JP2002366230A - ねじ送り装置におけるバックラッシュ補正装置 - Google Patents

ねじ送り装置におけるバックラッシュ補正装置

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JP2002366230A
JP2002366230A JP2001171679A JP2001171679A JP2002366230A JP 2002366230 A JP2002366230 A JP 2002366230A JP 2001171679 A JP2001171679 A JP 2001171679A JP 2001171679 A JP2001171679 A JP 2001171679A JP 2002366230 A JP2002366230 A JP 2002366230A
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backlash
backlash correction
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torque
value
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JP2001171679A
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Satoshi Eguchi
悟司 江口
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Okuma Corp
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Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボモータにより制御対象の位置を制御す
るフルクローズド位置制御装置において、制御対象の動
作条件に関わらず、的確に作用するバックラッシュ補正
機能を有した位置制御装置を提供する。 【解決手段】 位置制御装置に、速度指令値と加速度指
令値とトルク指令値から、バックラッシュ内動作の発生
条件を分別し、各条件に適合した基準でバックラッシュ
内動作の発生有無を判別し、的確な方向と大きさを持っ
たバックラッシュ補正値を演算するバックラッシュ補正
演算部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数値制御機械のテ
ーブル等の可動部材の位置を制御する為に用いられる位
置制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】数値制御機械では、位置制御装置には位
置指令値Xoが入力され、位置制御装置は入力された位
置指令値Xoから、接続されたサーボモータのトルク指
令値τcを演算し、トルク指令値τcを増幅してトルク
を発生させサーボモータを制御する。サーボモータを制
御することで、サーボモータにギヤ等を介して接続され
たテーブル等の可動部材の位置を制御する処理を行なっ
ている。
【0003】このような位置制御装置と、サーボモー
タ、テーブル等を含む対象システムを示すブロック図を
図5に示す。図5では、フルクローズド位置制御装置が
用いられており、フルクローズド位置制御装置(以降単
に位置制御装置と略す)では、位置指令値Xo、位置検
出値xm(サーボモータに備えられており回転角を検出
する、位置検出器あるいは速度検出器の検出値)、位置
検出値xL(テーブル等の可動部材に備えられており、
リニアスケールから位置を検出する位置検出器の検出
値)を入力して、加減速処理、ギヤ等で発生するバック
ラッシュを補正するバックラッシュ補正処理が行なわ
れ、サーボモータのトルク指令値τcの演算を行してい
る。位置制御装置のブロック図に示される一連の処理は
定常的な位置偏差X−xLをゼロ化し、制御対象である
可動部材を位置指令で指示する位置に移動制御すること
を目的とした、良く知られたフィードフォワードブロッ
クを構成している。
【0004】以下に図5に示した従来技術の位置制御装
置の構成と動作について詳しく説明する。
【0005】位置指令を位置制御装置に送る上位装置
(図示しない)があり、上位装置から位置制御装置に位
置指令値Xoが入力される。加減速処理100は、制御
対象の実際の位置が追従可能となる様に、位置指令値X
oの時間変化率を軽減させるための加減速処理を実行
し、最終的な位置指令値Xを出力する。減算器101は
位置指令値Xから、リニアスケール等(図示しない)か
ら直接読み取った可動部材の位置検出値xLを減算し、
位置偏差X−xLを算出する。
【0006】増幅器102は位置偏差X−xLを位置ル
ープゲインGpの増幅率で比例増幅するものであり、こ
の増幅器102の出力には、位置指令値Xを微分器10
4で時間微分して得られた速度指令値Vと、バックラッ
シュ補正演算部から出力されたバックラッシュ補正値V
blcが加算器103で加算され、最終的な速度指令値
Vcとなる。減算器105は、速度指令値Vcからモー
