JP2016042347A - 位置制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動方向反転時の追従遅れに対し、制御系の安定性を損なうことなく、少ない補償パラメータで効果的に補償を行い、かつ、摺動抵抗変化などの経年変化に適応して、都度補償を最適化することができる位置制御装置を提供する。
【解決手段】補償関数構成器21において、可動部の移動方向反転に要した移動距離と可動部に作用する摺動抵抗から相関係数を算出し、補償量出力器22において、上記相関係数と移動方向反転時のフィードバックトルクから可動部が移動を開始するまでに要する位置指令値上の移動距離を算出し、移動方向反転後の移動距離が、上記移動を開始するまでに要する移動距離に達するまでの間、トルク補償量を上記移動方向反転後の移動距離に従って増加させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械等における送り軸の位置制御装置、特に移動方向反転時の追従遅れを補償する位置制御装置の改良に関する。
工作機械の送り軸の移動方向が反転する際、摩擦の作用方向が反転することに伴いトルク応答の遅れが生じ、これが、位置指令に対する追従遅れとして観測される。従来から、この追従遅れを小さくするために以下の試みがなされている。
図12は、従来の位置制御装置の一例を示すブロック図である。図12において、減算器1は上位装置(図示しない)から指令された位置指令値Pcと、対象プラント12内のモータあるいは被駆動体に取り付けられた位置検出器の位置検出値Pdとの差分から位置偏差Pdifを算出する。算出された位置偏差Pdifは、速度指令演算器(比例ゲインKp)2で比例増幅された後、位置指令値Pcを微分器3で微分して得られる速度フィードフォワードVffが、加算器4によって加算され、速度指令値Vcとなる。次に、速度指令値Vcは、位置検出値Pdを微分して得られる、あるいは対象プラント12内に取り付けられた速度検出器から直接得られる速度検出値Vdとの差分を減算器5で演算した後、トルク指令演算器(比例ゲインPv)6とトルク指令演算器(積分ゲインIv)7でそれぞれ比例増幅、積分増幅され、加算器8で加算され、フィードバックトルクTfbとなる。さらに、フィードバックトルクTfbは、速度フィードフォワードVffを微分器9で微分した後、対象プラント12における可動部のモータ軸換算イナーシャ10を乗じて算出されるトルクフィードフォワードTffと加算器11で加算され、トルク指令値Tcとなる。対象プラント12は、トルク指令値Tcに相当するトルクを、対象プラント12内のモータで発生し、例えばボールねじを介して、対象プラント12内に配置された被駆動体を駆動する。
次に、移動方向反転時のトルク応答の遅れについて説明する。被駆動体を一方向に駆動する際、主に2種類のトルクが必要であり、1つは被駆動体を加減速するためのトルク、もう1つは摩擦など摺動抵抗に逆らって動くためのトルクである。図12において、前者は運動方程式に基づき、トルクフィードフォワードTffで補われ、後者は位置指令値Pcに対する位置検出値Pdの追従遅れ、または速度指令値Vcに対する速度検出値Vdの追従遅れとして検出され、フィードバックトルクTfbで補われる。特に被駆動体が指令に追従して移動している状態では、速度指令値Vcと速度検出値Vdがほぼ等しい状態となり、摺動抵抗に逆らって動くためのトルクは、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7の出力によって補われることとなる。
ここで、被駆動体に対し移動方向が反転するような指令がなされた場合、被駆動体の移動方向が反転すると同時に、被駆動体に作用する摺動抵抗の極性も反転する。したがって、移動方向反転後、摺動抵抗に逆らって動くためのトルクの極性も反転し、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7の出力の極性も反転する。ここで、移動方向反転時にトルク指令演算器(積分ゲインIv)7の出力が、速やかに反転できれば、位置偏差Pdifを小さくすることができる。図12に示した従来技術では、補償切替部51が移動方向の反転を検出すると、積分ゲインIvを大きくし、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7の出力の速やかな反転を実現している。このように移動方向の反転を検出して、積分ゲインIvを変更する補償切替部は、特許文献1等に開示されている。
また、特許文献1では、円弧駆動時の接線方向の速度(駆動加速度)によって異なる補償を実現するべく、積分ゲインIvの増加量を図13のように定めている。図13において、円弧指令速度が大きい場合は移動方向反転後、目標となる補償終了移動距離に到達するまでの時間が短いため、積分ゲインIvの増加量を小さくでき、反対に、円弧指令速度が小さい場合は、目標となる補償終了移動距離に到達するまでの時間が長いため、積分ゲインIvの増加量を大きくすることができる。このようにして、種々の円弧駆動速度に対して、速やかにトルク指令演算器(積分ゲインIv)7の出力が反転するように補償を実現している。
一方、特許文献2では、形状誤差補償等の機能の有無や円弧駆動速度に応じた補償パターンを記憶し、加工条件に応じて補償パターンを切り替えることで、種々の加工条件に対する補償を実現している。
特開2005−304155号公報 特開平08−099253号公報
しかしながら、図12に示した従来の位置制御装置では、積分ゲインIvを大きくすることによってフィードバックトルクTfbの速やかな反転を実現しているため、移動方向反転時に制御系の安定性を損なう恐れがある。反対に、移動方向反転時に積分ゲインIvを大きくすることを想定して、通常駆動時の積分ゲインIvをあらかじめ小さくしておくことも可能であるが、これは通常駆動時のゲインマージンを過度に確保し、指令追従特性などの制御性能を低下させることにつながる。また、積分ゲインIvの増加量を方向反転後の移動距離によって規定しているため、例えば経年変化等で被駆動体を案内する滑りガイドの摺動面が馴染み、摺動抵抗が低下した場合でも、摺動抵抗が高い状態と同じ補償が適用されるため、過補償となり、オーバーシュートなどの行き過ぎを生じたり、場合によっては被駆動体の応答が振動的になったりするといった課題がある。
