JP2016046480A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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邦仁 加藤
太一 吉田
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Abstract

【課題】本明細書では、基板の破損を防止し、かつ、はんだ漏れ性を確保することができる半導体装置の製造方法に関する技術を提供する。【解決手段】半導体装置の製造方法であって、半導体基板の表面にNiを含む第1金属層と、Ni以外の金属を含むとともに前記第1金属層の表面を覆う保護層を有する電極を形成する工程と、前記電極を形成する工程よりも後に、前記半導体基板及び前記電極を280℃以下の温度に加熱しながら前記電極の表面に接着剤を介して支持板を貼りつける貼り付け工程と、前記半導体基板の裏面を研磨する工程と、を有する半導体装置の製造方法。【選択図】図6

Description

本明細書に開示の技術は、半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1には、表面電極形成後に薄板化工程、裏面構造形成工程を備える半導体装置の製造方法が開示されている。このような製造方法によると、薄板化工程前の厚い半導体基板に表面電極を形成することができるため、半導体基板の破損を防止することができる。
特開2011−171551号公報
本明細書では、薄板化工程前に表面電極を形成すると共に、表面電極のはんだ濡れ性
を確保することができる半導体装置の製造方法を提供する。
本願発明者らの実験により、表面電極形成後に半導体基板を薄板化すると、半導体基板の薄板化後に表面電極を形成する場合に比べて、表面電極のはんだ濡れ性が悪化することがわかった。
通常、半導体基板の薄板化を実施する場合、半導体基板に支持板を張り付けて補強し、その後半導体基板を研磨することで薄板化を行う。半導体基板と接着剤を貼りつける際には、これらを接着する接着剤を硬化させる必要がある。接着剤を硬化させるには熱処理を行う必要がある。表面電極形成工程を薄板化工程の前に行う場合には、接着剤を硬化させる熱処理の際に、すでに形成された表面電極が高温にさらされる。また、はんだ付け用の表面電極は、Niを含む層とその表面の保護層を有する。本願発明者らの実験により、表面電極が高温にさらされると、表面電極中のNiが保護層上に現れ、これによって、はんだ濡れ性が悪化することがわかった。
本明細書に開示の半導体装置の製造方法は、半導体装置の製造方法であって、半導体基板の表面に、Niを含む第1金属層と、Ni以外の金属を含むとともに前記第1金属層の表面を覆う保護層を有する電極を形成する工程と、前記電極を形成する工程よりも後に、前記半導体基板及び前記電極を280℃以下の温度に加熱しながら前記電極の表面に接着剤を介して支持板を貼りつける貼り付け工程と、前記半導体基板の裏面を研磨する工程を有する。
上述した半導体装置の製造方法では、前記電極形成後に半導体基板の薄板化を実施する。接着剤を介して半導体基板に支持板を貼りつけるときの温度が280℃以下であるので前記電極がさらされる温度が280℃以下である。このように前記電極がさらされる温度が280℃以下であると、前記電極内のNiが保護層の表面に現れることを防止することができる。そのため、前記電極のはんだ濡れ性を確保することができる。
上記の半導体装置の製造方法によれば、基板の破損を防止し、かつ、はんだ漏れ性を確保することができる。
実施形態の方法によって得られる半導体装置10の断面図。 ウェハ70の上面に上部電極30を形成する際の説明図。 ウェハ70の上面に接着剤50を塗布する際の説明図。 接着剤50を介して半導体基板40に支持板20を貼り付ける際の説明図。 ウェハ70の端面の拡大断面図。 ウェハ70の裏面研磨を実施する際の説明図。 ウェハ70の端面の拡大断面図。 ウェハ70の裏面から不純物をイオン注入する際の説明図。 レーザアニールにより裏面に露出する半導体層を融溶させる際の説明図。 レーザアニールにより裏面に露出する半導体層を深い範囲まで加熱する際の説明図。 ウェハ70の裏面に裏面電極35を形成する際の説明図。 はんだ濡れ性に関する実験データを示す表。
