JP2016033802A - 電子申告業務処理システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子申告データ作成状況等の電子申告準備業務の進捗状態確認及び電子申告をサーバークライアント構成環境で効率的に行なう、電子申告業務処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】サーバー装置30での申告データを作成、編集を行う中で、サーバー装置30が自動的にその処理履歴情報等を処理、管理し、クライアント端末60で電子署名や申告を行う場合も自動的にクライアント端末60での処理履歴情報等をサーバー装置30へ転送して処理、管理し、進捗管理に好適な情報を作成し、会計事務所のオペレータに所望する形式で提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、納税申告のような、通信ネットワークを利用した官公庁への申告処理に係わる進捗管理技術に関する。
後掲の特許文献1に開示の電子申告処理システムにおいては、申告データ作成〜署名処理〜申請先への申告データ送信処理を行なうまでの一連の過程において、各種の履歴ないし進捗情報やデータの更新処理について、装置ないしクライアントサーバーシステム構成をも対象としており(例えば、図23−1および図23−2)、サーバー装置がクラウドに置き換わった場合でも(例えば、図23−2でサーバー装置がクラウドの場合)、各種の履歴ないし進捗情報を管理して、顧問先毎、申告年度毎、申告種別毎の進捗等を管理するという一連の各処理を構成する各手段はそのまま適用可能であった。
特開4469588号公報(弊社特許)
しかしながら、上記特許文献1の方法においては、ワークステーション(WS)をモバイル利用しているノートPCやタブレット等のモバイル端末のようなデータを記憶する装置をネットワーク上に設置されたサーバー装置とした場合において、下記のような課題や問題があった。
(1)各モバイルデバイス向けに申告ソフトウェアを全て開発した上で、小型のデバイスに各種申告プログラムをインストールしなくてはならない。
(2)ファイルサーバーとのやり取りが頻繁に発生する為に通信速度が低速である場合などに非常に使い勝手が悪くなる。
(3)モバイルデバイス中に全てのプログラムとともにデータを保持する事になり、データ流出等のセキュリティ上の問題が発生する。
(4)モバイルデバイスの速度が遅く、容量が小さい為に操作性が著しく劣ること等
また、逆に、サーバー側で、申告データの作成から、署名、送信処理までの全ての処理を行ってモバイル操作端末よりWebブラウザ等の標準アプリケーションを用いて操作した場合には、下記のような課題や問題があった。
(5)申告の為の署名を端末側のICカード等で行う時にデータのダウンロードやアップロード操作が必要になったり、その間の履歴を取得できなくなる。
(6)電子申告をサーバー側から行うと個人や端末のIPアドレスやMacアドレスなどのセキュリティ上の管理、監視情報がPCより行った場合と異なってしまうために不正利用や不正アクセスと誤認されてしまうという問題が生じる可能性があった。
(7)また、サーバー側で電子申告を行なう場合、サーバー側のIPアドレスを用いることになるが、少数のユーザーの申告データがウィルス等が紛れ込んでいた際に、サーバー側のIPアドレスが、危険なアドレスとして、プロバイダ等に登録されることで、全てのユーザーの申告業務(申告データの送信処理)が停止するなど、重大な影響が懸念される。
(8)申告時(申告の締め日など)にサーバー側の通信が集中し速度が低下したり、回線に制限がかかる可能性などがあった。
上記課題を解決する為に、本願発明の第1の構成においては、
官公庁への届出書類や申告書類等の提出を申告業務受任者が代理して、コンピュータ処理により作成し、電子申告を行うための送信先である官公庁の電子申告受信装置とサーバー装置とクライアント端末からなるネットワークで接続された電子申告業務処理システムであって、

前記クライアント端末は、
ネットワークで接続された前記電子申告受信装置とのデータ授受と前記サーバー装置とのデータ授受を行う通信制御部と、
各種申告用データを一時記憶する一時データメモリと、
申告業務処理の進捗情報を一時記憶する一時進捗情報登録メモリと、
申告業務処理の履歴情報を一時記憶する一時履歴情報登録メモリと、
電子申告処理を構成する処理段階を意味するアイコンを表示し、電子申告処理の進捗状況を明示可能に構成された進捗状況表示欄、申告年、申告書類の種類、顧問先名を階層表示した表示項目選択欄、および処理内容表示欄に表示する処理業務を申告処理のカテゴリで分類表示した表示内容選択欄、および表示内容選択欄で選択された申告処理のカテゴリの情報を表示する処理内容表示欄を含むメイン画面を表示するためのメイン画面表示プログラム
を記憶する記憶部と、
申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
申告業務処理時にオペレータが必要な指示を行うための指示手段と、
を制御する制御部
を備え、

前記サーバー装置は、
ネットワークで接続された前記クライアント端末とのデータ授受を行う通信制御部と、
各種申告用データを記憶するデータメモリと、
申告業務処理の進捗情報を登録する進捗情報登録メモリと、
申告業務処理の履歴情報を登録する履歴情報登録メモリと、
指定された申告書の種類に応じた申告データを作成するために用意された複数の申告データ作成プログラムを含むと共に、申告データを編集する編集機能を有し、編集後の申告データに必要な付加データを付加する申告データ作成処理プログラムと、
を記憶する記憶部と、
申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
を制御する制御部
を備え、

本システムにおいて、
前記サーバー装置は前記申告データ作成処理プログラムにより作成された申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を作成及び更新し、

前記クライアント端末は受信した前記申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理を行い、電子署名を付加した申告データである送信用申告データ及び電子署名の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

前記サーバー装置は受信した送信用申告データ及び電子署名の履歴情報と該受信の履歴情報を更新し、さらに前記送信用申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を更新し、

前記クライアント端末は受信した前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信して該送信の履歴情報を作成し、
該送信の履歴情報を前記サーバー装置へ送信し、

前記サーバー装置は受信した電子申告受信装置へ送信の履歴情報を更新し、

前記サーバー装置は申告業務処理として、以下の処理<1>〜処理<11>について、処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

サーバー装置が行う前記申告データ作成処理プログラムによる、
申告データ作成処理<処理1>と、申告データ編集処理<処理2>と、編集後の申告データに必要な付加データを付加する電子申告データの作成処理<処理3>、前記電子申告データをクライアント端末へ送信し<処理4>、

前記クライアント端末が行う
書類および添付資料の内容を確認した電子申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理<処理5>と、電子署名を付加した申告データ送信用申告データを前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理6>、

前記サーバー装置が行う
電子署名やクライアント端末との送受信に関する履歴情報の更新処理<処理7>と、前記送信用申告データをクライアント端末へ送信する送信準備処理<処理8>、

前記クライアント端末が行う
受信した前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信する送信処理<処理9>と、
送信用申告データの送信履歴を前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理10>、

前記サーバー装置が行う
受信した送信用申告データの送信履歴の履歴情報を更新するサーバー装置の更新処理<処理11>、

前記処理<1>〜処理<11>が終了した後、前記サーバー装置は、
前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報と顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、

クライアント端末は
前記指示手段による進捗状況表示処理の選択指示を行うと、前記メイン画面表示プログラムを起動してメイン画面を表示し、該選択指示をサーバー装置に送信し、

サーバー装置は
該メイン画面の表示項目選択欄に表示された階層別表示項目のうちクライアント端末から送信された選択指示によって指定された表示項目について、前記表示内容選択欄に表示される申告処理のカテゴリのうち前記選択指示によって選択されたカテゴリの進捗情報を前記進捗情報登録メモリから読み出し、クライアント端末に送信し、

クライアント端末は
前記進捗状況表示欄に表示されているアイコンのうち、受信した進捗情報に対応するアイコンを差別表示して明示するメイン画面表示制御手段
を備えたことを特徴とする電子申告業務処理システムにより、クライアント端末から送信するケースのデータ作成から申告までの処理を提供する。

また、本願発明の第2の構成においては、
送信用申告データ送信後、前記クライアント端末からの指示又は一定時間経過後にクライアント端末はサーバー装置へ前記送信用申告データを要求し、

前記サーバー装置は要求のあった前記送信用申告データをクライアント端末へ送信し、
クライアントからの要求履歴と送信履歴の情報を更新し、

前記クライアント端末は受信した前記送信用申告データを元にネットワーク接続された官公庁の電子申告受信装置から送信用申告データの受領とその履歴を受信して該受信の履歴情報を作成し、送信用申告データを申告済みデータとして、前記申告済みデータと受領履歴と該受信の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

前記サーバー装置は受信した申告済みデータと受領履歴と送信用申告データの受領における受信履歴を更新し、

申告業務処理として、さらに以下の処理<12>〜処理<14>を追加した処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

前記クライアント端末は官公庁の電子申告受信装置から前記送信済みの送信用申告データである申告済みデータの受領を受信する受信処理<処理12>と、申告済みデータと受信履歴をサーバー装置へ送信する送信処理<処理13>と、

前記サーバー装置は受信した申告済みデータと受信履歴情報を更新する更新処理<処理14>と、

前記処理<12>〜処理<14>が終了した後、前記サーバー装置は前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報を顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、前記進捗情報登録メモリから送信用申告データ作成に係る申告処理の進捗情報を読み出して、前記クライアント端末に該進捗情報を送信し、

前記クライアント端末は受信した該進捗情報を顧問先別、申告書類別に対応付けてその進捗情報を一覧表示する送信用申告データ作成処理状況表示制御手段を前記クライアント端末に備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子申告業務処理システムにより、クライアント端末から送信するケースの申告サーバーから履歴情報取り込みまでの処理を提供する。
また、本願発明の第3の構成においては、
官公庁への届出書類や申告書類等の提出を申告業務受任者が代理して、コンピュータ処理により作成し、電子申告を行うための送信先である官公庁の電子申告受信装置とサーバー装置とクライアント端末からなるネットワークで接続された電子申告業務処理システムであって、

前記クライアント端末は、
ネットワークで接続された前記サーバー装置とのデータ授受を行う通信制御部と、
各種申告用データを一時記憶する一時データメモリと、
申告業務処理の進捗情報を一時記憶する一時進捗情報登録メモリと、
申告業務処理の履歴情報を一時記憶する一時履歴情報登録メモリと、
電子申告処理を構成する処理段階を意味するアイコンを表示し、電子申告処理の進捗状況を明示可能に構成された進捗状況表示欄、申告年、申告書類の種類、顧問先名を階層表示した表示項目選択欄、および処理内容表示欄に表示する処理業務を申告処理のカテゴリで分類表示した表示内容選択欄、および表示内容選択欄で選択された申告処理のカテゴリの情報を表示する処理内容表示欄を含むメイン画面を表示するためのメイン画面表示プログラム
を記憶する記憶部と、
申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
申告業務処理時にオペレータが必要な指示を行うための指示手段と、
を制御する制御部
を備え、

前記サーバー装置は、
ネットワークで接続された前記電子申告受信装置とのデータ授受と前記クライアント端末とのデータ授受を行う通信制御部と、
各種申告用データを記憶するデータメモリと、
申告業務処理の進捗情報を登録する進捗情報登録メモリと、
申告業務処理の履歴情報を登録する履歴情報登録メモリと、
指定された申告書の種類に応じた申告データを作成するために用意された複数の申告データ作成プログラムを含むと共に、申告データを編集する編集機能を有し、編集後の申告データに必要な付加データを付加する申告データ作成処理プログラムと、
を記憶する記憶部と、
申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
を制御する制御部
を備え、

本システムにおいて、
前記サーバー装置は前記申告データ作成処理プログラムにより作成された申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を作成及び更新し、

前記クライアント端末は受信した前記申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理を行い、電子署名を付加した申告データである送信用申告データ及び電子署名の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

前記サーバー装置は受信した送信用申告データ及び電子署名の履歴情報と該受信の履歴情報を更新し、さらに前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信して該送信の履歴情報を作成後更新し、

前記サーバー装置は申告業務処理として、以下の処理<1>〜処理<9>について、処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

前記サーバー装置が行う前記申告データ作成処理プログラムによる、
申告データ作成処理<処理1>と、申告データ編集処理<処理2>と、編集後の申告データに必要な付加データを付加する電子申告データの作成処理<処理3>、前記電子申告データをクライアント端末へ送信し<処理4>、

前記クライアント端末が行う
書類および添付資料の内容を確認した電子申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理<処理5>と、電子署名を付加した申告データ送信用申告データを前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理6>、

前記サーバー装置が行う
電子署名やクライアント端末との送受信に関する履歴情報の更新処理<処理7>と、前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信する送信処理<処理8>と、
送信用申告データの送信履歴の履歴情報を更新するサーバー装置の更新処理<処理9>、

前記処理<1>〜処理<9>が終了した後、前記サーバー装置は、
前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報と顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、

前記クライアント端末は
前記指示手段による進捗状況表示処理の選択指示を行うと、前記画面表示プログラムを起動してメイン画面を表示し、該選択指示をサーバー装置に送信し、

前記サーバー装置は
該メイン画面の表示項目選択欄に表示された階層別表示項目のうちクライアント端末から送信された選択指示によって指定された表示項目について、前記表示内容選択欄に表示される申告処理のカテゴリのうち前記選択指示によって選択されたカテゴリの進捗情報を前記進捗情報登録メモリから読み出し、クライアント端末に送信し、

前記クライアント端末は
前記進捗状況表示欄に表示されているアイコンのうち、受信した進捗情報に対応するアイコンを差別表示して明示するメイン画面表示制御手段
を備えたことを特徴とする電子申告業務処理システムにより、サーバー装置から送信するケースのデータ作成から申告までの処理を提供する。
また、本願発明の第4の構成においては、
送信用申告データ送信後、前記クライアント端末からの指示をクライアント端末から受信又は一定時間経過後に

前記サーバー装置は前記送信用申告データを元にネットワーク接続された官公庁の電子申告受信装置から送信用申告データの受領とその履歴を受信して該受信の履歴情報を作成後更新し、送信用申告データを申告済みデータとして、前記申告済みデータと受領履歴を更新し、

