JP2016036608A - 手押し車 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅方向の寸法を短く設定してコンパクト化を図った場合であっても問題なく座部を使用することができ、加えて、肘置きを設けた場合と同様に、座部に腰掛けたユーザが腰掛けた状態を保持し易く、かつ、座部に腰掛けた状態から立ち上がり易い手押し車を提供する。【解決手段】座部160と、座部160の側方に配置された側部材141L,141Rとを有する手押し車において、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1を、座部160に腰掛けたユーザUの腰部における最も幅が広い位置Wの高さH4よりも低い位置に設定することにより、上記課題を解決できる。【選択図】図5

Description

本発明は、ユーザの歩行を補助する手押し車に関する。
従前より、高齢者や通常の歩行が困難な方々といったユーザの歩行を補助するとともに、買い物の際に荷物を積むことのできる手押し車が知られている。そのような手押し車の中には、ユーザが腰掛けることのできる座部を有するものが開発されている(例えば、特許文献1)。
このように座部を設けることにより、手押し車を使用中のユーザが、疲れを感じたとき等に当該座部に腰掛けて休憩することが可能となり、ユーザに使いやすい手押し車を提供することができる。
また、座部が設けられた手押し車には、当該座部の両側部において、座部に腰掛けた状態でユーザの肘を載せることができる「肘置き」も設けられることが多い。このような肘置きを設けることにより、座部に腰掛けたユーザが立ち上がる際、肘置きに体重の一部をかけて立ち上がり易くなる。また、ユーザが座部に腰掛けている際も、肘置きを利用して自身の体を支持することができ、腰掛けた状態を保持し易くなる。
特開2009−269495号公報
ところで、このような手押し車に寄せられるニーズは様々であり、例えば、幅方向の寸法を短く設定したコンパクトな手押し車のニーズも存在する。
しかしながら、手押し車の幅方向の寸法を短く設定すると、必然的に座部の幅方向の寸法も短くなる。このため、幅方向の寸法を短く設定した手押し車には、従来の肘置きを設けることが困難であった。座部の両側部に設ける肘置き同士の間隔も座部の幅に応じて短くなり、一般的な体格のユーザが座部に腰掛けようとしたとき、肘置きが邪魔になってスムーズに座部を使用できなくなるおそれがあったからである。
もちろん、座部の幅方向の寸法に対して、肘置きの間隔を広く設定すれば、肘置きが邪魔になるおそれは低減するが、これでは「幅方向の寸法を短く設定したコンパクトな手押し車」ではなくなってしまう。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、幅方向の寸法を短く設定してコンパクト化を図った場合であっても問題なく座部を使用することができ、加えて、肘置きを設けた場合と同様に、座部に腰掛けたユーザが腰掛けた状態を保持し易く、かつ、座部に腰掛けた状態から立ち上がり易い手押し車を提供することにある。
この発明のある局面に従うと、座部と、座部の側方に配置された側部材とを有する手押し車であって、側部材の上端位置の高さは、座部に腰掛けたユーザの腰部における最も幅が広い位置の高さよりも低い位置に設定されている手押し車が提供される。
好ましくは、一対の前記側部材が前記座部の両側方に設けられており、
一対の前記側部材同士の間隔は、前記座部に腰掛けた前記ユーザの腰部における最も幅が広い位置の幅よりも狭く設定される。
また、この発明の他の局面に従うと、載置物が載置される載置物載置部材と、載置物載置部材の側方に配置された側部材とを有する手押し車が提供される。
好ましくは、前記載置物載置部材の高さと、前記側部材の上端位置の高さとは、互いに同じ高さに設定される。
なお、本明細書全体を通じて、「載置物載置部材の高さ」とは、載置物載置部材に載置物を載せたとき、当該載置物の底部が当接する載置物載置部材の部位の中で最も高い位置のことをいう(つまり、載置物と当接する載置物載置部材の表面は平らである必要はない。)。また、「側部材の上端位置」とは、手押し車を使用可能な向きで水平な地面に載置したときにおいて、側部材の中で地面から最も離間した部分の位置をいう。また、特記しない場合、「高さ」とは、地面からの高さを意味する。
好ましくは、前記載置物載置部材は、ユーザが腰掛ける座部である。
好ましくは、前記載置物載置部材は、ユーザが腰掛ける座部の上方に配置される。
好ましくは、前記側部材には、前記座部に腰掛けたユーザの体重の一部がかけられる。
