JP2016040442A - 化粧パネル用目地材及び化粧パネルの施工方法 - Google Patents

化粧パネル用目地材及び化粧パネルの施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、施工がしやすく、施工後の目地の外観性に優れた化粧パネル用目地材を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の化粧パネル用目地材1は、2つの化粧パネル間の目地に設けられる化粧パネル用目地材であって、長尺状の基板10と、該基板10上に設けられて前記目地を被覆する可撓性の目地被覆部20と、該目地被覆部20の幅方向両側で前記基板10上に設けられ、前記目地被覆部20を両側から挟んで立ち上げる規制板30とを備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧パネル用目地材及び化粧パネルの施工方法に関する。
壁、天井、床等の施工時に、下地上に化粧パネルを貼り付ける際、化粧パネルと化粧パネルとの間に生じる間隙、すなわち「目地」には、通常、外観性や防水性を高めるなどの目的から目地材が設けられる。
目地材を形成する様式には、コーキング材等による湿式、樹脂製の長尺状の目地材等による乾式がある。湿式は、コーキング材による化粧パネルの汚れを防ぐため化粧パネルにマスキングを施す必要があったり、コーキング材の量を調整する必要があったりし、施工に手間や熟練を要する。また、湿式により形成した目地材は、施工後、経時的にヒビが入りやすく、外観性や防水性の低下が生じやすい。
そのため、最近では、これら湿式で生じる問題が生じにくい乾式が広く採用されている。
乾式の目地材としては、例えば、図12に示す、平行な2つの立設壁61の上端に傘部62を帳設し、該立設壁61の外側面に突設片63を設けるとともに、下端に外方に向けてそれぞれ基盤片64を突設し、該基盤片64上に多数の突片65を設けて成る化粧パネル用目地材60が挙げられる(特許文献1)。
実開昭64−50554号公報
目地材は、外観上目地表面側から見て左右対称に凹んでいるのが好まれる場合が多い。しかし、特許文献1の化粧パネル用目地材60は、図12に示すように、傘部62(本明細書では「目地被覆部」ともいう。)の両側が下方に折れ曲がっており、さらに傘部62表面が目地66から突き出しているため、外観性に劣る。
そこで本発明は、施工しやすく、施工後の目地の外観性に優れた化粧パネル用目地材を提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]〜[9]の態様を有する。
[1]2つの化粧パネル間の目地に設けられる化粧パネル用目地材であって、長尺状の基板と、該基板上に設けられて前記目地を被覆する可撓性の目地被覆部と、該目地被覆部の幅方向両側で前記基板上に設けられ、前記目地被覆部を両側から挟んで立ち上げる規制板とを備えることを特徴とする、化粧パネル用目地材。
[2]前記規制板が、前記目地被覆部の上端より下方の位置で、前記基板から切り離し可能とされる切断誘導部が形成されていることを特徴とする、[1]に記載の化粧パネル用目地材。
[3]前記規制板が、第1の規制板と第2の規制板とからなり、前記第1の規制板と前記第2の規制板とが、前記目地被覆部を両側から挟んで立ち上げた場合に前記第1の規制板と前記第2の規制板とを係合させる係合構造を有しており、前記係合構造が、前記目地被覆部を両側から挟んで立ち上げた場合における上端から前記目地被覆部と接する位置までの間に形成される、[1]又は[2]に記載の化粧パネル用目地材。
[4]前記規制板が、前記規制板を前記基板から切り離す際に前記目地被覆部の両側を上方に立ち上げる、突起を有する、[1]〜[3]のいずれかに記載の化粧パネル用目地材。
[5]前記規制板が、前記規制板を前記基板から切り離す際に用いる、把持部を有する、[1]〜[4]のいずれかに記載の化粧パネル用目地材。
[6]前記規制板が、前記目地被覆部の上端より下方の位置にヒンジ部を有する、[1]〜[5]のいずれかに記載の化粧パネル用目地材。