申告業務処理として、さらに以下の処理<10>〜処理<11>を追加した処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

前記サーバー装置は官公庁の電子申告受信装置から前記送信済みの送信用申告データである申告済みデータの受領を受信する受信処理<処理10>と、申告済みデータと受信履歴を更新する更新処理<処理11>と、

前記処理<10>〜処理<11>が終了した後、前記サーバー装置は、
前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報を顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、前記進捗情報登録メモリから送信用申告データ作成に係る申告処理の進捗情報を読み出して、前記クライアント端末に該進捗情報を送信し、

前記クライアント端末は受信した該進捗情報を顧問先別、申告書類別に対応付けてその進捗情報を一覧表示する送信用申告データ作成処理状況表示制御手段を前記クライアント端末に備えたことを特徴とする請求項3に記載の電子申告業務処理システムにより、サーバー装置から送信するケースの申告サーバーから履歴情報取り込みまでの処理を提供する。
同様に、コンピュータシステムで実行される電子申告業務処理方法であって、前記の各処理手段として前記コンピュータシステムを機能させるための電子申告業務処理方法を提供する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、サーバークライアント構成における電子申告の準備業務、例えば、国税等電子申告に関して、電子申告データ作成状況等の電子申告準備業務の進捗状態確認及び電子申告をサーバークライアント構成環境で効率的に行なうための、電子申告業務処理装置及びプログラムの提供を目的とする。
より具体的には、サーバーでの申告データを作成、編集を行う中で、サーバーが自動的にその処理履歴情報等を処理、管理し、クライアント端末で電子署名や申告を行う場合も自動的にクライアント端末での処理履歴情報等をサーバーへ転送し、サーバーで処理、管理することによって、オペレータが意識しなくとも進捗管理に好適な情報を作成し、これを会計事務所のオペレータに所望する形式で提供することを目的とするものである。

なお、図23−2図自体は、従来技術の例ではあるが、サーバーから署名・送信する場合でも、履歴や署名ないし送付済み申告データの管理機能部分は、サーバー側で実施してもよく、本願発明の一実施例として構成できる。
これにより、サーバークライアント構成においても単体装置で操作性や管理性を維持しながらシームレスな処理が行えるので、既存の処理方法によって作成された関連データから一次ファイル(中間ファイル)を作成してから申告データを作成するので、既存の処理プログラムやデータをそのまま用いることができることから、電子申告システムへの移行が容易で、しかも、従来の方法にリンクするので処理がしやすい。また、電子申告の進捗状況を確認して管理することができる。
これにより、ワークステーション(WS)をモバイル利用しているノートPCやタブレット等のモバイル端末のようなデータを記憶する装置をネットワーク上に設置されたサーバー装置とした場合においても、各モバイルデバイス向けに各種申告プログラムをインストールする必要がなくなる。
また、サーバー装置とのやり取りは電子署名や電子申告処理に必要なデータのみを通信するので、通信速度が低下しないので今まで通りの使い勝手を維持できる。
また、モバイルデバイス中に全てのプログラムやデータを保持しないので、データ流出等のセキュリティ上の問題は発生しない。
また、電子署名や電子申告処理等の簡単な操作しか行わないので、モバイルデバイス等の速度が遅く、容量が小さい場合でも操作性が著しく劣ることにはならない。
また、申告までの全ての処理を行ってモバイル操作端末よりWebブラウザ等の標準アプリケーションを用いて操作した場合においても、申告の為の署名を端末側のICカード等で行う時にデータのダウンロードやアップロード操作が必要になった場合においてもその間の履歴を取得して管理することができる。
また、電子申告を端末側から行うため、個人や端末のIPアドレスやMacアドレスなどのセキュリティ上の管理、監視情報がPCより行った場合と異なることはないため、不正利用や不正アクセスと誤認されてしまうという問題は生じない。
また、端末側で電子申告を行なうので、サーバーにウィルス等が紛れ込んでいた際に、サーバー側のIPアドレスが、危険なアドレスとして、プロバイダ等に登録されても、全てのユーザーの申告業務(申告データの送信処理)には影響しない。
また、申告時(申告の締め日など)に端末側で申告を行うため、サーバー側の通信が集中しないので、通信速度の低下や回線の制限は発生しない。
また、クライアント端末とサーバー装置とが拠点を離れて広域ネットワークを介して接続されている場合においても、サーバー側において、進捗状況を様々な切り口で確認して管理することができるので、いわば直列的(シーケンシャル)とはいえない作業進捗が多い申告データ作成、送信処理において、効率的な申告データ作成及び申告データの送信を行うことができる。
また、サーバー側で、作成済み申告データや署名済み申告データないし送信用の申告データ等を格納すると共に、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、各状態(作成途中、署名等、送信等)の申告データに関連付けて履歴情報ないし進捗情報を記録管理しているので、申告データの作成途中や、署名途中ないし送信途中でエラーが発生した場合でも、再度やり直すことで対処できる。
図1は、電子申告業務処理システムの概略を示す説明図である。 図2−1は、本発明のサーバー装置およびクライアント端末の機能ブロックの概要構成の一実施例を示す図である。 図2−2は、本発明のサーバー装置およびクライアント端末の機能ブロックの詳細構成の一実施例を示す詳細説明図である。 図3は、電子申告システムを構成するプログラム群等の一実施例を示すブロック図である。 図4−1は、従来の技術で、端末においてデータ作成、送信する処理を、そのままサーバーでデータ作成、送信する態様に移植した場合の課題の説明図(従来の処理を、多数の端末とクラウドサーバーで行おうとした場合に生じる課題の説明図)である。 図4−2は、電子申告システムによる申告データ作成の手順の概要を示す図である。 図5は、電子申告システムによる電子申告データ作成処理の流れを示す説明図である。 図6は、電子申告データ等の作成時に表示される画面の一実施例を示す図である。 図7は、電子申告データ等の送信時に表示される画面の一実施例を示す図である。 図8は、メイン画面及びメイン画面に表示される進捗状況表示の一実施例を示す図である。 図9は、会社情報ファイルのファイル構成の一実施例を示す図である。 図10は、進捗情報管理ファイルのファイル構成の一実施例を示す図である。 図11は、履歴情報管理ファイルのファイル構成の一実施例を示す図である。 図12−1は、メイン画面による進捗状況表示及び処理履歴照会の基本的動作例を示すフローチャートである。 図12−2は、メイン画面による進捗状況表示及び処理履歴照会の基本的動作例を示すフローチャートである。 図13は、帳票毎の進捗状況表示処理の詳細な動作例を示すフローチャートである。 図14は、電子署名の進捗状況確認時にメイン画面に表示される電子証明者情報の一実施例を示す図である。 図15は、電子署名確認データの構成例を示す図である。 図16は、電子署名の進捗状況確認処理の詳細な動作例を示すフローチャートである。 図17は、処理履歴照会画面の一実施例を示す図である。 図18は、処理履歴照会時の動作例を示すフローチャートである。 図19は、表示項目の表示順序設定画面の一実施例を示す図である。 図20は、表示項目の表示順設定動作例を示すフローチャートである。 図21は、メイン画面から連動して表示される帳票の一実施例を示す図である。 図22は、帳票内容訂正等の動作例を示すフローチャートである。 図23−1は、従来の技術で、端末でデータ作成、送信する場合の構成例である。 図23−2は、従来の技術で、サーバーでデータ作成、送信の場合場合の構成例である。 図23−3は、本願発明の場合の構成例で、電子申告システムの全体イメージを示す図である。 図24−1は、署名データ作成時のサーバー側(仮想マシンも含む)の動作例を示すフローチャートである。 図24−2は、署名データ作成時のクライアント端末側の動作例を示すフローチャートである。 図25−1は、国税庁に対して申告データを送信する際のサーバー側(仮想マシンも含む)の動作例を示すフローチャートである。 図25−2は、国税庁に対して申告データを送信する際のクライアント端末側の動作例を示すフローチャートである。 図26は、サーバー(仮想マシンも含む)とクライアント端末が共通に持っている、通信制御部の動作例を示すフローチャートである。 図27は、サーバー(仮想マシンも含む)とクライアント端末間で指示(または、コマンド)をやり取りする際の構成の一実施例を示す図である。 図28−1は、申告データ作成時のサーバー側(仮想マシンも含む)の動作例を示すフローチャートである。 図28−2は、申告データ作成時のクライアント端末側の動作例を示すフローチャートである。 図29は、クライアント端末側に保存していた一時データの削除動作例を示すフローチャートである。
図1は電子申告ネットワークシステム100のネットワーク構成図であり、電子申告ネットワークシステム100は申告人又はその代理人側のクライアント端末装置60とサーバー装置30からなり、インターネット等の通信ネットワーク40と申告データを受信する官公庁の電子申告受信装置(申請先)50が通信ネットワークで接続されている。

ここで、本願発明の概要を図23−3で示すが、図からも分かるように、本発明においては、ユーザはクライアント端末にて画面上のアイコンやキーボードないしタッチパネルを用いて操作を行ない、サーバーは入力情報を受け付けて、サーバー上の仮想マシン等で申告データを作成し、作成した申告データの署名付加および申告先へのデータ送信を端末にて行ない、各工程の履歴情報ないし進捗情報や、署名済みの申告データや送信済み申告データの管理(進捗管理含む)をサーバー側にて行なうことを典型例とする。

電子申告処理システムの運用手順は、(1)申告データ送信等に必要な通信情報を電子申告制御部10に設定し、(2)電子申告データベースに登録されたデータを収集して申告データ等を作成し、(3)申告データに第3者証明書、添付書類の送付書、未対応の帳票等の申告データ付加を行い、(4)申告データに電子署名を付加し、(5)申告データ受付装置50にアクセスしてデータ送信やメッセージボックスに格納されている受信通知確認及び電子納税等を行う申告データ送受信、の5段階の手順からなる。このうち、(1)は前処理であり、(2)〜(5)は申告処理である。
図2−1は、本願発明のサーバー装置30とクライアント端末60の構成の概要を示す機能ブロック図である。
本発明の申告業務処理を行なうサーバー装置30および申告業務として納税者の代理権限を持つ端末装置60の一実施例の概要を示す図であり、サーバー装置と端末装置が互いに通信しながら情報、データ等をやり取り、および記録する様子の概要を示すものである。

サーバー装置30は制御部と記憶部および通信制御部からなり、端末装置60は、認証用カードリーダ69を備え(図示せず)、共に通信処理機能を備えている。記憶部には、作成した申告データや署名済み申告データおよび送信済みの申告データや顧問先の情報等を格納する会社データベースなどを格納するデータメモリ、そして、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、進捗情報を格納する進捗情報登録メモリ、履歴情報を格納する履歴情報登録メモリなどを保存する。

クライアント端末装置60において申告データの入力や編集・加工等の指示を行なうと通信ネットワークを介して、サーバ装置がその指示、操作に基づいた処理を行ない(一例として仮想マシンによって構築されるが、HTMLないしXML等を用いたウェブアプリでも構わない)、追って通信ネットワークを介して、その処理後の画面情報等を端末装置60へ返送する。また、端末装置60は署名用の認証用カードリーダ69を備え、申告データに署名が行なえるほか、通信ネットワーク40に接続されている官公庁の電子申告受信装置(申請先)50に、所定の申告データを送信することにより電子申告を行う。
図2−2の左側のブロックは、記憶媒体アクセス部33、制御部35、通信ネットワークと接続して外部装置とデータ授受を行う通信制御部36、及び記憶部38を備えたサーバー装置30の構成例である。

また、この記憶部38の申告データに関連する会社情報や電子申告等の各種データを、データベース等の別構成(図示せず)に保存できるようにしてもよい。

記憶媒体アクセス部33は、CDやFD等の記憶媒体を着脱自在に構成されており、本発明に基く電子申告処理システムのインストール時に、上記CD等の記憶媒体に記憶された申告データ(以下、申告データ)作成プログラムや、本発明の電子申告進捗管理プログラムを含む電子申告処理プログラム群を読み取ったり、記憶媒体に記憶されたデータを読み取ったりする際に駆動される。
また、電子申告システム等のインストールは通信ネットワークを介してインストールしてもよい。

制御部35は、CPU、プログラム格納メモリおよびRAM等の周辺回路(図示せず)からなり、上述の各構成部分の動作及びサーバー装置30全体の動作を制御する。また、プログラム格納メモリには制御プログラム等を格納している。
制御部35は、端末30にてジョブが選択されると制御プログラムの制御に基き記憶部38に記憶されている電子申告処理プログラム群の中から必要なプログラムを取り出してRAMに駐在させ、そのプログラムに従って電子申告制御部10の各構成部分を動作させたり、判定や計算、データの加工や編集等及び端末装置30の表示部への表示データ送信等を行って処理を実行する。

制御部の構成要素としては、電子申告業務処理の全体を制御する電子申告制御部を備え、電子申告制御部は、履歴情報管理部(履歴情報の更新、管理等を行なう)、進捗情報管理部(顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、進捗情報の生成、更新、管理等を行なう)、申告データ作成部、署名制御部(署名準備、申告データ転送等を行なう)、申告データ送信制御部(送信準備、申告データ転送等を行なう)を備える。

記憶部38は、HD(ハードディスク)やMO(光磁気ディスク)等のようにデータの保存記憶及び読み出しが可能なメモリであり、記憶部38の一部にはプログラム記憶領域及び申告データ入力/表示画面のフォーマットデータや定数を記憶する領域及び他のシステムで規定されたファイル領域が確保されており、電子申告処理システムのインストール時に、CD等の記憶媒体(ネットワークを含む)から取り込んだ本発明の電子申告進捗管理プログラムを含む納税申告処理プログラム群や、画面データ及び定数等が記憶される。
なお、プログラムや画面データ及び定数は制御部35のプログラム格納メモリに記憶するようにしてもよい。また、国税等の電子申告処理システム用の、申告データファイルや各種一次ファイルを記憶するようにしてもよい。これらのファイルは個別のファイル形式でもよいし、データベース形式であってもよい。
図2−2の右側のブロックは、キー入力部61、ポインティングデバイスとしてのマウス62、表示部64、制御部65、通信ネットワークと接続して外部装置とデータ授受を行う通信制御部66、記憶部68、及び認証用カードリーダ部69を備えた端末装置60である。

