JP5210125B2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の緊急時に付与手段が変形部材を介して巻取部材に巻取方向への回転力を付与するウエビング巻取装置に関する。
ウエビング巻取装置としては、巻取ドラムの一端部にトーションバーの一端部が一体回転可能に連結されると共に、トーションバーの他端側にプリテンショナ機構及び緊急ロック動作機構が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このウエビング巻取装置では、車両の緊急時に、プリテンショナ機構が作動されてトーションバーの他端部に巻取方向への回転力を付与することで、トーションバー及び巻取ドラムが巻取方向へ回転されて、巻取ドラムがウエビングを巻き取る。
さらに、緊急ロック動作機構がトーションバーの他端部の引出方向への回転を規制すると共に、乗員からウエビングを介して巻取ドラムに引出方向への回転力が作用して、トーションバーが一端部を他端部に対し引出方向へ相対回転されることで、トーションバーが捩れ変形されて、ウエビングの巻取ドラムからの引き出しが許容される。
ここで、このウエビング巻取装置において、プリテンショナ機構がトーションバーの他端部に付与する巻取方向への回転力を大きくしたとする。または、ウエビングの巻取ドラムからの引き出しが許容されるための荷重を小さくするために、トーションバーが捩れ変形されるための荷重を小さくしたとする。
この場合、プリテンショナ機構が作動される際に、トーションバーが他端部を一端部に対し巻取方向へ相対回転されて(一端部を他端部に対し引出方向へ相対回転されて)、トーションバーが捩れ変形される可能性がある。これにより、ウエビングの巻取ドラムからの引き出しが許容される際に、トーションバーの捩れ変形量が少なくなる可能性がある。
また、プリテンショナ機構が作動される際にトーションバーが捩れ変形されることを抑制するために、仮に、巻取ドラムの他端部とトーションバーの他端部とをトーションバー以外のエネルギー吸収部材によって連結したとする。この場合、ウエビングの巻取ドラムからの引き出しが許容されるための荷重が、トーションバーが捩れ変形されるための荷重と当該エネルギー吸収部材が変形されるための荷重とを合わせた荷重になってしまう。
特開2006−159986公報
本発明は、上記事実を考慮し、巻取部材と変形部材の他端側とを変形部材以外のエネルギー吸収部材によって連結しなくても、付与手段が作動される際に変形部材の変形を抑制できるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウエビング巻取装置は、車両の乗員に装着されるウエビングを巻取方向へ回転されることで巻き取ると共に、前記ウエビングが引き出されることで引出方向へ回転される巻取部材と、一端側において前記巻取部材に一体回転可能に連結され、一端側と他端側との間の相対回転によって変形可能にされた変形部材と、車両の緊急時に作動されて前記変形部材の他端側に巻取方向への回転力を付与する付与手段と、車両の緊急時に前記変形部材の他端側の引出方向への回転を規制する規制手段と、前記巻取部材と前記変形部材の他端側との間に設けられ、前記変形部材の他端側が回転される際に遠心力によって前記巻取部材と前記変形部材の他端側とを一体回転可能に連結する連結手段と、を備えている。
請求項2に記載のウエビング巻取装置は、請求項1に記載のウエビング巻取装置において、前記連結手段は、前記変形部材の他端側が回転される際に遠心力によって移動されて前記巻取部材と前記変形部材の他端側とを一体回転可能に連結する移動部材を有している。
請求項3に記載のウエビング巻取装置は、請求項2に記載のウエビング巻取装置において、前記連結手段は、前記移動部材を付勢して前記移動部材の遠心力による移動を制限する付勢手段を有している。
請求項1に記載のウエビング巻取装置では、車両の乗員に装着されるウエビングを、巻取部材が巻取方向へ回転されることで巻き取る一方、ウエビングが引き出されることで巻取部材が引出方向へ回転される。さらに、巻取部材に変形部材の一端側が一体回転可能に連結されており、変形部材は、一端側と他端側との間の相対回転によって、変形可能にされている。
また、車両の緊急時に、付与手段が、作動されて、変形部材の他端側に巻取方向への回転力を付与する。このため、変形部材及び巻取部材が巻取方向へ回転されることで、巻取部材がウエビングを巻き取る。
さらに、車両の緊急時に、規制手段が変形部材の他端側の引出方向への回転を規制する。このため、付与手段が作動された後には、変形部材の他端側の引出方向への回転が規制されると共に、乗員からウエビングを介して巻取部材に引出方向への回転力が作用して、変形部材が一端側を他端側に対し引出方向へ相対回転されることで、変形部材が変形されて、ウエビングの巻取部材からの引き出しが許容される。