[7]前記基板において、長尺方向と直交する方向における、前記目地被覆部を設けた箇所の中心から第1の端部までの長さが、前記中心から前記第1の端部の反対にある第2の端部までの長さよりも長い、[1]〜[6]のいずれかに記載の化粧パネル用目地材。
[8]隣り合う第1の化粧パネルと第2の化粧パネルとを設置する化粧パネルの施工方法であって、前記第1の化粧パネルを下地に貼付する工程と、次いで、[1]〜[7]のいずれかに記載の化粧パネル用目地材の前記基板の第1の基板縁部を、前記規制板を立ち上げた状態で、前記第1の化粧パネルの縁部の裏に挿し込み、前記化粧パネル用目地材を前記下地に取付ける工程と、次いで、前記規制板を立ち上げた状態で、前記第2の化粧パネルの縁部を前記基板の第2の基板縁部上に重ねて、前記第2の化粧パネルを下地に貼付する工程と、次いで、前記規制板を、前記切断誘導部において切り離す工程と、を有する化粧パネルの施工方法。
[9]隣り合う第1の化粧パネルと第2の化粧パネルとを設置する化粧パネルの施工方法であって、[1]〜[7]のいずれかに記載の化粧パネル用目地材を下地に取付ける工程と、次いで、前記規制板を立ち上げた状態で、前記第1の化粧パネルの縁部を前記基板の第1の基板縁部上に重ねて、前記第1の化粧パネルを下地に貼付する工程と、次いで、前記規制板を立ち上げた状態で、前記第2の化粧パネルの縁部を前記基板の第2の基板縁部上に重ねて、前記第2の化粧パネルを下地に貼付する工程と、次いで、前記規制板を、前記切断誘導部において切り離す工程と、を有する化粧パネルの施工方法。
本発明によれば、施工しやすく、施工後の目地の外観性に優れた化粧パネル用目地材を提供することができる。
本発明の化粧パネル用目地材の一実施態様の斜視図である。 本発明の化粧パネル用目地材の一実施態様の、長尺方向と直交する方向における施工前の断面図である。 図2の部分拡大断面図である。 本発明の化粧パネル用目地材の一実施態様の、長尺方向と直交する方向における施工途中の断面図である。 図4の部分拡大断面図である。 本発明の化粧パネル用目地材の一実施態様の、長尺方向と直交する方向における施工後の断面図である。 図6の部分拡大断面図である。 本発明における基板の他の例を示す部分拡大断面図である。 本発明の化粧パネル用目地材の他の実施態様の、長尺方向と直交する方向における部分拡大断面図である。 本発明の施工方法の一実施態様の工程図である。 本発明の施工方法の他の実施態様の工程図である。 特許文献1に記載の化粧パネル用目地材の、長尺方向と直交する方向における施工後の断面図である。
[化粧パネル用目地材]
図1は、本発明の化粧パネル用目地材の一実施態様である化粧パネル用目地材1の斜視図である。化粧パネル用目地材1は、基板10と、目地被覆部20と、第1の規制板31と、第2の規制板32と、を備える。
本実施態様の化粧パネル用目地材1の長尺方向の長さは、公知の化粧パネルの辺の長さ以上に設定されていればよく、90〜600cmが好ましく、180〜320cmがより好ましい。所望の長さよりも長い場合は、施工に際して、切断して化粧パネルの辺の長さに合わせればよい。
以下、図2〜7を用いて、本実施態様を説明する。
(基板)
基板10は、化粧パネル用目地材1の長尺方向と同じ方向に長尺状である。基板10は、平板状である。平板状の基板10としては、平板の他、図2に示すような外側に向けて一段下がる階段状の構造や、外側に向けて基板10の厚みが薄くなるように傾斜させた傾斜構造(図8)等が挙げられる。階段状の構造や傾斜構造を採用すれば、施工時に、基板のこれらの構造を有する側を化粧パネル2の縁部の裏に挿し込んだ際に、基板が化粧パネル2と下地3との間に嵌り、固定される。そのため、階段状の構造や傾斜構造を採用すれば、化粧パネル用目地材1が固定されやすくなり、施工がより容易になる。
さらに、階段状の構造の場合、図4〜7に示すように、基板10と下地3との間に空間18を形成することができ、施工時に、該空間に接着剤を充填し、化粧パネル用目地材1を下地3に接着させやすくできる。