タ速度vmを減算し、速度偏差Vc−vmを算出する。
増幅器106は速度偏差Vc−vmを速度ループゲイン
Gvの増幅率で増幅する。
【0007】増幅器106の出力は、速度指令値Vを微
分器109で時間微分され増幅器110で加速トルク換
算定数Ca倍に増幅されて得られた加速トルク指令値τ
caと、加算器108で加算されてトルク指令値τcと
なる。トルク指令値τcは、電力増幅器とサーボモータ
で構成されるパワー増幅部111で、トルク変換定数C
tの増幅率で電力増幅され、対象システム112に対す
る発生トルクτとなる。発生トルクτは対象システム1
12に供給され、サーボモータを駆動する。尚、図5中
の微分器の符号Sは微分動作を示すラプラス変換の演算
子である。
【0008】次に、上記説明した位置制御装置におい
て、バックラッシュ補正演算部がバックラッシュ補正値
Vblcを出力しているが、バックラッシュ補正演算部
で行われる処理について詳しく説明する。
【0009】まず始めに、移動方向検出部113は速度
指令値Vを入力として、制御対象の移動方向の反転を検
知し、ONまたはOFFを示す2値信号であるパルス信
号Fdrを式1に基づいて出力する。
【0010】
【数1】 Fdr:ON (V<0⇒V>0、または、V>0⇒V<0の移動方向反転が 発生した場合) ・・・ 式1 バックラッシュ補正量算出部114は、速度指令値Vと
Fdrを入力として、FdrがONになった時、バック
ラッシュ補正値Vblcを式2及び式3に基づいてパタ
ーン出力する。
【0011】
【数2】 Vblc(0)=sgn(V)・Vblco ・・・ 式2 (ここで、sgn(V)は符号関数であり、V>0なら
sgn(V)=+1,V<0ならsgn(V)=−1,
V=0ならsgn(V)=0を示す。また、Vblc
(0)は、Vblcの初期値を示し、Vblcoは、予
めバックラッシュ補正量算出部114に設定されている
バックラッシュ補正設定量(>0とする)を示す。)
【数3】 Vblc=Vblc(0)・exp(−t/Td) ・・・ 式3 (ここで、tはFdrがONとなった時からの時間経過
を示す。Tdは時定数を示し予めバックラッシュ補正量
算出部114に設定されている。式3はバックラッシュ
補正値Vblcの時間特性を表現するためのもので、本
例では漸次減衰特性をとっている。) 従来、上記説明した処理をバックラッシュ補正演算部1
13で行なうことにより、速度が反転した時、ギヤで発
生するバックラッシュ内動作の補正量を演算していた。
【0012】次に、位置制御装置が指令を送る、サーボ
モータ、テーブル等の制御対象で構成される対象システ
ムについて説明する。
【0013】図4は、対象システム112の構成を位置
検出器の検出する位置とトルクの関係、トルクの伝達の
観点から表現した説明図である。
【0014】対象システムでは、サーボモータで発生す
る発生トルクτは、モータ加減速トルク(τ−τL)が
サーボモータの回転の為に消費され、ギヤに伝えられる
負荷トルクτLとなる。負荷トルクは、可動部材の位置
を制御する為にギヤに伝えられるが、ギヤには、テーブ
ル側からは、切削時に切削工具から受ける力、重力等に
よる外部トルクτex、テーブルの移動時の摩擦による
摩擦トルクτfが伝達されるので、テーブルを移動させ
る為のトルクは、負荷トルク、外部トルク、摩擦トルク
の和である負荷側加減速トルクτLaとなる。
【0015】これらのトルクと位置検出器で検出される
位置との関係を図4を参照して説明する。
【0016】図4において、発生トルクτより負荷トル
クτLを減算されたトルクがサーボモータの加減速トル
クとなり、サーボモータの回転角より検出される位置で
ある回転角位置xmを決定する。尚、図4中で、Imは
サーボモータの慣性モーメントであり、Sは微分動作を
示すラプラス変換の演算子である。従って、トルクを慣
性モーメントで割り、加速度を演算し、加速度を2回積
分することで、位置を演算することができる。
【0017】入出力特性図115は、バックラッシュに
関する動作を、入力である位置誤差xm−xLを横軸に
とり,出力である負荷トルクτLを縦軸にとった入出力
関係で表現したものである。位置誤差xm−xLが正の
ある値になると正方向(以降P方向と称す)にバックラ
ッシュは詰まり、その値以上では伝達系の剛性に基づい
て決定するP方向の負荷トルクτLが発生し、負荷側
(可動部材側)に伝達される。逆に、位置誤差xm−x
Lが負のある値になると負方向(以降N方向と称す)に
バックラッシュは詰まり、その値以上ではN方向の負荷
トルクτLが発生する。入出力特性図115において
は、対象システム112の持つバックラッシュ量がxb
lとして表現されている。
【0018】次に入出力特性図115の出力として表現
されている負荷トルクτLは、負荷側に作用する重力等
の外部トルクτexと摩擦トルクτfの加算値として表
現される負荷側に働く外乱トルクτLdと、加算されて
負荷側加減速トルクτLaになり、トルクτLaでテー
ブルを移動するので、位置検出値xLはトルクτLaに
より決定される(ILは負荷側の慣性モーメントを示
