JP2016036393A - 側孔付き導入補助器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】導入補助器具を通して側枝管状器官に医療器具を挿入する際に、側枝管状器官の入口の損傷の発生を低減させ且つ十分なバックアップ力を提供できるようにする。
【解決手段】導入補助器具11は、中心軸線に沿って延び且つ導入管状器官内へ挿入される管状体13を備える。管状体13は、先端部21と、本体部23と、先端部21と本体部23との間に設けられ且つ単数又は複数の湾曲部25a,25bを含むバックアップ提供部25とを有する。単数又は複数の湾曲部25a,25bの一つに側孔27が設けられており、側孔27を通して導入管状器官から分岐する側枝管状器官内へ医療器具を導入させることができる。また、単数又は複数の湾曲部25a,25bのうちの少なくとも一つが、管状体13を導入管状器官に挿入したときに導入管状器官の内壁と当接する当接箇所を生じるように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体の管状器官内へ挿入される管状体を備え、該管状体を通して前記管状器官内へ医療器具を導入させることができる導入補助器具に関する。
血管等の人体の管状器官内の手術では、特許文献1に記載のようなシースイントロデューサや特許文献2に記載のようなガイディングカテーテルなどの導入補助器具を管状器官内に挿入、留置後に、導入補助器具の内部通路内を通して病変部位に治療用カテーテルなどの治療器具を導入する。
管状器官内に留置された導入補助器具を通して病変部位まで治療器具を導入する際には、最初に、管状器官内に留置された導入補助器具の内部通路内に治療器具用ガイドワイヤを挿入して、その先端を病変部位付近まで到達させた後、治療器具用ガイドワイヤの基端部を治療用カテーテルなどの治療器具の先端に挿入し、治療器具を治療器具用ガイドワイヤに沿って病変部位まで案内する。このとき、治療器具用ガイドワイヤや治療器具に基端部側(医師の手元の操作側)から与えられる押す力をその先端部に伝達させることにより、治療器具用ガイドワイヤや治療器具を前進させる。
導入補助器具を挿入した血管(以下、「導入血管」と記載する。)から分岐する側枝血管に病変部位がある場合、例えば、特許文献2に記載のように、先端部と本体部との間に、導入補助器具の先端を標的となる側枝血管の入口へ容易に向けて配置できるような形状に予め形成された湾曲部を有した導入補助器具を用いて、導入補助器具の先端を側枝血管の入口へ向けて配置した後、導入補助器具の先端から治療器具用ガイドワイヤや治療器具(以下、ガイドワイヤ等と記載する。)を延出させ、側枝血管内に挿入して治療を行う。また、側枝血管に狭窄部位があると、ガイドワイヤ等の先端部が狭窄部を通過する際に、ガイドワイヤ等が反力を受け、受けた反力が導入補助器具に作用する。これにより導入補助器具の先端が側枝血管の入口から外れると、ガイドワイヤ等を狭窄部内に押し進めることが困難となるため、例えば特許文献3に記載されているように、上述の湾曲部の一部と導入血管の内壁を接触させて反力を受けることができるようにする方法も利用されている。
特開2003−325671号公報 特開2009−22432号公報 特開2006−326226号公報
従来の導入補助器具では、先端からガイドワイヤ等を延出させるようになっているので、導入血管から分岐する側枝血管にガイドワイヤ等を導入する場合、上述したように、導入補助器具の先端を側枝血管の入口に配置する必要がある。したがって、特許文献2や特許文献3に記載されているような導入補助器具も、先端部に湾曲部を設け、先端を側枝血管の入口へ向けられるようにすることにより、側枝血管へのガイドワイヤ等の導入を可能とさせている。
一方、例えば、大腿動脈に設けた穿刺孔から下行大動脈や上行大動脈に導入補助器具を進める場合、これらから分岐する右腎動脈、左腎動脈、左鎖骨下動脈、左総頚動脈、腕頭動脈、右鎖骨下動脈、右総頚動脈などは、導入補助器具の進行方向に対して導入血管である下行大動脈や上行大動脈から鋭角的に分岐している。特許文献2や特許文献3に記載されているような導入補助器具は、先端部と本体部との間に、先端を側枝血管へ向けるように湾曲させた湾曲部を設けることにより、上記のような側枝血管へのガイドワイヤ等の導入を可能とさせている。しかしながら、特許文献2や特許文献3に記載のような導入補助器具を用いて、導入補助器具の進行方向に対して導入血管から鋭角的に分岐する側枝血管の入口に導入補助器具の先端を向けて配置する又は入口内に挿入することは困難であり、導入補助器具の先端で側枝血管の入口を傷つける恐れがあった。