さらに、プリンタ(図示せず)を備えていても良い。なお、税務会計処理装置は税務事務所や会計事務所が用いている税務会計処理装置と兼用することもできる。また、小規模法人や小規模事業者の使用する申告業務処理装置として、サーバーを含む同様の構成を備えたパーソナルコンピュータ(パソコン)、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末等を用いることができる。
キー入力部61はデータ入力用のキーボードやファンクションキー等を備え、ユーザはキーボードやファンクションキー等を用いて税務申告データの入力/訂正入力や、所定のフォーマットの画面の表示や送信指示等を行う。キー操作が行われると通信制御部66を介して、サーバー装置30へ選択又は指定されたキーのコード及び状態信号等が送出される。
マウス62は画面上に表示される選択ボタンやアイコン、メニュー等を選択する選択手段や、ウインドウに一覧表示される名称や指示等の選択手段等として用いられ、ユーザによりクリック操作が行われると上述同様に通信制御部66を介して、サーバー装置30へ選択又は指定された画面上の位置情報が送出される。
表示部64はディスプレイ等の表示装置からなり、処理選択用のアイコンやボタン、或いはメニューやメッセージを表示すると共に、入力画面や申告データ作成画面、申告データ送信画面等の表示を行う。また、キー入力された申告データや顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎の進捗情報等を画面の所定の位置に表示する。
制御部65は、CPU、プログラム格納メモリおよびRAM等の周辺回路(図示せず)からなり、上述の各構成部分の動作及び端末装置60全体の動作を制御する。また、プログラム格納メモリには制御プログラム等を格納している。
制御部65は、サーバー装置30のリモート端末として上述のような操作情報の送出や画面情報の表示等を行なう。また、電子申告処理プログラム群の中から必要なプログラムを取り出してRAMに駐在させ、そのプログラムに従って、電子証明の添付処理や申告データ受付装置への申告データ送受信等を行って処理を実行する。

制御部の構成要素としては、端末側の処理として電子申告業務処理の全体を制御する端末電子申告制御部を備え、端末電子申告制御部は、署名制御部(署名処理、署名済み申告データ転送等を処理)、申告データ送信制御部(申告データ送信、申告済みデータ転送等を処理)を備える。

クライアント端末の記憶部68は、HD(ハードディスク)やMO(光磁気ディスク)等のようにデータの保存記憶及び読み出しが可能なメモリであり、記憶部68の一部にはプログラム記憶領域及び申告データ入力/表示画面のフォーマットデータや定数を記憶する領域及び他のシステムで規定されたファイル領域が確保されており、電子申告処理システムのインストール時に、サーバー装置と同様にCD等の記憶媒体(ネットワークを含む)から取り込んだクライアント端末用の端末電子申告制御用プログラムや、画面データ及び定数等が記憶される。なお、プログラムや画面データ及び定数は制御部65のプログラム格納メモリに記憶するようにしてもよい。
ここで、クライアント端末の記憶部にインストールされるプログラムとしては、端末が行なう処理に対応したプログラムがあれば足りる。例えば、サーバー側で、申告データを作成し、申請先への送信処理まで行ない、端末側で署名処理を行なうような構成を取る場合には、端末側では、署名処理用のプログラムだけをインストールすれば足りる。いわゆるシンクライアントのような処理能力が必ずしも十分でないような端末に対し、軽い処理を行なわせるような構成に対応したものである。

また、サーバーとの間でやり取りするための、表示用データや入力情報(コマンド等)ないし申告データ等を含む一時データメモリを保存するほか、国税等の電子申告処理システム用の、申告データファイルや各種一時ファイルを一時データメモリに記憶し、進捗情報を一時進捗情報登録メモリに記憶し、履歴情報を一時履歴情報登録メモリに記憶するようにしてもよい。これらのファイルは個別のファイル形式でもよいし、データベース形式であってもよい。
図3は、電子申告システムのプログラム構成を示す図であり、電子申告システム300はユーザの認証プログラム310、メニュー画面表示プログラム321やメイン画面表示プログラム322等を含む画面表示プログラム320、申告データ作成プログラム330、申告データ付加プログラム340、電子署名プログラム350、申告データ送受信プログラム360、納税者情報登録プログラム371と進捗状況表示プログラム372及び処理履歴照会プログラム373等からなる補助機能プログラム群370、通信設定プログラム381及び表示順序設定プログラム382からなるシステム設定プログラム群380、検索プログラム391、印刷プログラム392、及び削除プログラム393等の電子申告プログラム群からなる。
また、申告データ作成プログラム330、申告データ付加プログラム340、電子署名プログラム350、申告データ送受信プログラム360は、図4−1、ないし図4−2の申告データ作成/送信手順の手順(b)〜(e)に相当する。
図4−1は、従来の電子申告システムをサーバー装置と端末装置に単純に分離して構成した場合において、サーバー側で申告データを作成し、申告データに署名、申告先へ送信する場合の課題について図示したものである。
仮に、サーバー側で、署名、申告先への送信を行なう場合、署名情報の管理や、申告者のIPアドレスを用いて申告先への送信ができないことから、図の吹き出しに示すような課題が生じる。
また、サーバーで申告データを作成しつつも、署名情報の管理や、送信元のIPアドレスの問題を解決するために、署名処理や申告先への送信を端末側で行なおうとした場合、申告データをどのように端末側に転送して署名するか、あるいは署名したデータの管理はどうするか、そして、署名済みの申告データをどのようにして端末側に転送して、端末側から申告先に送信するか、いずれも従来のシステムのような自動化された処理として、ユーザーの負担を増すことなく高度にシステム化しつつ、各処理の履歴ないし進捗を管理するのかが課題となる。
図4−2は、本発明における電子申告システムによる申告データ作成/送信手順の概要を示す図である。
ここで、サーバー側の各処理は、図2−1に示すように、サーバー内の制御部35のうち特に仮想マシン制御部によって遂行されることを一例とするが、HTMLないしXML等を用いたウェブアプリに対応してサーバーの制御部が実行する場合も含むものとする。
本発明の構成によれば、上記のような、署名情報の管理やIPアドレスの問題を解決しつつ、高度にシステム化が可能となる。

概要としては、ユーザーの端末画面の操作(入力情報)に基づいて、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、サーバーで申告データを作成し、作成した申告データ等を格納管理すると共に、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、履歴情報ないし進捗情報の更新等の管理を行ない、端末において、作成済みの申告データを選択指示して、署名指示を行なうと、サーバー側で自動的にデータを読み出して、端末に転送して、端末側で署名アプリが自動起動して、署名処理を実行し、署名後に署名済みデータをサーバー側に自動的に返却(転送)して、サーバー側にて署名済みデータの格納管理、署名履歴、進捗の管理を行なう。また、端末側で、署名済みデータを選択指示して、送信指示をする場合も同様に、サーバー側から端末へのデータ転送、端末側で申告先に接続、申告データ送信、送信済みの申告データをサーバーに返却し、サーバー側にて、申告済みデータを格納管理すると共に、送信履歴、進捗を管理するまでの一連の処理を自動実行することを特徴とする。

以下、詳細を説明する。

(1)申告データ作成処理と履歴、進捗管理
まず、本願の電子申告システムでは、ユーザーの端末操作の情報(入力情報)をサーバー側で受け付けて、サーバー装置にて、(a);税務会計処理装置(申告業務処理装置を兼ねる場合もある)による既存の税務処理で得られた既存のデータファイル、例えば、法人税務申告書作成処理で得られた法人税務データファイル31−1や、事業概況説明書作成処理で得られた事業概況説明書データファイル31−2や、勘定科目内訳書作成処理で得られた勘定科目内訳書データファイル31−3を基に、(b);申告データ作成プログラムにより、それら既存のデータファイル31−1、31−2、31−3から電子申告に必要なデータを一括して収集し、会社データベース32を用いて申告等データ33を作成し、(c);申告データ付加プログラムにより、申告等データ33に添付書類や未対応帳票等のデータ34を追加して追加済み申告等データ34を作成し、作成が完了すると、作成済みの申告等データを格納管理する共に、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、作成済みの履歴情報ないし進捗情報を更新管理する。

(2)署名処理と履歴、進捗管理
そして、端末側にて、作成済みの申告等データを選択して署名指示を行なうと、サーバー装置では、署名指示をトリガとして、申告等データの端末へのデータ転送から、端末での署名プログラムの起動、署名後のサーバー側への返却までを含む一連の自動処理シーケンスが起動し、端末側において自動起動された、端末側アプリとしての(d);電子署名プログラムにより、納税者やその代理人(以下、納税者等)の電子署名及び電子証明書36を添付した申告等データ37とし、署名処理の終了後に、ユーザーが意識することなく、サーバー側に署名済みの申告データが返却され、サーバー側に置いて、返却された時点で署名終了を示すように履歴情報ないし進捗情報が更新され、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、進捗が管理される。

より具体的には、端末側で、署名対象のデータを選択して、署名処理を実行指示した際には(ステップ420−S6)、署名指示の入力情報がサーバーに送信されて、サーバーにおいて、署名指示をトリガとして、自動的に端末に申告等データ(421)を転送する処理を行ない(ステップ420−S7)、端末にて、署名用のプログラムが自動起動した上で、署名処理を行ない、署名済みの申告データ(422)が自動的にサーバーに返却され(ステップ420−S9)、サーバー側で、署名履歴情報、進捗情報と署名済みの申告データの管理を行なうというように(ステップ420−S10)、ユーザーが申告データの転送や返却を意識せず、あたかも従来の一つの装置内で一筆書きのようにシステム化されたのと同様の、高度なシステム化がなされていることを示している(1点鎖線部分)。

(3)申告等データの送信処理と履歴、進捗管理
次に、端末側で、申告先に送信する申告等データを選択指示し、送信指示を行なうと、サーバー装置では、送信指示をトリガとして、申告等データの端末へのデータ転送から、端末での送信用プログラムの起動、送信後のサーバー側への返却までを含む一連の自動処理シーケンスが起動し、端末側において自動起動された、端末側アプリとしての(e);申告データ送信プログラムにより、インターネット等の通信ネットワーク40(図1)を介して、申告先の申告データ受付装置50宛てに、申告データ等37を送信し、申告先の受領通知を受けて、サーバー側に対し、受領通知を含む送信済みの申告等データを返却する処理を行なう。
より具体的には、申告データの申告先への送信においても同様であり、具体的には、ユーザーの端末画面の操作として、データ選択と申告データ送信指示を行なった場合には(ステップ420−S11)、サーバー側において、入力情報をトリガとして、自動的に送信準備がなされ(ステップ420−S12)、申告等データ(423)を読み出して、端末に向けて転送すると共に、端末側では、申告先との認証処理用のプログラムや、申告等データを送信するためのプログラムが自動起動して、申告先に申告等データを送信し、申告先から受領確認通知を受領すると、受領確認通知を申告等データに埋め込んだ上で、サーバー側に、申告済みの申告等データ(424)を返却するためのデータ転送を行ない(ステップ420−S14)、サーバー側では、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、申告済みデータを格納管理する共に、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、履歴情報、ないし進捗情報の更新を行なう(ステップ420−S15)という一連の一筆書きのシーケンスを実行する。

ここで、申告データの申告先(申請先)への送信については、サーバー側で実行しても良く、サーバー側で、申告データの送信処理を行なう場合には、ステップ420−S12で行なわれる処理の内、端末への申告データの転送は省略され、申請先との説即認証処理(ステップ420−S13)と申告データの申請先への送信処理および申請先において正常に申告データを受領したことを示す受領通知を受け取る処理(ステップ420−S14)は、サーバー装置によって実行される。そして、送信履歴、受領履歴、受信履歴などの各処理過程の履歴情報および進捗情報の更新、管理は、直接サーバー装置内の記憶部(履歴情報登録メモリないし進捗情報登録メモリ)に対してアクセスして、記録、更新されることにより遂行される。

なお、上記のデータの転送に際しては、様々な技術を用いることができ、例えば、WebDAV(World Wide Web Distributed Authoring and Versioning:HTTP拡張プロトコル)、FTP(File Transfer Protocol)、メール等を用いることができるがこれに限られない。
また、入力情報や画面データの授受に際しては、RDP(リモートデスクトッププロトコル)、HTTP等のプロトコルを用いることができるこれに限られない。
図5は、電子申告システムによる電子申告データ作成処理の流れを示す説明図であり、図4−2の手順(b)の詳細な説明図である。
以下の説明では、申告データを、既存の各税務処理プログラムにより作成したデータを集めるまでの中間処理として、申告データ作成プログラム41により中間処理結果を一次ファイルとして作成し、その後、電子申告データベースに登録するという処理を行なうことで、電子申告進捗情報と併せて一括管理する例について述べるが、この例に限定されない。つまり、下記プロセス(3)で、既存の各税務処理プログラムにより作成したデータを個々に用いて申告データを作成する申告データ作成プログラムにより申告データを作り出すように構成してもよい。なお、この場合、申告データ作成プログラム41が、法人税データ42及び確定申告データ43等の既存の税務処理プログラムによって作成された税務データを収集して、電子申告データベース47への登録を行うので、法人税一次ファイル作成モジュール44及び確定申告一次ファイル作成モジュール45は不要となるほか、一次ファイル46及び下記プロセス(4)で行う一次ファイル46の作成処理は不要となる。
図5では、ユーザーがクライアント端末を操作した入力情報に基づいて、サーバー側(仮想マシン、ウェブアプリ)における処理内容を示している。
具体的には、納税者、年度、申告種別等のデータ選択指示および申告データ作成指示がなされると(ステップ500−S1、500−S2)、その入力情報がサーバーに送信され、サーバー側では、データベースを参照して、(1)会社データベース32の会社情報ファイル32−2から会社名等の納税者情報(図9)を取得し、(2)申告データ作成プログラム41を実行し、(3)法人税データ42及び確定申告データ43等の既存の税務処理プログラムによって作成された税務データを収集して、申告データ作成プログラム41に含まれる一次ファイル作成プログラムの各モジュール(図示の例では、法人税一次ファイル作成モジュール44及び確定申告一次ファイル作成モジュール45)を実行して、一次ファイル46を作成し、(4)最後に、一次ファイル46を編集して申告等データ33を作成し、電子申告データベース47の申告等データファイル47−3に登録する。なお、納税者単位の申告データ作成でエラー等が発生した場合には、電子申告データベース47への登録はしない。また、一次ファイル46を削除し、電子申告進捗情報の"作成フラグ"をONにして電子申告データベース47の進捗情報管理ファイル47−1(図10)に「作成済み」を意味する進捗情報コードを記憶するというように一連の処理を自動実行する。
ここで、申告等データの作成処理において、サーバー側とクライアント端末側の処理のやり取りを、図28−1および図28−2を用いて説明する。これらは、図4−2の電子申告システムによる申告データ作成等の手順の概要図のうち、端末側にて、データ選択および申告データ作成指示(ステップ420−S2)を行い、これを受けてサーバー側で、申告データ作成および、その際の履歴情報、進捗情報の更新(ステップ420−S3)ないし、申告データの付加をして、その際の履歴情報、進捗情報の更新(ステップ420−S5)、を行なうまでの詳細を説明したものである。

