JP2016044834A - 流体循環装置、荷電粒子線装置、および流体循環方法 - Google Patents

流体循環装置、荷電粒子線装置、および流体循環方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を供給することができる流体循環装置を提供する。【解決手段】本発明に係る流体循環装置100は、熱負荷1010,1020に流体を供給する流体循環装置であって、流体の温度を調整する温度調整部40と、温度調整部40から熱負荷1010,1020に向かう流体を流通させる第1流体流路2と、熱負荷1010,1020から温度調整部40に戻る流体を流通させる第2流体流路4と、流体を熱負荷1010,1020に送るポンプ10と、熱負荷1010,1020に送られる流体の圧力を測定する圧力センサー20と、圧力センサー20の測定結果に基づいて、ポンプ10の回転数を制御するポンプ制御部30と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、流体循環装置、荷電粒子線装置、および流体循環方法に関する。
電子顕微鏡や荷電粒子ビーム描画装置等の荷電粒子線装置では、高精度の温度管理が必要である。例えば、電子顕微鏡や荷電粒子ビーム描画装置に用いられる電子レンズは、コイルに流れる電流による発熱を伴うため冷却の必要がある。
例えば、特許文献1には、走査電子顕微鏡の油拡散ポンプ、および電子レンズを冷却する冷却水循環装置が開示されている。特許文献1の冷却水循環装置は、温度制御された水槽の循環水を、循環水パイプに介挿された圧送ポンプにより電子レンズおよび油拡散ポンプに圧送し循環水パイプを介して水槽に還流するように構成されている。すなわち、循環水は、電子レンズおよび油拡散ポンプを兼用して冷却している。
特開2007−40631号公報
上述したように2つの熱負荷(特許文献1の例では電子レンズと油拡散ポンプ)を兼用して冷却している冷却水循環装置では、2つの熱負荷に循環水を送る状態と、1つの熱負荷にのみ循環水を送る状態と、を切り替えて用いられる場合がある。例えば、電子レンズがOFFになった場合には、電子レンズに循環水を送る必要がなく、油拡散ポンプにのみ循環水を送る状態となり、電子レンズがONとなった場合には、電子レンズおよび油拡散ポンプの両方に循環水が送られる。
ここで、2つの熱負荷に循環水を送る状態と、一方の熱負荷にのみ循環水を送る状態と、では、必要な循環水の流量が異なる。そのため、一方の状態から他方の状態に切り替えた際に、循環水ポンプにかかる負荷が増大したり、十分な量の循環水を送ることができなくなったりする場合がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を供給することができる流体循環装置、および流体循環方法を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記流体循環装置を含む荷電粒子線装置を提供することにある。
(1)本発明に係る流体循環装置は、
熱負荷に流体を供給する流体循環装置であって、
前記流体の温度を調整する温度調整部と、
前記温度調整部から前記熱負荷に向かう前記流体を流通させる第1流体流路と、
前記熱負荷から前記温度調整部に戻る前記流体を流通させる第2流体流路と、
前記流体を前記熱負荷に送るポンプと、
前記熱負荷に送られる前記流体の圧力を測定する圧力センサーと、
前記圧力センサーの測定結果に基づいて、前記ポンプの回転数を制御するポンプ制御部
と、
を含む。
このような流体循環装置では、ポンプ制御部は熱負荷に送られる流体の圧力を測定する圧力センサーの測定結果に基づいてポンプの回転数を制御するため、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる。
(2)本発明に係る流体循環装置において、
前記ポンプ制御部は、
前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、前記ポンプの回転数を第1回転数とし、
前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、前記ポンプの回転数を前記第1回転数よりも大きい第2回転数としてもよい。
このような流体循環装置では、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる。
(3)本発明に係る流体循環装置において、
前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回するバイパス流路と、
前記バイパス流路に設けられたバイパス弁と、
を含んでいてもよい。
このような流体循環装置では、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる。
(4)本発明に係る流体循環装置は、
熱負荷に流体を供給する流体循環装置であって、
前記流体の温度を調整する温度調整部と、
前記温度調整部から前記熱負荷に向かう前記流体を流通させる第1流体流路と、
前記熱負荷から前記温度調整部に戻る前記流体を流通させる第2流体流路と、
前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回するバイパス流路と、
前記バイパス流路に設けられたバイパス弁と、
前記熱負荷に送られる前記流体の圧力を測定する圧力センサーと、
前記圧力センサーの測定結果に基づいて、前記バイパス弁の開度を制御するバイパス弁制御部と、
を含む。
このような流体循環装置では、バイパス弁制御部は熱負荷に送られる流体の圧力を測定する圧力センサーの測定結果に基づいてバイパス弁の開度を制御するため、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる。
(5)本発明に係る流体循環装置において、
前記バイパス弁制御部は、
前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、前記バイパス弁の開度を第1開度とし、
前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、前記バイパス弁の開度を前記第1開度よりも小さい第2開度としてもよい。
このような流体循環装置では、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる。
(6)本発明に係る流体循環装置は、
熱負荷に流体を供給する流体循環装置であって、
前記流体の温度を調整する温度調整部と、
前記温度調整部から前記熱負荷に向かう前記流体を流通させる第1流体流路と、
前記熱負荷から前記温度調整部に戻る前記流体を流通させる第2流体流路と、
前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回する複数のバイパス流路と、
複数の前記バイパス流路の各々に設けられたバイパス弁と、
前記熱負荷に送られる前記流体の圧力を測定する圧力センサーと、
前記圧力センサーの測定結果に基づいて、複数の前記バイパス流路の各々に設けられた前記バイパス弁のうちの少なくとも1つの前記バイパス弁の開閉を行うバイパス弁制御部と、
を含む。
このような流体循環装置では、バイパス弁制御部は熱負荷に送られる流体の圧力を測定する圧力センサーの測定結果に基づいて複数のバイパス流路の各々に設けられたバイパス弁のうちの少なくとも1つのバイパス弁の開閉を行うため、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる。
(7)本発明に係る流体循環装置において、
前記バイパス弁制御部は、
前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、前記バイパス弁を開き、
前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、前記バイパス弁を閉じてもよい。
