JP2016041036A - 粉わさび包装体 - Google Patents

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充紀 酒田
Mitsunori Sakata
充紀 酒田
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Abstract

【課題】本発明の目的は、副原料が少ない粉わさびを用いて、簡便に且つ目などを傷めずに混合できる粉わさびを提供することである。更に、混合後も、喫食時までに辛味、風味及び味を持続させることのできる粉わさびを提供することである。【解決手段】前記課題は、本発明の外圧により剥離可能な熱融着部で分割された2つ以上の室を有する包装袋の、第1室に乾燥させた粉わさびを含み、第2室に水性液を含む粉わさび包装体によって解決することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、粉わさび包装体に関する。本発明によれば、チューブ入り練りわさびと比較して、含まれている副原料が少ないため、わさび本来の風味を得ることができる。
わさびは、日本料理の薬味として寿司、刺身、茶漬け、及び蕎麦などに広く使用されている。わさびの風味、特に辛味は揮発性のものが多いため、すりおろして時間が経過すると、風味が失われてしまう。
現在、家庭用のわさびとしては、使用しやすいチューブ入り練りわさびが広く流通している(特許文献1)。しかしながら、常温保存の必要性、並びにわさびの風味及び辛味を保持するために、ソルビット、食用油脂、食塩、増粘剤、着色料、及び香辛料抽出物などの副原料が含まれており、わさび本来の風味及び味が失われていると言われている。
特開平9−154531号公報
チューブ入り練りわさびが開発される以前から使用されていた粉わさびは、チューブ入り練りわさびに含まれている副原料が少なく、使用の際に計量した水と混合することによって、わさび本来の風味を得ることができる。
しかしながら、粉わさびを水と練り合わせる場合、スプーンなどの調理器具を準備する煩雑さがあり、また混合中に辛味成分が揮発するため、大量に混合する場合は目を傷める危険性が指摘されていた。更に、わさびの主要な辛味成分であるアリルイソチオシアネートが経時的に揮発及び分解するため、喫食時に辛味が持続せず、またわさび本来の風味も揮発するため、わさびの香りが弱くなるなどの問題があった。
本発明の目的は、副原料が少ない粉わさびを用いて、簡便に且つ目などを傷めずに混合できる粉わさびを提供することである。更に、混合後も、喫食時までに辛味、風味及び味を持続させることのできる粉わさびを提供することである。
本発明者らは、前記の課題について鋭意研究した結果、驚くべきことに、剥離可能な熱融着部で分割された少なくとも2つの室を有する包装袋の第1室にわさびを封入し、そして第2室に水などの水性液を封入することによって、前記課題を解決できることを見出した。すなわち、喫食前に、熱融着部を剥離し、別の室に含まれている粉わさびと水とを混合することにより、目などを傷めずに混合することが可能であった。また、混合後も空気に触れないため、喫食時までに辛味、風味及び味を持続させることができた。
しかしながら、本発明者らは、本発明の粉わさび包装体を製造する過程において、粉わさびを包装袋に封入し、そして熱融着(ヒートシール)により封止する場合に、静電気等によって熱融着部に粉わさびが噛みこまれるという問題が発生することに気付いた。本発明者は、粉わさびの噛み込みの問題について、更に鋭意研究した結果、驚くべきことに、わさびに油脂を添加することによって、細かい粒径の粉わさびに油脂が吸着し、包装体への充填の際に発生する樹脂フィルムへの、粉わさびの噛み込みを防止できることを見出した。
更に、本発明者らは、本わさびを原料とする粉わさびを、従来の乾燥方法である熱風乾燥により得た場合、辛味がなくなってしまうことを知った。本発明者らは、本わさびを含む粉わさびについて、鋭意研究した結果、驚くべきことに、真空乾燥又は真空凍結乾燥により乾燥することによって、辛味が維持できることを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1]外圧により剥離可能な熱融着部で分割された2つ以上の室を有する包装袋の、第1室に乾燥させた粉わさびを含み、第2室に水性液を含む粉わさび包装体、
[2]前記粉わさびが、油脂及び/又はアルコールが添加されたものである、[1]に記載の粉わさび包装体、
[3]前記油脂及び/又はアルコールが粉わさびに噴霧又は混合されたものである、[1]又は[2]に記載の粉わさび包装体、
