JP2013027788A - 補助ダイレータとこれを用いたカテーテル組立体 - Google Patents

補助ダイレータとこれを用いたカテーテル組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、体表面に必要且つ十分な大きさの孔を形成して、カテーテルをよりスムーズに体内に挿入することができるカテーテルを使用した手技に用いられる装置と、この装置を用いたカテーテル組立体を提供することを目的とする。
【解決手段】
補助ダイレータ80は、先端に向かって細くなるテーパ状のテーパ部81aを有し、主ダイレータ40の延出部44の先端進入部44aを突出させた状態で延出部44を包囲する本体部81と、本体部81に取り付けられ、主ダイレータ40から本体部81を除去可能とする分離部88とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ダイレータとカテーテルからなるカテーテル組立体に用いられる補助ダイレータと、これを用いたカテーテル組立体に関する。
従来、診断や治療に用いられるカテーテルを血管等に挿入する場合には、シースと呼ばれるカテーテルを挿入する補助具が用いられる(例えば、下記特許文献1、2、3参照)。シースはカテーテルを血管に挿入する前に、予め血管に挿入される。そして、このシースにカテーテルが挿入されることにより、カテーテルは血管に挿入される。
このような手技では、シースの外径の分だけ血管に大きな孔を開ける必要があるため、血管が比較的細い部位である手首部の橈骨動脈からカテーテルを挿入する手技等に適さないこと、患者の苦痛が大きいこと等の点で好ましく無い。
このため、最近ではシースを用いることなく、カテーテルを血管に挿入できるカテーテル組立体が提案されている(例えば、下記特許文献4、5参照)。このようなカテーテル組立体は、体内で診断や治療を行うためのガイディングカテーテル等の診断治療用カテーテル(以下、単にカテーテルと言う)と、このカテーテル内に挿入されるダイレータからなる。ダイレータは、カテーテルの先端から突出して、血管内へ進入する拡張部を有している。このような構成によって、カテーテル組立体は、ダイレータの拡張部から血管内に進入し、ダイレータと共にカテーテルを血管内に挿入されるようになっている。所定の長さだけカテーテル組立体が体内に挿入されるとダイレータはカテーテルを残して体外へ引き出され、除去される。
特開平9−225035号公報 実公平8−7869号公報 特開平7−51381号公報 特開2002−143318号公報 特開2002−143319号公報
このようなカテーテル組立体は、体表面に形成する孔が、従来のシースを用いた手技に比べ小さいため、非常に有用である。しかし、ダイレータは、カテーテルの内部に挿入されているため、ダイレータの拡張部の最大外径はカテーテルの外径よりも必然的に小さくなる。このダイレータによって体表面から体内の血管に向けて形成される孔は、ダイレータの拡張部の最大外径に略等しいため、カテーテルの外径よりも若干小さなものとなる。即ち、カテーテルの先端から延出するダイレータの拡張部の最大外径と、カテーテルの先端の外径の間に生じる差分だけ、体表に形成された孔は小さい。この差分が、医師等の手技者がカテーテルを体内に挿入する際に、カテーテルを体内にスムーズに挿入することを阻害する場合があった。
一方で、シース等を用いることによって、カテーテルを挿入するのに十分に大きな孔を体表から血管へ形成することには、各種の短所があることは上記した通りである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、体表面に必要且つ十分な大きさの孔を形成して、カテーテルをよりスムーズに体内に挿入することができるカテーテルを使用した手技に用いられる装置と、この装置を用いたカテーテル組立体を提供することを目的とする。
本願発明では、上記の課題は以下の手段により解決がなされる。
<1>カテーテル内に挿入され、前記カテーテルの先端から延出する延出部を有する主ダイレータに用いられる補助ダイレータであって、先端に向かって細くなるテーパ状のテーパ部を有し、前記主ダイレータの前記延出部の先端部を突出させた状態で前記延出部を包囲する本体部と、前記本体部に取り付けられ、前記主ダイレータから前記本体部を除去可能とする分離部とを備えることを特徴とする補助ダイレータ。
<2>前記分離部は、前記本体部の後端に取り付けられた一対の小片部からなることを特徴とする態様1に記載の補助ダイレータ。
<3>態様1又は態様2に記載の補助ダイレータと、前記カテーテルと、前記主ダイレータとからなるカテーテル組立体。
<4>前記主ダイレータにおける前記延出部の前記先端部は、先端に向かって細くなるテーパ状であり、このテーパの傾斜角度と、前記補助ダイレータの前記テーパ部のテーパの傾斜角度は、略等しく、前記補助ダイレータの前記本体部が前記主ダイレータの前記延出部を包囲した状態において、前記延出部の前記先端部のテーパの傾斜と、前記テーパ部のテーパの傾斜は、略一直線となることを特徴とする態様3に記載のカテーテル組立体。
<1>本発明の補助ダイレータは、主ダイレータの延出部に取り付けられているため、主ダイレータで拡張した体表面から血管等へ向けて形成された孔を、テーパ部によって更に拡張することができるだけでなく、カテーテルの外径よりも不要に大きな孔を形成することを回避することができる。このため、体表面に必要且つ十分な大きさの孔を形成して、カテーテルをスムーズに体内に挿入することができる。また、カテーテルを体内に挿入する際には、補助ダイレータの本体部は、分離部を用いて主ダイレータから除去されるので、十分な大きさの孔を体表面に形成した後は、従来のカテーテル組立体と同様に、主ダイレータとカテーテルを用いて手技を行うことができる。よって、体内にカテーテルの先端を挿入した後の手技に影響を与えることの無い、簡易な構成の補助ダイレータを提供することができる。
<2>本発明の態様2では、分離部を補助ダイレータの本体部の後端に取り付けられた一対の小片部からなる構成としている。このため、医師等の手技者が小片部を摘んで、本体部を軸方向に引き裂くことにより、容易に補助ダイレータを主ダイレータから取り除くことができる。
<3>本発明の態様3では、カテーテル、主ダイレータ、及び補助ダイレータからなるカテーテル組立体を提供することにより、体表面に必要且つ十分な大きさの孔を形成して、カテーテルをスムーズに体内に挿入することができる、低侵襲な手技を実現することができる。
<4>本発明の態様4では、主ダイレータの延出部の先端部のテーパの傾斜角度と、補助ダイレータのテーパ部のテーパの傾斜角度を略等しくしている。これに加え、補助ダイレータが主ダイレータに装着された状態において、主ダイレータの延出部の先端部のテーパの傾斜と、補助ダイレータのテーパ部のテーパの傾斜が、略一直線となるようにしている。このような構成により、主ダイレータの先端部が体内に進入した後、スムーズに補助ダイレータのテーパ部を体内に進入させることができる。
