JP2016034008A - 発熱部品の取付装置 - Google Patents

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裕之 立川
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Abstract

【課題】パワー半導体等の発熱部品の放熱体への装着を簡易に、且つ確実に行い得る発熱部品の取付装置を提供する。【解決手段】一面を発熱部品の部品装着面とした良熱伝導部材からなる放熱体と、弾性部材からなり、前記放熱体に装着されて前記部品装着面との間に前記発熱部品を挟持する固定金具とを備える。特に前記放熱体は、前記部品装着面に穿たれた嵌合溝と、この嵌合溝の開口縁部に設けられて該嵌合溝に装着された前記固定金具を固定する係合部とを備える。また前記固定金具は、前記金具本体の一端部に設けられ、弾性変形させて前記嵌合溝に嵌入される嵌入部と、この嵌入部に設けられて該嵌合溝の内側から前記係合部に係合する係止部と、前記金具本体の他端部に設けられ、弾性変形して前記部品装着面との間に前記発熱部品を挟持する押圧片部と、この押圧片部と前記嵌入部との間に設けられて前記発熱部品の装着位置を規定する当接部とを具備する。【選択図】 図2

Description

本発明は、パワー半導体等の発熱部品の放熱体への装着を簡易に、且つ確実に行い得る発熱部品の取付装置に関する。
IGBTやMOS-FET等のパワー半導体を用いて電力変換器等を実現する場合、上記パワー半導体等の発熱部品を放熱体に装着して用いられる。前記放熱体は、前記発熱部品から発せられる熱を外部に放出し、これによって前記発熱部品の異常温度上昇を防止する役割を担う。ちなみに従来、この種の発熱部品の前記放熱体への装着は、専ら、前記放熱体に前記発熱部品をネジ止めして行われている。しかし近年では、例えば特許文献1,2にそれぞれ紹介されるように放熱体に装着した固定金具を用い、前記放熱体の部品装着面と前記固定金具との間に発熱部品を挟持することで、その取り付けを行うことが提唱されている。
図6(a)〜(d)は、特許文献1に開示される発熱部品の取付装置の概略構成と、発熱部品の取り付け手順を示している。この取付装置は、図6(a)に示すように先ず放熱体1の部品装着面2に発熱部品3を乗せ、次いで図6(b)に示すように前記発熱部品3の前面側からバネ性の固定金具4を被せる。その後、図6(c)に示すように予め前記放熱体1に設けた庇部5のネジ孔を介して前記固定金具4にネジ6を螺合し、前記固定金具4を前記放熱体1に固定する。そして図6(d)に示すように前記放熱体1の部品装着面2と前記固定金具4との間に前記発熱部品3を挟持することで、その取り付けが行われる。
また特許文献2に開示される発熱部品の取付装置は、基本的には図7(a)〜(c)にその概略構成と、発熱部品の取り付け手順を示している。この取付装置は、図7(a)に示すように前記放熱体1の部品装着面2に予めバネ性の固定金具4を取り付けて該固定金具4と前記部品装着面2との間に所定の間隔を形成した構造を有している。前記発熱部品3は、図7(b)に示すように前記放熱体1の部品装着面2に沿わせてスライドさせることで前記固定金具4と前記部品装着面2との間に差し込まれる。これによって図7(c)に示すように前記放熱体1の部品装着面2と前記固定金具4との間に前記発熱部品3が挟持される。
尚、図6および図7において、8は前記放熱体1の部品装着面2と前記発熱部品3との接触面に塗布されてこれらの間の熱伝導を高める放熱グリースである。
特開2011−124452号公報 実開平6−31153号公報
ところで図6に示す構成の発熱部品の取付装置においては、前記放熱体1に対する前記発熱部品3の取付位置を調整した後、該発熱部品3を覆って前記固定金具4を取り付け、その後、ネジ6を用いて前記固定金具4と前記放熱体1とを固定することが必要である。従って前記放熱体1に対する前記発熱部品3の取り付け作業手順が煩雑である。しかも前記固定金具4と前記放熱体1との固定に前記ネジ6を用いる必要があり、その構造自体が複雑である等の不具合がある。
一方、図6に示した構成の発熱部品の取付装置に比較して図7に示した構成の発熱部品の取付装置は、その構造が簡単であり、前記放熱体1に対する前記発熱部品3の取り付け作業手順も簡単である。しかしながら前記発熱部品3をスライドさせて前記放熱体1の部品装着面2と前記固定金具4との間に差し込むので、前記部品装着面2と前記発熱部品3との間に設けられる前記放熱グリース8に塗りむらが生じ易い。