ここで、巻取部材と変形部材の他端側との間に設けられた連結手段が、変形部材の他端側が回転される際に、遠心力によって巻取部材と変形部材の他端側とを一体回転可能に連結する。このため、巻取部材と変形部材の他端側とを変形部材以外のエネルギー吸収部材によって連結しなくても、付与手段が作動される際に変形部材の変形を抑制できる。
請求項2に記載のウエビング巻取装置では、連結手段が移動部材を有しており、変形部材の他端側が回転される際に、移動部材が、遠心力によって移動されて、巻取部材と変形部材の他端側とを一体回転可能に連結する。このため、簡単な構成で、巻取部材と変形部材の他端側とを一体回転可能に連結できる。
請求項3に記載のウエビング巻取装置では、連結手段が付勢手段を有しており、付勢手段は、移動部材を付勢して、移動部材の遠心力による移動を制限する。このため、変形部材の他端側が回転される際に、移動部材が、遠心力によって付勢手段の付勢力に抗して移動できて、巻取部材と変形部材の他端側とを一体回転可能に連結できる。一方、変形部材の他端側が回転されない際に、移動部材の移動を付勢手段の付勢力によって抑制できて、巻取部材と変形部材の他端側とが一体回転可能に連結されることを抑制できる。
図1には、本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置10が車幅方向内側から見た断面図にて示されており、図2には、ウエビング巻取装置10が車両前後方向一側から見た側面図にて示されている。さらに、図3には、ウエビング巻取装置10の主要部が車両前後方向一側から見た断面図(図1の3−3線断面図)にて示されている。なお、図面では、車幅方向内側を矢印INで示し、車両前後方向一側を矢印LOで示し、上方を矢印UPで示す。
図1及び図2に示す如く、本実施の形態に係るウエビング巻取装置10には、断面U字形板状のフレーム12が設けられており、フレーム12には、車幅方向内側の背板12Aと、車両前後方向一側の脚板12Bと、車両前後方向他側の脚板12Cと、が設けられている。フレーム12は、背板12Aにおいて、車両に固定されており、これにより、ウエビング巻取装置10が車両に設置されている。
フレーム12の脚板12Bと脚板12Cとの間には、巻取部材としての略円筒状のスプール14が回転可能に配置されている。スプール14には、長尺帯状のウエビング16(ベルト)が基端側から巻き取られており、ウエビング16は、フレーム12から上側へ延出されて、車両のシート(図示省略)に着座した乗員に装着される。また、スプール14が巻取方向(図2等の矢印Aの方向)へ回転されることで、スプール14がウエビング16を巻き取ると共に、ウエビング16がスプール14から引き出されることで、スプール14が引出方向(図2等の矢印Bの方向)へ回転される。
スプール14内には、中心軸に沿って、フォースリミッタ機構18を構成する変形部材(エネルギー吸収部材)としてのトーションシャフト20が挿入されている。トーションシャフト20の脚板12C側の一端20Aは、スプール14の脚板12C側の他端に一体回転可能(相対回転不能)に連結されており、トーションシャフト20は、スプール14と一体に回転可能にされている。
トーションシャフト20の脚板12B側の他端20Bは、回転部材としてのロックギヤ22のスプール14側の一側部24に一体回転可能(相対回転不能)に連結されており、ロックギヤ22は、トーションシャフト20及びスプール14と一体に回転可能にされている。
ロックギヤ22の一側部24は、ロックギヤ22のスプール14とは反対側の他側部26に比し、径が小さくされており、ロックギヤ22の一側部24は、スプール14の脚板12B側の他端内に配置されている。
ロックギヤ22の他側部26の外周全体には、ラチェット歯26A(外歯)が形成されており、ロックギヤ22の他側部26の中心部分には、略円状のクラッチ孔28が形成されている。
図3に詳細に示す如く、ロックギヤ22の一側部24の外周には、連結手段を構成する移動部材としての板状の遠心クラッチ30(パウル)が所定数(本実施の形態では2つ)設けられており、遠心クラッチ30は、ロックギヤ22の一側部24の外周に沿って湾曲されている。遠心クラッチ30の周方向(ロックギヤ22及びスプール14の周方向と同一方向)一端は、ロックギヤ22の他側部26に回動可能に支持されており、遠心クラッチ30は、ロックギヤ22と一体に回転可能にされると共に、周方向一端を中心としてロックギヤ22の径方向外側へ回動可能にされている。