図1は、本実施の形態のカテーテル組立体のカテーテルの全体図である。 図2は、本実施の形態のカテーテル組立体の主ダイレータの全体図である。 図3は、本実施の形態のカテーテル組立体の補助ダイレータの全体図である。 図4は、本実施の形態のカテーテル組立体において、カテーテルに主ダイレータを装着した状態を示した図である。 図5は、本実施の形態のカテーテル組立体において、カテーテルに主ダイレータを装着し、且つ、主ダイレータに補助ダイレータを装着した状態を示した図である。 図6は、本実施の形態のカテーテル、主ダイレータ、及び補助ダイレータの位置関係を示した図である。 図7は、本実施の形態の作用を説明するための図である。 図8は、図7の続きの本実施の形態の作用を説明するための図である。 図9は、カテーテル組立体の第2の実施の形態を示した図である。
本実施の形態のカテーテル組立体を図1〜図6を参照しつつ説明する。
図1から図6において、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(手元側、基端側)である。
カテーテル組立体10は、全長が約800mm〜約1500mm程度のものである。
カテーテル組立体10は、図5に示す様に、カテーテル20、主ダイレータ40、及び補助ダイレータ80とからなる。図1、2、3は、それぞれカテーテル20、主ダイレータ40、補助ダイレータ80を示している。図4は、主ダイレータ40がカテーテル20に挿入された状態を示している。図5は、主ダイレータ40がカテーテル20に挿入されると共に、主ダイレータ40の先端に補助ダイレータ80が装着された状態を示している。尚、図4、5では、理解を容易にするために、カテーテル20の先端側に位置する屈曲部28は直線状に伸ばした状態で表現されており、後端側に位置する屈曲部30は省略されている。図6は、図5に示す様にカテーテル20、主ダイレータ40、及び補助ダイレータ80が組み立てられた際における各構成要素の位置関係を示したものである。図6(A)に示されるカテーテル20も、理解を容易にするために、先端側に位置する屈曲部28は直線状に伸ばした状態で表現されている。また、理解を容易にするために、一部の要素の寸法は誇張されている。
カテーテル20は、診断用のカテーテルであり、本実施の形態の場合、心臓の血管の狭窄部等の治療のためのバルーンカテーテル等を案内するためのガイディングカテーテルとして用いられるものである。図1に示すカテーテル20は、一例として、左冠状動脈用のジャドキンス(Judkins)型を示している。しかし、カテーテル20の形状は、左冠状動脈用のジャドキンス型に限定されるものでは無く、右冠状動脈用のジャドキンス型、左又は右冠状動脈用のアンプラッツ(Amplatz)型等の各種の屈曲した形状を有するものの他、直線状のもの等、特に限定されない。
カテーテル20は、主にカテーテルシャフト21、チップ33、及びコネクタ35からなる。
カテーテルシャフト21は、内部にルーメン22を有する断面が円形の管状の部材である。カテーテルシャフト21は、図6(A)に示すように、ルーメン22を構成する樹脂からなる内層23と、内層23の外表面に配置された編組24と、この編組24の外表面を被覆する樹脂からなる外層25とを備えた構成からなる。カテーテルシャフト21の内層及び外層を構成する樹脂は、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン等が用いられる。編組24は、ステンレス等の金属製の線材が網目状に巻回された公知の構成からなる。
本実施の形態の左冠状動脈用のジャドキンス型を有するカテーテルシャフト21は、2つの屈曲部を有している。従って、カテーテルシャフト21は、先端から順に、第1直線シャフト部27、第1屈曲部28、第2直線シャフト部29、第2屈曲部30、本体シャフト部31からなる。
第1直線シャフト部27は、後述するチップ33の後方に設けられた直線状の部分である。
先端側の第1屈曲部28は、第1直線シャフト部27の後方に設けられ、C1で示す範囲に亘って屈曲している。範囲C1の後端は、例えば、カテーテル20の先端から約30mmの範囲内に設定されている。主ダイレータ40がカテーテル20内に挿入されていない状態において、第1屈曲部28は、カテーテルシャフト21を約90度に湾曲させている。
第2直線シャフト部29は、第1屈曲部28の後方に設けられた直線状の部分である。
第2屈曲部30は、第2直線シャフト部29の後方に設けられ、C2で示す範囲に亘って屈曲している。主ダイレータ40がカテーテル20内に挿入されていない状態において、第2屈曲部30は、カテーテルシャフト21を約180度に湾曲させている。
本体シャフト部31は、第2屈曲部30より後方のカテーテルシャフト21の残りの部分であり、略直線状の部分である。
チップ33は、カテーテルシャフト21の第1直線シャフト部27の先端に取り付けられている。チップ33は、ルーメン22の先端部分を構成する孔部を有する円筒状の部材であり、先端にルーメン22の開口部22aを有する。チップ33の軸方向の長さは約3.0mmである。本実施の形態の場合、チップ33及びカテーテルシャフト21の先端部分の外径DCは、約2.8mmである。
チップ33は、カテーテルシャフト21を構成する樹脂材料と同様の樹脂材料で構成されているが、通常、カテーテルシャフト21の樹脂よりも柔軟な樹脂が用いられている。また、チップ33を構成する樹脂は、放射線透視下においてカテーテル20の位置を確認するために、放射線不透過性の材料を含有している。
チップ33の先端には、先端に向かって先細りとなるテーパ部33aが設けられている。テーパ部33aは、後述する主ダイレータ40の延出部44との段差を可及的に小さくすると共に、補助ダイレータ80の接続部85と接続するためのものである。
尚、カテーテル20のカテーテルシャフト21とチップ33の外表面には、親水性コーティングが施されている。
コネクタ35は、カテーテルシャフト21の後端に取り付けられている。コネクタ35は、内部にカテーテルシャフト21のルーメン22に連通する孔部を有している。コネクタ35の後端には、後述する主ダイレータ40のコネクタ60の回転部61と螺合する螺合部36を有する。
主ダイレータ40は、内部にルーメン42を有すると共に、テーパ状の先端部である先端進入部44aを有する円筒状の部材である。主ダイレータ40は、主に主ダイレータシャフト41とコネクタ60からなる。図4に示すように、主ダイレータ40の全長は、主ダイレータ40がカテーテル20に挿入され、主ダイレータ40のコネクタ60をカテーテル20のコネクタ35に接続した状態において(以下、主ダイレータがカテーテルに装着された状態と呼ぶ)、主ダイレータ40の先端がカテーテル20の先端から突出するように、所定の長さだけカテーテル20の全長よりも長く設定されている。
主ダイレータシャフト41は、単一の樹脂材料からなる。樹脂は、例えば、PTFE等のフッ素系樹脂の他、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン等が用いられる。主ダイレータ41は体内に最初に進入する先端部分を構成するため、通常、カテーテルシャフト21やチップ33を構成する樹脂よりも硬質の樹脂によって形成されている。
