JP2016037830A - ブラインドの昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降コードを容易に交換することができ、昇降コードの取り付けに伴う組立や製造のコストを低くすること。【解決手段】ブラインドの昇降装置は、複数のスラットを上昇又は下降させる操作コードの操作に応じて、巻取軸14に巻き取られ又は巻き戻される昇降コード4の先端を、巻取軸14に固定する構造を有する。巻取軸14の一端部に嵌合されるキャップ40は、キャップ40を嵌合した巻取軸14の外周面への対向位置に配置されて、巻取軸14側が開放され且つ巻取軸14の軸方向に貫通した開口45cを有するコード係止部45を備える。双方の嵌合状態で、コード係止部45と巻取軸14の外周面とで周囲が囲まれ、昇降コード4の先端に設けた結び玉4aよりも径の小さい貫通孔が形成される。貫通孔に挿通された昇降コード4の結び玉4aが貫通孔の一端側に係止され、この係止された結び玉4aが露出窓45dから外部に露出している。【選択図】図3

Description

本発明は、横型ブラインド、プリーツカーテン又は、たくし上げカーテン等のブラインドの昇降装置に関する。
ブラインドの昇降装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。当該記載のブラインドの昇降装置は、窓枠に横方向に固定される横長のヘッドボックス内の片側に、スラット操作装置が配設され、このスラット操作装置からヘッドボックスの下方へ操作コードが垂下されている。更に、ヘッドボックス内には、スラット昇降軸(駆動軸)が回転可能に支持され、スラット昇降軸には、昇降コードを巻き取る円筒状の巻取コーン(巻取軸)が横方向に取り付けられている。
このような構成の昇降装置において、操作コードをスラット引上げ方向に操作すると、スラット昇降軸が昇降コード巻取り方向に回転されて、昇降コードが巻取コーンの外周面に螺旋状に巻き取られる。この巻き取りにより昇降コードの下端部に取り付けられたボトムレール及びスラットが引上げられる。
ここで、巻取コーンへの昇降コードの取付構造について説明する。巻取コーンの開口端部には、当該開口端部の外内面を貫通して切欠き状の溝が形成されている。また、昇降コードの先端は玉結びされて、結び玉が形成されている。この昇降コードの結び玉の付根を、巻取コーンの溝に挿通して結び玉を巻取コーン内に導入する。これによって、巻取コーン内部に溝を介して結び玉が係止され、この結び玉から溝を介して伸びるコード部分が巻取コーン外周面に配置される状態となる。この巻取コーンの開口端部に、キャップのフランジ部を挿入して嵌合すると、巻取コーン内部に導入された結び玉が、その巻取コーン内部とフランジ部との間に挟まれて固定される。この固定によって、昇降コードが巻取コーンから外れないようになっている。
また、巻取コーンへの昇降コードの取付構造の他例として、特許文献2に記載の巻取り装置がある。これは、巻取コーンの外周面に嵌合可能なC字形状の固定用リングを別部品で備え、この固定用リングで昇降コードを次のように固定する。即ち、巻取コーンの開口端部の外周面に昇降コードの先端部分を配置し、この配置された昇降コードを挟んで固定用リングを巻取コーンの外周面に嵌め込む。これにより、昇降コードが固定用リングで挟まれて巻取コーンから外れないように固定される。
特許3249785号公報 特許3249617号公報
上述した特許文献1の装置においては、昇降コードが途中で切れた場合等に昇降コードを交換する必要がある。この場合、巻取コーンからキャップを取り外して、切れた昇降コードを外さなければならない。しかし、巻取コーンからキャップを取り外す場合、複数のネジを外したり、巻取コーンに固く組み込まれて外れ難いキャップを外したりする等の、工数の掛かる作業が必要となる。このため、昇降コードを交換するための作業工数が高くなる問題がある。
