JP4256225B2 - 日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置及び日射遮蔽装置 - Google Patents

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本発明は、日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置及び日射遮蔽装置に関するものである。
横型日射遮蔽装置の一種類として、ヘッドボックス内に設けられた昇降コード巻取装置により、昇降コードを巻取軸に巻取、あるいは昇降コードを巻取軸から巻き戻してスラットを昇降可能としたものがある。これら横型日射遮蔽装置では、スラットの下降中にボトムレールが障害物に当たると昇降コードに緩みが発生し、該昇降コードが絡まる虞があった。そこで、従来、昇降コードに緩みが発生すると、巻取軸の回動を停止させ、ボトムレールの下降動作を自動で停止させていた(例えば、特許文献1〜3参照)。
具体的には、特許文献1又は特許文献2の横型日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置は、巻取軸と一体に回動するラチェットと、ラチェットに係合することでラチェットの回動を停止させ、それに伴い巻取軸の回動を停止させるスライドとを備えている。スライドはスプリングにてラチェットに向かう付勢力が加えられているとともに、昇降コードのテンションにてスプリングの付勢力に抗する力が加えられている。このように形成された横型日射遮蔽装置は、昇降コードのテンションが強いときにはスプリングの付勢力に抗する力が強いためスライドがラチェットと係合することがない。一方、ボトムレールが障害物に当たって昇降コードに緩みが発生すると、昇降コードのテンションが弱くなるのに伴いスプリングの付勢力に抗する力が弱くなり、スライドがラチェット側に移動して該ラチェットと係合することで巻取軸の回動が停止される。
特許第3288641号公報 実公昭58−44797号公報 実用新案登録第2548133号公報
ところで、特許文献1又は特許文献2の横型日射遮蔽装置では、ボトムレールに障害物が当たった際にラチェット及び巻取軸自体の回転を停止させるために、ボトムレール自体の下降が停止されていた。そのため、例えばボトムレールが窓枠などに少し引っ掛かってしまった場合にもボトムレール全体の下降が停止されてしまう場合があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ボトムレールの下降が一瞬阻害された場合にも連続してボトムレールを下降可能な日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置及び日射遮蔽装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、巻取軸をヘッドボックスに回転可能に支持し、前記巻取軸に昇降コードを螺旋状に巻取り、或いは遮蔽材の自重を利用して巻き戻すことにより、該遮蔽材を昇降する日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置において、前記巻取軸は前記昇降コードの巻取り位置から該巻取軸の長手方向に沿って径が小さくなるテーパ面を備えて前記昇降コードを巻取るとき基準巻部を生成可能とし、前記巻取軸の周囲を該巻取軸との間に隙間を設けて覆う被覆部を備え前記昇降コードに前記遮蔽材の荷重がかかった状態で該昇降コードを巻き戻すとき、前記昇降コードを前記巻取り位置から送出可能とし、前記昇降コードに前記遮蔽材の荷重がかからない状態で該昇降コードを巻き戻すとき、前記昇降コードを前記巻取り位置から送出不能とするとともに、前記基準巻部と前記巻取軸とを相対回転可能とし、前記基準巻部とは逆向きに昇降コードを巻取る逆巻部を前記巻取軸に生成可能とした。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被覆部は前記巻取軸の周囲を該巻取軸の全周の半分以上覆っている。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記隙間は前記昇降コードの直径の1本以上2本分未満である。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の発明において、前記被覆部は前記巻取軸の略全長に亘って前記巻取軸を被覆する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の発明において、前記巻取軸の下方で前記昇降コードを屈曲させて該昇降コードの巻取り時或いは巻き戻し時の抵抗を付与する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の発明において、前記被覆部は円筒形状のチューブである。