JPWO2014162452A1 - イントロデューサシースおよびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
少なくとも一部の外周部を含むように配置された変形部(12)を有するシース本体(6)の内部に、主要ルーメン(7)と、拡張可能に形成された副ルーメン(8)を形成し、副ルーメン(8)の拡張に応じて、変形部(12)が外側に拡がるように変形する。
Description
この発明は、イントロデューサシースおよびその使用方法に係り、特に、生体管腔内に複数のカテーテルを導入するためのイントロデューサシースおよびその使用方法に関する。
医療分野において、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に発生した病変部を治療するために、生体管腔に沿って病変部まで挿入することができるカテーテルが利用されている。カテーテルは、一般的に、生体を穿刺して形成されたアプローチサイトから生体管腔内に導入される。アプローチサイトには、内部にルーメンを有するイントロデューサシースが配置され、このイントロデューサシースを介してカテーテルが生体管腔内に導入される。これにより、病変部を治療する際、カテーテルと生体組織の間で直接的な摩擦が生じることがなく、カテーテルを生体管腔内に挿入することができる。
近年、生体管腔内における病変部の治療方法は複雑化しており、これに対応するようにカテーテルの操作も複合的に行うことが求められている。例えば、血管内に発生した慢性完全閉塞(CTO)の治療などでは、2本のカテーテルを病変部の両側からそれぞれ同時に血管内に挿入し、2本のカテーテルを複合的に操作して病変部を治療する場合がある。この時、2本のカテーテルを血管内にそれぞれ挿入するためには、2箇所を穿刺してそれぞれのアプローチサイトを形成する必要があり、被治療者にとって大きな負担となっていた。
そこで、例えば、特許文献1には、複数のカテーテルを1つのアプローチサイトから生体管腔内に同時に挿入するためのカテーテル導入具が開示されている。このカテーテル導入具は、1つのイントロデューサシースと複数のハブを有し、それぞれのハブがイントロデューサシースのルーメンと導入通路を介して連通されている。これにより、複数のハブにそれぞれ挿入された複数のカテーテルは、1つのイントロデューサシース内に導かれ、イントロデューサシース内のルーメンを介して生体管腔内に導入される。このため、被治療者には1つのアプローチサイトを形成するだけでよく、被治療者の負担を軽減することができる。
しかしながら、イントロデューサシースのルーメンは、複数のカテーテルを同時に挿入できる大きさで形成されており、このルーメンの大きさに応じてイントロデューサシースの外周部も大きく形成する必要がある。このため、イントロデューサシースに挿入可能なカテーテルの本数に対して少ない本数でカテーテルを使用する場合、例えば1本のカテーテルしか使用しない場合でも、イントロデューサシースの外周部は設定された本数のカテーテルを使用する時と同じ大きさを有している。被治療者を穿刺して形成されるアプローチサイトは、このイントロデューサシースの大きさに応じて形成されるため、少ない本数でカテーテルを使用する場合であっても、設定本数のカテーテルを使用する場合と同じ大きさのアプローチサイトを形成する必要があり、アプローチサイトが無用に大きく形成されてしまうといった問題があった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、生体管腔内に挿入するカテーテルの本数に応じた大きさでアプローチサイトを形成することができるイントロデューサシースおよびその使用方法を提供することを目的とする。
以降では、2本のカテーテルが同時に挿入できるように、2つのルーメンを備えたイントロデューサシースを一例として、この発明を説明する。
この発明に係るイントロデューサシースは、生体管腔内に複数のカテーテルを導入するためのイントロデューサシースであって、少なくとも一部の外周部を含むように配置された変形部を有するシース本体と、シース本体内に形成された主要ルーメンと、シース本体内に拡張可能に形成された副ルーメンとを備え、変形部は、副ルーメンの拡張に応じて、外側に拡がるように変形するものである。このように構成することで、イントロデューサシースの外周部の大きさを血管内に挿入されるカテーテルの本数に応じて変化させることができるため、被治療者に穿刺して形成されるアプローチサイトの大きさを無用に大きく形成する必要がなく、被治療者の負担を軽減することができる。
ここで、副ルーメンは、小さく収縮した状態でシース本体内に形成され、内周面が外側に押圧されることにより拡張するのが好ましい。副ルーメンを小さく収縮した状態でシース本体内に形成することにより、イントロデューサの外周面の大きさを小さくでき、イントロデューサを血管内に挿入する際の被治療者への負担が軽減できる。また、副ルーメンにダイレータやバルーンカテーテル等を挿入するという簡単な作業で、副ルーメンを拡張することができる。
また、変形部は、副ルーメンの拡張に応じて変形し且つ副ルーメンの拡張状態を保つように構成してもよい。これにより、副ルーメンは、副ルーメンの拡張するための押圧が除かれた後でも拡張状態を維持するため、診断用器具や治療用器具などをイントロデューサシースを通して体腔内に導入するのが容易である。
