JP2017045000A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着制御素子が破損したときに、画像形成装置がダウンタイム状態になることを抑制する。【解決手段】画像形成装置1は、複数の機能を有する画像形成装置であって、定着部8と、定着制御素子8eと、制御部13とを備える。定着部8は、ヒーター8aを含み、用紙Pに形成された画像をヒーター8aの熱によって加熱することで画像を定着させる。定着制御素子8eは、ヒーター8aに流れる定着電流を制御する。制御部13は、前記定着制御素子が破損したか否かを判定する。制御部13は、定着制御素子8eが破損したと判定した場合は、画像形成装置1に流れる総電流が上限値以下に制御されるように、画像形成装置1機能を、前記複数の機能のうちの特定の機能に制限する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
記録材に画像を形成する画像形成装置は、定着部を備える。定着部は、記録材に形成された画像を加熱することで、画像を定着させる。定着部は、ヒーターと、電流センサーと、定着制御素子とを備える。ヒーターは、記録材に形成された画像を加熱する。電流センサーは、ヒーターに流れる定着電流を検出する。定着制御素子は、定着電流を制御することで、ヒーターの温度を制御する。また、定着制御素子は、電流センサーの検出値に基づいて、定着電流が定着電流の上限値を超えないように、定着電流を抑制する。この結果、画像形成装置に流れる総電流が総電流の上限値を超えることが抑制される。
このような画像形成装置として、特許文献1に記載の画像形成装置が知られている。
特開2008−65002号公報
しかしながら、上記の画像形成装置では、総電流が上限値を超えることを抑制するために、電流センサーを備える必要がある。
また、定着制御素子が破損した場合は、定着制御素子が定着電流を制御できなくなって、総電流が上限値を超える。従って、この場合は、画像形成装置は、修復するまでダウンタイム状態になる(即ち停止して全く使用できなくなる)。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、定着制御素子が破損したときに、ダウンタイム状態になることを抑制できる画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、複数の機能を有する画像形成装置であって、定着部と、定着制御素子と、制御部とを備える。前記定着部は、ヒーターを含み、記録材に形成された画像を前記ヒーターの熱によって加熱することで前記画像を定着させる。前記定着制御素子は、前記ヒーターに流れる定着電流を制御する。前記制御部は、前記定着制御素子が破損したか否かを判定する。前記制御部は、前記定着制御素子が破損していると判定した場合は、前記画像形成装置の総電流が上限値以下に制御されるように、前記画像形成装置の機能を、前記複数の機能のうちの特定の機能に制限する。
本発明によれば、定着制御素子が破損したときに、画像形成装置がダウンタイム状態になることを抑制できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す側面図である。 本発明の実施形態の定着部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能ブロックを示す図である。 定着制御素子を位相制御するときの制御パルスを示す波形図である。 デューティ比とヒーターの変温時間との関連を示す図である。 定着制御素子が正常であるときの動作電流の電流チャートの一例を示す図である。 定着制御素子が正常であるときの画像形成装置の各動作モードでの動作電流の一例を示す図である。 定着制御素子が破損したときの動作電流の電流チャートの一例を示す図である。 定着制御素子が破損したときの画像形成装置の各動作モードでの動作電流の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 定着制御素子をオンオフ制御するときの制御パルスを示す波形図である。 本発明の変形例に係る画像形成装置の給電回路の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<実施形態>
図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す側面図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、例えば、複数の機能を有する複合機である。複数の機能は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクス受信機能、ファクス送信機能、フィニッシャー機能、及びオプション給紙機能である。なお、フィニッシャー機能、及びオプション給紙機能は、無くてもよい。
