JP2016037162A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォースリミッタ機構が規制部材のスプールに対する巻取方向への回転を許容しなくても作動手段を作動させる。【解決手段】ウェビング巻取装置10では、プリテンショナ機構38が作動されて、ピニオン40のスプール16に対する回転が許容される際に、ピニオン40によってロックパウル56が回動されて、ロックパウル56によってトリガワイヤ54がせん断される。その後、ピニオン40がロックパウル56に対し更に回転されて、ピニオン40によってロックパウル56のロックピン56Cがせん断されることで、ロックパウル56が回動されて、作動機構52が作動される。このため、フォースリミッタ機構30のトーションシャフト32がロックベース36のスプール16に対する巻取方向への回転を許容しなくても、作動機構52を作動させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、所定の機会にウェビングのフォースリミッタ荷重以上での引出しを許容するウェビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に記載のウェビング巻取装置では、車両の緊急時に、第1ロックベースの引出方向への回転が規制されると共に、フォースリミッタ機構がスプールのフォースリミッタ荷重以上での引出方向への回転を許容する。さらに、第2ロック機構が作動されることで、フォースリミッタ荷重が切替え可能にされる。
ここで、このウェビング巻取装置では、車両の緊急時に、プリテンショナ機構が第1ロックベースを巻取方向へ回転させて、フォースリミッタ機構のトーションシャフトが第1ロックベースのスプールに対する巻取方向への回転を許容することで、ワイヤを介して第2ロック機構が作動される。
特開2008−94280号公報
本発明は、上記事実を考慮し、フォースリミッタ機構が規制部材のスプールに対する巻取方向への回転を許容しなくても作動手段を作動させることができるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング巻取装置は、乗員に装着されるウェビングが巻取られ、巻取方向へ回転されることで前記ウェビングが巻取られると共に、前記ウェビングが引出されることで引出方向へ回転されるスプールと、前記スプールと共に回転される規制部材が設けられ、所定の機会に前記規制部材の引出方向への回転を規制する規制手段と、前記規制手段が前記規制部材の引出方向への回転を規制した際に前記スプールの前記規制部材に対するフォースリミッタ荷重以上での引出方向への回転を許容するフォースリミッタ機構と、回転部材が設けられ、所定の機会に前記回転部材を巻取方向へ回転させることで前記スプールが巻取方向へ回転されるプリテンショナ機構と、前記プリテンショナ機構が前記回転部材を巻取方向へ回転させる際に前記回転部材の前記スプールに対する所定回転量の巻取方向への回転を許容する許容手段と、前記許容手段が前記回転部材の前記スプールに対する巻取方向への回転を許容することにより作動されることで前記フォースリミッタ荷重が切替え可能にされる作動手段と、を備えている。
請求項2に記載のウェビング巻取装置は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、前記フォースリミッタ機構が前記スプールの前記規制部材に対する引出方向への回転を許容することにより前記作動手段が作動される。
請求項3に記載のウェビング巻取装置は、請求項1又は請求項2に記載のウェビング巻取装置において、前記作動手段に設けられると共に、前記回転部材側及び前記スプール側の少なくとも一方に接続され、前記許容手段が前記回転部材の前記スプールに対する巻取方向への回転を許容することにより前記回転部材側及び前記スプール側の少なくとも一方への接続を解除されて移動されることで前記作動手段が作動される作動体を備えている。
請求項4に記載のウェビング巻取装置は、請求項3に記載のウェビング巻取装置において、前記フォースリミッタ機構が前記スプールの前記規制部材に対する引出方向への回転を許容することにより前記作動体が前記回転部材に移動を許容されると共に前記スプール側への接続を解除されて移動されることで前記作動手段が作動される。
請求項1に記載のウェビング巻取装置では、スプールが巻取方向へ回転されることで、スプールにウェビングが巻取られると共に、スプールからウェビングが引出されることで、スプールが引出方向へ回転される。さらに、規制手段の規制部材がスプールと共に回転される。
また、所定の機会に、規制手段が規制部材の引出方向への回転を規制すると共に、フォースリミッタ機構がスプールの規制部材に対するフォースリミッタ荷重以上での引出方向への回転を許容する。しかも、作動手段が作動されることで、フォースリミッタ荷重が切替え可能にされている。
さらに、プリテンショナ機構に回転部材が設けられており、所定の機会に、プリテンショナ機構が回転部材を巻取方向へ回転させることで、スプールが巻取方向へ回転される。
