JP2016038404A - 画像形成システム、制御装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 白色の色材により画像形成可能な画像形成システム、画像形成手段の制御装置およびプログラムを提供すること。
【解決手段】画像形成システム10は、白色の色材および有色の色材による画像形成が可能な画像形成手段22と、有色の色材による第1校正シート、および、有色の色材を用いて形成された第1層と、第1層上に前記白色の色材を用いて形成された第2層とを有する第2校正シートを画像形成手段22から出力させる出力制御手段42と、第1校正シートおよび第2校正シートの濃度情報を測定する濃度測定手段24と、第1校正シートから測定される濃度情報に基づいて、有色の色材の階調校正を行う有色色材校正手段48と、有色の色材の階調校正結果に応じた階調値で第1層が形成された第2校正シートから測定される濃度情報に基づいて、白色の色材の階調校正を行う白色色材校正手段50とを含む。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成システム、画像形成手段の制御装置およびプログラムに関し、より詳細には、白色の色材により画像形成可能な画像形成システム、画像形成手段の制御装置およびプログラムに関する。
従来、CMYK4色のプロセスカラーに対応するトナーのほかに、白色顔料およびバインダ樹脂成分を主成分とし、有色の色材成分を含まない白色トナーによる、画像形成が可能な画像形成装置が知られている。
白色トナーは、プロセスカラーによる忠実な色再現のほか、透明な記録媒体、布地、色紙などへの印刷用途として、様々な付加価値をもたらす色材として注目されている。例えば、白色トナーを記録媒体の最下層に配置し、記録媒体の発色を白色トナーで遮断することによって、所望の白色を得る画像形成装置が知られている。また、透明な記録媒体の裏面に白色トナーを印刷することにより、透明な記録媒体とプロセスカラーのトナーのみでは表現できない画像を提供する画像形成装置も知られている。さらに、中間転写体上に形成されたトナー画像の光学濃度を、光学式センサにより検出する画像形成装置において、校正用白色基準板の代わりに、白色トナーのベタ画像を用いる技術も知られている。
例えば、特開2008−298854号公報(特許文献1)は、転写材上もしくは中間転写体上、転写材担持体上に白色の色材からなる基準画像パターンを形成し、基準画像パターンを用いて光学式センサを補正する画像形成装置を開示する。特許文献1の画像形成装置では、校正用白色基準板を不必要とし、センサの色検出精度を向上させることができる。しかしながら、特許文献1の画像形成装置は、白色トナーのキャリブレーションを実施できるものではないため、安定した白色度を得ることができない点で充分なものではなかった。
また、特開2010−118927号公報(特許文献2)は、経時的変化によるCMYKプロセスカラーの濃度変動を抑制するための階調補正を実施する際に、複数種類のスクリーンに対して補正用のパッチを出力する画像処理プログラムを開示する。この画像処理プログラムでは、階調性が重要な領域に用いられるスクリーンに多くの補正用のパッチを割り当てるので、画像品質と、コストおよびスピードとをバランス良く向上させることができる。しかしながら、特許文献2の画像処理プログラムは、白色トナーのキャリブレーションを実施できるものではないため、安定した白色度を得ることができない点で充分なものではなかった。
また、特開2002−268318号公報(特許文献3)は、転写紙の不透明度が所定の値以下の場合(つまり、用紙が薄い場合)、白色トナーを全面または特定領域の最下層に形成する画像形成装置を開示する。特許文献3の画像形成装置では、薄い用紙に両面印刷を行う場合に生じる裏映りを防ぐことができる。しかしながら、特許文献3の画像形成装置は、白色トナーのキャリブレーションを実施できるものではないため、安定した白色度を得ることができない点で充分なものではなかった。
すなわち、従来技術の白色の色材により画像形成可能な画像形成システムでは、白色のトナーなどの色材の校正を実施できず、安定した白色度が得られないという点で充分なものではなかった。また、校正を行う際に消費する色材の消費量をできる限り節約したいという要望があった。
本発明は、上記従来技術における不充分な点に鑑みてなされたものであり、本発明は、消費する色材の量を節約可能にしながら白色の色材の階調校正を行い、安定した白色度を得ることができる、画像形成システム、制御装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、下記特徴を有する画像形成システムを提供する。本画像形成システムは、白色の色材および有色の色材による画像形成が可能な画像形成手段と、上記有色の色材による第1校正シート、および、上記有色の色材を用いて形成された第1層と、該第1層上に上記白色の色材を用いて形成された第2層とを有する第2校正シートを画像形成手段から出力させる出力制御手段と、上記第1校正シートおよび第2校正シートの濃度情報を測定する濃度測定手段と、上記第1校正シートから測定される濃度情報に基づいて、有色の色材の階調校正を行う有色色材校正手段と、上記有色の色材の階調校正結果に応じた階調値で第1層が形成された前記第2校正シートから測定される濃度情報に基づいて、上記白色の色材の階調校正を行う白色色材校正手段とを含む。
上記構成により、消費する色材の量を節約可能にしながら白色の色材の階調補正を行い、安定した白色度を得ることができる。
第1の実施形態による画像形成システムの概略構成図。 白色の記録媒体を使用した場合の(A)黒色トナーおよび(B)白色トナーの面積率と濃度との関係を示す図。 第1の実施形態で用いられる(A)プロセスカラー用および(B)白色用のキャリブレーションシートを例示する図。 第1の実施形態において、図3(B)に示すキャリブレーションシートからスキャナにより、それぞれのパッチ領域の濃度を読み取った結果を示す図。 第1の実施形態による画像形成システムを複合機として実装した場合のハードウェア構成図。 第1の実施形態による画像形成システムを構成する制御装置の機能ブロック図。 第1の実施形態における画像形成システムが実行する、キャリブレーション処理を示すフローチャート。 プロセスカラー用のパッチ領域の階調値の一例を示す図。 スキャナにおける濃度とスキャナ読取値との関係を示す図。 黒色トナー面積率と濃度の期待値との関係、および、黒色トナー面積率とスキャナで読み取った濃度の測定値との関係を示す図。 第1の実施形態におけるプロセスカラーの階調校正パラメータの生成方法を説明するための図。 白色用のパッチ領域の階調値の一例を示す図。 白色トナー面積率と濃度の期待値との関係、および、白色トナー面積率とスキャナで読み取った濃度の測定値との関係を示す図。 第1の実施形態における白色の階調校正パラメータの生成方法を説明するための図。 複数の面積率の黒色トナーを第1層とした場合について、キャリブレーションシートにおける白色トナー面積率と、濃度の期待値との関係を示す図。 第2の実施形態による画像形成システムにおいて、白色トナー用のキャリブレーションを実行するかの選択を行うための処理を示すフローチャート。 第2の実施形態による画像形成システムの操作パネルに表示されるトナー消費量選択画面を例示する図。 第3の実施形態による画像形成システムにおいて、白色トナー用のキャリブレーションを実行するかの選択を行うための処理を示すフローチャート。 第4の実施形態による画像形成システムを構成する制御装置の機能ブロック図。 第4の実施形態で用いられる白色用のキャリブレーションシートを例示する図。 第4の実施形態における画像形成システムが実行する、キャリブレーション処理を示すフローチャート。
以下、本実施形態について説明するが、実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態では、画像形成システムとして、プリンタ22、制御装置30およびスキャナ24を含む複合機として構成された画像形成システム10を一例として説明する。
[第1の実施形態]
(画像形成システムの概略構成)
図1は、第1の実施形態による画像形成システム10の概略構成図である。画像形成システム10は、本実施形態における画像形成手段であるプリンタ22と、本実施形態における濃度測定手段であるスキャナ24と、制御装置30とを含み構成される。
プリンタ22は、例えば1ドラム方式のカラープロッタを有し、レーザービームを用いた電子写真プロセスを用いて、感光体ドラムに形成したトナー画像を用紙に転写し、定着装置により熱と圧力により定着して出力する。プリンタ22は、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(クロ)の4色のプロセスカラー・トナーの現像ユニットに加えて、W(白色)トナーの現像ユニットを備える。すなわち、プリンタ22は、CMYKのそれぞれの有色の色材により記録媒体に対して画像形成が可能とされ、さらに、記録媒体に対して白色の色材により画像形成が可能とされている。