ロックギヤ22の一側部24を挟んで対向する一対の遠心クラッチ30間には、連結手段を構成する付勢手段としての引張コイルスプリング32が架け渡されており、引張コイルスプリング32は、ロックギヤ22の一側部24を貫通されている。引張コイルスプリング32は、遠心クラッチ30をロックギヤ22の一側部24側へ向けて付勢しており、これにより、遠心クラッチ30がスプール14他端の内周面から離間している。
図1及び図2に示す如く、フレーム12の脚板12B外側には、付与手段としてのラック&ピニオン方式によるプリテンショナ機構34が設けられている。
プリテンショナ機構34には、付与部材としてのピニオン36が設けられており、ピニオン36は、ロックギヤ22のスプール14とは反対側に配置されている。
ピニオン36のロックギヤ22側の部分には、柱状のクラッチ部38が設けられており、クラッチ部38は、ロックギヤ22のクラッチ孔28内に回転可能に収容されている。クラッチ部38の外周には、所定数(本実施の形態では5つ)の凸部38Aが形成されており、所定数の凸部38Aは、クラッチ部38の周方向へ等間隔で配置されると共に、それぞれ突出高さが引出方向へ向かうに従い徐々に高くされている。クラッチ部38の外周とクラッチ孔28の外周との間には、各凸部38Aの巻取方向側部分において、クラッチ部材としての円柱状のローラ40が収容されている。
ピニオン36のロックギヤ22とは反対側の部分には、歯車42が設けられており、歯車42の外周全体には、ピニオン歯42A(外歯)が形成されている。
ピニオン36の下側には、収容部材としてのシリンダ44が設けられており、シリンダ44は、上下方向に沿って配置されている。シリンダ44は、フレーム12の脚板12Bに固定されており、シリンダ44の上端は、ピニオン36の歯車42の下側近傍において開口されている。
シリンダ44内の下端(底部)は、略円筒状の連通筒46の一端内に連通されている。連通筒46の他端には、ガス発生装置48が固定されており、ガス発生装置48は、連通筒46の他端を閉塞している。車両の緊急時(衝突時)には、プリテンショナ機構34が作動されることで、ガス発生装置48が高圧のガスを瞬時に発生して連通筒46内を介してシリンダ44内の下端に供給可能にされている。
シリンダ44内には、駆動部材としてのピストン50が設けられており、ピストン50は、シリンダ44内を上下方向へ移動可能にされている。ピストン50には、矩形柱状のラック52が設けられており、ラック52の背板12A側の部分には、ラック歯52Aが形成されている。
図4及び図5に示す如く、車両の緊急時には、ガス発生装置48からシリンダ44内の下端へ供給された高圧のガスの圧力をピストン50が下側から受けて、ピストン50が上側へ移動される。これにより、ピストン50のラック52(ラック歯52A)がピニオン36の歯車42(ピニオン歯42A)に噛合(係合)されて、ピニオン36が巻取方向へ回転される。
図2に示す如く、フレーム12の脚板12Bと脚板12Cとの間には、規制手段を構成する規制部材としての略U字形棒状のロック体54が回動可能に配置されており、ロック体54は、スプール14の下側かつ背板12A側に配置されている。
ロック体54の脚板12B側の一端には、規制部としての板状のロックプレート56が一体に設けられており、ロックプレート56は、ロックギヤ22の他側部26の下側かつ背板12A側に配置されている。ロックプレート56のロックギヤ22側部分には、ロック歯56Aが所定数(本実施の形態では2つ)形成されており、ロック歯56Aは、ロックギヤ22のラチェット歯26Aから離間されている。
プリテンショナ機構34のフレーム12とは反対側には、規制手段を構成する検出手段としてのセンサ機構(図示省略)が設けられている。図5に示す如く、車両の緊急時(急減速時)には、センサ機構がロック体54(ロックプレート56)を上側(ロックギヤ22側)へ回動させることで、ロックプレート56のロック歯56Aがロックギヤ22のラチェット歯26Aに噛合(係合)されて、ロックギヤ22の引出方向への回転が規制(ロック)される(ロックギヤ22の巻取方向への回転は許可される)。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のウエビング巻取装置10では、図5に示す如く、車両の緊急時に、センサ機構がロック体54(ロックプレート56)を上側へ回動させることで、ロックプレート56のロック歯56Aがロックギヤ22のラチェット歯26Aに噛合されて、ロックギヤ22の引出方向への回転が規制される。これにより、トーションシャフト20及びスプール14の引出方向への回転が規制されることで、スプール14からのウエビング16の引き出しが規制されて、ウエビング16に乗員が拘束される。
