JP2016048629A - コネクタハウジング位置検出装置及び位置検出方法 - Google Patents

コネクタハウジング位置検出装置及び位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コネクタハウジングの実際の位置を比較的低コストで、且つ高い精度で検出し位置を正しく補正する。
【解決手段】固定盤10上に配置されたコネクタハウジング80の移動経路の移動方向とほぼ直交する方向に向けて光軸51aが配置されたレーザセンサ50と、コネクタハウジング80が移動する時に、レーザセンサ50が出力する信号に基づいて、コネクタハウジング80の移動方向の外形形状輪郭に相当する一端位置及び他端位置を検出し、検出された前記一端位置及び他端位置に基づき、コネクタハウジング80の基準位置を計算により特定する位置制御部を備える。レーザ遮光の有無が切り替わるタイミングで角度を位置情報として取得し、コネクタハウジング80の幅方向の中央位置を検出する。
【選択図】図7

Description

本発明は、固定盤上に配置されるコネクタハウジングを検出し、前記コネクタハウジングの実際の位置を表す情報を取得するコネクタハウジング位置検出装置及び位置検出方法に関する。
例えば、特許文献1においては、布線板上に位置決めされたコネクタハウジングの端子挿入用孔内へ端子を挿入する端子挿入装置が示されている。また、光照射部及びテレビカメラを設けて、端子を挿入する前に、画像処理によりコネクタハウジングの位置ずれ量を検出し、端子挿入動作に補正を加えることを示している。
また、特許文献2には、ワイヤーハーネスを製造するために用いる端子挿入装置が示されている。この端子挿入装置は、端子を把持してハウジングのキャビティに挿入するものである。また、係合確認機構が、端子のハウジングへの挿入後に、該端子に反挿入方向への力を加えて該端子とハウジングとの間の変位を変位センサにより検出し、該端子とハウジングとの係合の良否を判定することを示している。
また、特許文献3には、ワイヤーハーネスを製造するために用いる端子挿入装置が示されている。また、この端子挿入装置はハウジングが所定位置にあることを確認する手段140を備えている。また、同手段は所定位置においてハウジングが当接する部材135に形成された空所137、該空所の空気を吸引する吸引機構160、及び、該空所137に連通するパイプ161の圧力を検出する圧力センサ162を有している。そして、該センサで検出された圧力に応じてハウジングが所定位置にあるか否かを判定する。
特開平8−138826号公報 特開2012−186179号公報 特開2013−33771号公報
例えば、所定の固定盤上にハウジング受けを配置し、前記ハウジング受けで支持したコネクタハウジングに対して端子を挿入する場合を想定する。挿入する端子については、所定の端子挿入機で把持して、前記コネクタハウジングの前面と対向する位置に位置決めする。この場合、前記コネクタハウジングのキャビティ(空洞)と端子の位置が合っていれば、端子をキャビティに挿入することができる。
例えば、端子挿入機であるロボットをティーチングすることにより、端子挿入機の基準位置が、前記ハウジング受けの基準位置と一致するように位置合わせすることができる。また、基本的には前記ハウジング受け及び前記コネクタハウジングの寸法が既知であり、設計図面上で定められた寸法に従って計算を行うことにより、前記ハウジング受けの基準位置から前記コネクタハウジングのキャビティの位置を特定できる。したがって、端子の位置をキャビティと一致する位置に端子挿入機で位置合わせすることができる。
しかしながら、実際のキャビティの位置が計算上の位置からずれているために、端子の挿入に失敗する場合がある。位置ずれの代表的な原因としては次の2つが考えられる。
(1)一般的なコネクタハウジングは樹脂成形品であるため、製造時の熱収縮によって寸法に誤差が発生する。具体的には、コネクタハウジング内の各キャビティの位置が、設計図面上の位置よりもコネクタハウジングの中心寄りの位置に移動する傾向がある。尚、事前に熱収縮の影響を考慮した寸法で設計し製造を行う場合には、逆に各キャビティの位置が、コネクタハウジングの中心から離れる放射方向に位置ずれする場合もある。
(2)コネクタハウジングを収容するためのハウジング受けの空間が、コネクタハウジングよりも少し大きく形成され、ハウジング受けとコネクタハウジングとの間にクリアランス(隙間)が形成される場合がある。その場合、コネクタハウジングの位置がハウジング受けに対して移動しないように、幅方向の一方の位置に片寄せした状態で保持するように、ばねなどを用いて位置決めし固定する。このような片寄せを行っている場合には、コネクタハウジングの各キャビティの実際の位置は、ハウジング受けの基準位置から算出される理論上の位置に対して少しずれた位置に移動する。また、コネクタハウジングの幅の寸法にずれが生じた場合には、片寄せの影響による各キャビティ位置のずれ量も変化する。
また、コネクタハウジングのキャビティの位置ずれを抑制するために、ハウジング受けには高い加工精度が要求される。そのため、ハウジング受けを加工するための加工費用が高くなるのは避けられない。
例えば、特許文献1に示されるような光照射部及びテレビカメラを備える場合には、コネクタハウジングの位置ずれ量を検出することが可能である。しかし、高価なテレビカメラを採用したり、特別な工夫を施さない限り、位置ずれ量を高精度で検出するのは困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コネクタハウジングの実際の位置を比較的低コストで、且つ高い精度で検出することが可能なコネクタハウジング位置検出装置及び位置検出方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタハウジング位置検出装置は、下記(1)〜(7)を特徴としている。
(1) 固定盤上に配置されるコネクタハウジングを検出し、前記コネクタハウジングの実際の位置を表す情報を取得するコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの移動経路の移動方向とほぼ直交する方向に向けて光軸が配置された光学検出器と、
前記コネクタハウジングが移動する時に、前記光学検出器が出力する信号に基づいて、前記コネクタハウジングの移動方向の外形形状輪郭に相当する一端位置及び他端位置を検出し、検出された前記一端位置及び他端位置に基づき、前記コネクタハウジングの基準位置を計算により特定する位置制御部と、
を備えることを特徴とする。
(2) 上記(1)に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記光学検出器は、前記コネクタハウジングの移動経路を間に挟んで一方の位置に配置されたレーザ光源と、他方の位置に配置されたレーザ受光器とで構成される透過型レーザセンサである、
ことを特徴とする。
(3) 上記(1)に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記位置制御部は、前記光学検出器が出力する信号に基づいて検出された前記一端位置と前記他端位置との中央を前記コネクタハウジングの基準位置として検出する、
ことを特徴とする。
(4) 上記(1)に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記位置制御部は、前記コネクタハウジングの位置を検出する前に、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けから取り外された状態で、前記光学検出器を用いて前記ハウジング受けの移動方向の外形形状輪郭に相当するハウジング受け一端位置及びハウジング受け他端位置を検出し、検出された前記ハウジング受け一端位置と前記ハウジング受け他端位置との中央位置を特定し、把握している前記ハウジング受けの位置を前記中央位置に基づいて補正する、
ことを特徴とする。
(5) 上記(3)に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記位置制御部は、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けのほぼ中央に配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置に基づいて、位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
ことを特徴とする。
(6) 上記(1)に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記位置制御部は、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けに対して片寄せされた状態で配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置と、片寄せの影響とに基づいて位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
ことを特徴とする。
(7) 上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記固定盤は、所定の回転軸を中心として回転し、前記固定盤に搭載された前記コネクタハウジングを円周方向に移動する回転機構を含み、
前記位置制御部は、前記コネクタハウジングの各位置を、前記回転機構の回転角度により把握する、
ことを特徴とする。
上記(1)の構成のコネクタハウジング位置検出装置によれば、前記光学検出器は、前記コネクタハウジングが移動して光軸を横切る時にその輪郭の位置だけを検出できればよいので、低コストのセンサであっても高精度で位置を特定できる。また、前記位置制御部が特定する前記コネクタハウジングの基準位置は、外形形状輪郭の一端位置及び他端位置に基づいて計算される中間位置であるため、この基準位置は製造時の熱収縮の影響による寸法誤差の影響を受けにくく、前記コネクタハウジングの傾きの影響も受けにくい。
上記(2)の構成のコネクタハウジング位置検出装置によれば、前記レーザ光源から出射されるスポット状のレーザ光を前記コネクタハウジングが移動中に遮光する輪郭の位置を高精度で検出できる。しかも、低コストで位置検出を実現できる。
上記(3)の構成のコネクタハウジング位置検出装置によれば、前記一端位置と前記他端位置との中央を前記コネクタハウジングの基準位置に定めるので、この基準位置は製造時の熱収縮の影響による寸法誤差の影響を受けにくく、前記コネクタハウジングの傾きの影響も受けにくい。
上記(4)の構成のコネクタハウジング位置検出装置によれば、前記ハウジング受けの位置も正確に検出できる。したがって、前記ハウジング受けの位置決め精度が低い場合や、前記ハウジング受けの加工精度が低い場合であっても、それらの影響による位置ずれを事前に補正し、その後で、コネクタハウジングの位置ずれを正確に検出できる。
上記(5)の構成のコネクタハウジング位置検出装置によれば、前記ハウジング受けの位置を基準にして、前記コネクタハウジングの位置ずれを正しく補正することができる。
上記(6)の構成のコネクタハウジング位置検出装置によれば、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けに対して片寄せされている状況であっても、前記ハウジング受けの位置を基準にして、前記コネクタハウジングの位置ずれを正しく補正することができる。
上記(7)の構成のコネクタハウジング位置検出装置によれば、前記回転機構の回転角度として、前記コネクタハウジングの各位置を把握できる。前記固定盤を回転することにより、多数のコネクタハウジングを順番に切り替えて処理することが容易になり、大量生産する場合に効率良い作業を実現できる。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタハウジング位置検出方法は、下記(8)〜(14)を特徴としている。
(8) 固定盤上に配置されるコネクタハウジングを検出し、前記コネクタハウジングの実際の位置を表す情報を取得するコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの移動経路の移動方向とほぼ直交する方向に向けて光軸が配置された光学検出器とを利用して、
