JP2024093839A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024093839000001
【課題】簡素な構成で蛍光灯のちらつきを抑えることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、定着ローラー82と、ヒーター81と、交流電源2と、閾値範囲設定部91と、ゼロクロス信号検出部92と、電源電圧測定部93と、電源電圧判定部94と、ヒーター制御部95とを備える。ヒーター81は、定着ローラー82を加熱する。交流電源2は、ヒーター81に電源電圧を印加する。閾値範囲設定部91は、電源電圧の閾値範囲を設定する。ゼロクロス信号検出部92は、交流電源2からのゼロクロス信号を検出する。電源電圧測定部93は、ゼロクロス信号の信号幅から電源電圧を測定する。電源電圧判定部94は、測定された電源電圧と閾値範囲との比較から、測定された電源電圧が高いまたは低いかを判定する。ヒーター制御部95は、電源電圧が高いまたは低いと判定された場合、ヒーター81に印加する電源電圧を半波制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置は、定着部を備える。定着部は、用紙に形成された画像をヒーターで加熱して定着させる。ヒーターは、交流電源から電源電圧が印加されることで発熱する。交流電源は、ヒーターの他に、蛍光灯にも電気的に接続されている。
交流電源から電源電圧がヒーターに印加された当初、インピーダンスにより電源電圧が変動する。したがって、交流電源に電気的に接続された蛍光灯に、ちらつき(いわゆるフリッカー)が発生することになる。
蛍光灯のちらつきを抑えるために、特許文献1に記載の画像形成装置は、ちらつきの検出精度を高めている。
特開2019-90878号公報
ところで、特許文献1に記載の画像形成装置は、ちらつきを検出した場合、ちらつきに特化した位相制御を行う。しかしながら、位相制御は、高調波電流を発生させてしまう。したがって、特許文献1に記載の画像形成装置は、高調波電流の対策のためにチョークコイル等が必要になるので、複雑な構成になる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で蛍光灯のちらつきを抑えることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面によれば、画像形成装置は、定着ローラーと、ヒーターと、交流電源と、閾値範囲設定部と、ゼロクロス信号検出部と、電源電圧測定部と、電源電圧判定部と、ヒーター制御部とを備える。ヒーターは、定着ローラーを加熱する。交流電源は、ヒーターに電源電圧を印加する。閾値範囲設定部は、電源電圧の閾値範囲を設定する。ゼロクロス信号検出部は、交流電源からのゼロクロス信号を検出する。電源電圧測定部は、ゼロクロス信号の信号幅から電源電圧を測定する。電源電圧判定部は、測定された電源電圧と閾値範囲との比較から、測定された電源電圧が高いまたは低いかを判定する。ヒーター制御部は、電源電圧が高いまたは低いと判定された場合、ヒーターに印加する電源電圧を半波制御する。
本発明の画像形成装置によれば、簡素な構成で蛍光灯のちらつきを抑えることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す側面図である。 画像形成装置の機能ブロックを示す図である。 定着部の電気的な構成を示す図である。 ヒーターに流れる電流と電源電圧の変動とを説明する波形図である。 電源電圧が通常の場合におけるゼロクロス信号の波形図である。 電源電圧が高い場合におけるゼロクロス信号の波形図である。 電源電圧が低い場合におけるゼロクロス信号の波形図である。 電源電圧が高いと判定された場合のヒーターの点灯を説明する波形図である。 電源電圧が低いと判定された場合のヒーターの点灯を説明する波形図である。 通常の定着制御で半波制御される1周期の半波を示す波形図である。 制御波数増加部で波数が増加された1周期の半波を示す波形図である。 画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、以下に記載される説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」または「後」の特定の位置と方向とを意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、実際に実施される際の方向とは関係しないものである。