また、特許文献2の位置制御装置では、加工条件ごとに補償パターンを記憶する必要があるため、任意の加工条件に対応するためには、膨大な記憶容量を必要とする。また、補償パターンの設定に際しても各加工条件での設定が必要となるため、多くの時間と労力を費やし、更に、経年変化が発生した場合には再度設定をし直さなければならないといった課題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、移動方向反転時の追従遅れに対し、制御系の安定性を損なうことなく、少ない補償パラメータで効果的に補償を行い、かつ、摺動抵抗変化などの経年変化に適応して、都度補償を最適化することができる位置制御装置を提供することを目的とする。
本発明の位置制御装置は、上位装置からの位置指令値に従ってサーボモータを駆動し、可動部の位置を制御する位置制御装置であって、少なくとも前記位置指令値に基づいて速度指令値を出力する速度指令出力部と、前記速度指令値と前記可動部の速度検出値との偏差を比例積分増幅した値とトルク補償量とに基づいてフィードバックトルクを出力するフィードバックトルク出力部と、前記位置指令値および前記可動部のイナーシャとに基づいて、フィードフォワードトルクを出力するフィードフォワードトルク出力部と、前記フィードバックトルクおよびフィードフォワードトルクに基づいてトルク指令値を出力するトルク指令値出力部と、前記トルク指令値に応じて前記サーボモータを駆動するモータ駆動部と、前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、の関係を表す相関情報を算出する相関情報構成器と、前記相関情報と前記位置指令値の移動方向反転時の前記フィードバックトルクとから、前記位置指令値に応じた前記トルク補償量を随時算出する補償量出力器と、を備える、ことを特徴とする。
本発明の位置制御装置は、上位装置からの位置指令値に従ってサーボモータを駆動し、可動部の位置を制御する位置制御装置であって、少なくとも前記位置指令値に基づいて速度指令値を出力する速度指令出力部と、前記速度指令値と前記可動部の速度検出値との偏差を比例積分増幅した値とトルク補償量とに基づいてフィードバックトルクを出力するフィードバックトルク出力部と、前記位置指令値および前記可動部のイナーシャとに基づいて、フィードフォワードトルクを出力するフィードフォワードトルク出力部と、前記フィードバックトルクおよびフィードフォワードトルクに基づいてトルク指令値を出力するトルク指令値出力部と、前記トルク指令値に応じて前記サーボモータを駆動するモータ駆動部と、前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、駆動加速度と、の関係を表す相関情報を算出する相関情報構成器と、前記相関情報と前記位置指令値の移動方向反転時の前記フィードバックトルクとから、前記位置指令値に応じた前記トルク補償量を随時算出する補償量出力器と、を備える、ことを特徴とする。
他の本発明の位置制御装置は、上位装置からの位置指令値に従ってサーボモータを駆動し、可動部の位置を制御する位置制御装置であって、少なくとも前記位置指令値と速度補償量に基づいて速度指令値を出力する速度指令出力部と、前記速度指令値と前記可動部の速度検出値との偏差を比例積分増幅してフィードバックトルクとして出力するフィードバックトルク出力部と、前記位置指令値および前記可動部のイナーシャとに基づいて、フィードフォワードトルクを出力するフィードフォワードトルク出力部と、前記フィードバックトルクおよびフィードフォワードトルクに基づいてトルク指令値を出力するトルク指令値出力部と、前記トルク指令値に応じて前記サーボモータを駆動するモータ駆動部と、前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、の関係を表す相関情報を算出する相関情報構成器と、前記相関情報と前記位置指令値の移動方向反転時の前記フィードバックトルクとから、前記位置指令値に応じた前記トルク補償量を随時算出する補償量出力器と、前記フィードバックトルク出力部の逆伝達特性を備え、前記トルク補償量を前記速度補償量に換算して出力する低域遮断フィルタと、を備える、ことを特徴とする。
他の本発明の位置制御装置は、上位装置からの位置指令値に従ってサーボモータを駆動し、可動部の位置を制御する位置制御装置であって、少なくとも前記位置指令値と速度補償量に基づいて速度指令値を出力する速度指令出力部と、前記速度指令値と前記可動部の速度検出値との偏差を比例積分増幅してフィードバックトルクとして出力するフィードバックトルク出力部と、前記位置指令値および前記可動部のイナーシャに基づいて、フィードフォワードトルクを出力するフィードフォワードトルク出力部と、前記フィードバックトルクおよびフィードフォワードトルクに基づいてトルク指令値を出力するトルク指令値出力部と、前記トルク指令値に応じて前記サーボモータを駆動するモータ駆動部と、前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、駆動加速度と、の関係を表す相関情報を算出する相関情報構成器と、前記相関情報と前記位置指令値の移動方向反転時の前記フィードバックトルクと駆動加速度とから、前記位置指令値に応じた前記トルク補償量を随時算出する補償量出力器と、前記フィードバックトルク出力部の逆伝達特性を備え、前記トルク補償量を前記速度補償量に換算して出力する低域遮断フィルタと、を備える、ことを特徴とする。
これらの位置制御装置においては、相関情報構成器は、前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、の比例係数を相関情報として出力し、前記補償量出力器は、前記比例係数と前記移動方向反転指令がなされた時点でのフィードバックトルクとに基づいて前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離を予測移動距離として算出し、前記移動方向反転指令がなされてからの位置指令値上での移動距離である現移動距離が前記予測移動距離に達するまで、前記比例係数と現移動距離とに基づいて、前記現移動距離の増加に従い増加するトルク補償量を出力する、ことが望ましい。