さらに、プリンタ22は、循環搬送経路を有しており、1巡目の定着後に、循環搬送経路を通して記録媒体を再供給し、記録媒体上に2巡目のトナー像を転写、定着することができる。さらに、プリンタ22は、反転搬送経路を有しており、記録媒体の片面に対してトナー像の転写、定着後に、記録媒体の反対面にトナー像を転写、定着をすることができる。なお、このような循環搬送経路に関しては、例えば、特開2002−268318号公報を参照することができる。
スキャナ24は、カラーCCD(Charge Coupled Device)またはカラーCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)といった光電変換素子からなるカラーラインセンサと、A/D(Analogue to Digital)コンバータとを備える。スキャナ24は、コンタクトガラスに載置された記録媒体を光学的に走査して、その反射光をA/D変換してガンマ変換などの画像処理を施し、記録媒体の表面の濃度を読み取る。スキャナ24は、所定の解像度および階調深度(例えば、RGBのそれぞれが8〜10ビット)のRGBの画像データを生成する。
制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサおよびメモリを有し、ROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に格納されたプログラムを読み出して、メモリ上に展開し、実行する。これにより、制御装置30は、プリンタ22およびスキャナ24を制御する。また、制御装置30は、後述するキャリブレーションを含む、各種の演算処理を実行する。
なお、画像形成システム10は、特に限定されるものではないが、以下、プリンタ22、スキャナ24および制御装置30が一体となった複合機(MFP:Multi-Function Printer)であるとして説明を続ける。
上述したプリンタ22では、同一の画像データに基づき出力する場合であっても、部品および組み付け部などの経時的変化によって、実際に記録媒体上に形成される画素が異なる濃度を示す場合がある。
そこで、本実施形態においては、画像形成システム10は、キャリブレーション(校正)モードを備える。ユーザは、操作パネルなどを操作することにより、画像形成システム10のモードを、例えばワードプロセッサなどで生成したデータを印刷する通常の印刷モードから、キャリブレーション・モードに切り替えることができる。キャリブレーション・モードに切り替えられると、制御装置30は、予め記憶しているパッチデータおよび印刷命令をプリンタ22に与えて、パッチデータに応じた画像が形成された記録媒体を出力させる。パッチデータに応じた画像が形成された記録媒体を、キャリブレーションシートと参照する。このキャリブレーションシートは、本実施形態における校正シートを構成する。説明する実施形態では、プリンタ22は、プロセスカラー用のものと白色用のものとの2種類のキャリブレーションシートを出力する。
制御装置30は、出力された2種類のキャリブレーションシートをそれぞれスキャナ24に光学的に読み取らせて、読み取りデータを取得する。制御装置30は、読み取りデータから、パッチデータに応じた画像が形成された領域の濃度を取得し、取得した濃度から、階調校正データ(各色の階調校正パラメータを含む。)を生成する。制御装置30は、生成した階調校正データを、例えばプリンタ22に登録する。プリンタ22は、以後、印刷対象となる画像データが与えられた場合、登録された階調校正データにより画像データの画素値を補正して、印刷を行う。これにより、図1に示す画像形成システム10によれば、プリンタ22の経時的変化による濃度の変化を抑制して、安定した濃度の画像を形成することが可能となる。
(階調校正データの生成の概略)
図2(A)は、白色の記録媒体を使用してパッチデータを出力して濃度測定した場合の黒色トナーの面積率と濃度との関係を示す図である。ここで、パッチデータは、キャリブレーションの対象となるプリンタ22から、複数のパッチ領域を有するキャリブレーションシートを印刷させるための画像データである。また、パッチ領域は、濃度の検出の対象となる領域である。
通常のプロセスカラーのキャリブレーションを行う場合、複数のパッチ領域のそれぞれは、C、M、Y、Kの何れかの単一色で形成され、予め定められた互いに異なる階調値となっている。例えば、キャリブレーションシートには、C、M、Y、Kの色毎に、特に限定されるものではないが、0、16、32、48、64、80、96、112、128、143、159、175、191、207、223、239、255の17個の異なる階調値の複数のパッチ領域が形成される。
画像形成システム10は、このようなキャリブレーションシートのそれぞれのパッチ領域の濃度情報を読み取ることにより、図2(A)に示されるような、トナー面積率に対する濃度のグラフを得る。なお、階調値に対して、100/255を乗算した値が、トナー面積率となり、それらの濃度情報を取得することにより、現在のプリンタ22の状況を確認できる。画像形成システム10は、各色毎のトナー面積率に対する濃度のグラフに基づき、各色毎の階調校正データを生成することができる。
図2(B)は、白色の記録媒体を使用して、通常のプロセスカラーと同様のパッチデータにより測定した場合の白色トナーの面積率と濃度との関係を示す図である。ここで、白色トナーのキャリブレーションを行う場合に、有色のプロセスカラーと同様のパッチデータにより、一般的な、白色の用紙を記録媒体として使用して、キャリブレーションシートを出力させた場合を考える。
転写紙は白色であり、白色トナーとの濃度は殆ど変わらない。従って、濃度を測定したとしても、図2(B)に示すように、トナー面積率に対する濃度に殆ど変化が認められない。また、白色トナーの方が転写紙より白色度が高い場合など、面積率を上げていくほど濃度が僅かに低下していくこともある。このため、白色の記録媒体を使用しての白色のトナー面積率に対する濃度のグラフからでは、有色のプロセスカラーと同様な方法で白色トナーを補正するための階調校正データを生成することは困難である。
図3(A)および図3(B)は、第1の実施形態で用いられるプロセスカラー用および白色用のキャリブレーションシートの一例を示す図である。本実施形態による画像形成システム10では、図3(A)および図3(B)の2種類のキャリブレーションシートをセットにして、白色トナーのキャリブレーションを実施する。本画像形成システム10において、制御装置30は、図4(A)に示すプロセスカラー用のキャリブレーションシートをプリンタ22から出力させるとともに、その後、プロセスカラーのものとは異なる、図4(B)に示されるような白色用のキャリブレーションシートをプリンタ22から出力させる。
図3(A)は、プロセスカラー用のキャリブレーションシートを例示する。K00〜K16には、ブラックの0、16、32、48,64,80、96、112、128、143、159、175、191、207、223、239、255といった17個の異なる階調値の複数のパッチ領域が形成されている。同様にして、C00〜C16にはシアン、M00〜M16にはマゼンタ、Y00〜Y16にはイエローの複数の階調値のパッチ領域が形成される。
本実施形態では、図3(A)に示すキャリブレーションシートを用いてプロセスカラーのキャリブレーションを実施した後に、図3(B)に示す白色トナー用のキャリブレーションシートを用いてキャリブレーションを実施する。
図3(B)に示す例では、白色用のキャリブレーションシートは、W00〜W16の17個のパッチ領域と、黒色トナーで形成された周辺領域とを含む。この白色用のキャリブレーションシートは、次のように生成される。まず、1回目の定着プロセスにおいて、記録媒体上における17個のパッチ領域の全体よりも一回り大きな領域(17個のパッチ領域を含む。)に対して、黒色トナーによる第1層を形成する。続いて、2回目の定着プロセスにおいて、第1層上の重複した領域に、W00〜W16の17個のパッチ領域を含む第2層を白色トナーで印刷する。
スキャナ24を濃度測定手段として用いる実施形態では、好適には、第1層の黒色トナーで形成される領域は、白色の17個のパッチ領域よりも大きく構成される。つまり、白色の17個のパッチ領域の周囲には、黒色トナーによる周辺領域が形成される。これは、以下の理由による。すなわち、キャリブレーションシートをスキャナ24で読み取る際に、周辺領域の反射率が高いと、その散乱光が回り込み、真のブラックバックで測定を行った場合よりも反射率が高くなってしまうからである。
例えば、W00〜W16の17個のパッチ領域がW00から順番に上下方向に並んで配置されているとする。この場合、スキャナ24のフレア特性にもよるが、一例として、周辺の黒色トナーの領域は、パッチ領域W00の横幅と同じ長さ以上の幅で、それぞれのパッチ領域の右側および左側に形成することができる。また、周辺の黒色トナーの領域は、パッチ領域W00の上下方向の長さ以上の長さで、パッチ領域W00の上側およびパッチ領域W16の下側に形成することができる。