す)。
【0019】以上で、対象システム112の2つの位置
検出器の検出する位置とトルクの関係を説明したが、摩
擦トルクτfの性質上、図4で説明できるのは、負荷と
なるテーブルが一方向に移動中の場合に限られ、負荷と
なるテーブルの停止中は、τL>|τf|−τexでP
方向動作が発生し、τL<−|τf|−τexでN方向
動作が発生する。(|τf|は摩擦トルクτfの絶対値
である。)つまり、負荷トルクτLが式4の範囲では依
然として負荷となるテーブルは停止のままであり、負荷
となるテーブルの位置検出値xLは変化しない。
【0020】
【数4】 (−|τf|−τex)≦τL≦(|τf|−τex) ・・・ 式4
【0021】以上述べた図5の従来の位置制御装置にお
いて、バックラッシュ補正演算部の動作の一例を図6の
タイムチャートを用いて説明する。
【0022】横軸は時間tの経過を示しており、最上段
に速度指令値Vを記している。本例における速度指令値
Vは、V<0からV>0へ反転後、一定速度で移動して
から減速停止し、一定時間経過後、V>0(実線の場
合)またはV<0(破線の場合)方向に起動する場合を
表している。次段の負荷側外乱トルクτLd(太線で表
記)と負荷側加減速トルクτLa(細線で表記)は、こ
の速度指令値V通りに負荷が動作するために必要なトル
ク関係を表現しているが、停止中は図4において、τL
=−τLdであるから、式4から、負荷側外乱トルクτ
Ldは、式5の範囲で摩擦トルクτfがどれだけ作用し
ているかわからないので不定となる。図6では、この停
止中に負荷側外乱トルクτLdが、−から+へ変化した
場合を示している。
【0023】
【数5】 (−|τf|+τex)≦τLd≦(|τf|+τex) ・・・式5
【0024】3段目以降のパルス信号Fdrと符号関数
sgn(V)及びバックラッシュ補正値Vblcは、こ
の様な動作条件下における、図5の従来の位置制御装置
のバックラッシュ補正演算部の動作を説明している。
【0025】一方で図6中の最下段に示したバックラッ
シュ内動作発生は、本動作条件に応じて本来発生するバ
ックラッシュ内動作のタイミングを示しており、図6の
動作例では実際には、t1、t2、t3、t4の4回の
タイミングでバックラッシュ内動作が発生している。
【0026】図2の動作条件における、位置制御装置の
バックラッシュ補正演算部の動作と、位置制御装置のバ
ックラッシュ補正演算部の動作を比較して説明する。
【0027】移動方向の連続反転タイミングt1では、
速度指令値は−から+に反転するので、バックラッシュ
補正演算部でギヤの動作の発生を検出し、バックラッシ
ュ内動作が必要なP方向にバックラッシュ補正値Vbl
cが発生する。しかし、反転時加速度が大きくなり反転
直前において、τLa>τLdになる場合には、t1で
速度が反転するときには既に、バックラッシュはP方向
に詰まっているので、t1でバックラッシュ内動作が発
生しないが、バックラッシュ補正値Vblcは図6で示
した場合と同様にP方向に発生する。
【0028】減速タイミングt2及びt3では、バック
ラッシュ内動作が実際には発生するにも関わらず、速度
指令値は反転しないので、バックラッシュ補正演算部で
はバックラッシュ内でのギヤの動作の発生を検出するこ
とができず、バックラッシュ補正値Vblcが発生しな
い。
【0029】また、起動タイミングt4では、停止中に
負荷側外乱トルクτLdが−から+に変化した為、バッ
クラッシュがP方向に詰まっている状態からN方向に詰
っている状態に変化している。しかし、t4において、
速度指令値がP方向であった場合には速度指令値の符号
の反転が検出されないのでバックラッシュの補正処理が
行なわれず、また速度指令値がN方向であった場合には
速度指令値の符号の反転が検出されN方向にバックラッ
シュの補正処理が行なわれる。従って、実際にあるバッ
クラッシュの補正が行なわれないばかりでなく、バック
ラッシュ補正演算部は誤作動まで起こしている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した様に、従
来の位置制御装置のバックラッシュ補正機能では、軸停
止からの起動や連続反転時において、補正機能が条件に
よって誤動作し、また、軸動作が反転しない時の加減速
動作中では、補正必要時に補正が動作しないといった問
題が内在していた。このため、バックラッシュ内動作発
生時に、的確な方向のバックラッシュ補正値を発生させ
ることで、バックラッシュ内動作の高速化を図り、結果
的に位置偏差X−xLの発生を抑制するといった本来の
バックラッシュ補正機能の目的が満たせていない問題が
あった。
【0031】本発明は、上記のような問題を解消するた
めになされたもので、バックラッシュ内動作の発生条件
を分別し、各条件に適合した基準でバックラッシュ内動
作の発生有無を判定し、的確な方向と大きさを持ったバ
ックラッシュ補正値を演算するバックラッシュ補正演算
部を得ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、位置制御装置により制御される駆動装置に接続