また、これらの位置制御装置においては、相関情報構成器は、前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、駆動加速度と、の比例係数を相関情報として出力し、前記補償量出力器は、前記比例係数と前記移動方向反転指令がなされた時点でのフィードバックトルクとに基づいて前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離を予測移動距離として算出し、前記移動方向反転指令がなされてからの位置指令値上での移動距離である現移動距離が前記予測移動距離に達するまで、前記比例係数と現移動距離とに基づいて、前記現移動距離の増加に従い増加するトルク補償量を出力する、ことが望ましい。
本発明による位置制御装置によれば、移動方向反転時の追従遅れに対し、制御系の安定性を損なうことなく、少ない補償パラメータで効果的に補償を行うことができる。また、摺動抵抗変化などの経年変化に適応して、都度補償を最適化することができる。
本発明の実施例を示すブロック図である。 補償パラメータ変更時の制御応答の変化を示した図である。 駆動加速度変更時の制御応答の変化を示した図である。 摺動抵抗変化時の制御応答の変化を示した図である。 本発明における相関係数の決定方法を示した図である。 本発明の実施例を示すブロック図である。 フィードバックトルクと摺動抵抗の時間応答を示した図である。 駆動加速度と相関係数Kの増幅率の関係を示した図である。 本発明の実施例を示すブロック図である。 本発明における補償量の時間応答を示した図である。 本発明の実施例を示すブロック図である。 従来技術を示すブロック図である。 従来技術における補償パラメータの決定方法を示した図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1に関わる制御ブロックを示した図である。従来例と同一要素には同一符号を付しており説明は省略する。補償関数構成器21は、可動部に作用する摺動抵抗と、反転指令がなされてから可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、の関係を表す相関情報として相関係数Kを出力する相関情報構成器として機能する。具体的には、補償関数構成器21は、位置指令値Pcが反転したタイミングを時刻t=0、フィードバックトルクTfbが摺動抵抗に逆らって動くためのトルクを出力し、実際に可動部が反転移動開始するタイミングを時刻t=Tとした時に、時刻TにおけるフィードバックトルクTfbの値Tfb(T)、及び移動方向反転(時刻0)から時刻Tまでの間の位置指令値上での移動距離D(T)=Pc(T)−Pc(0)から次回以降の移動方向反転時に使用する相関係数Kを算出する。後に詳説するように、Tfb(T)は、可動部に作用する摺動抵抗とみなすことができ、相関係数Kは、この摺動抵抗(Tfb(T))と、位置指令値上の移動距離D(T)との比例係数である(すなわち、Tfb(T)=K×D(T)となる)。
一方、補償量出力器22は、前回(過去)の移動方向反転時に補償関数構成器21で算出された相関係数Kと今回の移動方向反転時(時刻t=0)のフィードバックトルクTfbの値Tfb(0)から、トルク補償パターンを決定し、移動方向反転時からの現時点までの移動距離D(t)=Pc(t)−Pc(0)に応じたトルク補償量Tadを出力する。後述するようにトルク補償量Tadは、位置指令値Pc(t)(ひいては移動距離D(t))に応じて変化する変動値であり、Tad(t)=K×D(t)である。そして、補償量出力器22から出力されたトルク補償量Tadは、加算器23によって、加算器8の出力と加算され、フィードバックトルクTfbを構成する。
次に、トルク補償量Tad算出のためのトルク補償パターンについて説明する。移動方向反転時に補償を行っていない場合、フィードバックトルクTfb、及び位置偏差Pdifは、図2の実線のような特性を示す。指令速度(速度フィードフォワードVff)の極性が負から正に反転すると、被駆動体が一旦停止する。停止後、被駆動体は反対方向に直ちに移動することが好ましいが、反対方向に移動する際に発生する摺動抵抗に逆らうだけのトルクが出力されないため、移動を開始できない状態となる。このとき、位置指令値Pcは反対方向に向かう指令を生成するが、位置検出値Pdは停止したままなので、位置偏差Pdifが徐々に大きくなっていく。これによりフィードバックトルクTfbも反転を開始する。そして、フィードバックトルクTfbが、反対方向に移動する際に発生する摺動抵抗に達すれば、被駆動体、及び位置検出値Pdが動き出し、位置偏差Pdifが減少に転じる。なお、位置偏差Pdifが減少に転じた後は、フィードバックトルクTfbは殆ど変化せず、摺動抵抗に逆らって動くためのトルクを出し続ける。
ここで、仮にトルク指令演算器(積分ゲインIv)7の積分ゲインIvを大きくしたときの応答について説明する。積分ゲインIvを大きくするにしたがって、図2の破線、更に大きくした場合は一点鎖線で示す特性となる。即ち、積分ゲインIvが大きくなると、少ない速度偏差でも大きな出力が得られるため、フィードバックトルクTfbが摺動抵抗に到達するまでの時間が短くなる。結果として位置偏差Pdifを小さくすることができ、理想的には積分ゲインIvを∞に大きくすることで、位置偏差Pdifを限りなく小さくすることができる。ただし、積分ゲインIvを大きくした場合、前述のように移動方向反転時に制御系の安定性を損なう恐れがある。そこで、積分ゲインIvを大きくすることなく、積分ゲインIvを大きくした場合と等価なフィードバックトルクTfbを出力することを考える。
移動方向反転時、速度指令値Vcは、速度フィードフォワードVffの影響が支配的となり、ランプ関数状に変化する。一方、速度検出値Vdは被駆動体が一旦停止するため、ゼロとなる。よって、減算器5で算出される速度偏差は速度指令値Vcと同じように、ランプ関数状に変化する。一方、積分ゲインIvを大きくした状況では、フィードバックトルクTfbは、トルク指令演算器(比例ゲインPv)6の出力に比べ、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7の出力に対する依存度が支配的となる。よって、速度偏差がランプ関数状に変化した場合には、フィードバックトルクTfbは、速度偏差を積分した関数、即ち二次関数状に変化すると考えることができる。
