JP6326269B2 - 固定盤入替装置及び固定盤入替方法 - Google Patents

固定盤入替装置及び固定盤入替方法 Download PDF

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本発明は、コネクタハウジングに端子を挿入する端子挿入装置に関する。
特許文献1には、端子挿入ヘッドによりチャックされてクランプ竿3から持ち上げられた電線が、一本ずつ掴まれて端子を載置台の上に位置決めして置かれたコネクタハウジングの所定の端子収容室に挿入される自動端子挿入機について記載されている。
また、特許文献2には、ワイヤハーネスの製造ラインなどにおいて、コネクタハウジングの端子収容室内に、電線付き端子の端子を挿入する端子挿入装置について記載されている。
特開2001−160472号公報 特開2001−184958号公報
特許文献1の自動端子挿入機及び特許文献2の端子挿入装置のいずれにおいても、複数のコネクタハウジングは、一列に配置されている。すなわち、複数のコネクタハウジングは、端子を端子収容室に挿入する方向に対して垂直な方向に、端子収容室の開口が設けられた該コネクタハウジングの前面が同じ側に位置するように、横並びした状態で位置決めされている。
しかしながら、このような特許文献1の自動端子挿入機及び特許文献2の端子挿入装置には、複数のコネクタハウジングを一列に配置する空間を確保しなければならない。この空間は横幅が大きくなり易いため、装置が大型化してしまう。
そこで、本発明者は、複数のコネクタハウジングが配置される固定盤と、先端に端子が接続された電線を把持し、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて前記電線を運搬し、該コネクタハウジングにおけるキャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構と、を備える端子挿入装置を発明し、この端子挿入装置自体の小型化を試みた。
すると、固定盤にコネクタハウジングを配置する作業中は、コネクタハウジングへ端子を挿入する工程を実施できず、電線付きコネクタを生産する効率が低下するという課題が生じた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線付きコネクタを生産する効率を高めることができる固定盤入替装置及び固定盤入替方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る固定盤入替装置は、下記(1)を特徴としている。
(1) 複数のコネクタハウジングが配置される第1の固定盤と、
複数のコネクタハウジングが配置される第2の固定盤と、
前記第1の固定盤を支持する第1の固定盤支持台と、
前記第2の固定盤を支持する第2の固定盤支持台と、
先端に端子が接続された電線を把持し、前記第1の固定盤又は前記第2の固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて前記電線を運搬し、該コネクタハウジングにおけるキャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構に対して、前記第1の固定盤支持台及び前記第2の固定盤支持台のいずれか一方を接近させるとともに他方を遠ざける支持台搬送機構と、
を備え
前記支持台搬送機構は、
前記第1の固定盤支持台が前記並列関節機構から離れた側に、前記第2の固定盤支持台が前記並列関節機構に近い側に位置する状態から、前記第2の固定盤支持台を垂直方向下側に移動させて前記第2の固定盤支持台を前記第1の固定盤支持台に対して垂直方向下側に位置させ、次いで、前記第1、第2の固定盤支持台を、前記第1の固定盤支持台が前記並列関節機構に対して接近するように且つ前記第2の固定盤支持台が前記並列関節機構に対して遠ざかるように、互いに逆向きに水平方向に直線的に移動させ、次いで、前記第2の固定盤支持台を垂直方向上側に移動させることで、前記第1、第2の固定盤支持台の位置を入れ替える、
ことを特徴とする固定盤入替装置。
前述した目的を達成するために、本発明に係る固定盤入替方法は、下記(2)を特徴としている。
(2) 上記(1)に記載の固定盤入替装置を用いた固定盤入替方法であって、
前記第1の固定盤に複数の前記コネクタハウジングを配置し、
前記並列関節機構によって前記第2の固定盤に配置された複数の前記コネクタハウジングにおける前記キャビティに対して前記端子を挿し込み、
前記支持台搬送機構を利用して、前記第1の固定盤を前記並列関節機構に接近させるとともに、前記第2の固定盤を前記並列関節機構から遠ざけ、
前記並列関節機構によって前記第1の固定盤に配置された複数の前記コネクタハウジングにおける前記キャビティに対して前記端子を挿し込む、
ことを特徴とする固定盤入替方法。
上記(1)の固定盤入替装置及び上記(2)の固定盤入替方法によれば、2つの固定盤を用意しておき、一方の固定盤にはコネクタハウジングへの端子の挿入を実施し、他方の固定盤にはコネクタハウジングを配置する作業を実施することによって、電線付きコネクタを生産する効率を高めることができる。
本発明の固定盤入替装置によれば、電線付きコネクタを生産する効率を高めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態の、2台の並列関節機構を備える端子挿入装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態の端子挿入装置を示す斜視図である。 図3(A)及び図3(B)は、本発明の実施形態の端子挿入装置における固定盤を示す図であって、図3(A)は固定盤の平面図であり、図3(B)は側面図である。 図4は、本発明の実施形態の端子挿入装置における並列関節機構を示す側面図である。 図5は、本発明の実施形態の端子挿入装置における電線運搬機を示す斜視図である。 図6(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置における端子計測センサを示す斜視図であり、図6(B)は、計測センサによる検出領域と端子の位置関係を示す説明図である。 図7は、本発明の実施形態の端子挿入装置を含む制御システムの機能ブロック図である。 図8(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図8(B)は、図8(A)の要部拡大図である。 図9(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図9(B)は、図9(A)の要部拡大図である。 図10(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図10(B)は、図10(A)の要部拡大図である。 図11(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図11(B)は、図11(A)の要部拡大図である。 図12(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図であり、図12(B)は、図12(A)の要部拡大図である。 図13(A)は、X計測センサ及びZ計測センサの検出領域に端子の先端が位置している状態を示す説明図であり、図13(B)は、端子のロール方向の回転が0に戻され、且つ電線がY軸に平行に配置された状態を示す説明図である。 図14(A)及び図14(B)は、端子のロール方向の回転角の計算手法を説明する説明図であり、図14(A)は回転角が0の場合、図14(B)は回転角がθの場合であり、図14(C)は、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角の計算手法を説明する説明図である。 図15は、本発明の実施形態の固定盤入替装置の斜視図である。 図16は、本発明の実施形態の固定盤入替装置の、固定盤支持台を支持する一方の外壁を透過して視た側面図である。 図17は、本発明の実施形態の固定盤入替装置によって固定盤が移動する過程における一時点の状態を示す図である。 図18は、本発明の実施形態の固定盤入替装置によって固定盤が移動する過程における一時点の状態を示す図である。 図19は、本発明の実施形態の固定盤入替装置によって固定盤が移動する過程における一時点の状態を示す図である。 図20は、本発明の実施形態の固定盤入替装置によって固定盤が移動する過程における一時点の状態を示す図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。本発明の実施形態の固定盤入替装置を説明する前に、本発明の実施形態の端子挿入装置について説明する。