図28−1は、「申告データ作成」を選択した場合のサーバー側の処理フローである。S281−1でクライアント側から「申告データ作成」の実行コマンド(S282−2)が来たかをチェックするとともに、S281−3でどのような申告データを作成するか(S282−2)の指示を受け取る。クライアント端末からの指示に応じて「法人税データ格納領域」、「確定申告データ格納領域」、「勘定科目内訳書データ格納領域」からデータを読み出し、申告データを作成、保存する(S281−5、S128−6)。申告データは、eTaxで申告するためのデータ変換を実施(S281−7)したうえで、申告等データ格納領域に保存する(S281−8)。最後に申告データ作成完了コマンドをクライアント側に送信し(S281−9)、履歴情報ないし進捗情報を更新して(S281−10)、処理を終了する。

図28−2は、「申告データ作成」を選択した場合のクライアント側の処理フローである。クライアント側でどのような申告データを作成するか選択(S282−1)し、「申告データ作成」の実行コマンドを送信(S282−2)して、サーバーに申告データ作成指示を出す(S281−1)。サーバーで申告データ作成、eTaxデータ変換終了後の申告データ作成完了コマンド(S282−3、S282−4)を待って処理を終了する。
図28−1では、S281−10で履歴情報ないし進捗情報を更新するという説明をしたが、S281−5ステップの後や、S281−9のステップの前など申告データ作成さえ終了していれば、どこでも構わない。
次に、申告等データの署名処理において、サーバー側とクライアント端末側の処理のやり取りを、図24−1および図24−2を用いて説明する。
これらは、図4−2の電子申告システムによる申告データ作成等の手順の概要図のうち、端末側にて、データ選択および申告データ署名指示(ステップ420−S6)を行い、これを受けてサーバー側で、署名準備として、記憶部から、署名付加対象となる申告データを読み出して、端末に転送し(ステップ420−S7)、端末側で、署名情報を読み出して(ステップ420−S8)、申告データに対して署名処理を行ない、署名済みの申告データをサーバーに対して返却(転送)し(ステップ420−S9)、サーバー側で、これを受けて、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、署名済みの申告データを格納すると共に、その際の履歴情報、進捗情報の更新(ステップ420−S10)、を行なうまでの詳細を説明したものである。

図24−1は、端末側にて、「電子署名」を選択した場合のサーバー側の処理フローである。クライアント側から「電子署名」の実行コマンドが来たかをチェック(S241−1、S241−2)するとともに、どの申告データに電子署名を付加するかの指示を受け取る(S241−3)。電子署名は、クライアント側で実施するため、サーバー側の申告等データ格納領域に登録している申告データをクライアント側に転送(S241−5)し、転送完了コマンドを最後に送信する(S241−6)。クライアント側から署名情報付加完了コマンドが送られてくるのを待って(S241−7、S241−8)、クライアント側に署名付データ転送指示コマンドを送信する(S241−9)。クライアント側から署名付データが転送(S241−10、S241−11、S241−12)されるので、署名付データを申告等データ格納領域に保存(S241−13)し、署名付データ転送完了コマンドを送信(S241−14)し、履歴情報ないし進捗情報を更新して(S241−15)、処理を終了する。
図24−1では、S241−15で履歴情報ないし進捗情報を更新するという説明をしたが、S241−8ステップの後や、S241−14のステップの前など署名データ作成さえ終了していれば、どこでも構わない。

図24−2は、「電子署名」を選択した場合のクライアント側の処理フローである。クライアント側でどの申告データに署名を付加するかを選択し、「電子署名」の実行コマンドを送信して、サーバーに署名をつける申告データ転送指示を出す(S242−1)。サーバー側の申告等データ格納領域に保存された、申告データが転送されるので、クライアント側申告等データ格納領域に保存する(S242−2)。サーバー側から転送完了コマンドを受け取ったら(S242−3、S242−4)、ICカードリーダから署名データを読み出して申告データに署名情報を付加したのちクライアント側申告等データ格納領域に保存する(S242−5)。サーバー側に署名付加完了コマンドを送信する(S242−6)。サーバー側から署名付データ転送指示コマンドを受け取ったら(S242−7、S242−8)、必要に応じて履歴データ(履歴情報ないし進捗情報)作成(S242−8−1)後、サーバー側に署名付申告データと必要に応じて作成した履歴データを送信したのち(S242−9)、署名付データ転送完了コマンドを送信する(S242−10)。その後、サーバー側で署名付データが保存され、署名データ作成完了コマンドを待って署名データ作成処理を終了する(S242−11、S242−12)。
図24−2では、S242−8−1でサーバーの履歴情報に登録するための履歴データを作成するという説明をしたが、S242−5ステップの後や、S241−8のステップの前など署名情報付加が終了していれば、どこでも構わない。
次に、申告等データの申告先への送信処理において、サーバー側とクライアント端末側の処理のやり取りを、図25−1および図25−2を用いて説明する。
これらは、図4−2の電子申告システムによる申告データ作成等の手順の概要図のうち、端末側にて、データ選択および申告データ送信指示(ステップ420−S11)を行い、これを受けてサーバー側で、申告データの(申請先に対する)送信準備として、記憶部から、送信対象となる申告データを読み出して、端末に転送し(ステップ420−S12)、端末側で、申請先との接続認証処理を行ない(ステップ420−S13)、申請先に申告データを送信して、受領通知を受けて、受領済みの申告データをサーバーに対して返却(転送)し(ステップ420−S14)、サーバー側で、これを受けて、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、受領(送信)済みの申告データを格納すると共に、その際の履歴情報、進捗情報の更新(ステップ420−S15)、を行なうまでの詳細を説明したものである。



図25−1は、端末側にて、「申告データ送信」を選択した場合のサーバー側の処理フローである。クライアント側から「申告データ送信」の実行コマンドが来たかをチェックする(S251−1、S251−2)とともに、どの署名付データを国税庁に送信するかの指示を受け取る(S251−3)。申告データの送信は、クライアント側で実施するため、サーバー側の申告等データ格納領域に登録(S251−4)している署名付申告データをクライアント側に転送(S251−5)し、転送完了コマンドを最後に送信する(S251−6)。クライアント側から送信完了コマンドが送られてくるのを待って(S251−7、S251−8)、クライアント側に申告済データ転送指示コマンドを送信する(S251−9)。クライアント側から申告済データおよび履歴データ(履歴(クライアント端末からの要求履歴と送信履歴、受領履歴のことであり、以後履歴とする)情報ないし進捗情報)が転送(S251−10、S251−11、S251−12)されるので、申告済データを申告等データ格納領域に保存(S251−13)し、申告送信完了コマンドを送信し(S251−14)、履歴情報ないし進捗情報を更新して(S251−15)、処理を終了する。

図25−2は、「申告データ送信」を選択した場合のクライアント側の処理フローである。クライアント側でどの署名付データを国税庁に送信するかを選択し、「申告データ送信」の実行コマンドを送信して、サーバーに署名付データ転送指示を出す(S252−1)。サーバー側の申告等データ格納領域に保存された、署名付申告データが転送される(S252−2)ので、クライアント側申告等データ格納領域に保存する。サーバー側から転送完了コマンドを受け取ったら(S252−3、S252−4)、国税への認証処理実施後(S252−5)、署名付申告データを国税庁に送信する(S252−6)。国税庁へのデータ転送完了後、送信完了コマンドをサーバー側に送信する(S252−7)。サーバー側から申告済データ転送指示を受け取ったら(S252−8、S252−9)、履歴データ(履歴情報ないし進捗情報)を作成し(S252−9−1)、サーバー側に申告済データおよび履歴データを転送(S252−10)し、申告済データ転送完了コマンドを送信する(S252−11)。サーバーが申告済データをサーバー側申告等データ格納領域に保存後、サーバーから送信される申告データ送信完了コマンドを受信(S252−12、S252−13)したのち処理を終了する。
図25−2では、S252−9−1でサーバーの履歴情報に登録するための履歴データを作成するという説明をしたが、S252−6ステップの後や、S252−9のステップの前など署名付申告データを国税庁等官公庁の電子申告受信装置に送信が終了していれば、どこでも構わない。

なお、以上の説明では、(端末側でも、履歴情報ないし進捗情報を一時履歴情報登録メモリないし一時進捗情報登録メモリに記録、更新、管理することで、例えば、署名の途中過程において、サーバーから端末側に申告データが転送されて、端末側で署名する直前であるかどうか等、より緻密な履歴、進捗管理が可能となるので)サーバー側と端末のそれぞれにおいて、履歴情報ないし進捗情報を記録・更新・管理することを典型例として説明したが、端末側での履歴情報ないし進捗情報の記録・更新・管理は必須ではなく、サーバー側で記録管理するようにしても良い。例えば、端末側で署名処理を行ない「サーバーに返却された段階をもって署名終了」という履歴情報ないし進捗情報の更新管理をすることで、簡潔に履歴情報ないし進捗情報の記録・更新・管理をすることができる。
次に、サーバー側とクライアント端末側の処理のやり取りにおける通信制御部の処理について、図26、図27を用いて説明する。
図26は、通信制御部の動作フローである。通信制御部はサーバー側、クライアント側それぞれに存在しており、通信制御部から受け取った情報を判断して電子申告制御部に渡すための制御を行っている。通信制御部から操作情報が送られてくる(S26−1、S26−2)ので、操作情報を電子申告制御部に渡す(S26−3)。その上で操作に伴い画面変更の情報をチェック(S26−4、S26−5)してその情報を電子申告制御部に渡す(S26−6)。

図27は、サーバークライアント間の処理をコントロールするための指示を管理しているレコードであり、コマンド種類、指示方向、サーバー(仮想マシン含む)ID、クライアントIDからなる。

