JP6357300B2 - コネクタハウジング計測装置及びコネクタハウジング計測方法 - Google Patents
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Description
(1) 固定盤上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測装置であって、
前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングにおける端子が挿し込まれるキャビティの開口が形成された前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力するハウジング計測センサと、
前記ハウジング計測センサから入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状及び位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定する制御装置と、
先端に前記端子が接続された電線を把持する電線把持本体を有し、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて前記電線把持本体によって把持された前記電線を運搬し、該コネクタハウジングにおける前記キャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構と、
を備え、
前記ハウジング計測センサは、前記電線把持本体に設けられ、
前記電線把持本体は、前記端子が接続された電線を把持し且つ前記端子を把持せず、
前記並列関節機構は、可動範囲内において6自由度にて前記把持した電線の移動及び旋回が可能である、
こと。
(2) 上記(1)の構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記ハウジング計測センサは、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面の凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置は、前記ハウジング計測センサから入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記コネクタハウジングの形状及び位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
こと。
(3) 上記(2)の構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記固定盤には、各コネクタハウジングにおけるキャビティの開口が形成された前面が一つの側を向くように前記コネクタハウジングが複数配置され、
前記ハウジング計測センサは、前記固定盤に配置された第1のコネクタハウジングの前面に対して該第1のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、続いて、前記固定盤に配置された前記第1のコネクタハウジングに隣り合う第2のコネクタハウジングの前面に対して該第2のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、検出した前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置は、前記ハウジング計測センサから入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングそれぞれの形状及び位置を算出し、その算出された前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該第1のコネクタハウジングのキャビティの位置及び該第2のコネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
こと。
(4) 上記(3)の構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記ハウジング計測センサは、複数の前記コネクタハウジングが並ぶ方向に該コネクタハウジングに対して相対的に移動して、前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射する、
こと。
(5) 上記(4)の構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記固定盤には、隣り合う前記コネクタハウジングを繋いだ線分の集合が全体として円環を形成するように、且つ、各コネクタハウジングにおけるキャビティの開口が形成された前面が前記円環の外側を向くように複数の前記コネクタハウジングが配置される、
こと。
(6) 上記(1)から(5)のいずれか1つの構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記ハウジング計測センサは、前記コネクタハウジングの高さ方向に延びる帯状のレーザを前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って連続的に照射し、その反射または散乱した光の強度を検出することによって、検出した前記コネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力する、
こと。
(7) 上記(1)から(6)のいずれか1つの構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記制御装置は、前記ハウジング計測センサから入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状、位置、及び前記固定盤に対する該コネクタハウジングの傾き角度を算出し、その算出された前記コネクタハウジングの形状、位置及び傾き角度に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置及び該キャビティが延びる方向を特定する、
こと。
(8) 固定盤上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測装置であって、
前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングにおける端子が挿し込まれるキャビティの開口が形成された前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力するハウジング計測センサと、
前記ハウジング計測センサから入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定する制御装置と、
先端に前記端子が接続された電線を把持する電線把持本体を有し、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて前記電線把持本体によって把持された前記電線を運搬し、該コネクタハウジングにおける前記キャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構と、
を備え、
前記ハウジング計測センサは、前記電線把持本体に設けられ、
前記電線把持本体は、前記端子が接続された電線を把持し且つ前記端子を把持せず、
前記並列関節機構は、可動範囲内において6自由度にて前記把持した電線の移動及び旋回が可能である、
こと。
(9) 上記(8)の構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記ハウジング計測センサは、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面の凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置は、前記ハウジング計測センサから入力した前記凹凸信号に基づいて前記コネクタハウジングの前面の幅方向及び高さ方向の外縁の位置を算出し、その算出した前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