このような複合機は、定着部を備える。定着部は、用紙(記録材)に形成された画像を、加熱することで定着させる。定着部は、ヒーターの熱により画像を加熱し、定着制御素子によりヒーターに流れる定着電流を制御する。画像形成装置1は、電流センサーを用いずに、定着制御素子が破損したときに、画像形成装置1の総電流が上限値を超えることを抑制する。以下、画像形成装置1について詳しく説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、電源2と、原稿読取部3と、外部通信部4と、給紙部5と、オプション給紙部6と、画像形成部7と、定着部8と、搬送分岐ガイド9と、排紙トレイ10と、操作入力部12と、フィニッシャー11と、制御部13と、搬送ローラー対14,15,16とを備える。
電源2は、例えば交流電源である。電源2は、画像形成装置1の各部(原稿読取部3、外部通信部4、給紙部5、オプション給紙部6、画像形成部7、定着部8、搬送分岐ガイド9、操作入力部12、フィニッシャー11、制御部13、及び搬送ローラー対14,15,16)に電力を供給する。
原稿読取部3は、原稿に記載された画像を画像データとして読み取る。原稿読取部3は、ADF(自動原稿送り装置)3aと、読取スリット3bと、原稿台3cと、スキャナー部3dとを備える。
ADF3aは、原稿載置部3eを有する。原稿載置部3eには、読み取られる原稿Dが積層されて載置される。ADF3aは、原稿載置部3eに載置された原稿Dを1枚ずつ繰り出して読取スリット3b上を通過させる。原稿台3cには、読み取られる原稿Dが載置される。スキャナー部3dは、読取スリット3b上を通過する原稿D、又は原稿台3cに載置された原稿Dを光学的に読み取って画像データを生成する。
外部通信部4は、外部のパソコン又は外部のファクス通信装置と通信を行って、外部のパソコン又は外部のファクス通信装置との間で画像データの送受信を行う。
給紙部5は、画像形成部7に用紙を供給する。給紙部5は、給紙カセット5aと、ピックアップローラー5bとを備える。給紙カセット5aは、複数枚の用紙Pを積載して収容する。ピックアップローラー5bは、給紙カセット5aに収容された用紙Pのうち、最上部の用紙Pを繰り出す。繰り出された用紙Pは、搬送ローラー対14によって画像形成部7に搬送される。
オプション給紙部6は、画像形成部7に用紙を供給する。オプション給紙部6は、給紙カセット6aと、ピックアップローラー6bとを備える。給紙カセット6aは、複数枚の用紙Pを積載して収容する。給紙カセット6aは、給紙部5の給紙カセット5aよりも多くの用紙を収容可能である。ピックアップローラー6bは、給紙カセット6aに収容された用紙Pのうち、最上部の用紙Pを繰り出す。繰り出された用紙Pは、搬送ローラー対14によって画像形成部7に搬送される。
画像形成部7は、給紙部5又はオプション給紙部6から供給された用紙Pに対し、画像データに対応するトナー画像を形成する。画像データは、原稿読取部3が読み取った画像データ、又は外部通信部4が受信した画像データである。
画像形成部7は、感光体ドラム7aと、露光部7bと、現像部7cと、転写ローラー7dとを備える。感光体ドラム7aは、その表面に感光層を有する。露光部7bは、感光体ドラム7aの表面にレーザー光を照射して、当該表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。現像部7cは、感光体ドラム7aの表面にトナーを供給する。この結果、感光体ドラム7aの表面の静電潜像がトナー画像として現像される。
転写ローラー7dは、感光体ドラム7aの表面のトナー画像を用紙に転写させる。転写ローラー7dは、感光体ドラム7aとの間で転写ニップ領域N1を形成する。転写ローラー7dの表面には、転写電圧が印加されている。その結果、感光体ドラム7aの表面のトナー画像が、用紙と共に転写ニップ領域N1を通過すると、転写ローラー7dの静電引力によって、トナー画像が用紙Pに転写される。即ち、用紙に画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、定着部8に搬送される。
定着部8は、用紙に形成された画像を、加熱することで定着させる。定着部8は、ヒーター8aと、定着ローラー8bと、加圧ローラー8cとを備える。ヒーター8aは、定着ローラー8bを加熱する。ヒーター8aは、例えばハロゲンランプである。定着ローラー8bは、ヒーター8aの熱によって用紙Pを加熱する。定着ローラー8bは円筒状であり、例えば、ヒーター8aは定着ローラー8bの内部に配置される。加圧ローラー8cは、用紙Pを加圧する。加圧ローラー8cは、定着ローラー8bとの間で定着ニップ領域N2を形成する。
画像が形成された用紙が定着ニップ領域N2を通過すると、加圧ローラー8cの加圧及び定着ローラー8bの加熱によって、画像が用紙Pに定着される。画像が定着された用紙Pは、排紙トレイ10又はフィニッシャー11に搬送される。
搬送分岐ガイド9は、制御部13の制御の下で、定着部8から搬送された用紙Pの搬送先を、排紙トレイ10側又はフィニッシャー11側に切り替える。搬送ローラー対15は、定着部8から搬送された用紙Pを排紙トレイ10に搬送する。搬送ローラー対16は、定着部8から搬送された用紙Pをフィニッシャー11に搬送する。
排紙トレイ10は、定着部8から搬送された用紙Pが排出される。
フィニッシャー11は、定着部8から搬送された用紙Pに対して、各種の後処理(例えばステープル処理及びパンチ処理)を行う。
操作入力部12には、画像形成装置1に対する操作が入力される。操作入力部12は、機能選択ボタン12aと、スタートボタン12bと、表示部12cとを備える。