図1に示す半導体装置10は、本明細書が開示する製造方法によって得られる半導体装置である。半導体装置10は、IGBTとダイオードを備えるRC−IGBTである。半導体装置10は、半導体基板40と、半導体基板40の上面及び下面に形成された電極、絶縁体等によって構成されている。半導体基板40は、IGBTが形成されているIGBT領域102と、ダイオードが形成されているダイオード領域104を有している。
図1に示すように、半導体基板40の上面には、複数のトレンチ60が凹状に形成されている。各トレンチ60は、互いに平行に伸びている。各トレンチ60の内面は、絶縁膜62に覆われている。
各トレンチ60の内部には、トレンチ電極64が配置されている。トレンチ電極64は、絶縁膜62によって半導体基板40から絶縁されている。IGBT領域102内の各トレンチ電極64は、図示しない位置でゲート配線に接続されているゲート電極である。ダイオード領域104内の各トレンチ電極64は、図示しない位置で後述する上部電極30に接続されている制御電極である。
半導体基板40の上面には、層間絶縁膜47が形成されている。層間絶縁膜47は、各トレンチ電極64の上面を覆っている。
半導体基板40の上面には、上部電極30が形成されている。上部電極30は、層間絶縁膜47によってトレンチ電極64から絶縁されている。上部電極30は、AlSi層31、Ti層32、Ni層33及びAu層34を有している。AlSi層31は、半導体基板40に接している。Ti層32は、AlSi層31上に形成されている。Ni層33は、Ti層32上に形成されている。Au層34は、Ni層33上に形成されている。Au層34は、Ni層33の酸化を防止する保護層である。半導体基板40の下面には、裏面電極35が形成されている。
IGBT領域102内の半導体基板40の内部には、エミッタ領域80、ボディ領域81、ドリフト領域88、バッファ領域90及びコレクタ領域92が形成されている。
エミッタ領域80は、n型領域であり、半導体基板40の上面に露出する範囲に形成されている。エミッタ領域80は、上部電極30に接続されている。エミッタ領域80は、絶縁膜62に接している。
ボディ領域81は、エミッタ領域80に隣接している。ボディ領域81は、図示しない位置で半導体基板40の上面に露出している。ボディ領域81は、上部電極30に接続されている。ボディ領域81は、エミッタ領域80の下側において、絶縁膜62に接している。
ドリフト領域88は、エミッタ領域80よりも低濃度のn型不純物を含有するn型領域である。ドリフト領域88は、ボディ領域81の下側に形成されている。ドリフト領域88は、ボディ領域81によってエミッタ領域80から分離されている。
バッファ領域90は、ドリフト領域88よりも高濃度のn型不純物を含有するn型領域である。バッファ領域90は、ドリフト領域88の下側に形成されている。
コレクタ領域92は、高濃度のp型不純物を含有するp型領域である。コレクタ領域92は、バッファ領域90の下側に形成されている。コレクタ領域92は、半導体基板40の下面に露出する範囲に形成されている。コレクタ領域92は、裏面電極35に接続されている。
ダイオード領域104内の半導体基板40の内部には、アノード領域94と、ドリフト領域88と、カソード領域96が形成されている。
アノード領域94は、半導体基板40の上面に露出する範囲に形成されている。アノード領域94の下側には、上述したドリフト領域88及びバッファ領域90が形成されている。
カソード領域96は、バッファ領域90よりも高濃度のn型不純物を含有するn型領域である。カソード領域96は、ダイオード領域104内のバッファ領域90の下側に形成されている。カソード領域96は、半導体基板40の下面に露出する範囲に形成されている。カソード領域96は、裏面電極35に接続されている。
次に、半導体装置10の製造方法について説明する。ドリフト領域88と略同じn型不純物を有するウェハから半導体装置10は製造される。ウェハは、600〜800μmの厚みを有する。
まず、図2に示すように、ウェハ70の表面にエミッタ領域80、ボディ領域81、アノード領域94、絶縁膜62、トレンチ電極64及び層間絶縁膜47を形成する。続いて、ウェハ70上に上部電極30を形成する。具体的には、まず、ウェハ70上に、厚みが1〜10μmのAlSi層31を形成する。次に、AlSi層31上に、厚みが0.1〜1.0μmのTi層を形成する。次に、Ti層上に、厚みが1〜10μmのNi層を形成する。次にNi層上に、厚みが0.01〜0.10μmのAu層を形成する。