された主動側ギヤと、可動部材に接続された従動側ギヤ
との間に発生するバックラッシュを補正するバックラッ
シュ補正装置であって、従動側ギヤが一方向に運動中
で、主動側ギヤが従動側ギヤに与える力の方向が逆にな
り、バックラッシュが発生する状態を、バックラッシュ
補正装置に入力される可動部材の位置指令情報から判定
し、バックラッシュを補正することを特徴とするバック
ラッシュ補正装置である。
【0033】本発明の請求項2に係る発明は、請求項1
に係るバックラッシュ補正装置であって、従動側ギヤが
一方向に運動中であることを、前記位置指令情報から得
た速度指令値が0より大きいことで判定し、主動側ギヤ
が従動側ギヤに与える力の方向が逆になることを、前記
位置指令情報から、主動側ギヤから従動側ギヤに与えら
れる伝達トルクを演算し、伝達トルクの符号が反転した
ことで判定することを特徴とするバックラッシュ補正装
置である。
【0034】本発明の請求項3に係る発明は、位置制御
装置により制御される駆動装置に接続された主動側ギヤ
と、可動部材に接続された従動側ギヤとの間に発生する
バックラッシュを補正するバックラッシュ補正装置であ
って、可動部材が動作を開始する時、移動方向にバック
ラッシュが存在する状態であることを、バックラッシュ
補正装置に入力される可動部材の位置指令情報から判定
し、バックラッシュを補正することを特徴とするバック
ラッシュ補正装置である。
【0035】本発明の請求項4に係る発明は、請求項3
に係るバックラッシュ補正装置であって、バックラッシ
ュが存在する状態であることを、前記位置指令情報から
得た速度指令値が0より大きく、前記位置指令情報から
得た加速度指令値が0より小さい時、または、前記速度
指令値が0より小さく、前記トルク指令値が0以上であ
ることでバックラッシュを補正することを特徴とするバ
ックラッシュ補正装置である。
【0036】本発明の請求項5に係る発明は、請求項
1,2,3,4に係るバックラッシュ補正装置であっ
て、前記位置指令情報から得た加速度指令値の微分値に
比例した増幅率を演算し、バックラッシュを補正する補
正値に乗算することを特徴とするバックラッシュ補正装
置である。
【0037】本発明の請求項6に係る発明は、請求項
1,2,3,4に係るバックラッシュ補正装置であっ
て、前記位置指令情報から可動部材が減速停止過程にあ
ることを判別し、減速停止過程に対応する増幅率を補正
値に乗算することを特徴とするバックラッシュ補正装置
である。
【0038】本発明のバックラッシュ補正装置では、上
記のようなバックラッシュ補正装置としたことで、テー
ブル等の可動部材が動作を始めること、テーブルが一定
方向に移動中で加速度が変化したことを各条件に適合し
た基準でバックラッシュでの動作の発生有無を判別し、
的確な方向と大きさを持ったバックラッシュ補正値を演
算して位置制御装置の速度指令に重畳加算することによ
り、バックラッシュ内動作の高速化が実現し、位置偏差
X−xLの発生を抑制することを可能とした。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の位置制御装置のバックラ
ッシュ補正演算部について以下に説明する。
【0040】まず、本発明の位置制御装置の第一の実施
形態について説明する。
【0041】図1に、第一の実施形態に係る位置制御装
置の構成のブロック図を示す。前述した従来技術の位置
制御装置(図5)と同一の部分については同一の名称及
び番号を付し、その部分についての説明を省略する。
【0042】図1の第一の実施形態のバックラッシュ補
正演算部について概略を説明すると、バックラッシュ補
正演算部では、速度指令値X、加速度指令値A、トルク
指令値τcが入力され、移動状態検出部1、負荷トルク
演算部2、負荷トルク反転検出部3、負荷トルク反転時
バックラッシュ補正量算出部4で演算を行い、負荷トル
クが反転した時、バックラッシュ補正量を算出すること
を実現している。また、移動状態検出部1、起動検出部
5、起動時バックラッシュ補正量算出部6で演算を行
い、起動時のバックラッシュ補正量を算出することを実
現している。
【0043】まず、負荷トルクが反転した時のバックラ
ッシュ補正値を演算する流れについて説明する。
【0044】移動状態検出部1は、速度指令値Vを入力
として、式6で決定される2値信号である停止検出信号
Fspを出力する。
【0045】
【数6】 Fsp:ON (V=0の場合) Fsp:OFF (V≠0の場合) ・・・ 式6
【0046】負荷トルク演算部2は、加速度指令値Aと
速度指令値Vを入力として、式7で速度指令値Vによる
場合分けに従い負荷側外乱トルクτLdを算出し、負荷
側外乱トルクτLdから負荷トルクτLを式8より演算
し出力する。
【0047】
【数7】 τLd=τex−|τf| (V>0の場合) τLd=τex+|τf| (V<0の場合) τLd=不変 (V=0の場合) ・・・式7 (不変とは、V<0からV=0になった時はτLd=τ
ex+|τf|であり、V>0からV=0になった時は
τLd=τex−|τf|であることを意味する。)
【0048】