機能選択ボタン12aは、画像形成装置1が実行する機能を複数の機能の中から選択するためのボタンである。スタートボタン12bは、機能選択ボタン12aによって選択された機能を画像形成装置1が実行するためのボタンである。表示部12cは、操作画面を表示する。操作画面では、例えば、機能選択ボタン12aによって選択された機能に関する設定が入力可能である。表示部12cは、タッチパネル機能を有する。タッチパネル機能は、操作画面にタッチ入力された操作を検出する。
制御部13は、操作入力部12に入力された操作に応じて、画像形成装置1の各部を制御する。
図2を参照して、定着部8の電気的構成を説明する。この電気的構成は、ヒーター8aに電流を供給するための構成である。図2は、定着部8の電気的な構成を示す図である。
図2に示すように、定着部8は、ヒーター8a、定着ローラー8b及び加圧ローラー8cに加えて、温度センサー8dと、定着制御素子8eとを更に備える。
ヒーター8aは、電源2から供給される電流によって発熱する。ヒーター8aは、例えば電源2に対して直列に接続される。以後、ヒーター8aに流れる電流を定着電流とも記載する。
温度センサー8dは、ヒーター8aの温度を検出する。詳しくは、温度センサー8dは、例えば、定着ローラー8bの表面付近に配置される。そして、温度センサー8dは、定着ローラー8bの表面温度を検出することで、ヒーター8aの温度を検出する。温度センサー8dの検出値は、制御部13に出力される。
定着制御素子8eは、ヒーター8aに流れる定着電流をデューティ制御する。定着制御素子8eは、例えば、半導体素子(例えばトライアック)であり、電源2とヒーター8aとの間の電路に設けられる。
制御部13は、温度センサー8dの検出値に基づいて定着制御素子8eを制御する。この結果、ヒーター8aの温度が所望の温度に制御される。所望の温度は、例えば、用紙の厚さに応じて画像を定着することが可能な温度である。また、制御部13は、定着電流が定着電流の上限値以下に制限されるように、定着制御素子8eを制御する。
図3を参照して、制御部13の機能を説明する。図3は、画像形成装置の機能ブロックを示す図である。
制御部13は、温度センサー8dの検出値に基づいて定着制御素子8eが破損しているか否かを判定する。そして、制御部13は、定着制御素子8eが破損していると判定した場合は、画像形成装置1の総電流が総電流の上限値を超えないように、画像形成装置1の使用可能な機能を、複数の機能のうちの特定の機能に制限する。なお、総電流は、画像形成装置1の各部に流れる動作電流の和である。
従って、電流センサーを用いずに、総電流が上限値を超えることを抑制できる。また、定着制御素子8eが破損したときに、特定の機能を使用することができるため、画像形成装置1がダウンタイム状態になることを抑制できる。ダウンタイムとは、画像形成装置1が全く使用できなくなる状態である。
制御部13は、定着制御部13aと、本体制御部13bと、破損判定部13cと、機能制限部13dとを備える。
定着制御部13aは、操作入力部12に入力された操作及び温度センサー8dの検出値に基づいて、定着制御素子8eをデューティ制御する。この制御によって、定着制御部13aは、定着電流を定着電流の上限値以下に制御すると共に、ヒーター8aの温度を所望の温度に制御する。定着制御部13aは、例えば位相制御によって、定着制御素子8eをデューティ制御する。位相制御については、図4を参照して詳細に後述する。
定着電流の上限値は、画像形成装置1の総電流が総電流の上限値以下になるように設定される。詳しくは、画像形成装置1の動作モード毎に、本体電流が設定される。そして、定着電流の上限値が、総電流の上限値から本体電流を減算した値に設定される。定着制御部13aが、定着電流を定着電流の上限値以下に制御することで、総電流が総電流の上限値以下に制御される。
なお、本体電流は、画像形成装置1の各部のうち、ヒーター8aを除く各部に流れる動作電流の和である。従って、総電流は、定着電流と本体電流との和である。
本体制御部13bは、操作入力部12に入力された操作に基づいて、画像形成装置1の各部のうち、定着制御素子8e以外の各部を制御する。本体制御部13bは、画像形成装置1の各機能(コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクス受信機能、ファクス送信機能、フィニッシャー機能及びオプション給紙機能)を実行する。
具体的には、コピー機能を実行する場合は、本体制御部13bは、原稿読取部3、給紙部5、画像形成部7、及び定着部8を制御する。この結果、原稿読取部3が、原稿Dに記載された画像を画像データとして読み取る。そして、給紙部5が、用紙Pを画像形成部7に供給する。そして、画像形成部7が、原稿読取部3が読み取った画像データに対応するトナー画像を用紙Pに形成する。そして、定着部8が、画像形成部7から搬送された用紙Pを加熱及び加圧してトナー画像を定着させる。そして、定着部8から搬送された用紙Pは、排紙トレイ10に排出される。