基板10の長尺方向の長さは、化粧パネル用目地材1の長尺方向の長さと同じである。
基板10の幅長は、施工時に化粧パネル2の縁部の裏に挿し込み可能である範囲、又は、接着剤、両面テープ若しくはビス5によって基板10を下地3に固定できる範囲で設定されることが好ましい。基板10の幅長は、具体的には、(目地幅長+4mm)〜(目地幅長+20mm)であることが好ましい。
本実施態様においては、図2,4,6に示すように、基板10において、長尺方向と直交する方向における、目地被覆部20を設けた箇所の中心から第1の端部14までの長さが、前記中心から前記第1の端部14の反対にある第2の端部15までの長さよりも長い。ここで、基板10のうち、前記中心から第1の端部14までを長幅側12といい、前記中心から第2の端部15までを短幅側13という。
基板10の長幅側12の幅長は、5〜20mmが好ましく、7〜15mmがより好ましい。基板10の短幅側13の幅長は、2〜15mmが好ましく、3〜10mmがより好ましい。
本実施態様では、図2に示すように、基板10上の長幅側12に、ビス止め用の溝部11が形成されている。
本実施態様では、基板10の表面に、ビス止め用の溝部11が基板10の長尺方向に平行に形成されている。溝部11に代えて、窪みが連続していない凹部が基板10の長尺方向に所望の間隔で並べて形成されていてもよい。溝部11又は凹部が形成されていれば、基板10を下地3にビス止めする際、ビス止めの位置を定めやすくなるため、ビス止めしやすくなる。
基板10の厚みは、接着剤又は両面テープ4により生じる化粧パネル2と下地3との間に挿し込み可能である範囲で設定されることが好ましい。ただし、基板10を接着剤又は両面テープで下地3に接着する場合には、該接着剤又は両面テープにより生じる厚みを考慮する。基板10の厚みは、化粧パネル2の縁部の裏に挿し込める範囲内、すなわち、化粧パネル2を下地3に貼り付ける際に用いる接着剤や両面テープにより生じる厚さと同じでよく、具体的には0.5〜1.5mmが好ましい。
基板10の材料としては、合成樹脂が挙げられる。合成樹脂の中でも、硬質合成樹脂が好ましい。硬質合成樹脂としては、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、硬質塩化ビニル等が挙げられる。中でも、硬質塩化ビニルが好ましい。
(目地被覆部)
本実施態様では、目地被覆部20は、基板10上に設けられ(図2〜7参照)、目地40を被覆し(図6,7)、可撓性を有する(図4,5)。目地被覆部20が可撓性を有することにより、施工時に、後述する規制板30により目地被覆部20の両側を上方に向けることができるため、施工が容易になる(図4,5)。また、施工後、目地被覆部20の両側が上方に向くため、目地40の外観性が向上する(図6,7)。
目地被覆部20の厚みは、用いる材料により適宜設定され、施工後、目地40にかかる圧力や衝撃等によって、裂けにくく、両側が下方に向きにくく、また、両側が下方に反り返ってしまった場合でも上方に復元させることができる範囲で設定すればよい。一方、該厚みは、後述する規制板30を起こした際に、両側を引き上げられる程度に可撓性を有する範囲で設定することができる。
目地被覆部20の幅長は、目地幅に合わせて適宜設定される。具体的には、施工後、化粧パネル2の伸縮により目地幅が変化しても、目地被覆部20の両側が目地40からはみ出さないように設定される。具体的には、目地被覆部20の幅長は、0.2〜3.0mmであることが好ましい。目地被覆部20の幅長がこの範囲で設定されれば、目地40の外観性がより良好になり、また、施工後に、目地被覆部20と化粧パネル2とが適度に密着し、化粧パネル2に伸縮が生じても、目地被覆部20と化粧パネル2との間に隙間が生じたり、目地被覆部20の両側が目地40からはみ出したりしにくい(図6,7)。
本実施態様では、目地被覆部20は、立設領域21と被覆領域22とに分けられる。
被覆領域22は、図1に示すように、目地被覆部20中の上端において、両側方向に平たく、化粧パネル用目地材1の長尺方向と同じ方向に長尺状の構造を有する。被覆領域22は、目地40を被覆して、目地40の外観性や防水性を担保する機能を有する。