また、側枝血管の狭窄部位を通過させる際に、ガイドワイヤ等に作用する反力により、導入補助器具の先端が側枝血管の入口から外れることを防止するために、特許文献3に記載されているように、導入補助器具の先端に設けた湾曲部の一部と導入血管を接触させて反力を導入血管の内壁で受けることができるようにしても、導入補助器具の先端から接触点までの距離が長いため、接触点から導入補助器具の先端までの間が撓んで、導入補助器具の先端が側枝血管の入口から外れてしまう可能性がある。この結果、導入補助器具が反力に抗するための十分なバックアップ力(すなわち支持力)をガイドワイヤ等に提供できなくなり、狭窄部へのガイドワイヤ等の挿入が困難となるという問題を生じる。
よって、本発明の目的は、従来技術に存する課題を解決して、導入補助器具を通して側枝管状器官に医療器具を挿入する際に、側枝管状器官の入口の損傷の発生を低減させ且つ十分なバックアップ力を提供できるようにすることにある。
本発明は、上記目的に鑑み、中心軸線に沿って延び且つ導入管状器官内へ挿入される管状体を備え、該管状体の周壁に側孔が設けられており、管状体の側孔を通して前記導入管状器官から分岐する側枝管状器官内へ医療器具を導入させることができる側孔付き導入補助器具であって、前記管状体が、先端部と、本体部と、該先端部と本体部との間に設けられ且つ単数又は複数の湾曲部を含むバックアップ提供部とを有し、前記単数又は複数の湾曲部の一つに前記側孔が設けられていると共に、前記単数又は複数の湾曲部のうちの少なくとも一つが、前記管状体を前記導入管状器官に挿入したときに前記導入管状器官の内壁と当接する当接箇所を生じるように形成されている側孔付き導入補助器具を提供する。
上記側孔付き導入補助器具では、導入管状器官内へ挿入される管状体の側孔を通して導入管状器官から分岐する側枝管状器官内に医療器具を導入するので、管状体の先端を側枝管状器官の入口へ向けて又は入口内に配置する必要がなく、側孔付き導入補助器具の管状体の先端による側枝管状器官の入口の損傷の発生を抑制することができる。一方、側孔を通して側枝管状器官内へ医療器具を導入するためには、導入管状器官内において管状体の側孔を側枝管状器官の入口に配置する必要がある。管状体内に挿通された医療器具は、湾曲部内における側孔の近傍で湾曲させられて側孔から延出するため、狭窄部などを通過させるときに医療器具の先端に作用する反力が、側孔付近の湾曲部の周壁に伝達されやすくなる。これにより、湾曲部が変形したり移動して側孔の位置ずれを起こすと、側枝管状器官内に医療器具を挿入するのが困難となる。しかしながら、上記側孔付き導入補助器具では、バックアップ提供部に含まれる単数又は複数の湾曲部のうちの少なくとも一つを導入管状器官の内壁に当接させることができる。側孔は、このように導入管状器官の内壁に当接して支持される単数又は複数の湾曲部のうちの一つに設けられており、側孔が導入管状器官の内壁との当接箇所の近くに配置されるので、医療器具に作用する反力が側孔の近傍の管状体の周壁に伝達されても、側孔の位置ずれを起こしにくいと共に、医療器具の挿入時に反力に抗するためのバックアップ力を効果的に提供して、側枝管状器官内に医療器具を前進させることができる。なお、本願において、「側孔を側枝管状器官の入口に配置する」とは、側枝管状器官の入口に面する位置のみならず、当該入口の近傍に側孔を配置することを含むものとする。
上記側孔付き導入補助器具では、前記バックアップ提供部は、第1の湾曲部と、前記中心軸線に対して該第1の湾曲部と反対側に湾曲する第2の湾曲部とを含み、前記第1の湾曲部及び前記第2の湾曲部の一方に前記側孔が設けられていることが好ましい。側枝管状器官の入口に配置した側孔から延出する医療器具が側枝管状器官内の狭窄部などを通過する際に受ける反力は、側孔付近の湾曲部を側枝管状器官の入口から離れさせるように導入管状導管を横断する方向にバックアップ提供部に作用する。一方、バックアップ提供部に含まれる第1の湾曲部と第2の湾曲部は中心軸線に対して互いに反対側に湾曲している(すなわち、第1の湾曲部と第2の湾曲部とは全体として概略S字形状をなしている)ので、側孔を側枝管状器官の入口に配置した状態で、側孔が設けられている湾曲部と反対側の湾曲部を側枝管状器官と対向する側の導入管状器官の内壁に当接させることができる。したがって、バックアップ提供部が側枝管状器官の入口と対向する側の導入管状器官の内壁によって支持され、側枝管状器官の入口から離れさせるように導入管状導管を横断する方向にバックアップ提供部に作用する反力に対して効果的なバックアップ力を提供して、側孔の位置ずれを抑制することができる。
上記側孔付き導入補助器具では、前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部は、前記側孔が前記側枝管状器官の入口に位置するように前記導入管状器官内に前記管状体を配置したときに前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部の両方が前記導入管状器官の内壁と当接する当接箇所を生じるように形成されていることがさらに好ましい。一つの実施形態では、前記側孔が前記第1の湾曲部の前記当接箇所と前記第2の湾曲部の前記当接箇所との間に設けられる。