主ダイレータシャフト41は、主ダイレータ40がカテーテル20に装着された状態において、カテーテル20の先端から延出する延出部44とカテーテル20の内部に位置する内挿部45に分けられる。延出部44は、上記した先端進入部44aを含んでいる。即ち、延出部44は、先端進入部44aと、先端進入部44aの後端側に設けられた直線部44bからなる。直線部44bは、内挿部45と同じ外径を有する円筒状の部分である。直線部44bと内挿部45の外径DDは、本実施の形態の場合、約2.2mmに設定されている。
延出部44の先端進入部44aは、先端に向かって外径が小さくなるように傾斜した形状を有する。先端進入部44aの先端には、ルーメン42が開口する開口部42aが形成されている。この構成によって、先端進入部44aは、カテーテル組立10が体内に侵入することを容易にするものである。先端進入部44aの軸方向長さL1は、約12mm〜約25mmに設定されている。本実施の形態の場合、約15mmに設定されている。
直線部44bは、外径が一定の円筒状の部分である。直線部44bは、補助ダイレータ80が取り付けられる部分である。直線部44bの軸方向長さL2は、約40mm〜約52mmに設定されている。
内挿部45は、直線部44bと連続的に形成された部分であり、主ダイレータシャフト41の残りの部分を構成している。
コネクタ60は、内部に主ダイレータシャフト41のルーメン42に連通する孔部を有している。コネクタ60の先端には、カテーテル20のコネクタ35の螺合部36と螺合する回転部61が設けられている。また、コネクタ60の後端には、ルーメン42に挿入された図示しないガイドワイヤが延出する後端開口部62を有する。
以上の構成のカテーテル20に主ダイレータ40を装着した場合、カテーテル20の先端から主ダイレータ40の延出部44が外部に延出するようになっている。即ち、先端進入部44aと直線部44bとがカテーテル20の先端から外部へ露出するようになっている。
補助ダイレータ80は、内部に主ダイレータ40の延出部44を挿入するためのルーメン82を有する円筒状の部材である。補助ダイレータ80は、主に本体部81と分離部88とからなる。本体部81は、先端にテーパ部81aを有し、テーパ部81aの後端側に円筒部81bを有する。分離部88は、円筒部81bの後端部分に設けられている。ルーメン82は、本体部81を軸方向に貫通している。ルーメン82の内径は、主ダイレータ40を挿通して延出部44の直線部44bに装着可能な範囲で可及的に小さく設定されている。即ち、ルーメン82の内径は、主ダイレータシャフト41の直線部44bの外径DDより若干大きい程度である。従って、後述するようにルーメン82の後端部分は接続部85として、カテーテル20のチップ33のテーパ部33aと接続するが、ルーメン82の内径は、チップ33及びカテーテルシャフト21の先端部分がルーメン82内に挿入できる程大きくはない。
補助ダイレータ80は、単一の樹脂材料からなる。樹脂は、主ダイレータ40と同様の材料を用いることができる。即ち、PTFE等のフッ素系樹脂の他、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン等が用いられる。補助ダイレータ80も主ダイレータ41と同様に、先端部分が体内に最初に進入する部分であるため、通常、カテーテルシャフト21やチップ33を構成する樹脂よりも硬質の樹脂によって形成される。
主ダイレータ40がカテーテル20に装着され、主ダイレータ40の直線部44bに補助ダイレータ80が取り付けられた状態において(以下、補助ダイレータが主ダイレータに装着された状態と呼ぶ)、補助ダイレータ80の円筒部81bの後端は、カテーテル20の先端に当接し、且つ、テーパ部81aの先端から主ダイレータ40の先端進入部44aが突出するようになっている。即ち、補助ダイレータ80の本体部81の軸方向の長さは、主ダイレータ40の直線部44bの軸方向長さL2と略等しくなるように設定されている。
テーパ部81aは、先端に向かって外径が小さくなるよう傾斜した形状を有する。テーパ部81aの先端には、ルーメン82が開口する開口部82aが形成されている。テーパ部81aの傾斜角度は、主ダイレータ40の先端進入部44aの傾斜角度と略同じとなっている。この構成によって、図3、5に示すように、補助ダイレータ80が主ダイレータ40に装着された状態において、主ダイレータ40の先端進入部44aと補助ダイレータ80のテーパ部81aの傾斜は、略一直線となり、主ダイレータ40の先端進入部44aが体内に侵入するのに続いて、補助ダイレータ80のテーパ部81aがスムーズに体内に侵入するようになっている。
円筒部81bは、テーパ部81aの後端側に一体的に設けられた外径が一定の部分である。円筒部81bの外径DSは、カテーテルシャフト21の先端部分の外径DCと略同じに設定されている。本実施の形態において、上記したようにカテーテルシャフト21の先端部分の外径DCが、約2.8mmであるため、円筒部81bの外径DSは、約2.7mm〜約2.85mmに設定されている。
尚、円筒部81bの外径DSをカテーテルシャフト21の外径よりも十分に大きく設定することも可能である。この場合は、カテーテル20を挿入する上では好ましい。しかし、橈骨動脈のような細い動脈への適用や、患者に対する負担等を考慮すると、血管等に形成される孔はカテーテル20を挿入可能な範囲で可及的に小さい方が好ましいため、本実施の形態では、カテーテルシャフト21の先端部分の外径DCと略同じとしている。
円筒部81bの後端側には、分離部88が設けられている。分離部88は、本体部81を構成する樹脂チューブを2つに裂いて、二股状に開き、2つの小片部88aとしたものである。これらの小片部88aを摘んで医師等の手技者が円筒部81bからテーパ部81aへ向かって、補助ダイレータ80を引き裂くことによって、補助ダイレータ80を主ダイレータ40から取り去ることができるようになっている。小片部88aの長さは指先で摘むことができる長さであれば足り、特に限定されるものでは無いが、約10mm〜約30mmに設定されている。
これら小片部88aの分岐点である円筒部81bの後端部は、カテーテル20の先端部であるチップ33の先端と当接する接続部85となっている。接続部85は、分離部88の小片部88aが2つに小片部88aに分離されて広げられていることにより円筒部81bの内径が若干大きくなっているため、カテーテル20のチップ33のテーパ部33aが挿入され、当接するようになっている。
以上の構成のカテーテル20に主ダイレータ40を装着した状態では、図4に示すように、カテーテル20の先端から主ダイレータ40の延出部44が突出する。この状態から主ダイレータ40に補助ダイレータ80が装着されると、図5に示す様に、延出部44の直線部44bに補助ダイレータ80が取り付けられ、補助ダイレータ80の先端から延出部44の先端進入部44aが突出する。この際、主ダイレータ40の先端進入部44aと補助ダイレータ80のテーパ部81aの傾斜は、略一直線状となる。