また、変形部は、副ルーメンの拡張に応じて変形し且つ副ルーメンの拡張状態を保つように構成してもよい。これにより、副ルーメンは、副ルーメンの拡張するための押圧が除かれた後でも拡張状態を維持するため、診断用器具や治療用器具などをイントロデューサシースを通して体腔内に導入するのが容易である。
また、シース本体は主要ルーメンの周囲に配置された剛性部を有し、剛性部は、主要ルーメンを所定の径に保つような剛性を有するのが好ましい。このような構成により、イントロデューサの剛性を高めて挿入時にイントロデューサがキンク等するのを抑制するとともに、副ルーメンを拡張しても主要ルーメンの径の大きさに影響を与えることを抑制することができる。すなわち、主要ルーメンは常に変形することがなく、副ルーメンのみが変形する構成とすることができる。
この際、剛性部は、主要ルーメンの周囲を完全に囲むように配置することができる。また、剛性部は、主要ルーメンと副ルーメンの境界部以外の部分を囲んで配置され、境界部は、副ルーメンの拡張に応じて主要ルーメン内に入り込むように変形することもできる。
この際、剛性部は、主要ルーメンの周囲を完全に囲むように配置することができる。また、剛性部は、主要ルーメンと副ルーメンの境界部以外の部分を囲んで配置され、境界部は、副ルーメンの拡張に応じて主要ルーメン内に入り込むように変形することもできる。
また、変形部は、前記副ルーメンの少なくとも一部の内周面を折り畳むように構成された折畳部を有し、前記副ルーメンの拡張に応じて前記折畳部の折り畳みが開放されることにより、外側に拡がるように変形するように構成してもよい。これにより、副ルーメンの拡張時の最大径を設定することができ、拡張時に必要以上に副ルーメンの径が大きくならないようにすることができる。
また、変形部は、シース本体の少なくとも一部の外周部を折り畳むように構成され、副ルーメンの拡張に応じて折り畳みを開放することにより外側に拡がるように変形してもよい。これにより、シース本体の拡張時の最大外径を設定することができ、拡張時に必要以上にシース本体の外径が大きくなり、被治療者の負担が大きくなるのを抑制できる。また、シース本体の外周部を折り畳むことにより、シース本体部の外周面の大きさを小さくでき、シース本体を血管内に挿入する際の被治療者への負担が軽減できる。
また、シース本体の内部を横断する区切り膜がシース本体に沿って設けられ、主要ルーメンと副ルーメンは、区切り膜により分けられた空間内にそれぞれ形成されていてもよい。区切り膜の形状は、シース本体の断面部において直線状でも曲線状でもよく、区切り膜を設けるという簡単な構成でシース本体内に主要ルーメン、副ルーメンを形成することができる。
また、シース本体の内周面に沿って筒状部材が配置され、主要ルーメンはシース本体部に沿って配置された筒状部材の内部空間から構成されており、前記副ルーメンはシース本体部の内周面と筒状部材の外周面の間の空間から構成されていてもよい。これにより、主要ルーメンの径の大きさを設定しやすく、かつ、簡単な構成で主要ルーメンと副ルーメンを形成することができる。
また、シース本体の内周面に沿って筒状部材が配置され、主要ルーメンはシース本体部に沿って配置された筒状部材の内部空間から構成されており、前記副ルーメンはシース本体部の内周面と筒状部材の外周面の間の空間から構成されていてもよい。これにより、主要ルーメンの径の大きさを設定しやすく、かつ、簡単な構成で主要ルーメンと副ルーメンを形成することができる。
この発明に係るイントロデューサシースの使用方法は、上記に記載のイントロデューサシースを生体管腔内に留置し、シース本体内に形成された主要ルーメンを介して第1のカテーテルを生体管腔内に導入し、シース本体内に拡張可能に形成された副ルーメンを拡張し、副ルーメンの拡張に応じて、シース本体の少なくとも一部の外周部を含むように配置された変形部が外側に拡がるように変形し、拡張された副ルーメンを介して第2のカテーテルを生体管腔内に導入するものである。
この発明によれば、シース本体の少なくとも一部の外周部を含むように配置された変形部が副ルーメンの拡張に応じて外側に拡がるように変形するので、生体管腔内に挿入するカテーテルの本数に応じた大きさでアプローチサイトを形成することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
イントロデューサシースは、体腔内へのアクセスルートを確保するためのデバイスである。なお、以下の説明において、デバイスの手元操作部側を「基端側」、体腔内へ挿入される側を「先端側」と称す。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るイントロデューサシース1の構成を示す。このイントロデューサシース1は、血管内に2本のカテーテルを挿入するためのシース本体6と、シース本体6の基端に配置された2つのハブ2および3と、ハブ2および3にそれぞれ設けられた三方活栓4および5とを有する。