また、前記バックアップ提供部が、前記側孔を設けられた第1の湾曲部を含み、該第1の湾曲部が、前記側孔が前記側枝管状器官の入口に位置するように前記導入管状器官内に前記管状体を配置したときに前記側孔の遠位側及び近位側において前記導入管状器官の内壁と当接箇所を生じるような形状に形成されていてもよい。
前記バックアップ提供部が螺旋形状に延びる螺旋状湾曲部を含み、該螺旋状湾曲部に前記側孔が設けられているようにすることもできる。この場合、前記側孔が前記導入管状器官の軸線方向に向いた前記螺旋状湾曲部の周壁部分に設けられているようにしてもよい。
また、前記側孔付き導入補助器具は、シースイントロデューサ、ガイディングカテーテル又は狭窄部貫通用カテーテルとすることができる。
本発明の側孔付き導入補助器具によれば、医療器具を側枝管状器官内に導入する際に側孔付き導入補助器具の先端を側枝管状器官の入口に配置する必要がなく、側孔付き導入補助器具の先端による側枝管状器官の入口の損傷の発生を低減させることができる。また、側孔が導入管状器官の内壁と当接して支持される湾曲部を含むバックアップ提供部に設けられるので、側孔の位置ずれを起こしにくいと共に、医療器具の挿入時に医療器具に対してバックアップ力を効果的に提供することができる。
本発明の側孔付き導入補助器具の全体構成図を示す平面図である。 側孔付き導入補助器具のバックアップ提供部の他の実施形態を示す線図である。 バックアップ提供部の湾曲部がS字形状を有する側孔付き導入補助器具の使用状態を示す説明図である。 バックアップ提供部の湾曲部がJ字形状を有する側孔付き導入補助器具の使用状態を示す説明図である。 バックアップ提供部の湾曲部が螺旋形状を有する側孔付き導入補助器具の使用状態を示す説明図である。 バックアップ提供部の湾曲部がS字形状を有し且つ二つの接触箇所よりも先端部側に側孔が設けられた変形実施形態を示す断面図である。 バックアップ提供部の湾曲部がS字形状を有し且つ一つの接触箇所を生じさせた側孔付き導入補助器具の使用状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明による側孔付き導入補助器具の実施の形態を説明する。
最初に、図1を参照して、本発明による側孔付き導入補助器具11の全体構成を説明する。導入補助器具11は、血管などの管状器官内(以下、導入管状器官と記載する。)に挿入され、導入管状器官から分岐する側枝管状器官へガイドワイヤや治療器具などの医療器具29を導入することを容易にするための器具である。導入管状器官は、例えば、上行大動脈や下行大動脈などであり、側枝管状器官は、例えば、上行大動脈や下行大動脈から分岐する腕頭動脈、右鎖骨下動脈、右総頚動脈、左総頚動脈、左鎖骨下動脈、左腎動脈、右腎動脈などである。しかしながら、これらは例示であり、導入管状器官や側枝管状器官はこれらに限定されるものではない。
以下では、シースイントロデューサを導入補助器具11の例として、導入補助器具11を説明する。しかしながら、導入補助器具11は、医療器具29を人体などの管状器官内へ導入することを補助するための器具であればシースイントロデューサに限定されるものではなく、例えばガイディングカテーテルや狭窄部貫通用カテーテルなどとすることも可能である。
導入補助器具11は、中心軸線に沿って延びる管状体13と、器具本体15と、器具本体15から延びる接続チューブ17と、三方切換弁19とを備える。管状体13は、適宜の合成樹脂材料から形成された例えばシースチューブなどの可撓性管である。器具本体15は、適宜の合成樹脂材料から形成されたシースハブのような概略円筒形状の部材であり、管状体13の基端部に外嵌固定されている。接続チューブ17は、適宜の合成樹脂材料から形成されている可撓性管であり、器具本体15の内部に連通するように器具本体15に接続されている。接続チューブ17の自由端部(器具本体15に接続されている端部と反対側の端部)には、三方切換弁19が接続されており、レバーの操作により三つのポートのうちの任意の二つを連通させることができるようになっている。このような三方切換弁は周知のものであり、本発明の本質的な特徴とは無関係のものであるので、その構造についての詳しい説明は省略する。
管状体13は、内部に医療器具29を挿通することができる内部通路が設けられており、遠位端部に位置する先端部21と、概略直線形状の本体部23と、先端部21と本体部23との間に設けられたバックアップ提供部25を有する。バックアップ提供部25は、単数又は複数の湾曲部25a,25bを有し、単数又は複数の湾曲部25a,25bのうちの一つの周壁に、医療器具29の通過を許容する側孔27が設けられている。図1に示されている実施形態では、先端部21に最も近い側に位置する湾曲部25aに側孔21が設けられている。しかしながら、湾曲部25a以外の湾曲部25bに側孔27が設けられていてもよく、各湾曲部25a,25bにそれぞれ一つの側孔27が設けられていてもよい。
