JPH11143171A - 黒画像濃度検出方法、画像位置ずれと画像濃度の検出方法、及びカラー画像形成装置 - Google Patents

黒画像濃度検出方法、画像位置ずれと画像濃度の検出方法、及びカラー画像形成装置

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JPH11143171A
JPH11143171A JP10090350A JP9035098A JPH11143171A JP H11143171 A JPH11143171 A JP H11143171A JP 10090350 A JP10090350 A JP 10090350A JP 9035098 A JP9035098 A JP 9035098A JP H11143171 A JPH11143171 A JP H11143171A
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健太 尾形
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化やコスト上昇を回避しつつ画像
位置ずれの検出と画像濃度の検出とを効率良く実行す
る。 【解決手段】 ベルト30の搬送開始から奇数周目にレ
ジずれ検出・補正を実行し、偶数周目に同一の検出部2
8を用いて、濃度検出・補正を実行する。同一の検出部
28を用いて、レジずれ検出・補正と濃度検出・補正と
を実行するので、装置の大型化及びコスト上昇を回避で
きる。また、ベルト30の1周目でレジずれ検出・補正
が実行されるので、レジずれがある状態で偶数周目の画
像濃度検出処理が実行されてしまうことを回避できる。
なお、黒のレジコンパターン及び黒のプロコンパターン
については、先に形成されたカラーのパターンの一部領
域に重ねて形成するので、黒のレジずれ及び黒の濃度を
精度良く検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒画像濃度検出方
法、画像位置ずれと画像濃度の検出方法、及びカラー画
像形成装置に係り、より詳しくは、カラートナー画像と
黒トナー画像とを中間転写体に重ねて転写することで中
間転写体にカラー画像を形成する機能を有するカラー画
像形成装置にて黒トナー画像の濃度を検出する黒画像濃
度検出方法、上記カラー画像形成装置にて画像位置ずれ
と画像濃度とを検出する画像位置ずれと画像濃度の検出
方法、及び当該カラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の画像形成部を備え、各
画像形成部にてそれぞれ異なる色のトナー像(一般的に
黄色(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色
(K)のトナー像)を感光体に形成し、各感光体に形成
されたトナー像を同一の転写材(例えば、記録用紙等)
に重ねて転写することでカラー画像を形成する画像形成
装置、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置が種々
提案されている。
【0003】このようなカラー画像形成装置では、複数
の画像形成部により形成された異なる色のトナー像を同
一の転写材上に重ね合わせるので、一般的に知られてい
るように、YMCK各色のトナー像の濃度を安定させる
ことが重要である。
【0004】そこで、上記のようなカラー画像形成装置
では、各画像形成部にて感光体上に形成されたトナー像
の濃度を検出し、該検出濃度が適正な範囲内となるよう
に濃度制御を行っていた。
【0005】一方、近年では、対応すべき転写材のサイ
ズの拡大、転写性の安定性向上を目的としてYMCK各
色のトナー像を感光体から中間転写体へ重ねて転写して
目的のカラー画像を形成し、該カラー画像を中間転写体
から転写材へ一括して転写する中間転写体を用いたタン
デム型のカラー画像形成装置が提案されている。
【0006】但し、この中間転写体を用いたタンデム型
のカラー画像形成装置では、トナー像の濃度を検出する
際に、感光体から中間転写体への転写性の影響を除去す
るため、中間転写体上に形成されたトナー像の濃度を検
出する必要がある。
【0007】ところで、検出対象の画像の濃度は、該画
像が形成された面に所定光量の光を照射し、該画像から
の反射光量と下地からの反射光量との比から求められる
ことが多い。この場合、画像の光反射率と下地の光反射
率との差異が小さいと、該画像の濃度を精度良く検出す
ることが困難であることが知られている。
【0008】前述したYMCK各色のトナーの光反射率
を考えると、YMCのカラートナーについては光反射率
が高く、特に赤外領域の波長(900nm〜1200n
m)では図3(B)、図4(B)、図5(B)に示すよ
うに光反射率が90%以上になることがわかる。一方、
黒色トナーの光反射率は図6(A)、(B)に示すよう
にいかなる波長域においても10%以下である。これに
対し、中間転写体として一般に用いられる、カーボンに
より体積抵抗を調整された誘電体の光反射率は10〜2
0%程度である。このため、中間転写体上に形成された
黒色トナー像については、その濃度を精度良く検出する
ことが困難となるおそれがある。
【0009】上記問題点を解決する方法として、中間転
写体上に下地となるカラートナー画像を形成し、その上
に黒トナー画像を重ねて形成してから、該黒トナー画像
の濃度を検出する方法が考えられる。
【0010】これに関連して特開平7−168401号
公報には、上記のようにして黒トナー画像の濃度を検出
するに先立ち、下地となるカラートナー画像の濃度が目
標値になるよう濃度制御する技術が開示されている。こ
の技術では、黒トナー画像の濃度検出前に、必ず下地と
なるカラートナー画像の濃度を検出し、その濃度値が目
標範囲内にある場合のみ、黒トナー画像の濃度検出を行
うものであり、カラートナー画像の濃度値が目標範囲外
の場合は、現像バイアス・露光量等のプロセス制御を実
施し、カラートナー画像の濃度値が目標範囲内に入った
時点で黒トナー画像の濃度検出を行う。
【0011】しかしながら、上記技術では、単一の感光
体を用いているため、中間転写体上で下地となるカラー
トナー画像の濃度を検出し、必要に応じて濃度制御した
あと黒トナー画像の濃度検出を行うまでには、中間転写
体を最低でも1回転以上駆動する必要があり、2回転以
上となる場合もある。これにより、画像形成処理におけ
る開始時の処理効率が急激に低下し、ユーザがプリント
出力を指示してからプリント出力されるまでの時間が長
引く、といった不都合が生じるおそれがある。
【0012】一方、従来のタンデム型のカラー画像形成
装置は、例えば、特開平6−289670号公報に記載
されているように、黒トナー画像形成部がカラートナー
画像形成部よりも上流側に配置されているのが一般的で
あった。
【0013】ところが、このように黒トナー画像形成部
が最上流側に配置されている場合、前述した単一の感光
体を用いた場合と同様に、下地となるカラートナー画像
の濃度を検出し濃度制御したあと黒トナー画像の濃度検
出を行うまでに、中間転写体を最低でも1回転以上駆動
する必要があり、画像形成処理における開始時の処理効
率が急激に低下し、ユーザがプリント出力を指示してか
らプリント出力されるまでの時間が長引く、といった不
都合が生じるおそれがある。
【0014】ところで、従来より、タンデム型のカラー
画像形成装置では、各光走査装置における光走査位置ず
れ等に起因して、各色間の転写位置のずれ、すなわち色
ずれが生じ、画質が低下するおそれがあった。そこで、
電源投入直後や画像形成処理前等に所定の色ずれ検出用
パターン(レジコンパターン)を中間転写体に形成して
該レジコンパターンの位置を検出することで、色ずれを
検出し該色ずれを無くすための補正を行う技術が提案さ
れている。
【0015】即ち、カラー画像形成装置では、各色のト
ナー画像の濃度検出と色ずれ検出の両方を精度良く行う
ことが求められている。
【0016】ところが、1台のカラー画像形成装置で上
記2つの検出を精度良く行うには、濃度検出用の機構と
色ずれ検出用の機構を具備する必要があり、装置の大型
化やコスト上昇を招くことが懸念されていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消するために成されたものであり、下地に影響され
ない精度の良い黒トナー画像の濃度検出を効率良く実行
することができる黒画像濃度検出方法及びカラー画像形
成装置を提供することを第1の目的とし、装置の大型化
やコスト上昇を回避しつつ画像位置ずれの検出と画像濃
度の検出とを効率良く実行することができる画像位置ず
れと画像濃度の検出方法及びカラー画像形成装置を提供
することを第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明に対応する第1の発明に
係る黒画像濃度検出方法は、所定の周回経路に沿って所
定の搬送方向に搬送される中間転写体に、カラー画像形
成部によりカラートナー画像を形成し、前記カラー画像
形成部よりも前記搬送方向下流側に配置された黒画像形
成部により黒トナー画像を前記カラートナー画像に重ね
て形成することで、前記中間転写体にカラー画像を形成
するカラー画像形成装置にて前記黒トナー画像の濃度を
検出する黒画像濃度検出方法であって、前記カラー画像
形成部により前記中間転写体にカラートナー画像を形成
し、形成されたカラートナー画像の濃度を検出し、該カ
ラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内
である場合に、前記黒画像形成部により中間転写体上の
カラートナー画像の一部に黒トナー画像を重ねて形成
し、形成された黒トナー画像の濃度を検出する、ことを
特徴とする。
【0019】また、請求項3記載の発明に対応する第2
の発明に係る黒画像濃度検出方法は、所定の周回経路に
沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に、カラ
ー画像形成部によりカラートナー画像を形成し、前記カ
ラー画像形成部よりも前記搬送方向下流側に配置された
黒画像形成部により黒トナー画像を前記カラートナー画
像に重ねて形成することで、前記中間転写体にカラー画
像を形成するカラー画像形成装置にて前記黒トナー画像
の濃度を検出する黒画像濃度検出方法であって、前記カ
ラー画像形成部により前記中間転写体に複数のカラート
ナー画像を形成し、形成された複数のカラートナー画像
のうち1つのカラートナー画像の一部に前記黒画像形成
部により黒トナー画像を重ねて形成し、前記複数のカラ
ートナー画像のうち他の何れかのカラートナー画像の濃
度を検出し、該カラートナー画像の濃度検出値が所定の
適性な濃度範囲内である場合に、前記黒トナー画像の濃
度を検出する、ことを特徴とする。
【0020】また、請求項5記載の発明に対応する第3
の発明に係る黒画像濃度検出方法は、所定の周回経路に
沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に、カラ
ー画像形成部によりカラートナー画像を形成し、前記カ
ラー画像形成部よりも前記搬送方向下流側に配置された
黒画像形成部により黒トナー画像を前記カラートナー画
像に重ねて形成することで、前記中間転写体にカラー画
像を形成するカラー画像形成装置にて前記黒トナー画像
の濃度を検出する黒画像濃度検出方法であって、前記カ
ラー画像形成部により前記中間転写体に、同じ濃度の2
つ1組のカラートナー画像を、各組の濃度が異なるよう
に複数組形成し、形成された各組のカラートナー画像の
うち一方のカラートナー画像の一部に前記黒画像形成部
により黒トナー画像を重ねて形成し、各組のカラートナ
ー画像のうち他方のカラートナー画像の濃度を検出し、
該他方のカラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な
濃度範囲内である場合に、同じ組の一方のカラートナー
画像の一部に重ねて形成された黒トナー画像の濃度を検
出する、ことを特徴とする。
【0021】上記第2の目的を達成するために、請求項
6記載の発明に対応する第4の発明に係る画像位置ずれ
と画像濃度の検出方法は、所定の周回経路に沿って所定
の搬送方向に搬送される中間転写体に黒トナー画像及び
カラートナー画像を形成するカラー画像形成装置にて、
画像位置検出用の各色のレジコンパターンを前記中間転
写体上に形成し該各色のレジコンパターンの位置ずれを
センサによって検出する画像位置ずれ検出処理、及びカ
ラートナー画像を前記中間転写体上に形成し該カラート
ナー画像に重ねて黒トナー画像を形成し各色のトナー画
像の濃度をセンサによって検出する画像濃度検出処理を
実行する画像位置ずれと画像濃度の検出方法であって、
前記中間転写体の搬送開始から奇数周目に、前記画像位
置ずれ検出処理を実行し、前記中間転写体の搬送開始か
ら偶数周目に、前記画像位置ずれ検出処理と同一のセン
サを用いて、前記画像濃度検出処理を実行する、ことを
特徴とする。
【0022】また、請求項7記載の発明に対応する第5
の発明に係る画像位置ずれと画像濃度の検出方法は、所
定の周回経路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間
転写体に黒トナー画像及びカラートナー画像を形成する
カラー画像形成装置にて、所定の色のレジコンパターン
を前記中間転写体上に形成し該色のトナー画像を前記中
間転写体上に形成する一連の画像形成処理を、黒色を最
後とした所定の色順で各色について実行し、同一のセン
サによって、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各
色のトナー画像の濃度を検出する、ことを特徴とする。
【0023】また、請求項8記載の発明に対応する第6
の発明に係る画像位置ずれと画像濃度の検出方法は、所
定の周回経路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間
転写体に黒トナー画像及びカラートナー画像を形成する
カラー画像形成装置にて、前記中間転写体の幅方向の一
方の端部付近に所定の色のレジコンパターンを、他方の
端部付近に該色のトナー画像を、それぞれ同時に形成す
る画像形成処理を、黒色を最後とした所定の色順で各色
について実行し、各色のレジコンパターンの位置ずれ及
び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に且つ全て
の色について同じセンサによって検出する、ことを特徴
とする。
【0024】また、請求項9記載の発明に対応する第7
の発明に係る画像位置ずれと画像濃度の検出方法は、所
定の周回経路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間
転写体に黒トナー画像及びカラートナー画像を形成する
カラー画像形成装置にて、前記中間転写体の幅方向の両
端部付近に所定の色のレジコンパターンを、中央部付近
に該色のトナー画像を、それぞれ同時に形成する画像形
成処理を、黒色を最後とした所定の色順で各色について
実行し、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色の
トナー画像の濃度を、各色毎に同時に且つ全ての色につ
いて同じセンサによって検出する、ことを特徴とする。
【0025】また、請求項10記載の発明に対応する第
8の発明に係る画像位置ずれと画像濃度の検出方法は、
所定の周回経路に沿って所定の搬送方向に搬送される中
間転写体に黒トナー画像及びシアン、マゼンタ、黄の3
色のカラートナー画像を形成するカラー画像形成装置に
て、前記中間転写体の幅方向の一方の端部付近から他方
の端部付近へかけて、前記3色のうち第1の色のレジコ
ンパターン、第2の色のレジコンパターン、第1の色の
レジコンパターン、第2の色のレジコンパターンを、そ
れぞれ同時に形成し、前記中間転写体の幅方向の一方の
端部付近から他方の端部付近へかけて第3の色のレジコ
ンパターン、黒色のレジコンパターン、第3の色のレジ
コンパターン、黒色のレジコンパターンを、それぞれ同
時に形成し、前記中間転写体の幅方向の一方の端部付近
から他方の端部付近へかけて各色のトナー画像を同時に
形成し、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色の
トナー画像の濃度を検出する、ことを特徴とする。
【0026】上記第1の目的を達成するために、請求項
12記載の発明に対応する第9の発明に係るカラー画像
形成装置は、所定の周回経路に沿って所定の搬送方向に
搬送される中間転写体と、感光体を備え、該感光体にカ
ラートナー画像を形成し、形成したカラートナー画像を
前記中間転写体に転写することで該中間転写体上にカラ
ートナー画像を形成するカラートナー画像形成手段と、
前記カラートナー画像形成手段に対し前記搬送方向下流
側に配置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像
を形成し、形成した黒トナー画像を前記中間転写体に転
写することで該中間転写体上に黒トナー画像を形成する
黒トナー画像形成手段と、前記周回経路の近傍に配置さ
れ、前記中間転写体上に形成されたカラートナー画像及
び黒トナー画像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記
濃度検出手段により検出されたカラートナー画像の濃度
検出値が所定の適性な濃度範囲内であるか否かを判定す
る判定手段と、前記判定手段によりカラートナー画像の
濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内であると判定され
た場合に、前記黒トナー画像形成手段により前記カラー
トナー画像の一部に黒トナー画像を形成し、形成された
黒トナー画像の濃度を前記濃度検出手段により検出する
よう制御する第1の制御手段と、を有することを特徴と
する。
【0027】また、請求項15記載の発明に対応する第
10の発明に係るカラー画像形成装置は、所定の周回経
路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体と、
感光体を備え、該感光体に複数のカラートナー画像を形
成し、形成したカラートナー画像を前記中間転写体に転
写することで該中間転写体上に複数のカラートナー画像
を形成するカラートナー画像形成手段と、前記カラート
ナー画像形成手段に対し前記搬送方向下流側に配置さ
れ、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像を形成し、
形成した黒トナー画像を、前記カラートナー画像形成手
段により中間転写体上に形成された複数のカラートナー
画像のうち1つのカラートナー画像の一部に重ねて転写
することで中間転写体上に黒トナー画像を形成する黒ト
ナー画像形成手段と、前記周回経路の近傍に配置され、
前記中間転写体上に形成されたカラートナー画像及び黒
トナー画像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度
検出手段により検出されたカラートナー画像の濃度検出
値が所定の適性な濃度範囲内であるか否かを判定する判
定手段と、前記判定手段によりカラートナー画像の濃度
検出値が所定の適性な濃度範囲内であると判定された場
合に、前記黒トナー画像形成手段により形成された黒ト
ナー画像の濃度を前記濃度検出手段により検出するよう
制御する第2の制御手段と、を有することを特徴とす
る。
【0028】また、請求項20記載の発明に対応する第
11の発明に係るカラー画像形成装置は、所定の周回経
路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体と、
感光体を備え、該感光体に同じ濃度の2つ1組のカラー
トナー画像を、各組の濃度が異なるように複数組形成
し、形成したカラートナー画像を前記中間転写体に転写
することで該中間転写体上に複数組のカラートナー画像
を形成するカラートナー画像形成手段と、前記カラート
ナー画像形成手段に対し前記搬送方向下流側に配置さ
れ、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像を形成し、
形成した黒トナー画像を、前記カラートナー画像形成手
段により中間転写体上に形成された各組のカラートナー
画像のうち一方のカラートナー画像の一部に黒トナー画
像を重ねて転写することで中間転写体上に黒トナー画像
を形成する黒トナー画像形成手段と、前記周回経路の近
傍に配置され、前記中間転写体上に形成された各組のカ
ラートナー画像のうち他方のカラートナー画像及び黒ト
ナー画像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検
出手段により検出された他方のカラートナー画像の濃度
検出値が所定の適性な濃度範囲内であるか否かを判定す
る判定手段と、前記判定手段により他方のカラートナー
画像の濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内であると判
定された場合に、同じ組の一方のカラートナー画像上に
形成された黒トナー画像の濃度を前記濃度検出手段によ
り検出するよう制御する第3の制御手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0029】上記第2の目的を達成するために、請求項
21記載の発明に対応する第12の発明に係るカラー画
像形成装置は、所定の周回経路に沿って所定の搬送方向
に搬送される中間転写体と、感光体を備え、該感光体に
カラートナー画像及びレジコンパターンを形成し、形成
したカラートナー画像及びレジコンパターンを前記中間
転写体に転写することで該中間転写体上にカラートナー