図1に、この発明の実施の形態1に係るイントロデューサシース1の構成を示す。このイントロデューサシース1は、血管内に2本のカテーテルを挿入するためのシース本体6と、シース本体6の基端に配置された2つのハブ2および3と、ハブ2および3にそれぞれ設けられた三方活栓4および5とを有する。
シース本体6は、細長く伸びた形状を有し、このシース本体6の内部には、図2に示すように、基端から先端まで延びる主要ルーメン7と副ルーメン8が形成されている。
主要ルーメン7は、ハブ2に形成されたポート9に連通しており、ポート9からカテーテルを導入して主要ルーメン7内に挿入することができる。また、副ルーメン8は、ハブ3に形成されたポート10と連通している。また、ハブ2およびハブ3には、弾性部材から構成された止血弁が液密に固定されており、血管内にイントロデューサシースを留置した後、ポート9およびポート10から血液が漏れないように構成されている。
三方活栓4は、ハブ2のポート9に接続されており、シリンジ等を用いてヘパリンや生理食塩水を注入して主要ルーメン7内をその溶液で満たすことができる。同様に、三方活栓5は、ハブ3のポート10に接続されており、ヘパリンや生理食塩水を副ルーメン8内に注入することができる。
三方活栓4は、ハブ2のポート9に接続されており、シリンジ等を用いてヘパリンや生理食塩水を注入して主要ルーメン7内をその溶液で満たすことができる。同様に、三方活栓5は、ハブ3のポート10に接続されており、ヘパリンや生理食塩水を副ルーメン8内に注入することができる。
次に、シース本体6の構成について詳細に説明する。
シース本体6内には、図2に示すように、主要ルーメン7と副ルーメン8が互いに近接して配置されている。主要ルーメン7は、内部に1本のカテーテルを挿入できるような大きさを有し、シース本体6内のほとんどの部分を占めるように形成されている。一方、副ルーメン8は、シース本体6の外周部の大きさに影響しないように、小さく収縮した状態で形成されている。副ルーメン8は、例えば、ガイドワイヤが通る程度の大きさ(直径が約0.5mm)に小さく形成することができる。このように、副ルーメン8を小さく収縮した状態で形成することにより、シース本体6の外周部は、内部に主要ルーメン7のみを形成した場合と同程度の大きさを有することができる。
シース本体6内には、図2に示すように、主要ルーメン7と副ルーメン8が互いに近接して配置されている。主要ルーメン7は、内部に1本のカテーテルを挿入できるような大きさを有し、シース本体6内のほとんどの部分を占めるように形成されている。一方、副ルーメン8は、シース本体6の外周部の大きさに影響しないように、小さく収縮した状態で形成されている。副ルーメン8は、例えば、ガイドワイヤが通る程度の大きさ(直径が約0.5mm)に小さく形成することができる。このように、副ルーメン8を小さく収縮した状態で形成することにより、シース本体6の外周部は、内部に主要ルーメン7のみを形成した場合と同程度の大きさを有することができる。
また、シース本体6には、主要ルーメン7の周囲を完全に囲むように剛性部11が配置され、さらに剛性部11を覆うように変形部12が配置されている。剛性部11は、シース本体6を内部から支持すると共に主要ルーメン7を所定の径に保つような剛性を有する。なお、剛性部11は、血管に沿って湾曲できるように、ある程度の可撓性を有するのが好ましい。剛性部11は、例えば、擬弾性合金、形状記憶合金およびステンレス鋼などの金属、または、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルおよびポリアミドなどの樹脂から構成することができる。
一方、変形部12は、シース本体6の外周部全体を構成すると共に内部に副ルーメン8が配置されている。変形部12は、副ルーメン8の拡張に応じて変形する柔軟性を備えており、かつ、ダイレータやカテーテルなどの医療器具を副ルーメン8に挿入した際、副ルーメン8の内面と医療器具の外面との間で摺動性を有するように構成する。これにより、副ルーメン8に医療器具を挿入した際にのみ副ルーメン8が拡張するため、患者への負担が少ない。副ルーメン8に医療器具が挿入されることにより、変形部12は、図2に示すように、外側に拡がるように変形し、これに伴ってシース本体6の外周部が外側に押し拡げられる。そして、図3に示すように、副ルーメン8は、主要ルーメン7とほぼ同じ大きさとなるまで拡張することができる。なお、変形部12は、例えば、天然ゴム、合成ゴム等の柔軟性を有する部材から構成することができる。この際、副ルーメン8の内周面には、摺動性を向上させるためのコーティングを施してもよい。
