JP2016038717A - 先行車追越支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 先行車の追い越しをより適切に支援可能な先行車追越支援装置を提供する。
【解決手段】 コントローラ(5)は、目標経路上に複数の追越地点候補を設定する。続いて、コントローラ(5)は、複数の追越地点候補それぞれに対し、先行車の現在地と、先行車の車速と、予想到達時間とを用いて、予想到達時間後の先行車の位置を推定する。続いて、コントローラ(5)は、先先行車の現在地と、予想到達時間後の先先行車の車速の確率分布とを用いて、予想到達時間後の先先行車の位置を推定する。続いて、コントローラ(5)は、予想到達時間後の先行車の位置と、予想到達時間後の先先行車の位置とを用いて、複数の追越地点候補のうちから、予想到達時間後の先行車と先先行車との距離が予め定めた設定距離以上である追越地点候補を追越地点として設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、先行車追越支援装置に関する。
従来、先行車追越支援装置としては、例えば、特許文献1に記載の従来技術がある。
特許文献1に記載の従来技術では、先行車前方のスペースを検出し、検出したスペースに、自車が先行車を追い越した後に進入できるかどうかを判定するものがある。
特開2007−108967号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、先先行車の挙動を考慮しないため、自車が先行車の追い越しを終えたときに、先行車前方のスペースがなくなっている可能性があった。それゆえ、自車の追い越し動作が無駄になる可能性があった。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、自車による先行車の追い越しをより適切に支援可能な先行車追越支援装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、目標経路上に複数の追越地点候補を設定する。続いて、複数の追越地点候補それぞれに対し、先行車の現在地と、先行車の車速と、自車が現在地から追越地点候補に到達するまでにかかる時間(予想到達時間)とを用いて、予想到達時間後の先行車の位置を推定する。続いて、先先行車の現在地と、予想到達時間後の先先行車の車速の確率分布とを用いて、予想到達時間後の先先行車の位置を推定する。続いて、予想到達時間後の先行車の位置と、予想到達時間後の先先行車の位置とを用いて、複数の追越地点候補のうちから、予想到達時間後の先行車と先先行車との距離が予め定めた設定距離以上である追越地点候補を追越地点として設定する。
本発明の一態様によれば、予想到達時間後、つまり、自車が現在地から追越地点候補に到達するときの先先行車の車速の確率分布を考慮して、予想到達時間後の先先行車の位置を推定する。それゆえ、予想到達時間後に、先行車の前方に自車が入るだけの適切なスペースがあるか否かを事前により適切に判断できる。これにより、自車による先行車の追い越しをより適切に支援することができる。
第1実施形態に係る運転支援装置1の概略構成を表す概念図である。 第1実施形態のコントローラ5の内部構成を表すブロック図である。 見通し距離Lmを説明するための図である。 先先行車車速確率分布f(v)を表す図である。 標準偏差σvの設定方法を表す図である。 コントローラ5が実行する先行車追越支援処理を表すフローチャートである。 第2実施形態のコントローラ5の内部構成を表すブロック図である。
本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
(構成)
図1に示すように、先行車追越支援装置1は、車両(以下、「自車」とも呼ぶ)Aに搭載されている。そして、先行車追越支援装置1は、自車状態検出部2と、ナビゲーション装置3と、外部情報認識部4と、コントローラ5とを備える。
自車状態検出部2は、自車Aの走行状態を検出する。自車状態検出部2は、車速検出部2aと、加速度検出部2bと、ヨーレート検出部2cとを備える。
車速検出部2aは、自車Aの車速を検出する。そして、車速検出部2aは、検出結果をナビゲーション装置3とコントローラ5とに出力する。車速検出部2aとしては、例えば、自車Aの駆動輪に取り付けられ、駆動輪の車輪速に比例して発生するパルスを検出し、検出したパルスを用いて自車Aの車速を演算するロータリーエンコーダを採用できる。
加速度検出部2bは、自車Aの加速度を検出する。そして、加速度検出部2bは、検出結果をナビゲーション装置3とコントローラ5とに出力する。
ヨーレート検出部2cは、自車Aのヨーレートを検出する。そして、ヨーレート検出部2cは、検出結果をナビゲーション装置3とコントローラ5とに出力する。
ナビゲーション装置3は、地図データベース3aと、自車位置検出部3bと、目標経路設定部3cと、経路表示部3dとを備える。
地図データベース3aは、地図情報を記憶している。地図情報としては、例えば、道路の位置、道路構造(カーブの位置、停止線の位置、信号機の位置)がある。
自車位置検出部3bは、自車Aの現在地を検出する。自車位置検出部3bとしては、例えば、GPS(Global Positioning System)信号を受信し、受信したGPS信号を用いて自車Aの現在地(絶対座標。緯度経度)を検出するGPS受信装置を採用できる。そして、自車位置検出部3bは、検出結果を目標経路設定部3cに出力する。
目標経路設定部3cは、自車状態検出部2で検出した自車Aの走行状態と、地図データベース3aが記憶している地図情報と、自車位置検出部3bで検出した自車Aの現在地と、予め定めた目的地とを用いて、自車Aの目標経路を設定する。自車Aの目標経路としては、例えば、自車Aの現在地から目的地までの経路がある。そして、目標経路設定部3cは、地図情報と自車Aの現在地と設定結果とをコントローラ5に出力する。
経路表示部3dは、地図データベース3aが記憶している地図情報と、目標経路設定部3cで探索した目標経路とを用いて、目標経路を自車A周囲の地図に重畳させた画像をモニタに表示する。これにより、探索した目標経路を、自車Aの運転者に提示する。
外部情報認識部4は、自車A周囲に存在する周囲移動体を検出する。そして、外部情報認識部4は、検出結果をコントローラ5に出力する。外部情報認識部4としては、例えば、自車Aの前端部に配置され、自車A周囲にレーザー光を出射し、出射したレーザー光の反射光を用いて周囲移動体を検出するレーザレンジファインダを採用できる。
コントローラ5は、A/D(Analog to Digital)変換回路とD/A(Digital to Analog)変換回路とCPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)等から構成した集積回路を備える。ROMは、各種処理を実現する1または2以上のプログラムを記憶している。CPUは、自車状態検出部2とナビゲーション装置3と外部情報認識部4との検出結果を用いROMが記憶している1または2以上のプログラムに従って各種処理(例えば、後述する先行車追越支援処理)を実行する。そして、CPUは、図2に示すように、先行車検出部5aと、追越地点候補設定部5bと、先行車位置推定部5cと、先先行車現在地検出部5dと、確率分布設定部5eと、先先行車位置推定部5fと、先行車前方スペース判定部5gと、追越地点設定部5hと、目標経路生成部5iと、目標操舵生成部5jと、目標速度算出部5kとを備える。