立設領域21は、図1に示すように、目地被覆部20中、被覆領域22の下側面から下方に基板10まで延びており、化粧パネル用目地材1の長尺方向と同じ方向に長尺状の構造を有する。立設領域21は、被覆領域22を支持する機能、及び、施工後の目地40における被覆領域22の表面の深さを決める機能を有する(図6,7)。
目地被覆部20のうち被覆領域22の材料には、可撓性を有する樹脂成分が用いられる。そのような樹脂成分としては、軟質合成樹脂が挙げられる。軟質合成樹脂としては、軟質塩化ビニル、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等が挙げられる。中でも、軟質塩化ビニルが好ましい。
目地被覆部20のうち被覆領域22の材料には、樹脂成分以外に、染料や顔料等の着色剤を含ませてもよい。着色剤を含ませれば、化粧パネル2の色彩と目地被覆部20の色彩との調和を図ることができ、目地40の意匠性を向上させることができる。
目地被覆部20のうち被覆領域22の材料には、樹脂成分及び着色剤以外に、紫外線吸収剤、難燃剤等の添加剤を含ませてもよい。
立設領域21の材料は、被覆領域22の材料と同様のものを用いてもよく、基板10の材料と同様のものを用いてもよく、これらの材料を組合せてもよい。
本実施態様では、図3に示すように、立設領域21の材料は、基板10の材料と同様のものを用いている。後述する一体成形法によれば、立設領域21と被覆領域22とが異なる材料であっても、両者を溶融一体化させることができる。
なお、立設領域21において、被覆領域22の材料と基板10の材料とを組合せる場合、立設領域21の中間で両材料を溶融一体化させたものが想定される。この場合も、後述する一体成形法によれば、この立設領域21の中間で両材料を溶融一体化させることができる。
(規制板)
規制板30は、目地被覆部20の幅方向両側で基板10上に設けられる。規制板30は、目地被覆部20を両側から挟んで立ち上げる機能を有する。
規制板30には、目地被覆部20の上端より下方の位置で、基板10から切り離し可能とされる切断誘導部33が形成されている。本実施態様では、基板10から切り離し可能にするため、切断誘導部33は、軟質合成樹脂等の裂けやすい材料にされ、さらに、V字カット構造を有する。切断誘導部33に軟質合成樹脂を用いる場合の該軟質合成樹脂としては、目地被覆部20における被覆領域22の材料として挙げた軟質合成樹脂と同様の材料が挙げられる。
切断誘導部33以外の規制板30の材料は、基板10と同じでよい。切断誘導部33に軟質合成樹脂等の裂けやすい材料を採用する場合は、切断誘導部33の材料は、切断誘導部33以外の基板10の材料と異なっていてもよい。後述する一体成形法によれば、規制板30のうち、切断誘導部33と切断誘導部33以外の部分を溶融一体化した成形品を製造することができる。例えば、本実施態様のように、切断誘導部33を軟質合成樹脂等の裂けやすい材料とし、切断誘導部33以外の部分を基板10と同じ材料とし、両材料を溶融一体化できる。
V字カット構造等を有することにより、切断誘導部33が切り離し可能であれば、規制板30の材料は、全体を基板10と同じものとしてもよい。しかし、規制板30が基板10からより切り離しやすくなる点から、切断誘導部33部分を軟質合成樹脂とすることが好ましい。
規制板30は、目地被覆部20を両側から挟んで立ち上げる機能を有するには、例えば、規制板30が、目地被覆部20の上端より下方の位置にヒンジ部34を有すればよい。規制板30がヒンジ部34を有すれば、規制板30を、目地被覆部20の幅方向両側に、該目地被覆部20から離した状態で、基板10上に設けることができ、製造にかかる手間が省ける。
なお、本実施態様では、ヒンジ部34は、上記切断誘導部33と兼ねていてもよい。
本実施態様では、規制板30は、第1の規制板31と第2の規制板32とからなる。第1の規制板31及び第2の規制板32は、起こした際に、互いを係合させる係合構造35を有する。係合構造35としては、例えば、図4に示すような、凹状のメス部に、凸状のオス部を挿入して嵌め込む構造等が挙げられる。