クライアント端末側の各処理が終了した後、クライアント端末に保存していた一時データを削除するための処理について図29を用いて説明する。
図29の処理は、クライアント端末で処理する、申告データ作成処理(図28−2)、署名データ作成処理(図24−2)、申告データ送信処理(図25−2)が終了した後で動作する処理で上記各処理フロー終了後、クライアント端末に保存している一時データ(一時データメモリ、一時進捗情報登録メモリ、一時履歴情報登録メモリ等)を削除(S29−1)する。
クライアント端末に一時的に保存している申告データが残ることは、セキュリティ上の観点から好ましくないため、申告データ作成、署名データ作成、申告データ送信各処理で使用した一時データをすべて削除したほうが好ましい。
また、申告データ作成時には図6に示すような画面が表示され申告データ作成の進捗状況を明らかにする。ここで、電子申告進捗情報は、申告データの、「確定」、「作成中」、「作成正常終了」、「送信済み」、「受領」、「削除」といった申告データの作成〜送信過程を示す情報であり、電子申告データベース47の進捗情報管理ファイル47−1に、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、データ単位で登録される。更に、電子申告履歴情報が電子申告データベース47の履歴情報管理ファイル47−2(図11)に納税者(会社)単位で登録される。つまり、各税目ごとにデータが作成されているか否か、一連の申告処理(申告データ作成→送信データ作成→送信→受領→削除)のどこまで進んでいるかなどを、申告履歴情報として記録することでユーザが誤りを発見しやすくする。また、所定のデータが揃うまでは先の申告処理ステップに進めないようにしたり、警告を出すようにすることができる。
これにより、各種データ(顧問先毎・各税務処理プログラム毎のデータ)作成といった多くのステージがある中で、各ステージの進捗を把握しながら、(余分な確認作業を廃し)効率的な申告データ作成を可能とする。
図6は、電子申告データ等の作成時に表示される画面の一実施例を示す図であり、「申告データ作成」処理における税務事務所の各顧問先(納税者;この例では(株)○○エンジニアリング、XX建設株式会社)別の進捗状況「正常終了」、「作成中」が、結果欄61に示されている。
また、送信データの作成時には、指定された申告等データを電子申告データベース47から取り出して、送信データとして保存し、図7に示すような画面を表示して申告データ送信の進捗状況を明らかにし、電子申告進捗情報の"送信データフラグ"をONにして電子申告データベース47の進捗情報管理ファイル47−1に「送信済み」を意味する進捗情報コードを記憶する(図10参照)。
図7は、電子申告データ等の送信時に表示される画面の一実施例を示す図であり、「申告データ送信」処理における税務事務所の各顧問先(納税者;この例では(株)○○エンジニアリング、XX建設株式会社)別の進捗状況が、申告年欄71、申告種類欄72、ファイル名欄73及び結果欄74に示されている。
<進捗状況表示>
図8は、メイン画面及びメイン画面に表示される進捗状況表示の一実施例を示す図である。図8で、符号80はメイン画面全体を示し、符号81は進捗状況表示欄、符号82は表示項目選択欄、符号83は表示内容選択欄、符号84は内容表示欄を示す。
進捗状況表示欄81は処理を意味する複数のアイコンを一覧表示した表示欄であり、表示項目選択欄82で選択された納税者について内容表示欄84に表示されている処理業務の前回の最終的な処理が他のアイコンとは弁別可能に表示(例えば、反転表示、強調表示、或いは点滅表示)される。進捗状況表示欄81で、符号81−1は申告データ作成済みを意味するアイコン、符号81−2は申告データ編集済みを意味するアイコン、符号81−3は電子署名済みを意味するアイコン、符号81−4は申告データ送信済みを意味するアイコンである。
表示項目選択欄82は、申告年、対象とする税目、及び納税者の階層構造からなる表示項目の選択欄であり、表示項目として申告年名、税目名、申告者名がつけられて表示される。なお、後述するように表示項目選択欄82の選択データの表示項目の表示順はユーザの指定により順序を入れ替える(例えば、年度、税目、申告者→申告者、年度、税目)ことができる(図12~図18の説明参照)。
表示内容選択欄83は、「基本情報」、「帳票」、「証明書」、「添付書類」、「送付書」、「電子署名」といったような申告処理のカテゴリを意味付けた表示選択ボタン83−1〜83−6、・・・で内容表示欄84に表示する処理業務を分類表示し、表示選択ボタンがマウス2等で指定されると指定されたカテゴリの情報を内容表示欄84に表示する。
図8の例では、平成14年度の△△電子工業の法人税申告について(表示項目選択欄82)、表示内容として「帳票」83−2を選択すると(表示内容選択欄83)、内容表示欄84で「別表1(一) 各事業年度の所得に係わる申告書−普通法人(特定の医療法人を除く)・・・法人税別表」が表示され、進捗状況表示欄81にこの表示内容の進捗状況を示す「申告データ編集」アイコン81−2が差別表示されている。これにより、ユーザは「別表1(一) 各事業年度の所得に係わる申告書−普通法人(特定の医療法人を除く)・・・法人税別表」が編集済みであることを知ることができる。同様に、内容表示欄84で他の別表を選択すると、進捗状況表示欄81に選択された別表に応じた進捗状況が表示されることとなる。
図9は会社情報ファイルのファイル構成の一実施例を示す図であり、会社情報ファイル32−2は、会社コード欄32−2−1、会社名欄32−2−2、申告種類欄32−2−3からなり、それぞれ、会社コード、会社名、申告種類名が記憶された1又は複数の会社レコードからなる。電子申告データ作成処理時に会社が指定されると、会社情報ファイル32−2が検索され、その会社コードに対応する、会社名、申告種類名が取り出される。なお、上記の各ファイルはデータベースであってもよい。
図10は進捗情報管理ファイルのファイル構成の一実施例を示す図であり、進捗情報管理ファイル47−1は、申告年欄47−1−1、帳票コード欄47−1−2、税目コード欄47−1−3、進捗情報欄47−1−4、会社欄47−1−5からなり、それぞれ、申告年、帳票コード、税目コード、進捗情報コード、会社コードが記憶された1又は複数の進捗情報管理レコードからなる。これにより、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、履歴/進捗管理が可能となる。なお、図10では、説明上、帳票欄47−1−2、税目欄47−1−3、進捗情報欄47−1−4の記憶内容をコードの代わりに文字で示してある。
電子申告データ作成処理時に指定された会社について帳票及び税目が選択され、電子申告データ作成処理が実行されると申告年、帳票コード、税目コード、会社コード申告データ等の各処理段階に対応付けられた進捗情報コード、及び会社コードが申告年欄47−1−1、帳票欄47−1−2、税目欄47−1−3、進捗情報欄47−1−4、会社コード欄47−1−5に記憶された進捗情報管理レコードが生成されて進捗情報管理ファイル47−1に追加記憶される。もちろん、上記ファイルはデータベースであってもよい。
図11は履歴情報管理ファイルのファイル構成の一実施例を示す図であり、履歴情報管理ファイル47−2は、会社コード欄47−2−1、税目欄47−2−2、電子署名欄47−2−3、データ付加欄47−2−4、データ送信欄47−2−5からなり、それぞれ、会社コード、税目コード、電子署名済みか否かを示す電子署名フラグ、データ付加済みか否かを示すデータ付加フラグ、申告データ送信済みか否かを示すデータ送信フラグが記憶された1又は複数の履歴情報管理レコードからなる。もちろん、上記ファイルはデータベースであってもよい。
図4で示した手順(c)で、申告データ付加プログラムにより、申告等データ33に添付書類や未対応帳票等のデータ34を追加した追加済み申告等データ35が作成されると、処理対象の会社及び税目に一致する履歴情報管理レコードのデータ付加欄47−2−4のフラグがオン(=1、付加済みでない場合はオフ(=0))に書き換えられる。また、図4の手順(d)で、電子署名プログラムにより、会社やその代理人の電子署名が行われると、処理対象の会社及び税目に一致する履歴情報管理レコードの電子署名欄47−2−3のフラグがオン(=1、付加済みでない場合はオフ(=0))に書き換えられる。また、図4の手順(e)で、申告データ送信プログラムにより、申告データ受付装置50宛て申告等データ37が送信されると、処理対象の会社及び税目に一致する履歴情報管理レコードのデータ送信欄47−2−5のフラグがオン(=1、付加済みでない場合はオフ(=0))に書き換えられる。
図12−1、図12−2は、メイン画面による進捗状況表示及び処理履歴照会の基本的動作例を示すフローチャートである。
これらは、図4−2の電子申告システムによる申告データ作成の手順の概要図において、各処理過程のいずれかの箇所おいて、電子申告処理の進捗状況を、顧問先毎、申告年毎、申告(帳表)種別毎に表示する際の処理について、詳細を説明したものである。

図12−1は、サーバー側の処理フローを示し、図12−2は、クライアント側の処理フローを示している。

図12−1において、サーバー側ではクライアント側からの指示に応じて処理を進める。S121−1でクライアント側からアプリ起動指示(S122−1)を受け取るとクライアント側に画面表示指示を出して(S122−2)、クライアント側に実行コマンドを選択させる。
サーバークライアント間の指示は、サーバークライアント間指示レコードデータ(図13−5、−6、−7、−8、−10、−11等)として送信され、レコード中のコマンド種類をチェックすることでどのような指示内容かが把握できる。また、送信先、受信先は指示方向と仮想マシンID・サーバーID・クライアントIDにより判別される(以下、これらのコマンドないし指示のやり取りの詳細は省略して説明する)
図12−2において、端末側では、S122−1でクライアント側からアプリを起動するとサーバー側にアプリ起動指示が送られ、サーバーから画面表示指示が送信される(S121−1)。S122−2でサーバーから画面表示指示を受信すると、クライアント端末でアプリ画面表示の再構成・成型を行い(S122−3)、クライアント端末に電子申告アプリ操作画面が表示される。