そこで、トルク補償量Tadとして、移動方向反転後、二次関数状に変化するトルクをフィードフォワードすることを考える。更に、フィードバックトルクTfbの変化は、摺動抵抗に逆らって動くためのトルクに達した時点で飽和することから、トルク補償量Tadもまた、摺動抵抗に逆らって動くためのトルクに達した時点で飽和させることとする。なお、摺動抵抗の大きさは、経年変化や駆動加速度によって変化するが、移動方向反転動作など数十msの極短時間での変化量は極僅かであることから、移動方向反転時(t=0)のフィードバックトルクTfbの値Tfb(0)から推測した値、即ち極性を反転した−Tfb(0)を摺動抵抗に逆らって動くためのトルクとして採択する。
よって、速度指令値Vcがランプ関数状に変化する状況下では、トルク補償量Tadの時間応答は、Tfb(0)から二次関数状に変化し−Tfb(0)で飽和する特性を描くものとしてトルク補償パターンを規定することができる。
このトルク補償パターンに従い、例えば図2のフィードバックトルクTfbのグラフにおいて、実線で示すような応答のトルク補償量Tadを加えると、これまで指令演算器(積分ゲインIv)7が補っていた摺動抵抗分をトルク補償量Tadが負担し、指令演算器(積分ゲインIv)7は位置偏差Pdifを抑制するべく補償量を出力するようになる。結果として、フィードバックトルクTfb、位置偏差Pdifは、破線で示す特性となる。そして今度は、トルク補償量Tadとして、図2の摺動抵抗Tfbのグラフにおいて、破線で示す応答のトルク補償量Tadを加えると、フィードバックトルクTfb、位置偏差Pdifは一点鎖線で示す特性となり、積分ゲインIvを大きくすることなく、同様の効果を得ることができる。
次に、駆動加速度を変えた場合の応答について説明する。本来なら駆動加速度を変えた場合、摺動抵抗の大きさも変化するが、ここでは、簡単のため駆動加速度を変えても摺動抵抗の大きさが変化しないことを前提とする。
図3は駆動加速度を変えたときのフィードバックトルクTfb、及び位置偏差Pdifの時間応答特性を示した図である。駆動加速度を高めると、速度フィードフォワードVff、速度指令値Vc、速度偏差ともに短い時間で大きな値となる。なお、図3の上段において、実線は、駆動加速度増加前の速度フィードフォワードVff、破線は、駆動加速度増加後の速度フィードフォワードVffを示している。駆動加速度を高めると、結果として、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7の出力、及びフィードバックトルクTfbも短い時間で大きな値となり、短時間で摺動抵抗に逆らって動くためのトルクに達する。即ち、トルク補償量Tadが二次関数状に変化する時間も短くする必要がある。
ここで、被駆動体を振幅P0、周速V0で、座標(P0,0)を中心として円弧駆動させた場合、(X方向の)位置P、速度V、加速度Aはそれぞれ式1、式2、式3のように関数表現できる。なお、速度Vは、位置Pを時刻tで微分することにより導出でき、加速度Aは、速度Vを時刻tで微分することにより導出できる。次に、移動方向反転(時刻t=0)前後において、式1、式2、式3は、それぞれ式4、式5、式6のように近似できる。
P=P0 −P0・cos{(V0/P0)t} ・・・式1
V= V0・sin{(V0/P0)t} ・・・式2
A=(V0/P0)・cos{(V0/P0)t} ・・・式3
P≒(1/2)・(V0/P0)t ・・・式4
V≒ (V0/P0)t ・・・式5
A≒ (V0/P0) ・・・式6
式4は、式1をt=0で2次の項までテーラー展開することにより導出でき、式5は式2をt=0で1次の項までテーラー展開することにより導出でき、更に、式6は式3をt=0で0次の項までテーラー展開することにより導出できる。なお、式5,6は、式2、式3と同様に微分により導出することもできる。すなわち、式5の速度Vは、式4の位置Pを時刻tで微分して導出した場合と一致し、式6の加速度Aは、式5の速度Vを時刻tで微分して導出した場合と一致する。なお、式4から式6は、式3から計算できる時刻tにおける加速度A=(V0/P0)で、等加速度運動している場合の式に他ならない。そして、式4、式6より、式7が導出でき、これを時刻tについて解くと式8が得られる。
P≒(1/2)・At ・・・式7
t≒√(2P/A) ・・・式8
式8は、駆動加速度Aが2倍になると、同一距離を移動するのに要する時間は1/√2倍に短縮されることを意味し、同時にフィードバックトルクTfbが摺動抵抗に逆らって動くためのトルクに達するまでの時間も1/√2倍に短縮されることを意味する。
そこで、トルク補償量Tadのトルク補償パターンに関し、移動方向反転後、トルク補償量TadがTfb(0)から−Tfb(0)に変化するまでの、時間領域で二次関数状に変化する区間におけるトルク補償量Tad(t)の値を、移動方向反転時からの位置指令値上の移動距離D(t)=Pc(t)−Pc(0)に相関係数Kを乗じて算出することとする。即ち、トルク補償量Tadを式9のように表現する。
Tad(t)=K{Pc(t)−Pc(0)}=K・D(t) ・・・式9
なお、被駆動体が円弧駆動する場合など、移動方向反転前後で等加速度駆動するとして表現できる場合、式9のTad(t)は式7を用いて式10のように、時間tに対し、二次関数状に変化する関数として表現できる。
Tad(t)=K{(1/2)・At} ・・・式10
また、式9のようにトルク補償量Tadを移動方向反転時からの移動距離を用いて規定することにより、移動方向反転直後に駆動加速度が変化する場合でも適切な補償を行うことを可能にしている。
次に、摺動抵抗の大きさが変化した場合の応答について説明する。摺動抵抗の大きさは経年変化などによって変化するほか、駆動速度によっても変化する。特に駆動速度に対する変化は現在の駆動速度に限らず、過去の駆動速度によっても変化する。例えば、滑りガイドの摺動面などでは、極低速で移動している場合には油膜面の油に逆らって進むため、大きな負荷がかかるが、高速で移動する場合には油膜面上を滑りながら進むため、負荷は小さくなる。また、高速で移動した直後、急減速し極低速で移動した場合、極低速で移動を開始した直後は小さい負荷がかかるが、徐々に時間をかけて負荷の大きさは上昇する。