この発明によれば、側部材の上端位置の高さを、座部に腰掛けたユーザの腰部における最も幅が広い位置の高さよりも低い位置に設定しているので、座部の幅方向の寸法を狭く設定しているような場合であっても、ユーザが当該座部に着座したり、立ち上がったりする際に側部材がユーザの腰部に当たって邪魔になるおそれが低減され、かつ、座部に着座した状態のユーザが側部材に手を置きやすくなり、ユーザが着座状態を保持しやすい手押し車を提供できる。
第1の実施の形態にかかる手押し車100を示す斜視図である。 第1の実施の形態にかかる手押し車100における、背もたれ部材180を倒した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態にかかる手押し車100を示す正面図である。 第1の実施の形態にかかる手押し車100における、背もたれ部材180を倒した状態を示す正面図である。 第1の実施の形態にかかる手押し車100の座部160に平均的な体型のユーザUが着座した状態を示す正面図である。 変形例にかかる手押し車100を示す正面図である。 変形例にかかる手押し車100を示す正面図である。 変形例にかかる手押し車100を示す正面図である。 変形例にかかる手押し車100を示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態の全体構成>
まずは、図1および図2を参照して、本実施の形態にかかる手押し車100の全体構成について説明する。なお、図1は、第1の実施の形態にかかる手押し車100を示す斜視図である。図2は、第1の実施の形態にかかる手押し車100における、背もたれ部材180を倒した状態を示す斜視図である。
本実施の形態にかかる手押し車100は、主に、一対の前側フレーム111L,111Rと、一対の前側車輪112L,112Rと、一対の後側フレーム113L,113Rと、一対の後側車輪114L,114Rと、一対の中央連結部材116L,116Rと、一対のリンク部材117L,117Rと、座部取付フレーム118と、縦フレーム131L,131Rと、座部160と、一対の背もたれ連結ブラケット165L,165Rと、背もたれ部材180と、ハンドル120と、背もたれ起倒機構101とを備えている。
前側フレーム111L,111Rのそれぞれの上端部は中央連結部材116L,116Rに回動可能に軸着されている。中央連結部材116L,116Rのそれぞれは、座部取付フレーム118の左部と右部にそれぞれ取り付けられている。座部取付フレーム118の後端部は縦フレーム131L,131Rの上下方向中央のやや下寄りに回動可能に軸着されている。
後側フレーム113L,113Rのそれぞれは中央連結部材116L,116Rに挿通されて固定されている。中央連結部材116L,116Rの上端部には、側部材141L,141Rがそれぞれ一体的に形成されている。もちろん、中央連結部材116L、116Rと、側部材141L,141Rとをそれぞれ別体に形成した後、両者を接合するようにしてもよい。後側フレーム113L,113Rのそれぞれの下部は、縦フレーム131L,131Rの下端部に回動可能に軸着されている。
前側フレーム111L,111Rのそれぞれの下端には前側車輪112L,112Rが回転可能に取り付けられている。また、これら前側車輪112L,112Rは、それぞれ前側フレーム111L,111Rに対して左右方向に回動(首振り)自在に取り付けられている。これによって、ユーザは、行きたい方向に手押し車100を進めることができるようになっている。本実施の形態の手押し車100に用いられている前側車輪112L,112Rは、それぞれ回動規制スライド115L,115Rを有している。ユーザは、これら回動規制スライド115L,115Rの上下方向の位置を変えることにより、前側フレーム111L,111Rに対する前側車輪112L,112Rの左右方向への回動を許可したり規制したりすることができる。もちろん、左右方向への回動機構を持たない前側車輪112L,112Rを採用することもできる。
後側フレーム113L,113Rのそれぞれの下端には後側車輪114L,114Rが取り付けられている。
一対の縦フレーム131L,131Rのそれぞれは、後側フレーム113L,113Rの下部に軸着されている。縦フレーム131L,131Rには、ハンドルフレーム121の下部が、挿入量を調節可能に、挿入されている。また、一対の縦フレーム131L,131Rの間には、縦フレーム補強部材132が架設されている。
ハンドルフレーム121は、平面視において略逆U字状に形成されている。ハンドルフレーム121の前方にはブレーキバー123が上下方向に回動可能に取り付けられている。ユーザが、ブレーキバー123を操作すると、図示しないワイヤーを介して、後側車輪114L,114Rに制動力を付勢できるようになっている。
