JP3034015U - 椅子付きショッピングカート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の買い物を楽々運搬でき、かつ、買い物
を収容して堅固に保護でき、さらに子供、特に幼児を安
全に座らせて乗せることのできるショッピングカートを
提供する。 【解決手段】 前輪２及び後輪３を下部に有する長方形
の水平枠体６と、水平枠体６の左右の側枠５の後端から
垂直に立ち上がる左右の押し枠７と、押し枠７の上部か
ら後方に反返る後方反返り部８と、後方反返り部８の後
端のハンドル部９とからカート外枠体１０を構成し、側
壁１１と、そののほぼ２分の１の高さの前壁１２と、側
壁１１と同じ高さの後壁１３と底板から上部開口の長方
形箱枠体１４を構成し、長方形箱枠体１４をカート外枠
体１０の長方形水平枠体６に載置して取付け、後壁１３
に設けた窓枠１６の下枠と前壁１２の前壁上部枠１８間
に取り外し自在に掛け渡して子供が座る椅子となる側面
台形の蓋体１７を有することを特徴とする椅子付きショ
ッピングカート１。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

この考案は買い物を収容して運搬する車輪付きの箱体と手押しハンドルを有す る手押し式のショッピングカートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ショッピングカートは商店街や市場に主婦が買い物に出掛けるときに、 押して行き買った品物を入れて運搬するためのものである。また、スーパーなど の売り場に店内で買う品物を入れてレジに運ぶために使用されるものである。と ころで、ショッピングカーとしても使用できるベビーカーにおいて、ベビーカー の赤ん坊を入れる箱体の上に開閉自在の蓋体を設け、ショッピングカーとして使 用において買い物途中で休憩したい場合に、上記蓋体を倒して蓋を腰掛けるため の椅子として利用するものが実公昭５７−４６２１１号公報に見られる。また、 実開昭５９−１１３２５７号公報には、老人等の杖代用のショッピングカーにお いて背当部を設けた蓋を有するものが見られる。また、実公平６−３０５９５号 公報には、腰掛けることのできる座部を設けた椅子付きカートが見られる。

【０００３】 ところで、上記のベビーカーやショッピングカーは赤ん坊を載せる部分や買い 物を入れる収容体は何れも袋体からなり、かつ前輪と後輪を前後に寄せて折り畳 むことができ、その折り畳み時に袋体も折り畳める構造のものであり、ショッピ ング用として買い物を堅固に保護する頑丈な箱体でない。また、蓋体を座椅子と するときに腰掛けるのは老人や赤ん坊の母親などの大人の休息用としたもので、 幼児などの子供が安全に座れるものではなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案の課題は、大量の買い物を入れることができ、かつ、買い物を 収容して堅固に保護でき、さらに子供、特に幼児を安全に座らせて乗せることの できるショッピングカートを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決する本考案の手段は、左右の前輪２及び後輪３を下部に有す る前枠４及び側枠５からなる長方形の水平枠体６と、該水平枠体６の左右の側枠 ５の後端から垂直に立ち上がる左右の押し枠７と、該押し枠７の上部から後方に 反返る左右の後方反返り部８と、左右の後方反返り部８の後端から内側に直角に 曲折して左右を連接するハンドル部９とからカート外枠体１０を構成し、左右の 側壁１１と、該側壁１１のほぼ２分の１の高さの前壁１２と、該側壁１１と同高 さの後壁１３と底板から上部開口の長方形箱枠体１４を構成し、該長方形箱枠体 １４をカート外枠体１０の長方形水平枠体６に載置して左右の押し枠７内に長方 形箱枠体１４の側壁後部１５を当接して取付け、前壁１２の上部に前壁上部枠１ ８を設け、該前壁上部枠１８と同高さ位置の後壁１３に開口する窓枠１６を設け 、該窓枠１６の下枠と前壁１２の前壁上部枠１８間に取り外し自在に掛け渡して 仕切り、長方形箱枠体１４の前壁１２と後壁１３の間の長さよりわずか長く、前 壁１２と後壁１３の間の平坦部１９と前壁１２と後壁１３から突出する前部突出 端２０及び後部突出端２１からなり、かつ、前部突出端２０及び後部突出端２１ を下方に曲折して側面台形の蓋体１７を構成して有することを特徴とする椅子付 きショッピングカート１である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図面を参照して、本考案の実施の形態を説明する。本考案のショッピングカー ト１は、左右の前輪２及び左右の後輪３の４輪を有する。前輪２はショッピング カート１を押すとき、ショッピングカート１が回転しやすいようにそれぞれキャ スターとなっている。これらの車輪は、前枠４及び左右の側枠５、５からなる長 方形コの字型の水平枠体６の下部に設けられている。水平枠体６は左右の側枠５ 、５のそれぞれの後端から垂直に立ち上がって左右の押し枠７、７となっている 。左右の押し枠７、７の上部は後方にほぼ水平に反返って左右の後方反返り部８ を形成している。左右の後方反返り部８の後端はお互いに内側に向かって直角に 曲折して連なり、ショッピングカート１を押すために手で握るハンドル部９を形 成している。上記の水平枠体６と押し枠７と後方反返り部８とハンドル部９とか らカート外枠体１０を構成している。