[端子挿入装置の概要]
図1は、本発明の実施形態の端子挿入装置を示す斜視図である。本発明の実施形態の端子挿入装置は、固定盤10と、並列関節機構20と、を含んで構成される。本発明の実施形態の端子挿入装置は、さらに、電線運搬機30と、端子計測センサ40と、を備えている。以下、固定盤10、並列関節機構20、電線運搬機30及び端子計測センサ40について詳細に説明する。
図1に示されるように、2台の並列関節機構20A、20Bがそれぞれ、固定盤10に配置された異なるコネクタハウジング80に対して端子を挿入する。また、この構成の場合、電線運搬機30は、2つの移動体32A、32Bを備えており、移動体32Aが電線90の一端を、移動体32Bが電線90の他端をそれぞれ把持する。そして、2つの移動体32A、32Bが一端及び他端が把持された状態の電線90を所定位置へ運搬する。このように、電線運搬機30は、一回路線単位で電線を運搬する。また、端子計測センサ40は、計測センサが2つセンサ台41に取り付けられている。一つの計測センサ47Aは、並列関節機構20Aが把持した電線の先端に位置する端子を計測対象とし、別の計測センサ47Bは、並列関節機構20Bが把持した電線の先端に位置する端子を計測対象とする。この構成により、2台の並列関節機構20A、20Bは、一方が電線90の一端を把持し、他方が電線90の他端を把持し、それぞれの端部が接続されるべき異なるコネクタハウジングに対して端子挿入処理を実行する。
以降に説明する、本発明の実施形態の端子挿入装置においては、より深い理解に導くため、1台の並列関節機構20によって端子をコネクタハウジングに挿入する形態について説明するが、2台の並列関節機構20A、20Bによって端子を挿入する形態であっても、2台の並列関節機構20A、20Bが独立して駆動するため、端子挿入処理は同様である。
[端子挿入装置の構成]
[固定盤10の詳細]
図3(A)及び図3(B)は、本発明の実施形態の端子挿入装置における固定盤を示す図であって、図3(A)は固定盤の平面図を、図3(B)は側面図を、それぞれ示す。固定盤10は、図2及び図3(A)、図3(B)に示されるように、コネクタハウジング80を位置決めするための部材であり、後述する固定盤入替装置の固定盤支持台に取り付けられる。固定盤10は、コネクタハウジング80を保持するハウジング受け11と、ハウジング受け11が固定される円環状のレール部材12と、レール部材12と軸心が一致するように該レール部材12の上面12a固定される円盤部材13と、円盤部材13の軸心と一致するように回転軸14aが設定された、円盤部材13の上面に取り付けられたモータ部材14と、を備える。
ハウジング受け11は、コネクタハウジング80の外側面の形状に略一致する内面が形成された凹部を有する。ハウジング受け11の凹部に収容されることにより、コネクタハウジング80はハウジング受け11に対して位置決めされる。ハウジング受け11は、ハウジング受け11を支持する支持台11aを介してレール部材12に固定される。レール部材12に固定された支持台11aは、その一部がレール部材12の半径方向に沿ってレール部材12の外部に延在されている。ハウジング受け11は、支持台11aにおけるレール部材12の外部に延在されている一部に固定されている。また、レール部材12には複数のハウジング受け11が固定されるが、これらの複数のハウジング受け11は、円環状のレール部材12に所定の間隔で配置される。このため、複数のハウジング受け11に固定されたコネクタハウジング80は、隣り合うコネクタハウジング80の位置を順に繋いでいくと、その繋いだ線分の集合が全体として円環状を形成するように配置される。また、コネクタハウジング80は、図3(A)及び図3(B)に示されるように、キャビティ81の開口が露出する該コネクタハウジング80の前面がレール部材12の外側に位置するようにハウジング受け11に保持される。このとき、ハウジング受け11に保持されたコネクタハウジングにおけるキャビティ81は、その延びる方向がレール部材12の半径方向に沿って配置される。
レール部材12は、円形平板の内部が穿たれた平板状の円環部材であり、その内部に円盤部材13の一部が嵌入することにより該円盤部材13に固定される。レール部材12は、半円形状の平板が2つ同一平面上に並設されたものである。好ましくは、ハウジング受け11にコネクタハウジング80が保持された状態のレール部材12が円盤部材13に固定され、各コネクタハウジング80に対する端子の挿入が実施される。
円盤部材13は、径の異なる3つの円盤体13c、13d、13eが軸心を一致するように積層され、それらの円盤体13c、13d、13eが一体として形成された部材である。円盤体13cは、レール部材12側に位置する。円盤体13cがそのレール部材12に嵌入することにより、レール部材12が円盤体13cに対して固定される。また、円盤体13dは、径がレール部材12の内径よりも小さい。円盤体13dには、その上面13bに後述する固定盤入替装置の固定盤支持台が取り付けられる。また、円盤体13eは、図3(A)に示すように円盤体13dよりも外寸法が小さく、6角柱形状である。円盤体13eが円盤体13dよりも外寸法が小さいことによって、円盤体13dと円盤体13eには段差が形成される。この段差に嵌合するように後述する固定盤入替装置の固定盤支持台が取り付けられる。これにより、固定盤10は固定盤支持台に対して位置決めされた状態で固定される。円盤体13eには、上面にモータ部材14が取り付けられている。円盤体13eの軸心は、モータ部材14の回転軸14aの軸心と一致しており、モータ部材14の回転に伴って円盤部材13が回動する。この結果、円盤部材13の円盤体13cに固定されたレール部材12も、モータ部材14の回転に伴って回転軸14aを中心として回動する。このため、各ハウジング受け11に固定された複数のコネクタハウジング80もまた、これらのハウジングが形成する円環の周方向に回転することになる。
モータ部材14は、回転軸14aが円盤部材13の円盤体13eの平坦面に対して垂直となるように、該平坦面に支持される。モータ部材14は、モータの回転力が各種のギヤを介して円盤部材13に伝達され、円盤部材13が回転する。モータ部材14は、制御装置(図2、図3(A)及び図3(B)には図示せず)からの制御信号を受け付けて、モータの回転を制御する。制御装置によるモータ部材14の駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
本発明の実施形態の端子挿入装置では、複数のコネクタハウジング80が固定盤10に円環状に配置される。このため、本発明の実施形態の端子挿入装置は、従来の端子挿入装置のように、複数のコネクタハウジングを一列に配置するための幅方向に大きく開かれた空間を確保する必要は無く、固定盤10を収納できる程度の幅の空間を確保すればよくなる。このため、上述した固定盤10の構造は、端子挿入装置の小型化に寄与する。
[並列関節機構20の詳細]