画像及びレジコンパターンを形成するカラー画像形成手
段と、前記カラー画像形成手段に対し前記搬送方向下流
側に配置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像
及びレジコンパターンを形成し、形成した黒トナー画像
及びレジコンパターンを前記中間転写体に転写すること
で該中間転写体上に黒トナー画像及びレジコンパターン
を形成する黒画像形成手段と、前記周回経路の近傍に配
置され、前記中間転写体上に形成された各色のトナー画
像の濃度を検出し、前記中間転写体上に形成された各色
のレジコンパターンの位置ずれを検出する検出手段と、
前記中間転写体の搬送開始から奇数周目に、前記カラー
画像形成手段及び前記黒画像形成手段により中間転写体
上に各色のレジコンパターンを形成し前記検出手段によ
り各色のレジコンパターンの位置ずれを検出するよう制
御し、偶数周目に、前記カラー画像形成手段により中間
転写体上にカラートナー画像を形成し前記黒画像形成手
段により中間転写体上に黒トナー画像を形成し同一の検
出手段により各色のトナー画像の濃度を検出するよう制
御する第4の制御手段と、を有することを特徴とする。
【0030】また、請求項22記載の発明に対応する第
13の発明に係るカラー画像形成装置は、所定の周回経
路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体と、
感光体を備え、該感光体にカラートナー画像及びレジコ
ンパターンを形成し、形成したカラートナー画像及びレ
ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
間転写体上にカラートナー画像及びレジコンパターンを
形成するカラー画像形成手段と、前記カラー画像形成手
段に対し前記搬送方向下流側に配置され、感光体を備
え、該感光体に黒トナー画像及びレジコンパターンを形
成し、形成した黒トナー画像及びレジコンパターンを前
記中間転写体に転写することで該中間転写体上に黒トナ
ー画像及びレジコンパターンを形成する黒画像形成手段
と、前記周回経路の近傍に配置され、前記中間転写体上
に形成された各色のトナー画像の濃度を検出し、前記中
間転写体上に形成された各色のレジコンパターンの位置
ずれを検出する検出手段と、前記カラー画像形成手段及
び前記黒画像形成手段により、所定の色のレジコンパタ
ーンを前記中間転写体上に形成し該色のトナー画像を前
記中間転写体上に形成する一連の画像形成処理を、黒色
を最後とした所定の色順で各色について実行し、同一の
検出手段により各色のレジコンパターンの位置ずれ及び
各色のトナー画像の濃度を検出するよう制御する第5の
制御手段と、を有することを特徴とする。
【0031】また、請求項23記載の発明に対応する第
14の発明に係るカラー画像形成装置は、所定の周回経
路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体と、
感光体を備え、該感光体にカラートナー画像及びレジコ
ンパターンを形成し、形成したカラートナー画像及びレ
ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
間転写体上にカラートナー画像及びレジコンパターンを
形成するカラー画像形成手段と、前記カラー画像形成手
段に対し前記搬送方向下流側に配置され、感光体を備
え、該感光体に黒トナー画像及びレジコンパターンを形
成し、形成した黒トナー画像及びレジコンパターンを前
記中間転写体に転写することで該中間転写体上に黒トナ
ー画像及びレジコンパターンを形成する黒画像形成手段
と、前記中間転写体の幅方向に沿って両端部付近の周回
経路近傍にそれぞれ配置され、前記中間転写体上に形成
された各色のトナー画像の濃度を検出し、前記中間転写
体上に形成された各色のレジコンパターンの位置ずれを
検出する検出手段と、前記カラー画像形成手段及び前記
黒画像形成手段により、前記中間転写体の幅方向の一方
の端部付近に所定の色のレジコンパターンを、他方の端
部付近に該色のトナー画像を、それぞれ同時に形成する
画像形成処理を、黒色を最後とした所定の色順で各色に
ついて実行し、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び
トナー画像の濃度を、各色毎に同時に且つ全ての色につ
いて同じ検出手段により検出するよう制御する第6の制
御手段と、を有することを特徴とする。
【0032】また、請求項24記載の発明に対応する第
15の発明に係るカラー画像形成装置は、所定の周回経
路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体と、
感光体を備え、該感光体にカラートナー画像及びレジコ
ンパターンを形成し、形成したカラートナー画像及びレ
ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
間転写体上にカラートナー画像及びレジコンパターンを
形成するカラー画像形成手段と、前記カラー画像形成手
段に対し前記搬送方向下流側に配置され、感光体を備
え、該感光体に黒トナー画像及びレジコンパターンを形
成し、形成した黒トナー画像及びレジコンパターンを前
記中間転写体に転写することで該中間転写体上に黒トナ
ー画像及びレジコンパターンを形成する黒画像形成手段
と、前記中間転写体の幅方向に沿って両端部付近及び中
央部付近の周回経路近傍にそれぞれ配置され、前記中間
転写体上に形成された各色のトナー画像の濃度を検出
し、前記中間転写体上に形成された各色のレジコンパタ
ーンの位置ずれを検出する検出手段と、前記カラー画像
形成手段及び前記黒画像形成手段により、前記中間転写
体の幅方向の両端部付近に所定の色のレジコンパターン
を、中央部付近に該色のトナー画像を、それぞれ同時に
形成する画像形成処理を、黒色を最後とした所定の色順
で各色について実行し、各色のレジコンパターンの位置
ずれ及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に且
つ全ての色について同じ検出手段により検出するよう制
御する第7の制御手段と、を有することを特徴とする。
【0033】上記第1の発明に係る黒画像濃度検出方法
が適用されるカラー画像形成装置は、所定の周回経路に
沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に、カラ
ー画像形成部によりカラートナー画像を形成する。そし
て、カラー画像形成部よりも搬送方向下流側に配置され
た黒画像形成部により、黒トナー画像をカラートナー画
像に重ねて形成することで、中間転写体にカラー画像を
形成する。
【0034】なお、ここで搬送方向下流側とは、周回経
路上の所定の位置から搬送方向に沿って該周回経路の半
周分以内の領域を意味し、搬送方向上流側とは、周回経
路上の所定の位置から搬送方向と逆方向に沿って該周回
経路の半周分以内の領域を意味する。
【0035】このようなカラー画像形成装置において、
第1の発明に係る黒画像濃度検出方法では、まず、カラ
ー画像形成部により中間転写体にカラートナー画像を形
成し、形成されたカラートナー画像の濃度を検出する。
ここで、カラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な
濃度範囲内であれば、黒画像形成部により中間転写体上
のカラートナー画像の一部に黒トナー画像を重ねて形成
する。
【0036】ここで、黒トナー画像が重ねて形成される
カラートナー画像は、濃度の検出対象となったカラート
ナー画像でも良いし、新たに中間転写体上に形成したカ
ラートナー画像でも良い。
【0037】また、黒トナー画像の重ね方は、図20
(A)に示すように黒トナー画像94がカラートナー画
像92に内包されるように重ねても良いし、図20
(B)のように黒トナー画像94の一部がカラートナー
画像92からはみ出るように重ねても良い。
【0038】そして、上記のようにして形成された黒ト
ナー画像の濃度を検出する。このとき、例えば、中間転
写体における黒トナー画像の形成部に所定光量の光を照
射し、黒トナー画像におけるカラートナー画像と重なっ
た部分の反射光量と、カラートナー画像における黒トナ
ー画像と重ならなかった部分の反射光量とを測定し、こ
れらの測定値の差や比率から黒トナー画像の濃度を検出
することができる。
【0039】従来の技術でも述べたように、中間転写体
として一般に用いられる、カーボンにより体積抵抗を調
整された誘電体の光反射率は10〜20%程度である。
YMCのカラートナーについては光反射率が高く、特に
赤外領域の波長(900nm〜1200nm)では図3
(B)、図4(B)、図5(B)に示すように光反射率
が90%以上になる。黒色トナーの光反射率は図6
(A)、(B)に示すようにいかなる波長域においても
10%以下である。
【0040】このため、中間転写体を下地として黒トナ
ー画像を形成した場合よりも、下地と黒トナー画像との
拡散反射率の差異が大きくなるので、より精度良く黒ト
ナー画像の濃度を検出することができる。
【0041】ところで、黒画像形成部はカラー画像形成
部よりも中間転写体の搬送方向下流側に配置されている
ため、中間転写体におけるカラートナー画像が形成され
た部分(以下、カラートナー画像形成部と称する)は、
中間転写体が半周する前に黒画像形成部に到達する。
【0042】即ち、従来のように、黒画像形成部をカラ
ー画像形成部よりも中間転写体の搬送方向上流側に配置
した場合に比べ、カラートナー画像形成部は早く黒画像
形成部に到達する。
【0043】このため、中間転写体にカラートナー画像
を形成した後、従来よりも早く黒トナー画像を形成し、
該黒トナー画像の濃度を検出することができる。これに
より、カラー画像形成装置における黒トナー画像の濃度
検出を効率良く実行することができる。
【0044】一方、カラートナー画像の濃度検出値が所
定の適性な濃度範囲内でない場合は、形成されるカラー
トナー画像の濃度が所定の適性な濃度範囲内となるよう
にカラー画像形成部を調整することが望ましい。そし
て、調整済のカラー画像形成部によりカラートナー画像
を中間転写体に形成し、形成されたカラートナー画像の
濃度を再度検出すれば良い。
【0045】次に、第2の発明に係る黒画像濃度検出方
法では、まず、カラー画像形成部により中間転写体に複
数のカラートナー画像を形成し、形成された複数のカラ
ートナー画像のうち1つのカラートナー画像の一部に黒
画像形成部により黒トナー画像を重ねて形成する。この
ようにして濃度の検出に先立ち、カラートナー画像及び
黒トナー画像を中間転写体に形成する。
【0046】そして、複数のカラートナー画像のうち他
の何れかのカラートナー画像(即ち、黒トナー画像が重
ねて形成されていないカラートナー画像)の濃度を検出
し、該カラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な濃
度範囲内であれば、黒トナー画像の濃度を検出する。
【0047】このように、先にカラートナー画像及び黒
トナー画像を中間転写体に形成してから、カラートナー
画像等の濃度検出を行う手順であっても、黒画像形成部
はカラー画像形成部よりも中間転写体の搬送方向下流側
に配置されているため、複数のカラートナー画像を形成
した後、すぐに(中間転写体が少なくとも周回経路を半
周搬送される前に)1つのカラートナー画像の一部に黒
トナー画像を重ねて形成することができ、カラートナー
画像及び黒トナー画像の形成に要する時間が従来よりも
短くてすむ。これにより、カラー画像形成装置における
黒トナー画像の濃度検出を効率良く実行することができ
る。
【0048】また、先にカラートナー画像及び黒トナー
画像を中間転写体に形成するので、例えば、カラートナ
ー画像及び黒トナー画像の各々に対応して濃度検出手段
が設けられている場合、カラートナー画像の濃度検出
後、(その濃度検出値が適性な濃度範囲内であれば)速
やかに黒トナー画像の濃度検出を行うことができる。ま
た、例えば、濃度検出手段が1つのみである場合でも、
複数のカラートナー画像を中間転写体の搬送方向に沿っ
て並べて形成し、そのうち最下流側以外のカラートナー
画像上に黒トナー画像を形成し、該黒トナー画像よりも
搬送方向下流側のカラートナー画像の濃度を検出すれ
ば、(その濃度検出値が適性な濃度範囲内の場合)速や
かに黒トナー画像の濃度検出を行うことができる。
【0049】一方、カラートナー画像の濃度検出値が所
定の適性な濃度範囲内でない場合は、形成されるカラー
トナー画像の濃度が所定の適性な濃度範囲内となるよう
にカラー画像形成部を調整することが望ましい。その
後、調整済のカラー画像形成部により複数のカラートナ
ー画像を中間転写体に再度形成し、形成された複数のカ
ラートナー画像のうち1つのカラートナー画像の一部に
黒画像形成部により再度黒トナー画像を重ねて形成し、
そして、複数のカラートナー画像のうち他の何れかのカ
ラートナー画像の濃度を再度検出すれば良い。
【0050】次に、第3の発明に係る黒画像濃度検出方
法では、まず、カラー画像形成部により中間転写体に、
同じ濃度の2つ1組のカラートナー画像を、各組の濃度
が異なるように複数組形成する。例えば、画像信号濃度
(Cin)が100%、95%、90%、85%、80
%、75%の2つ1組のカラートナー画像(計6組のカ
ラートナー画像)を形成する。
【0051】そして、形成された各組のカラートナー画
像のうち一方のカラートナー画像の一部に、黒画像形成
部により黒トナー画像を重ねて形成する。このようにし
て第2の発明と同様に、濃度の検出に先立ち、カラート
ナー画像及び黒トナー画像を中間転写体に形成する。
【0052】さらに、各組のカラートナー画像のうち他
方のカラートナー画像の濃度を検出し、該他方のカラー
トナー画像の濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内であ
れば、同じ組の一方のカラートナー画像の一部に重ねて
形成された黒トナー画像の濃度を検出する。
【0053】このような第3の発明に係る黒画像濃度検
出方法では、濃度の異なる複数組のカラートナー画像を
中間転写体に形成するので、少なくとも該複数組のカラ
ートナー画像のうち1組において他方のカラートナー画
像の濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内となる可能性
が高い。換言すれば、全てのカラートナー画像の濃度検
出値が所定の適性な濃度範囲外となり黒トナー画像の濃
度検出をすぐには実行できない事態を回避できる確率が
高くなる。
【0054】このため、高い確率で、1つのカラートナ
ー画像の濃度が適性であることが確認され、速やかに黒
トナー画像の濃度検出を行うことができるので、カラー
画像形成装置における黒トナー画像の濃度検出を効率良
く実行することができる。
【0055】ところで、前述した第1の発明に係る黒画
像濃度検出方法に基づく黒画像濃度検出を行うカラー画
像形成装置として、第9の発明に係るカラー画像形成装
置を挙げることができる。
【0056】この第9の発明に係るカラー画像形成装置
では、カラートナー画像形成手段は、該カラートナー画
像形成手段に備えた感光体にカラートナー画像を形成
し、形成したカラートナー画像を、所定の周回経路に沿
って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に転写する
ことで該中間転写体上にカラートナー画像を形成する。
【0057】このようにして中間転写体上に形成された
カラートナー画像の濃度は、中間転写体の周回経路の近
傍に配置された濃度検出手段により検出される。そし
て、検出されたカラートナー画像の濃度検出値が所定の
適性な濃度範囲内であるか否かを判定手段により判定す
る。
【0058】ここで、カラートナー画像の濃度検出値が
所定の適性な濃度範囲内であると判定された場合、第1
の制御手段は、黒トナー画像形成手段によりカラートナ
ー画像の一部に黒トナー画像を重ねて形成する。このと
き、黒トナー画像形成手段は、該黒トナー画像形成手段
に備えた感光体に黒トナー画像を形成し、形成した黒ト
ナー画像を中間転写体上のカラートナー画像の一部に重
ねて転写して黒トナー画像を形成する。そして、第1の
制御手段は、形成された黒トナー画像の濃度を濃度検出
手段により検出するよう制御する。
【0059】この第9の発明に係るカラー画像形成装置
では、黒画像形成部はカラー画像形成部よりも中間転写
体の搬送方向下流側に配置されているため、中間転写体
におけるカラートナー画像形成部は、中間転写体が半周
する前に黒画像形成部に到達する。即ち、従来のよう
に、黒画像形成部をカラー画像形成部よりも中間転写体
の搬送方向上流側に配置した場合に比べ、カラートナー
画像形成部は早く黒画像形成部に到達するので、中間転
写体にカラートナー画像を形成した後、従来よりも早く
黒トナー画像を形成し、該黒トナー画像の濃度を検出す
ることができる。これにより、カラー画像形成装置にお
ける黒トナー画像の濃度検出を効率良く実行することが
できる。
【0060】一方、カラートナー画像の濃度検出値が所
定の適性な濃度範囲内でないと判定された場合には、第
1の制御手段は、カラートナー画像の濃度が所定の適性
な濃度範囲内となるようにカラートナー画像形成手段を
調整することが望ましい。そして、調整済のカラートナ
ー画像形成手段によりカラートナー画像を中間転写体上
に再度形成し、形成されたカラートナー画像の濃度を濃
度検出手段により再度検出し、検出された濃度検出値が
所定の適性な濃度範囲内であるか否かを判定手段により
再度判定するよう制御することが望ましい。
【0061】ところで、濃度検出手段は、中間転写体の
周回経路の近傍に1つだけ配置しても良いが、黒トナー
画像形成手段及びカラートナー画像形成手段の各々に対
し搬送方向下流側近傍にそれぞれ配置しても良い。
【0062】この場合、カラートナー画像形成手段によ
りカラートナー画像が中間転写体に形成された後、すぐ
に(即ち、中間転写体におけるカラートナー画像形成部
が黒画像形成部に到達する前に)該カラートナー画像の
濃度を、カラートナー画像形成手段の近傍に配置した濃
度検出手段によって検出することができる。このため、
検出されたカラートナー画像の濃度が所定の適性な濃度
範囲内であった場合には、該検出対象となったカラート
ナー画像上に黒トナー画像を形成することができ、速や
かに黒トナー画像の濃度検出を行うことができる。
【0063】次に、前述した第2の発明に係る黒画像濃
度検出方法に基づく黒画像濃度検出を行うカラー画像形
成装置として、第10の発明に係るカラー画像形成装置
を挙げることができる。
【0064】この第10の発明に係るカラー画像形成装
置では、カラートナー画像形成手段は、該カラートナー
画像形成手段に備えた感光体に複数のカラートナー画像
を形成し、形成したカラートナー画像を、所定の周回経
路に沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に転
写することで該中間転写体上に複数のカラートナー画像
を形成する。なお、形成する複数のカラートナー画像の
濃度は均一であっても良いし、互いに異なっていても良
い。
【0065】そして、中間転写体におけるカラートナー
画像形成部が、カラートナー画像形成手段に対し搬送方
向下流側に配置された黒トナー画像形成手段の位置に到
達したときに、黒トナー画像形成手段は、該黒トナー画
像形成手段に備えた感光体に形成した黒トナー画像を、
複数のカラートナー画像のうち1つのカラートナー画像
の一部に重ねて転写することで中間転写体上に黒トナー
画像を形成する。
【0066】このようにして中間転写体上にカラートナ
ー画像と黒トナー画像とを形成した後、中間転写体上の
カラートナー画像の濃度を濃度検出手段によって検出
し、検出されたカラートナー画像の濃度検出値が所定の
適性な濃度範囲内であるか否かを判定手段により判定す
る。
【0067】ここで、カラートナー画像の濃度検出値が
所定の適性な濃度範囲内であると判定された場合、第2
の制御手段は、黒トナー画像の濃度を濃度検出手段によ
り検出するよう制御する。
【0068】このような第10の発明に係るカラー画像
形成装置においても、黒トナー画像形成手段がカラート
ナー画像形成手段に対し中間転写体の搬送方向下流側に
配置されているため、複数のカラートナー画像を形成し
た後、すぐに(中間転写体が少なくとも周回経路を半周
搬送される前に)1つのカラートナー画像の一部に黒ト
ナー画像を重ねて形成することができ、カラートナー画
像及び黒トナー画像の形成に要する時間が従来よりも短
くてすむ。これにより、カラー画像形成装置における黒
トナー画像の濃度検出を効率良く実行することができ
る。
【0069】一方、カラートナー画像の濃度検出値が所
定の適性な濃度範囲内でない場合は、第2の制御手段
は、カラートナー画像の濃度が所定の適性な濃度範囲内
となるようにカラートナー画像形成手段を調整すること
が望ましい。そして、調整済のカラートナー画像形成手
段により複数のカラートナー画像を中間転写体上に再度
形成し、形成された複数のカラートナー画像のうち1つ
のカラートナー画像の一部に黒トナー画像形成手段によ
り黒トナー画像を再度形成し、他の何れかのカラートナ
ー画像の濃度を濃度検出手段により再度検出し、検出さ
れた濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内であるか否か
を判定手段により再度判定するよう制御することが望ま
しい。
【0070】ところで、濃度検出手段は、黒トナー画像
形成手段に対し搬送方向下流側に配置された1つのセン
サにより構成しても良く、例えば、カラートナー画像形
成手段によりYMC3色のカラートナー画像が中間転写
体に形成される場合、1つのセンサにより3色のカラー