また、プリンター機能を実行する場合は、本体制御部13bは、外部通信部4、給紙部5、画像形成部7、及び定着部8を制御する。この結果、外部通信部4が外部のパソコンから画像データを受信すると、給紙部5が、用紙Pを画像形成部7に供給する。そして、画像形成部7が、外部通信部4が受信した画像データに対応するトナー画像を用紙Pに形成する。そして、定着部8が、画像形成部7から搬送された用紙Pを加熱及び加圧してトナー画像を定着させる。そして、定着部8から搬送された用紙Pは、排紙トレイ10に排出される。
また、スキャナー機能を実行する場合は、本体制御部13bは、原稿読取部3及び外部通信部4を制御する。この結果、原稿読取部3が原稿Dに記載された画像を画像データとして読み取る。そして、外部通信部4が、読み取られた画像データを外部のパソコンに送信する。
また、ファクス受信機能を実行する場合は、本体制御部13bは、外部通信部4、給紙部5、画像形成部7、及び定着部8を制御する。この結果、外部通信部4が外部のファクス通信装置から画像データを受信すると、給紙部5が、用紙Pを画像形成部7に供給する。そして、画像形成部7が、外部通信部4が受信した画像データに対応するトナー画像を用紙Pに形成する。そして、定着部8が、画像形成部7から搬送された用紙Pを加熱及び加圧してトナー画像を定着させる。そして、定着部8から搬送された用紙Pは、排紙トレイ10に排出される。
また、ファクス送信機能を実行する場合は、本体制御部13bは、原稿読取部3及び外部通信部4を制御する。この結果、原稿読取部3が原稿Dに記載された画像を画像データとして読み取る。そして、外部通信部4が、読み取られた画像データを外部のファクス通信装置に送信する。
なお、コピー機能又はプリンター機能を実施する場合に、オプション給紙機能が選択されたときは、本体制御部13bは、給紙部5の代わりにオプション給紙部6を制御する。その結果、給紙部5の代わりに、オプション給紙部6が用紙Pを画像形成部7に供給する。
また、コピー機能又はプリンター機能を実施する場合に、フィニッシャー機能が選択されたときは、本体制御部13bは、フィニッシャー11を制御する。その結果、定着部8から搬送された用紙Pは、排紙トレイ10に搬送される代わりに、フィニッシャー11に搬送される。そして、フィニッシャー11が、定着部8から搬送された用紙Pに所望の後処理を行って、フィニッシャー11の集積トレイに排出する。
破損判定部13cは、温度センサー8dの検出値に基づいて、定着制御素子8eが破損しているか否かを判定する。以後、この判定を破損判定とも記載する。この破損判定については、図5を参照して詳細に後述する。
機能制限部13dは、定着制御素子8eが破損していると判定された場合、画像形成装置1の総電流が総電流の上限値以下に制限されるように、画像形成装置1の使用可能な機能を、複数の機能のうちの特定の機能に制限する。
特定の機能は、例えば、スキャナー機能、ファクス送信機能、及びフィニッシャー機能のうちの1つ以上である。定着制御素子8eが破損すると、定着電流が制御できなくなり、総電流が上限値を超える場合がある。従って、定着部8が使用できなくなる場合がある。特定の機能は、例えば、定着部8を使用しない機能である。
詳しくは、機能制限部13dは、定着制御素子8eが破損していると判定された場合、例えば、操作入力部12に入力された操作のうち、当該特定の機能に関する操作を有効とし、当該特定の機能以外の機能に関する操作を無効とする。この結果、当該特定の機能だけが操作可能になり、画像形成装置1の使用可能な機能が当該特定の機能に制限される。
図4を参照して、位相制御について詳しく説明する。位相制御とは、電源2から供給される交流電流Iacの位相に応じて、定着制御素子8eをオフからオンに切り替えるタイミングを制御する制御である。
図4は、定着制御素子8eを位相制御するときの制御パルスSを示す波形図である。図4(a)は、定着制御素子8eの制御端子に入力される制御パルスSの波形を示す。図4(b)は、電源2から定着制御素子8eに入力される交流電流Iacの波形と、定着制御素子8eからヒーター8aに供給される定着電流Itの波形とを示す。
定着制御部13aは、電源2から出力される交流電流Iacがゼロクロスする時点(即ち交流電流Iacの振幅がゼロになる時点)を検出する。そして、図4に示すように、定着制御部13aは、交流電流Iacがゼロクロスする毎に、ゼロクロス時から一定時間Δt経過した時に、定着制御素子8eの制御端子(即ちトライアックのゲート)に制御パルスSを印加する。この印加によって、定着制御素子8eは、オフからオンに切り替わる。定着制御素子8eは、オンになると導通し、交流電流Iacを定着電流Itとしてヒーター8aに供給する。
そして、定着制御素子8eは、交流電流Iacが再びゼロクロスした時に、トライアックの特性によって自律的にオンからオフに切り替わる。定着制御素子8eは、オフになると非導通になり、交流電流Iacをヒーター8aに供給しない。
定着制御部13aは、デューティ比に応じて一定時間Δtを変化させる。この結果、定着制御素子8eがデューティ制御される。位相制御では、デューティ比を0〜100%の間で無段階に制御可能である。例えば、定着制御素子8eをデューティ比80%で制御する場合は、交流電流Iacの半周期において、定着電流Itと時間軸とによって囲まれる面積(斜線領域)の占める割合が80%になるように、一定時間Δtを制御する。
図5を参照して、破損判定について詳しく説明する。図5は、デューティ比Kとヒーター8aの変温時間Δτとの関連を示す図である。図5では、縦軸はヒーター8aの温度を示し、横軸はヒーター8aの通電時間を示す。