[4]前記粉わさびの10質量%以上が、真空乾燥及び/又は真空凍結乾燥により乾燥された本わさびの粉末である、[1]〜[3]のいずれかに記載の粉わさび包装体
[5]前記包装体が方形であって、剥離可能な熱融着部と交差する2つの端部が熱融着により封止されたものである、[1]〜[4]のいずれかに記載の粉わさび包装体
[6]前記包装袋が、酸素バリア性及び水蒸気バリア性を有する積層フィルムにより形成される、[1]〜[5]のいずれかに記載の粉わさび包装体、又は
[7]注出具を有する、[1]〜[6]のいずれかに記載の粉わさび包装体、
に関する。
更に、本明細書は、
[8]油脂及び/又はアルコールが添加された粉わさび、
[9]前記油脂及び/又はアルコールが粉わさびに噴霧又は混合された[8]に記載の粉わさび、又は
[10]前記粉わさびの10質量%以上が、真空乾燥及び/又は真空凍結乾燥により乾燥された本わさびの粉末である、[9]又は[10]に記載の粉わさび、
を開示する。
更に、本明細書は、
[11]10質量%以上の、真空乾燥及び/又は真空凍結乾燥により乾燥された本わさびの粉末を含む、粉わさび、又は
[12]本わさびを真空乾燥及び/又は真空凍結乾燥する工程を含む、粉わさびの製造方法、
を開示する。
前記[8]〜[11]に記載の粉わさびは、本発明の粉わさび包装体に、包装されている粉わさびに限定されるものではない。すなわち、缶に封入された粉わさびでもよく、水性液を含まない包装体に包装された粉わさびでもよい。
本発明の粉わさび包装体によれば、チューブ入り練りわさびと比較して、含まれている副原料が少ないため、わさび本来の風味を得ることができる。また、包装袋の中で粉わさびと、水などを混合するため、目などを傷めずに混合することが可能であり、更に混合後も空気に触れないため、喫食時までに辛味、風味及び味を持続させることができる。
更に、冬場又は寒冷地などでは、粉わさびを水などと混合する場合、温度が低いために練り始めてから辛味の発現までに時間を要した。すなわち、粉わさびをスプーンなどで混合した場合、辛味の発現が遅かった。しかしながら、本発明の粉わさび包装体を用いた混合方法によれば、熱融着部を指の外圧で剥離し、包装袋の第1室のと、第2室の水性液と指で混合するため、人の体温が混合物に伝わる。従って、混合物の温度が上昇し、辛味の発現を早めることが可能であった。
また、本発明の粉わさび包装体に含まれる粉わさびに油脂及び/又はアルコールを添加することによって、包装体へ粉わさびを充填する際に発生する、樹脂フィルムの熱融着部(ヒートシール部)への噛み込みを防止することができた。これによって、本発明の粉わさび包装体の製造において、粉わさびの高速充填が可能となり、製造時間を短縮することが可能となった。更に、熱融着部(ヒートシール部)への噛み込みが減少することにより、粉わさびが含まれる室の容積を小さくすることができ、結果として、粉わさび包装体のサイズを小さくすることが可能となり、保存及び輸送コストが削減された。
更に、粉わさびに油脂及び/又はアルコールを添加することによって、油脂が含まれないものと比較して、粉わさびと水等の混合後の、辛味保持時間が延長され、混合後の保存期間を延長することが可能であった。更に、油脂及び/又はアルコールが添加されていることによって、喫食時の風味も優れているものである。
また、前記[8]〜[10]に記載の粉わさびは、油脂及び/又はアルコールが添加されていることによって、喫食時の風味が優れているものである。また、通常の粉わさびは、保存によって粉わさびが結着し、塊を形成することがあった。更に、本発明の粉わさびは、油脂の添加することによって、粉わさびの結着を抑え、塊の形成を抑制することができる。
更に、前記[11]に記載の本わさびを含む粉わさびについては、本わさびを原料とする粉わさびの製造において、真空乾燥又は真空凍結乾燥を用いることによって、本わさびの辛味を維持することが可能であった。また、熱風乾燥では、本わさびを原料とする粉わさびの色が悪くなることがあったが、真空乾燥又は真空凍結乾燥により、色の劣化を抑制することが可能であった。
本発明の粉わさび包装体の1つの実施態様を示した図である。 粉わさびに、油脂又はアルコールを添加した場合と、油脂を添加しない場合とにおける、粉わさびと水性液とを混合した後の辛味保持効果を辛味成分(アリルイソシアネート)の保持を持続時間で示すグラフである。 本発明の粉わさび包装体の1つの実施態様を示した斜視図である。 本発明の粉わさび包装体の1つの実施態様を示した斜視図である。
〔I〕粉わさび包装体
本発明の粉わさび包装体は、外圧により剥離可能な熱融着部で分割された2つ以上の室を有する包装袋を含み、第1室に粉わさびが含まれ、そして第2室に水性液を含むものである。本発明の粉わさび包装体は、3つ以上の室、例えば第3室等を有することができ、本発明の効果が得られる限りにおいて、第3室等に例えば油脂を含むことができる。