こと。
(10) 上記(9)の構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記固定盤は、前記ハウジング計測センサから照射される光の向きにおいて前記コネクタハウジングの後側に位置する箇所に、入射した該光を反射する反射板を備える、
こと。
(11) 上記(10)の構成のコネクタハウジング計測装置であって、
前記ハウジング計測センサは、前記反射板の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジングの前面のいずれかの隅に対して、該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
こと。
(12) 固定盤上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングにおける端子が挿し込まれるキャビティの開口が形成された前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力し、
入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状及び位置を算出し、
その算出された前記コネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定し、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて電線把持本体によって把持された電線を運搬し、該コネクタハウジングにおけるキャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構の前記電線把持本体に設けられたハウジング計測センサが、前記コネクタハウジングの前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力し、
前記電線把持本体は、前記端子が接続された電線を把持し且つ前記端子を把持せず、
前記並列関節機構は、可動範囲内において6自由度にて前記把持した電線の移動及び旋回が可能である、
こと。
(13) 上記(12)の構成のコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記コネクタハウジングの形状及び位置を算出する、
こと。
(14) 上記(13)の構成のコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤には、各コネクタハウジングにおけるキャビティの開口が形成された前面が一つの側を向くように前記コネクタハウジングが複数配置され、
前記固定盤に配置された第1のコネクタハウジングの前面に対して該第1のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、続いて、前記固定盤に配置された前記第1のコネクタハウジングに隣り合う第2のコネクタハウジングの前面に対して該第2のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、検出した前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングそれぞれの形状及び位置を算出し、その算出された前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該第1のコネクタハウジングのキャビティの位置及び該第2のコネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
こと。
(15) 上記(14)の構成のコネクタハウジング計測方法であって、
複数の前記コネクタハウジングが並ぶ方向に該コネクタハウジングに対して相対的に移動するハウジング計測センサが、前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射する、
こと。
(16) 上記(15)の構成のコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤には、隣り合う前記コネクタハウジングを繋いだ線分の集合が全体として円環を形成するように、且つ、各コネクタハウジングにおけるキャビティの開口が形成された前面が前記円環の外側を向くように複数の前記コネクタハウジングが配置されている、
こと。
(17) 上記(12)から(16)のいずれか1つの構成のコネクタハウジング計測方法であって、
前記コネクタハウジングの高さ方向に延びる帯状のレーザを前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って連続的に照射し、その反射または散乱した光の強度を検出することによって、検出した前記コネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力する、
こと。
(18) 上記(12)から(17)のいずれか1つの構成のコネクタハウジング計測方法であって、
入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状、位置、及び前記固定盤に対する該コネクタハウジングの傾き角度を算出し、
その算出された前記コネクタハウジングの形状、位置及び傾き角度に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置及び該キャビティが延びる方向を特定する、
こと。
(19) 固定盤上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングにおける端子が挿し込まれるキャビティの開口が形成された前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力し、
入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置を算出し、
その算出された前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定し、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて電線把持本体によって把持された電線を運搬し、該コネクタハウジングにおけるキャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構の前記電線把持本体に設けられたハウジング計測センサが、前記コネクタハウジングの前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力し、
前記電線把持本体は、前記端子が接続された電線を把持し且つ前記端子を把持せず、
前記並列関節機構は、可動範囲内において6自由度にて前記把持した電線の移動及び旋回が可能である、
こと。
(20) 上記(19)の構成のコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面の凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号に基づいて前記コネクタハウジングの前面の幅方向及び高さ方向の外縁の位置を算出する、
こと。
(21) 上記(20)の構成のコネクタハウジング計測方法であって、
照射される光の向きにおいて前記コネクタハウジングの後側に位置する箇所に設けられた反射板の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジングの前面に対して、該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
