JP2016035974A - 半田処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板上へ半田が供給されない等の不具合の検知を、容易に行うことが可能となる半田処理装置を提供する。
【解決手段】半田を基板上に供給して溶融させる半田処理装置であって、前記供給の経路である供給孔を有し略筒形状で、前記略筒形状の先端部が前記基板に近接又は接触して、前記供給された半田を溶融させる半田鏝部と、前記供給孔を通るように半田を前記基板上へ落下させて供給する半田供給部とを備え、前記供給された半田の少なくとも一部が前記供給孔内で原形を留めた状態にて、前記溶融を進行させるようにし、前記半田鏝部の側面の、前記溶融が始まる前の半田の上端位置である第1位置より下側の位置を含む領域にスリットを有する半田処理装置とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、半田を基板上に供給して溶融させる半田処理装置に関する。
近年、多くの機器に電子部品を実装した電子回路が搭載されている。電子回路の形成工程においては、リード線を基板上の配線パターンに接合するための半田付け処理が行われる。
このような処理を効率良く行うことの出来る装置として、半田を基板上に供給して溶融させる半田処理装置が利用されている。半田処理装置は、例えば、半田鏝の内部を通るようにして半田片を基板上へ供給し、半田鏝の熱によってその半田を溶融させる。特許文献1には、供給された半田片を加熱溶融させて半田付けを行うように構成された装置が開示されている。
特許第5184359号公報
しかし、従来の半田処理装置では、半田付け処理等の各工程は主に時間によって管理されており、基板上へ半田が供給されない等の不具合を検知することは容易ではない。半田処理装置においては、このような不具合の検知が容易となっていることが望ましい。
本発明は上記事情に鑑み、基板上へ半田が供給されない等の不具合の検知を、容易に行うことが可能となる半田処理装置の提供を目的とする。
本発明に係る半田処理装置は、半田を基板上に供給して溶融させる半田処理装置であって、前記供給の経路である供給孔を有し略筒形状で、前記略筒形状の先端部が前記基板に近接又は接触して、前記供給された半田を溶融させる半田鏝部と、前記供給孔を通るように半田を前記基板上へ落下させて供給する半田供給部とを備え、前記供給された半田の少なくとも一部が前記供給孔内で原形を留めた状態にて、前記溶融を進行させるようにし、前記半田鏝部の側面の、前記溶融が始まる前の半田の上端位置である第1位置より下側の位置を含む領域にスリットを有する構成とする。
本構成によれば、基板上へ半田が供給されない等の不具合の検知を、容易に行うことが可能となる。
また、上記構成としてより具体的には、前記スリットの領域は、前記略筒形状の先端部から25mm以内の範囲に収まっている構成としてもよく、前記半田鏝部の軸方向と鉛直方向とのなす角度が15度以内である構成としてもよい。また、上記構成としてより具体的には、前記スリットの幅2mm以下である構成としてもよく、前記スリットの長さが0.5mm〜20mmの範囲内である構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記スリットの領域は、前記溶融が完了した半田の上端位置である第2位置より、上側の位置を含んでいる構成としてもよい。また、上記構成としてより具体的には、前記スリットの領域は、前記溶融が完了した半田の上端位置である第2位置より、下側の位置を含んでいる構成としてもよい。また、上記構成としてより具体的には、前記スリットを介して前記供給孔内の半田を検出する検出手段を備えた構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記スリットを介し、第1位置から第2位置までの範囲内における所定位置にて、半田が存在するか否かを検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号の経時変化によって、前記半田鏝部への半田の供給および半田の溶融を判定する第1判定手段とを備える構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記半田供給部から前記半田鏝部へ半田が供給されるようにしてから、前記第1判定手段が、前記半田鏝部に半田が供給されたと判定するまでの時間を計測する第1計測手段と、前記第1計測手段によって計測された時間が所定の第1基準時間を超えた場合は処理異常と判断する第1異常判断手段とをさらに備える構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記第1判定手段が、前記半田供給部から前記半田鏝部に半田が供給されたと判定してから、前記第1判定手段が前記半田鏝部の半田が溶融したと判定するまでの時間を計測する第2計測手段と、前記第2計測手段によって計測された時間が所定の第2基準時間を超えた場合は処理異常と判定する第2異常判定手段とをさらに備える構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、第1異常判断手段と第2異常判定手段の少なくとも一方が処理異常と判定した場合に、異常を知らせる報知手段をさらに備える構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記第1基準時間および前記第2基準時間の少なくとも一方が、更新可能に設定される構成としてもよい。