<実施形態>
図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す側面図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、例えば、複数の機能を有する複合機である。複数の機能は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクス受信機能、ファクス送信機能、フィニッシャー機能、及びオプション給紙機能である。なお、フィニッシャー機能、及びオプション給紙機能は、無くてもよい。
このような複合機は、定着部8を備える。定着部8は、用紙P(記録材)に形成された画像を、加熱することで定着させる。定着部8は、交流電源2に電気的に接続されたヒーター81の熱により画像を加熱する。画像形成装置1は、交流電源2に電気的に接続された蛍光灯(不図示)に発生しがちなちらつきを抑える。以下、画像形成装置1について詳しく説明する。
図1に示されるように、画像形成装置1は、交流電源2と、原稿読取部3と、外部通信部4と、給紙部5と、オプション給紙部6と、画像形成部7と、定着部8と、搬送分岐ガイド9と、排紙トレイ10と、操作入力部12と、フィニッシャー11と、制御部13と、搬送ローラー対14,15,16とを備える。
交流電源2は、画像形成装置1の各部(原稿読取部3、外部通信部4、給紙部5、オプション給紙部6、画像形成部7、定着部8、搬送分岐ガイド9、操作入力部12、フィニッシャー11、制御部13、及び搬送ローラー対14,15,16)に電力を供給する。
原稿読取部3は、原稿Dに現わされた画像を画像データとして読み取る。原稿読取部3は、ADF(自動原稿送り装置)31と、読取スリット32と、原稿台33と、スキャナー部34とを備える。
ADF31は、原稿載置部35を有する。原稿載置部35には、読み取られる原稿Dが積層されて載置される。ADF31は、原稿載置部35に載置された原稿Dを1枚ずつ繰り出して読取スリット32上を通過させる。原稿台33には、読み取られる原稿Dが載置される。スキャナー部34は、読取スリット32上を通過する原稿D、または原稿台33に載置された原稿Dを光学的に読み取って画像データを生成する。
外部通信部4は、外部のパソコンまたは外部のファクス通信装置と通信を行って、外部のパソコンまたは外部のファクス通信装置との間で画像データの送受信を行う。
給紙部5は、画像形成部7に用紙Pを供給する。給紙部5は、給紙カセット51と、ピックアップローラー52とを備える。給紙カセット51は、複数枚の用紙Pを積載して収容する。ピックアップローラー52は、給紙カセット51に収容された用紙Pのうち、最上部の用紙Pを繰り出す。繰り出された用紙Pは、搬送ローラー対14によって画像形成部7に搬送される。
オプション給紙部6は、画像形成部7に用紙Pを供給する。オプション給紙部6は、給紙カセット61と、ピックアップローラー62とを備える。給紙カセット61は、複数枚の用紙Pを積載して収容する。給紙カセット61は、給紙部5の給紙カセット51よりも多くの用紙Pを収容可能である。ピックアップローラー62は、給紙カセット61に収容された用紙Pのうち、最上部の用紙Pを繰り出す。繰り出された用紙Pは、搬送ローラー対14によって画像形成部7に搬送される。
画像形成部7は、給紙部5またはオプション給紙部6から供給された用紙Pに対し、画像データに対応するトナー画像を形成する。画像データは、原稿読取部3が読み取った画像データ、または外部通信部4が受信した画像データである。
画像形成部7は、感光体ドラム71と、露光部72と、現像部73と、転写ローラー74とを備える。感光体ドラム71は、その表面に感光層を有する。露光部72は、感光体ドラム71の表面にレーザー光を照射して、当該表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。現像部73は、感光体ドラム71の表面にトナーを供給する。この結果、感光体ドラム71の表面の静電潜像がトナー画像として現像される。
転写ローラー74は、感光体ドラム71の表面のトナー画像を用紙Pに転写させる。転写ローラー74は、感光体ドラム71との間で転写ニップ領域N1を形成する。転写ローラー74の表面には、転写電圧が印加されている。その結果、感光体ドラム71の表面のトナー画像が、用紙Pと共に転写ニップ領域N1を通過すると、転写ローラー74の静電引力によって、トナー画像が用紙Pに転写される。即ち、用紙Pに画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、定着部8に搬送される。