こと。
(22) 上記(21)の構成のコネクタハウジング計測方法であって、
前記反射板の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジングの前面のいずれかの隅に対して、該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
こと。
まず、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置について説明する前に、本発明のコネクタハウジング計測装置が適用される端子挿入装置(以下、本発明の実施形態の端子挿入装置と称する。)について説明する。図1は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置が適用される端子挿入装置を示す斜視図である。本発明の実施形態の端子挿入装置は、固定盤10と、並列関節機構20と、を含んで構成される。本発明の実施形態の端子挿入装置は、さらに、電線運搬機30と、端子計測センサ40と、を備えている。以下、固定盤10、並列関節機構20、電線運搬機30及び端子計測センサ40について説明する。
[固定盤10の詳細]
図3(A)及び図3(B)は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置が適用される端子挿入装置における固定盤を示す図であって、図3(A)は固定盤の平面図を、図3(B)は側面図を、それぞれ示す。固定盤10は、図2及び図3(A)、図3(B)に示されるように、コネクタハウジング80を位置決めするための部材であり、ハウジング支持台(図示せず)の平坦面に取り付けられる。固定盤10は、コネクタハウジング80を保持するハウジング受け11と、ハウジング受け11が固定される円環状のレール部材12と、レール部材12と軸心が一致するように該レール部材12が上面13aに固定される円盤部材13と、円盤部材13の軸心と一致するように回転軸14aが設定された、円盤部材13の下面13bに取り付けられたモータ部材14と、を備える。
[並列関節機構20の詳細]
図4は、本発明のコネクタハウジング計測装置が適用される端子挿入装置における並列関節機構を示す側面図である。並列関節機構20は、コネクタハウジング80に端子を挿入するための機材であり、並列関節機構支持台(図示せず)に取り付けられる。並列関節機構20は、図4に示されるように、並列関節機構支持台に取り付けられる基台21と、基台21上に設置された3つの第1モータ22a、22b、22cと、第1モータ22a、22b、22cの回転軸に各々の一端が接続されて駆動する3つのアーム23a、23b、23cと、アーム23a、23b、23cの他端に各々の一端がユニバーサルジョイント、伝達ギヤを介して接続される3つのリンク24a、24b、24cと、3つのリンク24a、24b、24cの他端にユニバーサルジョイントを介して接続されるハンド部材25と、を備えている。並列関節機構20は、3つの第1モータ22a、22b、22cの回転量を制御してアーム23a、23b、23cの傾斜角度、及びリンク24a、24b、24cのアーム23a、23b、23cに対する角度を変化させることにより、ハンド部材25をXYZに沿う3方向に並進させることができる。並列関節機構20は、制御装置(図4には図示せず)からの制御信号を受け付けて、第1モータ22a、22b、22cの回転を制御する。制御装置による並列関節機構20のXYZ3方向への並進駆動制御については後述する[制御装置70による制御の詳細]にて説明する。
図5は、本発明のコネクタハウジング計測装置が適用される端子挿入装置における電線運搬機を示す斜視図である。電線運搬機30は、先端に端子91が取り付けられた電線90を、所定位置に運搬する機材である。電線運搬機30は、図5に示されるように、X軸方向に延びる運搬レール31と、運搬レール31をスライド自在な移動体32と、先端に接続された端子91を含む電線90の一部を把持する、移動体32に設けられた搬送チャック33と、運搬レール31を支持するフレーム34と、搬送チャック33にエアーを送り込むエアチャック本体35と、を備えている。本発明の実施形態では、移動体32が運搬レール31上を移動する向きがX軸の向きに相当する。
図6(A)は、本発明のコネクタハウジング計測装置が適用される端子挿入装置における端子計測センサを示す斜視図である。端子計測センサ40は、並列関節機構20が把持した電線90の先端に位置する端子91のロール方向の回転角及び端子91の先端が位置するXZ座標を計測する機材である。本発明の実施形態では、並列関節機構20の電線チャック25cが電線90の外皮の部分を2箇所挟み、並列関節機構20がその電線90を運搬して、端子91をコネクタハウジング80のキャビティ81に挿入する。このとき、端子91がロール方向に回転していることも考慮しなければならない。さらには、端子91の重みによる電線90の垂れ下がりまたは電線の巻き癖による跳ね返り、より具体的には電線90における、電線チャック25cの前側チャック25c1に把持された箇所から電線90の先端にかけての垂れ下がりまたは跳ね返り、を考慮しなければならない。端子計測センサ40は、端子91のロール方向への回転角、及びこの電線90の垂れ下がりまたは跳ね返りによる端子91のY軸方向に対する傾きを検出するものである。
[ハウジング計測センサ50の詳細]
続いて、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置について説明する。図7(A)は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置を示す斜視図であり、図7(B)は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置によって照射されるコネクタハウジングの斜視図であり、図7(C)は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置によって検出された凹凸信号の模式図であり、図7(D)は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置によって3次元的に構築されたコネクタハウジングの斜視図である。本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置は、上述した固定盤10と、ハウジング計測センサ50と、を含んで構成される。以下、ハウジング計測センサ50について詳細に説明する。
項目[端子挿入装置の構成]及び項目[コネクタハウジング計測装置の構成]にて説明したように、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置は、固定盤10と、ハウジング計測センサ50を備え、さらに、本発明の実施形態の端子挿入装置として、並列関節機構20と、電線運搬機30と、端子計測センサ40と、を備えている。これらの機材を統括的に制御するため、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置を含む制御システムには制御装置70が備わっている。図8は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置が適用される端子挿入装置を含む制御システムの機能ブロック図である。制御装置70は、固定盤10のモータ部材14、並列関節機構20、電線運搬機30の移動体32、端子計測センサ40のX計測センサ42、Z計測センサ43、及び駆動源46のエンコーダ、並びにハウジング計測センサ50のラインセンサ52に接続される。制御装置70は、各種の駆動源に対しては制御信号を出力し、各種のセンサからは該センサが検出した信号が入力される。制御装置70は、汎用PCや、端子挿入装置を含むシステム全体を制御する専用の演算装置などの、各種の装置によって構成することができる。以下、制御装置70によって制御される、ハウジング受け11に配置されたコネクタハウジング80に対して位置補正をするための一連の処理、及び、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理について詳細に説明する。