先行車検出部5aは、先行車現在地検出部5aaと、先行車車速検出部5abとを備える。先行車現在地検出部5aaは、ナビゲーション装置3と外部情報認識部4との検出結果等(目標経路、周囲移動体)を用いて、目標経路のうちの自車A前方の部分(以下、「自車前方経路」とも呼ぶ)から先行車Bを検出する。具体的には、先行車現在地検出部5aaは、周囲移動体のうち、自車前方経路上に存在し且つ自車Aから最も近い位置に存在する周囲移動物体を先行車Bとして検出する。続いて、先行車現在地検出部5aaは、検出した先行車Bの現在地を検出する。続いて、先行車車速検出部5abは、検出した先行車Bの車速Vs(目標経路に沿った方向の車速)を検出する。そして、先行車現在地検出部5aaと先行車車速検出部5abとは、検出結果を追越地点候補設定部5bと先行車位置推定部5cと確率分布設定部5eと目標速度算出部5kとに出力する。
追越地点候補設定部5bは、先行車検出部5aの検出結果を用いて、先行車検出部5aで先行車Bを検出したか否かを判定する。そして、追越地点候補設定部5bは、先行車Bを検出したと判定した場合には、ナビゲーション装置3と先行車検出部5aとの検出結果等(地図情報、自車Aの現在地、目標経路、先行車Bの車速)を用いて、自車前方経路上に先行車Bの追い越しを行う追越地点の候補である複数の追越地点候補を設定する。
具体的には、追越地点候補設定部5bは、自車位置検出部3bと目標経路設定部3cとの検出結果等(自車Aの現在地、目標経路)と、地図データベース3aの記憶内容とを用いて、自車前方経路上に予め定めた設定位置(自車Aの将来位置)から見通すことができる距離(以下、「見通し距離」とも呼ぶ)Lmを算出する。見通し距離Lmとしては、例えば、図3に示すように、自車Aが片側1車線ずつの対面通行の道路を走行しているときに、自車前方経路における、自車Aから自車Aに最も近いカーブのカーブ内側の道路境界に延ばした直線(接線)とカーブ内側の道路境界との交点を点Dとし、この接線とカーブ外側の道路境界との交点を点Eとし、点Dと点Eとを通る直線と目標経路(ナビゲーション装置3で設定した目標経路)との交点を点Fとした場合、設定位置から点Fまでの目標経路に沿った距離がある。これにより、追越地点候補設定部5bは、予め定めた複数の設定位置(自車Aの将来位置)それぞれに対して見通し距離Lmを算出する。
続いて、追越地点候補設定部5bは、先行車検出部5aの検出結果(先行車Bの車速Vs)と、地図データベース3aの記憶内容とを用いて、先行車Bを追い越す際に必要な距離(以下、「追越必要距離」とも呼ぶ)Loを算出する。追越必要距離Loとしては、例えば、先行車Bの車速Vsと、自車Aや先行車Bが走行している道路の法定速度Vlimと、追い越し開始時の自車Aの車速V0と、先行車Bの全長lvsと、目標車間時間Tsと、目標加速度a0とを用いて、下記(1)式で算出される距離がある。
Figure 2016038717
ここで、目標車間時間Tsとしては、例えば、比較的短い時間(例えば、2秒程度)を用いる。また、先行車Bの全長lvsとしては、例えば、一般的な車の全長(例えば、5[m]程度)を用いる。なお、外部情報認識部4を先行車Bの種別(大型自動車、普通自動車)を判定可能な構成とし、判定した種別に応じて先行車Bの全長lvsを設定する構成としてもよい。例えば、先行車Bの種別が「大型自動車」であると判定した場合には先行車Bの全長lvsを7[m]とし、先行車Bの種別が「普通自動車」であると判定した場合には先行車Bの全長lvsを5[m]とする。また、目標加速度a0としては、例えば、自車Aの乗員が不快に感じない程度の加速度(例えば、1.5[m/s2])を用いる。
続いて、追越地点候補設定部5bは、算出した見通し距離Lmのうちから、追越必要距離Loより長い見通し距離Lmを選択し、選択した見通し距離Lmに対応する予め定めた設定位置(自車Aの将来位置)それぞれを追越地点候補として設定する。
先行車位置推定部5cは、追越地点候補設定部5bで設定した複数の追越地点候補それぞれに対し、自車Aが現在地から追越地点候補に到達するまでにかかる時間である予想到達時間後の先行車Bの位置(以下、「将来先行車位置」とも呼ぶ)を推定する。将来先行車位置の算出は、例えば、自車状態検出部2、ナビゲーション装置3(目標経路設定部3c)、先行車検出部5aと追越地点候補設定部5bとの検出結果等(自車Aの車速、目標経路、先行車Bの現在地、先行車Bの車速、複数の追越地点候補)を用いて行う。
具体的には、先行車位置推定部5cは、複数の追越地点候補それぞれに対し、自車Aの現在地から追越地点候補までの目標経路に沿った距離を先行車Bの車速で除算して予想到達時間を算出する。続いて、先行車位置推定部5cは、算出した予想到達時間それぞれに対し、先行車Bの車速に乗算した乗算結果それぞれを将来先行車位置とする。
先先行車現在地検出部5dは、ナビゲーション装置3と外部情報認識部4との検出結果等(目標経路、周囲移動体)を用いて、自車前方経路から先行車B前方の先先行車Cを検出する。具体的には、先先行車現在地検出部5dは、周囲移動体のうち、自車前方経路上に存在し且つ自車Aから2番目に近い位置に存在する周囲移動物体(先行車Bの前方で、先行車Bから最も近い位置に存在する周囲移動物体)を先先行車Cとして検出する。続いて、先先行車現在地検出部5dは、検出した先先行車Cの位置と車速(目標経路に沿った方向の車速)とを検出する。そして、検出結果を確率分布設定部5eに出力する。
その際、先先行車現在地検出部5dは、自車Aから最も近い位置に存在する移動物体(例えば、先行車B)によって外部情報認識部4の検出範囲に死角を生じ、自車前方経路上に存在し且つ自車Aから2番目に近い位置に存在する移動物体(先先行車C)を検出できない場合(以下、「先先行車有死角状態」とも呼ぶ)には、無効値を出力する。
なお、本実施形態では、先先行車有死角状態である場合、無効値を出力する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、先先行車Cが検出されていない場合、自車Aが信号機の手前で停止しているときに自車A前方の停止線から自車Aの現在地までの距離を検出し、検出した距離が予め定めた設定距離以上である場合、先行車B前方に先先行車Cが存在しているものとして、先先行車Cの現在地を設定する構成としてもよい。具体的には、自車Aの停止時に、自車Aから停止線までの距離が自車Aの全長(以下、「自車全長」とも呼ぶ)lvに対して十分大きい場合(例えば、自車全長lvの3倍)、先先行車Cが存在すると判定する構成としてもよい。自車Aから停止線までの距離としては、例えば、自車位置検出部3bの検出結果(自車Aの現在地)と地図データベース3aの記憶内容(停止線の位置)とを用いて、自車Aの現在地と停止線の位置との差分を採用できる。この場合、先行車Bの現在地から自車全長lv前方の位置を先先行車Cの位置とし、自車Aや先行車B、先先行車Cの走行車線の法定速度を先先行車Cの車速としてもよい。
このように、第1実施形態では、先先行車Cが検出されていない場合、自車Aが信号機の手前で停止しているときに自車A前方の停止線から自車Aの現在地までの距離を検出し、検出した距離が予め定めた設定距離以上である場合、先行車B前方に先先行車Cが存在しているものとして、先先行車Cの現在地を設定する。それゆえ、先先行車Cを直接に検出できない場合にも、先先行車Cの存在を推定することができる。そのため、追い越しできるシーンを増やすことができ、遅い先行車Bに追従する時間を短縮することができる。
一方、先先行車現在地検出部5dは、自車Aから最も近い位置に存在する移動物体(例えば、先行車B)によって外部情報認識部4の検出範囲に死角を生じていないが、自車前方経路上に存在し且つ自車Aから2番目に近い位置に存在する移動物体(先先行車C)を検出できない場合には、外部情報認識部4の検出範囲最大値(最大距離)を先先行車Cの位置とし、自車Aや先行車Bの走行車線の法定速度を先先行車Cの車速としてもよい。