トナー画像の濃度を順次検出すれば良い。
【0071】また、濃度検出手段は、黒トナー画像形成
手段に対し搬送方向下流側に各色毎に配置された複数の
センサにより構成しても良く、例えば、カラートナー画
像形成手段によりYMC3色のカラートナー画像が中間
転写体に形成される場合、各色毎に配置された複数(3
つ)のセンサにより3色のカラートナー画像の濃度を並
行して検出することができるので、濃度検出の処理効率
が良い。
【0072】また、ここでは、例えば、複数のカラート
ナー画像として、YMC各色について2つのカラートナ
ー画像を搬送方向に沿って所定間隔を空けて2つ並べて
中間転写体に形成し、これらのうち搬送方向上流側のカ
ラートナー画像の一部に黒トナー画像を重ねて形成する
ようにすれば、搬送方向下流側のカラートナー画像の濃
度をセンサで検出した後、その検出濃度が所定の適性な
濃度範囲内であると判定された場合に、すぐに搬送方向
上流側のカラートナー画像に重ねた黒トナー画像の濃度
を上記センサで検出することができるので、非常に効率
よくカラートナー画像及び黒トナー画像の濃度を検出す
ることができる。
【0073】ところで、図3(B)には黄色のトナー画
像の分光特性を、図4(B)にはマゼンタ色のトナー画
像の分光特性を、図5(B)にはシアン色のトナー画像
の分光特性を、図6(B)には黒色のトナー画像の分光
特性を、それぞれ示すが、これらより黄色のトナー画像
の反射率はマゼンタ色やシアン色のトナー画像の反射率
よりも高く、黒色のトナー画像の反射率との差異が最も
大きいことがわかる。
【0074】従って、黄色のトナー画像を下地として黒
トナー画像の濃度を検出する場合が、下地と黒トナー画
像との反射率の差異が最も大きくなり、例えば下地の反
射光量と黒トナー画像の反射光量との比率や差から黒ト
ナー画像の濃度を検出する場合(一般的な黒トナー画像
濃度検出手順を用いた場合)に、最も精度良く濃度検出
することができる。
【0075】これにより、カラートナー画像形成手段
が、イエロー画像形成部、マゼンタ画像形成部及びシア
ン画像形成部により構成されている場合、これらのうち
イエロー画像形成部を、黒トナー画像形成手段の最も近
くに配置することが望ましい。即ち、イエロー画像形成
部により黄色のカラートナー画像を中間転写体に形成し
てから、黒トナー画像形成手段により黒トナー画像を中
間転写体に形成するまでの時間を短縮できるので、黒ト
ナー画像の濃度を最も精度良く検出可能な、黄色のカラ
ートナー画像を下地とした黒トナー画像を、より短時間
のうちに中間転写体に形成し、その濃度を検出すること
ができる。
【0076】次に、前述した第3の発明に係る黒画像濃
度検出方法に基づく黒画像濃度検出を行うカラー画像形
成装置として、第11の発明に係るカラー画像形成装置
を挙げることができる。
【0077】この第11の発明に係るカラー画像形成装
置では、カラートナー画像形成手段は、該カラートナー
画像形成手段に備えた感光体に、同じ濃度の2つ1組の
カラートナー画像を、各組の濃度が異なるように複数組
形成し、形成したカラートナー画像を中間転写体に転写
することで該中間転写体上に複数組のカラートナー画像
を形成する。そして、カラートナー画像形成手段に対し
中間転写体の搬送方向下流側に配置された黒トナー画像
形成手段は、該黒トナー画像形成手段に備えた感光体に
黒トナー画像を形成し、この黒トナー画像を、中間転写
体上の各組のカラートナー画像のうち一方のカラートナ
ー画像の一部に重ねて転写することで中間転写体上に黒
トナー画像を形成する。
【0078】さらに、各組のカラートナー画像のうち他
方のカラートナー画像の濃度を濃度検出手段により検出
し、検出された他方のカラートナー画像の濃度検出値が
所定の適性な濃度範囲内であるか否かを判定手段により
判定する。
【0079】ここで、第3の制御手段は、他方のカラー
トナー画像の濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内であ
れば、同じ組の一方のカラートナー画像上に形成された
黒トナー画像の濃度を濃度検出手段により検出するよう
制御する。
【0080】前述した第3の発明と同様に、上記第11
の発明に係るカラー画像形成装置においても、濃度の異
なる複数組のカラートナー画像を中間転写体に形成する
ので、少なくとも該複数組のカラートナー画像のうち1
組において他方のカラートナー画像の濃度検出値が所定
の適性な濃度範囲内となる可能性が高い。このため、高
い確率で、1つのカラートナー画像の濃度が適性である
ことが確認され、速やかに黒トナー画像の濃度検出を行
うことができるので、カラー画像形成装置における黒ト
ナー画像の濃度検出を効率良く実行することができる。
【0081】次に、上記第4の発明に係る画像位置ずれ
と画像濃度の検出方法では、所定の周回経路に沿って所
定の搬送方向に搬送される中間転写体に黒トナー画像及
びカラートナー画像を形成するカラー画像形成装置にお
いて、画像位置検出用の各色のレジコンパターンを中間
転写体上に形成し該各色のレジコンパターンの位置ずれ
をセンサによって検出する画像位置ずれ検出処理、及び
カラートナー画像を中間転写体上に形成し該カラートナ
ー画像に重ねて黒トナー画像を形成し各色のトナー画像
の濃度をセンサによって検出する画像濃度検出処理が実
行される。
【0082】ここで、第4の発明では、中間転写体の搬
送開始から奇数周目に、画像位置ずれ検出処理を実行
し、中間転写体の搬送開始から偶数周目に、画像位置ず
れ検出処理と同一のセンサを用いて、画像濃度検出処理
を実行する。
【0083】このように同一のセンサを用いて、画像位
置ずれ検出処理と画像濃度検出処理とを実行するので、
装置の大型化及びコスト上昇を回避できる。
【0084】また、最初のサイクル(中間転写体の1周
目)には画像位置ずれ検出処理が実行されるので、例え
ば、該最初のサイクルでの画像位置ずれ検出処理で検出
された画像位置ずれを補正した後、画像位置ずれが補正
された状態で次のサイクル(中間転写体の2周目)にて
画像濃度検出処理を実行することが可能となる。これに
より、画像位置ずれがある状態で画像濃度検出処理が実
行されてしまうことを回避できる。
【0085】ところで、各色のレジコンパターンの位置
ずれは、以下のようにして検出できる。例えば、中間転
写体における各色のレジコンパターンの形成部に所定光
量の光を照射し、その反射光量が急激に上昇し予め定め
られたしきい値を超えた所をレジコンパターンの境界部
とみなし、該境界部の設計位置からの検出位置のずれ量
によりレジコンパターンの位置ずれを検出する(詳細は
図23を用いて後述する)。
【0086】なお、黒色のレジコンパターンについて
は、請求項11に記載したように、中間転写体上に先に
形成されたカラートナー画像内に重ねて形成することが
望ましい。このようにカラートナー画像内に黒色のレジ
コンパターンを形成した場合、中間転写体を下地として
黒色のレジコンパターンを形成した場合よりも、下地と
黒色のレジコンパターンとの拡散反射率の差異が大きく
なるので、より精度良く黒色のレジコンパターンの境界
部を検出し、その位置ずれをより精度良く検出すること
ができる。この点は、以下の第5〜第8の発明において
も同様である。また、上記第4の発明では、各色のレジ
コンパターンを中間転写体の幅方向に沿って複数形成
し、複数のレジコンパターンの位置を検出して該複数の
検出結果よりレジコンパターンの位置ずれを求めれば、
誤差やばらつきが少ない精度の良い位置ずれ量を得るこ
とができる。
【0087】レジコンパターンの位置ずれとしては、レ
ジコンパターン全体の傾き(以下スキューと称する)、
中間転写体の幅方向の倍率誤差、中間転写体の幅方向の
位置ずれ、及び中間転写体の搬送方向の位置ずれの4つ
が挙げられる。このうち中間転写体の幅方向の倍率誤
差、中間転写体の幅方向の位置ずれ、及び中間転写体の
搬送方向の位置ずれの3つは、単独のレジコンパターン
の位置検出結果に基づいて求めることができる。
【0088】但し、スキューについては、中間転写体の
幅方向に沿って配置された複数のレジコンパターンの位
置検出結果に基づいて求める必要が有る。そこで、各色
のレジコンパターンを中間転写体の幅方向に沿って複数
形成し位置検出することにより、スキューを検出するこ
とが可能となる。
【0089】次に、第5の発明では、所定の周回経路に
沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に黒トナ
ー画像及びカラートナー画像を形成するカラー画像形成
装置において、所定の色のレジコンパターンを中間転写
体上に形成し該色のトナー画像を中間転写体上に形成す
る一連の画像形成処理を、黒色を最後とした所定の色順
で各色について実行する。
【0090】例えば、最初に黄色のレジコンパターン、
黄色のトナー画像を中間転写体上に形成し、次にマゼン
タのレジコンパターン、マゼンタのトナー画像を中間転
写体上に形成し、さらにシアンのレジコンパターン、シ
アンのトナー画像を中間転写体上に形成する。そして、
最後に黒のレジコンパターン、黒のトナー画像を中間転
写体上に形成する。これにより、例えば、図26に示す
ように、中間転写体30上に、レジコンパターン40
2、黄色のトナー画像404、レジコンパターン40
6、マゼンタのトナー画像408、レジコンパターン4
10、シアンのトナー画像412、レジコンパターン4
14、黒のトナー画像416が順に形成される。
【0091】そして、同一のセンサによって、各色のレ
ジコンパターンの位置ずれ及び各色のトナー画像の濃度
を検出する。例えば、図26に示すように中間転写体3
0の搬送経路近傍に配置された1つのセンサ28によっ
て、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色のトナ
ー画像の濃度を検出することができる。
【0092】このように第5の発明によれば、第4の発
明と同様に、装置の大型化及びコスト上昇を回避でき
る。また、各色においてレジコンパターンの位置ずれが
トナー画像の濃度よりも先に検出されるので、画像位置
ずれが補正された状態で、画像濃度の検出を行うことが
できる。
【0093】次に、第6の発明では、所定の周回経路に
沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に黒トナ
ー画像及びカラートナー画像を形成するカラー画像形成
装置において、中間転写体の幅方向の一方の端部付近に
所定の色のレジコンパターンを、他方の端部付近に該色
のトナー画像を、それぞれ同時に形成する画像形成処理
を、黒色を最後とした所定の色順で各色について実行す
る。
【0094】例えば、最初に黄色のレジコンパターン、
黄色のトナー画像を中間転写体上に同時に形成し、次に
マゼンタのレジコンパターン、マゼンタのトナー画像を
中間転写体上に同時に形成し、さらにシアンのレジコン
パターン、シアンのトナー画像を中間転写体上に同時に
形成する。そして、最後に黒のレジコンパターン、黒の
トナー画像を中間転写体上に同時に形成する。
【0095】これにより、例えば、図28に示すよう
に、レジコンパターン422、426、430、43
4、黄色のトナー画像424、マゼンタのトナー画像4
28、シアンのトナー画像432、及び黒のトナー画像
436が、中間転写体30上に形成される。
【0096】そして、各色のレジコンパターンの位置ず
れ及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に且つ
全ての色について同じセンサによって検出する。例え
ば、図28の場合は、レジコンパターンの位置ずれを同
一のセンサ28Aによって検出し、各色のトナー画像の
濃度を同一のセンサ28Bによって検出する。
【0097】なお、レジコンパターンの位置ずれとトナ
ー画像の濃度とは、図28のように別個のセンサ28
A、28Bによって検出しても良いし、中間転写体の幅
方向全域を検出対象とする1台のラインセンサによって
検出しても良い。
【0098】このように各色のレジコンパターンの位置
ずれ及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に検
出することで検出処理の効率化を図ることができ、全て
の色について同じセンサによって検出することで装置の
大型化及びコスト上昇を回避できる。
【0099】次に、第7の発明では、所定の周回経路に
沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に黒トナ
ー画像及びカラートナー画像を形成するカラー画像形成
装置において、中間転写体の幅方向の両端部付近に所定
の色のレジコンパターンを、中央部付近に該色のトナー
画像を、それぞれ同時に形成する画像形成処理を、黒色
を最後とした所定の色順で各色について実行する。
【0100】例えば、最初に中間転写体の両端部付近に
黄色のレジコンパターンを、中間転写体の中央部付近に
黄色のトナー画像を、同時に形成し、次に中間転写体の
両端部付近にマゼンタのレジコンパターンを、中間転写
体の中央部付近にマゼンタのトナー画像を、同時に形成
する。
【0101】さらに中間転写体の両端部付近にシアンの
レジコンパターンを、中間転写体の中央部付近にシアン
のトナー画像を、同時に形成し、そして、最後に中間転
写体の両端部付近に黒のレジコンパターンを、中間転写
体の中央部付近に黒のトナー画像を、同時に形成する。
【0102】これにより、例えば、図31に示すよう
に、中間転写体30の両端部付近にレジコンパターン4
42、448、450、456、458、464、46
6、472が形成され、中間転写体の中央部付近に黄色
のトナー画像444、446、マゼンタのトナー画像4
52、454、シアンのトナー画像460、462、及
び黒のトナー画像468、470が、中間転写体30上
に形成される。
【0103】そして、各色のレジコンパターンの位置ず
れ及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に且つ
全ての色について同じセンサによって検出する。例え
ば、図31の場合は、レジコンパターンの位置ずれを共
通のセンサ28A、28Dによって検出し、各色のトナ
ー画像の濃度を共通のセンサ28B、28Cによって検
出する。
【0104】なお、レジコンパターンの位置ずれとトナ
ー画像の濃度とは、図31のように計4個のセンサ28
A、28B、28C、28Dによって検出しても良い
し、中間転写体の幅方向全域を検出対象とする1台のラ
インセンサによって検出しても良い。また、中間転写体
の幅方向中央部から一方の側を検出対象とするラインセ
ンサと他方の側を検出対象とするラインセンサとによっ
て検出しても良い。
【0105】このように各色のレジコンパターンの位置
ずれ及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に検
出することで検出処理の効率化を図ることができ、全て
の色について同じセンサによって検出することで装置の
大型化及びコスト上昇を回避できる。
【0106】また、各色のレジコンパターンの位置ずれ
及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に2箇所で検出
するので、検出結果を平均化する等して、ばらつき・誤
差の少ない位置ずれ検出結果及び画像濃度検出結果を得
ることが可能となる。また、2箇所で検出されたレジコ
ンパターンの位置ずれ検出結果に基づいて、スキューを
検出することもできる。
【0107】次に、第8の発明では、所定の周回経路に
沿って所定の搬送方向に搬送される中間転写体に黒トナ
ー画像及びシアン、マゼンタ、黄の3色のカラートナー
画像を形成するカラー画像形成装置において、まず、中
間転写体の幅方向の一方の端部付近から他方の端部付近
へかけて、前記3色のうち第1の色のレジコンパター
ン、第2の色のレジコンパターン、第1の色のレジコン
パターン、第2の色のレジコンパターンを、それぞれ同
時に形成し、次に、中間転写体の幅方向の一方の端部付
近から他方の端部付近へかけて第3の色のレジコンパタ
ーン、黒色のレジコンパターン、第3の色のレジコンパ
ターン、黒色のレジコンパターンを、それぞれ同時に形
成する。そして、中間転写体の幅方向の一方の端部付近
から他方の端部付近へかけて各色のトナー画像を同時に
形成する。
【0108】例えば、第1の色を黄色、第2の色をマゼ
ンタ、第3の色をシアンとした場合、上記のような画像
形成処理によって、図33に示すように、中間転写体3
0上に、その幅方向にレジコンパターン502、50
4、506、508が並ぶ列R1と、幅方向にレジコン
パターン510、512、514、516が並ぶ列R2
と、幅方向にトナー画像518、520、522、52
4が並ぶ列R3の計3列が形成される。
【0109】そして、各色のレジコンパターンの位置ず
れ及び各色のトナー画像の濃度を、センサにより検出す
る。
【0110】この場合、中間転写体の搬送方向に沿って
3列のレジコンパターン及びトナー画像に対して、位置
ずれの検出及び画像濃度の検出を実行すれば良く、第4
〜第7の発明のように少なくとも4列以上のレジコンパ
ターン及びトナー画像に対して検出を行う場合に比べ、
検出に要する時間を短縮することができる。
【0111】ところで、前述した第4の発明に係る画像
位置ずれと画像濃度の検出方法に基づく検出処理を行う
カラー画像形成装置として、第12の発明に係るカラー
画像形成装置を挙げることができる。
【0112】この第12の発明に係るカラー画像形成装
置には、感光体を備え、該感光体にカラートナー画像及
びレジコンパターンを形成し、形成したカラートナー画
像及びレジコンパターンを中間転写体に転写することで
該中間転写体上にカラートナー画像及びレジコンパター
ンを形成するカラー画像形成手段と、該カラー画像形成
手段に対し搬送方向下流側に配置され、感光体を備え、
該感光体に黒トナー画像及びレジコンパターンを形成
し、形成した黒トナー画像及びレジコンパターンを中間
転写体に転写することで該中間転写体上に黒トナー画像
及びレジコンパターンを形成する黒画像形成手段と、が
設けられている。
【0113】第4の制御手段は、中間転写体の搬送開始
から奇数周目に、カラー画像形成手段及び黒画像形成手
段により中間転写体上に各色のレジコンパターンを形成
し、検出手段により各色のレジコンパターンの位置ずれ
を検出するよう制御する。
【0114】また、第4の制御手段は、中間転写体の搬
送開始から偶数周目に、カラー画像形成手段により中間
転写体上にカラートナー画像を形成し、黒画像形成手段
により中間転写体上に黒トナー画像を形成し、上記位置
ずれ検出時と同一の検出手段により各色のトナー画像の
濃度を検出するよう制御する。
【0115】このように同一のセンサを用いて、画像位
置ずれ検出処理と画像濃度検出処理とを実行するので、
装置の大型化及びコスト上昇を回避できる。また、各色
においてレジコンパターンの位置ずれがトナー画像の濃
度よりも先に検出されるので、画像位置ずれが補正され
た状態で、画像濃度の検出を行うことができる。
【0116】次に、前述した第5の発明に係る画像位置
ずれと画像濃度の検出方法に基づく検出処理を行うカラ
ー画像形成装置として、第13の発明に係るカラー画像
形成装置を挙げることができる。
【0117】この第13の発明に係るカラー画像形成装
置では、第5の制御手段は、カラー画像形成手段及び黒
画像形成手段により、所定の色のレジコンパターンを中
間転写体上に形成し該色のトナー画像を中間転写体上に
形成する一連の画像形成処理を、黒色を最後とした所定
の色順で各色について実行する。そして、同一のセンサ
によって、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色
のトナー画像の濃度を検出する。
【0118】このように第13の発明によれば、第12
の発明と同様に、装置の大型化及びコスト上昇を回避で
きる。また、各色においてレジコンパターンの位置ずれ
がトナー画像の濃度よりも先に検出されるので、画像位
置ずれが補正された状態で、画像濃度の検出を行うこと
ができる。
【0119】次に、前述した第6の発明に係る画像位置
ずれと画像濃度の検出方法に基づく検出処理を行うカラ
ー画像形成装置として、第14の発明に係るカラー画像
形成装置を挙げることができる。
【0120】この第14の発明に係るカラー画像形成装
置では、第6の制御手段は、カラー画像形成手段及び黒
画像形成手段により、中間転写体の幅方向の一方の端部
付近に所定の色のレジコンパターンを、他方の端部付近
に該色のトナー画像を、それぞれ同時に形成する画像形
成処理を、黒色を最後とした所定の色順で各色について
実行する。
【0121】例えば、最初に黄色のレジコンパターン、
黄色のトナー画像を中間転写体上に同時に形成し、次に
マゼンタのレジコンパターン、マゼンタのトナー画像を
中間転写体上に同時に形成し、さらにシアンのレジコン
パターン、シアンのトナー画像を中間転写体上に同時に
形成する。そして、最後に黒のレジコンパターン、黒の
トナー画像を中間転写体上に同時に形成する。そして、
各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色のトナー画
像の濃度を、各色毎に同時に且つ全ての色について同じ
センサによって検出する。
【0122】このように各色のレジコンパターンの位置
ずれ及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に検
出することで検出処理の効率化を図ることができ、全て
の色について同じセンサによって検出することで装置の
大型化及びコスト上昇を回避できる。
【0123】次に、前述した第7の発明に係る画像位置
ずれと画像濃度の検出方法に基づく検出処理を行うカラ
ー画像形成装置として、第15の発明に係るカラー画像