変形部12は、副ルーメン8の拡張に応じて変形する柔軟性と、副ルーメン8の拡張状態を保つような可塑性を有していてもよい。これにより、副ルーメン8は、内周面が外側に押圧されることにより拡張し、その押圧が除かれた後も拡張状態をある程度保つことができる。この副ルーメン8の拡張に応じて、変形部12は、外側に拡がるように変形し、これに伴ってシース本体6の外周部が外側に押し拡げられる。そして、副ルーメン8は、主要ルーメン7とほぼ同じ大きさとなるまで拡張することができる。この際、変形部12は、例えば、副ルーメン8の少なくとも一部の内周部を折り畳むように構成された折畳部を有することができ、これにより、副ルーメン8を小さく収縮した状態でシース本体内に形成することができる。例えば、図4に示すように、変形部12は、副ルーメン8の内周面を内側にして折り畳んだ複数の折畳部8aを副ルーメン8の全周にわたって形成することができる。このような構成にすることで、副ルーメン8内に医療器具を挿入して内側から押圧することにより、折畳部8aの折り畳みを開放しつつ、副ルーメン8を拡張していくことができる。このようにして、拡張された副ルーメン8は、医療器具による内側からの押圧が除かれた後も拡張状態をある程度保つことができる。例えば、変形部12は、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルおよびポリアミドなどの合成樹脂から構成することができる。また、変形部12が折畳部8aを有さない場合でも、副ルーメン8の近傍の変形部12に展性を有する線材を配置することにより、副ルーメン8は、内周面が外側に押圧されることにより拡張し、その押圧が除かれた後も拡張状態をある程度保つことができる。
次に、この実施の形態1の動作について説明する。
まず、被治療者の所定の部位を1箇所だけ穿刺してアプローチサイトSを形成し、このアプローチサイトSを介して血管V内にガイドワイヤWo1(ミニガイドワイヤ)が挿入される。一方、図1に示したイントロデューサシース1には、ハブ2に形成されたポート9からダイレータD1が挿入され、主要ルーメン7を介してダイレータD1の先端部をイントロデューサシース1の先端から突出させる。このようにして、ダイレータD1が装着されたイントロデューサシース1は、既に血管V内に挿入されているガイドワイヤWo1に沿って、図5に示すように、血管V内に挿入される。
まず、被治療者の所定の部位を1箇所だけ穿刺してアプローチサイトSを形成し、このアプローチサイトSを介して血管V内にガイドワイヤWo1(ミニガイドワイヤ)が挿入される。一方、図1に示したイントロデューサシース1には、ハブ2に形成されたポート9からダイレータD1が挿入され、主要ルーメン7を介してダイレータD1の先端部をイントロデューサシース1の先端から突出させる。このようにして、ダイレータD1が装着されたイントロデューサシース1は、既に血管V内に挿入されているガイドワイヤWo1に沿って、図5に示すように、血管V内に挿入される。
イントロデューサシース1がガイドワイヤWo1に沿って血管V内の所定の位置まで挿入されたところで、イントロデューサシース1を血管V内に留置し、イントロデューサシース1内からダイレータD1及びガイドワイヤWo1が引き抜かれる。続いて、ハブ2のポート9から別のガイドワイヤWaを導入し、その先端部が目的の病変部付近まで送達される。そして、ハブ2のポート9から第1のカテーテルKaが導入され、この導入された第1のカテーテルKaが、図6aおよび6bに示すように、主要ルーメン7を介してイントロデューサシース1の先端から導出されて、ガイドワイヤWaに沿って血管V内に挿入されていく。
ここで、主要ルーメン7は1本のカテーテルを挿入できる大きさを有しているが、副ルーメン8はシース本体6の大きさに影響しないように小さく収縮した状態を保っている。このため、シース本体6の外周部は、内部に主要ルーメン7のみを形成した場合とほぼ同じ大きさ、すなわち1本のカテーテルを挿入するためのシースとほぼ同じ大きさを有する。従って、血管V内に第1のカテーテルKaのみを挿入する場合に、2本のカテーテルを挿入するような大きなアプローチサイトSを形成する必要はなく、1本のカテーテルを挿入する時と同程度の大きさL1でアプローチサイトSを形成することができる。
このようにして、第1のカテーテルKaをガイドワイヤWaに沿って血管V内に挿入して、その先端部を目的の病変部まで送達させ、第1のカテーテルKaを用いて病変部の治療を行うことができる。なお、三方活栓4からヘパリン等の溶液を注入して主要ルーメン7内を満たすことができ、例えば、主要ルーメン7内をヘパリンで満たすことによりに、主要ルーメン7内に流入した血液が凝固するのを抑制することができる。
続いて、2本のカテーテルを用いて血管V内の病変部を治療したい場合には、シース組立体のハブ3に形成されたポート10からイントロデューサシース1の副ルーメン8内にガイドワイヤWo2(ミニガイドワイヤ)を挿入し、そのガイドワイヤWo2に沿ってダイレータD2を挿入して、図7に示すように、ガイドワイヤWo2とダイレータD2がイントロデューサシース1の先端から導出される。この時、ダイレータD2は、副ルーメン8を押し広げるようにシース本体6の内周面を押圧しながらイントロデューサシース1内に挿入されていく。これにより、副ルーメン8は主要ルーメン7とほぼ同じ大きさに拡張され、副ルーメン8の拡張に応じて、変形部12が外側に拡がるように変形してシース本体6の外周部を外側に押し拡げる。このため、シース本体6の外周部は大きく変形し、この変形に応じて被治療者に形成されたアプローチサイトSも拡げられることになる。
なお、副ルーメン8を拡張させるためにダイレータD2を用いたが、副ルーメン8を拡張できればよく、例えばバルーンカテーテルなどの拡張具を用いてもよい。
なお、副ルーメン8を拡張させるためにダイレータD2を用いたが、副ルーメン8を拡張できればよく、例えばバルーンカテーテルなどの拡張具を用いてもよい。