バックアップ提供部25は、側孔27が側枝管状器官の入口に位置するように導入管状器官内に管状体13を配置したときにバックアップ提供部25に含まれる湾曲部25a,25bの少なくとも一つが導入管状器官の内壁と当接する当接箇所を生じるような形状及び寸法に形成されている。すなわち、バックアップ提供部25の湾曲部25a,25bの形状及び寸法並びに湾曲部25a又は25bにおいて側孔27が設けられる位置は、管状体13が挿入される導入管状器官の形状及び寸法並びに導入管状器官における側枝管状器官の入口の位置に応じて、様々に設計され得る。
側孔27は、器具本体15から管状体13内に挿通された医療器具29を通過させ外部に延出させる機能を果たす。側孔27の大きさ及び形状は、医療器具29を通過させることができれば、任意に選択することができ、例えば、短軸方向の長さが医療器具29の外径よりも大きい長楕円形状とすることができる。
導入補助器具11では、管状体13に上述したような側孔27が設けられているので、側孔27を側枝管状器官の入口(その近傍を含む)に予め配置して、器具本体15から管状体13内に挿通された医療器具29を側孔27を通して外部に延出させることにより、医療器具29を容易に側枝管状器官内に導入させることができる。すなわち、側枝管状器官内への医療器具29の導入の際に、導入補助器具11の管状体13の先端を側枝管状器官の入口へ接近させたり側枝管状器官の入口内に挿入する必要がなく、バックアップ提供部25の周壁に設けられた側孔27を側枝管状器官の入口に配置すればよい。したがって、導入補助器具11を使用すれば、管状体13の先端により側枝管状器官の入口を損傷させることを抑制できる。また、従来の導入補助器具では、導入管状器官から分岐する側枝管状器官の入口へ管状体の先端を向けるのを容易にするために、導入管状器官に対する側枝管状器官の分岐角度に合せて管状体の先端部を湾曲させることが一般的である。しかしながら、特に導入補助器具の挿入方向に対して導入管状導管が45°以上の鋭角をなして分岐する側枝管状器官に導入補助器具の先端を向けることができるような湾曲部を形成することは技術的にも導入管状器官の空間的にも困難であった。しかしながら、導入補助器具11では、上述したように、管状体13の先端を側枝管状器官の入口へ向ける必要がないので、このような問題が生じない。
また、導入補助器具11では、管状体13内に挿通された医療器具29を側孔27から外部に延出させるとき、医療器具29は管状体13内における側孔27の近傍で湾曲して側孔27から延出する。このため、側枝管状器官内において狭窄部などを通過させるときに医療器具29に反力が作用すると、側枝管状器官の入口へ向けて配置した管状体13の先端から医療器具29を延出させる場合と比較して、反力が管状体13のバックアップ提供部25の側孔27の近傍の周壁に伝達されやすく、反力が側孔27の近傍のバックアップ提供部25を側枝管状器官の入口から離れさせる方向にバックアップ提供部25に作用して、側孔27の位置ずれを生じさせやすくなる。側孔27の位置ずれが生じると、導入管状器官内で医療器具29が蛇行することとなるので、付与された医療器具29を押す力が分散されて医療器具29の先端に効率的に伝達することができず、反力に抗して医療器具29を側枝管状器官内に挿入することが困難となる。しかしながら、導入補助器具11では、側孔27が設けられているバックアップ提供部25の湾曲部25a,25bの少なくとも一つを導入管状器官の内壁と当接させて当接箇所を生じさせることができるようになっている。したがって、側孔27を設けられているバックアップ提供部25が導入管状器官の内壁によって支持され、医療器具25が反力を受け、反力が管状体13の側孔27の近傍の周壁に伝達されても、反力に抗して側枝管状器官の入口に対する側孔27の位置ずれを抑制することができる。また、バックアップ提供部25が導入管状器官の内壁に支持されていることにより、バックアップ提供部25の変形及び側孔27の位置ずれが抑制されるので、反力に抗するバックアップ力を医療器具29に効果的に提供して、側枝管状器官内において医療器具29を前進させることができる。
なお、導入補助器具11には、上述したように、側孔27が設けられており、器具本体15から管状体13内に挿通された医療器具29を側孔27から外部に延出させることができるので、管状体13の先端から医療器具29を延出させる必要がない。したがって、図1に示されているように、導入補助器具11の管状体13の先端部21に、導入補助器具11を導入管状器官内で案内するための導入補助器具用ガイドワイヤの通過を許容する貫通孔(図示せず)が設けられた先端部材31を接続してもよい。
導入補助器具用ガイドワイヤの通過を許容する最小限の大きさとなるように先端部材31の貫通孔の先端開口の直径を定めれば、導入補助器具11の管状体13内への体液などの侵入を抑制することが可能となる。これにより、導入補助器具11の管状体13の先端部21が導入管状器官内に位置し且つ側孔27が導入管状器官外に位置する状態のときに、管状体13の先端から管状体13内に例えば体液が侵入し、側孔27を通して導入管状器官外に逆流することを抑制する効果を奏する。また、外周面が先端側に向かうにつれてテーパ状に細くなる形状を有するように先端部材31を形成すれば、穿刺孔などを通した導入管状器官の穿刺孔への挿入及び穿刺孔などの拡張を容易にする効果を奏する。