なお、本明細書における「第1室」、「第2室」、及び「第3室」等は、それらの室の位置又は順位を示すものではなく、単にそれらの室を区別するために便宜的に使用しているものである。すなわち、粉わさびが含まれる室を「第1室」と称し、水性液を含む室を「第2室」と便宜的に称しているが、粉わさびが含まれる室を「第2室」と称し、水性液を含む室を「第1室」と称することと異なることを意味するものではない。
《剥離可能な熱融着部》
剥離可能な熱融着部(以下、剥離熱融着部と称することがある)は、包装体の外部から加えられる圧力によって剥離する限りにおいて限定されるものではない。包装体の外部から加えられる圧力は、例えば第2室に含まれている水性液を、指によって、粉わさびの含まれている第1室に押し出す圧力を挙げることができる。また、逆に第1室に含まれている粉わさびを、指によって、水性液の含まれている第2室に押し出す圧力でもよい。
一方、外部から加えられる圧力は、剥離熱融着部を剥離することが可能であるが、包装体を開封することのできる圧力ではない。例えば、図1に示す実施態様のように、剥離熱融着部4と交差している包装体を密封している非剥離熱融着部5、又は剥離熱融着部4と平行な非剥離熱融着部6を有する場合、非剥離熱融着部5又は6は、外部から加えられる圧力によって解離しないものである。換言するならば、外部から加えられる圧力は、非剥離熱融着部5又は6を剥離しない圧力である。
剥離可能な熱融着部が、包装体の外部から加えられる圧力によって剥離するとは、剥離熱融着部全面が剥離しなくてもよい。少なくとも剥離熱融着部の一部が剥離することで、2室がつながり、水溶液が移動可能になればよい。また剥離した一部等を引っ張ることで、剥離熱融着部全てを剥離することもできる。
包装体が方形の場合は、剥離熱融着部の略中心部を剥離熱融着部のシール方向とは垂直に二つ折りにして、外部からの圧力を加えることで、さらに容易に剥離させることができる。例えば図1に示すように、の包装体に折り曲げ指示線aを入れ、二つ折りにして剥離させることができる。
従って、剥離熱融着部の接着強度は、限定されるものではないが、例えば2〜15N/15mm幅であり、好ましくは4〜10N/15mm巾である。前記剥離熱融着部熱融着部の幅も限定されるものではないが、例えば1〜10mmとすることができ、好ましくは2〜5mmである。
一方、非剥離熱融着部の接着強度は、限定されるものではないが、例えば15〜30N/15mm幅であり、好ましくは20〜30N/15mm巾である。非剥離熱融着部の幅も限定されるものではないが、例えば5〜15mmとすることができ、好ましくは5〜10mmである。
包装体の形状は、外圧により剥離可能な熱融着部で分割された2室を有する限りにおいて限定されるものではないが、例えば方形、楕円形、ガセット袋形又はテトラ形などを挙げることができる。例えば、包装体が方形であって、剥離可能な熱融着部と交差する2つの端部が熱融着により封止されているものが、製造工程上好ましい。しかしながら、外部から加えられる圧力によって剥離しない非剥離熱融着部は、方形の1つの端部でもよく、2つの端部でもよく、3つの端部でもよく、そして4つの端部でもよい。更に、包装体は方形以外の形状を有し、熱融着以外の方法により、粉わさび及び水性液を密封できるものでもよい。熱融着以外の密封方法は、特に限定されるものではなく、剥離可能な熱融着部より、強固な接着を示すものであればよい。
本発明の粉わさび包装体の1つの実施態様について、図1に従って説明する。本発明の粉わさび包装体(1)は、剥離熱融着部(4)により、粉わさびを含む第1室(2)及び水性液を含む第2室(3)に分割される。すなわち、粉わさびを含む第1室(2)及び水性液を含む第2室(3)は剥離熱融着部(4)により、2つの室に仕切られる。そして、剥離熱融着部(4)、剥離熱融着部と交差する2つの非剥離熱融着部(5)、及び右側の積層フィルムの折り返しによって、水性液を含む第2室(3)は封止される。また、粉わさびを含む第1室は、剥離熱融着部(4)、剥離熱融着部と交差する2つの非剥離熱融着部(5)、及び左側の非剥離熱融着部(6)によって、封止される。
また、包装体の形状は、方形に限られず、図3又は4に記載の形状を有するものでもよい。
前記包装袋に用いる積層フィルムは、限定されるものではないが、酸素バリア性及び水蒸気バリア性を有する積層フィルムが好ましい。また、積層フィルムの最内層のフィルムは、ヒートシール性を有するものが好ましい。また、遮光性フィルムを含む積層フィルムが好ましい。遮光性フィルムにより、粉わさびの退色を防ぐことができる。