即ち、図7(c)に示すように前記発熱部品3をスライドさせた際、そのスライドに先立って該発熱部品3を接触させた前記部品装着面2の部位Aに前記放熱グリース8の一部が残存し易い。また前記部位Aに前記放熱グリース8が残存した分、該発熱部品3と前記部品装着面2との間の部位Bに介在する前記放熱グリース8の量が少なくなる。しかも前記発熱部品3と前記部品装着面2との間の部位Bに前記放熱グリース8が不均一に介在することになる。これ故、前記発熱部品3と前記放熱体1との間の熱伝導性を十分に確保することが困難となる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、放熱体の部品装着面にパワー半導体等の発熱部品を簡単な取付手順で確実に装着することができ、しかも前記発熱部品と前記放熱体との間の熱伝導性を十分に確保することのできる簡易な構成の発熱部品の取付装置を提供することにある。
本発明に係る発熱部品の取付装置は、一面を発熱部品の部品装着面とした良熱伝導部材からなる放熱体と、前記放熱体に装着されて前記部品装着面との間に前記発熱部品を挟持する固定金具とを備える。
特に本発明に係る発熱部品の取付装置における前記放熱体は、前記部品装着面に穿たれた嵌合溝と、この嵌合溝の開口縁部に設けられて前記嵌合溝に嵌め込まれた前記固定金具を固定する係合部とを備える。また前記固定金具は、弾性部材からなる金具本体の一端部に設けられ、弾性変形させて前記嵌合溝の開口縁部から該嵌合溝に嵌入される嵌入部と、この嵌入部に設けられ、前記嵌合溝内において弾性復帰して該嵌合溝の内側から前記係合部に係合する係止部と、前記金具本体の他端部に設けられ、弾性変形して前記部品装着面との間に前記発熱部品を挟持する押圧片部と、この押圧片部と前記嵌入部との間に設けられ、該押圧片部と前記部品装着面との間に挟持される前記発熱部品の端部に当接して該発熱部品の装着位置を規定する当接部とを具備することを特徴としている。
ちなみに前記固定金具は、板状の弾性部材からなる金具本体を折り曲げ加工して前記嵌入部、前記係止部、前記押圧片部、および前記当接部を一体に形成したものからなる。また前記放熱体は、一面を平面状の前記発熱部品の部品装着面とし、裏面に複数の放熱フィンを形成したものであって、前記部品装着面の一端側に該放熱体の幅方向に亘って前記嵌合溝を形成したものからなる。
好ましくは前記放熱体に設けられる前記係合部は、前記嵌合溝の開口縁部に沿って該嵌合溝の内側に向けて突出形成された係合突起からなる。或いは前記係合部は、前記嵌合溝の開口縁部に沿って該嵌合溝の内壁に穿たれた係合溝からなる。
ここで前記固定金具に設けられる前記嵌入部は、好ましくは前記金具本体の一端側を所定の角度で逆向きに折り返した部位からなり、前記係止部は該嵌入部の先端として形成される。また前記押圧片部は、前記当接部を介して前記放熱体の部品装着面との間に所定の隙間を形成するように前記金具本体の他端側を折り曲げた部位からなる。更に前記当接部は、前記金具本体の中間部を前記放熱体の部品装着面に対して直角となるように定めた部位からなる。
また前記固定金具は、好ましくは前記嵌入部と前記当接部との間に前記部品装着面に対する該当接部の装着位置を規制する位置規制部を備える。この位置規制部は、前記固定金具における前記嵌入部を形成した一端部の一部を前記嵌合溝の開口縁部に嵌合して前記放熱体に対する前記固定金具の装着位置を規定する部位として形成される。
上記構成の発熱部品の取付装置によれば、発熱部品を間にして前記放熱体に前記固定金具を装着するだけで、該放熱体の部品装着面に発熱部品を安定に装着することができる。特に前記放熱体の部品装着面の前方から前記発熱部品を間にして該固定金具を前記放熱体に装着するだけで、前記発熱部品を前記放熱体に簡易にして確実に装着することができる。従って前記放熱体に対する前記発熱部品の装着作業を簡易に実行することができ、その実用的利点が多大である。
また上記構成の発熱部品の取付装置はその構造が簡単であり、前記放熱体に対する前記発熱部品の装着作業も簡単である。従って、例えば前記放熱体にパワー半導体等の発熱部品を装着して電力変換器等を構築する場合であっても、その製造コストを下げることができる等の効果が奏せられる。
