JP2016046457A - 太陽電池及び太陽電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短絡電流・開放電圧を向上させつつ、エミッタ層及びパッシベーション膜を簡便に形成することができる太陽電池を提供する。【解決手段】ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板11と、該p型シリコン基板の第一主表面18に設けられたシリコン酸化膜12と、該シリコン酸化膜12上に設けられたシリコン窒化膜13と、前記p型シリコン基板11の前記第一主表面18上に設けられた電極14とを有し、前記p型シリコン基板11の前記第一主表面18側の最表層のガリウム濃度は、前記p型シリコン基板の内部のガリウム濃度より小さいことを特徴とする太陽電池。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池及び太陽電池の製造方法に関する。
太陽電池に用いられるシリコン基板として、少数キャリアのライフタイムの低下を抑制するために、ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板を用いることが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
このようなガリウムがドーピングされたp型シリコン基板を用いた太陽電池は、例えば、図5に示すような構造を有している。図5の太陽電池30は、p型シリコン基板31と、p型シリコン基板31に設けられたn型拡散層(エミッタ層)37と、n型拡散層37上に設けられたシリコン窒化膜33と、p型シリコン基板31の第一主表面38上に設けられ、n型拡散層37と電気的に接続された表面電極34と、p型シリコン基板31の第二主表面39に設けられた裏面電極36を有している。なお、太陽電池30のp型シリコン基板31の第一主表面38が、受光面である。
太陽電池30のn型拡散層37の形成方法としては、熱拡散法が広く用いられ、通常、拡散源としてP(リン、その具体的な化合物としては、例えばオキシ塩化リン)が用いられる。
特許第3679366号
図5で示した太陽電池30は、n型拡散層37上にシリコン窒化膜33を、主に反射防止を目的として形成している。反射防止膜とn型拡散層との間には、パッシベーション能力の高い膜としてシリコン酸化膜を形成することがあるが、これは余計な工程が追加されるため、コスト高になるという問題があった。また、従来の熱拡散法によって形成されたn型拡散層からなるエミッタ層37は低抵抗であり、短絡電流・開放電圧の向上の点で改善の余地があった。さらに、n型拡散層からなるエミッタ層37の形成時に拡散源(オキシ塩化リン等)を用いた場合には、基板のライフタイムの点で改善の余地があり、短絡電流・開放電圧の向上の点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、短絡電流・開放電圧を向上させつつ、エミッタ層及びパッシベーション膜を簡便に形成することができる太陽電池及び太陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板と、該p型シリコン基板の第一主表面に設けられたシリコン酸化膜と、該シリコン酸化膜上に設けられたシリコン窒化膜と、前記p型シリコン基板の前記第一主表面上に設けられた電極とを有し、前記p型シリコン基板の前記第一主表面側の最表層のガリウム濃度は、前記p型シリコン基板の内部のガリウム濃度より小さいことを特徴とする太陽電池を提供する。
このように、第一主表面側の最表層のガリウム濃度が、内部のガリウム濃度より小さく、第一主表面にシリコン酸化膜が設けられているp型シリコン基板のシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜が設けられていることで、シリコン窒化膜内部の正電荷により、p型シリコン基板の第一主表面側の最表層はn型に反転し、この最表層をエミッタ層として機能させることができる。このような最表層からなるエミッタ層は高抵抗であり、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。また、このような最表層エミッタ層は、オキシ塩化リン等の拡散源を用いることなく形成されているので、基板のライフタイムの劣化を防止することができ、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。さらに、このような最表層からなるエミッタ層上のパッシベーション膜としてシリコン酸化膜を用いているので、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。
このとき、前記p型シリコン基板の前記第一主表面側の前記最表層を反転層とすることができる。