図3(B)に示す白色トナーの複数の階調のパッチ領域(W00〜W16)を配置する位置は、好適には、その下層に定着させる有色のトナー(説明する実施形態では黒色トナーである。)のプロセスカラー用のキャリブレーションシートにおける複数の階調のパッチ領域(ここではK00〜K16)の位置と重ねることができる。そして、図3(A)に示す黒色トナーのキャリブレーションパッチの位置と、図3(B)の最下層の黒色トナー領域とが重なるようにする。この構成によれば、有色のトナーのキャリブレーション結果を利用して図3(B)のシートが作成されるので、面内の濃度変動の影響をなるべく小さくすることができる。
ここで、黒色トナーによる第1層を形成するためのデータは、例えば80%の階調の画像データ(階調値204)を用いることができる。白色トナーによるW00〜W16の17個のパッチ領域を含む第2層を形成するためのデータは、プロセスカラー用のデータと同様に、0、16、32、48、64、80、96、112、128、143、159、175、191、207、223、239、255の17個の異なる階調値のデータを用いることができる。
ただし、第1層を形成するためのデータは、黒色トナーによる80%の均一な領域を形成するための画像データに限らず、80%以外の、例えば50%、60%、70%、90%、100%などの均一な階調値の画像データであってもよい。また、第1層を形成するためのデータは、白色トナー以外の他のトナー(例えばC,M,Y)を用いてもよい。また、白色トナーによる第2層を形成するためのデータも、上述した階調値に限るものではない。
また、キャリブレーションシートには、基準位置を示すマーク(例えば、図3(A)および図3(B)中の矢印)を含んでもよい。これにより、スキャナ24は、キャリブレーションシートを読み取る際に、このマークを基準に読み取り位置を設定することができる。
図4は、図3(B)に示すキャリブレーションシートからスキャナ24により、それぞれのパッチ領域の濃度を読み取った結果を示す図である。図3(B)では、白色トナーによる段階的な階調値のパッチ領域が、黒色トナーの80%の領域に重畳されている。このため、白色トナー面積率0%の部分(パッチ領域W00)の測定結果は、黒色トナーの80%の濃度を表す。また、白色トナーの面積率が上がっていくに従って、濃度は下がって行く。
なお、図4に示す特性は、標準的なエンジン状態における特性データを示すものであり、具体的な数値も、説明のため便宜的に例示するものであり、これらの値は、経時等の変動要因により変動し得る。つまり、黒色トナーの80%の濃度で出力すると、必ずしも濃度1.49で出力されるというものではない。黒色トナー80%で出力して濃度1.49になる場合もあれば、85%で出力して濃度1.49になる場合もある。
第1層の有色のトナーについては、図3(A)のキャリブレーションを実行した後に、その結果を反映して図3(B)のキャリブレーションシートを出力することで、安定した第1層の濃度を得ることができる。画像形成システム10は、このような白色トナーの面積率に対する濃度のグラフに基づき、白色トナーに対する階調校正データを生成する。その際には、図4に示す標準状態からの濃度特性のずれを白色トナーの変動分と考えてキャリブレーションが行われる。
(ハードウェア構成)
図5は、第1の実施形態による画像形成システム10を複合機として実装した場合のハードウェア構成を示す図である。複合機として実施される場合、画像形成システム10は、コントローラ100と、操作パネル102と、FAX制御ユニット104と、プリンタ22と、スキャナ24とを含み構成される。
コントローラ100は、CPU110と、システムメモリ112と、ノースブリッジ(NB)114と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)116と、ローカルメモリ118と、HDD120と、サウスブリッジ(SB)122と、NIC(Network Interface Card)124と、USB(Universal Serial Bus)デバイス126とを含み構成される。
CPU110は、複合機である画像形成システム10の全体を制御し、OS(Operating System)上にプロセスを起動して実行させる。システムメモリ112は、描画用メモリなどとして用いるメモリである。NB114は、ブリッジである。ASIC116は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。ローカルメモリ118は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるメモリである。HDD120は、画像データ、文書データ、プログラム、フォントデータ等の蓄積を行う補助記憶装置である。
SB122は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスとROMおよび周辺デバイスなどとを接続するためのブリッジである。NIC124は、複合機をネットワークに接続するインターフェイス機器である。USBデバイス126は、USB規格に準じたインターフェイスである。
操作パネル102は、タッチパネルを介し、オペレータからの入力操作を受け付けるとともに、オペレータに向けた表示を行う操作部である。操作パネル102の周辺には物理的なキーボードが配置されている。好ましい実施形態では、操作パネル102からは、キャリブレーション実行時のトナー消費量設定を指示する事ができる。指示結果は、CPU110に伝達され、その指示に応じたキャリブレーションシートが作成されてプリンタ22から印刷される。FAX制御ユニット104は、NCU(Network Control Unit)を介して公衆通信網に接続し、例えばG3、G4規格のファクシミリに対応した通信プロトコルに従いファクシミリの送受信を行う。
プリンタ22は、パッチデータを含む印刷ジョブデータまたはスキャナ24が読み取った画像データに基づき、1ページ毎の画像を形成し、記録媒体に転写する。プリンタ22は、図1に示したプリンタ22に対応する。本実施形態において、プリンタ22は、記録媒体にパッチデータに応じた画像を印刷して、キャリブレーションシートを出力する。
スキャナ24は、一例として、コンタクトガラスに載置された記録媒体を所定の解像度のデジタルデータに変換し画像データを生成する。スキャナ24は、図1に示したスキャナ24に対応する。本実施形態において、スキャナ24は、キャリブレーションシートを読み取り、読み取りデータを生成し、これらの濃度情報を測定する。
(制御装置の機能構成)
図6は、第1の実施形態による画像形成システム10を構成する制御装置30の機能ブロックを示す図である。なお、図6には、プリンタ22およびスキャナ24も示されている。制御装置30は、パッチデータ記憶部40と、出力制御部42と、取得部44と、演算部46と、設定部52と、階調校正パラメータ記憶部54とを含み構成される。
パッチデータ記憶部40は、例えば、メモリ112,118、ROMまたはHDD120などの記憶装置により実現される。パッチデータ記憶部40は、2種類のキャリブレーションシートを出力させるための画像データであるパッチデータを記憶する。
出力制御部42は、CPU110などがプログラムを実行することにより実現される。出力制御部42は、パッチデータ記憶部40に記憶されたパッチデータをプリンタ22に与えることにより、プリンタ22からキャリブレーションシートを出力させる。すなわち、出力制御部42は、プロセスカラー用のキャリブレーションシートおよび白色用のキャリブレーションシートを、プリンタ22から出力させる。出力制御部42は、本実施形態における出力制御手段を構成する。
取得部44は、CPU110などがプログラムを実行することにより実現される。取得部44は、スキャナ24にキャリブレーションシートを光学的に読み取らせ、読み取った画像データを受け取る。取得部44は、キャリブレーションシートに形成された複数のパッチ領域のそれぞれの濃度を取得する、本実施形態における濃度取得手段を構成する。
演算部46は、CPU110などがプログラムを実行することにより実現される。演算部46は、取得部44によりキャリブレーションシートから取得された複数のパッチ領域のそれぞれの濃度に基づき、CMYKおよび白色のトナーの階調補正を行い、階調校正パラメータを演算する。演算部46は、本実施形態における校正手段を構成する。
演算部46は、より具体的には、プロセスカラー校正演算部48と、白色校正演算部50とを含み構成される。
プロセスカラー校正演算部48は、取得部44によりプロセスカラー用のキャリブレーションシートから取得された複数のパッチ領域のそれぞれの濃度に基づき、階調校正を行い、プロセスカラーのトナー(C、M、Y、K)の階調校正パラメータを演算する。白色校正演算部50は、取得部44により白色用のキャリブレーションシートから取得された複数のパッチ領域のそれぞれの濃度に基づき、階調校正を行い、白色トナーの階調校正パラメータを演算する。プロセスカラー校正演算部48および白色校正演算部50は、それぞれ、本実施形態における有色色材校正手段および白色色材校正手段を構成する。