本発明の第1の実施形態に係る発熱部品の取付装置の概略構成を示す斜視図と、その概略的な断面構造を示す図。 図1に示す発熱部品の取付装置の分解斜視図。 図1に示す発熱部品の取付装置における発熱部品の取付手順を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る発熱部品の取付装置の概略構成を示す斜視図と、その概略的な断面構造を示す図。 図4に示す発熱部品の取付装置を構成する固定金具および放熱体の概略構成を示す斜視図。 従来の発熱部品の取付装置の一例を示す概略構成と、該取付装置による発熱部品の取付手順を示す図。 従来の発熱部品の取付装置の別の例を示す概略構成と、該取付装置による発熱部品の取付手順を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る発熱部品の取付装置について説明する。
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る発熱部品の取付装置の概略構成を示す斜視図であり、図1(b)はその概略的な断面構造を示す図である。この第1の実施形態に係る発熱部品の取付装置は、良熱伝導部材からなる放熱体10の一面に、例えば発熱体として3個のパワー半導体30を並べて装着するものであって、図2にその分解斜視図を示すように前記放熱体10と、該放熱体10の一面に前記3個のパワー半導体30を装着する為の固定金具20を備える。
前記放熱体10は、一面を前記パワー半導体30を装着する為の平面状の部品装着面11とし、その裏面側に複数枚の放熱フィン12を所定間隔で平行に形成したアルミニウム製のブロック体からなる。また前記放熱体10は、前記部品装着面11の一端側に該放熱体10の幅方向に沿って穿たれた所定深さの嵌合溝13を備える。このような構造のブロック体からなる前記放熱体10は、図1(b)に示す断面形状の押し出し成型品を、所定の長さで切断することによって形成される。
ここで前記嵌合溝13の開口縁部には、後述するように該嵌合溝13に嵌め込まれた前記固定金具20を前記部品装着面11に固定する為の係合部14が設けられている。この係合部14は、例えば嵌合溝13の開口縁部の幅を狭めるように該嵌合溝13の開口縁部に沿って突出形成された断面三角形状をなす所定高さの係合突起からなる。尚、特に図示しないが前記係合部14を、例えば前記嵌合溝13の開口縁部に沿って該嵌合溝13の内壁に穿たれた係合溝として実現することも可能である。このような係合部14を有する前記嵌合溝13は、前記複数枚の放熱フィン12を裏面側に備えた前記放熱体10を押し出し成型する際に同時成形される。
尚、この第1の実施形態においては、前記放熱体10における前記部品装着面11の上端部に前記嵌合溝13を形成し、前記係合部14を前記嵌合溝13の開口縁部における図中下側の内壁に形成した例を示している。しかし前記嵌合溝13の形成位置については、前記放熱体10における前記部品装着面11の大きさと前記パワー半導体30の大きさに応じて決定すれば十分である。また前記係合部14についても、後述する前記固定金具20の構造に応じて前記嵌合溝13の開口縁部における図中上側の内壁に形成しても良い。
一方、前記固定金具20は、板状の弾性部材からなる金具本体21をプレス加工等により予め設定された平面形状に切り出した後、所定形状に折り曲げ加工した構造を有する。前記固定金具20は前記金具本体21の一端部に設けられ、弾性変形させて前記嵌合溝13の開口縁部から該嵌合溝13に嵌入される4本の嵌入部22を平行に備える。これらの嵌入部22は、前記金具本体21の一端部に平行に設けた3つの切り欠きにより区画されて該金具本体21の一端部にそれぞれ形成される。また前記嵌入部22の各先端部は、前記嵌合溝13内において弾性復帰して該嵌合溝13の内側から前記係合部14に係合する係止部23としての機能を果たすようになっている。
ちなみに前記嵌入部22は前記金具本体21の一端部を、例えば下側に向けて略160°程度折り返すことで鉤形状の側面をなす弾性変形片として実現される。また前記嵌入部22の前記金具本体21から鉤形状をなして逆向きに折り返された部位の先端部の高さは、前記嵌合溝13の開口縁部の幅よりも若干高くなるように設定されている。