p型シリコン基板の第一主表面側の最表層が反転層であれば、最表層を確実にエミッタ層として機能させることができる。
このとき、前記p型シリコン基板の前記第一主表面と対向する第二主表面に設けられたアルミニウム電極をさらに有することができる。
このようにp型シリコン基板の第二主表面にアルミニウム電極が設けられていれば、アルミニウム電極からp型シリコン基板の第二主表面近傍にp型ドーパントを供給できるので、BSF(Back Surface Field)構造を形成し、太陽電池の変換効率を向上させることができる。
また、本発明は、ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板を有する太陽電池の製造方法であって、前記p型シリコン基板を熱酸化して、少なくとも前記p型シリコン基板の第一主表面にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記p型シリコン基板の前記第一主表面に形成された前記シリコン酸化膜上に、シリコン窒化膜を形成する工程と、前記p型シリコン基板の前記第一主表面上に電極を形成する工程とを含むことを特徴とする太陽電池の製造方法を提供する。
このような製造方法であれば、ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板を熱酸化することで、p型シリコン基板の第一主表面側の最表層のガリウム濃度を、p型シリコン基板の内部のガリウム濃度より小さくすることができ、さらに、p型シリコン基板の第一主表面に形成されたシリコン酸化膜上に、シリコン窒化膜を形成することで、シリコン窒化膜内部の正電荷により、p型シリコン基板の第一主表面側の最表層をn型に反転させることができ、この最表層をエミッタ層として機能させることができる。このようにして形成されたエミッタ層は高抵抗であり、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。また、このようにして形成されたエミッタ層は、オキシ塩化リン等の拡散源を用いることなく形成されているので、基板のライフタイムの劣化を防止することができ、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。さらに、エミッタ層上のパッシベーション膜としてシリコン酸化膜を形成しているので、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。さらに、この製造方法では、エミッタ層を拡散により形成しないので、拡散層形成の工程のコストがかからない。
このとき、前記p型シリコン基板の前記第一主表面と対向する第二主表面に、アルミニウム膜を形成する工程をさらに含むことができる。
このような工程を含むことで、アルミニウム膜からp型シリコン基板の第二主表面近傍にp型ドーパントを供給できるので、BSF構造を形成し、太陽電池の変換効率を向上させることができる。
以上のように、本発明の太陽電池及び太陽電池の製造方法によれば、短絡電流・開放電圧を向上させつつ、エミッタ層及びパッシベーション膜を簡便に形成することができる。
本発明の太陽電池の一実施形態の断面図である。 本発明の太陽電池の製造方法の一実施形態の工程断面図である。 最表層を説明するための模式的なグラフである。 比較例1の太陽電池の断面図である。 従来(比較例2)の太陽電池の断面図である。 従来(比較例2)の太陽電池の製造方法の工程断面図である。
以下、本発明について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上述したように、従来の太陽電池においては、短絡電流・開放電圧の向上の点で改善の余地があった。また、シリコン基板表面(受光面)のパッシベーションのためにシリコン酸化膜を形成するとコスト高となる問題があった。
そこで、発明者らは、短絡電流・開放電圧を向上させつつ、エミッタ層及びパッシベーション膜を簡便に形成することができる太陽電池について鋭意検討を重ねた。その結果、第一主表面側の最表層のガリウム濃度が、内部のガリウム濃度より小さく、第一主表面にシリコン酸化膜が設けられているp型シリコン基板のシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を設けることで、シリコン窒化膜内部の正電荷により、p型シリコン基板の第一主表面側の最表層がn型に反転し、この最表層をエミッタ層として機能させることができ、短絡電流・開放電圧を向上させつつ、エミッタ層及びパッシベーション膜を簡便に形成することができることを見出し、本発明をなすに至った。