[位置決め設定処理]
制御装置70には、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理に先だって、固定盤10に配置されたコネクタハウジング80の位置及びそのコネクタハウジング80のキャビティ81の位置の少なくとも一方、または両方を該制御装置70に認識させておく必要がある。図9は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置によるハウジング計測処理を示す斜視図である。図10(A)から図10(C)は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置がキャビティの位置を設定するまでの一連の過程を概念的に示す概念図である。
・固定盤10の機械角0となる位置
・固定盤10に配置されたコネクタハウジング80の位置、コネクタ品番、キャビティ81の位置及びキャビティナンバー
・ハンド基台25aのX座標、Y座標及びZ座標の初期位置
・電線把持本体25bのピッチ方向の角度及びヨー方向の角度の初期角度
・電線把持本体25bのロール方向の角度の初期角度
・移動体32の運搬レール31に対する初期位置
・端子計測センサ40のセンサ台41の初期位置
続いて、コネクタハウジング80に端子91を挿入するための一連の処理について詳細に説明する。図11(A)、図12(A)、図13(A)、図14(A)及び図15(A)はそれぞれ、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置が適用される端子挿入装置による端子挿入処理の一工程を示す斜視図である。また、図11(B)、図12(B)、図13(B)、図14(B)及び図15(B)はそれぞれ、対応する図11(A)、図12(A)、図13(A)、図14(A)及び図15(A)の要部拡大図である。尚、以下に説明する各機材の駆動は、制御装置70からの制御信号にしたがったものである。
θ0=cos−1(a/c)
θ=θ0−θ1=cos−1(a/c)−cos−1(X/c)
この算出手法により、電線把持本体25bのロール方向の回転角が算出される。
θ2=tan−1(z1/l)
θ3=tan−1(x1/l)
この算出手法により、電線把持本体25bのピッチ方向の回転角及びヨー方向の回転角が算出される。
以上のように説明した本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置は、次の作用及び効果が得られる。
[応用例1]
上述した本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置においては、図10(A)に示されるように、コネクタハウジング80の外縁、キャビティ81の内縁、がエッジ抽出されるとした。キャビティ81のサイズまたはラインセンサ52の検出精度にもよるが、キャビティ81の位置をエッジ抽出により特定できない虞もある。このような場合であっても、制御装置70は、コネクタハウジング80の外縁の位置さえエッジ抽出により特定することができれば、キャビティ81の位置及びキャビティナンバーを設定することができる。以下、この形態について、図18(A)から図18(D)を参照して説明する。図18(A)から図18(D)は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置の応用例がキャビティの位置を設定するまでの一連の過程を概念的に示す概念図である。
また、上述した本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置においては、端子挿入装置を構成する機材以外に別途、ハウジング計測センサ50を用意し、そのハウジング計測センサ50からの信号に基づいて端子挿入位置を計測するものとした。本発明のコネクタハウジング計測装置は、端子挿入装置に設けることもできる。以下、図19及び図20を参照して、端子挿入装置の並列関節機構20にレーザセンサが設けられた構成及びハウジング計測処理について詳細に説明する。図19は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置の応用例によるハウジング計測処理を示す斜視図である。図20(A)から図20(C)は、図19に示されるコネクタハウジング計測装置の応用例がキャビティの位置を設定するまでの一連の過程を模式的に模式図である。
また、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置によれば、ハウジング計測センサ50が計測したコネクタハウジング80の位置及びキャビティ81の位置に基づいて端子挿入位置が求められるので、固定盤10に対するコネクタハウジング80の保持精度を緩いものにできると説明した。ここでは、固定盤10の構造の一例について説明する。図21は、本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置における固定盤を示す斜視図である。
本発明の実施形態のコネクタハウジング計測装置によれば、ハウジング計測センサ50が計測したコネクタハウジング80の位置及びキャビティ81の位置に基づいて端子挿入位置が求められるので、固定盤10に対するコネクタハウジング80の保持精度を緩いものにできると説明した。このため、コネクタハウジング80が固定盤10に対して傾いて配置される、つまり、コネクタハウジング80の底面が水平面に対して傾斜している、場合もある。このように固定盤10に対して傾いているコネクタハウジング80に対して端子を挿入する場合、その傾きを考慮してキャビティに端子を挿し込み、端子が座屈してしまわないようにすることが好ましい。
上述した応用例2では、端子挿入装置を構成する機材以外に別途、ハウジング計測センサ50を用意し、そのハウジング計測センサ50からの信号に基づいて端子挿入位置を計測するものとした。応用例2では、レーザセンサ25hがスポットレーザを照射するものであったが、これに代えて帯状のレーザを照射するレーザセンサに代えてもよい。この構成により、端子挿入装置の並列関節機構20にレーザセンサが設けられた構成であっても、応用例4で説明したように、コネクタハウジング80のロール方向、ピッチ方向及びヨー方向それぞれの傾き角度を考慮して端子91をキャビティ81に挿入することができる。
[1]
固定盤(10)上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤(10)に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測装置であって、
前記コネクタハウジング(80)が配置される固定盤(10)と、
前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)の前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の前面についての信号を出力するハウジング計測センサ(50)と、
前記ハウジング計測センサ(50)から入力した信号に基づき前記コネクタハウジング(80)の形状及び位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジング(80)の形状及び位置に基づいて該コネクタハウジング(80)のキャビティ(81)の位置を特定する制御装置(70)と、
を備えることを特徴とするコネクタハウジング計測装置。
[2]