特許文献2の装置においては、昇降コードを巻取コーンに固定するために、別部品の固定用リングを用いて行っている。このため、昇降装置の部品点数が増加するので、組み立て工数が高くなったり、固定用リングを製造するために製造コストが高くなったりするという問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、昇降コードを容易に交換することができ、昇降コードの取り付けに伴う組立や製造のコストを低くすることができるブラインドの昇降装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、遮蔽部材を上昇又は下降させるための操作コードの操作に応じて、巻取軸に巻き取られ又は巻き戻される昇降コードの端部を、当該巻取軸に固定する構造を有するブラインドの昇降装置であって、前記巻取軸、当該巻取軸の一端部に嵌合されるキャップ、当該巻取軸と当該キャップとの間、の何れかに設けた係止部に、前記昇降コードの一端に設けた被係止部を、当該被係止部が外部に露出するように係止したことを特徴とする。
この構成によれば、昇降コードが途中で切れた場合、昇降コードの一端の被係止部が外部に露出状態となっているので、作業者は、その露出した被係止部を摘まんで引き抜くだけで、昇降コードを巻取軸から取り外すことができる。従って、昇降コードを巻取軸から容易に取り外すことができる。
また、本発明は、前記係止部は、前記巻取軸と前記キャップとの間に設けられ、前記キャップは、当該キャップを嵌合した前記巻取軸の外周面に対向する位置に配置され、前記巻取軸側が開放され、且つ当該巻取軸の軸方向に貫通した開口を有する第1係止部を備え、前記キャップを前記巻取軸に嵌合した状態で、前記第1係止部と当該巻取軸の外周面とで周囲が囲まれ、前記被係止部よりも径の小さい貫通孔が形成され、当該貫通孔に挿通された前記昇降コードの前記被係止部が当該貫通孔の一端側に係止され、前記第1係止部は、当該貫通孔の一端側に係止された被係止部を外部に露出させる露出部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、昇降コードが途中で切れた場合、作業者は、第1係止部の露出部から露出している被係止部を摘まんで引き抜くだけで、昇降コードを巻取軸から取り外すことができる。従って、昇降コードを巻取軸から容易に取り外すことができる。また、新しい昇降コードを巻取軸に取り付ける場合、被係止部が設けられていない状態の昇降コードの一端を、貫通孔の一方から挿通し、他方側へ突き出す。更に、その突き出た昇降コードの一端を露出部から引き出して被係止部(例えば結び玉)を形成し、この被係止部を貫通孔に係止させればよい。従って、昇降コードを巻取軸に容易に取り付けることができる。従って、昇降コードを容易に交換することができる。また、従来のような別部品の固定用リングによって昇降コードを取り付けることもない。このため、別部品が不要なので、固定用リングが必要な従来装置に比べ、昇降コードの取り付けに伴う組立や製造のコストを低くすることができる。
また、本発明は、前記係止部は、前記巻取軸又は前記キャップに設けられ、前記巻取軸又は前記キャップの外周面に凸状に立設され、当該凸状の部分に当該巻取軸の軸方向に貫通し、前記被係止部よりも幅の小さい溝を有する第2係止部を備え、前記第2係止部の溝に、前記昇降コードを通して当該溝の一端側に前記被係止部を係止することを特徴とする。
この構成によれば、昇降コードが切れた場合、第2係止部の上端が下方を向いた状態であれば、昇降コードが係止部の溝から外れるので、昇降コードを外す手間が不要となる。第2係止部の上端が上方を向いた状態でも、被係止部が第2係止部の溝に嵌まっているだけの状態なので、昇降コードを第2係止部から容易に取り外すことができる。
本発明のブラインドの昇降装置では、昇降コードを容易に交換することができ、昇降コードの取り付けに伴う組立や製造のコストを低くすることができる。