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の発明において、前記被覆部は前記巻取軸に嵌合可能なカバーと該カバーと対向する位置に配設されたコードガイドとで構成されている。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置を備えた日射遮蔽装置。
本発明によれば、ボトムレールの下降が一瞬阻害された場合にも連続してボトムレールを下降可能な日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置及び日射遮蔽装置を提供することができる。
(第一の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第一の実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
図1及び図2に示すように、日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置は、ヘッドボックス1内にサポート部材2が固定されている。サポート部材2の上部にはカバー3が一体に取着されている。
カバー3はヘッドボックス1の長手方向一端に係合爪3aを備えており、該係合爪3aにて前記サポート部材2に取着されている。カバー3の長手方向他端には支持部3bが一体形成されている。支持部3bは側断面略U字状に形成されている。
ヘッドボックス1の内部には巻取軸4が収容されており、該巻取軸4は前記サポート部材2及び支持部3bにて回転可能に支持されている。
巻取軸4は略円筒形状に形成されており、その左端近傍には長手方向(図1において右方向)に沿って径が小さくなるテーパ面を備えている。テーパ面は、巻取軸4の左端近傍にのみ形成されており、それ以外の箇所は樹脂成形金型の抜きテーパのみ設け長手方向にほぼ同径となる円筒形状とされている。
巻取軸4は、その中心部に六角孔4aを備えている。また、巻取軸4の支持部3b側の端部には径方向両側にそれぞれ切欠部4bが形成されている。
六角孔4aには六角棒状の駆動軸5が相対回転不能に貫挿されている。前記駆動軸5は、ユーザが行う日射遮蔽装置の開閉操作に応じて回転駆動される。従って、ユーザが日射遮蔽装置の開閉操作を行うと、それに応じて駆動軸5が回転されるとともに、巻取軸4が回転駆動されるようになっている。
切欠部4bには遮蔽材としてのスラットを昇降するための昇降コード6の一端が係止されている。昇降コード6の一端は、巻取軸4に係止された状態で該巻取軸4とともに一体回転を行うため、巻取軸4が回転駆動されると、該巻取軸4の周囲に昇降コード6が巻回或いは巻き戻しされる。
尚、この際巻取軸4に巻取られる昇降コード6はサポート部材2を介することで、その巻取り位置が設定されており、該巻取り位置は上述したテーパ面の位置となるように位置決めされている。従って、テーパ面上に巻取られた昇降コード6は巻取軸4の左端近傍からテーパ面に沿って順次右側に向かって押し出されるように螺旋状に巻回され、後述する基準巻部9が形成される。また、昇降コード6が巻き戻される際には、該基準巻部9は順次左端から巻き戻される。
一方、昇降コード6の他端は前記サポート部材2に設けられた案内孔2aからヘッドボックス1の下方へ案内されている。サポート部材2は昇降コード6を案内孔2aへ導くガイド部2bを備えている。ガイド部2bは巻取軸4の外周面との間に昇降コード6の直径分の隙間を備えて配設されており、昇降コード6を緩むことなく通過させることができる。昇降コード6は、巻取軸4の下方に位置するガイド部2bの端部にて屈曲して下方に導出されており、昇降コード6には、屈曲することにより発生する摩擦力にて巻取り時或いは巻き戻し時の抵抗が付与される。
ヘッドボックス1の下方へ案内された昇降コード6の他端は、図示しない遮蔽材としてのボトムレールに取着されている。ボトムレールはその自重が昇降コード6の巻き戻しに利用されており、該ボトムレールの自重にて昇降コード6を下方に引っ張ることにより、昇降コード6がサポート部材2からスムーズに送出される。
このように下方に導出された昇降コード6は、昇降コード6にスラット及びボトムレールの荷重がかかっていないとき巻取軸4が巻き戻し方向に回転されると、昇降コード6が屈曲されることにより付与された抵抗により該昇降コード6をサポート部材2から送出することができなくなる。
