JP2007046247A - 目地材の施工方法、目地材及び目地材装着補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 目地材の施工の手間を軽減するとともに、外壁の内側での作業が不要な目地材の施工方法及び同施工方法に使用する目地材を提供する。
【解決手段】 目地22の内側に配置される中空シール部12と、目地22を塞ぐ目地蓋部14とが芯部11によって連結された目地材10を用いる。この目地材10を施工するために、帯板状の基部31の片面に一対の帯板状の挟持片32が立設された目地材装着補助具30を用いる。まず、一対の挟持片32間に目地蓋部14を幅方向に挟持させるとともに目地蓋部14側から中空シール部12を挟持片32の先端側で押し潰した状態で目地材10を目地材装着補助具30に対して保持させる。目地材装着補助具30に保持された状態の目地材10を、目地22に対してその長さ方向における端部開口から挿入する。その後、目地材装着補助具30を目地22の外側開口を通じて抜き取る。
【選択図】 図10
【解決手段】 目地22の内側に配置される中空シール部12と、目地22を塞ぐ目地蓋部14とが芯部11によって連結された目地材10を用いる。この目地材10を施工するために、帯板状の基部31の片面に一対の帯板状の挟持片32が立設された目地材装着補助具30を用いる。まず、一対の挟持片32間に目地蓋部14を幅方向に挟持させるとともに目地蓋部14側から中空シール部12を挟持片32の先端側で押し潰した状態で目地材10を目地材装着補助具30に対して保持させる。目地材装着補助具30に保持された状態の目地材10を、目地22に対してその長さ方向における端部開口から挿入する。その後、目地材装着補助具30を目地22の外側開口を通じて抜き取る。
【選択図】 図10
Description
この発明は、建物の外壁等の目地に装着される目地材の施工方法、同施工方法に用いられる目地材及び目地材装着補助具に関するものである。
従来、この種の目地材の施工方法としては、特許文献1,2に記載されているものがある。特許文献1には、図19(a),(b)に示すような、建物の外壁パネル50間に形成された目地51の外面側に配置されて同目地51を覆う帯板状の表装部52と、中空部53を有するチューブ部54と、表装部52とチューブ部54とを連結する基体部55とからなる目地材56の施工方法が開示されている。この施工方法では、先ず、一端を閉塞したチューブ部54の他端側から中空部53の空気を真空ポンプで抜いてチューブ部54を収縮させた後、他端側を閉塞状態に維持する。次に、この状態の目地材56を目地51に対してその長さ方向に挿入する。このとき、チューブ部54が収縮していることから、目地51に対して目地材56が容易に挿入される。次に、目地51に挿入した目地材56の中空部53の他端側を開放し、中空部53内に空気を導入させてチューブ部54を元の形状に弾性復帰させる。すると、チューブ部54が、目地51の内側に密接する。
また、特許文献2には、図20(a),(b)に示すような、目地51の外面側に配置される目地蓋部60と、目地51の内側に配置されてその内側に密接する挿入部61とからなる目地材62の施工方法が開示されている。この施工方法では、先ず、挿入部61の末端に設けられた係合突起部63に、取付治具64の先端係止部65を取り付けた後、取付治具64を目地材62とともに目地51の外側開口からその内側に入れ込む。すると、目地材62が、目地51に沿ってその前面側に配置されるとともに、取付治具64の柄部66が外壁パネル50の内側面側に配置される。次に、取付治具64の柄部66を外壁パネル50の内側に向かって引くことにより、目地材62の挿入部61を目地51内に引き込むとともに目地蓋部60を外壁パネル50の外側面に密接させて目地51を塞ぐ。
上記特許文献1,2の施工方法に用いられている目地材56,62は、表装部52あるいは目地蓋部60が外壁パネル50の小口間の外側に配置されるタイプである。目地材としては、このタイプ以外に、例えば特許文献3に記載されているように、外壁パネル50の小口間に配置される目地蓋部を備えたものも存在する。
特開平8−74340号公報
特開平8−232357号公報
特開平9−256498号公報
ところが、上記特許文献1の目地材56を目地51に施工するときには、施工現場で目地材56の中空部53から空気を真空ポンプで抜かなければならず、施工に手間がかかる問題があった。
また、上記特許文献2の目地材62の取付方法では、外壁パネル50の内側で取付治具64を引き抜く作業を行わなければならず、外壁パネル50の内側にそのための作業空間がない場合には実施できない問題があった。また、目地材62の挿入部61を弾性変形させて目地51の内側に引き込まなければならないので、そのための多大な力が必要であり、作業性が悪かった。
