JP2016041943A - 軸受及び軸受の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外輪と内軸との間に水や異物等が浸入し難い軸受を提供する。【解決手段】軸受(10)は、内軸(14)と、外輪(12)と、シールゴム(22)とを備える。内軸は、取付部(122)を含む。取付部は、外輪が内軸に対して回転可能に配置されているときに、外輪の軸方向で外輪の一端側に位置する。外輪は、支持部(26)を含む。支持部は、外輪の内周面(13)から突出し、外輪の中心軸線周りの周方向に連続して形成される。支持部は、外輪の軸方向で軌道面(12A、12B)よりも取付部側に位置する。支持部は、支持面(26A)を含む。支持面は、軸方向で支持部の取付部側に形成される。シールゴムは、支持面に接着される本体(22A)を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、軸受及び軸受の製造方法に関し、詳しくは、シールゴムが接着された外輪を備える軸受及びその製造方法に関する。
自動車等の車両は、複数の車輪を備える。複数の車輪の各々は、軸受により、回転可能に支持される。このような軸受は、例えば、特許第4467070号公報に開示されている。
上記公報において、軸受は、外輪と、内軸と、複数の転動体と、シール部材とを含む。外輪は、筒形状を有する。外輪は、内周面を含む。内周面は、軌道面を含む。内軸は、外輪の内側に配置される。内軸は、外周面と、取付部とを含む。外周面は、軌道面を含む。取付部は、外周面から突出する。取付部は、外輪の軸方向で外輪の一端側に位置する。複数の転動体は、外輪が有する軌道面と、内軸が有する軌道面とに接触する。シール部材は、外輪と内軸との間に配置される。シール部材は、外輪の軸方向で複数の転動体よりも取付部側に位置する。シール部材は、芯金と、シールゴムとを含む。シールゴムは、芯金と一体的に形成されている。
上記軸受では、シール部材を外輪と内軸との間に配置するとき、芯金を外輪に圧入する。そのため、水や異物等が芯金と外輪との間から軸受内に浸入するおそれがある。
本発明の目的は、外輪と内軸との間に水や異物等が浸入し難い軸受を提供することである。
本発明の実施の形態による軸受は、内軸と、外輪と、シールゴムとを備える。外輪は、内軸に対して回転可能に配置される。シールゴムは、内軸と外輪との間に配置される。内軸は、外周面と、取付部とを含む。取付部は、外周面から突出して形成される。取付部は、外輪が内軸に対して回転可能に配置されているときに、外輪の軸方向で外輪の一端側に位置する。外輪は、内周面と、支持部とを含む。内周面は、軌道面を含む。軌道面は、周方向に連続して延びる。支持部は、内周面から突出し、外輪の中心軸線周りの周方向に連続して形成される。支持部は、軸方向で軌道面よりも取付部側に位置する。支持部は、支持面を含む。支持面は、軸方向で支持部の取付部側に形成される。支持面は、周方向に連続し、且つ、軸方向と交差する方向に広がる。シールゴムは、本体と、リップとを含む。本体は、支持面に接着される。リップは、本体と一体的に形成される。リップは、外輪が内軸に対して回転可能に配置されているときに、内軸に接触する。
本発明の実施の形態による軸受においては、外輪と内軸との間に水や異物等が浸入し難くなる。
本発明の実施の形態による軸受は、内軸と、外輪と、シールゴムとを備える。外輪は、内軸に対して回転可能に配置される。シールゴムは、内軸と外輪との間に配置される。内軸は、外周面と、取付部とを含む。取付部は、外周面から突出して形成される。取付部は、外輪が内軸に対して回転可能に配置されているときに、外輪の軸方向で外輪の一端側に位置する。外輪は、内周面と、支持部とを含む。内周面は、軌道面を含む。軌道面は、周方向に連続して延びる。支持部は、内周面から突出し、外輪の中心軸線周りの周方向に連続して形成される。支持部は、軸方向で軌道面よりも取付部側に位置する。支持部は、支持面を含む。支持面は、軸方向で支持部の取付部側に形成される。支持面は、周方向に連続し、且つ、軸方向と交差する方向に広がる。シールゴムは、本体と、リップとを含む。本体は、支持面に接着される。リップは、本体と一体的に形成される。リップは、外輪が内軸に対して回転可能に配置されているときに、内軸に接触する。