図5に示すように、デューティ比Kとヒーター8aの変温時間Δτとの間には関連がある。デューティ比Kは、定着制御素子8eがデューティ制御されるときのデューティ比である。変温時間Δτは、所定のデューティ比Kのデューティ制御の下で、ヒーター8aの温度がA℃(第1温度)からB℃(第2温度)まで上昇するのに要する時間である。A℃及びB℃は、適宜設定される温度であり、例えばA℃=50℃、B℃=100℃である。変温時間Δτ1は、所定のデューティ比K=100%のときの変温時間Δτである。変温時間Δτ2は、所定のデューティ比K=30%のときの変温時間Δτである。
変温時間Δτ1と変温時間Δτ2との間には、Δτ1<Δτ2の関係が成立する。従って、定着制御素子8eが正常である(即ち破損していない)ときは、変温時間Δτは、所定のデューティ比Kに応じて異なる値となる。即ち、所定のデューティ比Kのデューティ制御の下で定着制御素子8eが正常であるときの変温時間Δτは、1つ存在する。
上記のデューティ比Kと変温時間Δτとの関連を利用して、破損判定部13cは、破損判定を行う。詳しくは、破損判定部13cは、定着制御部13aに対し、定着制御素子8eを所定のデューティ比K(例えばK=30%又は60%)でデューティ制御させる。そして、破損判定部13cは、所定のデューティ比Kのデューティ制御の下で、温度センサー8dの検出値(即ちヒーター8aの温度)がA℃からB℃まで上昇するのに要する変温時間Δτを測定する。
そして、破損判定部13cは、測定した変温時間Δτと、予め決められた変温時間Δτoとを比較して、定着制御素子8eが破損しているか否かを判定する。変温時間Δτoは、当該所定のデューティ比Kのデューティ制御の下で定着制御素子8eが正常であるときの変温時間Δτである。
詳しくは、破損判定部13cは、変温時間Δτが変温時間Δτoに一致するか否かに応じて、定着制御素子8eが破損しているか否かを判定する。即ち、破損判定部13cは、変温時間Δτが変温時間Δτoと一致すれば、定着制御素子8eは破損していないと判定し、一方、変温時間Δτが変温時間Δτoに一致しなければ、定着制御素子8eは破損していると判定する。
なお、変温時間Δτoは、数値(例えば30秒)として設定されるが、誤差(例えば、温度センサー8dの検出誤差及び変温時間Δτの測定誤差)を考慮して、数値の範囲(例えば30秒〜32秒)として設定されてもよい。この場合は、変温時間Δτが変温時間Δτoに一致するとは、変温時間Δτが、数値の範囲として設定された変温時間Δτoの範囲内に含まれることである。
破損判定部13cは、例えば画像形成装置1の起動時に、破損判定を行う。
図6を参照して、定着制御素子8eが正常であるときの動作電流(本体電流Ih、定着電流It及び総電流Is)の電流チャートを説明する。図6は、定着制御素子8eが正常であるときの動作電流の電流チャートの一例を示す図である。図6では、縦軸は電流を示し、横軸は経過時間を示す。
図6で示す電流チャートでは、画像形成装置1は、下記のように動作している。即ち、画像形成装置1は、起動時から一定期間、待機状態になる(期間T1)。その後、画像形成装置1は、コピー機能を実行してコピーを行う(期間T2)。その後、画像形成装置1は、待機状態になる(期間T3)。その後、画像形成装置1は、連続コピーを行う(期間T4)。具体的には、先ず、画像形成装置1は、コピー機能及びフィニッシャー機能を実行してコピーを行う(期間T4a)。引き続き、画像形成装置1は、コピー機能及びフィニッシャー機能に加えて、更にオプション給紙機能を実行して、コピーを行う(期間T4b)。
本体電流Ihは、期間T1及び期間T3では、比較的小さくなり、期間T2及び期間T4では、比較的大きくなる。
総電流Isの上限値Ismaxは、例えば15Aに設定される。定着電流Itは、上記で説明したように、定着電流Itの上限値Itmax(=Ismax−Ih)以下になるように制御される。従って、本体電流Ihが小さいときは、定着電流Itは、ヒーター8aの温度設定を超えない範囲で大きくなるように制御可能である。また、本体電流Ihが大きいときは、定着電流Itは比較的小さくなるように制御される。
具体的には、期間T1では、定着電流Itは、比較的大きくなるように制御される。画像形成装置1の起動時からコピー可能状態になるまでの時間を短縮して、画像形成装置1の利便性を向上させるためである。コピー可能状態とは、ヒーター8aの温度が定着に必要な温度まで上昇した状態である。
また、期間T2及び期間T4では、定着電流Itは、比較的小さくなるように制御される。コピー中に定着電流Itが比較的大きくなると、総電流Isが上限値Ismaxを超える場合があるからである。
また、期間T3では、定着電流Itは、比較的小さくなるように制御される。待機状態では、一度暖められたヒーター8aの温度を維持するだけでよく、電力を殆ど使用しないからである。
図7を参照して、定着制御素子8eが正常であるときの画像形成装置1の各動作モードでの動作電流(本体電流Ih、定着電流It及び総電流Is)を説明する。図7は、定着制御素子8eが正常であるときの画像形成装置1の各動作モードでの動作電流の一例を示す図である。