ボトムレールは昇降コード6の巻取り或いは巻き戻しに応じて昇降動作が行われ、該昇降動作に従ってスラットの引き上げ及び下降を行っている。具体的には、巻取軸4が回転して昇降コード6が巻取られるとボトムレールが引き上げられることによってスラットが引き上げられ、逆に昇降コード6が巻き戻されるとボトムレールが下降されることによってスラットが下降されている。
巻取軸4は被覆部としてのチューブ7にてその外周が全周に亘って覆われている。チューブ7は円筒形状に形成されており、巻取軸4のほぼ全長を覆っている。具体的には、切欠部4bからガイド部2bの配設位置、即ち、サポート部材2の右端までを覆っている。チューブ7の内周面が描く円の半径は巻取軸4の外周面が描く円の半径よりもやや大きく形成されている。チューブ7の内周面が描く円の半径と、巻取軸4の外周面が描く円の半径との差は、具体的には、昇降コード6の直径1本分以上、2本分の長さよりも小さくなるように設定されている。従って、巻取軸4の外周面とチューブ7の内周面との間には昇降コード6の直径1本分以上、2本分未満の隙間が形成される。
このように形成されたチューブ7は、該チューブ7の内周面と巻取軸4の外周面との隙間を所定範囲内に制限し、昇降コード6がチューブ7の内周面と巻取軸4の外周面との間で巻取軸4の径方向に昇降コード6の直径の1本分以上広がらないようになっている。
次に、上記のように構成された日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置の作用を説明する。
図3は、巻取軸4に巻回された昇降コード6の様子を示している。
巻取軸4を巻き戻し方向に回転させてボトムレール及びスラットを下降させている最中に、ボトムレールが障害物などにぶつかると、ボトムレールが下方に移動不能となるため、巻取軸4はそれ以上サポート部材2から下方に昇降コード6を送出できない状態となる。
この状態から更に巻取軸4を巻き戻し方向に回転させると、サポート部材2側(図3において左側)から昇降コード6が送出されないまま巻取軸4が巻き戻し方向に回転されることとなる。このように昇降コード6が送出されない状態で巻取軸4が巻き戻し方向に回転されると、本来送出されるべき長さ分の昇降コード6が巻取軸4の周囲に余分に存在することとなるため、昇降コード6はその巻き込み状態を緩めることで余分な長さ分の昇降コード6を吸収しようとする。
しかし、巻取軸4は周囲に昇降コード6を巻回した状態で、その外縁がチューブ7にて覆われているため、昇降コード6の巻き込み状態を緩めることで余分な長さ分の昇降コード6を吸収することができない。そのため、巻取軸4は該巻取軸4の右端に第一逆巻部8を形成することにて余分な長さ分の昇降コード6を吸収する。
第一逆巻部8は、巻取軸4の左側に形成された基準巻部9とは反対の向きに昇降コード6を巻回して形成されている。即ち、第一逆巻部8は基準巻部9の昇降コード6が巻き戻し方向に回転される際に巻き込みが行われる。第一逆巻部8と基準巻部9との間には第一連結部10が形成されており、該第一連結部10にて第一逆巻部8と基準巻部9との回転方向が変更されている。
尚、第一逆巻部8が形成されるのは、ボトムレールが障害物などにぶつかってから巻取軸4の周りに昇降コード6が1周以上巻回された後であるため、例えば、ボトムレールが窓枠などに少し引っ掛かった程度では第一逆巻部8が形成されず、そのままボトムレールの下降が行われる。
第一逆巻部8に昇降コード6が巻き込まれている際、基準巻部9とその中心部に貫挿された巻取軸4とは互いに相対回転を行っている。第一逆巻部8の巻き込み量が増加している際、巻取軸4に巻回される昇降コード6の総量は変化しておらず、第一逆巻部8の巻き込み量が増加するにつれて基準巻部9の巻き込み量が減少している。
次に、巻取軸4に第一逆巻部8が形成されている状態からボトムレールを引き上げる方向、即ち基準巻部9の巻回方向に動作させたときの昇降コード6の動作について説明する。
巻取軸4がボトムレールを引き上げる方向に回転されると、巻取軸4は切欠部4bにて係止した昇降コード6の一端を該巻取軸4の周囲に巻回する。そして、切欠部4bに係止された昇降コード6の一端とサポート部材2から下方へ送出される昇降コード6との間のテンションが所定値以上となったときに更に巻取軸4が引き上げ方向に回動されることでボトムレールを引き上げ可能となる。即ち、巻取軸4がボトムレールを引き上げる方向に回転されても、昇降コード6にボトムレールを引き上げるだけのテンションがかからないまではボトムレールを引き上げることができない。
