JP2016047553A - H形鋼の反転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレス矯正機内のH形鋼を180?転回させて反転することが可能で、かつ転回に伴う疵付きを有効に軽減し得る、H形鋼の反転装置を提供する。【解決手段】プレス矯正機内のH形鋼100をH姿勢から反転したH姿勢へ、又はI姿勢から反転したI姿勢へ転回させる、H形鋼の反転装置であって、H形鋼の長手方向の一部の半周分をL形枠体2のL形隅部で囲い、L形枠体をH形鋼搬送方向との直交面内で回転させ、かつH形鋼搬送幅方向に移動させる構成としたターナーと、I姿勢からH姿勢へ転回途上のH形鋼を補助アーム11で支えて転回させる反転補助バッファとを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、プレス矯正機で矯正途中のH形鋼を180°転回させて反転するための、H形鋼の反転装置に関する。
図6に示すように、H形鋼100は、ウェブ101と、ウェブ高さ方向両端に夫々フランジ102を有している。H形鋼の姿勢に関し、図6のようにウェブ101が水平(フランジ102が垂直)である姿勢をH姿勢と云い、一方、H姿勢から90°回転してウェブ101が垂直(フランジ102が水平)になった姿勢をI姿勢と云う。H形鋼は通常、ユニバーサル圧延機によって製造されている。ユニバーサル圧延機は上下一対の水平ロールと、左右一対の垂直ロールとを備え、これらのロールにて熱間で被圧延材のウェブ相当部及びフランジ相当部を圧下し、H形鋼の製品形状としていく。圧延製造されたままのH形鋼には、図7に示すように、ウェブ101の厚み方向に垂直な平面図形が直線状から円弧状に変形してなる曲がりや、図8に示すように、フランジ102の厚み方向に垂直な側面図形が直線状から円弧状に変形してなる反りが、全体的或いは局部的に生じることがある。
このような曲がりや反りの発生には、ユニバーサル圧延での圧下のアンバランスや被圧延材の初期形状不良など上下左右での非対称圧延となる種々の要因が影響しており、圧延条件の調整だけでこれら要因の影響を無くするのは極めて困難である。
そこで、圧延条件の調整を行っても曲がりや反りが発生したH形鋼に対し、形状を直線状に矯正するために冷間矯正を行っている。
前記冷間矯正に関し、従来、反りに対してはローラ矯正機によってオンラインで矯正を行っている(例えば特許文献1参照)が、曲がりに対しては、反りと比べて矯正荷重が大となることから、オフラインでプレス矯正を行っている(例えば特許文献2参照)。
プレス矯正は、図9に示すようなプレス矯正機20を用いて行っている。プレス矯正機20は通常、内曲がり側(曲率半径の小さい側)のフランジ外面の長手方向2箇所の個々を2つの支持金型21の個々で支持し、両支持金型21、21間の外曲がり側(曲率半径の大きい側)のフランジ外面を1つの押し金型22で押圧方向24に押圧する構成となっている。プレス矯正機20内のH形鋼100は搬送ローラ30で支持し、搬送方向31に搬送される。尚、搬送方向31は必要に応じて逆向きに切り替えられる場合もある。この搬送の途中で幾度か一時停止をし、この停止中に両支持金型21、21間の被矯正部を押し金型22で押圧方向24に押圧することでプレス矯正を行う。
尚、押し金型22での押圧箇所を、外曲がり側のフランジ外面に代えて、内曲がり側のフランジ内面としたプレス矯正機もある(特許文献2参照)。
プレス矯正に供されるH形鋼では、長手方向における或る箇所と他の箇所で、曲がりの曲率中心位置が、ウェブ高さ中心線に対して互いに逆となっている場合がある。この場合、プレス矯正機の押し金型と支持金型とは固定されていてこれら金型の配置を入れ替えるのは無理であるから、プレス矯正機内のH形鋼を断面内で180°転回させて反転する必要がある。又、この反転の際、H形鋼が疵付くことが多くては、後工程での疵除去のための手入れ負荷が大きくなる。