確率分布設定部5eは、追越地点候補設定部5bで設定した複数の追越地点候補それぞれに対し、先先行車Cの走行状態(以下、「先先行車状態」とも呼ぶ)を推定する。先先行車状態の推定は、例えば、自車状態検出部2とナビゲーション装置3と先行車検出部5aと追越地点候補設定部5bと先先行車現在地検出部5dとの検出結果等(自車Aの車速、現在地、追越地点候補、先先行車Cの車速、現在地)を用いて行う。
先先行車状態としては、例えば、先先行車Cの初期位置、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達したとき)の先先行車Cの車速の確率分布(以下、「先先行車車速確率分布」とも呼ぶ)f(v)がある。先先行車Cの初期位置としては、例えば、先先行車現在地検出部5dが先先行車Cを検出したときの目標経路上における先先行車Cの位置がある。また、先先行車車速確率分布f(v)としては、例えば、図4に示すように、先先行車現在地検出部5dで検出した先先行車Cの車速を平均車速vmとする、単峰性の確率密度関数(例えば、正規分布)がある。正規分布を用いる場合、平均車速vmを用いて、下記(2)式に従って先先行車車速確率分布f(v)を算出する構成としてもよい。
Figure 2016038717
ここで、先先行車車速確率分布f(v)では、自車Aの現在地と先先行車Cの現在地とを用いて、図5(a)に示すように、先先行車現在地検出部5dが先先行車Cを検出したときの先先行車Cと自車Aとの距離が遠いほど標準偏差σv(f(v)のばらつき)を大きくする。また、先先行車車速確率分布f(v)では、自車Aの車速を用いて、図5(b)に示すように、先先行車現在地検出部5dが先先行車Cを検出した前後で、自車Aの現時点の車速の変化量が大きいほど標準偏差σv(f(v)のばらつき)を大きくする。
このように、第1実施形態では、先先行車Cと自車Aとの距離が遠いほど、先先行車車速確率分布f(v)のばらつきを大きくする。それゆえ、先先行車Cと自車Aとの距離が遠く、先先行車現在地検出部5dによる先先行車Cの現在地の検出精度が低下する場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。
また、第1実施形態では、自車Aの現時点の車速の変化量が大きいほど、先先行車車速確率分布f(v)のばらつきを大きくする。それゆえ、自車Aの現時点の車速の変化量が大きく、ピッチングが発生し、先先行車現在地検出部5dによる先先行車Cの現在地の検出精度が低下する場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。
なお、本実施形態では、自車Aの車速を用いて、自車Aの現時点の車速の変化量が大きいほど標準偏差σv(f(v)のばらつき)を大きくする例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、自車Aの加速度を用いて、自車Aの加速度の変化量が大きいほど、自車Aの現時点の車速の変化量が大きいと判定し、標準偏差σvを大きくする構成としてもよい。
また、先先行車車速確率分布f(v)では、先先行車現在地検出部5dで検出した先先行車Cの位置から、追越地点候補設定部5bで設定した追越地点候補までの距離が遠く、予想到達時間、つまり、自車Aが追越地点候補に到達するまでの時間が長くなる場合には、予想到達時間が長いほど標準偏差σv(f(v)のばらつき)を大きくする。
このように、第1実施形態では、予想到達時間が長いほど、先先行車Cの車速の確率分布(先先行車車速確率分布)のばらつきを大きくする。それゆえ、予想到達時間(自車Aが現在地から追越地点候補に到達するまでの時間)が長く、先先行車Cの位置の検出結果の信頼度が下がる場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。
その際、先先行車車速確率分布f(v)では、ナビゲーション装置3で設定した目標経路を用いて、目標経路(自車前方経路)のうち自車Aの現在地から追越地点候補までの経路の曲率の変化が予め定めた設定値以上になると判定した場合、設定値未満になると判定した場合よりも、標準偏差σvを大きくする。例えば、曲率変化が大きいほど、図5(c)の予想到達時間の変化量に対する標準偏差σvの傾きをより急峻とする。
このように、第1実施形態では、目標経路のうち自車Aの現在地から追越地点候補までの経路の曲率の変化量が予め定めた設定値以上になると判定した場合、設定値未満になると判定した場合よりも、先先行車Cの車速の確率分布(先先行車車速確率分布)のばらつきを大きくする。それゆえ、道路形状が複雑となっており、曲率の変化で先先行車Cの車速が変化しやすい場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。
さらに、先先行車車速確率分布f(v)では、ナビゲーション装置3で設定した目標経路を用いて、目標経路(自車前方経路)のうち自車Aの現在地から追越地点候補までの経路上に分岐点(例えば、交差点)があると判定した場合、分岐点がないと判定した場合よりも、標準偏差σv(f(v)のばらつき)を大きくする。例えば、図5(c)の予想到達時間の変化量に対する標準偏差σvの傾きをより急峻とする。
このように、第1実施形態では、目標経路のうち自車Aの現在地から追越地点候補までの経路上に分岐点があると判定した場合、分岐点がないと判定した場合よりも、先先行車車速確率分布のばらつきを大きくする。それゆえ、道路形状が複雑となっており、分岐点で先先行車Cが目標経路からはずれやすい場合に、先先行車位置確率分布における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。
なお、確率分布設定部5eは、先先行車車速確率分布のばらつきが予め定めた設定値以上となった場合、または後述する先先行車位置確率分布のばらつき(標準偏差)が予め定めた設定値以上となった場合、先先行車車速確率分布の推定を一旦停止する構成としてもよい。この場合、先先行車車速確率分布の推定を一旦停止した後、先先行車現在地検出部5dで先先行車Cの現在地を検出した場合、先先行車車速確率分布の推定を再開する。
このように、第1実施形態では、先先行車車速確率分布のばらつきが予め定めた設定値以上となった場合、または先先行車位置確率分布のばらつきが予め定めた設定値以上となった場合、先先行車車速確率分布の推定を一旦停止し、その後、先先行車現在地検出部5dが先先行車Cの現在地を検出した場合、先先行車車速確率分布の推定を再開する。それゆえ、先先行車Cの車速の検出結果の信頼度が下がる場合、または先先行車Cの位置の検出結果の信頼度が下がる場合に、先先行車車速確率分布の推定を停止できる。
先先行車位置推定部5fは、追越地点候補設定部5bで設定した複数の追越地点候補それぞれに対し、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達したとき)の先先行車Cの位置を推定する。予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達したとき)の先先行車Cの位置としては、例えば、予想到達時間後の先先行車Cの位置の確率分布(以下、「先先行車位置確率分布」とも呼ぶ)がある。先先行車Cの位置の推定は、例えば、追越地点候補設定部5bと確率分布設定部5eとの検出結果等(追越地点候補、先先行車Cの初期位置(現在地)、先先行車車速確率分布f(v))を用いて行う。