定着部8は、用紙Pに形成された画像を、加熱することで定着させる。定着部8は、ヒーター81と、定着ローラー82と、加圧ローラー83とを備える。ヒーター81は、定着ローラー82を加熱する。ヒーター81は、例えばハロゲンランプである。定着ローラー82は、ヒーター81の熱によって用紙Pを加熱する。定着ローラー82は円筒状であり、例えば、ヒーター81は定着ローラー82の内部に配置される。加圧ローラー83は、用紙Pを加圧する。加圧ローラー83は、定着ローラー82との間で定着ニップ領域N2を形成する。
画像が形成された用紙Pが定着ニップ領域N2を通過すると、加圧ローラー83の加圧及び定着ローラー82の加熱によって、画像が用紙Pに定着される。画像が定着された用紙Pは、排紙トレイ10またはフィニッシャー11に搬送される。
搬送分岐ガイド9は、制御部13の制御の下で、定着部8から搬送された用紙Pの搬送先を、排紙トレイ10側またはフィニッシャー11側に切り替える。搬送ローラー対15は、定着部8から搬送された用紙Pを排紙トレイ10に搬送する。搬送ローラー対16は、定着部8から搬送された用紙Pをフィニッシャー11に搬送する。
排紙トレイ10は、定着部8から搬送された用紙Pが排出される。
フィニッシャー11は、定着部8から搬送された用紙Pに対して、各種の後処理(例えばステープル処理及びパンチ処理)を行う。
操作入力部12には、画像形成装置1に対する操作が入力される。操作入力部12は、機能選択ボタンと、スタートボタンと、表示部とを有する。
機能選択ボタンは、画像形成装置1が実行する機能を複数の機能の中から選択するためのボタンである。スタートボタンは、機能選択ボタンによって選択された機能を画像形成装置1が実行するためのボタンである。表示部は、操作画面を表示する。操作画面では、例えば、機能選択ボタンによって選択された機能に関する設定が入力可能である。表示部は、タッチパネル機能を有する。タッチパネル機能は、操作画面にタッチ入力された操作を検出する。
制御部13は、操作入力部12に入力された操作に応じて、画像形成装置1の各部を制御する。
図2を参照して、制御部13の機能を説明する。図2は、画像形成装置1の機能ブロックを示す図である。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサーである。制御部13に接続された記憶部17は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリーである。
制御部13は、操作入力部12に入力された操作に基づいて、画像形成装置1の各部を制御する。制御部13は、画像形成装置1の各機能(コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクス受信機能、ファクス送信機能、フィニッシャー機能及びオプション給紙機能)を実行する。
具体的には、コピー機能を実行する場合は、制御部13は、原稿読取部3、給紙部5、画像形成部7、及び定着部8を制御する。この結果、原稿読取部3が、原稿Dに記載された画像を画像データとして読み取る。そして、給紙部5が、用紙Pを画像形成部7に供給する。そして、画像形成部7が、原稿読取部3が読み取った画像データに対応するトナー画像を用紙Pに形成する。そして、定着部8が、画像形成部7から搬送された用紙Pを加熱及び加圧してトナー画像を定着させる。そして、定着部8から搬送された用紙Pは、排紙トレイ10に排出される。
また、プリンター機能を実行する場合は、制御部13は、外部通信部4、給紙部5、画像形成部7、及び定着部8を制御する。この結果、外部通信部4が外部のパソコンから画像データを受信すると、給紙部5が、用紙Pを画像形成部7に供給する。そして、画像形成部7が、外部通信部4が受信した画像データに対応するトナー画像を用紙Pに形成する。そして、定着部8が、画像形成部7から搬送された用紙Pを加熱及び加圧してトナー画像を定着させる。そして、定着部8から搬送された用紙Pは、排紙トレイ10に排出される。
また、スキャナー機能を実行する場合は、制御部13は、原稿読取部3及び外部通信部4を制御する。この結果、原稿読取部3が原稿Dに記載された画像を画像データとして読み取る。そして、外部通信部4が、読み取られた画像データを外部のパソコンに送信する。