前記コネクタハウジングが移動する時に、前記光学検出器が出力する信号に基づいて、前記コネクタハウジングの移動方向の外形形状輪郭に相当する一端位置及び他端位置を検出し、検出された前記一端位置及び他端位置に基づき、前記コネクタハウジングの基準位置を計算により特定する、
ことを特徴とする。
(9) 上記(8)に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記光学検出器として、前記コネクタハウジングの移動経路を間に挟んで一方の位置に配置されたレーザ光源と、他方の位置に配置されたレーザ受光器とで構成される透過型レーザセンサを利用する、
ことを特徴とする。
(10) 上記(8)に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記光学検出器が出力する信号に基づいて検出された前記一端位置と前記他端位置との中央を前記コネクタハウジングの基準位置として検出する、
ことを特徴とする。
(11) 上記(8)に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記コネクタハウジングの位置を検出する前に、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けから取り外された状態で、前記光学検出器を用いて前記ハウジング受けの移動方向の外形形状輪郭に相当するハウジング受け一端位置及びハウジング受け他端位置を検出し、検出された前記ハウジング受け一端位置と前記ハウジング受け他端位置との中央位置を特定し、把握している前記ハウジング受けの位置を前記中央位置に基づいて補正する、
ことを特徴とする。
(12) 上記(10)に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けのほぼ中央に配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置に基づいて、位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
ことを特徴とする。
(13) 上記(8)に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けに対して片寄せされた状態で配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置と、片寄せの影響とに基づいて位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
ことを特徴とする。
(14) 上記(8)乃至(13)のいずれかに記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記固定盤が、所定の回転軸を中心として回転し、前記固定盤に搭載された前記コネクタハウジングを円周方向に移動する回転機構を含み、
前記コネクタハウジングの各位置を、前記回転機構の回転角度により把握する、
ことを特徴とする。
上記(8)の構成のコネクタハウジング位置検出方法によれば、前記光学検出器は、前記コネクタハウジングが移動して光軸を横切る時にその輪郭の位置だけを検出できればよいので、低コストのセンサであっても高精度で位置を特定できる。また、特定する前記コネクタハウジングの基準位置は、外形形状輪郭の一端位置及び他端位置に基づいて計算される中間位置であるため、この基準位置は製造時の熱収縮の影響による寸法誤差の影響を受けにくく、前記コネクタハウジングの傾きの影響も受けにくい。
上記(9)の構成のコネクタハウジング位置検出方法によれば、前記レーザ光源から出射されるスポット状のレーザ光を前記コネクタハウジングが移動中に遮光する輪郭の位置を高精度で検出できる。しかも、低コストで位置検出を実現できる。
上記(10)の構成のコネクタハウジング位置検出方法によれば、前記一端位置と前記他端位置との中央を前記コネクタハウジングの基準位置に定めるので、この基準位置は製造時の熱収縮の影響による寸法誤差の影響を受けにくく、前記コネクタハウジングの傾きの影響も受けにくい。
上記(11)の構成のコネクタハウジング位置検出方法によれば、前記ハウジング受けの位置も正確に検出できる。したがって、前記ハウジング受けの位置決め精度が低い場合や、前記ハウジング受けの加工精度が低い場合であっても、それらの影響による位置ずれを事前に補正し、その後で、コネクタハウジングの位置ずれを正確に検出できる。
上記(12)の構成のコネクタハウジング位置検出方法によれば、前記ハウジング受けの位置を基準にして、前記コネクタハウジングの位置ずれを正しく補正することができる。
上記(13)の構成のコネクタハウジング位置検出方法によれば、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けに対して片寄せされている状況であっても、前記ハウジング受けの位置を基準にして、前記コネクタハウジングの位置ずれを正しく補正することができる。
上記(14)の構成のコネクタハウジング位置検出方法によれば、前記回転機構の回転角度として、前記コネクタハウジングの各位置を把握できる。前記固定盤を回転することにより、多数のコネクタハウジングを順番に切り替えて処理することが容易になり、大量生産する場合に効率良い作業を実現できる。
本発明のコネクタハウジング位置検出装置及び位置検出方法によれば、コネクタハウジングの実際の位置を比較的低コストで、且つ高い精度で検出することが可能になる。したがって、コネクタハウジングの各キャビティに端子を挿入する行程で、コネクタハウジングの位置ずれに起因する端子挿入不良の発生を抑制できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態の、2台の並列関節機構を備える端子挿入装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態の端子挿入装置を示す斜視図である。 図3(A)及び図3(B)は、本発明の実施形態の端子挿入装置における固定盤を示す図であって、図3(A)は固定盤の平面図であり、図3(B)は側面図である。 図4は、本発明の実施形態の端子挿入装置における並列関節機構を示す側面図である。 図5は、本発明の実施形態の端子挿入装置における電線運搬機を示す斜視図である。 図6(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置における端子計測センサを示す斜視図であり、図6(B)は、計測センサによる検出領域と端子の位置関係を示す正面図である。 図7は、固定盤に配置される複数のコネクタハウジング及びコネクタハウジング位置センサの位置関係を表す斜視図である。 図8は、本発明の実施形態の端子挿入装置を含む制御システムの機能ブロック図である。 図9は、コネクタハウジングの挿入面及びハウジング受けを示す正面図である。 図10は、設計上のコネクタハウジング及び製造後の実際のコネクタハウジングの寸法を表す状態遷移図である。 図11は、ハウジング受けとコネクタハウジングとの位置関係の具体例を表す正面図である。 図12は、コネクタハウジング位置センサとハウジング受け及びコネクタハウジング80との位置関係を表す正面図である。 図13は、ハウジング受け及びコネクタハウジング80と、検出位置の移動軌跡との位置関係を表す平面図である。 図14は、レーザ検出信号と、サーボモータ角度と、検出位置に対向する遮光物との関係を表すタイムチャートである。 図15(A)は固定盤上に配置されたコネクタハウジングを表す平面図、図15(B)は、図15(A)の一部分を表す要部拡大部である。 図16(A)はハウジング受けの検出位置を表す正面図、図16(B)はハウジング受けの検出位置を表す平面図である。 図17(A)はコネクタハウジングの検出位置を表す正面図、図17(B)は、コネクタハウジングの検出位置を表す平面図である。 図18は、コネクタハウジングの位置ずれを表す平面図である。 図19(A)は、コネクタハウジング及び検出位置の移動軌跡を表す平面図、図19(B)は、図19(A)の一部分を表す要部拡大図である。 図20(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図20(B)は、図20(A)の要部拡大図である。 図21(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図21(B)は、図21(A)の要部拡大図である。 図22(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図22(B)は、図22(A)の要部拡大図である。 図23(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図23(B)は、図23(A)の要部拡大図である。 図24(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図24(B)は、図24(A)の要部拡大図である。 図25(A)は、X計測センサ及びZ計測センサの検出領域に端子の先端が位置している状態を示す斜視図であり、図25(B)は、端子のロール方向の回転が0に戻され、且つ電線がY軸に平行に配置された状態を示す斜視図である。 図26(A)及び図26(B)は、端子のロール方向の回転角の計算手法を説明する模式図であり、図26(A)は回転角が0の場合、図26(B)は回転角がθの場合であり、図26(C)は、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角の計算手法を説明する模式図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
[端子挿入装置の概要]
図1は、本発明の実施形態のコネクタハウジング位置検出装置を含む端子挿入装置を示す斜視図である。本発明の実施形態の端子挿入装置は、固定盤10と、並列関節機構20と、を含んで構成される。本発明の実施形態の端子挿入装置は、さらに、電線運搬機30と、端子計測センサ40と、図7に示すコネクタハウジング位置センサ50とを備えている。以下、固定盤10、並列関節機構20、電線運搬機30、端子計測センサ40、及びコネクタハウジング位置センサ50について詳細に説明する。
図1に示されるように、2台の並列関節機構20A、20Bがそれぞれ、固定盤10に配置された異なるコネクタハウジング80に対して端子を挿入する。また、この構成の場合、電線運搬機30は、2つの移動体32A、32Bを備えており、移動体32Aが電線90の一端を、移動体32Bが電線90の他端をそれぞれ把持する。そして、2つの移動体32A、32Bが一端及び他端が把持された状態の電線90を所定位置へ運搬する。このように、電線運搬機30は、一回路線単位で電線を運搬する。
また、端子計測センサ40は、計測センサが2つセンサ台41に取り付けられている。一つの計測センサ47Aは、並列関節機構20Aが把持した電線の先端に位置する端子を計測対象とし、別の計測センサ47Bは、並列関節機構20Bが把持した電線の先端に位置する端子を計測対象とする。この構成により、2台の並列関節機構20A、20Bは、一方が電線90の一端を把持し、他方が電線90の他端を把持し、それぞれの端部が接続されるべき異なるコネクタハウジングに対して端子挿入処理を実行する。また、コネクタハウジング位置センサ50は、図7のように固定盤10上の各コネクタハウジング80を検出できる位置に配置されている。
以降に説明する、本発明の実施形態の端子挿入装置においては、より深い理解に導くため、1台の並列関節機構20によって端子をコネクタハウジングに挿入する形態について説明するが、2台の並列関節機構20A、20Bによって端子を挿入する形態であっても、2台の並列関節機構20A、20Bが独立して駆動するため、端子挿入処理は同様である。
[端子挿入装置の構成]
[固定盤10の詳細]