形成装置を挙げることができる。
【0124】この第15の発明に係るカラー画像形成装
置では、第7の制御手段は、カラー画像形成手段及び黒
画像形成手段により、中間転写体の幅方向の両端部付近
に所定の色のレジコンパターンを、中央部付近に該色の
トナー画像を、それぞれ同時に形成する画像形成処理
を、黒色を最後とした所定の色順で各色について実行す
る。
【0125】例えば、最初に中間転写体の両端部付近に
黄色のレジコンパターンを、中間転写体の中央部付近に
2つの黄色のトナー画像を、同時に形成し、次に中間転
写体の両端部付近にマゼンタのレジコンパターンを、中
間転写体の中央部付近に2つのマゼンタのトナー画像
を、同時に形成する。さらに中間転写体の両端部付近に
シアンのレジコンパターンを、中間転写体の中央部付近
に2つのシアンのトナー画像を、同時に形成し、最後に
中間転写体の両端部付近に黒のレジコンパターンを、中
間転写体の中央部付近に2つの黒のトナー画像を、同時
に形成する。
【0126】そして、各色のレジコンパターンの位置ず
れ及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に且つ
全ての色について同じセンサによって検出する。
【0127】このように各色のレジコンパターンの位置
ずれ及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に検
出することで検出処理の効率化を図ることができ、全て
の色について同じセンサによって検出することで装置の
大型化及びコスト上昇を回避できる。また、各色のレジ
コンパターンの位置ずれ及び各色のトナー画像の濃度
を、各色毎に2箇所で検出するので、検出結果を平均化
する等して、ばらつき・誤差の少ない位置ずれ検出結果
及び画像濃度検出結果を得ることが可能となる。また、
2箇所で検出されたレジコンパターンの位置ずれ検出結
果に基づいて、スキューを検出することもできる。
【0128】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る各種の実施形態を詳細に説明する。
【0129】[第1実施形態]最初に、特許請求の範囲
に記載した請求項1、2、12、13の発明に対応する
第1実施形態を説明する。
【0130】(カラー画像形成装置の構成)以下では、
まず本実施形態におけるカラー画像形成装置の構成を説
明する。図1に示すように、カラー画像形成装置10に
は、プラテンガラス14上の所定位置に載置された原稿
16の画像を露光走査してCCDセンサ13により読み
取り画像信号データに変換する画像読取装置12と、画
像読取装置12による画像の読み取りにより得られた画
像信号データに基づいて、後述する手順でカラー画像を
用紙50に形成する画像形成部18とが設けられてい
る。
【0131】このうち画像形成部18には、CCDセン
サ13により画像を読み取って得られた画像信号データ
を蓄積する画像蓄積部82と、CPU、ROM、RAM
等を含んで構成されカラー画像形成装置10における処
理全般を制御する制御部80とが設けられている。
【0132】また、画像形成部18には、無端ベルト状
の中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30上に黄色
のトナー画像を形成するイエロー画像形成部20と、中
間転写ベルト30上にマゼンタ色のトナー画像を形成す
るマゼンタ画像形成部22と、中間転写ベルト30上に
シアン色のトナー画像を形成するシアン画像形成部24
と、中間転写ベルト30上に黒トナー画像を形成する黒
画像形成部26とが設けられている。
【0133】このうちイエロー画像形成部20には、略
円筒状でその中心軸を中心に矢印A方向に回転し且つ外
周面が中間転写ベルト30に接している感光体20Cが
設けられており、この感光体20Cの外周面付近に、該
外周面を所定の電位に帯電させる帯電装置20Dと、画
像信号データに基づきレーザ光を変調し、変調されたレ
ーザ光を、帯電した感光体20Cの外周面に照射するこ
とで画像の黄色成分に対応した潜像を形成する潜像形成
部20Aと、潜像形成部20Aにより形成された潜像を
現像する現像装置20Bと、現像装置20Bによる現像
で顕像化した黄色のトナー画像を中間転写ベルト30に
転写する転写装置20Fと、感光体20Cの外周面から
トナーを除去するクリーニング装置20Eとが、矢印A
方向に沿って順に設けられている。また、現像装置20
Bの近傍には、現像装置20Bに黄色のトナーを供給す
るトナー供給部20Gが設けられている。潜像形成部2
0Aからのレーザ光はミラー20Hで反射された後、感
光体20Cの外周面に照射される。
【0134】なお、図1より明らかなように、他の画像
形成部、即ち、マゼンタ画像形成部22、シアン画像形
成部24、黒画像形成部26の構成は、前述したイエロ
ー画像形成部20の構成と同様である。
【0135】中間転写ベルト30は、現像トナー像を静
電転写するためにカーボンにより体積抵抗を調整された
誘電体であり、駆動ロール32、34、36、38によ
って所定方向(駆動ロール32、38間では矢印B方
向)に周回搬送される。ここでは、中間転写ベルト30
の周長は、一例として1920mmであり、該中間転写
ベルト30の搬送速度(プロセススピード)は160m
m/秒とする。このため、中間転写ベルト30は一周1
2秒で周回する。
【0136】中間転写ベルト30の上側には、上記4つ
の画像形成部が矢印B方向に沿って、イエロー画像形成
部20、マゼンタ画像形成部22、シアン画像形成部2
4、黒画像形成部26の順に配置されており、黒画像形
成部26に対し矢印B方向下流側には濃度検出部28が
設けられている。
【0137】一方、イエロー画像形成部20に対し矢印
B方向上流側には、中間転写ベルト30のトナーの吸着
性を良好にするために中間転写ベルト30の表面電位を
所定電位に維持する吸着ロール40、中間転写ベルト3
0からトナーを除去するクリーニング装置42、中間転
写ベルト30における基準位置を検出する基準位置検出
センサ44が順に設けられている。
【0138】カラー画像形成装置10の上面には、メッ
セージ等を表示するディスプレイ84Aと、オペレータ
が各種コマンド等を入力するためのキーボード84Bと
を含んで構成された操作部84が設けられている。
【0139】また、画像形成部18の下方には用紙50
を収容した用紙収容部54が設けられており、用紙収容
部54の最上層の用紙50は送り出しロール52により
所定の用紙搬送路へ送り出される。送り出された用紙5
0は、搬送ロール55、56、58により用紙搬送路を
搬送され、中間転写ベルト30の近傍に至る。用紙搬送
路上には、中間転写ベルト30を挟んで搬送ロール36
と対向する転写ロール60が設けられており、搬送ロー
ル36と転写ロール60との挟持部を用紙50が搬送さ
れるときに、中間転写ベルト30上に形成されたカラー
画像(なお、カラー画像の形成処理は後述する)が用紙
50に転写されるよう構成されている。
【0140】転写後の用紙50は、搬送ロール62によ
り定着装置46へ搬送され、定着装置46により定着処
理が施された後、用紙トレイ64へ排出される。
【0141】ところで、図9(A)に示すように、濃度
検出部28による検出位置と黒画像形成部26による黒
トナー画像の転写位置26Gとは100mmの間隔で設
定されている。また、黒画像形成部26による黒トナー
画像の転写位置26G、シアン画像形成部24によるシ
アン色トナー画像の転写位置24G、マゼンタ画像形成
部22によるマゼンタ色トナー画像の転写位置22G、
イエロー画像形成部20によるイエロー色トナー画像の
転写位置20Gは、互いに196mmの間隔で設定され
ている。さらに、イエロー色トナー画像の転写位置20
Gと基準位置検出センサ44による検出位置とは、中間
転写ベルト30の周回搬送路に沿って、320mmの間
隔で設定されている。
【0142】また、制御部80内のROMには、YMC
K各色の濃度検出値が基準範囲内となるように調整する
ための、基準範囲からのYMCK各色の濃度検出値のず
れ量に応じた現像装置へのトナー供給量の調整量の情報
が予め記憶されている。
【0143】(濃度検出に係る構成について)ところ
で、濃度検出部28の近傍には、図2に示すように、L
ED70が設けられており、濃度検出部28は、LED
70から検出対象の面に照射された光の反射光量を検出
し、この反射光量より検出対象の濃度を検出する。な
お、LED70としては、赤外領域の波長(900nm
〜1200nm)のレーザ光を射出する赤外タイプのL
EDを用いており、その理由を以下に説明する。
【0144】図3(A)には可視領域における黄色の分
光感度特性を、図3(B)には赤外領域における黄色の
分光感度特性を、それぞれ示しており、これらの図より
明らかなように、黄色は赤外領域の波長(900nm〜
1200nm)では95%以上反射することがわかる。
同様に、マゼンタ色の分光感度特性を示す図4(A)、
(B)、及びシアン色の分光感度特性を示す図5
(A)、(B)より明らかなように、マゼンタ色、シア
ン色共に赤外領域の波長(900nm〜1200nm)
では95%以上反射することがわかる。
【0145】一方、濃度検出対象の画像の下地となる中
間転写ベルト30の分光感度特性は、10〜20%程度
であるため、上記赤外領域の波長では下地の中間転写ベ
ルト30と各色トナー像とで光反射率の差異(即ち、図
7に示す所定光量の光を照射したときの反射光量の差異
ΔRY 、ΔRM 、ΔRC )が大きくなり、各色トナー像
の濃度を精度良く検出することが可能となる。このよう
な精度の良い濃度検出を実現するために、LED70と
して、赤外領域の波長(900nm〜1200nm)の
レーザ光を射出する赤外タイプのLEDを用いた。
【0146】ところで、黒色の分光感度特性を示す図6
(A)、(B)より明らかなように、黒色については3
50nm〜1200nmの領域で分光感度特性は10%
以下であり、中間転写ベルト30と黒トナー像とで光反
射率の差異は小さいので、中間転写ベルト30を下地と
して黒トナー画像の濃度を精度良く検出することは困難
である。
【0147】そこで、本実施形態では、図7に示すよう
に中間転写ベルト30上に形成されたカラートナー画像
88の一部に黒トナー画像86を重ねて形成し、カラー
トナー画像88を下地として黒トナー画像86の濃度を
検出する。これにより、下地のカラートナー画像(図7
では一例として黄色トナー像)88と黒トナー画像86
とで光反射率の差異(即ち、図7に示す所定光量の光を
照射したときの反射光量の差異ΔRK )が大きくなり、
黒トナー画像86の濃度を精度良く検出することが可能
となる。
【0148】なお、本実施形態では、YMCのカラート
ナー画像や黒トナー画像は、中間転写ベルト30におけ
る幅方向に沿って両側の領域にそれぞれ形成される。こ
のため、図2に示す濃度検出部28、LED70も一対
ずつ設けられている。
【0149】(カラー画像形成処理の概要)次に、カラ
ー画像形成装置10において実行されるカラー画像形成
処理の概要を、図8のフローチャートに沿って説明す
る。なお、以下説明するカラー画像形成処理は、制御部
80により実行される。
【0150】まず、図8のステップ100では、画像読
取装置12において、プラテンガラス14上の所定位置
に載置された原稿16の画像を、CCDセンサ13によ
り読み取り、次のステップ102では、上記ステップ1
00の読み取りで得られた画像信号データをYMCKの
各色の画像信号へ変換する。
【0151】そして、次のステップ104では、黒画像
形成部26、シアン画像形成部24、マゼンタ画像形成
部22、イエロー画像形成部20のそれぞれにおいて、
以下のようにして各色の画像信号に基づく各色のトナー
像を各形成部の感光体に形成する。例えば、イエロー画
像形成部20において、矢印A方向に回転する感光体2
0Cの表面を帯電装置20Dにより所定電位に帯電し、
帯電した表面に潜像形成部20Aにより黄色の画像信号
により変調されたレーザ光を照射することで画像の黄色
成分に対応する潜像を形成する。そして、この潜像は現
像装置20Bにより現像されて黄色のトナー像として可
視像化される。イエロー画像形成部20以外の画像形成
部においても、同様に各色のトナー像や黒トナー画像が
各画像形成部の感光体に形成される。
【0152】次のステップ106では、中間転写ベルト
30を搬送させ、該中間転写ベルト30上に各色のトナ
ー像を重ねて転写することで、目的とするカラー画像を
形成する。
【0153】具体的には、図1の矢印A方向に回転する
中間転写ベルト30に対し、まず、図1の矢印B方向最
上流側にあるイエロー画像形成部20の転写装置20F
によって黄色のトナー像が転写される。なお、中間転写
ベルト30に対し各画像形成部によるトナー像の転写が
行われる駆動ロール32、38間では、中間転写ベルト
30は矢印B方向に搬送されるので、以下で用いられる
中間転写ベルト30の搬送方向は図1の矢印B方向を意
味するものとする。
【0154】そして、中間転写ベルト30における黄色
のトナー像の形成部に対し、マゼンタ画像形成部22の
転写装置によってマゼンタ色のトナー像が重ねて転写さ
れる。以後、同様に、シアン画像形成部24の転写装置
によってシアン色のトナー像が、黒画像形成部26の転
写装置によって黒トナー画像が、順に重ねて転写され
る。このようにYMCKの4色のトナー像が中間転写ベ
ルト30に重ねて転写されることで、目的とするカラー
画像が中間転写ベルト30上に形成される。
【0155】次のステップ108では、上記のようにし
て中間転写ベルト30上に形成されたカラー画像を、所
定の用紙搬送路に沿って搬送されてきた用紙50へ、転
写ロール60によって転写する。これにより、用紙50
上に、目的とするカラー画像が形成される。
【0156】そして、次のステップ110では、後処理
として、カラー画像が形成された用紙50を用紙トレイ
64へ排出すると共に、クリーニング装置42による中
間転写ベルト30上のトナーの除去及び各画像形成部の
クリーニング装置による各感光体上のトナーの除去を実
行して、処理を終了する。
【0157】以上のようなカラー画像形成処理により、
原稿16の画像が用紙50に形成され、該画像が形成さ
れた用紙50を得ることができる。
【0158】なお、ステップ102でのYMCK各色の
画像信号への変換対象となる画像信号データは、ステッ
プ100で画像読取装置12により原稿を読み取って得
られた画像信号データに限定されるものではなく、予め
画像読取装置12により原稿を読み取って画像蓄積部8
2に蓄積していた画像信号データや、外部の画像読取装
置から図示しない通信回線等を介して入力された画像信
号データであっても良い。
【0159】(第1実施形態の作用)次に、第1実施形
態の作用として、YMCK各色の濃度調整処理のうち、
本発明に係る黒画像の濃度調整処理を、図10のフロー
チャートに沿って説明する。なお、この濃度調整処理
は、カラー画像形成装置10の電源投入時及び予め定め
られた時間間隔で、制御部80の制御の下で実行され
る。もちろん、カラー画像形成装置10の設置環境が急
激に変化した場合にも、オペレータの手動で濃度調整処
理を実行することが望ましく、例えば、前回濃度調整処
理を実行してから温度が3度以上変化したとき又は湿度
が20%以上変化したときに濃度調整処理を実行するこ
とが望ましい。
【0160】図10のステップ120では、搬送ロール
32、34、36、38を駆動して矢印B方向への中間
転写ベルト30の搬送を開始する。次のステップ122
では、画像蓄積部82に予め記憶された後述するパター
ン像の画像信号データに基づいて、黒画像形成部26、
シアン画像形成部24、マゼンタ画像形成部22、イエ
ロー画像形成部20のそれぞれにおいて以下のようなY
MCKの各パターン像を各感光体に形成する。ここで
は、YMC各色については画像信号濃度が50%(以
下、Cin=50%と表す)の15mm×15mmの正
方形のパターン像と、Cin=100%の20mm×2
0mmの正方形のパターン像とを形成し、黒色について
はCin=50%の15mm×15mmの正方形のパタ
ーン像を形成する。
【0161】なお、パターン像の画像信号データは、画
像蓄積部82に予め記憶されたものでなくても良く、図
示しないパターンジェネレータから供給されるパターン
像の画像信号データを用いても良い。
【0162】次のステップ124では、イエロー画像形
成部20、マゼンタ画像形成部22、シアン画像形成部
24(以下、これら3つをカラー画像形成部と総称す
る)によって、YMC各色のCin=50%の15mm
×15mmの正方形パターン像を各感光体から中間転写
ベルト30に転写することで、中間転写ベルト30上に
YMC各色の正方形パターン像を形成する。なお、以下
では、中間転写ベルト30上に形成されたカラー(YM
C何れか)のCin=50%の正方形パターン像を、5
0%カラー濃度パッチと称する。
【0163】なお、ステップ122、124での中間転
写ベルト30上への50%濃度パッチの形成タイミング
は、基準位置センサ44により中間転写ベルト30の基
準マーク(例えば、住友スリーエム社製の#850ポリ
エステル系の銀色のシール等)が検出されてから2.0
秒後(=基準位置センサ44〜黄色トナー像の転写位置
20G間の距離320mm÷プロセススピード160
(mm/秒))に、イエロー画像形成部20によって黄
色の50%濃度パッチが中間転写ベルト30に転写され
るように制御される。
【0164】以後、図9(B)に示すように、マゼンタ
画像形成部22によって上記黄色の50%濃度パッチと
5mmの間隔を空けてマゼンタ色の50%濃度パッチ
を、シアン画像形成部24によってマゼンタ色の50%
濃度パッチと5mmの間隔を空けてシアン色の50%濃
度パッチを、それぞれ中間転写ベルト30に形成する。
【0165】次のステップ126では、図9(B)に示
すYMC各色の50%濃度パッチが濃度検出部28の検
出位置に到達した時点で、それぞれの濃度を濃度検出部
28によって検出する。なお、前述したように、YMC
各色の50%濃度パッチは一対形成され、それらの各々
に対して濃度検出部28により濃度が検出される。ここ
での2つの濃度検出値は検出誤差を少なくするために加
算平均され、この加算平均値が濃度検出値として、以後
の判定処理等で用いられる。
【0166】次のステップ130ではYMC各色の50
%濃度パッチの濃度検出値が全て予め定められた基準範
囲内であるか否かを判定する。ここでの基準範囲として
は、例えば、濃度を、対象濃度パッチからの反射光量に
相関する出力電圧により検出する場合、50%濃度に相
当する1Vから±0.2%の範囲を採用することができ
る。
【0167】ここで、YMC各色の濃度検出値のうち1
つでも基準範囲内でないものがある場合は、ステップ1
32へ進み、YMC各色の濃度検出値が全て基準範囲外
であるか否かを判定する。もし、YMC各色の濃度検出
値が全て基準範囲外であれば、ステップ134へ進み、
基準範囲からの各色の濃度検出値のずれ量に応じたトナ
ー供給量の調整量を制御部80内のROMから読み出
し、各カラー画像形成部においてトナー供給部によるト
ナー供給量を、前記調整量だけ調整する。そして、ステ
ップ122へ戻り、調整済の各カラー画像形成部によっ
て再度パターン像を形成する。
【0168】一方、ステップ132でYMC各色の濃度
検出値のうち1つでも基準範囲内のものがある場合は、
ステップ136へ進み、形成したカラー濃度パッチの濃
度検出値が基準範囲外であったカラー画像形成部に対し
て、上記ステップ134と同様にトナー供給部によるト
ナー供給量の調整を行う。
【0169】上記ステップ136での調整が完了した
後、及びステップ130でYMC各色の濃度検出値が全
て基準範囲内であった場合には、ステップ138へ進
み、濃度検出値が基準範囲内であったカラー濃度パッチ
と同色のカラー画像形成部によって、当該色のCin=
100%の20mm×20mmの正方形パターン像を感
光体から中間転写ベルト30に転写することで、中間転
写ベルト30上に当該色の正方形パターン像を形成す
る。なお、以下では、中間転写ベルト30上に形成され
たカラー(YMC何れか)のCin=100%の正方形
パターン像を、100%カラー濃度パッチと称する。
【0170】具体的には、図9(B)に示すように、黄
色の100%濃度パッチと5mmの間隔を空けてマゼン
タ色の100%濃度パッチを、該マゼンタ色の100%
濃度パッチと5mmの間隔を空けてシアン色の100%
濃度パッチを、それぞれ中間転写ベルト30に形成す
る。
【0171】次のステップ140では、図9(B)に示
すように上記各色の100%濃度パッチ上に、黒画像形
成部26によって黒色のCin=50%の15mm×1
5mmの正方形パターン像を重ねて転写することで、中
間転写ベルト30上に黒色の正方形パターン像を形成す
る(但し、図9(B)にはYMC各色の濃度検出値が全
て基準範囲内であった場合の例を示す)。なお、以下で
は、中間転写ベルト30上に形成された黒色の正方形パ
ターン像を黒濃度パッチと称する。
【0172】そして、次のステップ142では、黒濃度
パッチが濃度検出部28の検出位置に到達した時点で、
その濃度を濃度検出部28によって検出する。なお、黒
濃度パッチも、YMC各色の濃度パッチと同様に一対形
成され、各々に対して濃度検出部28により濃度が検出
される。ここでの2つの濃度検出値は検出誤差を少なく
するために加算平均され、この加算平均値が濃度検出値
として以後の判定処理等で用いられる。
【0173】次のステップ144では黒濃度パッチの濃
度検出値が予め定められた基準範囲内であるか否かを判
定する。ここでの基準範囲としては、例えば、濃度を、
対象濃度パッチからの反射光量に相関する出力電圧によ
り検出する場合、50%濃度に相当する1Vから±0.