従って前記固定金具20は、前記嵌入部22を弾性変形させて前記金具本体21の一端部の折り返し高さを低くしながら前記部品装着面11の前面側から該嵌入部22を前記嵌合溝13に嵌め込むことで前記放熱体10に装着される。すると前記嵌合溝13に嵌め込まれた前記嵌入部22は、前記係合部14を乗り越えた際に弾性復帰する。そして前記嵌入部22の折り返し先端部である前記係止部23が前記嵌合溝13内においてその内側から前記係合部14に係合する。この結果、前記固定金具20は、前記放熱体10の部品装着面11にその前面側から装着されて強固に固定される。ちなみに前記放熱体10からの前記固定金具20の取り外しは、例えば前記嵌合溝13に沿って前記固定金具20を前記放熱体10の幅方向にスライドさせることにより行われる。
一方、前記固定金具20を構成する前記金具本体21は、前記嵌入部22を形成した部位の基部から下側に向けて90°の角度で折り曲げられており、前記放熱体10の部品装着面11に沿う所定長さの垂下部24として形成されている。そしてこの垂下部24の下端部は、上側に向けて90°の角度で逆向きに折り曲げられており、前記放熱体10に装着する前記3つのパワー半導体30の装着位置をそれぞれ規定する当接部25として形成されている。この当接部25は、前記金具本体21の他端部から所定の切り込み長さに亘って平行に設けた2つの切り欠き溝により3つの部位として区画されており、前記3つのパワー半導体30をそれぞれ個別に位置決めする。
具体的には前記垂下部24は、その上端部を前記嵌合溝13の開口縁部の上側に当接させることで該開口縁部の上側を基準として該垂下部24の下端部に連なる前記当接部25の前記部品装着面11における取り付け位置を規制している。換言すれば前記垂下部24は前記部品装着面11に対する前記当接部25の装着位置を規制する位置規制部としての役割を担っている。従って前記パワー半導体30は、その端部を前記当接部25に当接させることで、前記部品装着面11に対する装着位置が規制される。尚、前記当接部25の前記部品装着面11からの突出幅は、前記パワー半導体30の厚みよりも若干長く設定される。
また切り欠き溝により3つの平行な部位として区画された前記金具本体21の他端側は前記当接部25の突出先端部を起点として、下側に向けて略95°〜100°の角度をなして鋭角状に折り曲げられている。このように折り曲げられた前記金具本体21の他端側は、前記放熱体10の部品装着面11との間に前記パワー半導体30を挟持する押圧片部26を形成する。特にこの押圧片部26は、その先端側の所定位置において外側に向けて「く」の字状に折り曲げられている。この「く」の字状の折り曲げ部27は前記押圧片部26の弾性復元力にて該押圧片部26と前記部品装着面11との間に挟み込まれる前記パワー半導体30を前記部品装着面11に向けて押圧する力点として作用する。ちなみに前記折り曲げ部27の前記放熱体10の部品装着面11側に突出した折り曲げ先端部と前記部品装着面11との間に形成される隙間の幅は、前記パワー半導体30の厚みよりも小さくなるように設定される。
このように構成された前記放熱体10と前記固定金具20とにより構成される本発明の第1の実施形態に係る発熱部品の取付装置によれば、図3(a)〜(c)に示すように前記放熱体10に対して前記パワー半導体30を簡易な手順にて確実に、且つ強固に取り付けることができる。即ち、この発熱部品の取付装置においては、先ず図3(a)に示すように前記放熱体10の前記部品装着面11の所定位置に、該部品装着面11の前面側から前記パワー半導体30を位置付ける。この際、前記パワー半導体30の部品装着面に前述した放熱グリース8を塗布することは言うまでもない。
しかる後、図3(b)に示すように前記パワー半導体30を覆うようにして前記放熱体10に前記固定金具20を装着する。前記放熱体10への前記固定金具20の装着は、前述したように前記放熱体10に設けられた前記嵌合溝13に前記固定金具20の嵌入部22を該部品装着面11の前面側から嵌め込むことによって行われる。すると図3(c)に示すように前記嵌合溝13に前記嵌入部22を嵌入した前記固定金具20は、前記係合部14と前記係止部23との係合により前記放熱体10に強固に装着固定される。
この際、前記放熱体10に装着固定された前記固定金具20は、図3(c)に示すように該固定金具20の弾性復元力、特に前記押圧片部26の弾性復元力により前記放熱体10の部品装着面11に向けて前記折り曲げ部27を介して前記パワー半導体30を強固に押し付け、該部品装着面11との間に前記パワー半導体30を挟持する。即ち、前記パワー半導体30は、前記押圧片部26からの所定の弾性復元力を受けて前記押圧片部26と前記部品装着面11との間に挟持されて前記放熱体10に装着される。