具体的には、先先行車位置推定部5fは、先先行車車速確率分布f(v)に対し、自車Aが現在地から追越地点候補に到達するまでにかかる時間(予想到達時間)を乗算して、乗算結果を先先行車Cの移動距離の確率分布とする。先先行車Cの移動距離の確率分布は、追越地点候補毎に算出する。続いて、先先行車位置推定部5fは、先先行車Cが初期位置から目標経路に沿って、算出した先先行車Cの移動距離の確率分布分だけ移動した場合を、予想到達時間後の先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)として算出する。先先行車位置確率分布も、追越地点候補毎に算出する。そして、先先行車位置推定部5fは、算出結果を先行車前方スペース判定部5gに出力する。
その際、先先行車位置推定部5fは、移動距離の確率分布の分散が十分に大きいと(例えば、先先行車Cの位置の確率分布の標準偏差を3倍した値のうちに、予想時間後の自車Aの推定位置が含まれる場合)、推定精度が悪いと判定し、無効値を出力する。
先行車前方スペース判定部5gは、追越地点候補設定部5bで設定した複数の追越地点候補それぞれに対し、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達したとき)に先行車Bの前方に十分なスペースが確保されるか否かを判定する。具体的には、先行車前方スペース判定部5gは、自車Aが先行車Bを追い越した後に、自車A前方及び後方に安全な距離を確保するために必要な、先行車Bの前方の距離(以下、「先行車前方必要距離」とも呼ぶ)Laを算出する。先行車前方必要距離Laの算出は、先行車位置推定部5c及び先先行車位置推定部5fの検出結果(予想到達時間後の先行車Bの位置、予想到達時間後の先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布))を用いて行う。
先行車前方必要距離Laとしては、例えば、予め定めた自車全長lvと、予め定めた目標車間時間Taとを用いて、下記(3)式に従って算出する構成としてもよい。目標車間時間Taとしては、例えば、安全が確保できる時間(例えば、2秒程度)を設定する。
La=lv+2VoTa …(3)
続いて、先行車前方スペース判定部5gは、先行車位置推定部5cで推定した将来先行車位置(自車Aが追越地点候補に到達したときの先行車Bの位置)と、先先行車位置推定部5fで推定した先先行車位置確率分布(自車Aが追越地点候補に到達したときの先先行車Cの位置の確率分布)の平均値から標準偏差の3倍までの距離範囲内の各点との距離の最小値(以下、「推定先行車前方距離」とも呼ぶ)Leを算出する。
続いて、先行車前方スペース判定部5gは、算出した推定先行車前方距離Leが先行車前方必要距離Laより大きいか否か(Le>La)を判定する。そして、先行車前方スペース判定部5gは、Le>Laであると判定した場合には、自車Aが追越地点候補に到達したとき(予想到達時間後)に先行車Bの前方に十分なスペースが確保されると判定する。これにより、先行車前方スペース判定部5gは、複数の追越地点候補それぞれに対し、予想到達時間後に先行車Bの前方に十分なスペースが確保されるか否かを判定する。
追越地点設定部5hは、追越地点候補設定部5bで設定した複数の追越地点候補のうちから、先行車前方スペース判定部5gで先行車Bの前方に十分な距離が確保されると判定された追越地点候補、つまり、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達したとき)の先行車Bと先先行車Cとの距離が予め定めた先行車前方必要距離La以上である追越地点候補を選択する。例えば、十分な距離が確保されると判定された追越地点候補が複数存在する場合には、その距離が最も長い追越地点候補を選択する。続いて、追越地点設定部5hは、選択した追越地点候補を先行車Bの追い越しを行う追越地点として設定する。
このように、第1実施形態では、先先行車Cの現在地と、予想到達時間後の先先行車Cの車速の確率分布(先先行車車速確率分布)とを用いて、予想到達時間後の先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)を先先行車Cの位置として推定する。それゆえ、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)を用いて、先行車Bの前方に確保される前方距離を判定できる。これにより、より適切に追越地点を設定できる。
目標経路生成部5iは、地図データベース3aと自車位置検出部3bと目標経路設定部3cと外部情報認識部4と追越地点設定部5hとの検出結果等を用いて、自車Aの自動走行のための目標経路(以下、「自動走行用目標経路」とも呼ぶ)を生成する。自動走行用目標経路の生成は、例えば、自車Aの現在地から進行方向に十分に離れた位置(例えば、自車Aが現在の車速で5秒走行した場合の到達地点)まで行う。
具体的には、目標経路生成部5iは、地図データベース3aと自車位置検出部3bとの検出結果等(地図情報、自車Aの現在地)を用いて、自車線の中央(左右の道路境界の中央)を通る中央線(以下、「ベース経路」とも呼ぶ)を算出する。続いて、目標経路生成部5iは、ベース経路を自動走行用目標経路として目標操舵生成部5jに出力する。
なお、目標経路生成部5iは、自車位置検出部3bと外部情報認識部4と追越地点設定部5hの検出結果(自車Aの現在地、移動物体の位置、追越地点)を用いて、追越地点に自車Aが近づいたと判定した場合、追越地点付近に対向車を検出していない場合には、自車Aの進路を対向車線に変更して、先行車Bを追い越すための経路(以下、「追越用経路」とも呼ぶ)を自動走行用目標経路とする。対向車としては、例えば、外部情報認識部4で検出した移動物体の位置と、地図データベース3aの記憶内容(地図情報)とを用いて、自車A前方の対向車線上に存在し且つ自車Aから最も近くにある移動物体がある。追越用経路としては、例えば、ベース経路と同様に、地図データベース3aが記憶している道路境界を用いて、対向車線の左右の道路境界の中央を通る中央線を算出する。
また、目標経路生成部5iは、自車Aが対向車線に車線変更した後、自車Aが先行車Bを追い越したと判定した場合、自車Aの進路を対向車線からもとの自車線に変更する経路(以下、「復帰用経路」とも呼ぶ)を自動走行用目標経路とする。例えば、先行車Bが自車A前方側から後方側に移動したと判定した場合に、自車Aが先行車Bを追い越したと判定する。復帰用経路としては、例えば、地図データベース3aの記憶内容(地図情報)を用いて、追越用経路(先行車Bを追い越すための経路)とベース経路(ベースとなる経路)とをクロソイド曲線や円弧を組み合わせて滑らかに繋ぐラインを算出する。
目標操舵生成部5jは、目標経路生成部5iの検出結果(自動走行用目標経路)を用いて、自車Aの目標操舵量を生成する。目標操舵量としては、例えば、自車Aに自動走行用目標経路をトレースさせる操舵量を算出する。目標操舵量の生成方法としては、例えば、自車A前方注視点における、自車Aの自動走行用目標経路からのずれを低減させる操舵角を演算する制御系(例えば、PID制御系)を採用する方法がある。続いて、目標操舵生成部5jは、生成した目標操舵量どおりに操向輪を転舵させる指令(以下、「転舵角指令値」とも呼ぶ)を転舵角制御装置6に出力する。
目標速度算出部5kは、先行車検出部5aと目標経路生成部5iとの検出結果等(先行車Bの現在地、車速Vs、自動走行用目標経路)を用いて、自車Aの目標車速を算出する。目標車速の算出方法としては、例えば、先行車Bと自車Aとの距離、先行車Bの車速Vsと、自動走行用目標経路とを用いて、先行車Bと自車Aとの距離を予め定めた設定距離より大きくする車速を演算する制御系(例えば、PID制御系)を採用する方法がある。続いて、目標速度算出部5kは、算出した目標車速に自車Aの車速が追従するように自車Aを加速させる駆動力指令値をパワートレーンコントローラ7に出力する。また、目標速度算出部5kは、算出した目標車速に自車Aの車速が追従するように自車Aを減速させる制動力指令値をブレーキコントローラ8に出力する。
