JP2016043479A - ポリウレタン研磨パッド - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の1つの態様は、半導体、光学及び磁性基板の少なくとも1つを平坦化するのに適した研磨パッドであって、イソシアナート末端反応生成物を形成するためのH12MDI/TDIとポリテトラメチレンエーテルグリコールとのプレポリマー反応から形成される注型ポリウレタンポリマー材料を含む、研磨パッドを含むが、ここで、このイソシアナート末端反応生成物は、8.95〜9.25重量パーセントの未反応NCOを有しており、102〜109パーセントのNH2対NCO化学量論比を有しており、このイソシアナート末端反応生成物は、4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)硬化剤で硬化され、この注型ポリウレタンポリマー材料は、非多孔性状態で測定すると、30℃及び40℃でトーションフィクスチャーで測定される250〜350MPaの貯蔵剪断弾性係数G’、並びに40℃でトーションフィクスチャーで測定される25〜30MPaの損失剪断弾性係数G”を有しており(ASTM D5279)、そしてこの研磨パッドは、20〜50容量パーセントの空隙率及び0.60〜0.95g/cm3の密度を有している。
本研磨パッドは、半導体、光学及び磁性基板の少なくとも1つを平坦化するのに適している。最も好ましくは、本パッドは、半導体基板を研磨するのに有用である。本パッドが特別な有効性を有するウェーハ基板の例は、タングステン研磨並びにTEOS及びシャロートレンチアイソレーション、即ちセリア粒子含有スラリーでのSTI研磨を含む。研磨パッドは、イソシアナート末端反応生成物を形成するためのH12MDI/TDIとポリテトラメチレンエーテルグリコールとのプレポリマー反応から形成される注型ポリウレタンポリマー材料を含む。このイソシアナート末端反応生成物は、8.95〜9.25重量パーセントの未反応NCO並びに102〜109パーセントのNH2対NCO化学量論比を有している。好ましくは、この化学量論比は、103〜107パーセントである。このイソシアナート末端反応生成物は、4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)硬化剤で硬化される。
注型ポリウレタンケーキは、(a)多官能基イソシアナート(即ち、トルエンジイソシアナート、TDI)とポリエーテル系ポリオールとの反応により得られる、51℃(又は種々の配合に基づく所望温度)のイソシアナート末端プレポリマー(例えば、Adiprene(登録商標)LF750D及びChemtura Corporationから販売されている表にリストされた他のもの);(b)116℃の硬化剤、及び場合により(c)中空コア充填材(即ち、Akzo Nobel製のExpancel(登録商標)551DE40d42、461DE20d60、又は461DE20d70)の制御された混合により調製した。イソシアナート末端プレポリマーと硬化剤との比は、硬化剤中の活性水素基(即ち、−OH基と−NH2基との合計)対イソシアナート末端プレポリマー中の未反応イソシアナート(NCO)基の比により定義される化学量論が、表にリストされる各配合により設定されるように設定した。中空コア充填材は、イソシアナート末端プレポリマーに混合して、次に4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)硬化剤を添加した。中空コア充填材を組み込んだイソシアナート末端プレポリマーは次に、高剪断混合ヘッドを用いて一緒にして混合した。混合ヘッドから外した後、この結合液は3分間で直径86.4cm(34インチ)の円形成形型に分注することにより、およそ8cm(3インチ)の総注入厚さを与えた。分注された結合液は15分間ゲル化させて、次に成形型を硬化オーブンに入れた。次に成形型は硬化オーブンで以下のサイクルを用いて硬化した:周囲温度から104℃までのオーブン設定温度の30分勾配、次に104℃のオーブン設定温度で15.5時間保持、そして次に104℃から21℃まで下げるオーブン設定温度の2時間勾配。
使用されたスラリーは、0.1μmの平均粒径を有するセリア系スラリーとし、研磨のための使用時点でDI水で1:9比で希釈した。研磨は、Ebara Technologies, Inc.製の300mm CMP研磨システムFREX300で実施した。以下の表2は研磨条件を要約する。
表4は、パターンウェーハ試験に使用された研磨パッドをリストする。使用されたスラリーは、0.1μmの平均粒径を有するセリア系スラリーとし、研磨のための使用時点でDI水で1:9比で希釈した。全てのパッドは、1.27mm(50ミル)目打ち研磨層及び積み重ねたSuba 400サブパッドを有していた。パターンウェーハ試験のための研磨条件は、表5に要約される。
200mmウェーハでのタングステン研磨は、Applied Materials製のMirra(商標)研磨機で実施した。研磨条件は、Cabot SSW2000タングステンスラリーでの初期評価について以下に要約される。トップパッドは、厚さ2.03mm(80ミル)であり、1010溝及び厚さ1.02mm(40ミル)のSuba(商標)IVサブパッドで仕上げた。
スラリー:Cabot SSW2000(脱イオン水で1:2希釈、2.0重量% H2O2)
スラリー流量:125ml/分
スラリー滴点:中心から≒66mm
コンディショナー:Saesol AM02BSL8031C1-PM
パッドブレークイン:113/93rpm、3.2Kg-f(7lb-f)CDF、総数10ゾーン、3600秒
Ex-situプロセス:113/93rpm、3.2Kg-f(7lb-f)、総数10ゾーン、10秒
溝:1010
研磨条件
ダウンフォース:29kPa(4.2psi)
プラテン速度:113rpm
担体速度:111rpm
研磨時間:60秒