図3(A)及び図3(B)は、本発明の実施形態の端子挿入装置における固定盤を示す図であって、図3(A)は固定盤の平面図を、図3(B)は側面図を、それぞれ示す。固定盤10は、図2及び図3(A)、図3(B)に示されるように、コネクタハウジング80を位置決めするための部材であり、ハウジング支持台(図示せず)の平坦面に取り付けられる。固定盤10は、コネクタハウジング80を保持するハウジング受け11と、ハウジング受け11が固定される円環状のレール部材12と、レール部材12と軸心が一致するように該レール部材12が上面13aに固定される円盤部材13と、円盤部材13の軸心と一致するように回転軸14aが設定された、円盤部材13の下面13bに取り付けられたモータ部材14と、を備える。
このモータ部材14は、後述するサーボモータ(54)を備え、各コネクタハウジング80をハウジング受け11と共に図3(A)における反時計回り方向に回転駆動することができる。また、このサーボモータは回転位置を検出するエンコーダを内蔵しており、回転位置を表す角度の信号を出力することができる。つまり、モータ部材14を駆動することにより、各コネクタハウジング80を円周方向に移動させて円周上の所望の位置に位置決めすることができる。
ハウジング受け11は、コネクタハウジング80の外側面の形状に略一致する内面が形成された凹部を有する。ハウジング受け11の凹部に収容されることにより、コネクタハウジング80はハウジング受け11に対して位置決めされる。ハウジング受け11は、ハウジング受け11を支持する支持台11aを介してレール部材12に固定される。レール部材12に固定された支持台11aは、その一部がレール部材12の半径方向に沿ってレール部材12の外部に延在されている。ハウジング受け11は、支持台11aにおけるレール部材12の外部に延在されている一部に固定されている。また、レール部材12には複数のハウジング受け11が固定されるが、これらの複数のハウジング受け11は、円環状のレール部材12に所定の間隔で配置される。このため、複数のハウジング受け11に固定されたコネクタハウジング80は、隣り合うコネクタハウジング80の位置を順に繋いでいくと、その繋いだ線分の集合が全体として円環状を形成するように配置される。また、コネクタハウジング80は、図3(A)及び図3(B)に示されるように、キャビティ81の開口が露出する該コネクタハウジング80の前面がレール部材12の外側に位置するようにハウジング受け11に保持される。このとき、ハウジング受け11に保持されたコネクタハウジングにおけるキャビティ81は、その延びる方向がレール部材12の半径方向に沿って配置される。
レール部材12は、円形平板の内部が穿たれた平板状の円環部材であり、その内部に円盤部材13の一部が嵌入することにより該円盤部材13に固定される。レール部材12は、半円形状の平板が2つ同一平面上に並設されたものである。好ましくは、ハウジング受け11にコネクタハウジング80が保持された状態のレール部材12が円盤部材13に固定され、各コネクタハウジング80に対する端子の挿入が実施される。
円盤部材13は、径の異なる3つの円盤体13c、13d、13eが軸心を一致するように積層され、それらの円盤体13c、13d、13eが一体として形成された部材である。円盤体13cは、径がレール部材12の内径に略一致する。円盤体13cがそのレール部材12に嵌入することにより、レール部材12が円盤体13cに対して固定される。また、円盤体13dは、径がレール部材12の外径に略一致する。円盤体13cに対して固定されたレール部材12の下面を、円盤体13dの上面13aが支持することにより、レール部材12は円盤部材13に対して安定的に保持される。また、円盤体13eは、下面13bにモータ部材14が取り付けられている。円盤体13eの軸心は、モータ部材14の回転軸14aの軸心と一致しており、モータ部材14の回転に伴って円盤部材13が回動する。この結果、円盤部材13の円盤体13cに固定されたレール部材12も、モータ部材14の回転に伴って回転軸14aを中心として回動する。このため、各ハウジング受け11に固定された複数のコネクタハウジング80もまた、これらのハウジングが形成する円環の周方向に回転することになる。
モータ部材14は、回転軸がハウジング支持台(図示せず)の平坦面に対して垂直となるように、該平坦面に支持される。モータ部材14がハウジング支持台の平坦面に支持されることにより、固定盤10がハウジング支持台に取り付けられる。モータ部材14は、モータの回転力が各種のギヤを介して円盤部材13に伝達され、円盤部材13が回転する。モータ部材14は、制御装置(図2、図3(A)及び図3(B)には図示せず)からの制御信号を受け付けて、モータの回転を制御する。制御装置によるモータ部材14の駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
本発明の実施形態の端子挿入装置では、複数のコネクタハウジング80が固定盤10に円環状に配置される。このため、本発明の実施形態の端子挿入装置は、従来の端子挿入装置のように、複数のコネクタハウジングを一列に配置するための幅方向に大きく開かれた空間を確保する必要は無く、固定盤10を収納できる程度の幅の空間を確保すればよくなる。このため、上述した固定盤10の構造は、端子挿入装置の小型化に寄与する。
[並列関節機構20の詳細]
図4は、本発明の実施形態の端子挿入装置における並列関節機構を示す側面図である。並列関節機構20は、コネクタハウジング80に端子を挿入するための機材であり、並列関節機構支持台(図示せず)に取り付けられる。並列関節機構20は、図4に示されるように、並列関節機構支持台に取り付けられる基台21と、基台21上に設置された3つの第1モータ22a、22b、22cと、第1モータ22a、22b、22cの回転軸に各々の一端が接続されて駆動する3つのアーム23a、23b、23cと、アーム23a、23b、23cの他端に各々の一端がユニバーサルジョイント、伝達ギヤを介して接続される3つのリンク24a、24b、24cと、3つのリンク24a、24b、24cの他端にユニバーサルジョイントを介して接続されるハンド部材25と、を備えている。並列関節機構20は、3つの第1モータ22a、22b、22cの回転量を制御してアーム23a、23b、23cの傾斜角度、及びリンク24a、24b、24cのアーム23a、23b、23cに対する角度を変化させることにより、ハンド部材25をXYZに沿う3方向に並進させることができる。並列関節機構20は、制御装置(図4には図示せず)からの制御信号を受け付けて、第1モータ22a、22b、22cの回転を制御する。制御装置による並列関節機構20のXYZ3方向への並進駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
さらに、ハンド部材25は、3つのリンク24a、24b、24cの他端にユニバーサルジョイントを介して接続されるハンド基台25aと、ハンド基台25aに対してロール方向に旋回自在に取り付けられた電線把持本体25bと、先端に接続された端子を含む電線の一部を把持する、電線把持本体25bの先端に設けられた電線チャック25cと、ハンド基台25aに取り付けられ、電線把持本体25bをハンド基台25aに対してピッチ方向(図4におけるX軸を周回する方向)、ヨー方向(図4におけるZ軸を周回する方向)に旋回する第2モータ25fと、ハンド基台25aに取り付けられ、電線把持本体25bをハンド基台25aに対してロール方向(図4におけるY軸を周回する方向)に旋回する第3モータ25dと、電線チャック25cに作用する外力を検出する圧力センサ25gを有する。尚、本実施形態では、ハンド基台25aに第2モータ25f及び第3モータ25dを設ける構成としたが、第2モータ25f及び第3モータ25dを基台21上に設ける構成としてもよい。この場合、第2モータ25f及び第3モータ25dを伸縮シャフト及びユニバーサルジョイントを介してハンド基台25aに取り付ける構造とすることにより、ハンド部材25をピッチ方向、ヨー方向、ロール方向に旋回自在とする。また、1つの第2モータ25fにて電線把持本体25bをピッチ方向及びヨー方向に旋回する構成としたが、第2モータ25fに相当するモータをハンド基台25aに2つ取り付け、一方のモータがその回転によって電線把持本体25bをピッチ方向に、他方のモータがその回転によって電線把持本体25bをヨー方向に、それぞれ旋回自在とする構成であってもよい。
電線把持本体25bは、電線チャック25cにエアーを送り込むシリンダを有しており、電線チャック25cは、電線把持本体25bからエアーを送り込まれるとチャックが閉じられ、エアーが送り込まれなくなるとチャックが開く。並列関節機構20は、制御装置(図4には図示せず)からの制御信号を受け付けて、電線把持本体25bが電線チャック25cにエアーを送り込むタイミングを制御する。制御装置による電線チャック25cの開閉駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
また、電線把持本体25bは、第2モータ25fの回転量を制御して駆動させることにより、電線把持本体25bの姿勢がピッチ方向、ヨー方向に旋回する。また、電線把持本体25bは、第3モータ25dの回転軸に連結される駆動軸25eを有しており、第3モータ25dの回転量を制御して駆動軸25eをハンド基台25aに対して回転させることにより、電線把持本体25bの姿勢をロール方向に旋回させることができる。この結果、電線チャック25cに把持された電線もまた、姿勢がピッチ方向、ヨー方向及びロール方向に旋回する。並列関節機構20は、制御装置(図4には図示せず)からの制御信号を受け付けて、第2モータ25f及び第3モータ25dの回転を制御する。制御装置による電線把持本体25bのピッチ方向、ヨー方向及びロール方向への旋回駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
また、電線チャック25cは、前側チャック25c1及び後側チャック25c2を備えている。本発明の実施形態では、各チャック25c1、25c2がそれぞれ、電線の外皮の部分をチャックの間に挟んだ状態で閉じられることにより、電線チャック25cが電線を把持する。このように電線チャック25cが端子91を把持しなくてもよくなると、端子91を把持するための端子チャックを電線把持本体25bに設けなくて済む。これにより、電線把持本体25bの軽量化、ひいてはハンド部材25の軽量化に繋がる。この結果、並列関節機構20の動作スピードの向上やサイクルタイムの短縮が実現でき、並列関節機構20の作業効率の向上を図ることができる。
[電線運搬機30の詳細]
図5は、本発明の実施形態の端子挿入装置における電線運搬機を示す斜視図である。電線運搬機30は、先端に端子91が取り付けられた電線90を、所定位置に運搬する機材である。電線運搬機30は、図5に示されるように、X軸方向に延びる運搬レール31と、運搬レール31をスライド自在な移動体32と、先端に接続された端子91を含む電線90の一部を把持する、移動体32に設けられた搬送チャック33と、運搬レール31を支持するフレーム34と、搬送チャック33にエアーを送り込むエアチャック本体35と、を備えている。本発明の実施形態では、移動体32が運搬レール31上を移動する向きがX軸の向きに相当する。
移動体32は、モータを備えており、当該モータの回転力が運搬レール31の長手方向の推進力に変換されて運搬レール31上をスライドすることができる。移動体32は、制御装置(図5には図示せず)からの制御信号を受け付けて、モータの回転を制御する。制御装置による移動体32の運搬レール31上のスライド駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
また、移動体32は、搬送チャック33にエアーを送り込むエアチャック本体35を有しており、搬送チャック33は、移動体32からエアーを送り込まれるとチャックが閉じられ、エアーが送り込まれなくなるとチャックが開く。移動体32は、制御装置(図5には図示せず)からの制御信号を受け付けて、搬送チャック33にエアーを送り込むタイミングを制御する。制御装置による搬送チャック33の開閉駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
移動体32によって運搬されてきた電線90を並列関節機構20が把持する位置は、予め位置決めされている。すなわち、移動体32は、運搬レール31上を移動して予め定められた所定位置で停止し、他方、並列関節機構20は、移動体32によって運搬された電線が予め定められた位置にあるものとしてその位置に向かう。この結果、並列関節機構20は、移動体32によって運搬されてきた電線90をハンド部材25で把持することができ、他方、移動体32は、電線90が並列関節機構20によって把持された後自身の電線90の把持を解く。この一連の処理により、並列関節機構20に電線90が供給される。