なお、本実施形態では、自車Aの現在地から追越地点までの走行経路(目標経路)に沿った距離が予め定めた設定距離以下になった場合、先行車Bと自車Aとの距離が増加し、その後、自車Aの速度が先行車Bの速度よりも高くなるように自車Aの車速を制御する構成としてもよい。例えば、追越地点設定部5hで設定した追越地点付近を自車Aが通過する際に、自車Aを減速させて、先行車Bと自車Aとの距離を一時的に大きくし、その後、自車Aを加速させて、先行車Bと自車Aとの距離をもとに戻す構成としてもよい。これにより、自車Aを加速させ、先行車Bと自車Aとの間に速度差をもたせ(自車Aの速度>先行車Bの速度)、自車Aを追越地点に到着させることができる。その際、予め定めた速度差Vtと、自車Aの追い越し開始時の車速V0とを用いて、下記(4)式に従って目標距離に加算する距離Dtを算出する。これにより、追越地点に対してDt手前まで先行車Bがきたときに、目標距離が一時的にDtだけ広がる。
Figure 2016038717
このように、第1実施形態では、自車Aの現在地から追越地点までの目標経路に沿った距離を算出し、算出した距離が予め定めた設定距離以下になった場合、先行車Bと自車Aとの距離が増加し、その後、自車Aの車速が先行車Bの車速よりも高くなるように自車Aの車速を制御する。それゆえ、追い越しの準備を早くから行うことができ、追い越しに必要な走行距離を短縮できる。そのため、追い越しできるシーンを増やすことができ、遅い先行車Bに追従する時間を短縮することができるため、乗員の不快感を低減できる。
転舵角制御装置6は、コントローラ5が出力した転舵角指令値を用い、転舵角指令値が表す転舵角が発生するように転舵角制御装置9を制御する。転舵角制御装置9としては、例えば、操向輪を転舵する駆動源(モータ、油圧装置)がある。
パワートレーンコントローラ7は、コントローラ5が出力した駆動力指令値を用い、駆動力指令値が表す駆動力が発生するように駆動力制御装置10を制御する。駆動力制御装置10としては、例えば、駆動輪を駆動する駆動源(エンジン、モータ)がある。
ブレーキコントローラ8は、コントローラ5が出力した制動力指令値を用い、制動力指令値が表す制動力が発生するように制動力制御装置11を制御する。制動力制御装置11としては、例えば、各輪に油圧で制動力を発生するホイールシリンダがある。
(先行車追越支援処理)
次に、コントローラ5が実行する先行車追越支援処理について図面を参照しつつ説明する。先行車追越支援処理は、予め定めた設定周期毎に実施する。
図6に示すように、まずステップS101では、コントローラ5(先行車検出部5a、先行車現在地検出部5aa)は、自車前方経路から先行車Bを検出する。続いて、コントローラ5(追越地点候補設定部5b)は、自車前方経路から先行車Bを検出できたか否かを判定する。そして、コントローラ5(追越地点候補設定部5b)は、自車前方経路から先行車Bを検出できたと判定した場合には(Yes)、ステップS102に移行する。一方、コントローラ5(追越地点候補設定部5b)は、自車前方経路から先行車Bを検出できないと判定した場合には(No)、この先行車追越支援処理を終了する。
ステップS102では、コントローラ5(追越地点候補設定部5b)は、自車前方経路上に複数の追越地点候補(先行車Bの追い越しを行う追越地点の候補)を設定する。
続いてステップS103に移行して、コントローラ5(先行車位置推定部5c)は、ステップS102で設定した複数の追越地点候補のうちから、変数i番目の追越地点候補を選択する。なお、変数iは、この先行車追越支援処理の開始時に初期値「1」に設定する。続いて、コントローラ5(先行車位置推定部5c)は、変数iに「1」を加算する。
続いてステップS104に移行して、コントローラ5(先行車位置推定部5c)は、ステップS103で選択した変数i番目の追越地点候補に対し、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達するとき)の先行車Bの位置(将来先行車位置)を算出する。
続いてステップS105に移行して、コントローラ5(先先行車現在地検出部5d)は、自車前方経路から先行車B前方の先先行車C(自車前方経路上に存在し且つ自車Aから2番目に近い位置に存在する周囲移動物体)と、先先行車Cの位置及び車速とを検出する。続いて、コントローラ5(確率分布設定部5e)は、検出結果を用いて、先先行車状態(先先行車Cの初期位置、先先行車車速確率分布f(v))を推定する。
続いてステップS106に移行して、コントローラ5(先先行車位置推定部5f)は、ステップS105で推定した先先行車状態を用いて、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達したとき)の先先行車Cの位置(先先行車位置確率分布)を推定する。
続いてステップS107に移行して、コントローラ5(先行車前方スペース判定部5g)は、ステップS103で選択したi番目の追越地点候補に対し、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達したとき)に先行車Bの前方に十分なスペースが確保されるか否かを判定する(推定先行車前方距離Le>先行車前方必要距離La)。
続いてステップS108に移行して、コントローラ5(追越地点設定部5h)は、ステップS107で先行車B前方に十分なスペースが確保されると判定された場合には、i番目の追越地点候補を先行車Bの追い越しを行う追越地点として設定する。一方、コントローラ5(追越地点設定部5h)は、ステップS107で先行車B前方に十分なスペースが確保されないと判定された場合には、追越候補地点を設定しない。
続いてステップS109に移行して、コントローラ5(追越地点設定部5h)は、ステップS102で設定した複数の追越地点候補すべてに対し、ステップS103〜S108のフローを実行したか否かを判定する。そして、コントローラ5(追越地点設定部5h)は、複数の追越地点候補すべてに対しステップS103〜S108のフローを実行したと判定した場合には(Yes)、ステップS110に移行する。一方、コントローラ5(追越地点設定部5h)は、複数の追越地点候補すべてに対しステップS103〜S108のフローを実行していないと判定した場合には(No)、ステップS03に戻る。
ステップS110では、コントローラ5(目標経路生成部5i)は、ステップS109で設定した追越地点と、地図データベース3a、自車位置検出部3b、目標経路設定部3c及び外部情報認識部4の検出結果等とを用いて、自車Aの自動走行のための目標経路(自動走行用目標経路)を生成する。なお、コントローラ5(目標操舵生成部5j)は、ステップS108で複数の追越地点を設定した場合には、複数の追越地点のうちから選択した1つの追越地点を用いる。続いて、コントローラ5(目標操舵生成部5j)は、生成した自動走行用目標経路を自車Aにトレースさせる操舵量(目標操舵量)を算出する。続いて、コントローラ5(目標操舵生成部5j)は、算出した目標操舵量どおりに操向輪を転舵させる指令(転舵角指令値)を転舵角制御装置6に出力する。
続いて、コントローラ5(目標速度算出部5k)は、先行車Bの現在地と先行車Bの車速Vsと自動走行用目標経路とを用いて、先行車Bと自車Aとの距離を予め定めた設定距離より大きくする車速(目標車速)を算出する。続いて、コントローラ5(目標速度算出部5k)は、算出した目標車速に自車Aの車速が追従するように自車Aを加速させる駆動力指令値をパワートレーンコントローラ7に出力する、または、自車Aを減速させる制動力指令値をブレーキコントローラ8に出力した後、この先行車追越支援処理を終了する。