2%の範囲を採用することができる。
【0174】本実施形態では、一例として、このステッ
プ144で判定対象とする黒濃度パッチの濃度検出値と
しては、黄色の100%濃度パッチを下地とした黒濃度
パッチの濃度検出値、マゼンタ色の100%濃度パッチ
を下地とした黒濃度パッチの濃度検出値、シアン色の1
00%濃度パッチを下地とした黒濃度パッチの濃度検出
値の順に、優先順位を付けて採用するものとする。即
ち、図3(B)、図4(B)、図5(B)の分光感度特
性より、反射率の高さ及びその安定性の点で、黒トナー
画像の下地としては黄色、マゼンタ色、シアン色の順に
好適であるため、上記のような優先順位を採用してい
る。
【0175】もし、黒色の濃度検出値が基準範囲内でな
ければ、ステップ146へ進み、基準範囲からの濃度検
出値のずれ量に応じたトナー供給量の調整量を制御部8
0内のROMから読み出し、黒色画像形成部26におい
てトナー供給部によるトナー供給量を、前記調整量だけ
調整する。
【0176】このような調整を完了した後及びステップ
144で黒色の濃度検出値が基準範囲内であった場合
は、ステップ148へ進み、黒画像の濃度調整処理が完
了した旨を操作部84のディスプレイ84Aに表示する
と共に、後処理として、クリーニング装置42による中
間転写ベルト30上のトナーの除去及び各画像形成部の
クリーニング装置による各感光体上のトナーの除去を実
行し、中間転写ベルト30の搬送を停止して、処理を終
了する。
【0177】なお、上記ステップ132で全てのカラー
濃度パッチの濃度検出値が基準範囲外と判定され、ステ
ップ134で各カラー画像形成部の調整を完了した後
は、ステップ122、124へ戻り、図9(C)に示す
ように、調整済の各カラー画像形成部によって再度カラ
ー濃度パッチ(図9(C)にはC補、M補、Y補と記
載)を形成し、ステップ126〜132でカラー濃度パ
ッチの濃度検出及び判定を再度実行する。
【0178】以上説明した第1実施形態によれば、黒画
像形成部26はカラー画像形成部よりも中間転写ベルト
30の搬送方向下流側に配置されているため、中間転写
ベルト30におけるカラー濃度パッチが形成された部分
(カラー濃度パッチ形成部)は、中間転写ベルト30が
半周する前に黒画像形成部26に到達する。
【0179】このため、従来のように黒画像形成部26
をカラー画像形成部よりも搬送方向上流側に配置した場
合に比べ、カラー濃度パッチ形成部は早く黒画像形成部
26に到達するので、従来よりも早くカラー濃度パッチ
上に黒濃度パッチを形成し、該黒濃度パッチの濃度検出
や黒画像の濃度調整等に速やかを行うことができる。こ
れにより、黒画像の濃度調整処理を効率良く実行するこ
とができる。
【0180】[第2実施形態]次に、特許請求の範囲に
記載した請求項14の発明に対応する第2実施形態を説
明する。なお、第2実施形態におけるカラー画像形成装
置10の構成は、図11(A)に示すように、各画像形
成部毎に濃度検出部28を設けた点が上記第1実施形態
と異なる。
【0181】即ち、黒画像形成部26に対応して濃度検
出部28Kが、シアン画像形成部24に対応して濃度検
出部28Cが、マゼンタ画像形成部22に対応して濃度
検出部28Mが、イエロー画像形成部20に対応して濃
度検出部28Yが、それぞれ中間転写ベルト30の搬送
方向(矢印B方向)下流側に設置されている。また、各
濃度検出部による検出位置と、対応する画像形成部によ
る転写位置とは100mmの間隔で設定されている(例
えば、濃度検出部28Yによる検出位置〜黄色トナー像
の転写位置20G間は100mmに設定されている)。
上記以外の構成は、第1実施形態と同様であるので、説
明を省略する。
【0182】(第2実施形態の作用)次に、第2実施形
態の作用として、黒画像の濃度調整処理を図12のフロ
ーチャートに沿って説明する。この第2実施形態での濃
度調整処理の実施タイミングは、第1実施形態での濃度
調整処理の実施タイミングと同様である。なお、図12
のフローチャートでは、前述した図10のフローチャー
トと同様の処理ステップには同じステップ番号を付して
おり、該処理ステップについては詳細な説明を省く。
【0183】図12のステップ120では、搬送ロール
32、34、36、38を駆動して矢印B方向への中間
転写ベルト30の搬送を開始し、次のステップ122で
は、画像蓄積部82に予め記憶された後述するパターン
像の画像信号データに基づいて、各画像形成部において
以下のようなYMCKの各パターン像を各感光体に形成
する。ここでは、YMC各色についてはCin=100
%の20mm×20mmの正方形のパターン像を形成
し、黒色についてはCin=50%の15mm×15m
mの正方形のパターン像を形成する。
【0184】次のステップ123では、各カラー画像形
成部によって、YMC各色のCin=100%の20m
m×20mmの正方形パターン像を各感光体から中間転
写ベルト30に転写することで、中間転写ベルト30上
にYMC各色の正方形パターン像(100%カラー濃度
パッチ)を形成し、次のステップ126ではYMC各色
の100%濃度パッチの濃度を、各カラー画像形成部に
対応した濃度検出部28によって検出する。即ち、黄色
のカラー濃度パッチの濃度を濃度検出部28Yによっ
て、マゼンタ色のカラー濃度パッチの濃度を濃度検出部
28Mによって、シアン色のカラー濃度パッチの濃度を
濃度検出部28Cによって、それぞれ検出する。第2実
施形態では、各画像形成部に対し中間転写ベルト30の
搬送方向下流側に濃度検出部28が設置されているの
で、ステップ123で各色の100%カラー濃度パッチ
を形成した後、速やかに各カラー画像形成部に対応した
濃度検出部28によって濃度検出を行うことができる。
【0185】次のステップ130ではYMC各色の10
0%濃度パッチの濃度検出値が全て予め定められた基準
範囲内であるか否かを判定する。ここでの基準範囲とし
ては、例えば、濃度を、対象濃度パッチからの反射光量
に相関する出力電圧により検出する場合、100%濃度
に相当する2Vから±0.2%の範囲を採用することが
できる。
【0186】ここで、YMC各色の濃度検出値のうち1
つでも基準範囲内でないものがある場合は、ステップ1
32へ進み、YMC各色の濃度検出値が全て基準範囲外
であるか否かを判定する。もし、YMC各色の濃度検出
値が全て基準範囲外であれば、ステップ134へ進み、
基準範囲からの各色の濃度検出値のずれ量に応じたトナ
ー供給量の調整量を制御部80内のROMから読み出
し、各カラー画像形成部においてトナー供給部によるト
ナー供給量を、前記調整量だけ調整する。そして、ステ
ップ122へ戻り、調整済の各カラー画像形成部によっ
て再度パターン像を形成する。
【0187】一方、ステップ132でYMC各色の濃度
検出値のうち1つでも基準範囲内のものがある場合は、
ステップ136へ進み、形成したカラー濃度パッチの濃
度検出値が基準範囲外であったカラー画像形成部に対し
て、上記ステップ134と同様にトナー供給部によるト
ナー供給量の調整を行う。
【0188】上記ステップ136での調整が完了した
後、及びステップ130でYMC各色の濃度検出値が全
て基準範囲内であった場合には、ステップ139へ進
み、図11(B)の下段に示すように、濃度検出値が基
準範囲内であったカラー濃度パッチ上に、黒画像形成部
26によって黒色のCin=50%の15mm×15m
mの正方形パターン像を重ねて転写することで、中間転
写ベルト30上に黒濃度パッチを形成する。
【0189】このように第2実施形態では、図11
(B)に示すように、ステップ126で濃度検出の対象
となったカラー濃度パッチ上に黒濃度パッチを形成し、
次のステップ142で黒濃度パッチが濃度検出部28K
の検出位置に到達したときに、その濃度を濃度検出部2
8Kによって検出する。但し、図11(B)にはYMC
各色の濃度検出値が全て基準範囲内であった場合の例を
示している。
【0190】以後、第1実施形態と同様に、黒濃度パッ
チの濃度検出値が予め定められた基準範囲内であるか否
かを判定し(ステップ144)、もし、黒色の濃度検出
値が基準範囲内でなければ、基準範囲からの濃度検出値
のずれ量に応じたトナー供給量の調整量を制御部80内
のROMから読み出し、黒色画像形成部26においてト
ナー供給部によるトナー供給量を、前記調整量だけ調整
する(ステップ146)。
【0191】そして、このような調整を完了した後及び
ステップ144で黒色の濃度検出値が基準範囲内であっ
た場合は、黒画像の濃度調整処理が完了した旨を操作部
84のディスプレイ84Aに表示すると共に、後処理と
して、クリーニング装置42による中間転写ベルト30
上のトナーの除去及び各画像形成部のクリーニング装置
による各感光体上のトナーの除去を実行し、中間転写ベ
ルト30の搬送を停止して(ステップ148)、処理を
終了する。
【0192】なお、上記ステップ132で全てのカラー
濃度パッチの濃度検出値が基準範囲外と判定され、ステ
ップ134で各カラー画像形成部の調整を完了した後
は、ステップ122、123へ戻り、図11(C)に示
すように、調整済の各カラー画像形成部によって再度カ
ラー濃度パッチ(図11(C)にはY補と記載)を形成
し、ステップ126〜132でカラー濃度パッチの濃度
検出及び判定を再度実行する。
【0193】以上説明した第2実施形態では、各画像形
成部に対し中間転写ベルト30の搬送方向下流側に濃度
検出部28を配置したので、下地となる各色の100%
カラー濃度パッチを形成した後、速やかに該カラー濃度
パッチの濃度検出を行うことができると共に、濃度検出
の対象となったカラー濃度パッチ上に黒濃度パッチを形
成し、速やかに黒濃度パッチの濃度検出を行うことがで
きる。このため、黒画像の濃度調整処理を効率良く実行
することができる。
【0194】[第3実施形態]次に、特許請求の範囲に
記載した請求項3、4、15、16、17の発明に対応
する第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態にお
けるカラー画像形成装置10の構成は、第1実施形態と
同様であるので、説明を省略する。
【0195】(第3実施形態の作用)次に、第3実施形
態の作用として、黒画像の濃度調整処理を図15のフロ
ーチャートに沿って説明する。この第3実施形態での濃
度調整処理の実施タイミングは、第1実施形態での濃度
調整処理の実施タイミングと同様である。なお、図15
のフローチャートでは、前述した第1実施形態での図1
0のフローチャートと同様の処理ステップには同じステ
ップ番号を付しており、該処理ステップについては詳細
な説明を省く。
【0196】図15のステップ120では、搬送ロール
32、34、36、38を駆動して矢印B方向への中間
転写ベルト30の搬送を開始し、次のステップ122で
は、画像蓄積部82に予め記憶された後述するパターン
像の画像信号データに基づいて、各画像形成部において
以下のようなYMCKの各パターン像を各感光体に形成
する。ここでは、YMC各色についてはCin=50%
の15mm×15mmの正方形のパターン像と、Cin
=100%の20mm×20mmの正方形のパターン像
とを形成し、黒色についてはCin=50%の15mm
×15mmの正方形のパターン像を形成する。
【0197】次のステップ125では、各カラー画像形
成部によってYMC各色のCin=50%の15mm×
15mmの正方形パターン像及びCin=100%の2
0mm×20mmの正方形パターン像を各感光体から中
間転写ベルト30に転写することで、中間転写ベルト3
0上にYMC各色の50%カラー濃度パッチ、100%
カラー濃度パッチを形成する。
【0198】なお、ステップ122、125での中間転
写ベルト30上への50%濃度パッチの形成タイミング
は、基準位置センサ44により中間転写ベルト30の基
準マーク(例えば、住友スリーエム社製の#850ポリ
エステル系の銀色のシール等)が検出されてから2.0
秒後に、イエロー画像形成部20によって黄色の50%
濃度パッチが中間転写ベルト30に転写されるように制
御される(図14のタイムチャートには、TR0から
2.0秒後に最初の黄色の50%濃度パッチY1が中間
転写ベルト30に形成されることを記載)。
【0199】以後、図13(B)に示すように、上記黄
色の50%濃度パッチに引き続き、マゼンタ色の50%
濃度パッチ、シアン色の50%濃度パッチ、黄色の10
0%濃度パッチ、マゼンタ色の100%濃度パッチ、シ
アン色の100%濃度パッチを、中間転写ベルト30の
搬送方向に沿ってそれぞれ5mmの間隔を空けて、中間
転写ベルト30に形成する。
【0200】次のステップ127では、上記ステップ1
25で形成された図13(B)に示す各色の100%カ
ラー濃度パッチ上に、黒画像形成部26によって黒色の
Cin=50%の15mm×15mmの正方形パターン
像を重ねて転写することで、中間転写ベルト30上に黒
濃度パッチを形成する。このように第3実施形態では、
カラー濃度パッチ、黒濃度パッチの濃度検出を行う前
に、これらカラー濃度パッチ、黒濃度パッチを中間転写
ベルト30上に形成する。
【0201】そして、次のステップ128では、図13
(B)に示すYMC各色の50%カラー濃度パッチが濃
度検出部28の検出位置に到達した時点で、それぞれの
濃度を濃度検出部28によって検出し、次のステップ1
30でYMC各色の50%濃度パッチの濃度検出値が全
て予め定められた基準範囲内であるか否かを判定する。
【0202】ここで、YMC各色の濃度検出値のうち1
つでも基準範囲内でないものがある場合は、ステップ1
32へ進み、YMC各色の濃度検出値が全て基準範囲外
であるか否かを判定する。もし、YMC各色の濃度検出
値が全て基準範囲外であれば、ステップ134へ進み、
基準範囲からの各色の濃度検出値のずれ量に応じたトナ
ー供給量の調整量を制御部80内のROMから読み出
し、各カラー画像形成部においてトナー供給部によるト
ナー供給量を、前記調整量だけ調整する。そして、ステ
ップ122へ戻り、調整済の各カラー画像形成部によっ
て再度パターン像を形成する。
【0203】一方、ステップ132でYMC各色の濃度
検出値のうち1つでも基準範囲内のものがある場合は、
ステップ136へ進み、形成したカラー濃度パッチの濃
度検出値が基準範囲外であったカラー画像形成部に対し
て、上記ステップ134と同様にトナー供給部によるト
ナー供給量の調整を行う。
【0204】上記ステップ136での調整が完了した
後、及びステップ130でYMC各色の濃度検出値が全
て基準範囲内であった場合には、ステップ141へ進
み、濃度検出値が基準範囲内であったカラー濃度パッチ
と同色の100%カラー濃度パッチ上の黒濃度パッチの
濃度を、該黒濃度パッチが濃度検出部28の検出位置に
到達した時点で、濃度検出部28によって検出する。
【0205】以後、第1実施形態と同様に、黒濃度パッ
チの濃度検出値が予め定められた基準範囲内であるか否
かを判定し(ステップ144)、もし、黒色の濃度検出
値が基準範囲内でなければ、基準範囲からの濃度検出値
のずれ量に応じたトナー供給量の調整量を制御部80内
のROMから読み出し、黒色画像形成部26においてト
ナー供給部によるトナー供給量を、前記調整量だけ調整
する(ステップ146)。
【0206】そして、このような調整を完了した後及び
ステップ144で黒色の濃度検出値が基準範囲内であっ
た場合は、黒画像の濃度調整処理が完了した旨を操作部
84のディスプレイ84Aに表示すると共に、後処理と
して、クリーニング装置42による中間転写ベルト30
上のトナーの除去及び各画像形成部のクリーニング装置
による各感光体上のトナーの除去を実行し、中間転写ベ
ルト30の搬送を停止して(ステップ148)、処理を
終了する。
【0207】なお、上記ステップ132で全てのカラー
濃度パッチの濃度検出値が基準範囲外と判定された場合
は、ステップ134で各カラー画像形成部の調整を行っ
た後、ステップ122、125へ戻り、図13(C)に
示すように、調整済の各カラー画像形成部によって再度
カラー濃度パッチ(図13(C)の補正パッチ)を形成
し、再度カラー濃度パッチの濃度検出が行われる。
【0208】ここでは、図14に示すように、例えば、
補正後の黄色のカラー濃度パッチ(Y補)に対しては、
前回黄色のカラー濃度パッチ(Y1)に対して濃度検出
を行ってから、4.5秒後に濃度検出が行われる。この
4.5秒は、応答時間を200ミリ秒とし、(イエロー
画像形成部20と濃度検出部28との距離/プロセスス
ピード)+応答時間により求められる。即ち、(688
/160)+0.2=4.5となる。
【0209】以上説明した第3実施形態では、第1、第
2実施形態と異なり、先にカラー濃度パッチ及び黒濃度
パッチを中間転写ベルト30上に形成してから、該カラ
ー濃度パッチや黒濃度パッチの濃度検出を実行している
が、このような手順であっても、黒画像形成部26はカ
ラー画像形成部よりも中間転写ベルト30の搬送方向下
流側に配置されているため、2つのカラー濃度パッチ
(Cin=50%、100%)を形成した後、すぐに搬
送方向上流側の100%カラー濃度パッチ上に黒濃度パ
ッチを重ねて形成することができ、カラー濃度パッチ及
び黒濃度パッチの形成に要する時間が従来よりも短くて
すむ。
【0210】また、2つのカラー濃度パッチのうち搬送
方向上流側の100%カラー濃度パッチ上に黒濃度パッ
チを形成するので、ステップ128で搬送方向下流側の
50%カラー濃度パッチの濃度を検出した後、速やかに
ステップ141で搬送方向上流側の100%カラー濃度
パッチ上の黒濃度パッチの濃度を検出することができ
る。
【0211】このように第3実施形態によれば、黒画像
の濃度調整処理を効率良く実行することができる。
【0212】[第4実施形態]次に、特許請求の範囲に
記載した請求項18、19の発明に対応する第4実施形
態を説明する。
【0213】なお、第4実施形態におけるカラー画像形
成装置10では、図16(A)に示すように、中間転写
ベルト30の搬送方向(矢印B方向)に沿って4つの画
像形成部が、マゼンタ画像形成部22、シアン画像形成
部24、イエロー画像形成部20、黒画像形成部26の
順に配置されており、黒画像形成部26の下流側の濃度
検出部28は、図16(B)に示すように、中間転写ベ
ルト30の幅方向に沿って配置された3つの濃度検出部
28Y、28M、28Cにより構成されている。その他
の構成は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略
する。 (第4実施形態の作用)
【0214】次に、第4実施形態の作用として、黒画像
の濃度調整処理を説明する。第4実施形態での黒画像の
濃度調整処理の手順は、第3実施形態と同じであり、図
15のフローチャートを適用することができる。
【0215】但し、第4実施形態では、図15のステッ
プ125で、図16(B)に示すように、YMC各色の
50%カラー濃度パッチ(15mm×15mm)を中間
転写ベルト30の幅方向に沿って形成し、さらに、搬送
方向に沿って5mmの間隔を空けてYMC各色の100
%カラー濃度パッチ(20mm×20mm)を中間転写
ベルト30の幅方向に沿って形成する。
【0216】次のステップ127では、上記ステップ1
25で形成された図16(B)に示す各色の100%カ
ラー濃度パッチ上に、黒画像形成部26によって黒色の
50%濃度パッチ(15mm×15mm)を重ねて形成
する。
【0217】そして、次のステップ128では図16
(B)の濃度検出部28Yによってイエロー色50%カ
ラー濃度パッチの濃度を、濃度検出部28Mによってマ
ゼンタ色50%カラー濃度パッチの濃度を、濃度検出部
28Cによってシアン色50%カラー濃度パッチの濃度
を、それぞれ並行して検出する。
【0218】その後、ステップ141で黒濃度パッチの
濃度検出を行う際には、ステップ130で濃度検出値が
基準範囲内であると判定された下地のカラー濃度パッチ
のうち、黒色画像形成部26に最も近いカラー画像形成
部で形成されたカラー濃度パッチ上の黒濃度パッチの濃
度を、対応する濃度検出部28(濃度検出部28Y、2
8M、28Cの何れか)によって検出する。
【0219】ところで、カラー濃度パッチの濃度が適性
ではなく、再度ステップ122へ戻って下地となるカラ
ー濃度パッチを再作成するケースを想定すると、図16
(C)及び図17に示すように、黒色画像形成部26に
最も近いイエロー画像形成部20により再形成された黄
色カラー濃度パッチは、前回の濃度検出・判定後、2.