このような流体循環装置では、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる。
(8)本発明に係る流体循環装置において、
前記流体を前記熱負荷に送るポンプを含んでいてもよい。
(9)本発明に係る荷電粒子線装置は、
本発明に係る流体循環装置を含む。
このような荷電粒子線装置では、流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる流体循環装置を含むことができる。
(10)本発明に係る荷電粒子線装置は、
複数の前記熱負荷を含み、
複数の前記熱負荷に前記流体を供給する複数の流体経路が並列に設けられ、
複数の前記流体経路の各々には、開閉弁が設けられていてもよい。
(11)本発明に係る流体循環方法は、
流体の温度を調整する温度調整部と、前記温度調整部から熱負荷に向かう前記流体を流通させる第1流体流路と、前記熱負荷から前記温度調整部に戻る前記流体を流通させる第2流体流路と、を備えた流体循環装置における流体循環方法であって、
前記熱負荷に送られる前記流体の圧力の情報を取得する工程と、
取得した前記流体の圧力の情報に基づいて、前記熱負荷に送る前記流体の流量を調整する工程と、
を含む。
このような流体循環方法では、取得した流体の圧力の情報に基づいて熱負荷に送る流体の流量を調整するため、例えば流体を送るポンプに過負荷を与えることなく、適切な流量の流体を熱負荷に供給することができる。
(12)本発明に係る流体循環方法において、
前記流体の流量を調整する工程では、前記流体を前記熱負荷に送るポンプの回転数を制御することで前記流体の流量を調整してもよい。
(13)本発明に係る流体循環方法において、
前記流体循環装置は、
前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回するバイパス流路と、
前記バイパス流路に設けられたバイパス弁と、
を含み、
前記流体の流量を調整する工程では、前記バイパス弁の開度を制御することで前記流体の流量を調整してもよい。
(14)本発明に係る流体循環方法において、
前記流体循環装置は、
前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回する複数のバイパス流路と、
複数の前記バイパス流路の各々に設けられたバイパス弁と、
を含み、
前記流体の流量を調整する工程では、複数の前記バイパス流路の各々に設けられた前記バイパス弁のうちの少なくとも1つの前記バイパス弁の開閉を行うことで前記流体の流量を調整してもよい。
第1実施形態に係る流体循環装置を含む荷電粒子線装置の構成を模式的に示す図。 第1実施形態に係る流体循環装置における流体循環方法の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係る流体循環装置における循環水の送水量の切替シーケンスを示す図。 参考例に係る、ポンプ制御部を有さない流体循環装置の構成を示す図。 第2実施形態に係る流体循環装置を含む荷電粒子線装置の構成を模式的に示す図。 第2実施形態に係る流体循環装置における循環水の送水量の切替シーケンスを示す図。 第2実施形態の変形例に係る流体循環装置を含む荷電粒子線装置の構成を模式的に示す図。 第3実施形態に係る流体循環装置を含む荷電粒子線装置の構成を模式的に示す図。 第3実施形態に係る流体循環装置における循環水の送水量の切替シーケンスを示す図。 第3実施形態の変形例に係る流体循環装置を含む荷電粒子線装置の構成を模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 流体循環装置
まず、第1実施形態に係る流体循環装置について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る流体循環装置100を含む荷電粒子線装置1000の構成を模式的に示す図である。
荷電粒子線装置1000は、図1に示すように、装置本体1100と、流体循環装置100と、を含んで構成されている。
流体循環装置100は、荷電粒子線装置1000に組み込まれている。荷電粒子線装置1000は、例えば、電子顕微鏡である。当該電子顕微鏡は、例えば、透過電子顕微鏡(TEM)、走査透過電子顕微鏡(STEM)、走査電子顕微鏡(SEM)等である。装置本体1100は、例えば、電子顕微鏡の電子レンズや、電子レンズを制御するための制御装置、電源、鏡筒内を真空排気するための排気系等を含む。
流体循環装置100は、装置本体1100の熱負荷1010,1020を冷却するための循環水を供給する。熱負荷1010,1020は、例えば、電子顕微鏡の電子レンズや、当該電子レンズの電源、熱拡散ポンプ等である。荷電粒子線装置1000は、図示の例では、2つの熱負荷1010,1020を有しているが、熱負荷の数は3つ以上であってもよい。
流体循環装置100では、温度調整部40で温度調整された(冷却された)循環水は、送水ポンプ10によって送水流路2から熱負荷1010,1020に送られる。熱負荷1010,1020を通り温められた循環水(リターン水)は、戻水流路4を通って温度調整部40に戻る。図示の例では、熱負荷1010,1020から戻った循環水は、リザーバータンク80に一時的に収容された後、送水ポンプ10を介して温度調整部40に戻り、温度調整される(冷却される)。そして、冷却された循環水は、送水流路2から、熱負荷1010,1020に送られる。このように流体循環装置100は、装置本体1100との間で循環水を循環させて熱負荷1010,1020に循環水を供給し、熱負荷1010,1020を冷却する。
流体循環装置100は、図1に示すように、送水流路(第1流体流路)2と、戻水流路(第2流体流路)4と、送水ポンプ10と、圧力センサー20と、ポンプ制御部30と、温度調整部40と、温度センサー50と、バイパス流路60と、バイパス弁70と、リザーバータンク(流体収容容器)80と、を含む。
送水流路2は、循環水を熱負荷1010に送るための流路である。送水流路2は、温度調整部40で温度調整(冷却)された循環水が流れる。送水流路2は、装置本体1100の、熱負荷1010,1020に循環水を流通させるための流路1002に接続されている。すなわち、送水流路2は、温度調整部40と流路1002とを接続している。装置本体1100において、流路1002を通って熱負荷1010,1020に供給された循環水は、流路1004を通って流体循環装置100に戻る。
戻水流路4は、熱負荷1010,1020に供給されて流体循環装置100に戻った循環水を、温度調整部40に導くための流路である。戻水流路4は、熱負荷1010,1020を流通した循環水を、流路1004からリザーバータンク80、送水ポンプ10を介して、温度調整部40に導く。戻水流路4は、装置本体1100の流路1004と温度調整部40とを接続している。
荷電粒子線装置1000では、送水流路2、流路1002、流路1004、および戻水流路4によって、循環水を循環させるための循環流路が構成されている。循環流路は、循環水を、流体循環装置100(温度調整部40)と装置本体1100(熱負荷1010,1020)との間で循環させるための流路である。
送水ポンプ10は、循環水を熱負荷1010,1020に送る。荷電粒子線装置1000では、送水ポンプ10によって、送水流路2、流路1002、流路1004、および戻水流路4からなる循環流路に循環水を循環させることができる。送水ポンプ10は、インバーターなどによって、回転数が制御可能である。送水ポンプ10は、例えば、回転数の大きい「High」の状態と、回転数の少ない「Low」の状態と、を切り替えて使用することができる。
圧力センサー20は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力(送水圧力)を測定する。圧力センサー20は、戻水流路4に設けられている。圧力センサー20は、送水ポンプ10の下流側に設けられている。図示の例では、圧力センサー20は、送水ポンプ10と温度調整部40との間の戻水流路4に設けられているが、温度調整部40の下流側の送水流路2に設けられていてもよい。圧力センサー20は、測定した循環水の圧力の情報を、ポンプ制御部30に送る。
