JP7106872B2 - 車両の自動運転制御装置及び自動運転制御方法 - Google Patents

車両の自動運転制御装置及び自動運転制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の自動運転制御装置及びその方法に関する。
特許文献1には、自動運転時に操舵角制御を行う操舵角制御装置が開示されている。この操舵角制御装置では、自動運転時において運転者の緊急回避操作を妨げないように車両の操舵角制御を実行する。
特許第3685388号公報
しかしながら、従来技術では、車両の状況に応じて車両の目標軌道が変更されたときに、操舵角が急激に変化してハンドルが急激に回転する場合があり、車両の搭乗者に違和感を与えてしまうという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1形態によれば、車両を予定ルートに沿って走行させる自動運転を実行する自動運転制御装置(200)が提供される。この自動運転制御装置は、前記車両の現在の状況を表す車両状況情報と前記予定ルートとに応じて、前記車両の目標軌道及び目標速度を決定する軌道生成部(230)と;前記目標軌道及び前記目標速度と前記車両の現在位置及び現在車速とに応じて、前記車両の操舵角指令値と駆動力指令値とを生成して、前記車両の操舵角制御装置及び駆動部制御装置に供給する軌道追従制御部(240)と;を備える。前記軌道生成部又は前記軌道追従制御部は、前記現在車速が予め定めた閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記車両の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行する。
第1形態の自動運転制御装置によれば、車両の車速が閾値以下の場合に操舵角の変化率の上限が小さく制限されるので、急激に操舵角が変化する現象を防止でき、車両の搭乗者に違和感を与える可能性を低減できる。
本発明の第2形態によれば、車両を予定ルートに沿って走行させる自動運転を実行する自動運転制御装置(200,300)が提供される。この自動運転制御装置は、前記車両の現在の状況を表す車両状況情報と前記予定ルートとに応じて、前記車両の目標軌道及び目標速度を決定する軌道生成部(230)と;前記目標軌道及び前記目標速度と前記車両の現在位置及び現在車速とに応じて、前記車両の操舵角指令値と駆動力指令値とを生成する軌道追従制御部(240)と;前記操舵角指令値に応じて前記車両の操舵アクチュエーターを制御する操舵角制御装置(330)と;前記駆動力指令値に応じて前記車両の駆動部を制御する駆動部制御装置(310)と;を備える。前記操舵角制御装置は、前記現在車速が予め定めた閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記車両の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行する。
第2形態の自動運転制御装置によれば、車両の車速が閾値以下の場合に操舵角の変化率の上限が小さく制限されるので、急激に操舵角が変化する現象を防止でき、車両の搭乗者に違和感を与える可能性を低減できる。
本発明の第3形態によれば、車両を予定ルートに沿って走行させる自動運転を実行する自動運転制御方法が提供される。この自動運転制御方法は、(a)前記車両の現在の状況を表す車両状況情報と前記予定ルートとに応じて、前記車両の目標軌道及び目標速度を決定する工程と;(b)前記目標軌道及び前記目標速度と前記車両の現在位置及び現在車速とに応じて、前記車両の操舵角指令値と駆動力指令値とを生成し、前記操舵角指令値及び前記駆動力指令値に応じて前記車両の操舵角と駆動力を制御する工程と、を備える。前記工程(b)は、前記現在車速が予め定めた閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記車両の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行する工程を含む。
第3形態の自動運転制御方法によれば、車両の車速が閾値以下の場合に操舵角の変化率の上限が小さく制限されるので、急激に操舵角が変化する現象を防止でき、車両の搭乗者に違和感を与える可能性を低減できる。
第1実施形態としての自動運転制御システムの構成を示すブロック図。 第1実施形態における操舵角と駆動力の制御構造を示すブロック図。 目標軌道を表す目標軌道情報を示す説明図。 目標軌道の一例を示す説明図。 目標軌道から変更された軌道の一例を示す説明図。 車速に応じた操舵角の変化率の上限値を示すグラフ。 自動運転制御部による制限処理のフローチャート。 第2実施形態における操舵角と駆動力の制御構造を示すブロック図。 車速に応じた曲率の変化率の上限値を示すグラフ。 第3実施形態における操舵角と駆動力の制御構造を示すブロック図。 第4実施形態における操舵角と駆動力の制御構造を示すブロック図。 第5実施形態における操舵角と駆動力の制御構造を示すブロック図。 操舵角制御装置の制御器の構成を示すブロック図。