上記軸受の製造方法は、例えば、以下の工程(1)〜工程(3)を含む。工程(1)では、外輪及びシールゴムを準備する。工程(2)では、支持面に接着剤を付着する。工程(3)では、シールゴムの本体を支持面に押し当てて、本体を支持面に接着する。
上記軸受においては、シールゴムが外輪に接着されている。そのため、外輪と内軸との間に水や異物等が浸入し難くなる。
上記軸受の製造方法においては、シールゴムを、外輪に対して、外輪の軸方向に押し当てればよい。そのため、シールゴムの外輪への接着が容易になる。
上記軸受では、軸方向に垂直な径方向において、支持面の端縁が軌道面の端縁よりも中心軸線に近くてもよい。この場合、軸受の製造方法は、以下の工程(A)〜(D)を含む。
工程(A)では、金型と外輪とを準備する。ここで、金型は、外輪がセットされ、シールゴムを形成するための空間を有する。金型は、第1金型と、第2金型と、第3金型とを含む。第2金型は、径方向で外輪の外側に配置される。第2金型は、軸方向で第1金型と型合わせされる。第3金型は、径方向で外輪の内側に配置される。第3金型は、軸方向で第1金型と型合わせされる。工程(B)では、外輪のうち、シールゴムが接着される部分に接着剤を付着する。工程(C)では、接着剤が付着された外輪を金型にセットする。このとき、第3金型は、軸方向で、支持部と接触する。工程(D)では、未加硫のゴム材料を上記空間に充填する。工程(E)では、上記空間に充填されたゴム材料を加硫することにより、シールゴムを成形し、且つ、シールゴムを外輪に接着する。
上記軸受の製造方法においては、予め成形したシールゴムを外輪に接着する場合と比べて、製造工程を少なくできる。シールゴムの成形と、シールゴムの外輪への接着とを同じ工程で実現できるからである。
上記軸受において、外輪は、端面をさらに含む。端面は、軸方向の取付部側(一端側)に形成されている。好ましくは、シールゴムの本体は、支持面及び端面に接着される。
この場合、本体の外輪との接着面積を増やすことができる。その結果、シールゴムの外輪への接着が安定する。
上記シールゴムの本体が支持面及び端面に接着される態様では、本体の一部が、軸方向から見たときに、軸方向に垂直な径方向で、外輪の外周面よりも外側に位置する。
この場合、上記本体の一部により、外輪の外周面を流れてくる水等を堰き止めることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図中同一又は相当部分には、同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態による軸受10を示す。なお、以下の説明において、軸方向は、軸受10の回転中心軸線L1が延びる方向である。径方向は、回転中心軸線L1に垂直な方向、つまり、軸方向に垂直な方向である。周方向は、回転中心軸線L1周りの方向である。
図1を参照して、軸受10は、外輪12と、内軸14と、内輪16と、複数の転動体18Aと、複数の転動体18Bと、保持器20Aと、保持器20Bと、シールゴム22と、シール部材24とを含む。
外輪12は、例えば、軸受鋼からなる。外輪12は、本体121を含む。本体121は、筒形状を有する。
本体121は、内周面13を含む。内周面13は、軌道面12Aと、軌道面12Bと、接続面12Cとを含む。軌道面12A及び軌道面12Bは、軸方向で離れている。接続面12Cは、軸方向で軌道面12Aと軌道面12Bとの間に位置し、軌道面12Aと軌道面12Bとを接続する。
本体121は、さらに、支持部26を含む。支持部26は、内周面13から径方向で内側に向かって突出している。支持部26は、周方向に連続して形成されている。つまり、支持部26は、回転中心軸線L1を中心軸として、環状に形成されている。支持部26は、軸方向で軌道面12A及び軌道面12Bよりも一端側に形成されている。支持部26は、例えば、鍛造や切削等により、本体121と一体的に形成される。支持部26の詳細については、後述する。