また、図4及び図5に示す如く、車両の緊急時には、プリテンショナ機構34が作動されることで、ガス発生装置48が高圧のガスを瞬時に発生して連通筒46内を介してシリンダ44内の下端に供給する。このため、当該高圧のガスの圧力をピストン50が下側から受けて、ピストン50が上側へ移動される。これにより、ピストン50のラック52(ラック歯52A)がピニオン36の歯車42(ピニオン歯42A)に噛合されて、ピニオン36が巻取方向へ回転される。
ピニオン36が巻取方向へ回転された際には、ピニオン36のクラッチ部38外周とロックギヤ22のクラッチ孔28外周との間のローラ40が、ピニオン36の巻取方向への回転によって、クラッチ部38の凸部38Aの巻取方向側位置から引出方向側位置に移動される。このため、ローラ40がクラッチ部38(凸部38A)とロックギヤ22(クラッチ孔28の外周面)との間に噛み込まれて(係合されて)、ピニオン36と一体にロックギヤ22が巻取方向へ回転可能にされる。これにより、ピニオン36と一体にロックギヤ22、トーションシャフト20及びスプール14が巻取方向へ回転されて、スプール14がウエビング16を巻き取ることで、ウエビング16による乗員の拘束力が増加される。
ロックギヤ22が巻取方向へ回転される際には、図6に示す如く、所定数の遠心クラッチ30がロックギヤ22と一体に巻取方向へ回転されて、所定数の遠心クラッチ30が遠心力によって引張コイルスプリング32の付勢力に抗してロックギヤ22の径方向外側へ回動される。このため、所定数の遠心クラッチ30が、スプール14他端の内周面に係合されて、ロックギヤ22(トーションシャフト20の他端20B)とスプール14の他端とを一体回転可能(相対回転不能)に連結する。
プリテンショナ機構34の作動が終了して、ロックギヤ22の巻取方向への回転が停止した際には、図3及び図7に示す如く、所定数の遠心クラッチ30の巻取方向への回転が停止されて、所定数の遠心クラッチ30が引張コイルスプリング32の付勢力によってロックギヤ22の径方向内側へ回動される(ロックギヤ22の径方向外側への回動を解除される)。このため、所定数の遠心クラッチ30が、スプール14他端の内周面から離間されて、ロックギヤ22とスプール14の他端との連結を解除することで、ロックギヤ22(トーションシャフト20の他端20B)とスプール14との相対回転が可能になる。
また、上述の如く、ロックプレート56のロック歯56Aがロックギヤ22のラチェット歯26Aに噛合されて、ロックギヤ22(トーションシャフト20の他端20B)の引出方向への回転が規制されている。
これにより、移動力(慣性力等)が作用する乗員からウエビング16を介してスプール14に引出方向へフォースリミッタ荷重以上の荷重(回転力)作用した際には、フォースリミッタ機構18が作動されて、トーションシャフト20が一端20Aを他端20Bに対して引出方向へ相対回転されることで、トーションシャフト20が捩れ変形(捻回変形)される。このため、スプール14が引出方向へ回転されて、ウエビング16のスプール14からの引き出しが許容されることで、ウエビング16から乗員へ作用する荷重が低減されると共に、乗員の運動エネルギーが吸収される。
ここで、上述の如く、プリテンショナ機構34が作動されて、ロックギヤ22が巻取方向へ回転される際には、トーションシャフト20の一端20Aがスプール14の一端に一体回転可能に連結されるのみならず、トーションシャフト20の他端20Bがロックギヤ22及び所定数の遠心クラッチ30を介してスプール14の他端に一体回転可能に連結される。
このため、ピストン50からピニオン36を介して付与されるロックギヤ22の巻取方向への回転力によって、トーションシャフト20が、他端20Bを一端20Aに対して巻取方向へ相対回転されて(一端20Aを他端20Bに対して引出方向へ相対回転されて)、捩れ変形されることを防止できる。
これにより、大人等の体重が大きい乗員に対応するために、プリテンショナ機構34がロックギヤ22(トーションシャフト20の他端20B)に付与する巻取方向への回転力を大きくしたり、子供や老人等の体重が小さい乗員に対応するために、トーションシャフト20が捩れ変形されるための荷重を小さくして、ウエビング16のスプール14からの引き出しが許容されるための荷重(フォースリミッタ荷重)を小さくしても、プリテンショナ機構34が作動された際にトーションシャフト20の捩れ変形を防止できる。
したがって、プリテンショナ機構34が作動される際に、スプール14が充分に巻取方向へ回転できて、ウエビング16による乗員の拘束力を充分に増加できる。さらに、フォースリミッタ機構18が作動される際(ウエビング16のスプール14からの引き出しが許容される際)に、トーションシャフト20の捩れ変形量が少なくなることを防止でき、トーションシャフト20が乗員の運動エネルギーを充分に吸収できる。