H形鋼の反転装置として、例えば特許文献3には、起伏回動可能な3つのレバーを組み合わせることで、I姿勢のH形鋼を180°反転させる反転装置が記載されている。また、特許文献4には、転回機の側面に昇降可能な傾斜スキッド及び昇降可能なガイドアームを設置して、転回される形鋼をゆるやかに着地させることを可能とした転回装置が記載されている。さらに、特許文献5には、長尺形鋼材を鉛直姿勢から水平姿勢に90°回転する第1の回転装置と、第1の回転装置と所定の間隔をおいて対向配置されて水平姿勢の長尺形鋼材を90°回転して鉛直姿勢とする第2の回転装置とを設けることで長尺形鋼材を180°転回可能とした転回装置が記載されている。
特開平08−174069号公報 特開2008−030090号公報 特公昭63−002846号公報 実開昭62−017622号公報 特開平09−156762号公報
ところで、特許文献3〜5に記載の転回装置は、形鋼を載置したレバーあるいはスキッド等の回動動作により形鋼を転回させるものであるが、形鋼の長さ方向と直交する水平方向に形鋼を180°転回する際には、形鋼の長さ方向と直交する水平方向に形鋼が大きく移動することとなる。特許文献3〜5に示される転回装置は、いずれも、形鋼をその長手方向と直交する水平方向に移送途中で、形鋼の転回を行おうとするものであるため、転回中に形鋼が水平方向に大きく移動するものであっても、この移動のための空間の確保は容易である。
しかしながら、図9に示したようなプレス矯正機では、H形鋼の長さ方向と直交する水平方向に対向して押し金型22と支持金型21とが配置されており、H形鋼の転回は押し金型22と支持金型21との対向する間隔の範囲内で行われる必要がある。転回中にH形鋼が水平方向に大きく移動すると、これら金型に転回中のH形鋼が干渉してしまう。水平方向に対向する押し金型と支持金型との間隔を大きくとればこの干渉は回避できるが、金型の移動ストロークを押圧に必要な長さ以上にしなければならなくなり、さらに、搬送ローラ30の胴長も長くする必要がある。また、プレス矯正を行う際にはH形鋼の位置をプレス矯正機の所定位置に合わせる所謂センタリングが必要であるが、転回に伴いH形鋼が水平方向に大きく移動してしまうと、転回させる度に大きな移動を伴うセンタリングが必要となる。これはセンタリング装置の大型化に繋がる。つまり、特許文献3〜5に記載の転回装置を、プレス矯正機内のH形鋼を転回させる装置として用いるには設備制約上の問題点が多い。
また、特許文献3〜5に記載のものにおいて、形鋼を転回させる理由は、複数の形鋼の積重ねや結束を行い易くするためであり、転回させる角度は90°あるいは180°である。プレス矯正機においては図7に示した曲がりや図8に示した反りのいずれをも矯正することが可能であり、図9に示すプレス矯正機で、曲がりと反りの両方を矯正する場合、曲がりを矯正する際にはH形鋼をH姿勢とし、反りを矯正する場合にはH形鋼をI姿勢とすることとなる。この場合、H姿勢を180°転回しH姿勢として曲がりを矯正し、その後さらに90°転回(初期状態からは270°転回)させてI姿勢で反りを矯正するという作業もあり得る。しかし、特許文献3〜5に記載された転回装置では、一度180°転回させた形鋼を、さらに同方向に回転可能な構成とはなっていない。
したがって、特許文献3〜5に記載された転回装置をプレス矯正機内に配置するための転回装置として適用することは困難であった。
そこで、本発明は、プレス矯正機内のH形鋼を180°転回させて反転することが可能であり、さらに反転する際の疵付きを有効に軽減し得る、H形鋼の反転装置を提供することを課題とした。
前記課題を解決するために成された本発明は、以下のとおりである。
(1) プレス矯正機内のH形鋼をH姿勢から反転したH姿勢へ、又はI姿勢から反転したI姿勢へ転回させる、H形鋼の反転装置であって、前記H形鋼の長手方向の一部の半周分をL形枠体のL形隅部で囲い、前記L形枠体をH形鋼搬送方向との直交面内で回転させかつH形鋼搬送幅方向に移動させる構成としたターナーと、前記I姿勢からH姿勢へ転回途上のH形鋼を補助アームで支えて転回させる反転補助バッファとを有することを特徴とするH形鋼の反転装置。
ここで、「H姿勢」とは、前述のとおり、図6のようにウェブ101が水平(フランジ102が垂直)である姿勢のことであり、また、「I姿勢」とは、ウェブ101が垂直(フランジ102が水平)である姿勢のことである。また、「反転」とは、180°転回することを意味する。また、「転回」とは、長尺材例えばH形鋼の長軸直交断面が、該長尺材の長軸直交平面内で回転することを意味する。