この発明の目的は、目地材の施工の手間を軽減するとともに、外壁の内側での作業が不要な目地材の施工方法、同施工方法に使用する目地材及び目地材装着補助具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、目地の内側をシールするシール部と、同シール部の外側において同目地を塞ぐ目地蓋部とが芯部によって連結された目地材の施工方法であって、目地材装着補助具により前記目地蓋部を幅方向に挟持するとともに同目地蓋部側から前記シール部を押し潰した状態で目地材を同目地材装着補助具に保持させ、この状態で同目地材及び目地材装着補助具を目地に対してその長さ方向における端部開口から挿入した後、同目地材装着補助具を同目地の外側開口を通じて抜き取ることにより、前記シール部により目地の内側をシールさせるとともに前記目地蓋部により同目地を塞ぐことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、目地の内側をシールするシール部と、同シール部の外側において同目地を塞ぐ目地蓋部とが芯部によって連結された目地材であって、前記シール部の目地蓋部側には、前記芯部から離れた部位から同芯部側に向かって延びる延出部が設けられ、同シール部は、同延出部に対する目地蓋部側からの付勢により押し潰されるように弾性変形することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、弾性を有する材料にて一体成形され、帯板状の基部と、同基部の片面において同基部の長手方向に沿って延びるとともに互いに平行に立設された帯板状の一対の挟持片とを備え、同各挟持片の先端部は、同挟持片の基端側に対して弾性屈曲変形可能な薄肉状の係止部とされ、各係止部の内側面は湾曲した案内面とされるとともに、各係止部の先端内側には、斜め側方に突出する係止突起が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、目地材装着補助具によって目地材の目地蓋部を幅方向に挟持するとともに目地蓋部側からシール部を押し潰すことにより、目地蓋部及びシール部と目地の内側との間に大きな摩擦抵抗を生じさせることなく、目地材を目地に対しその長さ方向における端部開口から挿入することができる。その後、外壁等の外側から目地の外側開口を通じて目地材装着補助具を目地の外側に抜き取ると、シール部が元の形状に戻って目地の内側をシールするとともに、挟持状態が解除された目地蓋部が目地を塞ぐ。従って、従来技術とは異なり、施工現場で真空ポンプを用いる必要がないので、目地材の施工の手間を軽減することができる。また、外壁の外側で作業を行うことができるので、外壁の内側での作業が不要となる。さらに、シール部を押し潰した状態の目地材を目地の内側に配置した後にシール部を元の形状に戻すので、従来技術とは異なり、施工に多大な力が必要となることはない。
(第1実施形態)
次に、この発明を具体化した第1実施形態を図1〜図12に従って説明する。
図1、図2、図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示すように、この実施形態の目地材10は、同一断面形状を有する長尺状をなし、施工時において必要な長さに切断した後に使用される。目地材10は、二種類のゴムを同時押出成形(いわゆる二色成形)することにより一体形成されている。以下、目地材10の前後左右は、図1における目地材10の上下左右をいうものとする。目地材10は、帯板状の芯部11を有し、この芯部11の後端には、左右一対の中空シール部12が形成されている。中空シール部12は、芯部11の後端から左右両側に延出するとともに芯部11側に大きく湾曲した形状を有し、その内部にはそれぞれ中空部12aを有している。各中空シール部12の先端(芯部11側)には、芯部11側とは反対側の斜め側方に向かって突出する係合部13がそれぞれ形成されている。この実施形態では、各中空シール部12の先端部12bが延出部である。
次に、この発明を具体化した第1実施形態を図1〜図12に従って説明する。