巻取軸4がボトムレールを引き上げる方向に回転されると、巻取軸4の切欠部4bに係止された昇降コード6の端部は該方向に巻回され、第二逆巻部11が形成される。第二逆巻部11は第一逆巻部8の反対方向に巻回されており、基準巻部9と同一方向に巻回されている。
第一逆巻部8と第二逆巻部11との間には第二連結部12が形成されており、該第二連結部12にて第一逆巻部8と第二逆巻部11との回転方向が変更されている。第一連結部10及び第二連結部12はともに昇降コード6が湾曲して形成されており、第一連結部10及び第二連結部12を介してその両側でテンションが伝達されることはない。即ち、第一連結部10或いは第二連結部12が形成されている際には昇降コード6に昇降コード6を引き上げるだけのテンションをかけることはできない。
第二逆巻部11に昇降コード6が巻き込まれている際、第一逆巻部8及び基準巻部9とその中心部に貫挿された巻取軸4とは互いに空転している。第二逆巻部11の巻き込み量が増加している際、巻取軸4に巻回される昇降コード6の総量は変化しておらず、第二逆巻部11の巻き込み量が増加するにつれて第一逆巻部8の巻き込み量が減少している。
このようにして、第二逆巻部11の巻き込み量が増加していくと、いずれ第一逆巻部8が無くなり、第二逆巻部11と基準巻部9とが連結される。第二逆巻部11と基準巻部9とが連結されると、第一逆巻部8と基準巻部9との間に形成されていた第一連結部10及び第一逆巻部8と第二逆巻部11との間に形成されていた第二連結部12が無くなる。従って、切欠部4bに係止された昇降コード6の一端とサポート部材2から下方へ送出される昇降コード6との間にテンションを与えることが可能になり、巻取軸4を回転させることでボトムレールを引き上げ可能となる。
尚、第一逆巻部8が無くなるときは、上述したボトムレールが初めに障害物などにぶつかった位置である。また、障害物を取り除き、巻取軸4を下降方向に回転させれば基準巻部9から昇降コード6が巻き戻されボトムレール及びスラットを下降させることができる。
以上記述したように、第一の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置は、巻取軸4の周囲をチューブ7で覆うことで第一逆巻部8を形成することができる。従って、巻取軸4の回転を停止させることなく昇降コード6の巻取軸4の直径方向への緩みの発生を抑制することができる。
(2)日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置は、ボトムレールに障害物が当接しても巻取軸4の回動を停止させることなく障害物が存在するボトムレールの下降のみを停止可能な構成とした。従って、例えば、窓枠に引っ掛かるなどでボトムレールの下降が一瞬阻害された場合にも巻取軸4の回転自体が停止されることが無く、巻取軸4に第一逆巻部8が形成される前であれば連続してボトムレールを下降させることができる。
(3)日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置は、ボトムレールに障害物が当接しても巻取軸4の回動を停止させることなく障害物が存在するボトムレールの下降のみを停止可能な構成とした。従って、ボトムレールの一側が障害物に当接した場合でも、ボトムレールを傾斜させて他側のみを下降させることができる。
(4)巻取軸4の外周面とチューブ7の内周面の間は、昇降コード6の直径の1本分以上、2本分の長さよりも小さい隙間が形成されている。従って、昇降コード6が二重になって巻乱れることなく、基準巻部9、第一及び第二逆巻部8,11を巻回することができる。
(第二の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第二の実施の形態を図6及び図7に従って説明する。尚、第二の実施の形態は、第一の実施の形態における日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置の被覆部としてのチューブ7を変更したものであって、その他の構成は第一の実施の形態に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置と同様のものである。従って、第一の実施の形態に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置と異なる構成のみを以下に説明する。