以下、図3及び図8を基に説明する。まず、前提として電子申告制御部10が起動され、認証プログラム310によるユーザの認証処理、及びメニュー画面表示プログラムによる処理メニューの選択により進捗状況等表示処理メニューが選択されたものとする。
図12−1で、メイン画面表示プログラム322が起動されると電子申告制御部10はサーバー装置30の制御部35により(詳細には、電子申告制御部により)、メイン画面表示プログラム322に従って、図8に示したような、申告データ作成済みを意味するアイコン81−1、申告データ編集済みを意味するアイコン81−2、電子署名済みを意味するアイコン81−3、申告データ送信済みを意味するアイコン81−4等の進捗状況表示アイコンを含む進捗状況表示欄81と、申告年、対象とする税目、及び納税者の階層構造からなる表示項目選択欄82を表示するための画面データを生成して端末側に送信し、端末側で画面データを展開、成形して表示することにより、メッセージ表示等により表示項目の選択を促す(この際、図8のメニュー画面内の他の表示欄は空白で表示される)(ステップS1)。
なお、前述のように、サーバー側での画面のハンドリングに関する処理(図12−1)と、これを受けて端末側で画面の操作を行なうことに関する処理(図12−2)とは、対になって動作するので、以後、この点の処理(端末で画面の入力ないし選択操作→サーバー側で操作に応じた内容の表示データ生成→端末に送信→端末にて成形して表示)については、単に「選択、画面表示」というように、「処理の主体や詳細な処理」を省略して説明する。
次に、制御部35は、表示項目選択欄82で選択された表示項目を調べ、「申告年」、「税目」、及び「納税者」が選択された場合は進捗状況表示プログラム372を起動してステップS3に進み、「申告年」及び「税目」のみが選択された場合と「申告年」のみが選択された場合はステップS9に進む(ステップS2)。
「申告年」、「税目」、及び「納税者」が選択された場合は、制御部35は、進捗状況表示プログラム372に従い、「基本情報」表示選択ボタン83−1、「帳票」処理進捗状況表示選択ボタン83−2、「証明書」表示選択ボタン83−3、「添付書類」表示選択ボタン83−4、「送付書」表示選択ボタン83−5、「電子署名」処理進捗状況確認表示選択ボタン83−6等の表示選択ボタンを含む表示内容選択欄83を表示し、表示内容の選択を促すメッセージ等を表示する(ステップS3)。
次に、制御部35は表示内容選択欄83でどの表示選択ボタンが選択されたかを調べ、「帳票」処理進捗状況表示選択ボタン83−2が選択された場合はステップS5に進み、「電子署名」処理進捗状況確認表示選択ボタン83−6が選択された場合はステップS6に進み、表示選択ボタン83−1、83−3、83−4、83−5が選択された場合はステップS7に進む(ステップS4)。
表示内容選択欄83で、「帳票」処理進捗状況表示選択ボタン83−2が選択された場合は表示項目選択欄82で選択された税目の「帳票」名を内容表示欄84に表示して、表示項目選択欄82で選択された納税者に関し、進捗状況を知りたい帳票の選択を促し、帳票が選択されると進捗状況表示欄81に表示されているアイコンのうち選択された帳票の処理進捗状況に対応するアイコンを弁別可能に差別表示してステップS8に進む(ステップS5)。
表示内容選択欄83で、「電子署名」処理進捗状況確認表示選択ボタン83−6が選択された場合は表示項目選択欄82で選択された納税者の電子署名の進捗状況を示す進捗状況表示欄81のアイコン81−3を弁別可能に差別表示してステップS8に進む(ステップS6)。
表示内容選択欄83で、表示選択ボタン83−1、83−3、83−4、83−5が選択された場合は内容表示欄84にそれぞれ対応する情報を表示し、表示項目選択欄82で選択された納税者の進捗状況を示す進捗状況表示欄81のアイコンを弁別可能に差別表示してステップS8に進む(ステップS7)。
上記ステップS5、S6、S7の進捗状況表示又は進捗状況確認の終了操作が行われると進捗状況表示欄81のアイコンの差別表示を解除し、ステップS11に進む(ステップS8)、
また、上記ステップS2で、「申告年」及び「税目」のみが選択された場合と、「申告年」のみが選択された場合は、処理履歴照会プログラム373を起動し、制御部35は処理履歴照会プログラム373に従って、メイン画面80に図17に示すような処理履歴参照画面170の処理履歴表示欄174に前回までの最終の処理履歴(つまり、最新の処理履歴)を表示し(ステップS9)、処理履歴/進捗状況表示終了操作が行われると(ステップS10)、処理履歴/進捗状況参照画面170をクリアし、メイン画面80を表示してステップS11に進む。
図12−1では、S12で履歴情報ないし進捗情報を更新するという説明をしたが、S5、S6、S7ステップの後や、S8、S10のステップの前など何らかの処理が終了していれば、どこでも構わない。
サーバー側では、ステップS8およびステップS10の処理を終えると、顧問先別、申告年度別、申告(帳表)種別毎に、履歴情報ないし進捗情報の更新を行なう。
また、メイン画面表示終了コマンドチェック(ステップS121−11)を行ない、メイン画面表示終了操作が行われたことを検出すると、メイン画面80の表示を終了し、そうでない場合はメニュー画面(図示せず)に戻る(ステップS11)。
なお、上記図12−1のステップS5の帳票毎の進捗状況表示処理の詳細なフローチャートを図13に示し、ステップS6の電子署名進捗確認処理の詳細なフローチャートを図16に示し、ステップS7の処理履歴/進捗状況照会処理を図18に示す。
図13は、図12−1のステップS5の帳票毎の進捗状況表示処理の詳細な動作例を示すフローチャートであり、図12−1のステップS5は下記ステップS51〜56からなる。
図12−1のステップS4で、「帳票」処理進捗状況表示選択ボタン83−2が選択されると、メイン画面80の内容表示欄84に表示項目選択欄82で選択された税目で申告が必要な帳票名を一覧表示して、帳票の選択を促す(ステップS51)。
次に、ユーザがマウス62を操作して内容表示欄84に表示されている帳票のうち、表示項目選択欄82で選択された納税者に関して、進捗状況を知りたい帳票名をポイントするとその帳票が選択されるので(ステップS52)、制御部35は電子申告データベース47の進捗情報管理ファイル47−1から選択された帳票の進捗情報(例えば、図10の進捗情報欄47−1−4の進捗情報コード)を取得し(ステップS53)、取得した進捗情報を調べて進捗情報が申告データ作成済みを意味する場合はステップS55に進み、申告データ編集済みを意味する場合はステップS56に遷移し、それ以外の場合はアイコンを差別表示することなしにステップS8(図12−1)に進む(ステップS54)。
申告データ作成済みの場合は、申告データ作成済みを意味するアイコン81−1を含むフレーム内の配色を他のアイコンを含むフレームとは差別表示(実施例では薄紫色に)して、ステップS8に進む(ステップS55)。
申告データ編集済みの場合は、申告データ編集済みを意味するアイコン81−2を含むフレーム内の配色を他のアイコンを含むフレームとは差別表示(実施例では薄紫色に)して、ステップS8に進む(ステップS56)。
上記図13のフローチャートに従った動作により、メイン画面80の内容欄に表示されている帳票名を選択するだけでその表示項目選択欄82で選択された税目及び納税者に係わる帳票の申告処理の進捗状況が進捗状況表示欄81に自動的に表示されるので、ユーザは選択した帳票の申告処理状況を的確に知ることができる。
なお、上記ステップS53で、電子申告データベース47から進捗情報を取得とあるのは、SQLの場合であれば、WHEREステートメント等により条件を指定した上でSELECTステートメントなどを使用して行われる。この場合、GROUP BYステートメントを使ってグループ分けをした上で、さらにHAVINGステートメントによる条件の絞込みを行なうことも併用される。ここで、SQLとはリレーショナルデータベースにおけるデータ操作のための代表的な言語形式の一つであり、Structured Query Languageの略である。
図14は、電子署名の進捗状況確認時にメイン画面に表示される電子証明者情報の一実施例を示す図であり、メイン画面80の表示内容選択欄83で「電子署名」処理進捗状況確認表示選択ボタン83−6が選択されると表示項目選択欄82で選択された納税者(図示の例ではXX電子工業(株))の電子署名の進捗状況を示す電子証明者情報表示欄85が表示される。
代理人がいる場合は、代理人とその委任者(納税者)による署名(複数署名)がなされるため、最終判断する人が、すべての必要な署名が終了したことを確認する必要がある。このため、電子署名まで済んでいた場合、マウス2等を用いた操作によって、当該データについての電子署名の終了フラグが立てられ、その情報を元にメイン画面80の進捗状況表示欄81の電子署名済みを意味するアイコン81−3が差別表示される。
図示の例では電子署名を行った電子証明者として、NN税理士事務所の代表者とその委任者である納税者XX電子工業(株)の代表者名が認証局、認証番号(シリアル番号)、及び有効期間が表示されている。また、進捗状況表示欄81のアイコン81−4が差別表示されている。
また、人手による確認操作に代えて、各納税者(会社)ごとに、予め署名すべき担当者(部署)を設定した電子署名確認データ150(図15)を電子申告データベースに予め登録しておきそれらすべての署名が揃ったことを、プログラムが自動的に確認して所定のフラグを立てるように構成することもできる。
図15は電子署名確認データの構成例を示す図であり、電子署名確認データ150は会社コードを登録した会社コード欄151、税目欄152、電子署名欄153〜電子署名欄155と確認フラグ欄156が設けられ、納税者毎に予め電子署名の必要な者として会計事務所、会社の代表者、経理担当者が登録されている。また、電子署名欄1〜電子署名欄3に対応する役職のうち電子署名が不要のものについては不要の旨を登録できる。図示の例では、会社コードで001で示される納税者については、経理担当者(電子署名155に相当)の署名不要である旨の登録がされている。そして、各署名者が署名を行なうと自動的に署名が済みという情報が当該データベースに書き込まれる。なお、電子署名欄の最大数nは経験的に決定すればよいがあまり多いと申告処理が遅延する原因となるので、最大数を3としている。
署名の必要な者の署名が終了すると、バックグラウンド処理などによって電子署名の項目に最終的な状態がリアルタイムに更新される。電子署名欄153〜155のうち、不用登録された欄を除く全ての電子署名欄が登録済みになると電子署名確認フラグ欄156のフラグ値がオン(=1)、つまり、電子署名「完了」とされる。
図16は、図12−1の電子署名の進捗状況確認処理の詳細な動作例を示すフローチャートであり、図12−1のステップS6は下記ステップS61〜S64からなる。
図12−1のステップS4で、メイン画面80の表示内容選択欄83の「電子署名」確認表示選択ボタン83−6が選択されると、表示項目選択欄82で選択された納税者(図示の例ではXX電子工業(株);会社コード002に相当)の署名情報(電子署名確認データ(図15))を電子申告データベース47から取得し(ステップS61)、署名が完了した署名情報(電子署名確認データ)があるか否かを調べ、署名が完了した署名情報がある場合はステップS63に進み、そうでない場合は図12−1のステップS8に進む(ステップS62)。
署名が完了した署名情報がある場合は、進捗情報表示欄81の電子署名済みを意味するアイコン81−3を他のアイコンを含むフレームとは差別表示(実施例では薄紫色に)し(ステップS63)、電子証明者情報表示欄85に電子証明者情報を表示して図12−1のステップS8に進む(ステップS64)。
上記図16のフローチャートに示す動作により、図示の例で、ユーザは、平成14年・法人税・X会社については、電子署名まで完了していることが一目で分かり、いろいろ書面や履歴を確認せずとも安心して次の処理である送信処理等に移行することができる。
<処理履歴照会>
電子申告処理では、申告データ作成→送信データ作成→送信→受領→削除という順で処理される。前述したように、これら申告処理の経過を電子申告データベース47に登録し、処理履歴を照会することにより、ユーザの誤った処理の実行を防止するようにする。また、この電子申告進捗情報を設定した履歴(処理内容、日時、担当者等)は電子申告処理履歴情報として登録することができる。「処理履歴照会」では、ユーザが申告の処理状況や過去の処理の経緯を確認したい場合に、履歴情報を処理履歴照会画面に表示する。なお、メイン画面80の表示項目選択欄82で申告年、又は申告年及び税目を指定した時には、データの最終履歴を表示する。
図17は処理履歴照会画面の一実施例を示す図であり、メイン画面80の表示項目選択欄82で、「申告年」及び「税目」のみが選択された場合又は「申告年」のみが選択された場合に表示される。処理履歴照会画面170には進捗状況表示欄171、表示項目選択欄172、処理指示欄173、及び処理履歴表示欄174が表示され、表示項目選択欄172には選択された申告年の税目が差別表示により明示されている。
処理履歴表示欄174には、納税者コード欄174−1、納税者名欄174−2、申告種類欄174−3、処理履歴を表示する処理欄174−4、及び最新処理日時を表示する日時欄174−5が設けられており、表示項目選択欄172で選択された申告年の税目に係わる各納税者の、会社コード、会社名、申告の種類名、最新の処理履歴内容、最新処理日時が表示される。
図18は、処理履歴照会時の動作例を示すフローチャートであり、図12−1のステップS9は下記ステップS81〜S83からなる。
図18において、図12−1のステップS2で、「申告年」及び「税目」のみが選択され、た場合は、制御部5は、処理履歴照会プログラム373を起動し、処理履歴照会プログラム373に従って、メイン画面80に図17に示すような処理履歴照会画面170を表示する(ステップS81)。
次に、電子申告データベース47の履歴情報管理ファイル47−2から最終処理履歴を取得する。最終処理履歴は、例えば、履歴情報管理ファイル47−2に記憶されている図11の履歴情報管理レコードの電子署名欄47−2−3、データ付加欄47−2−4、データ送信欄47−2−5に記憶されている各フラグの値から取得することができる(ステップS82)。
次に、処理履歴照会画面170の処理履歴表示欄174に会社コード、会社名、申告の種類名、取得した最終履歴(=最新の処理履歴内容)、及び最新処理日時を表示し、図12−1のフローチャートのステップS9に進む(ステップS83)。
上記図18のフローチャートの動作により、申告年及び税目を指定すると、納税者の指定された申告年及び税目に係わる最終履歴情報が一覧表示されるので、ユーザは指定した税目の各納税者の電子申告処理状況を把握することができる。
また、上記説明は表示項目選択欄82で「申告年」及「税目」を指定した場合について述べたが、申告年のみを指定した場合(図12−1のステップS2参照)は納税者の指定された申告年に係わる最終履歴情報が税目別納税者別の順に一覧表示(図示略)されるので、ユーザは税目毎に指定した年度の各納税者の電子申告処理状況を把握することができる。

このように、ユーザ(申告人側担当者又はその代理人側担当者)は端末を用いて、処理業務の選択、データ入力、進捗状況照会、履歴照会、データ送信確認等の様々な処理を行うが、この際、端末の表示画面に、メニュー等の選択画面や、入力画面や、進捗状況照会画面やデータの履歴照会画面、データ送信確認等様々な画面が表示され、ユーザは、それらの画面を介して処理業務の確認を行う。その際、会計事務所においては多くの顧問先を抱えているので、顧問先毎、申告年毎、申告(帳表)種別毎に、どこまで電子申告に向けた処理が進んでいるのか確認することができる。また、各データの階層毎に、それぞれ表示順を変えることもできるので、顧問先毎、申告年毎、申告(帳表)種別毎のいずれかに着目した上での進捗を確認することができ、さらに電子申告処理業務を効率的に進めることが可能となる。
<表示項目選択欄の表示項目の順序変更>
前述したように、メイン画面80の左側に表示される表示項目(申告年、税目、納税者)の表示順を変更することができる。図19は表示項目の表示順設定画面の一実施例を示す図であり、符号190は表示順設定画面全体を示し、符号191は表示項目選択欄を示し、符号192は表示項目イメージ表示欄を、符号193は確認ボタンを示す。
なお、表示項目選択欄191には表示項目の順序を組み合わせからなる表示順序選択ボタン191−1〜191−6が表示されているが、表示する表示項目はこれらに限定されない。また、イメージ表示欄192には表示項目選択欄191で選択された選択順序の表示項目イメージが表示される(図示の例は、表示順序選択ボタン191−1により、申告年−税目−納税者順の表示項目を選択した例である)。
図20は表示項目の表示順設定動作例を示すフローチャートである。
電子申告制御部10が起動されると表示される電子申告業務のメニュー選択画面(図示せず)で、マウス62の操作により表示順設定メニューが選択されると(ステップT1)、制御部35は、図19に示したような表示項目の表示順設定画面190(但し、表示項目選択欄は空白)を表示し(ステップT2)、表示項目選択欄191で表示順序選択ボタン191−1〜191−6のいずれかが選択されると(ステップT3)、その表示項目イメージをイメージ表示欄192に表示する(ステップT4)。そして、設定OKとして確認ボタン193が選択されると(ステップT5)、表示項目選択欄191で選択された組み合わせの表示項目データを電子申告データベース47に登録する(ステップT6)。
例えば、図19の例のように、「申告年−税目−納税者」が選択された場合には、電子申告データベース47では、申告年をキーとし、多対多のリレーションを1対多のリレーションシップに申告データ及びファイル内のデータの順序等を構築し直すことにより、新たな表示項目の階層構造が構築される。
上記構成により、メイン画面80から電子申告データベース47を参照し、表示項目の表示順設定画面で設定された順序で表示項目選択欄82に表示項目を表示できる。これにより、設定された順序に応じた進捗を管理することができ、代理人(各税務事務所や会計事務所)等の業務態様に応じて、最適な進捗確認を可能とし、進捗管理をスムーズに行なうことができる。
<メイン画面からの帳票の訂正>
申告データの訂正を行わなくてもメイン画面80上から連動して対象とする帳票を表示し、訂正することができる。また、帳票の印刷もメイン画面80上から行うことができる。例えば、税目が法人税の場合、既存の「法人税システム」を起動しなくても訂正対象の帳票(図21参照)を表示してキー入力により訂正することができる。
図21は、メイン画面から連動して表示される帳票の一実施例を示す図であり、図12−1のステップS5でメイン画面80の内容表示欄84に帳票名が表示されている場合、訂正操作(例えば、訂正した帳票名のマウス2によるダブルクリック)により、表示される。
図示の例は、図8のメイン画面80に表示されている帳票一覧のうち最上段の「別表1(一) 各事業年度の所得に係わる申告書ー普通法人(特定の医療法人を除く)・・・法人税別表」を表示した例であり、ユーザは訂正個所をマウス62でクリックしてキー入力により訂正することができる。また、指定された帳票の詳細な内容をウインドウ表示したり、画面上からの印刷指示により表示されている帳票をプリンタで印刷することもできる。
図22は帳票内容訂正等の動作例を示すフローチャートであり、図12のフローチャートのステップS5で指定された納税者の帳票一覧が内容表示欄84に表示されているときに、制御部35はユーザによる帳票表示指示(例えば、マウス62のダブルクリック)の有無を調べ、帳票表示指示があった場合は図22のステップV2に進み(ステップV1)、帳票表示指示があった帳票データ表示プログラムを起動して、その帳票データ表示プログラムに従って法人税データ42(又は確定申告データ43(図5))から取り出して編集し、表示部64に表示する(ステップV2)。
次に、制御部35はユーザが表示されている帳票のデータ部分(表示/入力欄)をマウス62でクリックした場合はステップV4に進み、プレビューボタン212をクリックした場合はステップV6に進み、印刷ボタン213をクリックした場合はステップV7に進み、終了操作がされた場合は図12−1のステップS8に進む(ステップV3)。
帳票のデータ部分がクリックされた場合は、表示されている帳票の訂正入力プログラムを起動すると共に、ユーザにキー入力を促し、キー入力がなされるとキー入力部61は入力データを制御部65に送出し(ステップV4)、入力データを受け取った制御部35は訂正入力プログラムに従って当該入力データを基に法人税データ42(又は確定申告データ43)を更新し、ステップV8に進む(ステップV5)。
また、プレビューボタン212がクリックされた場合は、表示されている帳票の詳細な内容(図示せず)を表示してステップV8に進み(ステップV6)、印刷ボタン213がクリックされた場合は印刷プログラム392を起動して表示されている帳票をプリンタに印刷させる(ステップV7)。そして、ユーザが終了操作を行うと表示された帳票をクリアして図12−1のステップS8に進み、そうでない場合はステップV3に戻る(ステップV8)。
本実施例では、申告業務受任者が代理して、官公庁への届出書類や申告書類等の提出をコンピュータ処理により作成して、国税庁等の官公庁の電子申告受信装置に電子申告を行う業務処理システムについて説明する。