以下、図1を参照しながら、本発明の太陽電池の一実施形態を説明する。図1の太陽電池10は、ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板11と、p型シリコン基板11の第一主表面18に設けられたシリコン酸化膜12と、シリコン酸化膜12上に設けられたシリコン窒化膜13と、p型シリコン基板11の第一主表面18上に設けられた表面電極(電極)14を有している。なお、太陽電池10の第一主表面18は受光面である。p型シリコン基板11の第一主表面18側の最表層15のガリウム濃度は、p型シリコン基板11の内部のガリウム濃度より小さくなっている。ここで最表層15は、第一主表面18から基板内部に向かってある深さを有する層である(図3を参照)。図3において、シリコン基板中のガリウム濃度がNより低い領域は、シリコン窒化膜形成後に反転する領域であり、シリコン基板中のガリウム濃度がNより高い領域はp型領域である。最表層15は、例えば、基板表面から100nm以下にある層である。
このように、第一主表面18側の最表層15のガリウム濃度が、内部のガリウム濃度より小さく、第一主表面18にシリコン酸化膜が設けられているp型シリコン基板11のシリコン酸化膜12上にシリコン窒化膜13が設けられていることで、シリコン窒化膜13内部の正電荷によりp型シリコン基板11の第一主表面18側の最表層15はn型に反転し、この最表層15をエミッタ層として機能させることができる。このような最表層15からなるエミッタ層は高抵抗であり、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。また、このような最表層15からなるエミッタ層は、オキシ塩化リン等の拡散源を用いることなく形成されているので、基板のライフタイムの劣化を防止することができ、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。さらに、このような最表層15からなるエミッタ層上のパッシベーション膜としてシリコン酸化膜12を用いているので、短絡電流・開放電圧を向上させることができる。
太陽電池10において、p型シリコン基板の11の第一主表面18側の最表層15を反転層とすることができる。p型シリコン基板11の第一主表面18側の最表層15が反転層であれば、最表層15を確実にエミッタ層として機能させることができる。
太陽電池10は、p型シリコン基板11の第一主表面18と対向する第二主表面19に設けられたアルミニウム電極(裏面電極)16をさらに有することができる。
このようにp型シリコン基板11の第二主表面19にアルミニウム電極16が設けられていれば、アルミニウム電極16からp型シリコン基板11の第二主表面19近傍にp型ドーパントを供給できるので、BSF層を形成することができ、これにより、表面での再結合を低減させ、変換効率の向上につながる。
上記で説明した本発明の太陽電池は、簡便に形成することができるエミッタ層及びパッシベーション膜を有するものでありながら、優れた短絡電流・開放電圧を有する。
次に、図2を参照しながら、本発明の太陽電池の製造方法の一実施形態を説明する。まず、ガリウムがドープされたp型シリコン基板11を準備する(図2(a)を参照)。ガリウムがドープされたp型シリコン基板は、CZ法やFZ法によりシリコン単結晶インゴットを育成し、これをスライスした後、所定の加工を施すことによって得ることができる。p型シリコン基板11は、少なくとも受光面側(すなわち、第一主表面18側)に、反射率低減のためにテクスチャと呼ばれる微細な凹凸を形成するテクスチャ処理が施されることが好ましい。
次に、p型シリコン基板11を酸素ガス雰囲気中で、熱酸化することにより、p型シリコン基板11の第一主表面18及び第二主表面19に、シリコン酸化膜12及びシリコン酸化膜12’をそれぞれ形成する(図2(b)を参照)。ガリウムがドーピングされたシリコン基板は、熱酸化すると、ガリウムのシリコン単結晶中、シリコン酸化膜中での拡散係数及び溶解度の違いから、基板表面のガリウム濃度が大きく低下するという性質を持っているので、上記の熱酸化により、p型シリコン基板11の第一主表面18側の最表層15’のガリウム濃度は、p型シリコン基板11の内部のガリウム濃度より小さくなる。
次に、p型シリコン基板11の第一主表面18に形成されたシリコン酸化膜12上に、シリコン窒化膜13を形成する(図2(c)を参照)。このときに、シリコン窒化膜13の内部の正電荷により、最表層15はN型に反転し、この最表層15をエミッタ層として機能させることができる。
次に、p型シリコン基板11の第二主表面19に形成された酸化膜12’を除去した後に、p型シリコン基板11の第二主表面19に、アルミニウム膜16を形成することができる(図2(d)を参照)。p型シリコン基板11の第二主表面19に、アルミニウム膜(アルミニウム電極)16を形成することで、アルミニウム膜16からp型シリコン基板11の第二主表面19近傍にp型ドーパントを供給できるので、BSF層を形成することができ、太陽電池の変換効率を向上させることができる。アルミニウム膜16は、例えば、Alを含むペーストを第二主表面19にスクリーン印刷して乾燥し、焼成することにより形成することができる。