しかも、スプール14とトーションシャフト20の他端20B(ロックギヤ22)とをトーションシャフト20以外のエネルギー吸収部材によって連結する必要をなくすことができる。このため、ウエビング16のスプール14からの引き出しが許容されるための荷重(フォースリミッタ荷重)が当該エネルギー吸収部材に影響を受けることを防止できる。
また、車両の通常時(緊急時以外)には、スプール14、トーションシャフト20及びロックギヤ22は、一体に回転される。このため、スプール14、トーションシャフト20及びロックギヤ22と一体に所定数の遠心クラッチ30が回転されて、仮に所定数の遠心クラッチ30がロックギヤ22とスプール14の他端とを一体回転可能に連結しても、不都合が生じることはない。
さらに、遠心クラッチ30が、ロックギヤ22に回動可能に支持されると共に、引張コイルスプリング32によってロックギヤ22の径方向内側へ向けて付勢されている。このため、ロックギヤ22が回転された際には、遠心クラッチ30が、遠心力によって引張コイルスプリング32の付勢力に抗してロックギヤ22の径方向外側へ回動できて、スプール14とロックギヤ22とを一体回転可能に連結できる。一方、ロックギヤ22が回転されない際には、遠心クラッチ30の回動を引張コイルスプリング32の付勢力によって防止できて、スプール14とロックギヤ22とが連結されることを防止できる。これにより、簡単な構成でスプール14とロックギヤ22とを確実に連結状態及び非連結状態にできる。
なお、本実施の形態では、遠心クラッチ30及び引張コイルスプリング32をロックギヤ22に設けた構成としたが、遠心クラッチ30及び引張コイルスプリング32をトーションシャフト20の他端20B側部分に設けた構成としてもよい。
本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置を示す車幅方向内側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置を示す車両前後方向一側から見た側面図である。 本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置の主要部を示す車両前後方向一側から見た断面図(図1及び図7の3−3線断面図)である。 本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置におけるプリテンショナ機構の作動時を示す車幅方向内側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置におけるプリテンショナ機構の作動時を示す車両前後方向一側から見た側面図である。 本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置におけるプリテンショナ機構の作動時を示す車両前後方向一側から見た断面図(図4の6−6線断面図)である。 本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置におけるフォースリミッタ機構の作動時を示す車幅方向内側から見た断面図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
14 スプール(巻取部材)
16 ウエビング
20 トーションシャフト(変形部材)
30 遠心クラッチ(連結手段、移動部材)
32 引張コイルスプリング(連結手段、付勢手段)
34 プリテンショナ機構(付与手段)
54 ロック体(規制手段)

Claims (3)

  1. 車両の乗員に装着されるウエビングを巻取方向へ回転されることで巻き取ると共に、前記ウエビングが引き出されることで引出方向へ回転される巻取部材と、
    一端側において前記巻取部材に一体回転可能に連結され、一端側と他端側との間の相対回転によって変形可能にされた変形部材と、
    車両の緊急時に作動されて前記変形部材の他端側に巻取方向への回転力を付与する付与手段と、
    車両の緊急時に前記変形部材の他端側の引出方向への回転を規制する規制手段と、
    前記巻取部材と前記変形部材の他端側との間に設けられ、前記変形部材の他端側が回転される際に遠心力によって前記巻取部材と前記変形部材の他端側とを一体回転可能に連結する連結手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  2. 前記連結手段は、前記変形部材の他端側が回転される際に遠心力によって移動されて前記巻取部材と前記変形部材の他端側とを一体回転可能に連結する移動部材を有する請求項1記載のウエビング巻取装置。
  3. 前記連結手段は、前記移動部材を付勢して前記移動部材の遠心力による移動を制限する付勢手段を有する請求項2記載のウエビング巻取装置。
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