リンク部材117L,117Rの各々は、側面視略L字型の短冊状部材である。リンク部材117L,117Rのそれぞれは、その一端が前側フレーム111L,111Rの上下中央部に軸着されているとともに、その他端が縦フレーム131L,131Rの下部に軸着されている。本実施の形態においては、前側フレーム111L,111Rのそれぞれが縦フレーム131L,131Rから遠ざけられているとき、すなわち手押し車100が使用状態にあるとき、リンク部材117L,117Rが略水平に維持される。そして、前側フレーム111L,111Rのそれぞれが縦フレーム131L,131Rに近づけられるとき、すなわち手押し車100が折り畳まれるとき、本実施の形態においては、リンク部材117L,117Rが下端部を軸にして後上方に回動する。
座部160は、必要に応じて設けられるウレタン等のクッション性のある素材を化粧生地で覆った座部カバー260と、当該座部カバー260内に収容され、座部160の骨組みとなる座部フレーム262とで構成されている。座部フレーム262は、その後端が座部取付フレーム118に軸着されている。座部160は、座部取付フレーム118から吊下げられたバッグ159の蓋を兼ねており、ユーザは、座部フレーム262を後上方に回動させて起こすことによって、バッグ159の上開口を開放することができる。逆に、ユーザが腰掛ける際は、座部フレーム262を倒して座部160の上に座ることになる。
座部取付フレーム118は、その後端が、縦フレーム131L,131Rに軸着されている。座部取付フレーム118の後部には、背もたれ連結ブラケット165L,165Rが取り付けられている。座部取付フレーム118の左側面と右側面とにおける前後方向の略中央部には、中央連結部材116L,116Rが軸着されている。そして、ユーザが、座部取付フレーム118の前部を持ち上げて後上方に回動させると、座部取付フレーム118と前側フレーム111L,111Rと後側フレーム113L,113Rとが縦フレーム131L,131Rに近づき、手押し車100が前後方向にコンパクトに折り畳まれる。
なお、上述したもの以外にも、一対の前側フレーム111L,111R間には補強用フレーム119Aが取り付けられてもよいし、一対の後側フレーム113L,113R間に補強用フレーム119Bが取り付けられてもよい。
次に、背もたれ起倒機構101について説明する。背もたれ起倒機構101は、大略、座部160と、座部取付フレーム118と、背もたれ部材180と、背もたれ連結ブラケット165L,165Rと、必要に応じて設けられる載置物係止部188を備えている。
背もたれ部材180は、背もたれフレーム181と、背もたれカバー182とを備えている。背もたれフレーム181は、丸パイプ等を用いて略U字状に形成された部材であり、各一端部がそれぞれ背もたれ連結ブラケット165L,165Rに対して回動可能に取り付けられている。つまり、背もたれフレーム181は、座部取付フレーム118に対して起倒自在に取り付けられている。
背もたれカバー182は、背もたれフレーム181の先端部を挿入可能なように袋状に形成されたものや、背もたれフレーム181における一方の面のみを覆うように形成されたものであってもよい。
背もたれ部材180における一方の面は背もたれ面200として使用される。具体的に説明すると、背もたれ面200は、背もたれ部材180を座部取付フレーム118に対して起こしたときに、座部160に向かう面のことをいう。つまり、背もたれ部材180を起こした状態で、ユーザが座部160に腰掛けたとき、ユーザの背中が背もたれ部材180の背もたれ面200に当接する。
逆に、背もたれ部材180における背もたれ面200とは反対側の面は、載置物載置面201として使用される。具体的に説明すると、載置物載置面201は、背もたれ部材180を座部取付フレーム118に対して倒したとき(換言すれば、背もたれ面200が座部160に近接するように背もたれ部材180を倒したとき)に、略上方に向かう面である。このように背もたれ部材180を倒した状態で、買物カゴ等の載置物Gを載置物載置面201に載置できる。