図4は、本発明の実施形態の端子挿入装置における並列関節機構を示す側面図である。並列関節機構20は、コネクタハウジング80に端子を挿入するための機材であり、並列関節機構支持台(図示せず)に取り付けられる。並列関節機構20は、図4に示されるように、並列関節機構支持台に取り付けられる基台21と、基台21上に設置された3つの第1モータ22a、22b、22cと、第1モータ22a、22b、22cの回転軸に各々の一端が接続されて駆動する3つのアーム23a、23b、23cと、アーム23a、23b、23cの他端に各々の一端がユニバーサルジョイント、伝達ギヤを介して接続される3つのリンク24a、24b、24cと、3つのリンク24a、24b、24cの他端にユニバーサルジョイントを介して接続されるハンド部材25と、を備えている。並列関節機構20は、3つの第1モータ22a、22b、22cの回転量を制御してアーム23a、23b、23cの傾斜角度、及びリンク24a、24b、24cのアーム23a、23b、23cに対する角度を変化させることにより、ハンド部材25をXYZに沿う3方向に並進させることができる。並列関節機構20は、制御装置(図4には図示せず)からの制御信号を受け付けて、第1モータ22a、22b、22cの回転を制御する。制御装置による並列関節機構20のXYZ3方向への並進駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
さらに、ハンド部材25は、3つのリンク24a、24b、24cの他端にユニバーサルジョイントを介して接続されるハンド基台25aと、ハンド基台25aに対してロール方向に旋回自在に取り付けられた電線把持本体25bと、先端に接続された端子を含む電線の一部を把持する、電線把持本体25bの先端に設けられた電線チャック25cと、ハンド基台25aに取り付けられ、電線把持本体25bをハンド基台25aに対してピッチ方向(図4におけるX軸を周回する方向)、ヨー方向(図4におけるZ軸を周回する方向)に旋回する第2モータ25fと、ハンド基台25aに取り付けられ、電線把持本体25bをハンド基台25aに対してロール方向(図4におけるY軸を周回する方向)に旋回する第3モータ25dと、電線チャック25cに作用する外力を検出する圧力センサ25gを有する。尚、本実施形態では、ハンド基台25aに第2モータ25f及び第3モータ25dを設ける構成としたが、第2モータ25f及び第3モータ25dを基台21上に設ける構成としてもよい。この場合、第2モータ25f及び第3モータ25dを伸縮シャフト及びユニバーサルジョイントを介してハンド基台25aに取り付ける構造とすることにより、ハンド部材25をピッチ方向、ヨー方向、ロール方向に旋回自在とする。また、1つの第2モータ25fにて電線把持本体25bをピッチ方向及びヨー方向に旋回する構成としたが、第2モータ25fに相当するモータをハンド基台25aに2つ取り付け、一方のモータがその回転によって電線把持本体25bをピッチ方向に、他方のモータがその回転によって電線把持本体25bをヨー方向に、それぞれ旋回自在とする構成であってもよい。
電線把持本体25bは、電線チャック25cにエアーを送り込むシリンダを有しており、電線チャック25cは、電線把持本体25bからエアーを送り込まれるとチャックが閉じられ、エアーが送り込まれなくなるとチャックが開く。並列関節機構20は、制御装置(図4には図示せず)からの制御信号を受け付けて、電線把持本体25bが電線チャック25cにエアーを送り込むタイミングを制御する。制御装置による電線チャック25cの開閉駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
また、電線把持本体25bは、第2モータ25fの回転量を制御して駆動させることにより、電線把持本体25bの姿勢がピッチ方向、ヨー方向に旋回する。また、電線把持本体25bは、第3モータ25dの回転軸に連結される駆動軸25eを有しており、第3モータ25dの回転量を制御して駆動軸25eをハンド基台25aに対して回転させることにより、電線把持本体25bの姿勢をロール方向に旋回させることができる。この結果、電線チャック25cに把持された電線もまた、姿勢がピッチ方向、ヨー方向及びロール方向に旋回する。並列関節機構20は、制御装置(図4には図示せず)からの制御信号を受け付けて、第2モータ25f及び第3モータ25dの回転を制御する。制御装置による電線把持本体25bのピッチ方向、ヨー方向及びロール方向への旋回駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
また、電線チャック25cは、前側チャック25c1及び後側チャック25c2を備えている。本発明の実施形態では、各チャック25c1、25c2がそれぞれ、電線の外皮の部分をチャックの間に挟んだ状態で閉じられることにより、電線チャック25cが電線を把持する。このように電線チャック25cが端子91を把持しなくてもよくなると、端子91を把持するための端子チャックを電線把持本体25bに設けなくて済む。これにより、電線把持本体25bの軽量化、ひいてはハンド部材25の軽量化に繋がる。この結果、並列関節機構20の動作スピードの向上やサイクルタイムの短縮が実現でき、並列関節機構20の作業効率の向上を図ることができる。
[電線運搬機30の詳細]
図5は、本発明の実施形態の端子挿入装置における電線運搬機を示す斜視図である。電線運搬機30は、先端に端子91が取り付けられた電線90を、所定位置に運搬する機材である。電線運搬機30は、図5に示されるように、X軸方向に延びる運搬レール31と、運搬レール31をスライド自在な移動体32と、先端に接続された端子91を含む電線90の一部を把持する、移動体32に設けられた搬送チャック33と、運搬レール31を支持するフレーム34と、搬送チャック33にエアーを送り込むエアチャック本体35と、を備えている。本発明の実施形態では、移動体32が運搬レール31上を移動する向きがX軸の向きに相当する。
移動体32は、モータを備えており、当該モータの回転力が運搬レール31の長手方向の推進力に変換されて運搬レール31上をスライドすることができる。移動体32は、制御装置(図5には図示せず)からの制御信号を受け付けて、モータの回転を制御する。制御装置による移動体32の運搬レール31上のスライド駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
また、移動体32は、搬送チャック33にエアーを送り込むエアチャック本体35を有しており、搬送チャック33は、移動体32からエアーを送り込まれるとチャックが閉じられ、エアーが送り込まれなくなるとチャックが開く。移動体32は、制御装置(図5には図示せず)からの制御信号を受け付けて、搬送チャック33にエアーを送り込むタイミングを制御する。制御装置による搬送チャック33の開閉駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
移動体32によって運搬されてきた電線90を並列関節機構20が把持する位置は、予め位置決めされている。すなわち、移動体32は、運搬レール31上を移動して予め定められた所定位置で停止し、他方、並列関節機構20は、移動体32によって運搬された電線が予め定められた位置にあるものとしてその位置に向かう。この結果、並列関節機構20は、移動体32によって運搬されてきた電線90を把持することができ、他方、移動体32は、電線90が並列関節機構20によって把持された後自身の電線90の把持を解く。この一連の処理により、並列関節機構20に電線90が供給される。
[端子計測センサ40の詳細]
