JP2016063585A - ケーシングの共振抑制構造および電動機 - Google Patents
ケーシングの共振抑制構造および電動機 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】電動機1の外郭を構成し、所定の加振周波数で加振される筒状のケーシング10の共振抑制構造であって、ケーシング10の周方向の一部にリブ15が設けられる。このリブ15は、リブ15が設けられたケーシング10が有する複数の固有モードのうち、加振周波数よりも低周波側で加振周波数に最も近い固有周波数を有する固有モードにおける節の位置に配置されている。
【選択図】図1
Description
図1は、本実施形態にかかる電動機1を示す斜視図である。電動機1は、円筒状のケーシング10の内部に不図示の固定子や回転子が収容された状態で、ケーシング10の両端がカバー11、12により覆われることで構成されている。カバー11には軸受13が設けられており、軸受13により回転自在に支持された回転軸14が、カバー11から図中上方に突出している。
円筒状のケーシング10は、軸方向に直交する断面が花びら形状に変形する複数の固有モードを有している。その一例として、図3Aに3次の固有モード(以下、「3次モード」と称する)におけるケーシング10の変形を、図3Bに4次の固有モード(以下、「4次モード」と称する)におけるケーシング10の変形を、それぞれ軸方向に直交する断面図で示している。なお、図3Aおよび図3Bでは、変形していない状態のケーシング10の位置を破線で図示している。また、リブ15の図示は省略している。
図4Aは、3次モードにおけるリブ15の位置を模式的に示す断面図であり、図4Bは、4次モードにおけるリブ15の位置を模式的に示す断面図である。なお、図4Aおよび図4Bでは、リブ15を太線で示すとともに、変形していない状態のケーシング10の位置を破線で図示している。
図6は、第1実施例におけるケーシング10の固有周波数の変化を示す概念図であり、細線はリブ15を設ける前のケーシング10の振動応答を、太線はリブ15を設けた後のケーシング10の振動応答を示す。ここで説明する各実施例においては、ケーシング10に入力される加振周波数の一例として、キャリア周波数を挙げている。キャリア周波数とは、電動機1をPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御する際に、不図示のインバータで出力電流(電圧)のパルス幅を決めるための変調波の周波数のことである。ケーシング10がキャリア周波数に近い固有周波数を有している場合、ケーシング10が共振し、高周波騒音が発生することが知られている。
第2実施例は、リブ15を設ける前にケーシング10の板厚を全体的に小さくする工程を有するものである。図7は、第2実施例におけるケーシング10の固有周波数の変化を示す概念図であり、細線は板厚を小さくする前かつリブ15を設ける前のケーシング10の振動応答を、破線は板厚を小さくした後かつリブ15を設ける前のケーシング10の振動応答を、太線は板厚を小さくした後かつリブ15を設けた後のケーシング10の振動応答を示す。
図8は、第3実施例におけるケーシング10の固有周波数の変化を示す概念図であり、細線はリブ15を設ける前のケーシング10の振動応答を、太線はリブ15を設けた後のケーシング10の振動応答を示す。第3実施例は、モード解析の結果、図8の細線で示されるように、キャリア周波数を挟むように4次モードと5次モードが存在し、かつ、4次モードの固有周波数がキャリア周波数に近い値となっているケースを対象とするものである。
以上のように、いずれの実施例においても、結果としては、リブ15が設けられたケーシング10が有する複数の固有モードのうち、キャリア周波数よりも低周波側でキャリア周波数に最も近い固有周波数を有する3次モード(低次側モード)における節10aの位置にリブ15を設けたことになる。このように、3次モードにおける節10aの位置にリブ15が設けられている場合、3次モードではケーシング10の変形に対するリブ15の影響は小さく、リブ15を設けない場合と比べて固有周波数はほとんど変化しない。一方、キャリア周波数を挟んで3次モードよりも1つ高次側の4次モード(高次側モード)では、節10b以外の位置にリブ15が配置されていることになる。このため、ケーシング10が大きく変形する位置にリブ15が存在することになり、ケーシング10の実質的な剛性が増大し、リブ15を設けない場合と比べて4次モードの固有周波数が高くなる。つまり、リブ15が3次モードの節10aの位置に配置されていることで、3次モードと4次モードの固有周波数の間隔が広くなり、これらの固有周波数をともにキャリア周波数から遠ざけておくことができる。つまり、本実施形態によれば、ケーシング10の周方向の一部にリブを設けるという簡易な構成で、ケーシング10の共振を抑制することができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。
10:ケーシング
10a:節
15:リブ
Claims (6)
- 原動機または変速機の外郭を構成し、所定の加振周波数で加振される筒状のケーシングの共振抑制構造であって、
前記ケーシングの周方向の一部にリブが設けられており、
前記リブが設けられた前記ケーシングが有する複数の固有モードのうち、前記加振周波数よりも低周波側で前記加振周波数に最も近い固有周波数を有する固有モードにおける節の位置に、前記リブが配置されていることを特徴とするケーシングの共振抑制構造。 - 前記節は複数存在しており、前記リブは、前記複数の節のうち少なくとも2つ以上に対して設けられている請求項1に記載のケーシングの共振抑制構造。
- 前記リブは、前記複数の節のすべてに対して設けられている請求項2に記載のケーシングの共振抑制構造。
- 前記リブは、前記ケーシングの軸方向に複数設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のケーシングの共振抑制構造。
- 前記加振周波数は、前記原動機としての電動機をPWM制御する際のキャリア周波数である請求項1ないし4のいずれか1項に記載のケーシングの共振抑制構造。
- 請求項5に記載のケーシングの共振抑制構造を有する電動機。
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---|---|---|---|---|
JP2001128410A (ja) * | 1999-10-28 | 2001-05-11 | Hitachi Ltd | 回転電機 |
JP2003032921A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電動機 |
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JP2001128410A (ja) * | 1999-10-28 | 2001-05-11 | Hitachi Ltd | 回転電機 |
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