次に、ウェハ70を小径化し、その後、図3に示すように、上部電極30上に接着剤50を塗布する。ここで、接着剤50の厚さは10〜50μmである。接着剤50は、熱可塑性樹脂である。接着剤50は、ポリイミドによって構成されており、280℃以上の耐熱温度を有している。接着剤50を塗布したらウェハ70を加熱(ベーク処理)することにより、接着剤50から溶剤を蒸発させ、接着剤50を半硬化させる。これによって、接着剤50の厚さは約5〜30μmになる。熱処理は、280℃以下の温度で、例えば1時間実施される。
次に、図4に示すように、ガラス製の支持板20を接着剤50上に載置する。次に、ウェハ70を280℃以下の温度に加熱しながら、支持板20をウェハ70に向かって押し付ける。その後、ウェハ70を冷却することで、接着剤50が完全に固化し、接着剤50によってウェハ70と支持板20が固定される。ここで、支持板20の厚さは300〜800μmである。支持板20によって、ウェハ70が補強される。
なお、上記のようにウェハ70を支持板20に貼り付ける際の接着剤50の温度は280℃以下であり、比較的低い。接着剤50の粘度は温度が高くなるにつれて低くなる。このため、より温度が高い場合に比べて、ウェハ70を支持板20に貼り付ける際に、接着剤50の粘度が高い。このように接着剤50の粘度が高い状態でウェハ70を支持板20に貼り付けると、貼り付け後の接着剤50の厚みを均一とすることができる。また、ウェハ70を支持板20に貼り付ける際には、図5に示すように、ウェハ70の端部から外側に接着剤50がはみ出す。このとき、接着剤50の粘度が高いので、はみ出した部分の接着剤50が薄く広がることが抑制され、はみ出した部分の接着剤50の厚みが厚くなる。
次に、図6に示すように、ウェハ70の裏面を研磨及びウェットエッチングする。これによって、所望の厚さまでウェハ70を薄板化する。この際、ウェハ70を50〜200μm程度の厚さまで薄くし、ウェハ70の厚さばらつきを±10μm程度に制御する。上記の通り、接着剤50の厚みが均一であるので、ウェハ70の厚さばらつきを抑制することができる。また、エッチングにおいては、図7に示すように、ウェハ70の端部より外側の支持板20も少しエッチングされる。このため、はみ出した部分の接着剤50が、支持板20から浮いた状態となる。工程の流動中にこのはみ出した部分の接着剤50が脱落すると、ダストの原因となり、問題となる。しかしながら、本実施形態では、上記の通り、はみ出した部分の接着剤50の厚みが厚いため、この部分の接着剤50が脱落することが抑制される。これによって、ダストの発生が抑制される。
次に、図8に示すように、ウェハ70の裏面に不純物をイオン注入する。まず、図8の参照番号90aの位置(バッファ領域90の位置)にn型不純物を注入する。次に、図8の参照番号92aの位置(コレクタ領域92の位置)にp型不純物を注入する。続いて、図8の参照番号96aの位置(カソード領域96の位置)に高濃度にn型不純物を注入する。
次に、ウェハ70の裏面をレーザアニールする。レーザアニールは2度に分けて実施する。最初のレーザアニールでは、赤外線の波長範囲内における短波長(450〜750nm)のレーザを、高出力で、図9の矢印に示すようにウェハ70の裏面に照射する。これによってウェハ70の裏面近傍の浅い範囲の半導体層を高温に加熱する。ここでは、この範囲の半導体層を一時的に溶融させ、その後固まらせる。これによって、図8の参照番号92aの位置と参照番号96aの位置に注入された不純物を活性化させる。これによって、図9に示すようにカソード領域96とコレクタ領域92とが形成される。また、融溶した半導体層が凝固する際に半導体層の内部に多数の結晶欠陥が形成される。したがって、この時点では、カソード領域96とコレクタ領域92の内部に多数の結晶欠陥が存在している。