クライアント端末は、電子申告受信装置とサーバー装置とクライアント端末間をネットワークで接続されており、クライアント端末と電子申告受信装置との間を申告データ等のデータ授受を行い、クライアント端末とサーバー装置との間を申告データ等のデータ授受を行っており、これらの通信接続について通信制御部で管理している。

クライアント端末の一時データメモリに、サーバー装置から受領した各種申告用データを一時記憶する。

クライアント端末の一時進捗情報登録メモリは申告業務処理時にオペレータが端末での進捗情報表示等の必要な指示を指示手段を通して行った場合に、サーバー装置から受領した進捗情報をメイン画面表示プログラム等による表示処理等を行うために申告業務処理の進捗情報を一時記憶して使用する。

クライアント端末の一時履歴情報登録メモリは、送受信処理や電子署名処理等の申告業務処理の履歴情報を履歴情報作成手段により作成した場合に一時記憶し、サーバー装置へ履歴情報を送信する場合に使用される。

電子申告処理の事前準備として、メイン画面表示プログラムや送信用申告データ作成処理状況表示プログラム等の表示処理等に必要なプログラムをサーバー装置からクライアント端末の記憶部に使用する都度ダウンロードしてもよいし、一度ダウンロードしてそのまま端末側に記録しても良い。

クライアント端末の一時データメモリ、一時進捗情報登録メモリ、一時履歴情報登録メモリは、電子申告処理が全て終了した段階やクライアント端末を終了する場合に手動または自動で記憶されているデータ等を削除しても良い。

サーバー装置は電子申告受信装置とサーバー装置とクライアント端末間をネットワークで接続されており、サーバー装置と電子申告受信装置との間を申告データ等のデータ授受を行い、クライアント端末とサーバー装置との間を申告データ等のデータ授受を行っており、これらの通信接続について通信制御部で管理している。

サーバー装置のデータメモリに、サーバー装置で作成したり、編集したり、申告済みのものやクライアント端末から受信したりした申告業務処理等の各種申告用データを記憶する。

サーバー装置の履歴情報登録メモリは、サーバー装置の履歴情報作成手段により作成した場合やクライアント端末で作成した履歴情報を受信した送受信処理や電子署名処理等の申告業務処理の履歴情報を履歴情報登録メモリに登録したり更新したりすることで履歴管理を行う。

サーバー装置の進捗情報登録メモリはサーバー装置で管理しているから履歴情報をもとに進捗情報を作成又は更新することで進捗情報を管理する。

サーバー装置の記憶部に申告書の種類に応じた申告データを作成するために用意された複数の申告データ作成プログラムを含むと共に、申告データを編集する編集機能を有し、編集後の申告データに必要な付加データを付加する申告データ作成処理プログラムを記憶する。
以上、本発明のいくつかの実施例について説明したが本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
本発明は、納税申告のような、通信ネットワークを利用した官公庁への申告処理に利用することができる。
61 キー入力部(訂正入力手段)
62 マウス(各種情報の指定手段、各種選択情報の選択手段、各種表示項目の選択手段)
38、68 記憶部
10 電子申告制御部
20 データベース(メモリ)
30 サーバー装置
60 クライアント端末
40 通信ネットワーク
47−1、150 進捗情報管理ファイル
47−1−4 進捗情報コード(進捗情報)
47−2 処理履歴管理情報
50 申告データ受付装置
80 メイン画面
81 進捗状況表示欄
82 表示項目選択欄
82−1 納税義務者(申告項目)
83 表示情報指定項目欄
83−1〜83〜6 表示選択ボタン(表示情報指定手段)
84 内容表示欄(一覧表示欄)
85 証明者表示欄(電子証明者表示手段)
170 処理履歴表示画面
174 処理履歴表示欄
190 階層構造設定画面(階層構造設定手段)
191 表示項目選択欄(表示順序設定欄)
192 表示項目イメージ表示欄(オメー辞表時欄)
300 電子申告システム
322 メイン画面表示プログラム(画面表示手段)
330 申告データ作成プログラム(申告データ作成手段、一時申告データ作成手段)
340 申告データ付加プログラム(申告データ付加手段)
350 電子署名プログラム(電子署名手段)
360 申告データ送信プログラム(申告データ送信手段)
372 進捗状況表示プログラム(申告状況表示手段)
373 処理履歴照会プログラム(処理履歴表示手段)
382 表示順序設定プログラム(階層構造設定手段)

Claims (11)

  1. 官公庁への届出書類や申告書類等の提出を申告業務受任者が代理して、コンピュータ処理により作成し、電子申告を行うための送信先である官公庁の電子申告受信装置とサーバー装置とクライアント端末からなるネットワークで接続された電子申告業務処理システムであって、

    前記クライアント端末は、
    ネットワークで接続された前記電子申告受信装置とのデータ授受と前記サーバー装置とのデータ授受を行う通信制御部と、
    各種申告用データを一時記憶する一時データメモリと、
    申告業務処理の進捗情報を一時記憶する一時進捗情報登録メモリと、
    申告業務処理の履歴情報を一時記憶する一時履歴情報登録メモリと、
    電子申告処理を構成する処理段階を意味するアイコンを表示し、電子申告処理の進捗状況を明示可能に構成された進捗状況表示欄、申告年、申告書類の種類、顧問先名を階層表示した表示項目選択欄、および処理内容表示欄に表示する処理業務を申告処理のカテゴリで分類表示した表示内容選択欄、および表示内容選択欄で選択された申告処理のカテゴリの情報を表示する処理内容表示欄を含むメイン画面を表示するためのメイン画面表示プログラム
    を記憶する記憶部と、
    申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    申告業務処理時にオペレータが必要な指示を行うための指示手段と、
    を制御する制御部
    を備え、

    前記サーバー装置は、
    ネットワークで接続された前記クライアント端末とのデータ授受を行う通信制御部と、
    各種申告用データを記憶するデータメモリと、
    申告業務処理の進捗情報を登録する進捗情報登録メモリと、
    申告業務処理の履歴情報を登録する履歴情報登録メモリと、
    指定された申告書の種類に応じた申告データを作成するために用意された複数の申告データ作成プログラムを含むと共に、申告データを編集する編集機能を有し、編集後の申告データに必要な付加データを付加する申告データ作成処理プログラムと、
    を記憶する記憶部と、
    申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    を制御する制御部
    を備え、

    本システムにおいて、
    前記サーバー装置は前記申告データ作成処理プログラムにより作成された申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を作成及び更新し、

    前記クライアント端末は受信した前記申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理を行い、電子署名を付加した申告データである送信用申告データ及び電子署名の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

    前記サーバー装置は受信した送信用申告データ及び電子署名の履歴情報と該受信の履歴情報を更新し、さらに前記送信用申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を更新し、

    前記クライアント端末は受信した前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信して該送信の履歴情報を作成し、
    該送信の履歴情報を前記サーバー装置へ送信し、

    前記サーバー装置は受信した電子申告受信装置へ送信の履歴情報を更新し、

    前記サーバー装置は申告業務処理として、以下の処理<1>〜処理<11>について、処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

    サーバー装置が行う前記申告データ作成処理プログラムによる、
    申告データ作成処理<処理1>と、申告データ編集処理<処理2>と、編集後の申告データに必要な付加データを付加する電子申告データの作成処理<処理3>、前記電子申告データをクライアント端末へ送信し<処理4>、

    前記クライアント端末が行う
    書類および添付資料の内容を確認した電子申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理<処理5>と、電子署名を付加した申告データ送信用申告データを前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理6>、

    前記サーバー装置が行う
    電子署名やクライアント端末との送受信に関する履歴情報の更新処理<処理7>と、前記送信用申告データをクライアント端末へ送信する送信準備処理<処理8>、

    前記クライアント端末が行う
    受信した前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信する送信処理<処理9>と、
    送信用申告データの送信履歴を前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理10>、

    前記サーバー装置が行う
    受信した送信用申告データの送信履歴の履歴情報を更新するサーバー装置の更新処理<処理11>、

    前記処理<1>〜処理<11>が終了した後、前記サーバー装置は、
    前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報と顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、

    クライアント端末は
    前記指示手段による進捗状況表示処理の選択指示を行うと、前記メイン画面表示プログラムを起動してメイン画面を表示し、該選択指示をサーバー装置に送信し、

    サーバー装置は
    該メイン画面の表示項目選択欄に表示された階層別表示項目のうちクライアント端末から送信された選択指示によって指定された表示項目について、前記表示内容選択欄に表示される申告処理のカテゴリのうち前記選択指示によって選択されたカテゴリの進捗情報を前記進捗情報登録メモリから読み出し、クライアント端末に送信し、

    クライアント端末は
    前記進捗状況表示欄に表示されているアイコンのうち、受信した進捗情報に対応するアイコンを差別表示して明示するメイン画面表示制御手段
    を備えたことを特徴とする電子申告業務処理システム。

  2. 送信用申告データ送信後、前記クライアント端末からの指示又は一定時間経過後にクライアント端末はサーバー装置へ前記送信用申告データを要求し、

    前記サーバー装置は要求のあった前記送信用申告データをクライアント端末へ送信し、
    クライアントからの要求履歴と送信履歴の情報を更新し、

    前記クライアント端末は受信した前記送信用申告データを元にネットワーク接続された官公庁の電子申告受信装置から送信用申告データの受領とその履歴を受信して該受信の履歴情報を作成し、送信用申告データを申告済みデータとして、前記申告済みデータと受領履歴と該受信の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

    前記サーバー装置は受信した申告済みデータと受領履歴と送信用申告データの受領における受信履歴を更新し、

    申告業務処理として、さらに以下の処理<12>〜処理<14>を追加した処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

    前記クライアント端末は官公庁の電子申告受信装置から前記送信済みの送信用申告データである申告済みデータの受領を受信する受信処理<処理12>と、申告済みデータと受信履歴をサーバー装置へ送信する送信処理<処理13>と、

    前記サーバー装置は受信した申告済みデータと受信履歴情報を更新する更新処理<処理14>と、

    前記処理<12>〜処理<14>が終了した後、前記サーバー装置は前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報を顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、前記進捗情報登録メモリから送信用申告データ作成に係る申告処理の進捗情報を読み出して、前記クライアント端末に該進捗情報を送信し、

    前記クライアント端末は受信した該進捗情報を顧問先別、申告書類別に対応付けてその進捗情報を一覧表示する送信用申告データ作成処理状況表示制御手段を前記クライアント端末に備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子申告業務処理システム。
  3. 官公庁への届出書類や申告書類等の提出を申告業務受任者が代理して、コンピュータ処理により作成し、電子申告を行うための送信先である官公庁の電子申告受信装置とサーバー装置とクライアント端末からなるネットワークで接続された電子申告業務処理システムであって、

    前記クライアント端末は、
    ネットワークで接続された前記サーバー装置とのデータ授受を行う通信制御部と、
    各種申告用データを一時記憶する一時データメモリと、
    申告業務処理の進捗情報を一時記憶する一時進捗情報登録メモリと、
    申告業務処理の履歴情報を一時記憶する一時履歴情報登録メモリと、
    電子申告処理を構成する処理段階を意味するアイコンを表示し、電子申告処理の進捗状況を明示可能に構成された進捗状況表示欄、申告年、申告書類の種類、顧問先名を階層表示した表示項目選択欄、および処理内容表示欄に表示する処理業務を申告処理のカテゴリで分類表示した表示内容選択欄、および表示内容選択欄で選択された申告処理のカテゴリの情報を表示する処理内容表示欄を含むメイン画面を表示するためのメイン画面表示プログラム
    を記憶する記憶部と、
    申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    申告業務処理時にオペレータが必要な指示を行うための指示手段と、
    を制御する制御部
    を備え、

    前記サーバー装置は、
    ネットワークで接続された前記電子申告受信装置とのデータ授受と前記クライアント端末とのデータ授受を行う通信制御部と、
    各種申告用データを記憶するデータメモリと、
    申告業務処理の進捗情報を登録する進捗情報登録メモリと、
    申告業務処理の履歴情報を登録する履歴情報登録メモリと、
    指定された申告書の種類に応じた申告データを作成するために用意された複数の申告データ作成プログラムを含むと共に、申告データを編集する編集機能を有し、編集後の申告データに必要な付加データを付加する申告データ作成処理プログラムと、
    を記憶する記憶部と、
    申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    を制御する制御部
    を備え、

    本システムにおいて、
    前記サーバー装置は前記申告データ作成処理プログラムにより作成された申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を作成及び更新し、

    前記クライアント端末は受信した前記申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理を行い、電子署名を付加した申告データである送信用申告データ及び電子署名の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

    前記サーバー装置は受信した送信用申告データ及び電子署名の履歴情報と該受信の履歴情報を更新し、さらに前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信して該送信の履歴情報を作成後更新し、

    前記サーバー装置は申告業務処理として、以下の処理<1>〜処理<9>について、処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

    前記サーバー装置が行う前記申告データ作成処理プログラムによる、
    申告データ作成処理<処理1>と、申告データ編集処理<処理2>と、編集後の申告データに必要な付加データを付加する電子申告データの作成処理<処理3>、前記電子申告データをクライアント端末へ送信し<処理4>、

    前記クライアント端末が行う
    書類および添付資料の内容を確認した電子申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理<処理5>と、電子署名を付加した申告データ送信用申告データを前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理6>、

    前記サーバー装置が行う
    電子署名やクライアント端末との送受信に関する履歴情報の更新処理<処理7>と、前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信する送信処理<処理8>と、
    送信用申告データの送信履歴の履歴情報を更新するサーバー装置の更新処理<処理9>、

    前記処理<1>〜処理<9>が終了した後、前記サーバー装置は、
    前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報と顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、

    前記クライアント端末は
    前記指示手段による進捗状況表示処理の選択指示を行うと、前記画面表示プログラムを起動してメイン画面を表示し、該選択指示をサーバー装置に送信し、

    前記サーバー装置は
    該メイン画面の表示項目選択欄に表示された階層別表示項目のうちクライアント端末から送信された選択指示によって指定された表示項目について、前記表示内容選択欄に表示される申告処理のカテゴリのうち前記選択指示によって選択されたカテゴリの進捗情報を前記進捗情報登録メモリから読み出し、クライアント端末に送信し、