剥離熱融着部は、前記のように外部から加えられる圧力によって剥離し、一方非剥離熱融着部は外部から加えられる圧力によって剥離しないものである。すなわち、剥離熱融着部と、非剥離熱融着部とは、接着強度が異なるものであるが、この接着強度の違いは、シートシール時の温度及び圧力によって調整することができる。例えば、ヒートシールの温度を上昇させることによって接着強度を上昇させることが可能であり、またヒートシールの圧力を上昇させることによって接着強度を上昇させることができる。
《粉わさび》
本発明に用いる第1室に含まれる粉わさびは、特に限定されるものではない。粉わさびの原料としては、例えば本わさび、又は西洋わさびを用いることができ、具体的にはこれらの乾燥粉末を粉わさびとして用いることができる。粉わさびの乾燥方法は、限定されるものではないが、例えば熱風乾燥を用いることができる。しかしながら、本わさびを原料とした粉わさびにおいては、熱風乾燥により、辛味がなくなってしまった。従って、本わさびを原料とした粉わさびの製造においては、真空乾燥又は真空凍結乾燥が好ましい。
真空乾燥又は真空凍結乾燥の、真空度、棚温度又は加温時間は、粉わさびとなる本わさび、及び/又は西洋わさびの大きさや量などにより、適切な条件に設定されるものであるが、減圧度は1Torr以下が好ましく、0.5Torr以下が更に好ましく、真空中の最高棚温度は、30〜80℃が好ましく、45〜70℃が更に好ましい。更に、本わさび乾燥粉末、及び/又は西洋わさび乾燥粉末に、わさびの風味に影響を与えない範囲で、酸化防止剤、安定化剤、着色料、ビタミンC又は香料などを適宜添加することができる。ただし、本発明のわさびを利用した製品の場合には、その製品に合わせた香料を適宜用いることができる。
わさびの辛味及び風味成分としては、イソチオシアネート類、例えばメチルイソチオシアネート、iso-プロピルイソチオシアネート、n-ブチルイソチオシアネート、sec-ブチルイソチオシアネート、iso-ブチルイソチオシアネート、n-ペンチルイソチオシアネート、n-ヘキシルイソチオシアネート、アリルイソチオシアネート、3-ブテニルイソチオシアネート、4-ペンテニルイソチオシアネート、5-ヘキセニルイソチオシアネート、6-ヘプテニルイソチオシアネート、フェニルイソチオシアネート、ベンジルイソチオシアネート、β-フェネチルイソチオシアネート、3-フェニルプロピルイソチオシアネート、3-メチルチオプロピルイソチオシアネート、4-メチルチオブチルイソチオシアネート、5-メチルチオペンチルイソチオシアネート、6-メチルチオヘキシルイソチオシアネート、7-メチルチオヘプチルイソチオシアネート、8-メチルチオオクチルイソチオシアネート、5-メチルスルフィニルペンチルイソチオシアネート、6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート、7-メチルスルフィニルヘプチルイソチオシアネート、8-メチルスルフィニルオクチルイソチオシアネートなどを挙げることができ、そのなかでも主要な辛味成分はアリルイソチオシアネートである。イソチオシアネート類は、粉わさびにおいてはグルコシノレート(カラシ油配糖体)として含まれており、水分を加えることによりミロシナーゼ(酵素)が作用し、イソチオシアネート類が生成され、辛味及び風味が発現する。従って、本発明において、わさびの辛味及び風味成分の前駆体は、水などの水性液と粉わさびとを混合するまでは安定的に存在する。しかしながら、水などの水性液と粉わさびとを混合することで生成するイソチオシアネート類は揮発しやすく、また分解されやすい。
そのため、本発明の用いる第1室に含まれる粉わさびの含水率は、10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましく、7質量%以下がさらに好ましい。
本発明の粉わさび包装体においては、粉わさびと、水性液とが剥離熱融着部によって、2室に分割されて収納されている。従って、喫食直前に粉わさびと、水性液とを混合し、酵素反応を作用させることによって、前記イソチオシアネート類を生成し、喫食時にわさび本来の辛味、風味及び味を提供することができる。更に、油脂又はアルコールを添加することによって、粉わさびと水性液とを混合した後も、辛味及び風味成分を維持することが可能である。
《水性液》
本発明に用いられる水性液は、粉わさびと練り合わせた場合にわさびの辛味又は風味が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば水、pH調整水、油脂が乳化もしくは分散した水溶液、又は調味液を挙げることができる。