スラリー1:W2000(1:1.5、2.4重量% H2O2)、70ml/分
スラリー2:改良タングステンスラリー(1:1.8、2.0重量% H2O2)、100ml/分
W2000試験用Kinik PDA32P-2N(IDG-2)
改良タングステンスラリー試験用3M A3700
パッドブレークイン:113/93rpm、5.0Kg-f(11lb-f)CDF、総数10ゾーン、30分
研磨:113/111rpm、29kPa(4.2psi)、60秒、70mL/分
パッドブレークイン:80/36rpm、3.2Kg-f(7lb-f)CDF、総数10ゾーン、30分
研磨:80/81rpm、21.4kPa(3.1psi)、100mL/分、60秒
*= 改良タングステンスラリー
NA= 利用不可
最高温度は、研磨中に達成される最高温度を表す。
行列の物理的特性データは、105%化学量論比の4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)で硬化したポリテトラメチレンエーテルグリコールを伴うH12MDI/TDIについての臨界の範囲を明示している。未充填試料は、実験室内で約87%〜115%の範囲の化学量論比で製造した。硬度測定は、ASTM-D2240により、Dチップを持つShore S1、Model 902測定ツールを用いて2秒で、次に再び15秒でショアD硬度を測定した。次の貯蔵剪断弾性係数及び損失剪断弾性係数は、−100℃〜150℃まで10rad/秒の周波数及び3℃/分の温度勾配でトーションフィクスチャーで測定した(ASTM D5279)。剪断弾性係数試料は、幅6.5mm、厚さ1.26〜2.0mm及びギャップ長20mmを有していた。引張係数中央値のための試験方法(ASTM-D412)は、以下のとおりの形状を持つ5つの検体から測定した:全長4.5インチ(11.4cm)、全幅0.75インチ(0.19cm)、首長1.5インチ(3.8cm)及び首幅0.25インチ(0.6cm)のダンベル形状。グリップ分離部は2.5インチ(6.35cm)であり、そして1.5インチ(首では3.81cm)のソフトウェアに入力された公称ゲージ長であり、クロスヘッド速度は20インチ/分(50.8cm/分)の速度とした。
Claims (10)
- 半導体、光学及び磁性基板の少なくとも1つを平坦化するのに適した研磨パッドであって、イソシアナート末端反応生成物を形成するためのH12MDI/TDIとポリテトラメチレンエーテルグリコールとのプレポリマー反応から形成される注型ポリウレタンポリマー材料を含む、研磨パッドであって、このイソシアナート末端反応生成物が、8.95〜9.25重量パーセントの未反応NCOを有しており、102〜109パーセントのNH2対NCO化学量論比を有しており、このイソシアナート末端反応生成物が、4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)硬化剤で硬化され、この注型ポリウレタンポリマー材料が、非多孔性状態で測定すると、30℃及び40℃でトーションフィクスチャーで測定される250〜350MPaの貯蔵剪断弾性係数G’、並びに40℃でトーションフィクスチャーで測定される25〜30MPaの損失剪断弾性係数G”を有している(ASTM D5279)研磨パッドであり、そして20〜50容量パーセントの空隙率及び0.60〜0.95g/cm3の密度を有している、研磨パッド。
- 40℃の貯蔵剪断弾性係数G’対40℃の損失剪断弾性係数G”の比が、8〜15である、請求項1記載の研磨パッド。
- イソシアナート末端反応生成物及び4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)が、103〜107パーセントのNH2対NCO化学量論比を有している、請求項1記載の研磨パッド。
- 研磨パッドが、100μm未満の平均径を有する細孔を含む、請求項1記載の研磨パッド。
- 密度が、0.7〜0.9g/cm3である、請求項4記載の研磨パッド。
- 半導体、光学及び磁性基板の少なくとも1つを平坦化するのに適した研磨パッドであって、イソシアナート末端反応生成物を形成するためのH12MDI/TDIとポリテトラメチレンエーテルグリコールとのプレポリマー反応から形成される注型ポリウレタンポリマー材料を含む、研磨パッドであって、このイソシアナート末端反応生成物が、8.95〜9.25重量パーセントの未反応NCOを有しており、103〜107パーセントのNH2対NCO化学量論比を有しており、このイソシアナート末端反応生成物が、4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)硬化剤で硬化され、この注型ポリウレタンポリマー材料が、非多孔性状態で測定すると、30℃及び40℃でトーションフィクスチャーで測定される250〜350MPaの貯蔵剪断弾性係数G’、並びに40℃でトーションフィクスチャーで測定される25〜30MPaの損失剪断弾性係数G”を有しており(ASTM D5279)、ここで40℃の貯蔵剪断弾性係数G’対40℃の損失剪断弾性係数G”の比が、8〜15である研磨パッドであり、そして20〜50容量パーセントの空隙率及び0.60〜0.95g/cm3の密度を有している、研磨パッド。
- 40℃の貯蔵剪断弾性係数G’対40℃の損失剪断弾性係数G”の比が、8〜12である、請求項6記載の研磨パッド。
- イソシアナート末端反応生成物及び4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)が、104〜106パーセントのNH2対NCO化学量論比を有している、請求項6記載の研磨パッド。
- 研磨パッドが、10〜60μmの平均径を有する細孔を含む、請求項6記載の研磨パッド。
- 密度が、0.70〜0.80g/cm3である、請求項9記載の研磨パッド。
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