[端子計測センサ40の詳細]
図6(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置における端子計測センサを示す斜視図である。端子計測センサ40は、並列関節機構20のハンド部材25が把持した電線90の先端に位置する端子91のロール方向の回転角及び端子91の先端が位置するXZ座標を計測する機材である。本発明の実施形態では、並列関節機構20の電線チャック25cが電線90の外皮の部分を2箇所挟み、並列関節機構20がその電線90を運搬して、端子91をコネクタハウジング80のキャビティ81に挿入する。このとき、端子91がロール方向に回転していることも考慮しなければならない。さらには、端子91の重みによる電線90の垂れ下がりまたは電線の巻き癖による跳ね返り、より具体的には電線90における、電線チャック25cのの前側チャック25c1に把持された箇所から電線90の先端にかけての垂れ下がりまたは跳ね返り、を考慮しなければならない。端子計測センサ40は、端子91のロール方向への回転角、及びこの電線90の垂れ下がりまたは跳ね返りによる端子91のY軸方向に対する傾きを検出するものである。
端子計測センサ40は、センサ台41、センサ台41に取り付けられる端子91先端のX軸方向の位置座標を検出するX計測センサ42、センサ台41に取り付けられる端子91先端のZ軸方向の位置座標を検出するZ計測センサ43、Y軸方向に延びるセンサ台レール44、センサ台41のセンサ台レール44に沿ったスライドを可能にするスライダ45、及びセンサ台レール44の端部(図6(A)では左方)に設けられた、センサ台41をスライダ45を介して前進、後退駆動させるための駆動源46と、を備える。センサ台41がセンサ台レール44上を移動する向きがY軸の向きに相当する。
X計測センサ42は、帯状レーザを発光する発光面とその帯状レーザを受光する受光面がZ軸方向に離間して配置されている。また、Z計測センサ43は、帯状レーザを発光する発光面とその帯状レーザを受光する受光面がX軸方向に離間して配置されている。図6(B)に示される、計測センサによる検出領域と端子の位置関係のように、X計測センサ42の発光面と受光面、及びZ計測センサ43の発光面と受光面で囲まれる検出領域に遮蔽物が位置した場合、X計測センサ42の受光面にて検出される光の強度の分布、及びZ計測センサ43の受光面にて検出される光の強度の分布から、その遮蔽物のX方向、Z方向の幅、及びXZ座標を特定することができる。この原理を利用し、並列関節機構20が把持した電線90の端子91の先端を、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に配置することができれば、X計測センサ42及びZ計測センサ43によって検出される端子91のX方向、Z方向の幅及びXZ座標から端子91の先端のロール方向の回転角θ、及びXZ座標を検出することができる。
上述のようにX計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に端子91の先端を配置するため、センサ台41は、センサ台レール44をY軸方向に次のように移動する。すなわち、駆動源46は、制御装置(図6には図示せず)からの制御信号を受け付けて駆動し、または駆動を停止し、センサ台41は、その駆動源46から動力を受けてY軸方向の任意の位置に移動する。このセンサ台41の動きにより、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に端子91の先端を収めることができる。
尚、並列関節機構20が電線90を把持する箇所が端子91から離れるほど、端子91の重みによる電線90の垂れ下がり量または跳ね返り量は大きくなる。この結果、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に端子91が収まらない、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に端子91が到達しない、等が考えられる。このため、並列関節機構20が電線90を把持する箇所を定めるにあたっては、電線90の垂れ下がりまたは跳ね返りによる端子91の先端のX軸及びZ軸の最大変位量が上記の検出領域に収まり、且つ、Y軸方向の最大変位量がX計測センサ42及びZ計測センサ43の帯状レーザの厚み(Y軸方向の厚み)の範囲内に収まることが好ましい。
ここまで説明したセンサ台41の移動は、制御装置(図6には図示せず)が駆動源46のエンコーダからの信号を受け付け駆動源46に制御信号を出力してセンサ台41の移動を制御することにより実現される。そして、X計測センサ42及びZ計測センサ43は、検出領域に配置された端子91の先端のX方向、Z方向の幅、及びXZ座標を検出すると、その信号を制御装置に出力する。端子91の先端のロール方向の回転角θ、及びXZ座標の算出手法については、後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
[コネクタハウジング位置センサ50の詳細]
図7に示すように、コネクタハウジング位置センサ50は、円盤部材13の回転に伴って円周方向に移動する各コネクタハウジング80の移動軌跡と対向する位置に固定されており、レーザ投光器51とレーザ受光器52とで構成されている。図7の例ではレーザ投光器51が上方に配置され、レーザ受光器52が下方に配置され、レーザ投光器51から出射されるレーザ光51aの光軸は、各コネクタハウジング80の移動軌跡の向きと直交する方向に向いている。レーザ受光器52は、レーザ投光器51からのレーザ光51aを受光できるように対向する位置に固定されている。尚、レーザ投光器51とレーザ受光器52との上下位置を逆にしても良い。
レーザ光51aが通過する軸の位置にコネクタハウジング80やハウジング受け11が存在しない時には、レーザ光51aがレーザ受光器52で常時受光される。一方、円盤部材13の回転に伴って、コネクタハウジング80がレーザ光51aの位置を通過する時には、コネクタハウジング80がレーザ光51aを遮光するので、レーザ受光器52は一時的にレーザ光51aを検出できない状態になる。したがって、レーザ受光器52におけるレーザ光51aの受光の有無に基づき、レーザ光51aの位置をコネクタハウジング80が通過しているか否かを識別することができる。
また、ハウジング受け11上にコネクタハウジング80が配置されていない状態においては、円盤部材13の回転に伴ってハウジング受け11がレーザ光51aの位置を通過する時に、ハウジング受け11がレーザ光51aを遮光する。したがって、コネクタハウジング80が存在しない時には、レーザ受光器52におけるレーザ光51aの受光の有無に基づき、レーザ光51aの位置をハウジング受け11が通過しているか否かを識別することができる。
尚、レーザ光51aを通過する箇所におけるハウジング受け11の幅寸法は、コネクタハウジング80の幅寸法よりも小さくなっている。そのため、ハウジング受け11上にコネクタハウジング80が配置されている状態においては、レーザ受光器52が検出する遮光の開始位置及び終了位置は、ハウジング受け11による遮光の影響を受けない。つまり、コネクタハウジング80が存在する時には、レーザ光51aの遮光開始位置はコネクタハウジング80の幅方向の一端と一致し、遮光終了位置はコネクタハウジング80の幅方向の他端と一致する。
尚、レーザ投光器51とレーザ受光器52との間の実際の距離については、例えば100[cm]程度に定めることが想定される。この距離を大きくすることにより、レーザ光51aの精密な光軸調整が容易になり、無関係の他の部材との物理的干渉を抑制することも容易になる。
[制御システムの構成]
項目[端子挿入装置の構成]にて説明したように、本発明の実施形態の端子挿入装置は、固定盤10と、並列関節機構20と、を備え、さらに、電線運搬機30と、端子計測センサ40と、コネクタハウジング位置センサ50とを備えている。これらの機材を統括的に制御するため、本発明の実施形態のコネクタハウジング位置検出装置及び端子挿入装置を含む制御システムには制御装置70が備わっている。実際には、制御装置70としてプログラマブルロジックコントローラ(PLC)を採用している。
図7は、本発明の実施形態の端子挿入装置を含む制御システムの機能ブロック図である。制御装置70には、固定盤10のモータ部材14、並列関節機構20、電線運搬機30の移動体32、コネクタハウジング位置センサ50、並びに、端子計測センサ40のX計測センサ42、Z計測センサ43、及び駆動源46のエンコーダに接続される。制御装置70は、各種の駆動源に対しては制御信号を出力し、各種のセンサからは該センサが検出した信号が入力される。
コネクタハウジング位置センサ50のレーザ投光器51及びレーザ受光器52は、コネクタハウジング移動経路56と対向するように配置されている。また、コネクタハウジング位置センサ50のレーザ受光器52が出力する信号については、信号処理部53で処理された結果の二値信号SG1が制御装置70に入力される。また、信号処理部53は、アナログ信号のレベルを増幅する増幅器と、その出力を事前に定めた閾値レベルと比較して二値信号SG1を生成する比較器とを内蔵している。また、固定盤10を駆動するモータ部材14のサーボモータ54に含まれるエンコーダから出力される位置信号(角度の情報を含む)SG2も制御装置70に入力される。制御装置70は、二値信号SG1のオンオフが切り替わるタイミングで、位置信号SG2を取り込んで保持(ラッチ)することができる。詳細については後述する。以下、制御装置70によって制御される、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理について詳細に説明する。
[制御装置70による制御の詳細]
[位置決め設定処理]
制御装置70には、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理に先だって、固定盤10の初期位置、及び固定盤10に配置されたコネクタハウジング80の初期位置を設定し、初期状態におけるコネクタハウジング80のキャビティ81の位置を該制御装置70に認識させておく必要がある。
ところで、固定盤10の円盤部材13及びモータ部材14はハウジング支持台の所定位置に取り付けられている。このため、形状が特定される円盤部材13に取り付けられるレール部材12の中心の位置は、円盤部材13の軸心上の一点に定めることができる。また、レール部材12の半径及びレール部材12に対する各ハウジング受け11の取り付け位置は既知である。以上から、円盤部材13にレール部材12を取り付けたときの、円盤部材13の周方向の所定位置とレール部材12の周方向の所定位置と間の相対的なずれ量が分かれば、そのずれ量に基づいて、各ハウジング受け11に収容されるコネクタハウジング80の位置及びキャビティ81の開口の位置を制御装置70に設定することができる。
円盤部材13の周方向の所定位置からレール部材12の周方向の所定位置までの相対的なずれ量については、次のようにして制御装置70に設定することができる。すなわち、円盤部材13の周方向の所定位置及びレール部材12の周方向の所定位置にそれぞれ目印となるものを設けておき、それらの目印が一致するように円盤部材13にレール部材12が取り付けられる。こうしておけば、ずれ量「0」として制御装置70に設定しておけばよい。或いは、円盤部材13の周方向またはレール部材12の周方向に角度を示す目盛を付記しておき、円盤部材13の周方向の所定位置からレール部材12の周方向の所定位置までの角度をずれ量として制御装置70に設定しておくことも可能である。
或いは、円盤部材13の初期位置を、並列関節機構20を用いて設定しても良い。例えば、円盤部材13のハウジング受け11のいずれか一つに丸穴を設け、他方、電線チャック25cに電線90の代わりに位置決め用の丸棒を持たせる。そして、丸棒が丸穴に差し込むことができるハウジング受け11の位置を、円盤部材13の回転角0の位置とする。このように各種の手法により、固定盤10の初期位置を設定する。