A. 第1実施形態:
図1に示すように、第1実施形態の車両50は、自動運転制御システム100を備える。自動運転制御システム100は、自動運転ECU200(Electronic Control Unit)と、車両制御部300と、前方検出装置410と、後方検出装置420と、支援情報取得部500と、を備える。なお、本明細書において、車両50を「自車両50」とも呼ぶ。
自動運転ECU200は、CPUとメモリとを含む回路である。自動運転ECU200は、不揮発性記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムを実行することによって、自動運転制御部210と、状況認知部220と、の機能をそれぞれ実現する。なお、自動運転ECU200の機能の一部をハードウェア回路で実現するようにしてもよい。
状況認知部220は、前方検出装置410と、後方検出装置420と、支援情報取得部500と、一般センサ類340から提供される各種の情報や検出値を利用して、自車両50及び他車両60の走行状況や、周囲の環境を認知する。
車両制御部300は、車両50の運転のための各種の制御を実行する部分であり、自動運転と手動運転のいずれの場合にも利用される。車両制御部300は、駆動部制御装置310と、ブレーキ制御装置320と、操舵角制御装置330と、一般センサ類340とを含む。駆動部制御装置310は、車両50の車輪を駆動する駆動部(図示せず)を制御する機能を有する。車輪の駆動部としては、内燃機関と電動モータのうちの1つ以上の原動機を使用可能である。ブレーキ制御装置320は、車両50のブレーキ制御を実行する。ブレーキ制御装置320は、例えば電子制御ブレーキシステム(ECB)として構成される。操舵角制御装置330は、車両50の車輪の操舵角を制御する。「操舵角」とは、車両50の2つの前輪の平均操舵角を意味する。操舵角制御装置330は、例えば電動パワーステアリングシステム(EPS)として構成される。一般センサ類340は、車速センサ342と操舵角センサ344とヨーレートセンサ346を含んでおり、車両50の運転に必要とされる一般的なセンサ類である。一般センサ類340は、自動運転と手動運転のいずれの場合にも利用されるセンサを含んでいる。
前方検出装置410は、車載センサを使用して、自車両50の前方に存在する物体や道路設備(車線、交差点、信号機等)等の各種の対象物に関する情報を取得する。本実施形態において、前方検出装置410は、カメラ412と、レーダー414とを含んでいる。カメラ412としては、単眼カメラや、ステレオカメラを使用可能である。また、カメラ412は、対象物の色(例えば白線の走路区画線と黄線の走路区画線)を区別するために、カラーカメラであることが好ましい。レーダー414としては、光を放射するLIDAR(Light Detection and Ranging)や、電波を放射するレーダー(例えばミリ波レーダー)など、電磁波を放射する各種のレーダーを使用可能である。後方検出装置420は、自車両50の後方に存在する物体や道路設備等の各種の対象物に関する情報を取得する。後方検出装置420も、前方検出装置410と同様な車載センサを含むように構成可能である。
支援情報取得部500は、自動運転のための各種の支援情報を取得する。支援情報取得部500は、GNSS受信機510と、ナビゲーション装置520と、無線通信装置530とを含んでいる。GNSS受信機510は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を構成する人工衛星から受信した航法信号に基づいて、自車両50の現在位置(経度・緯度)を測位する。ナビゲーション装置520は、目的地とGNSS受信機510で検出される自車位置とに基づいて、自動運転における予定ルートを決定する機能を有する。予定ルートの決定や修正のために、GNSS受信機510に加えて、ジャイロ等の他のセンサを利用してもよい。無線通信装置530は、高度道路交通システム70(Intelligent Transport System)との無線通信によって自車両50の状況や周囲の状況に関する状況情報を交換することが可能であり、また、他車両60との車車間通信や、道路設備に設置された路側無線機との路車間通信を行って状況情報を交換することも可能である。支援情報取得部500は、このような無線通信を介して得られる状況情報を利用して、自車の走行状況に関する情報の一部を取得するようにしてもよい。支援情報取得部500によって取得された各種の支援情報は、自動運転ECU200に送信される。
本明細書において「自動運転」とは、ドライバ(運転者)が運転操作を行うことなく、駆動部制御とブレーキ制御と操舵角制御のすべてを自動で実行する運転を意味する。従って、自動運転では、駆動部の動作状態と、ブレーキ機構の動作状態と、車輪の操舵角が、自動的に決定される。「手動運転」とは、駆動部制御のための操作(アクセルペダルの踏込)と、ブレーキ制御のための操作(ブレーキベダルの踏込)と、操舵角制御のための操作(ステアリングホイールの回転)を、ドライバが実行する運転を意味する。