図4は同一の駆動加速度で被駆動体を駆動した場合で、摺動抵抗の大きさが異なるときのフィードバックトルクTfb、及び位置偏差Pdifの時間応答特性を示した図である。なお、図4において、フィードバックトルクTfbの大きさは、移動方向反転時をゼロとして図示している。
図4の実線の特性に対し、摺動抵抗が小さくなるとフィードバックトルクTfb、及び位置偏差Pdifは、図4の破線のように変化する。即ち、摺動抵抗が小さくなったことにより、被駆動体、及び位置検出値Pdが動き出し、位置偏差Pdifが減少に転じるまでに必要なトルクは小さくなる。結果、摺動抵抗が小さい場合、摺動抵抗に逆らって動くためのトルクに達するまでは、摺動抵抗が大きい場合と同じような時間応答特性を示し、摺動抵抗に逆らって動くためのトルクに達した時点で、フィードバックトルクTfbは飽和し、位置偏差Pdifは減少に転じる。よって、適切に補償を行うためには、摺動抵抗の大きさをある程度正確に把握する必要があり、本願では移動方向反転時のフィードバックトルクTfbの値Tfb(0)をその値としている。なお、この摺動抵抗の大きさについては、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7の出力とトルク補償量Tadを加算した値で代替することも可能であるほか、例えば外乱オブザーバ等で摺動抵抗の大きさを推定して代替することも可能である。
以上を踏まえ、図1の動作について、図5を用いて説明する。図5は、補償関数構成器21が出力する相関係数Kの決定方法及び補償量出力器22の参照方法を示した図である。
まず、トルク補償量Tadの補償量がゼロの状況下で、被駆動体に対し、移動方向反転が行われ、図2の実線で示すような特性が得られたとする。移動方向反転が検出されれば、時刻tのカウントを開始する。補償関数構成器21は、可動部に対して移動方向反転指令がなされてから可動部が実際に反転して移動開始するまで(すなわち、時刻t=0〜t=Tまで)の位置指令値上での移動距離D(T)={Pc(T)−Pc(0)}を、移動距離D1として算出する。また、時刻TにおけるフィードバックトルクTfbの値Tfb(T)を摺動抵抗Tfb1として計測する。そして、図5の1段目のように当該点をプロットして、当該点と原点とを通る直線の傾きK1を算出し、当該K1の値を相関係数として補償量出力器22に出力する。
1回目の反転処理が完了すれば、時刻のカウンタをリセットし、t=0とする。そして、補償量出力器22は、位置指令値Pcから2回目の移動方向反転指令を検出すると、再び時刻のカウントを開始する。また、移動方向反転指令を検出すれば、補償量出力器22は、移動方向反転時(時刻t=0)のフィードバックトルクTfbの値Tfb(0)を検出する。そして、2回目の反転時における可動部に作用する摺動抵抗Tfb2を、Tfb(0)の極性を反転した値に設定、すなわち、Tfb2=−Tfb(0)に設定する。このとき、図5の2段目のように、1回目の移動方向反転時に得られた傾きK1の直線から、摺動抵抗Tfb2に対応する位置指令値上での移動距離の値を予測移動距離D2として読み出す。この予測移動距離D2は、トルク補償量Tadが飽和するときの反転後の移動距離である。
したがって、補償量出力器22は、2回目の移動方向反転後の位置指令値上での現時点での移動距離D(t)=Pc(t)−Pc(0)が、上記反転後の予測移動距離分D2に達するまで、式9または式10に従い、補償量Tad(t)を増加させる。なお、ここでは、式9または式10中の相関係数Kとして、K1を使用する。また、この移動距離D(t)が、予測移動距離D2に到達すれば、以降は、当該到達時点での補償量Tadを出力する。したがって、例えば、時刻t=taにおいて、現在の移動距離D(ta)が、予測移動距離D2に到達すれば(D(ta)=D2であれば)、時刻ta以降は、トルク補償量としてTad(ta)を出力する。
このように、2回目の移動方向反転動作では、図2の実線のようにトルク補償量Tad(t)が印加されるため、フィードバックトルクTfbは、図2の破線のように、反転動作が速くなる。そこで、補償関数構成器21は、2回目の移動方向反転動作において、移動方向反転指令がなされてから可動部が実際に反転して移動開始するまで(時刻t=0〜t=Tまで)の位置指令値上での移動距離D3={Pc(T)−Pc(0)}を算出する。更に、時刻TにおけるフィードバックトルクTfbの値Tfb(T)をTfb3として計測する。そして、図5の3段目のように当該点をプロットして、当該点と原点とを通る直線の傾きK2を算出し、このK2の値を相関係数として補償量出力器22に出力する。なお、Tfb3は、第0023段落で説明した通り、Tfb(0)の極性を反転させた値、すなわちTfb2とほぼ等しい(Tfb3≒Tfb2)。
2回目の反転処理が完了すれば、時刻のカウントをリセットし、t=0とする。そして、再度、3回目の反転開始が検出されれば、時刻のカウントを開始する。3回目の移動方向反転では、上記で算出した相関係数K2を用いて、補償量出力器22によるトルク補償量Tadの算出が行われる。ここでは、仮に摺動抵抗が軽くなった場合を例に説明する。補償量出力器22は位置指令値Pcから3回目の移動方向反転指令を検出すると、移動方向反転時のフィードバックトルクTfbの値Tfb(0)を検出し、反転後の摺動抵抗値をTfb4=−Tfb(0)とする。このとき、図5の4段目のようにTfb4に対応する反転後の予測移動距離D4を読み出す。摺動抵抗が軽くなったことにより、反転後の予測移動距離D4は、2回目(図5の3段目)の移動距離D3と比べ小さな値となる。そして、この読み出した値が、トルク補償量Tadが飽和するときの反転後の位置指令値上での移動距離とされ、トルク補償パターンが決定する。以後、同様に、移動方向反転後、位置指令値Pcが上記反転後の移動距離分だけ変化するまで、式9または式10に従い、補償量を増加させ、上記反転後の移動距離に到達後は補償量を保持させるようトルク補償量Tadを出力する。なお、ここでは式9または式10中の相関係数Kとして、K2を使用する。