本発明の実施形態に係るブラインドの昇降装置を示した側面図である。 本実施形態のブラインドの昇降装置の構成を示し、(a)は昇降装置の平面図、(b)は(a)に示すA1−A1断面図である。 本実施形態のブラインドの昇降装置における巻取軸に嵌合されるキャップ及び巻取軸の一端部分の構成を示し、(a)はキャップ及び巻取軸の一端部分の平面図、(b)は(a)に示すA2−A2断面図である。 本実施形態のブラインドの昇降装置における巻取軸にキャップを嵌合した部分の構成を示し、(a)は巻取軸にキャップを嵌合した部分の平面図、(b)は(a)に示す矢印Y1からの矢視図である。 本実施形態のブラインドの昇降装置における巻取軸の昇降コードの取付構造を示し、(a)はコード係止部が配設された巻取軸の一端部の構成を示す斜視図、(b)はコード係止部が配設された巻取軸の一端部の平面図である。
<実施形態の構成>
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、本発明の昇降装置を横型ブラインドに適用した場合を例として説明する。図1は、本発明の実施形態に係る横型ブラインドの昇降装置を示した側面図である。
横型ブラインド1は、図1に示すように、窓枠に固定されるヘッドボックス2と、ヘッドボックス2の側端部から吊り下げられた無端状の操作コード3と、ヘッドボックス2から吊り下げられた昇降コード4と、ヘッドボックス2から吊り下げられたラダーコード5と、を備えている。
更に、横型ブラインド1は、昇降コード4の下端部に取り付けられたボトムレール6と、ラダーコード5に支持された複数のスラット7(遮蔽部材)と、を備えている。
ラダーコード5は、室内側と室外側とに前後一対に配置されている。前後のラダーコード5,5の間には、複数のスラット7が上下方向に等間隔に支持されている。
ヘッドボックス2内には、ボトムレール6及び各スラット5を昇降させるための昇降装置10と、各スラット7を傾動させるためのスラット駆動装置20と、が収容されている。
昇降装置10は、プーリー11と、プーリー11に連結されたクラッチ機構12と、クラッチ機構12に連結された駆動軸13と、駆動軸13に連結された巻取軸14と、巻取軸14を回転自在に支持する軸受部材15と、を備えている。
プーリー11は、ヘッドボックス2の側端部に収容されており、操作コード3の上端部が掛けられている。
クラッチ機構12は、プーリー11と駆動軸13とを連結又は切り離すものである。クラッチ機構12の一方側(図1の左側)には、軸受部材15が配置されている。
軸受部材15は、底板部と、底板部に立設された左右二つの側壁と、を有しており、巻取軸14を回転自在に支持するホルダである。
また、軸受部材15の底板部において図1の右側の端部には、昇降コード4及びラダーコード5が鉛直方向に吊り下がるようにガイドする穴部が形成されている。
巻取軸14は円筒状の部材であり、巻取軸14の両端部は、軸受部材15の両側壁に回転自在に支持されている。但し、巻取軸14の一端部(図面に向かって左側)には、後述するキャップ40が取り付けられている。
巻取軸14には、駆動軸13が挿通されており、駆動軸13に連動して巻取軸14が回転するように、駆動軸13と巻取軸14とが係合されている。巻取軸14には、昇降コード4の上端部が固定されている。
昇降装置10では、操作コード3を回転操作して、プーリー11を回転させると、クラッチ機構12を介して、駆動軸13及び巻取軸14が回転する。
そして、巻取軸14に昇降コード4を巻き取ることで、ボトムレール6を上昇させ、ボトムレール6によって下方のスラット7から順次に各スラット7を持ち上げることで、各スラット7を上昇させることができる。
また、巻取軸14に巻き取られた昇降コード4を巻き戻して、ボトムレール6を下降させると、上方のスラット7から順次にラダーコード5に支持され、各スラット7が展開する。
ボトムレール6を下降させるときには、クラッチ機構12によって、プーリー11と駆動軸13とを切り離すことで、ボトムレール6を自重によって下降させることができる。
ヘッドボックス2内には、ボトムレール6を自重によって下降させたときに、巻取軸14にブレーキ力を付与することで、ボトムレール6の下降速度を調整する速度調整装置30が収容されている。速度調整装置30としては、ガバナやオイルダンパ等の減速装置を用いることができる。