総電流Isの上限値Ismaxは、例えば15Aであり、定着電流Itの公称値は、例えば12Aである。上記で説明したように、本体電流Ihが設定されたとき、定着電流Itの上限値Itmaxは、Itmax=Ismax−Ihに設定される。そして、定着電流Itは、上限値Itmax以下に制御される。この結果、定着制御素子8eが正常であるときは、総電流Isは、上限値Ismax(15A)を超えない。
図7に示された動作モードのうち、「起動」は、画像形成装置1の起動を示す。「原稿読み取り」は、スキャナー機能の実行を示す。「コピーの原稿読み取り」は、コピー機能の実行を示す。「コピー+DF(document finisher)」は、コピー機能及びフィニッシャー機能の実行を示す。「コピー+PF(paper feeder)」は、コピー機能及びフィニッシャー機能に加えて、更にオプション給紙機能の実行を示す。「待機」は、画像形成装置1の待機状態を示す。
例えば、動作モードが「起動」のときの本体電流Ihは、画像形成装置1が起動したときに、画像形成装置1の各部に流れる動作電流の和である。例えば、動作モードが「起動」のときは、本体電流Ihは0.5Aに設定され、定着電流Itの上限値Itmaxは14.5Aに設定される。そして、定着電流Itは、上限値Itmax以下の13Aに制御される。この結果、総電流Isは、上限値Ismax以下の13.5Aに制御される。
図8を参照して、定着制御素子8eが破損したときの動作電流(本体電流Ih、定着電流It及び総電流Is)の電流チャートを説明する。図8は、定着制御素子8eが破損したときの動作電流の電流チャートの一例を示す図である。図8では、縦軸は電流を示し、横軸は時間を示す。
定着制御素子8eが破損した場合は、定着制御素子8eは、定着電流Itをデューティ制御できなくなる。そして、定着電流Itは、本体電流Ihの大小に関係なく常に最大電流でヒーター8aに供給される。定着電流Itの公称値が12Aである場合は、当該最大電流は12Aである。従って、定着電流Itは、定着電流Itの上限値Itmax以下に制御できなくなる場合がある。この結果、総電流Isは、総電流Isの上限値Ismax以下に制御できなくなる場合がある。
図8に示す電流チャートは、画像形成装置1の起動時に定着制御素子8eが破損した場合を示している。図8に示す期間T1〜T4では、画像形成装置1は、図6に示す期間T1〜T4と同じ動作を行っている。また、図8でも、総電流Isの上限値Ismaxは15Aであり、定着電流Itの公称値は12Aである。図8に示すように、定着制御素子8eが破損した場合は、定着電流Itは、常に公称値(12A)になる。そして、例えば期間T4では、総電流Isが上限値Ismax(15A)を超える。
図9を参照して、定着制御素子8eが破損したときの画像形成装置1の各動作モードでの動作電流(本体電流Ih、定着電流It及び総電流Is)を説明する。図9は、定着制御素子8eが破損したときの各動作モードでの動作電流の一例を示す図である。
図9において、各動作モードでの本体電流Ihの設定値は、図7に示された設定値と同じである。定着電流Itの公称値は、例えば12Aである。定着制御素子8eが破損した場合は、定着電流Itは、本体電流Ihの大小に関係なく、常に公称値(12A)になる。この結果、例えば、動作モードが「コピーの原稿読み取り」、「コピー+DF」及び「コピー+PF」の場合で、総電流Isが上限値Ismax(15A)を超える。
定着制御素子8eが破損した場合は、総電流Isが上限値Ismax(15A)を超える動作モード(例えば「コピーの原稿読み取り」、「コピー+DF」及び「コピー+PF」)は、実行できない。しかし、総電流Isが上限値Ismaxを超えない動作モード(例えば「原稿読み込み」)は、実行可能である。このような実行可能な動作モードに対応する機能が、定着制御素子8eが破損した際には、画像形成装置1の使用可能な機能(即ち特定の機能)になる。
次に図10を参照して、画像形成装置1の動作を説明する。図10は、画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。
ステップS1で、画像形成装置1が起動すると、処理がステップS2に進む。
ステップS2では、定着制御部13aが、定着制御素子8eを所定のデューティ比でデューティ制御する。この結果、所定のデューティ比Kに応じた大きさの定着電流Itがヒーター8aに供給され、ヒーター8aが発熱する。そして、処理がステップS3に進む。
ステップS3では、破損判定部13cが、温度センサー8dの検出値に基づいて、ヒーター8aの温度がA℃からB℃に上昇するまでの変温時間Δτを測定する。そして、処理がステップS4に進む。
ステップS4では、破損判定部13cが、測定した変温時間Δτが変温時間Δτoと一致するか否かを判定する。変温時間Δτoは、所定のデューティ比Kのデューティ制御の下で定着制御素子8eが正常であるときの変温時間Δτである。
そして、ステップS4の判定結果が肯定の場合(YES)は、破損判定部13cは、定着制御素子8eは破損していないと判定する。そして、処理がステップS5に進む。一方、ステップS4の判定結果が否定の場合(NO)は、破損判定部13cは、定着制御素子8eは破損していると判定する。そして、処理がステップS6に進む。