外輪12は、さらに、複数の取付部122を含む。なお、図1では、1つの取付部122のみを図示している。複数の取付部122は、本体121の外周面に形成されている。複数の取付部122は、例えば、周方向に適当な間隔で配置される。
複数の取付部122の各々は、孔15を含む。当該孔15に挿入されるボルトにより、外輪12に懸架装置が固定される。
なお、外輪12が備える取付部は、1つであってもよい。この場合、取付部は、周方向に連続して形成され、複数の孔を含む。複数の孔は、例えば、周方向に適当な間隔で形成される。
内軸14は、例えば、軸受鋼からなる。内軸14は、外輪12の内側に配置される。内軸14は、外輪12と同軸上に配置される。つまり、内軸14は、中心軸線L1上に配置される。別の表現をすれば、内軸14の軸方向は、外輪12の軸方向と一致している。
内軸14は、本体141を含む。本体141は、孔14Aを含む。孔14Aは、本体141を軸方向に貫通している。本体141は、さらに、大径部14B、中径部14C及び小径部14Dを含む。
大径部14Bは、摺動面30を含む。摺動面30は、大径部14Bの外周面に形成されている。
中径部14Cは、大径部14Bよりも小さな外径を有する。中径部14Cは、軸方向で大径部14Bの隣に位置する。中径部14Cは、軌道面32を含む。軌道面32は、中径部14Cの外周面に形成されている。
小径部14Dは、中径部14Cよりも小さな外径を有する。小径部14Dは、軸方向で中径部14Cの隣に位置する。
内軸14は、さらに、取付部14Eを含む。取付部14Eは、本体141の外周面に形成され、本体141の外周面から突出している。取付部14Eは、周方向に連続して形成されている。つまり、取付部14Eは、回転中心軸線L1を中心軸として、環状に形成されている。取付部14Eは、大径部14Bよりも大きな外径を有する。取付部14Eは、軸方向で大径部14Bの隣に位置する。
取付部14Eは、複数の孔28を含む。複数の孔28は、例えば、周方向に等間隔に形成されている。複数の孔28の各々に挿入されるボルト34により、内軸14に車輪(具体的には、ホイール)やブレーキディスク等が取り付けられる。
内輪16は、例えば、軸受鋼からなる。内輪16は、回転中心軸線L1を中心とする環状の部材である。内輪16は、内軸14と同軸上に配置される。つまり、内輪16は、回転中心軸線L1上に配置される。別の表現をすれば、内輪16の軸方向は、内軸14の軸方向と一致している。
内輪16は、孔16Aを含む。孔16Aは、内輪16を軸方向に貫通している。
内輪16は、内軸14に固定される。具体的には、小径部14Dが内輪16に圧入されることにより、内輪16が内軸14に固定される。なお、内輪16の内軸14への固定方法は、圧入に限定されない。例えば、かしめ固定であってもよい。
内輪16は、軌道面16Bを含む。軌道面16Bは、内輪16の外周面に形成されている。
複数の転動体18Aは、外輪12と内軸14との間に配置される。複数の転動体18Aは、保持器20Aにより、周方向に等間隔に配置される。複数の転動体18Aの各々は、軌道面12Aと軌道面32とに接触する。
複数の転動体18Bは、外輪12と内輪16との間に配置される。複数の転動体18Bは、保持器20Bにより、周方向に等間隔に配置される。複数の転動体18Bの各々は、軌道面12Bと軌道面16Bとに接触する。
シールゴム22は、内軸14と外輪12との間に配置されている。シールゴム22は、外輪12に接着されている。シールゴム22の詳細については、後述する。
シール部材24は、外輪12と内輪16との間に配置される。シール部材24は、芯金24Aと、シールゴム24Bと、スリンガ24Cとを含む。芯金24Aは、外輪12に圧入される。シールゴム24Bは、芯金24Aと一体的に形成されている。スリンガ24Cには、内輪16が圧入される。
図2を参照しながら、支持部26及びシールゴム22の詳細について説明する。
支持部26は、支持面26Aを含む。支持面26Aは、軸方向で支持部26の一端側に形成されている。支持面26Aは、周方向に連続し、且つ、軸方向と交差する方向に広がる。つまり、支持面26Aは、回転中心軸線L1を中心とする環状面である。