自動運転制御部210は、状況認知部220で認知される各種の状況を使用して、自車両50の自動運転の制御を実行する。具体的には、自動運転制御部210は、駆動部(エンジンやモータ)の駆動力を示す駆動力指令値を駆動部制御装置310に送信し、ブレーキ機構の動作状態を示すブレーキ指令値をブレーキ制御装置320に送信し、車輪の操舵角を示す操舵角指令値を操舵角制御装置330に送信する。各制御装置310,320,330は、与えられた指令値に従ってそれぞれの制御対象機構の制御を実行する。なお、自動運転制御部210の各種の機能は、例えばディープラーニングなどの機械学習を利用した人工知能により実現可能である。
第1実施形態において、自動運転制御部210は、軌道生成部230と、軌道追従制御部240とを有する。これらの各部の機能については後述する。
自動運転制御システム100は、自動運転ECU200を含む多数の電子機器を有している。これらの複数の電子機器は、CAN(Controller Area Network)などの車載ネットワークを介して互いに接続されている。第1実施形態において、自動運転ECU200は「自動運転制御装置」に相当する。
図2に示すように、軌道生成部230は、ナビゲーション装置520から与えられた予定ルート(navigated route)と、状況認知部220から与えられた車両状況情報とに応じて、目標軌道を生成する。「予定ルート」とは、ナビゲーション装置520で決定されたルートを意味する。
図3に示すように、目標軌道TRtは、複数の経路点Pの点列に沿って目標車速Vtで車両50が進行する軌道を意味する。目標軌道TRtを表す目標軌道情報は、例えば以下の情報を含んでいる。
(1)時刻tにおける各経路点Pの絶対座標X(t),Y(t)
(2)各経路点Pでの目標経路の曲率Ct
(3)各経路点Pでのトラッキングアングルφt
(4)各経路点Pでの目標車速Vt
ここで、「トラッキングアングルφt」は、各経路点Pにおける目標経路の接線と、絶対座標の座標軸Xとがなす角度である。なお、車両の向きは、車体の前後軸と、絶対座標の座標軸Xとがなす角度で表される。目標車速Vt以外の情報X(t),Y(t),Ct,φtで表される車両50の経路を、「目標経路」と呼ぶ。
図2に示すように、軌道追従制御部240は、軌道生成部230から与えられた目標軌道と、車両状況(特に車両50の現在の位置、向き、及び車速)とに応じて、操舵角指令値と駆動力指令値を生成する。第1実施形態において、軌道追従制御部240は、操舵角指令生成部242と、駆動力指令生成部244と、調整部250aとを含んでいる。
操舵角指令生成部242は、軌道生成部230から与えられた目標軌道と車両状況に応じて、操舵角指令値を生成する。この操舵角指令値は、調整部250aによって調整された後に操舵角制御装置330に与えられる。
駆動力指令生成部244は、軌道生成部230から与えられた目標軌道と車両状況に応じて、駆動力指令値を生成する。この駆動力指令値は、駆動部制御装置310に与えられる。なお、軌道追従制御部240は、目標軌道に応じてブレーキ指令値を生成するブレーキ指令生成部を含むように構成されていてもよい。
調整部250aは、現在車速が予め定めた閾値以下の場合に、現在車速が閾値よりも大きい場合に比べて、車両50の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行する機能を有する。この機能については更に後述する。
図4及び図5には、車両50の状況に応じて目標軌道が変更される様子が示されている。ここでは、自車両50が図4に示す目標軌道TRtに沿って走行しようとしている状態において、他車両60が想定外の走行(例えば急激な加速)を行うと、軌道生成部230が目標軌道TRtを図5に示す軌道TRaに変更することを想定する。この場合に、目標軌道の変更に応じて、操舵角指令生成部242で生成される操舵角指令値も急激に変化する可能性がある。操舵角指令値が急激に変化すると、ハンドルが急激に回転する場合があり、車両50の搭乗者に違和感を与えてしまう。
そこで、調整部250a(図2)は、現在車速が予め定めた閾値以下の場合に、現在車速が閾値よりも大きい場合に比べて、車両50の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行する。具体的には、調整部250aは、操舵角指令生成部242から操舵角指令値を受けて、現在車速が閾値以下の場合に現在車速が閾値よりも大きい場合に比べて操舵角指令値の変化率の上限を小さく制限するように操舵角指令値を調整する。
図6に示すように、調整部250aには、現在車速Vmと、操舵角θの変化率の上限値Δθ_limitとの関係Gaが予め登録されている。ここで、「操舵角θの変化率」とは、単位時間ステップにおける操舵角θの差分である。単位時間ステップとしては、操舵角θの制御を行う制御ルーチンの周期、又は、操舵角指令値を更新する処理ルーチンの周期等を使用可能である。現在車速Vmが予め定められた閾値Vth以下の場合の操舵角θの変化率の上限値Δθ_limitは、現在車速Vmが閾値Vthよりも大きな場合よりも小さな値に設定されている。なお、現在車速Vmと上限値Δθ_limitとの関係Gaは、図6のような直線的な関係に限らず、階段状の関係や曲線状の関係に設定されていてもよい。