前記ハウジング計測センサ(50)は、前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)の前面に対して該コネクタハウジング(80)の幅方向に沿って光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の前面の凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置(70)は、前記ハウジング計測センサ(50)から入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記コネクタハウジング(80)の形状及び位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジング(80)の形状及び位置に基づいて該コネクタハウジング(80)のキャビティ(81)の位置を特定する、
ことを特徴とする[1]に記載のコネクタハウジング計測装置。
[3]
前記固定盤(10)には、各コネクタハウジング(80)におけるキャビティ(81)の開口が形成された前面が一つの側を向くように前記コネクタハウジング(80)が複数配置され、
前記ハウジング計測センサ(50)は、前記固定盤(10)に配置された第1のコネクタハウジングの前面に対して該第1のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、続いて、前記固定盤(10)に配置された前記第1のコネクタハウジングに隣り合う第2のコネクタハウジングの前面に対して該第2のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、検出した前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置(70)は、前記ハウジング計測センサ(50)から入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングそれぞれの形状及び位置を算出し、その算出された前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該第1のコネクタハウジングのキャビティ(81)の位置及び該第2のコネクタハウジングのキャビティ(81)の位置を特定する、
ことを特徴とする[2]に記載のコネクタハウジング計測装置。
[4]
前記ハウジング計測センサ(50)は、複数の前記コネクタハウジング(80)が並ぶ方向に該コネクタハウジング(80)に対して相対的に移動して、前記コネクタハウジング(80)の前面に対して該コネクタハウジング(80)の幅方向に沿って光を照射する、
ことを特徴とする[3]に記載のコネクタハウジング計測装置。
[5]
前記固定盤(10)には、隣り合う前記コネクタハウジング(80)を繋いだ線分の集合が全体として円環を形成するように、且つ、各コネクタハウジング(80)におけるキャビティ(81)の開口が形成された前面が前記円環の外側を向くように複数の前記コネクタハウジング(80)が配置される、
ことを特徴とする[4]に記載のコネクタハウジング計測装置。
[6]
前記ハウジング計測センサ(50)は、前記コネクタハウジング(80)の高さ方向に延びる帯状のレーザ(L)を前記コネクタハウジング(80)の前面に対して該コネクタハウジング(80)の幅方向に沿って連続的に照射し、その反射または散乱した光の強度を検出することによって、検出した前記コネクタハウジング(80)の凹凸についての凹凸信号を出力する、
ことを特徴とする[1]から[5]のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測装置。
[7]
前記制御装置(70)は、前記ハウジング計測センサ(50)から入力した信号に基づき前記コネクタハウジング(80)の形状、位置、及び前記固定盤(10)に対する該コネクタハウジング(80)の傾き角度を算出し、その算出された前記コネクタハウジング(80)の形状、位置及び傾き角度に基づいて該コネクタハウジング(80)のキャビティ(81)の位置及び該キャビティ(81)が延びる方向を特定する、
ことを特徴とする[1]から[6]のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測装置。
[8]
固定盤(10)上に配置されるコネクタハウジング(80)の該固定盤(10)に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測装置であって、
前記コネクタハウジング(80)が配置される固定盤(10)と、
前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)の前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の前面についての信号を出力するハウジング計測センサ(50)と、
前記ハウジング計測センサ(50)から入力した信号に基づき前記コネクタハウジング(80)の前面の外縁の位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジング(80)の前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジング(80)のキャビティ(81)の位置を特定する制御装置と、
を備えることを特徴とするコネクタハウジング計測装置。
[9]
前記ハウジング計測センサ(25h)は、前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)の前面に対して該コネクタハウジング(80)の幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の前面の凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置(70)は、前記ハウジング計測センサ(25h)から入力した前記凹凸信号に基づいて前記コネクタハウジング(80)の前面の幅方向及び高さ方向の外縁の位置を算出し、その算出した前記コネクタハウジング(80)の前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジング(80)のキャビティ(81)の位置を特定する、
ことを特徴とする[8]に記載のコネクタハウジング計測装置。
[10]
前記固定盤(10)は、前記ハウジング計測センサ(25h)から照射される光の向きにおいて前記コネクタハウジング(80)の後側に位置する箇所に、入射した該光を反射する金属フィルム(11i)を備える、
ことを特徴とする[9]に記載のコネクタハウジング計測装置。
[11]
前記ハウジング計測センサ(25h)は、前記金属フィルム(11i)の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジング(80)の前面のいずれかの隅に対して、該コネクタハウジング(80)の幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
ことを特徴とする[10]に記載のコネクタハウジング計測装置。
[12]
先端に端子が接続された電線を把持する電線把持本体(25b)を有し、前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)のうちのいずれか1つに向けて前記電線把持本体(25b)によって把持された前記電線(90)を運搬し、該コネクタハウジング(80)におけるキャビティ(81)に対して前記端子(91)を挿し込む並列関節機構(20)を更に備え、
前記ハウジング計測センサ(25h)は、前記電線把持本体(25b)に設けられている、
ことを特徴とする[8]から[11]のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測装置。
[13]