ポンプ制御部30は、圧力センサー20の測定結果に基づいて、送水ポンプ10の回転数を制御する。具体的には、ポンプ制御部30は、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、送水ポンプ10の回転数を第1回転数(Low)とし、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、送水ポンプ10の回転数を第1回転数よりも大きい第2回転数(High)とする。
ポンプ制御部30は、専用回路により実現して上述した送水ポンプ10の回転数の制御を行うようにしてもよい。また、ポンプ制御部30は、CPU(Central Processing Unit)が記憶部(図示せず)等に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、送水ポンプ10の回転数の制御を行うようにしてもよい。
温度調整部40は、熱負荷1010,1020を流通して戻った循環水の温度を調整する。熱負荷1010,1020から戻った循環水は、リザーバータンク80で一時的に収容された後、リザーバータンク80から送水ポンプ10を介して、温度調整部40に送られる。温度調整部40は熱交換器42を含んで構成されている。熱交換器42では、冷媒を介して循環水と熱交換を行う。これにより、循環水を冷却することができる。
冷媒は、冷却器44によって循環流路41を循環する。冷媒の流量は、電子膨張弁43の開度を制御部(図示せず)で制御することで調整される。制御部は、温度センサー50によって測定された循環水の温度に基づいて、熱負荷1010,1020に送られる循環水の温度が所望の温度となるように電子膨張弁43の開度を制御する。これにより、送水流路2を流れる循環水の温度を所望の温度に調整することができる。冷却器44は、さら
に、コンプレッサーや、熱交換器等を含んで構成されていてもよい。
温度調整部40は、図示はしないが、さらに、循環水を加熱するためのヒーターを含んで構成されていてもよい。この場合、前記制御部は、温度センサー50の測定結果に基づいて、電子膨張弁43およびヒーターの少なくとも一方を制御して、循環水の温度を調整する。
温度センサー50は、送水流路2に設けられており、熱負荷1010,1020に送られる循環水の温度を測定する。温度センサー50は、例えば、金属の電気抵抗値が温度変化によって変動することを利用したセンサーである。温度センサー50は、測定した循環水の温度の情報を前記制御部に送る。
バイパス流路60は、送水流路2と戻水流路4とを接続し、熱負荷1010,1020を迂回するための流路である。すなわち、バイパス流路60を通った循環水は、流路1002,1004を通ることなく、送水流路2から戻水流路4に流れる。図示の例では、バイパス流路60は、送水流路2の温度センサー50の下流側と、戻水流路4のリザーバータンク80よりも上流側と、を接続している。
バイパス弁70は、バイパス流路60に設けられている。バイパス弁70によって、バイパス流路60に流れる循環水の流量を調整することができる。バイパス弁70は、開度に応じて循環水の流量を調整することができる。バイパス弁70は、例えば、手動弁である。
リザーバータンク80は、熱負荷1010,1020から戻った循環水を一時的に収容する容器である。リザーバータンク80は、戻水流路4に設けられている。リザーバータンク80には、熱負荷1010,1020で温められた循環水(リターン水)が導入される。リザーバータンク80に収容された循環水は、送水ポンプ10を介して温度調整部40に送られる。
装置本体1100は、図1に示すように、流路1002,1004と、第1流量調整弁1012と、第1開閉弁1014と、第2流量調整弁1022と、第2開閉弁1024と、を含んで構成されている。
流路1002には、熱負荷1010に循環水を供給する流体経路1002aと、熱負荷1020に循環水を供給する流体経路1002bと、が並列に設けられている。
流路1002の流体経路1002aには、第1流量調整弁1012と、第1開閉弁1014と、が設けられている。第1流量調整弁1012は、熱負荷1010に供給される循環水の流量を調整するための弁である。第1開閉弁1014は、熱負荷1010の上流側に設けられている。第1開閉弁1014が開くと熱負荷1010に循環水が供給され、第1開閉弁1014が閉じると熱負荷1010には循環水が供給されない。
流路1002の流体経路1002bには、第2流量調整弁1022と、第2開閉弁1024と、が設けられている。第2流量調整弁1022は、熱負荷1020に供給される循環水の流量を調整するための弁である。第2開閉弁1024は、熱負荷1020の上流側に設けられている。第2開閉弁1024が開くと熱負荷1020に循環水が供給され、第2開閉弁1024が閉じると熱負荷1020には循環水が供給されない。
流路1004は、熱負荷1010,1020を流通した循環水を流体循環装置100に戻すための流路である。流路1004は、戻水流路4に接続されている。
1.2. 流体循環装置における流体循環方法
次に、流体循環装置100における流体循環方法について、図面を参照しながら説明する。図2は、流体循環装置100における流体循環方法の一例を示すフローチャートである。
まず、ポンプ制御部30は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力(送水圧力)の情報を取得する(ステップS10)。ポンプ制御部30は、圧力センサー20から出力された送水圧力の情報を受け取り、送水圧力の情報を取得する。
次に、ポンプ制御部30は、取得した送水圧力の情報に基づいて、送水ポンプ10の回転数を制御する(ステップS12)。具体的には、ポンプ制御部30は、送水圧力が所与の上限圧力(切替上限圧力)よりも高くなった場合に、送水ポンプ10の回転数を第1回転数(Low)とし、送水圧力が所与の下限圧力(切替下限圧力)よりも低くなった場合に、送水ポンプ10の回転数を第2回転数(High)とする。
次に、ポンプ制御部30は、熱負荷1010,1020に循環水の供給を中止する命令が入力されたか否かの判定を行う(ステップS14)。循環水の供給を中止する命令は、例えば、オペレーターによって流体循環装置100の操作部(図示せず)を介して入力される。
ポンプ制御部30は、循環水の供給を中止する命令が入力されなかった場合(ステップS14でNoの場合)、再びステップS10、ステップS12の処理を行う。すなわち、ポンプ制御部30は、循環水の供給を中止する命令が入力されるまで、ステップS10、ステップS12の処理を繰り返し行う。
ポンプ制御部30は、循環水の供給を中止する命令が入力された場合(ステップS14でYesの場合)、処理を終了する。
図3は、流体循環装置100における循環水の送水量の切替シーケンスを示す図である。図3に示すグラフの縦軸は、それぞれ、第1開閉弁1014の開閉状態、第2開閉弁1024の開閉状態、圧力センサー20で測定された送水圧力の値、および送水ポンプ10の回転数を表している。また、図3に示すグラフの横軸は、時間を表している。図3では、開閉弁1014,1024の開閉状態の組み合わせにより、状態1から状態6までを示している。
なお、ここでは、送水ポンプ10は、回転数が「High」の状態と回転数が「Low」の状態とが切替可能となっている。また、熱負荷1010が必要とする循環水の流量は、熱負荷1020が必要とする循環水の流量よりも多いものとし、第1流量調整弁1012および第2流量調整弁1022は、熱負荷1010に流通する循環水の流量が、熱負荷1020に流通する循環水の流量よりも多くなるように設定されている。