図6及び図7に示すように、日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置は、樹脂にて成型された被覆部としてのコードガイド13を備えている。コードガイド13は側断面略Y字状に形成されている。コードガイド13は長手方向一端に係合カバー14を備えている。係合カバー14はカバー3の支持部3b(図1及び図2参照)に係合可能に形成されている。コードガイド13は係合カバー14を支持部3bに係合させるとともに、長手方向他端をサポート部材2と係合させて巻取軸4に取着されている。係合カバー14の略中央には駆動軸孔14aが形成されており、該駆動軸孔14aからは六角孔4aに貫挿された駆動軸5が突出されている。
コードガイド13は上部に巻取軸4の外周面に沿った湾曲部としての湾曲面を備えている。湾曲面の内周面が描く円の半径は巻取軸4の外周面が描く円の半径よりもやや大きく形成されている。湾曲面の内周面が描く円の半径と、巻取軸4の外周面が描く円の半径との差は、具体的には、昇降コード6の直径の1本分以上、2本分の長さよりも小さくなるように設定されている。このように形成されたコードガイド13は、湾曲面の内周面と巻取軸4の外周面との間に昇降コード6の直径1本分以上、2本分未満の隙間が形成されるように配設されている。
カバー3は巻取軸4の上方に配設されており、その下面、即ち巻取軸4と対向する側の面が前記湾曲面と略等しい曲率にて形成されている。
カバー3は及び前記コードガイド13と同じく巻取軸4の外周面との間に昇降コード6の直径の1本分以上、2本分未満の隙間が形成されるように、その取着位置が設定されている。また、カバー3及びコードガイド13は合計で巻取軸4の外周面の略半分以上を覆っており、巻取軸4の周方向におけるカバー3の端縁とコードガイド13の端縁までの間隔は巻取軸4の全周の1/4未満となるようにその大きさが設定されている。
このように形成された日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置は、昇降コード6が巻取軸4の径方向に広がろうとした際には、巻取軸4の外周面を略覆うように配設されたカバー3及びコードガイド13にて昇降コード6の広がりを抑制する。具体的には、カバー3及びコードガイド13で覆われている部分は昇降コード6が巻取軸4の径方向に該昇降コード6の直径の1本分以上広がらないようになっている。また、巻取軸4の周方向におけるカバー3の端縁とコードガイド13の端縁までの間隔は巻取軸4の全周の1/4未満と短く設定されているため、該間隔からは昇降コード6が巻取軸4の径方向に該昇降コード6の直径のほぼ1本分以内しか広がらない。
以上記述したように、第二の実施の形態によれば、第一の実施の形態の(1)、(2)に記載の効果に加え以下の効果を奏する。
(1)日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置は、巻取軸4の周囲をカバー3及びコードガイド13で覆うことで第一逆巻部8を形成することができる。従って、巻取軸4の回転を停止させることなく昇降コード6の緩みの発生を抑制することができる。
(2)巻取軸4は、それぞれ別体に形成されたカバー3及びコードガイド13にてその周囲が被覆されている。従って、第一の実施の形態に比べチューブ7に昇降コード6を貫挿する作業を必要とせず、日射遮蔽装置の組み付けを容易に行うことができる。
尚、上記各実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記第一の実施の形態においては、チューブ7は切欠部4bからサポート部材2の右端までを覆っていたが、チューブにもテーパ部を形成し、昇降コード6が巻取られるテーパ面の周囲を覆うようにしてもよい。
・上記第二の実施の形態においては、被覆部としてカバー3及びコードガイド13を用い、該カバー3及びコードガイド13にて巻取軸4の外周面を略覆っていたが、被覆部は昇降コード6が巻取軸4の径方向に広がることを抑制できる構成であればよい。従って、例えば図8に示すように、被覆部として複数の分割カバー15を用い、該分割カバー15にて昇降コード6が巻取軸4の径方向に広がることを抑制してもよい。
詳述すると、分割カバー15は巻取軸4の全周に亘って8箇所、等角度間隔に配設されており、周方向に隣り合う分割カバー15の間隔は巻取軸4の全周の約1/8に設定されている。該間隔は昇降コード6が巻取軸4の径方向に広がることが抑制されるだけ短いため、第二の実施の形態と同様、昇降コード6が巻取軸4の径方向に広がることを抑制することができる。
また、分割カバー15の個数は8箇所に限らず、周方向に隣り合う分割カバーの間隔が巻取軸4の全周の1/4未満であれば、その数及び配設位置を適宜変更してもよい。