固定盤(10)上に配置されるコネクタハウジング(80)の該固定盤(10)に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)の前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の前面についての信号を出力し、
入力した信号に基づき前記コネクタハウジング(80)の形状及び位置を算出し、
その算出された前記コネクタハウジング(80)の形状及び位置に基づいて該コネクタハウジング(80)のキャビティ(81)の位置を特定する
ことを特徴とするコネクタハウジング計測方法。
[14]
前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)の前面に対して該コネクタハウジング(80)の幅方向に沿って光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記コネクタハウジング(80)の形状及び位置を算出する、
ことを特徴とする[13]に記載のコネクタハウジング計測方法。
[15]
前記固定盤(10)には、各コネクタハウジング(80)におけるキャビティ(81)の開口が形成された前面が一つの側を向くように前記コネクタハウジング(80)が複数配置され、
前記固定盤(10)に配置された第1のコネクタハウジングの前面に対して該第1のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、続いて、前記固定盤(10)に配置された前記第1のコネクタハウジングに隣り合う第2のコネクタハウジングの前面に対して該第2のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、検出した前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングそれぞれの形状及び位置を算出し、その算出された前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該第1のコネクタハウジングのキャビティの位置及び該第2のコネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
ことを特徴とする[14]に記載のコネクタハウジング計測方法。
[16]
複数の前記コネクタハウジング(80)が並ぶ方向に該コネクタハウジング(80)に対して相対的に移動するハウジング計測センサ(50)が、前記コネクタハウジング(80)の前面に対して該コネクタハウジング(80)の幅方向に沿って光を照射する、
ことを特徴とする[15]に記載のコネクタハウジング計測方法。
[17]
前記固定盤(10)には、隣り合う前記コネクタハウジング(80)を繋いだ線分の集合が全体として円環を形成するように、且つ、各コネクタハウジング(80)におけるキャビティ(81)の開口が形成された前面が前記円環の外側を向くように複数の前記コネクタハウジング(80)が配置されている、
ことを特徴とする[16]に記載のコネクタハウジング計測方法。
[18]
前記コネクタハウジング(80)の高さ方向に延びる帯状のレーザを前記コネクタハウジング(80)の前面に対して該コネクタハウジング(80)の幅方向に沿って連続的に照射し、その反射または散乱した光の強度を検出することによって、検出した前記コネクタハウジング(80)の凹凸についての凹凸信号を出力する、
ことを特徴とする[13]から[17]のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測方法。
[19]
入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状、位置、及び前記固定盤に対する該コネクタハウジング(80)の傾き角度を算出し、
その算出された前記コネクタハウジング(80)の形状、位置及び傾き角度に基づいて該コネクタハウジング(80)のキャビティ(81)の位置及び該キャビティ(81)が延びる方向を特定する、
ことを特徴とする[13]から[18]のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測方法。
[20]
固定盤(10)上に配置されるコネクタハウジング(80)の該固定盤(10)に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)の前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の前面についての信号を出力し、
入力した信号に基づき前記コネクタハウジング(80)の前面の外縁の位置を算出し、
その算出された前記コネクタハウジング(80)の前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジング(80)のキャビティ(81)の位置を特定する
ことを特徴とするコネクタハウジング計測方法。
[21]
前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)の前面に対して該コネクタハウジング(80)の幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の前面の凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号に基づいて前記コネクタハウジング(80)の前面の幅方向及び高さ方向の外縁の位置を算出する、
ことを特徴とする[20]に記載のコネクタハウジング計測方法。
[22]
照射される光の向きにおいて前記コネクタハウジング(80)の後側に位置する箇所に設けられた金属フィルム(11i)の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジング(80)の前面のいずれかの隅に対して、該コネクタハウジング(80)の幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
ことを特徴とする[21]に記載のコネクタハウジング計測方法。
[23]
前記金属フィルム(11i)の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジング(80)の前面のいずれかの隅に対して、該コネクタハウジング(80)の幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
ことを特徴とする[22]に記載のコネクタハウジング計測方法。
[24]
前記固定盤(10)に配置された前記コネクタハウジング(80)のうちのいずれか1つに向けて電線把持本体(25b)によって把持された電線(90)を運搬し、該コネクタハウジング(80)におけるキャビティ(81)に対して端子(91)を挿し込む並列関節機構(20)の前記電線把持本体(25b)に設けられたハウジング計測センサ(50)が、前記コネクタハウジング(80)の前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジング(80)の前面についての信号を出力する、
ことを特徴とする[20]から[23]のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測方法。
11 ハウジング受け
12 レール部材
13 円盤部材
14 モータ部材
15 ハウジング支持台
20 並列関節機構
21 基台
22a、22b、22c 第1モータ
23a、23b、23c アーム
24a、24b、24c リンク
25 ハンド部材
25f 第2モータ
30 電線運搬機
31 運搬レール
32 移動体
33 搬送チャック
34 フレーム
40 端子計測センサ
41 センサ台
42 X計測センサ
43 Z計測センサ
44 センサ台レール
45 スライダ
46 駆動源
50 ハウジング計測センサ
51 フレーム台
52 ラインセンサ
70 制御装置