また、制御装置70には、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理に先だって、並列関節機構20のハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置、電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の初期角度、並びに、電線把持本体25bのロール方向の初期角度、を設定し、初期状態におけるこれらの数値を該制御装置70に認識させておく必要がある。ハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置は、電線運搬機30の搬送チャック33の所定位置によって定められる。すなわち、ハンド基台25aの初期位置は、電線90を把持した移動体32が並列関節機構20へ電線を渡すべき所定位置にいる状況の搬送チャック33に対して、電線チャック25cが所定の距離上方(Z軸の正方向)に位置するように定められる。より厳密には、ハンド基台25aの初期位置は、Z軸方向に電線チャック25c及び搬送チャック33を視たときに、電線チャック25cの前側チャック25c1及び後側チャック25c2によって搬送チャック33が挟まれる位置に定められる。このため、搬送チャック33に把持された電線90を電線チャック25cが把持する際、搬送チャック33の前後両側を前側チャック25c1及び後側チャック25c2が把持することになる。
移動体32が並列関節機構20へ電線を渡すべき所定位置は、運搬レール31の所定位置にストッパーを設けておく、若しくは移動体32のモータのエンコーダ情報によって位置決めするなどして、電線運搬機30に構造上設定されている。この所定位置を予め作業者が計測し制御装置70に設定しておく、若しくは電線運搬機30側で移動体32のモータのエンコーダ情報を記憶しておけば、制御装置70は、その所定位置に基づいて並列関節機構20のハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置を設定することができる。
端子計測センサ40のセンサ台レール44は、電線90を把持した移動体32が並列関節機構20へ電線を渡すべき所定位置にいる状況の搬送チャック33に対して、位置合わせされている。すなわち、センサ台レール44は、搬送チャック33によって把持される、垂れ下がりまたは跳ね返りが無くY軸方向に理想的に延びる電線90が、X計測センサ42及びZ計測センサ43によって計測されるXZ座標の原点O(図6(B)参照。)を通過する位置に、位置合わせされている。また、端子計測センサ40のセンサ台41の初期位置は、駆動源46のエンコーダ情報によって定められている。この初期位置は、把持された電線90の端子91先端がX計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域から離間し、その2部材の間である程度の距離が確保され得る位置である。
以上まとめると、制御装置70には、次の項目が初期値として設定されている。
・固定盤10の初期位置
・レール部材12の固定盤10に対する初期位置
・固定盤10に配置されたコネクタハウジング80のキャビティ81の初期位置
・ハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置
・電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の角度の初期角度
・電線把持本体25bのロール方向の角度の初期角度
・移動体32の運搬レール31に対する初期位置
・端子計測センサ40のセンサ台41の初期位置
[コネクタハウジング位置補正処理]
[位置補正が必要な理由]
上述のように、固定盤10に配置されたコネクタハウジング80のキャビティ81の初期位置については、事前に特定し初期値として定めることが可能である。つまり、コネクタハウジング80等の各部材の設計図面上の寸法に基づいて、計算でキャビティ81の位置を特定することができる。しかし、実際のキャビティの位置が計算上の位置からずれているために、端子の挿入に失敗する場合がある。位置ずれの代表的な原因としては次の2つが考えられる。
(1)一般的なコネクタハウジングは樹脂成形品であるため、製造時の熱収縮によって寸法に誤差が発生する。具体的には、コネクタハウジング内の各キャビティの位置が、設計図面上の位置よりもコネクタハウジングの中心寄りの位置に移動する傾向がある。尚、事前に熱収縮の影響を考慮した寸法で金型を設計し、この金型でコネクタハウジングの製造を行う場合には、逆に各キャビティの位置が、コネクタハウジングの中心から離れる放射方向に位置ずれする場合もある。
(2)コネクタハウジングを収容するためのハウジング受けの空間が、コネクタハウジングよりも少し大きく形成され、ハウジング受けとコネクタハウジングとの間にクリアランス(隙間)が形成される場合がある。その場合、コネクタハウジングの位置がハウジング受けに対して移動しないように、幅方向の一方の位置に片寄せした状態で保持するように、ばねなどを用いて位置決めし固定する。このような片寄せを行っている場合には、コネクタハウジングの各キャビティの実際の位置は、ハウジング受けの基準位置から算出される理論上の位置に対して少しずれた位置に移動する。また、コネクタハウジングの幅の寸法にずれが生じた場合には、片寄せの影響による各キャビティ位置のずれ量も変化する。
また、コネクタハウジングのキャビティの位置ずれを抑制するために、ハウジング受けには高い加工精度が要求される。そのため、ハウジング受けを加工するための加工費用が高くなるのは避けられない。
図9は、コネクタハウジングの挿入面及びハウジング受けを示す正面図である。また、図10は、設計上のコネクタハウジング及び製造後の実際のコネクタハウジングの寸法を表す状態遷移図である。また、図11はハウジング受けとコネクタハウジングとの位置関係の具体例を表す正面図である。
図9に示すように、樹脂で成形されたコネクタハウジング80は、ハウジング受け11を介して前述の固定盤10上に配置される。尚、ハウジング受け11の基準位置に基準穴11rが形成されている。
樹脂成形品は製造時に熱収縮するので、図10に示すように、設計図面上で規定されたコネクタハウジング80Aと比べて、製造後のコネクタハウジング80Bは寸法が小さくなる傾向がある。したがって、図10に示すコネクタハウジング80Aの寸法Xoが、コネクタハウジング80Bの寸法(Xo−ΔX)に変化する。つまり、ΔXだけキャビティ81の位置にずれが発生する。
また、図11に示すようにコネクタハウジング80を配置するためのハウジング受け11の凹部がコネクタハウジング80の幅寸法よりも大きく形成してある場合には、コネクタハウジング80が動かないように片寄せ機構(ばね等)82を用いて片寄せした状態で位置を固定する。図11の例では、コネクタハウジング80の幅方向の左端面80Lが、ハウジング受け11の凹部の左壁面11Lと密着するように、コネクタハウジング80の幅方向の右端面80Rに片寄せ機構82で力を加えている。
そのため、コネクタハウジング80の位置はハウジング受け11の凹部に対し左寄りに片寄せされた位置で固定され、右端面80Rと右壁面11Rとの間に間隙83が形成される。したがって、図11に示すずれΔ相当だけ、コネクタハウジング80の中心位置が、ハウジング受け11の中心に対してずれることになる。
[実際のコネクタハウジングの位置を検出するための動作]
図12は、コネクタハウジング位置センサとハウジング受け及びコネクタハウジング80との位置関係を表す正面図である。また、図13は、ハウジング受け及びコネクタハウジング80と、検出位置の移動軌跡との位置関係を表す平面図である。また、図14は、レーザ検出信号と、サーボモータ角度と、検出位置に対向する遮光物との関係を表すタイムチャートである。
図12、図13に示すように、コネクタハウジング移動経路56に沿ってコネクタハウジング80が移動する時に、コネクタハウジング80がレーザ光51aと干渉する。つまり、レーザ光51aの位置をコネクタハウジング80が通過する時に、コネクタハウジング80がレーザ光51aを一時的に遮光する。
実際の検出位置(レーザ光51aの位置)とコネクタハウジング80との位置関係は、図13に示す移動軌跡56aのように定めてある。具体的には、レーザ光51aのスポット径を1[mm]に定めた場合に、コネクタハウジング80の前面開口部から奥行き方向に1[mm]以上内側まで進んだ位置の移動軌跡56aが、レーザ光51aの位置と一致するように配置してある。
また、コネクタハウジング80が配置された状態で、コネクタハウジング80の位置検出にハウジング受け11が干渉しないように、コネクタハウジング80及びハウジング受け11の形状及び構造を規制してある。更に、コネクタハウジング80をハウジング受け11から外した状態では、ハウジング受け11の一部分が通過時にレーザ光51aを遮光するように、ハウジング受け11の位置及び形状を定めてある。
したがって、信号処理部53から制御装置70に入力される二値信号SG1は、図14に示すように変化する。つまり、遮光物であるコネクタハウジング80(1)、80(2)、80(3)、・・・がレーザ光51aの位置を順番に通過する場合に、コネクタハウジング80(1)、80(2)、80(3)、・・・の輪郭形状の左端及び右端の位置でそれぞれ二値信号SG1のオンオフが切り替わる。
制御装置70は、各々のコネクタハウジング80が通過する時に、二値信号SG1のオンオフが切り替わるタイミングで、サーボモータ54から出力される位置信号SG2、つまりサーボモータ角度φ[deg]を取り込む。そして、二値信号SG1がオンからオフに切り替わる時のサーボモータ角度φを左端の位置として認識し、二値信号SG1がオフからオンに切り替わる時のサーボモータ角度φを右端の位置として認識する。
[実際に検出するコネクタハウジングの位置]
図15(A)は固定盤上に配置されたコネクタハウジングを表す平面図、図15(B)は、図15(A)の一部分を表す要部拡大部である。また、図16(A)はハウジング受けの検出位置を表す正面図、図16(B)はハウジング受けの検出位置を表す平面図である。また、図17(A)はコネクタハウジングの検出位置を表す正面図、図17(B)は、コネクタハウジングの検出位置を表す平面図である。
コネクタハウジング位置センサ50は、図15(A)、(B)に示す円環状の移動軌跡56aにおいて、レーザ光51aと一致する位置でコネクタハウジング80を検出するので、図17(A)、(B)に示すコネクタハウジング80の左端位置P2L及び右端位置P2Rを検出することができる。左端位置P2Lと右端位置P2Rとの距離L2が、コネクタハウジング80の実際の幅寸法(大きさ)を表す。
また、コネクタハウジング80がハウジング受け11から取り外されている状態においては、図16(A)、(B)に示すハウジング受け11の左端位置P1L及び右端位置P1Rを検出することができる。左端位置P1Lと右端位置P1Rとの距離L1がハウジング受け11の幅寸法(大きさ)を表す。
[コネクタハウジングの位置補正手順]
図18は、コネクタハウジングの位置ずれを表す平面図である。また、図19(A)は、コネクタハウジング及び検出位置の移動軌跡を表す平面図、図19(B)は、図19(A)の一部分を表す要部拡大図である。
本実施形態では、コネクタハウジング位置センサ50はコネクタハウジング80だけでなくハウジング受け11の位置も検出できる。そこで、実際にワイヤハーネスの生産を開始する前の調整処理として、ハウジング受け11の位置を検出し、この位置の補正を実施する。調整処理の手順は次の通りである。
[調整処理]
S11:各ハウジング受け11からコネクタハウジング80を取り外した状態にした後、以下の処理を実行する。
S12:モータ部材14のサーボモータ54を駆動して円盤部材13を反時計回り方向に一定の速度で回転し、コネクタハウジング位置センサ50を用いてハウジング受け11の位置を表す位置情報を取得する。
具体的には、図16(A)、(B)に示したハウジング受け11の左端位置P1Lと、右端位置P1Rとのそれぞれについて、二値信号SG1のオンオフが切り替わるタイミングで位置信号SG2を取得し、左端位置P1Lの角度ψo1及び右端位置P1Rの角度ψo2を特定する。
S13:次に、ハウジング受け11の幅方向の中心位置を基準位置角度ψocとして次式により算出する。