ここで、プリテンショナ機構が回転部材を巻取方向へ回転させる際に、許容手段が回転部材のスプールに対する所定回転量の巻取方向への回転を許容する。さらに、許容手段が回転部材のスプールに対する巻取方向への回転を許容することにより、作動手段が作動される。このため、フォースリミッタ機構が規制部材のスプールに対する巻取方向への回転を許容しなくても、作動手段を作動させることができる。
請求項2に記載のウェビング巻取装置では、フォースリミッタ機構がスプールの規制部材に対する引出方向への回転を許容することにより、作動手段が作動される。このため、仮にプリテンショナ機構が回転部材を巻取方向へ回転させなくても、作動手段を作動させることができる。
請求項3に記載のウェビング巻取装置では、作動手段の作動体が回転部材側及びスプール側の少なくとも一方に接続されており、許容手段が回転部材のスプールに対する巻取方向への回転を許容することにより、作動体が回転部材側及びスプール側の少なくとも一方への接続を解除されて移動されることで、作動手段が作動される。このため、許容手段が回転部材のスプールに対する巻取方向への回転を許容することにより、作動手段を作動させることができる。
請求項4に記載のウェビング巻取装置では、フォースリミッタ機構がスプールの規制部材に対する引出方向への回転を許容することにより、作動体が回転部材に移動を許容されると共にスプール側への接続を解除されて移動されることで、作動手段が作動される。このため、フォースリミッタ機構がスプールの規制部材に対する引出方向への回転を許容することにより、作動手段を作動させることができる。
本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置を示す前方から見た正面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す上方から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置のスプール及びピニオンを示す他側方から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置のロックパウル等を示す一側方から見た側面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置のプリテンショナ機構の第1作動段階におけるロックパウル等を示す図であり、(A)は、一側方から見た側面図であり、(B)は、断面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置のプリテンショナ機構の第2作動段階におけるロックパウル等を示す一側方から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の第2フォースリミッタ機構を示す前側から見た分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の第2フォースリミッタ機構を示す他側方から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の第2フォースリミッタ機構によるフォースリミッタ荷重の切替え時を示す他側方から見た側面図である。 本発明の第2実施形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す前方から見た断面図である。 本発明の第2実施形態に係るウェビング巻取装置の作動機構を示す一側方から見た斜視図である。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置10が前方から見た正面図にて示されており、図2には、ウェビング巻取装置10の主要部が上方から見た断面図にて示されている。なお、図面では、車両前後方向一方(例えば車両前方)を矢印FRで示し、車幅方向外方を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
本実施形態に係るウェビング巻取装置10は、車両に設置されており、ウェビング巻取装置10の前方、一側方及び上方は、それぞれ車幅方向外方、車両前後方向他方(例えば車両後方)及び上方に向けられている。
図1及び図2に示す如く、ウェビング巻取装置10は、支持部材としての断面U字形板状のフレーム12を備えており、フレーム12には、後方の背板12Aと、一側方の脚板12Bと、他側方の脚板12Cと、が設けられている。フレーム12は、背板12Aにおいて、車体に固定されており、これにより、ウェビング巻取装置10が車両に設置されている。脚板12B及び脚板12Cには、略円状の貫通孔14が形成されており、脚板12B及び脚板12Cの貫通孔14は、同軸上に配置されている。また、脚板12Cの貫通孔14の全周には、第1ラチェット歯14A(内歯)が形成されている。