流体循環装置100において、循環水の流量が望ましい状態は、以下の通りである。第1開閉弁1014と第2開閉弁1024がともに開いているとき、および、必要流量の少ない熱負荷1020の冷却のみを停止、すなわち、第2開閉弁1024のみが閉じているときには、送水ポンプ10の回転数は「High」であることが望ましい。また、第1開閉弁1014と第2開閉弁1024がともに閉じているとき、および、より必要流量の多い熱負荷1010の冷却のみを停止、すなわち、第1開閉弁1014のみが閉じているときには、送水ポンプ10の回転数は「Low」であることとが望ましい。
まず、状態1は、開閉弁1014,1024がともに開いている状態である。このとき送水ポンプ10の回転数は「High」である。なお、状態1において、送水ポンプ10の連続運転に支障がないように、あらかじめバイパス弁70の開度は送水圧力が図3に示す使用上限圧力よりも低くなるように調整されている。
状態2は、必要流量の大きい熱負荷1010の冷却を停止、すなわち、第1開閉弁1014のみを閉じた状態である。状態1から状態2に切り替わったとき、流路2,4,1002,1004全体の抵抗が急激に増加するため、送水圧力が上昇する。そして、送水圧力があらかじめ設定された切替上限圧力(所与の上限圧力)を超えたときに、ポンプ制御部30は送水ポンプ10の回転数を「Low」に切り替える。これにより、送水圧力は図3に示すように所定の値まで減少する。
状態3は、熱負荷1010の冷却を停止した状態から、さらに熱負荷1020の冷却も停止、すなわち、第1開閉弁1014に加えて第2開閉弁1024も閉じた状態である。状態2から状態3に切り替わったとき、循環水の経路は、バイパス流路60を通る経路のみとなるため、流路抵抗がさらに増加し、送水圧力は上昇する。
状態4は、開閉弁1014,1024をともに閉じた状態から開閉弁1014,1024をともに開いたときの状態である。状態3から状態4に切り替わったとき、送水ポンプ10の回転数が「Low」の状態で急激に流路抵抗が減少するため、送水圧力が低下する。そして、送水圧力があらかじめ設定した切替下限圧力を下回ったときに、ポンプ制御部30は、送水ポンプ10の回転数を「High」に切り替える。その結果、状態1と同じ運転状態に流体循環装置100は復帰する。
状態5は、第2開閉弁1024のみが閉じた状態である。状態4から状態5に切り替わったとき、流路抵抗が増加することによって送水圧力は上昇するが、第1開閉弁1014が閉じたときほどには送水圧力は上昇しない。そこで、あらかじめ切替上限圧力を第1開閉弁1014が開いて第2開閉弁1024が閉じた状態のときの到達圧力よりも高く設定しておくことにより、状態5において、送水ポンプ10の切り替えが起こらないようにすることができる。図3に示すように、送水ポンプ10の使用上限圧力は、切替上限圧力よりも高い圧力であるため、状態5において、送水ポンプ10の回転数が「High」の状態で連続運転することができる。
状態6は、再び状態1に復帰させた状態、すなわち、第1開閉弁1014および第2開閉弁1024がともに開いた状態である。状態5から状態6に切り替わった場合、送水ポンプ10の回転数の切り替えは起こらず、送水圧力も状態1と等しい値に復帰する。
以上の動作により、熱負荷1010,1020の必要冷却水量が変化しても、送水ポンプ10が過負荷で運転されることを抑制することができ、かつ、熱負荷1010,1020に適切な流量の循環水を供給することができる。
流体循環装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
流体循環装置100では、ポンプ制御部30は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力を測定する圧力センサー20の測定結果に基づいて、送水ポンプ10の回転数を制御する。そのため、流体循環装置100では、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
さらに、流体循環装置100では、ポンプ制御部30は、圧力センサー20の測定結果
に基づいて送水ポンプ10の回転数を制御することができるため、装置本体1100(被冷却装置)側からの必要流量の変化の情報を必要としない。以下、この効果について、詳細に説明する。
参考例として、ポンプ制御部30を有さない流体循環装置を考える。図4は、参考例に係る、ポンプ制御部30を有さない流体循環装置1の構成を示す図である。なお、流体循環装置1の構成は、ポンプ制御部30を有さない点を除いて、上述した図1に示す流体循環装置100の構成と同じである。
例えば、流体循環装置1において、熱負荷1010および熱負荷1020のそれぞれが必要とする循環水の流量が、熱負荷1010の必要流量:熱負荷1020の必要流量=4:1であった場合を考える。なお、装置本体1100では、熱負荷1010,1020がそれぞれ独立して冷却の必要があるときと冷却の必要がないときと、が存在し、冷却の必要がないときには、開閉弁1014,1024が閉じられる状況を想定する。
開閉弁1014,1024がともに開いている場合と、第1開閉弁1014のみが閉じた場合と、では、必要な冷却水量は(4+1):1となり、5倍の差がある。まず、熱負荷1010,1020の両方に必要な流量が得られ、かつ、送水ポンプ10に過負荷がかからないようにバイパス弁70を調整する。この状態で第1開閉弁1014のみを閉じると、必要流量が1/5となるため送水ポンプ10にかかる負荷が増大し、送水ポンプ10の寿命への影響が出たり、過負荷で送水ポンプ10が停止したりする場合がある。
一方、第1開閉弁1014のみが閉じた状態で送水ポンプ10に過負荷がかからないようにバイパス弁70を調整したとする。この状態で、第1開閉弁1014が開かれると、必要な冷却水量は5倍となるために熱負荷1010,1020の入口に十分な圧力がかからず、それぞれの熱負荷1010,1020に必要な冷却水量を供給することが困難になる場合がある。
このような問題に対して、装置本体1100側の開閉弁1014,1024の状態をモニターして、送水ポンプ10の送水量を変化させることで問題を解決できるが、装置本体1100側からの情報が得られない場合にはこれらの方法を採ることはできない。
これに対して、第1実施形態に係る流体循環装置100では、ポンプ制御部30が、圧力センサー20の測定結果に基づいて、送水ポンプ10の回転数を制御することができる。したがって、流体循環装置100では、装置本体1100側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
流体循環装置100では、ポンプ制御部30は、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、送水ポンプ10の回転数を「Low」(第1回転数)とし、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、送水ポンプ10の回転数を「High」(第2回転数)とする。そのため、流体循環装置100では、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
流体循環装置100における流体循環方法は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力の情報を取得する工程(ステップS10)と、取得した循環水の圧力の情報に基づいて、熱負荷1010,1020に送る循環水の流量を調整する工程(ステップS12)と、を含む。また、循環水の流量を調整する工程(ステップS10)では、送水ポンプ10の回転数を制御することで循環水の流量を調整する。そのため、装置本体1100
側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
荷電粒子線装置1000では、装置本体1100側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる流体循環装置100を含むことができる。そのため、荷電粒子線装置1000では、例えば、装置本体1100側から流体循環装置100に必要流量の変化の情報を送るための手段を備える必要がなく、装置の簡略化を図ることができる。
2. 第2実施形態
2.1. 流体循環装置