図1、図2、図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示すように、この実施形態の目地材10は、同一断面形状を有する長尺状をなし、施工時において必要な長さに切断した後に使用される。目地材10は、二種類のゴムを同時押出成形(いわゆる二色成形)することにより一体形成されている。以下、目地材10の前後左右は、図1における目地材10の上下左右をいうものとする。目地材10は、帯板状の芯部11を有し、この芯部11の後端には、左右一対の中空シール部12が形成されている。中空シール部12は、芯部11の後端から左右両側に延出するとともに芯部11側に大きく湾曲した形状を有し、その内部にはそれぞれ中空部12aを有している。各中空シール部12の先端(芯部11側)には、芯部11側とは反対側の斜め側方に向かって突出する係合部13がそれぞれ形成されている。この実施形態では、各中空シール部12の先端部12bが延出部である。
また、芯部11の前端には、目地蓋部14が形成されている。目地蓋部14は、芯部11の前端から左右両側に延出するように形成され、その前側部は意匠層15となっている。意匠層15は、目地材10が施工される外壁の色に合わせて着色される。なお、目地材10における意匠層15を除く部位は、例えばエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)により形成され、意匠層15は、例えばクロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、あるいは、塩素化ポリエチレン(CPE)によって形成されている。
上記の目地材10は、図12に示すように、例えば鉄骨フレーム20の外側において横方向に並べられた隣り合う外壁パネル21の間の目地22に装着される。この目地22は鉛直方向に延びており、外壁パネル21の内側面側に切欠き部23を有している。そして、上記目地材10の中空シール部12は、切欠き部23内に配置されて外壁パネル21の内側面と鉄骨フレーム20の外側面とに密接することにより目地22の内側をシールし、同じく目地蓋部14は、外壁パネル21の外側面に当接することにより目地22を塞ぐ。
次に、上記目地材10を前記目地22に装着するために用いられる目地材装着補助具30について説明する。図5、図6、図7(a),(b)及び図8(a),(b)に示すように、目地材装着補助具30は、長さ方向において同一の断面形状を有する長尺状をなし、目地材10が装着される目地22の長さとほぼ同じ長さを有している。すなわち、目地材装着補助具30は、帯板状の基部31を備え、同基部31の片面には、基部31の長手方向に沿って延びるとともに互いに平行な左右一対の帯板状の挟持片32が立設されている。各挟持片32の先端部は、挟持片32の基端側に対して弾性屈曲可能とされた薄肉状の係止部33とされ、係止部33の内側面は、湾曲した案内面33aとなっている。各係止部33の先端内側には、斜め側方に突出する係止突起34が設けられている。目地材装着補助具30は、例えばある程度の剛性及び弾性を有する塩化ビニル樹脂、アルミニウム合金等からなり、押出成形により一体形成されている。
さて、前記目地22に対し上記目地材装着補助具30を用いて目地材10を施工するには、まず、目地材10を目地22の長さに応じて切断する。次に、図9に示すように、目地材10の目地蓋部14を、目地材装着補助具30の両挟持片32の間に嵌入させ、両挟持片32で幅方向に弾性的に挟持させる。目地蓋部14を両挟持片32の間に嵌入させるには、まず、目地蓋部14の前面側に、両挟持片32の先端部を押し付ける。すると、両係止部33が互いに離間するように弾性的に湾曲し、両係止突起34が目地蓋部14を越えて中空シール部12側に移動する。このとき、目地蓋部14の両縁辺は、各係止部33の案内面33aに案内され、基部31とは反対側に向かって弾性的に湾曲する。さらに、両挟持片32を目地材10に押し付けていくと、両係止突起34が係合部13に係合して先端部12bが芯部11の後端側に弾性的に曲げられ、これにより左右中空シール部12全体が目地蓋部14側から押し潰されていく。また、目地蓋部14は、係止部33を越えた基部31寄りの位置で両挟持片32により幅方向に挟持される。このとき、目地蓋部14が両挟持片32において係止部33よりも基端側の厚い部分で挟持されるので、両挟持片32は殆ど拡開しない。このため、目地蓋部14は、両挟持片32間において強く挟持され、その状態で目地材装着補助具30に保持される。従って、目地材10は、両挟持片32により目地蓋部14側から左右両中空シール部12が押し潰された状態のまま、両挟持片32の間において挟持状態で保持される。
次に、目地材装着補助具30に保持された状態の目地材10を、外壁パネル21の上方から目地22に対しその上端開口(端部開口)を通じて下向きに挿入する。このとき、両中空シール部12が目地蓋部14側から押し潰されているとともに目地蓋部14が幅方向に挟持されていることから、目地材10と目地22の内側との間に大きな摩擦抵抗が生じることはない。この結果、図10に示すように、目地材10は、目地材装着補助具30に保持されたままの状態で目地22内に配置される。