以上の構成に基づいて、本実施の形態のカテーテル組立体10を心臓の大動脈に挿入する手技に用いる場合について図7、図8に基づいて説明する。尚、上述した通り、本実施の形態のカテーテル20は、左冠状動脈用のジャドキンス型を例としているため、カテーテル20は左冠状動脈に係合するものとする。
カテーテル組立体10は、カテーテル20に主ダイレータ40を装着された後、図5に示す主ダイレータ40に補助ダイレータ80が装着された状態で、手首部の橈骨動脈から挿入される。補助ダイレータ80は、カテーテル20が体内に挿入される際に除去され、カテーテル20と主ダイレータ40のみが、上腕及び鎖骨付近に位置する血管を経て大動脈へ挿入される。その後、主ダイレータ40も抜去されて、カテーテル20のみが、左冠状動脈孔に係合することになる。このような状態でカテーテル20のルーメン22内には、図示しないバルーンカテーテル等の治療用カテーテル等が挿通されて、冠状動脈内の狭窄部等に対して治療が行われる。
このような手技を行うためには、まず、図示しない穿刺針によって手首部の
体表面91から内部の橈骨動脈90に向かって微小な孔が形成される。通常、穿刺針は、ガイドワイヤGWを挿入するための筒状の外筒と、外筒内に挿入され、穿刺用の針体が取り付けられている内筒からなる。このため、内筒が外筒に挿入された状態で、手首部の体表面91から橈骨動脈90に向けて穿刺が行われ、動脈90に微小な孔92aが形成された後、内筒のみが除去される。この時形成される孔92aは、主ダイレータ40の延出部44の先端進入部44aの先端が、進入できる程度の大きさである。
残った外筒に図示しないガイドワイヤGWが挿入される。この時、ガイドワイヤGWは、上腕付近まで挿入される。この後、穿刺針の外筒が除去され、ガイドワイヤGWの後端側は、体外に露出すると共に、先端側は、動脈90内に残った状態となる(図7(A))。
この状態のガイドワイヤGWの後端からカテーテル組立体10が挿入される。ガイドワイヤGWの後端は、主ダイレータ40の延出部44の先端進入部44aの先端に設けられた開口部42aから挿入され、主ダイレータ40のルーメン42を通過して、コネクタ60の後端開口部62から延出する。この状態からカテーテル組立体10を、ガイドワイヤGWに沿って体表面91に形成された孔92aから体内に向けて進入させることになる(図7(A))。
まず、主ダイレータ40の先端進入部44aが体表面91に形成された孔92aに進入する。この際、延出部44の先端進入部44aは、先端の外径が可及的に小さくされることによって、先端進入部44aの先端とガイドワイヤGWの表面との間に段差は、可及的に小さくされているため、先端進入部44aは、スムーズに体内に侵入することができる(図7(B))。この時、先端進入部44aによって、孔92aは拡張されて孔92bとなる。この孔92bは、カテーテル20の外径DCよりも小さいものであるため、カテーテル20を体内に進入させるには十分な大きさとは言えない。
次に、補助ダイレータ80のテーパ部81aが体表面91に形成された孔92bに進入する。この際、テーパ部81aは、主ダイレータ40の先端進入部44aと略一直線状の傾斜を形成しているため、テーパ部81aは、スムーズに体内に侵入することができる(図7(C))。これによって、補助ダイレータ80のテーパ部81aと円筒部81bによって、孔92bは更に拡張されて孔92cとなる。円筒部81bの外径DSは、カテーテル20の外径DCと略等しいため、孔92cは、カテーテル20の外径DCと略同じ直径を有し、カテーテル20を体内に進入させるのに十分な大きさとなる。
孔92cを形成した後、ガイドワイヤGWに沿ってカテーテル組立体10を僅かに後退させ、補助ダイレータ80を体外に露出させる。後退させる距離は、カテーテル組立体10全体を体外に露出させても良いが、補助ダイレータ80を体外に露出させれば十分であり、主ダイレータ40の先端進入部44aは体内にあっても良い。この状態から医師等の手技者は、補助ダイレータ80の分離部88を用いて、補助ダイレータ80を軸方向に引き裂き、2つに分離して、補助ダイレータ80を主ダイレータ40から除去する。この作業は、分離部88の一対の小片部88aを摘んで、補助ダイレータ80の径方向に広げることによって容易に実行することができる(図8(D))。この作業によって、カテーテル組立体10は、カテーテル20と主ダイレータ40のみとなる。
次に、ガイドワイヤGWに沿って、カテーテル組立体10を体内に進入させる。主ダイレータ40の延出部44に続いて、カテーテル20の先端部分が、体内に進入する。この際、体表面91に形成された孔92cは、カテーテル20の外径DCと略同等の大きさを有しているため、カテーテル20はチップ33からスムーズに体内に進入することができる(図8(E))。この時、カテーテル20のチップ33の先端には、テーパ部33aが設けられているため、カテーテル20のチップ33の先端と主ダイレータ40の延出部44との間は、滑らかに接続されており、体内に進入し易くなっている。
カテーテル20のチップ33が体内に挿入されると、これに続いて第1直線シャフト部27、第1屈曲部28、第2直線シャフト部29、第2直線シャフト部29、及び本体シャフト部31が順次、体内に挿入される。
カテーテル組立体10の先端が、上腕に位置するガイドワイヤGWの先端に近づくと、医師等の手技者は、ガイドワイヤGWとカテーテル組立体10を同時に移動させ、カテーテル組立体10は先端から所定の長さだけガイドワイヤGWを延出した状態で鎖骨近傍に位置する血管を経由して上行大動脈の入り口付近に至る。
この後、主ダイレータ40がカテーテル20から引き抜かれ、体外へ抜去される。そして、手技者はガイドワイヤGWとカテーテル20を操作して、更に上行大動脈へガイドワイヤGWとカテーテル20を進行させた後、ガイドワイヤGWも体外へ抜去し、カテーテル20の先端を左冠状動脈孔に係合させる。
尚、主ダイレータ40やガイドワイヤGWを抜去するタイミングは手技者によって異なり、このような手技に限定されるものでは無い。
以上のように、カテーテル40が冠状動脈孔に係合されると、目的部位である冠状動脈内の狭窄部等を治療するために、別のガイドワイヤやバルーンカテーテル等がカテーテル40内に挿入されて、心臓の治療が行われる。
以上述べた実施の形態では、補助ダイレータ80のテーパ部81aの傾斜角度は、主ダイレータ40の先端進入部44aの傾斜角度と略同じとなっているが、異なる角度としても良い。
また、以上述べた実施の形態では、補助ダイレータ80のテーパ部81aと円筒部81bの軸方向の長さの合計は、主ダイレータ40の直線部44bの軸方向長さL2と略等しくなるように設定されており、主ダイレータ40の先端進入部44aと補助ダイレータ80のテーパ部81aの傾斜が一直線状となるように構成されている。しかし、図9に示すように、主ダイレータ40の直線部44bの軸方向長さL2を補助ダイレータ80の本体部81の軸方向の長さより相対的に距離L3だけ長くすることにより、主ダイレータ40の先端進入部44aと補助ダイレータ80のテーパ部81aとの間に外径が一定の部分144bを形成しても良い。
以上述べた実施の形態は、カテーテル組立体10のカテーテル20を心臓用のガイディングカテーテルとした場合について述べたが、他のカテーテルにも適用できる。