ここで、補償関数構成器21は、フィードバックトルクTfbが摺動抵抗に逆らって動くためのトルクを出力するようになったとき(時刻T)を検出する必要があるが、本検出にあたってはフィードバックトルクTfbの変曲点を検出する、あるいは、位置偏差Pdifの最大値更新タイミングを検出することで実現できる。
また、相関係数Kは反転方向別に定義することも可能であり、指令速度(速度フィードフォワードVff)の極性が負から正に反転する場合と、正から負に反転する場合とで、個別に相関係数Kを定め、反転方向別にトルク補償量Tadの算出に使用することも可能である。
以上のように、本発明による位置制御装置によれば、移動方向反転時の追従遅れに対し、制御系の安定性を損なうことなく、摺動抵抗変化などの経年変化に適応した補償を行うことができる。その上で、補償パラメータとしては、反転後の移動距離とフィードバックトルクとの相関係数を有するのみであり、補償パラメータを簡素化することができる。
図6は、本発明の実施例2に関わる制御ブロックを示した図である。従来例、及び実施例1と同一要素には同一符号を付しており説明は省略する。補償関数構成器27は、可動部に作用する摺動抵抗と、位置指令値上での移動距離D(t)=Pc(t)−Pc(0)と、指令加速度Acと、の関係を表す相関情報として相関係数Kを出力する相関情報構成器として機能する。また、補償量出力器28は、補償関数構成器27で算出された相関係数Kと、フィードバックトルクTfb(0)と、位置指令値上での移動距離D(t)から、トルク補償量Tadを出力する。
前述のように、摺動抵抗の大きさは駆動加速度に応じて変化する。そのため、追従遅れに対して適切な補償を行うには、摺動抵抗の大きさをある程度正確に把握する必要がある。しかし、実施例1の構成の場合、摺動抵抗の推定精度はトルク指令演算器(積分ゲインIv)7に大きく依存し、駆動加速度が高くなると、摺動抵抗の推定遅れが生じるため、適切な補償が行うまでの、相関係数Kの試行回数が増大する。
一方、駆動加速度に応じて相関係数Kを可変して補償を行う場合、前記推定遅れを加味してトルク補償量Tadを増幅、または減衰することができるため、適切な補償を行うまでの試行回数を少なくすることができる。
図7はフィードバックトルクTfbと摺動抵抗の時間応答を示した図である。図7において、実線はフィードバックトルク、点線は摺動抵抗を示している。駆動加速度が低い場合、図7の上段のように摺動抵抗とフィードバックトルクはほぼ一致するため、摺動抵抗を精度良く推定することが可能である。しかし、駆動加速度が高い場合、図7の下段のように、摺動抵抗に対し、フィードバックトルクに遅れが生じる。そのため、トルク補償パターンが未補償勝手になり、第0028段で説明した、最適なトルク補償パターンの規定までに要する試行回数が増大する。なお、摺動抵抗の大きさについては、前述のように、外乱オブザーバ等で代替することで推定精度を向上させることも可能であるが、本質的に推定遅れの問題から逃れることはできない。
図8は駆動加速度Acと、Kの増幅率の関係を示した図である。図8において、増幅率1とは、第0041段で説明した、相関係数Kの決定方法により算出したKをそのまま使用することを意味する。駆動加速度Acが、駆動加速度A1より低い場合は、増幅率を1とし、駆動加速度Acが、駆動加速度A1より高い場合は、駆動加速度に応じて比例増幅させることで、フィードバックトルクの追従遅れを加味してトルク補償を増大させることができる。ここで、駆動加速度A1、および増幅率の傾き(c2−1)/(A2−A1)について説明する。積分ゲインIvより、フィードバックトルクTfbが摺動抵抗に追従可能な駆動加速度A1が決定される。また、駆動加速度A2における増幅率c2は、トルク補償量がゼロの状況下における位置誤差のピーク値Pdif1に対して、位置誤差Pdifのピーク値が、予め設定した目標値以下になる、もしくは目標倍率以下になる、までの試行回数Nから決定する。例えば、試行回数Nが4回だった場合、式11を用いると、c2=2と算出できる。
c2=√(N) ・・・式11
本例では、増幅率c2を試行回数の平方根を用いて算出しているが、位置誤差Pdifの収束性を高くするため、試行回数Nに係数を乗じる、試行回数Nの自然対数に係数を乗じる、などの演算により算出しても良い。即ち、増幅率c2を式12のように表現する。
c2=f(N) ・・・式12
また、Kの増幅率は、図8の下段のように、任意の駆動加速度A1、A2、A3、…に対してKの増幅率c1、c2、c3、…を算出し、駆動加速度間の増幅率を直線補間して算出することも可能である。この場合、図8の上段の例に対して、駆動加速度のサンプル数が増大するものの、駆動加速度によらず、位置誤差Pdifの収束性を向上させることが可能になる。なお、駆動加速度間の増幅率の補間方法は、直線補間に限らず、放物線補間やスプライン補間などを用いても良い。
以上のように、本発明による位置制御装置によれば、移動方向反転時の追従遅れに対し、制御系の安定性を損なうことなく、摺動抵抗変化などの経年変化に適応した補償を行うことができる。その上で、補償パラメータとしては、駆動加速度と反転後の移動距離とフィードバックトルクとの相関係数を有するのみであり、補償パラメータを簡素化することができる。また、その補償量は少ない試行回数で最適値へと収束する。
図9は、本発明の実施例3に関わる制御ブロックを示した図である。従来例、及び実施例1と同一要素には同一符号を付しており説明は省略する。図9において、補償量出力器22は実施例1と同様に、位置指令値上での移動距離D(t)=Pc(t)−Pc(0)に応じたトルク補償量Tadを出力する。補償量出力器22から出力されたトルク補償量Tadは、低域遮断フィルタ24、換算ゲイン25を介して速度補償量Vadに変換される。ここで、低域遮断フィルタ24、換算ゲイン25からなる制御ブロックの伝達関数は、トルク指令演算器(比例ゲインPv)6、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7の逆伝達特性を持つ。そして、換算ゲイン25から出力された速度補償量Vadは、加算器26によって、速度指令演算器(比例ゲインKp)2の出力、及び速度フィードフォワードVffと加算され、速度指令値Vcを構成する。