水性液は、長期保存のために、好ましくは殺菌処理又は静菌処理を行う。殺菌処理又は静菌処理は、常温保存において一般細菌、カビ、酵母、乳酸菌、又は大腸菌群などの微生物の増殖を防ぐことができる限りにおいて限定されないが、例えば有機酸等による酸性化処理、加熱処理、加圧加熱処理、又はフィルター処理を挙げることができる。
粉わさびと水性液との量は、わさびの辛味又は風味が得られる限りにおいて、特に限定されるものではないが、好ましくは粉わさび1重量部に対して水性液1.5〜3重量部であり、より好ましくは1.7〜2.5重量部である。
《油脂》
油脂は、特に限定されるものではないが、粉わさびに噴霧、及び/又は混合するために、噴霧や混合する時に液体の油脂であればよいが、粉わさびの品質面や作業面から、常温で液体の液体油脂が好ましい。液体油脂としては、食用油脂であり、そして25℃で液体の油脂であれば特に限定されないが、例えば動物油脂、植物油脂、又はそれらの分別油脂若しくはエステル交換油脂を挙げることができ、これらの油脂を単独又は2つ以上組み合わせて使用することができる。
動物油脂としては、乳脂、魚油、鯨油、牛脂、豚脂、鶏油、卵黄油、又はラード、羊油を挙げることができ、植物油脂としては、ナタネ油、パーム油、大豆油、ごま油、オリーブ油、サフラワー油、コーン油、米油、綿実油、ぬか油、落花生油、ひまわり油、紅花油、パーム核油、又はヤシ油を挙げることができるが、風味の点で、コーン油、米油、ナタネ油、大豆油、紅花油又はひまわり油が好ましい。
≪アルコール≫
本発明の粉わさびに添加することのできるアルコールは、特に限定されるものではないが、エチルアルコールが好ましい。具体的には95重量%以上の純度のものを用いることが好ましい。アルコールを添加した場合、油脂とは違い、わさびを水溶液に溶く場合にも、油浮することがない。
実施例に示すように、油脂、又はアルコールを粉わさびに添加することによって、粉わさびと水性液とを混合した後の辛味保持時間を延長することができる。この効果は、油脂又はアルコールと粉わさびとを、単に添加することによって得ることができる。
しかしながら、樹脂フィルムの熱融着部への粉わさびの噛み込みを防止することができる点において、粉わさびに油脂又はアルコールを噴霧または混合することが好ましい。粉わさびへの油脂の噴霧の方法は、特に限定されるものではないが、スプレー方式によって噴霧することや、スプレーしながら撹拌することなどができる。
粉わさびと油脂との混合量は、辛味保持時間を延長効果が得られる限りにおいて、及び/又は包装体の熱融着部における粉わさびの噛み込みの抑制効果が得られる限りにおいて、特に限定されるものではないが、粉わさび1重量部に対する油脂の量は、好ましくは0.01〜0.2重量部であり、より好ましくは0.03〜0.1重量部である。
また、粉わさびとアルコールとの混合量も、辛味保持時間を延長効果が得られる限りにおいて、及び/又は包装体の熱融着部における粉わさびの噛み込みの抑制効果が得られる限りにおいて、特に限定されるものではないが、粉わさび1重量部に対するアルコールの量は、好ましくは0.01〜10.0重量部であり、より好ましくは1.0〜8.0重量部である。
一方、油脂を粉わさびに添加せずに、本発明の粉わさび包装体の第3室に含ませることも可能である。油脂を第2室の水性液に含ませたる場合は、油脂と、水性液の分離を防ぐために乳化させる必要があるからである。
《注出具》
本発明の粉わさび包装体は、粉わさびと水性液との混合物を、包装体を開封することによって取り出すことができる。しかしながら、注出具を備えることによって、注出具から粉わさびと水性液との混合物を取り出すことができる。
本発明に用いることのできる注出具の形態としてしては、包装体が使用時まで密封されている限りにおいて、特に限定されるものではないが、例えば、プラスチック等で出来ているスクリュー式のスパウト、注出部を切り取るスパウト、ストロー状のチューブが装着されている注出具等を挙げることができる。
また本発明に用いることのできる注出具は、通常の方法によって、包装体に備えることができる。具体的には、熱溶着や嵌めこみによって、包装体に付することができる。
注出具の固定位置は限定されるものではない。
本発明の粉わさび包装体は、例えばスクリューキャップ付きの注出具を有することによって、1回で使用しきれなかった混合されたわさびを、冷蔵庫等に保存し、複数回使用することができるようになる。
《混合方法》
本発明の粉わさび包装体における、粉わさびと水性液との混合方法は、特に限定されるものではないが、例えば以下のように行うことができる。