【数8】 τL=τLa−τLd=(A・IL)/Ct−τLd ・・・ 式8 式8において、負荷側に作用する重力等の外部トルクτ
ex、摩擦トルクの絶対値|τf|、負荷側の慣性モー
メントIL、トルク変換定数Ctは負荷トルク演算部2
内に設定されている値である。
【0049】負荷トルク反転検出部3は、負荷トルク演
算部から負荷トルクτL、移動状態検出部から停止検出
信号Fspを入力して、Fsp:OFFの条件の元で式
9に従い、移動時の負荷トルクの反転を検出し、ON,
OFFの2値信号である負荷トルク反転信号Ftrを出
力する。
【0050】
【数9】 Ftr:ON (τL<0⇒τL>0、または、τL>0⇒τL<0の状態遷移 が発生した場合) ・・・ 式9
【0051】第1のバックラッシュ補正量算出部4は、
負荷トルク演算部2から負荷トルクτL、負荷トルク反
転信号Ftrを入力して、FtrがONの時、Vblc
o(>0とする)と負荷トルクτLから式10の計算を
行い、第1のバックラッシュ補正値Vblc1の初期値
であるVblc1(0)を演算する。次に、Vblc1
(0)と時定数Tdから式11の計算を行い、第1のバ
ックラッシュ補正値Vblc1を演算し出力する。
【0052】
【数10】 Vblc1(0)=sgn(τL)・Vblco ・・・式10 但し、Vblc1(0)はVblc1の初期値を示し、
Vblcoは予め第1バックラッシュ補正量算出部4に
設定されているバックラッシュ補正設定値(>0とす
る)を示す。
【0053】
【数11】 Vblc1=Vblc1(0)・exp(−t/Td) ・・・式11 式11はバックラッシュ補正量Vblc1の時間特性を
表現するための式で、Tdは予め第1バックラッシュ補
正量算出部4に設定されている時定数を示す。
【0054】上記に説明したように、本実施形態の位置
制御装置では、位置指令値Xoを入力として、位置制御
装置内部で速度指令値V、加速度指令値Aを演算する。
また、バックラッシュ補正演算部には外部トルクτe
x、摩擦トルクτf、負荷側の慣性モーメントIL、ト
ルク変換定数Ctが設定されている。そして、位置指令
情報である速度指令値V、加速度指令値A、外部トルク
τex、摩擦トルクτf、負荷側の慣性モーメントI
L、トルク変換定数Ctから、制御対象側のギヤが一方
向に移動中で、モータ側のギヤが従動側のギヤが制御対
象側のギヤに与える力の方向が逆になりバックラッシュ
が発生する状態であることを判定し、第1バックラッシ
ュ補正値Vblc1を演算し出力する。この条件でバッ
クラッシュ補正を行なうことで、同一方向に移動中で加
速から減速に変化したとき、あるいは減速から加速に変
化したときに発生するバックラッシュ補正を行うことが
できる効果がある。
【0055】次に起動時に発生するバックラッシュ内動
作を補正する第2バックラッシュ補正値Vblc2を演
算する手順について説明する。
【0056】起動検出部5は、速度指令値V、停止検出
信号Fsp、トルク指令値τcを入力とし、停止検出信
号FspがONからOFF変化する遷移タイミングにお
いて、式12の( )内条件が成立すれば、ON、OF
Fの2値信号である起動検出信号Fstをパルス出力す
る。但し、停止中には、τc=τL=−τLdの関係が
成り立つことから、トルク指令値τcを起動直前の負荷
トルクτLとし、
【数12】 Fst:ON (V>0且つτc≦0、またはV<0且つτc≧0) ・・・ 式12 第2バックラッシュ補正量算出部6は、速度指令値Vと
起動検出信号Fstを入力として、Fst:ONの時、
式13及び式14に基づいて、第2バックラッシュ補正
値Vblc2をパターン出力する。
【0057】
【数13】 Vblc2(0)=sgn(V)・Vblco ・・・式13
【数14】 Vblc2=Vblc2(0)・exp(−t/Td) ・・・式14 Vblc2(0)は、Vblc2の初期値を示し、Vb
lcoとTdは、予め起動時バックラッシュ補正量算出
部6に設定されている。
【0058】上記に説明したように、本実施形態の位置
制御装置では、位置指令値Xo、サーボモータでの位置
情報xm、エンコーダでの位置情報xLを入力とし、位
置制御装置内部で速度指令値V、トルク指令値τcを演
算する。そして、位置指令情報である速度指令値V、ト
ルク指令値τcから、テーブルが移動を開始した時にバ
ックラッシュが発生する状態であることを判定し、第2
バックラッシュ補正値Vblc2を演算し出力する。上
の条件でバックラッシュ補正を行なうことで、起動時に
発生するバックラッシュ補正を行うことができる効果が
ある。
【0059】以上に説明した負荷トルク反転時バックラ
ッシュ補正量Vblc1と起動時バックラッシュ補正値
Vblc2は加算器7で加算され、最終的なバックラッ
シュ補正値Vblcとなり、加算器103で速度指令値
に加算される。
【0060】次に、以上に説明した本実施形態のバック
ラッシュ補正演算部が、バックラッシュ動作が発生する
ことを判定し、バックラッシュ補正を行う処理の一例を
図2のタイムチャートを用いて説明する。
【0061】図2のタイムチャートでは、最上段に速度