車速の閾値Vthは、操舵角θを急激に変更しなくても目標軌道の変更に十分な精度で追従できる程度の低速の値とすることが好ましい。極く低速での走行中又は停止中では、操舵角θを急激に変更しなくても目標軌道の変更に十分な精度で追従することが可能である。このような観点から、車速の閾値Vthは、時速0km以上時速5km以下の範囲の値に設定することが好ましい。また、極低速又は停止中に目標軌道が大きく変わる現象は、予定ルートの右折又は左折の地点で発生する可能性が高い。そこで、現在車速Vmが閾値Vth以下であって、かつ、現在位置が右折又は左折の地点にある場合に、操舵角θの変化率の上限値Δθ_limitを小さく制限するようにしてもよい。これらの点は、後述する他の実施形態でも同様である。
図7に示す手順に従って、自動運転制御部210による操舵角の制限処理が実行される。まず、軌道生成部230は、ステップS110において、車両状況情報と予定ルートとに応じて、車両50の目標軌道及び目標速度を決定する。ステップS120では、軌道追従制御部240が、目標軌道及び目標速度と、車両50の現在の位置、向き、及び速度とに応じて、車両50の操舵角指令値と駆動力指令値とを生成する。なお、車両50の現在の向きを使用せずに操舵角指令値と駆動力指令値を生成しても良い。ステップS130では、現在車速が予め定めた閾値以下の場合に車両の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理が実行される。第1実施形態では、この制限処理は、軌道追従制御部240内の調整部250aによって行われる。ステップS140では、操舵角指令値及び駆動力指令値に応じて車両の操舵角と駆動力が制御される。ステップS140の動作は、操舵角制御装置330及び駆動部制御装置310によって行われる。
第1実施形態によれば、車両50の現在車速Vmが閾値Vth以下の場合に操舵角θの変化率の上限が小さく制限されるので、急激に操舵角が変化する現象を防止でき、車両50の搭乗者に違和感を与える可能性を低減できる。
B. 第2実施形態:
図8に示すように、第2実施形態では、調整部250bが操舵角指令生成部242の前段に配置されている点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。
第2実施形態の調整部250bは、車両50の現在車速Vmが閾値Vth以下の場合に操舵角θの変化率の上限を小さく制限する点では、第1実施形態の調整部250aと同じ機能を有する。但し、第2実施形態の調整部250bは、軌道生成部230から目標軌道を受けて、現在車速Vmが閾値Vth以下の場合に、現在車速Vmが閾値Vthよりも大きい場合に比べて目標軌道に沿った位置の変化率を小さく制限するように目標軌道を調整することによって、操舵角θの変化率の制限を実現する。より具体的には、調整部250bは、目標軌道の曲率Ctの変化率を制限することによって、操舵角θの変化率の制限を実現する。
図9に示すように、調整部250bには、現在車速Vmと、目標軌道の曲率Ctの変化率の上限値ΔCt_limitとの関係Gbが予め登録されている。現在車速Vmが閾値Vth以下の場合には、現在車速Vmが閾値Vthよりも大きい場合に比べて目標軌道の曲率Ctの変化率を小さく制限する。この結果、目標軌道の曲率Ctの変化が小さくなるので、操舵角θの変化率も小さくなる。
なお、調整部250bは、目標軌道の曲率Ct以外のデータを変更してもよい。例えば、図3に示した目標軌道TRtの情報のうちで、経路点Pの絶対座標X(t),Y(t)の変化率を変更するようにしてもよい。
第2実施形態によれば、調整部250bが目標軌道を調整することによって急激に操舵角が変化する現象を防止でき、車両50の搭乗者に違和感を与える可能性を低減できる。
C. 第3実施形態:
図10に示すように、第3実施形態では、調整部250cが軌道生成部230の内部に配置されている点が第2実施形態と異なり、他の構成は第2実施形態と同じである。
第3実施形態の調整部250cは、第2実施形態の調整部250bと同じ機能を有する。すなわち、調整部250cは、軌道生成部230内で生成された目標軌道を受けて、現在車速Vmが閾値Vth以下の場合に、現在車速Vmが閾値Vthよりも大きい場合に比べて目標軌道に沿った位置の変化率を小さく制限するように目標軌道を調整又は修正することによって、操舵角θの変化率の制限を実現する。
第3実施形態も、第2実施形態と同様に、調整部250cが目標軌道を調整することによって急激に操舵角が変化する現象を防止でき、車両50の搭乗者に違和感を与える可能性を低減できる。
D. 第4実施形態:
図11に示すように、第4実施形態では、調整部250dが操舵角制御装置330の内部に配置されている点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。第4実施形態においては、自動運転ECU200と車両制御部300とを含む自動運転制御システム100が「自動運転制御装置」に相当する。
第4実施形態において、操舵角制御装置330は、調整部250dと、制御器332とを有している。調整部250dは、第1実施形態の調整部250aと同じ機能を有する。すなわち、調整部250dは、操舵角指令生成部242で生成された操舵角指令値を受けて、現在車速が閾値以下の場合に現在車速が閾値よりも大きい場合に比べて操舵角指令値の変化率の上限を小さく制限するように操舵角指令値を調整する。制御器332は、調整部250dから与えられる調整後の操舵角指令値に応じて、操舵アクチュエーターの操作量を算出する機能を有する。
第4実施形態も、第1実施形態と同様に、調整部250dが操舵角指令値を調整することによって急激に操舵角が変化する現象を防止でき、車両50の搭乗者に違和感を与える可能性を低減できる。なお、第4実施形態では、操舵角制御装置330が、現在車速に応じて車両50の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行しているものと考えることが可能である。
E. 第5実施形態:
図12に示すように、第5実施形態では、調整部250eが操舵角制御装置330の制御器332のゲインを調整する点が第4実施形態と異なり、他の構成は第4実施形態と同じである。
図13に示すように、制御器332は、フィードフォワード制御器352と、減算器354と、フィードバック制御器356と、加算器358とを有している。フィードフォワード制御器352は、操舵角指令値にゲインKfを乗じることによってフィードフォワード制御値FFを算出する。減算器354は、操舵角指令値と現在操舵角(操舵角測定値)との差分Δθmを算出する。フィードバック制御器356は、この差分Δθmに応じたPID制御を実行することによってフィードバック制御値FBを算出する。フィードバック制御器356には、PID制御のゲインKp,Ki,Kdを設定することが可能である。加算器358は、フィードフォワード制御値FFとフィードバック制御値FBとを加算することによって、操舵アクチュエータの操作量(例えば電流指令値)を算出する。
調整部250eは、フィードフォワード制御器352のゲインKf(第1ゲイン)と、フィードバック制御器356のゲインKp,Ki,Kd(第2ゲイン)の少なくとも一部を、現在車速が予め定めた閾値以下の場合に現在車速が閾値よりも大きい場合に比べて小さく制限する制限処理を実行する。特に、フィードフォワード制御器352のゲインKfとフィードバック制御器356の比例ゲインKpのうちの一方を小さく制限すれば、操舵角θの変化率を小さくする効果が顕著である。このように、現在車速に応じて制御器332のゲインKf,Kp,Ki,Kdの一部又は全部を小さく制限することによって、操舵角θの変化率を小さくすることが可能である。
第5実施形態によれば、調整部250eが操舵角制御装置330の制御器332のゲインを調整することによって急激に操舵角が変化する現象を防止でき、車両50の搭乗者に違和感を与える可能性を低減できる。なお、第5実施形態も、操舵角制御装置330が現在車速に応じて車両50の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行している点で、第4実施形態と共通する。
本発明は上述した実施形態やその変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
50…自車両、100…自動運転制御システム、210…自動運転制御部、220…状況認知部、230…軌道生成部、240…軌道追従制御部、242…操舵角指令生成部、244…駆動力指令生成部、250a~250e…調整部、300…車両制御部、310…駆動部制御装置、330…操舵角制御装置、332…制御器、352…フィードフォワード制御器、356…フィードバック制御器

Claims (8)

  1. 車両を予定ルートに沿って走行させる自動運転を実行する自動運転制御装置(200)であって、
    前記車両の現在の状況を表す車両状況情報と前記予定ルートとに応じて、前記車両の目標軌道及び目標速度を決定する軌道生成部(230)と、
    前記目標軌道及び前記目標速度と前記車両の現在位置及び現在車速とに応じて、前記車両の操舵角指令値と駆動力指令値とを生成して、前記車両の操舵角制御装置及び駆動部制御装置に供給する軌道追従制御部(240)と、
    を備え、
    前記軌道生成部又は前記軌道追従制御部は、前記現在車速が予め定めた閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記車両の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行する、自動運転制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動運転制御装置であって、