また、キャップ40の内部には、ボトムレール6が下降時に障害物に接触したときに、巻取軸14の回転を停止し、ボトムレール6を停止させる障害物検知停止装置{図2(b)参照}18が設けられている。
障害物検知停止装置18は、ボトムレール6が下降時に障害物に接触して、昇降コード4の張力が小さくなると、巻取軸14の端部からストッパが突出し、ストッパが軸受部材15に係合することで、巻取軸14の回転が停止するように構成されている。
スラット駆動装置20は、チルト軸21と、チルト軸21に連結されたチルトドラム22と、を備えている。また、スラット駆動装置20は、軸受部材15に支持されている。
チルト軸21は、歯車機構を介してプーリー11に連結されており、プーリー11に連動して回転するように構成されている。
チルトドラム22は、軸受部材15に回転自在に支持された円筒状の部材である。チルトドラム22には歯車機構を介してチルト軸21が連結されており、チルトドラム22はチルト軸21に連動して回転する。
チルトドラム22の外周面には、螺旋状のチルトスプリング22aが巻き付けられている。チルトドラム22の外周面にチルトスプリング22aが締め付けられている。
また、チルトスプリング22aには、前後二本のラダーコード5,5の上端部が固定されている。
各スラット7が水平な状態において、操作コード3を回転操作して、プーリー11を回転させると、駆動軸13及びチルト軸21が回転する。そして、スラット駆動装置20では、チルト軸21に連動してチルトドラム22及びチルトスプリング22aが回転することで、前後のラダーコード5,5の一方は下降し、他方は上昇する。これにより、前後のラダーコード5,5の間に支持された各スラット7が起き上がり、各スラット7が前後に重なり合う。
次に、前記した昇降装置10における巻取軸14への昇降コード4の取付構造について、図2〜図4を参照して詳細に説明する。図2は昇降装置10の構成を示し、(a)は昇降装置10の平面図、(b)は(a)に示すA1−A1断面図である。図3は昇降装置10における巻取軸14の開口端部(単に、端部ともいう)に嵌合されるキャップ40及び巻取軸14の一端部分の構成を示し、(a)はキャップ40及び巻取軸14の一端部分の平面図、(b)は(a)に示すA2−A2断面図である。図4は巻取軸14にキャップ40を嵌合した部分の構成を示し、(a)は巻取軸14にキャップ40を嵌合した部分の平面図、(b)は(a)に示す矢印Y1からの矢視図である。
図2(a)に示すように、巻取軸14の開口端部(図に向かって左側)にキャップ40が嵌合されている。キャップ40は、図3(a)及び(b)に示すように、第1キャップ部材41と、第2キャップ部材47とが組み合わされて構成されている。
第1キャップ部材41は、各々、径サイズが異なる円筒状の第1円筒部42と第2円筒部43とが、円環板44を介在して左右に一体に固定されている。更に、円環板44の巻取軸14側の側面には、図3(a)に示す平面形状がコ字形状のコード係止部45が一体に形成されている。なお、コード係止部45は、請求項記載の係止部又は第1係止部である。
第1円筒部42は、第2円筒部43よりも径が小さく、図4(a)に示すように、巻取軸14の内部に挿入されて嵌合される径サイズとなっている。また、円環板44は、第2円筒部43よりも径が大きくなっている。第1円筒部42が巻取軸14に嵌合された時には、円環板44に巻取軸14の開口端が当接状態となる。
コード係止部45は、第1円筒部42が巻取軸14の内部に挿入された際に、巻取軸14の外周側(外周面の外側)に位置するように、円環板44に固定されている。また、コード係止部45は、図3(b)に示すように円環板44の片面に、第1円筒部42に対して上下対称に固定されている。各コード係止部45と第1円筒部42との間には、巻取軸14の開口端が挿入可能な間隔G1が開けられている。更に、コード係止部45は、図3(a)に示すように平面形状がコ字形状を成す。このコード係止部45は、平行に伸びる両側の横梁45aの基端が円環板44に固定され、両側の横梁45aの先端同士が縦梁45bで接続されて、コ字形状を成している。