フレーム12の脚板12Bと脚板12Cとの間には、略有底円筒状のスプール16が回転可能に支持されており、スプール16内の脚板12B側の面は、閉塞されている。スプール16には、長尺帯状のウェビング18が長手方向基端側から巻取られており、スプール16が巻取方向(図3等の矢印Aの方向)へ回転されることで、スプール16にウェビング18が巻取られると共に、スプール16からウェビング18が引出されることで、スプール16が引出方向(図3等の矢印Bの方向)へ回転される。また、スプール16からウェビング18が引出されることで、車両の座席に着座した乗員にウェビング18が装着される。
スプール16の脚板12B側には、円柱状の支持軸16Aが一体に設けられており、支持軸16Aは、スプール16から脚板12B側に同軸上に延出されて、脚板12Bの貫通孔14に同軸上に貫通されている。スプール16の脚板12B側の面には、支持軸16Aの径方向外側において、円環状の収容凹部20が同軸上に形成されており、収容凹部20は、スプール16の脚板12B側に開放されている。スプール16の脚板12B側の面には、収容凹部20の径方向外側において、略矩形状の係合凹部22(図3参照)が所定数形成されており、係合凹部22は、スプール16の脚板12B側に開放されている。係合凹部22は、収容凹部20に連通されており、所定数の係合凹部22は、収容凹部20の周方向に等間隔に配置されている。係合凹部22内には、許容手段としての長尺矩形板状の許容部24(図3参照)が設けられており、許容部24の幅方向一端は、係合凹部22の底面と一体にされている。許容部24の長手方向基端は、係合凹部22の巻取方向側の面と一体にされており、許容部24は、長手方向先端側へ向かうに従い引出方向に延伸されている。
スプール16の脚板12B側の端部には、収容孔26が形成されており、収容孔26は、スプール16の脚板12B側及び径方向外側に開放されている。スプール16の周部には、円状の連通孔28が貫通形成されており、連通孔28は、スプール16の軸方向に平行に延伸されると共に、収容孔26に連通されている。
スプール16内には、フォースリミッタ機構30を構成する第1エネルギー吸収部材(第1フォースリミッタ機構)としての金属製で略円柱状のトーションシャフト32が同軸上に設けられており、トーションシャフト32の脚板12B側の一端部32Aは、スプール16に一体回転可能に結合されている。トーションシャフト32の脚板12C側の他端部32Bは、スプール16の脚板12C側に延出されて、脚板12Cの貫通孔14に配置されている。
フレーム12の脚板12C外側には、規制手段としてのロック機構34が設けられている。ロック機構34には、規制部材としての略円板状のロックベース36が設けられており、ロックベース36は、脚板12Cの貫通孔14内に同軸上に配置されている。ロックベース36は、トーションシャフト32と同軸上に配置されており、ロックベース36には、トーションシャフト32の他端部32Bが一体回転可能に結合されている。このため、スプール16、トーションシャフト32及びロックベース36が一体回転可能にされている。
ロックベース36には、ロックプレート(図示省略)が設けられており、ロックプレートには、プレート歯が形成されている。車両の緊急時(車両の衝突時(車両の急減速時又はウェビング18のスプール16からの急激な引出し時)等の所定の機会)には、ロック機構34が作動されて、ロックプレートがロックベース36に対し移動されることで、ロックプレートのプレート歯がフレーム12の脚板12Cの第1ラチェット歯14Aに噛合されて、ロックベース36の引出方向への回転が規制(ロック)される(ロックベース36の巻取方向への回転は許容される)。
フレーム12の脚板12B外側には、プリテンショナ機構38が設けられている。プリテンショナ機構38には、回転部材としてのピニオン40が設けられており、ピニオン40は、スプール16の支持軸16Aが同軸上に挿通されて、支持軸16Aに支持されている。
ピニオン40のスプール16側の面には、支持軸16Aの径方向外側において、略円環板状の収容凸部42が同軸上に形成されており、収容凸部42は、ピニオン40からスプール16側に突出されて、スプール16の収容凹部20に収容(嵌合)されている。ピニオン40のスプール16側の面には、収容凸部42の径方向外側において、略矩形状の係合凸部44(図3参照)が所定数形成されており、係合凸部44は、ピニオン40からスプール16側に突出されている。所定数の係合凸部44は、収容凸部42の周方向に等間隔に配置されており、係合凸部44は、スプール16の係合凹部22の引出方向側の面と許容部24の長手方向先端との間において、係合凹部22に収容されている。このため、係合凸部44の引出方向側の面と係合凹部22の引出方向側の面とが係合されることでスプール16とピニオン40とが引出方向に一体回転されると共に、係合凸部44の巻取方向側の面と許容部24の長手方向先端とが係合されることでスプール16とピニオン40とが巻取方向に一体回転される。
ピニオン40のスプール16側の面には、長尺の案内孔46(図4参照)が形成されており、案内孔46は、スプール16側に開放されている。案内孔46の中間部は、屈曲されており、案内孔46の一側部46A(ピニオン40径方向内側部分)は、引出方向へ向かうに従いピニオン40の径方向内側へ向かう方向に延伸されると共に、案内孔46の他側部46B(ピニオン40径方向外側部分)は、ピニオン40の径方向外側に延伸されている。