また、当該構成において、前記半田供給部による半田の供給量が調節可能であり、前記供給量に応じて、前記第1基準時間および前記第2基準時間の少なくとも一方を更新する更新手段を備えた構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記スリットを介し、第2位置より下側の所定位置にて、半田が存在するか否かを検出する検出手段を備え、前記検出手段からの検出信号の経時変化によって、前記半田鏝部へ半田が供給されたこと及び前記半田鏝部が前記基板から離間した後に、前記供給孔内に半田が残存していないことを判定する第2判定手段とを備える構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記半田供給部から前記半田鏝部へ半田が供給されるようにしてから、前記第2判定手段が、前記半田鏝部に半田が供給されたと判定するまでの時間を計測する第1計測手段と、前記第1計測手段によって計測された時間が所定の基準時間を超えた場合は処理異常と判断する第1異常判断手段とをさらに備える構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、第1異常判断手段が処理異常と判定した場合、又は前記第2判定手段が、前記半田鏝部が前記基板から離間した後に、前記供給孔内に半田が残存していることを検知した場合に、異常を知らせる報知手段をさらに備える構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記基準時間が更新可能に設定される構成としてもよい。また、当該構成において、前記半田供給部による半田の供給量が調節可能であり、前記供給量に応じて前記基準時間を更新する更新手段を備えた構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記半田鏝部の、前記スリットに対向する位置に貫通孔をさらに有し、前記検出手段は、前記スリット及び前記貫通孔を通るように前記供給孔内へ光を照射し、該照射された光の前記供給孔からの透過光に基づいて前記検出を行う構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記検出手段は、前記スリットを介して前記供給孔内へ光を照射し、該照射された光の反射光に基づいて前記検出を行う構成としてもよい。また、上記構成としてより具体的には、前記検出手段は、前記スリットを介して前記供給孔内の撮影を行い、該撮影により得られた画像に基づいて前記検出を行う構成としてもよい。
本発明に係る半田処理装置は、半田が溶融する前の静止した状態の検出を行うので、光等を利用した非接触センサーを用いても正確な検出ができる。
また、本発明に係る半田処理装置は、半田の溶融前と溶融後の供給孔内における半田の有無を検出するので、半田が半田鏝部に供給され且つ溶融したことを検出できる。
そしてまた、本発明に係る半田処理装置は、半田が溶融した後に、半田鏝部の供給孔内に半田が残存しているかどうかを検出するので、半田が基板に流れない異常を検出でき
本実施形態に係る半田付けシステムの斜視図である。 第1実施形態に係る半田処理装置の断面図である。 第1実施形態に係る制御の流れに関するフローチャートである。 第1実施形態に係る半田付け処理の過程に関する説明図である。 第1実施形態に係る半田付け処理の過程に関する説明図である。 第1実施形態に係る半田付け処理の過程に関する説明図である。 第1実施形態に係る半田付け処理の過程に関する説明図である。 検出手段の他の例に関する説明図である。 検出手段の更に他の例に関する説明図である。 第2実施形態に係る半田処理装置の断面図である。 第2実施形態に係る制御の流れに関するフローチャートである。 第2実施形態に係る半田付け処理の過程に関する説明図である。 第2実施形態に係る半田付け処理の過程に関する説明図である。 第2実施形態に係る半田付け処理の過程に関する説明図である。 第2実施形態に係る半田付け処理の過程に関する説明図である。
本発明の実施形態について、第1実施形態と第2実施形態を例に挙げ、図面を参照しながら以下に説明する。なお、本発明の内容はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。また、以下の説明で用いる上下左右の方向は、図1に示す通りである。
1.第1実施形態
まず第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る半田処理装置Xの斜視図であり、図2は、図1に示す半田処理装置Xを平面A(半田鏝の中心軸を含み、上下左右に広がる平面)で切断した場合の断面図である。なお、図1では図の見易さを考慮して、支持部1の一部を切断して表示している。また、図2の右下側には、鏝先5の外観図を示している。
半田処理装置Xは、上方から糸半田W1を供給し、下部に設けられた半田鏝Saを利用して、半田鏝Saの下方に配置される基板(配線基板)へリード線を半田付けすることが可能である。図1および図2に示すように、半田処理装置Xは支持部1、カッターユニット2、駆動機構3、半田送り機構6、及び半田鏝Saを備えている。
支持部1は、立設された平板状の壁体11を備えている。カッターユニット2は、半田送り機構6によって送られた糸半田W1を所定長さの半田片に切断するものである。カッターユニット2は、摺動ガイド13に固定されたカッター下刃22と、カッター下刃22の上部に配置され、摺動可能に配置されたカッター上刃21とを備えている。また、カッターユニット2は、駆動機構3の後述する第2アクチュエータ32によって、上下方向(カッター上刃21の摺動方向と交差する方向)に駆動されるプッシャーピン23を備えている(図2参照)。