このようにして、イントロデューサシース1内の副ルーメン8が拡張されたところで、イントロデューサシース1内からダイレータD2が引き抜かれる。そして、ハブ3のポート10から別のガイドワイヤWbを導入し、その先端部が目的の病変部付近まで送達される。続いて、ハブ3のポート10から第2のカテーテルKbが導入される。この時、副ルーメン8は、柔軟性があり、かつ、その内周面に高い摺動性を有するため、ダイレータD2が除かれた後もカテーテルKbをスムーズに挿入することが可能である。すなわち、ハブ3のポート10から導入された第2のカテーテルKbは、副ルーメン8を構成する変形部12の内周面から大きな圧力を受けることはなく、スムーズに副ルーメン8内に挿入していくことができる。このようにして、第2のカテーテルKbは、図8aおよび8bに示すように、拡張された副ルーメン8を介してイントロデューサシース1の先端から導出され、ガイドワイヤWbに沿って血管V内に挿入されていく。
ここで、イントロデューサシース1の外周部は、副ルーメン8の拡張に応じた分量だけ外側に押し拡げられるため、必要以上に大きく拡げられることはなく、2本のカテーテルを挿入するためのシースとほぼ同じ大きさとなっている。このため、被治療者に形成されるアプローチサイトSは、2本のカテーテルを挿入する時とほぼ同じ大きさL2に形成され、それ以上の大きさに拡げる必要はない。
このようにして、第2のカテーテルKbをガイドワイヤWbに沿って血管V内に挿入して、その先端部を目的の病変部まで送達させ、第1のカテーテルKaと第2のカテーテルKbの2本のカテーテルを用いて病変部を治療することができる。なお、三方活栓5からヘパリン等の溶液を注入して副ルーメン8内に流入した血液が凝固するのを抑制することができる。
このようにして、第2のカテーテルKbをガイドワイヤWbに沿って血管V内に挿入して、その先端部を目的の病変部まで送達させ、第1のカテーテルKaと第2のカテーテルKbの2本のカテーテルを用いて病変部を治療することができる。なお、三方活栓5からヘパリン等の溶液を注入して副ルーメン8内に流入した血液が凝固するのを抑制することができる。
本実施の形態によれば、イントロデューサシース1の外周部の大きさを、血管V内に挿入されるカテーテルの本数に応じて変化させることができる。このため、被治療者に穿刺して形成されるアプローチサイトSの大きさは、1本のカテーテルを挿入する時には1本分の大きさで、2本のカテーテルを挿入する時には2本分の大きさで形成することができ、アプローチサイトSを無用に大きく形成する必要がなく、被治療者の負担を軽減することができる。
なお、上記の実施の形態では、変形部12は、シース本体6の外周部全体を構成するように形成されていたが、副ルーメン8の拡張に応じてシース本体6の外周部を外側に拡げることができればよく、シース本体6の外周部の一部を含むように形成されていればよい。
また、上記の実施の形態では、シース本体6の内部に主要ルーメン7と副ルーメン8がそれぞれ1つずつ形成されていたが、血管内の病変部の治療に使用するカテーテルの本数に応じて複数のルーメンを形成することができる。例えば、1つの主要ルーメン7に対して、複数の副ルーメン8を形成することができる。
また、上記の実施の形態では、シース本体6の内部に主要ルーメン7と副ルーメン8がそれぞれ1つずつ形成されていたが、血管内の病変部の治療に使用するカテーテルの本数に応じて複数のルーメンを形成することができる。例えば、1つの主要ルーメン7に対して、複数の副ルーメン8を形成することができる。
また、上記の実施の形態では、主要ルーメン7の周囲を完全に囲むように剛性部11が配置されたが、主要ルーメン7を第1のカテーテルKaが挿入可能な大きさに保つことができればよく、これに限るものではない。
例えば、図9aに示すように、実施の形態1の剛性部11に換えて、主要ルーメン7の周囲において主要ルーメン7と副ルーメン8の境界部13以外の部分を囲むような剛性部14を配置することができ、この剛性部14を覆うと共に境界部13を含むように変形部15を配置する。これにより、副ルーメン8内にダイレータDを挿入して拡張させると、その拡張に応じて、シース本体6の外周部が外側に拡がるように変形すると共に、境界部13が主要ルーメン7内に入り込むように変形する。すなわち、境界部13は、副ルーメン8の拡張に応じて、外側に拡がるように変形する一方で、主要ルーメン7側にも拡がることにより主要ルーメン7の大きさを狭めるように変形する。拡張された副ルーメン8内には、図9bに示すように、第2のカテーテルKbを挿入することができ、副ルーメン8を介してイントロデューサシース1から導出された第2のカテーテルKbを血管V内に挿入することができる。
例えば、図9aに示すように、実施の形態1の剛性部11に換えて、主要ルーメン7の周囲において主要ルーメン7と副ルーメン8の境界部13以外の部分を囲むような剛性部14を配置することができ、この剛性部14を覆うと共に境界部13を含むように変形部15を配置する。これにより、副ルーメン8内にダイレータDを挿入して拡張させると、その拡張に応じて、シース本体6の外周部が外側に拡がるように変形すると共に、境界部13が主要ルーメン7内に入り込むように変形する。すなわち、境界部13は、副ルーメン8の拡張に応じて、外側に拡がるように変形する一方で、主要ルーメン7側にも拡がることにより主要ルーメン7の大きさを狭めるように変形する。拡張された副ルーメン8内には、図9bに示すように、第2のカテーテルKbを挿入することができ、副ルーメン8を介してイントロデューサシース1から導出された第2のカテーテルKbを血管V内に挿入することができる。