プリテンショナ機構38には、第1ガスジェネレータ48が設けられており、車両の制御装置(図示省略)に電気的に接続されている。車両の緊急時(車両の衝突時(車両の衝突が検知された時)等の所定の機会)には、制御装置の制御により、プリテンショナ機構38が作動されて、第1ガスジェネレータ48が高圧のガスを瞬時に発生することで、当該ガスの圧力によりピニオン40が急激に高荷重で巻取方向に回転される。
プリテンショナ機構38のフレーム12とは反対側には、付勢機構50が設けられており、付勢機構50には、付勢手段としてのゼンマイバネ(図示省略)が設けられている。ゼンマイバネの径方向内側端は、スプール16の支持軸16Aに結合されており、ゼンマイバネは、スプール16を巻取方向に付勢して、ウェビング18をスプール16への巻取方向に付勢している。
スプール16からロックベース36には、作動手段としての作動機構52が設けられている。
作動機構52には、接続部材としての金属製で長尺棒状のトリガワイヤ54が設けられており、トリガワイヤ54は、スプール16の連通孔28に挿通されている。トリガワイヤ54の基端は、ロックベース36に結合されており、トリガワイヤ54の先端部は、スプール16の収容孔26に挿入されている。
スプール16の収容孔26内には、作動体(作動部材)としての板状のロックパウル56(図4参照)が基端部において回動可能に支持されており、ロックパウル56の先端には、パウル歯56Aが形成されている。スプール16とロックパウル56との間には、付勢部材としての作動スプリング58(捩りコイルスプリング)が掛渡されており、作動スプリング58は、ロックパウル56をパウル歯56Aがスプール16の径方向外側へ回動する方向に付勢している。ロックパウル56の先端部には、円状の係止孔56Bが形成されており、係止孔56Bは、スプール16側に開放されている。係止孔56Bには、トリガワイヤ54の先端部が挿入(接続)されており、トリガワイヤ54は、ロックパウル56の回動を係止している。ロックパウル56の先端部には、接続部としての円柱状のロックピン56Cが一体に設けられており、ロックピン56Cは、ピニオン40側に突出されて、ピニオン40の案内孔46の屈曲部分に挿入(接続)されている。また、ロックピン56Cは、トリガワイヤ54に比し、せん断強度が高くされている。
フレーム12の脚板12B内側には、フォースリミッタ機構30を構成する第2フォースリミッタ機構60(セレクタブルフォースリミッタ機構)が設けられている。
図7に示す如く、第2フォースリミッタ機構60には、略直方体状のボディ62が設けられており、ボディ62は、脚板12Bに固定されている。ボディ62の中央部には、略円状の凹部62Aが形成されており、凹部62Aは、脚板12B側に開放されている。凹部62Aの底壁には、円状の配置孔62Bが同軸上に貫通形成されており、配置孔62Bには、スプール16の脚板12B側端部が同軸上に挿入されている。
凹部62Aの底壁の上部には、変形部としての略三角形柱状のしごき柱64が一対一体に形成されており、一対のしごき柱64は、それぞれ凹部62Aの底壁から脚板12B側へ突出されると共に、凹部62Aの周方向において互いに離間されている。また、しごき柱64の上側面は、上側に凸状に湾曲されている。
凹部62A内には、一対のしごき柱64の下側において、略円筒状のロックリング66が回転可能に支持されており、ロックリング66内には、スプール16の脚板12B側端部(収容孔26を含む)が同軸上に挿入されている。また、ロックリング66の内周部には、全周において、第2ラチェット歯66A(内歯)が形成されている。
ロックリング66の外周面には、第2エネルギー吸収部材としての金属製で長尺棒状のワイヤ68が巻付けられており、ワイヤ68の一端部は、ロックリング66に係止されている。ワイヤ68の一端部近傍には、しごき部68Aが形成されており、しごき部68Aは、ワイヤ68の径方向内側へ向けて略V字形状に曲げられて形成されて、長手方向両端部がそれぞれボディ62のしごき柱64の上側に載置されている(図8参照)。
ボディ62の上部には、切替部材としての略矩形柱状のスライダ70が支持されており、スライダ70は、上下方向にスライド可能にされている。スライダ70の下面は、下側に凸状に湾曲されており、スライダ70の下面は、ワイヤ68のしごき部68Aの上側に載置されている(図8参照)。
ボディ62の上部には、スライダ70の背板12A側において、切替手段としての切替機構72が設けられている。
切替機構72には、略有底矩形筒状のシリンダ74が設けられており、シリンダ74は、ボディ62の上部に固定されている。シリンダ74の軸方向は、水平に配置されており、シリンダ74の背板12A側の基端は、閉塞されている。