また、カテーテルが適用される器官も、心臓の血管に限られず、他の器官にも用いることができる。
10 カテーテル組立体
20 カテーテル
40 主ダイレータ
44 延出部
44a 先端進入部(延出部の先端部)
80 補助ダイレータ
81 本体部
81a テーパ部
88 分離部
88a 小片部
本発明は、ダイレータとカテーテルからなるカテーテル組立体に用いられる補助ダイレータと、これを用いたカテーテル組立体に関する。
従来、診断や治療に用いられるカテーテルを血管等に挿入する場合には、シースと呼ばれるカテーテルを挿入する補助具が用いられる(例えば、下記特許文献1、2、3参照)。シースはカテーテルを血管に挿入する前に、予め血管に挿入される。そして、このシースにカテーテルが挿入されることにより、カテーテルは血管に挿入される。
このような手技では、シースの外径の分だけ血管に大きな孔を開ける必要があるため、血管が比較的細い部位である手首部の橈骨動脈からカテーテルを挿入する手技等に適さないこと、患者の苦痛が大きいこと等の点で好ましく無い。
このため、最近ではシースを用いることなく、カテーテルを血管に挿入できるカテーテル組立体が提案されている(例えば、下記特許文献4、5参照)。このようなカテーテル組立体は、体内で診断や治療を行うためのガイディングカテーテル等の診断治療用カテーテル(以下、単にカテーテルと言う)と、このカテーテル内に挿入されるダイレータからなる。ダイレータは、カテーテルの先端から突出して、血管内へ進入する拡張部を有している。このような構成によって、カテーテル組立体は、ダイレータの拡張部から血管内に進入し、ダイレータと共にカテーテルを血管内に挿入されるようになっている。所定の長さだけカテーテル組立体が体内に挿入されるとダイレータはカテーテルを残して体外へ引き出され、除去される。
特開平9−225035号公報 実公平8−7869号公報 特開平7−51381号公報 特開2002−143318号公報 特開2002−143319号公報
このようなカテーテル組立体は、体表面に形成する孔が、従来のシースを用いた手技に比べ小さいため、非常に有用である。しかし、ダイレータは、カテーテルの内部に挿入されているため、ダイレータの拡張部の最大外径はカテーテルの外径よりも必然的に小さくなる。このダイレータによって体表面から体内の血管に向けて形成される孔は、ダイレータの拡張部の最大外径に略等しいため、カテーテルの外径よりも若干小さなものとなる。即ち、カテーテルの先端から延出するダイレータの拡張部の最大外径と、カテーテルの先端の外径の間に生じる差分だけ、体表に形成された孔は小さい。この差分が、医師等の手技者がカテーテルを体内に挿入する際に、カテーテルを体内にスムーズに挿入することを阻害する場合があった。
一方で、シース等を用いることによって、カテーテルを挿入するのに十分に大きな孔を体表から血管へ形成することには、各種の短所があることは上記した通りである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、体表面に必要且つ十分な大きさの孔を形成して、カテーテルをよりスムーズに体内に挿入することができるカテーテルを使用した手技に用いられる装置と、この装置を用いたカテーテル組立体を提供することを目的とする。
本願発明では、上記の課題は以下の手段により解決がなされる。
<1>本発明の態様1は、カテーテルシャフト内に挿入される主ダイレータを挿入可能なルーメンと、前記カテーテルシャフトの先端部分の外径以上の外径の部分と、を有することを特徴とする補助ダイレータ。
<2>本発明の態様2は、前記ルーメンは、前記カテーテルシャフトの前記先端部分の外径よりも小さな内径を有することを特徴とする態様1に記載の補助ダイレータ。
<3>本発明の態様3は、態様1又は態様2に記載の補助ダイレータと、前記カテーテルシャフトを備えるカテーテルと、前記主ダイレータと、からなるカテーテル組立体。
<1>本発明の態様1の補助ダイレータは、カテーテルシャフトの先端部分の外径以上の外径の部分を有しているため、体表面に必要且つ十分な大きさの孔を形成して、カテーテルシャフトをスムーズに体内に挿入することができる。これにより、体内にカテーテルシャフトの先端を挿入した後の手技に影響を与えることの無い、簡易な構成の補助ダイレータを提供することができる。
<2>本発明の態様2では、前記ルーメンが前記カテーテルシャフトの前記先端部分の外径よりも小さな内径を有するため、カテーテルシャフトの先端を補助ダイレータの後端部に当接させた状態とすることができる。これにより、補助ダイレータにより体表面に十分な大きさの孔を形成した後、カテーテルシャフトをすぐに体内に挿入することができる
<3>本発明の態様3では、カテーテル、主ダイレータ、及び補助ダイレータからなるカテーテル組立体を提供することにより、体表面に必要且つ十分な大きさの孔を形成して、カテーテルをスムーズに体内に挿入することができる、低侵襲な手技を実現することができる。
図1は、本実施の形態のカテーテル組立体のカテーテルの全体図である。 図2は、本実施の形態のカテーテル組立体の主ダイレータの全体図である。 図3は、本実施の形態のカテーテル組立体の補助ダイレータの全体図である。 図4は、本実施の形態のカテーテル組立体において、カテーテルに主ダイレータを装着した状態を示した図である。 図5は、本実施の形態のカテーテル組立体において、カテーテルに主ダイレータを装着し、且つ、主ダイレータに補助ダイレータを装着した状態を示した図である。 図6は、本実施の形態のカテーテル、主ダイレータ、及び補助ダイレータの位置関係を示した図である。 図7は、本実施の形態の作用を説明するための図である。 図8は、図7の続きの本実施の形態の作用を説明するための図である。 図9は、カテーテル組立体の第2の実施の形態を示した図である。
本実施の形態のカテーテル組立体を図1〜図6を参照しつつ説明する。
図1から図6において、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(手元側、基端側)である。
カテーテル組立体10は、全長が約800mm〜約1500mm程度のものである。
カテーテル組立体10は、図5に示す様に、カテーテル20、主ダイレータ40、及び補助ダイレータ80とからなる。図1、2、3は、それぞれカテーテル20、主ダイレータ40、補助ダイレータ80を示している。図4は、主ダイレータ40がカテーテル20に挿入された状態を示している。図5は、主ダイレータ40がカテーテル20に挿入されると共に、主ダイレータ40の先端に補助ダイレータ80が装着された状態を示している。尚、図4、5では、理解を容易にするために、カテーテル20の先端側に位置する屈曲部28は直線状に伸ばした状態で表現されており、後端側に位置する屈曲部30は省略されている。図6は、図5に示す様にカテーテル20、主ダイレータ40、及び補助ダイレータ80が組み立てられた際における各構成要素の位置関係を示したものである。図6(A)に示されるカテーテル20も、理解を容易にするために、先端側に位置する屈曲部28は直線状に伸ばした状態で表現されている。また、理解を容易にするために、一部の要素の寸法は誇張されている。