係合構造35は、規制板30を起こした状態のときに、該規制板30の上端から目地被覆部20と接する位置までの間に位置するように形成される。規制板30を起こした場合における目地被覆部20からの応力により該規制板30が外側に湾曲し膨むことを防ぎ、目地幅をより均一にする点から、係合構造35は、目地被覆部20と接する位置に、より近い位置に形成されることが好ましい。
本実施態様では、規制板30は、規制板30を基板10から切り離す際に、目地被覆部20の両側を上方に立ち上げる、突起36を有している。突起36は、該規制板30の内側の面のうち、規制板30を起こした状態のときに目地被覆部20の上端より下方の位置に設けられる。突起36は、該位置において、線状に長尺方向に連続的に伸びていてもよく、点状に長尺方向に所望の間隔で並べられていてもよい。規制板30を基板10から切り離す際に、突起36が目地被覆部20の両側を上方に立ち上げることにより、施工後、該両側の先端が上方に向き、目地40の外観性がより良好になる。
本実施態様では、規制板30は、間隔調整部37を有している。間隔調整部37は、図4に示すように、第1の規制板31の上端部から内側方向に突出する形状を有し、突出末端が、規制板30を起こした際に第2の規制板32の上端部の内側に接触する。
間隔調整部37を有することにより、規制板30を起こした際に、第1の規制板31と第2の規制板32との間隔を一定にすることができ、目地幅を均一にすることができる。
本実施態様では、規制板30は、立ち上げた際の上端部に、規制板30を基板10から切り離す際に該規制板30をつかみやすくする、把持部38を有している。把持部38の形状は、規制板30を基板10から切り離す際につかみやすい形状であればよく、例えば、図4に示すような、規制板30の上端部において外側方向に突出する形状が挙げられる。
(他の実施態様)
基板10は、上述のビス止め用の溝部11又は凹部が形成されていなくてもよい。
図2〜7の断面図に示されるように、上述の実施態様において、目地被覆部20における立設領域21は、被覆領域22を一箇所で支持している。本発明においては、目地被覆部23における立設領域24は、被覆領域25を二箇所で支持していてもよく(図9)、三箇所以上で支持していてもよい。しかし、製造しやすい点から、目地被覆部における立設領域は、被覆領域を一箇所で支持していることが好ましい。
目地被覆部は、両側が上方にも下方にも屈曲せず、全体的に平坦な構造であってもよい。目地被覆部が平坦であっても、規制板30を起こした際には、該目地被覆部の両側は折れ曲がって上方に向く。また、規制板30を起こした際に平坦な目地被覆部の両側が上方に向かない場合でも、規制板30が上述の突起36を有していれば、規制板30を基板10から切り離す際に、突起36が該目地被覆部の両側を上方に立ち上げることができ、外観性がより良好な目地40に仕上がる。
規制板30は、切断誘導部33にV字カット構造を有していなくてもよく、軟質合成樹脂等の裂けやすい材料を用いなくてもよく、また、規制板30を基板10から切り離し可能であれば如何なる構造を有していてもよい。さらには、規制板30を基板10から切り離し可能であれば、規制板30に切断誘導部33が形成されていなくてもよい。
規制板30には、切断誘導部33が形成されていることが好ましい。該切断誘導部33は、少なくとも軟質合成樹脂等の裂けやすい材料により切り離し可能にされていることが好ましい。
規制板30は、起こした際に目地被覆部20からの応力に耐えるような硬質材料を用いること等によって、第1の規制板31と第2の規制板32とが外側に湾曲し膨らまず、目地幅を均一にできる場合には、係合構造35を有していなくてもよい。
規制板は、切断誘導部33における切り離しが可能であれば、把持部38を有していなくてもよい。
[製造方法]