図1に示されている実施形態では、バックアップ提供部25は、二つの湾曲部25a,25bを含んでおり、湾曲部25aと湾曲部25bとが管状体13の中心軸線に対して互いと反対側に湾曲して概略S字形状を形成している。しかしながら、バックアップ提供部25の湾曲部は、導入管状器官の内壁と少なくとも一つの当接箇所で当接させることができるようになっていれば、他の湾曲形状とすることも可能である。例えば、図2(a)に示されているバックアップ提供部25’のように、バックアップ提供部25’に一つの湾曲部25aを設け、湾曲部25aが、管状体13の先端部21が基端側に向かって延びるような概略J字形状を有するようにしてもよく、図2(b)に示されているバックアップ提供部25”のように、バックアップ提供部25”に設けられた湾曲部25aが中心軸線周りに螺旋状に延びる螺旋形状を有するようにしてもよい。また、図1に示されている実施形態では、バックアップ提供部25に設けられた二つの湾曲部25a,25bのうち先端部21に近い側の湾曲部25aに側孔27を設けているが、図2(c)に示されているように、先端部21から遠い側の湾曲部25bに側孔27を設けてもよい。
次に、図3を参照して、下行大動脈33から分岐する右腎動脈35及び左腎動脈37のうち右腎動脈25に医療器具29を導入するときを例に、導入補助器具11の使用方法を説明する。
まず、セルジンガー法などで、穿刺針を用いて下行大動脈33(導入管状器官)内の右腎動脈35の入口付近に先端が到達するまで下行大動脈38内に導入補助器具用ガイドワイヤ(図示せず)を挿入する。次に、導入補助器具11の先端(遠位端部)に接続された先端部材31の貫通孔を通して管状体13内に導入補助器具用ガイドワイヤの基端部を挿入することにより、導入補助器具用ガイドワイヤに沿って下行大動脈33内に導入補助器具11の管状体13を挿入する。下行大動脈33から分岐する右腎動脈35の入口付近に管状体13の側孔27が位置するように導入補助器具11を下行大動脈33内に留置すると、導入補助器具11から導入補助器具用ガイドワイヤを抜去する。導入補助器具11の器具本体15の基端部や接続チューブ17の自由端部には逆流防止弁や三方切換弁が設けられているので、管状体13の側孔27まで下行大動脈33内に挿入された状態で下行大動脈33内に導入補助器具11を留置したままであっても、側孔27から管状体13の内腔内に侵入した血液が体外に流出することを防止することができる。また、導入補助器具用ガイドワイヤの通過を許容する最小限の大きさとなるように先端部材31の貫通孔の先端開口の直径が定められていれば、導入補助器具11の挿入時に、導入補助器具11の管状体13の先端部21が血管内に位置する一方で側孔27が血管外に位置する状態となったときでも、管状体13の先端部21から管状体13内に血液が侵入し、側孔27を通して血管外に逆流することを抑制することができる。
管状体13は導入補助器具用ガイドワイヤよりも柔軟であるため、導入補助器具用ガイドワイヤに沿って下行大動脈33内に導入補助器具11を挿入する際、導入補助器具用ガイドワイヤが導入補助器具11の管状体13内に挿通された状態になると、バックアップ提供部25の湾曲部25a,25bは直線状に近い形態となる。したがって、下行大動脈33内において導入補助器具11を円滑に移動させることが可能となる。一方、右腎動脈35の入口付近に側孔27が配置されるように導入補助器具11を下行大動脈33内に留置した後に、導入補助器具11から導入補助器具用ガイドワイヤを抜去すると、バックアップ提供部25の湾曲部25a,25bが湾曲形状を回復し、図3に示されているように、右腎動脈35の入口付近にバックアップ提供部25の側孔27が位置する状態で、湾曲部25a,25bを下行大動脈33の内壁に当接させることができる。なお、バックアップ提供部25の側孔27が右腎動脈35の入口付近に位置するように下行大動脈33内に管状体13のバックアップ提供部25を配置したときにバックアップ提供部25の湾曲部25a,25bの両方が下行大動脈33の内壁と当接する箇所を生じるようにバックアップ提供部25が形成されているものとする。
概略S字形状をなす二つの湾曲部25a,25bの両方が下行大動脈33の内壁に当接するとき、バックアップ提供部25は湾曲部25a,25bを下行大動脈33の内壁の互いに対向する側に押し付けた状態となる。したがって、右腎動脈35の入口付近に管状体13の側孔27が位置する状態で、バックアップ提供部25が下行大動脈33内に確実に係留され、これにより、バックアップ提供部25に外部から力が作用しても、バックアップ提供部25に設けられた側孔27の位置ずれを抑制することが可能となる。