設定部52は、CPU110などがプログラムを実行することにより実現される。設定部52は、演算部46による階調校正の結果として与えられたプロセスカラーおよび白色のトナーの階調校正パラメータを階調校正パラメータ記憶部54内に登録する。設定部52は、本実施形態における設定手段を構成する。
階調校正パラメータ記憶部54は、例えば、メモリ112,118、ROMまたはHDD120などの記憶装置により実現される。階調校正パラメータ記憶部54は、設定部52により登録された階調校正パラメータを記憶する。そして、階調校正パラメータ記憶部54に記憶された階調校正パラメータは、プリンタ22が以降に印刷をする場合において、プリンタ22に与えられた画像データの階調を補正するために参照される。
なお、階調校正パラメータは、プリンタ22が保持していてもよい。この場合、階調校正パラメータ記憶部54は、プリンタ22の記憶装置により実現される。また、階調校正パラメータは、複合機のデバイスドライバ(例えばプリンタドライバ)に保持されていてもよい。この場合、階調校正パラメータ記憶部54は、デバイスドライバが稼働するパーソナルコンピュータなどの情報処理装置が有する。
また、出力制御部42、取得部44、演算部46および設定部52は、上述ではCPUなどがプログラムを実行することにより実現されるものとして説明した。しかしながら、これらの一部または全部は、ASICの回路、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプログラマブル・デバイスの回路によって実現されていてもよい。
(階調校正パラメータの生成方法)
以下、具体的に、白色トナーに対する階調校正パラメータの生成方法について説明する。図7は、第1の実施形態における画像形成システム10が実行する、キャリブレーション処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、ユーザがキャリブレーション・モードに切り替えたことに応答して、ステップS100から開始される。
ステップS101では、画像形成システム10は、プロセスカラー用のパッチデータに基づき、スクリーン処理をする。
まず、パッチデータについて説明する。パッチデータは、予め定められたサイズの記録媒体(例えばA4サイズの用紙)に印刷される画像データである。パッチデータは、また、図3(A)で示したように、階調値が変化する一連のパッチ領域の列(パッチ列とも呼ぶ。)を形成するための画像データである。パッチ領域間の階調値の増加の幅は、必ずしも均等でなくてよい。例えば、増加の幅は、キャリブレーションシートとして印刷された状態で明度差が均等になるように設定してもよいし、濃度差が均等になるように設定してもよいし、また、それ以外の単調増加するように設定してもよい。
図8は、プロセスカラー用のパッチ領域の階調値の一例を示す図である。上述したように、一連のパッチ列を構成する領域であるK00からK16の階調値は、均等に増加している必要はない。図8には、黒トナーのキャリブレーション用パッチの例のみ示したが、シアン、マゼンタ、イエローに対しては、図8のK版の階調値と、C版、M版またはY版の階調値を交換した値を用いればよい。
なお、階調値(すなわち画像データの画素値)は、特に限定されるものではないが、説明する実施形態においては、0以上255以下の整数値で表され、値が大きいほど濃度が大きいことを示す。ただし、スキャナ24が読み取った読み取りデータは、反射率が大きいほど濃度は薄くなるので、値が小さいほど濃度が大きいことを示す。
また、キャリブレーションシートは、パッチデータにより指定される階調値をそのまま印刷したものでなく、パッチデータを、画像形成システム10が前回生成した階調校正パラメータを用いて階調補正処理を行って出力したものであってもよい。
ステップS101のスクリーン処理では、以下のような処理が行われる。出力制御部42は、パッチデータ記憶部40からプロセスカラー用のパッチデータを読み出す。出力制御部42は、読み出したプロセスカラー用のパッチデータをC,M,Y,K,Wの色成分に分解し、各色1画素毎に、逐次階調値と閾値の関係から出力階調値を決定する中間調処理を行う。
中間調処理とは、多値(例えば8ビット)の画像データを、大域的な濃度を保ちながら、網点など所定のスクリーン形状を用いて、少値(例えば2ビット)の画像データに変換する処理をいう。中間調処理として、例えば、ディザ法による処理または誤差拡散法による処理が知られている。説明する実施形態では、出力制御部42は、パッチデータをディザ法により中間調処理をして出力する。説明する実施形態では、中間調処理後の画像データの出力階調値は、少値であり、例えば、「0,85,170,255」の4値となる。
再び図7を参照すると、ステップS102では、画像形成システム10は、プロセスカラー用のキャリブレーションシートを出力する。出力制御部42は、プリンタ22に対して、中間調処理を施したプロセスカラー用のパッチデータの印刷を要求する。プリンタ22は、それぞれの画素について、「0,85,170,255」のいずれに相当する値のドットを出すかを決定し、決定した値で画像が描かれたプロセスカラー用のキャリブレーションシートを出力する。
ステップS103では、画像形成システム10は、プロセスカラー用のキャリブレーションシートを光学的に読み取る。ステップS103の光学的な読み取り処理では、以下のような処理が行われる。ユーザがスキャナ24のコンタクトガラスに、ステップS102で出力されたプロセスカラー用のキャリブレーションシートを載置し、所定の操作を実施すると、スキャナ24は、キャリブレーションシートを光学的に走査する。キャリブレーション・モードにおいて、最初に読み取られる原稿は、プロセスカラー用のキャリブレーションシートであり、コンタクトガラス上におけるキャリブレーションシートの向きは、基準位置に対して正しく置かれていることを前提とする。なお、ユーザが手でコンタクトガラスに載置するほか、プリンタ22から出力されたシートがそのままスキャナ24の読み取り位置へ搬送されるよう構成されていてもよい。
スキャナ24は、上述のようにキャリブレーションシートを走査して、キャリブレーションシートの濃淡情報を取得する。濃淡情報は、例えば、600dpiの8ビットのRGBデータで表される。スキャナ24が取得した濃淡情報に対しては、適宜、シェーディング補正などが施されてもよい。取得部44は、スキャナ24から取得した濃淡情報から、各色の一連のパッチ領域X00〜X16(X=K,C,M,Y)のそれぞれについて、中央付近の所定領域内の複数の画素(例えば、600dpiで128×128画素)の濃淡情報を抽出する。取得部44は、1つのパッチ領域に対して、所定領域内の複数の画素の濃淡情報の平均値を算出し、算出した平均値をそのパッチ領域の濃淡情報の測定値とする。パッチ領域の中央付近の画素の濃淡情報を抽出することにより、隣接する他のパッチ領域の影響を受けなくすることができる。また、コンタクトガラスに対してキャリブレーションシートがずれて置かれた場合における、読み取り精度の低下を抑制することもできる。
なお、黒色トナー用のキャリブレーションシートは、無彩色で構成されている。したがって、取得部44は、スキャナ24のグリーンチャネルGのデータの、パッチ領域の中央付近に位置する所定領域の平均値をパッチ領域の濃淡情報の測定値として取得する。シアン色、マゼンダ色、イエロー色のトナーについては、それぞれの補色のチャンネル、すなわちR,G,Bチャンネルのデータのパッチ領域の中央付近に位置する所定領域の平均値をパッチ領域の濃淡情報の測定値として取得する。
ステップS104では、画像形成システム10は、プロセスカラー・トナーの階調校正パラメータを生成する。ステップS104の階調校正パラメータの生成処理では、以下のような処理が行われる。
図9は、スキャナ24でキャリブレーションシートを読み取った場合の、黒色トナーの濃度とスキャナ読取値との関係を示す図である。まず、演算部46は、濃度とスキャナ読取値との対応関係を表すテーブルなどを記憶している。このテーブルは、事前の実験等により算出されているものである。演算部46は、パッチ領域K00〜K16のそれぞれについて、濃度とスキャナ読取値との対応関係を表すテーブルを参照して、取得部44により取得された濃淡情報(スキャナ読取値)を濃度に変換する。以下、スキャナ24により読み取られた濃度の測定値といった場合には、図9に示すような関係から換算された濃度を表すものとする。シアン、マゼンダおよびイエローのトナーについても同様である。
図10は、黒色トナー面積率と濃度の期待値との関係、および、黒色トナー面積率とスキャナ24で読み取った濃度の測定値との関係を示す図である。図10(A)に示すグラフにおける白抜きの四角(□)は、それぞれのパッチ領域K00〜K16(ここでは黒色を代表して説明する。)における、スキャナ24によって読み取られた濃度の測定値を示す。図10(A)の黒塗りのひし形(◆)は、それぞれのパッチ領域K00〜K16における、得られるべき濃度の期待値を示す。また、黒色トナーの面積率と、期待値および測定値の関係は、図10(B)の表に示すようになっている。