05秒で濃度検出される。この2.05秒は、応答時間
を200ミリ秒とし、(イエロー画像形成部20と濃度
検出部28との距離/プロセススピード)+応答時間に
より求められる。即ち、(296/160)+0.2=
2.05となる。
【0220】これに対し、シアン画像形成部24により
再形成されたシアン色カラー濃度パッチは3.275秒
で濃度検出され、マゼンタ画像形成部22により再形成
されたマゼンタ色カラー濃度パッチは4.5秒で濃度検
出される。なお、3.275=(シアン画像形成部24
と濃度検出部28との距離/プロセススピード)+応答
時間=((492/160)+0.2)である。4.5
=(マゼンタ画像形成部22と濃度検出部28との距離
/プロセススピード)+応答時間=((688/16
0)+0.2)である。
【0221】従って、上記のように黒色画像形成部26
に最も近いカラー画像形成部で形成されたカラー濃度パ
ッチ上の黒濃度パッチの濃度を検出対象とすることによ
り、カラー濃度パッチの濃度が適性でなくカラー濃度パ
ッチを再形成する場合に、最も早くカラー濃度パッチを
再形成し濃度検出することができる。
【0222】このような第4実施形態では、YMCの5
0%カラー濃度パッチの濃度を3つの濃度検出部によっ
て並行して検出できるので、濃度検出の処理効率が良い
上、前述のようにカラー濃度パッチの再形成を迅速に行
うことができ、黒色の濃度調整処理を効率良く実行する
ことができる。
【0223】ところで、図3(B)には黄色のトナー画
像の分光特性を、図4(B)にはマゼンタ色のトナー画
像の分光特性を、図5(B)にはシアン色のトナー画像
の分光特性を、図6(B)には黒色のトナー画像の分光
特性を、それぞれ示すが、これらより黄色のトナー画像
の反射率はマゼンタ色やシアン色のトナー画像の反射率
よりも高く、黒色のトナー画像の反射率との差異が最も
大きいことがわかる。よって、黄色のカラー濃度パッチ
を下地として黒濃度パッチの濃度を検出する場合が、下
地と黒濃度パッチとの反射率の差異が最も大きくなり、
最も精度良く濃度検出できる。
【0224】上記第4実施形態では、イエロー画像形成
部20を黒色画像形成部26の最も近くに配置したの
で、下地となるカラー濃度パッチを再作成する場合に
は、最も精度良く黒濃度パッチの濃度検出が可能な黄色
下地の黒濃度パッチを、より短時間のうちに中間転写ベ
ルト30上に形成することができる。即ち、精度の良い
黒濃度パッチの濃度検出を効率良く実行することができ
る。
【0225】[第5実施形態]次に、特許請求の範囲に
記載した請求項5、20の発明に対応する第5実施形態
を説明する。
【0226】なお、第5実施形態におけるカラー画像形
成装置10では、図18(A)に示すように、中間転写
ベルト30の搬送方向(矢印B方向)に沿って4つの画
像形成部が、イエロー画像形成部20、マゼンタ画像形
成部22、シアン画像形成部24、黒画像形成部26の
順に配置されており、黒画像形成部26の下流側の濃度
検出部28は、図18(B)に示すように第4実施形態
と同様に、中間転写ベルト30の幅方向に沿って配置さ
れた3つの濃度検出部28Y、28M、28Cにより構
成されている。その他の構成は、第1実施形態と同様で
あるので、説明を省略する。
【0227】(第5実施形態の作用)次に、第5実施形
態の作用として、黒画像の濃度調整処理を図19のフロ
ーチャートに沿って説明する。この第5実施形態での濃
度調整処理の実施タイミングは、第1実施形態での濃度
調整処理の実施タイミングと同様である。
【0228】図19のステップ170では、搬送ロール
32、34、36、38を駆動して矢印B方向への中間
転写ベルト30の搬送を開始し、次のステップ172で
は、画像蓄積部82に予め記憶された後述するパターン
像の画像信号データに基づいて、各画像形成部において
以下のようなYMCKの各パターン像を各感光体に形成
する。ここでは、YMC各色については、図18(B)
に示すCin=100%のサイズの異なる2つの正方形
パターン像、Cin=95%のサイズの異なる2つの正
方形パターン像、Cin=90%のサイズの異なる2つ
の正方形パターン像、Cin=85%のサイズの異なる
2つの正方形パターン像、Cin=80%のサイズの異
なる2つの正方形パターン像、Cin=75%のサイズ
の異なる2つの正方形パターン像を順に形成する。サイ
ズは15mm×15mmと20mm×20mmである。
一方の黒色については横に並べたCin=50%の15
mm×15mmの3つの正方形パターン像を順に形成す
る。
【0229】次のステップ174では、図18(B)に
示すように、各カラー画像形成部によって、上記の2つ
1組の正方形パターン像を6組分(Cin=100%〜
75%)中間転写ベルト30上に、搬送方向に沿ってY
MC並列に形成されるよう各光体から中間転写ベルト3
0へ転写する。これにより、2つ1組のカラー濃度パッ
チを6組分(Cin=100%〜75%)中間転写ベル
ト30上に、搬送方向に沿ってYMC並列に形成する。
但し、上記各組では搬送方向上流側のカラー濃度パッチ
が15mm×15mm、下流側のカラー濃度パッチが2
0mm×20mmとなるよう形成される。
【0230】次のステップ176では、図18(B)に
示すように、上記各組で搬送方向上流側の20mm×2
0mmのカラー濃度パッチ上に、黒画像形成部26によ
って黒色のCin=50%の15mm×15mmの正方
形パターン像を重ねて転写することで、中間転写ベルト
30上に黒濃度パッチを形成する。
【0231】次のステップ178では、YMC各色の1
00%濃度パッチの濃度を、各カラー画像形成部に対応
した濃度検出部28によって検出する。即ち、黄色のカ
ラー濃度パッチの濃度を濃度検出部28Yによって、マ
ゼンタ色のカラー濃度パッチの濃度を濃度検出部28M
によって、シアン色のカラー濃度パッチの濃度を濃度検
出部28Cによって、それぞれ検出する。
【0232】そして、次のステップ180ではYMC各
色のカラー濃度パッチの濃度検出値が全て予め定められ
た基準範囲内であるか否かを判定する。ここでの基準範
囲としては、例えば、濃度を、対象濃度パッチからの反
射光量に相関する出力電圧により検出する場合、100
%濃度に相当する2Vから±0.2%の範囲を採用する
ことができる。
【0233】ここで、YMC各色の濃度検出値のうち1
つでも基準範囲内でないものがある場合は、ステップ1
81で全カラー濃度パッチについて上記判定が完了して
いないことを確認した後、ステップ182へ進み、濃度
検出値が基準範囲外であったカラー濃度パッチを形成し
たカラー画像形成部の調整処理を起動する。即ち、カラ
ー濃度パッチの濃度検出値の、基準範囲からのずれ量に
応じたトナー供給量の調整量を制御部80内のROMか
ら読み出し、対象のカラー画像形成部においてトナー供
給部によるトナー供給量を前記調整量だけ調整する。
【0234】また、ステップ182では、次の濃度のカ
ラー濃度パッチの濃度を、各カラー画像形成部に対応し
た濃度検出部28によって検出する。ここでは、100
%の次のCin=95%のカラー濃度パッチの濃度が検
出対象となり、ステップ180へ戻り、再度YMC各色
のカラー濃度パッチの濃度検出値が全て予め定められた
基準範囲内であるか否かを判定する。もし、再びステッ
プ180で否定判定されると、再度ステップ182へ進
み、カラー画像形成部の調整処理と共に、次の濃度(C
in=90%)のカラー濃度パッチの濃度検出を行う。
【0235】そして、次の濃度(Cin=90%)のY
MC各色のカラー濃度パッチの濃度検出値が全て基準範
囲内であれば、ステップ184へ進み、その時のカラー
濃度パッチと同じ組で搬送方向上流側のカラー濃度パッ
チ上に形成された3つの黒濃度パッチの濃度を、濃度検
出部28Y、28M、28Cによって検出する。
【0236】このように第5実施形態では、中間転写ベ
ルト30に形成した複数組のカラー濃度パッチに対し所
定の順番で濃度検出・判定を行い、カラー濃度パッチの
濃度が正常と判定された時点で黒濃度パッチの濃度検出
を行う。よって、上記のように正常と判定された濃度
(Cin=90%)の組の搬送方向上流側の3つの黒濃
度パッチ(図18(C)に示す黒濃度パッチK1、K
2、K3)の濃度を検出する。
【0237】以後、第1実施形態と同様に、黒濃度パッ
チの濃度検出値が予め定められた基準範囲内であるか否
かを判定し(ステップ186)、もし、黒色の濃度検出
値が基準範囲内でなければ、基準範囲からの濃度検出値
のずれ量に応じたトナー供給量の調整量を制御部80内
のROMから読み出し、黒色画像形成部26においてト
ナー供給部によるトナー供給量を、前記調整量だけ調整
する(ステップ188)。
【0238】そして、このような調整を完了した後及び
ステップ186で黒色の濃度検出値が基準範囲内であっ
た場合は、黒画像の濃度調整処理が完了した旨を操作部
84のディスプレイ84Aに表示し(ステップ19
0)、後処理として、クリーニング装置42による中間
転写ベルト30上のトナーの除去及び各画像形成部のク
リーニング装置による各感光体上のトナーの除去を実行
し、中間転写ベルト30の搬送を停止して(ステップ1
92)、処理を終了する。
【0239】なお、全ての組のカラー濃度パッチについ
て、ステップ180で各色の濃度検出値が全て基準範囲
内と判定されなかった場合は、ステップ181で肯定判
定され、黒濃度パッチの濃度検出・濃度調整を行うこと
なく、ステップ192の後処理を実行して、処理を終了
する。
【0240】以上説明した第5実施形態では、黒濃度パ
ッチの下地となるカラー濃度パッチとして、濃度の異な
る複数組(一例として6組)のカラー濃度パッチを中間
転写ベルト30上に形成するので、少なくともこれら複
数組のカラー濃度パッチのうち1組において、カラー濃
度パッチの濃度検出値が基準範囲内となる可能性が高
い。このため、黒濃度パッチの下地となるカラー濃度パ
ッチを再度形成するといった事態を高い確率で回避する
ことができ、速やかに黒濃度パッチの濃度検出・濃度調
整を行うことができる。即ち、黒画像の濃度調整処理を
効率良く実行することができる。
【0241】なお、上記第1〜第5実施形態では、カラ
ー画像や黒画像の濃度調整を、各画像形成部における現
像装置へのトナー供給量を調整することで行っていた
が、現像装置での現像バイアス電圧、帯電装置により印
加される帯電バイアス電圧、転写装置での転写バイアス
電圧等を調整することにより行っても良い。
【0242】また、上記第1〜第5実施形態のカラー画
像形成装置10は、中間転写ベルト30の搬送方向に沿
って、黒画像形成部26がカラー画像形成部よりも下流
側に配置されたことを特徴としている。このうち第4実
施形態については、3つのカラー画像形成部のうち、イ
エロー画像形成部20を最下流側に配置して黒画像形成
部26に最も近づけたことを特徴としている。このた
め、第4実施形態では、マゼンタ画像形成部22、シア
ン画像形成部24の前記搬送方向に沿った配置について
は特に制限は無く、第1〜第3、第5実施形態では、イ
エロー画像形成部20、マゼンタ画像形成部22、シア
ン画像形成部24の3つのカラー画像形成部同士の前記
搬送方向に沿った配置については特に制限は無い。
【0243】また、上記第1〜第5実施形態の黒画像濃
度検出手順以外に、カラー濃度パッチと黒濃度パッチと
を中間転写ベルト30に形成して、カラー濃度パッチの
濃度検出のみならず黒濃度パッチの濃度検出も実行し、
その後、カラー濃度パッチの濃度検出値が基準範囲内で
ある場合に、黒濃度パッチの濃度検出値を採用し、カラ
ー濃度パッチの濃度検出値が基準範囲外である場合に、
黒濃度パッチの濃度検出値を採用しない、といった手順
を採用することもできる。
【0244】[第6実施形態]次に、特許請求の範囲に
記載した請求項6、21の発明に対応する第6実施形態
を説明する。
【0245】なお、第6実施形態におけるカラー画像形
成装置10は、第1実施形態と同様の構成である。但
し、第6実施形態のカラー画像形成装置10は、図21
や図22(A)に示す位置ずれ検出用パターン(以下、
レジコンパターンと称する)600を形成する機能を有
する。
【0246】詳細は後述するが、本第6実施形態のカラ
ー画像形成装置10は、図21に示すように、中間転写
ベルト30の奇数回転目に該中間転写ベルト30上にレ
ジコンパターン600を形成して該レジコンパターン6
00の位置を検出し、正規の位置からの該検出された位
置のずれ量(以下、レジずれと称する)が規定の許容値
を超えている場合にレジずれ補正処理を実行する。ま
た、カラー画像形成装置10は、中間転写ベルト30の
偶数回転目に該中間転写ベルト30上に濃度検出用パタ
ーン(以下、プロコンパターンと称する)700を形成
して該プロコンパターン700の濃度を検出し、該検出
濃度に基づいて前述した第1〜第5実施形態のような濃
度補正処理を必要に応じて実行する。
【0247】(レジコンパターン及びその位置検出方法
について)ここで、本実施形態で中間転写ベルト30上
に形成されるレジコンパターン600について説明す
る。図22(A)に示すように、レジコンパターン60
0は、中間転写ベルト30の幅方向(図22(A)にお
いて左右方向)に長い長方形のパターン600Aと、中
間転写ベルト30の搬送方向(図22(A)の矢印H方
向)に長い長方形のパターン600Bとに大別される。
【0248】これらパターン600A、パターン600
Bは、共に中間転写ベルト30の搬送方向Hに沿って、
黄色のパターン(以下、Yレジコンパターンと称す
る)、マゼンタのパターン(以下、Mレジコンパターン
と称する)、シアンのパターン(以下、Cレジコンパタ
ーンと称する)、黒のパターン(以下、Kレジコンパタ
ーンと称する)の順に形成される。なお、黒のパターン
については、黄色のトナー像の上に重ねて形成される。
【0249】なお、各レジコンパターン601A、60
1B、601C、601Dは、15mm×15mmのプロコ
ンパターンに内包される程度のサイズとされており、プ
ロコンパターンの形成と同じ画像形成部20、22、2
4、26により形成される。
【0250】中間転写ベルト30上に形成されたレジコ
ンパターン600には、赤外タイプのLED70からの
レーザ光が照射され、その反射光量が濃度検出部28に
より検出される。その検出信号を図23に示す。この図
23の右側には、濃度検出部28の検出場所と検出信号
との対応を時系列で示す。
【0251】例えば、濃度検出部28によりYレジコン
パターン602の位置を検出する場合、検出信号Q1の
大きさが所定のしきい値Jを超過した箇所G1、G2を
Yレジコンパターン602の左右の境界位置として検出
する。Yレジコンパターン604についても、検出信号
Q1の大きさが所定のしきい値Jを超過した箇所G3、
G4をYレジコンパターン604の左右の境界位置とし
て検出する。
【0252】また、Yレジコンパターン602の上下の
境界位置については、中央部付近の所定位置Cでの検出
信号Q1の大きさがしきい値Jを超過しない状態から超
過する状態へ変わったことをもって上側の境界位置を検
出し、該所定位置Cでの検出信号Q1の大きさがしきい
値Jを超過した状態から超過しない状態へ変わったこと
をもって下側の境界位置を検出する。
【0253】なお、Mレジコンパターン606、608
及びCレジコンパターン610、612の位置検出につ
いてもYレジコンパターン602、604と同様であ
る。
【0254】Kレジコンパターン614、616は黄色
のトナー像の上に重ねて形成されている。このため、例
えば、Kレジコンパターン614の位置を検出する場
合、検出信号Q2の大きさが所定のしきい値Jを超過し
た状態(周囲の黄色のトナー像領域)から超過しない状
態へ変わる箇所G5、G6をKレジコンパターン614
の左右の境界位置として検出する。
【0255】また、Kレジコンパターン614の上下の
境界位置については、中央部付近の所定位置Cでの検出
信号Q2の大きさがしきい値Jを超過した状態(周囲の
黄色のトナー像領域)から超過しない状態へ変わったこ
とをもって上側の境界位置を検出し、該所定位置Cでの
検出信号Q2の大きさがしきい値Jを超過しない状態か
ら超過した状態へ変わったことをもって下側の境界位置
を検出する。
【0256】ところで、本実施形態で検出されるレジず
れ(レジコンパターンの位置ずれ)としては、スキュ
ー(レジコンパターン全体の傾き)、主走査方向の倍
率誤差、主走査方向の位置ずれ及び副走査方向の位
置ずれの4つが挙げられる。
【0257】このうち主走査方向の倍率誤差について
は、図22(A)の各色のパターン600Aの左右の境
界位置より得られる該パターン600Aの長さと規定の
長さとにより求められる。主走査方向の位置ずれにつ
いては、各色のパターン600Aの左右の境界位置と規
定の左右の境界位置とにより求められる。
【0258】副走査方向の位置ずれについては、図2
2(A)の各色のパターン600Bの左右の境界位置と
規定の左右の境界位置とにより求められる。
【0259】スキューについては、中間転写ベルト3
0の幅方向両側の各色のパターン600Aの上の境界位
置同士の差又は下の境界位置同士の差より求められる。
また、中間転写ベルト30の搬送方向に離れた複数のパ
ターン600Bの左の境界位置同士の差又は右の境界位
置同士の差より求めても良い。
【0260】(レジずれ補正について)ここで、本実施
形態において実行される各種レジずれの補正処理につい
て概説する。
【0261】スキュー補正 スキューについては、各画像形成部20のミラー20H
の角度を調整することにより補正される。
【0262】主走査方向の倍率誤差の補正(倍率補
正) 図34には、光源としてのLD668の駆動に係る装置
構成が示されている。周波数設定回路652から出力さ
れる源クロック信号と、水平同期信号発生回路654か
ら出力される水平同期信号(SOS信号)とが、位相同
期回路656に入力される。
【0263】ここで水平同期信号発生回路654は、例
えばワンショットマルチバイブレータを備え、水平同期
検知をトリガにして所定時間幅のパルスから成る水平同
期信号を出力する。位相同期回路656は、源クロック
信号の位相を水平同期信号の位相に合わせると共に、水
平同期信号の後縁から所定時間遅延された同期源クロッ
ク信号を出力する。
【0264】第1のタイミング制御回路658には、水
平同期信号と同期源クロック信号とが入力され、該第1
のタイミング制御回路658は、マイクロコンピュータ
等で構成された制御部650内の所定の第1レジスタ6
50Aに設定された値に基づく位相設定が施されたビデ
オクロックを出力する。
【0265】ビデオクロックは、第2のタイミング制御
回路660と画像バッファメモリ662に供給される。
第2のタイミング制御回路660は、画像バッファメモ
リ662に対し画像信号の読み出しを許可するための許
可信号を、水平同期信号の入力から制御部650内の所
定の第2レジスタ650Bに設定された値に基づくタイ
ミングだけ遅らせて出力する。この許可信号によって感
光体ドラム20Cにおける印字ラインの書き出し位置が
制御される。
【0266】画像バッファメモリ662は、蓄積された
1ライン分の画像信号を、許可信号が入力された時点か
らビデオクロックに同期して1画素分ずつ順に読み出
し、画像データとしてスクリーンジェネレータ664に
供給する。
【0267】スクリーンジェネレータ664はこの画像
データをビデオクロックに同期させて変調し、これによ
って得られた画像信号をレーザ駆動回路666に供給す
る。この結果、レーザ駆動回路666は画像信号に基づ
いてLD668をオン・オフ制御し、LD668からの
レーザ光によって感光体ドラム20C上に静電潜像が形
成される。
【0268】上記のような構成において、画像の主走査
方向の倍率の補正は、YMCKの4色のうち最初に印字
されるY色を基準に行う。即ち、レーザ光が感光体ドラ
ム上を走査するときの画像の書き出し位置から画像の終
了する位置までを印字ラインと呼ぶと、Yの印字ライン
の長さLを基準として、他の色の印字ラインの長さを該
長さLに合わせるように、各色の記録に用いられるビデ
オクロックの周波数を調整する。
【0269】例えば、制御部650は、周波数設定回路
652から出力される源クロック信号の周波数を調整す
ることで、ビデオクロックの周波数を調整する。
【0270】主走査方向の位置ずれの補正(主走査方
向補正) 主走査方向補正は、水平同期信号検出位置から印字ライ
ンの書き出し位置までのビデオクロックのカウント値
(上記第1レジスタ650Aの設定値)の変更、及びビ
デオクロックの位相の再設定により行われる。
【0271】具体的には、制御部650内の第2レジス
タ650Bに設定された値を変更することで、第2のタ
イミング制御回路660により許可信号が出力されるタ
イミングを変更し、感光体ドラム20Cにおける印字ラ
インの書き出し位置を補正する。
【0272】また、制御部650内の第1レジスタ65
0Aに設定された値を変更することで、ビデオクロック
の位相を再設定し印字ラインの書き出し位置を補正す
る。
【0273】副走査方向の位置ずれの補正(副走査方
向補正) 本実施形態では、副走査方向の位置ずれの補正として、
1ドット単位の補正はラインシンク信号のクロック数を
変更することで行い、1ドット以下の補正は各色の回転
多面鏡駆動モータ制御回路に供給する基準クロックの位
相を変更することで行う。なお、上記ラインシンク信号
は、主走査方向の1ラインの画像書き込みタイミング信
号であり、SOS信号を基準として出力される。
【0274】上記4つの補正処理については、スキュー
補正を行わないケースでは図24(A)に示すように、
倍率補正、主走査方向補正、副走査方向補正の順に実行
される。スキュー補正を行うケースでは図24(B)に
示すように、スキュー補正を先頭にして、以後、倍率補
正、主走査方向補正、副走査方向補正の順に実行され
る。
【0275】(第6実施形態の作用)次に、第6実施形
態の作用として、レジずれ補正及び濃度補正処理を、図
25のフローチャートに沿って説明する。なお、この処
理は、カラー画像形成装置10の電源投入時及び予め定
められた時間間隔で、制御部80の制御の下で実行され
る。もちろん、カラー画像形成装置10の設置環境が急
激に変化した場合にも、オペレータの手動で濃度調整処
理を実行することが望ましく、例えば、前回濃度調整処
理を実行してから温度が3度以上変化したとき又は湿度
が20%以上変化したときに濃度調整処理を実行するこ
とが望ましい。
【0276】図25のステップ202では、搬送ロール
32、34、36、38を駆動して図1の矢印B方向へ
の中間転写ベルト30の搬送を開始する。次のステップ
204では中間転写ベルト30の搬送開始から奇数回転
目か否かを判定する。最初のサイクル(第1回転目)は
奇数回転目であるので、ステップ204で肯定判定され
ステップ206へ進み、イエロー画像形成部20によっ
て黄色のレジコンパターンを中間転写ベルト30の幅方
向に沿って一対形成する。これにより、図22(A)に
示すレジコンパターンにおける黄色のパターン部分が中
間転写ベルト30上に一対形成される。但し、図22
(A)には一対のうち片方のみが示されている。なお、
黄色のパターン部分には、黒色のレジコンパターンの下
地となる領域も含まれている。
【0277】以後、ステップ208〜212では、マゼ
ンタ画像形成部22によってマゼンタのレジコンパター
ンを、シアン画像形成部24によってシアンのレジコン
パターンを、黒画像形成部26によって黒色のレジコン
パターンを、それぞれ一対ずつ中間転写ベルト30上に
形成していく。これにより、図22(A)に示すレジコ
ンパターンが中間転写ベルト30上に形成されることと
なる。
【0278】次のステップ214では濃度検出部28に
より上記各レジコンパターンの位置を、前述した要領で
検出していく。このとき、各色について一対のレジコン
パターン同士の位置ずれを求めることで、スキューも検
出する。
【0279】そして、次のステップ216ではレジコン
パターンの位置ずれ(レジずれ)が予め定められた許容
値を超過しているか否かを判定する。ここで、レジずれ
が許容値を超過していなければ、特にレジずれの補正は
必要ないと判断できるので、ステップ204へ戻る。一
方、レジずれが許容値を超過している場合は、ステップ
218へ進み、前述したような各種レジずれ補正(スキ
ュー補正、倍率補正、主走査方向補正、副走査方向補
正)を実行する。
【0280】以上のようにして中間転写ベルト30の1
回転目のレジずれ検出及び補正が完了すると、中間転写
ベルト30の2回転目に入る。今度は偶数回転目なの
で、ステップ204で否定判定され、ステップ220へ
進み、第1〜第5実施形態で説明した濃度調整処理を実
行する。この濃度調整処理では、上記レジずれ検出で用
いられた濃度検出部28が流用される。
【0281】なお、ここでの濃度調整処理としては、図
10、図12、図15、図19の何れの処理を採用して
も良い。但し、各濃度調整処理の冒頭の中間転写ベルト
30の搬送開始は不要である。
【0282】以上のように、本第6実施形態のレジずれ
補正及び濃度補正処理では、中間転写ベルト30の搬送
開始から奇数周目にレジずれ検出・補正を実行し、偶数
周目に同一の濃度検出部28を用いて、濃度検出・補正
を実行する。
【0283】このように同一の濃度検出部28を用い
て、レジずれ検出・補正と濃度検出・補正とを実行する
ので、カラー画像形成装置10の大型化及び装置コスト
上昇を回避できる。
【0284】また、最初のサイクル(中間転写体の1周
目)でレジずれ検出・補正が実行されるので、該最初の