なお、第1の実施の形態では、背もたれ連結ブラケット165L,165Rは、座部取付フレーム118に取り付けられており、上述のように、背もたれ部材180は、当該座部取付フレーム118に対して起倒自在に取り付けられているが、背もたれ部材180の取り付け位置はこれに限定されるものではなく、第1の実施の形態で言えば、例えば、縦フレーム131L,131Rや、前側フレーム111L,111R、さらには、後側フレーム113L,113Rに取り付けてもよい。背もたれ部材180が起倒自在に取り付けられるフレームのことを「メインフレーム」という(つまり、第1の実施の形態では、座部取付フレーム118がメインフレームである。)。また、背もたれ連結ブラケット165L,165Rには、背もたれフレーム181の端部が嵌め込まれる凹所166L,166Rがそれぞれ形成されている。当該凹所166L,166Rは、背もたれフレーム181の外径よりもやや小さく形成されている。このため、背もたれフレーム181を凹所166L,166Rに嵌め込んだ状態で多少の振動が加えられたとしても、背もたれフレーム181が不所望に凹所166L,166Rから外れ難くなっている。背もたれ連結ブラケット165L,165Rの形状は当該実施の形態に限定されるものではなく、背もたれ部材180をメインフレームに対して起倒可能に取り付けられるものであれば、他の態様を採ることができる。
載置物係止部188は、載置物載置面201の先端部(座部取付フレーム118に取り付けられた背もたれ部材180の端部から当該背もたれ部材180が延びる方向に最も離間する端部)において載置物載置面201から突設されている。載置物係止部188は、背もたれ部材180の載置物載置面201に載置物Gを載置したとき、当該載置物Gの一部(例えば、載置物Gの底面に近い側面)に当接して、背もたれ部材180が延びる方向に載置物Gが不所望に移動し難くするためのものである。したがって、このような目的を達成できるのであれば、載置物係止部188が載置物載置面201から突出する角度は特に限定されるものではない。また、第1の実施の形態では、載置物係止部188は、背もたれフレーム181の先端側に取り付けられているが、載置物Gが背もたれ部材180が延びる方向(本実施例では、手押し車100の進行方向。)に不所望に移動し難くできるのであれば、載置物係止部188を何処に取り付けるかについても当該実施の形態に限定されるものではない。
<側部材141L,141Rについて>
次に、第1の実施の形態に係る手押し車100における、側部材141L,141Rについて詳細に説明する。上述のように、第1の実施の形態では、側部材141L,141Rは、それぞれ中央連結部材116L,116Rと一体的に形成されている。また、側部材141L,141Rは、その平面形状が略半月状に形成されており、かつ、上端が平面になっている。
また、図3および図4に示すように、側部材141L,141Rは、中央連結部材116L,116Rと比較して、座部160の外側に位置している(前側フレーム111L,111Rよりも外側に位置している。)。このような位置関係を実現させるため、側部材141L,141Rの内側(座部160に臨む側)は、正面視にて大きく外向きに湾曲する湾曲部930L,930Rが形成されている。
さらに、側部材141L,141Rの上端位置について説明する。図3に示すように、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1は、互いに同じ高さに設定されており、かつ、座部160の天面920の高さH2よりも高い位置に設定されている。
また、第1の実施の形態において、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1と、座部160の天面920の高さH2との差ΔHは、背もたれ部材180の厚さT(図4を参照)とほぼ同じ寸法となるように設定されている。つまり、図4に示すように、背もたれ部材180を倒したとき、背もたれ部材180の載置物載置面201の高さH3と、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1とが略同じ高さとなるように設定されている。
さらに、側部材141L,141Rにおける上端位置900L、900Rの高さH1は、図5に示すように、座部160に腰掛けたユーザUの腰部における最も幅が広い位置Wの高さH4よりも低い位置に設定されている。
<第1の実施の形態にかかる側部材141L,141Rの特徴>
第1の実施の形態にかかる側部材141L,141Rによれば、背もたれ部材180を倒したときに、当該背もたれ部材180の載置物載置面201の高さH3と、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1とが略同じ高さとなるように設定されている。これにより、載置物載置面201に買物カゴ等の載置物Gを載置したとき、載置物載置面201と共に側部材141L,141Rで載置物Gの底を支えることができるので、より安定して載置物Gを支持できる。つまり、第1の実施の形態における背もたれ部材180は、載置物載置部材としての役割も有している。また、背もたれ部材180を倒したときの載置物載置面201の高さH3が「載置部載置部材の高さ」となる。