図2に示すように、カッター上刃21は、半田送り機構6にて送られた糸半田W1が挿入される貫通孔である上刃孔211と、プッシャーピン23が挿入された貫通孔であるピン孔212とを備えている。上刃孔211の下端の辺縁部は切刃状に形成されている。カッター下刃22は、上刃孔211を貫通した糸半田W1が挿入される貫通孔である下刃孔221を備えている。下刃孔221の上端の辺縁部は切刃状に形成されている。上刃孔211と下刃孔221とは、糸半田W1が挿入されている状態で、糸半田W1と交差する方向にずれることで、互いの切刃によって糸半田W1を半田片に切断する。
上刃孔211とピン孔212とは、カッター上刃21の摺動方向に並んで設けられている。カッター上刃21は、上刃孔211と下刃孔221とが上下に重なる位置と、ピン孔212と下刃孔221とが上下に重なる位置との間を摺動する。
図2に示すように、駆動機構3は、カッター下刃22に固定されカッター上刃21を摺動させる第1アクチュエータ31と、カッター上刃21に取り付けられ、プッシャーピン23を駆動する第2アクチュエータ32とを備えている。第1アクチュエータ31は、カッター下刃22に固定されたシリンダ311と、シリンダ311の内部に配置され、供給される空気の圧力で伸縮するピストンロッド312とを備えている。ピストンロッド312の先端部分がカッター上刃21に固定されており、ピストンロッド312の伸縮動作によってカッター上刃21が摺動する。
なお、半田処理装置Xは、ピストンロッド312がシリンダ311に収納されたとき、カッター上刃21が右端にあり、ピン孔212が下刃孔221と上下に重なるようになっている。また、半田処理装置Xは、ピストンロッド312がシリンダ311から最も突出したとき、図2に示すようにカッター上刃21が左端にあり、上刃孔211が下刃孔221と上下に重なるようになっている。
第2アクチュエータ32は、カッター上刃21に固定されたシリンダ321と、プッシャーピン23を備えている。プッシャーピン23は、シリンダ321の空気圧で伸縮するピストンロッドの先端に固定されている。第2アクチュエータ32は、ピン孔212と下刃孔221とが上下に重なっている状態のとき、ピストンロッドを伸長させることで、プッシャーピン23を下刃孔221に挿入し、ピストンロッドをシリンダ321に収容することでプッシャーピン23を下刃孔221から抜く。カッターユニット2によって切断された半田片が下刃孔221に残っている場合でも、このプッシャーピン23の動作によって、押し出される。
半田送り機構6は、鏝先5(供給孔51)へ糸半田W1を供給するものであり、糸半田W1を送る一対の送りローラ61と、送りローラ61で送られる糸半田W1をガイドするガイド管62とを備えている。一対の送りローラ61は、支持部1に取り付けられており、糸半田W1を挟むとともに、回転することで糸半田W1を下方に送る。送りローラ61は回転角度(回転数)によって、送り出す糸半田W1の長さを決定している。半田処理装置Xは、例えば外部からの指示等に応じてこの長さを変更することにより、鏝先5への半田の供給量を調節するようになっていても良い。
ガイド管62は、弾性変形可能な管体であり、上端は、送りローラ61の糸半田W1が送り出される部分に近接して配置されている。また、ガイド管62の下端はカッター上刃21の摺動に追従して移動するものであり、上刃孔211に連結されている。ガイド管62はカッター上刃21が摺動する範囲で引っ張られたり、突っ張ったりしないように設けられている。
また、図1および図2に示すように、半田鏝Saは、カッターユニット2の下方に固定されている。半田鏝Saの詳細について以下に説明する。
半田鏝Saは、ヒーターユニット4と、ヒーターユニット4に取り付けられた鏝先5を備えている。図2に示すように、ヒーターユニット4は、通電によって発熱する半田付け用のヒーター41と、ヒーター41を取り付けるためのヒーターブロック42とを備えている。
ヒーターブロック42は円筒形状を有しており、外周面には、ヒーター41が巻き付けられている。ヒーターブロック42は、軸方向の下端部に鏝先5をとりつけるための断面円形状の凹部421と、凹部421の底部の中心部から反対側に貫通する半田供給孔422とを備えている。図2に示すように、ヒーターブロック42は、カッター下刃22の下部に設けられたヒーターブロック固定板25に固定されている。これにより下刃孔221は、ヒーターブロック42の半田供給孔422、および鏝先5の供給孔51に連通している。
鏝先5は、半田に対して非濡れ性の部材であり、上下方向(軸方向)に伸びる円筒形状となっている。鏝先5の中央部分には、軸方向に延びる供給孔51が形成されている。鏝先5は、高い熱伝導率を有する材質により形成されている。鏝先5の材質としては、窒化アルミニウム、タングステンカーバイド、またはボロンナイトライドのセラミック材質などが好適である。
鏝先5は、半田鏝Saの本体に対して着脱可能であり、装着時には上部がヒーターブロック42の凹部421に挿入して配置され、下端部がヒーターブロック42より下方に突出する。この状態において、鏝先5の供給孔51と半田供給孔422とが連通する。カッターユニット2で切断された糸半田は、下刃孔221から半田供給孔422を介して供給孔51に供給される。
半田鏝Saで半田付けを行う場合、ヒーターブロック42を介してヒーター41の熱が伝達され、その熱で供給孔51に供給された半田片を溶融する。半田処理装置Xは、筒形状の鏝先5を上下方向へ移動させることが可能であり、鏝先5の先端を基板Bdへ十分近づけた状態で半田付けを行うことが出来る。