最後に、外壁パネル21の外側から目地材装着補助具30の基部31を把持し、目地材装着補助具30を目地22の外側開口から外側に抜き取る。ここで、目地材装着補助具30が目地22の外側に向かって引かれると、両中空シール部12が切欠き部23内において外壁パネル21の内側面に当接する。このため、目地材10は移動しないまま、目地材装着補助具30が目地22の外側に向かって引かれる。すると、目地材10の目地蓋部14が、両挟持片32の基端側から両係止部33側に移動する。目地蓋部14が両係止部33間に移動すると、目地蓋部14が元の形状に戻ろうとする力により両係止部33が開いて目地22の内側に押し付けられる。また、目地材装着補助具30が目地材10に対して相対移動するにともなって両挟持片32が両係止部33を徐々に押さなくなることから、両中空シール部12が押し潰された状態から元に戻っていく。そして、両挟持片32の先端が両中空シール部12の係合部13から離れると、両中空シール部12が切欠き部23内で最大限元の形状に戻って外壁パネル21の内側面と鉄骨フレーム20の外側面とに密接する。
目地材装着補助具30が目地22の外側に引き出されていくとき、両挟持片32が目地22から外側に出る少し手前で、両係止突起34が目地蓋部14の両縁辺に係合する。そして、目地蓋部14の両縁辺は、両挟持片32が目地22から外側に出るときに両係止突起34により目地22の外側に引き出される。すると、図11に示すように、両係止部33は、目地蓋部14が元の形状に戻ろうとする力により拡開される。そして、両係止部33は、目地材装着補助具30が目地22から引き離されることにより目地蓋部14から外れる。すると、図12に示すように、目地蓋部14が元の形状に戻って外壁パネル21の外側面に当接し、目地22を塞ぐ。
以上の結果、目地材10の両中空シール部12により目地22の内側がシールされるとともに、目地蓋部14により目地22が塞がれる。そして、目地22を塞いだ目地蓋部14により、外壁パネル21の外側から内側に雨水等の水が侵入することが防止される。さらに、目地蓋部14と目地22の内側との間から鉄骨フレーム20側に侵入した水は、切欠き部23内において外壁パネル21と鉄骨フレーム20とに密接する両中空シール部12により遮断され、鉄骨フレーム20側への侵入が防止される。
従って、この実施形態の目地材10の施工方法によれば、目地材装着補助具30を用いて、目地材10の目地蓋部14を幅方向に挟持するとともに目地蓋部14側から両中空シール部12を押し潰した状態で目地材10を保持する。そして、この状態の目地材10を、目地22に対しその長さ方向における上端開口から挿入する。その後、目地22の外側開口を通じて目地材装着補助具30を目地22の外側に抜き取ると、中空シール部12が元の形状に戻って目地22の内側をシールするとともに、目地蓋部14が目地22を塞ぐ。このため、目地材10の施工時に真空ポンプを用いる必要がないので、施工の手間が軽減される。また、目地材10と共に目地22に挿入した目地材装着補助具30を、目地22の外側開口を通じて目地材10から抜き取るので、外壁パネル21の内側での作業が不要となる。さらに、中空シール部12を押し潰した状態の目地材10を目地22の内側に配置した後に中空シール部12を元の状態に戻すので、従来技術とは異なり、施工に多大な力が必要となることはない。
なお、この実施形態では、目地材10を、横方向に隣り合う外壁パネル21間の鉛直方向に延びる目地22に装着する場合について説明したが、上下に隣り合う外壁パネル21間において水平方向に延びる目地22に装着する場合についても同様の効果が得られることは勿論である。
(第2実施形態)
次に、この発明を具体化した第2実施形態を図13及び図14に従って説明する。なお、この実施形態は、前記第1実施形態における目地材10の構成のみが異なるだけであるので、第1実施形態と同じ構成については符号を同じにしてその説明を省略する。
次に、この発明を具体化した第2実施形態を図13及び図14に従って説明する。なお、この実施形態は、前記第1実施形態における目地材10の構成のみが異なるだけであるので、第1実施形態と同じ構成については符号を同じにしてその説明を省略する。
図13及び図14に示すように、この実施形態の目地材10は、前記第1実施形態の目地材10とは異なり、目地蓋部14が目地22の内側に配置されるように構成されている。