次に、第2実施形態に係る流体循環装置について図面を参照しながら説明する。図5は、第2実施形態に係る流体循環装置200を含む荷電粒子線装置2000の構成を模式的に示す図である。以下、第2実施形態に係る流体循環装置200および荷電粒子線装置2000において、第1実施形態に係る流体循環装置100および荷電粒子線装置1000の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した流体循環装置100では、図1に示すように、ポンプ制御部30が圧力センサー20の測定結果に基づいて送水ポンプ10の回転数を制御することで、熱負荷1010,1020に供給する循環水の流量を制御していた。
これに対して、流体循環装置200では、図5に示すように、バイパス弁制御部210が圧力センサー20の測定結果に基づいてバイパス弁70の開度を制御することで、熱負荷1010,1020に供給する循環水の流量を制御する。
バイパス弁70は、例えば、モーター式の開閉弁である。バイパス弁70は、モーターによって弁の開度を変更することができる。バイパス弁70の開度は、バイパス弁制御部210によって制御される。
圧力センサー20は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力(送水圧力)を測定し、測定された送水圧力の情報をバイパス弁制御部210に送る。
バイパス弁制御部210は、圧力センサー20の測定結果に基づいて、バイパス弁70の開度を制御する。具体的には、バイパス弁制御部210は、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、バイパス弁70の開度を第1開度(開度大)とし、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、バイパス弁70の開度を第1開度よりも小さい第2開度(開度小)とする。
バイパス弁制御部210は、専用回路により実現して上述したバイパス弁70の開度の制御を行うようにしてもよい。また、バイパス弁制御部210は、CPU(Central Processing Unit)が記憶部(図示せず)等に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、バイパス弁70の開度の制御を行うようにしてもよい。
2.2. 流体循環装置における流体循環方法
次に、流体循環装置200における流体循環方法について、図面を参照しながら説明す
る。なお、流体循環装置200における流体循環方法を示すフローチャートは、図2に示す流体循環装置100における流体循環方法の一例を示すフローチャートと同様であり、図示を省略する。以下、流体循環装置200における流体循環方法において、流体循環装置100における流体循環方法との相違点について説明し、同様の点については説明を省略する。
まず、バイパス弁制御部210は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力(送水圧力)の情報を取得する(ステップS10)。バイパス弁制御部210は、圧力センサー20から出力された送水圧力の情報を受け取り、送水圧力の情報を取得する。
次に、バイパス弁制御部210は、取得した送水圧力の情報に基づいて、バイパス弁70の開度を制御する(ステップS12)。具体的には、バイパス弁制御部210は、送水圧力が所与の上限圧力(切替上限圧力)よりも高くなった場合に、バイパス弁70の開度を第1開度(開度大)とし、送水圧力が所与の下限圧力(切替下限圧力)よりも低くなった場合に、バイパス弁70の開度を第2開度(開度小)とする。
次に、バイパス弁制御部210は、熱負荷1010,1020に循環水の供給を中止する命令が入力されたか否かの判定を行う(ステップS14)。
バイパス弁制御部210は、循環水の供給を中止する命令が入力されなかった場合(ステップS14でNoの場合)、再びステップS10、ステップS12の処理を行う。
バイパス弁制御部210は、循環水の供給を中止する命令が入力された場合(ステップS14でYesの場合)、処理を終了する。
図6は、流体循環装置200における循環水の送水量の切替シーケンスを示す図である。図6に示すグラフの縦軸は、それぞれ、第1開閉弁1014の開閉状態、第2開閉弁1024の開閉状態、圧力センサー20で測定された送水圧力の値、およびバイパス弁70の開度を表している。また、図6に示すグラフの横軸は、時間を表している。図6では、開閉弁1014,1024の開閉状態の組み合わせにより、状態1から状態6までを示している。
なお、ここでは、バイパス弁70は、「開度大」の状態と「開度小」の状態とが切替可能となっている。また、熱負荷1010が必要とする循環水の流量は、熱負荷1020が必要とする循環水の流量よりも多いものとし、第1流量調整弁1012および第2流量調整弁1022は、熱負荷1010に流通する循環水の流量が、熱負荷1020に流通する循環水の流量よりも多くなるように設定されている。
流体循環装置200では、循環水の流量が望ましい状態は、以下の通りである。第1開閉弁1014、第2開閉弁1024がともに開いているとき、および、第2開閉弁1024のみが閉じているときには、バイパス弁70の開度は「開度小」であることが望ましい。また、第1開閉弁1014、第2開閉弁1024がともに閉じているとき、および、第1開閉弁1014のみが閉じているときには、バイパス弁70の開度は「開度大」であることが望ましい。
まず、状態1は、開閉弁1014,1024がともに開いている状態である。このときバイパス弁70の開度は「開度小」である。なお、状態1において、送水ポンプ10の連続運転に支障がないように、あらかじめ送水ポンプ10の回転数は送水圧力が図6に示す使用上限圧力よりも低くなるように調整されている。
状態2は、第1開閉弁1014のみを閉じた状態である。状態1から状態2に切り替わったとき、流路2,4,1002,1004全体の抵抗が急激に増加するため、送水圧力が上昇する。そして、送水圧力があらかじめ設定された切替上限圧力(所与の上限圧力)を超えたときに、バイパス弁制御部210はバイパス弁70の開度を「開度大」に切り替える。これにより、送水圧力は図6に示すように所定の値まで減少する。
状態3は、第1開閉弁1014に加えて第2開閉弁1024も閉じた状態である。状態2から状態3に切り替わったとき、循環水の経路は、バイパス流路60を通る経路のみとなるため、流路抵抗がさらに増加し、送水圧力は上昇する。
状態4は、開閉弁1014,1024を閉じた状態から開閉弁1014,1024をともに開いたときの状態である。状態3から状態4に切り替わったとき、バイパス弁70の開度が「開度大」の状態で急激に流路抵抗が減少するため、送水圧力が低下する。そして、送水圧力があらかじめ設定した切替下限圧力を下回ったときに、バイパス弁制御部210は、バイパス弁70の開度を「開度小」に切り替える。その結果、状態1と同じ運転状態に流体循環装置200は復帰する。
状態5は、第2開閉弁1024のみが閉じた状態である。状態4から状態5に切り替わったとき、流路抵抗が増加することによって送水圧力は上昇するが、第1開閉弁1014が閉じたときほどには送水圧力は上昇しない。そこで、あらかじめ切替上限圧力を第1開閉弁1014が開いて第2開閉弁1024が閉じた状態のときの到達圧力よりも高く設定しておくことにより、状態5において、バイパス弁70の開度の切り替えが起こらないようにすることができる。図6に示すように、送水ポンプ10の使用上限圧力は、切替上限圧力よりも高い圧力であるため、状態5において、バイパス弁70の開度が「開度小」の状態で連続運転することができる。
状態6は、再び状態1に復帰させた状態、すなわち、第1開閉弁1014および第2開閉弁1024がともに開いた状態である。状態5から状態6に切り替わった場合、バイパス弁70の開度の切り替えは起こらず、送水圧力も状態1と等しい値に復帰する。
以上の動作により、熱負荷1010,1020の必要冷却水量が変化しても、送水ポンプ10が過負荷で運転されることを抑制することができ、かつ、熱負荷1010,1020に適切な流量の循環水を供給することができる。