・上記各実施の形態においては、チューブ7或いはカバー3とコードガイド13を用いて巻取軸4の周囲を略覆ったが、昇降コード6の緩みを簡単に解消できるものであればこの他のものを用いてもよい。
・上記各実施の形態においては、日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置はボトムレール及びスラットを備えた日射遮蔽装置に用いられていたが、このような日射遮蔽装置以外に、例えばたくし上げカーテンやプリーツカーテンなどに使用してもよい。
・上記各実施の形態においては、巻取軸4は左端近傍にのみテーパ面が形成され、それ以外の箇所は長手方向に同径となる円筒形状に形成されていた。しかし、巻取軸4を該巻取軸4の長手方向全体に亘ってテーパ面を備えて形成してもよい。
第一の実施の形態における日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置の正面図。 第一の実施の形態における日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置の側面図。 巻取軸に巻回される昇降コードの説明図。 巻取軸に巻回される昇降コードの説明図。 巻取軸に巻回される昇降コードの説明図。 第二の実施の形態における日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置の正面図。 第二の実施の形態における日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置の側面図。 別例の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置の側面図。
符号の説明
1…ヘッドボックス
2…サポート部材
3…カバー
4…巻取軸
4b…切欠部
6…昇降コード
7…被覆部としてのチューブ
8…第一逆巻部
9…基準巻部
13…被覆部としてのコードガイド

Claims (8)

  1. 巻取軸をヘッドボックスに回転可能に支持し、前記巻取軸に昇降コードを螺旋状に巻取り、或いは遮蔽材の自重を利用して巻き戻すことにより、該遮蔽材を昇降する日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置において、
    前記巻取軸は前記昇降コードの巻取り位置から該巻取軸の長手方向に沿って径が小さくなるテーパ面を備えて前記昇降コードを巻取るとき基準巻部を生成可能とし、
    前記巻取軸の周囲を該巻取軸との間に隙間を設けて覆う被覆部を備え
    前記昇降コードに前記遮蔽材の荷重がかかった状態で該昇降コードを巻き戻すとき、前記昇降コードを前記巻取り位置から送出可能とし、
    前記昇降コードに前記遮蔽材の荷重がかからない状態で該昇降コードを巻き戻すとき、前記昇降コードを前記巻取り位置から送出不能とするとともに、前記基準巻部と前記巻取軸とを相対回転可能とし、前記基準巻部とは逆向きに昇降コードを巻取る逆巻部を前記巻取軸に生成可能としたことを特徴とする日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
  2. 前記被覆部は前記巻取軸の周囲を該巻取軸の全周の半分以上覆っていることを特徴とする請求項1に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
  3. 前記隙間は前記昇降コードの直径の1本以上2本分未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
  4. 前記被覆部は前記巻取軸の略全長に亘って前記巻取軸を被覆することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
  5. 前記巻取軸の下方で前記昇降コードを屈曲させて該昇降コードの巻取り時或いは巻き戻し時の抵抗を付与することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
  6. 前記被覆部は円筒形状のチューブであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
  7. 前記被覆部は前記巻取軸に嵌合可能なカバーと該カバーと対向する位置に配設されたコードガイドとで構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置を備えた日射遮蔽装置。
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