さて、目地材10を施工するために、目地材10に目地材装着補助具30を装着すると、前記第1実施形態と同様に、両挟持片32の間に目地蓋部14が挟持されるとともに、両係合部13に係合した両挟持片32により目地蓋部14側から左右両中空シール部12が押し潰された状態となる。そして、目地材10は、目地材装着補助具30の両挟持片32間に挟持された状態で保持される。このため、目地材10は、目地22に対しその上端開口から挿入可能となる。
目地22に挿入された目地材10から目地材装着補助具30を抜き取ると、前記第1実施形態と同様に、両中空シール部12及び目地蓋部14が元の形状に戻ろうとする。このため、両中空シール部12が切欠き部23内において外壁パネル21の内側面と鉄骨フレーム20の外側面とに密接して目地22の内側がシールされるとともに、目地蓋部14の両縁辺が目地22の内側に密接して目地22が塞がれる。
従って、この実施形態の目地材10によっても、施工の手間を軽減するとともに、外壁パネル21の内側での作業を不要とすることができる。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することもできる。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することもできる。
・ 図15及び図16に示すように、目地材10における芯部11の後端に、枠状部40と、この枠状部40の側端から芯部11側に延びる延出部41とからなる左右一対のシール部42を設けた構成とする。さらに、各延出部41の縁辺側に沿って係合部13を設けるとともに各延出部41における係合部13よりも外側にリブ状のリップ部43を設ける。この目地材10は、切欠き部23内において、シール部42の後面が鉄骨フレーム20の外側面に密接し、リップ部43が外壁パネル21の内側面に密接することにより目地22をシールする。そして、目地蓋部14を挟持した目地材装着補助具30の両挟持片32により、目地蓋部14側から両延出部41が押されることで両シール部42が押し潰されるように構成する。
・ 図17及び図18に示すように、目地材10における芯部11の後端に、同後端から延びる第1板状部44及び第2板状部45からなる左右一対のシール部46を設けた構成とする。さらに、各第1板状部44の縁辺から芯部11側に延びる板状の延出部47を設け、延出部47の縁辺に沿って係合部13を設ける。この目地材10は、切欠き部23内において、各第1板状部44の両縁辺が外壁パネル21の内側面に密接し、各第2板状部45の両縁辺が鉄骨フレーム20の外側面に密接することにより目地22をシールする。そして、目地蓋部14を挟持した両挟持片32によって目地蓋部14側から両第1板状部44が押されることで両シール部46が押し潰されるように構成する。
・ 目地材10を、熱可塑性エラストマーから形成する。
・ 目地材10を、室内壁の目地用とする。
・ 目地材10を、室内壁の目地用とする。
10…目地材、11…芯部、12…シール部としての中空シール部、12b…延出部としての先端部、14…目地蓋部、22…目地、30…目地材装着補助具、31…基部、32…挟持片、33…係止部、33a…案内面、34…係止突起、41…延出部、42,46…シール部、47…延出部。
Claims (3)
- 目地の内側をシールするシール部と、同シール部の外側において同目地を塞ぐ目地蓋部とが芯部によって連結された目地材の施工方法であって、
目地材装着補助具により前記目地蓋部を幅方向に挟持するとともに同目地蓋部側から前記シール部を押し潰した状態で目地材を同目地材装着補助具に保持させ、この状態で同目地材及び目地材装着補助具を目地に対してその長さ方向における端部開口から挿入した後、同目地材装着補助具を同目地の外側開口を通じて抜き取ることにより、前記シール部により目地の内側をシールさせるとともに前記目地蓋部により同目地を塞ぐことを特徴とする目地材の施工方法。 - 目地の内側をシールするシール部と、同シール部の外側において同目地を塞ぐ目地蓋部とが芯部によって連結された目地材であって、
前記シール部の目地蓋部側には、前記芯部から離れた部位から同芯部側に向かって延びる延出部が設けられ、同シール部は、同延出部に対する目地蓋部側からの付勢により押し潰されるように弾性変形することを特徴とする目地材。 - 弾性を有する材料にて一体成形され、帯板状の基部と、同基部の片面において同基部の長手方向に沿って延びるとともに互いに平行に立設された帯板状の一対の挟持片とを備え、同各挟持片の先端部は、同挟持片の基端側に対して弾性屈曲変形可能な薄肉状の係止部とされ、各係止部の内側面は湾曲した案内面とされるとともに、各係止部の先端内側には、斜め側方に突出する係止突起が設けられていることを特徴とする目地材装着補助具。
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