流体循環装置200は、例えば、以下の特徴を有する。
流体循環装置200では、バイパス弁制御部210は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力を測定する圧力センサー20の測定結果に基づいて、バイパス弁70の開度を制御する。そのため、流体循環装置200では、流体循環装置100と同様に、装置本体1100(被冷却装置)側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
流体循環装置200では、バイパス弁制御部210は、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、バイパス弁70の開度を第1開度とし、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の下限圧力よりも小さくなった場合に、バイパス弁70の開度を第1開度よりも小さい第2開度とする。そのため、流体循環装置200では、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
流体循環装置200における流体循環方法では、熱負荷1010,1020に送られる循環水の流量を調整する工程(ステップS12)では、バイパス弁70の開度を制御することで循環水の流量を調整する。そのため、装置本体1100(被冷却装置)側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
2.3. 変形例
次に、第2実施形態に係る流体循環装置の変形例について、図面を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態の変形例に係る流体循環装置201を含む荷電粒子線装置2001の構成を模式的に示す図である。以下、第2実施形態の変形例に係る流体循環装置201および荷電粒子線装置2001において、第2実施形態に係る流体循環装置200および荷電粒子線装置2000の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
流体循環装置201は、図7に示すように、2つのユニット201a、201bで構成されている。
第1ユニット201aは、送水ポンプ10と、温度調整部40と、温度センサー50と、リザーバータンク80と、を含んで構成されている。第2ユニット201bは、圧力センサー20と、バイパス流路60と、バイパス弁70と、バイパス弁制御部210と、を含んで構成されている。
例えば、流体循環装置201の第1ユニット201aと、装置本体1100と、からなる荷電粒子線装置があった場合に、第2ユニット201bを組み込むことで、流体循環装置201は、装置本体1100(被冷却装置)側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
3. 第3実施形態
3.1. 流体循環装置
次に、第3実施形態に係る流体循環装置について図面を参照しながら説明する。図8は、第3実施形態に係る流体循環装置300を含む荷電粒子線装置3000の構成を模式的に示す図である。以下、第3実施形態に係る流体循環装置300および荷電粒子線装置3000において、第1実施形態に係る流体循環装置100および荷電粒子線装置1000の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した流体循環装置100では、図1に示すように、ポンプ制御部30が圧力センサー20の測定結果に基づいて送水ポンプ10の回転数を制御することで、熱負荷1010,1020に供給する循環水の流量を制御していた。
これに対して、流体循環装置300では、図8に示すように、バイパス弁制御部310が圧力センサー20の測定結果に基づいて複数のバイパス流路60,360の各々に設けられたバイパス弁70,370のうちの少なくとも1つのバイパス弁の開閉を行うことで、熱負荷1010,1020に供給する循環水の流量を制御する。
流体循環装置300には、複数のバイパス流路60,360と、複数のバイパス流路60,360の各々に設けられたバイパス弁70,370と、を含む。図示の例では、流体循環装置300は、2つのバイパス流路60,360と、2つのバイパス弁70,370と、を含んで構成されているが、バイパス流路およびバイパス弁の数は3つ以上であって
もよい。
バイパス弁70は、例えば、電磁弁である。バイパス弁70は、電磁石の磁力を用いて、弁の開閉を行うことができる。なお、バイパス弁70は、電磁弁に限定されず、例えば、空圧弁であってもよい。バイパス弁70の開閉は、バイパス弁制御部310によって制御される。
バイパス流路360は、送水流路2と戻水流路4とを接続し、熱負荷1010,1020を迂回するための流路である。すなわち、バイパス流路360を通った循環水は、流路1002,1004を通ることなく、送水流路2から戻水流路4に向かう。バイパス流路360は、バイパス流路60と並列に設けられている。
バイパス弁370は、バイパス流路360に設けられている。バイパス弁370によって、バイパス流路360に流れる循環水の流量を調整することができる。バイパス弁370では、例えば、開度に応じて循環水の流量を調整することができる。バイパス弁370は、例えば、手動式の弁である。バイパス弁370は、バイパス弁70が閉じた状態で、かつ、開閉弁1014,1024が開いた状態において、適正な送水圧力となるように開度が調整されている。
圧力センサー20は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力(送水圧力)を測定し、測定された送水圧力の情報をバイパス弁制御部310に送る。
バイパス弁制御部310は、圧力センサー20の測定結果に基づいて、バイパス弁70の開度を制御する。具体的には、バイパス弁制御部310は、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、バイパス弁70を開き、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、バイパス弁70を閉じる。
バイパス弁制御部310は、専用回路により実現して上述したバイパス弁70の開閉制御を行うようにしてもよい。また、バイパス弁制御部310は、CPU(Central
Processing Unit)が記憶部(図示せず)等に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、バイパス弁70の開閉制御を行うようにしてもよい。
3.2. 流体循環装置における流体循環方法
次に、流体循環装置300における流体循環方法について、図面を参照しながら説明する。なお、流体循環装置300における流体循環方法を示すフローチャートは、図2に示す流体循環装置100における流体循環方法の一例を示すフローチャートと同様であり、図示を省略する。以下、流体循環装置300における流体循環方法において、流体循環装置100における流体循環方法との相違点について説明し、同様の点については説明を省略する。
まず、バイパス弁制御部310は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力(送水圧力)の情報を取得する(ステップS10)。バイパス弁制御部310は、圧力センサー20から出力された送水圧力の情報を受け取り、送水圧力の情報を取得する。
次に、バイパス弁制御部310は、取得した送水圧力の情報に基づいて、バイパス弁70の開閉を制御する(ステップS12)。具体的には、バイパス弁制御部310は、送水圧力が所与の上限圧力(切替上限圧力)よりも高くなった場合に、バイパス弁70を開き、送水圧力が所与の下限圧力(切替下限圧力)よりも小さくなった場合に、バイパス弁7
0を閉じる。
次に、バイパス弁制御部310は、熱負荷1010,1020に循環水の供給を中止する命令が入力されたか否かの判定を行う(ステップS14)。