図11は、第1の実施形態におけるプロセスカラーの階調校正パラメータの生成方法を説明するための図である。図11の白抜きの四角(□)を結んだ点線は、黒色トナーの面積率に対する濃度の測定値の関係を示すグラフである。また、図11の黒塗りのひし形(◆)を結んだ実線は、黒色トナーの面積率に対する濃度の期待値の関係を示すグラフである。
ここで、測定値が期待値と一致している場合、補正しなくてよい理想的な状態である。しかしながら、図11に示す例では、例えば破線で示す黒色トナー面積率が81%の位置において、濃度の期待値は1.50であるが、濃度の測定値は1.568となっており、測定値が期待値と一致していない。これは、プリンタ22の部品および組み付け部等の経時的変化による濃度変動による影響であり、期待よりも濃く出力されており、期待される濃度を実現するのに必要な黒色トナーは、より少ない状態であることを示している。
演算部46は、それぞれの濃度を実現するのに必要な黒色トナーの面積率を線形補間により算出して、それぞれの濃度に対する階調校正パラメータを算出する。すなわち、演算部46は、隣接する測定値のうち、一方は濃度の期待値よりも低く、他方は、濃度の期待値よりも高い値を検出する。この例では、黒色トナー面積率69%および75%の2点が該当する。この2点間を線形補間し、濃度の期待値に対応する黒色トナー面積率が算出される。上述した具体的な数値を用いて実際に計算を行うと、73.1%という解が得られる。つまり、黒色トナーとして81%の面積率データが求められる画像に対しては、より少ない73.1%の黒色トナーを割り当てることで、経時的変化による濃度変動を補正して、期待通りの階調特性を得ることができる。なお、面積率データについては、例えば255/100を乗算することで、8ビットの階調値データに変換することができる。73.1%および81%に対応する階調値は「186」および「207」である。
演算部46は、以上の演算を行って、各パッチ領域での期待値の濃度に対応する離散的な17点の階調値に対応する変換テーブルを生成する。そして、演算部46は、変換テーブルの17点の各隣接2点からなる16の各区間を、スプライン補間処理などを用いてなだらかに補間し、階調値「0」から「255」まで1階調刻みで階調校正パラメータを生成する。同様にして、シアン、マゼンタ、イエローの階調校正パラメータを生成する。
ステップS105では、画像形成システム10は、上記生成されたC,M,Y、Kの各プロセスカラー・トナーの階調校正パラメータを登録する。プロセスカラー・トナーの階調校正パラメータの登録処理では、以下のような処理が行われる。
演算部46により階調校正パラメータが生成されると、設定部52は、生成された階調校正パラメータを、階調校正パラメータ記憶部54に記憶させる。階調校正処理をプリンタ22が行う場合には、階調校正パラメータ記憶部54は、プリンタ22内に設けられる。階調補正処理をドライバプログラムが実行する場合には、階調校正パラメータ記憶部54は、ドライバプログラムがインストールされる情報処理装置の記憶領域内に設けられる。
そして、プリンタ22またはドライバプログラムがインストールされた情報処理装置は、以降の印刷を行う場合、画像データに含まれるそれぞれの画素の画素値を、階調校正パラメータにより変換し、変換後の画像データに対して中間調処理をして印刷する。例えば、プリンタ22またはドライバプログラムがインストールされた情報処理装置は、黒色トナーの階調値「207」の画素が与えられた場合、階調値「186」に階調補正処理する。
以上でプロセスカラー・トナーのキャリブレーションを完了し、その後、これらの結果を白色以外のK、C、M、Y版に反映させて、白色トナー用キャリブレーションシートの印刷およびキャリブレーションを継続する。
再び図7を参照すると、ステップS106では、画像形成システム10は、白色トナー用のキャリブレーションを実行するかの選択を行う。プロセスカラー用のキャリブレーションが終了すると、引き続き白色トナーのキャリブレーションを実行するか否かを問い合わせる操作画面が操作パネル102に表示される。ユーザが実行しない旨を選択した場合は、そこで処理は終了する。ユーザが実行を選択した場合は、次のステップに進む。ここでは、ユーザが実行を選択したものとして説明を続ける。
ステップS107では、画像形成システム10は、白色用のパッチデータに基づき、スクリーン処理をする。白色用のパッチデータは、図3(B)で示したように、第1層に所定の面積率を実現する階調値の黒色トナーの周辺領域を形成し、第2層において、階調値が変化する一連のパッチ領域の列(パッチ列とも呼ぶ)を形成するための画像データである。パッチ領域間の階調値の増加の幅は、必ずしも均等でなくてもよく、明度差が均等になるように設定してもよいし、濃度差が均等になるように設定してもよいし、また、それ以外の単調増加するように設定してもよい。
図12は、白色用のパッチ領域の階調値の一例を示す図である。上述したように、一連のパッチ列を構成する領域であるW00からW16の階調値は、均等に増加している必要はない。なお、W00〜W16の周辺領域は、図12においてW版の値を0に置き換えた階調値となっている。
説明する実施形態では、標準的なエンジン状態で80%の黒色トナーを第1層に印刷することになっているが、これは、図10(A)の実線に示したように濃度1.49に相当する。上記キャリブレーションが完了すると、80%の面積率の指定に対応して、濃度1.49を与える72.0%の面積率データが割り当てられることになる。80%の黒色トナーに対応するK版の階調値「204」のデータが、階調値「184」に階調補正されることになる。すなわち、白色用のキャリブレーションシートは、プロセスカラーの階調校正結果に応じた黒色トナーの階調値で第1層が形成されたものとなる。
ステップS107のスクリーン処理では、以下のような処理が行われる。出力制御部42は、パッチデータ記憶部40から白色用のパッチデータを読み出す。出力制御部42は、読み出したパッチデータをC,M,Y,K,Wの色成分に分解し、各色1画素毎に、逐次階調値と閾値の関係から出力階調値を決定する中間調処理を行う。中間調処理後の画像データの出力階調値は、例えば「0,85,170,255」の4値となる。
再び図7を参照すると、ステップS108では、ステップS102と同様にして、画像形成システム10は、ステップS107の処理結果にもとづき、プリンタ22から、白色用のキャリブレーションシートを出力させる。ステップS109では、画像形成システム10は、ステップS103と同様にして、白色用のキャリブレーションシートを光学的に読み取る。スキャナ24は、上述のようにキャリブレーションシートを走査して、キャリブレーションシートの濃淡情報を取得する。取得部44は、スキャナ24から取得した濃淡情報から、一連のパッチ領域W00〜W16のそれぞれについて、中央付近の所定領域内の複数の画素の濃淡情報を抽出する。なお、白色トナー用のキャリブレーションシートは、無彩色で構成されている。従って、本実施形態においては、取得部44は、スキャナ24のグリーンチャネルGのデータの、パッチ領域の中央付近に位置する所定領域の平均値をパッチ領域の濃淡情報の測定値として取得することができる。
ステップS110では、画像形成システム10は、白色トナーの階調校正パラメータを生成する。ステップS110の階調校正パラメータの生成処理では、以下のような処理が行われる。
ここでは、ステップS104と同様に、まず、濃度とスキャナ読取値との対応関係を表すテーブルを参照して、取得部44により取得された濃淡情報(スキャナ読取値)を、濃度に変換する。図13は、白色トナー面積率と濃度の期待値との関係、および、白色トナー面積率とスキャナ24で読み取った濃度の測定値との関係を示す図である。図13(A)に示すグラフの白抜き丸(○)は、それぞれのパッチ領域W00〜W16における、スキャナ24によって読み取られた濃度の測定値を示す。図13(A)の黒塗りひし形(◆)は、それぞれのパッチ領域W00〜W16における、濃度の期待値を示す。また、白色トナーの面積率と、期待値および測定値の関係は、図13(B)の表に示すようになっている。
まず、図13(A)で白色トナー面積率0%のデータに着目する。ここは白トナーの特性とは関係なく、最下層のKトナーの濃度に相当する。直前にプロセスカラーのキャリブレーションを実施しているので、通常、この期待値と測定値は一致する。他の濃度における、測定値と期待値とのずれは、白トナーの濃度レベルの変動によりもたらされる。
図14は、第1の実施形態における白色の階調校正パラメータの生成方法を説明するための図である。図14の白抜き丸(○)を結んだ点線は、白色トナーの面積率に対する濃度の測定値の関係を示すグラフである。また、図14の黒塗りひし形(◆)を結んだ実線は、白色トナーの面積率に対する濃度の期待値の関係を示すグラフである。