シリンダ74には、略矩形柱状のピストン76が挿入されており、ピストン76の基端部とシリンダ74の内周面との間は、シールされている。ピストン76は、シリンダ74の先端から背板12Aとは反対側に突出されており、ピストン76の先端部は、スライダ70の上側に配置されて、スライダ70の上側へのスライドを係止している(図8参照)。ピストン76の軸方向中間部には、矩形状の切替孔76Aが貫通形成されており、切替孔76Aは、脚板12C側に開放されている。
シリンダ74の基端部内は、第2ガスジェネレータ78に連通されており、第2ガスジェネレータ78は、車両の制御装置(図示省略)に電気的に接続されている。切替機構72は、制御装置の制御により、作動可能にされており、切替機構72が作動された際には、第2ガスジェネレータ78が高圧のガスを瞬時に発生してシリンダ74の基端部内に供給することで、当該ガスの圧力によりピストン76が先端側へ瞬時に移動されて、ピストン76の切替孔76Aがスライダ70の上側に配置される(図9参照)。
制御装置には、体格検出手段(図示省略)が電気的に接続されており、体格検出手段は、ウェビング18が装着された乗員が着座した座席に作用する荷重、乗員に装着されたウェビング18のスプール16からの引出量、及び、ウェビング18が装着された乗員が着座した座席の車両前後方向位置の少なくとも1つによって、ウェビング18が装着された乗員の体格を検出する。体格検出手段は、乗員の体格が予め定められた基準値未満である場合に、乗員が小柄であると判定すると共に、乗員の体格が基準値以上である場合に、乗員が大柄であると判定する。
乗員の体格が基準値未満であることを体格検出手段が検出した場合においては、車両の緊急時(車両の衝突時(車両の衝突が検知された時)等の所定の機会)に、制御装置の制御により、切替機構72が作動される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のウェビング巻取装置10では、スプール16からウェビング18が引出されることで、乗員にウェビング18が装着される。また、付勢機構50のゼンマイバネの付勢力により、ウェビング18がスプール16に巻取られることで、乗員に装着されたウェビング18の弛みが除去される。
車両の緊急時には、ロック機構34が作動されて、ロックプレートがロックベース36に対し移動されることで、ロックプレートのプレート歯がフレーム12の脚板12Cの第1ラチェット歯14Aに噛合されて、ロックベース36の引出方向への回転が規制される。これにより、スプール16の引出方向への回転が制限されて、ウェビング18のスプール16からの引出しが制限されることで、ウェビング18によって乗員が拘束される。
また、車両の緊急時には、制御装置の制御により、プリテンショナ機構38が作動されて、第1ガスジェネレータ48が高圧のガスを瞬時に発生することで、当該ガスの圧力によりピニオン40が急激に高荷重で巻取方向に回転される。このため、ピニオン40の係合凸部44がスプール16の係合凹部22の許容部24を変形(破断を含む)させて、ピニオン40のスプール16に対する巻取方向への所定回転量の回転が許容された後に、ピニオン40の係合凸部44がスプール16の係合凹部22の巻取方向側の面に係合(干渉)されて、ピニオン40がスプール16を急激に高荷重で巻取方向に回転させる。これにより、ウェビング18がスプール16に急激に高荷重で巻取られることで、ウェビング18による乗員の拘束力が増加される。
さらに、車両の緊急時には、乗員の体格が基準値未満であることを体格検出手段が検出した場合(乗員が小柄である場合)に、制御装置の制御により、フォースリミッタ機構30の第2フォースリミッタ機構60において、切替機構72が作動されて、第2ガスジェネレータ78が高圧のガスを瞬時に発生する。このため、当該ガスの圧力によりピストン76が先端側へ瞬時に移動されて、ピストン76の切替孔76Aがスライダ70の上側に配置されることで、スライダ70の上側へのスライドが許容される(図9参照)。一方、乗員の体格が基準値以上であることを体格検出手段が検出した場合には、車両の緊急時に、切替機構72が作動されずに、ピストン76の先端部がスライダ70の上側に配置されて、スライダ70の上側へのスライドが係止される(図8参照)。
また、上述の如くプリテンショナ機構38が作動されてピニオン40のスプール16に対する巻取方向への回転が許容される際には、図5の(A)及び(B)に示す如く、ピニオン40の案内孔46がスプール16のロックパウル56に対し巻取方向に回転されて、案内孔46の一側部46Aの周面にロックパウル56のロックピン56Cが案内されることで、ロックパウル56が作動スプリング58の付勢力に抗してスプール16の径方向内側に回動されて、ロックパウル56の係止孔56Bの周面によってスプール16のトリガワイヤ54の先端部がせん断される。その後、図6に示す如く、ピニオン40のスプール16に対する巻取方向への回転が更に許容されて、案内孔46がロックパウル56に対し巻取方向に更に回転されることで、案内孔46の一側部46Aの周面によってロックパウル56のロックピン56Cがせん断される。このため、ロックパウル56のスプール16径方向外側への回動が許容されることで、ロックパウル56が作動スプリング58の付勢力によってスプール16の径方向外側に回動されて、ロックパウル56のパウル歯56Aが第2フォースリミッタ機構60におけるロックリング66の第2ラチェット歯66Aに噛合される。これにより、作動機構52が作動されて、ロックリング66がスプール16と一体に引出方向に回転可能にされる(スプール16のロックリング66に対する巻取方向への回転は許容される)。また、ロックリング66がスプール16と一体に引出方向に回転される際には、第2フォースリミッタ機構60において、ワイヤ68が、ロックリング66と一体に引出方向に回転されて、一対のしごき柱64及びスライダ70の位置を順次通過される。