また、ファクス受信機能を実行する場合は、制御部13は、外部通信部4、給紙部5、画像形成部7、及び定着部8を制御する。この結果、外部通信部4が外部のファクス通信装置から画像データを受信すると、給紙部5が、用紙Pを画像形成部7に供給する。そして、画像形成部7が、外部通信部4が受信した画像データに対応するトナー画像を用紙Pに形成する。そして、定着部8が、画像形成部7から搬送された用紙Pを加熱及び加圧してトナー画像を定着させる。そして、定着部8から搬送された用紙Pは、排紙トレイ10に排出される。
また、ファクス送信機能を実行する場合は、制御部13は、原稿読取部3及び外部通信部4を制御する。この結果、原稿読取部3が原稿Dに記載された画像を画像データとして読み取る。そして、外部通信部4が、読み取られた画像データを外部のファクス通信装置に送信する。
なお、コピー機能またはプリンター機能を実施する場合に、オプション給紙機能が選択されたときは、制御部13は、給紙部5の代わりにオプション給紙部6を制御する。その結果、給紙部5の代わりに、オプション給紙部6が用紙Pを画像形成部7に供給する。
また、コピー機能またはプリンター機能を実施する場合に、フィニッシャー機能が選択されたときは、制御部13は、フィニッシャー11を制御する。その結果、定着部8から搬送された用紙Pは、排紙トレイ10に搬送される代わりに、フィニッシャー11に搬送される。そして、フィニッシャー11が、定着部8から搬送された用紙Pに所望の後処理を行って、フィニッシャー11の集積トレイに排出する。
図3を参照して、定着部8の電気的構成を説明する。この電気的構成は、ヒーター81に電流Iを供給するための構成である。図3は、定着部8の電気的な構成を示す図である。
図3に示すように、定着部8は、ヒーター81、定着ローラー82及び加圧ローラー83に加えて、温度センサー84と、定着制御素子85とをさらに備える。
ヒーター81は、交流電源2により電源電圧が印加される。ヒーター81は、交流電源2から供給される電流Iによって発熱する。ヒーター81は、発熱により、定着ローラー82を加熱する。ヒーター81は、例えば交流電源2に対して直列に接続される。
温度センサー84は、ヒーター81の温度を検出する。詳しくは、温度センサー84は、例えば、定着ローラー82の表面付近に配置される。そして、温度センサー84は、定着ローラー82の表面温度を検出することで、ヒーター81の温度を検出する。温度センサー84の検出値は、制御部13に出力される。
定着制御素子85は、ヒーター81に流れる電流Iをデューティ制御する。定着制御素子85は、例えば、半導体素子(例えばトライアック)であり、交流電源2とヒーター81との間の電路に設けられる。
制御部13は、温度センサー84の検出値と、交流電源2からの電源電圧とに基づいて定着制御素子85を制御する。以後、制御部13による定着制御素子85の制御を、定着制御と称する。温度センサー84の検出値に基づく定着制御は、ヒーター81を適切な温度にするためである。交流電源2からの電源電圧に基づく定着制御は、ヒーター81を適切な温度にし、且つ蛍光灯(不図示)のちらつきを抑えるためである。
以下、図3及び図4を参照して、交流電源2からの電源電圧に基づく定着制御のための構成について説明する。図4は、ヒーター81に流れる電流Iと電源電圧Vの変動dとを説明する波形図である。
制御部13は、閾値範囲設定部91と、ゼロクロス信号検出部92と、電源電圧測定部93と、電源電圧判定部94と、ヒーター制御部95とを有する。制御部13は、制御波数増加部96をさらに有する。
閾値範囲設定部91は、電源電圧の閾値範囲を設定する。ゼロクロス信号検出部92は、交流電源2からのゼロクロス信号を検出する。電源電圧測定部93は、ゼロクロス信号の信号幅から電源電圧を測定する。電源電圧判定部94は、測定された電源電圧と閾値範囲との比較から、測定された電源電圧が高いまたは低いかを判定する。ヒーター制御部95は、電源電圧が高いまたは低いと判定された場合、ヒーター81に印加する電源電圧を半波制御する。制御波数増加部96は、電源電圧が高いまたは低いと判定された場合、半波制御される1周期における半波の数を増加させる。
交流電源2から電源電圧がヒーター81に印加された当初、一般的に、図4に示されるように、ヒーター81に流れる電流Iが大きくなることもある。ヒーター81に大きな電流Iが流れると、電源電圧Vが変動d(例えば降下d)することになる。電源電圧Vの変動dは、交流電源2に電気的に接続された蛍光灯(不図示)に、ちらつき(いわゆるフリッカー)を発生させてしまう。