また、側部材141L,141Rにおける上端位置900L、900Rの高さH1は、座部160に腰掛けたユーザUの腰部における最も幅が広い位置Wの高さH4よりも低い位置に設定されている。このため、座部160の天面920の幅を狭く設定しているような場合であっても、ユーザUが当該座部160に着座したり、立ち上がったりする際に側部材141L,141RがユーザUの腰部に当たって邪魔になるおそれを低減できる。さらに、上述のように側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1を低く設定することにより、座部160に着座した状態のユーザUが側部材141L,141Rに手を置きやすくなり、ユーザUが必要に応じて側部材141L,141Rを把持することにより、ユーザUが自身の体を支えて着座した状態を保持しやすくなる(つまり、この場合、側部材141L,141Rは「保持部材」としての役割も有している。)。
さらに、側部材141L,141Rの内側には、正面視にて大きく外向きに湾曲する湾曲部930L,930Rが形成されているので、中央連結部材116L,116Rと比較して、側部材141L,141Rを座部160の外側に位置させることができる。これにより、ユーザUが当該座部160に着座したり、立ち上がったりする際に側部材141L,141RがユーザUの腰部に当たって邪魔になるおそれを更に低減できる。
<変形例>
(1)
側部材141L,141Rの態様は、上述した実施の形態のものに限定されない。例えば、図6に示すように、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1を、座部160の天面920の高さH2と一致するように設定してもよい。図6に示す変形例は、手押し車100の背もたれ部材180が固定されており、座部160に対して背もたれ部材180が起倒可能になっていない場合において好適である。
この場合、座部160が載置物載置部材となり、当該座部160の天面920の高さH2が「載置物載置部材の高さ」となる。当該天面920に買物カゴ等の載置物Gを載置したとき、天面920と共に側部材141L,141Rで載置物Gの底を支えることができるので、より安定して載置物Gを支持できる。
(2)
また、側部材141L,141Rの形状も第1の実施の形態のものに限定されない。例えば、図7に示すように、側部材141L,141Rは、正面視における断面形状において角部940L,940Rを有するような形状であってもよい。図7に示す変形例では、側部材141L,141Rの上方に角部940L,940Rのひとつが形成されており、当該角部940L,940Rの頂部が、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rになっている。
なお、図7では、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1が、座部160の天面920の高さH2と一致するように設定されているが、第1の実施の形態のように、上端位置900L,900Rの高さを座部160の天面920の高さH2よりも高い位置に設定してもよい。
(3)
また、図8に示すように、正面視における断面形状が略円形状の側部材141L,141Rを用いてもよい。この場合も、側部材141L,141Rの上端位置900L,900R(仮想水平線Lと側部材141L,141Rとの接点)の高さH1と座部160の天面920の高さH2とを一致させてもよいし、上端位置900L,900Rの高さを座部160の天面920の高さH2よりも高い位置に設定してもよい。
(4)
さらに、図9に示すように、正面視における断面形状が矩形状の側部材141L,141Rを用いてもよい。この場合も、側部材141L,141Rの上端位置900L,900R(側部材141L,141Rの天面950L,950R)の高さH1と座部160の天面920の高さH2とを一致させてもよいし、上端位置900L,900Rの高さを座部160の天面920の高さH2よりも高い位置に設定してもよい。
(5)
上述した実施例において、側部材141L,141Rは、それぞれ中央連結部材116L,116Rに連結して所定の位置に配設されている。しかし、座部160の側方に配置されているのであれば、側部材141L,141Rの態様にこれに限定されない。例えば、側部材141L,141Rと中央連結部材116L,116Rとを別々に構成し、側部材141L,141Rの後端を縦フレーム131L,131Rに接続させることにより、側部材141L,141Rを縦フレーム131L,131Rから突出させてもよい。また、座部取付フレーム118から、正面視で外側上方向に向けて側部材141L,141Rを配設してもよい。
(6)