次に、p型シリコン基板11の第一主表面18上に表面電極(電極)14を形成して、焼成することにより、図1の太陽電池10を得ることができる。表面電極14は銀により形成することが好ましい。表面電極14の形成方法は、公知の方法を用いることができ、例えば、Agを含むペーストをスクリーン印刷して乾燥し、焼成することにより行うことができる。
表面電極14とアルミニウム膜16はどちらを先に形成してもよく、焼成は同時に行ってもよい。
上記で説明した本発明の太陽電池の製造方法によれば、短絡電流・開放電圧を向上させつつ、エミッタ層及びパッシベーション膜を簡便に形成することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例)
図1に示す本発明の太陽電池10を、図2に示す製造工程により作製した。
まず、p型シリコン基板11として、厚さ200μm、比抵抗1Ω・cm、面方位{100}のガリウムドープp型アズカットシリコン基板を準備した(図2(a)参照)。
次に、テクスチャ処理を以下のようにして行った。熱濃水酸化カリウム水溶液によりシリコン基板のダメージ層を除去した後、水酸化カリウム/2−プロパノールの水溶液中に浸漬しテクスチャ形成を行った。
次に、熱酸化を以下のようにして行った。塩酸/過酸化水素混合溶液中で洗浄後、酸素ガス雰囲気中で、900℃、40分の熱処理を行い、15nmのシリコン酸化膜12を形成した(図2(b)参照)。このとき裏面にもシリコン酸化膜12’が形成された。
次に、シリコン窒化膜形成を以下のようにして行った。プラズマCVD装置を使用し、SiH、NH、Hの混合ガス雰囲気で、膜厚80nmのシリコン窒化膜13を表面側のシリコン酸化膜12の上に形成した(図2(c)参照)。
次に、裏面酸化膜(シリコン酸化膜12’)除去をウェーハ裏面にフッ酸をスピンコートすることによって行った。ウェーハ裏面(第二主表面)が撥水することを確認して終点確認を行った。
次に、アルミニウム電極16の形成のためのアルミニウム膜の形成は、Alペーストをウェーハ裏面(第二主表面)全面にスクリーン印刷した後に乾燥させることで行った(図2(d)参照)。
次に、表面電極14の形成のための銀製膜をAgペーストをスクリーン印刷した後に乾燥させることで行った。
次に、焼成を780℃の空気雰囲気下で行い、裏面のアルミニウム電極16及び表面電極14を形成した。これにより、図1に示す太陽電池10を製造した。
上記のようにして作製された太陽電池10について、25℃のもとで、放射照度量100mW/cm、スペクトルAM1.5グローバルの擬似太陽光照射時の電気的特性の測定を行った。測定結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例においてシリコン窒化膜13を形成しない構造の太陽電池(すなわち、図4の太陽電池20)を作製した。
ここで作製した太陽電池20の構成の概略を説明する。図4の太陽電池20は、ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板21と、p型シリコン基板21の第一主表面28に設けられたシリコン酸化膜22と、p型シリコン基板21の第一主表面28上に設けられた表面電極(電極)24を有している。なお、太陽電池20の第一主表面28は受光面である。p型シリコン基板21の第一主表面28側の最表層25のガリウム濃度は、酸化膜22を形成したことにより、p型シリコン基板21の内部のガリウム濃度より小さくなっている。太陽電池20は、p型シリコン基板21の第一主表面28と対向する第二主表面29に設けられたアルミニウム電極(裏面電極)26をさらに有している。
図4に示した構造の太陽電池20を、実施例のプロセスからシリコン窒化膜形成の工程を除いたプロセスで行った。すなわち、p型シリコン基板21は、実施例のp型シリコン基板11と同じものを用い、テクスチャ処理、熱酸化、裏面酸化膜除、アルミニウム膜26の形成、表面電極24の形成、焼結は、実施例と同じ条件で行った。
上記のようにして作製された太陽電池20について、実施例と同様にして電気的特性の測定を行った。測定結果を表1に示す。
(比較例2)
図5に示す太陽電池30を作製した。図5の太陽電池30は、図6に示す製造工程により作製した。
まず、ガリウムがドープされたp型シリコン基板31を準備した(図6(a)を参照)。ここで準備したp型シリコン基板31は、実施例で最初に準備したp型シリコン基板11と同じ種類とした。
次に、p型シリコン基板31は、反射率低減のためのテクスチャを形成するテクスチャ処理を実施例と同様にして施した。