各横梁45aは、図3(b)に示すように、H1の高さを有し、縦梁45bは、高さH1の半分以下のサイズの高さH2を有する。縦梁45bは、横梁45aの高さH1の半分を超える上側に固定されて、横梁45aの上方に一部が突出している。縦梁45bの下面側には、当該下面から巻取軸14の外周面までの高さがH3の開口45c{図4(a)及び(b)参照}が形成されている。この高さH3は、昇降コード4の結び玉4aの最小外径部分よりも小さいサイズとされている。また、各横梁45a、縦梁45b及び円環板44の面で囲まれた平面形状が長方形部分は、図3(a)に破線で示すように昇降コード4の結び玉4aを下記のように係止した際に、結び玉4aが外部に露出する露出窓(露出部)45dとなっている。
開口45cは、巻取軸14への挿入方向に貫通して開口しており、第1円筒部42側(巻取軸14側)は開放状態となっている。つまり、コード係止部45は、アーチ状の開口45cを有する。また、開口45cは、図4(a)に示すように、第1円筒部42を巻取軸14に挿入して嵌合した際に、開口45cの開放側が巻取軸14の外周面で塞がれて貫通孔となる。この貫通孔は、図4(b)に示すように、図4(a)の矢印Y1方向から見た形状が、巻取軸14の軸芯を中心とする同心円の2つの弧と、2つの横梁45aによる平行な直線とで囲んだ概略四角形状となる。また、貫通口の径は、昇降コード4の結び玉4aの外径よりも小さく、結び玉4aが通過できないサイズとなる。
図3(a)及び(b)に示すように、キャップ40が巻取軸14から取り外された状態で、昇降コード4の結び玉4aの根元を開口45cに挿通して、結び玉4aをコード係止部45の露出窓45dに配置して仮係止する。この仮係止は、開口45cに挿通された結び玉4aの根元を、人が手で押さえる等により行う。この仮係止状態で、第1円筒部42を巻取軸14の内部に挿入して嵌合すれば、コード係止部45の内側部分に配置された結び玉4aが、開口45cによる貫通孔で係止されて固定される。なお、結び玉4aは、請求項記載の被係止部である。被係止部は、結び玉4a以外に、昇降コード4の端部に取り付け可能で、且つ貫通孔を通過しない別部材であってもよい。
次に、第2キャップ部材47は、第2円筒部43の内部に挿入嵌合される円筒状の第3円筒部48と、第3円筒部48よりも小径サイズの円筒状の第4円筒部49との開口端が、前後に一体に固定された段差形状を成している。この第2キャップ部材47は、図2(b)に示すように、第1キャップ部材41の内部に障害物検知停止装置18を配置した後、第1キャップ部材41に組み込む。この組み込まれた第1キャップ部材41は、図3(b)に示すように、第2円筒部43の内部に挿入嵌合される。第2キャップ部材49は、図2(a)及び(b)に示すように、軸受部材15に軸支される。
<実施形態の動作>
このような構造において、例えば、昇降コード4が途中で切断した際に、昇降コード4を取り外し、新たな昇降コード4を取り付ける場合について説明する。
まず、昇降コード4が途中で切れた場合、昇降コード4は途中で切れているので、コード係止部45の露出窓45dから露出している結び玉4aを、摘まんで引き抜けばよい。
この後、昇降コード4を巻取軸14に取り付ける場合、作業者は、図1に示すように、ボトムレール6に下端(他端)が接続された昇降コード4を軸受部材15の穴部を通して、巻取軸14の外周面に導く。更に、この導かれた昇降コード4の上端(一端)を、図4(a)に示す開口45cを利用した貫通孔の一方から挿通し、他方側へ突き出す。この突き出た昇降コード4の先端を露出窓45dから引き出して結び、結び玉4aを形成する。この結び玉4aを露出窓45dへ戻せば、昇降コード4は、ボトムレール6の重さで巻取軸14の方向へ引っ張られるので、結び玉4aが貫通孔で係止される。なお、昇降コード4の上端を開口45cに通しにくい場合は、針金状の治具等で押し付けながら行う。
<実施形態の効果>