上述の如く乗員の体格が基準値以上であること(乗員が大柄であること)を体格検出手段が検出してスライダ70の上側へのスライドが係止される場合に、ワイヤ68がロックリング66と一体に引出方向に回転される際には、ワイヤ68が一対のしごき柱64及びスライダ70によって順次しごき変形される(図8参照)。
このため、この場合において、乗員によってウェビング18が引張られることによるスプール16の引出方向への回転荷重がフォースリミッタ機構30におけるトーションシャフト32の耐捩れ荷重(耐変形荷重)とワイヤ68の一対のしごき柱64及びスライダ70による耐しごき荷重(耐変形荷重)との合計荷重以上である際には、トーションシャフト32が捩れ変形されると共に、ワイヤ68が一対のしごき柱64及びスライダ70によりしごき変形されて、ロックベース36に対するスプール16及びロックリング66の引出方向への回転が許容される。これにより、スプール16の引出方向への回転が許容されるフォースリミッタ荷重がトーションシャフト32の耐捩れ荷重とワイヤ68の一対のしごき柱64及びスライダ70による耐しごき荷重との合計荷重である高荷重にされた状態で、乗員の運動エネルギーがトーションシャフト32の捩れ変形及びワイヤ68の一対のしごき柱64及びスライダ70によるしごき変形によって吸収されて、ウェビング18から乗員に作用される負荷が低減される。このため、大柄である乗員を効果的に保護できる。
一方、上述の如く乗員の体格が基準値未満であること(乗員が小柄であること)を体格検出手段が検出してスライダ70の上側へのスライドが許容される場合に、ワイヤ68がロックリング66と一体に引出方向に回転される際には、スライダ70はワイヤ68によって上側にスライドされてワイヤ68をしごき変形させることができないため、ワイヤ68が一対のしごき柱64のみによって順次しごき変形される(図9参照)。
このため、この場合において、乗員によってウェビング18が引張られることによるスプール16の引出方向への回転荷重がフォースリミッタ機構30におけるトーションシャフト32の耐捩れ荷重(耐変形荷重)とワイヤ68の一対のしごき柱64による耐しごき荷重(耐変形荷重)以上である際には、トーションシャフト32が捩れ変形されると共に、ワイヤ68が一対のしごき柱64によりしごき変形されて、ロックベース36に対するスプール16及びロックリング66の引出方向への回転が許容される。これにより、スプール16の引出方向への回転が許容されるフォースリミッタ荷重がトーションシャフト32の耐変形荷重とワイヤ68の一対のしごき柱64による耐変形荷重との合計荷重である低荷重にされた状態で、乗員の運動エネルギーがトーションシャフト32の捩れ変形及びワイヤ68の一対のしごき柱64によるしごき変形によって吸収されて、ウェビング18から乗員に作用される負荷が低減される。このため、小柄である乗員を効果的に保護できる。
また、仮に車両の緊急時にプリテンショナ機構38が作動されない場合には、乗員によってウェビング18が引張られることによるスプール16の引出方向への回転荷重がフォースリミッタ機構30におけるトーションシャフト32の耐捩れ荷重(耐変形荷重)以上である際に、トーションシャフト32が捩れ変形されて、ロックベース36に対するスプール16の引出方向への回転が許容されることで、ロックベース36によってトリガワイヤ54がスプール16の連通孔28からロックベース36側に引出されて、ロックパウル56の係止孔56Bへのトリガワイヤ54先端部の挿入が解除される。さらに、ロックパウル56のスプール16径方向外側への回動によるロックパウル56のロックピン56Cの回動がピニオン40の案内孔46の他側部46Bに許容される。このため、ロックパウル56が作動スプリング58の付勢力によってスプール16の径方向外側に回動されて、ロックパウル56のパウル歯56Aがロックリング66の第2ラチェット歯66Aに噛合される。これにより、作動機構52が作動されて、ロックリング66がスプール16と一体に引出方向に回転可能にされることで、上述の如くスプール16の引出方向への回転が許容されるフォースリミッタ荷重が高荷重と低荷重とに切替え可能にされる。