補償量出力器22で出力されたトルク補償量Tadは速度補償量Vadに変換された後、トルク指令演算器(比例ゲインPv)6、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7によって、元のトルク補償量Tad相当値に再変換されるため、フィードバックトルクTfbの反転を、実施例1と同様に早めることができる。
しかし、実施例1の構成の場合、摺動抵抗に逆らって移動するためのトルクをトルク補償量Tadが補っているため、移動方向反転後もトルク補償量Tadを出力し続ける必要がある。また、トルク補償量Tadが摺動抵抗に逆らって移動するためのトルクを補う場合、次の移動方向反転時の補償に備え、トルク補償量Tadの値を実際の摺動抵抗の大きさに合わせて可変することが好ましい。
一方、トルク補償量Tadを速度補償量Vadに変換して補償を行う場合、低域遮断フィルタ24の効果で、補償量を出力し続ける必要を無くすことができ、結果、摺動抵抗の変化をトルク補償量Tadに反映する必要もなくなる。
図10はトルク補償量Tad、速度補償量Vadの時間応答波形を示した図である。図10上段の実線のようにトルク補償量Tadを出力した場合、トルク補償量Tadが反転後の移動距離に比例して増加している間、速度補償量Vadは増加を続け、トルク補償量Tadが一定値となった後、速度補償量Vadはゼロに収束する。そこで、速度補償量Vadがゼロに収束したタイミングで速度補償量Vadの出力をゼロにホールドする操作を行えば、トルク補償量Tadの出力を停止することができ、更には、トルク補償量Tadを図10上段の点線のように構成することも可能となる。即ち、トルク補償量Tadを移動方向反転時のフィードバックトルクTfbの値Tfb(0)から−Tfb(0)まで増加させるのではなく、移動方向反転時を補償量ゼロとし、−2Tfb(0)まで増加させる。このようにトルク補償量Tadを構成した場合でも、低域遮断フィルタ24の効果でトルク補償量Tadの直流成分がカットされるため、図10の実線で示したトルク補償量Tadを構成した場合と同等の速度補償量Vadを得ることができる。
トルク補償量Tadを速度補償量Vadに換算して補償を行い、更に速度補償量Vadがゼロに収束したタイミングで速度補償量Vadの出力をゼロにホールドする操作を加えることによって、摺動抵抗に逆らって移動するためのトルクがトルク指令演算器(積分ゲインIv)7によって補われ、例えば同一方向移動中の駆動速度が変化し、摺動抵抗が変化した場合でも、トルク指令演算器(積分ゲインIv)7によって、適宜その出力が調整されるため、トルク補償量Tadに摺動抵抗変化を反映する必要がない。
以上のように、本発明による位置制御装置によれば、移動方向反転時の追従遅れに対し、制御系の安定性を損なうことなく、摺動抵抗変化などの経年変化に適応した補償を行うことができる。その上で、補償パラメータとしては、反転後の移動距離とフィードバックトルクとの相関係数を有するのみであり、補償パラメータを簡素化することができる。更には、摺動抵抗変化にあわせて補償量を可変することなく、常に適切な補償量を移動方向反転時に補償することができる。
図11は、本発明の実施例4に関わる制御ブロックを示した図である。従来例、及び実施例2及び実施例3と同一要素には同一符号を付しており説明は省略する。補償関数構成器27は、可動部に作用する摺動抵抗と、位置指令値上での移動距離D(t)=Pc(t)−Pc(0)と、指令加速度Acと、の関係を表す相関情報として相関係数Kを出力する相関情報構成器として機能する。また、補償量出力器28は、補償関数構成器27で算出された相関係数Kと、フィードバックトルクTfb(0)と、位置指令値上での移動距離D(t)から、トルク補償量Tadを出力する。補償量出力器28から出力されたトルク補償量Tadは、低域遮断フィルタ24、換算ゲイン25を介して速度補償量Vadに変換され、加算器26によって、速度指令演算器(比例ゲインKp)2の出力、及び速度フィードフォワードVffと加算され、速度指令値Vcを構成する。
本構成は、実施例2、及び実施例3の両方の特徴を合わせ持っている。実施例2で説明
したように、補償関数構成器27、補償量出力器28によって、駆動加速度によらず、最
適なトルク補償量Tadを規定するまでに要する試行回数を少なくすることができる。ま
た、実施例3で説明したように、トルク補償量Tadを速度補償量Vadに換算して補償
を行うことで、摺動抵抗が変化した場合でも、トルク補償量Tadを摺動抵抗変化にあわせて可変する必要がない。
以上のように、本発明による位置制御装置によれば、移動方向反転時の追従遅れに対し、制御系の安定性を損なうことなく、摺動抵抗変化などの経年変化に適応した補償を行うことができる。その上で、補償パラメータとしては、駆動加速度と反転後の移動距離とフィードバックトルクとの相関係数を有するのみであり、補償パラメータを簡素化することができる。更には、摺動抵抗変化にあわせて補償量を可変することなく、常に適切な補償量を移動方向反転時に補償することができ、その補償量は少ない試行回数で最適値へと収束する。
1,5 減算器、2 速度指令演算器(比例ゲインKp)、3,9,29,30 微分器、4,8,11,23,26 加算器、6 トルク指令演算器(比例ゲインPv)、7 トルク指令演算器(積分ゲインIv)、10 モータ軸換算イナーシャ、12 対象プラント、21,27 補償関数構成器、22,28 補償量出力器、24 低域遮断フィルタ、25 換算ゲイン、51 補償切替器。

Claims (6)

  1. 上位装置からの位置指令値に従ってサーボモータを駆動し、可動部の位置を制御する位置制御装置であって、
    少なくとも前記位置指令値に基づいて速度指令値を出力する速度指令出力部と、
    前記速度指令値と前記可動部の速度検出値との偏差を比例積分増幅した値とトルク補償量とに基づいてフィードバックトルクを出力するフィードバックトルク出力部と、
    前記位置指令値および前記可動部のイナーシャに基づいて、フィードフォワードトルクを出力するフィードフォワードトルク出力部と、
    前記フィードバックトルクおよびフィードフォワードトルクに基づいてトルク指令値を出力するトルク指令値出力部と、