図6(A)は、本発明の実施形態の端子挿入装置における端子計測センサを示す斜視図である。端子計測センサ40は、並列関節機構20が把持した電線90の先端に位置する端子91のロール方向の回転角及び端子91の先端が位置するXZ座標を計測する機材である。本発明の実施形態では、並列関節機構20の電線チャック25cが電線90の外皮の部分を2箇所挟み、並列関節機構20がその電線90を運搬して、端子91をコネクタハウジング80のキャビティ81に挿入する。このとき、端子91がロール方向に回転していることも考慮しなければならない。さらには、端子91の重みによる電線90の垂れ下がりまたは電線の巻き癖による跳ね返り、より具体的には電線90における、電線チャック25cのの前側チャック25c1に把持された箇所から電線90の先端にかけての垂れ下がりまたは跳ね返り、を考慮しなければならない。端子計測センサ40は、端子91のロール方向への回転角、及びこの電線90の垂れ下がりまたは跳ね返りによる端子91のY軸方向に対する傾きを検出するものである。
端子計測センサ40は、センサ台41、センサ台41に取り付けられる端子91先端のX軸方向の位置座標を検出するX計測センサ42、センサ台41に取り付けられる端子91先端のZ軸方向の位置座標を検出するZ計測センサ43、Y軸方向に延びるセンサ台レール44、センサ台41のセンサ台レール44に沿ったスライドを可能にするスライダ45、及びセンサ台レール44の端部(図6(A)では左方)に設けられた、センサ台41をスライダ45を介して前進、後退駆動させるための駆動源46と、を備える。センサ台41がセンサ台レール44上を移動する向きがY軸の向きに相当する。
X計測センサ42は、帯状レーザを発光する発光面とその帯状レーザを受光する受光面がZ軸方向に離間して配置されている。また、Z計測センサ43は、帯状レーザを発光する発光面とその帯状レーザを受光する受光面がX軸方向に離間して配置されている。図6(B)に示される、計測センサによる検出領域と端子の位置関係のように、X計測センサ42の発光面と受光面、及びZ計測センサ43の発光面と受光面で囲まれる検出領域に遮蔽物が位置した場合、X計測センサ42の受光面にて検出される光の強度の分布、及びZ計測センサ43の受光面にて検出される光の強度の分布から、その遮蔽物のX方向、Z方向の幅、及びXZ座標を特定することができる。この原理を利用し、並列関節機構20が把持した電線90の端子91の先端を、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に配置することができれば、X計測センサ42及びZ計測センサ43によって検出される端子91のX方向、Z方向の幅及びXZ座標から端子91の先端のロール方向の回転角θ、及びXZ座標を検出することができる。
上述のようにX計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に端子91の先端を配置するため、センサ台41は、センサ台レール44をY軸方向に次のように移動する。すなわち、駆動源46は、制御装置(図6には図示せず)からの制御信号を受け付けて駆動し、または駆動を停止し、センサ台41は、その駆動源46から動力を受けてY軸方向の任意の位置に移動する。このセンサ台41の動きにより、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に端子91の先端を収めることができる。
尚、並列関節機構20が電線90を把持する箇所が端子91から離れるほど、端子91の重みによる電線90の垂れ下がり量または跳ね返り量は大きくなる。この結果、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に端子91が収まらない、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域に端子91が到達しない、等が考えられる。このため、並列関節機構20が電線90を把持する箇所を定めるにあたっては、電線90の垂れ下がりまたは跳ね返りによる端子91の先端のX軸及びZ軸の最大変位量が上記の検出領域に収まり、且つ、Y軸方向の最大変位量がX計測センサ42及びZ計測センサ43の帯状レーザの厚み(Y軸方向の厚み)の範囲内に収まることが好ましい。
ここまで説明したセンサ台41の移動は、制御装置(図6には図示せず)が駆動源46のエンコーダからの信号を受け付け駆動源46に制御信号を出力してセンサ台41の移動を制御することにより実現される。そして、X計測センサ42及びZ計測センサ43は、検出領域に配置された端子91の先端のX方向、Z方向の幅、及びXZ座標を検出すると、その信号を制御装置に出力する。端子91の先端のロール方向の回転角θ、及びXZ座標の算出手法については、後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
[制御システムの構成]
項目[端子挿入装置の構成]にて説明したように、本発明の実施形態の端子挿入装置は、固定盤10と、並列関節機構20と、を備え、さらに、電線運搬機30と、端子計測センサ40と、を備えている。これらの機材を統括的に制御するため、本発明の実施形態の端子挿入装置を含む制御システムには制御装置70が備わっている。図7は、本発明の実施形態の端子挿入装置を含む制御システムの機能ブロック図である。制御装置70は、固定盤10のモータ部材14、並列関節機構20、電線運搬機30の移動体32、並びに、端子計測センサ40のX計測センサ42、Z計測センサ43、及び駆動源46のエンコーダに接続される。制御装置70は、各種の駆動源に対しては制御信号を出力し、各種のセンサからは該センサが検出した信号が入力される。制御装置70は、汎用PCや、端子挿入装置を含むシステム全体を制御する専用の演算装置などの、各種の装置によって構成することができる。以下、制御装置70によって制御される、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理について詳細に説明する。
[制御装置70による制御の詳細]
[位置決め設定処理]
制御装置70には、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理に先だって、固定盤10の初期位置、及び固定盤10に配置されたコネクタハウジング80の初期位置を設定し、初期状態におけるコネクタハウジング80のキャビティ81の位置を該制御装置70に認識させておく必要がある。
ところで、固定盤10の円盤部材13及びモータ部材14は、後述する固定盤入替装置の固定盤支持台の所定位置に取り付けられている。このため、形状が特定される円盤部材13に取り付けられるレール部材12の中心の位置は、円盤部材13の軸心上の一点に定めることができる。また、レール部材12の半径及びレール部材12に対する各ハウジング受け11の取り付け位置は既知である。以上から、円盤部材13にレール部材12を取り付けたときの、円盤部材13の周方向の所定位置とレール部材12の周方向の所定位置と間の相対的なずれ量が分かれば、そのずれ量に基づいて、各ハウジング受け11に収容されるコネクタハウジング80の位置及びキャビティ81の開口の位置を制御装置70に設定することができる。
円盤部材13の周方向の所定位置からレール部材12の周方向の所定位置までの相対的なずれ量については、次のようにして制御装置70に設定することができる。すなわち、円盤部材13の周方向の所定位置及びレール部材12の周方向の所定位置にそれぞれ目印となるものを設けておき、それらの目印が一致するように円盤部材13にレール部材12が取り付けられる。こうしておけば、ずれ量「0」として制御装置70に設定しておけばよい。或いは、円盤部材13の周方向またはレール部材12の周方向に角度を示す目盛を付記しておき、円盤部材13の周方向の所定位置からレール部材12の周方向の所定位置までの角度をずれ量として制御装置70に設定しておくことも可能である。
或いは、円盤部材13の初期位置を、並列関節機構20を用いて設定しても良い。例えば、円盤部材13のハウジング受け11のいずれか一つに丸穴を設け、他方、電線チャック25cに電線90の代わりに位置決め用の丸棒を持たせる。そして、丸棒が丸穴に差し込むことができるハウジング受け11の位置を、円盤部材13の回転角0の位置とする。このように各種の手法により、固定盤10の初期位置を設定する。