本実施態様の化粧パネル用目地材1は、樹脂成形品の製造に用いられる公知の成形方法により製造することができる。公知の成形方法の中でも、一体成形法が好ましい。一体成形法によれば、異なった樹脂成分を溶融一体化できるため、規制板30に、軟質材料を用いた切断誘導部33やヒンジ部34を形成できる。
具体的には、ラム型押出機、単軸スクリュー型押出機、ベント型押出機等のスクリュー型押出機などに軟質樹脂と硬質樹脂を供給し、溶融され、成形用ダイから押出して、金型に充填し、成形を行う。
[施工方法]
本実施態様の化粧パネル用目地材1を用いた施工方法は、特に限定されず、例えば、以下の方法1(図10(a)〜(c)も参照)及び方法2(図11(a)〜(c)も参照)による、隣り合う第1の化粧パネル51と第2の化粧パネル52とを設置する施工方法が挙げられる。
<方法1>
まず、図10(a)に示すように、接着剤又は両面テープ4により第1の化粧パネル51を下地3に貼付する。該接着剤又は両面テープ4の種類は、化粧パネルの貼付けに通常用いられているものでよい。次いで、図10(b)に示すように、上述の化粧パネル用目地材1の基板10の第1の基板縁部16を、規制板30を立ち上げた状態で、第1の化粧パネル51の縁部の裏に挿し込み、化粧パネル用目地材1を下地3に取付ける。次いで、図10(c)に示すように、前記規制板30を立ち上げた状態で、第2の化粧パネル52の縁部を基板10の第2の基板縁部17上に重ねて、接着剤又は両面テープ4により第2の化粧パネル52を下地3に貼付し、次いで、規制板30を、切断誘導部33において切り離す。
<方法2>
まず、図11(a)に示すように、上述の化粧パネル用目地材1をビス5等により下地3に取付ける。次いで、図11(b)に示すように、規制板30を立ち上げた状態で、第1の化粧パネル51の縁部を基板10の第1の基板縁部16上に重ねて、接着剤又は両面テープ4により第1の化粧パネル51を下地3に貼付する。次いで、図11(c)に示すように、規制板30を立ち上げた状態で、第2の化粧パネル52の縁部を基板10の第2の基板縁部17上に重ねて、接着剤又は両面テープ4により第2の化粧パネル52を下地3に貼付し、次いで、規制板30を、切断誘導部33において切り離す。
これら2つの方法のうち、作業をより効率的に進められる点、外観性をより良好にできる点から、方法1が好ましい。
化粧パネル2の種類は特に限定されず、例えば、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリステル樹脂、又はこれらの樹脂を併用した混合樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂化粧板、合板、パーティクルボード、中密度繊維板等の木質系基材に樹脂含浸化粧紙を積層接着した化粧合板、同様の木質系基材に塩化ビニルシート、突板等を積層接着した塩ビ化粧合板や突板化粧合板、石膏ボード、ケイカル板等の無機質基材に樹脂含浸化粧紙、塩化ビニルシート、突板等の化粧シートを積層接着した複合化粧材など、広く一般に知られているものが挙げられる。
[作用効果]
本発明によれば、施工しやすく、施工後の目地の外観性に優れた化粧パネル用目地材を提供することができる。すなわち、本発明によれば、高度な施工技術を要せず施工でき、目地被覆部の両側が下方に折れ曲がることがなく、目地被覆部の表面が目地から突き出すことなく、目地幅がより均一になるため、外観性に優れた化粧パネル用目地材を提供することができる。
本発明によれば、目地幅を均一にできるため、目地被覆部と化粧パネル側面との密着性に斑が生じにくく、さらに目地被覆部が可撓性を有しているためヒビが生じにくいため、目地の防水性がより高くなる。
1,60 化粧パネル用目地材;
2 化粧パネル;
3 下地;
4 接着剤又は両面テープ;
5 ビス;
10 基板;
11 溝部;
12 長幅側;
13 短幅側;
14 第1の端部;
15 第2の端部;
16 第1の基板縁部;
17 第2の基板縁部;
18 空間;
20,23 目地被覆部;
21,24 立設領域;
22,25 被覆領域;
30 規制板;
31 第1の規制板;
32 第2の規制板;
33 切断誘導部;
34 ヒンジ部;
35 係合構造;
36 突起;