指令値Vを示しており、本例における速度指令値Vの動
作条件は、本実施形態と従来技術の位置制御装置のバッ
クラッシュ補正演算部の動作を比較する為、図6の速度
指令値Vの動作条件と全く同じにしている。従って、こ
の速度指令値V通りに負荷が動作するために必要なトル
ク関係を表現した、速度指令値Vより演算されるトルク
次段の負荷側外乱トルクτLd(図6中、太線で表記)
と負荷側加減速トルクτLa(図6中、細線で表記)も
図6と全く同じになる。また、最下段には、本動作条件
に応じて本来発生する必要なバックラッシュ内動作を示
したバックラッシュ内動作発生を示しているが、これも
図6と全く同じになる。
【0062】3段目の停止検出信号Fspは、本動作条
件における移動状態検出部1の出力を示している。5段
目の符号関数sgn(τL)は、負荷トルクτLの値を
判定しており、負荷トルクτLが0より大きければ1、
0より小さければ−1を出力する。6段目の負荷トルク
反転信号Ftrは、負荷トルク反転検出部3の出力であ
り、負荷トルクτLが+から−、あるいは−から+に反
転したとき、つまり5段目に示す符号関数sgn(τ
L)の値が変化したとき、パルス信号が出力される。8
段目の負荷トルク反転時バックラッシュ補正量Vblc
1は、反転時バックラッシュ補正量算出部4の出力であ
り、6段目に示すFtrがONになった時、出力され
る。4段目の符号関数sgn(V)は、負荷トルクτL
の値を判定しており、速度指令値Vが0より大きければ
1、0ならば0、0より小さければ−1を出力する。7
段目の起動検出信号Fstは、起動検出部5の出力であ
り、停止検出信号FspがONからOFFになったと
き、V>0且つτL≦0、またはV<0且つτL≧0で
あれば、起動検出信号FstはONとなる。9段目の起
動時バックラッシュ補正値Vblc2は、起動時バック
ラッシュ補正量算出部6の出力であり、7段目に示す起
動検出信号FstがONになった時、出力される。
【0063】上記実施形態における位置制御装置では、
軸動作の連続性を移動状態検出部1で行い、負荷トルク
演算部2と負荷トルク反転検出部3により、負荷トルク
τLの演算とパルス信号負荷トルク反転信号Ftrの発
生がなされるため、減速タイミングt2とt3におい
て、反転時バックラッシュ補正量算出部4より的確な方
向のバックラッシュ補正値Vblc1を発生することが
できる。また、移動方向の連続反転タイミングt1にお
いても、バックラッシュ内動作の発生有無を判定できる
ため、移動方向の反転時に加速度の大きさによらず、的
確にバックラッシュ補正値Vblc1を発生することが
できる。一方、起動タイミングt4では、移動状態検出
部1と起動検出部6により、起動検出と合わせて、起動
直前のトルク指令値τcからバックラッシュが詰ってい
る方向を検出することができるため、バックラッシュ内
動作発生方向が起動方向に一致する場合のみ、起動時バ
ックラッシュ補正量算出部6より的確な方向のバックラ
ッシュ補正値Vblc2を発生することができる。
【0064】次に、本発明の第二の実施形態について説
明する。
【0065】図3に、第二の実施形態に係る位置制御装
置の構成のブロック図を示す。前述した第一の実施形態
の構成である図1と同一の部分については同一の名称及
び番号を付し、その部分についての説明を省略する。
【0066】まず、バックラッシュ補正量算出条件決定
部8の動作について説明する。
【0067】バックラッシュ補正量算出条件決定部8
は、加速度指令値A、速度指令値V、加減速処理前の位
置指令値Xo、及びパルス信号負荷トルク反転信号Ft
rを入力として、パルス信号Fal、Fcr及び増幅率
Gb、Gsを出力する。出力パルス信号Fal、Fcr
は、入力パルス信号FtrがONに変化する前後におけ
る速度指令値Vの符号変化に応じて、式15に従って決
定され、パルス的にONが出力される。
【0068】
【数15】 Fal:ON (Ftr:ONの前後でVの符号が変化しない場合) Fcr:ON (Ftr:ONの前後でVの符号が変化する場合) ・・・ 式15 式15の判別条件より、Fal:ONは同一方向移動中
の加減速動作に伴うバックラッシュ補正値の発生タイミ
ング(図2におけるt2とt3)を示し、FcrがON
になる信号は、軸の連続反転に伴うバックラッシュ補正
値の発生タイミング(図2におけるt1)を示す。
【0069】また、バックラッシュ補正量算出条件決定
部8では、位置指令値Xoを入力して、位置指令値Xo
を3回微分し、加速度指令値Aの時間微分値の絶対値
(以降、加々速度絶対値|B|と称す)が演算する。そ
して、位置指令情報である加々速度絶対値|B|、定数
aから増幅率Gbが演算される。加減速時や起動時のバ
ックラッシュ内動作発生時は、|B|が大きいほどバッ
クラッシュ内動作中の位置偏差X−xLが大きくなり、
一方で、|B|が小さいほど、特に加減速時では、負荷
側外乱トルクτLdの変動で、バックラッシュ内動作発
生タイミングの変動が大きくなり、結果として補正タイ
ミングとのズレが大きくなる。このため、位置偏差X−
xLを好適に抑制してやるためには、バックラッシュ補