ステップS5では、画像形成装置1が通常動作を行う。即ち、操作入力部12に入力された操作に基づいて、制御部13が画像形成装置1の各部を制御する。そして、処理が終了する。
ステップS6では、機能制限部13dが、画像形成装置1の使用可能な機能を、複数の機能のうちの特定の機能に制限する。特定の機能は、例えば、スキャナー機能、ファクス送信機能、及びフィニッシャー機能のうちの何れかの1つ以上である。
詳しくは、ステップS6では、機能制限部13dは、操作入力部12に入力された操作のうち、当該特定の機能に関する操作を有効とし、当該特定の機能以外の機能に関する操作を無効とする。そして、本体制御部13bは、有効な操作に基づいて画像形成装置1の各部を制御する。この結果、当該特定の機能だけが操作可能になり、画像形成装置1の使用可能な機能が当該特定の機能に制限される。そして、処理が終了する。
<変形例1>
上記の実施形態では、破損判定として、所定のデューティ比Kのデューティ制御の下で測定した変温時間Δτが変温時間Δτoと一致するか否かに応じて、定着制御素子8eが破損しているか否かを判定した。しかし、破損判定は、このような判定方法に限定されない。
別の破損判定として、定着制御素子8eをデューティ比0%で制御したときに、ヒーター8aの温度が上昇するか否かに応じて、定着制御素子8eが破損しているか否かを判定してもよい。この判定方法では、ヒーター8aの温度が上昇した場合は、定着制御素子8eは破損していると判定され、ヒーター8aの温度が上昇しない(即ち変化しない)場合は、定着制御素子8eは破損していないと判定される。
定着制御素子8eは下記の特性を有する。即ち、定着制御素子8eが破損していないときは、定着制御素子8eは、デューティ比0%のデューティ制御の下では、ヒーター8aに定着電流を供給しない。従って、ヒーター8aの温度は上昇しない。しかし、定着制御素子8eが破損しているときは、定着制御素子8eは、デューティ比0%のデューティ制御の下でも、ヒーター8aに定着電流を供給する。従って、ヒーター8aの温度は上昇する。当該別の破損判定は、この特性を利用している。
<変形例2>
上記の実施形態では、デューティ制御として位相制御を行ったが、デューティ制御は位相制御に限定されない。別のデューティ制御としてオンオフ制御を行ってもよい。オンオフ制御は、電源2から供給される交流電流の半周期をオンオフ制御の最小単位とする制御である。
以下、図11を参照して、オンオフ制御について説明する。図11は、定着制御素子8eをオンオフ制御するときの制御パルスSを示す波形図である。図11(a)は、定着制御素子8eの制御端子に入力される制御パルスSの波形を示す。図11(b)は、電源2から定着制御素子8eに入力される交流電流Iacの波形と、定着制御素子8eからヒーター8aに供給される定着電流Itの波形とを示す。
図11に示すように、オンオフ制御では、例えば、交流電流Iacの4半周期をデューティ比100%に対応させる。そして、定着制御素子8eを例えばデューティ比25%でデューティ制御する場合は、4半周期のうちの最初の半周期だけで、定着制御素子8eをオンに制御する。
具体的には、定着制御部13aは、交流電流Iacがゼロクロスする直前の時点を検出する。そして、定着制御部13aは、交流電流Iacが4半周期経過する毎に、交流電流Iacがゼロクロスする直前で、定着制御素子8eの制御端子(即ちトライアックのゲート)に制御パルスSを印加する。この印加によって、定着制御素子8eは、交流電流Iacがゼロクロスした時に、オフからオンに切り替わる。定着制御素子8eは、オンになると導通し、交流電流Iacを定着電流Itとしてヒーター8aに供給する。
そして、定着制御素子8eは、交流電流Iacが再びゼロクロスした時(即ち1半周期経過した時)に、トライアックの特性によって自律的にオンからオフに切り替わる。定着制御素子8eは、オフになると非導通になり、電源2から出力される交流電流Iacをヒーター8aに供給しない。
この場合、定着制御素子8eをオンにする半周期の数を0個から4個の間で変化させることで、デューティ比を25%ずつ変化させることが可能である。なお、10半周期をデューティ比100%に対応させれば、デューティ比を10%ずつ変化させることが可能である。即ち、デューティ比を細かく制御するには、デューティ比100%のときの半周期の数を増やせばよい。
<変形例3>
上記の実施形態において、定着制御素子8eが破損していると判定された場合は、ヒーター8aは使用不能になるため、電源2からヒーター8aに供給される定着電流の給電を遮断してもよい。この結果、ヒーター8aは発熱しないため、定着ローラー8bの温度リップを抑制できる。特に、定着ローラー8bの熱容量が小さい場合は、効果的に、定着ローラー8bの温度リップを抑制できる。
上記のように、定着電流の給電を遮断する機能を実現するためには、画像形成装置1は、定着電流Itの給電を遮断する遮断スイッチを更に備える。
以下、図12を参照して、遮断スイッチを備える画像形成装置1の構成を説明する。図12は、本変形例に係る画像形成装置1の給電回路の一例を示す図である。この給電回路は、電源2から画像形成装置1の各部に電力を供給する回路である。