支持部26は、さらに、溝26Bを含む。溝26Bは、支持面26Aに開口し、周方向に連続して延びる。溝26Bは、支持部26の外周縁に沿って形成されている。溝26Bの内面は、支持面26A及び内周面13に接続されている。つまり、溝26Bは、回転中心軸線L1を中心軸として、環状に形成されている。
支持部26は、さらに、内周面26C及び傾斜面26Dを含む。
内周面26Cは、周方向に連続し、且つ、軸方向に広がる。つまり、内周面26Cは、回転中心軸線L1を中心とする筒状面である。内周面26Cは、支持面26Aと傾斜面26Dとを接続する。内周面26Cは、図1に示すように、径方向で接続面12Cよりも内側に位置する。
傾斜面26Dは、周方向に連続し、且つ、軸方向と交差する方向に広がる。つまり、傾斜面26Dは、回転中心軸線L1を中心とする環状面である。傾斜面26Dにおいて、内周縁は外周縁よりも軸方向で一端側に位置する。
シールゴム22は、例えば、ニトリルゴムや水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム等からなる。シールゴム22は、周方向の全周に亘って形成されている。シールゴム22は、本体22Aと、複数(本実施形態では、3つ)のリップ22B、22C、22Dとを含む。
本体22Aは、全体として、回転中心軸線L1を中心とする円環板形状を有する。つまり、本体22Aは、周方向で全周に亘って形成されている。本体22Aは、支持面26Aに接着されている。本体22Aは、さらに、溝26Bの内面、内周面26C及び端面12Dに接着されている。ここで、端面12Dは、本体121の軸方向の一端に形成されている。端面12Dは、周方向に連続し、且つ、軸方向と垂直な方向に広がる。本体22Aの一部は、軸方向から見たときに、本体121の外周面よりも径方向で外側に位置する。
複数のリップ22B、22C、22Dは、本体22Aと一体的に形成されている。複数のリップ22B、22C、22Dの各々は、周方向で全周に亘って形成されている。つまり、複数のリップ22B、22C、22Dの各々は、回転中心軸線L1を中心として、環状に形成されている。複数のリップ22B、22C、22Dは、内軸14が外輪12の内側に配置されているときに、内軸14(具体的には、大径部14Bの摺動面30)に接触している。複数のリップ22B、22C、22Dの各々は、それ自身が有する弾性により、周方向で全周に亘って、摺動面30に押し付けられている。その結果、外輪12と、内軸14との間が、シールゴム22により、シールされる。
続いて、図3A〜図3Gを参照しながら、軸受10の製造工程のうち、外輪12にシールゴム22を接着する工程について説明する。
先ず、金型40(図3A参照)と、外輪12とを準備する。続いて、外輪12のうち、シールゴム22が接着される面に、接着剤を付着する。
続いて、図3Aに示すように、金型40に外輪12をセットする。図示はしていないが、金型40には、型を開閉するための装置や、型を閉じた状態に保持するための装置、ゴム材料を加硫するときに用いる加熱装置等が取り付けられている。
金型40は、金型40Aと、金型40Bと、金型40Cとを含む。金型40を構成する各金型の軸方向、径方向及び周方向は、外輪12の軸方向、周方向及び径方向と一致している。
金型40Aは、例えば、プリハードン鋼からなる。金型40Aには、例えば、離型性を向上させるために、適当な表面処理が施される。金型40Aの表面には、例えば、硬質炭素膜が形成される。
金型40Aは、径方向で外輪12の内側に配置される。金型40Aは、本体42と、凸部44と、凸部46とを含む。
本体42は、筒形状を有する。本体42は、外周面42Aと、端面42Bとを含む。金型40Aが外輪12の内側に配置されているとき、外周面42Aは接続面12Cに接している。端面42Bは、軸方向の一端に形成されている。
凸部44は、本体42の周方向に連続して形成され、外周面42Aから突出している。凸部44は、軸方向の他端に位置している。
凸部44は、凹部44Aを含む。凹部44Aは、軸方向の一端に形成されている。凹部44Aは、周方向に連続し、凸部44の外周面及び端面に開口している。