また、制御装置70には、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理に先だって、並列関節機構20のハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置、電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の初期角度、並びに、電線把持本体25bのロール方向の初期角度、を設定し、初期状態におけるこれらの数値を該制御装置70に認識させておく必要がある。ハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置は、電線運搬機30の搬送チャック33の所定位置によって定められる。すなわち、ハンド基台25aの初期位置は、電線90を把持した移動体32が並列関節機構20へ電線を渡すべき所定位置にいる状況の搬送チャック33に対して、電線チャック25cが所定の距離上方(Z軸の正方向)に位置するように定められる。より厳密には、ハンド基台25aの初期位置は、Z軸方向に電線チャック25c及び搬送チャック33を視たときに、電線チャック25cの前側チャック25c1及び後側チャック25c2によって搬送チャック33が挟まれる位置に定められる。このため、搬送チャック33に把持された電線90を電線チャック25cが把持する際、搬送チャック33の前後両側を前側チャック25c1及び後側チャック25c2が把持することになる。
移動体32が並列関節機構20へ電線を渡すべき所定位置は、運搬レール31の所定位置にストッパーを設けておく、若しくは移動体32のモータのエンコーダ情報によって位置決めするなどして、電線運搬機30に構造上設定されている。この所定位置を予め作業者が計測し制御装置70に設定しておく、若しくは電線運搬機30側で移動体32のモータのエンコーダ情報を記憶しておけば、制御装置70は、その所定位置に基づいて並列関節機構20のハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置を設定することができる。
端子計測センサ40のセンサ台レール44は、電線90を把持した移動体32が並列関節機構20へ電線を渡すべき所定位置にいる状況の搬送チャック33に対して、位置合わせされている。すなわち、センサ台レール44は、搬送チャック33によって把持される、垂れ下がりまたは跳ね返りが無くY軸方向に理想的に延びる電線90が、X計測センサ42及びZ計測センサ43によって計測されるXZ座標の原点O(図6(B)参照。)を通過する位置に、位置合わせされている。また、端子計測センサ40のセンサ台41の初期位置は、駆動源46のエンコーダ情報によって定められている。この初期位置は、把持された電線90の端子91先端がX計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域から離間し、その2部材の間である程度の距離が確保され得る位置である。
以上まとめると、制御装置70には、次の項目が初期値として設定されている。
・固定盤10の初期位置
・レール部材12の固定盤10に対する初期位置
・固定盤10に配置されたコネクタハウジング80のキャビティ81の初期位置
・ハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置
・電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の角度の初期角度
・電線把持本体25bのロール方向の角度の初期角度
・移動体32の運搬レール31に対する初期位置
・端子計測センサ40のセンサ台41の初期位置
[端子挿入処理]
続いて、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理について詳細に説明する。図8(A)、図9(A)、図10(A)、図11(A)及び図12(A)はそれぞれ、本発明の実施形態の端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図である。また、図8(B)、図9(B)、図10(B)、図11(B)及び図12(B)はそれぞれ、対応する図8(A)、図9(A)、図10(A)、図11(A)及び図12(A)の要部拡大図である。これらの図において、固定盤10は、円盤部材13及びモータ部材の記載が省略されている。尚、以下に説明する各機材の駆動は、制御装置70からの制御信号にしたがったものである。
まず、図8(A)及び図8(B)に示されるように、並列関節機構20は、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための前回の一連の処理が終わると、ハンド基台25aをX座標、Y座標及びZ座標の初期位置に移動すると共に、電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の角度を初期角度に戻すように旋回する。さらに、電線把持本体25bのロール方向の角度を初期角度に戻すように旋回する。
また、固定盤10は、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための前回の一連の処理が終わると、制御装置70からの制御信号が入力されてレール部材12が回転し、今回の一連の処理で端子91が挿入される対象となるコネクタハウジング80が、並列関節機構20の電線把持本体25bに向かって周回移動する。このような固定盤10の周回駆動制御は、固定盤10に配置されたコネクタハウジング80の初期位置が[位置決め設定処理]にて制御装置70に設定されているからこそ、実現することができる。さらに、この周回移動の際、今回の一連の処理で端子91が挿入される対象となるキャビティ81がY軸に平行になる位置に、コネクタハウジング80を周回移動することが好ましい。このような固定盤10の周回駆動制御も、コネクタハウジング80におけるキャビティ81の開口の位置が事前に登録されているために実現することができる。
また、電線運搬機30は、図8(A)及び図8(B)に示されるように、搬送チャック33に電線を把持した状態の移動体32が所定位置に移動してくる。
そして、並列関節機構20は、移動体32の所定位置への移動が完了すると、図9(A)及び図9(B)に示されるように、ハンド基台25aが所定距離、下方向(Z軸負方向)に移動する。そして、電線チャック25cが、搬送チャック33に把持された電線90を把持する。
端子計測センサ40は、並列関節機構20の電線チャック25cによって電線90が把持されると、センサ台41が初期位置から並列関節機構20の電線把持本体25bに向かって前進移動を開始する。そして、センサ台41は、駆動源46のエンコーダ情報によって定められた位置に来ると、その移動を停止する。
電線運搬機30は、センサ台41の移動が完了すると、図9(A)及び図9(B)に示されるように、移動体32が搬送チャック33を開いて電線90を解放する。この後、移動体32は、図10(A)及び図10(B)に示されるように、次の電線90を把持すべく、所定位置から離れていく。
センサ台41の移動が完了したとき、X計測センサ42及びZ計測センサ43の検出領域には、図9(A)及び図9(B)に示されるように、端子91の先端が位置している。このとき、制御装置70には、X計測センサ42及びZ計測センサ43それぞれによって検出される光の強度の分布が入力される。制御装置70は、これらの光の強度の分布に基づいて、端子91のロール方向の回転角、及び端子91の先端のXZ座標を算出する。