このように本実施形態のブラインドの昇降装置10によれば、昇降コード4が途中で切れた場合、作業者は、コード係止部45の露出窓45dから露出している結び玉4aを摘まんで引き抜くだけで、昇降コード4を巻取軸14から取り外すことができる。従って、昇降コード4を巻取軸14から容易に取り外すことができる。
また、新しい昇降コード4を巻取軸14に取り付ける場合、ボトムレール6に下端が固定され、軸受部材15の穴部を通して巻取軸14の外周面に導かれた昇降コード4の上端を、コード係止部45の開口45cによる貫通孔の一方から挿通し、他方側へ突き出す。この突き出た昇降コード4の先端を露出窓45dから引き出して結び、この結び玉4aをを露出窓45dへ戻して、結び玉4aを貫通孔で係止させる。従って、昇降コード4を巻取軸14に容易に取り付けることができる。
但し、上述した挿通方向とは逆に、昇降コード4を結び玉4aの逆端の下端側から、開口45cに通して巻取軸14の外周面に導き、更に、軸受部材15の穴部を通してボトムレール6に導く。この導かれた昇降コード4の下端側を、ボトムレール6に接続しても良い。
上述したように、本実施形態の昇降装置10によれば、昇降コード4を容易に交換することができる。また、従来のような別部品の固定用リングによって昇降コード4を取り付けることもない。このため、別部品が不要なので、固定用リングが必要な従来装置に比べ、昇降コード4の取り付けに伴う組立や製造のコストを低くすることができる。
<実施形態の他例>
次に、巻取軸14への昇降コード4の取付構造の他例について、図5を参照して説明する。図5は巻取軸14の昇降コード4の取付構造を示し、(a)はコード係止部40が配設された巻取軸14の一端部の構成を示す斜視図、(b)はコード係止部50が配設された巻取軸14の一端部の平面図である。なお、コード係止部50は、請求項記載の係止部又は第2係止部である。
図5(a)及び(b)に示すように、巻取軸14の一端部の外周面には、コード係止部50が立設されている。
コード係止部50は、図5(a)に示すように、概略四角形の板形状を成し、板形状の下端が、巻取軸14の外周面の湾曲面と同じ曲率で湾曲し、当該外周面に固定されている。この固定は、板形状の両面が巻取軸14の軸方向を向く状態に成されている。
また、コード係止部50は、板形状の上端中央部から下端付近まで縦溝50aが形成されている。縦溝50aは、巻取軸14の軸方向に貫通し、下方から同じ幅で上方に向かって伸び、上端付近で両側に傾斜して上端まで拡がる拡幅形状となっている。即ち、縦溝50aの上端の角部50bは面取りされている。また、縦溝50aの同じ幅で伸びる溝部分は、昇降コード4が挿通でき、結び玉4aが通過できないサイズとなっている。
従って、図5(b)に示すように、コード係止部50の縦溝50aに、昇降コード4の結び玉4aの付根を挿通して、結び玉4aを巻取軸14の開口端側に配置すれば、昇降コード4を外れないように係止できる。これは、昇降コード4の下端側がボトムレール6の重量で引っ張られているので、結び玉4aが縦溝50aに係止されるからである。この係止は、結び玉4aの外形が縦溝50aの幅よりも大きいサイズなので、結び玉4aが縦溝50aを抜けることはない。なお、縦溝50aに、昇降コード4の結び玉4aの付根を挿通する場合、上端に面取りされた角部50bが形成されているので、挿通が容易となる。
このように、昇降コード4を巻取軸14の外周面に立設されたコード係止部50に引っ掛けて係止すれば、昇降コード4の交換を容易に行うことができる。例えば、昇降コード4が途中から切れた場合、昇降コード4をコード係止部50に係止している、ボトムレール6の重量による引張り力が無くなる。このため、結び玉4aを縦溝50aから外せばよいので、昇降コード4を巻取軸14から容易に取り外すことができる。
この後、昇降コード4を巻取軸14に取り付ける場合は、ボトムレール6に下端が接続された昇降コード4の結び玉4aの付根を、コード係止部50の縦溝50aに挿通して結び玉4aを係止すればよい。