バイパス弁制御部310は、循環水の供給を中止する命令が入力されなかった場合(ステップS14でNoの場合)、再びステップS10、ステップS12の処理を行う。
バイパス弁制御部310は、循環水の供給を中止する命令が入力された場合(ステップS14でYesの場合)、処理を終了する。
図9は、流体循環装置300における循環水の送水量の切替シーケンスを示す図である。図9に示すグラフの縦軸は、それぞれ、第1開閉弁1014の開閉状態、第2開閉弁1024の開閉状態、圧力センサー20で測定された送水圧力の値、およびバイパス弁70の開閉状態を表している。また、図9に示すグラフの横軸は、時間を表している。図9では、開閉弁1014,1024の開閉状態の組み合わせにより、状態1から状態6までを示している。
なお、ここでは、バイパス弁70は、「閉」(弁が閉じた)状態と「開」(弁が開いた)状態とが切替可能となっている。また、熱負荷1010が必要とする循環水の流量は、熱負荷1020が必要とする循環水の流量よりも多いものとし、第1流量調整弁1012および第2流量調整弁1022は、熱負荷1010に流通する循環水の流量が、熱負荷1020に流通する循環水の流量よりも多くなるように設定されている。
流体循環装置300において、循環水の流量が望ましい状態は、以下の通りである。第1開閉弁1014、第2開閉弁1024がともに開いているとき、および、第2開閉弁1024のみが閉じているときには、バイパス弁70の状態は「閉」であることが望ましい。また、第1開閉弁1014、第2開閉弁1024がともに閉じているとき、および、第1開閉弁1014のみが閉じているときには、バイパス弁70は「開」であることが望ましい。
まず、状態1は、開閉弁1014,1024がともに開いている状態である。このときバイパス弁70は「閉」である。なお、状態1において、送水ポンプ10の連続運転に支障がないように、あらかじめバイパス弁370の開度は送水圧力が図9に示す使用上限圧力よりも低くなるように調整されている。
なお、バイパス弁370を用いずに、送水ポンプ10の回転数を下げることで、状態1において、送水圧力が使用上限圧力よりも低くなるように調整されてもよい。
状態2は、第1開閉弁1014のみを閉じた状態である。状態1から状態2に切り替わったとき、流路2,4,1002,1004全体の抵抗が急激に増加するため、送水圧力が上昇する。そして、送水圧力があらかじめ設定された切替上限圧力(所与の上限圧力)を超えたときに、バイパス弁制御部310はバイパス弁70の状態を「開」に切り替える。これにより、送水圧力は図9に示すように所定の値まで減少する。
状態3は、第1開閉弁1014に加えて第2開閉弁1024も閉じた状態である。状態2から状態3に切り替わったとき、循環水の経路は、バイパス流路60およびバイパス流路360を通る経路のみとなるため、流路抵抗がさらに増加し、送水圧力は上昇する。
状態4は、開閉弁1014,1024を閉じた状態から開閉弁1014,1024をと
もに開いたときの状態である。状態3から状態4に切り替わったとき、バイパス弁70が「開」の状態で急激に流路抵抗が減少するため、送水圧力が低下する。そして、送水圧力があらかじめ設定した切替下限圧力を下回ったときに、バイパス弁制御部310は、バイパス弁70の状態を「閉」に切り替える。その結果、状態1と同じ運転状態に流体循環装置300は復帰する。
状態5は、第2開閉弁1024のみが閉じた状態である。状態4から状態5に切り替わったとき、流路抵抗が増加することによって送水圧力は上昇するが、第1開閉弁1014が閉じたときほどには送水圧力は上昇しない。そこで、あらかじめ切替上限圧力を第1開閉弁1014が開いて第2開閉弁1024が閉じた状態のときの到達圧力よりも高く設定しておくことにより、状態5において、バイパス弁70の開閉の切り替えが起こらないようにすることができる。図9に示すように、送水ポンプ10の使用上限圧力は、切替上限圧力よりも高い圧力であるため、状態5において、バイパス弁70が「閉」の状態で連続運転することができる。
状態6は、再び状態1に復帰させた状態、すなわち、第1開閉弁1014および第2開閉弁1024がともに開いた状態である。状態5から状態6に切り替わった場合、バイパス弁70の開閉の切り替えは起こらず、送水圧力も状態1と等しい値に復帰する。
以上の動作により、熱負荷1010,1020の必要冷却水量が変化しても、送水ポンプ10が過負荷で運転されることを抑制することができ、かつ、熱負荷1010,1020に適切な流量の循環水を供給することができる。
流体循環装置300は、例えば、以下の特徴を有する。
流体循環装置300では、バイパス弁制御部310は、熱負荷1010,1020に送られる循環水の圧力を測定する圧力センサー20の測定結果に基づいて、バイパス弁70の開閉を行う。そのため、流体循環装置300では、流体循環装置100と同様に、装置本体1100(被冷却装置)側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
流体循環装置300では、バイパス弁制御部310は、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合にバイパス弁70を開き、圧力センサー20で測定された循環水の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合にバイパス弁70を閉じる。そのため、流体循環装置300では、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。また、流体循環装置300では、バイパス弁70の開閉で循環水の流量を調整することができるため、例えばバイパス弁70の開度で循環水の流量を調整する場合と比べて、制御が容易である。
流体循環装置300における流体循環方法では、熱負荷1010,1020に送られる循環水の流量を調整する工程(ステップS12)では、複数のバイパス流路60,360の各々に設けられたバイパス弁70,370のうちの少なくとも1つのバイパス弁70の開閉を行うことで循環水の流量を調整する。そのため、装置本体1100側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
3.3. 変形例
次に、第3実施形態に係る流体循環装置の変形例について、図面を参照しながら説明す
る。図10は、第3実施形態の変形例に係る流体循環装置301を含む荷電粒子線装置3001の構成を模式的に示す図である。以下、第3実施形態の変形例に係る流体循環装置301および荷電粒子線装置3001において、第3実施形態に係る流体循環装置300および荷電粒子線装置3000の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
流体循環装置301は、図10に示すように、2つのユニット301a、301bで構成されている。
第1ユニット301aは、送水ポンプ10と、温度調整部40と、温度センサー50と、リザーバータンク80と、を含んで構成されている。第2ユニット301bは、圧力センサー20と、バイパス流路60,360と、バイパス弁70,370と、バイパス弁制御部310と、を含んで構成されている。
例えば、流体循環装置301の第1ユニット301aと、装置本体1100と、からなる荷電粒子線装置があった場合に、第2ユニット301bを組み込むことで、流体循環装置301は、装置本体1100(被冷却装置)側からの必要流量の変化の情報を必要とせずに、循環水を送る送水ポンプ10に過負荷を与えることなく、適切な流量の循環水を熱負荷1010,1020に供給することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した第1〜第3実施形態では、本発明に係る流体循環装置が組み込まれる荷電粒子線装置として電子顕微鏡を挙げて説明したが、本発明に係る流体循環装置は熱負荷を有するその他の荷電粒子線装置にも適用できる。このような荷電粒子線装置としては、例えば、荷電粒子ビーム描画装置などが挙げられる。