80 コネクタハウジング
81 キャビティ
90 電線
91 端子
Claims (22)
- 固定盤上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測装置であって、
前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングにおける端子が挿し込まれるキャビティの開口が形成された前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力するハウジング計測センサと、
前記ハウジング計測センサから入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状及び位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定する制御装置と、
先端に前記端子が接続された電線を把持する電線把持本体を有し、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて前記電線把持本体によって把持された前記電線を運搬し、該コネクタハウジングにおける前記キャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構と、
を備え、
前記ハウジング計測センサは、前記電線把持本体に設けられ、
前記電線把持本体は、前記端子が接続された電線を把持し且つ前記端子を把持せず、
前記並列関節機構は、可動範囲内において6自由度にて前記把持した電線の移動及び旋回が可能である、
ことを特徴とするコネクタハウジング計測装置。 - 前記ハウジング計測センサは、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置は、前記ハウジング計測センサから入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記コネクタハウジングの形状及び位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 前記固定盤には、各コネクタハウジングにおけるキャビティの開口が形成された前面が一つの側を向くように前記コネクタハウジングが複数配置され、
前記ハウジング計測センサは、前記固定盤に配置された第1のコネクタハウジングの前面に対して該第1のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、続いて、前記固定盤に配置された前記第1のコネクタハウジングに隣り合う第2のコネクタハウジングの前面に対して該第2のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、検出した前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置は、前記ハウジング計測センサから入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングそれぞれの形状及び位置を算出し、その算出された前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該第1のコネクタハウジングのキャビティの位置及び該第2のコネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
ことを特徴とする請求項2に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 前記ハウジング計測センサは、複数の前記コネクタハウジングが並ぶ方向に該コネクタハウジングに対して相対的に移動して、前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 前記固定盤には、隣り合う前記コネクタハウジングを繋いだ線分の集合が全体として円環を形成するように、且つ、各コネクタハウジングにおけるキャビティの開口が形成された前面が前記円環の外側を向くように複数の前記コネクタハウジングが配置される、
ことを特徴とする請求項4に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 前記ハウジング計測センサは、前記コネクタハウジングの高さ方向に延びる帯状のレーザを前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って連続的に照射し、その反射または散乱した光の強度を検出することによって、検出した前記コネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 前記制御装置は、前記ハウジング計測センサから入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状、位置、及び前記固定盤に対する該コネクタハウジングの傾き角度を算出し、その算出された前記コネクタハウジングの形状、位置及び傾き角度に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置及び該キャビティが延びる方向を特定する、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 固定盤上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測装置であって、
前記コネクタハウジングが配置される固定盤と、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングにおける端子が挿し込まれるキャビティの開口が形成された前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力するハウジング計測センサと、
前記ハウジング計測センサから入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置を算出し、その算出された前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定する制御装置と、
先端に前記端子が接続された電線を把持する電線把持本体を有し、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて前記電線把持本体によって把持された前記電線を運搬し、該コネクタハウジングにおける前記キャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構と、
を備え、
前記ハウジング計測センサは、前記電線把持本体に設けられ、
前記電線把持本体は、前記端子が接続された電線を把持し且つ前記端子を把持せず、
前記並列関節機構は、可動範囲内において6自由度にて前記把持した電線の移動及び旋回が可能である、
ことを特徴とするコネクタハウジング計測装置。 - 前記ハウジング計測センサは、前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面の凹凸についての凹凸信号を出力し、
前記制御装置は、前記ハウジング計測センサから入力した前記凹凸信号に基づいて前記コネクタハウジングの前面の幅方向及び高さ方向の外縁の位置を算出し、その算出した前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
ことを特徴とする請求項8に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 前記固定盤は、前記ハウジング計測センサから照射される光の向きにおいて前記コネクタハウジングの後側に位置する箇所に、入射した該光を反射する反射板を備える、