サイクルでレジずれを補正した後、レジずれが補正され
た状態で次のサイクル(中間転写体の2周目)にて画像
濃度検出処理を実行することができる。これにより、レ
ジずれがある状態で画像濃度検出処理が実行されてしま
うことを回避できる、という利点が有る。
【0285】[第7実施形態]次に、特許請求の範囲に
記載した請求項7、22の発明に対応する第7実施形態
を説明する。
【0286】本第7実施形態のカラー画像形成装置10
は、図26に示すように、中間転写ベルト30上に、レ
ジコンパターンを先頭にしてレジコンパターンとプロコ
ンパターンとを交互に形成し、同一の濃度検出部28に
よって、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色の
トナー画像の濃度を検出する。
【0287】ここで、第7実施形態でのレジずれ補正及
び濃度補正処理を、図27のフローチャートに沿って説
明する。図27のステップ232では、搬送ロール3
2、34、36、38を駆動して図1の矢印B方向への
中間転写ベルト30の搬送を開始する。次のステップ2
34ではイエロー画像形成部20によって黄色のレジコ
ンパターンを中間転写ベルト30の幅方向に沿って一対
形成する。これにより、図26に示すレジコンパターン
における黄色のパターン部分が中間転写ベルト30上に
一対形成される。但し、図26には一対のうち片方のみ
が示されている。なお、黄色のパターン部分には、黒色
のレジコンパターンの下地となる領域も含まれている。
次のステップ236ではイエロー画像形成部20によっ
て黄色のプロコンパターン404を中間転写ベルト30
の幅方向に沿って一対形成する。
【0288】以後、ステップ238〜248で、レジコ
ンパターンにおけるマゼンタのパターン部分、マゼンタ
のプロコンパターン408、シアンのパターン部分、シ
アンのプロコンパターン412、黒色のパターン部分、
黒色のプロコンパターン416をそれぞれ一対ずつ中間
転写ベルト30上に形成していく。これにより、図26
に示すレジコンパターン及びプロコンパターンが中間転
写ベルト30上に形成されることとなる。
【0289】次のステップ250では、同じ濃度検出部
28によって上記各レジコンパターンの位置検出と濃度
検出とを順次実行していく。このとき、各色について一
対のレジコンパターン同士の位置ずれを求めることで、
スキューも検出する。
【0290】そして、次のステップ252ではレジコン
パターンの位置ずれ(レジずれ)が予め定められた許容
値を超過しているか否かを判定する。ここで、レジずれ
が許容値を超過していれば、ステップ254へ進み、前
述したような各種レジずれ補正(スキュー補正、倍率補
正、主走査方向補正、副走査方向補正)を実行する。そ
して、レジずれ補正完了後はステップ234へ戻り、各
色のレジコンパターン及びプロコンパターンを再形成す
る。
【0291】一方、ステップ252でレジずれが許容値
を超過していなければ、ステップ256へ進み、濃度補
正を要するか否かを判定する。ここで、濃度補正を要す
ると判定された場合はステップ258で前述した第1実
施形態と同様に濃度補正を行う。濃度補正完了後は、ス
テップ260で黄色、マゼンタ、シアン、黒の各色のプ
ロコンパターンを形成し、次のステップ262で再度濃
度検出を行う。そして、ステップ256へ戻り、濃度補
正を要するか否かを再度判定する。ここで、濃度補正が
不要であれば、レジずれ補正及び濃度補正処理を終了す
る。
【0292】以上の第7実施形態のように、中間転写ベ
ルト30上にレジコンパターンとプロコンパターンとを
交互に形成した場合でも、同一の濃度検出部28によっ
て、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色のトナ
ー画像の濃度を検出することで、第6実施形態と同様
に、装置の大型化及びコスト上昇を回避できる。また、
各色においてレジコンパターンの位置ずれがトナー画像
の濃度よりも先に検出されるので、画像位置ずれが補正
された状態で、画像濃度の検出を行うことができる。
【0293】[第8実施形態]次に、特許請求の範囲に
記載した請求項8、23の発明に対応する第8実施形態
を説明する。この第8実施形態は、中間転写ベルト30
の幅方向の両端部を用いて形成される画像の濃度同士に
大きな差異が無いとみなすことができるケースに有効で
ある。
【0294】本第8実施形態のカラー画像形成装置10
は、図28に示すように、中間転写ベルト30の幅方向
の一方の端部付近にレジコンパターンを、他方の端部付
近に各色のプロコンパターンを、それぞれ同時並行で形
成していき、レジコンパターンについては共通の濃度検
出部28Aによりレジずれを検出し、プロコンパターン
については共通の濃度検出部28Bにより濃度を検出し
ていく。
【0295】ここで、第8実施形態でのレジずれ補正及
び濃度補正処理を、図29、図30のフローチャートに
沿って説明する。図29のステップ272では、搬送ロ
ール32、34、36、38を駆動して図1の矢印B方
向への中間転写ベルト30の搬送を開始する。次のステ
ップ274ではイエロー画像形成部20によって、中間
転写ベルト30の幅方向の一方の端部付近にレジコンパ
ターンのうち黄色のパターン部分を、他方の端部付近に
黄色のプロコンパターン424を、それぞれ同時並行で
形成する。
【0296】以後、ステップ276でレジコンパターン
のうちマゼンタのパターン部分及びマゼンタのプロコン
パターン428を、ステップ278でシアンのパターン
部分及びシアンのプロコンパターン432を、ステップ
280で黒のパターン部分及び黒のプロコンパターン4
36を、それぞれ中間転写ベルト30上に形成してい
く。これにより、図28に示すレジコンパターン及びプ
ロコンパターンが中間転写ベルト30上に形成されるこ
ととなる。
【0297】次のステップ282では、レジコンパター
ンについては共通の濃度検出部28Aによりレジずれを
検出すると共に、プロコンパターンについては共通の濃
度検出部28Bにより濃度を検出していく。
【0298】そして、次のステップ284ではレジコン
パターンの位置ずれ(レジずれ)が予め定められた許容
値を超過しているか否かを判定する。ここで、レジずれ
が許容値を超過していれば、ステップ286へ進み、前
述したレジずれ補正のうち倍率補正、主走査方向補正及
び副走査方向補正を実行する。そして、レジずれ補正完
了後はステップ274へ戻り、各色のレジコンパターン
及びプロコンパターンを再形成する。
【0299】一方、ステップ284でレジずれが許容値
を超過していなければ、ステップ288へ進み、濃度パ
ターンを検出する。ここで、スキューが大きく発生して
いることにより濃度パターンが正常に検出できていなけ
れば(黒色以外の2色が重なる又は黒色が重ならず検出
できない等、詳細は図35参照)、ステップ298へ進
み、図30のスキュー補正処理のサブルーチンを実行す
る。
【0300】一方、ステップ288にて濃度パターンが
正常に検出できていれば、ステップ290へ進み濃度補
正を要するか否かを判定する。ここで、濃度補正を要す
ると判定された場合はステップ292で前述した第1実
施形態と同様に濃度補正を行う。濃度補正完了後は、ス
テップ294で黄色、マゼンタ、シアン、黒の各色のプ
ロコンパターンを形成し、次のステップ296で再度濃
度検出を行う。そして、ステップ290へ戻り、濃度補
正を要するか否かを再度判定する。ここで、濃度補正が
不要であれば、ステップ298へ進み、図30のスキュ
ー補正処理のサブルーチンを実行する。
【0301】図30のステップ302ではイエロー画像
形成部20によって中間転写ベルト30の幅方向の両端
部付近にそれぞれ、レジコンパターンのうち黄色のパタ
ーン部分を形成する。以後、ステップ304〜308
で、マゼンタのパターン部分、シアンのパターン部分、
黒色のパターン部分を、それぞれ一対ずつ中間転写ベル
ト30上に形成していく。次のステップ310では各色
についてレジコンパターン同士の位置ずれを求めること
で、スキューを検出する。
【0302】次のステップ312では検出されたスキュ
ーが予め定められた許容値を超過しているか否かを判定
する。ここで、スキューが許容値を超過していれば、ス
テップ314へ進み、前述したようにスキューを発生さ
せた色の画像形成部のミラー(例えばイエロー画像形成
部20の場合、ミラー20H)の角度を調整することに
よりスキュー補正を行う。そして、スキュー補正完了後
はステップ302へ戻る。
【0303】このようにしてスキューが許容値以内にな
るまで処理が継続され、スキューが許容値以内になった
時点で図30のサブルーチンからリターンし、図29の
ステップ299へ進み、再度レジずれ補正(倍率補正、
主走査方向補正及び副走査方向補正)を実行する。な
お、補正経過については、図24(B)にスキュー有り
の場合として図示している。以上で図29のレジずれ補
正及び濃度補正処理を終了する。
【0304】以上の第8実施形態のように、中間転写ベ
ルト30上にレジコンパターンとプロコンパターンとを
同時並行で形成し、レジずれ検出と濃度検出とを同時並
行で実行した場合は、レジコンパターンとプロコンパタ
ーンとを順次形成し、レジずれ検出と濃度検出とを順次
実行した場合よりもより速くレジずれ補正及び濃度補正
処理を完了することができる。即ち、レジずれ補正及び
濃度補正処理の効率化を図ることができる。
【0305】また、レジコンパターンについては共通の
濃度検出部28Aによりレジずれを検出し、プロコンパ
ターンについては共通の濃度検出部28Bにより濃度を
検出するので、濃度検出部は2台で十分であり、装置の
大型化及びコスト上昇を回避することができる。
【0306】なお、レジコンパターンの位置ずれとトナ
ー画像の濃度とは、図28のように別個のセンサ28
A、28Bによって検出しても良いし、中間転写体の幅
方向全域を検出対象とする1台のラインセンサによって
検出しても良い。
【0307】[第9実施形態]次に、特許請求の範囲に
記載した請求項9、10、24の発明に対応する第9実
施形態を説明する。この第9実施形態は、中間転写ベル
ト30の幅方向の両端部を用いて形成される画像の濃度
と中央部を用いて形成される画像の濃度とで、大きな差
異が無いとみなすことができるケースに有効である。
【0308】本第9実施形態のカラー画像形成装置10
は、図31に示すように、中間転写ベルト30の幅方向
(図31において左右方向)の両端部付近にレジコンパ
ターンを、中央部付近に一対の各色のプロコンパターン
を、それぞれ同時並行で形成していき、レジコンパター
ンについては共通の濃度検出部28A、28Dによりレ
ジずれを検出し、プロコンパターンについては共通の濃
度検出部28B、28Cにより濃度を検出していく。
【0309】ここで、第9実施形態でのレジずれ補正及
び濃度補正処理を、図32のフローチャートに沿って説
明する。図32のステップ322では、搬送ロール3
2、34、36、38を駆動して図1の矢印B方向への
中間転写ベルト30の搬送を開始する。次のステップ3
24ではイエロー画像形成部20によって、中間転写ベ
ルト30の幅方向の両端部付近にレジコンパターンのう
ち黄色のパターン部分を、中央部付近に黄色のプロコン
パターン444、446を、それぞれ同時並行で形成す
る。
【0310】以後、ステップ326〜330では、マゼ
ンタ、シアン、黒の各色についてレジコンパターン及び
プロコンパターンを中間転写ベルト30上に形成してい
く。
【0311】次のステップ332では、レジコンパター
ンについては共通の濃度検出部28A、28Dによりレ
ジずれを検出すると共に、プロコンパターンについては
共通の濃度検出部28B、28Cにより濃度を検出して
いく。
【0312】そして、次のステップ334ではレジコン
パターンの位置ずれ(レジずれ)が予め定められた許容
値を超過しているか否かを判定する。ここで、レジずれ
が許容値を超過していれば、ステップ336へ進み、前
述したような各種レジずれ補正(スキュー補正、倍率補
正、主走査方向補正、副走査方向補正)を実行する。そ
して、レジずれ補正完了後はステップ324へ戻り、各
色のレジコンパターン及びプロコンパターンを再形成す
る。
【0313】一方、ステップ334でレジずれが許容値
を超過していなければ、ステップ338へ進み、濃度補
正を要するか否かを判定する。ここで、濃度補正を要す
ると判定された場合はステップ340で前述した第1実
施形態と同様に濃度補正を行う。濃度補正完了後は、ス
テップ342で黄色、マゼンタ、シアン、黒の各色のプ
ロコンパターンを形成し、次のステップ344で再度濃
度検出を行う。そして、ステップ338へ戻り、濃度補
正を要するか否かを再度判定する。ここで、濃度補正が
不要であれば、レジずれ補正及び濃度補正処理を終了す
る。
【0314】以上の第9実施形態のように、中間転写ベ
ルト30上にレジコンパターンとプロコンパターンとを
同時並行で形成し、レジずれ検出と濃度検出とを同時並
行で実行した場合、レジコンパターンとプロコンパター
ンとを順次形成し、レジずれ検出と濃度検出とを順次実
行した場合よりも、より速くレジずれ補正及び濃度補正
処理を完了することができる。即ち、レジずれ補正及び
濃度補正処理の効率化を図ることができる。
【0315】また、各色のレジコンパターンの位置ずれ
及び各色のトナー画像の濃度を、各色毎に2箇所で検出
するので、検出結果を平均化する等して、ばらつき・誤
差の少ない位置ずれ検出結果及び画像濃度検出結果を得
ることが可能となる。また、2箇所で検出されたレジコ
ンパターンの位置ずれ検出結果に基づいて、スキューを
検出することもできる。
【0316】また、レジコンパターンについては共通の
濃度検出部28A、28Dによりレジずれを検出し、プ
ロコンパターンについては共通の濃度検出部28B、2
8Cにより濃度を検出するので、濃度検出部は最高でも
4台で十分である。
【0317】なお、レジコンパターンの位置ずれとトナ
ー画像の濃度とは、図31のように計4個のセンサ28
A、28B、28C、28Dによって検出しても良い
し、中間転写ベルト30の幅方向全域を検出対象とする
1台のラインセンサによって検出しても良い。また、中
間転写ベルト30の幅方向中央部から一方の側を検出対
象とするラインセンサと他方の側を検出対象とするライ
ンセンサの計2台のラインセンサによって検出しても良
い。
【0318】ところで、中間転写ベルト30上に形成す
るレジコンパターン及びプロコンパターンの例として、
図33に示す例が考えられる。この図33の例では、第
1列目R1に、黄色のレジコンパターン(=ベルト30
の搬送方向に長い黄色のパターン部分を含むレジコンパ
ターン)502、506と、マゼンタのレジコンパター
ン(=ベルト30の搬送方向に長いマゼンタのパターン
部分を含むレジコンパターン)504、508とが形成
される。
【0319】第2列目R2には、シアンのレジコンパタ
ーン(=ベルト30の搬送方向に長いシアンのパターン
部分を含むレジコンパターン)510、514と、黒の
レジコンパターン(=ベルト30の搬送方向に長い黒の
パターン部分を含むレジコンパターン)512、516
とが形成される。
【0320】第3列目R3には、黄色のトナー画像51
8、マゼンタのトナー画像520、シアンのトナー画像
522、黒のトナー画像524が形成される。
【0321】このようなレジコンパターン及びプロコン
パターンにおいて、ベルト30の搬送方向に沿って配置
されたレジコンパターン502、510、プロコンパタ
ーン518の3つについては、濃度検出部28Aにより
レジコンパターンの位置ずれ及びプロコンパターンの濃
度が検出される。同じく、ベルト30の搬送方向に沿っ
て配置されたレジコンパターン504、512、プロコ
ンパターン520の3つについては、濃度検出部28B
によりレジコンパターンの位置ずれ及びプロコンパター
ンの濃度が検出される。
【0322】同様に、レジコンパターン506、51
4、プロコンパターン522の3つについては濃度検出
部28Cによって、レジコンパターン508、516、
プロコンパターン524の3つについては濃度検出部2
8Dによって、それぞれレジコンパターンの位置ずれ及
びプロコンパターンの濃度が検出される。
【0323】このように図33のように配置されたレジ
コンパターン及びプロコンパターンについては、ベルト
30の搬送方向に沿って3列のレジコンパターン及びプ
ロコンパターンに対して、位置ずれの検出及び濃度の検
出を実行すれば良い。このため、前述した第6〜第9実
施形態のように少なくとも4列以上のレジコンパターン
及びプロコンパターンに対して位置ずれや濃度の検出を
行う場合に比べ、検出処理に要する時間を短縮すること
ができる。
【0324】なお、上記では、中間転写体として、中間
転写ベルトを用いたが、感光体ドラム等の他の像担持体
を用いても良い。
【0325】また、上記では、プロコンパターンとして
中間転写ベルト上に正方形の濃度パッチを形成していた
が、濃度パッチの形状は円、楕円、長方形等の他の形状
としても良く、そのサイズも特に限定されるものではな
い。
【0326】同様に、レジコンパターンについても、そ
の形状やサイズは任意の形状やサイズに定めることが可
能であり、特に限定されるものではない。
【0327】
【発明の効果】以上説明したように、第1、第9の発明
によれば、黒画像形成部はカラー画像形成部よりも中間
転写体の搬送方向下流側に配置されており、従来よりも
カラートナー画像形成部は早く黒画像形成部に到達する
ので、中間転写体にカラートナー画像を形成した後、従
来よりも早く黒トナー画像を形成することができ、黒ト
ナー画像の濃度検出に係る処理を効率良く実行すること
ができる。
【0328】また、第2、第10の発明によれば、黒画
像形成部はカラー画像形成部よりも中間転写体の搬送方
向下流側に配置されており、複数のカラートナー画像を
形成した後、すぐに(中間転写体が少なくとも周回経路
を半周搬送される前に)1つのカラートナー画像の一部
に黒トナー画像を重ねて形成することができるので、カ
ラートナー画像及び黒トナー画像の形成に要する時間が
従来よりも短くてすみ、黒トナー画像の濃度検出に係る
処理を効率良く実行することができる。
【0329】また、第3、第11の発明によれば、濃度
の異なる複数組のカラートナー画像を中間転写体に形成
し、少なくとも該複数組のカラートナー画像のうち1組
において他方のカラートナー画像の濃度検出値が所定の
適性な濃度範囲内となる可能性が高くなるので、高い確
率で、1つのカラートナー画像の濃度が適性であること
が確認され、速やかに黒トナー画像の濃度検出を行うこ
とができ、黒トナー画像の濃度検出を効率良く実行する
ことができる。
【0330】また、第4、第5、第12、第13の発明
によれば、同一のセンサを用いて、画像位置ずれ検出処
理と画像濃度検出処理とを実行するので、装置の大型化
及びコスト上昇を回避できる。また、各色においてレジ
コンパターンの位置ずれがトナー画像の濃度よりも先に
検出されるので、画像位置ずれが補正された状態で、画
像濃度の検出を行うことができる。
【0331】また、第6、第7、第14、第15の発明
によれば、各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色
のトナー画像の濃度を、各色毎に同時に検出することで
検出処理の効率化を図ることができ、全ての色について
同じセンサによって検出することで装置の大型化及びコ
スト上昇を回避できる。
【0332】また、第8の発明によれば、中間転写体の
搬送方向に沿って3列のレジコンパターン及びトナー画
像に対して、位置ずれの検出及び画像濃度の検出を実行
すれば良いので、第4〜第7の発明のように少なくとも
4列以上のレジコンパターン及びトナー画像に対して検
出を行う場合に比べ、検出に要する時間を短縮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置の概略構成図である。
【図2】濃度検出部の構成図である。
【図3】(A)は黄色のトナー画像の可視領域における
分光特性を示すグラフであり、(B)は黄色のトナー画
像の赤外領域における分光特性を示すグラフである。
【図4】(A)はマゼンタ色のトナー画像の可視領域に
おける分光特性を示すグラフであり、(B)はマゼンタ
色のトナー画像の赤外領域における分光特性を示すグラ
フである。
【図5】(A)はシアン色のトナー画像の可視領域にお
ける分光特性を示すグラフであり、(B)はシアン色の
トナー画像の赤外領域における分光特性を示すグラフで
ある。
【図6】(A)は黒色のトナー画像の可視領域における
分光特性を示すグラフであり、(B)は黒色のトナー画
像の赤外領域における分光特性を示すグラフである。
【図7】カラー濃度パッチ及び黒濃度パッチの濃度検出
を説明するための図である。
【図8】カラー画像形成処理の基本的な処理手順を示す
流れ図である。
【図9】(A)は第1実施形態における画像形成部の概
略構成図であり、(B)は下地となるカラー濃度パッチ
の濃度が適性であった場合に中間転写ベルト上に形成さ
れる濃度パッチを示す図であり、(C)は下地となるカ
ラー濃度パッチの濃度が適性でなかった場合に中間転写
ベルト上に形成される濃度パッチを示す図である。
【図10】第1実施形態における黒画像の濃度調整処理
の処理ルーチンを示す流れ図である。
【図11】(A)は第2実施形態における画像形成部の
概略構成図であり、(B)は下地となるカラー濃度パッ
チの濃度が適性であった場合に中間転写ベルト上に形成
される濃度パッチを示す図であり、(C)は下地となる
カラー濃度パッチの濃度が適性でなかった場合に中間転
写ベルト上に形成される濃度パッチを示す図である。
【図12】第2実施形態における黒画像の濃度調整処理
の処理ルーチンを示す流れ図である。
【図13】(A)は第3実施形態における画像形成部の
概略構成図であり、(B)は下地となるカラー濃度パッ
チの濃度が適性であった場合に中間転写ベルト上に形成
される濃度パッチを示す図であり、(C)は下地となる
カラー濃度パッチの濃度が適性でなかった場合に中間転
写ベルト上に形成される濃度パッチを示す図である。
【図14】第3実施形態における各種濃度パッチが形成
されるタイミングを示すタイムチャートである。
【図15】第3、第4実施形態における黒画像の濃度調
整処理の処理ルーチンを示す流れ図である。
【図16】(A)は第4実施形態における画像形成部の
概略構成図であり、(B)は下地となるカラー濃度パッ
チの濃度が適性であった場合に中間転写ベルト上に形成
される濃度パッチを示す図であり、(C)は下地となる
カラー濃度パッチの濃度が適性でなかった場合に中間転
写ベルト上に形成される濃度パッチを示す図である。
【図17】第4実施形態における各種濃度パッチが形成
されるタイミングを示すタイムチャートである。
【図18】(A)は第5実施形態における画像形成部の
概略構成図であり、(B)は下地となるカラー濃度パッ
チの濃度が適性であった場合に中間転写ベルト上に形成
される濃度パッチを示す図であり、(C)は下地となる
カラー濃度パッチの濃度が適性でなかった場合に中間転
写ベルト上に形成される濃度パッチを示す図である。
【図19】第5実施形態における黒画像の濃度調整処理
の処理ルーチンを示す流れ図である。
【図20】下地のカラー濃度パッチの上に黒濃度パッチ
を重ねて形成する各種の例を示す図であり、(A)は黒
濃度パッチがカラー濃度パッチに内包されるように形成
する例を、(B)は黒濃度パッチの一部がカラー濃度パ
ッチからはみ出すように形成する例を、それぞれ示す図
である。
【図21】第6実施形態で形成されるレジコンパターン
及びプロコンパターンを示す斜視図である。
【図22】(A)は奇数回転目に形成されるレジコンパ
ターンを、(B)は偶数回転目に形成されるプロコンパ
ターンを、それぞれ示す図である。
【図23】レジコンパターンを用いた位置検出方法を説
明するための図である。
【図24】(A)はスキューが無いと仮定した場合の位
置ずれ補正の概要を示す図であり、(B)はスキュー補
正を含む位置ずれ補正の概要を示す図である。
【図25】第6実施形態におけるレジずれ補正及び濃度
補正処理の制御ルーチンを示す流れ図である。
【図26】第7実施形態で形成されるレジコンパターン
及びプロコンパターンを示す平面図である。
【図27】第7実施形態におけるレジずれ補正及び濃度
補正処理の制御ルーチンを示す流れ図である。
【図28】第8実施形態で形成されるレジコンパターン
及びプロコンパターンを示す平面図である。
【図29】第8実施形態におけるレジずれ補正及び濃度
補正処理の制御ルーチンを示す流れ図である。
【図30】スキュー補正処理のサブルーチンを示す流れ
図である。
【図31】第9実施形態で形成されるレジコンパターン
及びプロコンパターンを示す平面図である。
【図32】第9実施形態におけるレジずれ補正及び濃度
補正処理の制御ルーチンを示す流れ図である。
【図33】第9実施形態の変形例におけるレジコンパタ
ーン及びプロコンパターンを示す平面図である。
【図34】倍率補正及び主走査方向の位置ずれ補正に係
る装置の構成を示すブロック図である。
【図35】倍率補正、主走査方向補正及び副走査方向補
正を行った後、スキューが残ったため濃度パターンが正
常に検出できなかったケースを示す図である。
【符号の説明】
10 カラー画像形成装置 18 画像形成部 20 イエロー画像形成部 22 マゼンタ画像形成部 24 シアン画像形成部 26 黒色画像形成部 28 濃度検出部 30 中間転写ベルト 80 制御部 600 レジコンパターン 700 プロコンパターン