金型40Aが外輪12の内側に配置されているとき、外輪12の軸方向の他端部が凹部44A内に位置している。軸方向及び径方向において、外輪12の軸方向の他端部は、凹部44Aの内面に接している。つまり、外輪12の軸方向の他端に形成された端面12Eと、外輪12の内周面13とは、凹部44Aの内面に接している。
凸部46は、周方向に連続し、端面42Bから突出している。凸部46は、径方向の内側の端に位置している。金型40Aが外輪12の内側に配置されているとき、凸部46は、支持部26の傾斜面26Dに接している。
金型40Bは、金型48、金型50及び金型52を含む。金型48、金型50及び金型52は、例えば、金型40Aと同じ材料で形成される。金型48、金型50及び金型52には、例えば、金型40Aと同じ表面処理が施される。
金型48は、全体として、円環形状を有する。金型48は、凸部48Aを含む。凸部48Aは、軸方向の一端に形成され、金型48の外周面から径方向で外側に突出している。
金型48は、軸方向で金型40Aと型合わせされる。このとき、金型48の軸方向の他端に形成された端面は、金型40Aの端面42Bに対して、軸方向で接する。金型48の外周面は、凸部46の外周面に対して、径方向で接する。
金型50は、全体として、円環形状を有する。金型50は、凸部50A及び凹部50Bを含む。凸部50Aは、軸方向の一端に形成されている。凸部50Aは、周方向に連続し、金型50の外周面から径方向で外側に突出している。凹部50Bは、軸方向の一端に形成されている。凹部50Bは、周方向に連続し、金型50の内周面及び端面に開口している。
金型50は、軸方向及び径方向で金型48と型合わせされる。このとき、金型50の凹部50B内には、金型48の凸部48Aが位置している。軸方向及び径方向において、凸部48Aは、凹部50Bの内面に接している。つまり、凸部48Aの軸方向の他端に形成された端面と、凸部48Aの外周面とは、凹部50Bの内面に接している。
金型52は、全体として円環形状を有する。金型52は、凹部52B及び凸部52Aを含む。凹部52Bは、軸方向の一端に形成されている。凹部52Bは、周方向に連続し、金型52の内周面及び端面に開口している。凸部52Aは、軸方向の他端に形成されている。凸部52Aは、周方向に連続し、金型52の端面から軸方向に突出している。
金型52は、軸方向及び径方向で金型50と型合わせされる。このとき、金型52の凹部52B内には、金型50の凸部50Aが位置している。軸方向及び径方向において、凸部50Aは、凹部52Bの内面に接している。つまり、凸部50Aの軸方向の他端に形成された端面と、凸部50Aの外周面とは、凹部52Bの内面に接している。
金型40Cは、全体として、円環形状を有する。金型40Cは、外輪12の外側に配置される。金型40Cの内周面は、外輪12の外周面に接する。
金型40Cは、複数(本実施形態では、2つ)の金型54を含む。金型54は、例えば、金型40Aと同じ材料で形成される。金型54には、例えば、金型40Aと同じ表面処理が施される。複数の金型54は、周方向に並んで配置される。つまり、複数の金型54は、周方向に型合わせされる。なお、図3Aでは、1つの金型54のみを図示している。
金型54は、凹部54Aを含む。凹部54Bは、軸方向の一端に形成されている。凹部54Bは、周方向に連続し、金型54の外周面及び端面に開口している。
金型54は、軸方向及び径方向で金型52と型合わせされる。このとき、金型54の凹部54B内には、金型52の凸部52Aが位置している。軸方向及び径方向において、凸部52Aは、凹部54Bの内面に接している。つまり、凸部52Aの軸方向の他端に形成された端面と、凸部52Aの内周面とは、凹部54Bの内面に接している。
上述のように、金型40に外輪12がセットされたときに、金型40と外輪12との間には、空間56が形成される。
続いて、図3Bに示すように、空間56に未加硫のゴム材料58が充填される。ゴム材料58は、ランナを通じて、空間56に充填される。ランナは、例えば、金型52と金型54との間に形成される。
続いて、ゴム材料58を加硫し、シールゴム22を成形する。このとき、シールゴム22は、外輪12に接着される。シールゴム22の成形、及び、シールゴム22の外輪12への接着が完了するまで、金型40は、図3Bに示す状態に保持される。