ψoc=(ψo2+ψo1)/2 ・・・(1)
この基準位置角度ψocは、ハウジング受け11に形成されている基準穴11rの位置に相当し、ハウジング受け11上に配置されるコネクタハウジング80の基準位置としても利用できる。尚、高精度で基準位置角度ψocを検出するためには、レーザ光51aを遮光するハウジング受け11の幅方向両側面を高精度で加工しておく必要がある。
以上の処理を終了した後で製品の生産行程を開始する。この生産行程においては、次に示す「生産フロー」の中で、コネクタハウジング80の実際の位置を検出し、この位置を補正する。なお、上述の「調整処理」及び以下の「生産フロー」は、制御装置70の制御により自動的に実施される。
[生産フロー]
S21:各ハウジング受け11上にコネクタハウジング80を配置し固定する。この状態で以下の処理を実行する。
S22:モータ部材14のサーボモータ54を駆動して円盤部材13を反時計回り方向に一定の速度で回転し、コネクタハウジング位置センサ50を用いてコネクタハウジング80の位置を表す位置情報を取得する。
具体的には、図17(A)、(B)に示したコネクタハウジング80の左端位置P2Lと、右端位置P2Rとのそれぞれについて、二値信号SG1のオンオフが切り替わるタイミングで位置信号SG2を取得し、左端位置P2Lの角度ψ1及び右端位置P2Rの角度ψ2を特定する。
S23:次に、コネクタハウジング80の幅方向の中心位置を実測中心角度ψcとして次式により算出する。
ψc=(ψ2+ψ1)/2 ・・・(2)
また、コネクタハウジング80の実測幅hを次式により算出する。
h=2・R・sin{(ψ2−ψ1)/2} ・・・(3)
但し、
R:円盤部材13の中心軸からレーザ光51aの光軸位置までの円形軌道の半径
ψ2>ψ1
S24:上記の実測幅hと、コネクタハウジング80の設計図面上の幅寸法hoとを用いて(図10参照)、熱収縮の影響による位置ずれ量ΔXcを次式により算出する。
ΔXc=−Xo(ho−h)/4ho ・・・(4)
Xo:任意のキャビティの設計図面上の基準位置
S25:次に、コネクタハウジング80の片寄せの影響による各キャビティの端子挿入座標のずれ量ΔXψ(図11、図18参照)を次式により算出する。
ΔXψ=2・R・sin{(ψc−ψoc)/2}〜R(ψc−ψoc)
(∵|ψc−ψoc|<<1) ・・・(5)
S26:次に、累積ずれ量ΔXを次式により算出する。
ΔX=ΔXc+ΔXψ ・・・(6)
S27:上記累積ずれ量ΔXの影響を、登録してある各キャビティの端子挿入座標に換算するために、次式によりずれ量Δx、Δyを算出する。
Δx=ΔX・cosθ ・・・(7)
Δy=ΔX・sinθ ・・・(8)
−90度≧θ≧90度
θ:挿入時のコネクタハウジング80の位置を表す角度
すなわち、並列関節機構20がハンド部材25を動かして端子91先端の位置をコネクタハウジング80と対向する位置に位置決めする際に、図19に示す移動軌跡56a上のどの位置で挿入を実施するかは事前に定まっていない。したがって、例えば並列関節機構20が端子91を位置決めする際の座標系(パラレルリンク座標)の基準位置が図19の(θ=0)の位置であって、実際の挿入位置が(θ=30度)の場合には、座標系の方向の違いを考慮して、(θ=30度)の位置における位置ずれをパラレルリンク座標上のずれ量に変換する必要がある。上記第(7)式及び第(8)式により、パラレルリンク座標上のずれ量Δx、Δyを算出できる。
S28:挿入先の任意のキャビティについて、事前に登録した端子挿入座標(x,y,z,ω)を、上記第(7)式及び第(8)式の結果を利用して、補正後の端子挿入座標(x+Δx,y+Δy,z,ω)に修正する。
ω:端子挿入機の端子把持部のサーボモータ角度位置
尚、上述の説明においてはコネクタハウジング80がハウジング受け11に対して密着した状態で配置される場合を想定しているが、ハウジング受け11の凹部とコネクタハウジング80との間に僅かな隙間が形成される場合もある。その場合には、間隙の影響を考慮して上記の各計算を実施する必要がある。
[端子挿入処理]
続いて、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理について詳細に説明する。図20(A)、図21(A)、図22(A)、図23(A)及び図24(A)はそれぞれ、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図である。また、図20(B)、図21(B)、図22(B)、図23(B)及び図2(B)はそれぞれ、対応する図20(A)、図21(A)、図22(A)、図23(A)及び図24(A)の要部拡大図である。尚、以下に説明する各機材の駆動は、制御装置70からの制御信号にしたがったものである。
まず、図20(A)及び図20(B)に示されるように、並列関節機構20は、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための前回の一連の処理が終わると、ハンド基台25aをX座標、Y座標及びZ座標の初期位置に移動すると共に、電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の角度を初期角度に戻すように旋回する。さらに、電線把持本体25bのロール方向の角度を初期角度に戻すように旋回する。
また、固定盤10は、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための前回の一連の処理が終わると、制御装置70からの制御信号が入力されてレール部材12が回転し、今回の一連の処理で端子91が挿入される対象となるコネクタハウジング80が、並列関節機構20の電線把持本体25bに向かって周回移動する。このような固定盤10の周回駆動制御は、固定盤10に配置されたコネクタハウジング80の初期位置が[位置決め設定処理]にて制御装置70に設定されているからこそ、実現することができる。さらに、この周回移動の際、今回の一連の処理で端子91が挿入される対象となるキャビティ81がY軸に平行になる位置に、コネクタハウジング80を周回移動することが好ましい。このような固定盤10の周回駆動制御も、コネクタハウジング80におけるキャビティ81の開口の位置が事前に登録されているために実現することができる。
また、電線運搬機30は、図20(A)及び図20(B)に示されるように、搬送チャック33に電線を把持した状態の移動体32が所定位置に移動してくる。
そして、並列関節機構20は、移動体32の所定位置への移動が完了すると、図21(A)及び図21(B)に示されるように、ハンド基台25aが所定距離、下方向(Z軸負方向)に移動する。そして、電線チャック25cが、搬送チャック33に把持された電線90を把持する。
端子計測センサ40は、並列関節機構20の電線チャック25cによって電線90が把持されると、センサ台41が初期位置から並列関節機構20の電線把持本体25bに向かって前進移動を開始する。そして、センサ台41は、駆動源46のエンコーダ情報によって定められた位置に来ると、その移動を停止する。
電線運搬機30は、センサ台41の移動が完了すると、図21(A)及び図21(B)に示されるように、移動体32が搬送チャック33を開いて電線90を解放する。この後、移動体32は、図22(A)及び図22(B)に示されるように、次の電線90を把持すべく、所定位置から離れていく。
センサ台41の移動が完了したとき、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域には、図21(A)及び図21(B)に示されるように、端子91の先端が位置している。このとき、制御装置70には、X計測センサ42及びZ計測センサ43それぞれによって検出される光の強度の分布が入力される。制御装置70は、これらの光の強度の分布に基づいて、端子91のロール方向の回転角、及び端子91の先端のXZ座標を算出する。
図26(A)は、X計測センサ及びZ計測センサの検出領域に端子の先端が位置している状態を示す正面図である。図26(A)に示されるように、端子91がロール方向に回転している場合がある。さらに、電線チャック25cに把持された電線90は、電線チャック25cの前側チャック25c1を支点として跳ね返り上(Z軸正方向)、左右(X軸方向)に曲がっている場合がある(逆に、垂れ下がって下(Z軸負方向)、左右(X軸方向)に曲がっている場合もある)。このように端子91がロール方向に回転しており、電線90が跳ね返った姿勢のまま端子91をコネクタハウジング80のキャビティ81に挿入しようとしても、キャビティ81に挿入することができない、または挿入できたとしても電線90または端子91を破損するなどの虞がある。
このため、本発明の実施形態の端子挿入装置では、制御装置70が、X計測センサ42及びZ計測センサ43それぞれによって検出される光の強度の分布に基づいて、端子91のロール方向の回転角及び電線90の垂れ下がり量または跳ね返り量を定量的に算出する。そして、制御装置70は、さらに、その算出した数値を基に、端子91のロール方向の回転を0度に戻し、且つ垂れ下がったまたは跳ね返った電線90をY軸に平行に配置するための、電線把持本体25bのロール方向の回転角、並びに電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角を算出する。
ここで、電線把持本体25bのロール方向の回転角を算出する計算手法について説明する。図26(A)及び図26(B)は、端子のロール方向の回転角の計算手法を説明する正面図であり、図26(A)は回転角が0の場合、図26(B)は回転角がθの場合である。以下では、端子91の先端面の形状が幅a、高さbの長方形であり、その対角線の長さがcであるとする。このとき、図26(A)に示されるように、幅方向の一辺と対角線のなす角θ0は、次式によって与えられる。
θ0=cos−1(a/c)
続いて、端子91がロール方向にθ回転した場合を考える。このとき、X計測センサ42及びZ計測センサ43それぞれの受光面は、この端子91によって帯状レーザが遮られることによって、部分的に強度が弱くなった分布の光を受光する。この弱くなった部分を特定することにより、端子91のX軸方向及びZ軸方向の幅が特定される。図26(B)では、Xは、X計測センサ42が受光した分布に基づいて特定された端子91のX軸方向の幅を示し、Zは、Z計測センサ43が受光した分布に基づいて特定された端子91のZ軸方向の幅を示している。ここで、図26(B)に示されるように、対角線とX軸方向とのなす角θ1を規定すると、回転角θは、次式によって与えられる。
θ=θ0−θ1=cos−1(a/c)−cos−1(X/c)
この算出手法により、電線把持本体25bのロール方向の回転角が算出される。
続いて、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角を算出する計算手法について説明する。図26(C)は、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角の計算手法を説明する模式図である。図26(B)に示されるように、端子91の先端のX座標は、上述した幅Xの中点x1として定めることができる。同様に、端子91の先端のZ座標は、上述した幅Zの中点z1として定めることができる。
ところで、センサ台41及びセンサ台レール44は、Y軸方向に理想的に延びる電線90が、X計測センサ42及びZ計測センサ43によって計測されるXZ座標の原点O(図6(B)参照。)を通過する位置に、位置合わせされている。また、並列関節機構20の前側チャック25c1から前進したセンサ台41における検出領域までの距離lは既知である。このため、図26(C)に示されるように前側チャック25c1の位置を原点として見立てた場合、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角θ2及びヨー方向の回転角θ3は、次式によって与えられる。
θ2=tan−1(z1/l)
θ3=tan−1(x1/l)
この算出手法により、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角が算出される。