ここで、上述の如く、プリテンショナ機構38が作動される際に、スプール16の許容部24がピニオン40のスプール16に対する所定回転量の巻取方向への回転を許容することにより、作動機構52が作動される。このため、フォースリミッタ機構30のトーションシャフト32がロックベース36のスプール16に対する巻取方向への回転(スプール16のロックベース36に対する引出方向への回転)を許容しなくても、作動機構52を作動させることができて、フォースリミッタ荷重を高荷重と低荷重とに切替え可能にできる。これにより、トーションシャフト32が捩れ変形されなくても作動機構52が作動でき、乗員の運動エネルギーを吸収するためのトーションシャフト32の捩れ変形可能回数を多くできて、トーションシャフト32が乗員の運動エネルギーを効果的に吸収できる。
さらに、上述の如く、フォースリミッタ機構30のトーションシャフト32がスプール16のロックベース36に対する引出方向への回転を許容することによっても、作動機構52が作動される。このため、仮にプリテンショナ機構38が作動されなくても、作動機構52を作動させることができて、フォースリミッタ荷重を高荷重と低荷重とに切替え可能にできる。
また、上述の如く、プリテンショナ機構38が作動されることで、作動機構52が作動されて、フォースリミッタ荷重が高荷重と低荷重とに切替え可能にされる。このため、早期にフォースリミッタ荷重を高荷重と低荷重とに切替え可能にできる。
さらに、作動スプリング58のみによって、ロックパウル56を回動させることができて、作動機構52を作動させることができる。このため、作動機構52の部品点数を低減できる。
[第2実施形態]
図10には、本発明の第2実施形態に係るウェビング巻取装置80の主要部が前方から見た断面図にて示されている。
本実施形態に係るウェビング巻取装置80は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図10に示す如く、本実施形態に係るウェビング巻取装置80では、スプール16の脚板12B側の端部に、収容孔26とは別に、設置孔82が形成されており、設置孔82は、スプール16の脚板12B側に開放されると共に、スプール16の連通孔28が連通されている。
ピニオン40の周部には、移動孔84が形成されており、移動孔84は、少なくともスプール16側に開放されている。
作動機構52では、トリガワイヤ54がスプール16の設置孔82に挿入されており、トリガワイヤ54の先端部は、ロックパウル56に挿入(接続)されていない。
図11にも示す如く、作動機構52には、ロックパウル56と共に作動体を構成する移動部材としての略円環板状の回転板86が設けられており、回転板86は、スプール16とピニオン40との間に同軸上に支持されて、回転可能にされている。係止孔56Bは、ロックパウル56に代えて、回転板86に貫通形成されており、係止孔56Bは、回転板86の周方向に長尺にされている。回転板86には、係止孔56Bの引出方向側端部において、係止壁86Aが一体に設けられており、係止壁86Aは、回転板86からスプール16側に延出されている。作動スプリング58は、圧縮コイルスプリングにされて、スプール16とロックパウル56との間に代えて、スプール16と回転板86との間に掛渡されており、作動スプリング58は、回転板86をスプール16に対し巻取方向に付勢している。
スプール16の設置孔82内には、略長尺棒状の移動棒88が設置されており、移動棒88の先端側部分(ピニオン40側部分)及び基端側部分(スプール16側部分)は、スプール16の軸方向に平行に延伸されると共に、移動棒88の中間部分は、スプール16の周方向に延伸されている。移動棒88の中間部分と設置孔82のロックベース36側の面との間には、移動スプリング90が掛渡されており、移動スプリング90は、圧縮コイルスプリングにされて、内部に移動棒88の基端側部分が挿入されると共に、移動棒88をピニオン40側に付勢している。移動棒88の巻取方向側は、スプール16によって係止されており、これにより、移動棒88のスプール16に対する巻取方向側への移動がスプール16によって係止されている。
移動棒88の先端側部分は、回転板86の係止孔56Bの巻取方向側部分に挿入されており、移動棒88の先端側部分は、移動スプリング90の付勢力により、ピニオン40に当接されている。移動棒88の中間部分と回転板86の係止壁86Aとの間には、トリガワイヤ54の先端部が配置されており、作動スプリング58の付勢力による回転板86のスプール16に対する巻取方向への回転が移動棒88及びトリガワイヤ54によって係止されている。
案内孔46は、ピニオン40に代えて、回転板86に貫通形成されており、案内孔46は、引出方向へ向かうに従い回転板86の径方向外側へ向かう方向に延伸されている。また、案内孔46の巻取方向側端部には、ロックパウル56のロックピン56Cが挿入されている。
ここで、車両の緊急時に、プリテンショナ機構38が作動されて、ピニオン40のスプール16に対する巻取方向への所定回転量の回転が許容される際には、ピニオン40の移動孔84が巻取方向に回転されて、移動棒88の先端側部分が移動スプリング90の付勢力により移動孔84に挿入されることで、トリガワイヤ54の先端部の巻取方向側に移動棒88が配置されなくなる。このため、作動スプリング58の付勢力により、トリガワイヤ54が回転板86の係止壁86Aによって巻取方向側に傾倒変形されつつ、回転板86がスプール16に対し巻取方向に回転されることで、ロックパウル56のロックピン56Cが回転板86の案内孔46によって案内されて、ロックパウル56が回転板86の径方向外側に回動される。これにより、ロックパウル56のパウル歯56Aがフォースリミッタ機構30の第2フォースリミッタ機構60におけるロックリング66の第2ラチェット歯66Aに噛合されて、作動機構52が作動される。