【０００７】 上記のカート外枠体１０には水平枠体６の上に載置された買い物を入れる長方 形箱枠体１４がある。これらのカート外枠体１０及び長方形箱枠体１４はほぼ１ ８ｍｍ径の金属パイプを溶接或いはボルト締めして形成している。長方形箱枠体 １４は底板と左右の側壁１１、１１と、これらの側壁１１のほぼ２分の１の高さ の前壁１２と、側壁１１と同じ高さの後壁１３で周辺が囲われている。これらの 底板及び壁は、図面に示す実施形態では空気の流通を図るための多数の小孔を全 面に設けたＦＲＰなどの硬質の強化プラスチック板から形成しているが、金属板 でもよく、或いは金属線を網状に編んだもので形成してもよい。長方形箱枠体１ ４の上部は買い物を入れる口として大きく開口している。長方形箱枠体１４は上 記のように水平枠体６の上に載置されてその側壁後部１５を左右の押し枠７内に 当接して嵌め込まれて取付けられている。側壁のほぼ２分の１の高さの前壁１２ の上部には金属パイプ製の前壁上部枠１８が水平に張られている。後壁１３の中 央分には横長の金属製パイプの上下の横枠とカード外枠体１０の後部隅の立て枠 とから窓枠１６が形成されて開口している。窓枠１６の下辺の横枠の高さは前壁 上部枠１８と同じ高さに設けられている。

【０００８】 そして、この前壁上部枠１８と窓枠１６の下辺の横枠との間には取り外し自在 に掛け渡して仕切るための蓋体１７が載置される。蓋体１７は長方形箱枠体１４ の前壁１２と後壁１３の間の長さより長く、前壁１２と後壁１３の間に張られる 平坦部１９と前壁１２と後壁１３からそれぞれ突出する前部突出端２０及び後部 突出端２１からなっている。蓋体１７は平坦部１９の前部突出端２０及び後部突 出端２１をそれぞれ下方に曲折して側面台形になっている。平坦部１９と前部突 出端２０の折れ曲げ角度はほぼ１１０度で、平坦部１９と後部突出端２１の折れ 曲げ角度はほぼ９０度である。前部突出端２０及び後部突出端２１を上記のよう に曲折することで、蓋体１７を前壁上部枠１８と窓枠１６の下辺の横枠との間に 掛け渡したとき、蓋体１７が前後にずれて外れることなく、さらに、後部突出端 ２１が後壁１３から後方に突出することがないので、ショッピングカート１を押 す人の邪魔にならず、一方、前部突出端２０は鈍角になって下方に曲がっている ので、子供が蓋体１７に座ったとき前に伸ばした足に当たる部分がゆるやかに優 しくフィットする。また、蓋体１７をはずして図２のように裏返して長方形箱枠 体１４に後部突出端２１を下にして後壁１３に立てかけて収容するとき、前部突 出端２０が窓枠１６から後方に出っ張る長さが多少短くなると共に窓枠１６に引 っかけてはめ込み易くなる。ところで、蓋体１７の平坦部１９の長さは長方形箱 枠体１４に後部突出端２１を下にして後壁１３に立てかけて収容するので、長方 形箱枠体１４の底板から窓枠１６の下枠の高さ、即ち、底板から前壁上部枠１８ までの高さと同一とする。さらに、図６に見られるように蓋体１７の裏側は椅子 の座席とするので金属パイプなどで補強する。

【０００９】 長方形箱枠体１４の側壁１１及び後壁１３は前壁のほぼ２倍の高さを有するの で、蓋体１７を座席として掛け渡したとき側壁１１及び後壁１３は蓋体１７に乗 った人が横或いは後に落下しないように防護壁となり、また、ひじ掛け或いは背 もたれにもなる。もちろん蓋体１７は人目に付くことを嫌う買い物を入れた場合 に隠すためにも利用できる。