図13(A)は、X計測センサ及びZ計測センサの検出領域に端子の先端が位置している状態を示す説明図である。図13(A)に示されるように、端子91がロール方向に回転している場合がある。さらに、電線チャック25cに把持された電線90は、電線チャック25cの前側チャック25c1を支点として跳ね返り上(Z軸正方向)、左右(X軸方向)に曲がっている場合がある(逆に、垂れ下がって下(Z軸負方向)、左右(X軸方向)に曲がっている場合もある)。このように端子91がロール方向に回転しており、電線90が跳ね返った姿勢のまま端子91をコネクタハウジング80のキャビティ81に挿入しようとしても、キャビティ81に挿入することができない、または挿入できたとしても電線90または端子91を破損するなどの虞がある。
このため、本発明の実施形態の端子挿入装置では、制御装置70が、X計測センサ42及びZ計測センサ43それぞれによって検出される光の強度の分布に基づいて、端子91のロール方向の回転角及び電線90の垂れ下がり量または跳ね返り量を定量的に算出する。そして、制御装置70は、さらに、その算出した数値を基に、端子91のロール方向の回転を0度に戻し、且つ垂れ下がったまたは跳ね返った電線90をY軸に平行に配置するための、電線把持本体25bのロール方向の回転角、並びに電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角を算出する。
ここで、電線把持本体25bのロール方向の回転角を算出する計算手法について説明する。図14(A)及び図14(B)は、端子のロール方向の回転角の計算手法を説明する説明図であり、図14(A)は回転角が0の場合、図14(B)は回転角がθの場合である。以下では、端子91の先端面の形状が幅a、高さbの長方形であり、その対角線の長さがcであるとする。このとき、図14(A)に示されるように、幅方向の一辺と対角線のなす角θは、次式によって与えられる。
θ=cos−1(a/c)
続いて、端子91がロール方向にθ回転した場合を考える。このとき、X計測センサ42及びZ計測センサ43それぞれの受光面は、この端子91によって帯状レーザが遮られることによって、部分的に強度が弱くなった分布の光を受光する。この弱くなった部分を特定することにより、端子91のX軸方向及びZ軸方向の幅が特定される。図14(B)では、Xは、X計測センサ42が受光した分布に基づいて特定された端子91のX軸方向の幅を示し、Zは、Z計測センサ43が受光した分布に基づいて特定された端子91のZ軸方向の幅を示している。ここで、図14(B)に示されるように、対角線とX軸方向とのなす角θを規定すると、回転角θは、次式によって与えられる。
θ=θ−θ=cos−1(a/c)−cos−1(X/c)
この算出手法により、電線把持本体25bのロール方向の回転角が算出される。
続いて、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角を算出する計算手法について説明する。図14(C)は、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角の計算手法を説明する説明図である。図14(B)に示されるように、端子91の先端のX座標は、上述した幅Xの中点x1として定めることができる。同様に、端子91の先端のZ座標は、上述した幅Zの中点z1として定めることができる。
ところで、センサ台41及びセンサ台レール44は、Y軸方向に理想的に延びる電線90が、X計測センサ42及びZ計測センサ43によって計測されるXZ座標の原点O(図6(B)参照。)を通過する位置に、位置合わせされている。また、並列関節機構20の前側チャック25c1から前進したセンサ台41における検出領域までの距離lは既知である。このため、図14(C)に示されるように前側チャック25c1の位置を原点として見立てた場合、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角θ及びヨー方向の回転角θは、次式によって与えられる。
θ=tan−1(z1/l)
θ=tan−1(x1/l)
この算出手法により、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角が算出される。
図13(B)は、端子のロール方向の回転が0に戻され、且つ電線がY軸に平行に配置された状態を示す説明図である。制御装置70は、算出されたピッチ方向の回転角、ヨー方向の回転角及びロール方向の回転角だけ、その回転を打ち消す方向にハンド基台25a及び電線把持本体25bを旋回させる。この結果、電線把持本体25bは、図13(B)に示されるように、端子91のロール方向の回転角が0度に戻り、且つY軸に平行に延びる電線90を把持することができる。
端子計測センサ40は、ハンド基台25a及び電線把持本体25bが旋回した後、図11(A)及び図11(B)に示されるように、センサ台41が初期位置に移動する。
並列関節機構20は、センサ台41が初期位置に移動した後、図11(A)及び図11(B)に示されるように、ハンド基台25aをX軸及びZ軸方向に駆動して、コネクタハウジング80におけるキャビティ81の開口のXZ座標に、端子91のロール方向の回転角が0度に戻り且つY軸に平行になった後の電線90の軸心を合わせる。そして、並列関節機構20は、図12(A)及び図12(B)に示されるように、ハンド基台25aをY軸正方向に駆動して、端子91をキャビティ81に挿入する。このとき、制御装置70には、コネクタハウジング80におけるキャビティ81内で端子91にロックが掛かるまでの距離が設定されている。このため、制御装置70は、この距離だけY軸正方向にハンド基台25aが移動するよう並列関節機構20を駆動する。このとき、制御装置70は、圧力センサ25gが検出する信号から、端子91の座屈、または端子91がキャビティに挿入されなかった場合の端子91の固定盤10に対する干渉を判定する。
並列関節機構20は、Y軸正方向にハンド基台25aを移動すると、続いて、Y軸負方向にわずかにハンド基台25aを移動する。ここで、電線把持本体25bには、電線チャック25cに作用する外力を検出する圧力センサが備わっている。端子91がキャビティ81に正常に挿入されていた場合、端子91はキャビティ81内のランスに係合されている。このため、端子91がキャビティ81に正常に挿入されていれば、Y軸負方向にわずかにハンド基台25aを移動したときに圧力センサ25gが電線90に作用する、ある閾値以上の張力を検出するはずである。逆に、端子91がキャビティ81に正常に挿入されていなければ、Y軸負方向にわずかにハンド基台25aを移動したときに圧力センサ25gが外力を検出しない、或いは閾値未満の張力を検出するはずである。このように、並列関節機構20は、Y軸負方向にわずかにハンド基台25aを移動することによって、端子91が正常に挿入されたか否かを判別している。尚、端子91がキャビティ81に正常に挿入されていない場合、並列関節機構20は、ハンド基台25aをダストボックス上に移動させ、そこで電線チャック25cを開くことで、電線90をダストボックスに廃棄するようにしてもよい。この後、並列関節機構20は、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための今回の一連の処理が終わると、ハンド基台25aをX座標、Y座標及びZ座標の初期位置に移動すると共に、電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の角度を初期角度に戻すように旋回する。さらに、電線把持本体25bのロール方向の角度を初期角度に戻すように旋回する。
以上、本発明の実施形態の端子挿入装置について説明した。本発明の端子挿入装置によれば、装置の小型化を実現することができる。
[固定盤入替装置の構成]