次に、2度目のレーザアニールを行う。2度目のレーザアニールでは、赤外線の波長範囲内における長波長(760〜1060nm)のレーザを、低出力で、図10の矢印に示すようにウェハ70の裏面に照射する。これによって、ウェハ70の裏面から比較的深い位置までの範囲の半導体層を加熱する。より詳細には、図9の参照番号90aの位置とカソード領域96とコレクタ領域92を含む範囲を加熱する。ここでは、半導体層が溶融しない程度の比較的低い温度に半導体層を加熱する。参照番号90aの位置を加熱すると、参照番号90aの位置に注入された不純物が活性化する。これによって、図10に示すように、バッファ領域90が形成される。また、半導体層が溶融しない程度の比較的低い温度にカソード領域96とコレクタ領域92を加熱すると、カソード領域96とコレクタ領域92内の結晶欠陥が減少する。このレーザアニールによっては、シリコンは融溶しないため、コレクタ領域92及びカソード領域96に発生した結晶欠陥を回復することができる。
なお、上述した1度目のレーザアニールや2度目のレーザアニールのいずれでも、ウェハ70の裏面が局所的に加熱されるため、上部電極30の温度は280℃以下に保たれる。
次に、ウェハ70と支持板20の積層体を炉内でアニールする(以下、炉アニールという)ことで、積層体全体を加熱する。これによって、コレクタ領域92及びカソード領域96の結晶欠陥を回復させる。ここでは、280℃に積層体を加熱する。レーザアニールにより、コレクタ領域92及びカソード領域96内の結晶欠陥は、減少している。このため、280℃という比較的低い温度でも、コレクタ領域92及びカソード領域96内の結晶欠陥密度を十分に低下させることができる。
次に、図11に示すように、スパッタによって半導体基板40の裏面に裏面電極35を形成する。
次に、支持板20を上部電極30から剥離する。その後、ウェハ70をダイシングすることによって、図1に示す半導体装置10が完成する。
上述した製造方法では、上部電極30が280℃より高い温度にさらされない。これにより、上部電極30の良好なはんだ濡れ性が確保できる。図12は、上述した製造方法(上部電極30がさらされる温度が280℃以下である方法)で製造された半導体装置10と、製造工程において上部電極が300℃にさらされた半導体装置とのはんだ濡れ性の比較結果を示している。
図12の結果は、各半導体装置の上部電極30上にはんだボールを載せ、各半導体装置をリフロー処理した後に、はんだが濡れ広がった範囲を評価することで得たものである。ここでは、リフロー処理後に十分にはんだが濡れ広がらず、はんだと電極との接合面積が通電用として不十分な試料を不良として判定した。300℃にさらされた上部電極30ははんだ濡れ性の不良が12個中12個発生したのに対し、280℃以下の温度にさらされた上部電極30でははんだ濡れ性の不良は12個中0個であった。このように、上部電極30に280℃よりも高い温度をかけないことで、上部電極30のはんだ濡れ性を確保することができる。このようにはんだ濡れ性に差が生じるのは、以下の理由によるものである。上部電極30が280℃より高い温度にさらされると、Ni層33中のNiの一部がAu層34の表面に移動し、その表面で酸化する。これによって、はんだ濡れ性が悪化する。これに対し、280℃以下の温度では、このような現象は生じないため、上部電極30の良好なはんだ濡れ性が確保される。
次に、上部電極30に加える温度を280℃以下にできる理由について説明する。従来は、ウェハ70の裏面の溶融させるレーザアニール(上記の一度目のアニール)を、ウェハ70の裏面を溶融させないアニール(上記二度目のアニール)の後に行っていた。このように、インプラを実施する順番と同様の順番でアニールを実施することが通例であった。すなわち、上記一度目のアニールと上記二度目のアニールを逆の順序で行っていた。このように、ウェハ70の裏面を溶融させるアニールを後に行うと、その後の炉アニールの開始時点において、コレクタ領域92とカソード領域96中に多数の結晶欠陥が存在する。このように多数の欠陥を効率的に回復させるためには、炉アニールにおいて、ウェハ70を280℃より高い温度(例えば300℃)で加熱する必要がある。炉アニールを280℃より高い温度で行う場合には、ウェハ70と支持板20を貼りつける際に、接着剤50を280℃より高い温度に加熱する必要がある。接着剤50が炉アニールの温度(例えば、300℃)に耐える必要があるためである。これに対し、本実施形態の製造方法では、ウェハ70の裏面を溶融させるレーザアニールを先に実施し、その後、ウェハ70の裏面を溶融させないレーザアニールを実施する。