このように、副ルーメン8の拡張に応じて、シース本体6の外周部が外側に拡げられるだけでなく、境界部13が主要ルーメン7側に拡げられるため、2本のカテーテルを挿入した際のイントロデューサシース1の外周部をより小さくすることができる。このため、被治療者に形成されるアプローチサイトSの大きさも小さくすることができ、被治療者の負担をさらに軽減することができる。
実施の形態2
実施の形態1では、副ルーメン8の拡張に応じて変形するような柔軟性を有する変形部12がシース本体6に配置されたが、副ルーメン8の拡張に応じてシース本体6の外周部を外側に拡げることができればよく、これに限るものではない。
例えば、図10aに示すように、シース本体21は、一部の外周部が折り畳まれた変形部22を有し、この変形部22が副ルーメン8の拡張に応じて折り畳みを開放することで、シース本体21の外周部を外側に拡げることができる。具体的には、シース本体21の外周部全体を囲むように剛性部23を配置し、この剛性部23の一部に変形部22が配置されている。剛性部23は、シース本体21が血管内に挿入される際にシース本体21を外側から支持するような剛性を有し、例えば、擬弾性合金、形状記憶合金およびステンレス鋼などの金属、または、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルおよびポリアミドなどの樹脂から構成することができる。なお、剛性部23は、血管に沿って湾曲できるように、ある程度の可撓性を有するのが好ましい。
実施の形態1では、副ルーメン8の拡張に応じて変形するような柔軟性を有する変形部12がシース本体6に配置されたが、副ルーメン8の拡張に応じてシース本体6の外周部を外側に拡げることができればよく、これに限るものではない。
例えば、図10aに示すように、シース本体21は、一部の外周部が折り畳まれた変形部22を有し、この変形部22が副ルーメン8の拡張に応じて折り畳みを開放することで、シース本体21の外周部を外側に拡げることができる。具体的には、シース本体21の外周部全体を囲むように剛性部23を配置し、この剛性部23の一部に変形部22が配置されている。剛性部23は、シース本体21が血管内に挿入される際にシース本体21を外側から支持するような剛性を有し、例えば、擬弾性合金、形状記憶合金およびステンレス鋼などの金属、または、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルおよびポリアミドなどの樹脂から構成することができる。なお、剛性部23は、血管に沿って湾曲できるように、ある程度の可撓性を有するのが好ましい。
変形部22は、剛性部23を重なり合わせるように内側に折り畳むことにより構成される。剛性部23の重なり合う部分は折り畳みが開放されないように互いに接着されており、剛性部23の内周面を外側に所定の圧力で押圧することによりその接着が外れて変形部22の折り畳みを開放することができる。
また、剛性部23の内部を横断する区切り膜24がシース本体21に沿って設けられており、区切り膜24によってシース本体21の内部が主要ルーメン7と副ルーメン8に分けられている。すなわち、主要ルーメンと副ルーメンは、区切り膜24により分けられた空間内にそれぞれ形成されることになる。変形部22が折り畳まれた状態において、主要ルーメン7は、第1のカテーテルKaが挿入できる大きさを有し、シース本体21内のほとんどを占めるように形成されている。一方、副ルーメン8は、変形部22の折り畳みにより、シース本体21の外周部の大きさに影響しないように、小さく収縮した状態で形成される。例えば、副ルーメン8は、ガイドワイヤが通る程度の大きさ(直径が約0.5mm)に小さく形成することができる。
また、剛性部23の内部を横断する区切り膜24がシース本体21に沿って設けられており、区切り膜24によってシース本体21の内部が主要ルーメン7と副ルーメン8に分けられている。すなわち、主要ルーメンと副ルーメンは、区切り膜24により分けられた空間内にそれぞれ形成されることになる。変形部22が折り畳まれた状態において、主要ルーメン7は、第1のカテーテルKaが挿入できる大きさを有し、シース本体21内のほとんどを占めるように形成されている。一方、副ルーメン8は、変形部22の折り畳みにより、シース本体21の外周部の大きさに影響しないように、小さく収縮した状態で形成される。例えば、副ルーメン8は、ガイドワイヤが通る程度の大きさ(直径が約0.5mm)に小さく形成することができる。
なお、変形部22の折り畳みが開放された状態の主要ルーメン7及び副ルーメン8の大きさは、区切り膜24の位置により変化させることができる。例えば、シース本体21の断面において、その断面の形状の中点を通る直線状の区切り膜24を設けた場合、折り畳みが開放された状態での主要ルーメン7及び副ルーメン8の大きさは同程度になる。なお、区切り膜24は、ダイレータやカテーテルなどの医療器具の挿入で破損しない程度の強度又は柔軟性をもっていればよく、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルおよびポリアミドなどの合成樹脂から構成することができる。