これに対し、ヒーター制御部95は、ヒーター81に印加される電源電圧Vを半波制御することで、ヒーター81に流れる電流Iの変化を抑える。したがって、画像形成装置1は、簡素な構成で蛍光灯のちらつきを抑えることができる。
また、制御波数増加部96は、半波制御される1周期の半波の数を増加させることで、蛍光灯の光量を増加させる。したがって、画像形成装置1は、電源電圧Vがヒーター81に印加された当初に発生する蛍光灯の光量の低下を、抑えることができる。
以下、図5~図7を参照して、電源電圧Vの波形について説明する。図5は、電源電圧Vが通常の場合におけるゼロクロス信号の波形図である。図6は、電源電圧Vが高い場合におけるゼロクロス信号の波形図である。図7は、電源電圧Vが低い場合におけるゼロクロス信号の波形図である。
図5に示されるように、ゼロクロス信号検出部92は、電源電圧Vの波形からゼロクロス信号の信号幅SBを検出する。信号幅SBは、電源電圧Vの波形における正の所定電圧+V1と負の所定電圧-V1との間の時間である。ゼロクロス信号検出部92は、信号幅SBに相当する時間のパルス幅を有する信号Sを、電源電圧測定部93に送信する。
図6に示されるように、電源電圧Vの波形では、信号幅SBが小さいほど、電源電圧Vが高い。一方、図7に示されるように、電源電圧Vの波形では、信号幅SBが大きいほど、電源電圧Vが低い。したがって、電源電圧測定部93は、信号幅SBの大きさに基づいて、電源電圧Vを測定する。
電源電圧判定部94は、電源電圧測定部93で測定された電源電圧Vと、閾値範囲設定部91で設定された閾値範囲とを比較する。電源電圧判定部94は、比較の結果から、測定された電源電圧Vが高いまたは低いかを判定する。
以下、図8及び図9を参照して、ヒーター制御部95による半波制御について詳細に説明する。図8は、電源電圧Vが高いと判定された場合のヒーター81の点灯を説明する波形図である。図9は、電源電圧Vが低いと判定された場合のヒーター81の点灯を説明する波形図である。
ヒーター制御部95は、電源電圧Vが高いと判定された場合、電源電圧Vの波形における正負片側の半波のみまたは0の電力をヒーター81に供給させる。具体的に、ヒーター制御部95は、定着制御素子85に対し、図8に示されるように、ONで示される半波のみの電力でヒーター81を点灯させる、または、全くヒーター81を点灯させない。ONで示される半波は、電源電圧Vの波形における正側(上側)である。すなわち、電源電圧Vの波形における正側(上側)の半波は、定着制御される1周期の全ての半波の半分である(50%のデューティ)。以後、電源電圧Vの波形における正側(上側)の電力によるヒーター81の点灯を、50%点灯と称する。また、全くヒーター81を点灯させないことを、消灯と称する。
一方、ヒーター制御部95は、電源電圧Vが低いと判定された場合、電源電圧Vの波形における正負両側の半波のみまたは0の電力をヒーター81に供給させる。具体的に、ヒーター制御部95は、定着制御素子85に対し、図9に示されるように、ONで示される半波のみの電力でヒーター81を点灯させる、または、全くヒーター81を点灯させない(消灯)。ONで示される半波は、電源電圧Vの波形における正側及び負側(上側及び下側)である。すなわち、電源電圧Vの波形における正側及び負側(上側及び下側)の半波は、定着制御される1周期の全ての半波である(100%のデューティ)。以後、電源電圧Vの波形における正側及び負側(上側及び下側)の電力によるヒーター81の点灯を、100%点灯と称する。
ヒーター制御部95は、ヒーター81を50%点灯若しくは消灯のモード、または、100%点灯若しくは消灯のモードに切り替えるので、ヒーター81に流れる電流Iの変化を一層抑える。したがって、画像形成装置1は、簡素な構成で蛍光灯のちらつきを一層抑えることができる。
以下、図10及び図11を参照して、制御波数増加部96による波数の増加について説明する。図10は、通常の定着制御で半波制御される1周期の半波Uを示す波形図である。図11は、制御波数増加部96で波数が増加された1周期の半波Uを示す波形図である。
図10に示されるように、通常の定着制御で半波制御される1周期の半波Uの数は、例えば20である。具体的に、通常の定着制御で半波制御される1周期の半波Uは、正側(上側)の第1半波A1、第2半波A2、第3半波A3、第4半波A4、第5半波A5、第6半波A6、第7半波A7、第8半波A8、第9半波A9及び第10半波A10と、負側(下側)の第1半波B1、第2半波B2、第3半波B3、第4半波B4、第5半波B5、第6半波B6、第7半波B7、第8半波B8、第9半波B9及び第10半波B10とである。