また、鏝先5の側面には、供給孔51内を側面から露出させるスリット52が設けられている。そして半田処理装置Xには、図2に示すように、スリット52を介して供給孔51内の半田を検出する検出手段71が設けられている。検出手段71は、スリット52を介して供給孔51内の撮影を行い、この撮影により得られた画像に基づいて当該検出を行う。
なお、図2に示すように、供給孔51内において検出手段71によって撮影される上下方向の位置は、位置Pとなっている。これにより検出手段71は、供給孔51内の位置Pに半田が存在するときには、半田が有ること(半田有り)を検出し、供給孔51内の位置Pに半田が存在しないときには、半田が無いこと(半田無し)を検出する。検出手段71は、当該検出の結果を示す検出信号を継続的に出力する。なお、検出手段71は、移動手段(不図示)によって検出位置を調節するようにしても良い。
また、半田処理装置Xには、当該装置が正常に機能するように各種動作を制御する制御機構CS(不図示)が設けられている。制御機構CSは、例えばMPUやCPU等の論理回路を備え、第1アクチュエータ31、第2アクチュエータ32、ヒーター41、およびローラ61等を制御する機能を有している。また、制御機構CSは、半田処理装置X(少なくとも鏝先5を含む部分)の上下方向等への移動を制御する機能を有しており、更に、鏝先5の温度情報(例えば非接触センサー或いは熱電対により検出される)を継続的に取得することが可能となっている。
また、検出手段71は、供給孔51内における半田の有無(位置Pにおける半田の有無)を示す検出信号を、継続的に制御機構CSへ出力するようになっている。これにより制御機構CSは、この検出信号に基づいて各種動作を制御することが可能である。
更に、制御機構CSは、所定条件が満たされたときに警報を発することが可能となっている。この警報は、ユーザに所定の不具合が生じたことを報知するためのものであり、例えば、既定のディスプレイ表示、ランプの点灯や点滅、音声出力などによって実現され得る。
制御機構CSは、基板Bdへリード線Leを半田付けするための一連の動作が適切に遂行されるように、各部を制御する。当該制御の流れについて、図3に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
半田処理装置Xへ半田付け処理の実行指示が与えられると、制御機構CSは所定の初期設定処理を実行する(ステップS1)。この初期設定処理には、鏝先5を基板Bdに近接又は接触させるように半田処理装置Xを移動させる処理、ヒーター41の発熱を開始させる処理、および各初期値をリセットする処理が含まれる。なお、この段階では、図4に示すように供給孔51内へ半田は供給されていないため、検出手段71は「半田無し」を検出することになる。
初期設定処理の実行後、制御機構CSは時間T0のカウントを開始する(ステップS2)。そして制御機構CSは、時間T0が既定の基準時間V0に達するまで、鏝先5が正常な温度(半田を適切に溶融させ得る既定温度)となったか否かを監視する(ステップS3〜S4)。当該監視の結果、時間T0が基準時間V0に達するまでに鏝先5が正常な温度とならなかった場合には(ステップS4のYes)、制御機構CSは第1警報を発する(ステップS5)。第1警報によって、ユーザは、鏝先5の温度制御等に不具合があったことを知ることが出来る。
一方、時間T0が基準時間V0に達するまでに鏝先5が正常な温度となった場合には(ステップS3のYes)、制御機構CSは、ローラ61や各アクチュエータ(31、32)を制御して糸半田W1を切断し、供給孔51を通るように所定長さの半田片W2を落下させるようにして、鏝先5(基板Bd上)へ半田片W2が供給されるようにする(ステップS6)。
その後、制御機構CSは時間T1のカウントを開始する(ステップS7)。そして制御機構CSは、時間T1が既定の基準時間V1に達するまで、検出手段71によって「半田有り」が検出されるか否かを監視する(ステップS8〜S9)。
ここで、半田片W2が基板Bd上へ正しく供給された直後(半田片W2の溶融が始まる前)の様子を、図5に示す。本図に示すように、供給された半田片W2は、基板Bd或いはリード線Leに支えられた格好で供給孔51内に残っており、このときの半田片W2の上端位置は第1位置Pである。なお、基板Bd或いはリード線Leと鏝先5との位置関係、および、半田片W2のサイズ等は決まっているため、第1位置Pもこれに応じて決まる。
更に、図5に示すように、検出手段71によって撮影される位置Pは、第1位置Pより下側に設定されている。そのため、半田片W2が基板Bd上へ正しく供給された場合には、図5に示す通り、検出手段71によって「半田有り」が検出され、逆に半田片W2が基板Bd上へ供給されない場合には、検出手段71により「半田無し」が検出され続けることになる。
そこで当該監視(ステップS8〜S9)の結果、時間T1が基準時間V1に達するまでに「半田有り」が検出されなかった場合には(ステップS9のYes)、制御機構CSは第2警報を発する(ステップS10)。第2警報によって、ユーザは、半田片W2の供給に不具合があったこと(例えば、半田片W2が途中で詰まり落下しなかったこと等)を知ることが出来る。
一方、時間T1が基準時間V1に達するまでに「半田有り」が検出された場合には(ステップS8のYes)、制御機構CSは時間T2のカウントを開始する(ステップS11)。そして制御機構CSは、時間T2が既定の基準時間V2に達するまで、検出手段71によって「半田無し」が検出されるか否かを監視する(ステップS12〜S13)。