続いて、本発明の実施形態の固定盤入替装置について説明する。図15は、本発明の実施形態の固定盤入替装置の斜視図である。図16は、本発明の実施形態の固定盤入替装置の、固定盤支持台を支持する一方の外壁を透過して視た側面図である。図15及び図16に示されるように、本発明の実施形態の固定盤入替装置は、2つの固定盤10A、10Bと、各固定盤10A、10Bを支持する固定盤支持台50A、50Bと、固定盤支持台50A、50Bを可動自在に支持する支持台搬送機構60A、60Bと、を備える。本発明の実施形態の固定盤入替装置は、上述した端子挿入装置100に対して2つの固定盤10A、10Bを交互に搬送するものである。端子挿入装置100は、搬送された固定盤10A、10Bのいずれか一方に配置されたコネクタハウジングに対して、端子を挿入する。
[固定盤10A、10Bの詳細]
固定盤10A、10Bそれぞれは、上述した[端子挿入装置の構成]の[固定盤10の詳細]にて説明した通りの構造であるため、ここでの再度の説明を省略する。2つの固定盤10A、10Bは、レール部材12が水平になるように配置されている。
[固定盤支持台50A、50Bの詳細]
固定盤支持台50Aは、固定盤10Aを支持する部材である。固定盤支持台50Aは、図15及び図16に示されるように、固定盤10Aにおける円盤体13dと円盤体13eとの段差に嵌合する平板状の取付板51Aと、取付板51Aの上面に一端が連結され、水平に延びる連結部材52Aと、連結部材52Aの他端に連結され、支持台搬送機構60に移動可能に組み付けられる可動部材53Aと、を有する。
取付板51Aは、中央に6角形の孔が形成されており、この孔に固定盤10Aにおける6角柱状の円盤体13eが嵌る。このとき、取付板51Aの下面は、円盤体13dの上面13bに対向し、モータ14Aが取付板51Aの上側に位置する。この状態で、円盤体13dが、例えばネジ止めされて、取付板51Aに固定される。このように固定されることによって、固定盤10Aは、取付板51Aに対して平行になるように取付板51Aに取り付けられる。
連結部材52Aは、2本の棒状体521Aと、それらの棒状体521Aを繋ぐ補強板522Aと、を有している。棒状体521Aそれぞれは、断面がH形となる形状であり、その一端が取付板51Aに例えばネジ止めによって固定されている。棒状体521Aは、モータ14Aを挟むように、モータ14Aの両側に配置されている。2本の棒状体521Aは、取付板51Aと平行になるように取付板51Aに固定されている。補強板522Aは、2本の棒状体521Aを繋ぐ平板状の部材であり、この補強板522Aによって2本の棒状体521Aのよじれが防止される。
可動部材53Aは、連結部材52Aの他端に連結される平板状の支持体531Aと、支持体531Aの上端及び下端にそれぞれ設けられる、後述する支持台搬送機構60のロッドレスシリンダに装着される外部ピストンを有する搬送体532A(図15には、固定盤支持台50Bの搬送体532Bが図示)と、支持体531Aから延設された、後述する支持台搬送機構60のエアシリンダのピストンに組み付けられるフランジ体533Aと、を有している。支持体531Aは、連結部材52Aの棒状体521Aに対して垂直となるように、連結部材52Aの他端に連結されている。搬送体532Aが支持台搬送機構60のロッドシリンダに沿って移動することにより、支持体531Aは水平方向に移動することができる。また、支持台搬送機構60のエアシリンダのピストンの可動方向に応じてフランジ体533Aが垂直方向に移動することにより、支持体531Aは垂直方向に移動することができる。
ここでは、固定盤支持台50Aについて説明したが、固定盤支持台50Bも、固定盤支持台50Aと同様の構成である。
[支持台搬送機構60A、60Bの詳細]
次に、支持台搬送機構60A、60Bについて説明する。支持台搬送機構60Aは、固定盤支持台50Aを可動自在に支持する部材で機構である。支持台搬送機構60Aは、図15及び図16に示されるように、外壁61Aと、水平方向に延びるように外壁61Aに設けられたロッドレスシリンダ62Aと、ピストンが移動する方向が垂直方向に一致するように外壁61Aに設けられたエアシリンダ63Aと、固定盤支持台50A及び支持台搬送機構60Aを駆動するために制御回路から固定盤支持台50A及び支持台搬送機構60Aに向かうケーブルを保護するダクト64Aと、を有する。
外壁61Aは、並列関節機構20、電線運搬機30及び端子計測センサ40を囲むように設けられた端子挿入装置100の外壁に連結されている。
ロッドレスシリンダ62Aは、外壁61Aの表面に取り付けられ、水平方向に延びるように設けられている。ロッドレスシリンダ62Aに取り付けられた搬送体532Aは、ロッドレスシリンダ62Aの内部ピストンの移動に伴って外部ピストンが移動することにより、ロッドレスシリンダ62Aに沿って水平方向に移動することができる。
エアシリンダ63Aは、エアの供給・吸気を受けてピストン631Aが移動することにより、ピストン631Aに取り付けられたフランジ体533Aは、ピストン631Aの上下運動に合わせて垂直方向に移動することができる。こうして、支持体531Aに取付板51A及び連結部材52Aを介して連結された固定盤10Aは、エアシリンダ63Aへのエアの供給・排気を制御することで、垂直方向への移動が制御される。
ダクト64Aは、制御回路から固定盤支持台50A及び支持台搬送機構60Aに向かうケーブルを保護する、可撓性を有するチューブによって形成されている。固定盤支持台50Aに移動に伴うダクト64Aの変形を規制するため、ダクト64Aの一部が外壁61Aの表面に設けられたガイド641Aに収容されている。
ここでは、支持台搬送機構60Aについて説明したが、支持台搬送機構60Bも、支持台搬送機構60Aと同様の構成である。
[固定盤入替装置の動き]
続いて、上述のように構成される固定盤入替装置によって、固定盤10A、10Bを移動させる方法について説明する。図17から図20それぞれは、本発明の実施形態の固定盤入替装置によって固定盤10A、10Bが移動する過程における一時点の状態を示す図である。
固定盤10Aは端子挿入装置100から離れた側に、固定盤10Bは端子挿入装置100に近い側に、それぞれ位置しているものとする。また、固定盤10A、10Bそれぞれは、エアシリンダ63A、63Bにエアが供給されて垂直方向上側に押し上げられているものとする。
まず、図17に示されるように、エアシリンダ63Bからエアを吸気して固定盤10Bを垂直方向下側に移動させる。すると、固定盤10Aは上側に押し上げられた状態であり、他方、固定盤10Bは下側に押し下げられた状態となる。
この状態で、続いて、図18に示されるように、ロッドレスシリンダ62Aを駆動させて、固定盤10Aを端子挿入装置100に近い側に向かって移動させる。他方、ロッドレスシリンダ62Bを駆動させて、固定盤10Bを端子挿入装置100から離れた側に向かって移動させる。このとき、固定盤10A及び固定盤10Bは、垂直方向に異なる高さに位置するため、互いに接触することなく、行き違うことができる。
そして、図19に示されるように、固定盤10Aが端子挿入装置100に近い側に到達した時点でロッドレスシリンダ62Aの駆動を停止する。同様に、固定盤10Bが端子挿入装置100に遠い側に到達した時点でロッドレスシリンダ62Bの駆動を停止する。
そして、図20に示されるように、エアシリンダ63Bにエアを供給して固定盤10Bを垂直方向上側に移動させる。こうして、固定盤10Aと固定盤10Bはその位置が入れ替わったことになる。
[本発明の固定盤入替装置による作用・効果]
上述した端子挿入装置においては、固定盤にコネクタハウジングを配置する作業が必要となる。このとき、固定盤が1つしかない場合、その固定盤にコネクタハウジングを配置する作業中は、コネクタハウジングへ端子を挿入する工程を実施できず、したがって、並列関節機構が稼働していない状況になる。このような状況では、電線付きコネクタを生産する効率が低下してしまう。