カテーテル20は、診断用のカテーテルであり、本実施の形態の場合、心臓の血管の狭窄部等の治療のためのバルーンカテーテル等を案内するためのガイディングカテーテルとして用いられるものである。図1に示すカテーテル20は、一例として、左冠状動脈用のジャドキンス(Judkins)型を示している。しかし、カテーテル20の形状は、左冠状動脈用のジャドキンス型に限定されるものでは無く、右冠状動脈用のジャドキンス型、左又は右冠状動脈用のアンプラッツ(Amplatz)型等の各種の屈曲した形状を有するものの他、直線状のもの等、特に限定されない。
カテーテル20は、主にカテーテルシャフト21、チップ33、及びコネクタ35からなる。
カテーテルシャフト21は、内部にルーメン22を有する断面が円形の管状の部材である。カテーテルシャフト21は、図6(A)に示すように、ルーメン22を構成する樹脂からなる内層23と、内層23の外表面に配置された編組24と、この編組24の外表面を被覆する樹脂からなる外層25とを備えた構成からなる。カテーテルシャフト21の内層及び外層を構成する樹脂は、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン等が用いられる。編組24は、ステンレス等の金属製の線材が網目状に巻回された公知の構成からなる。
本実施の形態の左冠状動脈用のジャドキンス型を有するカテーテルシャフト21は、2つの屈曲部を有している。従って、カテーテルシャフト21は、先端から順に、第1直線シャフト部27、第1屈曲部28、第2直線シャフト部29、第2屈曲部30、本体シャフト部31からなる。
第1直線シャフト部27は、後述するチップ33の後方に設けられた直線状の部分である。
先端側の第1屈曲部28は、第1直線シャフト部27の後方に設けられ、C1で示す範囲に亘って屈曲している。範囲C1の後端は、例えば、カテーテル20の先端から約30mmの範囲内に設定されている。主ダイレータ40がカテーテル20内に挿入されていない状態において、第1屈曲部28は、カテーテルシャフト21を約90度に湾曲させている。
第2直線シャフト部29は、第1屈曲部28の後方に設けられた直線状の部分である。
第2屈曲部30は、第2直線シャフト部29の後方に設けられ、C2で示す範囲に亘って屈曲している。主ダイレータ40がカテーテル20内に挿入されていない状態において、第2屈曲部30は、カテーテルシャフト21を約180度に湾曲させている。
本体シャフト部31は、第2屈曲部30より後方のカテーテルシャフト21の残りの部分であり、略直線状の部分である。
チップ33は、カテーテルシャフト21の第1直線シャフト部27の先端に取り付けられている。チップ33は、ルーメン22の先端部分を構成する孔部を有する円筒状の部材であり、先端にルーメン22の開口部22aを有する。チップ33の軸方向の長さは約3.0mmである。本実施の形態の場合、チップ33及びカテーテルシャフト21の先端部分の外径DCは、約2.8mmである。
チップ33は、カテーテルシャフト21を構成する樹脂材料と同様の樹脂材料で構成されているが、通常、カテーテルシャフト21の樹脂よりも柔軟な樹脂が用いられている。また、チップ33を構成する樹脂は、放射線透視下においてカテーテル20の位置を確認するために、放射線不透過性の材料を含有している。
チップ33の先端には、先端に向かって先細りとなるテーパ部33aが設けられている。テーパ部33aは、後述する主ダイレータ40の延出部44との段差を可及的に小さくすると共に、補助ダイレータ80の接続部85と接続するためのものである。
尚、カテーテル20のカテーテルシャフト21とチップ33の外表面には、親水性コーティングが施されている。
コネクタ35は、カテーテルシャフト21の後端に取り付けられている。コネクタ35は、内部にカテーテルシャフト21のルーメン22に連通する孔部を有している。コネクタ35の後端には、後述する主ダイレータ40のコネクタ60の回転部61と螺合する螺合部36を有する。
主ダイレータ40は、内部にルーメン42を有すると共に、テーパ状の先端部である先端進入部44aを有する円筒状の部材である。主ダイレータ40は、主に主ダイレータシャフト41とコネクタ60からなる。図4に示すように、主ダイレータ40の全長は、主ダイレータ40がカテーテル20に挿入され、主ダイレータ40のコネクタ60をカテーテル20のコネクタ35に接続した状態において(以下、主ダイレータがカテーテルに装着された状態と呼ぶ)、主ダイレータ40の先端がカテーテル20の先端から突出するように、所定の長さだけカテーテル20の全長よりも長く設定されている。
主ダイレータシャフト41は、単一の樹脂材料からなる。樹脂は、例えば、PTFE等のフッ素系樹脂の他、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン等が用いられる。主ダイレータシャフト41は体内に最初に進入する先端部分を構成するため、通常、カテーテルシャフト21やチップ33を構成する樹脂よりも硬質の樹脂によって形成されている。
主ダイレータシャフト41は、主ダイレータ40がカテーテル20に装着された状態において、カテーテル20の先端から延出する延出部44とカテーテル20の内部に位置する内挿部45に分けられる。延出部44は、上記した先端進入部44aを含んでいる。即ち、延出部44は、先端進入部44aと、先端進入部44aの後端側に設けられた直線部44bからなる。直線部44bは、内挿部45と同じ外径を有する円筒状の部分である。直線部44bと内挿部45の外径DDは、本実施の形態の場合、約2.2mmに設定されている。
延出部44の先端進入部44aは、先端に向かって外径が小さくなるように傾斜した形状を有する。先端進入部44aの先端には、ルーメン42が開口する開口部42aが形成されている。この構成によって、先端進入部44aは、カテーテル組立10が体内に侵入することを容易にするものである。先端進入部44aの軸方向長さL1は、約12mm〜約25mmに設定されている。本実施の形態の場合、約15mmに設定されている。
直線部44bは、外径が一定の円筒状の部分である。直線部44bは、補助ダイレータ80が取り付けられる部分である。直線部44bの軸方向長さL2は、約40mm〜約52mmに設定されている。
内挿部45は、直線部44bと連続的に形成された部分であり、主ダイレータシャフト41の残りの部分を構成している。
コネクタ60は、内部に主ダイレータシャフト41のルーメン42に連通する孔部を有している。コネクタ60の先端には、カテーテル20のコネクタ35の螺合部36と螺合する回転部61が設けられている。また、コネクタ60の後端には、ルーメン42に挿入された図示しないガイドワイヤが延出する後端開口部62を有する。
以上の構成のカテーテル20に主ダイレータ40を装着した場合、カテーテル20の先端から主ダイレータ40の延出部44が外部に延出するようになっている。即ち、先端進入部44aと直線部44bとがカテーテル20の先端から外部へ露出するようになっている。