区切り膜24は、副ルーメン8の拡張に応じて破壊されない程度の強度又は柔軟性を有しているため、この副ルーメン8内に挿入された医療器具により、剛性部23の内周面が外側に押圧され、剛性部23が所定の圧力で押圧されたところで変形部22の折り畳みが開放されて、副ルーメン8が拡張する。この副ルーメン8の拡張に応じて、変形部22が外側に拡がるように変形し、シース本体21の外周部が外側に押し拡げられる。これにより、副ルーメン8の拡張に応じて、シース本体21の外周部を外側に押し拡げることができる。
例えば、シース本体21の断面において、その断面の形状の中点を通る直線状の区切り膜24を設けた場合には、図10bに示すように、副ルーメン8は、主要ルーメン7とほぼ同じ大きさに拡張することができ、拡張された副ルーメン8内に、主要ルーメン7に挿入された第1のカテーテルKaと同じ大きさの第2のカテーテルKbを挿入することができる。
例えば、シース本体21の断面において、その断面の形状の中点を通る直線状の区切り膜24を設けた場合には、図10bに示すように、副ルーメン8は、主要ルーメン7とほぼ同じ大きさに拡張することができ、拡張された副ルーメン8内に、主要ルーメン7に挿入された第1のカテーテルKaと同じ大きさの第2のカテーテルKbを挿入することができる。
本実施の形態によれば、イントロデューサシース1の外周部の大きさを、血管V内に挿入されるカテーテルの本数に応じて変化させることができるため、被治療者に穿刺して形成されるアプローチサイトSの大きさを無用に大きく形成する必要がなく、被治療者の負担を軽減することができる。また、剛性部23がシース本体21の外周部全体を囲むように配置されるため、イントロデューサシース1の刺通性を向上させることができ、イントロデューサシース1をアプローチサイトSから血管内にスムーズに挿入することができる。
実施の形態3
また、実施の形態2のような構造を持つイントロデューサシースにおいて、区切り膜24を用いず、図11aのように構成しても、副ルーメン8の拡張により、カテーテルが挿入可能な2つのルーメンを形成できるイントロデューサシースを構成できる。
図11aでは、実施の形態2のシース本体21に対して、区切り膜24を除くと共に、剛性部23の内側に、シース本体21の内周面に沿って筒状部材25が設けられており、筒状部材25の内部空間に主要ルーメン7が形成されている。そして、筒状部材25の外周と剛性部23の内周との間にできる空間により副ルーメン8が形成される。
また、実施の形態2のような構造を持つイントロデューサシースにおいて、区切り膜24を用いず、図11aのように構成しても、副ルーメン8の拡張により、カテーテルが挿入可能な2つのルーメンを形成できるイントロデューサシースを構成できる。
図11aでは、実施の形態2のシース本体21に対して、区切り膜24を除くと共に、剛性部23の内側に、シース本体21の内周面に沿って筒状部材25が設けられており、筒状部材25の内部空間に主要ルーメン7が形成されている。そして、筒状部材25の外周と剛性部23の内周との間にできる空間により副ルーメン8が形成される。
実施の形態3において、変形部22が折り畳まれた状態の際、剛性部23は、筒状部材25の外周を覆うように配置されている。そのため、変形部22が折り畳まれた状態においても、主要ルーメン7は、第1のカテーテルKaが挿入できる大きさを有し、シース本体21内のほとんどを占めるように形成されている。一方、副ルーメン8は、変形部22の折り畳みにより、シース本体21の外周部の大きさに影響しないように、小さく収縮した状態で形成される。例えば、副ルーメン8は、ガイドワイヤが通る程度の大きさ(直径が約0.5mm)に小さく形成することができる。
なお、筒状部材は、副ルーメン8の拡張に応じて押し潰されない程度の剛性を持っており、例えば、擬弾性合金、形状記憶合金およびステンレス鋼などの金属、または、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルおよびポリアミドなどの樹脂から構成することができる。なお、剛性部23は、血管に沿って湾曲できるように、ある程度の可撓性を有するのが好ましい。
筒状部材は、副ルーメン8の拡張に応じて押し潰されない程度の剛性を有しているため、この副ルーメン8内に挿入された医療器具により、剛性部23の内周面が外側に押圧され、剛性部23が所定の圧力で押圧されたところで変形部22の折り畳みが開放されて、副ルーメン8が拡張する。この副ルーメン8の拡張に応じて、図11bに示すように、変形部22が外側に拡がるように変形し、シース本体21の外周部が外側に押し拡げられる。これにより、副ルーメン8の拡張に応じて、シース本体21の外周部を外側に押し拡げることができる。