指によって水性液の含まれている第2室(3)を押圧し、第2室に含まれている水性液及び空気を、粉わさびが含まれている第1室(2)との仕切りの剥離熱融着部(4)に向かって押し出す。その押圧により、剥離熱融着部が剥離し、水性液が第1室の粉わさびと接触する。指により、包装体を揉むことによって、粉わさびと水性液とが混合し、混合物を得ることができる。混合物は、包装体を開封することによって、包装体から取り出すことができる。また、注出具を有する場合は、注出具から混合物を取り出し、使用することができる。
指によって、粉わさびと水性液とを混合することにより、指の体温が混合物に伝わり、それによって混合物の温度が上昇し、酵素反応が促進されることにより辛味の発現を早めることが可能である。特に、30〜40℃の温度が加わることが好ましい。
《製造方法》
本発明の粉わさび包装体は、粉わさびと、水性液を用いることを除いては、通常の2室を有する包装体の製造方法に従って、製造することができる。
粉わさびは、通常の製造方法によって製造されてものを用いることができる。前記粉わさびは、好ましくは油脂及び/又はアルコールを含むものであり、より好ましくは、油脂及び/又はアルコールを混合及び撹拌によって付着させるものであるか、又はスプレーしながら撹拌する方法によって、液体油脂を粉わさびに噴霧するものである。一方、水性液としては、前記「水性液」の項に記載のものを、使用することができる。
粉わさび包装体の製造方法に使用する袋の形態としてしては、封筒貼りタイプ、三方シールタイプ、四方シールタイプ、封筒貼りタイプを変形させたテトラシールタイプを用いることができる。例えば、三方シールタイプの場合を、図1を用いて説明する。
図1に記載のように、積層フィルムを右側で折り返し、左側の非剥離熱融着部(6)を作製するために、一定温度及び圧力でシールする。それと同時又は別に剥離熱融着部(4)を作製するために、前記非剥離熱融着部(6)よりも、接着強度が弱くなるような温度及び圧力でシールする。これによって、三方シールタイプの袋を得ることができる。この筒状体の下端を一定温度及び圧力でシールすることによって、下端の非剥離熱融着部(5)を作成する。下端が封止された筒状体の第1室(2)に粉わさびを、第2室(3)に水性液を充填する。その後、筒状体の上端を一定温度及び圧力でシールすることによって、上端の非剥離熱融着部(5)を作成する。なお、下端及び上端の非剥離熱融着部(5)は、一回のシールで作製し、その間を切断することによって作成することができる。
前記の方法によって、例えば三方シールタイプの本発明の粉わさび包装体を製造することができる。
〔II〕粉わさび
本発明の粉わさびは、油脂及び/又はアルコールが添加されたものである。すなわち、本発明の粉わさびは、本発明の粉わさび包装体に含まれる粉わさびであってよい。従って、例えば粉わさびは、前記油脂及び/又はアルコールが粉わさびに噴霧又は混合されたものでよく、前記粉わさびの10質量%以上が、真空乾燥及び/又は真空凍結乾燥により乾燥された本わさびの粉末である粉わさびでもよい。
〔III〕本わさびを含む粉わさび及びその製造方法
本発明の粉わさびは、本わさびを含む粉わさびでもよい。本わさびを含む粉わさびは、10質量%以上の、真空乾燥及び/又は真空凍結乾燥により乾燥された本わさびの粉末を含む。すなわち、本発明の粉わさびは、本発明の粉わさび包装体に含まれる粉わさびであってよい。
本発明の本わさびを含む粉わさびの製造方法は、本わさびを真空乾燥及び/又は真空凍結乾燥する工程を含む。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
《実施例1》
本実施例においては、液体油脂としてコーン油を用いて粉わさび包装体を作製した。
西洋わさびを5mmの厚みにスライスし、70℃で熱風乾燥することによって、水分が5質量%以下とした後粉砕し粉わさびを得た。得られた粉わさび2gあたりコーン油(液体油脂)0.15gとなるように、混合用容器に粉わさび及びコーン油(日清オイリオグループ社)を入れ、混合及び撹拌し、油脂添加粉わさびを得た。2室を有し、その2室のそれぞれの一方の端部が開放している包装体に、油脂添加粉わさび及び水性液を充填した。まず、1つの室に油脂添加粉わさび2gを手充填し、粉わさび側の室の解放部を、熱融着によりシールした。次に、もう1つの室にpH3.6の有機酸水溶液(無菌水にグルコン酸を添加しpH3.6に調整)4gを手充填し、水性液側の室の解放部を熱融着によりシールし、粉わさび包装体1を製造した。
《実施例2》
本実施例では、液体油脂を用いずに粉わさび包装体を製造した。
コーン油を粉わさびに添加しないことを除いては、実施例1の操作を繰り返し、粉わさび包装体2を得た。
《実施例3》