図11に示されるように、制御波数増加部96は、半波制御される1周期の半波Uの数を、例えば倍の40にする。具体的に、倍にされた後の半波制御される1周期の半波は、正側(上側)の第1半波A1~第20半波A20と、負側(下側)の第1半波B1~第20半波B20とである。なお、制御波数増加部96は、半波制御される1周期の半波Uの数を増加させればよく、倍にすることに限られない。
以下、図12を参照して、画像形成装置1の動作について説明する。図12は、画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。
図12に示されるように、ステップS1において、閾値範囲設定部91は、閾値範囲を設定する。ステップS2において、ゼロクロス信号検出部92は、ゼロクロス信号の信号幅SBを検出する。ステップS3において、電源電圧測定部93は、信号幅SBから電源電圧Vを測定する。
ステップS4において、電源電圧判定部94は、電源電圧Vと閾値範囲との比較から、電源電圧Vが高いか否かを判定する。電源電圧Vが高いと判定されたら(ステップS4でYes)、ステップS5に移行する。電源電圧Vが高くないと判定されたら(ステップS4でNo)、ステップS6に移行する。
ステップS5において、ヒーター制御部95は50%点灯または消灯の定着制御を行い、ステップS8に移行する。
ステップS6において、電源電圧判定部94は、電源電圧Vと閾値範囲との比較から、電源電圧Vが低いか否かを判定する。電源電圧Vが低いと判定されたら(ステップS6でYes)、ステップS7に移行する。電源電圧Vが低くないと判定されたら(ステップS6でNo)、ステップS9に移行する。ステップS7において、ヒーター制御部95は100%点灯または消灯の定着制御を行い、ステップS8に移行する。
ステップS8において、制御波数増加部96は定着制御する1周期の波数を増加させて、再びステップS2に戻る。
ステップS9において、ヒーター制御部95は、通常の定着制御を行う。ステップS10において、ヒーター制御部95は、定着制御が終了か否かを判定する。定着制御が終了と判定されると(ステップS10でYes)、定着制御が終了する。定着制御が終了でないと判定されると(ステップS10でYes)、再びステップS10に戻る。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、画像形成装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
1 画像形成装置
2 交流電源
8 定着部
13 制御部
81 ヒーター
82 定着ローラー
85 定着制御素子
91 閾値範囲設定部
92 ゼロクロス信号検出部
93 電源電圧測定部
94 電源電圧判定部
95 定着ヒーター制御部

Claims (3)

  1. 定着ローラーと、
    前記定着ローラーを加熱するヒーターと、
    前記ヒーターに電源電圧を印加する交流電源と、
    前記電源電圧の閾値範囲を設定する閾値範囲設定部と、
    前記交流電源からのゼロクロス信号を検出するゼロクロス信号検出部と、
    前記ゼロクロス信号の信号幅から前記電源電圧を測定する電源電圧測定部と、
    前記測定された前記電源電圧と前記閾値範囲との比較から、前記測定された前記電源電圧が高いまたは低いかを判定する電源電圧判定部と、
    前記電源電圧が高いまたは低いと判定された場合、前記ヒーターに印加する前記電源電圧を半波制御するヒーター制御部と
    を備える、画像形成装置。
  2. 前記ヒーター制御部は、
    前記電源電圧が高いと判定された場合、前記電源電圧の波形における正負片側の半波のみまたは0の電力を前記ヒーターに供給させ、
    前記電源電圧が低いと判定された場合、前記電源電圧の波形における正負両側の半波のみまたは0の電力を前記ヒーターに供給させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電源電圧が高いまたは低いと判定された場合、前記半波制御される1周期における半波の数を増加させる制御波数増加部をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
JP2022210429A 2022-12-27 画像形成装置 Pending JP2024093839A (ja)

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