本発明によれば、プレス矯正機内のH姿勢のH形鋼を反転させることができ、その上、H形鋼を反転させる際にH形鋼の疵付きを軽減し、後工程の疵除去の手入れ負荷を軽減させると云う優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るH形鋼の反転装置の平面図である。 図1中のターナーの機構を示す装置の正面図である。 図1中の反転補助バッファの機構を示す装置の正面図である。 本発明に係る反転装置を用いたH形鋼のI姿勢からH姿勢への転回工程を示す反転装置の正面図である。 ターナーのみを用いたH形鋼の反転装置の諸部分が互いに関連して動く仕組(機構)を示す反転装置の正面図である。 H形鋼のウェブとフランジの概要を示す正面図である。 H形鋼の曲がりの概要を示す平面図である。 H形鋼の反りの概要を示す側面図である。 プレス矯正機の概要を示す平面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るH形鋼の反転装置の平面図である。図1において、1はターナー、10は反転補助バッファであり、前掲図と同一又は相当部材には同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態では、ターナー1はプレス矯正機20の入側域(入口から上流側に3m程度離れた位置までの範囲)内に1つ設置してあり、反転補助バッファ10はターナー1に隣接して1つ、及び、プレス矯正機20の出側域(出口から下流側に3m程度離れた位置までの範囲)内に1つ設置してある。但し、ターナー1及び反転補助バッファ10の設置箇所は、図1に示した箇所に限定されず、適宜他の箇所を選定しても構わない。尚、プレス矯正機20には、搬送路幅方向に設定した幅合わせ位置(センタリング位置CLと云う)へH形鋼100を横移動させるセンタリング手段(図示しない)が付帯している。
図2は、図1中のターナー1の機構を示す装置の正面図である。図2に示すように、ターナー1は、H形鋼100の長手方向の一部の半周分をL形枠体2のL形隅部3で囲い、L形枠体2をH形鋼搬送方向との直交面内(即ち図2の紙面内)で回転中心2Cの周りに回転させかつH形鋼搬送幅方向(即ち図2中の搬送ローラ30の胴長方向)に移動させる構成とした。L形隅部3は相直交する主腕部3Aと副腕部3Bからなり、ターナー1の待機状態では主腕部3Aを水平位としてある。
L形枠体2を回転させる構成について説明する。図2の構成では、L形枠体2のL形角部を円弧形とし、該円弧形は台車4で転動可能に支持してある。台車4にはエアシリンダ5を回動自在に装着し、エアシリンダ5の進退ロッド先端部を前記円弧形の1箇所に回動自在に装着してある。これにより、エアシリンダ5のエア圧力を動力としてL形枠体2は回転する。
L形枠体2を移動させる構成について説明する。図2の構成では、基盤に固定したエアシリンダ6の進退ロッドで台車4を進退させるようにしてある。これにより、エアシリンダ6のエア圧力を動力としてL形枠体2は移動する。
ターナー1の運転に関しては、プレス矯正機の運転者が、プレス矯正機の操作盤に付属したターナー操作盤を操作して、エアシリンダ5、6のエア圧力を加減することで、L形枠体2を回転させかつ移動させる。
図5は、ターナーのみを用いたH形鋼の反転装置の諸部分が互いに関連して動く仕組(機構)を示す反転装置の正面図である。図5において、(a)〜(d)はH姿勢からI姿勢への転回工程、(e)〜(h)はI姿勢からH姿勢への転回工程であり、前掲図と同一又は相当部材は同じ符号を付し説明を省略する。