本実施例では、本わさびを5mmの厚みにスライスし真空乾燥した後粉砕し製造された粉わさびを用いて、粉わさび包装体を作製した。西洋わさび由来の粉わさび2gに代えて、西洋わさび由来の粉わさび1.8g及び本わさび由来の粉わさび0.2gを用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返し、粉わさび包装体3を得た。
真空乾燥された本わさび由来の粉わさびは、以下のように製造した。本わさびを5mmの厚みにスライスし真空乾燥機を用い、水分が5質量%以下になるまで、減圧度0.9Torr、最高棚温度を65℃で真空乾燥し、粉砕した。
《実施例4》
本実施例では、本わさびを真空乾燥することによって製造された粉わさびを用いて、粉わさび包装体を作製した。西洋わさび由来の粉わさび1.0g及び本わさび由来の粉わさび1.0gを用いたことを除いては、実施例3の操作を繰り返し、粉わさび包装体4を得た。
《実施例5》
本実施例では、本わさびを真空乾燥することによって製造された粉わさびを用いて、粉わさび包装体を作製した。西洋わさび由来の粉わさび1.9g及び本わさび由来の粉わさび0.1gを用いたことを除いては、実施例3の操作を繰り返し、粉わさび包装体5を得た。
《実施例6》
本実施例では、本わさびを真空乾燥することによって製造された粉わさび及びコーン油を用いて、粉わさび包装体を作製した。本わさび由来の粉わさび2.0gを用いたことを除いては、実施例3の操作を繰り返し、粉わさび包装体6を得た。
《実施例7》
本実施例では、本わさびを真空乾燥することによって製造された粉わさびのみを用いて、粉わさび包装体を作製した。本わさび由来の粉わさび2.0gを用いたことを除いては、実施例2の操作を繰り返し、粉わさび包装体7を得た。
《実施例8》
本実施例では、本わさびを真空乾燥することによって製造された粉わさび及びアルコールを用いて、粉わさび包装体を作製した。本わさび由来の粉わさび2.0gを用いたこと、及びコーン油に代えてエチルアルコール(日本アルコール産業社)を用いたことを除いては、実施例3の操作を繰り返し、粉わさび包装体8を得た。
《比較例1》
西洋わさびを熱風乾燥により粉わさびとし、缶に充填し、従来の粉わさびを得た。
《喫食時の風味》
前記実施例1〜6及び比較例1で得られた粉わさびについて、被験者5人で喫食時の風味の官能試験を行った。実施例1〜6の粉わさび包装体は、袋の中で水性液と、粉わさびとを混合し、ペースト状にして取り出した後に、香り、辛味、及び味を確認し、風味を評価した。比較例1の従来品は、器に2.0gを取り出し、4gの無菌水を添加し、ペースト状にした後に、香り、辛味、及び味を確認し、風味を評価した。評価は下記の5つの基準で採点した。
5点:優れている
4点:やや優れている
3点:普通
2点:やや劣る
1点:劣る
5人のうち、最高点及び最低点を除き、合計点数を3で割って点数とした。表1に結果を示す。
比較例1の従来の粉わさびと比較して、本発明の2室に粉わさびと、水性液を含む粉わさび包装袋とすることによって、喫食時の風味が向上した。また、辛味及び香りの持続性も向上した。更に、真空乾燥された本わさびを含むことによって、喫食時の風味が向上した。
《実施例9》
実施例9〜13においては、粉わさびの充填を機械充填で行い、粉わさびのシール部への噛み込みを検討した。
本実施例9においては、液体油脂としてコーン油を用いて粉わさび包装体を作製した。
西洋わさびを粉砕し、70℃で熱風乾燥することによって、水分が5質量%以下の粉わさびを得た。得られた粉わさび2gあたりコーン油(液体油脂)0.15gとなるように、混合用容器に粉わさび及びコーン油を入れ、混合及び撹拌し、油脂添加粉わさびを得た。1枚のフィルムを折り返し、流れ方向に折り合わせた端部のシールを行い筒状にした後、剥離熱融着部を連続的に作成し、2つの筒を有し、その2つの筒包装体に、油脂添加粉わさび及び水性液を充填しながら、底部のシールを行い充填済の2室を作成しカットする装置にて、1つの室に油脂添加粉わさび2gを機械充填し、もう1つの室にpH3.6の有機酸水溶液(無菌水にグルコン酸を添加しpH3.6に調整)4gを手充填し、粉わさび包装体9を製造した。
《実施例10》
本実施例では、液体油脂を用いずに粉わさび包装体を製造した。
コーン油を粉わさびに添加しないことを除いては、実施例9の操作を繰り返し、粉わさび包装体10を得た。
《実施例11》
本実施例では、液体油脂の量を減らして、粉わさび包装体を製造した。
コーン油0.15gに代えて、コーン油0.05gを用いたことを除いては、実施例9の操作を繰り返し、粉わさび包装体11を得た。
《実施例12》
本実施例では、液体油脂として、なたね油を用いて、粉わさび包装体を製造した。