従って本発明に係る発熱部品の取付装置によれば、前記放熱体10の部品装着面11に乗せた前記パワー半導体30を挟み込んで前記固定金具20を前記放熱体10に装着するだけで、前記パワー半導体30を前記放熱体10への装着を行い得る。しかも前記固定金具20の嵌入部22を前記放熱体10の部品装着面11に前面側から該放熱体10に設けた前記嵌合溝13に嵌め込むことだけで、前記放熱体10に対する前記パワー半導体30の装着を完了することができる。
従って図6に示したように前述したネジ6を用いる等して前記固定金具20を前記放熱体10に固定する必要がなく、前記パワー半導体30の前記放熱体10に対する取付作業が簡単である。しかも前述したネジ6等の固定部品を必要としないので、前記放熱体10に対する前記パワー半導体30の取付作業自体を大幅に簡素化することができる。更には図7に示したように前記放熱体10の部品装着面11に取り付けた前記パワー半導体30を該部品装着面11に沿ってスライドさせて所定の装着位置に導く必要がない。
故に従来装置のように前記パワー半導体30のスライドに伴って前記放熱体10の部品装着面11の不本意な領域に前記放熱グリース8が残存することがない。また前記パワー半導体30と前記放熱体10の部品装着面11との間に介在させるべき前記放熱グリース8の塗布状態が不均一化し、これによって前記パワー半導体30と前記放熱体10との間の熱伝導性が劣化するような不具合を招来することもない。故に本発明に係る発熱部品の取付装置によれば、前記放熱体10に対する前記パワー半導体30の取り付けを簡単な作業手順で確実に行うことができる。しかも前記放熱体10に対する前記固定金具20の取り付け構造自体が前述したように簡単なので、その実用的利点が多大ある。
次に図4および図5を参照して本発明の第2の実施形態に係る発熱部品の取付装置について説明する。尚、図4(a)は本発明の第2の実施形態に係る発熱部品の取付装置の概略構成を示す斜視図であり、図4(b)はその概略的な断面構造を示す図である。また図5(a)は、第2の実施形態に係る発熱部品の取付装置を構成する放熱体40の概略構成を示す斜視図であり、図5(b)は前記放熱体40に装着される固定金具50の概略構成を示す斜視図である。
この第2の実施形態に係る発熱部品の取付装置を構成する放熱体40は、前述した第1の実施形態に係る放熱体10と同様に、一面をパワー半導体30の部品装着面41とし、その裏面側に複数の放熱フィン42を形成したアルミニウム製の押し出し成型品からなる。また前記放熱体40における前記部品装着面41の一端側には該放熱体40の幅方向に沿って穿たれた所定深さの嵌合溝43が設けられている。
この嵌合溝43は、その下側内壁を前記部品装着面41に対して直角の面とした断面三角形状のものからなる。また前記嵌合溝43は、その開口縁部の上側に該嵌合溝43に沿って設けられた所定高さの係合突起からなる係合部44を備えている。この係合部44は、先に説明した第1の実施形態と同様に前記嵌合溝43に嵌め込まれた前記固定金具50の一端側に設けられた係止部53に係合して該固定金具50を前記部品装着面41に固定する役割を担う。
一方、前記固定金具50は、図5(b)に示すように板状の弾性部材からなる金具本体51を所定形状に折り曲げ加工した構造を有する。前記固定金具50は前記金具本体51の一端部に設けられ、弾性変形させて前記嵌合溝43の開口縁部から該嵌合溝43に嵌入される嵌入部52を備える。またこの嵌入部52の先端部は、前記嵌合溝43内において弾性復帰して該嵌合溝43の内側から前記係合部44に係合する係止部53としての機能を果たす。尚、この第2の実施形態においては、前記金具本体51の一端部は6つの切り欠きによって7つの平行な片部として形成されている。これらの各片部が1つおきにそれぞれ折り曲げ加工されて4個の前記嵌入部52として形成されている。
ちなみに前記嵌入部52は前記金具本体51の一端部を、例えば上側に向けて略135°程度折り返すことで鉤形状の弾性変形片として実現される。前記金具本体51から逆向きに折り返された前記嵌入部52の先端部の折り返し高さは、先の実施形態と同様に前記嵌合溝43の開口縁部の幅よりも若干高くなるように設定されている。そして前述したように前記嵌入部52の先端部が前記係止部53となっている。