正値の初期値に対する増幅率であるGb(>0)に、|
B|と正の相関関係を持たせ、例えばGb=a・|B|
(a>0の定数)と決定する。
【0070】また、バックラッシュ補正量算出条件決定
部8では、位置指令値Xoが入力され、Xoから速度指
令値Vを演算し、また、増幅率Gsp、Gsnが位置制
御装置内部に設定されており、位置指令情報である位置
指令値Xo、速度指令値V、増幅率Gsp、Gsnか
ら、増幅率Gsが演算される。式7より、τexとτf
が共に小さい時や、τexとτfの絶対値が同じくらい
の大きさの時は、両方または片方の動作方向においてτ
Ldがゼロに近くなる。この様な条件下では、制御対象
物が停止目標位置に近いところで、減速停止過程でのバ
ックラッシュ内動作(図2におけるt3)が発生するた
め、バックラッシュ補正値が大きいと制御対象物が位置
決め点を飛び越す現象が発生しやすい。そこで本実施形
態では、この現象に対処するため、加減速処理前の位置
指令値Xoの時間変化より減速停止過程を判別し、速度
指令値Vより減速停止時の移動方向を判別し、判別に応
じて式16に従って増幅率Gsを決定し、Gb同様にバ
ックラッシュ補正値の初期値に増幅率Gsを掛けバック
ラッシュ補正値を小さくした。(停止時の前は、加減速
処理前の位置指令値Xoは既に停止点の値となり変化し
ないので、Xoの時間変化は0となるが、速度指令値V
は加減速処理され制御対象が動作可能な指令値になって
いる為、Xoより少し遅れて0となる。この為、加減速
処理前の位置指令値Xoの時間変化より減速停止過程を
判別し、速度指令値Vより減速停止時の移動方向を判別
することができる。)
【数16】 Gs=Gsp (Xoの時間変化=0、且つ、V>0の場合) Gs=Gsn (Xoの時間変化=0、且つ、V<0の場合) Gs=1 (Xoの時間変化≠0でないの場合) ・・・ 式16 但し、Gsp(0<Gsp≦1)とGsn(0<Gsn
≦1)は予めバックラッシュ補正量算出条件決定部8に
設定されている増幅率である。
【0071】次に第二の実施形態の第3、第4、第5バ
ックラッシュ補正量算出部におけるバックラッシュ補正
量の演算について説明する。第4、第5バックラッシュ
補正量算出部では、バックラッシュ補正量を演算する際
に、上記説明した増幅率Gb、Gsをバックラッシュ補
正値に掛け、バックラッシュ補正量を適切な値にしてい
る。
【0072】第3バックラッシュ補正量算出部4は、負
荷トルクτL、Fcrを入力し、軸の連続反転に伴うバ
ックラッシュ内動作が発生することを判別し、バックラ
ッシュ補正値Vblc3を発生する。
【0073】
【数17】 Vblc3(0)=sgn(τL)・Vblco ・・・式17
【数18】 Vblc3=Vblc3(0)・exp(−t/Td) ・・・式18 第4バックラッシュ補正量算出部9は、負荷トルクτ
L、Fal、Gb、Gsを入力として、同一方向移動中
の加減速動作に伴うバックラッシュ内動作が発生する状
態であることを判別し、FalがONとなった時、同一
方向に移動中で加減速時のバックラッシュ補正値Vbl
c4を式17及び式18に基づいてパターン出力する。
【0074】
【数19】 Vblc4(0)=Gb・Gs・sgn(τL)・Vblco4 ・・・式19
【数20】 Vblc4=Vblc4(0)・exp(−t/Td4) ・・・ 式20 式19、式20において、Vblc4(0)は、Vbl
c4の初期値を示し、Vblco4とTd4は、予め加
減速時バックラッシュ補正量算出部9に設定されてい
る。
【0075】第5バックラッシュ補正量算出部10は、
速度指令値V、起動検出信号Fst、Gbを入力とし
て、FstがONの時、式21及び式22に基づいて、
軸が起動する時のバックラッシュ補正値Vblc5をパ
ターン出力する。
【0076】
【数21】 Vblc5(0)=Gb・sgn(V)・Vblco5 ・・・ 式21
【数22】 Vblc5=Vblc5(0)・exp(−t/Td5) ・・・ 式22 式21、式22において、Vblc5(0)は、Vbl
c5の初期値を示し、Vblco5とTd5は、予め起
動時バックラッシュ補正量算出部10に設定されてい
る。
【0077】第3、第4、第5バックラッシュ補正量V
blc3、Vblc4、Vblc5は加算器11で加算
され、最終的なバックラッシュ補正値Vblcとなり、
加算器103で速度指令値に加算される。
【0078】ここで、時定数Td,Td4,Td5や、
バックラッシュ補正設定量Vblco,Vblco4,
Vblco5は各々で同一値を設定してもよいし、バッ
クラッシュ内動作の発生条件毎に異なる設定をしてもよ
い。また、加々速度絶対値|B|に応じてGbが可変さ
れても、バックラッシュ補正パターンとして補正効果が
一定となる様に、式20,式22で用いる時定数を、そ
れぞれTd4/Gb,Td5/Gbにとるなど、Gbに
合わせて可変してもよい。
【0079】上記説明したように、時定数、増幅率を条
件毎に変え、バックラッシュ補正量に掛け合わせること
で、工作機械の状態に応じた最適なバックラッシュ補正
が可能となる。
【0080】
【発明の効果】この発明は、以上説明した構成となって