次に、導入補助器具11の器具本体15の基端部に設けられた逆流防止弁(図示せず)を通して、医療器具29としての治療器具用ガイドワイヤを導入補助器具11の管状体13の内部通路内に挿通して、側孔27から右腎動脈35の入口へ向かって延出させ、さらに先端が病変部位を越えるまで押し進める。病変部位に狭窄部があり狭窄部を通過させる際に治療器具用ガイドワイヤの先端部に反力が作用しても、下行大動脈33の内壁に当接して支持されたバックアップ提供部25の側孔27の近傍の周壁がバックアップ力を提供するため、押す力を治療器具用ガイドワイヤの先端に効率的に伝達し、治療器具用ガイドワイヤの狭窄部の通過が容易になる。
次に、別の医療器具29としての治療器具の先端に治療器具用ガイドワイヤの基端部を挿入し、導入補助器具11の器具本体15の基端部に設けられた逆流防止弁を通して導入補助器具11の管状体13内に治療器具を挿通する。さらに、治療器具用ガイドワイヤに沿って、導入補助器具11の管状体13内で治療器具を押し進めて、側孔27を通して右腎動脈35内に導入し、病変部位の治療を行う。病変部位の狭窄部を通過する際に反力が治療器具に作用しても、治療器具用ガイドワイヤの場合と同様に、下行大動脈33の内壁に当接して支持されたバックアップ提供部25の側孔27の近傍の周壁がバックアップ力を提供するため、押し込み力を治療器具の先端に効率的に伝達し、治療器具の狭窄部の通過が容易になる。
図3に示されている使用方法では、導入補助器具11は、バックアップ提供部25が湾曲部25a,25bを下行大動脈33の内壁の互いに対向する側に押し付けた状態となっており、右腎動脈35の入口付近に管状体13の側孔27が位置する状態で、バックアップ提供部25が下行大動脈33内に確実に係留される。したがって、病変部位の狭窄部を通過する際に反力が治療器具用ガイドワイヤや治療器具のような医療器具29に作用し、バックアップ提供部25の側孔27の近傍の周壁に伝達されても、側孔27の位置ずれを抑制することができるので、医療器具29に付与した押し込み力を医療器具29の先端に効率的に伝達させることができる。また、バックアップ提供部25が下行大動脈33内に係留されていることにより、反力に抗するバックアップ力を医療器具29に効果的に提供して、右腎動脈35において狭窄部を通過させて医療器具29を前進させることができる。
また、図3に示されているように側孔27が湾曲部25aと下行大動脈33の内壁との当接箇所の近くに設けられていれば、湾曲部25aは押し付けられた状態で下行大動脈33の内壁と当接しているので、医療器具29に作用した反力により湾曲部25aが変形しても移動量が小さくなり位置ずれを生じにくい。さらに、図3に示されているように、湾曲部25aと下行大動脈33の内壁との当接箇所と湾曲部25と下行大動脈33の内壁との当接箇所との間に側孔27が設けられている場合、二つの当接箇所の間の部分は、両端部が下行大動脈33の内壁に当接して支持されており、例えば湾曲部25aの当接箇所よりも先端部21に近い側の片持ち状態の部分と比較して、外部からの力に抗して変形が低減されるので、当該部分に設けられた側孔27の位置ずれをさらに抑制する効果を奏することができる。この結果、医療器具29に付与した押し込み力を医療器具29の先端に効率的に伝達させることができる効果と、反力に抗するバックアップ力を医療器具29に提供する効果をさらに向上させることができる。
図1に示されている導入補助器具11のバックアップ提供部25に代えて、図2(a)〜(c)に示されているバックアップ提供部25’,25”,25を使用する場合も、導入管状器官内におけるバックアップ提供部25,25’,25”の配置方法を除いて、図1に示されている導入補助器具11の使用方法と同様である。したがって、以下では、図1に示されている導入補助器具11のバックアップ提供部25と配置方法が異なる図2(a)及び図2(b)に示されているバックアップ提供部25’,25”を使用する導入補助器具11の導入管状器官内における配置方法について説明する。
図2(a)に示されているバックアップ提供部25’は、例えば、下行大動脈33と上行大動脈39との間に延びる大動脈弓41から分岐する腕頚動脈43、右鎖骨下動脈45、右総頚動脈47、左総頚動脈49、左鎖骨下動脈51などに医療器具29を導入するときの使用に適している。ここでは、左総頚動脈49に医療器具29を導入するときを例に、図2(a)に示されているバックアアップ提供部25’の配置方法を説明する。