続いて、金型40Aを、外輪12、金型40B及び金型40Cに対して軸方向に移動させる。これにより、図3Cに示すように、金型40Aが取り外される。
続いて、金型48を、外輪12、金型50、金型52及び金型40Cに対して軸方向に移動させる。これにより、図3Dに示すように、金型48が取り外される。
続いて、金型50を、外輪12、金型52及び金型40Cに対して軸方向に移動させる。これにより、図3Eに示すように、金型50が取り外される。
続いて、金型52を、外輪12及び金型40Cに対して軸方向に移動させる。これにより、図3Fに示すように、金型52が取り外される。
続いて、金型40Cを構成する複数の金型54の各々を、外輪12に対して径方向に移動させる。これにより、図3Gに示すように、金型40Cが取り外される。その結果、シールゴム22が接着された外輪12が得られる。
軸受10においては、外輪12にシールゴム22が接着されている。そのため、シールゴムが接着された芯金を外輪12に圧入する場合と比べて、軸受10の内部に水や異物等が浸入し難くなる。
軸受10においては、外輪12の端面12Dにシールゴム22が接着されている。そのため、シールゴム22の接着面積が増える。その結果、シールゴム22の外輪12への接着が安定する。
特に本実施形態では、支持部26が溝26Bを含む。シールゴム22は、溝26の内面にも接着されている。そのため、シールゴム22の接着面積がさらに増える。その結果、シールゴム22の外輪12への接着がさらに安定する。
軸受10においては、軸方向から見たときに、シールゴム22の一部が外輪12の外側に位置する。そのため、外輪12の外周面を流れてくる水がシールゴム22によって堰き止められる。その結果、軸受10内に水が浸入し難くなる。
上記のようにして、シールゴム22を外輪12に接着する場合、予め成形したシールゴム22を外輪12に接着する場合と比べて、製造工程を少なくできる。シールゴム22の成形と、シールゴム22の外輪12への接着とを同じ工程で実現できるからである。
[シールゴムの接着方法の応用例]
上記実施の形態では、シールゴム22を成形しながら、外輪12に接着していたが、例えば、予め成形したシールゴム22を外輪12に接着してもよい。このとき、シールゴム22は、図4に示すように、冶具60により、外輪12のうち、接着剤を付着した部分に押し当てられる。図4に示す例では、冶具60は、冶具60Aと、冶具60Bとを含む。
上記実施の形態では、シールゴム22を成形しながら、外輪12に接着していたが、例えば、予め成形したシールゴム22を外輪12に接着してもよい。このとき、シールゴム22は、図4に示すように、冶具60により、外輪12のうち、接着剤を付着した部分に押し当てられる。図4に示す例では、冶具60は、冶具60Aと、冶具60Bとを含む。
上記のようにして、シールゴム22を外輪12に接着する場合であっても、上記実施の形態と同様な効果を得ることができる。
上記のようにして、シールゴム22を外輪12に接着する場合、軸方向でシールゴム22を外輪12に押し当てればよい。そのため、例えば、シールゴムを径方向で外輪の内周面に押し当てる場合と比べて、シールゴム22の外輪12への接着が容易になる。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、上述の実施の形態によって、何等、限定されない。
例えば、金型40の形状や構成等は、上記実施の形態に記載のものに限定されない。冶具60の形状や構成等は、上記実施の形態に記載のものに限定されない。
シールゴム22の一部は、軸方向から見たときに、外輪12の外側に位置していなくてもよい。シールゴム22は、外輪12の端面12Dに接着されていなくてもよい。
支持部26は溝26Bを含んでいなくてもよい。支持面26Aは、軸方向に垂直な方向に広がっていなくてもよい。
10:軸受、12:外輪、12A:軌道面、12B:軌道面、12C:端面、13:内周面、14:内軸、22:シールゴム、22A:本体、22B:リップ、22C:リップ、22D:リップ、26:支持部、26A:支持面、40:金型、40A:金型、40B:金型、40C:金型
