成面が前記所定空間に対向するように前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、前記コイルの形成面と対向する取り付け面と、
    前記コイルの形成面が前記所定空間に対向するように前記透磁率検知器が取り付けられた状態において、前記基板の前記コイルが形成された範囲の少なくとも一部を前記コイルの形成面とは反対側の面から前記取り付け面に押さえつける押さえつけ部と、
    を備え、
    前記透磁率検知器側位置決定部及び前記取り付け部側位置決定部のうち、一方は前記基板または前記取り付け面から突出した突起であり、他方は前記基板または前記取り付け面に設けられた穴であり、k
    前記透磁率検知器は、前記突起が前記穴に入った状態において前記押さえつけ部によって押さえつけられることにより前記取り付け部に固定されるように、前記透磁率検知器が前記押さえつけ部を避けた状態、且つ前記突起が前記穴に入った状態で前記突起を軸にして回転されることで前記基板の前記コイルが形成された範囲が前記押さえつけ部に位置するように前記取り付け部に取り付けられることを特徴とする現像装置の製造方法。
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