管状体13のバックアップ提供部25’の概略J字形状の湾曲部25aは、バックアップ提供部25’の側孔27が左総頚動脈49の入口付近に位置するように大動脈弓41内に配置されたときに大動脈弓41に合せて湾曲し且つ側孔27の遠位側及び近位側において大動脈弓41(これに隣接する下行大動脈33及び上行大動脈39を含む)の内壁と当接する当接箇所53,55を生じるような形状及び寸法に予め形成されている。大動脈弓41内に到達するまで予め挿入されている導入補助器具用ガイドワイヤ(図示せず)に沿って、図2(a)に示されているバックアップ提供部25’を使用する導入補助器具11の管状体13を大動脈弓41内に挿入して、バックアップ提供部25’に設けられた側孔27が左総頚動脈49の入口付近に位置するように配置する。次に、導入補助器具11から導入補助器具用ガイドワイヤを抜去すると、図4に示されているように、左総頚動脈49の入口付近にバックアップ提供部25’の側孔27が位置する状態で、左総頚動脈49の入口と同じ側の左総頚動脈49の入口の遠位側及び近位側に位置する当接箇所53,55において湾曲部25aを大動脈弓41の内壁と当接させることができる。
側孔27が大動脈弓41内において左総頚動脈49の入口付近に位置する状態で、左総頚動脈49の入口の遠位側及び近位側に位置する当接箇所53,55において概略J字形状の湾曲部25aを大動脈弓41の内壁と当接させると、図4に示されているように、バックアップ提供部25’が左総頚動脈49側の大動脈弓41の内壁に湾曲部25aを押し付けた状態となる。これにより、バックアップ提供部25’の湾曲部25aの側孔27の前後両側部分が左総頚動脈49側の大動脈弓41の内壁に押し付けられて支持される。したがって、病変部位の狭窄部を通過する際に反力が医療器具29に作用し、左総頚動脈49の入口から離れさせる方向にバックアップ提供部25の側孔27の近傍の周壁に伝達されても、側孔27の位置ずれを抑制すると共に、反力に抗するバックアップ力を提供することができる。
図2(b)に示されているバックアップ提供部25”は、例えば、下行大動脈33から分岐する右腎動脈35及び左腎動脈37などに医療器具29を導入するときの使用に適している。ここでは、右腎動脈35に医療器具29を導入するときを例に、図2(b)に示されているバックアップ提供部25”の配置方法を説明する。
管状体13のバックアップ提供部25”の螺旋形状の湾曲部25aは、バックアップ提供部25”の側孔27が右腎動脈35の入口付近に位置するように下行大動脈33内に配置されたときに螺旋形状の湾曲部25aを行大動脈33の中心軸線周りに360°以上にわたって下行大動脈33の内壁と当接する当接箇所を生じるような寸法に予め形成されている。下行大動脈33の右腎動脈35の入口を越える位置に到達するまで予め挿入されている導入補助器具用ガイドワイヤ(図示せず)に沿って、図2(b)に示されているバックアップ提供部25”を使用する導入補助器具11の管状体13を下行大動脈33内に挿入して、バックアップ提供部25”に設けられた側孔27が右腎動脈35の入口付近に位置するように配置させる。次に、導入補助器具11から導入補助器具用ガイドワイヤを抜去すると、図5に示されているように、右腎動脈35の入口付近にバックアップ提供部25”の側孔27が位置する状態で、湾曲部25aを下行大動脈33の中心軸線周りに360°以上にわたって右腎動脈35の入口付近の下行大動脈33の内壁と当接させることができる。
なお、図2(b)に示されているバックアップ提供部25”は、湾曲部25aのほぼ全体を下行大動脈33(導入管状器官)と当接させるので、下行大動脈33の内壁と対面する向き(すなわち螺旋形状の湾曲部25aの径方向外向き)に側孔27を設けると、側孔27が下行大動脈33の内壁によって閉鎖される可能性がある。したがって、側孔27は、図5に示されているように、下行大動脈33の中心軸線方向に向いた湾曲部25aの周壁部分に設けられることが好ましい。
側孔27が下行大動脈33内において右腎動脈35の入口付近に位置する状態で、螺旋形状の湾曲部25aを右腎動脈35の入口付近の下行大動脈33の内壁と当接させると、バックアップ提供部25”が下行大動脈33の内壁に湾曲部25aを押し付けた状態となる。これにより、バックアップ提供部25”の湾曲部25aの側孔27が設けられている部分を含む湾曲部25aのほぼ全体が右腎動脈35の入口の周辺の下行大動脈33の内壁に押し付けられて支持される。したがって、湾曲部25aに外力が作用しても湾曲部25aの移動又は変形が抑制され、側孔27の位置ずれを抑制することができる。さらに、湾曲部25aが下行大動脈33の中心軸線周りに360°以上にわたって下行大動脈33の内壁と当接しており、右腎動脈35の入口と対向する加工大動脈33の内壁とも当接して支持されているので、病変部位の狭窄部を通過する際に反力が医療器具29に作用し、右腎動脈35の入口から離れさせる方向にバックアップ提供部25”の側孔27の近傍の周壁に伝達されても、反力に抗するバックアップ力を提供することができる。