また、上述した第1〜第3実施形態では、本発明に係る流体循環装置が水を循環させる例について説明したが、本発明に係る流体循環装置では、水以外の液体、気体等の流体を循環させてもよい。
また、上述した第1〜第3実施形態では、本発明に係る流体循環装置は熱交換器で循環水を冷却する例について説明したが、本発明に係る流体循環装置では流体をヒーター等で所望の温度に加熱してもよい。このような流体循環装置は、例えば、熱負荷に室温以上の流体を提供する場合に用いることができる。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…流体循環装置、2…送水流路、4…戻水流路、10…送水ポンプ、20…圧力センサー、30…ポンプ制御部、40…温度調整部、41…循環流路、42…熱交換器、43…
電子膨張弁、44…冷却器、50…温度センサー、60…バイパス流路、70…バイパス弁、80…リザーバータンク、100,200,201…流体循環装置、201a…第1ユニット、201b…第2ユニット、210…バイパス弁制御部、300,301…流体循環装置、301a…第1ユニット、301b…第2ユニット、310…バイパス弁制御部、360…バイパス流路、370…バイパス弁、1000…荷電粒子線装置、1002…流路、1002a…流体経路、1002b…流体経路、1004…流路、1010…熱負荷、1012…第1流量調整弁、1014…第1開閉弁、1020…熱負荷、1022…第2流量調整弁、1024…第2開閉弁、1100…装置本体、2000,2001,3000,3001…荷電粒子線装置

Claims (14)

  1. 熱負荷に流体を供給する流体循環装置であって、
    前記流体の温度を調整する温度調整部と、
    前記温度調整部から前記熱負荷に向かう前記流体を流通させる第1流体流路と、
    前記熱負荷から前記温度調整部に戻る前記流体を流通させる第2流体流路と、
    前記流体を前記熱負荷に送るポンプと、
    前記熱負荷に送られる前記流体の圧力を測定する圧力センサーと、
    前記圧力センサーの測定結果に基づいて、前記ポンプの回転数を制御するポンプ制御部と、
    を含む、流体循環装置。
  2. 請求項1において、
    前記ポンプ制御部は、
    前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、前記ポンプの回転数を第1回転数とし、
    前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、前記ポンプの回転数を前記第1回転数よりも大きい第2回転数とする、流体循環装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回するバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられたバイパス弁と、
    を含む、流体循環装置。
  4. 熱負荷に流体を供給する流体循環装置であって、
    前記流体の温度を調整する温度調整部と、
    前記温度調整部から前記熱負荷に向かう前記流体を流通させる第1流体流路と、
    前記熱負荷から前記温度調整部に戻る前記流体を流通させる第2流体流路と、
    前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回するバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられたバイパス弁と、
    前記熱負荷に送られる前記流体の圧力を測定する圧力センサーと、
    前記圧力センサーの測定結果に基づいて、前記バイパス弁の開度を制御するバイパス弁制御部と、
    を含む、流体循環装置。
  5. 請求項4において、
    前記バイパス弁制御部は、
    前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、前記バイパス弁の開度を第1開度とし、
    前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、前記バイパス弁の開度を前記第1開度よりも小さい第2開度とする、流体循環装置。
  6. 熱負荷に流体を供給する流体循環装置であって、
    前記流体の温度を調整する温度調整部と、
    前記温度調整部から前記熱負荷に向かう前記流体を流通させる第1流体流路と、
    前記熱負荷から前記温度調整部に戻る前記流体を流通させる第2流体流路と、
    前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回する複数のバイパ
    ス流路と、
    複数の前記バイパス流路の各々に設けられたバイパス弁と、
    前記熱負荷に送られる前記流体の圧力を測定する圧力センサーと、
    前記圧力センサーの測定結果に基づいて、複数の前記バイパス流路の各々に設けられた前記バイパス弁のうちの少なくとも1つの前記バイパス弁の開閉を行うバイパス弁制御部と、
    を含む、流体循環装置。
  7. 請求項6において、
    前記バイパス弁制御部は、
    前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の上限圧力よりも高くなった場合に、前記バイパス弁を開き、
    前記圧力センサーで測定された前記流体の圧力が所与の下限圧力よりも低くなった場合に、前記バイパス弁を閉じる、流体循環装置。
  8. 請求項4ないし7のいずれか1項において、
    前記流体を前記熱負荷に送るポンプを含む、流体循環装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の流体循環装置を含む、荷電粒子線装置。
  10. 請求項9において、
    複数の前記熱負荷を含み、
    複数の前記熱負荷に前記流体を供給する複数の流体経路が並列に設けられ、
    複数の前記流体経路の各々には、開閉弁が設けられている、荷電粒子線装置。
  11. 流体の温度を調整する温度調整部と、前記温度調整部から熱負荷に向かう前記流体を流通させる第1流体流路と、前記熱負荷から前記温度調整部に戻る前記流体を流通させる第2流体流路と、を備えた流体循環装置における流体循環方法であって、
    前記熱負荷に送られる前記流体の圧力の情報を取得する工程と、
    取得した前記流体の圧力の情報に基づいて、前記熱負荷に送る前記流体の流量を調整する工程と、
    を含む、流体循環方法。
  12. 請求項11において、
    前記流体の流量を調整する工程では、前記流体を前記熱負荷に送るポンプの回転数を制御することで前記流体の流量を調整する、流体循環方法。
  13. 請求項11において、
    前記流体循環装置は、
    前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回するバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられたバイパス弁と、
    を含み、
    前記流体の流量を調整する工程では、前記バイパス弁の開度を制御することで前記流体の流量を調整する、流体循環方法。
  14. 請求項11において、
    前記流体循環装置は、
    前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接続し、前記熱負荷を迂回する複数のバイパス流路と、
    複数の前記バイパス流路の各々に設けられたバイパス弁と、
    を含み、
    前記流体の流量を調整する工程では、複数の前記バイパス流路の各々に設けられた前記バイパス弁のうちの少なくとも1つの前記バイパス弁の開閉を行うことで前記流体の流量を調整する、流体循環方法。
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