ここで、測定値が期待値と一致している場合、プロセスカラーの場合と同様に、階調校正パラメータにより補正しなくてもよい理想的な状態である。しかしながら、図14の例では、例えば破線で示す黒色トナー面積率が75%の位置において、濃度の期待値は0.71であるが、濃度の測定値は0.784となっており、測定値が期待値と一致していない。これは、プリンタ22の部品および組み付け部等の経時的変化による濃度変動による影響であり、期待される濃度を実現するのに必要な白色トナーは、より多い状態であることを示している。
演算部46は、それぞれの濃度を実現するのに必要な白色トナーの面積率を線形補間により算出して、それぞれの濃度に対する階調校正パラメータを算出する。すなわち、演算部46は、隣接する測定値のうち、一方は濃度の期待値よりも高く、他方は濃度の期待値よりも低い値を検出する。この例では、白色トナー面積率75%および81%の2点が該当する。この2点間を線形補間し、濃度の期待値に対応する白色トナー面積率を算出する。上述した具体的な数値を用いて実際に計算を行うと、79.0%という解が得られる。つまり、白色トナーとして75%の面積率データが求められる画像に対して、より大きな79.0%の白色トナーを割り当てることで、経時的変化による濃度変動を補正して期待通りの階調特性を得ることができる。面積率79.0%および75%に対応する階調値は「202」および「191」である。
演算部46は、以上の演算を行って、期待値の濃度に対応する離散的な17点の階調値に対応する変換テーブルを生成する。そして、演算部46は、変換テーブルの16区間を、スプライン補間処理などを用いてなだらかに補間し、階調値「0」から「255」まで1階調刻みで階調校正パラメータを生成する。
再び図7を参照すると、ステップS111では、画像形成システム10は、白色トナーの階調校正パラメータを登録する。演算部46により階調校正パラメータが生成されると、設定部52は、生成された階調校正パラメータを、階調校正パラメータを以後の階調処理に用いるよう階調校正パラメータ記憶部54に記憶させる。これにより、プリンタ22またはドライバプログラムがインストールされた情報処理装置は、印刷を行う場合、画像データに含まれるそれぞれの画素の画素値を、階調補正パラメータにより変換し、変換後の画像データに対して中間調処理をして印刷する。例えば、プリンタ22またはドライバプログラムがインストールされた情報処理装置は、白色トナー版の階調値「191」の画素が与えられた場合、対応する階調値「202」に階調補正処理する。
ステップS112では、画像形成システム10は、処理を終了させる。
(階調校正パラメータを用いた印刷処理)
画像形成システム10では、上述したキャリブレーションによりプロセスカラーおよび白色の階調校正パラメータが階調校正パラメータ記憶部54に記憶されると、通常の画像データの印刷時において、画像データに対して以下の手順で階調校正パラメータを用いた階調補正処理を行う。
画像形成システム10が、図5の複合機として実装される場合、例えば、スキャナ24またはFAX制御ユニット104などが画像データを入力する画像入力部として機能する。また、CPU110がプログラムを実行することで階調補正処理をする階調補正部として機能する。例えばエンジン部を有するASIC116と接続されたインターフェイスまたはプリンタ22が、階調補正をした画像データを出力する画像出力部として機能する。
画像入力部は、画像データを、1画素に相当するデータずつ入力する。ここで、画像データの1画素に相当するデータは、例えば、0以上255以下の整数値で表される。階調補正部は、階調校正パラメータを参照して、画像入力部から入力された画像データの階調値を1画素ずつガンマ変換する。画像出力部は、階調補正部が変換した階調値を1画素ずつ出力する。これにより、変換後の画像データによりレーザ光が変調され、経時の濃度変動を補正してカラー画像を印刷することができる。
以上説明したように、第1の実施形態による画像形成システム10は、経時的変化による濃度変動を補正する階調校正パラメータを生成することができる。これにより、経時による白色トナーの濃度変動を補正することができ、安定した白色度で画像形成をすることができる。
さらに、第1の実施形態による画像形成システム10では、有色(上述した実施形態では黒色)のトナーによるキャリブレーションシートを画像形成装置から出力し、その結果に基づいて、有色のトナーの濃度特性を獲得するとともに、白色トナーと有色のトナーを重ねたキャリブレーションシートを画像形成装置からさらに出力し、それらの濃度特性から白色トナーの濃度特性を算出し、白色の色材の階調補正を行う。
例えば、有色のトナーの第1層の上に白色トナーの第2層を重ねたキャリブレーションシートのみを用いて階調校正することもできるが、その場合には、予め定められた面積率(例えば100%)で形成された有色のトナーを第1層とするキャリブレーションシート以外では、キャリブレーションすることができなかった。結果として、キャリブレーションで用いるトナー消費量を節約できなかった。これに対して、本実施形態では、白色用のキャリブレーションシートの第1層を形成する有色の色材の階調校正の結果を反映したシートを用いて白色の色材の階調補正が行われるので、任意の面積率の有色のトナーを第1層として用いて白色の色材の階調補正ができ、このため、キャリブレーション時に消費するトナーを節約可能となる。
[第2の実施形態]
以上説明した第1の実施形態では、白色トナー用のキャリブレーションシートとして、標準的なエンジン状態で面積率80%の黒色トナーを第1層に定着させるものを用いた例を説明した。しかしながら、80%という具体的な値は、一例であり、他の値であってもよい。
図15は、複数の面積率の黒色トナーを第1層とした場合について、キャリブレーションシートにおける白色トナー面積率と、濃度の期待値との関係を示す。図15のグラフでは、白色トナー面積率0%における濃度の高い方から順に、黒色トナー100%(黒塗りひし形◆)、80%(白抜き四角□)、69%(黒塗り三角▲)、50%(白抜き丸○)の例を示す。
これら各黒色トナー面積率に対応した濃度の期待値のデータを事前に記憶し、図7に示したステップS110において、対応する期待値のデータを読み出す。これにより、選択された黒色トナー面積率に応じて適切に白色トナーのキャリブレーションを実施することができる。
ここで、白色トナーのキャリブレーションシートの第1層の有色のトナーを100%、80%、69%、50%に変更した場合について検討する。トナー消費量の観点からは、トナー面積率50%とした方が、最も少ない消費量でキャリブレーションを実施することができる。しかしながら、図15を参照すると理解されるように、有色のトナーの消費量が少ないほど、白色トナーのキャリブレーションに利用できる濃度情報の範囲(ダイナミックレンジ)が狭くなる。
例えば、トナー面積率80%の場合は、白色トナーの面積率0〜100%の範囲に対して約200階調のデータを利用できるのに対し、面積率50%の場合は、8ビット(256階調)の半分程度となるため120階調程度のデータを活用してキャリブレーションを実施することになる。ダイナミックレンジが大きいほど高精度とすることができるので、トナー消費量が多いほど高精度なキャリブレーションを実施することができる。
白色トナーのキャリブレーションにおいては、ユーザは、必ずしも高精度なキャリブレーションを求めているとは限らない。第2の実施形態では、ユーザの用途により第1層のトナー面積率を選択可能に構成することにより、精度を優先するか、トナー消費量の節約を優先するかのユーザ意思を反映して、用途最適なキャリブレーションを実施する。
図16は、第2の実施形態による画像形成システム10において、図7に示したステップS106で呼び出される白色トナー用のキャリブレーションを実行するかの選択を行うための処理を示すフローチャートである。図16に示す処理は、プロセスカラーのキャリブレーションが終了したことに応答して、図7に示したステップS106で呼び出され、ステップS200から開始される。
ステップS201では、画像形成システム10は、引き続き白色トナーのキャリブレーションを実行するか否かを問い合わせる操作画面を操作パネル102に表示する。ステップS202では、問い合わせ操作画面において、白色のキャリブレーションを実行する指示が行われたか否かによって処理を分岐させる。ステップS202で、ユーザが実行しない旨を選択したと判定された場合(NO)は、ステップS207へ処理を分岐させて本処理を終了する。
ステップS202で、ユーザが実行を選択したと判定された場合(YES)は、さらに白色トナーキャリブレーションに必要なトナー消費量に関する選択を行うための操作画面を表示する。
このとき、エンジン状態にかかわらず、面積率100%を選択肢として表示すると、以下の不具合がある。つまり、面積率100%が選択されたとしても、エンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下している場合には、黒色トナーのキャリブレーションを実施したとしても、図15に示す白色トナー面積率0%の状態で、濃度の期待値曲線に合致させることが難しい。