図25(B)は、端子のロール方向の回転が0に戻され、且つ電線がY軸に平行に配置された状態を示す斜視図である。制御装置70は、算出されたピッチ方向の回転角、ヨー方向の回転角及びロール方向の回転角だけ、その回転を打ち消す方向にハンド基台25a及び電線把持本体25bを旋回させる。この結果、電線把持本体25bは、図25(B)に示されるように、端子91のロール方向の回転角が0度に戻り、且つY軸に平行に延びる電線90を把持することができる。
端子計測センサ40は、ハンド基台25a及び電線把持本体25bが旋回した後、図123(A)及び図23(B)に示されるように、センサ台41が初期位置に移動する。
並列関節機構20は、センサ台41が初期位置に移動した後、図23(A)及び図23(B)に示されるように、ハンド基台25aをX軸及びZ軸方向に駆動して、コネクタハウジング80におけるキャビティ81の開口のXZ座標に、端子91のロール方向の回転角が0度に戻り且つY軸に平行になった後の電線90の軸心を合わせる。そして、並列関節機構20は、図24(A)及び図24(B)に示されるように、ハンド基台25aをY軸正方向に駆動して、端子91をキャビティ81に挿入する。このとき、制御装置70には、コネクタハウジング80におけるキャビティ81内で端子91にロックが掛かるまでの距離が設定されている。このため、制御装置70は、この距離だけY軸正方向にハンド基台25aが移動するよう並列関節機構20を駆動する。このとき、制御装置70は、圧力センサ25gが検出する信号から、端子91の座屈、または端子91がキャビティに挿入されなかった場合の端子91の固定盤10に対する干渉を判定する。
並列関節機構20は、Y軸正方向にハンド基台25aを移動すると、続いて、Y軸負方向にわずかにハンド基台25aを移動する。ここで、電線把持本体25bには、電線チャック25cに作用する外力を検出する圧力センサが備わっている。端子91がキャビティ81に正常に挿入されていた場合、端子91はキャビティ81内のランスに係合されている。このため、端子91がキャビティ81に正常に挿入されていれば、Y軸負方向にわずかにハンド基台25aを移動したときに圧力センサ25gが電線90に作用する、ある閾値以上の張力を検出するはずである。逆に、端子91がキャビティ81に正常に挿入されていなければ、Y軸負方向にわずかにハンド基台25aを移動したときに圧力センサ25gが外力を検出しない、或いは閾値未満の張力を検出するはずである。このように、並列関節機構20は、Y軸負方向にわずかにハンド基台25aを移動することによって、端子91が正常に挿入されたか否かを判別している。尚、端子91がキャビティ81に正常に挿入されていない場合、並列関節機構20は、ハンド基台25aをダストボックス上に移動させ、そこで電線チャック25cを開くことで、電線90をダストボックスに廃棄するようにしてもよい。この後、並列関節機構20は、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための今回の一連の処理が終わると、ハンド基台25aをX座標、Y座標及びZ座標の初期位置に移動すると共に、電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の角度を初期角度に戻すように旋回する。さらに、電線把持本体25bのロール方向の角度を初期角度に戻すように旋回する。
[コネクタハウジング位置検出装置の利点]
上述のコネクタハウジング位置検出装置によれば、コネクタハウジング位置センサ50は、コネクタハウジング80が移動してレーザ光51aの光軸を横切る時にその輪郭の位置(図17のP2L、P2R)だけを検出できればよいので、低コストのセンサであっても高精度で位置を特定できる。また、制御装置70が特定するコネクタハウジング80の基準位置は、外形形状輪郭の一端位置及び他端位置に基づいて計算される中間位置であるため、この基準位置は製造時の熱収縮の影響による寸法誤差の影響を受けにくい。
また、円盤部材13の移動を利用して位置を検出するので、コネクタハウジング位置センサ50を動かすための特別な機構を付加する必要がない。更に、コネクタハウジング80が僅かに傾斜して配置されている場合であっても、前記第(2)式を用いてコネクタハウジング80の幅方向の中央を基準位置として検出することにより、傾斜の影響による検出位置の誤差を減らすことができる。
[コネクタハウジング位置検出装置の変形]
上述のコネクタハウジング位置検出装置においては、コネクタハウジング位置センサ50として、レーザ投光器51及びレーザ受光器52で構成される透過型のレーザセンサを用いているが、反射型のレーザセンサに置き換えても良い。但し、検出位置精度については、反射型レーザセンサよりも透過型のレーザセンサを用いた方が好ましい結果が得られる。
上述のコネクタハウジング位置検出装置においては、コネクタハウジング位置センサ50を用いてコネクタハウジング80の幅方向(コネクタハウジングの移動方向)の基準位置を検出しているが、コネクタハウジング80の高さ方向(Z方向)の位置を検出することも可能である。その場合には、コネクタハウジング位置センサ50と同様のセンサを光軸がコネクタハウジング80の移動方向と平行になるように配置する。また、この場合はコネクタハウジング80が上下方向には動かないので、センサ側を上下方向に移動しながらコネクタハウジング80の輪郭の上端及び下端の各位置を検出する必要がある。勿論、コネクタハウジング80の位置を上下方向に移動する機構を付加した場合には、センサを動かす必要はない。
また、上述のコネクタハウジング位置検出装置においては、図7のように固定盤10と隣接する位置にコネクタハウジング位置センサ50を配置してあるが、例えばハンド部材25と共に移動する箇所にコネクタハウジング位置センサ50を設置することも考えられる。
ここで、上述した本発明の実施形態の端子挿入装置及び端子挿入方法の特徴をそれぞれ以下[1]〜[14]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 固定盤(10)上に配置されるコネクタハウジング(80)を検出し、前記コネクタハウジングの実際の位置を表す情報を取得するコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記コネクタハウジングが配置される固定盤(10)と、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの移動経路の移動方向とほぼ直交する方向に向けて光軸が配置された光学検出器(コネクタハウジング位置センサ50)と、
前記コネクタハウジングが移動する時に、前記光学検出器が出力する信号に基づいて、前記コネクタハウジングの移動方向の外形形状輪郭に相当する一端位置(P2L)及び他端位置(P2R)を検出し、検出された前記一端位置及び他端位置に基づき、前記コネクタハウジングの基準位置を計算により特定する位置制御部(制御装置70)と、
を備えることを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
[2] 上記[1]に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記光学検出器(50)は、前記コネクタハウジングの移動経路を間に挟んで一方の位置に配置されたレーザ光源(レーザ投光器51)と、他方の位置に配置されたレーザ受光器(52)とで構成される透過型レーザセンサである、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
[3] 上記[1]に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記位置制御部(70)は、前記光学検出器が出力する信号に基づいて検出された前記一端位置と前記他端位置との中央を前記コネクタハウジングの基準位置として検出する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
[4] 上記[1]に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記コネクタハウジング(80)が所定のハウジング受け(11)を介して前記固定盤(10)に配置されている状況において、
前記位置制御部(70)は、前記コネクタハウジングの位置を検出する前に、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けから取り外された状態で、前記光学検出器を用いて前記ハウジング受けの移動方向の外形形状輪郭に相当するハウジング受け一端位置(P1L)及びハウジング受け他端位置(P1R)を検出し、検出された前記ハウジング受け一端位置と前記ハウジング受け他端位置との中央位置を特定し、把握している前記ハウジング受けの位置を前記中央位置に基づいて補正する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
[5] 上記[3]に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記位置制御部は、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けのほぼ中央に配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置に基づいて、位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
[6] 上記[1]に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記位置制御部は、前記コネクタハウジング(80)が前記ハウジング受け(11)に対して片寄せされた状態(図11参照)で配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置と、片寄せの影響とに基づいて位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
[7] 上記[1]〜[6]のいずれかに記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
前記固定盤(10)は、所定の回転軸を中心として回転し、前記固定盤に搭載された前記コネクタハウジングを円周方向に移動する回転機構(モータ部材14、サーボモータ54)を含み、
前記位置制御部(70)は、前記コネクタハウジングの各位置を、前記回転機構の回転角度により把握する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
[8] 固定盤上に配置されるコネクタハウジングを検出し、前記コネクタハウジングの実際の位置を表す情報を取得するコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの移動経路の移動方向とほぼ直交する方向に向けて光軸が配置された光学検出器とを利用して、
前記コネクタハウジングが移動する時に、前記光学検出器が出力する信号に基づいて、前記コネクタハウジングの移動方向の外形形状輪郭に相当する一端位置及び他端位置を検出し、検出された前記一端位置及び他端位置に基づき、前記コネクタハウジングの基準位置を計算により特定する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
[9] 上記[8]に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記光学検出器として、前記コネクタハウジングの移動経路を間に挟んで一方の位置に配置されたレーザ光源と、他方の位置に配置されたレーザ受光器とで構成される透過型レーザセンサを利用する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
[10] 上記[8]に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記光学検出器が出力する信号に基づいて検出された前記一端位置と前記他端位置との中央を前記コネクタハウジングの基準位置として検出する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