なお、第1実施形態では、設定した追越地点を用いて、自車Aの転舵角と駆動力と制動力とを制御する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、設定した追越地点を自車Aの運転者に提示する構成としてもよい。具体的には、目標経路設定部3cのモニタが、目標経路を自車A周囲の地図に重畳させた画像に加え、追越地点を表示する構成としてもよい。これにより、自車Aの運転者に追越地点を報知できる。
(動作その他)
次に、本実施形態の先行車追越支援装置1を搭載した車両の動作について説明する。
片側1車線ずつの対面通行の道路で、自動走行用目標経路(自動走行のための目標経路)に沿って走行するように自車Aの転舵角と駆動力と制動力とが制御されているときに、自車A前方の目標経路上に先行車Bが現れたとする。すると、コントローラ5が、自車前方経路から先行車Bを検出し、先行車Bを検出できたと判定する(図6のステップS101「Yes」)。続いて、コントローラ5が、検出した先行車Bの追い越しを行う複数の追越地点の候補(複数の追越地点候補)を設定する(図6のステップS102)。
続いて、コントローラ5が、変数iを「1」に初期化し、設定した複数の追越地点候補のうちから、変数i番目(1番目)の追越地点候補を選択する(図6のステップS103)。続いて、コントローラ5が、選択した変数i番目(1番目)の追越地点候補に対し、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達するとき)の先行車Bの位置(将来先行車位置)を算出する(図6のステップS104)。続いて、コントローラ5が、先先行車Cと、先先行車Cの位置及び車速とを検出し、検出結果を用いて先先行車状態(先先行車Cの初期位置、推定車速分布f(v))を推定する(図6のステップS105)。続いて、コントローラ5が、推定した先先行車状態を用いて、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達するとき)の先先行車位置確率分布を推定する(図6のステップS106)。
ここで、コントローラ5が、i番目(1番目)の追越地点候補に対し、予想到達時間後(自車Aが追越地点候補に到達するとき)に先行車B前方に十分なスペースが確保されたとする(図6のステップS107)。すると、コントローラ5が、先行車B前方に十分なスペースが確保されると判定し、i番目(1番目)の追越地点候補を先行車Bの追越地点候補を追越地点として設定する(図5のステップS108、S109「No」)。
そして、コントローラ5が、ステップS103〜S109のフローを繰り返し実行し、1または2以上の追越候補地点を設定する(図6のステップS108)。なお、コントローラ5が、2以上の追越地点を設定した場合には、複数の追越地点のうちから選択した1つの追越地点を、設定した追越地点として用いる(図6のステップS110)。
続いて、コントローラ5が、設定した追越地点で先行車Bの追い越しを行うための追越用経路(自動走行用目標経路)を生成し、生成した自動走行用目標経路を自車Aにトレースさせる操舵量(目標操舵量)を算出する(図6のステップS110)。続いて、コントローラ5が、算出した目標操舵量どおりに操向輪を転舵させる指令(転舵角指令値)を転舵角制御装置6に出力する(図6のステップS110)。続いて、コントローラ5が、先行車Bと自車Aとの距離を予め定めた設定距離より大きくする車速(目標車速)を算出する(図6のステップS110)。続いて、コントローラ5が、算出した目標車速に自車Aの車速が追従するように自車Aを加速させる指令(駆動力指令値)をパワートレーンコントローラ7に出力する、または、自車Aを減速させる指令(制動力指令値)をブレーキコントローラ8に出力する(図6のステップS110)。これにより、自車Aが、先行車Bの追い越しを行うための追越用経路(自動走行用目標経路)をトレースする。
このように、第1実施形態では、目標経路上に複数の追越地点候補を設定する。続いて、複数の追越地点候補それぞれに対し、先行車Bの現在地と、先行車Bの車速と、自車Aが現在地から追越地点候補に到達するまでにかかる時間(予想到達時間)とを用いて、予想到達時間後の先行車Bの位置を推定する。続いて、先先行車Cの現在地と、予想到達時間後の先先行車Cの車速の確率分布(先先行車車速確率分布)とを用いて、予想到達時間後の先先行車Cの位置を推定する。続いて、予想到達時間後の先行車Bの位置と、予想到達時間後の先先行車Cの位置とを用いて、複数の追越地点候補のうちから、予想到達時間後の先行車Bと先先行車Cとの距離が予め定めた設定距離以上である追越地点候補を追越地点として設定する。それゆえ、予想到達時間後、つまり、自車Aが現在地から追越地点候補に到達するときの先先行車Cの車速の確率分布(先先行車車速確率分布)を考慮して、予想到達時間後の先先行車Cの位置を推定する。そのため、予想到達時間後に、先行車Bの前方に自車Aが入るだけの適切なスペースがあるか否かを事前により適切に判断できる。これにより、先行車Bの追い越しをより適切に支援できる。
第1実施形態では、図2の目標経路設定部3cが目標経路設定部を構成する。以下同様に、図2の追越地点候補設定部5bが追越地点候補設定部を構成する。また、図2の先行車現在地検出部5aaが先行車現在地検出部を構成する。さらに、図2の先行車車速検出部5abが先行車車速検出部を構成する。また、図2の先行車位置推定部5cが先行車位置推定部を構成する。さらに、図2の先先行車現在地検出部5dが先先行車現在地検出部を構成する。また、図2の確率分布設定部5eが確率分布設定部を構成する。さらに、図2の先先行車位置推定部5fが先先行車位置推定部を構成する。また、図2の追越地点設定部5hが追越地点設定部を構成する。さらに、図2の目標速度算出部5kが車速制御部を構成する。さらに、図2の経路表示部3dが追越地点提示部を構成する。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態に係る先行車追越支援装置1は、次のような効果を奏する。
(1)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、目標経路上に複数の追越地点候補を設定する。続いて、コントローラ5は、複数の追越地点候補それぞれに対し、先行車Bの現在地と、先行車Bの車速と、自車Aが現在地から追越地点候補に到達するまでにかかる時間(予想到達時間)とを用いて、予想到達時間後の先行車Bの位置を推定する。続いて、コントローラ5は、先先行車Cの現在地と、予想到達時間後の先先行車Cの車速の確率分布(先先行車車速確率分布)とを用いて、予想到達時間後の先先行車Cの位置を推定する。続いて、コントローラ5は、予想到達時間後の先行車Bの位置と、予想到達時間後の先先行車Cの位置とを用いて、複数の追越地点候補のうちから、予想到達時間後の先行車Bと先先行車Cとの距離が予め定めた設定距離以上である追越地点候補を追越地点として設定する。
このような構成によれば、予想到達時間後、つまり、自車Aが現在地から追越地点候補に到達するときの先先行車Cの車速の確率分布(先先行車車速確率分布)を考慮して、予想到達時間後の先先行車Cの位置を推定する。それゆえ、予想到達時間後に、先行車Bの前方に自車Aが入るだけの適切なスペースがあるか否かを事前により適切に判断できる。これにより、自車Aによる先行車Bの追い越しをより適切に支援することができる。
(2)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、先先行車Cの現在地と、予想到達時間後の先先行車Cの車速の確率分布(先先行車車速確率分布)とを用いて、予想到達時間後の先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)を先先行車Cの位置として推定する。