Claims (6)
- 内軸と、
前記内軸に対して回転可能に配置される外輪と、
前記内軸と前記外輪との間に配置されるシールゴムとを備え、
前記内軸は、
外周面と、
前記外周面から突出して形成され、前記外輪が前記内軸に対して回転可能に配置されているときに、前記外輪の軸方向で前記外輪の一端側に位置する取付部とを含み、
前記外輪は、
内周面と、
前記内周面から突出し、前記外輪の中心軸線周りの周方向に連続して形成される支持部とを含み、
前記内周面は、
前記周方向に連続して延びる軌道面を含み、
前記支持部は、
前記軸方向で前記軌道面よりも前記取付部側に位置し、
前記軸方向で前記支持部の前記取付部側に形成され、前記周方向に連続し、且つ、前記軸方向と交差する方向に広がる支持面を含み、
前記シールゴムは、
前記支持面に接着される本体と、
前記本体と一体的に形成され、前記外輪が前記内軸に対して回転可能に配置されているときに、前記内軸に接触するリップとを含む、軸受。 - 請求項1に記載の軸受であって、
前記軸方向に垂直な径方向において、前記支持面の端縁は、前記軌道面の端縁よりも前記中心軸線に近い、軸受。 - 請求項1に記載の軸受であって、
前記外輪は、さらに、
前記軸方向の前記取付部側に形成された端面を含み、
前記本体は、前記支持面及び前記端面に接着される、軸受。 - 請求項3に記載の軸受であって、
前記軸方向から見て、前記本体の一部は、前記軸方向に垂直な径方向で、前記外輪の外周面よりも外側に位置する、軸受。 - 請求項1に記載の軸受の製造方法であって、
前記外輪及び前記シールゴムを準備する工程と、
前記支持面に接着剤を付着する工程と、
前記本体を前記支持面に押し当てて、前記本体を前記支持面に接着する工程とを含む、製造方法。 - シールゴムが接着された外輪を備える軸受の製造方法であって、
前記外輪がセットされ、前記シールゴムを形成するための空間を有する金型と、前記外輪とを準備する工程と、
前記外輪のうち、前記シールゴムが接着される部分に接着剤を付着する工程と、
前記接着剤が付着された前記外輪を前記金型にセットする工程と、
未加硫のゴム材料を前記空間に充填する工程と、
前記ゴム材料を加硫することにより、前記シールゴムを成形し、且つ、前記シールゴムを前記外輪に接着する工程とを含み、
前記外輪は、
内周面と、
前記内周面から突出し、前記外輪の中心軸線周りの周方向に連続して形成される支持部とを含み、
前記内周面は、
前記周方向に連続して延びる軌道面を含み、
前記支持部は、
前記軸方向で前記軌道面よりも一端側に位置し、
前記軸方向で前記支持部の前記一端側に形成され、前記周方向に連続し、且つ、前記軸方向と交差する方向に広がる支持面を含み、
前記軸方向に垂直な径方向において、前記支持面の端縁は、前記軌道面の端縁よりも前記中心軸線の近くに位置し、
前記金型は、
第1金型と、
前記径方向で前記外輪の外側に配置され、前記軸方向で前記第1金型と型合わせされる第2金型と、
前記径方向で前記外輪の内側に配置され、前記軸方向で前記第1金型と型合わせされる第3金型とを含み、
前記第2金型及び前記第3金型が前記第1金型と型合わせされているときに、前記第3金型が前記軸方向で前記支持部と接触する、製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014165079A JP2016041943A (ja) | 2014-08-14 | 2014-08-14 | 軸受及び軸受の製造方法 |
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Family Applications (1)
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- 2014-08-14 JP JP2014165079A patent/JP2016041943A/ja active Pending
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