補助ダイレータ80は、内部に主ダイレータ40の延出部44を挿入するためのルーメン82を有する円筒状の部材である。補助ダイレータ80は、主に本体部81と分離部88とからなる。本体部81は、先端にテーパ部81aを有し、テーパ部81aの後端側に円筒部81bを有する。分離部88は、円筒部81bの後端部分に設けられている。ルーメン82は、本体部81を軸方向に貫通している。ルーメン82の内径は、主ダイレータ40を挿通して延出部44の直線部44bに装着可能な範囲で可及的に小さく設定されている。即ち、ルーメン82の内径は、主ダイレータシャフト41の直線部44bの外径DDより若干大きい程度である。従って、後述するようにルーメン82の後端部分は接続部85として、カテーテル20のチップ33のテーパ部33aと接続するが、ルーメン82の内径は、チップ33及びカテーテルシャフト21の先端部分がルーメン82内に挿入できる程大きくはない。
補助ダイレータ80は、単一の樹脂材料からなる。樹脂は、主ダイレータ40と同様の材料を用いることができる。即ち、PTFE等のフッ素系樹脂の他、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン等が用いられる。補助ダイレータ80も主ダイレータ40と同様に、先端部分が体内に最初に進入する部分であるため、通常、カテーテルシャフト21やチップ33を構成する樹脂よりも硬質の樹脂によって形成される。
主ダイレータ40がカテーテル20に装着され、主ダイレータ40の直線部44bに補助ダイレータ80が取り付けられた状態において(以下、補助ダイレータが主ダイレータに装着された状態と呼ぶ)、補助ダイレータ80の円筒部81bの後端は、カテーテル20の先端に当接し、且つ、テーパ部81aの先端から主ダイレータ40の先端進入部44aが突出するようになっている。即ち、補助ダイレータ80の本体部81の軸方向の長さは、主ダイレータ40の直線部44bの軸方向長さL2と略等しくなるように設定されている。
テーパ部81aは、先端に向かって外径が小さくなるよう傾斜した形状を有する。テーパ部81aの先端には、ルーメン82が開口する開口部82aが形成されている。テーパ部81aの傾斜角度は、主ダイレータ40の先端進入部44aの傾斜角度と略同じとなっている。この構成によって、図3、5に示すように、補助ダイレータ80が主ダイレータ40に装着された状態において、主ダイレータ40の先端進入部44aと補助ダイレータ80のテーパ部81aの傾斜は、略一直線となり、主ダイレータ40の先端進入部44aが体内に侵入するのに続いて、補助ダイレータ80のテーパ部81aがスムーズに体内に侵入するようになっている。
円筒部81bは、テーパ部81aの後端側に一体的に設けられた外径が一定の部分である。円筒部81bの外径DSは、カテーテルシャフト21の先端部分の外径DCと略同じに設定されている。本実施の形態において、上記したようにカテーテルシャフト21の先端部分の外径DCが、約2.8mmであるため、円筒部81bの外径DSは、約2.7mm〜約2.85mmに設定されている。
尚、円筒部81bの外径DSをカテーテルシャフト21の外径よりも十分に大きく設定することも可能である。この場合は、カテーテル20を挿入する上では好ましい。しかし、橈骨動脈のような細い動脈への適用や、患者に対する負担等を考慮すると、血管等に形成される孔はカテーテル20を挿入可能な範囲で可及的に小さい方が好ましいため、本実施の形態では、カテーテルシャフト21の先端部分の外径DCと略同じとしている。
円筒部81bの後端側には、分離部88が設けられている。分離部88は、本体部81を構成する樹脂チューブを2つに裂いて、二股状に開き、2つの小片部88aとしたものである。これらの小片部88aを摘んで医師等の手技者が円筒部81bからテーパ部81aへ向かって、補助ダイレータ80を引き裂くことによって、補助ダイレータ80を主ダイレータ40から取り去ることができるようになっている。小片部88aの長さは指先で摘むことができる長さであれば足り、特に限定されるものでは無いが、約10mm〜約30mmに設定されている。
これら小片部88aの分岐点である円筒部81bの後端部は、カテーテル20の先端部であるチップ33の先端と当接する接続部85となっている。接続部85は、分離部88の小片部88aが2つに小片部88aに分離されて広げられていることにより円筒部81bの内径が若干大きくなっているため、カテーテル20のチップ33のテーパ部33aが挿入され、当接するようになっている。
以上の構成のカテーテル20に主ダイレータ40を装着した状態では、図4に示すように、カテーテル20の先端から主ダイレータ40の延出部44が突出する。この状態から主ダイレータ40に補助ダイレータ80が装着されると、図5に示す様に、延出部44の直線部44bに補助ダイレータ80が取り付けられ、補助ダイレータ80の先端から延出部44の先端進入部44aが突出する。この際、主ダイレータ40の先端進入部44aと補助ダイレータ80のテーパ部81aの傾斜は、略一直線状となる。
以上の構成に基づいて、本実施の形態のカテーテル組立体10を心臓の大動脈に挿入する手技に用いる場合について図7、図8に基づいて説明する。尚、上述した通り、本実施の形態のカテーテル20は、左冠状動脈用のジャドキンス型を例としているため、カテーテル20は左冠状動脈に係合するものとする。
カテーテル組立体10は、カテーテル20に主ダイレータ40を装着された後、図5に示す主ダイレータ40に補助ダイレータ80が装着された状態で、手首部の橈骨動脈から挿入される。補助ダイレータ80は、カテーテル20が体内に挿入される際に除去され、カテーテル20と主ダイレータ40のみが、上腕及び鎖骨付近に位置する血管を経て大動脈へ挿入される。その後、主ダイレータ40も抜去されて、カテーテル20のみが、左冠状動脈孔に係合することになる。このような状態でカテーテル20のルーメン22内には、図示しないバルーンカテーテル等の治療用カテーテル等が挿通されて、冠状動脈内の狭窄部等に対して治療が行われる。
このような手技を行うためには、まず、図示しない穿刺針によって手首部の
体表面91から内部の橈骨動脈90に向かって微小な孔が形成される。通常、穿刺針は、ガイドワイヤGWを挿入するための筒状の外筒と、外筒内に挿入され、穿刺用の針体が取り付けられている内筒からなる。このため、内筒が外筒に挿入された状態で、手首部の体表面91から橈骨動脈90に向けて穿刺が行われ、動脈90に微小な孔92aが形成された後、内筒のみが除去される。この時形成される孔92aは、主ダイレータ40の延出部44の先端進入部44aの先端が、進入できる程度の大きさである。
残った外筒に図示しないガイドワイヤGWが挿入される。この時、ガイドワイヤGWは、上腕付近まで挿入される。この後、穿刺針の外筒が除去され、ガイドワイヤGWの後端側は、体外に露出すると共に、先端側は、動脈90内に残った状態となる(図7(A))。