従って前記固定金具50は、前記嵌入部52を弾性変形させて前記金具本体51の一端部の折り返し高さを低くしながら前記部品装着面41の前面側から該嵌入部52を前記嵌合溝43に嵌め込むことで前記放熱体40に装着される。すると前記嵌合溝43に嵌め込まれた前記嵌入部52は、前記係合部44を乗り越えた際に弾性復帰し、前記係止部53が前記嵌合溝43内においてその内側から前記係合部44に係合する。この結果、前記固定金具50は、前記放熱体40の部品装着面41にその前面側から装着されて強固に固定される。
一方、前記金具本体51の一端部の前記嵌入部52に連なる部位は、前記部品装着面41の前方に直角に突出した所定長さの当接部55として形成されている。この当接部55は、第1の実施形態と同様に前記部品装着面41に装着される前記パワー半導体30の上端部に当接して該パワー半導体30の当接位置を規定する役割を担う。尚、前記当接部25は、前記金具本体51の他端部から該金具本体51の中間位置まで所定の切り込み長さに亘って平行に設けた2つの切り欠き溝により3つの部位として区画されており、前記3つのパワー半導体30をそれぞれ個別に位置決めする。
また前記金具本体51の一端部に形成された4つの前記嵌入部52を除く、残された3つの片部は、それぞれ上側に向けて90°に折り曲げ加工された立ち上げ片54として形成されている。これらの3つの片部からなる立ち上げ片54は前記嵌入部52を前記嵌合溝43に嵌め込んで固定したとき、その基端部と上端部とを前記嵌合溝43の開口縁部に嵌合する。これによって前記立ち上げ片54は、前記金具本体51の基端部、ひいては該基端部に連なる前記当接部55の装着位置を規定する位置規制部として機能する。
そして前記金具本体51の前記切り欠き溝により3つの部位として区画された他端部は、前記当接部55の先端位置において下側に向けて略95°〜100°の角度をなして鋭角状に折り曲げられている。このように下向きに折り曲げられた前記金具本体51の他端側は、前記放熱体40の部品装着面41との間に前記パワー半導体30を挟持する押圧片部56を形成する。特に前記押圧片部56は、その先端側の所定位置において外側に向けて「く」の字状に折り曲げられている。
この「く」の字状の折り曲げ部57は、第1の実施形態と同様に前記押圧片部56の弾性復元力にて該押圧片部56と前記部品装着面41との間に挟み込まれる前記パワー半導体30を前記部品装着面41に向けて押圧する力点として作用する。ちなみに前記折り曲げ部57の前記放熱体40の部品装着面41側に突出した折り曲げ先端部と前記部品装着面41との間に形成される隙間の幅は、前記パワー半導体30の厚みよりも小さくなるように設定される。
かくしてこのような形状を有する固定金具50と、前述した形状の嵌合溝43を備えた放熱体40とを備えて構成される発熱部品の取付装置によれば、第1の実施形態として示した取付装置と同様に前記放熱体40に対するパワー半導体30の取り付けを簡易に実行することができる。即ち、前記放熱体40の部品装着面41に乗せたパワー半導体30を覆って前記固定金具50を前該放熱体40に装着するだけで、該固定金具50と前記部品装着面41との間にパワー半導体30を挟み込んで強固に保持することができる。しかもその取り付け作業も簡単である。従って先の実施形態と同様な効果を奏し得る。
また前記嵌合溝43の開口縁部に揃えてパワー半導体30を装着することができ、第1の実施形態に示した固定金具20に比較して前記固定金具50自体の高さを低くし、その小型化を図ることが可能である。従って取付装置全体の構成の簡素化と、その小型化を図ることができる。更には第2の実施形態によれば、前記放熱体10の部品装着面11に沿って延びる垂下部24がないので、前記押圧片部56よるパワー半導体30の挟持力を十分に高くすることができ、金具本体51の弾性力を徒に高くする必要もない等の効果が奏せられる。
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば前記固定金具20,50については前記放熱体10,40に装着されるパワー半導体30に対応して個別に設けられるものであっても良い。またここでは前記放熱体10,40に3個のパワー半導体30を平行に並べて一括して装着する例について示したが、前記放熱体10,40に装着するパワー半導体30の数は特に限定されないことは言うまでもない。更には前記固定金具20,50の大きさと形状については、前記放熱体10,40に装着する発熱部品の寸法仕様等に応じて決定すれば良いことは勿論のことである。