    前記軌道追従制御部は、
    前記目標軌道と前記車両の現在位置及び現在車速とに応じて前記車両の操舵角指令値を生成する操舵角指令生成部(242)と、
    前記操舵角指令生成部から前記操舵角指令値を受けて、前記現在車速が前記閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記操舵角指令値の変化率の上限を小さく制限するように前記操舵角指令値を調整する調整部(250a)と、
    を含む、自動運転制御装置。
  3. 請求項1に記載の自動運転制御装置であって、
    前記軌道追従制御部は、
    前記軌道生成部から前記目標軌道を受けて、前記現在車速が前記閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記目標軌道に沿った位置の変化率を小さく制限するように前記目標軌道を調整する調整部(250b)と、
    前記調整後の目標軌道と前記車両の現在位置及び現在車速とに応じて前記車両の操舵角指令値を生成する操舵角指令生成部(242)と、
    を含む、自動運転制御装置。
  4. 請求項3に記載の自動運転制御装置であって、
    前記軌道生成部から前記軌道追従制御部に与えられる前記目標軌道は、前記目標軌道の各点における曲率を含み、
    前記調整部は、前記現在車速が前記閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記目標軌道の各点における前記曲率の変化率を小さく制限するように前記曲率を調整する、自動運転制御装置。
  5. 車両を予定ルートに沿って走行させる自動運転を実行する自動運転制御装置(200,300)であって、
    前記車両の現在の状況を表す車両状況情報と前記予定ルートとに応じて、前記車両の目標軌道及び目標速度を決定する軌道生成部(230)と、
    前記目標軌道及び前記目標速度と前記車両の現在位置及び現在車速とに応じて、前記車両の操舵角指令値と駆動力指令値とを生成する軌道追従制御部(240)と、
    前記操舵角指令値に応じて前記車両の操舵アクチュエーターを制御する操舵角制御装置(330)と、
    前記駆動力指令値に応じて前記車両の駆動部を制御する駆動部制御装置(310)と、
    を備え、
    前記操舵角制御装置は、前記現在車速が予め定めた閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記車両の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行する、自動運転制御装置。
  6. 請求項5に記載の自動運転制御装置であって、
    前記操舵角制御装置は、
    前記軌道追従制御部から前記操舵角指令値を受けて、前記現在車速が前記閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記操舵角指令値の変化率の上限を小さく制限するように前記操舵角指令値を調整する調整部(250d)と、
    前記調整後の操舵角指令値に応じて、前記操舵アクチュエーターの操作量を算出する制御器(332)と、
    を含む、自動運転制御装置。
  7. 請求項5に記載の自動運転制御装置であって、
    前記操舵角制御装置は、
    前記軌道追従制御部から受けた前記操舵角指令値に応じて、前記操舵アクチュエーターの操作量を算出する制御器(332)と、
    前記制御器の制御ゲインを調整する調整部(250e)と、
    を含み、
    前記制御器は、第1ゲインを含むフィードフォワード制御器(352)と、第2ゲインを含むフィードバック制御器(356)とを有し、
    前記調整部は、前記第1ゲインと前記第2ゲインの少なくとも一部を、前記現在車速が予め定めた閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて小さく制限する制限処理を実行する、自動運転制御装置。
  8. 車両を予定ルートに沿って走行させる自動運転を実行する自動運転制御方法であって、
    (a)前記車両の現在の状況を表す車両状況情報と前記予定ルートとに応じて、前記車両の目標軌道及び目標速度を決定する工程と、
    (b)前記目標軌道及び前記目標速度と前記車両の現在位置及び現在車速とに応じて、前記車両の操舵角指令値と駆動力指令値とを生成し、前記操舵角指令値及び前記駆動力指令値に応じて前記車両の操舵角と駆動力を制御する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、前記現在車速が予め定めた閾値以下の場合に前記現在車速が前記閾値よりも大きい場合に比べて前記車両の操舵角の変化率の上限を小さく制限する制限処理を実行する工程を含む、自動運転制御方法。
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