この課題に鑑み、本発明者は、2つの固定盤を用意しておき、一方の固定盤にはコネクタハウジングへの端子の挿入を実施し、他方の固定盤にはコネクタハウジングを配置する作業を実施することによって、並列関節機構の稼働率を高める手法を想到した。具体的には、一方の固定盤への端子挿入作業を実施している間に他方の固定盤に対してコネクタハウジングを配置する作業を実施する。そして一方の固定盤への端子挿入作業が完了すれば、他方の固定盤への端子挿入作業を開始するとともに、一方の固定盤から電線付きコネクタを取り外し一方の固定盤に新たなコネクタハウジングを配置する。そして他方の固定盤への端子挿入作業が完了すれば、一方の固定盤への端子挿入作業を開始するとともに、他方の固定盤から電線付きコネクタを取り外し他方の固定盤に新たなコネクタハウジングを配置する。
上述の一連の作業を反復して実施する場合、作業者が2つの固定盤を取り替えることも考えられる。しかし、並列関節機構による端子挿入には高い精度で固定盤が位置決めがなされている必要があるため、固定盤を取り付けるときに固定盤の位置調整を作業者は行わなければならない。この位置調整は作業者にとって負担のかかるものであり、且つ固定盤を取り替える度に位置調整を行うとなるとその負担はますます増大する。
そこで、本発明の実施形態の固定盤入替装置によれば、2つの固定盤10A、10Bを取り替えを該固定盤入替装置が行う。これにより、作業者は2つの固定盤10A、10Bを取り替える作業をしなくて済む。
さらに、本発明の実施形態の固定盤入替装置によれば、固定盤10A、10Bは、固定盤支持台50A、50B及び支持台搬送機構60A、60Bによって位置決めされる。言い換えれば、エアシリンダ63A、63Bへのエアの供給・吸気の制御、及びロッドレスシリンダ62A、62Bの移動量の制御を実施することによって、固定盤10A、10Bの位置を入れ替えても並列関節機構20に対して固定盤10A、10Bを高い精度で位置決めすることができる。このため、並列関節機構20は、固定盤10A、10Bに配置されたコネクタハウジング80に対して端子91を挿入することができる。
[まとめ]
以上、本発明の実施形態の固定盤入替装置によれば、2つの固定盤を用意しておき、一方の固定盤にはコネクタハウジングへの端子の挿入を実施し、他方の固定盤にはコネクタハウジングを配置する作業を実施することによって、電線付きコネクタを生産する効率を高めることができる。このとき、2つの固定盤10A、10Bを取り替えを該固定盤入替装置が行う。これにより、作業者は2つの固定盤10A、10Bを取り替える作業をしなくて済むため、作業者の負担が無くなる。さらに、固定盤10A、10Bの位置を入れ替えても並列関節機構20に対して固定盤10A、10Bを高い精度で位置決めすることができる。このため、並列関節機構20は、固定盤10A、10Bが入れ替えられても、コネクタハウジング80に対して端子91を挿入することができる。
尚、本発明の実施形態では、2つの固定盤10A、10Bそれぞれが移動する方向を水平方向及び垂直方向とした。本発明は、2つの固定盤が移動する方向がこれらの方向に限られるものではない。固定盤10A、10Bの位置が入れ替わるように移動できる方向であれば、その方向を適宜変更することができる。
ここで、上述した本発明に係る固定盤入替装置及び固定盤入替方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)、(2)に簡潔に纏めて列記する。
(1) 複数のコネクタハウジングが配置される第1の固定盤(10A)と、
複数のコネクタハウジングが配置される第2の固定盤(10B)と、
前記第1の固定盤を支持する第1の固定盤支持台(50A)と、
前記第2の固定盤を支持する第2の固定盤支持台(50B)と、
先端に端子が接続された電線を把持し、前記第1の固定盤又は前記第2の固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて前記電線を運搬し、該コネクタハウジングにおけるキャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構(20)に対して、前記第1の固定盤支持台及び前記第2の固定盤支持台のいずれか一方を接近させるとともに他方を遠ざける支持台搬送機構(60A、60B)と、
を備えることを特徴とする固定盤入替装置。
(2) 第1の固定盤(10A)に複数のコネクタハウジングを配置し、
並列関節機構(20)によって第2の固定盤(10B)に配置された複数のコネクタハウジングにおけるキャビティに対して端子を挿し込み、
前記第1の固定盤を前記並列関節機構に接近させるとともに、前記第2の固定盤を前記並列関節機構から遠ざけ、
前記並列関節機構によって第1の固定盤に配置された複数のコネクタハウジングにおけるキャビティに対して端子を挿し込む、
ことを特徴とする固定盤入替方法。
10、10A、10B 固定盤
11 ハウジング受け
12 レール部材
13 円盤部材
14 モータ部材
15 固定盤支持台
20 並列関節機構
21 基台
22a、22b、22c 第1モータ
23a、23b、23c アーム
24a、24b、24c リンク
25 ハンド部材
25f 第2モータ
30 電線運搬機
31 運搬レール
32 移動体
33 搬送チャック
34 フレーム
35 エアチャック本体
40 端子計測センサ
41 センサ台
42 X計測センサ
43 Z計測センサ
44 センサ台レール
45 スライダ
46 駆動源
50A、50B 固定盤支持台
60A、60B 支持台搬送機構
70 制御装置
80 コネクタハウジング
81 キャビティ
90 電線
91 端子

Claims (2)

  1. 複数のコネクタハウジングが配置される第1の固定盤と、
    複数のコネクタハウジングが配置される第2の固定盤と、
    前記第1の固定盤を支持する第1の固定盤支持台と、
    前記第2の固定盤を支持する第2の固定盤支持台と、
    先端に端子が接続された電線を把持し、前記第1の固定盤又は前記第2の固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて前記電線を運搬し、該コネクタハウジングにおけるキャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構に対して、前記第1の固定盤支持台及び前記第2の固定盤支持台のいずれか一方を接近させるとともに他方を遠ざける支持台搬送機構と、
    を備え
    前記支持台搬送機構は、
    前記第1の固定盤支持台が前記並列関節機構から離れた側に、前記第2の固定盤支持台が前記並列関節機構に近い側に位置する状態から、前記第2の固定盤支持台を垂直方向下側に移動させて前記第2の固定盤支持台を前記第1の固定盤支持台に対して垂直方向下側に位置させ、次いで、前記第1、第2の固定盤支持台を、前記第1の固定盤支持台が前記並列関節機構に対して接近するように且つ前記第2の固定盤支持台が前記並列関節機構に対して遠ざかるように、互いに逆向きに水平方向に直線的に移動させ、次いで、前記第2の固定盤支持台を垂直方向上側に移動させることで、前記第1、第2の固定盤支持台の位置を入れ替える、
    ことを特徴とする固定盤入替装置。
  2. 請求項1に記載の固定盤入替装置を用いた固定盤入替方法であって、
    前記第1の固定盤に複数の前記コネクタハウジングを配置し、
    前記並列関節機構によって前記第2の固定盤に配置された複数の前記コネクタハウジングにおける前記キャビティに対して前記端子を挿し込み、
    前記支持台搬送機構を利用して、前記第1の固定盤を前記並列関節機構に接近させるとともに、前記第2の固定盤を前記並列関節機構から遠ざけ、
    前記並列関節機構によって前記第1の固定盤に配置された複数の前記コネクタハウジングにおける前記キャビティに対して前記端子を挿し込む、
    ことを特徴とする固定盤入替方法。
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