H姿勢からI姿勢への転回工程では、図5(a)のような待機状態からL形枠体2を、左方への移動を交えつつ時計回りに回転させていくと、図5(b)のようにH形鋼100の左フランジ下端が主腕部3Aで持ち上げられる。右フランジ下端は搬送ローラ30で支えられている。更に回転と移動を進めていくと、図5(c)のようにH形鋼100は主腕部3Aで押されて時計回りに徐々に転回し、I姿勢となる。ここで、L型枠体2が回転とともに図中の右方向へ移動しているので、H形鋼の転回に伴いH形鋼が図中の左方向へ大きく移動することを防止できる。その後、L形枠体2を右方に移動させて図5(d)のように待機状態に戻すが、この移動の間は、回転フリーとしておく。即ち、エアシリンダ5(図2参照)を一時的に無力な状態とし、移動間のL形枠体2がH形鋼100と干渉しても抵抗なく回転する(従ってH形鋼100は動かない)ようにしておく。L形枠体2を待機状態に戻した後、H形鋼100を前記センタリング手段(図示省略)にてセンタリング位置CLへ横移動させる。
尚、台車4は、例えば車体昇降用アクチュエータにて車高を変更できる構成としておくと、待機状態へ復帰時に台車4の車高を低くしてL形枠体2をより低位として、L形枠体2とH形鋼100との干渉をより容易に回避できて好ましい。
I姿勢からH姿勢への転回工程では、図5(e)のような待機状態からL形枠体2を、左方への移動を交えつつ時計回りに回転させていくと、図5(f)のようにI姿勢のH形鋼100は、底が主腕部3Aで徐々に持ち上げられるに従い、時計回りに転回し、その途上でH形鋼100の重心が底の鉛直上空から外れると、自重で転回し副腕部3Bへ倒れ込む。続いて、図5(g)のように、H形鋼100は副腕部3Bと接触したフランジが下方に摺動して搬送ローラ30に当接し、これに伴い反対側のフランジが主腕部3A上で摺動し変位する。その後、L形枠体2を右方へ移動させて待機状態に戻す。この移動の間は前述と同様回転フリーとする。これにより、図5(h)のように、H形鋼100は図5(a)とは左右が反転したH姿勢に移行し、搬送ローラ30で支持された状態となる。尚、その後は前述と同様H形鋼100を前記センタリング手段(図示省略)にてセンタリング位置CLへ横移動させる。
上述した、ターナー1による反転工程では、H形鋼の転回中に、H形鋼を支持するL型枠体2をH形鋼の長手方向と直交する水平方向に移動させることができる構成となっているため、転回に伴いH形鋼が水平方向に大きく移動することはなく、プレス矯正機20内でH形鋼を反転、すなわち180°の転回をさせることが可能となる。また、反転させた後のH形鋼の水平方向位置は、反転前と同位置とできるため、H形鋼をさらに転回させることも可能である。
しかし、ターナー1のみによる反転工程では、図5(f)の段階で、H形鋼100が自重で転回し、副腕部3Bへ倒れ込んだときに、H形鋼100と副腕部3Bとの衝突や、H形鋼100のターナー1との係合箇所以外の長手方向箇所とプレス矯正機20の部材等との衝突が生じ、この衝突の衝撃でH形鋼100の疵付きが生じることが少なからずある。又、ターナー運転者の熟練度が低いと前記倒れ込みの発生頻度は高くなる。この反転の際、H形鋼が疵付くことが多くては、後工程での疵除去のための手入れ負荷が大きくなる。
そこで、本発明では、ターナー運転者の熟練度に頼らずに、反転途上のH形鋼の倒れ込みを回避する手段として、前記I姿勢からH姿勢へ転回途上のH形鋼を補助アームで支えて転回させる反転補助バッファ10(図1参照)を設けた。
図3は、図1中の反転補助バッファ10の機構を示す装置の正面図である。また、図4は反転補助バッファ10を有する反転装置の諸部分が互いに関連して動く仕組(機構)を示す反転装置の正面図である。図4において、(a)は待機状態、(b)は作業状態である。図3に示すとおり、反転補助バッファ10は、基盤台13に固設した旋回軸12で補助アーム11を旋回可能に支持し、補助アーム11の長さ方向の1箇所にリンク機構15の一端を連結し、リンク機構15の他端をエアシリンダ14の進退ロッドと連結してなる。これにより、エアシリンダ14の進退ロッドの進退運動がリンク機構15を介して補助アーム11の旋回運動に変換される。旋回軸12の位置は、センタリング位置CLとし且つ搬送ローラ30の上端よりも低位置とした。待機状態では補助アーム11は水平位である。
反転補助バッファ10の運転に関しては、プレス矯正機の運転者が、前記ターナー操作盤に付属した反転補助バッファ操作盤を操作して、エアシリンダ14のエア圧力を加減することで、補助アーム11を旋回させる。