次に、p型シリコン基板31をオキシ塩化リン雰囲気下、870℃で熱処理を行うことでリン拡散を行った。このとき、ウェーハ裏面同士を重ねた状態で熱処理した。拡散後のリンガラス層の除去をフッ酸で行い、洗浄後乾燥させた。このようにしてp型シリコン基板31の第1主表面38側に、n型拡散層であるエミッタ層37を形成した(図6(b)を参照)。
次に、p型シリコン基板31の第一主表面38に、実施例と同様にしてシリコン窒化膜33を形成した(図6(c)を参照)。
次に、アルミニウム電極36の形成のためのアルミニウム膜の形成は、Alペーストをウェーハ裏面(第二主表面)全面にスクリーン印刷した後に乾燥させることで行った
(図6(d)を参照)。
次に、表面電極34の形成のための銀製膜をAgペーストをスクリーン印刷した後に乾燥させることで行った。
次に、焼成を780℃の空気雰囲気下で行い、裏面のアルミニウム電極36及び表面電極34を形成した。これにより、図5に示す太陽電池30を製造した。
上記のようにして作製された太陽電池30について、実施例と同様にして電気的特性の測定を行った。測定結果を表1に示す。
Figure 2016046457
表1において、短絡電流は、太陽電池に接続される抵抗器の抵抗が0Ωの時の電流値であり、開放電圧は、太陽電池に接続される抵抗器の抵抗が非常に大きい時の電圧値であり、形状因子(フィルファクター)は、最大発電電力/(短絡電流×開放電圧)×100であり、光電変換効率は、(太陽電池からの出力/太陽電池に入った太陽エネルギー)×100である。
表1からわかるように、実施例は、比較例2と比較して短絡電流・開放電圧が向上しており、光電変換効率も向上している。また、実施例は比較例2と比べて、工程数が増加していない。すなわち、比較例2のリン拡散工程が実施例の熱酸化工程に置き換わり、比較例2のリンガラス層除去工程が実施例における第二主表面の酸化膜12’の除去工程に置き換わっただけである。従って、実施例の製造方法は比較例2の製造方法と比べてコスト高とはならない。
なお、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成しなかった比較例1は、最表層25がn型に反転せずに、エミッタ層として機能しなかったため、発電が起こらなかった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
10、20、30…太陽電池、 11、21、31…p型シリコン基板、
12、12’、22…シリコン酸化膜(熱酸化膜)、
13、33…シリコン窒化膜、 14、24、34…表面電極(電極)、
15’…最表層、 15…最表層(反転層)、 25…最表層、
16、26、36…裏面電極(アルミニウム電極、アルミニウム膜)、
37…n型拡散層(エミッタ層)、 18、28、38…第一主表面、
19、29、39…第二主表面。

Claims (5)

  1. ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板と、
    該p型シリコン基板の第一主表面に設けられたシリコン酸化膜と、
    該シリコン酸化膜上に設けられたシリコン窒化膜と、
    前記p型シリコン基板の前記第一主表面上に設けられた電極と
    を有し、
    前記p型シリコン基板の前記第一主表面側の最表層のガリウム濃度は、前記p型シリコン基板の内部のガリウム濃度より小さいことを特徴とする太陽電池。
  2. 前記p型シリコン基板の前記第一主表面側の前記最表層は反転層であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記p型シリコン基板の前記第一主表面と対向する第二主表面に設けられたアルミニウム電極をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽電池。
  4. ガリウムがドーピングされたp型シリコン基板を有する太陽電池の製造方法であって、
    前記p型シリコン基板を熱酸化して、少なくとも前記p型シリコン基板の第一主表面にシリコン酸化膜を形成する工程と、
    前記p型シリコン基板の前記第一主表面に形成された前記シリコン酸化膜上に、シリコン窒化膜を形成する工程と、
    前記p型シリコン基板の前記第一主表面上に電極を形成する工程と
    を含むことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  5. 前記p型シリコン基板の前記第一主表面と対向する第二主表面に、アルミニウム膜を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の太陽電池の製造方法。
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