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方向
    に搬送される中間転写体に、カラー画像形成部によりカ
    ラートナー画像を形成し、前記カラー画像形成部よりも
    前記搬送方向下流側に配置された黒画像形成部により黒
    トナー画像を前記カラートナー画像に重ねて形成するこ
    とで、前記中間転写体にカラー画像を形成するカラー画
    像形成装置にて前記黒トナー画像の濃度を検出する黒画
    像濃度検出方法であって、 前記カラー画像形成部により前記中間転写体にカラート
    ナー画像を形成し、 形成されたカラートナー画像の濃度を検出し、 該カラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な濃度範
    囲内である場合に、前記黒画像形成部により中間転写体
    上のカラートナー画像の一部に黒トナー画像を重ねて形
    成し、 形成された黒トナー画像の濃度を検出する、 黒画像濃度検出方法。
  2. 【請求項2】 前記カラートナー画像の濃度検出値が所
    定の適性な濃度範囲内でない場合、形成されるカラート
    ナー画像の濃度が所定の適性な濃度範囲内となるように
    前記カラー画像形成部を調整し、 調整済のカラー画像形成部によりカラートナー画像を中
    間転写体に形成し、 形成されたカラートナー画像の濃度を再度検出する、 ことを特徴とする請求項1記載の黒画像濃度検出方法。
  3. 【請求項3】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方向
    に搬送される中間転写体に、カラー画像形成部によりカ
    ラートナー画像を形成し、前記カラー画像形成部よりも
    前記搬送方向下流側に配置された黒画像形成部により黒
    トナー画像を前記カラートナー画像に重ねて形成するこ
    とで、前記中間転写体にカラー画像を形成するカラー画
    像形成装置にて前記黒トナー画像の濃度を検出する黒画
    像濃度検出方法であって、 前記カラー画像形成部により前記中間転写体に複数のカ
    ラートナー画像を形成し、 形成された複数のカラートナー画像のうち1つのカラー
    トナー画像の一部に前記黒画像形成部により黒トナー画
    像を重ねて形成し、 前記複数のカラートナー画像のうち他の何れかのカラー
    トナー画像の濃度を検出し、 該カラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な濃度範
    囲内である場合に、前記黒トナー画像の濃度を検出す
    る、 黒画像濃度検出方法。
  4. 【請求項4】 前記カラートナー画像の濃度検出値が所
    定の適性な濃度範囲内でない場合、形成されるカラート
    ナー画像の濃度が所定の適性な濃度範囲内となるように
    前記カラー画像形成部を調整し、 調整済のカラー画像形成部により複数のカラートナー画
    像を中間転写体に形成し、 形成された複数のカラートナー画像のうち1つのカラー
    トナー画像の一部に前記黒画像形成部により黒トナー画
    像を重ねて形成し、 前記複数のカラートナー画像のうち他の何れかのカラー
    トナー画像の濃度を再度検出する、 ことを特徴とする請求項3記載の黒画像濃度検出方法。
  5. 【請求項5】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方向
    に搬送される中間転写体に、カラー画像形成部によりカ
    ラートナー画像を形成し、前記カラー画像形成部よりも
    前記搬送方向下流側に配置された黒画像形成部により黒
    トナー画像を前記カラートナー画像に重ねて形成するこ
    とで、前記中間転写体にカラー画像を形成するカラー画
    像形成装置にて前記黒トナー画像の濃度を検出する黒画
    像濃度検出方法であって、 前記カラー画像形成部により前記中間転写体に、同じ濃
    度の2つ1組のカラートナー画像を、各組の濃度が異な
    るように複数組形成し、 形成された各組のカラートナー画像のうち一方のカラー
    トナー画像の一部に前記黒画像形成部により黒トナー画
    像を重ねて形成し、 各組のカラートナー画像のうち他方のカラートナー画像
    の濃度を検出し、 該他方のカラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な
    濃度範囲内である場合に、同じ組の一方のカラートナー
    画像の一部に重ねて形成された黒トナー画像の濃度を検
    出する、 黒画像濃度検出方法。
  6. 【請求項6】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方向
    に搬送される中間転写体に黒トナー画像及びカラートナ
    ー画像を形成するカラー画像形成装置にて、画像位置検
    出用の各色のレジコンパターンを前記中間転写体上に形
    成し該各色のレジコンパターンの位置ずれをセンサによ
    って検出する画像位置ずれ検出処理、及びカラートナー
    画像を前記中間転写体上に形成し該カラートナー画像に
    重ねて黒トナー画像を形成し各色のトナー画像の濃度を
    センサによって検出する画像濃度検出処理を実行する画
    像位置ずれと画像濃度の検出方法であって、 前記中間転写体の搬送開始から奇数周目に、前記画像位
    置ずれ検出処理を実行し、 前記中間転写体の搬送開始から偶数周目に、前記画像位
    置ずれ検出処理と同一のセンサを用いて、前記画像濃度
    検出処理を実行する、 画像位置ずれと画像濃度の検出方法。
  7. 【請求項7】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方向
    に搬送される中間転写体に黒トナー画像及びカラートナ
    ー画像を形成するカラー画像形成装置にて、所定の色の
    レジコンパターンを前記中間転写体上に形成し該色のト
    ナー画像を前記中間転写体上に形成する一連の画像形成
    処理を、黒色を最後とした所定の色順で各色について実
    行し、 同一のセンサによって、各色のレジコンパターンの位置
    ずれ及び各色のトナー画像の濃度を検出する、 画像位置ずれと画像濃度の検出方法。
  8. 【請求項8】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方向
    に搬送される中間転写体に黒トナー画像及びカラートナ
    ー画像を形成するカラー画像形成装置にて、前記中間転
    写体の幅方向の一方の端部付近に所定の色のレジコンパ
    ターンを、他方の端部付近に該色のトナー画像を、それ
    ぞれ同時に形成する画像形成処理を、黒色を最後とした
    所定の色順で各色について実行し、 各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色のトナー画
    像の濃度を、各色毎に同時に且つ全ての色について同じ
    センサによって検出する、 画像位置ずれと画像濃度の検出方法。
  9. 【請求項9】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方向
    に搬送される中間転写体に黒トナー画像及びカラートナ
    ー画像を形成するカラー画像形成装置にて、前記中間転
    写体の幅方向の両端部付近に所定の色のレジコンパター
    ンを、中央部付近に該色のトナー画像を、それぞれ同時
    に形成する画像形成処理を、黒色を最後とした所定の色
    順で各色について実行し、 各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色のトナー画
    像の濃度を、各色毎に同時に且つ全ての色について同じ
    センサによって検出する、 画像位置ずれと画像濃度の検出方法。
  10. 【請求項10】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方
    向に搬送される中間転写体に黒トナー画像及びシアン、
    マゼンタ、黄の3色のカラートナー画像を形成するカラ
    ー画像形成装置にて、前記中間転写体の幅方向の一方の
    端部付近から他方の端部付近へかけて、前記3色のうち
    第1の色のレジコンパターン、第2の色のレジコンパタ
    ーン、第1の色のレジコンパターン、第2の色のレジコ
    ンパターンを、それぞれ同時に形成し、 前記中間転写体の幅方向の一方の端部付近から他方の端
    部付近へかけて第3の色のレジコンパターン、黒色のレ
    ジコンパターン、第3の色のレジコンパターン、黒色の
    レジコンパターンを、それぞれ同時に形成し、 前記中間転写体の幅方向の一方の端部付近から他方の端
    部付近へかけて各色のトナー画像を同時に形成し、 各色のレジコンパターンの位置ずれ及び各色のトナー画
    像の濃度を検出する、画像濃度と画像位置ずれの検出方
    法。
  11. 【請求項11】 黒色のレジコンパターンは、中間転写
    体上に先に形成されたカラートナー画像内に重ねて形成
    されることを特徴とする請求項6乃至請求項10の何れ
    か一項に記載の画像濃度と画像位置ずれの検出方法。
  12. 【請求項12】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方
    向に搬送される中間転写体と、 感光体を備え、該感光体にカラートナー画像を形成し、
    形成したカラートナー画像を前記中間転写体に転写する
    ことで該中間転写体上にカラートナー画像を形成するカ
    ラートナー画像形成手段と、 前記カラートナー画像形成手段に対し前記搬送方向下流
    側に配置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像
    を形成し、形成した黒トナー画像を前記中間転写体に転
    写することで該中間転写体上に黒トナー画像を形成する
    黒トナー画像形成手段と、 前記周回経路の近傍に配置され、前記中間転写体上に形
    成されたカラートナー画像及び黒トナー画像の濃度を検
    出する濃度検出手段と、 前記濃度検出手段により検出されたカラートナー画像の
    濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内であるか否かを判
    定する判定手段と、 前記判定手段によりカラートナー画像の濃度検出値が所
    定の適性な濃度範囲内であると判定された場合に、前記
    黒トナー画像形成手段により前記カラートナー画像の一
    部に黒トナー画像を形成し、形成された黒トナー画像の
    濃度を前記濃度検出手段により検出するよう制御する第
    1の制御手段と、 を有するカラー画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の制御手段は、前記判定手段
    によりカラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な濃
    度範囲内でないと判定された場合に、カラートナー画像
    の濃度が所定の適性な濃度範囲内となるように前記カラ
    ートナー画像形成手段を調整し、調整済のカラートナー
    画像形成手段によりカラートナー画像を中間転写体上に
    再度形成し、形成されたカラートナー画像の濃度を濃度
    検出手段により再度検出し、検出された濃度検出値が所
    定の適性な濃度範囲内であるか否かを判定手段により再
    度判定するよう制御することを特徴とする請求項12記
    載のカラー画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記濃度検出手段は、前記黒トナー画
    像形成手段及び前記カラートナー画像形成手段の各々に
    対し前記搬送方向下流側近傍にそれぞれ配置されている
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のカ
    ラー画像形成装置。
  15. 【請求項15】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方
    向に搬送される中間転写体と、 感光体を備え、該感光体に複数のカラートナー画像を形
    成し、形成したカラートナー画像を前記中間転写体に転
    写することで該中間転写体上に複数のカラートナー画像
    を形成するカラートナー画像形成手段と、 前記カラートナー画像形成手段に対し前記搬送方向下流
    側に配置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像
    を形成し、形成した黒トナー画像を、前記カラートナー
    画像形成手段により中間転写体上に形成された複数のカ
    ラートナー画像のうち1つのカラートナー画像の一部に
    重ねて転写することで中間転写体上に黒トナー画像を形
    成する黒トナー画像形成手段と、 前記周回経路の近傍に配置され、前記中間転写体上に形
    成されたカラートナー画像及び黒トナー画像の濃度を検
    出する濃度検出手段と、 前記濃度検出手段により検出されたカラートナー画像の
    濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内であるか否かを判
    定する判定手段と、 前記判定手段によりカラートナー画像の濃度検出値が所
    定の適性な濃度範囲内であると判定された場合に、前記
    黒トナー画像形成手段により形成された黒トナー画像の
    濃度を前記濃度検出手段により検出するよう制御する第
    2の制御手段と、 を有するカラー画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の制御手段は、前記判定手段
    によりカラートナー画像の濃度検出値が所定の適性な濃
    度範囲内でないと判定された場合に、カラートナー画像
    の濃度が所定の適性な濃度範囲内となるように前記カラ
    ートナー画像形成手段を調整し、調整済のカラートナー
    画像形成手段により複数のカラートナー画像を中間転写
    体上に再度形成し、形成された複数のカラートナー画像
    のうち1つのカラートナー画像の一部に黒トナー画像形
    成手段により黒トナー画像を再度形成し、他の何れかの
    カラートナー画像の濃度を濃度検出手段により再度検出
    し、検出された濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内で
    あるか否かを判定手段により再度判定するよう制御する
    ことを特徴とする請求項15記載のカラー画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 前記濃度検出手段は、前記黒トナー画
    像形成手段に対し前記搬送方向下流側に配置された1つ
    のセンサにより構成されていることを特徴とする請求項
    15又は請求項16に記載のカラー画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記濃度検出手段は、前記黒トナー画
    像形成手段に対し前記搬送方向下流側に、前記カラート
    ナー画像形成手段により中間転写体上に形成されるカラ
    ートナー画像の各色毎に配置された複数のセンサにより
    構成されていることを特徴とする請求項15又は請求項
    16に記載のカラー画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記カラートナー画像形成手段は、黄
    色のトナー画像を形成するイエロー画像形成部、マゼン
    タ色のトナー画像を形成するマゼンタ画像形成部、及び
    シアン色のトナー画像を形成するシアン画像形成部によ
    り構成され、これらのうち前記イエロー画像形成部は、
    前記黒トナー画像形成手段の最も近くに配置されている
    ことを特徴とする請求項18記載のカラー画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方
    向に搬送される中間転写体と、 感光体を備え、該感光体に同じ濃度の2つ1組のカラー
    トナー画像を、各組の濃度が異なるように複数組形成
    し、形成したカラートナー画像を前記中間転写体に転写
    することで該中間転写体上に複数組のカラートナー画像
    を形成するカラートナー画像形成手段と、 前記カラートナー画像形成手段に対し前記搬送方向下流
    側に配置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像
    を形成し、形成した黒トナー画像を、前記カラートナー
    画像形成手段により中間転写体上に形成された各組のカ
    ラートナー画像のうち一方のカラートナー画像の一部に
    黒トナー画像を重ねて転写することで中間転写体上に黒
    トナー画像を形成する黒トナー画像形成手段と、 前記周回経路の近傍に配置され、前記中間転写体上に形
    成された各組のカラートナー画像のうち他方のカラート
    ナー画像及び黒トナー画像の濃度を検出する濃度検出手
    段と、 前記濃度検出手段により検出された他方のカラートナー
    画像の濃度検出値が所定の適性な濃度範囲内であるか否
    かを判定する判定手段と、 前記判定手段により他方のカラートナー画像の濃度検出
    値が所定の適性な濃度範囲内であると判定された場合
    に、同じ組の一方のカラートナー画像上に形成された黒
    トナー画像の濃度を前記濃度検出手段により検出するよ
    う制御する第3の制御手段と、 を有するカラー画像形成装置。
  21. 【請求項21】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方
    向に搬送される中間転写体と、 感光体を備え、該感光体にカラートナー画像及びレジコ
    ンパターンを形成し、形成したカラートナー画像及びレ
    ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
    間転写体上にカラートナー画像及びレジコンパターンを
    形成するカラー画像形成手段と、 前記カラー画像形成手段に対し前記搬送方向下流側に配
    置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像及びレ
    ジコンパターンを形成し、形成した黒トナー画像及びレ
    ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
    間転写体上に黒トナー画像及びレジコンパターンを形成
    する黒画像形成手段と、 前記周回経路の近傍に配置され、前記中間転写体上に形
    成された各色のトナー画像の濃度を検出し、前記中間転
    写体上に形成された各色のレジコンパターンの位置ずれ
    を検出する検出手段と、 前記中間転写体の搬送開始から奇数周目に、前記カラー
    画像形成手段及び前記黒画像形成手段により中間転写体
    上に各色のレジコンパターンを形成し前記検出手段によ
    り各色のレジコンパターンの位置ずれを検出するよう制
    御し、偶数周目に、前記カラー画像形成手段により中間
    転写体上にカラートナー画像を形成し前記黒画像形成手
    段により中間転写体上に黒トナー画像を形成し同一の検
    出手段により各色のトナー画像の濃度を検出するよう制
    御する第4の制御手段と、 を有するカラー画像形成装置。
  22. 【請求項22】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方
    向に搬送される中間転写体と、 感光体を備え、該感光体にカラートナー画像及びレジコ
    ンパターンを形成し、形成したカラートナー画像及びレ
    ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
    間転写体上にカラートナー画像及びレジコンパターンを
    形成するカラー画像形成手段と、 前記カラー画像形成手段に対し前記搬送方向下流側に配
    置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像及びレ
    ジコンパターンを形成し、形成した黒トナー画像及びレ
    ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
    間転写体上に黒トナー画像及びレジコンパターンを形成
    する黒画像形成手段と、 前記周回経路の近傍に配置され、前記中間転写体上に形
    成された各色のトナー画像の濃度を検出し、前記中間転
    写体上に形成された各色のレジコンパターンの位置ずれ
    を検出する検出手段と、 前記カラー画像形成手段及び前記黒画像形成手段によ
    り、所定の色のレジコンパターンを前記中間転写体上に
    形成し該色のトナー画像を前記中間転写体上に形成する
    一連の画像形成処理を、黒色を最後とした所定の色順で
    各色について実行し、同一の検出手段により各色のレジ
    コンパターンの位置ずれ及び各色のトナー画像の濃度を
    検出するよう制御する第5の制御手段と、 を有するカラー画像形成装置。
  23. 【請求項23】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方
    向に搬送される中間転写体と、 感光体を備え、該感光体にカラートナー画像及びレジコ
    ンパターンを形成し、形成したカラートナー画像及びレ
    ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
    間転写体上にカラートナー画像及びレジコンパターンを
    形成するカラー画像形成手段と、 前記カラー画像形成手段に対し前記搬送方向下流側に配
    置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像及びレ
    ジコンパターンを形成し、形成した黒トナー画像及びレ
    ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
    間転写体上に黒トナー画像及びレジコンパターンを形成
    する黒画像形成手段と、 前記中間転写体の幅方向に沿って両端部付近の周回経路
    近傍にそれぞれ配置され、前記中間転写体上に形成され
    た各色のトナー画像の濃度を検出し、前記中間転写体上
    に形成された各色のレジコンパターンの位置ずれを検出
    する検出手段と、 前記カラー画像形成手段及び前記黒画像形成手段によ
    り、前記中間転写体の幅方向の一方の端部付近に所定の
    色のレジコンパターンを、他方の端部付近に該色のトナ
    ー画像を、それぞれ同時に形成する画像形成処理を、黒
    色を最後とした所定の色順で各色について実行し、各色
    のレジコンパターンの位置ずれ及びトナー画像の濃度
    を、各色毎に同時に且つ全ての色について同じ検出手段
    により検出するよう制御する第6の制御手段と、 を有するカラー画像形成装置。
  24. 【請求項24】 所定の周回経路に沿って所定の搬送方
    向に搬送される中間転写体と、 感光体を備え、該感光体にカラートナー画像及びレジコ
    ンパターンを形成し、形成したカラートナー画像及びレ
    ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
    間転写体上にカラートナー画像及びレジコンパターンを
    形成するカラー画像形成手段と、 前記カラー画像形成手段に対し前記搬送方向下流側に配
    置され、感光体を備え、該感光体に黒トナー画像及びレ
    ジコンパターンを形成し、形成した黒トナー画像及びレ
    ジコンパターンを前記中間転写体に転写することで該中
    間転写体上に黒トナー画像及びレジコンパターンを形成
    する黒画像形成手段と、 前記中間転写体の幅方向に沿って両端部付近及び中央部
    付近の周回経路近傍にそれぞれ配置され、前記中間転写
    体上に形成された各色のトナー画像の濃度を検出し、前
    記中間転写体上に形成された各色のレジコンパターンの
    位置ずれを検出する検出手段と、 前記カラー画像形成手段及び前記黒画像形成手段によ
    り、前記中間転写体の幅方向の両端部付近に所定の色の
    レジコンパターンを、中央部付近に該色のトナー画像
    を、それぞれ同時に形成する画像形成処理を、黒色を最
    後とした所定の色順で各色について実行し、各色のレジ
    コンパターンの位置ずれ及び各色のトナー画像の濃度
    を、各色毎に同時に且つ全ての色について同じ検出手段
    により検出するよう制御する第7の制御手段と、 を有するカラー画像形成装置。
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