また前記係止部23,53については、例えば前記固定金具20,50の一端部に形成した前記嵌入部22,52の一部を、前記嵌合溝13,43に対して嵌め込む向きとは逆向きに短冊状に切り起こした、いわゆる抜け止め片として実現することも可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
10,40 放熱体
11,41 部品装着面
12,42 放熱フィン
13,43 嵌合溝
14,44 係合部
20,50 固定金具
21,51 金具本体
22,52 嵌入部
23,53 係止部
24 垂下部(位置規制部)
25,55 当接部
26,56 押圧片部
30 パワー半導体(発熱部品)
54 立ち上げ片(位置規制部)

Claims (10)

  1. 一面を発熱部品の部品装着面とした良熱伝導部材からなる放熱体と、弾性部材からなり、前記放熱体に装着されて前記部品装着面との間に前記発熱部品を挟持する固定金具とを備え、
    前記放熱体は、前記部品装着面に穿たれた嵌合溝と、
    この嵌合溝の開口縁部に設けられて該嵌合溝に嵌め込まれた前記固定金具を前記部品装着面に固定する係合部とを具備し、
    前記固定金具は、弾性部材からなる金具本体の一端部に設けられ、弾性変形させて前記嵌合溝の開口縁部から該嵌合溝に嵌入される嵌入部と、
    この嵌入部に設けられ、前記嵌合溝内において弾性復帰して前記嵌合溝の内側から前記係合部に係合する係止部と、
    前記金具本体の他端部に設けられ、弾性変形して前記部品装着面との間に前記発熱部品を挟持する押圧片部と、
    この押圧片部と前記嵌入部との間に設けられ、該押圧片部と前記部品装着面との間に挟持される前記発熱部品の端部に当接して該発熱部品の装着位置を規定する当接部とを具備したことを特徴とする発熱部品の取付装置。
  2. 前記固定金具は、板状の弾性部材からなる金具本体を折り曲げ加工して前記嵌入部、前記係止部、前記押圧片部、および前記当接部を一体に形成したものである請求項1に記載の発熱部品の取付装置。
  3. 前記放熱体は、一面を平面状の前記発熱部品の部品装着面とし、裏面に複数の放熱フィンを形成したものであって、前記嵌合溝は前記部品装着面の一端側に該放熱体の幅方向に亘って形成されている請求項1に記載の発熱部品の取付装置。
  4. 前記係合部は、前記嵌合溝の開口縁部に沿って該嵌合溝の内側に向けて突出形成された係合突起からなる請求項1に記載の発熱部品の取付装置。
  5. 前記係合部は、前記嵌合溝の開口縁部に沿って該嵌合溝の内壁に穿たれた係合溝からなる請求項1に記載の発熱部品の取付装置。
  6. 前記嵌入部は、前記金具本体の一端側を所定の角度で逆向きに折り返した部位からなり、前記係止部は該嵌入部の先端として形成される請求項2に記載の発熱部品の取付装置。
  7. 前記押圧片部は、前記当接部を介して前記放熱体の部品装着面との間に所定の隙間を形成するように前記金具本体の他端側を折り曲げた部位からなる請求項2に記載の発熱部品の取付装置。
  8. 前記当接部は、前記金具本体の中間部を前記放熱体の部品装着面に対して直角となるように定めた部位からなる請求項2に記載の発熱部品の取付装置。
  9. 前記固定金具は、前記嵌入部と前記当接部との間に前記部品装着面に対する該当接部の装着位置を規制する位置規制部を備えることを特徴とする請求項2に記載の発熱部品の取付装置。
  10. 前記位置規制部は、前記固定金具における前記嵌入部を形成した一端部の一部を前記嵌合溝の開口縁部に嵌合させて前記放熱体に対する前記固定金具の装着位置を規定する部位からなる請求項9に記載の発熱部品の取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017212275A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 矢崎総業株式会社 電子部品の固定構造
JP2017220637A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 古河電気工業株式会社 発熱部品の放熱構造
JP7433735B2 (ja) 2021-09-01 2024-02-20 矢崎総業株式会社 電子部品の固定構造、及び車載充電器

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