いるので以下に記載される効果がある。
【0081】本発明の位置制御装置では、テーブル等の
可動部材が動作を始めること、テーブルが一定方向に移
動中で加速度が変化したことを各条件に適合した基準で
バックラッシュでの動作の発生有無を判別し、的確な方
向と大きさを持ったバックラッシュ補正値を演算して位
置制御装置の速度指令に重畳加算することにより、バッ
クラッシュ内動作の高速化が実現し、位置偏差X−xL
の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による位置制御装置の反転時の構成例
を示すブロック図である。
【図2】 図1の位置制御装置の動作の1例を説明する
タイムチャートである。
【図3】 本発明による位置制御装置の起動時の構成例
を示すブロック図である。
【図4】 対象システム112の構成を位置検出器の検
出する位置とトルクの関係の観点から表現したブロック
図である。
【図5】 従来の位置制御装置の構成例を示すブロック
図である。
【図6】 図5の位置制御装置の動作の1例を説明する
タイムチャートである。
【符号の説明】
1 移動状態検出部、2 負荷トルク演算部、3 負荷
トルク反転検出部、4反転時バックラッシュ補正量算出
部、5 起動検出部、6 起動時バックラッシュ補正量
算出部、7 加算器、8 バックラッシュ補正量算出条
件決定部、9加減速時バックラッシュ補正量算出部、1
0 起動時バックラッシュ補正量算出部、11 加算
器、100 加減速処理、101,105 減算器、1
02,106,110 増幅器、103,108 加算
器、104,107,109微分器、111 パワー増
幅部、112 対象システム、113 移動方向検出
部、114 バックラッシュ補正量算出部、115 入
出力特性図。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置制御装置により制御される駆動装置
    に接続された主動側ギヤと、可動部材に接続された従動
    側ギヤとの間に発生するバックラッシュを補正するバッ
    クラッシュ補正装置において、 従動側ギヤが一方向に運動中で、主動側ギヤが従動側ギ
    ヤに与える力の方向が逆になり、バックラッシュが発生
    する状態を、バックラッシュ補正装置に入力される可動
    部材の位置指令情報から判定し、バックラッシュを補正
    することを特徴とするバックラッシュ補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に係るバックラッシュ補正装置
    において、従動側ギヤが一方向に運動中であることを、
    前記位置指令情報から得た速度指令値が0より大きいこ
    とで判定し、 主動側ギヤが従動側ギヤに与える力の方向が逆になるこ
    とを、前記位置指令情報から、主動側ギヤから従動側ギ
    ヤに与えられる伝達トルクを演算し、伝達トルクの符号
    が反転したことで判定することを特徴とするバックラッ
    シュ補正装置。
  3. 【請求項3】 位置制御装置により制御される駆動装置
    に接続された主動側ギヤと、可動部材に接続された従動
    側ギヤとの間に発生するバックラッシュを補正するバッ
    クラッシュ補正装置において、 可動部材が動作を開始する時、移動方向にバックラッシ
    ュが存在する状態であることを、バックラッシュ補正装
    置に入力される可動部材の位置指令情報から判定し、バ
    ックラッシュを補正することを特徴とするバックラッシ
    ュ補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に係るバックラッシュ補正装置
    において、 バックラッシュが存在する状態であることを、前記位置
    指令情報から得た速度指令値が0より大きく、前記位置
    指令情報から得た加速度指令値が0より小さい時、また
    は、前記速度指令値が0より小さく、前記トルク指令値
    が0以上であることでバックラッシュを補正することを
    特徴とするバックラッシュ補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3,4に係るバックラッ
    シュ補正装置において、 前記位置指令情報から得た加速度指令値の微分値に比例
    した増幅率を演算し、 バックラッシュを補正する補正値に乗算することを特徴
    とするバックラッシュ補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4に係るバックラッ
    シュ補正装置において、 前記位置指令情報から可動部材が減速停止過程にあるこ
    とを判別し、減速停止過程に対応する増幅率を補正値に
    乗算することを特徴とするバックラッシュ補正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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