[11] 上記[8]に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記コネクタハウジングの位置を検出する前に、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けから取り外された状態で、前記光学検出器を用いて前記ハウジング受けの移動方向の外形形状輪郭に相当するハウジング受け一端位置及びハウジング受け他端位置を検出し、検出された前記ハウジング受け一端位置と前記ハウジング受け他端位置との中央位置を特定し、把握している前記ハウジング受けの位置を前記中央位置に基づいて補正する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
[12] 上記[10]に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けのほぼ中央に配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置に基づいて、位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
[13] 上記[8]に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けに対して片寄せされた状態で配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置と、片寄せの影響とに基づいて位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
[14] 上記[8]〜[13]のいずれかに記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
前記固定盤が、所定の回転軸を中心として回転し、前記固定盤に搭載された前記コネクタハウジングを円周方向に移動する回転機構を含み、
前記コネクタハウジングの各位置を、前記回転機構の回転角度により把握する、
ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
10 固定盤
11 ハウジング受け
11r 基準穴
12 レール部材
13 円盤部材
14 モータ部材
15 ハウジング支持台
20 並列関節機構
21 基台
22a、22b、22c 第1モータ
23a、23b、23c アーム
24a、24b、24c リンク
25 ハンド部材
25f 第2モータ
30 電線運搬機
31 運搬レール
32 移動体
33 搬送チャック
34 フレーム
35 エアチャック本体
40 端子計測センサ
41 センサ台
42 X計測センサ
43 Z計測センサ
44 センサ台レール
45 スライダ
46 駆動源
50 コネクタハウジング位置センサ
51 レーザ投光器
51a レーザ光
52 レーザ受光器
53 信号処理部
54 サーボモータ
56 コネクタハウジング移動経路
56a 検出位置の移動軌跡
70 制御装置
80 コネクタハウジング
81 キャビティ
82 片寄せ機構
83 間隙
90 電線
91 端子

Claims (14)

  1. 固定盤上に配置されるコネクタハウジングを検出し、前記コネクタハウジングの実際の位置を表す情報を取得するコネクタハウジング位置検出装置であって、
    前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、
    前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの移動経路の移動方向とほぼ直交する方向に向けて光軸が配置された光学検出器と、
    前記コネクタハウジングが移動する時に、前記光学検出器が出力する信号に基づいて、前記コネクタハウジングの移動方向の外形形状輪郭に相当する一端位置及び他端位置を検出し、検出された前記一端位置及び他端位置に基づき、前記コネクタハウジングの基準位置を計算により特定する位置制御部と、
    を備えることを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
  2. 請求項1に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
    前記光学検出器は、前記コネクタハウジングの移動経路を間に挟んで一方の位置に配置されたレーザ光源と、他方の位置に配置されたレーザ受光器とで構成される透過型レーザセンサである、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
  3. 請求項1に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
    前記位置制御部は、前記光学検出器が出力する信号に基づいて検出された前記一端位置と前記他端位置との中央を前記コネクタハウジングの基準位置として検出する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
  4. 請求項1に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
    前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
    前記位置制御部は、前記コネクタハウジングの位置を検出する前に、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けから取り外された状態で、前記光学検出器を用いて前記ハウジング受けの移動方向の外形形状輪郭に相当するハウジング受け一端位置及びハウジング受け他端位置を検出し、検出された前記ハウジング受け一端位置と前記ハウジング受け他端位置との中央位置を特定し、把握している前記ハウジング受けの位置を前記中央位置に基づいて補正する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
  5. 請求項3に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
    前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
    前記位置制御部は、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けのほぼ中央に配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置に基づいて、位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
  6. 請求項1に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
    前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
    前記位置制御部は、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けに対して片寄せされた状態で配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置と、片寄せの影響とに基づいて位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のコネクタハウジング位置検出装置であって、
    前記固定盤は、所定の回転軸を中心として回転し、前記固定盤に搭載された前記コネクタハウジングを円周方向に移動する回転機構を含み、
    前記位置制御部は、前記コネクタハウジングの各位置を、前記回転機構の回転角度により把握する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出装置。
  8. 固定盤上に配置されるコネクタハウジングを検出し、前記コネクタハウジングの実際の位置を表す情報を取得するコネクタハウジング位置検出方法であって、
    前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの移動経路の移動方向とほぼ直交する方向に向けて光軸が配置された光学検出器とを利用して、
    前記コネクタハウジングが移動する時に、前記光学検出器が出力する信号に基づいて、前記コネクタハウジングの移動方向の外形形状輪郭に相当する一端位置及び他端位置を検出し、検出された前記一端位置及び他端位置に基づき、前記コネクタハウジングの基準位置を計算により特定する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
  9. 請求項8に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
    前記光学検出器として、前記コネクタハウジングの移動経路を間に挟んで一方の位置に配置されたレーザ光源と、他方の位置に配置されたレーザ受光器とで構成される透過型レーザセンサを利用する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
  10. 請求項8に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
    前記光学検出器が出力する信号に基づいて検出された前記一端位置と前記他端位置との中央を前記コネクタハウジングの基準位置として検出する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
  11. 請求項8に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
    前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
    前記コネクタハウジングの位置を検出する前に、前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けから取り外された状態で、前記光学検出器を用いて前記ハウジング受けの移動方向の外形形状輪郭に相当するハウジング受け一端位置及びハウジング受け他端位置を検出し、検出された前記ハウジング受け一端位置と前記ハウジング受け他端位置との中央位置を特定し、把握している前記ハウジング受けの位置を前記中央位置に基づいて補正する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
  12. 請求項10に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
    前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
    前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けのほぼ中央に配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置に基づいて、位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
  13. 請求項8に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
    前記コネクタハウジングが所定のハウジング受けを介して前記固定盤に配置されている状況において、
    前記コネクタハウジングが前記ハウジング受けに対して片寄せされた状態で配置されている時には、検出した前記コネクタハウジングの位置と、片寄せの影響とに基づいて位置ずれ量を把握し、前記位置ずれを補正する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
  14. 請求項8乃至請求項13のいずれか1項に記載のコネクタハウジング位置検出方法であって、
    前記固定盤が、所定の回転軸を中心として回転し、前記固定盤に搭載された前記コネクタハウジングを円周方向に移動する回転機構を含み、
    前記コネクタハウジングの各位置を、前記回転機構の回転角度により把握する、
    ことを特徴とするコネクタハウジング位置検出方法。
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