このような構成によれば、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)を用いて、先行車Bの前方に確保される前方距離を判定できる。
(3)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、先先行車Cと自車Aとの距離が遠いほど、先先行車車速確率分布のばらつきを大きくする。
このような構成によれば、先先行車Cと自車Aとの距離が遠く、先先行車現在地検出部5dによる先先行車Cの現在地の検出精度が低下する場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。これにより、より適切に追越地点を設定できる。
(4)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、自車Aの現時点の車速の変化量が大きいほど、先先行車車速確率分布のばらつきを大きくする。
このような構成によれば、自車Aの現時点の車速の変化量が大きく、ピッチングが発生し、先先行車現在地検出部5dによる先先行車Cの現在地の検出精度が低下する場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。これにより、より適切に追越地点を設定できる。
(5)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、予想到達時間が長いほど、先先行車車速確率分布のばらつきを大きくする。
このような構成によれば、予想到達時間(自車Aが現在地から追越地点候補に到達するまでの時間)が長く、先先行車Cの位置の検出結果の信頼度が下がる場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。これにより、より適切に追越地点を設定できる。
(6)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、先先行車車速確率分布のばらつきが予め定めた設定値以上となった場合、または先先行車位置確率分布のばらつきが予め定めた設定値以上となった場合、先先行車車速確率分布の推定を一旦停止し、その後、先先行車Cの現在地を検出した場合、先先行車車速確率分布の推定を再開する。
このような構成によれば、先先行車Cの車速の検出結果の信頼度が下がる場合、または先先行車Cの位置の検出結果の信頼度が下がる場合に、先先行車車速確率分布の推定を停止する。これにより、より適切に追越地点を設定できる。
(7)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、目標経路のうち自車Aの現在地から追越地点候補までの経路の曲率の変化量が予め定めた設定値以上になると判定した場合、設定値未満になると判定した場合よりも、先先行車車速確率分布のばらつきを大きくする。
このような構成によれば、道路形状が複雑となっており、曲率の変化で先先行車Cの車速が変化しやすい場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。
(8)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、目標経路のうち自車Aの現在地から追越地点候補までの経路上に分岐点があると判定した場合、分岐点がないと判定した場合よりも、先先行車車速確率分布のばらつきを大きくする。
このような構成によれば、道路形状が複雑となっており、分岐点で先先行車Cが目標経路からはずれやすい場合に、先先行車Cの位置の確率分布(先先行車位置確率分布)における、先先行車Cが存在する可能性がある位置の範囲を広げることができる。
(9)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、先先行車Cが検出されていない場合、自車Aが信号機の手前で停止しているときに自車A前方の停止線から自車Aの現在地までの距離を検出し、検出した距離が予め定めた設定距離以上である場合、先行車B前方に先先行車Cが存在しているものとして、先先行車Cの現在地を設定する。
このような構成によれば、先先行車Cを直接に検出できない場合にも、先先行車Cの存在を推定することができる。それゆえ、追い越しできるシーンを増やすことができ、遅い先行車Bに追従する時間を短縮することができるため、乗員の不快感を低減できる。
(10)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、自車Aの現在地から追越地点までの目標経路に沿った距離を算出し、算出した距離が予め定めた設定距離以下になった場合、先行車Bと自車Aとの距離が増加し、その後、先行車Bと自車Aとの速度差が予め定めた速度差以上となるように自車Aの車速を制御する。
このような構成によれば、追い越しの準備を早くから行うことができ、追い越しに必要な走行距離を短縮できる。それゆえ、追い越しできるシーンを増やすことができ、遅い先行車Bに追従する時間を短縮することができるため、乗員の不快感を低減できる。
(11)第1実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、経路表示部3dは、設定した追越地点を自車Aの運転者に提示する構成としてもよい。
このような構成によれば具体的には、目標経路設定部3cのモニタが、目標経路を自車A周囲の地図に重畳させた画像に加え、追越地点を表示する構成としてもよい。これにより、追越地点を運転者に報知できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同様な構成等については同一の符号を使用して、その詳細は省略する。
第2実施形態は、予想到達時間後の先行車Bの位置と、予想到達時間後の先先行車Cの位置との距離が予め定めた設定距離(例えば、自車全長lv)未満であると判定した場合、複数の追越地点候補のうちから、先行車Bと先先行車Cとを連続して追い越すことが可能な追越地点候補を追越地点として設定する点が第1実施形態と異なる。
この場合、コントローラ5は、第1実施形態の図2の内部構成に加え、図7に示す内部構成も有する。図7に示す内部構成では、図2の追越地点候補設定部5bと、先行車位置推定部5cと、先先行車現在地検出部5dと、確率分布設定部5eと、先先行車位置推定部5fと、先行車前方スペース判定部5gとを一部変更した、追越地点候補設定部5b*と、先行車位置推定部5c*と、前方車現在地検出部5d*と、確率分布設定部5e*と、前方車位置推定部5f*と、先行車前方スペース判定部5g*と、追越地点設定部5h*とを備える。これら各構成要素5b*、5c*、5d*、5e*、5f*、5g*、5h*では、先先行車Cに代えて前方車C*を用いる。前方車C*としては、例えば、自車前方経路上に存在し且つ先行車B前方に存在するすべての周囲移動物体がある。
例えば、追越地点候補設定部5b*では、自車前方経路上に先行車Bと前方車C*とを連続して追い越すための追越地点の候補である複数の追越地点候補を設定する。ここで、追越必要距離Loとしては、対象とする前方車C*の速度vsnと、自車Aや先行車Bが走行している道路の法定速度Vlimと、追い越し開始時の自車Aの車速V0と、対象とする前方車C*と自車Aとの相対距離xnと、目標車間時間Tsとを用いて、下記(5)式で算出される距離を用いる。
Figure 2016038717
ここで、図2に示す内部構成と同様に、目標車間時間Tsとしては、例えば、比較的短い時間(例えば、2秒程度)を用いる。また、目標加速度a0としては、例えば、自車Aの乗員が不快に感じない程度の加速度(例えば、1.5[m/s2])を用いる。