この構成によれば、1度目のウェハ70の裏面を溶融させるアニールでコレクタ領域92及びカソード領域96内に生じた結晶欠陥を、2度目のウェハ70の裏面を溶融させないレーザアニールで回復させることができる。したがって、炉アニールの開始時点において、コレクタ領域92及びカソード領域96中に存在する結晶欠陥が少ない。このため、280℃以下の低温で炉アニールでも、結晶欠陥を十分に減少させることができる。炉アニールの温度が280℃以下なので、ウェハ70を支持板20に貼り付ける際に、接着剤50を加熱する温度も280℃以下にすることができる。これによって、上部電極30に280℃よりも高い温度が加わることを防止している。
なお、上述した実施形態の製造方法では、炉アニールを実施した。しかしながら、2度目のウェハ70の裏面を融溶させないレーザアニールによって、コレクタ領域92とカソード領域96中の結晶欠陥を十分に減少させることが可能であれば、炉アニールを実施しなくてもよい。また、上記製造とは別の半導体装置を製造する場合であって、ウェハの裏面に対してイオン注入を実施しない場合には、裏面に対するレーザアニールを省略してもよい。
なお、上述した実施形態の方法は、半導体基板に対して裏面側から、不純物を注入する工程と、レーザアニールによって裏面を加熱する工程を有する。
裏面を加熱する工程は、裏面にレーザを照射することによって、裏面に露出する半導体層を溶融させる第1の工程と、第1の工程の後に、第1の工程で用いたレーザよりも波長が長いレーザを裏面に照射することによって、裏面に露出する半導体層を加熱する第2の工程を有していてもよい。
この方法では、第2の工程に用いるレーザの波長が第1の工程に用いるレーザの波長よりも長いので、第2の工程では第1の工程よりも深い範囲まで加熱することができる。このため、第2の工程では、第1の工程で一時的に溶融した範囲よりも深い範囲まで加熱することができる。したがって、第1の工程で発生した結晶欠陥を第2の工程によって回復することができる。そのため、第2の工程の後に、結晶欠陥を減らすために高温で半導体基板を熱処理をする必要がなくなる。これによって、上部電極が高温にさらされることが抑制され、より好適な上部電極のはんだ濡れ性を確保することができる。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
10:半導体装置
20:支持板
30:上部電極
35:裏面電極
40:半導体基板
50:接着剤
60:トレンチ
62:ゲート電極
70:ウェハ
88:ドリフト領域
90:バッファ領域
92:コレクタ領域
94:アノード領域
96:カソード領域
102:IGBT領域
104:ダイオード領域

Claims (3)

  1. 半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板の表面にNiを含む第1金属層と、Ni以外の金属を含むとともに前記第1金属層の表面を覆う保護層を有する電極を形成する工程と、
    前記電極を形成する工程よりも後に、前記半導体基板及び前記電極を280℃以下の温度に加熱しながら前記電極の表面に接着剤を介して支持板を貼りつける貼り付け工程と、
    前記半導体基板の裏面を研磨する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板に対して前記裏面側から、不純物を注入する工程と、
    レーザアニールによって前記裏面を加熱する工程と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1の半導体装置の製造方法。
  3. 前記裏面を加熱する前記工程が、
    前記裏面にレーザを照射することによって、前記裏面に露出する半導体層を溶融させる第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、前記第1の工程で用いたレーザよりも波長が長いレーザを前記裏面に照射することによって、前記裏面に露出する半導体層を加熱する第2の工程と、
    を有する請求項2の半導体装置の製造方法。
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