図4は、本発明に係る反転装置を用いたH形鋼のI姿勢からH姿勢への転回工程を示す反転装置の正面図である。尚、H姿勢からI姿勢への転回工程の方は、図5の(a)〜(d)と同様であり、自重による倒れ込みは生じないから、反転補助バッファ10は待機状態のままでよい。
I姿勢からH姿勢への転回工程では、図4(a)のような待機状態からL形枠体2を左方への移動を交えつつ時計回りに回転させていくと、図4(b)のようにI姿勢のH形鋼100は、底が主腕部3Aで徐々に持ち上げられるに従い、時計回りに転回する。この転回から倒れ込みへ移行する前に(H形鋼100の底全面が主腕部3Aで支えられているうち)に、補助アーム11を反時計回りに旋回させて、図4(b)のように補助アーム11でH形鋼100を右方から支える。この状態からL形枠体2を時計回りに回転させると共に補助アーム11を時計回りに旋回させると、H形鋼100は両フランジの一方を主腕部3Aで、他方を補助アーム11で支えられたまま時計回りに転回し、やがて図4(c)のように補助アーム11で支えていた箇所が搬送ローラ30で支えられる。即ち、図5(f)のようなH形鋼100の倒れ込みは回避できる。補助アーム11を旋回させる操作はさほど熟練を要さないから、本発明によれば、ターナー運転者の熟練度に頼らずに倒れ込みを回避できる。
その後、補助アーム11は時計回り旋回を進めて待機状態に戻す。これ以降の工程は図5の(g)から(h)への工程と同じであり、最終的には図5(h)と同様、図4(d)のように、H形鋼100は図5(a)とは左右が反転したH姿勢に移行し、搬送ローラ30で支持された状態となる。
このように、本発明に係る反転装置を用いることで、ターナー運転者の熟練度に頼らずに、反転中のH形鋼が自重で倒れ込むのを回避することができて、反転作業時のH形鋼の周辺部材との衝突衝撃を大幅に緩和でき、それによる疵付き(転倒疵と云う)の発生を軽減することが可能である。
尚、プレス矯正機は曲がりだけでなく反りの矯正にも使用される。反りの矯正時のH形鋼はI姿勢とされるが、そこでも反りの外反り側(曲率半径の大きい側)と内反り側(曲率半径の小さい側)が長手方向位置により入れ替っている場合があり、斯かる場合はI姿勢からH姿勢を経て左右反転したI姿勢へ移行させる必要がある。このときもI姿勢からH姿勢への転回時には本発明に係る反転装置を用いて図4に示したのと同様な転回工程を実施し、倒れ込みを回避することができる。
H形鋼の冷間プレス矯正工程に本発明を適用し、実施例とした。実施例の実施形態は、前述のとおりとした。矯正対象材とされるH形鋼のサイズは断面がH(ウェブ高さ)×B(フランジ幅)=250mm×250mm〜1000mm×400mmであり、長さ=6.0〜30.0mである。本発明の適用前はターナーのみからなる反転装置を用いており、これを比較例とした。
比較例では、Hが800mm以上(I姿勢での重心位置が比較的高くて倒れ込みが起り易い)の矯正対象材について、矯正後に疵手入れ工程の仕掛かり品となる本数率(転倒疵発生率と云う)が36%であった。
これに対し、実施例では、前記転倒疵発生率が12%と、比較例に比べ24ポイント低減し、本発明の効果が顕現した。
1 ターナー
2 L形枠体
3 L形隅部
3A 主腕部(L形隅部の主腕部)
3B 副腕部(L形隅部の副腕部)
4 台車
5 エアシリンダ
6 エアシリンダ
10 反転補助バッファ
11 補助アーム
12 旋回軸
13 基盤台
14 エアシリンダ
15 リンク機構
20 プレス矯正機
21 支持金型
22 押し金型
24 押圧方向
30 搬送ローラ
31 搬送方向
100 H形鋼
101 ウェブ
102 フランジ

Claims (1)

  1. プレス矯正機内のH形鋼をH姿勢から反転したH姿勢へ、又はI姿勢から反転したI姿勢へ転回させる、H形鋼の反転装置であって、前記H形鋼の長手方向の一部の半周分をL形枠体のL形隅部で囲い、前記L形枠体をH形鋼搬送方向との直交面内で回転させかつH形鋼搬送幅方向に移動させる構成としたターナーと、前記I姿勢からH姿勢へ転回途上のH形鋼を補助アームで支えて転回させる反転補助バッファとを有することを特徴とするH形鋼の反転装置。
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