    前記クライアント端末は
    前記進捗状況表示欄に表示されているアイコンのうち、受信した進捗情報に対応するアイコンを差別表示して明示するメイン画面表示制御手段
    を備えたことを特徴とする電子申告業務処理システム。

  4. 送信用申告データ送信後、前記クライアント端末からの指示をクライアント端末から受信又は一定時間経過後に

    前記サーバー装置は前記送信用申告データを元にネットワーク接続された官公庁の電子申告受信装置から送信用申告データの受領とその履歴を受信して該受信の履歴情報を作成後更新し、送信用申告データを申告済みデータとして、前記申告済みデータと受領履歴を更新し、

    申告業務処理として、さらに以下の処理<10>〜処理<11>を追加した処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

    前記サーバー装置は官公庁の電子申告受信装置から前記送信済みの送信用申告データである申告済みデータの受領を受信する受信処理<処理10>と、申告済みデータと受信履歴を更新する更新処理<処理11>と、

    前記処理<10>〜処理<11>が終了した後、前記サーバー装置は、
    前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報を顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、前記進捗情報登録メモリから送信用申告データ作成に係る申告処理の進捗情報を読み出して、前記クライアント端末に該進捗情報を送信し、

    前記クライアント端末は受信した該進捗情報を顧問先別、申告書類別に対応付けてその進捗情報を一覧表示する送信用申告データ作成処理状況表示制御手段を前記クライアント端末に備えたことを特徴とする請求項3に記載の電子申告業務処理システム。
  5. 前記クライアント端末が終了する場合に、一時データメモリと、一時進捗情報登録メモリと、一時履歴情報登録メモリと、を含む一時記憶媒体のデータを全て削除する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子申告業務処理システム。

  6. 前記サーバー装置が仮想マシンを含むサーバーであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子申告業務処理システム。

  7. 前記クライアント端末がPC、タブレット、スマートフォン、携帯デバイスのいずれかであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子申告業務処理システム。


  8. 官公庁への届出書類や申告書類等の提出を申告業務受任者が代理して、コンピュータ処理により作成し、電子申告を行うための送信先である官公庁の電子申告受信装置とサーバー装置とクライアント端末からなるネットワークで接続されたコンピュータシステムで実行される電子申告業務処理方法あって、

    前記クライアント端末が、
    ネットワークで接続された前記電子申告受信装置とのデータ授受と前記サーバー装置とのデータ授受を行う通信制御部と、

    各種申告用データを一時記憶する一時データメモリと、
    申告業務処理の進捗情報を一時記憶する一時進捗情報登録メモリと、
    申告業務処理の履歴情報を一時記憶する一時履歴情報登録メモリと、
    電子申告処理を構成する処理段階を意味するアイコンを表示し、電子申告処理の進捗状況を明示可能に構成された進捗状況表示欄、申告年、申告書類の種類、顧問先名を階層表示した表示項目選択欄、および処理内容表示欄に表示する処理業務を申告処理のカテゴリで分類表示した表示内容選択欄、および表示内容選択欄で選択された申告処理のカテゴリの情報を表示する処理内容表示欄を含むメイン画面を表示するためのメイン画面表示プログラム
    を記憶する記憶部と、
    申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    申告業務処理時にオペレータが必要な指示を行うための指示手段と、
    を制御する制御部
    を備え、

    前記サーバー装置が、
    ネットワークで接続された前記クライアント端末とのデータ授受を行う通信制御部と、
    各種申告用データを記憶するデータメモリと、
    申告業務処理の進捗情報を登録する進捗情報登録メモリと、
    申告業務処理の履歴情報を登録する履歴情報登録メモリと、
    指定された申告書の種類に応じた申告データを作成するために用意された複数の申告データ作成プログラムを含むと共に、申告データを編集する編集機能を有し、編集後の申告データに必要な付加データを付加する申告データ作成処理プログラムと、
    を記憶する記憶部と、
    申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    を制御する制御部
    を備え、

    本システムにおいて、
    前記サーバー装置が前記申告データ作成処理プログラムにより作成された申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を作成及び更新し、

    前記クライアント端末が受信した前記申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理を行い、電子署名を付加した申告データである送信用申告データ及び電子署名の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

    前記サーバー装置が受信した送信用申告データ及び電子署名の履歴情報と該受信の履歴情報を更新し、さらに前記送信用申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を更新し、

    前記クライアント端末が受信した前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信して該送信の履歴情報を作成し、
    該送信の履歴情報を前記サーバー装置へ送信し、

    前記サーバー装置が受信した電子申告受信装置へ送信の履歴情報を更新し、

    前記サーバー装置が申告業務処理として、以下の処理<1>〜処理<11>について、処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

    サーバー装置が行う前記申告データ作成処理プログラムによる、
    申告データ作成処理<処理1>と、申告データ編集処理<処理2>と、編集後の申告データに必要な付加データを付加する電子申告データの作成処理<処理3>、前記電子申告データをクライアント端末へ送信し<処理4>、

    前記クライアント端末が行う
    書類および添付資料の内容を確認した電子申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理<処理5>と、電子署名を付加した申告データ送信用申告データを前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理6>、

    前記サーバー装置が行う
    電子署名やクライアント端末との送受信に関する履歴情報の更新処理<処理7>と、前記送信用申告データをクライアント端末へ送信する送信準備処理<処理8>、

    前記クライアント端末が行う
    受信した前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信する送信処理<処理9>と、
    送信用申告データの送信履歴を前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理10>、

    前記サーバー装置が行う
    受信した送信用申告データの送信履歴の履歴情報を更新するサーバー装置の更新処理<処理11>、

    前記処理<1>〜処理<11>が終了した後、前記サーバー装置が、
    前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報と顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、

    クライアント端末が
    前記指示手段による進捗状況表示処理の選択指示を行うと、前記メイン画面表示プログラムを起動してメイン画面を表示し、該選択指示をサーバー装置に送信し、

    サーバー装置が
    該メイン画面の表示項目選択欄に表示された階層別表示項目のうちクライアント端末から送信された選択指示によって指定された表示項目について、前記表示内容選択欄に表示される申告処理のカテゴリのうち前記選択指示によって選択されたカテゴリの進捗情報を前記進捗情報登録メモリから読み出し、クライアント端末に送信し、

    クライアント端末が
    前記進捗状況表示欄に表示されているアイコンのうち、受信した進捗情報に対応するアイコンを差別表示して明示するメイン画面表示制御手段

    として前記コンピュータシステムを機能させるための電子申告業務処理方法。

  9. 送信用申告データ送信後、前記クライアント端末からの指示又は一定時間経過後にクライアント端末はサーバー装置へ前記送信用申告データを要求し、

    前記サーバー装置が要求のあった前記送信用申告データをクライアント端末へ送信し、
    クライアントからの要求履歴と送信履歴の情報を更新し、

    前記クライアント端末が受信した前記送信用申告データを元にネットワーク接続された官公庁の電子申告受信装置から送信用申告データの受領とその履歴を受信して該受信の履歴情報を作成し、送信用申告データを申告済みデータとして、前記申告済みデータと受領履歴と該受信の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

    前記サーバー装置が受信した申告済みデータと受領履歴と送信用申告データの受領における受信履歴を更新し、

    申告業務処理として、さらに以下の処理<12>〜処理<14>を追加した処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

    前記クライアント端末が官公庁の電子申告受信装置から前記送信済みの送信用申告データである申告済みデータの受領を受信する受信処理<処理12>と、申告済みデータと受信履歴をサーバー装置へ送信する送信処理<処理13>と、

    前記サーバー装置が受信した申告済みデータと受信履歴情報を更新する更新処理<処理14>と、

    前記処理<12>〜処理<14>が終了した後、前記サーバー装置が前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報を顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、前記進捗情報登録メモリから送信用申告データ作成に係る申告処理の進捗情報を読み出して、前記クライアント端末に該進捗情報を送信し、

    前記クライアント端末が受信した該進捗情報を顧問先別、申告書類別に対応付けてその進捗情報を一覧表示する送信用申告データ作成処理状況表示制御手段、
    として前記コンピュータシステムを機能させるための請求項8に記載の電子申告業務処理方法。

  10. 官公庁への届出書類や申告書類等の提出を申告業務受任者が代理して、コンピュータ処理により作成し、電子申告を行うための送信先である官公庁の電子申告受信装置とサーバー装置とクライアント端末からなるネットワークで接続されたコンピュータシステムで実行される電子申告業務処理方法であって、

    前記クライアント端末が、
    ネットワークで接続された前記サーバー装置とのデータ授受を行う通信制御部と、
    各種申告用データを一時記憶する一時データメモリと、
    申告業務処理の進捗情報を一時記憶する一時進捗情報登録メモリと、
    申告業務処理の履歴情報を一時記憶する一時履歴情報登録メモリと、
    電子申告処理を構成する処理段階を意味するアイコンを表示し、電子申告処理の進捗状況を明示可能に構成された進捗状況表示欄、申告年、申告書類の種類、顧問先名を階層表示した表示項目選択欄、および処理内容表示欄に表示する処理業務を申告処理のカテゴリで分類表示した表示内容選択欄、および表示内容選択欄で選択された申告処理のカテゴリの情報を表示する処理内容表示欄を含むメイン画面を表示するためのメイン画面表示プログラム
    を記憶する記憶部と、
    申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    申告業務処理時にオペレータが必要な指示を行うための指示手段と、
    を制御する制御部
    を備え、

    前記サーバー装置が、
    ネットワークで接続された前記電子申告受信装置とのデータ授受と前記クライアント端末とのデータ授受を行う通信制御部と、
    各種申告用データを記憶するデータメモリと、
    申告業務処理の進捗情報を登録する進捗情報登録メモリと、
    申告業務処理の履歴情報を登録する履歴情報登録メモリと、
    指定された申告書の種類に応じた申告データを作成するために用意された複数の申告データ作成プログラムを含むと共に、申告データを編集する編集機能を有し、編集後の申告データに必要な付加データを付加する申告データ作成処理プログラムと、
    を記憶する記憶部と、
    申告業務処理の履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    を制御する制御部
    を備え、

    本システムにおいて、
    前記サーバー装置が前記申告データ作成処理プログラムにより作成された申告データをクライアント端末へ送信し、該送信の履歴情報を作成及び更新し、

    前記クライアント端末が受信した前記申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理を行い、電子署名を付加した申告データである送信用申告データ及び電子署名の履歴情報をサーバー装置へ送信し、

    前記サーバー装置が受信した送信用申告データ及び電子署名の履歴情報と該受信の履歴情報を更新し、さらに前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信して該送信の履歴情報を作成後更新し、

    前記サーバー装置が申告業務処理として、以下の処理<1>〜処理<9>について、処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

    前記サーバー装置が行う前記申告データ作成処理プログラムによる、
    申告データ作成処理<処理1>と、申告データ編集処理<処理2>と、編集後の申告データに必要な付加データを付加する電子申告データの作成処理<処理3>、前記電子申告データをクライアント端末へ送信し<処理4>、

    前記クライアント端末が行う
    書類および添付資料の内容を確認した電子申告データに電子署名を付加する電子署名付加処理<処理5>と、電子署名を付加した申告データ送信用申告データを前記サーバー装置へ送信する返却処理<処理6>、

    前記サーバー装置が行う
    電子署名やクライアント端末との送受信に関する履歴情報の更新処理<処理7>と、前記送信用申告データをネットワークで接続された電子申告受信装置へ送信する送信処理<処理8>と、
    送信用申告データの送信履歴の履歴情報を更新するサーバー装置の更新処理<処理9>、

    前記処理<1>〜処理<9>が終了した後、前記サーバー装置が、
    前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報と顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、

    前記クライアント端末が
    前記指示手段による進捗状況表示処理の選択指示を行うと、前記画面表示プログラムを起動してメイン画面を表示し、該選択指示をサーバー装置に送信し、

    前記サーバー装置が
    該メイン画面の表示項目選択欄に表示された階層別表示項目のうちクライアント端末から送信された選択指示によって指定された表示項目について、前記表示内容選択欄に表示される申告処理のカテゴリのうち前記選択指示によって選択されたカテゴリの進捗情報を前記進捗情報登録メモリから読み出し、クライアント端末に送信し、

    前記クライアント端末が
    前記進捗状況表示欄に表示されているアイコンのうち、受信した進捗情報に対応するアイコンを差別表示して明示するメイン画面表示制御手段
    として前記コンピュータシステムを機能させるための電子申告業務処理方法。

  11. 送信用申告データ送信後、前記クライアント端末からの指示をクライアント端末から受信又は一定時間経過後に

    前記サーバー装置が前記送信用申告データを元にネットワーク接続された官公庁の電子申告受信装置から送信用申告データの受領とその履歴を受信して該受信の履歴情報を作成後更新し、送信用申告データを申告済みデータとして、前記申告済みデータと受領履歴を更新し、

    申告業務処理として、さらに以下の処理<10>〜処理<11>を追加した処理段階毎に進捗情報を作成する処理を行い、

    前記サーバー装置が官公庁の電子申告受信装置から前記送信済みの送信用申告データである申告済みデータの受領を受信する受信処理<処理10>と、申告済みデータと受信履歴を更新する更新処理<処理11>と、

    前記処理<10>〜処理<11>が終了した後、前記サーバー装置が、
    前記履歴情報に基づいて更新された前記進捗情報を顧問先別および申告処理のカテゴリに対応付けて前記進捗情報登録メモリに登録し、前記進捗情報登録メモリから送信用申告データ作成に係る申告処理の進捗情報を読み出して、前記クライアント端末に該進捗情報を送信し、

    前記クライアント端末が受信した該進捗情報を顧問先別、申告書類別に対応付けてその進捗情報を一覧表示する送信用申告データ作成処理状況表示制御手段、
    として前記コンピュータシステムを機能させるための請求項10に記載の電子申告業務処理方法。
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