また、仮に車両の緊急時にプリテンショナ機構38が作動されない場合には、乗員によってウェビング18が引張られることによるスプール16の引出方向への回転荷重がフォースリミッタ機構30におけるトーションシャフト32の耐捩れ荷重(耐変形荷重)以上である際に、トーションシャフト32が捩れ変形されて、ロックベース36に対するスプール16の引出方向への回転が許容されることで、ロックベース36によってトリガワイヤ54がスプール16の連通孔28からロックベース36側に引出されて、トリガワイヤ54の先端部が回転板86の係止壁86Aの巻取方向側に配置されなくなる。このため、作動スプリング58の付勢力により回転板86がスプール16に対し巻取方向に回転されることで、ロックパウル56のロックピン56Cが回転板86の案内孔46によって案内されて、ロックパウル56が回転板86の径方向外側に回動される。これにより、ロックパウル56のパウル歯56Aがフォースリミッタ機構30の第2フォースリミッタ機構60におけるロックリング66の第2ラチェット歯66Aに噛合されて、作動機構52が作動される。
以上により、本実施形態でも、作動スプリング58のみによってロックパウル56を回動させることによる作用及び効果を除き、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態では、スプール16に許容部24を設けた。しかしながら、スプール16及びピニオン40の少なくとも一方に許容部24を設ければよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、ピニオン40がスプール16の許容部24を変形させて、ピニオン40のスプール16に対する巻取方向への所定回転量の回転が許容された。しかしながら、例えばピニオン40とスプール16との間のスプリング(許容手段)をピニオン40がスプリングの付勢力に抗して変形させて、ピニオン40のスプール16に対する巻取方向への所定回転量の回転が許容されてもよい。
10 ウェビング巻取装置
16 スプール
18 ウェビング
24 許容部(許容手段)
30 フォースリミッタ機構
34 ロック機構(規制手段)
36 ロックベース(規制部材)
38 プリテンショナ機構
40 ピニオン(回転部材)
52 作動機構(作動手段)
56 ロックパウル(作動体)
80 ウェビング巻取装置
86 回転板(作動体)

Claims (4)

  1. 乗員に装着されるウェビングが巻取られ、巻取方向へ回転されることで前記ウェビングが巻取られると共に、前記ウェビングが引出されることで引出方向へ回転されるスプールと、
    前記スプールと共に回転される規制部材が設けられ、所定の機会に前記規制部材の引出方向への回転を規制する規制手段と、
    前記規制手段が前記規制部材の引出方向への回転を規制した際に前記スプールの前記規制部材に対するフォースリミッタ荷重以上での引出方向への回転を許容するフォースリミッタ機構と、
    回転部材が設けられ、所定の機会に前記回転部材を巻取方向へ回転させることで前記スプールが巻取方向へ回転されるプリテンショナ機構と、
    前記プリテンショナ機構が前記回転部材を巻取方向へ回転させる際に前記回転部材の前記スプールに対する所定回転量の巻取方向への回転を許容する許容手段と、
    前記許容手段が前記回転部材の前記スプールに対する巻取方向への回転を許容することにより作動されることで前記フォースリミッタ荷重が切替え可能にされる作動手段と、
    を備えたウェビング巻取装置。
  2. 前記フォースリミッタ機構が前記スプールの前記規制部材に対する引出方向への回転を許容することにより前記作動手段が作動される請求項1記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記作動手段に設けられると共に、前記回転部材側及び前記スプール側の少なくとも一方に接続され、前記許容手段が前記回転部材の前記スプールに対する巻取方向への回転を許容することにより前記回転部材側及び前記スプール側の少なくとも一方への接続を解除されて移動されることで前記作動手段が作動される作動体を備えた請求項1又は請求項2記載のウェビング巻取装置。
  4. 前記フォースリミッタ機構が前記スプールの前記規制部材に対する引出方向への回転を許容することにより前記作動体が前記回転部材に移動を許容されると共に前記スプール側への接続を解除されて移動されることで前記作動手段が作動される請求項3記載のウェビング巻取装置。
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