37 間隔調整部;
38 把持部;
40,66 目地;
51 第1の化粧パネル;
52 第2の化粧パネル;
61 立設壁;
62 傘部;
63 突設片;
64 基盤片;
65 突片

Claims (9)

  1. 2つの化粧パネル間の目地に設けられる化粧パネル用目地材であって、
    長尺状の基板と、該基板上に設けられて前記目地を被覆する可撓性の目地被覆部と、該目地被覆部の幅方向両側で前記基板上に設けられ、前記目地被覆部を両側から挟んで立ち上げる規制板とを備えることを特徴とする、化粧パネル用目地材。
  2. 前記規制板が、前記目地被覆部の上端より下方の位置で、前記基板から切り離し可能とされる切断誘導部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の化粧パネル用目地材。
  3. 前記規制板が、第1の規制板と第2の規制板とからなり、
    前記第1の規制板と前記第2の規制板とが、前記目地被覆部を両側から挟んで立ち上げた場合に前記第1の規制板と前記第2の規制板とを係合させる係合構造を有しており、
    前記係合構造が、前記目地被覆部を両側から挟んで立ち上げた場合における上端から前記目地被覆部と接する位置までの間に形成される、請求項1又は2に記載の化粧パネル用目地材。
  4. 前記規制板が、前記規制板を前記基板から切り離す際に前記目地被覆部の両側を上方に立ち上げる、突起を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧パネル用目地材。
  5. 前記規制板が、前記規制板を前記基板から切り離す際に用いる、把持部を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧パネル用目地材。
  6. 前記規制板が、前記目地被覆部の上端より下方の位置にヒンジ部を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化粧パネル用目地材。
  7. 前記基板において、長尺方向と直交する方向における、前記目地被覆部を設けた箇所の中心から第1の端部までの長さが、前記中心から前記第1の端部の反対にある第2の端部までの長さよりも長い、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化粧パネル用目地材。
  8. 隣り合う第1の化粧パネルと第2の化粧パネルとを設置する化粧パネルの施工方法であって、
    前記第1の化粧パネルを下地に貼付する工程と、
    次いで、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化粧パネル用目地材の前記基板の第1の基板縁部を、前記規制板を立ち上げた状態で、前記第1の化粧パネルの縁部の裏に挿し込み、前記化粧パネル用目地材を前記下地に取付ける工程と、
    次いで、前記規制板を立ち上げた状態で、前記第2の化粧パネルの縁部を前記基板の第2の基板縁部上に重ねて、前記第2の化粧パネルを下地に貼付する工程と、
    次いで、前記規制板を、前記切断誘導部において切り離す工程と、を有する化粧パネルの施工方法。
  9. 隣り合う第1の化粧パネルと第2の化粧パネルとを設置する化粧パネルの施工方法であって、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の化粧パネル用目地材を下地に取付ける工程と、
    次いで、前記規制板を立ち上げた状態で、前記第1の化粧パネルの縁部を前記基板の第1の基板縁部上に重ねて、前記第1の化粧パネルを下地に貼付する工程と、
    次いで、前記規制板を立ち上げた状態で、前記第2の化粧パネルの縁部を前記基板の第2の基板縁部上に重ねて、前記第2の化粧パネルを下地に貼付する工程と、
    次いで、前記規制板を、前記切断誘導部において切り離す工程と、を有する化粧パネルの施工方法。
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