背もたれ部材180を可倒式ではなく固定式とした場合において、載置物Gを載置する際に、予め、座部160の天面920に例えば板状の載置物載置部材(図示せず)を載せておいてもよい(つまり、座部160の天面920の上方に載置物載置部材が配置される。)。これにより、載置物Gの底部で座部160の天面920が損傷したり汚れたりするのを回避できる。この場合、座部160に載置した載置物載置部材の天面の高さ(=載置物載置部材の高さ)と、側部材141L,141Rの上端位置900L,900Rの高さH1とを略同じ高さに設定するのが好適である。
(7)
上述した実施例では、一対の側部材141L,141Rを設ける例について説明してきたが、一対の側部材141L,141Rのうち、いずれか一方のみを設けることで本発明の効果を奏することができる。もちろん、両方の側部材141L,141Rを設けるのがより好適である。
(8)
また、図5に示すように、一対の側部材141L,141Rを座部160の両側方に設けた場合、これら一対の側部材141L,141R同士の間隔Wtを座部160に腰掛けたユーザUの腰部における最も幅が広い位置の幅(座位殿幅)Whよりも狭く設定するのが好適である。ここで、「一対の側部材141L,141R同士の間隔Wt」とは、上端位置900L,900Rと同じ高さであって、相対する側部材141L,141Rに最も近い位置にある側部材141L,141R上の点同士の間隔をいう。
この幅(座位殿幅)Whについては、一般社団法人 人間生活工学研究センターが2000年〜2001年にかけて調査した結果が公開されている(URL:http://www.hql.jp/project/funcdb2000/)。この結果によると、206名の高齢者(60〜79歳)男女の当該幅(座位殿幅)Whの平均値は347mmであった。したがって、間隔Wtを当該平均値よりも小さく設定することで、間隔Wtは、多くのユーザUの当該幅(座位殿幅)Whよりも狭くなる。
(9)
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 :手押し車
101 :背もたれ起倒機構
111L :前側フレーム
111R :前側フレーム
112L :前側車輪
112R :前側車輪
113L :後側フレーム
113R :後側フレーム
114L :後側車輪
114R :後側車輪
115L :回動規制スライド
115R :回動規制スライド
116L :中央連結部材
116R :中央連結部材
117L :リンク部材
117R :リンク部材
118 :座部取付フレーム
119A :補強用フレーム
119B :補強用フレーム
120 :ハンドル
121 :ハンドルフレーム
123 :ブレーキバー
131L :縦フレーム
131R :縦フレーム
132 :縦フレーム補強部材
141L :側部材
141R :側部材
159 :バッグ
160 :座部
165L :背もたれ連結ブラケット
165R :背もたれ連結ブラケット
166L :凹所
166R :凹所
180 :背もたれ部材
181 :背もたれフレーム
182 :背もたれカバー
188 :載置物係止部
200 :背もたれ面
201 :載置物載置面
260 :座部カバー
262 :座部フレーム
900L :(側部材の)上端位置
900R :(側部材の)上端位置
920 :(座部の)天面
930L :湾曲部
930R :湾曲部
940L :角部
940R :角部
950L :(側部材の)天面
950R :(側部材の)天面

Claims (7)

  1. 座部と、
    前記座部の側方に配置された側部材とを有する手押し車であって、
    前記側部材の上端位置の高さは、前記座部に腰掛けたユーザの腰部における最も幅が広い位置の高さよりも低い位置に設定されている
    手押し車。
  2. 一対の前記側部材が前記座部の両側方に設けられており、
    一対の前記側部材同士の間隔は、前記座部に腰掛けた前記ユーザの腰部における最も幅が広い位置の幅よりも狭く設定されている請求項1に記載の手押し車。
  3. 載置物が載置される載置物載置部材と、
    前記載置物載置部材の側方に配置された側部材とを有する手押し車。
  4. 前記載置物載置部材の高さと、前記側部材の上端位置の高さとは、互いに同じ高さに設定されている請求項3に記載の手押し車。
  5. 前記載置物載置部材はユーザが腰掛ける座部である、請求項3または4に記載の手押し車。
  6. 前記載置物載置部材はユーザが腰掛ける座部の上方に配置される、請求項3または4に記載の手押し車。
  7. 前記側部材には前記座部に腰掛けたユーザの体重の一部がかけられる、請求項1、2、5、および6のいずれかひとつに記載の手押し車。
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