ことを特徴とする請求項9に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 前記ハウジング計測センサは、前記反射板の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジングの前面のいずれかの隅に対して、該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
ことを特徴とする請求項10に記載のコネクタハウジング計測装置。 - 固定盤上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングにおける端子が挿し込まれるキャビティの開口が形成された前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力し、
入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状及び位置を算出し、
その算出された前記コネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定し、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて電線把持本体によって把持された電線を運搬し、該コネクタハウジングにおけるキャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構の前記電線把持本体に設けられたハウジング計測センサが、前記コネクタハウジングの前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力し、
前記電線把持本体は、前記端子が接続された電線を把持し且つ前記端子を把持せず、
前記並列関節機構は、可動範囲内において6自由度にて前記把持した電線の移動及び旋回が可能である、
ことを特徴とするコネクタハウジング計測方法。 - 前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記コネクタハウジングの形状及び位置を算出する、
ことを特徴とする請求項12に記載のコネクタハウジング計測方法。 - 前記固定盤には、各コネクタハウジングにおけるキャビティの開口が形成された前面が一つの側を向くように前記コネクタハウジングが複数配置され、
前記固定盤に配置された第1のコネクタハウジングの前面に対して該第1のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、続いて、前記固定盤に配置された前記第1のコネクタハウジングに隣り合う第2のコネクタハウジングの前面に対して該第2のコネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射し、検出した前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号を入力順に並べて構築される前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングそれぞれの形状及び位置を算出し、その算出された前記第1のコネクタハウジング及び前記第2のコネクタハウジングの形状及び位置に基づいて該第1のコネクタハウジングのキャビティの位置及び該第2のコネクタハウジングのキャビティの位置を特定する、
ことを特徴とする請求項13に記載のコネクタハウジング計測方法。 - 複数の前記コネクタハウジングが並ぶ方向に該コネクタハウジングに対して相対的に移動するハウジング計測センサが、前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って光を照射する、
ことを特徴とする請求項14に記載のコネクタハウジング計測方法。 - 前記固定盤には、隣り合う前記コネクタハウジングを繋いだ線分の集合が全体として円環を形成するように、且つ、各コネクタハウジングにおけるキャビティの開口が形成された前面が前記円環の外側を向くように複数の前記コネクタハウジングが配置されている、
ことを特徴とする請求項15に記載のコネクタハウジング計測方法。 - 前記コネクタハウジングの高さ方向に延びる帯状のレーザを前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向に沿って連続的に照射し、その反射または散乱した光の強度を検出することによって、検出した前記コネクタハウジングの凹凸についての凹凸信号を出力する、
ことを特徴とする請求項12から16のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測方法。 - 入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの形状、位置、及び前記固定盤に対する該コネクタハウジングの傾き角度を算出し、
その算出された前記コネクタハウジングの形状、位置及び傾き角度に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置及び該キャビティが延びる方向を特定する、
ことを特徴とする請求項12から17のいずれか1項に記載のコネクタハウジング計測方法。 - 固定盤上に配置されるコネクタハウジングの該固定盤に対する配置位置を計測するコネクタハウジング計測方法であって、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングにおける端子が挿し込まれるキャビティの開口が形成された前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力し、
入力した信号に基づき前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置を算出し、
その算出された前記コネクタハウジングの前面の外縁の位置に基づいて該コネクタハウジングのキャビティの位置を特定し、
前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングのうちのいずれか1つに向けて電線把持本体によって把持された電線を運搬し、該コネクタハウジングにおけるキャビティに対して前記端子を挿し込む並列関節機構の前記電線把持本体に設けられたハウジング計測センサが、前記コネクタハウジングの前面に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面についての信号を出力し、
前記電線把持本体は、前記端子が接続された電線を把持し且つ前記端子を把持せず、
前記並列関節機構は、可動範囲内において6自由度にて前記把持した電線の移動及び旋回が可能である、
ことを特徴とするコネクタハウジング計測方法。 - 前記固定盤に配置された前記コネクタハウジングの前面に対して該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射して、検出した前記コネクタハウジングの前面の凹凸についての凹凸信号を出力し、
入力した前記凹凸信号に基づいて前記コネクタハウジングの前面の幅方向及び高さ方向の外縁の位置を算出する、
ことを特徴とする請求項19に記載のコネクタハウジング計測方法。 - 照射される光の向きにおいて前記コネクタハウジングの後側に位置する箇所に設けられた反射板の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジングの前面に対して、該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
ことを特徴とする請求項20に記載のコネクタハウジング計測方法。 - 前記反射板の少なくとも一部が後側に位置する、前記コネクタハウジングの前面のいずれかの隅に対して、該コネクタハウジングの幅方向及び高さ方向に沿って順に光を照射する、
ことを特徴とする請求項21に記載のコネクタハウジング計測方法。
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