ここで、鏝先5からの熱により半田片W2の溶融が進行していき、当該溶融が完了したとき(半田片W2の全体が溶融したとき)の様子を、図6に示す。本図に示すように、溶融済み半田W3は供給孔51内に残存しており、このときの溶融済み半田W3の上端位置は第2位置Pである。供給された半田片W2や供給孔51のサイズ等は決まっているため、第2位置Pもこれに応じて決まる。
更に、図6に示すように、検出手段71によって撮影される位置Pは、第2位置Pより上側に設定されている。そのため、半田片W2の溶融が完了した場合には、検出手段71によって「半田無し」が検出され、逆に半田片W2の溶融が進行しない場合には、検出手段71により「半田有り」が検出され続けることになる。
そこで、当該監視(ステップS12〜S13)の結果、時間T2が基準時間V2に達するまでに「半田無し」が検出されなかった場合には(ステップS13のYes)、制御機構CSは第3警報を発する(ステップS14)。第3警報によって、ユーザは、半田片W2の加熱等に不具合があったことを知ることが出来る。
一方、時間T2が基準時間V2に達するまでに「半田無し」が検出された場合には(ステップS12のYes)、制御機構CSは、例えば、鏝先5の温度が所定値以下となるのを監視することにより、溶融済み半田W3の固化を待機する(ステップS15)。その後、制御機構CSは、図7に示すように、鏝先5を基板Bdから離間させるように半田処理装置Xを移動させる(ステップS16)。この段階で、今回の半田付け処理は正常に完了したことになる。
また、スリット52を介して供給孔51内の半田を検出する手段としては、上述した検出手段71(供給孔51内の撮影により得られた画像に基づいて検出を行う手段)の形態に限られず、他の形態の手段が採用されても構わない。当該他の形態について、具体例を挙げて以下に説明する。
一例としては図8に示すように、光の照射とその反射光を受光する機能を備えた検出手段(「検出手段72」とする)が挙げられる。検出手段72は、スリット52を介して供給孔51内へ光を照射し、この照射された光の反射光に基づいて、供給孔51内の半田を検出するように構成されている。光が照射される位置での半田片の有無によって、反射光の量などが異なることになる。検出手段72は、この原理を利用して供給孔51内の半田を検出することが可能である。
また、他の例としては図9に示すように、発光部73aと受光部73bを備えた検出手段(「検出手段73」とする)が挙げられる。検出手段73は、鏝先5のスリット52に対向する位置(供給孔51を挟んで反対側の側面)に貫通孔53が設けられた場合に、利用することが可能である。
発光部73aは、スリット52及び貫通孔53を順に通るように供給孔51内へ光を照射し、受光部73bは、貫通孔53から漏れ出す光(該照射された光の供給孔51からの透過光)を受光する。光が照射される位置での半田片の有無によって、透過光の量などが異なることになる。検出手段73は、この原理を利用して供給孔51内の半田を検出することが可能である。
また、鏝先5に形成されるスリット52や貫通孔53の大きさ等については、例えば図9の各パターンに示すように、種々の形態が採用され得る。なお、パターンAの場合には、スリット52が大きく設けられ、貫通孔53は小さく設けられている。また、パターンBの場合には、スリット52と貫通孔53は何れも大きく設けられ、パターンCの場合には、スリット52と貫通孔53は何れも小さく設けられている。
以上の通り第1実施形態では、鏝先5の側面の第1位置P(溶融が始まる前の半田片W2の上端位置)より下側の位置を含む領域にスリット52が設けられており、かつ、スリット52の領域は、溶融済み半田W3(溶融が完了した半田)の上端位置である第2位置Pより上側の位置を含んでいる。
そして、第1実施形態の半田処理装置Xは、検出手段(スリット52を介し、第1位置Pから第2位置Pまでの範囲内における所定位置Pにて、半田が存在するか否かを検出する手段)と、第1判定手段(検出手段からの検出信号の経時変化によって、鏝先5への半田の供給および半田の溶融を判定する手段)と、第1計測手段(半田送り機構6から鏝先5へ半田が供給されるようにしてから、第1判定手段が、鏝先5に半田が供給されたと判定するまでの時間T1を計測する手段)とを有している。
更に、第1実施形態の半田処理装置Xは、第1異常判断手段(第1計測手段によって計測された時間T1が基準時間V1を超えた場合は処理異常と判断する手段)と、第2計測手段(第1判定手段が半田送り機構6から鏝先5に半田が供給されたと判定してから、第1判定手段が鏝先5の半田が溶融したと判定するまでの時間T2を計測する手段)と、第2異常判定手段(第2計測手段によって計測された時間T2が基準時間V2を超えた場合は処理異常と判定する手段)とを有している。
また更に、第1実施形態の半田処理装置Xは、第1異常判断手段と第2異常判定手段の少なくとも一方が処理異常と判定した場合に、異常を知らせる(警報を発する)報知手段をさらに備えている。なお、上記の各基準時間(V1、V2)の少なくとも一方は、更新可能に設定されることが望ましい。
特に、半田送り機構6による半田の供給量が調節可能である場合、半田処理装置Xは、当該供給量に応じて各基準時間(V1、V2)の少なくとも一方を更新する更新手段を備えていることが望ましい。これにより半田の供給量が変更されても、その変更に応じて各基準時間(V1、V2)を更新し、処理異常を適切に判別することが可能となる。
2.第2実施形態