そこで、ステップS203では、エンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下しているか否かを判定し、処理を分岐させる。なお、標準状態よりもエンジン濃度レベルが低下しているか否かは、プロセスカラー・トナーのキャリブレーションを実行する際に、第1層に用いるトナーの100%濃度が標準状態よりも低下しているか否かで判定することができる。
ステップS203で、エンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下していると判定された場合(YES)は、ステップS204へ処理を分岐させる。ステップS204では、画像形成システム10は、第1層に面積率100%でトナーを定着することを示す最大のトナー消費量の指定値の選択肢を無効化し、ユーザが選択できないようにして、トナー消費量選択画面を表示する。
図17は、第2の実施形態による画像形成システム10の操作パネル102に表示されるトナー消費量選択画面を例示する図である。図17に示すトナー消費量選択画面200は、トナー消費量の選択を促すメッセージ202と、トナー消費量を選択するためのボタン204〜210と、実行ボタン212と、中止ボタン214とを含む。トナー消費量選択画面は、白色の色材の階調校正で使用するトナー消費量の指定値を取得する、本実施形態における指定値受付手段を構成する。このトナー消費量選択画面を介して受け付けられたトナー消費量の指定値に基づいて、キャリブレーションシートの第1層の有色の色材の階調値が決定される。
ユーザは、トナー消費量が大きい方から小さい方までの4段階で表示される選択ボタン204〜210から選択することができる。また、メッセージ202は、例えば、トナー消費量が少ないほど、白色トナーのキャリブレーション精度が低下するおそれがある旨の注意を含むことができる。また、図17に例示するトナー消費量選択画面では、トナー消費量最大の選択肢が、無効化され、グレイアウトされている。
ステップS203で、エンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下していないと判定された場合(NO)は、ステップS205へ処理を分岐させる。ステップS205では、画像形成システム10は、すべての選択肢を有効化してトナー消費量選択画面を表示する。
ステップS204およびステップS205で、トナー消費量が選択されると、ステップS206へ処理が進められる。ステップS206では、トナー消費量選択画面200でのユーザ選択にしたがって、選択された選択肢に対応する面積率が実現されるように白色用キャリブレーションシートの第1層の黒色トナー量を決定し、ステップS207で、本処理を終了する。
[第3の実施形態]
第2の実施形態では、エンジン濃度レベルが低下している場合、トナー消費量最大の選択肢が選択できなかった。以下、エンジン濃度レベルが低下している場合でも、トナー消費量最大の選択肢を選択することを可能とする第3の実施形態について説明する。
図18は、第3の実施形態による画像形成システム10において、図7に示したステップS106で呼び出される白色トナー用のキャリブレーションを実行するかの選択を行うための処理を示すフローチャートである。
図18に示す処理は、第2の実施形態と同様にして、ステップS300から開始される。ステップS301では、画像形成システム10は、引き続き白色トナーのキャリブレーションを実行するか否かを問い合わせる操作画面を操作パネル102に表示する。ステップS302では、問い合わせ操作画面において、白色のキャリブレーションを実行する指示が行われたか否かによって処理を分岐させる。ステップS302で、ユーザが実行しない旨を選択したと判定された場合(NO)は、ステップS307へ処理を分岐させて本処理を終了する。
ステップS302で、ユーザが実行を選択したと判定された場合(YES)は、ステップS303で、画像形成システム10は、エンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下しているか否かを判定し、処理を分岐させる。ステップS303で、エンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下していると判定された場合(YES)は、ステップS304へ処理を分岐させる。ステップS304では、画像形成システム10は、エンジン濃度レベルが標準レベルより低下していることを示す濃度低下情報を制御装置30に通知する。ステップS303で、エンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下していないと判定された場合(YES)は、ステップS305へ処理を分岐させる。
本実施形態では、トナー消費量の選択画面で一部グレーダウンする必要は無いので、ステップS305では、画像形成システム10は、すべての選択肢を有効化してトナー消費量選択画面を表示する。
ステップS305で、トナー消費量が選択されると、ステップS306へ処理が進められる。ステップS306では、画像形成システム10は、トナー消費量選択画面200でのユーザ選択にしたがって、選択された面積率が実現されるように白色用キャリブレーションシートの第1層の黒色トナー量を決定し、ステップS307で、本処理を終了する。
プリンタ22のエンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下していると判断され、濃度低下情報の通知を受けた制御装置30は、最大のトナー消費量の指定値が指定される場合は、さらに、以下に説明するように、補正測定値を求めた上でキャリブレーションするような制御を行う。
まず、白色トナー面積率0%のパッチ領域W00に着目する。白色トナー面積率0%のパッチ領域W00は、白色トナーの特性とは関係なく、最大消費量である黒色トナー100%の濃度となる。すなわち、白色トナー面積率0%のパッチ領域W00における、スキャナ24により読み取られた測定値と、期待値との差は、黒色トナーの濃度変動量となる。そこで、演算部46は、他の白色トナー面積率のパッチ領域W01〜W16の測定値を、一律にこの濃度変動量により補正する。
すなわち、まず、演算部46は、下記の式(1)のように、白色トナー面積率0%のパッチ領域W00における、スキャナ24により読み取られた測定値と、期待値との差を補正量として算出する。
(数1)
(補正量)=(W00の測定値)−(W00の期待値) …(1)
演算部46は、下記の式(2)のように、他のパッチ領域W01〜W16のそれぞれについて、スキャナ24により読み取られた測定値から補正量を減算して、補正測定値を算出する。この補正測定値は、キャリブレーションシートから測定される濃度情報を、白色の色材の面積率が略ゼロに対応するパッチの測定値と期待値との差分を濃度の変動量として補正したものとなる。
(数2)
(補正測定値)=(Wiの測定値)−(補正量) …(2)
説明する実施形態では、白色校正演算部50は、この補正測定値を、測定値の代わりとして用いて、図13および図14を参照して説明した方法で、白色トナー面積率と濃度の期待値との関係、および、白色トナー面積率と濃度の補正測定値との関係に基づいて、階調校正パラメータを算出する。このようにすることによって、エンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下している場合であっても、最大のトナー消費量を使用して、高精度に階調校正を実施することが可能となる。
[第4の実施形態]
上述までは、濃度測定手段としてスキャナ24を用いる実施形態について説明した。しかしながら、濃度測定手段は、スキャナに限定されるものではなく濃度計を用いることもできる。以下、図19〜図21を参照しながら、第4の実施形態による画像形成システムについて、説明する。
図19は、第4の実施形態による画像形成システム10の機能ブロックを示す図である。図20は、第4の実施形態による白色用のキャリブレーションシートの一例を示す図である。第4の実施形態を説明するにあたり、図1から図14を参照して説明した画像形成システム10と略同一の機能および構成については説明を省略する。
第4の実施形態による画像形成システム10は、スキャナ24とともに、濃度計60をさらに備える。なお、画像形成システム10は、スキャナ24を備えずに、濃度計60のみを備えてもよい。
濃度計60は、濃度を読み取る測定器であって、小さなアパーチャを通じて濃度の読み取りを行う。このため、濃度計60は、周囲からの錯乱光の影響を受けることなく、特定の位置の濃度を正確に測定することができる。
また、第4の実施形態による制御装置30は、指定部62をさらに含む。指定部62は、スキャナ24または濃度計60の何れによりパッチ領域の濃度を検出させるかを指定することができる。
出力制御部42は、白色のキャリブレーションにおいて、濃度の検出にスキャナ24を用いる場合(指定部62がスキャナ24を指定した場合)、図3(B)に示した白色用のキャリブレーションシートをプリンタ22から出力させる。これに対して、濃度の検出に濃度計60を用いる場合(指定部62が濃度計60を指定した場合)、出力制御部42は、図20に示す白色用のキャリブレーションシートをプリンタ22から出力させる。