    前記トルク指令値に応じて前記サーボモータを駆動するモータ駆動部と、
    前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、の関係を表す相関情報を算出する相関情報構成器と、
    前記相関情報と前記位置指令値の移動方向反転時の前記フィードバックトルクとから、前記位置指令値に応じた前記トルク補償量を随時算出する補償量出力器と、
    を備える、ことを特徴とする位置制御装置。
  2. 上位装置からの位置指令値に従ってサーボモータを駆動し、可動部の位置を制御する位置制御装置であって、
    少なくとも前記位置指令値に基づいて速度指令値を出力する速度指令出力部と、
    前記速度指令値と前記可動部の速度検出値との偏差を比例積分増幅した値とトルク補償量とに基づいてフィードバックトルクを出力するフィードバックトルク出力部と、
    前記位置指令値および前記可動部のイナーシャに基づいて、フィードフォワードトルクを出力するフィードフォワードトルク出力部と、
    前記出力部と、前記フィードバックトルクおよびフィードフォワードトルクに基づいてトルク指令値を出力するトルク指令値出力部と、
    前記トルク指令値に応じて前記サーボモータを駆動するモータ駆動部と、
    前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、駆動加速度と、の関係を表す相関情報を算出する相関情報構成器と、
    前記相関情報と前記位置指令値の移動方向反転時の前記フィードバックトルクとから、前記位置指令値に応じた前記トルク補償量を随時算出する補償量出力器と、
    を備える、ことを特徴とする位置制御装置。
  3. 上位装置からの位置指令値に従ってサーボモータを駆動し、可動部の位置を制御する位置制御装置であって、
    少なくとも前記位置指令値と速度補償量に基づいて速度指令値を出力する速度指令出力部と、
    前記速度指令値と前記可動部の速度検出値との偏差を比例積分増幅してフィードバックトルクとして出力するフィードバックトルク出力部と、
    前記位置指令値および前記可動部のイナーシャに基づいて、フィードフォワードトルクを出力するフィードフォワードトルク出力部と、
    前記フィードバックトルクおよびフィードフォワードトルクに基づいてトルク指令値を出力するトルク指令値出力部と、
    前記トルク指令値に応じて前記サーボモータを駆動するモータ駆動部と、
    前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、の関係を表す相関情報を算出する相関情報構成器と、
    前記相関情報と前記位置指令値の移動方向反転時の前記フィードバックトルクとから、前記位置指令値に応じた前記トルク補償量を随時算出する補償量出力器と、
    前記フィードバックトルク出力部の逆伝達特性を備え、前記トルク補償量を前記速度補償量に換算して出力する低域遮断フィルタと、
    を備える、ことを特徴とする位置制御装置。
  4. 上位装置からの位置指令値に従ってサーボモータを駆動し、可動部の位置を制御する位置制御装置であって、
    少なくとも前記位置指令値と速度補償量に基づいて速度指令値を出力する速度指令出力部と、
    前記速度指令値と前記可動部の速度検出値との偏差を比例積分増幅してフィードバックトルクとして出力するフィードバックトルク出力部と、
    前記位置指令値および前記可動部のイナーシャに基づいて、フィードフォワードトルクを出力するフィードフォワードトルク出力部と、
    前記フィードバックトルクおよびフィードフォワードトルクに基づいてトルク指令値を出力するトルク指令値出力部と、
    前記トルク指令値に応じて前記サーボモータを駆動するモータ駆動部と、
    前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、駆動加速度と、の関係を表す相関情報を算出する相関情報構成器と、
    前記相関情報と前記位置指令値の移動方向反転時の前記フィードバックトルクと駆動加速度とから、前記位置指令値に応じた前記トルク補償量を随時算出する補償量出力器と、
    前記フィードバックトルク出力部の逆伝達特性を備え、前記トルク補償量を前記速度補償量に換算して出力する低域遮断フィルタと、
    を備える、ことを特徴とする位置制御装置。
  5. 請求項1または3に記載の位置制御装置であって、
    相関情報構成器は、前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、の比例係数を相関情報として出力し、
    前記補償量出力器は、前記比例係数と前記移動方向反転指令がなされた時点でのフィードバックトルクとに基づいて前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離を予測移動距離として算出し、前記移動方向反転指令がなされてからの位置指令値上での移動距離である現移動距離が前記予測移動距離に達するまで、前記比例係数と現移動距離とに基づいて、前記現移動距離の増加に従い増加するトルク補償量を出力する、
    ことを特徴とする位置制御装置。
  6. 請求項2または4に記載の位置制御装置であって、
    相関情報構成器は、前記可動部に作用する摺動抵抗と、前記移動開始するまでの位置指令値上での移動距離と、駆動加速度と、の比例係数を相関情報として出力し、
    前記補償量出力器は、前記比例係数と前記移動方向反転指令がなされた時点でのフィードバックトルクとに基づいて前記可動部に対して移動方向反転指令がなされてから前記可動部が実際に反転して移動開始するまでの位置指令値上での移動距離を予測移動距離として算出し、前記移動方向反転指令がなされてからの位置指令値上での移動距離である現移動距離が前記予測移動距離に達するまで、前記比例係数と現移動距離とに基づいて、前記現移動距離の増加に従い増加するトルク補償量を出力する、
    ことを特徴とする位置制御装置。
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