次に第2実施形態について各図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態と異なる部分の説明に重点をおき、第1実施形態と共通する部分については説明を省略することがある。
図10は、第2実施形態に係る半田処理装置Xの断面図(図2の場合と同様の視点による図)である。なお、図10では、ヒーターブロック固定板25より上側の部分(第1実施形態と同じ構成である)については表示を省略している。
本図に示すように第2実施形態における検出手段71は、第1実施形態に比べて、供給孔51内の下方寄りの箇所を撮影するように設定されている。より具体的に説明すると、供給孔51内において検出手段71によって撮影される位置P’、第2位置P(溶融済み半田W3の上端位置)よりも下側となっている(図14を参照)。
また、検出手段71による位置P’の撮影を可能とするように、スリット52の領域は、第2位置Pより下側の位置を含むように設定されている。図10に示すスリット52は、鏝先5の下端にまで達しているが、検出手段71による位置P’の撮影が可能である限り、スリット52の具体的形態は特に限定されない。
第2実施形態における制御機構CSも、基板Bdへリード線Leを半田付けするための一連の動作が適切に遂行されるように、各部を制御する。第2実施形態における当該制御の流れについて、図11に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。なお、第2実施形態における制御内容は、主に、ステップS11〜S16の処理がステップS21〜S24に置換わっている点で、第1実施形態とは異なっている。
半田処理装置Xへ半田付け処理の実行指示が与えられると、制御機構CSは、第1実施形態の場合と同様の初期設定処理を実行する(ステップS1)。なお、この段階では、図12に示すように供給孔51内へ半田は供給されていないため、検出手段71は「半田無し」を検出することになる。
初期設定処理の実行後、制御機構CSは時間T0のカウントを開始する(ステップS2)。そして制御機構CSは、時間T0が既定の基準時間V0に達するまで、鏝先5が正常な温度となったか否かを監視する(ステップS3〜S4)。当該監視の結果、時間T0が基準時間V0に達するまでに鏝先5が正常な温度とならなかった場合には(ステップS4のYes)、制御機構CSは第1警報を発する(ステップS5)。
一方、時間T0が基準時間V0に達するまでに鏝先5が正常な温度となった場合には(ステップS3のYes)、制御機構CSは、ローラ61や各アクチュエータ(31、32)を制御して糸半田W1を切断し、供給孔51を通るように所定長さの半田片W2を落下させるようにして、鏝先5へ(基板Bd上へ)半田片W2が供給されるようにする(ステップS6)。
その後、制御機構CSは時間T1のカウントを開始する(ステップS7)。そして制御機構CSは、時間T1が既定の基準時間V1に達するまで、検出手段71によって「半田有り」が検出されるか否かを監視する(ステップS8〜S9)。
半田片W2が基板Bd上へ正しく供給された直後(半田片W2の溶融が始まる前)の様子を、図13に示す。本図のように、検出手段71によって撮影される位置P’は、第1位置Pより下側に設定されている。そのため、半田片W2が基板Bd上へ正しく供給された場合には、図13に示す通り検出手段71によって「半田有り」が検出され、逆に半田片W2が基板Bd上へ供給されない場合には、検出手段71により「半田無し」が検出され続けることになる。
そこで当該監視(ステップS8〜S9)の結果、時間T1が基準時間V1に達するまでに「半田有り」が検出されなかった場合には(ステップS9のYes)、制御機構CSは第2警報を発する(ステップS10)。
一方、時間T1が基準時間V1に達するまでに「半田有り」が検出された場合(ステップS8のYes)、すなわち半田片W2が基板Bd上へ正しく供給された場合には、制御機構CSは、半田片W2が一旦溶融してから(溶融済み半田W3となってから)固化するのを待機する(ステップS21)。この待機する間、制御機構CSは、半田片W2が一旦溶融してから固化するように、ヒーター41の温度を適切に制御する。そして制御機構CSは、例えば鏝先5の温度が所定温度(半田が固化する温度)にまで下がったときに、溶融済み半田W3が固化したと判断する。
ここで、鏝先5からの熱により半田片W2の溶融が進行していき、当該溶融が完了したとき(半田片W2の全体が溶融したとき)の様子を、図14に示す。第1実施形態の場合と同様に、溶融済み半田W3の上端位置は第2位置Pである。但し第2実施形態の場合には、検出手段71によって撮影される位置P’は第2位置Pより下側であるため、半田片W2の溶融が進行しても、検出手段71は「半田有り」を検出したままとなる。
溶融済み半田W3が固化したと判断すると、次に制御機構CSは、鏝先5を基板Bdから離間させるように半田処理装置Xを移動させる(ステップS22)。鏝先5を基板Bdから離間させた後、制御機構CSは、検出手段71によって「半田無し」が検出されるか否かを判別する(ステップS23)。
ここで、図15に、鏝先5を基板Bdから離間させた状態を示す。なお、図15(A)は、固化した溶融済み半田S3が基板Bd上に固着した場合の状態(正常な状態)を示している。この場合、固化した溶融済み半田S3は供給孔51内に残っていないため、検出手段71は「半田無し」を検出することになる。