また、先行車位置推定部5c*では、設定した複数の追越地点候補それぞれに対し、予想到達時間(自車Aが現在地から追越地点候補に到達するまでの時間)後の先行車Bの位置を推定する。さらに、先先行車現在地検出部5d*では、すべての前方車C*を検出する。また、確率分布設定部5e*では、複数の追越地点候補それぞれに対し、検出したすべての前方車C*の走行状態(以下、「前方車状態」とも呼ぶ)を推定する。さらに、先先行車位置推定部5f*では、推定した前方車状態を用いて、複数の追越地点候補それぞれに対し、予想到達時間後のすべての前方車C*の位置(前方車C*の位置の確率分布)を推定する。また、先行車前方スペース判定部5g*では、推定した予想到達時間後のすべての前方車C*の位置を用いて、複数の追越地点候補それぞれに対し、予想到達時間後に少なくとも1台の前方車C*の前方に十分なスペースが確保されるか否かを判定する。さらに、追越地点設定部5h*は、設定した複数の追越地点候補のうちから、前方車C*の前方に十分な距離が確保されると判定された追越地点候補、つまり、予想到達時間後の前方車C*間の距離が予め定めた先行車前方必要距離La以上である追越地点候補を選択する。
なお、その他の内部構成は図2の内部構成と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態に係る先行車追越支援装置1は、第1実施形態に係る先行車追越支援装置1の効果(1)〜(11)に加え、次のような効果を奏する。
(1)第2実施形態に係る先行車追越支援装置1によれば、コントローラ5は、予想到達時間後の先行車Bの位置と、予想到達時間後の先先行車Cの位置との距離が予め定めた設定距離未満であると判定した場合、複数の追越地点候補のうちから、先行車Bと先先行車Cとを連続して追い越すことが可能な追越地点候補を追越地点として設定する。
このような構成によれば、先行車Bと先先行車Cとの間に自車Aを進入させることができる適切なスペースを確保できない場合には、先行車Bと先先行車Cとを同時に追い越すことができる。それゆえ、追い越しできるシーンを増やすことができ、遅い先行車Bに追従する時間を短縮することができるため、乗員の不快感を低減できる。
3c 目標経路設定部
3d 経路表示部
5b 追越地点候補設定部
5aa 先行車現在地検出部
5ab 先行車車速検出部
5c 先行車位置推定部
5d 先先行車現在地検出部
5e 確率分布設定部
5f 先先行車位置推定部
5h 追越地点設定部
5k 目標速度算出部

Claims (12)

  1. 自車の目標経路を設定する目標経路設定部と、
    前記自車両前方の先行車の車速を検出する先行車車速検出部と、
    前記先行車の車速を用いて、前記目標経路上に前記先行車の追い越しを行う追越地点の候補である複数の追越地点候補を設定する追越地点候補設定部と、
    前記先行車の現在地を検出する先行車現在地検出部と、
    複数の前記追越地点候補それぞれに対し、前記先行車の現在地と、前記先行車の車速と、前記自車が現在地から前記追越地点候補に到達するまでにかかる時間である予想到達時間とを用いて、前記予想到達時間後の前記先行車の位置を推定する先行車位置推定部と、
    前記先行車前方の先先行車の現在地を検出する先先行車現在地検出部と、
    前記予想到達時間後の前記先先行車の車速の確率分布を設定する確率分布設定部と、
    前記先先行車の現在地と、前記予想到達時間後の前記先先行車の車速の確率分布とを用いて、前記予想到達時間後の前記先先行車の位置を推定する先先行車位置推定部と、
    前記予想到達時間後の前記先行車の位置と、前記予想到達時間後の前記先先行車の位置とを用いて、複数の前記追越地点候補のうちから、前記予想到達時間後の前記先行車と前記先先行車との距離が予め定めた設定距離以上である前記追越地点候補を前記追越地点として設定する追越地点設定部と、を備えたことを特徴とする先行車追越支援装置。
  2. 前記先先行車位置推定部は、前記先先行車の現在地と、前記予想到達時間後の前記先先行車の車速の確率分布を用いて、前記予想到達時間後の前記先先行車の位置の確率分布を前記先先行車の位置として推定することを特徴とする請求項1に記載の先行車追越支援装置。
  3. 前記確率分布設定部は、前記先先行車と前記自車との距離が遠いほど、前記先先行車の車速の確率分布のばらつきを大きくすることを特徴とする請求項2に記載の先行車追越支援装置。
  4. 前記確率分布設定部は、前記自車の現時点の車速の変化量が大きいほど、前記先先行車の車速の確率分布のばらつきを大きくすることを特徴とする請求項2または3に記載の先行車追越支援装置。
  5. 前記確率分布設定部は、前記予想到達時間が長いほど、前記先先行車の車速の確率分布のばらつきを大きくすることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の先行車追越支援装置。
  6. 前記確率分布設定部は、前記先先行車の車速の確率分布のばらつきが予め定めた設定値以上となった場合、または前記先先行車の位置の確率分布のばらつきが予め定めた設定値以上となった場合、前記先先行車の車速の確率分布の推定を一旦停止し、その後、前記先先行車現在地検出部で前記先先行車の現在地を検出した場合、前記先先行車の車速の確率分布の推定を再開することを特徴とする請求項5に記載の先行車追越支援装置。
  7. 前記確率分布設定部は、前記目標経路のうち前記自車の現在地から前記追越地点候補までの経路の曲率の変化量が予め定めた設定値以上になると判定した場合、前記設定値未満になると判定した場合よりも、前記先先行車の車速の確率分布のばらつきを大きくすることを特徴とする請求項5または6に記載の先行車追越支援装置。
  8. 前記確率分布設定部は、前記目標経路のうち前記自車の現在地から前記追越地点候補までの経路上に分岐点があると判定した場合、前記分岐点がないと判定した場合よりも、前記先先行車の車速の確率分布のばらつきを大きくすることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の先行車追越支援装置。
  9. 前記先先行車位置推定部は、前記先先行車が検出されていない場合、前記自車が信号機の手前で停止しているときに前記自車前方の停止線から前記自車の現在地までの距離を検出し、検出した距離が予め定めた設定距離以上である場合、前記先行車前方に前記先先行車が存在しているものとして、前記先先行車の現在地を設定することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の先行車追越支援装置。
  10. 前記追越地点設定部は、前記予想到達時間後の前記先行車の位置と、前記予想到達時間後の前記先先行車の位置との距離が予め定めた設定距離未満であると判定した場合、複数の前記追越地点候補のうちから、前記先行車と前記先先行車とを連続して追い越すことが可能な前記追越地点候補を前記追越地点として設定することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の先行車追越支援装置。
  11. 前記自車の現在地から前記追越地点までの前記目標経路に沿った距離が予め定めた設定距離以下になった場合、前記先行車と前記自車との距離が増加し、その後、前記自車の車速が前記先行車の車速よりも高くなるように前記自車の車速を制御する車速制御部を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の先行車追越支援装置。
  12. 前記追越地点設定部で設定した前記追越地点を前記自車の運転者に提示する追越地点提示部を備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の先行車追越支援装置。
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