このように、本実施形態の他例によれば、昇降コード4を容易に交換することができる。また、昇降コード4が切れた場合、コード係止部50の上端が下方を向いた状態であれば、昇降コード4がコード係止部50から外れるので、昇降コード4を外す手間が不要となる。コード係止部50の上端が上方を向いた状態でも、結び玉4aの付根がコード係止部50の縦溝50aに嵌まっているだけの状態なので、昇降コード4をコード係止部50から容易に外すことができる。
その他、コード係止部50の縦溝50aは、下方から上方に向かうに従い狭い幅となっており、上端付近は角部50bが面取りされた形状であってもよい。この場合、昇降コード4が切れていない通常時において、結び玉4aの付根が外れ難くすることができる。更に、コード係止部50には、縦方向に縦溝50aが形成されている構成としたが、縦溝50aに代え、立設したコード固定部40において、横方向の溝や、斜め方向の溝が形成されていてもよい。また、第2係止部としてのコード係止部50は、キャップ40の第2円筒部43の外周面に設けてもよい。更には、円環板44の外周縁部に縦溝50aのような溝を形成し、これを第2係止部としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、本実施形態では、本発明の昇降装置を、複数のスラットを有する横型ブラインドに適用した場合について説明しているが、本発明の昇降装置は、ローマンシェード(たくし上げカーテン)やプリーツスクリーン等の各種のブラインド(日射遮蔽装置)に適用することができる。
1 横型ブラインド
2 ヘッドボックス
3 操作コード
4 昇降コード
4a 結び玉
5 ラダーコード
6 ボトムレール
7 スラット
10 昇降装置
11 プーリー
12 クラッチ機構
13 駆動軸
14 巻取軸
15 軸受部材
18 障害物検知停止装置
20 スラット駆動装置
30 速度調整装置
40 キャップ
41 第1キャップ部材
42 第1円筒部
43 第2円筒部
44 円環板
45 コード係止部
45a 横梁
45b 縦梁
45c 開口
47 第2キャップ部材
48 第3円筒部
49 第4円筒部
50 コード係止部
50a 縦溝

Claims (3)

  1. 遮蔽部材を上昇又は下降させるための操作コードの操作に応じて、巻取軸に巻き取られ又は巻き戻される昇降コードの端部を、当該巻取軸に固定する構造を有するブラインドの昇降装置であって、
    前記巻取軸、当該巻取軸の一端部に嵌合されるキャップ、当該巻取軸と当該キャップとの間、の何れかに設けた係止部に、前記昇降コードの一端に設けた被係止部を、当該被係止部が外部に露出するように係止した
    ことを特徴とするブラインドの昇降装置。
  2. 前記係止部は、前記巻取軸と前記キャップとの間に設けられ、
    前記キャップは、当該キャップを嵌合した前記巻取軸の外周面に対向する位置に配置され、前記巻取軸側が開放され、且つ当該巻取軸の軸方向に貫通した開口を有する第1係止部を備え、
    前記キャップを前記巻取軸に嵌合した状態で、前記第1係止部と当該巻取軸の外周面とで周囲が囲まれ、前記被係止部よりも径の小さい貫通孔が形成され、当該貫通孔に挿通された前記昇降コードの前記被係止部が当該貫通孔の一端側に係止され、
    前記第1係止部は、当該貫通孔の一端側に係止された被係止部を外部に露出させる露出部を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラインドの昇降装置。
  3. 前記係止部は、前記巻取軸又は前記キャップに設けられ、
    前記巻取軸又は前記キャップの外周面に凸状に立設され、当該凸状の部分に当該巻取軸の軸方向に貫通し、前記被係止部よりも幅の小さい溝を有する第2係止部を備え、
    前記第2係止部の溝に、前記昇降コードを通して当該溝の一端側に前記被係止部を係止する
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラインドの昇降装置。
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