図2(c)に示されているバックアップ提供部25は、図1に示されているバックアップ提供部25では二つの湾曲部25a,25bのうちの先端部21に近い側の湾曲部25aに側孔27が設けられているのに対して、側孔27が先端部21から近い側の湾曲部25a以外の湾曲部25bに設けられている点を除き、図1に示されているバックアップ提供部25と同じ構成であり、図1に示されているバックアップ提供部25の場合と同様に、側孔27を側枝管状導管の入口付近に配置すればよく、図1に示されているバックアップ提供部25と効果も同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上、図示されている実施形態を参照して、本発明による側孔付き導入補助器具11を説明したが、本発明は図示されている実施形態に限定されるものではない。例えば、図1に示されている実施形態では、概略S字形状をなす二つの湾曲部25a,25bが当接箇所を生じる部分の間に側孔27が設けられているが、側孔27は湾曲部25a,25bの何れかに設けられていればよく、例えば図6に示されているように、概略S字形状をなす二つの湾曲部25a,25bのうちの先端部21に近い側の湾曲部25aにおいて当接箇所よりも先端部21に近い位置に側孔27を設けてもよい。この場合、側孔27が設けられている部分が片持ち支持状態となり、図1に示されている実施形態と比較すると側孔27の位置ずれを生じやすくなるが、少なくとも湾曲部25aを硬質の材料により形成することにことにより、位置ずれを抑制することが可能である。また、図1に示されている実施形態では、概略S字形状をなす二つの湾曲部25a,25bの両方が導入管状器官の内壁と当接箇所を生じるように配置されているが、例えば、図7に示されているように、側孔27が設けられた湾曲部25bと管状体13の中心軸線に対して反対側に湾曲した湾曲部25aのみを導入管状器官に当接させ、側孔27が設けられた湾曲部25bを導入管状導管の内壁と当接させなくてもよい。この場合でも、医療器具29に作用する反力により、側孔27の近傍の湾曲部25bを側枝管状器官の入口から離れさせる方向に力が作用しても、湾曲部25aが側枝管状器官の入口と対向する側の導入管状器官の内壁と当接箇所を生じているので、反力に抗して側孔27の移動を抑制すると共に、バックアップ力を提供することができる。また、先端部材31も必須の構成ではなく、図7に示されているように、先端部材31が管状体13の先端部21に接続されていなくてもよい。
11 導入補助器具
13 管状体
21 先端部
23 本体部
25 バックアップ提供部
25a,25b 湾曲部
27 側孔
29 医療器具
53,55 当接箇所

Claims (8)

  1. 中心軸線に沿って延び且つ導入管状器官内へ挿入される管状体を備え、該管状体の周壁に側孔が設けられており、管状体の側孔を通して前記導入管状器官から分岐する側枝管状器官内へ医療器具を導入させることができる側孔付き導入補助器具であって、
    前記管状体が、先端部と、本体部と、該先端部と本体部との間に設けられ且つ単数又は複数の湾曲部を含むバックアップ提供部とを有し、前記単数又は複数の湾曲部の一つに前記側孔が設けられていると共に、前記単数又は複数の湾曲部のうちの少なくとも一つが、前記管状体を前記導入管状器官に挿入したときに前記導入管状器官の内壁と当接する当接箇所を生じるように形成されていることを特徴とする側孔付き導入補助器具。
  2. 前記バックアップ提供部は、第1の湾曲部と、前記中心軸線に対して該第1の湾曲部と反対側に湾曲する第2の湾曲部とを含み、前記第1の湾曲部及び前記第2の湾曲部の一方に前記側孔が設けられている、請求項1に記載の側孔付き導入補助器具。
  3. 前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部は、前記側孔が前記側枝管状器官の入口に位置するように前記導入管状器官内に前記管状体を配置したときに前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部の両方が前記導入管状器官の内壁と当接する当接箇所を生じるように形成されている、請求項2に記載の側孔付き導入補助器具。
  4. 前記側孔が前記第1の湾曲部の前記当接箇所と前記第2の湾曲部の前記当接箇所との間に設けられる、請求項3記載の側孔付き導入補助器具。
  5. 前記バックアップ提供部が、前記側孔を設けられた第1の湾曲部を含み、該第1の湾曲部は、前記側孔が前記側枝管状器官の入口に位置するように前記導入管状器官内に前記管状体を配置したときに前記側孔の遠位側及び近位側において前記導入管状器官の内壁と当接箇所を生じるような形状に形成されている、請求項1に記載の側孔付き導入補助器具。
  6. 前記バックアップ提供部が螺旋形状に延びる螺旋状湾曲部を含み、該螺旋状湾曲部に前記側孔が設けられている、請求項1に記載の側孔付き導入補助器具。
  7. 前記側孔が前記導入管状器官の軸線方向に向いた前記螺旋状湾曲部の周壁部分に設けられている、請求項6に記載の側孔付き導入補助器具。
  8. 前記側孔付き導入補助器具は、シースイントロデューサ、ガイディングカテーテル又は狭窄部貫通用カテーテルである、請求項1から請求項7の何れか一項に記載の側孔付き導入補助器具。
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