【００１０】 ショッピングカート１の高さは、実施の形態として、車輪の径をほぼ１５ｃｍ 、長方形箱枠体１４の高さをほぼ５５ｃｍ、長方形箱枠体１４から上方に伸びる 押し枠７及びハンドル部９の高さがほぼ２０ｃｍで、全体の地上高さは９０ｃｍ である。長方形箱枠体１４の前壁１２の高さはほぼ３０ｃｍとする。従って蓋体 １７の平坦部１９の長さもほぼ３０ｃｍで、また、長方形箱枠体１４の前後の長 さもほぼ３０ｃｍとする。長方形箱枠体１４の内巾は同じく３０ｃｍとする。従 って、左右の押し枠７、７間の横巾は枠体を構成する金属パイプの太さを１８ｍ ｍとするとき３７．２ｃｍとなる。これらの大きさはもちろん適宜変更できるこ とは言うまでもない。

【００１１】 図に示すように、この実施の形態では左右の押し枠７の後方反返り部８の直下 には後方にフック２２を取付け、適宜買い物袋その他を掛けることができるよう になっている。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したとおり、本考案は、ショッピングカートとして重い買物を楽々に 運搬することがてき、運搬中に買い物を堅固に保護し、かつ、ショッピングカー トの側部及び後部をひじ掛け或いは背もたれとして囲い、幼児などの子供を安全 に乗せることができるなど、従来にない効果をそうするものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のショッピングカートにおいて、蓋体を
掛け渡して椅子としたものの全体を示す斜視図である。

【図２】本考案のショッピングカートにおいて、蓋体を
外して箱枠体に立てて収容したものの全体を示す斜視図
である。

【図３】本考案のショッピングカートの（ａ）は蓋体を
外した正面図、（ｂ）は蓋体を掛け渡した背面図を示
す。

【図４】本考案のショッピングカートの（ａ）は図２の
側面図で、（ｂ）は図１の側面図を示す。

【図５】本考案のショッピングカートに使用する蓋体の
表面の斜視図である。

【図６】本考案のショッピングカートに使用する蓋体の
裏面の斜視図である。

【符号の説明】

１ 椅子付きショッピングカート ２ 前輪 ３ 後輪 ４ 前枠 ５ 側枠 ６ 水平枠体 ７ 押し枠 ８ 後方反返り部 ９ ハンドル部 １０ カート外枠体 １１ 側壁 １２ 前壁 １３ 後壁 １４ 長方形箱枠体 １５ 側壁後部 １６ 窓枠 １７ 蓋体 １８ 前壁上部枠 １９ 平坦部 ２０ 前部突出端 ２１ 後部突出端

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右の前輪２及び後輪３を下部に有する
   前枠４及び側枠５からなる長方形の水平枠体６と、該水
   平枠体６の左右の側枠５の後端から垂直に立ち上がる左
   右の押し枠７と、該押し枠７の上部から後方に反返る左
   右の後方反返り部８と、左右の後方反返り部８の後端か
   ら内側に直角に曲折して左右を連接するハンドル部９と
   からカート外枠体１０を構成し、左右の側壁１１と、該
   側壁１１のほぼ２分の１の高さの前壁１２と、該側壁１
   １と同高さの後壁１３と底板から上部開口の長方形箱枠
   体１４を構成し、該長方形箱枠体１４をカート外枠体１
   ０の長方形水平枠体６に載置して左右の押し枠７内に長
   方形箱枠体１４の側壁後部１５を当接して取付け、前壁
   １２の上部に前壁上部枠１８を設け、該前壁上部枠１８
   と同高さ位置の後壁１３に開口する窓枠１６を設け、該
   窓枠１６の下枠と前壁１２の前壁上部枠１８間に取り外
   し自在に掛け渡して仕切り、長方形箱枠体１４の前壁１
   ２と後壁１３の間の長さよりわずか長く、前壁１２と後
   壁１３の間の平坦部１９と前壁１２と後壁１３から突出
   する前部突出端２０及び後部突出端２１からなり、か
   つ、前部突出端２０及び後部突出端２１を下方に曲折し
   て側面台形の蓋体１７を構成して有することを特徴とす
   る椅子付きショッピングカート１。 【０００１】