また、図15(B)は、固化した溶融済み半田S3が何らかの要因により基板Bdに固着せず、供給孔51内に残ってしまった状態(異常な状態)を示している。この場合、固化した溶融済み半田S3は供給孔51内(位置P’を含む箇所)に残っているため、検出手段71は「半田有り」を検出したままとなる。
すなわち第2実施形態では、検出手段71による検出結果を利用して、供給孔51内に半田が残ってしまう異常を判別することが可能である。制御機構CSは、鏝先5を基板Bdから離間させた後も「半田有り」が検出されたままの場合には(ステップS23のNo)、所定の第4警報を発する(ステップS24)。
第4警報によって、ユーザは、供給孔51内に半田が残ってしまう異常があったことを、知ることが出来る。一方、鏝先5を基板Bdから離間させた後に「半田無し」が検出された場合には(ステップS23のYes)、当該異常は生じなかったとみなされ、今回の半田付け処理は正常に完了する。
また、第2実施形態においても第1実施形態の場合と同様に、スリット52を介して供給孔51内の半田を検出する手段としては、上述した検出手段71(供給孔51内の撮影により得られた画像に基づいて検出を行う手段)の形態に限られず、他の形態の手段が採用されても構わない。当該他の形態の具体例については、第1実施形態の場合と同様、図8に示すように光の照射とその反射光を受光する機能を備えた検出手段72や、図9に示すように発光部73aと受光部73bを備えた検出手段73など挙げられる。
以上の通り第2実施形態では、鏝先5の側面の第1位置P(溶融が始まる前の半田片W2の上端位置)より下側の位置を含む領域にスリット52が設けられており、かつ、スリット52の領域は、溶融済み半田W3(溶融が完了した半田)の上端位置である第2位置Pより下側の位置を含んでいる。
そして第2実施形態の半田処理装置Xは、検出手段(スリット52を介し、第2位置Pより下側の所定位置P’にて、半田が存在するか否かを検出する手段)と、第2判定手段(検出手段からの検出信号の経時変化によって、鏝先5へ半田が供給されたこと及び鏝先5が基板Bdから離間した後に、供給孔51内に半田が残存していないことを判定する手段)とを備えている。
また、第2実施形態の半田処理装置Xは、第1計測手段(半田送り機構6から鏝先5へ半田が供給されるようにしてから、第2判定手段が、鏝先5に半田が供給されたと判定するまでの時間T1を計測する手段)と、第1異常判断手段(第1計測手段によって計測された時間T1が所定の基準時間V1を超えた場合は処理異常と判断する手段)とをさらに備えている。
また更に、第2実施形態の半田処理装置Xは、第1異常判断手段が処理異常と判定した場合、又は第2判定手段が、鏝先5が基板Bdから離間した後に、供給孔51内に半田が残存していることを検知した場合に、異常を知らせる(警報を発する)報知手段をさらに備えている。
なお、上記の基準時間V1は、更新可能に設定されることが望ましい。特に、半田送り機構6による半田の供給量が調節可能である場合、半田処理装置Xは、当該供給量に応じて基準時間V1を更新する更新手段を備えていることが望ましい。これにより半田の供給量が変更されても、その変更に応じて基準時間V1を更新し、処理異常を適切に判別することが可能となる。
4.その他
以上に説明した各実施形態の半田処理装置Xは、半田を基板Bd上に供給して溶融させる装置であり、前記供給の経路である供給孔51を有し略筒形状で、この略筒形状の先端部が基板Bdに近接又は接触して、前記供給された半田を溶融させる半田鏝部(鏝先5)と、供給孔51を通るように半田を基板Bd上へ落下させて供給する半田供給部(半田送り機構6等)とを備えている。
また、半田処理装置Xは、前記供給された半田の少なくとも一部が供給孔51内で原形を留めた状態にて、前記溶融を進行させるようにする。更に、半田処理装置Xは、鏝先5の側面の、前記溶融が始まる前の半田の上端位置である第1位置Pより下側の位置を含む領域にスリット52を有する。そのため半田処理装置Xによれば、基板Bd上へ半田が供給されない等の不具合の検知を、容易に行うことが可能となっている。
なお、各実施形態におけるスリットの形状やサイズ等は、半田処理装置Xの仕様や用途などに応じて適切に設定することが可能である。例えば、スリット52の領域が前記略筒形状(スリーブ)の先端部から25mm以内の範囲に収まるように設定しても良く、半田の流出防止等の観点から、スリット52の幅が2mm以下であるように設定しても良い。また、スリット52の長さ(上下方向のサイズ)が0.5mm〜20mmの範囲内となるように設定しても良い。
また、供給孔51における半田のスムーズな落下や半田の付着防止等の観点から、鏝先5の軸方向は出来るだけ鉛直方向に近いことが好ましく、特に、鏝先5の軸方向と鉛直方向とのなす角度が15度以内であることが望ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
1 支持部
2 カッターユニット
3 駆動機構
4 ヒーターユニット
5 鏝先
6 半田送り機構
11 壁体
13 摺動ガイド
21 カッター上刃
22 カッター下刃
23 プッシャーピン
31 第1アクチュエータ
32 第2アクチュエータ
41 ヒーター
42 ヒーターブロック
43 ヒーターブロック保持部
51 供給孔
61 送りローラ
62 ガイド管
211 上刃孔
212 ピン孔
221 下刃孔
311 シリンダ
312 ピストンロッド
321 シリンダ
421 凹部
422 半田供給孔
X 半田処理装置
Sa 半田鏝
W1 糸半田
W2 半田片
W3 溶融済み半田
Bd 基板
Le リード線

Claims (22)

  1. 半田を基板上に供給して溶融させる半田処理装置であって、