図20に示す白色用のキャリブレーションシートは、一連のパッチ領域W00〜W16の周囲の黒色トナーで形成された領域が存在しない。ただし、一連のパッチ領域W00〜W16の下層には、黒色トナーの領域が形成されている点においては、第1の実施形態と同様である。
すなわち、第4の実施形態において、出力制御部42は、濃度計60を用いる場合、少なくとも白色用のキャリブレーションシートに関し、白色以外のトナー(例えば、黒色トナー)により形成された第1層と、第1層と重複した領域に形成され、第1層と略同一の大きさの白色トナーにより形成されたパッチ領域を含む第2層とを有するキャリブレーションシートを、プリンタ22から出力させる。
図21は、第4の実施形態における画像形成システムが実行する、キャリブレーション処理を示すフローチャートである。第4の実施形態におけるキャリブレーション処理は、図7に示したフローチャートと比較して、図7に示すステップS103およびステップS109の処理に代えて、ステップS403およびステップS409の処理が実行される点で相違する。その他のステップは、異なる番号で参照するが、概ね同じ処理となる。
ステップS403およびステップS409においては、それぞれ、濃度計60がプロセスカラー用および白色用のキャリブレーションシートのパッチ領域の濃度を直接測定する。そして、取得部44は、濃度計60により取得された濃度の測定値を取得する。この場合において、取得部44は、平均値等の演算を実行しなくてよい。また、ステップS404およびステップS410において、演算部46は、スキャナ24による測定値と濃度との変換テーブルを用いた変換等を実行しなくともよい。
以上のような第4の実施形態による画像形成システム10は、濃度計60が濃度を測定するので、周辺の白領域からの錯乱光の影響を受けることがない。従って、キャリブレーションシートにおけるパッチ領域の周囲の有色のトナーの領域を無くすことができる。これにより、キャリブレーションシートを印刷する際の有色のトナーの使用量を少なくすることができる。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、消費する色材の量を節約可能にしながら白色の色材の階調校正を行い、安定した白色度を得ることができる、画像形成システム、制御装置およびプログラムを提供することができる。
なお、上記機能部は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。また、上記機能部の一部または全部は、例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、あるいはASIC(特定用途向集積)として実装することができ、上記機能部をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(VHSIC(Very High Speed Integrated Circuits) Hardware Description Language))、Verilog−HDLなどにより記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…画像形成システム、22…プリンタ、24…スキャナ、30…制御装置、40…パッチデータ記憶部、42…出力制御部、44…取得部、46…演算部、48…プロセスカラー校正演算部、50…白色校正演算部、52…設定部、54…階調校正パラメータ記憶部、60…濃度計、62…指定部、100…コントローラ、102…操作パネル、104…FAX制御ユニット、110…CPU、112…システムメモリ、114…NB、116…ASIC、118…ローカルメモリ、120…HDD、122…SB、124…NIC、126…USBデバイス、200…トナー消費量選択画面、202…メッセージ、204,206,208,210…ボタン、212…実行ボタン、214…中止ボタン
特開2008−298854号公報 特開2010−118927号公報 特開2002−268318号公報

Claims (9)

  1. 白色の色材および有色の色材による画像形成が可能な画像形成手段と、
    前記有色の色材による第1校正シート、および、前記有色の色材を用いて形成された第1層と、前記第1層上に前記白色の色材を用いて形成された第2層とを有する第2校正シートを前記画像形成手段から出力させる出力制御手段と、
    前記第1校正シートおよび前記第2校正シートの濃度情報を測定する濃度測定手段と、
    前記第1校正シートから測定される濃度情報に基づいて、前記有色の色材の階調校正を行う有色色材校正手段と、
    前記有色の色材の階調校正結果に応じた階調値で前記第1層が形成された前記第2校正シートから測定される濃度情報に基づいて、前記白色の色材の階調校正を行う白色色材校正手段と
    を含む、画像形成システム。
  2. 前記白色の色材の階調校正で使用するトナー消費量の指定値を取得する指定値受付手段をさらに含み、前記指定値受付手段が受け付けた前記トナー消費量の指定値に基づいて、前記第1層の前記有色の色材の階調値が決定される、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記濃度測定手段により測定された前記第1校正シートの前記有色の色材の濃度情報に基づいて、前記画像形成手段のエンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下していると判断される場合に、最大のトナー消費量の指定値の選択肢を無効化する無効化手段をさらに含む、請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記濃度測定手段により測定された前記第1校正シートの前記有色の色材の濃度情報に基づいて、前記画像形成手段のエンジン濃度レベルが標準レベルよりも低下していると判断される場合であって、最大のトナー消費量の指定値が指定される場合は、前記白色色材校正手段は、前記第2校正シートから測定される濃度情報を、前記白色の色材の面積率が略ゼロに対応するパッチの測定値と期待値との差分を濃度の変動量として補正した濃度情報を用いて、前記白色の色材の階調校正を行う、請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 前記第1校正シートは、前記有色の色材の複数の階調のパッチを含み、前記第2校正シートは、前記第1層の上に重ねられた前記白色の色材の複数の階調のパッチを前記第2層に含み、前記第1校正シートの前記有色の色材の前記複数の階調のパッチの位置と、前記第2校正シートの前記白色の色材の前記複数の階調のパッチの位置とが重なることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記画像形成手段を制御する制御装置、前記画像形成手段、または前記画像形成手段に対応するデバイスドライバが稼働する情報処理装置に対し、前記白色色材校正手段による階調校正の結果として与えられる前記白色の色材の階調校正パラメータを設定する設定手段をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記濃度測定手段は、画像読取装置または濃度計である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  8. 白色の色材および有色の色材による画像形成が可能な画像形成手段を制御する制御装置であって、
    有色の色材による第1校正シート、および、有色の色材を用いて形成された第1層と、前記第1層上に白色の色材を用いて形成され、濃度の検出領域であるパッチ領域を含む第2層とを有する第2校正シートを前記画像形成手段から出力させる出力制御手段と、
    前記第1校正シートおよび前記第2校正シートからの濃度情報を取得する濃度取得手段と、
    前記第1校正シートおよび前記第2校正シートから取得される濃度情報に基づいて、前記有色の色材および前記白色の色材の階調校正を行う校正手段と
    を含む、制御装置。
  9. 白色の色材および有色の色材による画像形成が可能な画像形成手段を制御する制御装置を実現するためのプログラムであって、コンピュータまたはプログラマブル・デバイスを、
    有色の色材による第1校正シート、および、有色の色材を用いて形成された第1層と、前記第1層上に白色の色材を用いて形成された第2層とを有する第2校正シートを前記画像形成手段から出力させる出力制御手段、
    前記第1校正シートから取得される濃度情報に基づいて、前記有色の色材の階調校正を行う有色色材校正手段、および
    前記有色の色材の階調校正結果に応じた階調値で前記第1層が形成された前記第2校正シートから測定される濃度情報に基づいて、前記白色の色材の階調校正を行う白色色材校正手段
    として機能させるためのプログラム。
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