図12に示すように、画像形成装置1は、電源2と、フィルター回路20と、整流回路21と、DCDCコンバーター22と、負荷23と、ヒーター8aと、定着制御素子8eと、遮断スイッチ8fとを備える。負荷23は、画像形成装置1の各部のうちのヒーター8a以外の各部の負荷をまとめて示している。
フィルター回路20は、電源2から出力された交流電力に含まれるノイズを除去する。整流回路21は、フィルター回路20から出力される交流電力を直流電力に整流する。DCDCコンバーター22は、整流回路21から出力された直流電力の電圧を所望の電圧に変換する。そして、DCDCコンバーター22から出力された直流電力が負荷23に供給される。
ヒーター8a、定着制御素子8e及び遮断スイッチ8fは、定着部8の内部に配置される。ヒーター8aは、フィルター回路20と整流回路21との間において、整流回路21に対して並列に接続される。定着制御素子8e及び遮断スイッチ8fは、ヒーター8aに対して直列に接続される。
遮断スイッチ8fは、ヒーター8aに流れる定着電流の供給を遮断する。遮断スイッチ8fは、例えばリレーである。遮断スイッチ8fは、オンのときは、導通して定着電流の供給を遮断しない。一方、遮断スイッチ8fは、オフのときは、非導通になって定着電流の供給を遮断する。
例えば、機能制限部13dが遮断スイッチ8fをオン又はオフに制御する。詳しくは、機能制限部13dは、定着制御素子8eが破損していないと判定された場合は、遮断スイッチ8fをオンに制御する。この結果、ヒーター8aに定着電流が供給される。一方、定着制御素子8eが破損していると判定された場合は、遮断スイッチ8fをオフに制御する。この結果、ヒーター8aへの定着電流の供給が遮断される。
以上、図面(図1〜図12)を参照しながら本発明の実施形態及び変形例を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態及び変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態及び変形例で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 画像形成装置
8 定着部
8a ヒーター
8d 温度センサー
8e 定着制御素子
8f 遮断スイッチ
12 操作入力部
13 制御部
Ih 本体電流
Is 総電流
It 定着電流
P 用紙

Claims (7)

  1. 複数の機能を有する画像形成装置であって、
    ヒーターを含み、記録材に形成された画像を前記ヒーターの熱によって加熱することで前記画像を定着させる定着部と、
    前記ヒーターに流れる定着電流を制御する定着制御素子と、
    前記定着制御素子が破損したか否かを判定する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記定着制御素子が破損していると判定した場合は、前記画像形成装置に流れる総電流が上限値以下に制御されるように、前記画像形成装置の機能を、前記複数の機能のうちの特定の機能に制限する、画像形成装置。
  2. 前記ヒーターの温度を検出する温度センサーを更に備え、
    前記制御部は、前記定着制御素子が所定のデューティ比で前記定着電流をデューティ制御したときに、前記温度センサーの検出値が第1温度から第2温度に変化するまでの変温時間を測定し、測定した前記変温時間と予め決められた変温時間とを比較することで、前記定着制御素子が破損しているか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ヒーターの温度を検出する温度センサーを更に備え、
    前記制御部は、前記定着制御素子がデューティ比0%で前記定着電流をデューティ制御したときに、前記温度センサーの検出値が上昇するか否かに応じて、前記定着制御素子が破損しているか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着電流の供給を遮断する遮断スイッチを更に備え、
    前記制御部は、前記定着制御素子が破損していると判定した場合は、前記定着電流の給電を遮断するように前記遮断スイッチを制御する、請求項1〜請求項3の何れかの1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記画像形成装置の起動時に、前記定着制御素子が破損しているか否かを判定する、請求項1〜請求項4の何れかの1項に記載に画像形成装置。
  6. 前記複数の機能に対する操作が入力可能な操作入力部を更に備え、
    前記制御部は、前記操作入力部に入力された操作のうち、前記特定の機能に関する操作だけを有効とする、請求項1〜請求項5の何れかの1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の機能は、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクス受信機能及びファクス送信機能であり、
    前記制御部は、前記定着制御素子が破損していると判定した場合は、前記画像形成装置の使用可能な機能を、前記スキャナー機能及び前記ファクス送信機能のうちの1つ以上に制限する、請求項1〜請求項6の何れかの1項に記載の画像形成装置。
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