    前記供給の経路である供給孔を有し略筒形状で、前記略筒形状の先端部が前記基板に近接又は接触して、前記供給された半田を溶融させる半田鏝部と、
    前記供給孔を通るように半田を前記基板上へ落下させて供給する半田供給部と
    を備え、
    前記供給された半田の少なくとも一部が前記供給孔内で原形を留めた状態にて、前記溶融を進行させるようにし、
    前記半田鏝部の側面の、前記溶融が始まる前の半田の上端位置である第1位置より下側の位置を含む領域にスリットを有することを特徴とする半田処理装置。
  2. 前記スリットの領域は、前記スリーブの先端部から25mm以内の範囲に収まっている請求項1に記載の半田処理装置。
  3. 前記半田鏝部の軸方向と鉛直方向とのなす角度が15度以内である請求項1又は2に記載の半田処理装置。
  4. 前記スリットの幅が2mm以下である請求項1から請求項3の何れかに記載の半田処理装置。
  5. 前記スリットの長さが0.5mm〜20mmの範囲内である請求項1から請求項4の何れかに記載の半田処理装置。
  6. 前記スリットの領域は、前記溶融が完了した半田の上端位置である第2位置より、上側の位置を含んでいる請求項1に記載の半田処理装置。
  7. 前記スリットの領域は、前記溶融が完了した半田の上端位置である第2位置より、下側の位置を含んでいる請求項1に記載の半田処理装置。
  8. 前記スリットを介して前記供給孔内の半田を検出する検出手段を備えた請求項1から請求項7の何れかに記載の半田処理装置。
  9. 前記スリットを介し、第1位置から第2位置までの範囲内における所定位置にて、半田が存在するか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段からの検出信号の経時変化によって、前記半田鏝部への半田の供給および半田の溶融を判定する第1判定手段と
    を備える請求項6に記載の半田処理装置。
  10. 前記半田供給部から前記半田鏝部へ半田が供給されるようにしてから、前記第1判定手段が、前記半田鏝部に半田が供給されたと判定するまでの時間を計測する第1計測手段と、
    前記第1計測手段によって計測された時間が所定の第1基準時間を超えた場合は処理異常と判断する第1異常判断手段と
    をさらに備える請求項9に記載の半田処理装置。
  11. 前記第1判定手段が、前記半田供給部から前記半田鏝部に半田が供給されたと判定してから、前記第1判定手段が前記半田鏝部の半田が溶融したと判定するまでの時間を計測する第2計測手段と、
    前記第2計測手段によって計測された時間が所定の第2基準時間を超えた場合は処理異常と判定する第2異常判定手段と
    をさらに備える請求項10に記載の半田処理装置。
  12. 第1異常判断手段と第2異常判定手段の少なくとも一方が処理異常と判定した場合に、異常を知らせる報知手段をさらに備える請求項11に記載の半田処理装置。
  13. 前記第1基準時間および前記第2基準時間の少なくとも一方が、更新可能に設定される請求項11または請求項12に記載の半田処理装置。
  14. 前記半田供給部による半田の供給量が調節可能であり、
    前記供給量に応じて、前記第1基準時間および前記第2基準時間の少なくとも一方を更新する更新手段を備えた請求項13に記載の半田処理装置。
  15. 前記スリットを介し、第2位置より下側の所定位置にて、半田が存在するか否かを検出する検出手段を備え、
    前記検出手段からの検出信号の経時変化によって、前記半田鏝部へ半田が供給されたこと及び前記半田鏝部が前記基板から離間した後に、前記供給孔内に半田が残存していないことを判定する第2判定手段と
    を備える請求項7に記載の半田処理装置。
  16. 前記半田供給部から前記半田鏝部へ半田が供給されるようにしてから、前記第2判定手段が、前記半田鏝部に半田が供給されたと判定するまでの時間を計測する第1計測手段と、
    前記第1計測手段によって計測された時間が所定の基準時間を超えた場合は処理異常と判断する第1異常判断手段と
    をさらに備える請求項15に記載の半田処理装置。
  17. 第1異常判断手段が処理異常と判定した場合、又は前記第2判定手段が、前記半田鏝部が前記基板から離間した後に、前記供給孔内に半田が残存していることを検知した場合に、異常を知らせる報知手段をさらに備える請求項16に記載の半田処理装置。
  18. 前記基準時間が更新可能に設定される請求項16または請求項17に記載の半田処理装置。
  19. 前記半田供給部による半田の供給量が調節可能であり、
    前記供給量に応じて前記基準時間を更新する更新手段を備えた請求項18に記載の半田処理装置。
  20. 前記半田鏝部の、前記スリットに対向する位置に貫通孔をさらに有し、
    前記検出手段は、
    前記スリット及び前記貫通孔を通るように前記供給孔内へ光を照射し、該照射された光の前記供給孔からの透過光に基づいて前記検出を行う請求項8から請求項19の何れかに記載の半田処理装置。
  21. 前記検出手段は、
    前記スリットを介して前記供給孔内へ光を照射し、該照射された光の反射光に基づいて前記検出を行う請求項8から請求項19の何れかに記載の半田処理装置。
  22. 前記検出手段は、
    前記スリットを介して前記供給孔内の撮影を行い、該撮影により得られた画像に基づいて前記検出を行う請求項8から請求項19の何れかに記載の半田処理装置。
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