コーン油に代えて、なたね油(日清オイリオグループ社)を用いたことを除いては、実施例9の操作を繰り返し、粉わさび包装体12を得た
《実施例13》
本実施例では、アルコールを用いて、粉わさび包装体を製造した。
コーン油に代えて、エチルアルコール(日本アルコール産業社)を用いたことを除いては、実施例9の操作を繰り返し、粉わさび包装体13を得た。
《喫食時の風味》
実施例1〜8と同じように、喫食時の風味を評価した。結果を表2に示す。
《充填時の粉わさびの噛み込みの評価》
液体油脂又はアルコールの添加による、機械充填時の噛み込みの抑制効果を検討した。100袋を確認し、評価は下記の基準で行った。
◎:噛みこみによる一部シールの後退した袋が5袋以下。エア漏れは0袋。
○:噛みこみによるエア漏れしていない袋が95袋以上。
△:噛みこみによるエア漏れしていない袋が50袋以上。検品により製品化が可能。
×:噛みこみによるエア漏れが50袋以上で発生し製品化は厳しい。
結果を表2に示す。
表2に示すように、液体油脂、又はアルコールを添加したものは、喫食時の辛味及び香りの持続性が比較例1の従来の粉わさびよりも優れていた。また、機械による充填において、液体油脂又はアルコールを添加することによって、噛み込みが抑制された。
《寒冷地での指での押圧による辛味発現効果》
前記実施例1で得られた粉わさび包装体1を用いて、指で押圧することによって得られた混合物と、スプーンで混合することによって得られた混合物の辛味の発現の時間を測定した。
寒冷地想定であらかじめ冷蔵庫で冷やしておいた包装体1を指で押圧し、粉わさびと水性液とを1分間混合した。一方、包装体1から粉わさびと水性液を別々に器に取り出し、スプーンで粉わさびと水性液とを1分間混合した。
指で押圧して混合した包装体1をはさみにより開封し、器に取出した。辛味の発現は、官能評価によって調べた。指で押圧した場合は、1分で辛味が発現したが、スプーンで混合した場合は、辛味の発現に2分を要した。
《辛味保持成分(アリルイソチオシアネート)の測定》
前記実施例6〜8で得られた粉わさび包装体6〜8について、水性液との混合後のわさび辛味保持効果の差の確認として、辛味成分(アリルイソチオシアネート)の測定を、粉わさび包装体6〜8を指で押圧し、粉わさびと水性液とを1分間混合し、包装体をはさみにより開封し、25℃で空調された室内で器に取出し、辛味成分の測定を5分後、60分後、及び120分後に、通常のガスクロマトグラフ法を用いて行った。
5分後の測定量を100%として、その後の減少率を図2に示した。油脂を添加した実施例6の粉わさび包装体6から得られた混合物の方が、油脂を含まない粉わさび包装体7から得られた混合物と比較して、辛味成分の保持効果が高かった。また、アルコールを含む粉わさび包装体8も辛味成分の保持効果が得られた。
本発明の粉わさび包装体は、包装袋の中で粉わさびと、水などを混合するため、目などを傷めずに混合することが可能であり、更に混合後も空気に触れないため、喫食時までに辛味、風味及び味を持続させることができる。
1・・・粉わさび包装体;
2・・・第1室;
3・・・第2室;
4・・・剥離熱融着部;
5・・・非剥離熱融着部;
6・・・非剥離熱融着部;
a・・・折り曲げ指示線;

Claims (7)

  1. 外圧により剥離可能な熱融着部で分割された2つ以上の室を有する包装袋の、第1室に乾燥させた粉わさびを含み、第2室に水性液を含む粉わさび包装体。
  2. 前記粉わさびが、油脂及び/又はアルコールが添加されたものである、請求項1に記載の粉わさび包装体。
  3. 前記油脂及び/又はアルコールが粉わさびに噴霧又は混合されたものである、請求項1又は2に記載の粉わさび包装体。
  4. 前記粉わさびの10質量%以上が、真空乾燥及び/又は真空凍結乾燥により乾燥された本わさびの粉末である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粉わさび包装体。
  5. 前記包装体が方形であって、剥離可能な熱融着部と交差する2つの端部が熱融着により封止されたものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の粉わさび包装体。
  6. 前記包装袋が、酸素バリア性及び水蒸気バリア性を有する積層フィルムにより形成される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の粉わさび包装体。
  7. 注出具を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の粉わさび包装体。
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