この状態のガイドワイヤGWの後端からカテーテル組立体10が挿入される。ガイドワイヤGWの後端は、主ダイレータ40の延出部44の先端進入部44aの先端に設けられた開口部42aから挿入され、主ダイレータ40のルーメン42を通過して、コネクタ60の後端開口部62から延出する。この状態からカテーテル組立体10を、ガイドワイヤGWに沿って体表面91に形成された孔92aから体内に向けて進入させることになる(図7(A))。
まず、主ダイレータ40の先端進入部44aが体表面91に形成された孔92aに進入する。この際、延出部44の先端進入部44aは、先端の外径が可及的に小さくされることによって、先端進入部44aの先端とガイドワイヤGWの表面との間に段差は、可及的に小さくされているため、先端進入部44aは、スムーズに体内に侵入することができる(図7(B))。この時、先端進入部44aによって、孔92aは拡張されて孔92bとなる。この孔92bは、カテーテル20の外径DCよりも小さいものであるため、カテーテル20を体内に進入させるには十分な大きさとは言えない。
次に、補助ダイレータ80のテーパ部81aが体表面91に形成された孔92bに進入する。この際、テーパ部81aは、主ダイレータ40の先端進入部44aと略一直線状の傾斜を形成しているため、テーパ部81aは、スムーズに体内に侵入することができる(図7(C))。これによって、補助ダイレータ80のテーパ部81aと円筒部81bによって、孔92bは更に拡張されて孔92cとなる。円筒部81bの外径DSは、カテーテル20の外径DCと略等しいため、孔92cは、カテーテル20の外径DCと略同じ直径を有し、カテーテル20を体内に進入させるのに十分な大きさとなる。
孔92cを形成した後、ガイドワイヤGWに沿ってカテーテル組立体10を僅かに後退させ、補助ダイレータ80を体外に露出させる。後退させる距離は、カテーテル組立体10全体を体外に露出させても良いが、補助ダイレータ80を体外に露出させれば十分であり、主ダイレータ40の先端進入部44aは体内にあっても良い。この状態から医師等の手技者は、補助ダイレータ80の分離部88を用いて、補助ダイレータ80を軸方向に引き裂き、2つに分離して、補助ダイレータ80を主ダイレータ40から除去する。この作業は、分離部88の一対の小片部88aを摘んで、補助ダイレータ80の径方向に広げることによって容易に実行することができる(図8(D))。この作業によって、カテーテル組立体10は、カテーテル20と主ダイレータ40のみとなる。
次に、ガイドワイヤGWに沿って、カテーテル組立体10を体内に進入させる。主ダイレータ40の延出部44に続いて、カテーテル20の先端部分が、体内に進入する。この際、体表面91に形成された孔92cは、カテーテル20の外径DCと略同等の大きさを有しているため、カテーテル20はチップ33からスムーズに体内に進入することができる(図8(E))。この時、カテーテル20のチップ33の先端には、テーパ部33aが設けられているため、カテーテル20のチップ33の先端と主ダイレータ40の延出部44との間は、滑らかに接続されており、体内に進入し易くなっている。
カテーテル20のチップ33が体内に挿入されると、これに続いて第1直線シャフト部27、第1屈曲部28、第2直線シャフト部29、第2直線シャフト部29、及び本体シャフト部31が順次、体内に挿入される。
カテーテル組立体10の先端が、上腕に位置するガイドワイヤGWの先端に近づくと、医師等の手技者は、ガイドワイヤGWとカテーテル組立体10を同時に移動させ、カテーテル組立体10は先端から所定の長さだけガイドワイヤGWを延出した状態で鎖骨近傍に位置する血管を経由して上行大動脈の入り口付近に至る。
この後、主ダイレータ40がカテーテル20から引き抜かれ、体外へ抜去される。そして、手技者はガイドワイヤGWとカテーテル20を操作して、更に上行大動脈へガイドワイヤGWとカテーテル20を進行させた後、ガイドワイヤGWも体外へ抜去し、カテーテル20の先端を左冠状動脈孔に係合させる。
尚、主ダイレータ40やガイドワイヤGWを抜去するタイミングは手技者によって異なり、このような手技に限定されるものでは無い。
以上のように、カテーテル20が冠状動脈孔に係合されると、目的部位である冠状動脈内の狭窄部等を治療するために、別のガイドワイヤやバルーンカテーテル等がカテーテル20内に挿入されて、心臓の治療が行われる。
以上述べた実施の形態では、補助ダイレータ80のテーパ部81aの傾斜角度は、主ダイレータ40の先端進入部44aの傾斜角度と略同じとなっているが、異なる角度としても良い。
また、以上述べた実施の形態では、補助ダイレータ80のテーパ部81aと円筒部81bの軸方向の長さの合計は、主ダイレータ40の直線部44bの軸方向長さL2と略等しくなるように設定されており、主ダイレータ40の先端進入部44aと補助ダイレータ80のテーパ部81aの傾斜が一直線状となるように構成されている。しかし、図9に示すように、主ダイレータ40の直線部44bの軸方向長さL2を補助ダイレータ80の本体部81の軸方向の長さより相対的に距離L3だけ長くすることにより、主ダイレータ40の先端進入部44aと補助ダイレータ80のテーパ部81aとの間に外径が一定の部分144bを形成しても良い。
以上述べた実施の形態は、カテーテル組立体10のカテーテル20を心臓用のガイディングカテーテルとした場合について述べたが、他のカテーテルにも適用できる。
また、カテーテルが適用される器官も、心臓の血管に限られず、他の器官にも用いることができる。
10 カテーテル組立体
20 カテーテル
40 主ダイレータ
44 延出部
44a 先端進入部(延出部の先端部)
80 補助ダイレータ
81 本体部
81a テーパ部
88 分離部
88a 小片部

Claims (4)

  1. カテーテル内に挿入され、前記カテーテルの先端から延出する延出部を有する主ダイレータに用いられる補助ダイレータであって、
    先端に向かって細くなるテーパ状のテーパ部を有し、前記主ダイレータの前記延出部の先端部を突出させた状態で前記延出部を包囲する本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、前記主ダイレータから前記本体部を除去可能とする分離部と
    を備えることを特徴とする補助ダイレータ。
  2. 前記分離部は、前記本体部の後端に取り付けられた一対の小片部からなることを特徴とする請求項1に記載の補助ダイレータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の補助ダイレータと、前記カテーテルと、前記主ダイレータとからなるカテーテル組立体。
  4. 前記主ダイレータにおける前記延出部の前記先端部は、先端に向かって細くなるテーパ状であり、このテーパの傾斜角度と、前記補助ダイレータの前記テーパ部のテーパの傾斜角度は、略等しく、
    前記補助ダイレータの前記本体部が前記主ダイレータの前記延出部を包囲した状態において、前記延出部の前記先端部のテーパの傾斜と、前記テーパ部のテーパの傾斜は、略一直線となることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル組立体。
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