本実施の形態によれば、実施の形態2と同様に、イントロデューサシース1の外周部の大きさを、血管V内に挿入されるカテーテルの本数に応じて変化させることができるため、被治療者に穿刺して形成されるアプローチサイトSの大きさを無用に大きく形成する必要がなく、被治療者の負担を軽減することができる。また、剛性部23がシース本体21の外周部全体を囲むように配置されるため、イントロデューサシース1の刺通性を向上させることができ、イントロデューサシース1をアプローチサイトSから血管内にスムーズに挿入することができる。
なお、実施の形態2及び実施の形態3の剛性部23は、内周面が外側に押圧されることにより変形部22の折り畳みが開放されるように構成できればよく、変形部22の折り畳みが容易になるように、ある程度剛性が低い材料から構成することもできる。
なお、上記の実施の形態1〜3では、イントロデューサシース1は、被治療者の血管内にカテーテルを導入するために用いられたが、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内にカテーテルを導入するために使用することもできる。
1 イントロデューサシース、2,3 ハブ、4,5 三方活栓、6,21 シース本体、7 主要ルーメン、8 副ルーメン、8a 折畳部、9,10 ポート、11,23
剛性部、12,22 変形部、24 区切り膜、25 筒状部材、S アプローチサイト、V 血管、Wa,Wb ガイドワイヤ、D ダイレータ、Ka 第1のカテーテル、Kb 第2のカテーテル。
剛性部、12,22 変形部、24 区切り膜、25 筒状部材、S アプローチサイト、V 血管、Wa,Wb ガイドワイヤ、D ダイレータ、Ka 第1のカテーテル、Kb 第2のカテーテル。
この発明に係るイントロデューサシースは、生体管腔内に複数のカテーテルを導入するためのイントロデューサシースであって、変形部を有するシース本体と、シース本体内に形成された主要ルーメンと、シース本体内に拡張可能に形成された副ルーメンと、シース本体を内部から支持すると共に主要ルーメンの周囲を覆って主要ルーメンを所定の径に保つ剛性部とを備え、変形部は、変形部の内部に副ルーメンが配置されるようにシース本体の外周全体を構成すると共に剛性部を覆うように配置されており、変形部は、副ルーメンの拡張に応じた分量だけ外側に拡がるように変形する柔軟性を備えるものである。このように構成することで、イントロデューサシースの外周部の大きさを血管内に挿入されるカテーテルの本数に応じて変化させることができるため、被治療者に穿刺して形成されるアプローチサイトの大きさを無用に大きく形成する必要がなく、被治療者の負担を軽減することができる。
Claims (9)
- 生体管腔内に複数のカテーテルを導入するためのイントロデューサシースであって、
少なくとも一部の外周部を含むように配置された変形部を有するシース本体と、
前記シース本体内に形成された主要ルーメンと、
前記シース本体内に拡張可能に形成された副ルーメンと
を備え、
前記変形部は、前記副ルーメンの拡張に応じて、外側に拡がるように変形することを特徴とするイントロデューサシース。 - 前記副ルーメンは、小さく収縮した状態で前記シース本体内に形成され、内周面が外側に押圧されることにより拡張する請求項1に記載のイントロデューサシース。
- 前記副ルーメンは前記変形部内に形成され、前記変形部は、前記副ルーメンの拡張に応じて変形した際に、前記副ルーメンの拡張状態を保つように構成される請求項1または2に記載のイントロデューサシース。
- 前記変形部は、前記副ルーメンの少なくとも一部の内周部を折り畳むように構成された折畳部を有し、前記副ルーメンの拡張に応じて前記折畳部の折り畳みが開放されることにより、外側に拡がるように変形する請求項3に記載のイントロデューサシース。
- 前記変形部は、前記シース本体の前記少なくとも一部の外周部を折り畳むように構成され、前記副ルーメンの拡張に応じて折り畳みを開放することにより外側に拡がるように変形する請求項1又は2に記載のイントロデューサシース。
- 前記変形部は、前記副ルーメンの拡張に応じて変形し、かつ、前記副ルーメンの拡張状態を保つように構成される請求項5に記載のイントロデューサシース。
- 前記シース本体の内部を横断する区切り膜がシース本体に沿って設けられ、
前記主要ルーメンと前記副ルーメンは、区切り膜により分けられた空間内にそれぞれ形成されている請求項6に記載のイントロデューサシース。 - 前記シース本体の内周面に沿って筒状部材が配置され、
前記主要ルーメンは前記筒状部材の内部空間から構成されており、前記副ルーメンは前記シース本体の内周面と前記筒状部材の外周面の間の空間から構成される請求項6に記載のイントロデューサシース。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載のイントロデューサシースを生体管腔内に留置し、
シース本体内に形成された主要ルーメンを介して第1のカテーテルを生体管腔内に導入し、
シース本体内に拡張可能に形成された副ルーメンを拡張し、
前記副ルーメンの拡張に応じて、前記シース本体の少なくとも一部の外周部を含むように配置された変形部が外側に拡がるように変形し、
拡張された前記副ルーメンを介して第2のカテーテルを生体管腔内に導入することを特徴とするイントロデューサシースの使用方法。
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